JP6115749B2 - 光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物とそれを用いた光反射シート - Google Patents

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Description

本発明は、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物とそれを用いた光反射シートに関する。
近年、熱可塑性樹脂材料の市場では、ポリオレフィン樹脂の品種統合が進み特殊機能を備えた品種は非常に少なくなってきている。
例えば、90℃×紫外線照射下で30日間の評価を行うと、一般のポリプロピレン系樹脂材料(PP材料)は変色が大きく、腐食劣化で形状も保持できない。熱や光(紫外線)による変色の少ないPP材料も提案されているが(特許文献1、2)、このようなPP材料は市場には少ない。
この熱や光による変色の少ないPP材料は、一般に白を中心にしたカラー色で、その用途は限られていた。従来、厚み0.5mm以下のシート品ではポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル(PMMA)、AS(アクリロニトリル・スチレン)、PC(ポリカーボネート)などが使用されてきた。
しかしながら、アクリルとASは耐熱温度が低く60℃近辺でしか使用できない。またPCも含めてこれらの材料は耐薬品性が非常に弱い欠点がある。
また、住宅照明器具や自動車内部の照明部品の反射材料として高い輝度を与え、かつ熱や光による変色の少ないものは得られていなかった。
住宅照明器具や自動車内部の照明部品の光源にLEDランプを使用する場合、その光源からの光をできるだけ明るく前方向へ反射させることが求められる。光の反射率が高いとLED光源を小さくし、設置数を少なくできるため省エネルギー化が可能となる。従来、LEDランプの反射板には、金属板の塗装品などが使用されている。
特開2009−265347号公報 国際公開WO2009/016745号パンフレット
しかしながら、従来の金属板の塗装品では、反射率が90%を超えても塗装面が薄いため素地の金属板に光が吸収されて、照明器具や照明部品の輝度が低下していた。
LED照明器具などの反射板として使用したときに、高反射率で、かつ透過率が低く照明器具の輝度を高めることができ、熱や光による変色も抑制できるPP材料は未だ得られていない。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、高反射率で、かつ透過率が低く照明器具の輝度を高めることができ、熱や光による変色も抑制できる光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物とそれを用いた光反射シートを提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂、酸化チタンおよび硫化亜鉛から選ばれる少なくとも1種、ガラスバルーン、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、およびステアリン酸マグネシウムを含有することを特徴としている。
この光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物において、前記酸化チタンおよび硫化亜鉛から選ばれる少なくとも1種を10〜30質量%、前記ガラスバルーンを1〜5質量%、前記フェノール系酸化防止剤を0.1〜0.3質量%、前記リン系酸化防止剤を0.1〜0.3質量%、前記ヒンダードアミン系光安定剤を0.1〜0.5質量%、前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.1〜0.5質量%、前記ステアリン酸マグネシウムを0.1〜0.5質量%含有することが好ましい。
この光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物において、前記ポリプロピレン系樹脂は、ISO1133の条件に従って測定して得られる230℃でのメルトフローレート(MFR)が5〜10の範囲内であることが好ましい。
本発明の光反射シートは、前記の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物を成形して得られる。
この光反射シートにおいて、前記光反射シートが照明装置の反射板に用いられることが好ましい。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物とそれを用いた光反射シートによれば、高反射率で、かつ透過率が低く照明器具の輝度を高めることができ、熱や光による変色も抑制できる。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物に配合されるポリプロピレン系樹脂としては、例えば、プロピレンの単独重合体、プロピレンとエチレンまたはα−オレフィンとのランダム共重合体、プロピレンとエチレンまたはα−オレフィンとのブロック共重合体などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ランダム共重合体とブロック共重合体は耐衝撃性に優れている。単独重合体は加熱による揮発成分の発生を抑制できる。
前記のα−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、2−メチル−1−プロペン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−エチル−1−ブテン、2,3−ジメチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、メチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ペンテン、エチル−1−ペンテン、トリメチル−1−ブテン、メチルエチル−1−ブテン、1−オクテン、メチル−1−ペンテン、エチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ヘキセン、プロピル−1−ヘプテン、メチルエチル−1−ヘプテン、トリメチル−1−ペンテン、プロピル−1−ペンテン、ジエチル−1−ブテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセンなどが挙げられる。
