JP6109765B2 - 水流発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水流発電装置に関する。
海又は河川の水流(海流、潮流、河川流)エネルギーを利用して発電する水流発電装置が注目されている。水流発電装置に関する技術分野において、特許文献1に開示されているような、水流発電装置をケーブル(係留策)で係留する技術が知られている。
特表2012−532274号公報
水流発電装置がケーブルに係留されている状態において、水流発電装置の姿勢は、水流発電装置に作用する流体力と、水流発電装置の浮力(重力)と、ケーブルの張力とのバランスによって決定される。そのため、水流の流速によって水流発電装置の姿勢が変化する可能性がある。水流発電装置の姿勢が変化し、水流の方向(水流軸)と水流発電装置のロータの回転軸(機体軸)とがずれると、ロータの回転トルクが低下する可能性がある。その結果、発電効率が低下する可能性がある。
本発明は、姿勢を円滑に調整して、発電効率の低下を抑制できる水流発電装置を提供することを目的とする。
本発明は、水流エネルギーで発電する水流発電装置であって、複数のブレードが設けられたロータヘッドを含むロータと、前記ロータを回転可能に支持するナセルを含むステータと、前記ナセルの内部空間に配置され、前記ロータヘッドと接続されるドライブトレインと、前記内部空間に配置され、前記ドライブトレインを介して伝達される前記ロータの回転エネルギーにより発電する発電機と、前記内部空間に配置される第1タンクと、前記内部空間において前記ロータの回転軸と平行な軸方向に関して前記第1タンクよりも前記ロータヘッドから遠い位置に配置される第2タンクと、前記第1タンクと前記第2タンクとを結ぶ流路を有する配管と、前記配管に配置され、前記第1タンクと前記第2タンクとの間でオイルを移動して、前記第1タンク及び前記第2タンクのそれぞれに収容される前記オイルの量を調整する移動ポンプと、を備える水流発電装置を提供する。
本発明によれば、ナセルの内部空間に配置された第1タンクと第2タンクとの間でオイルを移動して、第1タンク及び第2タンクのそれぞれに収容されるオイルの量を調整することによって、水流発電装置の重心位置を円滑に調整させることができる。したがって、水流発電装置の姿勢を円滑に調整して、発電効率の低下を抑制することができる。また、第1タンクと第2タンクとは、ロータの回転軸と平行な軸方向に配置される。そのため、前後方向における水流発電装置の姿勢(傾斜)を円滑に調整することができる。また、重心位置の調整にオイルが使用されることにより、第1タンク、第2タンク、配管、及び移動ポンプの腐食が抑制される。重心位置の調整のためのオイルとして、第1タンク及び第2タンクとは別の水流発電装置の機構に使用される作動油及び潤滑油の少なくとも一方を使用(流用)することができる。また、外部からナセルの内部空間に流体(海水など)を取り入れることなく、水流発電装置の重心位置が調整される。そのため、簡易な構造で水流発電装置の姿勢を調整することができる。また、簡易な構造で水流発電装置の姿勢を調整することができるため、水流発電装置の不具合(故障など)の発生が抑制される。また、メンテナンスが容易であり、メンテナンスの頻度及びメンテナンスのコストを抑制することができる。
本実施形態に係る水流発電装置において、前記ロータの回転軸の傾斜を検出する傾斜センサを備え、前記移動ポンプは、前記傾斜センサの検出結果に基づいて、前記ロータの回転軸と水平面とが平行となるように、前記オイルを移動してもよい。
従って、傾斜センサの検出結果に基づいて、水流発電装置を所期の姿勢に精度良く調整することができる。所期の姿勢は、水流の方向(水流軸)と、水流発電装置のロータの中心軸(機体軸)とが平行となる姿勢を含む。
本実施形態に係る水流発電装置において、前記ドライブトレインは、前記ロータヘッドの回転エネルギーにより作動する油圧ポンプと、前記油圧ポンプにより作動する油圧モータと、を有する油圧ドライブトレインを含み、前記第1タンク及び前記第2タンクのそれぞれは、前記油圧ドライブトレインの作動オイルを収容するリザーバタンクを含んでもよい。
従って、油圧ドライブトレインが有するリザーバタンクを使って、簡易な構造で水流発電装置の姿勢を調整することができる。また、作動オイルの一部を使って水流発電装置の姿勢を調整することができる。
本実施形態に係る水流発電装置において、前記ステータが係留策により係留され、前記係留策が前記ロータの回転軸よりも上方で前記ステータと接続される状態において、前記第1タンクに収容される前記オイルの量が前記第2タンクに収容される前記オイルの量よりも少なくなるように調整されてもよい。
従って、係留策がステータの上部に接続された状態において、水流発電装置を所期の姿勢に調整することができる。
