JP6111863B2 - 車両用制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に付与する摩擦制動力を制御する車両用制動装置に関する。
アキュムレータ内のブレーキフルードの液圧であるアキュムレータ圧に基づいて制動力を発生させる車両用制動装置の一例として、例えば特許文献1に挙げられる車両用制動装置が知られている。特許文献1には、アキュムレータ圧が所定のON圧未満である場合に、アキュムレータ内にブレーキフルードを供給するポンプの作動を開始すること、そのON圧を、車速が所定の閾速度未満である場合に、車速が前記閾速度以上である場合よりも低くすることが開示されている。特許文献1に記載の発明では、上記構成により、運転者がポンプの作動により感じる不快感を軽減しようとしている。
特開2006−76409号公報
しかしながら、特許文献1には、車両用制動装置の耐久性を高める思想は、開示されていない。本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、耐久性の高い車両用制動装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、マスタシリンダ内を摺動するピストンを備え、前記ピストンの移動によりマスタ圧を変化させるマスタシリンダ装置と、ブレーキフルードの液圧をアキュムレータ圧として蓄圧するアキュムレータと、前記アキュムレータにブレーキフルードを供給するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記アキュムレータ圧を検出する圧力検出部と、前記圧力検出部によって検出された前記アキュムレータ圧がON圧以下である場合に前記モータを作動させるとともに、前記圧力検出部によって検出された前記アキュムレータ圧がOFF圧以上である場合に前記モータの作動を停止させるモータ制御部と、ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作に連動し、前記アキュムレータ圧に対応する力を上限として、ブレーキ操作量に応じた力を前記ピストンに作用させる倍力機構と、車両の停車状態において、ブレーキ操作量が第一規定値以上になる蓋然性が高い過大操作予想状態であるか否かを判定するブレーキ操作判定部と、前記ブレーキ操作判定部によって前記過大操作予想状態であると判定されている場合に、前記ブレーキ操作判定部により前記過大操作予想状態でないことが判定されている場合よりも前記ON圧を低く設定する圧力設定部と、を有する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記ブレーキ操作判定部は、車両が停車状態であることを前記過大操作予想状態であることとして判定する。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記ブレーキ操作判定部は、ブレーキ操作量が第二規定値以上であることが規定回数以上判定されている場合に、前記過大操作予想状態であると判定する。
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3に記載の発明において、前記圧力設定部は、ブレーキ操作量が第一規定値以上になる蓋然性が高いことが判定されている場合に、前記ブレーキ操作判定部により前記過大操作予想状態でないことが判定されている場合よりも前記OFF圧を低く設定する。
請求項5に係る発明は、マスタシリンダ内を摺動するピストンを備え、前記ピストンの移動によりマスタ圧を変化させるマスタシリンダ装置と、ブレーキフルードの液圧をアキュムレータ圧として蓄圧するアキュムレータと、前記アキュムレータにブレーキフルードを供給するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記アキュムレータ圧を検出する圧力検出部と、前記圧力検出部によって検出された前記アキュムレータ圧がON圧以下である場合に前記モータを作動させるとともに、前記圧力検出部によって検出された前記アキュムレータ圧がOFF圧以上である場合に前記モータの作動を停止させるモータ制御部と、ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作に連動し、前記アキュムレータ圧に対応する力を上限として、ブレーキ操作量に応じた力を前記ピストンに作用させる倍力機構と、車両の停車状態おいて、ブレーキ操作量が第三規定値以上である場合に、ブレーキ操作量が前記第三規定値よりも小さい場合よりも前記ON圧及び前記OFF圧を低く設定する圧力設定部と、を有する。
