JP2000176485A - 水流分散板及び該水流分散板を備えた静水域用浄化装置 - Google Patents

水流分散板及び該水流分散板を備えた静水域用浄化装置

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JP2000176485A
JP2000176485A JP10362107A JP36210798A JP2000176485A JP 2000176485 A JP2000176485 A JP 2000176485A JP 10362107 A JP10362107 A JP 10362107A JP 36210798 A JP36210798 A JP 36210798A JP 2000176485 A JP2000176485 A JP 2000176485A
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Norihiko Hirano
平野徳彦
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/20Mixing gases with liquids
    • B01F23/23Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids
    • B01F23/232Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles
    • B01F23/2323Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits
    • B01F23/23231Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits being at least partially immersed in the liquid, e.g. in a closed circuit
    • B01F23/232311Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits being at least partially immersed in the liquid, e.g. in a closed circuit the conduits being vertical draft pipes with a lower intake end and an upper exit end

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上昇流を均等に周方向に分散させるために好
適な水流変換部材である水流分散板及びこの水流分散板
を設けた水流分散板を備えた静水域用浄化装置の提供。 【解決手段】 池等10又は浄化槽1内に沈設された中
空の水中筒4(4a、4b)の下方からオゾンガス12
を吐出して、前記水中筒4(4a、4b)に沿う上昇流
112、aを生ぜしめ、前記水中筒4(4a、4b)周
辺に対流を形成する構成の静水域用浄化装置に、前記上
昇流112、aが衝突するように前記水中筒4(4a、
4b)上方に配設されて、前記上昇流112、aを、前
記水中筒の周囲に均等に分散する分散流113、dに変
換する水流分散板8(8a、8b)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、池や湖沼等の静水
域の水質浄化を行うために適した静水域用浄化装置に使
用される水流変換用の水流分散板及び該水流分散板を備
えた静水域用浄化装置に関する。
【0002】更に詳細には、水中に沈設された中空の水
中筒の下方からオゾン等のガスを吐出して、前記水中筒
に沿う上昇流を生ぜしめ、前記水中筒周辺に対流を形成
する構成の静水域用浄化装置において、前記上昇流が衝
突するように前記水中筒上方に配設されて、前記上昇流
を周囲に均等に分散する分散流に変換するための水流分
散板及び該水流分散板が配設された水流分散板を備えた
静水域用浄化装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来から使用されている池や湖沼等の静
水域の水質を浄化するための装置として、水中ポンプ等
の動力装置を水中に設置するという構成を備えた大型の
濾過装置等がある。しかしながら、この動力装置を水中
に設置するという技術では、動力装置の設置作業に労力
を要するだけでなく、メンテナンス作業も困難となって
しまう。
【0004】そこで、動力装置であるオゾン発生供給装
置を陸上に設置し、該オゾン発生供給装置から供給され
るオゾンガスを、水中に沈設した中空の水中筒の下方へ
導入することによって、前記水中筒に沿う上昇流を生ぜ
しめ、下層水を水中筒内に巻き込んで上層へ上昇させる
対流を形成する構成の静水域用浄化装置が開発されてい
る(実開平6−39196号報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では、上昇流が水中筒から吐出されるだけの構成
であるため、該上昇流を該水中筒周辺に均等に分散させ
