JP7000982B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本開示は、発電システムに関する。
例えば、風力発電装置において、風を受けて回転する羽根車の周囲にケーシングが配置されているものがある(例えば特許文献1参照)。このケーシングは、羽根車の径方向外側で全周に亘って連続するように配置されている。特許文献1では、ケーシングを設けることで、風の流出口の周囲に形成された渦同士が干渉するようにして、流体の速度を増加させようとしている。
特許第6128575号明細書
流体の流れを受けて回転するタービンを備えた発電システムにおいて、流体の速度分布にばらつきがあると、タービンの回転位置によって、タービンが受ける流体の流速が異なる。これにより、タービンの回転位置によって、流体からタービンが受ける力に差が生じてしまい、単位時間当たりの発電量が変動する。本開示は、単位時間当たりの発電量の変動を抑制することが可能な発電システムを説明する。
本開示の一態様に係る発電システムは、タービンと、タービンによる回転駆動力を受けて発電する発電機と、タービンの軸線方向から見て、タービンの周方向の一部に配置された整流部と、を備え、タービンは水流を受けて回転可能であり、タービンの周方向において、整流部が配置された領域を第1領域とし、整流部が配置されていない領域を第2領域とした場合、第2領域は、タービンの周方向において水流の速度が最も高い領域を含む。
発電システムのタービンは、流れの中に配置されて、流れを受けて回転する。この発電システムでは、整流部によってタービンに流入する流体の向きを変え、タービンの周方向において部分的に流速を増加させる。これにより、タービンの回転速度の瞬時値のばらつきを抑制して、単位時間当たりの発電量の変動を抑制することができる。また、タービンは水流を受けて回転可能であり、タービンの周方向において、整流部が配置された領域を第1領域とし、整流部が配置されていない領域を第2領域とした場合に、第2領域は、タービンの周方向において水流の速度が最も高い領域を含んでいる。これにより、水流の速度が最も高い領域に対しては、整流部によって流速を増加させずに、その他の領域に対して、流速を増加させることができる。この発電システムによれば、タービンの回転速度の瞬時値のばらつきを抑制して、単位時間当たりの発電量の変動を抑制することができる。
いくつかの態様において、発電システムは、タービンの径方向において、互いに反対方向に張り出す一対のブレードを備えていてもよい。整流部は、タービンの径方向に離間して配置されていてもよい。これにより、タービンの径方向の両側において流体の向きを変え、タービンの周方向において部分的に流速を増加させる。
いくつかの態様において、整流部は、タービンの径方向において、タービンの外側に配置されていてもよい。これにより、タービンの径方向外側から流体を流入させるように流体の向きを変え、タービンの周方向において部分的に流速を増加させる。
いくつかの態様において、整流部は、タービンの軸線方向においてタービンの上流側に配置され、下流側に向かうにつれて、タービンの径方向内側に向かう傾斜面を含んでもよい。傾斜面に当たった流体は、傾斜面に沿って流れの向きが変更されてタービンに流入する。これにより、タービンに流入する流体の流速を増加させることができる。そのため、タービンの周方向において、流速の差を抑制することができる。
いくつかの態様において、発電システムは、発電機を収容する発電ポッドと、発電ポッドに対して、整流部を連結する支持部と、を更に備える構成でもよい。これにより、整流部を発電ポッドと一体として移動させることができる。
本開示によれば、単位時間当たりの発電量の変動を抑制することが可能な発電システムを提供することができる。
第1実施形態に係る水中固定式発電システムの概略構成を示す図である。 図2(a)は、水深方向に沿う流速分布を示す概略図である。図2(b)は、発電ポッドをタービンの軸線方向から示す正面図である。 タービンの近傍に配置された整流部を示す部分断面図である。 図4(a)は、水深方向に沿う流速分布を示す概略図である。図4(b)は、第2実施形態に係る発電ポッドをタービンの軸線方向から示す正面図である。 第3実施形態に係る水中浮遊式発電システムの概略構成を示す図である。 タービンの近傍に配置された整流部を示す部分断面図である。
以下、本開示の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、水中固定式発電システム(水流発電システム)1は、例えば海水中に設置され、海流FWを利用して発電を行う。以下、水中固定式発電システム1を「発電システム1」と記す。また、海流FWの上流側を前側、海流FWの下流側を後側として説明する。発電システム1は、海底Bに対して固定された発電ポッド2を備える。発電ポッド2は海底Bに対して固定された架台3によって支持されている。なお、各図において、交差する3方向(X方向、Y方向、Z方向)を矢印で図示している。X方向は、後述するタービン4の軸線L4が延在する方向(軸線方向)である。Y方向は、タービン4の径方向のうち、水平方向に沿う方向である。Z方向は、鉛直方向である。
