JP6117048B2 - 進捗状況管理システム及びプログラム - Google Patents
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Description
なお、以下において「業務」とは、処方箋を受け付けてから薬剤を提供するまでの一連の流れをいい、診断に基づいて指示された薬物療法を、薬剤師の専門性により、患者に対して個別最適化して実施することであり、その経過や結果の見守りを行い、評価と問題を把握し、医師や患者に伝達することをいう。より詳細には、(1)処方という情報を、「薬の専門家」として薬学的な観点および最新の医薬品情報等の医薬品に関する情報と患者の生理機能や生活環境に関する情報から、その患者にとって適正であるかを評価し、(2)処方情報に基づき患者にとって最適な方法で提供できるように調剤設計(薬剤の粉砕等の製剤加工、もしくは調製、混合、一包化の検討等)し、診断に基づいて指示された薬物療法を、薬剤師の専門性により、患者に対して個別最適化して実施することであり、その経過や結果の見守りを行い、評価と問題を把握し、医師や患者に伝達し、(3)患者が医薬品を適正に使用(相互作用あるいは副作用等を回避できるよう自己の管理能力を最大限発揮)できるようにするための情報提供(服薬指導)とともに交付し、(4)患者が適正に使用したことを確認し、(5)使用後の有効性の評価および相互作用や副作用出現の有無等を確認し、(6)これらの情報を処方へフィードバックするまでの一連のサイクルをいう。また、「作業」とは、業務を構成する個々の処理(例えば、処方箋の受付、調剤、薬剤提供等)をいう。
薬剤の提供業務を受け付けると、当該提供業務を複数の作業に振り分ける作業振分手段と、前記作業振分手段により振り分けられた複数の前記作業に対応し、選択されることで対応する作業に関連する情報を表示する複数の作業選択ボタンを含む作業選択部を生成する選択部生成手段と、作業の終了を受け付ける終了受付手段と、前記選択部生成手段により生成された複数の前記作業選択ボタンを所定の順序で表示するとともに、前記終了受付手段により終了が受け付けられた作業に対応する前記作業選択ボタンの近傍に終了表示を行う表示制御手段と、を備え、前記作業は、所定の順序にかかわらず同時に進行中の状態となりうるものであり、少なくとも処方監査の作業選択ボタンは、調剤の作業選択ボタンの上流に位置するものである、進捗状況管理システム。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1を参照して、本発明の進捗状況管理システム100は、薬局側の担当者により用いられる担当者装置1a・・・1n及び管理者装置2と、患者に薬剤提供業務の進捗状況を知らせるディスプレイ3と、を含んで構成される。
ここで、図2(1)を参照して、薬剤提供業務は、窓口において患者から処方箋を受け付けた後に、処方箋に従い薬剤を調剤し、調剤が適切であると最終監査において認められた場合に、窓口において患者に当該薬剤を提供するといった一連の流れにより構成される。このような薬剤提供業務は、一例として図2(2)に示す各作業、即ち「受付」「薬歴確認」「処方監査」「患者情報収集」「調剤設計」「服薬に関する説明」「調剤決定」「調剤」「最終監査」「薬剤交付会計」により構成することができる。これら各作業は、互いに独立して進行できるものもあり、本実施形態では、これら各作業を複数の担当者により分業することとしている。例えば、薬剤提供業務を構成する各作業のうち、「受付」「患者情報収集」「調剤」「薬剤交付会計」を薬剤師Aが担当し、「薬歴確認」「処方監査」「調剤設計」「服薬に関する説明」「調剤決定」を薬剤師Bが担当し、「最終監査」を薬剤師Cが担当することとしている。
このような本実施形態では、例えば、担当者装置1aは薬剤師Aにより用いられ、担当者装置1bは薬剤師Bにより用いられ、担当者装置1cは薬剤師Cにより用いられることになる。もちろん担当者装置1a・・・1nは、一人の担当者により用いられるだけでなく、複数の担当者が共有して用いることとしてもよい。なお、担当者装置1a・・・1nの構成は、基本的に同一であるため、以下単に「担当者装置1」と呼ぶことがある。