ランダム共重合体としては、例えば、プロピレンと少量のコモノマー(例えば、エチレン、1-ブテンなど)とのランダム共重合体などが挙げられる。
ブロック重合体としては、例えば、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテンブロック共重合体、プロピレン‐1−ブテンブロック共重合体などが挙げられる。
より具体的には、ポリプロピレン系樹脂として、例えば、ホモイソタクチックポリプロピレン、エチレンまたは1−ブテンを含むイソタクチックポリプロピレンランダム共重合体、エチレンプロピレンを含むイソタクチックポリプロピレンブロック共重合体、チーグラーナッタ触媒系イソタクチックポリプロピレン、メタロセン触媒系イソタクチックポリプロピレン、メタロセン触媒系シンジオタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレンなどを用いることができる。
ポリプロピレン系樹脂としては、ISO1133の条件に従って測定して得られる230℃でのメルトフローレート(MFR)が10以下であるものが好ましく、5〜10であるものがより好ましい。メルトフローレートがこの範囲内であると、0.5mm以下のシートを押出成形で加工するのに適している。
立体規則性は特に限定されず、アイソタクチック、シンジオタクチック、アタクチックのいずれであってもよい。高アイソタクチシチーのポリプロピレン系樹脂を用いると、成形性、耐熱性に優れる光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物を得ることができる。高シンジオタクシチシーのポリプロピレン樹脂を用いると、耐衝撃性、透明性に優れる光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物を得ることができる。
高アイソタクチシチーのポリプロピレン系樹脂は、触媒としてチーグラー・ナッタ触媒を用いた配位重合により得られやすく、高シンジオタクシチシーのポリプロピレン系樹脂は、触媒としてメタロセン触媒を用いた配位重合により得られやすい。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物には、酸化チタンおよび硫化亜鉛から選ばれる少なくとも1種が配合される。
酸化チタンおよび硫化亜鉛は、後述のガラスバルーンと併用すると成形品の反射率を高め、かつ透過率を十分に下げることができる、例えば、透過率2.0%以下、さらには1.5%以下で、かつ反射率95〜98%(厚さ1mm)を維持できる。
本発明に使用される酸化チタンは、二酸化物であり、その製造方法は塩素法、硫酸法のいずれであってもよく、またその結晶形態はルチル型、アナターゼ型のいずれであってもよい。
酸化チタンの平均粒子径は、0.05〜1.0μmの範囲内が好ましく、0.1〜0.5μmの範囲内がより好ましい。
硫化亜鉛の平均粒子径は、0.05〜1.0μmの範囲内が好ましく、0.1〜0.5μmの範囲内がより好ましい。
なお、ここで平均粒子径は、市販のレーザー回折・散乱式粒度分布測定装置を用いて、レーザー回折・散乱法による粒度分布の測定値から、累積分布によるメディアン径(d50、体積基準)として求めることができる。
酸化チタンおよび硫化亜鉛は、アクリルシラン、多価アルコール、およびステアリン酸から選ばれる少なくとも1種の成分により表面コートされていることが好ましい。表面コートされた酸化チタンおよび硫化亜鉛を用いることにより、酸化チタンおよび硫化亜鉛中の金属イオンや金属成分などがポリプロピレン系樹脂へ溶出することを抑制し、ポリプロピレン系樹脂の変色や劣化の促進を抑制することができる。また、酸化チタンおよび硫化亜鉛の光触媒的作用を抑制することにより、ポリプロピレン系樹脂の変色や劣化を抑制することができる。
酸化チタンおよび硫化亜鉛から選ばれる少なくとも1種の含有量は、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物全量に対して10〜30質量%の範囲内が好ましい。この範囲内であると、成形品の反射率を高め、かつ透過率を十分に下げることができ、生産性も良い。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物には、ガラスバルーンが配合される。ガラスバルーンは、酸化チタンおよび硫化亜鉛と併用すると成形品の反射率を高め、かつ透過率を十分に下げることができる、
ガラスバルーンは、平均粒子径5〜80μmの範囲内のものが好ましく、10〜50μmの範囲内のものがより好ましい。また、成形時などのガラスバルーンの破損を抑制する点などを考慮すると耐圧強度は180〜220MPaの範囲内であることが好ましく、真密度は0.5〜0.8g/cmの範囲内であることが好ましい。
なお、ここで平均粒子径は、市販のレーザー回折・散乱式粒度分布測定装置を用いて、レーザー回折・散乱法による粒度分布の測定値から、累積分布によるメディアン径(d50、体積基準)として求めることができる。
耐圧強度は、例えばグリセロール法によって、一定量のガラスバルーンとグリセロールを混合し、空気が入らないように密閉し、加圧した際の体積変化を観察し、破損率10%を越えた圧力を耐圧強度として測定できる。
真密度は溶媒置換法または気体置換法によって測定することができる。
ガラスバルーンの表面は、シランカップリング剤などで処理することによって、エポキシキ基、メタクリロキシ基などの官能基で表面コートすることが好ましい。これにより、ポリプロピレン系樹脂との密着性が向上し、変色も抑制できる。
