JP6081730B2 - 情報処理機器室の空調システム - Google Patents

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本発明は、情報処理機器室の空調システムに関する。
情報処理技術の発展に伴い、情報処理機器の発熱量は増大の一途を辿っている。これに伴い、情報処理機器を冷却する情報処理機器室の空調システムの処理量も増大しており、情報処理機器を効率的に冷却できる空調技術の開発が行われている。
ところで、情報処理機器室には、情報処理機器を収容したラックが整列しているため、空調の吹出口から流れる気流がラックやラックの端部で偏向し、偏流を発生させる場合や、気流がラックの端部で剥離し、縮流を発生させる場合がある。この偏向や偏流の対策を実施しない場合には、熱気の再循環等による局所的なヒートスポットの形成を許容することになる。局所的なヒートスポットを許容する場合、ヒートスポット付近の情報処理機器が熱暴走や保護作用に起因する停止などの甚大な二時的被害を起こさないように、情報処理機器室全体の温度を低く設定する運用がなされており、消費エネルギー増大の要因となっている。
局所的なヒートスポットを防止するため、本出願人は、特許文献1のシステムを提案した。特許文献1のシステムでは、情報処理機器室の内部を冷気が吹き出す吹出口がある第一の領域とラックの吸気面がある第二の領域に分けるように整流部材で仕切ることにより、第一の領域と第二の領域との間に通気抵抗を与えて冷気の流れを整え、渦や乱流の発生を抑えてヒートスポットの発生を防止する。
特開2012−21133号公報
上述のように特許文献1のシステムでは、第一の領域と第二の領域とを整流部材で仕切るので、吹出口がある第一の領域から見て第二の領域の周囲が整流部材で囲われることになる。このため第一の領域から第二の領域への光透過性が低く、照明の設置や防犯カメラを設置する場合に制約を受けることがある。
また、整流部材としてフィルタを用いた場合、埃等の詰まりによる性能低下を防ぐため、フィルタの定期的な清掃や交換作業等を行うことが望ましく、保守性が低下することがある。さらに、冷気の流入方向の偏流により端部でヒートスポットが生ずる。
そこで、本願は、情報処理機器を収容したラックへ冷気を適正に供給可能で、且つ光透過性或は保守性の高い情報処理機器室の空調システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の空調システムは、
情報処理機器を収容するラックを列状に並べて設置する情報処理機器室の空調を行う空調システムであって、
前記情報処理機器室内において前記ラックへ向けて開口する、前記情報処理機器を冷却するための冷気を前記情報処理機器室内へ吹き出す空気吹出口と、
前記ラックの列の吸気面を対向させて前記ラック列を並設し、対向する前記吸気面の間の冷気が供給される領域を冷気領域とし、前記ラックの並び方向を長手とする前記冷気領域の長手方向端部に設けられ、前記ラックの並び方向と平行な面を複数有して前記冷気領域へ流入する冷気の流入方向を調整する整流部材と、
前記冷気領域の長手端部に、前記整流部材と平行に組み合わせて設けられた抵抗体とを備え、
前記抵抗体が、当該抵抗体及び前記整流部材を通過して前記冷気領域へ流入する冷気の通気抵抗を前記整流部材単体よりも高くして前記冷気領域へ流入する冷気の流速を調整する。
前記整流部材が、前記ラックの吸気面と平行な羽板を有するルーバであっても良い。
前記ルーバが、前記羽板を平行に複数備え、当該羽板の設置間隔が、前記ラックの並び方向における当該羽板の幅より狭くても良い。
前記整流部材の少なくとも一部が、開閉可能な扉として構成されても良い。