本実施形態に係る水流発電装置において、前記ステータが係留策により係留され、前記係留策が前記ロータの回転軸よりも下方で前記ステータと接続される状態において、前記第1タンクに収容される前記オイルの量が前記第2タンクに収容される前記オイルの量よりも多くなるように調整されてもよい。
従って、係留策がステータの下部に接続された状態において、水流発電装置を所期の姿勢に調整することができる。
本発明に係る水流発電装置によれば、姿勢を円滑に調整して、発電効率の低下を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る水流発電装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係る水流発電装置の一例を示す模式図である。 図3は、第1実施形態に係る水流発電装置の動作の一例を説明するための図である。 図4は、第1実施形態に係る水流発電装置の動作の一例を説明するための図である。 図5は、第2実施形態に係る水流発電装置の動作の一例を説明するための図である。 図6は、第2実施形態に係る水流発電装置の動作の一例を説明するための図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内の一方向をX軸方向、所定面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る水流発電装置1の一例を示す概略構成図である。図2は、本実施形態に係る水流発電装置1の一例を示す模式図である。水流発電装置1は、水中に配置され、水流エネルギーで発電する。水流発電装置1は、例えば海中に配置され、海流エネルギー又は潮流エネルギーで発電する。なお、水流発電装置1は、河川中に配置され、河川流エネルギーで発電してもよい。
水流発電装置1は、複数のブレード2が設けられたロータヘッド3を含むロータ14と、ロータ14を回転可能に支持するナセル7を含むステータ15と、ナセル7の内部空間に配置され、ロータヘッド3と接続されるドライブトレイン(動力伝達機構)8と、ナセル7の内部空間に配置され、ドライブトレイン8を介して伝達されるロータ14の回転エネルギーにより発電する発電機9と、を備えている。
また、水流発電装置1は、ナセル7の内部空間に配置される第1タンク21と、ナセル7の内部空間において第1タンク21とは別の位置に配置される第2タンク22と、第1タンク21と第2タンク22とを結ぶ流路を有する配管23と、配管23に配置され、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動させて、ステータ15(水流発電装置1)の重心位置を調整する移動ポンプ24と、を備えている。
本実施形態において、水流発電装置1は、海中浮遊方式の水流発電装置1である。図1に示すように、水流発電装置1は、ケーブル(係留策)10を介して海底に係留される。ナセル7の内部空間は、気体で満たされる。その気体により、ナセル7の内部空間の圧力(内圧)が保持される。また、その気体により、水流発電装置1の浮力が調整される。ナセル7の内部空間に満たされる気体は、空気でもよいし、空気以外の気体でもよい。気体の種類を選択して、ナセル7の内部空間の圧力を調整したり、水流発電装置1の浮力を調整したりしてもよい。例えば、比重が軽く、耐火性がある気体が使用されてもよい。
ロータヘッド3に複数のブレード2が取り付けられる。ブレード2に海流が当たると、そのブレード2に作用する海流エネルギーでロータヘッド3が回転する。ロータ14の回転エネルギー(回転トルク)は、ドライブトレイン8を介して発電機9に伝達される。発電機9は、ドライブトレイン8を介して伝達されたロータ14の回転エネルギーにより発電する。
発電機9で発電された電力は、送電ケーブルを介して地上に送られる。海中浮遊方式の水流発電装置1は、ワイヤ10によって海中に浮遊するため、風及び波浪の影響を受け難い利点がある。
本実施形態において、ドライブトレイン8は、油圧ドライブトレインである。ドライブトレイン8は、ロータヘッド3と接続される回転軸4と、回転軸4と接続される油圧ポンプ81と、油圧ポンプ81により作動する油圧モータ82とを備えている。油圧ポンプ81と油圧モータ82とは、配管83及び配管84を介して接続される。配管83は、油圧ポンプ81のオイル吐出ポートと、油圧モータ82のオイル吸込ポートとを接続する。配管84は、油圧モータ82のオイル吐出ポートと、油圧ポンプ81のオイル吸込ポートとを接続する。油圧ドライブトレイン8の作動オイルは、配管83及び配管84を流れることができる。ロータヘッド3が回転すると、回転軸4も回転する。油圧ポンプ81は、回転軸4を介して伝達されるロータヘッド3の回転エネルギーにより作動する。油圧ポンプ81は、油圧モータ82に作動オイルを供給して、その油圧モータ82を駆動する。油圧モータ82は、発電機9を作動する。