ることが困難であり、下層水と上層水の間の対流形成効
率が良くなかった。
【0006】そこで、本発明は、水中筒内を上昇して吐
出される上昇流を水中筒周辺に均等に分散させるために
好適な水流変換部材である水流分散板及びこの水流分散
板を設けた水流分散板を備えた静水域用浄化装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の手段を採用する。
【0008】請求項1では、水中に沈設された中空の水
中筒の下方からオゾンガスを吐出して、前記水中筒に沿
う上昇流を生ぜしめ、前記水中筒周辺に対流を形成する
構成の静水域用浄化装置において、前記上昇流が衝突す
るように前記水中筒上方に、前記上昇流を周囲に均等に
分散する分散流に変換する水流分散板を設ける。この手
段によれば、水流分散板の内面に対して、オゾンガスの
浮力により水中筒に沿って上昇してきた上昇流が衝突す
ると、該上昇流は水中筒の周囲に均等に分散する水流に
変換され、下層水と上層水の間の対流が効率よく形成さ
れる。
【0009】とくに、請求項2では、請求項1記載の水
流分散板を、周縁部が下方に裾広がるように形成して、
笠状の形態を備えるようにしたので、水流分散板に衝突
する水流には、求心作用が生じるため、上昇流は水中筒
の周囲に均等に分散する水流(分散流)に確実に変換さ
れる。
【0010】請求項3では、請求項2記載の水流分散板
の外口径を前記水中筒の外口径よりも大きく形成する。
この手段によれば、水面に浮上してきた上昇流を、水流
分散板の外側に逃がすことなく確実に捕捉して、分散流
に変換することが可能となる。とくに、前記水中筒が揺
動することによって上昇流の浮上位置が左右方向に多少
ずれてしまった場合でも、水流分散板で上昇流を確実に
捕捉することができる。
【0011】請求項4では、請求項2又は3記載の水流
分散板の上面にフロート部材を配設することによって、
前記水流分散板が水面に設置されたときに、その周縁部
が水没するように配設する。この手段によれば、周縁部
が水没しているので、水面に浮上してきた上昇流が水面
で自然分散してしまう前に、上昇流を水面付近で捕捉し
て(衝突させて)、水面近くに均等な分散流を形成す
る。
【0012】請求項5では、請求項1から4のいずれか
に記載の水流分散板を、前記水流分散板の周囲に配設し
た浮力体に連結固定する。この手段によれば、水流分散
板が水平方向に固定されているので、上昇流による押上
げ力によっても、水流分散板の位置が水平方向に移動し
ないので、上昇流を逃がさずに確実に捕捉して、分散流
に変換することが可能となる。また、水中筒にロープ材
等を張設して水流分散板を連結固定すると、池等の水位
の変化によっては、ロープ材等が緩んで水流分散板が移
動してしまうので適当でないが、水流分散板の周囲に、
陸上の灌木等に連結されて固定配置された浮力体を配設
し、この浮力体に水流分散板を連結固定する手段を採用
すれば、常に水中筒の上方位置に水流分散板を設置する
ことが可能となるため、上昇流を水流分散板に確実に衝
突させることができる。
【0013】請求項6では、微生物の付着担体となる接
触濾材を前記浮力体に垂下し、該接触濾材を分散流で揺
動させるように、請求項5に記載の水流分散板を配設す
る。この手段によれば、水流分散板の周囲に均等に分散
する分散流によって、水流分散板の周囲に配設された接
触濾材が、水草の如きに一斉に揺動して露出面積が増大
し、微生物の付着量が増加する。そして、オゾンガスが
溶解して溶存酸素量が高められた分散流が、接触濾材に
接触すると、接触濾材に付着した微生物のうち、表層の
微生物による池水の好気的処理(アンモニアの硝化等)
が促進されるとともに、内層の微生物による嫌気的処理
(硝酸態窒素の脱窒)が協同的に行われ、効率的な生物
処理が可能となる。
【0014】請求項7では、請求項6記載の水流分散板
を、炭素繊維を多数束ねた炭素繊維ストランドから構成
された前記接触濾材を揺動させるように配設する。この
手段によれば、炭素繊維は、その表面に大量の微生物は
吸着し、微生物担体としての役割を果たす性質を備えて
いるため、微生物による生物処理を高めて、水を高度に
浄化するという作用を発揮する。また、炭素繊維を多数
束ねて形成された炭素繊維ストランドは、分散流によっ
て揺動させられるとばらけて、露出面積が増大し、大量
の微生物を付着する。
【0015】請求項8では、池等から汲み上げた水を浄
化して池等に還流する循環型の静水域用浄化装置に、池
近傍の陸上に設置される浄化槽と、池から池水を汲み上
げて、前記浄化槽に送り込む取水装置と、前記浄化槽に
送り込まれた池水にオゾンガスを曝露するオゾン発生供
給装置と、前記浄化槽の上部から溢流してくる浄化水を
池に還流する放水手段を設ける。前記浄化槽には、浄化
槽本体を形成する外筒と、この外筒内中央に、水中に沈
設された中空の水中筒と、前記外筒と前記水中筒の間に
垂設され、上端部が水面から突出する中空の仕切筒と、
浄化槽底部に形成され、沈降汚泥を集積するとともに、
該沈降汚泥の排出手段が設けられたロート部と、を設け
る。そして、前記水中筒内部へは、池水を導入するとと
もにオゾンガスを曝露して、前記水中筒内に上昇流を形