請求項1に係る発明によれば、停車状態において、ブレーキ操作量が第一規定値以上になる蓋然性が高い過大操作予想状態である場合に、過大操作予想状態ではない状態(以下「非過大操作予想状態」という)である場合よりもON圧が低くなる。そのため、過大操作予想状態において、ブレーキ操作部材により低下しているアキュムレータ圧は、非過大操作予想状態におけるON圧よりも低く設定されたON圧に達するまで、上昇に転じない。これにより、耐久性の高い車両用制動装置を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、車両の停車状態が過大操作予想状態であると判定されるため、車両の停車と同時に、ON圧が低くなる。これにより、車両用制動装置の耐久性を確実に高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、ブレーキ操作量が第二規定値以上であることが規定回数以上判定されている場合に、ON圧が低くなる。このように、運転者の運転スタイル(過大なブレーキ操作を行ってしまう傾向)に応じて、ON圧が低くなることにより車両用制動装置の耐久性を好適に高めることができる。
請求項4に係る発明によれば、ブレーキ操作量が第一規定値以上になる蓋然性が高い場合に、OFF圧が低くなる。そのため、過大操作予想状態において、モータの作動により上昇しているアキュムレータ圧は、非過大操作予想状態におけるOFF圧よりも低く設定されたOFF圧に達すると、モータの作動の停止により低くなる。このように、車両用制動装置の耐久性を一層高めることができる。
請求項5に係る発明によれば、車両の停車状態において、ブレーキ操作量が第三規定値以上である場合に、ブレーキ操作量が第三規定値未満である場合よりもON圧及びOFF圧が低くなる。そのため車両の停車状態において、過大なブレーキ操作が行われている場合、ブレーキ操作により低下しているアキュムレータ圧は、過大なブレーキ操作が行われていない場合のON圧よりも低く設定されたON圧に達するまでは、上昇に転ずることはない。また、過大なブレーキ操作が行われていない場合のOFF圧よりも低く設定されたOFF圧に達すると、モータの作動停止により低下する。このように、車両の停車状態において、過大なブレーキ操作が行われている場合に、アキュムレータ圧を過大なブレーキ操作が行われていない場合よりも低い圧力範囲内に制限することにより、マスタ室に発生する液圧を抑制することができるため、耐久性の高い車両用制動装置を提供することができる。
本実施形態の車両用制動装置が搭載される車両の一実施の形態を示す概要図である。 「モータ作動処理」のフローチャートである。 「第一実施形態のポンプ作動圧設定処理」のフローチャートである。 横軸を経過時間、縦軸をアキュムレータ圧としたタイムチャートである。 「第二実施形態のポンプ作動圧設定処理」のフローチャートである。 「第三実施形態のポンプ作動圧設定処理」のフローチャートである。 「第四実施形態のポンプ作動圧設定処理」のフローチャートである。 ブレーキペダルの操作力とマスタ圧との関係を表したグラフである。
(ハイブリッド車両の説明)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、車両100には、車両用制動装置Bが設けられている。車両用制動装置Bは、ブレーキディスクDRfl、DRfr、DRrl、DRrr、ブレーキ装置Bfl、Bfr、Brl、Brr、車輪速センサSfl、Sfr、Srl、Srr、ブレーキペダル1、ブースタハウジング10、マスタシリンダ装置2、倍力機構3、リザーバ5、液圧源7、ブレーキセンサ8、制御部50、液圧制御装置60を有している。
なお、以下の説明において、ブレーキペダル1の踏み込みにより後述するマスタピストン21、22が駆動する方向(図1左方向)を「前進方向」とし、その反対方向(図1右方向)を「後退方向」とする。
ブレーキペダル1は、車両100の運転席に揺動可能に設けられている。ブレーキセンサ8は、ブレーキペダル1のストローク(操作量)を検出し、その検出信号を制御部50に出力する。
ブレーキディスクDRfl、DRfr、DRrl、DRrrは、車両100の各車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrと一体回転する。ブレーキ装置Bfl、Bfr、Brl、Brrは、ブレーキディスクDRfl、DRfr、DRrl、DRrrにブレーキパッド(不図示)を押し付けて摩擦制動力を発生させる。ブレーキ装置Bfl、Bfr、Brl、Brrには、後述のマスタシリンダ装置2により生成される「マスタ圧」により、上記ブレーキパッドをブレーキディスクDRfl、DRfr、DRrl、DRrrに押し付けるホイールシリンダWCfl、WCfr、WCrl、WCrrが設けられている。
車輪速センサSfl、Sfr、Srl、Srrは、各車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrに隣接する位置にそれぞれ設けられており、各車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrの回転に応じた周波数のパルス信号を制御部50に出力している。
マスタシリンダ装置2は、マスタシリンダ20、第一マスタピストン21、第二マスタピストン22、復帰スプリング23、を有している。マスタシリンダ20は、ブースタハウジング10の前進側端部に接続されている。マスタシリンダ20は、公知のタンデム型のマスタシリンダと同様であり、詳細な説明は省略する。