ロータ14及び回転軸4は、中心軸(回転軸)Jを中心に回転する。以下の説明において、中心軸Jと平行な方向を適宜、軸方向、と称する。
本実施形態において、第1タンク21は、軸方向に関して第2タンク22よりもロータヘッド3に近い位置に配置される。第2タンク22は、軸方向に関して第1タンク21よりもロータヘッド3から遠い位置に配置される。以下の説明において、軸方向に関してロータヘッド3側の方向を適宜、前方(前部、前側)、と称し、前方の反対方向を適宜、後方(後部、後側)、と称する。本実施形態において、軸方向は、水流発電装置1の前後方向に相当する。
本実施形態において、第1タンク21は、ステータ15の前部に配置される。第2タンク22は、ステータ15の後部に配置される。軸方向に関して、第1タンク21は、水流発電装置1の重心よりも前方に配置される。軸方向に関して、第2タンク22は、水流発電装置1の重心よりも後方に配置される。すなわち、第1タンク21と第2タンク22とは、軸方向に関して水流発電装置1の重心位置の両側に配置される。
本実施形態において、第1タンク21及び第2タンク22のそれぞれは、ドライブトレイン(油圧ドライブトレイン)8の作動オイルを収容するリザーバタンクとして機能する。第2タンク22と配管83とが配管25を介して接続される。第2タンク22と配管84とが配管26を介して接続される。配管25にリリーフ弁27が配置される。配管26にチャージポンプ28が配置される。リリーフ弁27は、油圧が設定以上の圧力に上昇することを防止して、油圧回路を保護する。
配管83のオイルの少なくとも一部が、配管25を介して第2タンク22供給される。リリーフ弁27により、圧力が低下されたオイルが配管25を介して第2タンク22に供給される。第2タンク22は、リリーフ弁27からの低圧のオイルを収容する。
移動ポンプ24は、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動可能である。移動ポンプ24の作動により、第2タンク22のオイルの少なくとも一部は、配管23を介して、第1タンク21に移動可能である。また、移動ポンプ24の作動により、第1タンク21のオイルの少なくとも一部は、配管23を介して、第2タンク22に移動可能である。移動ポンプ24は、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動して、第1タンク21及び第2タンク22のそれぞれに収容されるオイルの量を調整する。移動ポンプ24は、第1タンク21のオイルの重量と第2タンク22のオイルの重量との比(重量比)を調整可能である。
本実施形態において、水流発電装置1は、ロータ14の中心軸Jの傾斜を検出する傾斜センサ70を備えている。傾斜センサ70は、ナセル7の内部空間に配置され、軸方向(前後方向)に関する中心軸Jの傾斜(水流発電装置1の姿勢)を検出する。傾斜センサ70は、水平面に対する中心軸Jの傾斜状態(傾斜角度)を検出する。
傾斜センサ70は、地球の重力加速度を検出して、ステータ15(ナセル7)の傾斜を検出する。ステータ15と中心軸Jとの相対位置は、ほぼ一定である。したがって、傾斜センサ70は、ステータ15の傾斜を検出することによって、ロータ14の中心軸Jの傾斜(傾斜角度)を検出することができる。
なお、傾斜センサ70は、例えば圧力センサを含んでもよい。例えば、ステータ15の上部及び下部のそれぞれに、水流に当たるように圧力センサが配置されてもよい。水流が水平面と平行に流れる場合、ステータ15の上部に配置された圧力センサの検出値と、ステータ15の下部に配置された圧力センサの検出値とは、等しい可能性が高い。したがって、それら2つの圧力センサそれぞれの検出値に基づいて、水平面に対してステータ15が傾斜しているか否かが判断されてもよい。また、それら2つの圧力センサの検出値の差に基づいて、ステータ15の傾斜角度が推定されてもよい。
図3及び図4は、本実施形態に係る水流発電装置1の動作の一例を示す図である。図3に示すように、ステータ15がケーブル10により係留される。本実施形態において、移動ポンプ24は、中心軸Jと水平面とが平行となるように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動して、第1タンク21及び第2タンク22のそれぞれに収容されるオイルの量(第1タンク21のオイルと第2タンク22のオイルとの重量比)を調整する。オイルの重量比が調整されることにより、軸方向(前後方向)に関するステータ15(水流発電装置1)の重心位置が調整される。
