JP6117500B2 - 情報処理機器室の空調システム、及び縮流軽減装置 - Google Patents
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定することもできる。具体的には、本発明は、情報処理機器を収容したラックが整列する複数のラック列を備える情報処理機器室の空調システムで用いられる縮流軽減装置であって、前記情報処理機器室へ冷気を供給する空調機から吹き出た冷気を前記ラック内に吸引するために前記ラックに設けられている吸気面の縁のうち空調機の吹出口と対面しない吸気面の縁に設けられ、周面が膨らむように、前記ラック列の端部にある前記吸気面の縁から突出する半円柱状の縮流軽減装置である。
<<構成>>
図1は、第一実施形態に係る情報処理機器室の空調システム1の全体構成図を示す。この第一実施形態に係る情報処理機器室の空調システム1は、データセンタ2内に設けられている。データセンタ2には、各種の演算処理やデータベースの管理を行うサーバや通信機等の情報処理機器が収容されたラック3が列をなしてサーバールーム4に多数列並んでいる。また、サーバールーム4の側壁には、サーバールーム4内へ冷気を供給する空気吹出口5(例えば、HS型(縦羽根型吹出口・シャッター付))が設けられている。空気吹出口5から吹き出る冷気は、サーバールーム4の室外に設けられた図示しない空調機によって生成される。
ていてもよい。
縮流軽減装置8Sは、半円柱状の部材82の周面がラック3の縁から角柱状のスペーサ部材81の厚さ分だけ離間するように取り付けられている。半円柱状の部材82および角柱状のスペーサ部材81によって構成される縮流軽減装置8Sは、空気吹出口5から吹き出た冷気が、回り込んで、サーバールーム4の壁とラック列6との間にある空間から、幅の狭いコールドアイルCに流入する際に生ずる縮流を軽減する。なお、スペーサ部材は必ずしも必須の構成ではなく、ホットスポットの発生状況等に応じて適宜省略してもよい。縮流軽減装置8Sの材質は、金属製、樹脂製でもよい。
図4は、縮流軽減装置の適用効果を表す図を示す。例えば、図4(A)に示すように、空気吹出口5から吹き出た冷気がコールドアイルCに流入する場合、ラック列6の端部付近では、冷気が通過する進路が急激に狭くなることによる縮流が発生し、コールドアイルCに流入する冷気の風速が速くなる。この動圧上昇に伴い、ラック列6の端部付近ではラック3内の空気が誘引されるので、ホットアイルH側の高温空気がコールドアイルC側へ回り込みやすくなり、ホットスポットが形成される。しかしながら、縮流軽減装置8Sが設けられていると、図4(B)に示すように、冷気が通過する進路の横幅が徐々に狭くなるため、縮流の発生が抑制され、ホットスポットが出現しにくくなる。
第一実施形態に係る空調システム1によれば、各ラック3に冷気を効率よく供給し、ホットスポットの出現を抑制することができる。すなわち、熱気廻り込みの対策として給気面以外を囲う等の必要もなく、建設費も低減でき、保守作業の自由度も向上する。特に、コールドアイルCへ流入する冷気は、空気吹出口5とラック列6との位置関係によりその流入角度や速度は大きく変化する。また、ラック3に収容されているサーバ等の情報処理機器の負荷の変化や、空調機器のメンテナンスに伴う輪番停止などの影響によっても、その風量や風向が変化してコールドアイルCに流入する冷気の流入角度や速度が大きく変化する。しかしながら、第一実施形態に係る空調システム1によれば、縮流軽減装置8Sが作用することにより、空気吹出口5の位置が変更されたり、冷気の風量、風向が変化した場合であっても、ホットスポットの出現を抑制することができる。また、縮流軽減装置は既設の空調システムに取り付け容易であるため、新築のみならず、改修の場合にも容易に適用可能である。また、冷気をラック3へ適正に供給可能となるため、冷却風量等を抑制して空調エネルギーを削減することが可能である。
図7は、第二実施形態に係る情報処理機器室の空調システムの全体構成図を示す。第二実施形態に係る情報処理機器室の空調システムは、第一実施形態の応用例であり、ラック列6が複数設置される大空間のサーバールーム4において、ラック列6の周囲にラック3の未実装エリアが存在し、かつ、サーバールーム4の側壁に複数の空調機が設置されている例である。
図9は、第一変形例に係る情報処理機器室の空調システムの全体構成図を示す。第一変形例では、長方形のサーバールーム4の4つのコーナーが夫々面取りされており、面取りされた各コーナーに空調機が設置されている。換言すると、空調機の空気吹出口5が、凡そサーバールームの中央を向くように、空調機がサーバールームの各コーナーに設置されている。一方で、ラック列6は、サーバールーム4の側壁(長辺)と平行に設置されている。そして、例えば点線の楕円で囲まれた空調機の近傍のコールドアイルCの入口部にも縮流軽減装置8S1が設けられているが、他の縮流軽減装置8S2は何れの空調機の空気吹出口5とも対面していない。したがって、本発明において、縮流軽減装置が、空調機からの冷気の吹出口と対面しない、吸気面の縁に設けられている態様、特に、前記縮流軽減装置は、半円柱状の縮流軽減装置の軸線が前記ラック列の吸気面の長手方向の端部の縁に垂直に設けられ、更に前記ラック列の長手方向に向けて周面が膨らむように設けられている態様には、第一変形例における縮流軽減装置8S2の取付態様も含まれる。なお、縮流軽減装置8S1、8S2が取り付けられていないコールドアイルCの入口部は、例えば整流装置7で覆うことができる。
