JP6117049B2 - 水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、水処理システムに関するものである。
水処理システムにおいて、微生物を担持させたろ材からなるろ材層に対して被処理水を散布し、ろ材層に存在する微生物によって有機物を好気的生物処理させる散水ろ床が用いられてきた。しかし、散水ろ床は、冬季に外気が低温となることに応じて性能が低下することがあった。
そこで、従来、散水ろ床内の温度を上昇させる機能を備える汚水処理装置が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1記載の汚水処理装置は、特に冬季において、ボイラーや発電機を含む、高温排気を得ることのできる熱源を利用して、かかる高温排気をそのまま、或いは当該高温排気を利用して暖めた空気を、散水ろ床のろ材層の下方から散水ろ床内に導入して、当該散水ろ床内の温度を上昇させることができる。したがって、特許文献1の汚水処理装置によれば、冬季に外気が低温となった場合であっても、散水ろ床の処理性能の低下を抑制することができる。
特開2005−199182号公報
しかし、上述のような、ボイラーや発電機など熱源を利用する汚水処理装置では、当然これらの熱源が散水ろ床の付近に配置されることが必要となっていた。さらに、これらの熱源の温度が過剰に高くなった場合に、その熱源を用いて散水ろ床の温度を昇温させると、散水ろ床のろ材層に存在する微生物に却って悪影響がおよぶ虞があった。そこで、本発明は、外気の温度が低下した場合であっても、散水ろ床のろ材層に存在する微生物に悪影響を与えることなく、散水ろ床の処理性能の低下を抑制することができる水処理システムを提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の水処理システムは、被処理水を処理する水処理システムであって、第1空気流入口および第1空気排出口を有する第1非開放水槽内に、スクリーンと、前記スクリーンで支持されたろ材層と、前記被処理水を前記ろ材層に散布する散布機構とを配置してなる散水ろ床と、第2空気流入口および第2空気排出口を有する第2非開放水槽内で流入水を好気的に処理する生物処理槽と、前記散水ろ床の前記第1空気流入口と、前記生物処理槽の前記第2空気排出口とを接続する連通管と、
を備えることを特徴とする。このような構成により、外気の温度が低下した場合であっても、散水ろ床のろ材層に存在する微生物に悪影響を与えることなく、散水ろ床の処理性能の低下を抑制することができる。
ここで、本発明の水処理システムにおいて、前記第1空気流入口は、前記ろ材層よりも上側に位置することが好ましい。このような構成により、散水ろ床上部の温度を上げることでろ材層上部における温度を重点的に上昇させて、ろ材層上部における硝化処理速度を向上させ、処理水中のアンモニア濃度を低減することができるからである。
また、本発明の水処理システムにおいて、前記第1空気排出口は、前記ろ材層よりも下側に位置し、前記第1空気排出口に接続された第1排気管を更に備え、前記第1排気管は、前記散水ろ床内の空気を吸引する吸引装置を備えることが好ましい。このような構成により、散水ろ床の通気性を向上させることができるからである。
更に、本発明の水処理システムにおいて、前記散水ろ床は、前記ろ材層より上側に空気攪拌機構を備えることが好ましい。このような構成により、散水ろ床上部で空気を攪拌することで、ろ材層に導入される空気の温度を均一にすることができるからである。
また、本発明の水処理システムにおいて、前記散布機構は、前記ろ材層より上側で、回転しつつ前記被処理水を散布し、前記空気攪拌機構は、前記散布機構に対して取り付けられた攪拌翼よりなることが好ましい。少ない構成要素で散水ろ床上部の空気を攪拌することができるからである。