成し、前記水中筒の上方には、請求項1から3のいずれ
かに記載の水流分散板を設ける。この手段で採用される
水中筒は、オゾンガスが曝露されることによって浮力を
得た池水を、その上昇過程で周辺に拡散させることな
く、水中筒に沿う上昇流を形成する。また、オゾンガス
は、溶存酸素(DO)濃度を高めことによって、池水中
の有機物等の酸化分解を促進し、この有機物分解で発生
した水中のCO2を空気中へ放出してCO2濃度を減少さ
せるとともに、池水中のアンモニアの硝化を促進する。
オゾンガス自体は、脱臭・脱色作用を発揮するととも
に、池水中の雑菌類を殺菌し、特に溶存酸素を増加させ
る働きによって、池水中に生息する嫌気性菌を減少させ
るという作用も発揮する。水流分散板は、水中筒内を上
昇してきた上昇流が衝突して水中筒の周辺水域に均等な
分散流を形成する役割を果たし、更には水中筒と仕切筒
の間の水域における汚泥の沈降を円滑化する。
【0016】請求項9では、請求項8記載の前記水中筒
内の下方領域に導入される池水よりも下方位置からオゾ
ンを吐出する。この手段では、水中筒内に導入された池
水に下方から効率良くオゾンを吐出するので、池水全体
にオゾンを曝露して、上昇流を効率的に形成する。
【0017】請求項10では、請求項8又は9に記載の
水流分散板を備えた静水域用浄化装置における水流分散
板を、前記仕切筒又前記外筒に連結固定する。この手段
では、上昇流による押上げ力によっても水流分散板の位
置が水平方向に移動しないため、水中筒上方に常に水流
分散板が配設されているので、上昇流をより確実に捕捉
し、分散流に変換させることが可能となる。
【0018】請求項11では、請求項8から10のいず
れかに記載の水流分散板を備えた静水域用浄化装置に設
けられた前記仕切筒の外側水域に、微生物の付着担体と
なる接触濾材を配設する。この手段では、接触濾材は、
その表面に大量の微生物が吸着して微生物担体としての
役割を果たす。特に、仕切筒の外側の水域は、水中筒内
の水域や水中筒と仕切筒で囲まれた水域よりも溶存酸素
量が減少した水域となるため、接触濾材に付着した微生
物によって嫌気的な生物処理が活発に行われ、池水中の
硝酸態窒素を脱窒して、水を高度に浄化するという作用
を果たす。
【0019】請求項12では、請求項11に記載の水流
分散板を備えた静水域用浄化装置の前記接触濾材を、炭
素繊維材で形成する。炭素繊維は、その表面に大量の微
生物は吸着し、微生物担体としての役割を果たす性質を
備えているため、微生物による生物処理を高めて、水を
高度に浄化するという作用を一層発揮する。
【0020】請求項13では、請求項11又は12に記
載の水流分散板を備えた静水域用浄化装置の前記接触濾
材を前記外筒内壁に周設する。この手段では、外筒内壁
を有効に活用することにより、水流分散板の周囲におい
て、均等に生物処理を行うことができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る水流分散板及
び該水流分散板を備えた静水域用浄化装置の実施形態に
ついて、好適な実施例に基づき、添付図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明に係る水流分散板の好適な
実施形態を、該水流分散板の一部を切り裂いて示す全体
斜視図、図2は、同水流分散板を池等に配設する場合の
好適な実施形態を池上方から見た平面図、図3は、同実
施形態の図2のI−I矢視図、図4は、本発明に係る水
流分散板を備えた静水域用浄化装置の実施例の全体構成
を示す図、図5は、同実施例で使用する浄化槽本体を斜
め上方から見た部分斜視図、図6は、同浄化槽本体の内
部構成及び水流動態を簡略に示す図、である。
【0022】まず、図1に示す符号8aは、本発明に係
る水流分散板の一実施形態を示している。この水流分散
板8aは、水質浄化を所望する池等10の水面付近に配
置される部材であって、上方に突き出た天頂部81に連
設されて下方に裾広がる円形の周縁部82で構成され、
全体外観が笠状の形態を備えるとともに、その内部84
には、円錐状の空洞に形成されている。
【0023】水流分散板8aの上面85の周縁部82や
や上方位置には、周方向にホース状のフロート部材87
が周設され、固定部材88により上面85に固定されて
いる。このフロート部材87は、水流分散板8を水面に
フロートさせるために設けられた部材である。尚、水流
分散板8a(後述する8bも同様)にフロート部材を配
設する方法は、水流分散板8を水面に水平にフロートさ
せることができる方法であれば、ホース状のフロート部
材87に限定されず、水流分散板8aの内部に浮力部材
を内装する等の適宜の手段が、選択可能である。
【0024】次に、このフロート部材87のやや上方に
は、周方向均等間隔に複数のフック83が螺着等されて
いる。このフック83は、水流分散板8aを、後述する
浮力棒材26(図2参照)に固定するための連結ロープ
29a(図2参照)を締結するために設けられた部材で
ある。尚、フック83の形状、配設数は、適宜選択でき
るが、配設数については、水流分散板8を確実かつ安定
的に固定するためには、3個以上が好適である。