図10は、第二変形例に係る情報処理機器室の空調システムの全体構成図を示す。第二変形例では、サーバールーム4が台形であり、サーバールーム4の一つの側壁がラック列6の軸方向と直交せず、また、平行でもなく、傾いている。そして、この傾いた側壁に、複数の空調機が設置されている。ラック列6は、サーバールーム4の側壁(長辺)と平行に設置されている。そして、空調機側のコールドアイルCの入口部にも縮流軽減装置8S1が設けられているが、他の縮流軽減装置8S2は何れの空調機の空気吹出口5とも対面していない。したがって、本発明において、縮流軽減装置が、空調機からの冷気の吹出口と対面しない、吸気面の縁に設けられている態様、特に、前記縮流軽減装置は、半円柱状の縮流軽減装置の軸線が前記ラック列の吸気面の長手方向の端部の縁に垂直に設けられ、更に前記ラック列の長手方向に向けて周面が膨らむように設けられている態様には、第二変形例における縮流軽減装置8S2の取付態様も含まれる。なお、第二変形例では、全てのコールドアイルCの入口部に縮流軽減装置8S1、8S2が設けられているが、その一部を例えば整流装置7で覆うようにしてもよい。
2・・・データセンタ
3・・・ラック
4・・・サーバールーム
5・・・空気吹出口
6・・・ラック列
7・・・整流装置
8S、8S1、8S2・・・縮流軽減装置
81・・・スペーサ部材
82・・・半円柱状の部材
Claims (8)
- 情報処理機器を収容したラックが整列する複数のラック列と、
前記複数のラック列が配置された情報処理機器室へ冷気を供給する空調機から吹き出た冷気を前記ラック内に吸引するために前記ラックに設けられている吸気面の縁に設けられ、周面が膨らむように、前記ラック列の端部にある前記吸気面の縁から突出する半円柱状の縮流軽減装置と、を備え、
前記ラック列は、前記情報処理機器室内において吹出口から吹き出る前記空調機の冷気が流入する通路を前記吸気面側に形成し、
前記吹出口は、冷気を整流する整流装置によって少なくとも入口が覆われた前記通路の前記入口へ向けて前記通路の側方から冷気を吹き出し、
前記縮流軽減装置は、前記吸気面の縁のうち前記整流装置が設けられていない部分に設けられている
情報処理機器室の空調システム。 - 前記縮流軽減装置は、半円柱状の縮流軽減装置の軸線を前記吹出口から冷気が吹き出た方向と直交する方向とし、且つ前記吹出口から冷気が吹き出た方向と同じ方向に向けて周面が膨らむように設けられている、請求項1に記載の情報処理機器室の空調システム。
- 前記縮流軽減装置は、半円柱状の縮流軽減装置の軸線を前記吹出口から冷気が吹き出た方向とし、且つ前記吹出口から冷気が吹き出た方向と直交する方向に向けて周面が膨らむように設けられている、請求項1に記載の情報処理機器室の空調システム。
- 前記縮流軽減装置は、半円柱状の縮流軽減装置の軸線が前記ラック列の吸気面の長手方向の端部の縁に垂直に設けられ、更に前記ラック列の長手方向に向けて周面が膨らむように設けられている、請求項1に記載の情報処理機器室の空調システム。
- 前記縮流軽減装置は、前記ラック列の吸気面の上端部又は下端部に水平に設けられ、前記ラック列の吸気面の上端部に当該縮流軽減装置が設けられた場合には上方、前記ラック
列の吸気面の下端部に当該縮流軽減装置が設けられた場合には下方に向けて周面が膨らむように設けられている、請求項1に記載の情報処理機器室の空調システム。 - 対向する前記ラック列の吸気面の間に形成される前記冷気が流れる空間の上方に設けられ、前記吹出口から吹き出た冷気を整流する整流装置を更に備える、請求項1から5の何れか1項に記載の情報処理機器室の空調システム。
- 前記縮流軽減装置は、半円柱状の部材と、当該半円柱状の部材と前記吸気面の縁との間に設けられた角柱状の部材とを含む、請求項1から6の何れか1項に記載の情報処理機器室の空調システム。
- 情報処理機器を収容したラックが整列する複数のラック列を備え、前記ラック列が、情報処理機器室内において吹出口から吹き出る空調機の冷気が流入する通路を吸気面側に形成し、前記吹出口は、冷気を整流する整流装置によって少なくとも入口が覆われた前記通路の前記入口へ向けて前記通路の側方から冷気が吹き出される情報処理機器室の空調システムで用いられる縮流軽減装置であって、
前記吸気面の縁のうち前記整流装置が設けられていない部分に設けられ、周面が膨らむように、前記ラック列の端部にある前記吸気面の縁から突出する半円柱状の縮流軽減装置。
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