JP6116613B2 - 収納家具およびその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、収納家具およびその施工方法に関する。
従来、建物の壁面に吊り下げられる形式の収納家具として、特許文献1には、水平方向に延びて壁面に固定されその上部に係合部を有する固定桟と、該固定桟の係合部に連結される係合桟がその裏面に設けられた背板を備えるキャビネットとからなる壁面収納家具が開示されている。
また、特許文献2には、上下に互いに平行に左右方向に延びるように建物の壁面に埋設されている複数の下地補強材と、該下地補強材の各々にビスにより取り付けられる背板と、背板の下端に配置されて最下端の下地補強材に固定されている支持桟とを備える玄関収納構造が開示されている。
さらに、特許文献3には、玄関の壁面に取り付けられている上方の吊り戸棚と、該吊り戸棚の下方に設けられている下箱と、を備える玄関収納ユニットが開示されている。
特開平11−346856号公報 特開2003−265244号公報 特開平09−000362号公報
特許文献1の壁面収納家具では、収納家具本体を一旦床上で組み立て、壁面に位置出しをした後に固定桟を壁面に取り付け、その後に収納家具本体を持ち上げて固定桟の係合部に背板の裏面に設けられた係合桟を連結しなければならない。すなわち、特許文献1の壁面収納家具では、重い収納家具本体を持ち上げて建物の壁面に吊さなければならないため、施工が面倒になるという問題があった。
また、特許文献2の玄関収納構造のように、建物の壁面に埋設されている複数の下地補強材に背板を取り付けてから、左右の側板、天板、底板、棚板、扉を順次組み立てる形式の玄関収納構造も存在している。しかしながら、この形式において、大型の収納構造を施工する場合、安定化のために上下方向に複数本の下地補強材を併設しなければならず、それぞれの下地補強材について個別に位置決めを行わなければならない。このため、この玄関収納構造を施工する際、位置出しに手間がかかってしまうという問題があった。
さらに、特許文献3の収納構造では、吊り戸棚および下箱の各々に分けて施工しなければならず、施工の手間がかかってしまうという問題があった。
本発明の目的は、背板の取付構造に工夫を加えることで、家具本体を建物の壁面に吊り下げるための位置合わせを一度で容易に済ませて、背板を含めた家具本体を組み立てやすくすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、家具本体を建物の壁面に吊り下げるための基準位置に合わせて支持体を建物の壁面に取り付けることにより、家具本体の位置合わせを一度で済ませて、該支持体の位置を基準に背板を含めた家具本体を順次組み立てることができるようにした。
具体的には、本発明の第1の形態による収納家具は、建物の壁面に取り付けられる背板と、左右の側板と、底板と、天板とを有し、前側が開口された矩形箱状の家具本体を備える収納家具であって、家具本体は、該家具本体を建物の壁面に吊り下げるための基準位置に、建物の壁面に左右方向に延びるように裏面で取り付けられる板材からなる支持体を備え、支持体の裏面の少なくとも上端角部に断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる上側段差部が設けられ、背板は、裏面が建物の壁面に取り付けられる第1の背板を含み、支持体が建物の壁面に取り付けられている状態で、建物の壁面と支持体の上側段差部との間に形成される間隙に第1の背板の下端部が差し込まれていることを特徴とする。
この第1の形態によれば、支持体が家具本体を建物の壁面に吊り下げるための基準位置に取り付けられ、建物の壁面と支持体の上側段差部との間に形成される間隙に第1の背板の下端部が差し込まれているため、背板を含む家具本体の位置が定まりやすくなり、家具本体の位置合わせを一度で済ませて、支持体の位置を基準に背板を含めた家具本体を壁面に吊り下げることができる。
第2の形態は、第1の形態において、支持体には、その裏面の下端角部に断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる下側段差部がさらに設けられ、背板は、第1の背板の下方に設けられかつ裏面が建物の壁面に取り付けられる第2の背板を含み、建物の壁面と支持体の下側段差部との間に形成される間隙に第2の背板の上端部が差し込まれていることを特徴とする。
この第2の形態によれば、基準位置に設けられる支持体の下側に第2の背板が設けられることにより、収納家具全体における下側の収納空間をより広く確保することができる。また、建物の壁面と支持体の下側段差部との間に形成される間隙に第2の背板の上端部が差し込まれているため、簡易な構成により第2の背板が建物の壁面に取り付けられている状態を維持することができる。
第3の形態は、第1または第2の形態において、家具本体は、支持体の上方に設けられかつ建物の壁面に左右方向に延びるように裏面で取り付けられる板材からなる補助支持体を備え、補助支持体の裏面の上端角部および下端角部のそれぞれに断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる上側段差部および下側段差部がそれぞれ設けられ、背板は、第1の背板の上方に設けられかつ裏面が建物の壁面に取り付けられる第3の背板を含み、補助支持体が建物の壁面に取り付けられている状態で、建物の壁面と補助支持体の下側段差部との間に形成される間隙に第1の背板の上端部が差し込まれかつ建物の壁面と補助支持体の上側段差部との間に形成される間隙に第3の背板の下端部が差し込まれていることを特徴とする。
この第3の形態によれば、基準位置に設けられる支持体の上方に補助支持体を設けることにより、支持体とともに家具本体をより強固に支持することができる。また、補助支持体の上側に第3の背板が設けられることにより、収納家具自体を上下に分けることなく、収納家具全体における上側の収納空間をより広く確保することができる。さらに、建物の壁面と補助支持体の上側段差部との間に形成される間隙に第3の背板の下端部が差し込まれているため、簡易な構成により第3の背板が建物の壁面に取り付けられている状態を維持することができる。
第4の形態は、第3の形態において、第1〜第3の背板の各々には、その裏面に建物の壁面に取り付けるための粘着部が設けられていることを特徴とする。