そして、本発明の水処理システムにおいて、前記散水ろ床は、前記ろ材層を洗浄する洗浄手段と、前記ろ材層の上側に位置し、前記洗浄手段により前記ろ材層を洗浄するにあたり、前記散水ろ床内の空気を排気する洗浄用排気管とを備え、前記洗浄手段は、前記散水ろ床内に洗浄水を貯留して前記ろ材層を冠水させる洗浄水貯留機構と、冠水後に前記散水ろ床内から洗浄水を排出する排水機構とを有し、前記洗浄用排気管は、前記散布機構が前記被処理水を噴出する領域の上側で、前記ろ材層側に向けて開口していることが好ましい。このような構成により、水処理システムの外にハエが出て行くことが抑制できるからである。
本発明の水処理システムによれば、外気の温度が低下した場合であっても、散水ろ床のろ材層に存在する微生物に悪影響を与えることなく、散水ろ床の処理性能の低下を抑制することができる。
本発明に従う代表的な水処理システムの概略構成を示す説明図である。 図1に示す水処理システムの部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
(水処理システム)
図1に、本発明の水処理システムの一例の概略構成を示す。ここで、図1に示す水処理システム100は被処理水を処理する。水処理システム100は、散水ろ床10及び生物処理槽20を備えている。
なお、以下では、散水ろ床10に被処理水が流入する側を「前段側」と称し、散水ろ床10から空気が排気される側を「後段側」と称する。
また、本明細書において「非開放水槽」という語は、上部が開放されていない(閉鎖されている)水槽を指すが、厳密な意味で完全に閉鎖(密閉)していることを意味するのではない。
<被処理水>
水処理システム100の処理対象である被処理水としては、特に限定されることなく、例えば、下水、畜産排水、工場排水などが挙げられる。さらに、被処理水は、アンモニア性窒素及び有機物を含む。被処理水中に含まれる有機物としては、固形有機物と、溶解性有機物とが挙げられる。
<生物処理槽>
生物処理槽20は、第2空気流入口21および第2空気排出口22を有する第2非開放水槽23により構成される。生物処理槽20は、例えば、標準活性汚泥法により有機物を分解する水槽により構成される。具体的には、生物処理槽20は、好気性微生物群を含む活性汚泥を内部に有する第2非開放水槽23に対して圧搾空気を第2空気流入口21から吹き込み、流入水中の有機物を好気的に処理(酸化的に分解)する水槽であり、さらに具体的には、覆蓋つきのエアレーションタンク(曝気槽)である。エアレーションタンクは、有機物の分解効率が高いので、多くの下水処理場にて採用されている。なお、生物処理槽20は、当然、流入水を流入させる流入口を備えるが、図示しない。
或いは、生物処理槽20は、好気性の生物処理により有機物を分解する生物処理槽であれば良く、例えば、回転円板法やオキシデーションディッチ法により有機物を分解する生物処理槽であっても良い。これらの方式を生物処理槽20に採用する場合であっても、生物処理槽内で暖められた空気の温度の低下を防ぐとともに、効率的に散水ろ床10に供給するために、生物処理槽は覆蓋を備える。なお、回転円板法による生物処理槽は、ブロワを必要としないため、消費電力量が小さいという特徴がある。また、回転円板法による処理方式は、生物固定法(生物膜法)に分類される。生物固定法によれば、活性汚泥法よりも微生物を高濃度に維持できること、阻害物質に対して高い抵抗力を示すこと、及び、食物連鎖の後段に位置する増殖速度の遅い原生動物や後生動物を活性汚泥法より高濃度に保持でき、そのために余剰汚泥の発生量が少ないこと、などの利点が生じる。一方、オキシデーションディッチ法による生物処理槽は、滞留時間が24〜48時間であり、標準活性汚泥法等に比較して滞留時間が長いため、負荷変動に強いという利点がある。さらに、オキシデーションディッチ法による生物処理槽によれば、標準活性汚泥法と比較して汚泥の発生量が少ないという利点がある。
さらに、第2空気流入口21に圧搾空気を供給する生物処理槽空気供給ライン24は、生物処理槽空気供給ラインブロワ25を備える。生物処理槽空気供給ラインブロワ25を駆動することで、生物処理槽空気供給ライン24及び第2空気流入口21を介して生物処理槽20内に圧搾空気が供給され、生物処理槽20内において好気的生物処理が実施される。