【0025】水流分散板8aの下面86は、後述する方
法により形成される上昇流112(後述、図3参照)が
衝突する部位である。この下面86は、略円錐状の形状
を備えているため、水流分散板8aの下方から浮上して
くる上昇流112を周縁部82の内側範囲で捕捉して
(衝突させて)、天頂部81へ求心してくる水流を形成
して(求心作用)、該水流を周方向に均等に分散する。
【0026】即ち、水流分散板8aの下面86は、その
形状特性により、分散流113(図3参照)を効率的に
形成するという作用を発揮する。尚、本出願人の実験に
よれば、水流分散板8aの縦断面(図示せず)内角は、
120〜150°に設定するのが好適である。
【0027】ここで、図2、図3を主に参照して、水流
分散板8aを池等10に配設する場合に好適な実施形態
を、具体的に説明する。本実施形態では、図3に示すよ
うに、水流分散板8aは、水中に沈設された中空の水中
筒4aの上方位置に、配設される。この水中筒4aは、
その上端部には浮力部材5が周設されるとともに、その
下端部には水底に着設されるアンカー28がロープ30
を介して連結されて、水中に垂直方向に沈設されている
筒状部材であって、下層水を内部に取り込んで、上昇さ
せるために設けられたものである。
【0028】この水中筒4aの下端水域においては、陸
上に設置されたオゾン発生供給装置(図示せず)から配
管部材20を介して導入されたオゾンガス12が、吐出
され、池水11に曝露される。このオゾンガス12の浮
力によって、水中筒4aに沿った上昇流112が形成さ
れる。
【0029】水流分散板8aは、この上昇流112が衝
突するように、水中筒4a上方に配設され、この浮上し
てきた上昇流112を捕捉して、天頂部81へ求心する
水流を形成し、水流分散板8aの周囲に均等に分散す
る、分散流113へ変換する。
【0030】ここで、水流分散板8a(の周縁部82)
の外口径Y1(図1参照)は、水中筒4aの外口径Z1
(図3参照)よりも大きく形成されている。この構成に
よれば、水流分散板8aは、水面に浮上してきた上昇流
112を該水流分散板8aの外側の水域に逃がすことな
く確実に捕捉して、分散流113に変換することが可能
となる。とくに、水中筒4aが、水流(111〜11
4)の影響で揺動することによって、上昇流112の浮
上位置が水平方向に多少ずれた場合であっても、水流分
散板8aで上昇流112を確実に捕捉することが可能と
なる。
【0031】また、水流分散板8aは、その天頂部81
及びその周辺部分が水上に露出するとともに、周縁部8
2が水没する構成になるように水面に設置されている。
この周縁部82を水没させてフロートした配置構成によ
り、水面に浮上してきた上昇流112が水面で自然分散
してしまう前に、水流分散板8aで上昇流112を捕捉
して(下面86に上昇流112を衝突させて)、均等な
分散流113を確実に形成することができるようにな
る。
【0032】更に、この水流分散板8aの外側には、浮
力体としての機能を備えた浮力棒材26を略六角形(特
に略六角形に限定するものではない)に適宜の手段で組
み付けて、水流分散板8aと所定間隔(間隔は、池等1
0の規模によるが、庭園等にある小規模の池であれば、
1〜2m程度)を設けて、水流分散板8aの周囲にフロ
ート配設する。尚、浮力棒材26は、陸上の灌木等に連
結して、固定して配置する。
【0033】この略六角形に組み付けられた各浮力棒材
26のそれぞれの中央箇所には、ロープ材29aの一端
を締結するとともに、ロープ材29aの他端を水流分散
板8aの各フック8に締結し、ロープ材29aを張設す
る。この構成により、水流分散板8aは、浮力棒材26
に固定されてフロート固定され、水平方向に移動しなく
なる。尚、ロープ材29aは、組み紐や針金等の中から
適宜に選択可能である。
【0034】この水流分散板8aの位置固定方法として
は、上記水中筒4aの上端と水流分散板8aの間にロー
プ材等を張設して連結固定する方法も考えられるが、か
かる方法では、池等10の水位の変化次第で、張設した
ロープ材29等が緩んでしまって、水流分散板8aの水
平方向の移動を防止する作用が働かなくなるので、問題
がある。
【0035】この点、水流分散板8aの周囲に、陸上の
灌木等に連結されて固定配置されている浮力棒材26
に、水流分散板8を連結固定するという上記方法を採用
すれば、池等10の水位変化に関係なく、常に水中筒4
aの上方に水流分散板8を配設することが可能となるた
め、上昇流112を確実に水流分散板8aの下面86に
衝突させることができる。
【0036】ここで、浮力棒材26には、微生物の付着
担体となる接触濾材27を垂下させて、池水11のいわ
ゆる生物処理を行うこともできる。即ち、図2,図3に
示すように、多数の繊維状の接触濾材27を、水流分散
板8を取り囲むように浮力棒材26に垂下すれば、分散
流113を接触濾材27に衝突、接触させて、該接触濾
材27を草の如きに一斉に揺動させることができる。
【0037】この結果、接触濾材27がばらけて露出面
積が増大して、微生物の付着量が大幅に増加し、池水1
1が活発に生物処理される。尚、浮力棒材26に取り付
けられる接触濾材27の数は、池等10の水質状況に応
じて、適宜選択できる。