この第4の形態によれば、支持体および補助支持体による支持を受けつつ、粘着部により仮止めしながら壁面に各背板を容易に取り付けることができる。
第5の形態は、第3または第4の形態において、左右の側板の各々は、支持体および補助支持体の左右両端部に取り付けられていることを特徴とする。
この第5の形態によれば、基準位置に設けられている支持体およびその上方に設けられている補助支持体による支持を受けつつ、適切な位置に左右の側板の各々を設置することができる。
第6の形態は、第3〜第5のいずれかの形態において、左右の側板の間に設けられて、支持体および補助支持体に取り付けられる中央側板をさらに備えることを特徴とする。
この第6の形態によれば、基準位置に設けられている支持体およびその上方に設けられている補助支持体による支持を受けつつ、適切な位置に中央側板を設置することができる。
第7の形態は、第1の形態の収納家具を用いた収納家具の施工方法であって、家具本体を建物の壁面に吊り下げるための基準位置に合わせて支持体を建物の壁面に取り付けて、建物の壁面と支持体の上側段差部との間に間隙を形成するステップと、第1の背板の下端部を該間隙に差し込んで、第1の背板を建物の壁面に取り付けるステップと、を備えることを特徴とする。
この第7の形態によれば、家具本体を建物の壁面に吊り下げるための基準位置に支持体を取り付け、建物の壁面と支持体の上側段差部との間に形成される間隙に第1の背板の下端部を差し込むことにより、背板を含む家具本体の位置が定まりやすくなり、家具本体の位置合わせを一度で済ませて、支持体の位置を基準に背板を含めた家具本体を壁面に吊り下げることができる。
第8の形態は、第7の形態による収納家具の施工方法において、支持体には、第2の形態による下側段差部が設けられ、背板は、第2の形態による第2の背板を含み、支持体を建物の壁面に取り付ける前に第2の背板の上端部を支持体の下側段差部に連結して、支持体とともに第2の背板を建物の壁面に取り付けるステップを備えることを特徴とする。
この第8の形態によれば、建物の壁面と支持体の下側段差部との間に形成される間隙に第2の背板の上端部を差し込むことで、第2の背板を簡易な方法で建物の壁面に取り付けることが可能となり、収納家具全体における下側の収納空間をより広く確保することができる。
第9の形態は、第8の形態による収納家具の施工方法において、第2の背板の裏面には建物の壁面に取り付けるための粘着部が設けられており、支持体を建物の壁面に取り付ける前に、粘着部により支持体および第2の背板を建物の壁面に仮止めし、この仮止め状態で、支持体の位置調整を行うステップを備える。
この第9の形態によれば、支持体を壁面に取り付ける前に、支持体の水平度を含めた位置調整を簡単に行うことができる。
第10の形態は、第7〜第9のいずれかの形態による収納家具の施工方法において、収納家具は、第3の形態による補助支持体をさらに備え、背板は、第3の形態による第3の背板を含み、第1の背板を建物の壁面に取り付ける前に第1の背板の上端部を補助支持体の下側段差部に連結して、第1の背板とともに補助支持体を建物の壁面に取り付けて、建物の壁面と補助支持体の上側段差部との間に間隙を形成するステップと、第3の背板の下端部を該間隙に差し込んで、第3の背板を建物の壁面に取り付けるステップと、を備えることを特徴とする。
この第10の形態によれば、補助支持体により支持体とともに家具本体をより強固に支持することができるとともに、建物の壁面と補助支持体の上側段差部との間に形成される間隙に第3の背板の下端部を差し込むことで、第3の背板を簡易な方法で建物の壁面に取り付けることが可能となり、収納家具自体を上下に分けることなく、収納家具全体における上側の収納空間をより広く確保することができる。
第11の形態は、第10の形態による収納家具の施工方法において、左右の側板の各々を支持体および補助支持体の左右両端部に取り付けるステップと、第6の形態による中央側板を左右の側板の間に配置して、支持体および補助支持体に取り付けるステップと、をさらに備えることを特徴とする。
この第11の形態によれば、基準位置に設けられている支持体およびその上方に設けられている補助支持体による支持を受けつつ、左右の側板および中央側板の各々を適切な位置に設置することができる。
本発明による収納家具およびその施工方法によると、家具本体を建物の壁面に吊り下げるための位置合わせを一度で済ませて、背板を含めた家具本体を組み立てやすくすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る収納家具を示す斜視図である。 図2は、扉を取り外した状態の収納家具を示す斜視図である。 図3は、背板の取付状態を示す斜視図である。 図4は、支持体に中央背板を取り付ける際の側面図である。 図5は、家具本体の分解斜視図である。 図6は、図5のVI−VI線縦断面図である。 図7は、左側板の背面を示す部分斜視図である。 図8は、中央側板の背面を示す図7相当図である。 図9は、左側板と補助支持体との取付状態を内側から見て示す斜視図である。 図10は、L型金具の取付状態を示す図9相当図である。 図11は、カバーの取付状態を示す図10相当図である。 図12は、底板と締結金具との取付状態を示す斜視図である。 図13は、左側板と底板との取付状態を示す斜視図である。 図14は、天板と締結金具との取付状態を示す図12相当図である。 図15は、左側板と天板との取付状態を示す斜視図である。 図16は、左側板と固定棚板との取付状態を示す斜視図である。 図17は、化粧板を固定棚板の上に載せている状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
[収納家具の構造]
図1〜図17は、本発明の実施形態に係る収納家具1を示す。この収納家具1は、建物の壁面Wに吊り下げられる形式のものであり、主に玄関に設置され、例えば靴を収納するために用いられる。
図1に示すように、収納家具1は、その前側が開口された矩形箱状の家具本体2を備えている。図2〜図6に示すように、家具本体2は、建物の壁面Wに左右方向に延びるように裏面で取り付けられる支持体10R,10Lを備えている。この支持体10R,10Lの各々は、例えば木製の板材からなり、支持体10Rの左右方向長さが支持体10Lの左右方向長さよりも長く形成されている。