例えば、下水を被処理水とした場合、一般的に、下水の水温は年間を通じて15度以上であり、生物処理に伴う発熱及び生物処理槽空気供給ラインブロワ25による空気圧縮熱の効果により、生物処理槽20内の水温は、水面などからの放熱を考慮しても、常に15度以上を保っている。従って、仮に冬場に外気の温度が低下した場合であっても、生物処理槽20における生物処理性能は著しく低下することはない。そして、生物処理槽20の上部の空気は、15度以上となっている。また、生物処理槽20にて消費される酸素量は微量であるため、生物処理槽20を経た後であっても、生物処理槽20の上部の空気中には、後述する散水ろ床10での好気処理のために十分な量の酸素が含有されている。
<散水ろ床>
散水ろ床10は、第1空気流入口11および第1空気排出口12を有する第1非開放水槽13の内部に、スクリーン14と、スクリーン14で支持されたろ材層15と、被処理水をろ材層15に散布する散布機構16とを配置してなる。さらに、散水ろ床10は、ろ材層15を経た処理水を排出する処理水排出口17及び当該処理水排出口17に接続された処理水排出ライン18を備える。
ろ材層15は、少なくとも硝化細菌が付着した担体である複数のろ材からなる。ろ材は、生物膜や夾雑物により閉塞が生じ難い形状で表面に生物膜が付着しやすいものであれば良い。例えば、ろ材は、砕石、又は、円筒状やボール状に成形されたプラスチック製のろ材であり得る。散布機構16から散布された被処理水は、散水ろ床10で硝化処理される。即ち、散水ろ床10のろ材層15では、硝化細菌が、被処理水中に含まれているアンモニア性窒素を酸化して硝酸性窒素および/または亜硝酸性窒素とする。なお、ろ材層15を構成するろ材には、硝化細菌に加えて、BOD酸化細菌などが付着していても良い。この場合、散水ろ床10においてアンモニア性窒素の酸化処理だけでなく、有機物の分解処理を並行して実施することができる。なお、ろ材に硝化細菌やBOD酸化細菌を付着させる方法としては、馴養運転などの既知の手法を用いることができる。
散水ろ床10の第1空気流入口11及び生物処理槽20の第2空気排出口22は、連通管30により相互に接続されている。連通管30を介して、生物処理槽20の第2空気排出口22を経た空気が散水ろ床10の上部に流入する。
上述のように、生物処理槽20の上部の空気は年間を通じて15度以上を保っているため、かかる空気を散水ろ床10内へと導入することにより、散水ろ床10内の温度が生物処理槽20の上部の空気の温度よりも低い場合には、散水ろ床の10内の温度を上昇させることができる。このようにして、特に冬場など、外気の温度が低い場合であっても、散水ろ床10内の温度を生物処理に適した温度に上昇させることが可能となる。また、仮に、散水ろ床10内の温度が、生物処理槽20の上部の温度よりも高い場合であっても、生物処理槽20の上部の温度が散水ろ床10内における生物処理速度を極端に低下させる温度となることは無いため、問題ない。さらに、生物処理槽20内の空気を散水ろ床10内へと導入することにより、散水ろ床10内の温度変化を小さくすることができる。これは、水の熱容量が大気よりも大きいため、生物処理槽20の方が散水ろ床10よりも温度が一定に保たれていることに起因する。したがって、外気温が一時的に極端に高くなり、さらに/または、第1非開放水槽13が日差しにより高温に温められて、その熱が第1非開放水槽13内部に伝導することにより、内部の温度が極端に高温になった場合でも、生物処理槽20内の空気の温度が、散水ろ床10内の空気の温度よりも低い場合には、散水ろ床10内の温度を下げて、ろ材の温度が極端に高温となることを回避することができる。なお、微生物の至適温度範囲は、15〜35℃と考えられ、生物処理槽20内の温度も、年間を通じておおむねそのような範囲内にあると考えられる。
さらに、ボイラーや発電機などの、生物処理とは関係のない熱源を使用して散水ろ床10の温度を昇温させた場合では、熱源の温度が高すぎて、散水ろ床10のろ材層15に担持された硝化細菌が死んでしまったり、硝化細菌の活動が低下したりすることに起因して、散水ろ床10内での生物処理性能を却って低下させる虞があった。しかし、本実施形態に係る構成によれば、生物処理槽20において実際に微生物による生物処理が行われた温度に昇温された空気で散水ろ床10を温めることができるため、よりマイルドな条件で散水ろ床10内の温度を昇温することが可能である。さらに、生物処理槽20から排気された空気を散水ろ床10内に導入することで、散水ろ床10にて生物処理槽20にて発生する臭気を脱臭することができる。