これら担当者装置1及び管理者装置2は、所定のネットワーク回線により接続され、互いに協働して患者に対する薬剤の提供業務を支援する。
続いて、業務分担機能を発揮するための担当者装置1の機能的構成を図3を参照して説明する。業務分担機能の発揮に際して、担当者装置1の制御部10は、作業振分手段11と、選択部生成手段12と、担当振分手段13と、作業進捗算出手段14と、終了受付手段15と、業務進捗算出手段16と、表示制御手段17と、が機能する。また、記憶部20には、ログデータベース21が設けられる。
業務ログには、薬剤提供業務を識別する「業務」に対応付けて、「処方薬」「受付番号」「患者」「開始時刻」「終了時刻」等の情報を記憶する。また、作業ログには、薬剤提供業務を構成する各「作業」に対応付けて、「担当者」「作業に応じた入力情報」「開始時間」「終了時間」等の情報を記憶する。
薬剤提供業務が受け付けられると、業務ログに新たな「業務」が追加され、当該「業務」に対応する作業ログが新たに生成される。なお、新たな作業ログが生成された時点では、作業ログ内の「担当者」「作業に応じた入力情報」「開始時間」「終了時間」等の欄は空(ブランク)のままである。
担当者表示122A,122B(以下「担当者表示122」と呼ぶことがある)は、当該薬剤提供業務における対応する作業を担当する担当者を表示する。図5では、患者「東日本一郎」に対する薬剤提供業務の「患者情報収集」を「西花子」が行いその詳細画面が表示されている。また、「患者情報収集」と同時に、他の担当者装置1で行われている患者「東日本一郎」に対する薬剤提供業務の「処方監査」を「東太郎」が担当していることが表示されている。なお、各作業を担当する担当者は、後述する担当振分手段13により振り分けられる。
なお、作業が終了したことを示す表示及び終了した作業の終了時刻は、対応する選択ボタン121の近傍に表示されるようになっている。ここで、対応する選択ボタンの近傍とは、選択ボタンを選択する際に、その選択ボタンの状況が担当者の視野に当然に入る範囲に表示するようになっていればよく、本実施形態のように、選択ボタンの真上又は真下に表示してもよく、また、選択ボタンのボタン内に表示してもよい。
作業工程表示124は、各作業が複数の工程(個別作業)を含む場合に、終了した工程と終了していない工程とを異なる態様で表示することで、当該作業がどこまで進捗しているか表示する。図5では、「処方監査」が3つの工程からなり、そのうち2つ目までの工程が終了していることが表示されている。
担当者振り分けの一例を、図6を参照して説明する。図6(1)は、進捗状況管理システム100に対する担当者のログイン画面を示す。担当者は、図6(1)に示すログイン画面から担当者名と(パスワードと)担当する作業を選択し、進捗状況管理システム100に対してログインを行う。これにより、担当者と担当する作業とを取得することができる。
その後、患者の受付が行われると、担当者の担当者装置1には、受付を行った患者に対応するカード131,132,133,134が表示される。これらカード131〜134の夫々は、対応する患者に対する薬剤提供業務を示している。例えば、カード131は、患者「東日本花子」に対する薬剤提供業務を示しており、現在「最終監査」を行っていることを示している。担当者は、担当者装置1に表示されたカード131〜134を選択し、複数の薬剤提供業務から1の薬剤提供業務を選択する。これにより、進捗状況管理システム100には、複数の薬剤提供業務の内の作業を行う薬剤提供業務を取得することができる。
このようにして、薬剤提供業務の種類、作業の種類及び担当者を取得すると、担当振分手段13は、取得したこれら情報に基づいて各作業に対して担当者を振り分ける。なお、担当者の振り分けは、少なくとも薬剤提供業務の種類、作業の種類及び担当者といった3つの情報を取得できればよいのであり、図6はこれら3つの情報を取得するための一つの方法に過ぎず、これに限られるものではない。