図3に示すように、支持体10R,10Lの各々は、直線上に左右に並らんだ状態で壁面Wに取り付けられている。また、支持体10R,10Lは、図4および図6に示すように、上下方向中央を基準位置Yに合わせて取り付けられている。この基準位置Yは、家具本体2を壁面Wに吊り下げるための基準となる高さ位置に設定され、例えば、玄関の土間Fから所定の高さHの位置に定められる。
図4および図6に示すように、この支持体10R,10Lの裏面には、上端角部および下端角部のそれぞれに断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる上側段差部11および下側段差部12がそれぞれ設けられている。ここで、上側段差部11および下側段差部12の各々は、後述する背板30の厚みと略同じ寸法だけ厚み方向に切り欠かれているのが好ましい。
図6に示すように、右側の支持体10Rの左右方向における中央部および両端部には、支持体10Rを壁面Wに取り付けるねじ92を挿通させるための貫通孔13,13,13がそれぞれ設けられている。また、支持体10Rの両端部において、上記貫通孔13から支持体10Rの左右方向外側に所定の間隔をあけた位置に、ボルトPを取り付けるためのボルト取付穴14,14がそれぞれ設けられている。このボルト取付穴14,14に取り付けられるボルトPは、後述する右側板40Rおよび中央側板40Cのそれぞれを取り付けるためのものであり、図5に示すように、支持体10Rが壁面Wに取り付けられた後にボルト取付穴14,14にボルトPが取り付けられた状態となっている。さらに、支持体10Rの両端部において、上記貫通孔13から支持体10Rの左右方向内側に所定の間隔をあけた位置に、後述するL型金具94を取り付けるための3つの取付穴15,15,…がそれぞれ設けられている。これらの取付穴15,15,…は、縦方向に等間隔で一列に並んで形成されている。なお、左側の支持体10Lも右側の支持体10Rと同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
図3〜図6に示すように、家具本体2は、支持体10R,10Lの上方に設けられかつ建物の壁面Wに左右方向に延びるように裏面で取り付けられる板材からなる補助支持体20R,20Lを備えている。この補助支持体20R,20Lの裏面には、支持体10R,10Lと同様に、上側段差部21および下側段差部22がそれぞれ設けられている。また、補助支持体20R,20Lの各々は、貫通孔23,23,…と、ボルト取付穴24,24と、取付穴25,25,…とを有している。なお、本実施形態において、補助支持体20R,20Lの各々は支持体10R,10Lの各々と同じ部材が用いられているため、補助支持体20R,20Lの構成に関する詳細な説明は省略する。
また、図2〜図6に示すように、家具本体2は、建物の壁面Wに取り付けられる左右の背板30R,30Lを有している。背板30R,30Lの各々は、例えば木製の矩形状薄板材からなり、左右に並んで壁面Wに取り付けられている。この右側の背板30Rの左右方向長さは、支持体10Rの左右方向長さと同じ長さに、また左側の背板30Lの左右方向長さは、支持体10Lの左右方向長さと同じ長さにそれぞれ形成されている。
図3および図5に示すように、この背板30は、支持体10R,10Lの上側に設けられる中央背板31R,31L(第1の背板)と、この中央背板31R,31Lの下方でかつ支持体10R,10Lの上側に設けられる下側背板32R,32L(第2の背板)と、上記中央背板31R,31Lの上方でかつ補助支持体20R,20Lの上側に設けられる上側背板33R,33L(第3の背板)と、を含んでいる。ここで、下側背板32R,32Lおよび上側背板33R,33Lの各々は、上下方向長さが同じ長さに形成されており、かつ中央背板31R,31Lの上下方向長さよりも短く形成されている。
図3および図4に示すように、下側背板32R,32Lの上端部が接着剤などにより支持体10R,10Lの下側段差部12,12に連結された状態で、支持体10R,10Lおよび下側背板32R,32Lが壁面Wに取り付けられている。ここで、図3に示すように、下側背板32R,32Lの裏面には、建物の壁面Wに取り付けるための両面テープ91(粘着部)が設けられており、この両面テープ91により下側背板32R,32Lが壁面Wに取り付けられている一方、図6に示すように、貫通孔13,13,…に挿通されるねじ92により支持体10R,10Lが壁面Wに固定されている。すなわち、図6に示すように、支持体10R,10Lが壁面Wに取り付けられている状態で、建物の壁面Wと支持体10R,10Lの下側段差部12との間に左右方向に延びる間隙Bが形成され、この間隙Bに下側背板32R,32Lの上端部が差し込まれている状態となっている。
また、図4に示すように、支持体10R,10Lが壁面Wに取り付けられている状態では、壁面Wと支持体10R,10Lの上側段差部11,11との間に、左右方向に延びる間隙Aが形成されており、中央背板31R,31Lの上端部が補助支持体20R,20Lの下側段差部22,22に連結されている状態で、この間隙Aに中央背板31R,31Lの下端部が差し込まれているとともに、補助支持体20R,20Lおよび中央背板31R,31Lが壁面Wに取り付けられている。
ここで、図3に示すように、中央背板31R,31Lの裏面にも両面テープ91が設けられており、この両面テープ91により中央背板31R,31Lが壁面Wに取り付けられている一方、図6に示すように、貫通孔23,23,…に挿通されるねじ92により補助支持体20R,20Lが壁面Wに固定されている。すなわち、図6に示すように、補助支持体20R,20Lが壁面Wに取り付けられている状態で、建物の壁面Wと補助支持体20R,20Lの下側段差部22との間に左右方向に延びる間隙Dが形成され、この間隙Dに中央背板31R,31Lの上端部が差し込まれている状態となっている。
さらに、図6に示すように、補助支持体20R,20Lが壁面Wに取り付けられている状態で、壁面Wと補助支持体20R,20Lの上側段差部21,21との間には左右方向に延びる間隙Cが形成されている。この間隙Cに上側背板33R,20Lの下端部が差し込まれているとともに、上側背板33R,20Lの裏面に設けられた両面テープ91により、上側背板33R,20Lが壁面Wに取り付けられている。