前記整流部材が、上部整流部材と下部整流部材に分割され、前記上部整流部材が天井面から前記ラック高さまでに位置し、前記下部整流部材が前記ラック高さから床面までに位置し、前記下部整流部材と前記抵抗体とを組み合わせて前記扉とされても良い。このとき下部整流部材は平面的には冷気領域との区画にもなり、下部整流部材が冷気領域の入口を構成し、抵抗体が冷気領域の端部に接する構成とすることができる。
前記空気吹出口が、水平方向に異なる位置に複数設けられ、前記複数の空気吹出口のうち、一部の空気吹出口から冷気が吹き出されても良い。
本発明によれば、情報処理機器を収容したラックへ冷気を適正に供給可能で、且つ光透過性の高い情報処理機器室の空調システムを提供可能である。
実施形態1に係るデータセンタの構成図である。 還気が流れる経路を示した図である。 空調システムの一部の配置を示す平面図である。 第一整流部材の分解斜視図である。 第一整流部材の構成例を示す図である。 第二実施形態に係るデータセンタの構成図である。 コールドアイル内側から見た第一整流部材と第二整流部材の図である。 ルーバの説明図である。 冷気が流れる経路を示した図である。 フラットパネルの機能の図である。 整流部材が無い場合のシミュレーション結果を示す図である。 整流部材として抵抗体とガラリを用いた場合のシミュレーション結果を示す図である。 実施形態1の整流部材を用いた場合のシミュレーション結果を示す図である。 実施形態2に係る整流部材の構成例を示す図である。
〈実施形態1〉
図1は、第一実施形態に係る空調システム100を配置したデータセンタ101の構成図、図2は、還気が流れる経路を示した図、図3は、空調システム100の一部の配置を示す平面図である。
データセンタ(情報処理機器室)101には、図1に示すように、各種の演算処理やデータベースの管理を行なうサーバや通信機等の情報処理機器が収容されたラック102がサーバールーム103に多数並んでいる。また、サーバールーム103には、各ラック102へ供給する冷気を生成する空調ユニット104が多数設けられている。
各ラック102には、情報処理機器を冷却する冷却ファンが設けられており、ラックの正面が吸気面となり、他方が排気面となるように構成されている。各ラック102の中の情報処理機器の冷却ファンは、ラック内に収容されている情報処理機器の負荷状態や吸込み温度に応じて時々刻々と変化するように回転数が制御されるものであってもよいし、一定の回転数で動くものであってもよい。なお、情報処理機器が据え付けられていない等の理由により、ラック102内や隣接するラック102間に隙間があるような場合は、暖気の回り込みを防ぐようなパネル等で隙間を塞ぐことが好ましい。
空調ユニット104は、クーリングコイルと電動ファンとを内蔵し、サーバールーム103の空気を冷やす。
本実施形態1に係るデータセンタ101では、コンクリートスラブ105Bとサーバールーム103との間には、床面106が設けられており、二重床構造とし、コンクリートスラブ105Bと床面106との間の空間を冷気の通路としている。なお、これに限らず、コンクリートスラブ105Bによって床面106が形成された床下空間が無い構造としても良い。ここで各ラック102は床面106に据え付けられている。
コンクリートスラブ105Uとサーバールーム103との間には、天井ボード107が設けられており、二重天井構造になっている。そこで、空調ユニット104は、図2に示すように、上面に設けられた開口より、天井ボード107とコンクリートスラブ105Uとの間に形成される天井裏の空間108Uから各ラック102の排気を吸引して冷却する。なお、図1には、データセンタ101の一階分の構成を示したが、図1の構成が複数階にあってデータセンタを構成しても良い。