このように同時に作業することが可能な作業は、分業の効率性の観点から分類されてよい。例えば、作業の一部は、患者に直接対応する必要のある患者対応作業に分類することができ、患者対応作業には、「受付」、「患者情報収集」及び「服薬に関する説明」の作業が含まれる。また、例えば、作業の一部は、患者情報・薬剤情報等に基づいて服薬を控えるべき薬剤がないかを分析する分析作業に分類することができ、分析作業には、「薬歴確認」、「処方監査」及び「最終監査」が含まれる。また、例えば、作業の一部は、投与する薬剤の調整を調剤室内で行う調剤室内作業に分類することができ、調剤室内作業は、「調剤設計」、「調剤決定」及び「調剤」が含まれる。このように分類された作業については、分類された作業とは異なる作業については同時に行えるようになっている。
具体的には、例えば、分析作業の「処方監査」を行うと同時に調剤室内作業の「調剤」を行うようにしてもよい。また、例えば、患者対応作業の「患者情報収集」又は「服薬に関する説明」を行うと同時に分析作業の「処方監査」を行うようにしてもよい。また、例えば、患者対応作業の「患者情報収集」又は「服薬に関する説明」を行うと同時に調剤室内作業の「調剤」を行うようにしてもよい。
なお、終了受付手段15が、当該作業の終了を受け付けたことに応じて、選択部生成手段12は、選択ボタン近傍に作業が終了したことを示す表示及び終了した作業の終了時刻を含む選択部を生成し、後述の表示制御手段17により表示部30に表示されるようになっている。
初めに図7(1)を参照して、薬剤提供業務の進捗状況の算出について説明する。図7(1)(a)は、薬剤提供業務の進捗状況を示す進捗バーである。進捗バーは、薬剤提供業務を構成する各作業に応じて複数に分割することができる。本実施形態では、薬剤提供業務を9つの作業に分担しているため、進捗バーは9つに分割されている。なお、図7(1)では、説明を容易にするため、各作業に対応する進捗バーを同じ長さにしている。各作業に対応する進捗バーは、作業が割り振られてからの経過時間に応じて進行するとともに、作業の終了に伴い全て進行した状態となる。図7(1)(b)では、最左側の作業に対応する進捗バーは全て進行した状態(作業終了)であり、左から2,3,4,5つ目の作業に対応する進捗バーは未だ進行中の状態(作業中)であり、その他の作業に対応する進捗バーは未だ進行が開始していない状態(作業未開始)である。薬剤提供業務の進捗状況は、これら各作業の進捗バーを合算して算出される。即ち、図7(1)(c)の進捗バーの進行状況は、図7(1)(b)の各作業の進捗バーの合算である。
そこで、図7(2)(a)では、各作業の進捗バーの長さはそのままに、経過時間に対する進行速度を異ならせることとしている。即ち、比較的短時間で終わる作業については経過時間に対する進行速度を速くし、比較的長時間で終わる作業については経過時間に対する進行速度を遅くする。これにより、薬剤提供業務全体の進捗を表した場合に、終了した作業の数を把握し易くなる点で有利となる。
一方、図7(2)(b)では、経過時間に対する進行速度は同一としつつ、各作業の進捗バーの長さを作業ごとに異ならせることとしている。即ち、比較的短時間で終わる作業については進捗バー自体を短くし、比較的長時間で終わる作業については進捗バー自体を長くする。これにより、薬剤提供業務全体の進捗を表した場合に、薬剤提供業務が終了するまでの残り時間が視覚的に把握し易くなる点で有利となる。
また、日々の薬剤提供業務は、ログデータベース21に逐次蓄積されていくため、これら蓄積された情報を基に、進行速度の調整を行うこととしてもよい。一例として、作業ログに記憶されている各作業にかかった時間を、同一又は類似の処方薬ごとにまとめて集計し、その集計結果に基づいて当該処方薬に対する各作業にかかる時間を算出する。そして、算出の結果長時間かかる傾向にある作業については進行速度を遅くし、短時間しかかからない傾向にある作業については進行速度を速くすることで実現できる。
例えば、担当者に対しては患者の氏名を表示するものの(図6(2)参照)、患者に対して配置されるディスプレイ3(図8)には、患者の氏名を表示せず、処方箋の受付を行った受付番号により患者を特定することとしている。担当者に対して患者の氏名を表示するのは、患者の重要度(患者の病状やお得意様の患者)に応じて作業の速度を調整する等、担当者として患者個人を特定するほうが好ましいためであり、また、患者に対して氏名を表示しないのは、他の患者との関係で個人情報を保護したほうが好ましいためである。同様に、担当者に対しては、患者が診察を受けた診療科を表示するのに対して(図6(2))、患者に対しては診療科を表示しないこととしている(図8)。担当者としては、診療科を把握することで病院への問い合わせが容易になる一方で、患者に対して診療科を表示すると個人情報の保護に適さないためである。