図2に示すように、家具本体2は左右の側板40R,40Lを備えている。左右の側板40R,40Lは、例えば木製の矩形状板材からなり、家具本体2の奥行き方向よりも高さ方向に長く形成されかつ背板30の高さ寸法と同じ高さに形成されている。図5に示すように、左側板40Lの内側面(後述する中央側板40Cに対向する面)における四隅には、後述する底板50Lおよび天板60Lを取り付けるためのボルトPがそれぞれ設けられている。右側板40Rの内側面における四隅にも、同様にボルトPがそれぞれ設けられている。
以下、左側板40Lについて説明する。図5および図7に示すように、左側板40Lの後端部には、左側板40Lの内側面の角部を外側面近くまで厚さ方向に部分的に凹陥状に切り欠いた矩形状の上側嵌合部41aおよび下側嵌合部41bが設けられている。すなわち、上側嵌合部41aおよび下側嵌合部41bの各々は、左側板40Lの内側面から見た状態において、略コ字状に切り欠かれた形状を有する。なお、図7に示すように、左側板40Lの後端部には、背板30の端部を嵌め込むための背板嵌合部47が設けられている。この背板嵌合部47は、上側嵌合部41aおよび下側嵌合部41b以外の領域において、左側板40Lの内側面の角部を外側面近くまで厚さ方向に部分的に切り欠かれた形状になっている。
左側板40Lが支持体10Lおよび補助支持体20Lに取り付けられた状態で、上側嵌合部41aは、補助支持体20Lに対向する高さ位置に形成されかつ補助支持体20Lに嵌め込むことができるような上下幅に形成されている一方、下側嵌合部41bは、支持体10Lに対向する高さ位置に形成されかつ支持体10Lに嵌め込むことができるような上下幅に形成されている。
また、図7に示すように、上側嵌合部41aおよび下側嵌合部41bの各々の垂直端面における上下方向中央には、補助支持体20Lのボルト取付穴24に取り付けられているボルトPの頭部を挿入するための挿入穴42が左側板40Lの前後方向に沿って設けられている。
また、図5および図7に示すように、左側板40Lの内側面における上側および下側には、内側面から厚さ方向に向かって、後述する締結金具93を埋め込むための有底状の埋込穴43がそれぞれ設けられている。埋込穴43の各々は、上側嵌合部41aおよび下側嵌合部41bのそれぞれに設けられる挿入穴42の方向に直交しかつ左側板40Lの内部で挿入穴42に連通している。なお、埋込穴43の各々には、家具本体2を組み立てる前から予め締結金具93が圧入されている(図9参照)。
締結金具93は、一般的なノックダウン金具からなる。図9に示すように、左側板40Lの上側嵌合部41aが補助支持体20Lに嵌め合わされかつ補助支持体20Lのボルト取付穴24に取り付けられたボルトP(図5参照)が左側板40Lの挿入穴42に挿入された状態で、締結金具93の操作穴93aに差し込まれたドライバー(図示せず)により、締結金具93のロック部(図示せず)が時計回りに所定の角度だけ回転し、上記ボルトPが締結部材93に固定されて、左側板40Lが補助支持体20Lに固定された状態となっている。また、左側板40Lの下側嵌合部41bについても、同様の形式により、支持体10Lに左側板40Lが固定されている。
図5および図9に示すように、左側板40Lの内側面における上側および下側には、L型金具94を取り付けるための3つの取付穴44,44,…がそれぞれ設けられている。また、図10に示すように、L型金具94は、上記取付穴44,44,…に対応する位置および支持体10Lの取付穴15,15,…に対応する位置のそれぞれに貫通孔94a,94a,…が形成されている。
左側板40Lが支持体10Lおよび補助支持体20Lに固定された状態で、図9および図10に示すように、L型金具94の上記貫通孔94aの各々を補助支持体20Lの取付穴15,15,…および左側板40Lの取付穴44,44,…のそれぞれの位置に合わせてL型金具94がねじ止めされ、図11に示すように、そのL型金具94に樹脂製のカバー95が嵌め合わされている。これにより、補助支持体20Lおよび左側板40Lに設けられている各々の穴が隠された状態となっている。支持体20Lおよび左側板40Lにも、同様にL型金具94およびカバー95が設けられている。
また、図5に示すように、左側板40Lの内側面には、後述する固定棚板70R,70Lを取り付けるための複数のダボ穴46,46,…が設けられている。また、左側板40Lにおける内側面の前側には、後述する片開き扉81を開閉させるための蝶番97,97,…が設けられている。
以上、左側板40Lの主な構成について説明したが、右側板40Rについても、左側板40Lの面対称となる位置に、上側嵌合部41a、下側嵌合部41b、挿入穴42、埋込穴43,および取付穴44が設けられており、左側板40Lと同様の態様で、支持体10Rの右端部および補助支持体20Rの右端部のそれぞれに右側板40Rが取り付けられている。また、後述する中央側板40Cの側面に対向する右側板40Rの内側面には、中央側板40Cの内側面と面対称となる位置に複数のダボ穴46,46,…および蝶番97,97,…が設けられている。
次に、図2に示すように、右側板40Rと左側板40Lとの間に設けられかつ支持体10Rと支持体10Lとの境界(補助支持体20Rと補助支持体20Lとの境界)となる位置に中央側板40Cが設けられている。この中央側板40Cにおける両側面の各々の四隅には、後述する底板50Lおよび天板60Lを取り付けるためのボルトPがそれぞれ設けられている。
図5および図8に示すように、中央側板40Cの後端部には、矩形の凹陥状に切り欠かれた上側嵌合部45aおよび下側嵌合部45bが設けられている。すなわち、上側嵌合部45aおよび下側嵌合部45bの各々は、側面から見た状態において、略コ字状に切り欠かれた形状を有する。
中央側板40Cが支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lに取り付けられた状態で、上側嵌合部45aは、補助支持体20R,20Lに対向する高さ位置に形成されかつ補助支持体20R,20Lに嵌め込むことができるような上下幅に形成されている一方、下側嵌合部45bは、支持体10R,10Lに対向する高さ位置に形成されかつ支持体10R,10Lに嵌め込むことができるような上下幅に形成されている。
また、図8に示すように、上側嵌合部45aの垂直端面における上下方向中央には、補助支持体20R,20Lのボルト取付穴24の各々に取り付けられているボルトPの頭部を挿入するための挿入穴42,42が水平方向に並んで設けられている。