ガラスバルーンの含有量は、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物全量に対して1〜5質量%の範囲内が好ましい。この範囲内であると、成形品の反射率を高め、かつ透過率を十分に下げることができ、シートへの成形性も良い。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物には、酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤およびリン系酸化防止剤が配合される。これらを配合することで、シート状などの成形品が光源からの光や熱に曝された場合の変色を低減することができ、長期に亘って優れた光反射性を維持することができる。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール骨格をもつ両ヒンダード型(イルガノクス1010、1076)、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール骨格をもつ片ヒンダード型(イルガノックス245、スミライザ−GA80)などが挙げられる。これらのフェノール系酸化防止剤は、ポリプロピレン系樹脂の酸化防止作用の他に、ヒンダードアミン系光安定剤やベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の酸化防止作用もあると推定している。
より具体的には、例えば、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなどが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
フェノール系酸化防止剤の含有量は、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物全量に対して0.1〜0.3質量%が好ましい。この範囲内であると、成形品の光や熱による変色劣化を十分に抑制することができ、またこれ以上配合しても変色劣化の抑制作用の大きな向上は見られない。
リン系酸化防止剤としては、例えば、トリエチルフォスファイト、トリイソプロピルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリドデシルフォスファイト、フェニルイソデシルフォスファイト、ジフェニルイソデシルフォスファイト、トリフェニルフォスファイト、フェニル−ビス(4−ノニルフェニル)フォスファイト、トリス(4−オクチルフェニル)フォスファイト、トリス−〔4−(1−フェニルエチル)フェニル〕フォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン−ジ−ホスホナイト、環状ネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニルホスファイトなどが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
市販品としては、例えば、旭電化社製のアデカスタブPEP−36、HP−10などを挙げることができ、これらはリン系酸化防止剤において生じやすい加水分解がないため、ハンドリング上の制約がなく、耐熱性、酸化防止性にも優れている。
リン系酸化防止剤の含有量は、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物全量に対して0.1〜0.3質量%が好ましい。この範囲内であると、成形品の光や熱による変色劣化を十分に抑制することができ、またこれ以上配合しても変色劣化の抑制作用の大きな向上は見られない。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物には、光安定剤として、ヒンダードアミン系光安定剤およびベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が配合される。これらはポリプロピレン系樹脂の光劣化を効果的に抑制する。
ヒンダードアミン系光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)セバケート、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)セバケート、コハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルペピリジンとの重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)イミノ}]、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合物、1,2,3,4−テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)−ブタンテトラカルボキシレート、1,4−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)−2,3−ブタンジオン、トリス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)トリメリテート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル−n−オクトエート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジルステアレート、4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルペピリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル)セバケート、2−(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル)などがあげられ、この中で、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル)セバケートなどが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