【0038】生物処理について具体的に説明すると、オ
ゾンガス12が溶解して溶存酸素量(DO)が高められ
た分散流113が、接触濾材27に衝突、接触すると、
接触濾材27に付着した微生物(生物膜)のうち、表層
の微生物(好気的細菌)による池水11の好気的処理
(アンモニアの硝化等)が促進されるとともに、内層の
微生物(嫌気的細菌)による嫌気的処理(硝酸態窒素の
脱窒)が協同的に行われ、効率的な生物処理が可能とな
る。
【0039】尚、接触濾材27としては、炭素繊維(フ
ィラメント)を多数束ねた炭素繊維ストランドが好適で
ある。炭素繊維は、その表面に大量の微生物は吸着し、
微生物担体としての役割を果たすという性質を備えてい
るため、微生物による生物処理をより活発化して、水を
高度に浄化(高度処理)するという作用が十分に発揮さ
れるからである。
【0040】また、オゾンガス12自体の作用によって
も、水質が浄化される。即ち、オゾンガス12が池水1
1に溶解すると、池水11の溶存酸素(DO)濃度が高
められて、池水11中の有機物が酸化分解され、この有
機物の分解で発生した水中のCO2を空気中へ放出して
CO2濃度を減少させる。
【0041】それとともに、オゾンガス12は、池水1
1中に生息する嫌気性菌の増殖を抑制する一方、好気性
細菌による池水11中のアンモニアの硝化を促進する。
更に、オゾンガス12自体は、池水11の脱臭・脱色作
用を直接・間接的に発揮する。
【0042】以上のように、水中に沈設された水中筒4
aの下方からオゾンガス12を吐出して、水中筒4aに
沿った上昇流112を生ぜしめ、水中筒4a周辺に対流
を形成するという構成の静水域用浄化装置において、上
昇流112が衝突するように水中筒4a上方に配設し
て、該上昇流112を周囲に均等に分散する分散流11
3に変換するため部材である水流分散板8を設けること
ができる。
【0043】この手段によれば、水中筒4a内に取り込
まれた低温・頻酸素状態の下層水111は、オゾンガス
12が水流の撹拌作用により速やかに溶解し、溶存酸素
量の高い上昇流112とされた後、水流分散板8の下面
86に衝突して分散流113へと変換される。
【0044】そして、この分散流113は、水流分散板
8の周囲に配設された接触濾材27に衝突、接触し、該
接触濾材27を揺動させながら徐々に下降すると(符号
114参照)、再び下層水111として水中筒4a内に
取り込まれる。
【0045】この対流によって、池水11が効率良く循
環するため、池水11中の溶存酸素量は徐々に増大し、
水質悪化の原因となる有機物質の酸化分解が促進され
る。また、酸素を多く取り込んだ上層水が積極的に下層
水域へ送り込まれるため、下層水域を中心に生息する嫌
気性菌の発生が抑制されるとともに、上層水域で発生す
るアオコ等の藻類が水温の低い下層水域へ運ばれて、そ
の異常繁殖が防止される。
【0046】尚、オゾンガス12とともに、凝集剤(図
示せず)を池等10に投入すれば、アオコ等の藻類を凝
集させて浮上させることも可能である。この浮上してき
たアオコ等を、適宜の手段で回収すれば、池等10の水
を清澄させることも可能である。また、藻類の体内に固
定されている窒素やリンを池等10から除去して、富栄
養化を防止することができる。更には、凝集剤は、オゾ
ンガス12によって酸化された鉄分や微小な浮遊物(S
S)をフロック化して沈降させるので、池等10を、一
層清澄させることもできる。
【0047】以下、水流分散板8を備えた静水域用浄化
装置の好適な他の実施例について説明する。図4に示す
符号1は、池等10から取水した池水11を内部に取り
れて、後述する方法で、水質浄化を行う浄化槽本体を簡
略に示している。
【0048】以下、浄化槽本体1の具体的構成について
説明する。この浄化槽本体1は、池等10の近傍の陸上
に設置される装置であって、その外観形状は、コンパク
トにまとまった略円筒状を呈している。
【0049】具体的には、浄化槽本体1は、上方に開口
する直胴状の外筒2を有している。この外筒2の下方に
は、外筒2から逆円錐状のロート部7が連設され、該ロ
ート部7の下方には、ロート部7部分を保持して、浄化
槽本体1を陸上に固定する設置台23が設けられた外観
構成を備えている。
【0050】そして、この該浄化槽本体1には、池等1
0から水質浄化を所望する池水11を汲み上げて、浄化
槽本体1内部の所定領域(後述)に送り込むためのポン
プ等から構成される取水装置P1と、浄化槽本体1に送
り込まれるくる池水11の下方にオゾン12を吹き込む
オゾン発生供給装置9と、前記外筒2の上端外壁部に形
成され、溢流してくる浄化水14を一時、貯水する浄化
水槽13と、該浄化水槽13から浄化水16を取水して
池等10に還流する放水手段(放水管)Sと、が連設さ
れている。尚、浄化水槽13は、必ずしも必要ではな
く、溢流水を放水管Sによって直接取水し、直接池等1
0に還流しても良い。
【0051】次に、浄化槽本体1上方の内部中央には、
上下端部が開放された中空の円筒形状の水中筒4bが設
けられている。具体的には、水中筒4bの上端部41の
外周にはフロート部材5が周設されるとともに、該上端
部41が水面22より沈んだ位置に、水中筒4bが沈設