また、図8に示すように、中央側板40Cにおける両側面の各々の上側および下側には、埋込穴43と、取付穴44,44,…がそれぞれ設けられている。なお、埋込穴43および取付穴44,44,…は、上述した左側板40Lと同様であるため、詳細な説明は省略する。
中央側板40Cは、上側嵌合部45aおよび下側嵌合部45bの各々が支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lのそれぞれに嵌め合わされかつ2本のボルトPの頭部が挿入穴42,42に挿入された状態で、上述した左側板40Lと同様の態様で、支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lに取り付けられている。また、左側板40Lと同様に、L型金具94およびカバー95が取り付けられている。
また、図5に示すように、右側板40Rの内側面に対向する中央側板40Cの側面には、後述する固定棚板70R,70Lを取り付けるための複数のダボ穴46,46,…が上下方向に所定の間隔で一列に並んで前側および後側のそれぞれに設けられている。また、両開き扉82,82の各々を開閉させるための蝶番97,97,…が設けられている。図示しないが、左側板40Lの内側面に対向する中央側板40Cの側面には、左側板40Lの内側面と面対称となる位置に複数のダボ穴46,46,…および蝶番97,97,…が設けられている。
図2〜図6に示すように、家具本体2は、左右の側板40R,40Lの各々と中央側板40Cとの間に設けられる底板50R,50Lを備えている。この底板50R,50Lの各々は、例えば木製の板材からなり、底板50Rの左右方向長さが底板50Lの左右方向長さよりも長く形成されている。
以下、左側の底板50Lについて説明する。図5および図12に示すように、底板50Lの下面における四隅の各々には、後述する締結金具96を埋め込むための埋込孔51がそれぞれ設けられている。埋込孔51は、その下面から厚さ方向に向かって貫通し、左右方向の端部が一部切り欠かれている。なお、埋込孔51の各々には、家具本体2を組み立てる前から予め締結金具96が圧入されている。
図12に示すように、締結金具96は、一般的なノックダウン金具からなり、カップ状に成形されたもので、その外周面には貫通長溝96bが形成されている。ここで、底板50Lが左側板40Lと中央側板Cとの間に配置され、左側板40Lおよび中央側板40Cに取り付けられたボルトPの各々の頭部に締結金具96の貫通長溝96bのそれぞれが嵌まり込んでいる。この状態で、図13に示すように、底板50Lの埋込孔51から締結金具96の操作穴96aにドライバーが差し込まれ、締結金具96のロック部(図示せず)が時計回りに所定の角度だけ回転される。これにより、上記ボルトPの頭部が締結金具96に固定され、底板50Lが左側板40Lに固定された状態となっている。同様の形式により、中央側板Cにも底板50Lが固定されている。
以上、左側の底板50Lの主な構成について説明したが、右側の底板50Rについても、底板50Lと同様に、右側板40Rおよび中央側板Cのそれぞれに取り付けられている。
図2および図5に示すように、家具本体2は、木製の板材からなり、左右の側板40R,40Lの各々と中央側板40Cとの間に設けられる天板60R,60Lを備えている。
以下、左側の天板60Lについて説明する。図5および図14に示すように、天板60Lの下面における四隅の各々には、締結金具96を埋め込むための埋込穴61がそれぞれ設けられている。埋込穴61は、その下面から厚さ方向に向かって形成され、左右方向の端部が一部切り欠かれている。なお、埋込穴61の各々には、家具本体2を組み立てる前から予め締結金具96が圧入されている。
天板60Lは左側板40Lと中央側板Cとの間に配置され、左側板40Lおよび中央側板40Cに取り付けられたボルトPの頭部に締結金具96の貫通長溝96bのそれぞれが嵌まり込んでいる。この状態で、図15に示すように、締結金具96の操作穴96aに差し込まれたドライバーによって、上記ボルトPが締結金具96のロック部に固定され、天板60Lが左側板40Lに固定された状態となっている。また、中央側板Cにも天板60Lが固定されている。
以上、左側の天板60Lの主な構成について説明したが、右側の天板60Rについても、天板60Lと同様に、右側板40Rおよび中央側板Cのそれぞれに取り付けられている。
図2および図5に示すように、家具本体2は、左右の側板40R,40Lの各々と中央側板40Cとの間に設けられる複数の固定棚板70R,70Lを備えている。なお、本実施形態において、固定棚板70R,70Lの各々には上記天板60R,60Lの各々と同じ部材が用いられている。
ここで、収納家具1の家具本体2の上下方向において、家具本体2の上下方向を必要に応じて2分割〜4分割した位置に固定棚板70R,70Lが設けられる場合がある。このように固定棚板70R,70Lを設ける場合は、当該固定棚板70R,70Lを底板50R,50Lと同様の構成とみなしてもよいものとする。すなわち、本実施形態における固定棚板70R,70Lは、各側板に取り外し可能に架設される後述の可動棚板71とは異なり、例えば締結金具96によって各側板と緊結される固定棚板をいう。より具体的には、固定棚板70Lは、左側板40Lおよび中央側板40Cの内側面に設けられた複数のダボ穴46,46,…のいずれかにボルトPが差し込まれた状態で、左側板40Lと中央側板との間に配置され、底板50Lと同様の態様で、左側板40Lおよび中央側板Cのそれぞれに取り付けられている(図16参照)。固定棚板70Rについても、同様に右側板40Rおよび中央側板Cのそれぞれに取り付けられている。
また、図2および図5に示すように、家具本体2は、左右の側板40R,40Lの各々と中央側板40Cとの間に架設される複数の可動棚板71R,71Lを備えている。より具体的には、可動棚板71R,71Lの各々は、各側板40R,40L,40Cのダボ穴46,46,…に着脱自在に挿入されるダボ(図示せず)に対して取り外し可能に架設されている。
次に、図1に示すように、収納家具1は、家具本体2の前側に配置され、開口を開閉する複数の扉80を備えている。左側板40Lと中央側板40Cとの間には、片開き扉81が設けられており、この片開き扉81の裏面に3つの蝶番(図示せず)が上下方向に設けられ、この蝶番の各々と左側板40Lに設けられている蝶番97とが連結されている。