マスタシリンダ20内には、マスタシリンダ20内周面、第一マスタピストン21の前進側部位、及び第二マスタピストン22の後退側部位により「第一マスタ室2A1」が形成(区画)されている。同様に、マスタシリンダ20内には、マスタシリンダ20内周面、及び第二マスタピストン22の前進側部位により「第二マスタ室2A2」が形成(区画)されている。マスタシリンダ装置2は、マスタピストン21、22がマスタシリンダ20に対して摺動することで、マスタ室2A内に液圧(「マスタ圧」)を発生させる。なお、第一マスタピストン21及び第二マスタピストン22の移動により「マスタ圧」が変化する。以下、第一マスタ室2A1及び第二マスタ室2A2は、マスタ室2Aと称する。
マスタピストン21、22は、前進側が開口した有底筒形状に形成されており、復帰スプリング23により後退方向に付勢されている。ここで、第一マスタピストン21には、自身の後退側端部から後退方向に延びる筒状部21aが形成されている。リザーバ5は、マスタシリンダ20のポート20a、20bに接続されている。マスタピストン21、22が初期位置にある場合にリザーバ5とマスタ室2Aとが連通する。
液圧源7は、ポンプ7a、モータ7b、アキュムレータ7c、圧力センサ7d、を有している。アキュムレータ7cは、ポンプ7aにより発生したブレーキフルードの液圧である「アキュムレータ圧」を蓄圧するものである。アキュムレータ7cとポンプ7aは、流路によって接続されている。ポンプ7aは、リザーバ5に接続されている。ポンプ7aは、モータ7bによって駆動されて、リザーバ5で貯留されたブレーキフルードをアキュムレータ7cに供給する。
圧力センサ7dは、アキュムレータ7cが接続する流路に接続され、アキュムレータ7cの「アキュムレータ圧」を検出する。「アキュムレータ圧」が「ON圧」以下に低下したことが圧力センサ7dによって検出されると、制御部50からの制御信号に基づいてモータ7bが駆動される。一方で、「アキュムレータ圧」が「OFF圧」に達したことが圧力センサ7dによって検出されると、制御部50からの制御信号に基づいてモータ7bが停止される。なお、以下の説明において「ON圧」とは、停止中のモータ7bが作動する「アキュムレータ圧」である。また、「OFF圧」は、作動中のモータ7bが停止する「アキュムレータ圧」であり、「ON圧」よりも低い圧力である。
倍力機構3は、ブースタハウジング10内に配置されている。倍力機構3は、入力ロッド31、出力部材32、調圧部33を有している。倍力機構3は、ブレーキペダル1に対するブレーキ操作に応じて(連動して)、液圧源7から後述するアシスト室3A内に液圧を供給し、「アキュムレータ圧」に対応する力を上限として、ブレーキ操作量に応じた力を第一マスタピストン21及び第二マスタピストン22に作用させる装置である。
入力ロッド31は、後退側端部でブレーキペダル1に接続されている。入力ロッド31は、ブレーキペダル1の操作量又は操作力に応じで前後に移動する。出力部材32は、後述する反力付与部材Yの前進側端部に配置されている。出力部材32は、後述するブーストピストン331の前進に応じて前進する。
調圧部33は、ブーストピストン331、スプール弁332を有している。ブーストピストン331は、略筒形状に形成されており、内部に入力ロッド31とスプール弁332と反力付与部材Yが収容されている。ブーストピストン331は、ブースタハウジング10内後退側においてアシスト室3Aを区画している。つまり、ブーストピストン331後退側には、ブーストピストン331とブースタハウジング10内周面とによりアシスト室3Aが形成されている。
ブーストピストン331には、通路331a、331b、331cが設けられている。通路331aは、液圧源7とブーストピストン331内部とを連通させる通路である。通路331bは、アシスト室3Aとブーストピストン331内部とを連通させる通路である。通路331cは、リザーバ5とブーストピストン331内部とを連通させる通路である。
スプール弁332は、入力ロッド31よりも径が大きい部位(大径部)332a、332bを有し、大径部332a、332bのブーストピストン331に対する相対位置を前後に摺動させることで各通路331a〜331cが開閉する。スプール弁332は、入力ロッド31に接続されており、入力ロッド31の前進後退に応じて摺動する。ブーストピストン331には前進側端面に開口する有底の大径穴331dが形成され、大径穴331dに反力付与部材Yが配置されている。スプール弁332の前進側端部に形成された小径部分332cは、大径穴331dの底部を摺動可能に貫通して反力付与部材Yと当接している。
調圧部33では、ブレーキペダル1が踏まれて入力ロッド31がブーストピストン331に対して前進し大径部332aが所定量前進すると、通路331aが開口し、アキュムレータ7cとアシスト室3Aとが連通する。これにより、高圧のブレーキ液がアシスト室3Aに流入する。調圧部33は、ブレーキペダル1の操作に応じて、アシスト室3Aに高圧の液圧を供給する。