そして、各ラック102が整列したラック列109の端部側壁から見て正面(例えば、サーバールーム103の内壁近傍)に設けられた吹出口104Aより、冷却した空気をサーバールーム103内へ送る。なお、空調ユニット104は、コイルとファンがそれぞれ別のケーシングに納まり、両者がダクトで接続されたものであってもよい。また、空調ユニット104は、天井吊り下げ式あるいは天井埋め込み式であってもよいし、別室に据え付けて吹出口だけダクトでサーバールーム103まで延長してもよい。この場合、空調ユニット104の吹出口は、天井ボード107に設けられ、天井から吹出すようになっていてもよい。すなわちラック列間上部以外に吹出口、ラック列間床部に排気口を設けて床下チャンバーを還気風道としたシステムや、ラック列間床面以外の床面に吹出口、ラック列の排気面を対向させて非通気性ダクトを天井チャンバーに連通させて還気経路としたシステムにも、本発明は適用できる。
空調ユニット104は、冗長性を有するように複数台設けられている。本実施形態1では、図3に示すように4列のラック列109に対して、3台の空調ユニットを設けている。各空調ユニット104は、2台で4列のラック列109を冷却する能力を有し、1台の空調ユニット104が冗長となっている。即ち、故障やメンテナンスによって、3台のうち1台の空調ユニット104が停止した場合、残りの2台の空調ユニット104で運転を
行う。即ち、空調ユニット104の空気吹出口104Aが、水平方向に異なる位置に複数設けられ、一部の空調ユニット104が停止した場合、残りの空調ユニット104の空気吹出口104Aから冷気が吹き出されることになる。このため、全ての空気吹出口104Aから冷気が吹き出される場合よりも気流が乱れることが考えられるが、本実施形態1の空調システム100では、後述のように整流部材によって気流の乱れの影響が抑えられ、ホットスポットの発生が防止される。なお、図3は、データセンタ内に設置されたラック列109と空調ユニット104の一部を示す図であり、データセンタ内のラック列109と空調ユニット104の配置がラック列4列と空調ユニット3台に限定されるものではない。例えば、本実施形態1では、この割合で多数のラック列109と空調ユニット104がデータセンタ101内に設けられている。また、ラック列109と空調ユニット104の割合は、これに限らず、1列のラック列109に含まれるラック102の数や空調ユニット104の能力などの条件に応じて任意に設定できる。
データセンタ101は、各ラック102へ冷気が効率的に供給されるよう、一つのラック列109を構成する各ラック102の吸気面と排気面の向きが揃えられている。そして、対峙する2つのラック列109が、共に吸気面あるいは排気面で向き合うように配置される。各ラック102がこのように設置されていることにより、各ラック列109の間には、冷気が流れる通路と暖気が流れる通路とが交互に形成されることになる。以下、吸気面が向かい合う一対のラック列109に囲まれた、冷気が流れる通路(冷気領域)をコールドアイルCといい、排気面が向かい合う一対のラック列109によって囲まれた、暖気が流れる通路をホットアイルHという。なお、コールドアイルCは保守員の通路や作業空間にもなる。
一つのホットアイルHを挟む2つのラック列109の両端間や、ラック列109と天井ボード107との間には、ホットアイルHとコールドアイルCとを隔離する非通気性の仕切板110が、例えばラック102の上端と天井ボード107の下端に接してラック列109に沿って連続的に立設されている。天井ボード107のうちホットアイルHの上側の部分は開口しているため、仕切板110によって囲まれたホットアイルH内の暖気は、コールドアイルC側へ回り込むことなく天井裏の空間108Uへ流れることになる。
即ち、ラック列109の空調ユニット104から吹き出された冷気がラック列109の吸気面に達するまでに通る領域と、ラック列109から排気された暖気が空調ユニット104へ戻るまでに通る領域とが仕切られている。
コールドアイルCは、ラック102の並び方向を長手とし、空調ユニット104で温調され例えばサーバルーム103の壁面に設けた吹出口104Aから水平に給気された冷気が、コールドアイルCの長手端部から流入する。