ここで、散水ろ床10の第1空気流入口11の開口部は、ろ材層15よりも上側に位置することが好ましい。散水ろ床10内において、ろ材層15の上部における温度を重点的に上昇させることで、ろ材層15の上部における硝化処理速度を加速し、ろ材層15における硝化処理能を向上させて、処理水中のアンモニア濃度を低減することができるからである。さらに詳細には、散水ろ床10の第1空気流入口11の開口部の水平方向の位置は、第1非開放水槽13の内壁内又はその付近に限定されず、散布機構16の回転半径内であっても良い。
また、散水ろ床10の散布機構16には、被処理水を散水ろ床10内へと導入する被処理水ライン19が接続されている。好ましくは、散布機構16は図2に示すように、攪拌翼161A,161Bよりなる、空気攪拌機構160を備える。空気攪拌機構160については、図2を参照して後述する。
さらに好ましくは、散水ろ床10の第1空気排出口12には第1排気管40が接続されており、当該第1排気管40は、吸引装置41を備える。一般的な上部が開放した散水ろ床では、外気温度と散水ろ床の温度との差が約2度以内の場合、散水ろ床10に自然通気が起こりにくいことが知られている。しかし、本実施形態に係る水処理システム10は、吸引装置41により散水ろ床10内の空気を吸引することで、散水ろ床10の通気性を向上させることができる。これにより、散水ろ床10の硝化処理能を向上させるとともに、生物処理槽20にて暖められた空気を確実かつ迅速に散水ろ床10内全体にいきわたらせて、ろ材層15全体の温度を確実かつ迅速に昇温することができる。
さらに、散水ろ床10の第1空気排出口12は、ろ材層15よりも下側に位置するように配置されることが好ましい。一般的な散水ろ床では、ろ床バエが発生することがしばしば問題となるが、ろ材層15の上部よりも下部のほうがろ床バエの発生が少ないため、かかる配置によれば、ろ床バエが吸引装置41に吸引されにくくなり、吸引装置41が壊れにくくなるという利点がある。
さらに、散水ろ床10は、ろ材層15を洗浄する洗浄手段と、ろ材層15の上側に位置し、洗浄手段によりろ材層15を洗浄するにあたり、散水ろ床10内の空気を排気する洗浄用排気管45とを備えることが好ましい。ろ材層15の目詰まりを解消して水や空気を通し易くするとともに、ろ床バエの発生を抑制することができるからである。洗浄用排気管45は、散布機構16が被処理水を噴出する領域の上側で、ろ材層15側に向けて開口している。
さらに、洗浄用排気管45の開口の位置は、散布機構16から鉛直上方向に50mm以上250mm以内であることが好ましい。散水ろ床10内にろ床バエが存在する場合であっても、ろ床バエは水を嫌うため、洗浄用排気管45の開口の位置が散布機構16に近接していると、ろ床バエが洗浄用排気管45の開口を経て散水ろ床10の外部に出て行きにくくすることができるからである。さらに、散布機構16が後述のように攪拌翼161A,161Bを備える場合には、開口の位置は、攪拌翼161A,161Bの上端から10mm以上50mm以内であることが好ましい。攪拌翼161A,161Bの回転により生じる空気流が阻害要因となり、ろ床バエが洗浄用排気管45の開口を経て散水ろ床10の外部に出て行きにくくすることができるからである。
洗浄手段は、具体的には、散水ろ床10内に洗浄水を貯留してろ材層15を冠水させる洗浄水貯留機構47と、冠水後に散水ろ床10内から洗浄水を排出する排水機構(図示しない)とを有している。洗浄水貯留機構47は、例えば、図示しない制御部により開閉を制御可能な弁により構成される。さらに、洗浄用排気管45は、洗浄用排気管弁46を備え、洗浄用排気管弁46は洗浄水貯留機構47が閉鎖されたことに伴い、図示しない制御部により開放するように制御される。洗浄水貯留機構47が閉鎖し、洗浄用排気管弁46が開放した状態は、ろ材層15を冠水させるために、散水ろ床10への水を貯めている状態である。そして、制御部は、例えば、レベルセンサ(図示しない)などからろ材層15より水位が上になったことの通知を受けて、ろ材層15が冠水したと判定すると、排水機構を開放して散水ろ床10から水を排出する。