アシスト室3Aが高圧になると、ブーストピストン331が前進し、出力部材32を前進させる。出力部材32は、前進側において、第一マスタピストン21に連結されている。出力部材32の前進側端部は、筒状部21a内に配置されている。出力部材32の後退側に形成された大径部分32aは、ブーストピストン331の前進側端面に開口する大径穴331dに摺動可能に嵌合され、反力付与部材Yと当接している。反力付与部材Yは、ゴムディスクで形成された周知の部材であり、ブレーキ操作量に応じた反力を作り出すものである。なお、入力ロッド31及びスプール弁332が復帰スプリング333により最後退位置に押し戻された状態では、通路331b、331cが開口し、アシスト室3Aとリザーバ5とが連通する。
倍力機構3は、ブレーキペダル1の操作に応じて液圧源7からアシスト室3A内に液圧を供給し、アシスト室3A内を高圧にする。これにより、ブーストピストン331および出力部材32が前進し、マスタピストン21、22がマスタシリンダ20に対して前方に移動し、マスタ室2A内の「マスタ圧」が上昇する。
すると、マスタ室2Aからブレーキフルードが液圧制御装置60を介してホイールシリンダWCfl、WCfr、WCrl、WCrrに供給され、ホイールシリンダWCfl、WCfr、WCrl、WCrrにおいて「ホイールシリンダ圧」が発生し、ブレーキ装置Bfl、Bfr、Brl、Brrにおいて制動力が発生する。
制御部50は、CPU、RAM、記憶部、及びこれらを接続するバスとから構成されたECUを有する。CPUは、図2、図3、図5〜図7に示すフローチャートに対応したプログラムを実行する。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものである。記憶部は、不揮発性メモリー等で構成され、前記プログラムを記憶するものである。
液圧制御装置60は、マスタ室2AとホイールシリンダWCfl、WCfr、WCrl、WCrrの間に設けられている。液圧制御装置60は、マスタ室2Aから供給されるブレーキフルードの「マスタ圧」を増圧又は減圧して、ホイールシリンダWCfl、WCfr、WCrl、WCrrに「ホイールシリンダ圧」を供給するものであり、制御部50からの指令に基づいて、周知のアンチロックブレーキ制御や横滑り防止制御を実現するものである。
液圧制御装置60は、図示しないが、保持弁、減圧弁、リザーバタンク、ポンプ、電動モータ、マスタシリンダ装置カット弁(マスタ室2Aと保持弁および減圧弁と間を連通・遮断するもの)等を有している。液圧制御装置60は、ブレーキペダル1の操作にかかわらず、「ホイールシリンダ圧」を調整することがきる。
(モータ作動処理)
次に、図2に示すフローチャートを用いて、モータ7bを作動又は停止させる「モータ作動処理」について説明する。イグニッションがONとされ、車両100が走行可能な状態となると、プログラムはS1に進む。
S1において、制御部50は、圧力センサ7dからの検出信号に基づいて、「アキュムレータ圧」が「ON圧」以下であると判断した場合には(S1:YES)、プログラムをS2に進め、「アキュムレータ圧」が「ON圧」よりも大きいと判断した場合には(S1:NO)、プログラムをS3に進める。
S2において、制御部50は、モータ7bの作動を開始する。S2が終了すると、プログラムはS3に進む。
S3において、制御部50は、圧力センサ7dからの検出信号に基づいて、「アキュムレータ圧」が「OFF圧」以上であると判断した場合には(S3:YES)、プログラムをS4に進め、「アキュムレータ圧」が「OFF圧」よりも小さいと判断した場合には(S3:NO)、プログラムをS1に戻す。
S4において、制御部50は、モータ7bの作動を停止する。S4が終了すると、プログラムはS1に戻る。
(第一実施形態のポンプ作動圧設定処理)
次に、図3に示すフローチャート及び図4に示すタイムチャートを用いて「第一実施形態のポンプ作動圧設定処理」について説明する。イグニッションがONとされ、車両100が走行可能な状態となると、プログラムはS11に進む。
S11において、制御部50が、車輪速センサSfl、Sfr、Srl、Srrからの検出信号に基づいて、車両100が規定速度(例えば3km/h)以下である場合には、車両100が停車状態であると判断し(S11:YES、図4のT1)、プログラムをS13に進め、車両100が規定速度より速い場合には、車両100が停車状態でないと判断し(S11:NO、図4のT0、T2)、プログラムをS12に進める。
S12において、制御部50は、「OFF圧」として、「第一OFF圧」を設定する(図4の(1)、(5))。そして、制御部50は、「ON圧」として、「第一ON圧」を設定する(図4の(2)、(6))。なお、「第一ON圧」は、「第一OFF圧」よりも低い圧力である。S12が終了すると、プログラムはS11に戻る。