されている。
【0052】この水中筒4bの水面22付近には、符号
8bで示された水流分散板が配置されている。この水流
分散板8bは、水中筒4bの外口径Z2よりも外側に裾
広がる笠状の形態をなし、ぞの上面に周設されたフロー
ト部材87の浮力によって、天頂部81及びその周辺部
分が水面から露出するとともに、その周縁部82が水中
に沈められて配置されている。
【0053】尚、この水流分散板8bの外口径Y2は、
図3で示す外筒の外口径Xの1/2から1/3の間の長
さに設定するのが好適であり、また、本願出願人が行っ
た実験によると、図1の縦断面に符号αで示される内角
は、120〜150°に設定するのが好適である。
【0054】この水流分散板8bは、符号Aに示す水中
筒4の内部水域において発生する上昇流(図6に示す符
号a)、即ち、池等10から導入された池水11がその
下方からオゾン12を吹き込れることにより浮力を得て
上昇してくる水流を衝突せしめ、水中筒4bの周囲36
0度方向に均等に分散する水流(符号dで示す矢印参
照)を形成し、水中筒4bと仕切筒3の間の水域Bに均
等な下降流(図2の符号bで示す流れ)を形成するとい
う役割を果たす。
【0055】ここで、水流分散板8bを仕切筒3又は外
筒2に連結固定することにより、上昇流aの押上げ力に
よって、水平方向に移動しまうのを防止することができ
る。例えば、ロープ材29bの一端を、水流分散板8b
の上面に形成85に設けたフック83に締結し、多端を
仕切筒3のロープ挿通孔33に締結して、直交する4方
向それぞれにロープ材29bを張設する。この構成によ
れば、水流分散板8bは、上昇流aの押上げ力を受け止
めて(押上げ力によって水流分散板8bが踊ることがな
く)、確実に分散流dに変換することができる。
【0056】次に、外筒2と水中筒4bの間には、上端
部31が水面22から突出して、水面22を中央水面2
21(図3参照)と外周水面222(図3参照)に隔絶
するとともに、下端部分32が水中筒4bの下端部分4
2よりも上方位置に止まるように延設されている中空の
仕切筒3が形成されている。
【0057】ここで、水中筒4bの下端部42は、仕切
筒3の下端部32よりも下方に延設されているため、水
中筒4bと仕切筒3の間の水域Bに発生する下降流b
を、下方(ロート部7方向)へスムーズに導いて、汚泥
17の沈降を円滑化する。また、図6の符号eで示す水
流の如きに、水中筒4bの下端部42の周辺水域(下層
水域)から水中筒4b内部への水の取り込みが効率良く
行われるため、浄化水槽1内における池水11の循環を
効率よく行うことができる。
【0058】外筒2内周壁には、多孔質のマット状接触
濾材6が周設することができる。接触濾材6は、微生物
担体としての役割を果たして、生物処理による高度な水
質浄化を可能とする。尚、マット状接触濾材6として
は、その表面に生物膜(微生物)25を強固に、かつ厚
く形成するという性質を有する炭素繊維材が好適であ
る。
【0059】具体的には、接触濾材6に面する図4、図
6の符号Cで示す水域には、仕切筒3によって溶存酸素
量の高い水域A及びBと仕切られているため、嫌気的条
件の水域を形成することができる。これにより、水中の
硝酸態窒素(NO2 -等)は、マット状接触濾材6に付着
した(通性)嫌気性細菌の脱窒作用が活発に働いて、窒
素(N2)が大気中に放出され、水中の全窒素量が低減
されることになる。
【0060】次に、浄化槽本体1底部には、フロック化
されたアオコ等からなる沈降汚泥17を集積するととも
に、該沈降汚泥17の適宜の排出手段18が設けられた
既述したロート部7が形成されている。
【0061】以下、上記した構成の本実施例に係る静水
域用浄化装置の水質浄化方法について説明する。窒素や
リンなどの栄養塩が増加し、汚濁が進行した農業用ため
池、ファームポンド、公園、庭園等の小規模な静水域な
どを含む種々の池等10の近傍に、上記構成の浄化槽本
体1等を設置する。
【0062】この池等10から池水11を、メッシュ構
造を備え、水中に設置された濾過器等(図示せず)によ
り、落ち葉、水草、ゴミ等の比較的大きな不溶物を除去
しながら、ポンプを備えた取水装置P1で汲み上げ、浄
化槽本体1内部に形成された水中筒4b内の符号Aで示
す領域の下方域に、放水管19を介して導入する。尚、
浄化槽本体1の容積及び池水11の導入量は、池の大き
さ等に合わせて、適宜選択できるものである。
【0063】一方、浄化槽本体1の近傍に設置され、大
気中の空気から酸素を取り込んでオゾン(O3)ガスを
発生させて供給するオゾン発生供給装置9からは、連絡
管20を介して、オゾン(O3)ガス12を水中筒4b
内に水域に導入し、吐出する。尚、オゾン発生供給装置
9の種類は、適宜選択可能である。
【0064】ここで、連絡管20の吐出口201は、放
水管19の放水口191のやや下方に位置するように配
置されている。この構成により、放水口191から放水
された池水11に対して、その下方から効率よくオゾン
ガス12が曝露されるとともに、オゾンガス12の浮力
を有効に活用して、矢印aで示す上昇流を効率良く形成
することができる。
【0065】この上昇流aによって撹拌されて速やかに