発電ポッド2の前方には、タービン4が配置されている。タービン4は水流を受けて回転する。発電ポッド2は、例えば円筒状を成す容器を含み、タービン4を回転可能に支持している。発電ポッド2は、タービン4の回転駆動力によって発電する発電機5を収容する。発電ポッド2には、送電ケーブル6が接続されている。送電ケーブル6は、例えば地上側の電力系統に接続されている。
タービン4は、ハブ7と、ハブ7に設けられた複数枚(例えば2枚)のブレード8と、を含んでいる。一対のブレード8は、タービン4の径方向において互いに反対方向に張り出している。ハブ7には、発電機5の回転軸9が連結されている。回転軸9は、発電ポッド2に対して回転可能に支持されている。ハブ7及びブレード8は一体として回転する。ブレード8の回転による駆動力は、回転軸9を介して発電機5に伝達される。
ここで、発電システム1は、図2(b)及び図3に示されるように、一対の整流板(整流部)10を含む。一対の整流板10は、タービン4の軸線方向(X方向)から見て、タービン4の周方向の一部に配置されている。一対の整流板10は、タービン4の径方向において、タービン4の外側に配置されている。一対の整流板10は、ブレード8の先端8aよりも外方に配置されている。なお、図2(b)では、ブレード8が、上下方向(Z方向)に沿って配置されている状態を示し、図3では、ブレード8が水平方向(Y方向)に沿って配置されている状態を示している。図1では、整流板10の図示を省略している。
図2(b)に示されるように、流体の流れ方向の上流側からタービン4を見た場合の回転角において、真上を0度として右回りを正(プラス)として説明する。整流板10は、タービン4の周方向において、例えば、90度及び270度を含む領域に配置されている。整流板10は、タービン4の周方向において、例えば0度及び180度を含む領域に配置されていない。整流板10は、例えば60度から120度までを含む領域と、240度から300度までを含む領域とに配置されている。タービン4の周方向において、整流板10が配置された領域を第1領域とし、整流板10が配置されていない領域を第2領域とする。例えば、タービン4の周方向において、第1領域の割合は、第2領域の割合よりも小さい。
整流板10は、例えば基部11と、傾斜板12とを備える。基部11は、例えば板状を成している。基部11は、タービン4の周方向に沿って湾曲し、円弧を成すように配置されている。基部11の長手方向は、タービン4の周方向に沿っている。図3に示すように、基部11の幅方向は、タービン4の軸線方向に沿うように配置されている。基部11の板厚方向は、タービン4の径方向に沿って配置されている。基部11は、タービン4の軸線方向において、例えばタービン4の上流側から下流側までを含むように配置されている。基部11の内面11aは、例えば、タービン4の軸線L4と平行な面を含んでもよい。基部11の内面11aは、タービン4の軸線L4に対して傾斜する面を含んでもよい。
傾斜板12は、板状を成し、タービン4の周方向に沿って配置されている。傾斜板12は、基部11に対応して湾曲している。傾斜板12の板厚方向は、タービン4の軸線L4に対して傾斜している。傾斜板12は、タービン4の軸線方向に対して傾斜する傾斜面12aを含む。傾斜板12は、タービン4の軸線方向において、ブレード8の前側(タービンの上流側)に配置されている。傾斜面12aは、上流側から下流側に向かうにつれて、タービン4の径方向内側に向かうように傾斜している。傾斜面12aは、上流側から下流側に向かうにつれて、タービン4の軸線L4に接近するように傾斜している。傾斜面12aは、基部11の内面11aに連続するように形成されている。傾斜板12の後端部は、基部11の前端部に連結されている。傾斜面12aは、タービン4の軸線L4に沿う断面において直線的に形成されていてもよく、湾曲していてもよい。
また、傾斜板12は、タービン4の径方向において、基部11から外方に張り出すように形成されている。傾斜板12は、タービン4の径方向において、ブレード8の先端8aよりも外方に配置されている。傾斜板12の前端部は、タービン4の径方向において、傾斜板12の後端部よりも外方に配置されている。傾斜板12は、図2(b)に示されるように、タービン4の軸線方向から見て、例えば扇形を成すように形成されている。傾斜板12の形状は、扇形に限定されず、その他の形状でもよい。
発電システム1は、一対の整流板10を支持する支持部13を備える。支持部13は、基部11と発電ポッド2とを連結する複数の連結部材14を含む。連結部材14は、例えば棒状の部材である。連結部材14は、基部11の後端部と、発電ポッド2の外面とに接続されている。連結部材14は、タービン4の軸線方向において、基部11から下流側に延びている。複数の連結部材14は、タービン4の周方向において離間して配置されている。複数の連結部材14は、発電ポッド2から放射状に延びている。連結部材14は、海流FWに影響を与えない程度の太さである。