水流発電装置1がケーブル10を介して海底に係留されている状態において、水流発電装置1の姿勢は、水流発電装置1に作用する流体力と、水流発電装置1の浮力(重力)と、ケーブル10の張力とのバランスによって決定される。図3において、水流Faが水流発電装置1に作用するとき、移動ポンプ24は、傾斜センサ70の検出結果に基づいて、ロータ14の中心軸Jと水平面とが平行となるように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動する。図3において、水流Faは、水平面と平行に流れる。移動ポンプ24によるオイルの移動により、中心軸Jと水平面とが平行となり、水流Faの方向と平行な水流軸と、水流発電装置1のロータ14の中心軸(機体軸)Jとが平行となる。このとき、水流発電装置1は、姿勢1aで示すような姿勢となる。
水流の状態(例えば水流の流速)によって、水流発電装置1の姿勢が変化する可能性がある。図3に示すように、水流Faとは流速が異なる水流Fbが水流発電装置1に作用するとき、水流発電装置1の姿勢が変化し、水流Fbの方向と平行な水流軸と、水流発電装置1のロータ14の中心軸(機体軸)Jとが非平行となる可能性がある。図3において、水流Fbは、水平面と平行に流れる。すなわち、水流発電装置1が、姿勢1bで示すような姿勢となる。この場合、ロータ14の回転トルクが低下し、その結果、発電効率が低下する可能性がある。
移動ポンプ24は、傾斜センサ70の検出結果に基づいて、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動して、第1タンク21及び第2タンク22のそれぞれに収容されるオイルの量を調整する。水流発電装置1に作用する水流が水流Faから水流Fbに変化して、ロータ14の中心軸Jが水平面に対して傾斜したとき、移動ポンプ24は、傾斜センサ70の検出結果に基づいて、ロータ14の中心軸Jと水平面とが平行となるように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動する。
例えば、図3の姿勢1bで示したように、水流発電装置1(中心軸J)の前部が後部よりも下方に配置される水流発電装置1が傾斜した場合、移動ポンプ24は、傾斜センサ70の検出結果に基づいて、中心軸Jと水平面とが平行となるように、第1タンク21及び第2タンク22のそれぞれに収容されるオイルの量を調整する。具体的には、移動ポンプ24は、第2タンク22のオイルの量が増大し、第1タンク21のオイルの量が減少するように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動させる。第2タンク22のオイルの量が第1タンク21のオイルの量よりも多くなることにより、重力の作用によって、水流発電装置1の後部が下降し、前部が上昇する。これにより、図4に示すように、中心軸Jが水平面と平行となり、水流発電装置1が、姿勢1cで示すような姿勢となる。
一方、水流発電装置1(中心軸J)の前部が後部よりも上がるように水流発電装置1が傾斜した場合、移動ポンプ24は、傾斜センサ70の検出結果に基づいて、中心軸Jと水平面とが平行となるように、第1タンク21及び第2タンク22のそれぞれに収容されるオイルの量を調整する。具体的には、移動ポンプ24は、第2タンク22のオイルの量が減少し、第1タンク21のオイルの量が増大するように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動させる。第2タンク22のオイルの量が第1タンク21のオイルの量よりも少なくなることにより、重力の作用によって、水流発電装置1の後部が上昇し、前部が下降する。これにより、中心軸Jが水平面と平行となる。
また、移動ポンプ24は、ロータヘッド3に当たる水流の方向(水流軸)と、ロータ14の中心軸Jとが平行となるように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動してもよい。上述のように、水流軸と水平面とが平行である場合、中心軸Jと水平面(水流軸)とが平行となるように、第1タンク21のオイルの量及び第2タンク22のオイルの量のそれぞれが調整される。水流軸が水平面に対して傾斜しているとき、水流軸と中心軸Jとが平行となるように(水平面に対して中心軸Jが傾斜するように)、第1タンク21のオイルの量及び第2タンク22のオイルの量のそれぞれが調整されてもよい。例えば、水流の方向を検出可能なセンサ(圧力センサ)をステータ15の少なくとも一部に配置し、その圧力センサの検出値が最大値を示すように、第1タンク21及び第2タンク22のオイルの量を調整して、水流発電装置1(中心軸J)の傾斜角度を調整してもよい。圧力センサの検出値が最大値を示す水流発電装置1の傾斜角度と、水流軸の傾斜角度とが一致する可能性は高い。そのため、圧力センサの検出結果に基づいて、水流発電装置1(中心軸J)が水流軸と平行となるように、第1タンク21及び第2タンク22それぞれのオイルの量が調整されてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ナセル7の内部空間に配置された第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動することによって、ステータ15の重心位置を円滑に変化させることができる。したがって、水流発電装置1の姿勢を円滑に調整して、発電効率の低下を抑制することができる。