また、図1に示すように、右側板40Rと中央側板40Cとの間には、2つの両開き扉82,82が上下に分かれてそれぞれ設けられており、両開き扉82,82の各々の裏面に2つの蝶番(図示せず)が上下方向に設けられ、この蝶番の各々と右側板40Rおよび中央側板40Cの各々に設けられている蝶番97,97とが連結されている。さらに、下側に設けられている両開き扉82の上方において、家具本体2の棚部分を構成する化粧板98が固定棚板70Rの上面に載せられている(図1および図17参照)。
[収納家具の施工方法]
以下、本発明の実施形態に係る収納家具1の施工方法を示す。
まず、図4に示すように、支持体10R,10Lの上下方向中央を基準位置Yに合わせて取り付ける。このとき、支持体10R,10Lを壁面Wに取り付ける前に、支持体10R,10Lの下側段差部12,12に下側背板32R,32Lの上端部を連結した状態としておく。この連結状態において、下側背板32R,32Lの裏面に設けられている両面テープ91により、下側背板32R,32Lを壁面Wに取り付けて、支持体10R,10Lおよび下側背板32R,32Lを仮止め状態にしておく。この仮止め状態で、図示しない水平器を用いて、支持体10R,10Lが水平に配置されるように位置調整を行う。支持体10R,10Lが水平に配置されたことを確認した後、貫通孔13,13,…にねじ92,92,…を挿通して、支持体10R,10Lを壁面Wに固定し、ボルト取付穴14,14にボルトPを取り付ける。このとき、壁面Wと支持体10R,10Lの上側段差部11との間に、左右方向に延びる間隙Aが形成される。
次に、図3および図4に示すように、中央背板31R,31Lを建物の壁面Wに取り付ける前に、中央背板31R,31Lの上端部を補助支持体20R,20Lの下側段差部22,22に連結した状態とする。この連結状態において、間隙Aに中央背板31R,31Lの下端部を差し込む。間隙Aに中央背板31R,31Lの下端部を差し込んだ後、中央背板31R,31Lの裏面に設けられている両面テープ91により、中央背板31R,31Lを壁面Wに取り付けてから、貫通孔13,13,…にねじ92,92,…を挿通して補助支持体20R,20Lを壁面Wに固定し、ボルト取付穴24,24にボルトPを取り付ける。このとき、壁面Wと補助支持体20R,20Lの上側段差部21,21との間に、左右方向に延びる間隙Cが形成される。
次に、図3に示すように、上側背板33R,33Lの下端部を間隙Cに差し込み、上側背板33R,33Lの裏面に設けられた両面テープ91により、上側背板33R,33Lを壁面Wに取り付ける。以上により、背板30が壁面Wに取り付けられた状態となる。
次に、図9に示すように、左側板40Lを支持体10Lおよび補助支持体20Lの左端部に取り付ける。まず、左側板40Lの上側嵌合部41aを補助支持体20Lの左端部に嵌め込み、補助支持体20Lのボルト取付穴24に取り付けられているボルトPの頭部を挿入穴42に挿入する。同様に、左側板40Lの下側嵌合部41bを支持体10Lの左端部に嵌め込み、支持体10Lのボルト取付穴24に取り付けられているボルトPの頭部を挿入穴42に挿入する。次に、上側の埋込穴43に設けられている締結金具93の操作穴93aにドライバーを差し込み、この締結金具93のロック部を時計回りに所定の角度だけ回転して、締結部材93にボルトPの頭部を固定する。これにより、左側板40Lが補助支持体20Lに固定された状態となる。同様の方法により、左側板40Lを支持体10Lに固定する。
右側板40Rについても、左側板40Lと同様の方法により、支持体10Rの右端部および補助支持体20Rの右端部のそれぞれに固定する。
さらに、中央側板40Cについても、支持体10Rと支持体10Lとの境界(補助支持体20Rと補助支持体20Lとの境界)に配置し、左側板40Lと同様の方法により、支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lのそれぞれに固定する。
図10および図11に示すように、各側板40R,40L,40Cを支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lに固定した後に、各々の穴を隠すため、支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lの各々と側板40R,40L,40Cの各々との隅角部分にL型金具94を取り付けて、その上からカバー95を嵌め合わせる。
次に、図13に示すように、底板50Lを左側板40Lと中央側板40Cとの間に取り付ける。底板50Lを左側板40Lと中央側板Cとの間に配置し、左側板40Lおよび中央側板40Cのそれぞれに取り付けられたボルトPの頭部に締結金具96の貫通長溝96bのそれぞれを嵌め込む。その状態で、底板50Lの上面に形成されている埋込孔51から締結金具96の操作穴96aにドライバーを差し込み、締結金具96のロック部を時計回りに所定の角度だけ回転し、ボルトPの頭部を締結金具96に固定する。これにより、底板50Lが左側板40Lに固定された状態となる。同様の方法により、中央側板Cにも底板50Lを固定する。底板50Rについても、底板50Lと同様の方法により、右側板40Rと中央側板40Cとの間に固定する。
次に、図14に示すように、天板60Lを左側板40Lと中央側板40Cとの間に取り付ける。天板60Lを左側板40Lと中央側板Cとの間に配置し、左側板40Lおよび中央側板40Cのそれぞれに取り付けられたボルトPの頭部に締結金具96の貫通長溝96bのそれぞれを嵌め込む。その状態で、締結金具96の操作穴96aにドライバーを差し込んで、ボルトPの頭部を締結金具96に固定する。これにより、天板60Lが左側板40Lに固定された状態となる。天板60Rについても、天板60Lと同様の方法により、右側板40Rと中央側板40Cとの間に固定する。