S13において、制御部50は、「OFF圧」として、「第二OFF圧」を設定する(図4の(3))。なお、「第二OFF圧」は、「第一OFF圧」よりも低い圧力である。そして、制御部50は、「ON圧」として、「第二ON圧」を設定する(図4の(4))。なお、「第二ON圧」は、「第一ON圧」よりも低い圧力である。S13が終了すると、プログラムはS11に戻る。
このように「第一実施形態のポンプ作動圧設定処理」では、車両100が停車状態となると(S11でYESと判断)、「第二OFF圧」及び「第二ON圧」が設定される(S13)。
(第二実施形態のポンプ作動圧設定処理)
次に、図5に示すフローチャート及び図4に示すタイムチャートを用いて「第二実施形態のポンプ作動圧設定処理」について説明する。イグニッションがONとされ、車両100が走行可能な状態となると、プログラムはS21に進む。
S21において、制御部50が、車輪速センサSfl、Sfr、Srl、Srrからの検出信号に基づいて、車両100が規定速度(例えば3km/h)以下である場合には、車両100が停車状態であると判断し(S21:YES)、プログラムをS22に進め、車両100が規定速度より速い場合には、車両100が停車状態でないと判断し(S21:NO)、プログラムをS30に進める。
S22において、制御部50が、ブレーキセンサ8からの検出信号に基づいて、ブレーキペダル1が操作されていると判断した場合には(S22:YES)、プログラムをS23に進め、ブレーキペダル1が操作されていないと判断した場合には(S22:NO)、プログラムをS26に進める。
S23において、制御部50が、ブレーキセンサ8からの検出信号に基づいて、ブレーキペダル1のストロークの最大値が規定の長ストローク(例えば20mm)以上であると判断した場合に(S23:YES)、プログラムをS24に進め、ブレーキペダル1のストロークの最大値が長ストロークより小さいと判断した場合に(S23:NO)、プログラムをS25に進める。
S24において、制御部50は、長ストロークのカウンタを1カウントアップする。S24が終了すると、プログラムはS26に進む。
S25において、制御部50は、短ストロークのカウンタを1カウントアップする。S25が終了すると、プログラムはS26に進む。
S26において、制御部50は、S23又はS24でカウントアップされたカウンタのうち、最新ものから規定数F(例えば10)以前のカウンタを1消去する。S26が終了すると、プログラムはS27に進む。
S27において、制御部50は、規定数Fのうち長ストロークのカウント数の割合を演算する。S27が終了すると、プログラムはS28に進む。
S28において、制御部50は、S27において演算した規定数Fのうち長ストロークのカウント数の割合が規定割合D(例えば0.5)以上であると判断した場合には(S28:YES)、プログラムをS29に進め、上記長ストロークのカウント数の割合が規定割合Dより小さいと判断した場合には(S28:NO)、プログラムをS30に進める。
S29において、制御部50は、「OFF圧」として、「第二OFF圧」を設定する(図4の(3))。そして、制御部50は、「ON圧」として、「第二ON圧」を設定する(図4の(4))。S29が終了すると、プログラムはS21に戻る。
S30において、制御部50は、「OFF圧」として、「第一OFF圧」を設定する(図4の(1)、(5))。そして、制御部50は、「ON圧」として、「第一ON圧」を設定する(図4の(2)、(6))。S30が終了すると、プログラムはS21に戻る。
このように「第二実施形態のポンプ作動圧設定処理」では、イグニッションがOFFとされても、長ストロークや短ストロークのカウンタがリセットされない。
(第三実施形態のポンプ作動圧設定処理)
次に、図6に示すフローチャート及び図4に示すタイムチャートを用いて「第三実施形態のポンプ作動圧設定処理」について説明する。
S41において、制御部50が、イグニッションがONとされたと判断した場合には(S41:YES)、プログラムをS43に進め、イグニッションがOFFとされたと判断した場合には(S41:NO)、プログラムをS42に進める。
S42において、制御部50は、長ストロークのカウンタをリセットする。S42が終了すると、プログラムはS41に戻る。
S43において、制御部50は、車輪速センサSfl、Sfr、Srl、Srrからの検出信号に基づいて、車両100が規定速度以下である場合には、車両100が停車状態であると判断し(S43:YES)、プログラムをS44に進め、車両100が規定速度より速い場合には、車両100が停車状態でないと判断し(S43:NO)、プログラムをS48に進める。
S44において、制御部50が、ブレーキセンサ8からの検出信号に基づいて、ブレーキペダル1のストロークの最大値が規定の長ストローク以上であると判断した場合に(S44:YES)、プログラムをS45に進め、ブレーキペダル1のストロークの最大値が長ストロークより小さいと判断した場合に(S44:NO)、プログラムをS46に進める。
S45において、制御部50が、長ストロークのカウンタを1カウントアップする。S45が終了すると、プログラムはS46に進む。