本実施形態では、コールドアイルCの長手方向端部に、ラック102の並び方向と平行な面を複数有してコールドアイルCへ流入する冷気の流れ方向と流速を調整する第一整流部材111を備える。また、コールドアイルC上部、例えばコールドアイルC上部のラック吸気面と面一のコールドアイル側面にコールドアイルCへ流入する冷気の流れ方向を調整する第二整流部材112を備える。
ここで第一整流部材111は、図4に示すようにコールドアイルCへ流入する冷気の方向を整えるルーバ1Aと、コールドアイルCへ流入する冷気の流速を抑える抵抗体1Bとを、ここでは両者が接する形態で備える。なお、ルーバ1Aと抵抗体1Bは、コールドアイルCへ流入する冷気がルーバ1A及び抵抗体1Bを通過するように組み合わせた構成であれば良く、例えば、所定距離(10cm以内)離間して設けられても良い。
ルーバ1Aは、ラック102の吸気面と平行な平板状の羽板を複数備え、羽板間を通りコールドアイルCへ流入する冷気がラック102の吸気面と平行になるように冷気の流入方向を整える。これにより空調ユニット104が一台停止して冷気の吹き出す位置に偏りがある場合でも、偏流を抑えることができる。すなわち故障や保守等により空調ユニット104が停止する場合には全台運転を想定した設計時点の状態よりも気流が乱れ、風量・流れのベクトルが変わる。ルーバ1Aはこれを規制してコールドアイルCに同一ベクトルの冷気を導く。なお、ルーバ1Aの羽板は、平行に固定されたものに限らない。例えばルーバ1Aの羽板の角度が可動であって、保守員や台車等の接触で一時的に羽根が平行状態でなくなることや、サーバの低負荷時に一時的にサーバの中心側に向けて羽根を絞ることがあっても、定常運転時に羽板が略平行となる設備は、本発明を採用しているといえる。ここで平行とは、厳密に平行であることに限らず、冷気を吸気面と略平行に導くことができる程度であれば良い。
抵抗体1Bは、空調ユニット104から吹出る空気の流速が速い事により、ラック102の吸気面側で静圧が低下したり乱流が形成されたりしてラック102内への冷気の吸込み不良が生じるのを防ぐ目的で設置される。また、抵抗体1Bは、ラック102が設置される床面からラック上面までの高さ(ラック高さ)に設置される。
抵抗体1Bは、空調ユニット104からコールドアイルCへ流れる冷気の通路に通気抵抗を生じさせ、第一整流部材111のラック高さまでの部分の通気抵抗が、ラック高さより上の部分や第二整流部材112の通気抵抗と比べて高くなるものであれば良い。例えば、抵抗体1Bは、フィルタやパンチング板、網、布、格子、ルーバ或いはこれらの積層体、並びに空調の吹出し口等に用いられるレジスタなどを適用できる。
ルーバ1Aと抵抗体1Bとは、一体に構成しても良いし、別体のルーバ1Aと抵抗体1BとをコールドアイルCの長手端部に重ねて配置する構成でも良い。例えば床面から天井高さまでのルーバ1Aを組み付け、床面からラック高さまでの網やフィルタ等の抵抗体1Bを当該ルーバ1Aに貼り付けて構成する。なお、抵抗体1Bは、冷気の流入方向において、ルーバ1Aより上流側(吹出口側)に設けられても、ルーバ1Aより下流側(コールドアイル側)に設けられても良く、同様に効果が得られる。
また、ルーバ1Aと抵抗体1Bからなる第一整流部材111は、開閉自在に設けられ、コールドアイルCへ出入りする際の出入口扉として用いられても良い。
図5は、第一整流部材111の他の構成例を示す図である。図5の第一整流部材111は、ルーバ1Aを上下に分割し、天井面からラック高さまでを上部ルーバ1A1として天井から吊り下げ、ラック高さから床面までを下部ルーバ1A2とし、下部ルーバ1A2と抵抗体1Bとを接合して開閉自在な出入口扉11とした。
出入口扉11は、ラック102と接する辺にヒンジを設けて開き戸としても良いし、床面106及びラック102上部にレールを設けて、引き戸としても良い。出入口扉11を引き戸とする場合は、図6に示すように、出入口扉11を中央から左右に開く両引き戸とするのが好ましい。これによりコールドアイルCの長手端部の幅CW、即ち出入口扉11の幅が、ラック列109の長手端部の幅RWより長い場合でも、左右に開いた出入口扉11が、それぞれラック列109の幅RWに収まり邪魔にならない。