次に、図15に示すように、固定棚板70Lを左側板40Lおよび中央側板40Cとの間に取り付ける。左側板40Lおよび中央側板の内側面に設けられた複数のダボ穴46のいずれかに4本のボルトPの頭部を差し込み、その状態で、固定棚板70Lを左側板40Lと中央側板40Cとの間に配置し、天板60Lと同様の方法により、左側板40Lおよび中央側板40Cのそれぞれに固定する。固定棚板70Rについても、固定棚板70Lと同様の方法により、右側板40Rと中央側板40Cとの間に固定する。また、可動棚板71R,71Lを左右の側板40R,40Lの各々と中央側板40Cとの間に架設する。具体的には、各側板40R,40L,40Cのダボ穴46,46,…にダボを挿入し、そのダボの上から可動棚板71R,71Lの各々の底面に形成されている係合溝(図示せず)を載せて、左右の側板40R,40Lの各々と中央側板40Cとの間に架設する。
次に、片開き扉81の蝶番の各々を左側板40Lに設けられている蝶番97,97,…の各々に連結し、片開き扉81を左側板40Lと中央側板40Cとの間に取り付ける。また、両開き扉82,82の蝶番の各々を右側板40Rに設けられている蝶番97,97の各々に連結し、両開き扉82,82を右側板40Rと中央側板40Cとの間に取り付ける。最後に、下側の両開き扉82の位置に設けられている固定棚板70Rの上面に化粧板98を載せる(図1および図17参照)。以上により、収納家具1の施工が完了する。
[本実施形態の作用効果]
したがって、本発明の実施形態に係る収納家具1では、支持体10R,10Lが家具本体2を建物の壁面Wに吊り下げるための基準位置Yに取り付けられ、建物の壁面Wと支持体10R,10Lの上側段差部11との間に形成される間隙Aに中央背板31の下端部が差し込まれているため、背板30を含む家具本体2の位置が定まりやすくなり、家具本体2の位置合わせを一度で済ませて、支持体10R,10Lの位置を基準に背板30を含めた家具本体2を壁面Wに吊り下げることができる。
また、基準位置Yに設けられる支持体10R,10Lの下側に下側背板32が設けられることにより、収納家具2全体における下側の収納空間をより広く確保することができる。また、建物の壁面Wと支持体10R,10Lの下側段差部12との間に形成される間隙Bに下側背板32の上端部が差し込まれているため、簡易な構成により下側背板32が建物の壁面Wに取り付けられている状態を維持することができる。
また、基準位置Yに設けられる支持体10R,10Lの上方に補助支持体20R,20Lを設けることにより、支持体10R,10Lとともに家具本体2をより強固に支持することができる。また、補助支持体20R,20Lの上側に上側背板33が設けられることにより、収納家具2自体を上下に分けることなく、収納家具2全体における上側の収納空間をより広く確保することができる。さらに、建物の壁面Wと補助支持体20R,20Lの上側段差部21との間に形成される間隙Cに上側背板33の下端部が差し込まれているため、簡易な構成により上側背板33が建物の壁面Wに取り付けられている状態を維持することができる。
また、中央背板31、下側背板32、および上側背板33の各々には、その裏面に建物の壁面Wに取り付けるための両面テープ91(粘着部)が設けられている。このため、支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lによる支持を受けつつ、中央背板31、下側背板32、および上側背板33の各々を両面テープ91により仮止めしながら壁面Wに容易に取り付けることができる。
また、右側板40Rおよび左側板40Lの各々は、支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lの左右両端部に取り付けられているため、支持体10R,10Lおよびその上方に設けられている補助支持体20R,20Lによる支持を受けつつ、適切な位置に右側板40Rおよび左側板40Lの各々を設置することができる。
また、中央側板40Cは、右側板40Rと左側板40Lとの間に設けられて、支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lに取り付けられているため、支持体10R,10Lおよびその上方に設けられている補助支持体20R,20Lによる支持を受けつつ、適切な位置に中央側板40Cを設置することができる。
[その他の実施形態]
本発明の実施形態に係る収納家具1では、主に玄関に設置され、例えば靴を収納するために用いられる形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、収納家具1は、玄関以外における建物の室内に設置されてもよい。
本発明の実施形態に係る収納家具1において、家具本体2は、支持体10R,10Lおよび補助支持体20R,20Lの両方を備える形態としたが、この形態に限られない。すなわち、家具本体2として、支持体10R,10Lのみを備える形態(補助支持体20R,20Lを備えない形態)であってもよい。支持体10R,10Lのみを備える形態の場合、左右の側板40R,40Lの上側嵌合部41bおよび中央側板40Cの上側嵌合部45bは不要となる。
本発明の実施形態に係る収納家具1において、背板30は、中央背板31R,31L、下側背板32R,32L、および上側背板33R,33Lを備える形態としたが、この形態に限られない。すなわち、背板30は、少なくとも中央背板31R,31Lだけであればよい。
本発明の実施形態に係る収納家具1では、左右に分かれた支持体10R,10Lを並べた形態としたが、この形態に限られない。すなわち、支持体10R,10Lが左右方向に一体に形成された支持体10であってもよい。補助支持体20R,20L、中央背板31R,31L、下側背板32R,32L、および上側背板33R,33Lについても、同様である。
本発明の実施形態に係る収納家具1では、複数の扉80を備える形態としたが、この形態に限らず、家具本体2のみを備える形態であってもよい。
以上、本発明についての実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、発明の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明は、建物の壁面に吊り下げられ、主に玄関に設置されて靴などを収納するために用いられる収納家具およびその施工方法として産業上の利用が可能である。
1:収納家具
2:家具本体
10R,10L:支持体
20R,20L:補助支持体
11a、21a:上側段差部
12b、22b:下側段差部
A、B、C、D:間隙
30:背板
31R,31L:中央背板(第1の背板)
32R,32L:下側背板(第2の背板)
33R,33L:上側背板(第3の背板)