散水ろ床10が洗浄手段を有する場合に、ろ材層15は、例えば比重が1未満の複数のろ材により構成されていても良い。ろ材の洗浄効率を向上させることができるからである。また、散水ろ床10は、ろ材層15の上にスクリーンを備えていても良い。ろ材が連通管30などを通じて散水ろ床10の外へ流出することを予防することができるからである。
<その他>
水処理システム100は、散水ろ床10の後段側に配置されたミストセパレータ42、及び活性炭吸着塔43をさらに備えることが好ましい。ミストセパレータ42は、散水ろ床10から排気された空気中の水分を分離除去する。これにより、後段の活性炭吸着塔43に水分含量の高い空気が導入されて、活性炭吸着塔43の吸着能が劣化することを回避することができる。なお、活性炭吸着塔43は、導入される空気中に含まれる臭気成分などを吸着させて、活性炭吸着塔排気管44から大気中に排気する。したがって、水処理システム100は、ミストセパレータ42及び活性炭吸着塔43を備えることで、より清浄な空気を大気中に放出することができるようになる。
<空気攪拌機構>
図2は、図1に示す水処理システムの部分拡大図である。被処理水ライン19は、被処理水ライン取り付け手段190Aによって第1非開放水槽13に対して回転可能に支持されていることが好ましい。この場合、散水ろ床10の散布機構16は、被処理水ライン19と接続され、回転しつつ、被処理水供給口162A〜162Dから、ろ材層15に対して被処理水を散布する。図2では、ろ材層15は砕石であるものとして、一部省略して図示する。散布機構16からろ材層15に対して散布された被処理水は、ろ材層15を構成するろ材とろ材の隙間を通って、流下しつつ、ろ材に担持された硝化細菌によって硝化処理される。
さらに、散水ろ床10の散布機構16は、攪拌翼161A,161Bよりなる、空気攪拌機構160を備えることが好ましい。第1空気流入口11から導入された空気を散水ろ床10の上部で攪拌することで、ろ材層15に導入される空気の温度を均一にすることができるからである。さらに、散布機構16に空気攪拌機構160を備えることで、散水ろ床10内における空気流れの短絡を防止することができ、ろ材層15の全体に新鮮な空気が継続的に供給されるようにすることができる。これにより、ろ材層15全体としての硝化処理能を含む生物処理能を向上させることができる。
なお、攪拌翼161A,161Bの配置は、図示の態様に限られず、例えば、散布機構16の下側に設けられても良い。
さらに、散布機構16の被処理水供給口162A〜162Dは、散布機構16の長手方向に整列され、散布機構16の回転方向とは逆側に向かって設けられている。そして、図示しないが、散布機構16の長手方向において、被処理水ライン19によって支持された部分を中心として、被処理水供給口162A〜162Dと反対側にも、複数の被処理水供給口が設けられている。これらの被処理水供給口も、散布機構16の回転方向とは逆側に向かって設けられている。すなわち、被処理水供給口162A〜162D及びこれらの反対側に設けられた図示しない複数の被処理水供給口から被処理水が流出することによって生じる反力を、散布機構16が回転するための推進力とすることができる。このような構成によれば、散布機構16を回転させるための動力源を別途設けることなく、散布機構16に回転のための推進力を与えることができるため、水処理システム100の構造をより簡略化することができる。
もちろん、被処理水供給口の配置は図示のような水の反力により散布機構16を回転せしめるものに限定されず、あらゆる配置であって良い。被処理水供給口が、水の反力により回転のための推進力を与えるようには配置されていない場合、散水ろ床10に対してモーター等を備えることにより、散布機構16を回転させることができる。