池水11に溶け込みながら浮上拡散するオゾンガス12
は、その拡散過程で、溶存酸素(DO)濃度を高めて、
池水11中に残留する農薬やBODの成分となる有機物
の酸化分解を促進する。そして、この酸化分解により発
生した水中のCO2を空気中へ放出して水中のCO2濃度
を減少させるとともに、池水11中のアンモニアを硝化
して、硝酸態窒素にする。
【0066】尚、オゾンガス12自体は、脱臭・脱色作
用を有するとともに、池水11中の雑菌類を殺菌し、特
に溶存酸素を増加させる働きによって、特に嫌気性菌を
減少させるという作用も発揮する。
【0067】オゾンガス12の浮力によって生じた上昇
流aは、水中筒4bに沿って水面22近くまで上昇する
と、笠状に形成された水流分散板8の下面に衝突して水
中筒4bの外側に均等に分散する水流となり、水中筒4
bと仕切筒3の間に形成された水域Bに、矢印bで示す
ような均等な下降流を生じさせる。
【0068】この水域Bにおいては、オゾンガス12に
よって酸化された鉄分や、微少な浮遊物(SS)17を
凝集して、浄化槽底部に形成されたロート部7に沈降さ
せる(図6に示す矢印e)。
【0069】池等10が富栄養化し、池水11にアオコ
が含まれている場合は、アオコ除去作業が、池水11の
浄化に必要となる。しかし、アオコ自体は小さな単体で
分散して存在する状態である回収が困難である。
【0070】このため、凝集剤24を、放水管19に適
宜の手段で圧入し、アオコを群集化、即ち、フロック化
する。尚、凝集剤24としては、無機系の凝集剤の他、
キトサン等の天然高分子系のものが、魚毒成分が含まれ
る心配が無い等の理由から、より好適である。
【0071】凝集剤24によってフロック化されたアオ
コは、水域Bを下降流bに導かれながら効率よく沈降
し、ロート部7に汚泥として堆積する。この沈降汚泥
は、堆積量に応じて適宜排出される。
【0072】これにより、藻類等の体内に固定されてい
る窒素やリンなどの栄養塩を物理的に除去することがで
き、池等10の富栄養化を有効に防止できる。更には、
アオコを除去することによって、池等10に還流される
浄化水16を、より清澄させることができ、池水11の
水質浄化に寄与する。
【0073】尚、浄化槽本体1,水中筒4,仕切筒3、
水流分散板8は、何れも、凝集剤24から保護するた
め、FRP、PE,PVC等の耐食材や耐食性塗料によ
り耐食加工されている。
【0074】また、上述したように、外筒2内壁面に周
設されている多孔質のマット状接触濾材6の表面には、
大量の微生物が強固に吸着し、いわゆる生物膜25が形
成されることになる。この生物膜25の働きで、嫌気的
条件の水域Cでは、硝酸態窒素の脱窒作用が活発に行わ
れることになる。
【0075】このように、オゾンガスによる有機物の酸
化分解、脱臭・脱色、殺菌、凝集剤24等の作用による
汚泥沈降、接触濾材6による生物処理(脱窒)等を経
て、高度に水質浄化された池水11は、浄化槽1の水域
Cの上方から溢流させることによって、浄化水槽13に
一旦貯水されたのち、該浄化水槽13から取水され、浄
化水16として池等10に放水手段Sによって還流され
る。
【0076】以上、上記した本発明に係る静水域用浄化
装置は、池水の浄化に限定するものではなく、湖、沼、
農業用ため池、ファームポンド、公園や庭園等の観賞用
池、ゴルフ場の池など、広範囲な静水域の水質浄化に適
用される静水域用浄化装置である。
【0077】
【発明の効果】本願によって開示される発明の効果を説
明すれば、以下の通りである。
【0078】(1)本発明に係る水流分散板を、池や湖
沼の静水域の水中において水質浄化を行う対流型の静水
域用浄化装置に設ければ、池や湖沼の静水域の水を、オ
ゾンガスの浮力による上昇流の形成及び該上昇流の水流
分散板による水中筒周辺への均等な水流の分散によっ
て、下層水を上昇させて効率的にかつ安定的に対流を形
成することができるため、池等の下層水域に生育する嫌
気性菌の増殖抑制、アオコ等の藻類の繁殖抑制、池水中
の有機物等の酸化分解促進、汚泥の沈降促進等を円滑に
行うことができる。
【0079】更に、水中筒周辺に配設された接触濾材の
表面に形成された生物膜では、溶存酸素量の高い分散流
を衝突、接触させることによって、生物処理(硝化、脱
窒)を活発に行わせることができるため、高度な水質浄
化を実現できる。
【0080】(2)本発明に係る水流分散板を、池から
汲み上げた池水を浄化して池に還流する循環型の静水域
用浄化装置に設ければ、水流分散板が、浄化槽に吐出さ
れるオゾンガスにより形成された上昇流を、水中筒周辺
への均等な分散流に変換して安定した対流を形成するた
め、オゾンガスによる池水中の有機物等の酸化分解、汚
泥の沈降、好気的細菌による池水中のアンモニアの硝化
作用、更には、外筒内周壁面に周設された接触濾材に吸
着された微生物(生物膜)による脱窒作用が、安定的に
行われるので、高度な水質浄化を実現できる。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水流分散板の好適な実施形態を、
該水流分散板の一部を切り裂いて示す全体斜視図
【図2】同水流分散板を池等に配設する場合の好適な実
施形態を池上方から見た平面図