S46において、制御部50は、長ストロークのカウンタが規定数E(例えば10)以上であると判断した場合には(S46:YES)、プログラムをS47に進め、長ストロークのカウンタが規定数Eより少ないと判断した場合には(S46:NO)、プログラムをS48に進める。
S47において、制御部50は、「OFF圧」として、「第二OFF圧」を設定する(図4の(3))。そして、制御部50は、「ON圧」として、「第二ON圧」を設定する(図4の(4))。S47が終了すると、プログラムはS41に戻る。
S48において、制御部50は、「OFF圧」として、「第一OFF圧」を設定する(図4の(1)、(5))。そして、制御部50は、「ON圧」として、「第一ON圧」を設定する(図4の(2)、(6))。S48が終了すると、プログラムはS41に戻る。
このように「第三実施形態のポンプ作動圧設定処理」では、イグニッションがOFFとされると(S41でNOと判断)、S42において、長ストロークのカウンタがリセットされる。
(第四実施形態のポンプ作動圧設定処理)
次に、図7に示すフローチャート及び図4に示すタイムチャートを用いて「第四実施形態のポンプ作動圧設定処理」について説明する。イグニッションがONとされ、車両100が走行可能な状態となると、プログラムはS51に進む。
S51において、制御部50は、車輪速センサSfl、Sfr、Srl、Srrからの検出信号に基づいて、車両100が規定速度以下である場合には、車両100が停車状態であると判断し(S51:YES)、プログラムをS52に進め、車両100が規定速度より速い場合には、車両100が停車状態でないと判断し(S51:NO)、プログラムをS54に進める。
S52において、制御部50が、ブレーキセンサ8からの検出信号に基づいて、ブレーキペダル1のストロークが規定の長ストローク以上であると判断した場合に(S52:YES)、プログラムをS53に進め、ブレーキペダル1のストロークが長ストロークより小さいと判断した場合に(S52:NO)、プログラムをS54に進める。
S53において、制御部50は、「OFF圧」として、「第二OFF圧」を設定する(図4の(3))。そして、制御部50は、「ON圧」として、「第二ON圧」を設定する(図4の(4))。S53が終了すると、プログラムはS51に戻る。
S54において、制御部50は、「OFF圧」として、「第一OFF圧」を設定する(図4の(1)、(5))。そして、制御部50は、「ON圧」として、「第一ON圧」を設定する(図4の(2)、(6))。S54が終了すると、プログラムはS51に戻る。
このように「第四実施形態のポンプ作動圧設定処理」では、車両100が停車状態となり(S51でYESと判断)、ブレーキペダル1のストロークが長ストローク以上となると、「第二OFF圧」及び「第二ON圧」が設定される(S53)。
(本実施形態の効果)
以上の説明から明らかなように、制御部50(圧力設定部)は、停車状態において、ブレーキペダル1のストローク(操作量)が第一規定値以上になる蓋然性が高い「過大操作予想状態」であると判定されている場合に(図3のS11、図5のS28、及び図6のS46のいずれかでYESと判断)、「非過大操作予想状態」であると判定されている場合に設定される「第一ON圧」に比べて低い「第二ON圧」を設定する(図3のS13、図5のS29、図6のS47、図4の(4))。
そのため、車両100の停車状態において、運転者がブレーキペダル1を踏み、マスタシリンダ装置2からブレーキ装置Bfl、Bfr、Brl、Brrへのブレーキフルードの供給により「アキュムレータ圧」が低下したとしても、「第一ON圧」よりも低く設定された「第二ON圧」に達するまで、上昇に転じない。このため、「アキュムレータ圧」が低く維持され(図4の(7))、マスタシリンダ装置2に高圧の液圧が作用することが無く、マスタシリンダ装置2のダメージを防止することができ、耐久性の高い車両用制動装置Bを提供することができる。
また、マスタシリンダ装置2に高圧の液圧が作用しないので、図8に示すように、「マスタ圧」の助勢限界圧が低下し、ブレーキ装置Bfl、Bfr、Brl、Brrのダメージを防止することができる。なお、助勢限界圧とは、「アキュムレータ圧」により発生する最大の「マスタ圧」のことである。
また、制御部50(ブレーキ操作判定部)は、車両100の停車状態が検出された場合に(図3のS11でYESと判断)、上述の「過大操作予想状態」であると判定する。これにより、車両100の停車と同時に、ON圧が「第一ON圧」に比べて低い「第二ON圧」に設定される(S13)。このため、停車状態において、「アキュムレータ圧」が低く維持される(図4の(7))、マスタシリンダ装置2への高圧の液圧の作用を確実に防止することができ、マスタシリンダ装置2のダメージを確実に防止することができ、車両用制動装置Bの耐久性を確実に高めることができる。