また、例えば、担当者に対しては、現在の作業を表示するものの(図6(2)参照)、患者に対しては現在の作業を表示せず予想される残り時間を表示することとしている(図8)。担当者としては、現在の作業が表示されることで、臨機応変に対応し易いのに対して、患者に対して個々の作業を表示しても患者は理解できず意味がないためである。その一方、患者に対しては、予想される残り時間も併せて表示するため、待ち時間による患者の不満を軽減することができる。なお、予想される残り時間は、同一又は類似の処方薬に対する過去の実績時間から受付を行ってからの経過時間を減算することで算出することができる。
このように、患者に対して薬剤提供業務の進捗状況を表示するため、患者は、後どの程度の時間で薬剤の提供を受けることができるか把握することができ、待ち時間中の不満を軽減することができる。このとき、進捗状況を、作業の終了の有無だけでなく、経過時間に応じた作業の進捗状況も用いて算出しているため、詳細な進捗状況を患者に知らせることができる。
続いて、図9を参照して、進捗状況管理システム100の処理について説明する。
初めに、進捗状況管理システム100を構成する担当者装置1は、薬局の受付担当者から新たな患者の登録を受け付けたか否かを判断する(S1)。即ち、薬局を訪れた患者は、受付担当者に対して処方箋を渡すことで薬剤の提供を望むところ、S1では受け取った処方箋に基づいて薬剤提供業務の受付登録が行われたか否かを判断する。
また、選択部120には、作業を担当する担当者を担当者表示122として表示するため、例えば遅れている担当者に対するケアを適切に行う等することで、業務全体が遅延することを防止できる。
なお、経過時間に応じた作業の進捗状況は、提供する薬剤及び患者の疾患や、作業の種類に応じて異なる速さで進行させることとしてもよく、これにより、より実態に即した進捗状況を患者に知らせることができる。
第1実施形態において、薬剤の提供業務を各担当者に分担するとともに、各担当者による作業の進捗状況を管理する業務分担機能を実現するために、担当者装置1の制御部10は、作業振分手段11と、選択部生成手段12と、担当振分手段13と、作業進捗算出手段14と、終了受付手段15と、業務進捗算出手段16と、表示制御手段17と、が機能し、記憶部20には、ログデータベース21が設けられていた。他方、本実施形態においては、業務分担機能を実現するために、図10で示すように、担当者装置1aの制御部は、作業振分手段11と、作業事前処理手段11aと、選択部生成手段12aと、患者受付手段13aと、選択部受付手段13bと、作業進捗算出手段14と、終了受付手段15と、業務進捗算出手段16と、表示制御手段17とが機能し、記憶部20には、ログデータベース21と薬剤データベース22が設けられている。
なお、第1実施形態のものと同様の機能についてはその説明は省略する。
ここで、服薬を控えるべきとされる情報とは、薬剤の副作用が増加する場合や薬剤の効果が見込めない場合など服薬することが望ましくない状況に関する情報であって、主に添付文書(薬剤を提供する製薬会社が発行する薬剤に関する説明が書かれた文書)に基づいて検出される。より具体的には、例えば、所定の疾患に投与すると副作用が増加するとする情報、所定の薬剤と併用して投与すると副作用が増加するとする情報、同様の薬効・作用機序の薬剤が投与されているためさらに投与したとしても効果が見込めないとする情報等の情報がある。
作業事前処理では、処方監査の作業においては、処方された薬剤に基づいて患者の疾患を推定し、推定した疾患と処方された薬剤との間において、服薬を控えるべきとされる情報があるかを確認する処理が行われる。また、作業事前処理は、例えば、処方された薬剤間又は処方された薬剤と過去に処方された薬剤との間において、服薬を控えるべきとされる情報があるかを確認する処理が行われる。なお、患者の疾患を推定するには、本実施形態では、薬剤の添付文書に効能に基づいて作成された薬剤データベース22の推定病名の項目に基づいて行われ、服薬を控えるべきとされる情報があるか否かは、薬剤の添付文書の禁忌や注意などの情報に基づいて作成された薬剤データベース22の禁忌等疾患の項目及び薬剤の添付文書の併用禁忌や併用注意などの情報に基づいて作成された薬剤データベース22の禁忌等薬剤の項目に基づいて行われる。