次に、図1及び図2を参照して、海流FW(fw1~fw7)の流速分布と、整流板10の配置との関係について説明する。図1及び図2(a)では、海流FWの流速を矢印の長さで示している。図1及び図2(b)では、タービン4の軸線方向に沿う流速を示している。矢印が長いほど、海流FWの流速が高いことを示している。図2(a)におけるY方向の位置は、図2(b)におけるZ方向の位置と一致している。図1及び図2(b)に示す例では、水深が深くなるほど、海流FWの流速が低下している。水深が異なる海流fw1~fw7のうち、最も水深が浅い海流fw1の流速が最高であり、最も水深が深い海流fw7の流速が最低である。また、Y方向において、タービン4に流入する海流FWの流速差は小さいものとする。
このような場合には、ブレード8が0度の位置に配置されているときに、高速の海流fw1がブレード8に当たり、ブレード8の回転速度が高くなる。これと同時に低速の海流fwが180度の回転位置に存在するブレード8に当たる。しかし、この場合には、0度の回転位置のブレード8に高速の海流fw1が当たるので、ブレード8の回転速度は高い。
ブレード8が90度の回転位置に移動した場合には、反対側のブレード8は、270度の回転位置に移動している。この場合には、高速の海流fw1は、ブレード8に当たっていない状態となり、海流fw1よりも低い流速の海流fw4がブレード8に当たる。90度及び270度に存在するブレード8の回転速度は、0度及び180度に存在するブレード8の回転速度よりも低下する。例えば、発電システム1では、海流fw1よりも低速の海流fw3~fw5に対応して、整流板10の傾斜板12が配置されている。海流fw3~fw5の水深位置を含む範囲に、傾斜板12が配置されている。例えば、発電システム1では、海流fw1,fw2,fw6,fw7の水深位置を含む範囲に、傾斜板12が配置されていない。
この発電システム1によれば、一対の整流板10によってタービン4に流入する海流FWの向きを変えることができる。例えば、タービン4の径方向において、ブレード8の外側の海流FWは、傾斜面12aに沿って流れる。これにより、タービン4の周方向において、部分的に流速を増加させることができる。ブレード8が90度及び270度の位置に存在する場合において、タービン4の回転速度の瞬時値を増加させることができる。その結果、タービン4の回転速度の瞬時値のばらつきを抑制して、単位時間当たりの発電量の変動を抑制することができる。
発電システム1では、タービン4の径方向に離間して配置された一対の整流板10を備えているので、タービン4の径方向の両側において海流FWの向きを変えることができる。一対の整流板10は、タービン4の径方向において、タービン4の外側に配置されているので、タービン4の外側から内側に海流FWを流入させるように海流FWの向きを変えることができる。
発電システム1では、水深方向における海流fw1~fw7の速度分布に応じて一対の整流板10が配置されている。海流fw1~fw7のうち最も流速が高い海流fw1を含む領域には、整流板10が配置されていない。これにより、流速が最も高い領域に対しては、整流板10によって流速を増加させずに、海流fw1よりも流速が低いfw2~fw5を含む領域に対して、タービン4に流入する海流FWの流速を増加させることができる。その結果、タービン4の回転速度の瞬時値のばらつきを抑制して、単位時間当たりの発電量の変動を抑制できる。
次に、図4(a)及び図4(b)を参照して、第2実施形態に係る発電システムについて説明する。第2実施形態の発電システムが、第1実施形態の発電システム1と異なる点は、一対の整流板10の配置が異なる点である。第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ説明は省略する。一対の整流板10は、タービン4の周方向において、例えば、0度及び180度を含む領域(第1領域)に配置されている。整流板10は、タービン4の周方向において、例えば90度及び270度を含む領域(第2領域)に配置されていない。整流板10は、例えば330度から30度までを含む領域と、150度から210度までを含む領域とに配置されている。整流板10は、基部11及び傾斜板12を備える。
次に図4を参照して、海流FW(fw11~fw16)の流速分布と、整流板10の配置との関係について説明する。図4(a)及び図4(b)においてZ方向の位置は一致している。図4(a)に示す例では、海流fw11から海流fw13まで、水深が深くなるほど、流速が上昇し、海流fw14から海流fw16まで、水深が深くなるほど、流速が低下している。海流fw11~fw16のうち、海流fw11及び海流fw16は低速であり、海流fw13及び海流fw14は高速である。