市販品としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートを成分とする三共化成工業(株)製のサノールLS−770のような低分子タイプや、日本チバガイギー(株)製のチヌビン922、サイテック社製のサイヤソープ3346などのオリゴマータイプのもの、あるいは、共同薬品(株)製のキュマソープ944「バイオソープ04」などが挙げられる。
ヒンダードアミン系光安定剤の含有量は、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物全量に対して0.1〜0.5質量%の範囲内が好ましい。この範囲内であると、成形品の光による変色劣化を十分に抑制することができ、またこれ以上配合しても変色劣化の抑制作用の大きな向上は見られない。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−{2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル}ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス{4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール}などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
市販品としては、例えば、旭電化工業(株)製のLA36、日本チバガイギー(株)製のチヌビン326、共同薬品(株)製のバイオソープ591、日本チバガイギー(株)製のチヌビン328などの低分子型タイプや、旭電化工業(株)製のLA31、日本チバガイギー(株)製のチヌビン234などの高分子型タイプなどが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の含有量は、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物全量に対して0.1〜0.5質量%が好ましい。この範囲内であると、成形品の光による変色劣化を十分に抑制することができ、またこれ以上配合しても変色劣化の抑制作用の大きな向上は見られない。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物には、ステアリン酸マグネシウムが配合される。ステアリン酸マグネシウムを配合することで、前記の各種添加剤の分散性を高めることができる。
ステアリン酸マグネシウムの含有量は、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物全量に対して0.1〜0.5質量%が好ましい。この範囲内であると、分散性を高めることができ、また押出し時のメヤニ(押出機の出口のダイリップに発生する焼け異物(茶褐色)で反射率を下げる要因になる。)を抑制することができる。また、これ以上配合してもさらに分散性の大きな向上は見られない。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内において、さらに他の成分を配合することができる。このような成分としては、例えば、分散剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、結晶化促進剤(増核剤)などの改質用添加剤、顔料、染料などの着色剤などが挙げられる。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物は、例えば、前記の各成分を配合し、これをミキサーやブレンダーなどで均一に混合し、さらに加熱混練し、ペレットを造粒することにより得ることができる。
具体的には、例えば、溶融混練の方法として、熱可塑性樹脂について一般に実用されている方法が適用できる。例えば、粉状または粒状の各成分をヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、V型ブレンダーなどにより均一に混合した後、一軸または多軸混練押出機、混練ロール、バッチ混練機、ニーダー、バンバリーミキサーなどで混練することができる。
各成分の溶融混練温度(例えば、押出機ならばシリンダー温度)は、通常170〜250℃、好ましくは180〜230℃である。各成分の混練順序および方法は、特に限定されない。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物の成形品は、隠蔽性があり、そして照明装置(照明器具や照明部品)の輝度(明るさ)を上げる作用があることから、これらの反射板に適している。この成形品は、光や熱による変色が少なく、屋外などでの使用に好適である。
具体的には、例えば、住宅照明器具、自動車内部の照明部品などのような照明装置の反射板に好ましく用いられる。特に、光源としてLEDランプを使用する住宅照明器具、自動車内部の照明部品などの反射板として使用すると輝度が向上する。
例えば、透過率2.0%以下、さらには1.5%以下で、かつ反射率95〜98%(厚さ1mm)を維持できる。そのため、光源の強度を強くする必要がなくなり、光源の個数も必要最小限に抑えることができるので、製造コストおよびエネルギーロスの低減を図ることができる。
なお、照明装置の光源は特に限定されない。具体的には、例えば、LEDの他、水銀灯、白熱灯、蛍光灯、ハロゲンランプなどの波長250〜1000nm程度の光を発する光源が好適に用いられる。
本発明の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物の成形加工方法は、特に限定されないが、例えば、押出成形(Tダイ成形)、カレンダー成形、プレス成形、射出成形、その他の各種の公知の成形法などを用いて所望の形状に成形することにより、光反射シートなどの成形品が得られる。成形条件は各種の成形法に応じて適宜に設定される。