また、患者情報収集の作業においては、添付文書の記載及び患者の情報に基づいて、ヒアリングすべきである情報を強調するために、強調する情報を添付文書の記載から抽出する処理が行われる。
具体的に、選択部生成手段12aは、作業選択部に、当該作業が終了したことを示す表示及び当該作業が終了した作業の終了時刻、当該作業を行っている担当者、当該作業を構成する個別作業の進捗状況を示す表示及び作業の進捗状況を示す表示を表示するデータを生成するようになっている。また、選択部生成手段12aは、患者選択部に、患者の各作業について事前処理の結果の表示、患者について行われている作業の進捗状況の表示及び患者について行われている作業の表示を表示するデータを生成するようになっている。
作業選択部が表示される領域302は、作業選択ボタン127a〜127jを含んで構成されている。作業選択ボタン127aの上には、担当者「西花子」が表示され、作業選択ボタン127cの上には、担当者「東太郎」が表示され、作業選択ボタン127dの上には、担当者「北次郎」が表示され、作業選択ボタン127eの上には、担当者「南桜子」が表示され、それぞれの作業を行っている担当者が作業選択ボタンの上に表示されている。また、未だ患者の選択がされていないため、本日進行中の患者全てについての担当者が表示されており、進捗については表示されていない。
患者選択部が表示される領域303は、患者選択ボタン135a〜135dを含んで構成されている。患者選択部は、患者選択ボタン135a及び135bについて、それぞれ進捗状況が表示されるとともに、行われている作業が表示され、患者選択ボタン135aは「最終監査」の作業が行われていること、患者選択ボタン135bは「処方監査」及び「患者情報収集」の作業が行われていることが表示されている。また、患者に対する薬剤提供業務の作業を最終的に行った担当者が誰かを特定する「直前ログイン」及び処方せんを受け付けた受付日時が表示されている。さらに、患者選択ボタン135bには、処方監査の事前処理の結果である「併禁」が表示され、禁忌等薬剤の項目に該当することが示されている。患者選択ボタン135cには、処方監査の事前処理の結果である「推禁」が表示され、禁忌等疾患に該当することが示されている。
作業選択部が表示される領域302は、作業選択ボタン128a〜128jを含んで構成されている。作業選択ボタン128a〜128jの下には、患者「東日本三郎」に対する薬剤提供業務の作業の進捗情報が表示されている。また、作業選択ボタン128a及び128bの上(近傍)には、チェックマーク(作業が終了したことを示す表示)が表示され、作業選択ボタン128a及び128bの下(近傍)には、終了した作業の終了時刻が表示され、作業選択ボタン128a及び128bに対応する作業が終了していることが表示されている。また、作業選択ボタン128cの上には、担当者「東太郎」が表示され、作業選択ボタン128hの上には担当者「西花子」が表示され、患者「東日本三郎」に対する薬剤提供業務のそれぞれの作業を行っている担当者が作業選択ボタンの上に表示されている。
例えば、処方監査の作業は、担当者装置1aの表示部(患者の情報、過去に交付した薬剤及び処方せんに記載の薬剤が表示)等を参照しながら服薬を控えるべきとされる薬剤がないかを分析する作業であり、調剤の作業は、担当者装置1aの表示部(処方せんに含まれる薬剤及び調剤が表示)等を参照しながら調剤室内で薬剤の収集・加工等を行う作業であるから分業して同時に作業を行うことが可能な作業であり、処方監査において変更がない限り同時に行ったほうが患者を待たせる時間が少なく効率が良いが、所定の順序で上流である処方監査において服薬を控えるべきとされる薬剤が発見され処方せんの内容が変更になった場合には、所定の順序で下流である調剤においては薬剤の収集・加工等をやり直す必要があり、効率が悪くなってしまう。
そこで、作業事前処理の結果を表示して、作業の変更が生じうる患者/作業を事前に把握することにより、所定の順序に沿って作業を行うか、分業により所定の順序に沿わずに作業を行うかを選択することのできるシステムを提供する。