図7は、コールドアイルC内側から見た第一整流部材111と第二整流部材112の図である。
第二整流部材112は、ラック102の並び方向と直交する面(x−y面)を有する羽板
2Aを複数備えたルーバである。また、第二整流部材112は、羽板2Aの下部に、ラック102の吸気面(y−z面)と平行なフラットパネル2Bを有しても良い。
図8はルーバ1A及びルーバ2Aの説明図である。ルーバ1A及びルーバ2Aは、平板状の羽板を並行に複数配列して構成されており、この羽板の間隔(ピッチ)を、冷気の流入方向における羽板の幅よりも狭くしている。
本実施形態1では、この羽板を垂直方向に長手とした縦型ルーバの例を示したが、これに限らず、水平方向に長手とした横型ルーバであっても良い。すなわち前述したラック列間上部以外に吹出口を設けた場合には、ルーバ2Aを横型にすると顕著な効果がある。また、縦型の羽板と横型の羽板を組み合わせた格子状のルーバであっても良い。更に、ハニカム状のルーバであっても良い。
このように本実施形態1では、床面からラック高さまでに抵抗体1Bを設け、ラック102よりも上には抵抗体を設けずにルーバ1A,2Aを配置したことにより、ラック上方の光透過性が高い。
図9は、冷気が流れる経路を示した図である。本実施形態1では、コールドアイルCが整流部材と仕切板110で仕切られており、吹出口104Aから吹出された冷気は、第一整流部材111のルーバ1A及び抵抗体1Bを通過することで、風速が抑えられると共に風向きが吸気面と平行な方向に整えられる。また、ラック上方へ流れた冷気は、第一整流部材111のルーバ1A上部或は第二整流部材112を通過することで、風向きが整えられる。更に、図10に示すラック上端のコールドアイル側の角部付近では、冷気が第二整流部材112のフラットパネル2Bによって吸気面と平行な方向に導かれる。このように本実施形態1では、冷気が第一整流部材111或は第二整流部材112で整流されるので、ホットスポットの形成が防止される。例えば抵抗体1Bにより冷気の風速が抑えられるので、静圧が低くなってラック内の暖気が逆流することを防止できる。また、第一整流部材のルーバ1A上部及び第二整流部材112で、冷気の風向きを整えることで、偏流によるホットスポットの形成を防止できる。
この整流部材による整流の効果を図11−図13を用いて説明する。なお、図11−図13の例では、図3に示す配置において、3台の空調ユニット104のうち、#1を停止し、#2及び#3の2台で運転した場合のA−A線断面におけるラック吸い込み温度を示す。
図11は、整流部材が無い場合のシミュレーション結果を示す図である。図11に示すように、整流部材による整流効果が無いと、コールドアイルCの中央付近に特に特に温度の高いホットスポットが形成されると共に、空調ユニット104側のコールドアイル端部やコールドアイル上部といった広い範囲にホットスポットが形成される。
図12は、整流部材として抵抗体1Bを用いると共に、ルーバ1A,2Aに代えてガラリを用いた場合のシミュレーション結果を示す図である。即ち、ルーバ1A,2Aによる冷気の向きを整える効果が無い場合の例である。
この場合、図12に示すように、中央部付近の温度上昇が改善されたものの、偏流の影響により、空調ユニット104側のコールドアイル端部やコールドアイル上部にホットスポットが形成される。
図13は、整流部材として本実施形態1の第一整流部材111及び第二整流部材112を用いた場合のシミュレーション結果を示す図である。図13に示すように、本実施形態
1の第一整流部材111及び第二整流部材112を備えた場合、他の例と比べてホットスポットの形成が抑えられる。