本発明の光反射シートは、光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物を押出成形などにより成形することによって製造される。光反射シートの厚さは、特に限定されないが、例えば、0.1〜2mmの範囲内であり、0.2〜0.5mmが好ましい。
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、表1および表2に示す配合量は質量部を表す。またポリプロピレン系樹脂のメルトフローレート(MFR)はISO1133の条件に従って測定して得られる230℃での測定値である。
表1および表2に示す配合成分として、以下のものを用いた。
(ポリプロピレン系樹脂)
・ホモポリプロピレン:株式会社プライムポリマー製「F−704NP」、MFR=7.0(g/10min)
・ランダムポリプロピレン:株式会社プライムポリマー製「F−724NP」、MFR=6.9g/10分
・ブロックポリプロピレン:株式会社プライムポリマー製「J715M」、エチレンプロピレンを含むイソタクチックポリプロピレンブロック共重合体、MFR=9g/10分
(酸化チタン)
ハインツマン社製「RTC−30」、平均粒子径0.2〜0.3μm、有機物で表面コートした塩素法ルチル型酸化チタン
(硫化亜鉛)
サクトリス社製「サクトリスHD−S」、平均粒子径0.2〜0.3μm、有機物で表面コートした硫化亜鉛
(ガラスバルーン)
・住友スリーエム社製「IM30K」、表面コート:エポキシ基系、平均粒子径16μm
・住友スリーエム社製「S60HS」、表面コート:エポキシ基系、平均粒子径30μm
・住友スリーエム社製「K37」、表面コート:メタクリロキシ基系、平均粒子径45μm
(フェノール系酸化防止剤)
フェノール系酸化防止剤、日本チバガイギー社製「イルガノックス1010」
(リン系酸化防止剤)
旭電化社製「PEP−36」
(ヒンダードアミン系光安定剤)
共同薬品社製「バイオソープ04」
(ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)
日本チバガイギー社製「TINUVIN326」
(ステアリン酸亜鉛)
淡南化学工業社製
(ステアリン酸マグネシウム)
淡南化学工業社製
(ステアリン酸カルシウム)
淡南化学工業社製
表1および表2の実施例、比較例の各成分をブレンダーで30分間混合し均一化した後、220℃に加熱した二軸押出機で溶融混練し、二軸押出機から出たストランドを50℃水中で冷却後、ペレタイザーで所定粒度に切断して、ペレット状のポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
このポリプロピレン系樹脂組成物を用いて次の評価を行った。
[引張り伸び試験]
ISO527に従ってダンベル試験片を作製し、試験片を引張り、破断時の伸び(%)を測定した。
[耐光引張り伸び試験]
前記の引張伸び試験と同様のダンベル試験片を90℃の雰囲気下で水銀灯を用いて60日間紫外線照射した後、前記の引張伸び試験と同様の方法で破断時の伸びを測定した。
[耐光変色性試験]
厚み3mmの50mmφの円板試験片を成形し、90℃の雰囲気下で水銀灯を用いて30日間紫外線を照射した後の変色を色差計で測定し、ΔEを算出した。
[耐熱変色性試験]
厚み3mmの50mmφの円板試験片を成形し、90℃の雰囲気下で30日間放置した後の変色を色差計で測定し、ΔEを算出した。
[耐光クラック発生時間]
厚み3mmの50mmφの円板試験片を成形し、120℃の雰囲気下で水銀灯を用いて紫外線を照射したときのクラック発生までの時間を測定した。
[反射率]
鏡面処理した金型を用いて厚さ1.0mmの光沢プレートを成形し、分光光度計を用いて、LED光源に近い460nmの波長で反射率を測定した。
[透過率]
鏡面処理した金型を用いて厚さ1.0mmの光沢プレートを成形し、分光光度計を用いて、波長380〜780nmの範囲での透過率を測定した。
評価結果を表1および表2に示す。
Figure 0006115749
Figure 0006115749
表1および表2より、ポリプロピレン系樹脂、酸化チタンおよび硫化亜鉛から選ばれる少なくとも1種、ガラスバルーン、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、およびステアリン酸マグネシウムを含有するポリプロピレン系樹脂組成物を用いた実施例1〜13では高反射率で透過率も低く、耐熱性と耐光性も有していた。
これに対して、実施例1〜13で配合した前記のいずれかの成分を欠く比較例1〜5は、耐熱性と耐光性の低下、反射率の低下、透過率の上昇などが見られた。

Claims (4)

  1. ポリプロピレン系樹脂、酸化チタンおよび硫化亜鉛から選ばれる少なくとも1種、ガラスバルーン、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、およびステアリン酸マグネシウムを含有し、
    前記酸化チタンおよび硫化亜鉛から選ばれる少なくとも1種を10〜30質量%、前記ガラスバルーンを1〜5質量%、前記フェノール系酸化防止剤を0.1〜0.3質量%、前記リン系酸化防止剤を0.1〜0.3質量%、前記ヒンダードアミン系光安定剤を0.1〜0.5質量%、前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.1〜0.5質量%、前記ステアリン酸マグネシウムを0.1〜0.5質量%含有することを特徴とする光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物。
  2. 前記ポリプロピレン系樹脂は、ISO1133の条件に従って測定して得られる230℃でのメルトフローレート(MFR)が5〜10の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物。
  3. 請求項1または2に記載の光反射シート用ポリプロピレン系樹脂組成物を成形して得られる光反射シート。
  4. 前記光反射シートが照明装置の反射板に用いられる請求項3に記載の光反射シート。
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