なお、上述の実施形態において、散水ろ床10及び生物処理槽20は、被処理水の処理工程において直列的に接続されていても、並列的に接続されていても良い。つまり、散水ろ床10及び生物処理槽20は、一の水処理システムにおいて、一方が処理した処理水を他方が被処理水として処理する関係(直列的な接続)であっても、一方が処理した処理水は他方の水処理系統とは異なる水処理系統にて処理を完了するような関係(並列的な接続)であっても良い。
つまり、本発明の水処理システムは、一つの水処理系統で被処理水を処理するシステムのみならず、複数の水処理系統で被処理水を処理するシステムを含む。従って、本発明は、特に、下水処理場の設備を更新する際に、散水ろ床と、生物処理槽とが並存した場合などに散水ろ床の処理効率を向上させるために有利である。
以上、一例を用いて本発明の水処理システムについて説明したが、本発明の水処理システムは、上記一例に限定されることはなく、本発明の水処理システムには、適宜変更を加えることができる。
本発明の水処理システムによれば、外気の温度が低下した場合であっても、散水ろ床のろ材層に存在する微生物に悪影響を与えることなく、散水ろ床の処理性能の低下を抑制することができる。
10 散水ろ床
11 第1空気流入口
12 第1空気排出口
13 第1非開放水槽
14 スクリーン
15 ろ材層
16 散布機構
17 処理水排出口
18 処理水排出ライン
19 被処理水ライン
20 生物処理槽
21 第2空気流入口
22 第2空気排出口
23 第2非開放水槽
24 生物処理槽空気供給ライン
25 生物処理槽空気供給ラインブロワ
30 連通管
40 第1排気管
41 吸引装置
42 ミストセパレータ
43 活性炭吸着塔
44 活性炭吸着塔排気管
45 洗浄用排気管
46 洗浄用排気管弁
47 洗浄水貯留機構
100 水処理システム
160 空気攪拌機構
161A,161B 攪拌翼
162A〜162D 被処理水供給口
190A 被処理水ライン取り付け手段

Claims (7)

  1. 被処理水を処理する水処理システムであって、
    第1空気流入口および第1空気排出口を有する第1非開放水槽内に、スクリーンと、前記スクリーンで支持されたろ材層と、前記被処理水を前記ろ材層に散布する散布機構とを配置してなる散水ろ床と、
    第2空気流入口および第2空気排出口を有する第2非開放水槽内で流入水を好気的に処理する生物処理槽と、
    前記散水ろ床の前記第1空気流入口と、前記生物処理槽の前記第2空気排出口とを接続する連通管と、
    を備え
    前記第1空気流入口は、前記ろ材層よりも上側に位置する、水処理システム。
  2. 前記第1空気排出口は、前記ろ材層よりも下側に位置し、
    前記第1空気排出口に接続された第1排気管を更に備え、
    前記第1排気管は、前記散水ろ床内の空気を吸引する吸引装置を備える、請求項に記載の水処理システム。
  3. 前記散水ろ床は、前記ろ材層より上側であって、前記散布機構の上側又は下側に配置された空気攪拌機構を備える、請求項又はに記載の水処理システム。
  4. 前記散布機構は、前記ろ材層より上側で、回転しつつ前記被処理水を散布し、
    前記空気攪拌機構は、前記散布機構に対して取り付けられた攪拌翼よりなる、請求項に記載の水処理システム。
  5. 前記散水ろ床は、前記ろ材層を洗浄する洗浄手段と、前記ろ材層の上側に位置し、前記洗浄手段により前記ろ材層を洗浄するにあたり、前記散水ろ床内の空気を排気する洗浄用排気管とを備え、
    前記洗浄手段は、前記散水ろ床内に洗浄水を貯留して前記ろ材層を冠水させる洗浄水貯留機構と、冠水後に前記散水ろ床内から洗浄水を排出する排水機構とを有し、
    前記洗浄用排気管は、前記散布機構が前記被処理水を噴出する領域の上側で、前記ろ材層側に向けて開口している、
    請求項1〜の何れか一項に記載の水処理システム。
  6. 前記洗浄用排気管の開口の位置が、前記散布機構から鉛直上方向に50mm以上250mm以内である、請求項5に記載の水処理システム。
  7. 前記散布機構は、前記被処理水の流出に起因する反力を回転推進力に変換する、請求項4〜6の何れかに記載の水処理システム。
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