91:両面テープ(粘着部)
40R:左側板
40L:右側板
40C:中央側板
50R,50L:底板
60R,60L:天板
70R,70L:固定棚板
71R,71L:可動棚板
80:扉
Y:基準位置

Claims (11)

  1. 建物の壁面に取り付けられる背板と、左右の側板と、底板と、天板とを有し、前側が開口された矩形箱状の家具本体を備える収納家具であって、
    前記家具本体は、該家具本体を前記建物の壁面に吊り下げるための基準位置に、前記建物の壁面に左右方向に延びるように裏面で取り付けられる板材からなる支持体を備え、
    前記支持体の裏面の少なくとも上端角部に断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる上側段差部が設けられ、
    前記背板は、裏面が前記建物の壁面に取り付けられる第1の背板を含み、
    前記支持体が前記建物の壁面に取り付けられている状態で、前記建物の壁面と前記支持体の上側段差部との間に形成される間隙に前記第1の背板の下端部が差し込まれている、収納家具。
  2. 請求項1に記載の収納家具において、
    前記支持体には、その裏面の下端角部に断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる下側段差部がさらに設けられ、
    前記背板は、前記第1の背板の下方に設けられかつ裏面が前記建物の壁面に取り付けられる第2の背板を含み、
    前記建物の壁面と前記支持体の下側段差部との間に形成される間隙に前記第2の背板の上端部が差し込まれている、収納家具。
  3. 請求項1または2に記載の収納家具において、
    前記家具本体は、前記支持体の上方に設けられかつ前記建物の壁面に左右方向に延びるように裏面で取り付けられる板材からなる補助支持体を備え、
    前記補助支持体の裏面の上端角部および下端角部のそれぞれに断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる上側段差部および下側段差部がそれぞれ設けられ、
    前記背板は、前記第1の背板の上方に設けられかつ裏面が前記建物の壁面に取り付けられる第3の背板を含み、
    前記補助支持体が前記建物の壁面に取り付けられている状態で、前記建物の壁面と前記補助支持体の下側段差部との間に形成される間隙に前記第1の背板の上端部が差し込まれかつ前記建物の壁面と前記補助支持体の上側段差部との間に形成される間隙に前記第3の背板の下端部が差し込まれている、収納家具。
  4. 請求項3に記載の収納家具において、
    前記第1〜第3の背板の各々には、その裏面に前記建物の壁面に取り付けるための粘着部が設けられている、収納家具。
  5. 請求項3または4に記載の収納家具において、
    前記左右の側板の各々は、前記支持体および前記補助支持体の左右両端部に取り付けられている、収納家具。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の収納家具において、
    前記左右の側板の間に設けられて、前記支持体および前記補助支持体に取り付けられる中央側板をさらに備える、収納家具。
  7. 請求項1に記載の収納家具の施工方法であって、
    前記家具本体を前記建物の壁面に吊り下げるための基準位置に合わせて前記支持体を前記建物の壁面に取り付けて、前記建物の壁面と前記支持体の上側段差部との間に間隙を形成するステップと、
    前記第1の背板の下端部を該間隙に差し込んで、前記第1の背板を前記建物の壁面に取り付けるステップと、を備える、収納家具の施工方法。
  8. 請求項7に記載の収納家具の施工方法において、
    前記支持体には、その裏面の下端角部に断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる下側段差部がさらに設けられ、
    前記背板は、前記第1の背板の下方に設けられかつ裏面が前記建物の壁面に取り付けられる第2の背板を含み、
    前記支持体を前記建物の壁面に取り付ける前に前記第2の背板の上端部を前記支持体の下側段差部に連結して、前記支持体とともに前記第2の背板を前記建物の壁面に取り付けるステップを備える、収納家具の施工方法。
  9. 請求項8に記載の収納家具の施工方法において、
    前記第2の背板の裏面には前記建物の壁面に取り付けるための粘着部が設けられており、
    前記支持体を前記建物の壁面に取り付ける前に、前記粘着部により前記支持体および前記第2の背板を前記建物の壁面に仮止めし、この仮止め状態で、前記支持体の位置調整を行うステップを備える、収納家具の施工方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の収納家具の施工方法において、
    前記家具本体は、前記支持体の上方に設けられかつ前記建物の壁面に左右方向に延びるように裏面で取り付けられる板材からなる補助支持体を備え、
    前記補助支持体の裏面の上端角部および下端角部のそれぞれに断面矩形状に切り欠かれて左右方向に延びる上側段差部および下側段差部がそれぞれ設けられ、
    前記背板は、前記第1の背板の上方に設けられかつ裏面が前記建物の壁面に取り付けられる第3の背板を含み、
    前記第1の背板を前記建物の壁面に取り付ける前に前記第1の背板の上端部を前記補助支持体の下側段差部に連結して、前記第1の背板とともに前記補助支持体を前記建物の壁面に取り付けて、前記建物の壁面と前記補助支持体の上側段差部との間に間隙を形成するステップと、
    前記第3の背板の下端部を該間隙に差し込んで、前記第3の背板を前記建物の壁面に取り付けるステップと、を備える、収納家具の施工方法。
  11. 請求項10に記載の収納家具の施工方法において、
    前記左右の側板の間に設けられて、前記支持体および前記補助支持体に取り付けられる中央側板をさらに備え、
    前記左右の側板の各々を前記支持体および前記補助支持体の左右両端部に取り付けるステップと、
    前記中央側板を前記左右の側板の間に配置して、前記支持体および前記補助支持体に取り付けるステップと、をさらに備える、収納家具の施工方法。
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