特に、図3に示したように空調ユニット104が、冗長性を確保するため水平方向に異なる位置に複数設けられ、故障などによって、このうち一部の空調ユニット104の空気吹出口から冷気が吹き出される場合、偏流の影響によりホットスポットが形成され易いが、ルーバ1A,2Aによる整流効果により、偏流が抑えられ、ホットスポットの形成が防止される。
以上のように本実施形態1によれば、整流部材によりホットスポットの形成が防止でき、且つ整流部材上部の光透過性が高いため、防犯カメラや照明を設置する際の自由度を高めることができる。
また、整流部材の多くを垂直な部材によって構成したことにより、塵埃の体積が少なく、保守性の高い、空調システムを提供できる。
〈実施形態2〉
図14は、実施形態2に係る整流部材の構成例を示す図である。本実施形態2は、前述の実施形態1と比べて、第二整流部材をラック間にかけ渡した構成が異なっており、その他の構成は同じである。
図14に示すように、第二整流部材112として、ラック102の並び方向と直交する面を有する羽板をラック102の上部にかけ渡して構成した場合にも、第二整流部材112が上方へ流れた冷気の向きを整えてコールドアイルCへ導くことにより、ホットスポットの形成を防止できる。
また、ラック上方に抵抗体を設けることなく十分な整流効果を得ることができ、前述の実施形態1と同様に光透過性が高く、防犯カメラや照明を設置する際の自由度を高めることができる。
1A,2A ルーバ
1B 抵抗体
2A 羽板
2B フラットパネル
12 出入口扉
100 空調システム
101 データセンタ
102 ラック
103 サーバールーム
104 空調ユニット
104A 吹出口
111 第一整流部材
112 第二整流部材
C コールドアイル
H ホットアイル

Claims (6)

  1. 情報処理機器を収容するラックを列状に並べて設置する情報処理機器室の空調を行う空調システムであって、
    前記情報処理機器室内において前記ラックへ向けて開口する、前記情報処理機器を冷却するための冷気を前記情報処理機器室内の前記ラックの並び方向へ吹き出す空気吹出口と、
    前記ラックの列の吸気面を対向させて前記ラック列を並設し、対向する前記吸気面の間の冷気が供給される領域を冷気領域とし、前記ラックの並び方向を長手とする前記冷気領域の長手方向端部に設けられ、前記ラックの並び方向と平行な面を複数有して前記冷気領域へ流入する冷気の流入方向を調整する整流部材と、
    前記冷気領域の長手端部に、前記整流部材と平行に組み合わせて設けられた抵抗体とを備え、
    前記抵抗体が、当該抵抗体及び前記整流部材を通過して前記冷気領域へ流入する冷気の通気抵抗を前記整流部材よりも高くして前記冷気領域へ流入する冷気の流速を抑える、
    情報処理機器室の空調システム。
  2. 前記整流部材が、前記ラックの吸気面と平行な羽板を有するルーバである、
    請求項1に記載の情報処理機器室の空調システム。
  3. 前記ルーバが、前記羽板を平行に複数備え、当該羽板の設置間隔が、前記ラックの並び方向における当該羽板の幅よりも狭い、
    請求項2に記載の情報処理機器室の空調システム。
  4. 前記整流部材の少なくとも一部が、開閉可能な扉として構成された、
    請求項1から3の何れか一項に記載の情報処理機器室の空調システム。
  5. 前記整流部材が、上部整流部材と下部整流部材に分割され、前記上部整流部材が天井面から前記ラック高さまでに位置し、前記下部整流部材が前記ラック高さから床面までに位置し、前記下部整流部材と前記抵抗体とを組み合わせて前記扉とした請求項4に記載の情報処理機器室の空調システム。
  6. 前記空気吹出口が、水平方向に異なる位置に複数設けられ、前記複数の空気吹出口のうち、一部の空気吹出口から冷気が吹き出される、
    請求項1から5の何れか一項に記載の情報処理機器室の空調システム。
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