【図3】同実施形態の図2のI−I矢視図
【図4】本発明に係る水流分散板を備えた静水域用浄化
装置の実施例の全体構成を示す図
【図5】同実施例で使用する浄化槽本体を斜め上方から
見た部分斜視図
【図6】同浄化槽本体の内部構成及び水流動態を簡略に
示す図
【符号の説明】
1 浄化槽(本体) 2 外筒 3 仕切筒 4(4a、4b)水中筒 6 (浄化槽設置用の)マット状接触濾材 7 ロート部 8(8a、8b)水流分散板 9 オゾン発生供給装置 10 池等の静水域 11 池水 12 オゾンガス 16 浄化水 17 沈降汚泥 18 排出手段 25 生物膜 26 浮力棒材 27 (浮力棒材垂下用の)接触濾材 29 水中筒 32 (仕切筒の)下端部 42 (水中筒の)下端部 82 (水流分散板の)周縁部 85 (水流分散板の)上面 87 (水流分散板の)フロート部材 112、a 上昇流 113、d 分散流 P1 取水装置 S 放水手段 Y(Y1,Y2) (水流分散板の)外口径 Z(Z1、Z2) (水中筒の)外口径

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に沈設された中空の水中筒の下方か
    らオゾンガスを吐出して、前記水中筒に沿う上昇流を生
    ぜしめ、前記水中筒周辺に対流を形成する構成の静水域
    用浄化装置において、 前記上昇流が衝突するように前記水中筒上方に配設され
    て、前記上昇流を前記水中筒の周囲に均等に分散する分
    散流に変換することを特徴とする水流分散板。
  2. 【請求項2】 周縁部が下方に裾広がるように形成され
    て、笠状の形態を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の水流分散板。
  3. 【請求項3】 前記水流分散板の外口径が、前記水中筒
    の外口径よりも大きく形成されたこと特徴とする請求項
    2記載の水流分散板。
  4. 【請求項4】 前記水流分散板の上面にフロート部材が
    配設され、水面に設置されたときには、前記周縁部分が
    水没するように配設されることを特徴とする請求項2又
    は3記載の水流分散板。
  5. 【請求項5】 前記水流分散板の周囲に配設した浮力体
    に連結固定されたことを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載の水流分散板。
  6. 【請求項6】 前記浮力体に微生物の付着担体となる接
    触濾材を垂下させて、該接触濾材を前記分散流で揺動さ
    せることを特徴とする請求項5に記載の水流分散板。
  7. 【請求項7】 炭素繊維を多数束ねた炭素繊維ストラン
    ドから構成された前記接触濾材を揺動させることを特徴
    とする請求項6記載の水流分散板。
  8. 【請求項8】 池等から汲み上げた水を浄化して池等に
    還流する循環型の静水域用浄化装置であって、 前記静水域用浄化装置には、池近傍の陸上に設置される
    浄化槽と、池から池水を汲み上げて、前記浄化槽に送り
    込む取水装置と、前記浄化槽に送り込まれた池水にオゾ
    ンガスを吐出するオゾン発生供給装置と、前記浄化槽の
    上部から溢流してくる浄化水を池に還流する放水手段が
    設けられ、 前記浄化槽が、浄化槽本体を形成する外筒と、この外筒
    内中央に、水中に沈設された中空の水中筒と、前記外筒
    と前記水中筒の間に垂設され、上端部が水面から突出す
    る中空の仕切筒と、浄化槽底部に形成され、沈降汚泥を
    集積するとともに、該沈降汚泥の排出手段が設けられた
    ロート部と、から構成され、 前記水中筒内部へは、池水を導入するとともにオゾンガ
    スを曝露して、前記水中筒内に上昇流を形成する静水域
    用浄化装置であって、 前記水中筒の上方に、請求項1から4のいずれかに記載
    の水流分散板を設けたことを特徴とする水流分散板を備
    えた静水域用浄化装置。
  9. 【請求項9】 前記水中筒内の下方領域に導入される池
    水よりも下方位置からオゾンを吐出することを特徴とす
    る請求項8記載の水流分散板を備えた静水域用浄化装
    置。
  10. 【請求項10】 前記水流分散板が、前記仕切筒又前記
    外筒に連結固定されたことを特徴とする請求項8又は9
    に記載の水流分散板を備えた静水域用浄化装置。
  11. 【請求項11】 前記仕切筒の外側の水域には、微生物
    の付着担体となる接触濾材が配設されたことを特徴とす
    る請求項8から10のいずれかに記載の水流分散板を備
    えた静水域用浄化装置。
  12. 【請求項12】 前記接触濾材が炭素繊維材であること
    を特徴とする請求項11に記載の水流分散板を備えた静
    水域用浄化装置。
  13. 【請求項13】 前記接触濾材が、前記外筒内壁に周設
    されたことを特徴とする請求項11又は12に記載の水
    流分散板を備えた静水域用浄化装置。
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