換言すると、図3及び図10の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がコンピュータに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3及び図10の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
10 制御部
11 作業振分手段
12 選択部生成手段
13 担当振分手段
14 作業進捗算出手段
15 終了受付手段
16 業務進捗算出手段
17 表示制御手段
20 記憶部
21 ログデータベース
30 表示部
2 管理者端末
3 ディスプレイ
100 進捗状況管理システム
Claims (8)
- 薬剤の提供を行う担当者により用いられる進捗状況管理システムであって、
薬剤の提供業務を受け付けると、当該提供業務を複数の作業に振り分ける作業振分手段と、
前記作業振分手段により振り分けられた複数の前記作業に対応し、選択されることで対応する作業に関連する情報を表示する複数の作業選択ボタンを含む作業選択部を生成する選択部生成手段と、
作業の終了を受け付ける終了受付手段と、
前記選択部生成手段により生成された複数の前記作業選択ボタンを所定の順序で表示するとともに、前記終了受付手段により終了が受け付けられた作業に対応する前記作業選択ボタンの近傍に終了表示を行う表示制御手段と、
を備え、
前記作業は、所定の順序にかかわらず同時に進行中の状態となりうるものであり、少なくとも処方監査の作業選択ボタンは、調剤の作業選択ボタンの上流に位置するものである、
進捗状況管理システム。 - 薬剤情報及び患者情報に基づいて服薬を控えるべきとされる情報があるかを確認する事前作業を行う作業事前処理手段を更に備え、
前記選択部生成手段は、さらに作業の対象となる受け付けた患者に対応する情報を表示する複数の患者選択ボタンを含む患者選択部を生成し、
前記表示制御手段は、さらに作業事前処理手段が確認した結果を前記患者選択ボタンに対応付けて表示する、
請求項1に記載の進捗状況管理システム。 - 前記事前作業は、処方された薬剤に基づいて患者の疾患を推定し、推定した疾患と処方された薬剤との間において、服薬を控えるべきとされる情報があるかを確認するものである、
請求項2に記載の進捗状況管理システム。 - 前記事前作業は、処方された薬剤間又は処方された薬剤と過去に処方された薬剤との間において、服薬を控えるべきとされる情報があるかを確認するものである、
請求項2に記載の進捗状況管理システム。 - 同時に進行中の状態となる前記作業は、患者対応作業、分析作業及び調剤室内作業からなる群の何れか異なる分類からそれぞれ2つ選択された作業である、
請求項1乃至4の何れかに記載の進捗状況管理システム。 - 同時に進行中の状態となる前記作業は、患者対応作業、分析作業及び調剤室内作業からなる群の何れか異なる分類からそれぞれ2つ選択された作業であり、それぞれ同じ分類の作業は、同時に進行中の状態となることが制限される、
請求項1乃至4の何れかに記載の進捗状況管理システム。 - 同時に進行中の状態となる前記作業は、処方監査、患者情報収集及び調剤のうち何れかから2つ選択された作業である、
請求項1乃至4の何れかに記載の進捗状況管理システム。 - 薬剤の提供を行う担当者により用いられるコンピュータを、
薬剤の提供業務を受け付けると、当該提供業務を複数の作業に振り分ける作業振分手段、
前記作業振分手段により振り分けられた複数の前記作業に対応し、選択されることで対応する作業に関連する情報を表示する複数の作業選択ボタンを含む作業選択部を生成する選択部生成手段、
作業の終了を受け付ける終了受付手段、
前記選択部生成手段により生成された複数の前記作業選択ボタンを所定の順序で表示するとともに、前記終了受付手段により終了が受け付けられた作業に対応する前記作業選択ボタンの近傍に終了表示を行う表示制御手段、
として機能させ、
前記作業は、所定の順序にかかわらず同時に進行中の状態となりうるものであり、少なくとも処方監査の作業選択ボタンは、調剤の作業選択ボタンの上流に位置するものである、
プログラム。
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