また、重心位置の調整にオイルが使用されることにより、第1タンク21、第2タンク22、配管23、及び移動ポンプ24の腐食が抑制される。
また、第1タンク21と第2タンク22との間においてオイルを移動する構成であり、外部からナセル7の内部空間に流体(海水など)を取り入れることなく、重心位置を調整することができる。そのため、簡易な構造で水流発電装置1の姿勢を調整することができる。
また、簡易な構造で水流発電装置1の姿勢を調整することができるため、水流発電装置1の不具合(故障など)の発生が抑制される。また、構造がシンプルであるため、メンテナンスが容易であり、メンテナンスの頻度及びメンテナンスのコストが抑制することができる。水流発電装置1が、例えば沖合の海域の海中に設置される場合、頻繁にメンテナンスすることが困難となる可能性がある。本実施形態によれば、メンテナンスの頻度が抑制される。
また、本実施形態において、ドライブトレイン8は、ロータヘッド3の回転エネルギーにより作動する油圧ポンプ81と、油圧ポンプ81により作動する油圧モータ82と、を有する油圧ドライブトレインを含み、第1タンク21及び第2タンク22のそれぞれは、油圧ドライブトレインの作動オイルを収容するリザーバタンクを含む。そのため、そのリザーバタンクを使って、簡易な構造で水流発電装置1の姿勢を調整することができる。また、ドライブトレイン8の作動オイルの一部を使って、水流発電装置1の姿勢を調整することができる。
また、本実施形態において、第1タンク21は、ロータ14の中心軸Jと平行な軸方向に関して第2タンク22よりもロータヘッド22に近い位置に配置される。換言すれば、第1タンク21と第2タンク22とは、水流発電装置1の前後方向に配置される。したがって、水流発電装置1における前後方向の姿勢(傾斜)を円滑に調整することができる。
また、本実施形態において、移動ポンプ24は、傾斜センサ70の検出結果に基づいて、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動して、第1タンク21及び第2タンク22のそれぞれに収容されるオイルの量を調整する。したがって、水流発電装置1の姿勢を精度良く調整することができる。
また、移動ポンプ24が、水流軸と中心軸Jとが平行となるように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動することにより、ロータ3の回転トルクの低下が抑制され、発電効率の低下が抑制される。
上述のように、水流発電装置1の重心位置の調整のためのオイルとして、油圧ドライブトレインの作動オイルが使用(流用)される。重心位置の調整のためのオイルとしては、水流発電装置1の機構に使用される作動油及び潤滑油の少なくとも一方を使用することができる。例えば、水流発電装置1が油圧増速機を有する場合、その油圧増速機の潤滑油が、重心位置調整のためのオイルとして使用(流用)されてもよい。重心位置の調整ために大重量のオイルが必要な場合、比重が大きいオイル(作動油又は潤滑油)が使用されてもよい。比重が大きいオイルを使用することにより、オイルの体積を小さくすることができる。なお、オイルの量及び比重は、水流発電装置1の浮力に影響を及ぼす可能性がある。したがって、水流発電装置1に要求される浮力を考慮して、オイルの量及び比重が決定されてもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
本実施形態においては、ステータ15に対する係留策10の接続位置に基づいて、第1タンク21に収容されるオイルの量、及び第2タンク22に収容されるオイルの量のそれぞれが調整される例について説明する。
図5は、ケーブル(係留策)10が中心軸Jよりも下方でステータ15(ナセル7)と接続される状態の一例を示す図である。ケーブル10は、ステータ15の後部であって、そのステータ15の下部に接続される。図5において、第1タンク21に収容されるオイルの量が第2タンク22に収容されるオイルの量よりも多くなるように、それら第1タンク21及び第2タンク22それぞれのオイルの量が調整される。これにより、図5に示すように、ロータ14の中心軸Jと水平面とが平行となるように、水流発電装置1の姿勢が調整される。