また、制御部50(ブレーキ操作判定部)は、車両100の停車状態が検出されている場合において(図5のS21、図6のS43でYESと判断)、ブレーキペダル1のストロークが長ストローク(第二規定値)の割合が規定割合D以上であると判断された場合(図5のS28でYESと判断)又は、ブレーキペダル1のストロークが長ストローク(第二規定値)以上であることが規定回数検出された場合に(図6の46でYESと判断)、上述の「過大操作予想状態」であると判定する。そして、制御部50(圧力設定部)は、「過大操作予想状態」であると判定されている場合において、車両100の停車状態が検出されている場合に、ON圧を低く設定する(図5のS29、図6のS47)。
これにより、停車時にブレーキペダル1を大きく操作してしまう運転スタイルが検知されて、停車状態においてON圧が「第一ON圧」より低い「第二ON圧」に設定される。このため、停車状態において、「アキュムレータ圧」が低く維持される(図4の7))、マスタシリンダ装置2への高圧の液圧の作用を確実に防止することができ、マスタシリンダ装置2のダメージを確実に防止することができ、車両用制動装置Bの耐久性を確実に高めることができる。
また、停車時にブレーキペダル1を大きく操作しない運転スタイルの場合には、停車状態においてON圧が「第一ON圧」より低い「第二ON圧」に設定されない。このような運転スタイルの場合には、マスタシリンダ装置2に高圧の液圧が作用することが無く、マスタシリンダ装置2へのダメージが発生しないので、敢えてON圧を「第一ON圧」より低い「第二ON圧」に設定する必要が無い。そして、車両100の停車状態であっても、ON圧が「第一ON圧」に設定されるので、車両の停車状態において十分な制動力を確保するこができる。
また、制御部50(圧力設定部)は、ブレーキペダル1のストロークが第一規定値以上になる蓋然性が高いことが判定されている場合に、「OFF圧」を「第一OFF圧」より低い「第二OFF圧」に設定する。これにより、車両100の停車状態において、運転者が強くブレーキペダル1を踏んでしまい、ブレーキ装置Bfl、Bfr、Brl、Brrへのブレーキフルードの供給により「アキュムレータ圧」がON圧以下に低下し、モータ7bによってポンプ7aが駆動されたとしても(図4の(8))、モータ7bの作動により上昇している「アキュムレータ圧」は、「非過大操作予想状態」におけるOFF圧である「第一OFF圧」よりも低く設定された「第二OFF圧」に達すると(図4の9))、モータ7bの作動の停止により低くなり、「アキュムレータ圧」の上昇が抑制され、「アキュムレータ圧」が高圧とならない。このため、マスタシリンダ装置2への高圧の液圧の作用が防止され、マスタシリンダ装置2のダメージをより防止することができ、車両用制動装置Bの耐久性をより一層高めることができる。
また、制御部50(圧力設定部)は、車両100の停車状態が検出されている場合において(図7のS51でYESと判断)、ブレーキペダル1のストロークが長ストローク(第三規定値)以上である場合に(S52でYESと判断)、「ON圧」を「第一ON圧」より低い「第二ON圧」に設定するともに、「OFF圧」を「第一OFF圧」より低い「第二OFF圧」に設定する(S53)。
これにより、車両100の停車状態において、過大なブレーキ操作が行われている場合、ブレーキ操作により低下している「アキュムレータ圧」は、過大なブレーキ操作が行われていない場合の「第一ON圧」よりも低く設定された「第二ON圧」に達するまでは、上昇に転ずることはない。また、過大なブレーキ操作が行われていない場合の「第一OFF圧」よりも低く設定された「第二OFF圧」に達すると、モータ7bの作動停止により低下する。このように、車両の停車状態において、過大なブレーキ操作が行われている場合に、「アキュムレータ圧」を過大なブレーキ操作が行われていない場合よりも低い圧力範囲内に制限することにより、マスタ室2Aに発生する液圧を抑制することができるため、マスタシリンダ装置2のダメージを防止することができ、耐久性の高い車両用制動装置Bを提供することができる。
(比較例)
従来の車両用制動装置では、「OFF圧」は本実施形態の「第一OFF圧」と同一であり、「ON圧」は本実施形態の「第一ON圧」と同一である。図4の一点鎖線で示すように、従来では、車両100の停車時であっても、ブレーキペダル1が踏まれ、マスタシリンダ装置2からブレーキ装置Bfl、Bfr、Brl、Brrへのブレーキフルードの供給により「アキュムレータ圧」が「ON圧」(「第一ON圧」)以下に低下すると(図4の(10))、モータ7bによってポンプ7aが駆動され、「アキュムレータ圧」が「OFF圧」まで上昇する。つまり、「アキュムレータ圧」が本実施形態の「第一OFF圧」まで上昇する(図4の(11))。このため、車両100の停車時に、マスタシリンダ装置2に高圧の液圧が作用し、マスタシリンダ装置2にダメージを与えてしまう。
(別の実施形態)
また、以上説明した実施形態では、入力ロッド31に運転者の操作力を伝達するブレーキ操作部材は、ブレーキペダル1である。しかし、ブレーキ操作部材は、ブレーキペダル1に限定されず、例えば、ブレーキレバーやブレーキハンドルであっても差し支え無い。そして、本実施形態の車両用制動装置Bを、自動二輪車やその他車両に適用しても、本発明の技術的思想が適用可能なことは言うまでもない。
以上説明した実施形態では、ブレーキセンサ8は、ブレーキペダル1のストロークを検出している。しかし、入力ロッド31のストロークを検出することにより、ブレーキペダル1のストロークを検出するブレーキセンサ8であっても差し支え無い。
なお、イグニッションキー毎に、図6に示す「第三実施形態のポンプ作動圧設定処理」が実行される実施形態であっても差し支え無い。この実施形態であれば、複数の運転者がそれぞれ、同一の車を運転するためにそれぞれイグニッションキーを所持する場合において、それぞれの運転者の運転スタイルに応じて、S44及びS45において「長ストローク」がカウントアップされ、S46及びS47において「第二ON圧」や「第二OFF圧」が設定される。
1…ブレーキペダル(ブレーキ操作部材)、2…マスタシリンダ装置、2A1…第一マスタ室、2A2…第二マスタ室、3…倍力機構、7a…ポンプ、7b…モータ、7c…アキュムレータ、7d…圧力センサ(圧力検出部)、8…ブレーキセンサ(ブレーキ操作量検出部)、21…第一マスタピストン(ピストン)、22…第二マスタピストン(ピストン)、50…制御部(モータ制御部、調圧部制御部、ブレーキ操作判定部、圧力設定部)、B…車両用制動装置、Bfl、Bfr、Brl、Brr…ブレーキ装置、Sfl、Sfr、Srl、Srr…車輪速センサ(車速検出部)、WCfl、WCfr、WCrl、WCrr…ホイールシリンダ

Claims (5)

  1. マスタシリンダ内を摺動するピストンを備え、前記ピストンの移動によりマスタ圧を変化させるマスタシリンダ装置と、
    ブレーキフルードの液圧をアキュムレータ圧として蓄圧するアキュムレータと、
    前記アキュムレータにブレーキフルードを供給するポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    前記アキュムレータ圧を検出する圧力検出部と、
    前記圧力検出部によって検出された前記アキュムレータ圧がON圧以下である場合に前記モータを作動させるとともに、前記圧力検出部によって検出された前記アキュムレータ圧がOFF圧以上である場合に前記モータの作動を停止させるモータ制御部と、
    ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作に連動し、前記アキュムレータ圧に対応する力を上限として、ブレーキ操作量に応じた力を前記ピストンに作用させる倍力機構と、
    車両の停車状態において、ブレーキ操作量が第一規定値以上になる蓋然性が高い過大操作予想状態であるか否かを判定するブレーキ操作判定部と、
    前記ブレーキ操作判定部によって前記過大操作予想状態であると判定されている場合に、前記ブレーキ操作判定部により前記過大操作予想状態でないことが判定されている場合よりも前記ON圧を低く設定する圧力設定部と、を有する車両用制動装置。
  2. 前記ブレーキ操作判定部は、車両が停車状態であることを前記過大操作予想状態であることとして判定する請求項1に記載の車両用制動装置。
  3. 前記ブレーキ操作判定部は、ブレーキ操作量が第二規定値以上であることが規定回数以上判定されている場合に、前記過大操作予想状態であると判定する請求項1に記載の車両用制動装置。
  4. 前記圧力設定部は、ブレーキ操作量が第一規定値以上になる蓋然性が高いことが判定されている場合に、前記ブレーキ操作判定部により前記過大操作予想状態でないことが判定されている場合よりも前記OFF圧を低く設定する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用制動装置。
  5. マスタシリンダ内を摺動するピストンを備え、前記ピストンの移動によりマスタ圧を変化させるマスタシリンダ装置と、
    ブレーキフルードの液圧をアキュムレータ圧として蓄圧するアキュムレータと、
    前記アキュムレータにブレーキフルードを供給するポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    前記アキュムレータ圧を検出する圧力検出部と、
    前記圧力検出部によって検出された前記アキュムレータ圧がON圧以下である場合に前記モータを作動させるとともに、前記圧力検出部によって検出された前記アキュムレータ圧がOFF圧以上である場合に前記モータの作動を停止させるモータ制御部と、
    ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作に連動し、前記アキュムレータ圧に対応する力を上限として、ブレーキ操作量に応じた力を前記ピストンに作用させる倍力機構と、
    車両の停車状態おいて、ブレーキ操作量が第三規定値以上である場合に、ブレーキ操作量が前記第三規定値よりも小さい場合よりも前記ON圧及び前記OFF圧を低く設定する圧力設定部と、を有する車両用制動装置。
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