係留策10がステータ15の後部且つ下部に接続される場合(下方係留の場合)、水流発電装置1の前部が後部よりも下方に配置される可能性が高い。そのため、中心軸Jと水平面とが平行となるように、移動ポンプ24は、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動する。第1タンク21に収容されるオイルの量が第2タンク22に収容されるオイルの量よりも多くなるように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルが移動されることにより、水流発電装置1は、所期の姿勢に調整される。上述の実施形態と同様、所期の姿勢は、水流の方向(水流軸)と、水流発電装置1のロータ14の中心軸(機体軸)Jとが平行となる姿勢を含む。
図6は、ケーブル(係留策)10が中心軸Jよりも上方でステータ15(ナセル7)と接続される状態の一例を示す図である。ケーブル10は、ステータ15の後部であって、そのステータ15の下部に接続される。図6において、第1タンク21に収容されるオイルの量が第2タンク22に収容されるオイルの量よりも少なくなるように、それら第1タンク21及び第2タンク22それぞれのオイルの量が調整される。これにより、図6に示すように、ロータ14の中心軸Jと水平面とが平行となるように、水流発電装置1の姿勢が調整される。
係留策10がステータ15の後部且つ上部に接続される場合(上方係留の場合)、水流発電装置1の後部が前部よりも下方に配置される可能性が高い。そのため、中心軸Jと水平面とが平行となるように、移動ポンプ24は、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルを移動する。第1タンク21に収容されるオイルの量が第2タンク22に収容されるオイルの量よりも少なくなるように、第1タンク21と第2タンク22との間でオイルが移動されることにより、水流発電装置1は、所期の姿勢に調整される。
1 水流発電装置
2 ブレード
3 ロータヘッド
4 回転軸
7 ナセル
8 ドライブトレイン
9 発電機
10 ケーブル(係留策)
14 ロータ
15 ステータ
21 第1タンク
22 第2タンク
23 配管
24 移動ポンプ
70 傾斜センサ
81 油圧ポンプ
82 油圧モータ

Claims (5)

  1. 水流エネルギーで発電する水流発電装置であって、
    複数のブレードが設けられたロータヘッドを含むロータと、
    前記ロータを回転可能に支持するナセルを含むステータと、
    前記ナセルの内部空間に配置され、前記ロータヘッドと接続され、オイルで作動する油圧ドライブトレインと、
    前記内部空間に配置され、前記油圧ドライブトレインを介して伝達される前記ロータの回転エネルギーにより発電する発電機と、
    前記内部空間に配置される第1タンクと、
    前記内部空間において前記ロータの回転軸と平行な軸方向に関して前記第1タンクよりも前記ロータヘッドから遠い位置に配置される第2タンクと、
    前記第1タンクと前記第2タンクとを結ぶ流路を有する配管と、
    前記配管に配置され、前記第1タンクと前記第2タンクとの間で、前記油圧ドライブトレインで使用されるオイルを移動して、前記第1タンク及び前記第2タンクのそれぞれに収容される前記オイルの量を調整する移動ポンプと、
    を備える水流発電装置。
  2. 前記ロータの回転軸の傾斜を検出する傾斜センサを備え、
    前記移動ポンプは、前記傾斜センサの検出結果に基づいて、前記ロータの回転軸と水平面とが平行となるように、前記オイルを移動する請求項1に記載の水流発電装置。
  3. 前記油圧ドライブトレインは、前記ロータヘッドの回転エネルギーにより作動する油圧ポンプと、前記油圧ポンプにより作動する油圧モータと、を有し、
    前記第1タンク及び前記第2タンクのそれぞれは、前記油圧ドライブトレインの作動オイルを収容するリザーバタンクを含む請求項1又は請求項2に記載の水流発電装置
  4. 前記ステータが係留策により係留され、
    前記係留策が前記ロータの回転軸よりも上方で前記ステータと接続される状態において、前記第1タンクに収容される前記オイルの量が前記第2タンクに収容される前記オイルの量よりも少なくなるように調整される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水流発電装置。
  5. 前記ステータが係留策により係留され、
    前記係留策が前記ロータの回転軸よりも下方で前記ステータと接続される状態において、前記第1タンクに収容される前記オイルの量が前記第2タンクに収容される前記オイルの量よりも多くなるように調整される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水流発電装置。
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