例えば、ブレード8が0度の位置に配置されているときに、海流fw11はブレード8の先端8aに当たる。ブレード8が180度の位置に配置されているときに、海流fw16はブレード8の先端に8aに当たる。ブレード8が90度及び270度の位置に配置されているときに、海流fw13,fw14はブレード8の先端8aに当たる。
このような場合には、ブレード8が90度及び270度の位置に配置されているときに、高速の海流fw13,fw14がブレード8に当たり、ブレード8の回転速度が高くなる。ブレード8が回転して、0度及び180度の位置に配置されているときに、低速の海流fw11,fw16がブレード8に当たり、ブレード8の回転速度が低くなる。ブレード8が0度及び180度の位置に配置されているときは、その他の位置と比べて、ブレード8の回転速度が低い。
第2実施形態の発電システム1では、低速の海流fw11,fw16に対応して、整流板10の傾斜板12が配置されている。海流fw11,fw16の水深位置を含む範囲に、傾斜板12が配置されている。海流fw12~fw15の水深位置を含む範囲には、傾斜板12は配置されていない。
このような第2実施形態の発電システム1においても、整流板10の傾斜板12によって、タービン4に流入する海流の向きを変えることができる。例えば、海流fw11及び海流fw16の近傍において、タービン4の径方向において、ブレード8の外側の海流FWは、傾斜面12aに沿って流れる。これにより、タービン4の周方向において、部分的に流速を増加させることができる。ブレード8が0度及び180度の位置に存在する場合において、タービン4の回転速度の瞬時値を増加させることができる。その結果、タービン4の回転速度の瞬時値のばらつきを抑制して、単位時間当たりの発電量の変動を抑制することができる。
次に図5及び図6を参照して第3実施形態に係る水中浮遊式発電システム(水流発電システム)21について説明する。以下、水中浮遊式発電システム21を「発電システム21」と記す。発電システム21は、海中に設置され、海流FWを利用して発電を行う。発電システム21は、例えば左右に離間して配置された一対の発電ポッド22を備える。発電ポッド22は、水中を浮遊可能な浮体である。発電システム21は、一対の発電ポッド22間に配置された中央ポッドを備える構成でもよい。一対の発電ポッド22は、例えばクロスビーム(強度部材)によって連結されている。発電システム21は、一対の発電ポッド22を備えるものに限定されず、1つの発電ポッド2を備えるものでもよく、3つ以上の複数の発電ポッド22を備えるものでもよい。
図6に示されるように、発電ポッド22の前部は海流FWの上流側に配置され、後部は海流FWの下流側に配置されている。発電ポッド22の後部には、タービン23が設けられている。発電ポッド22は、例えば円筒状を成す容器を含み、タービン23を回転可能に支持している。タービン23として、いわゆるダウンウィンド型のタービンが採用されている。なお、タービン23は、アップウィンド型のタービンであってもよい。発電ポッド22は、タービン23の回転駆動力によって発電する発電機5を収容する。
発電ポッド22は、図5に示されるように、海底Bに配置されたシンカー(又はアンカー)24に対して、係留索25を介して接続されている。シンカー24は例えば摩擦式のシンカーでもよく、その他のシンカーでもよい。アンカーは、パイル式のアンカーでもよく、サクション式のアンカーでもよく、その他のアンカーでもよい。
係留索25の下端はシンカー24に接続され、係留索25の上端は発電ポッド22に接続されている。係留索25の上端は、例えば一対の発電ポッド22に対してそれぞれ接続されている。係留索25は、発電ポッド22に代えて、中央ポッドに接続されていてもよく、クロスビームに接続されていてもよい。発電ポッド22に対しては、例えば長さを調整することで発電ポッド22の深度を変えることが可能な深度調整用のロープ等は接続されていない。
発電ポッド22には送電ケーブル26が接続されている。送電ケーブル26は、係留索25に沿って配置されていてもよい。送電ケーブル26の一端は、発電ポッド22内の発電機5に接続されている。送電ケーブル26の他端は、例えばシンカー24において、海底送電ケーブル27に接続されている。送電ケーブル26は、シンカー24に設けられた中継器(例えば変圧器を含む)を介して、海底送電ケーブル27に接続されている。海底送電ケーブル27は、海底Bに敷設されて、例えば地上の電力系統(外部電源等)に接続されている。発電機5によって発電された電力は、送電ケーブル26及び海底送電ケーブル27を通じて、電力系統に送電される。同様に、電力系統から発電ポッド22に給電することもできる。
図6に示されるように、タービン23は、ハブ28と、ハブ28に設けられた複数枚(例えば2枚)のブレード29と、を含んでいる。ダウンウィンド型のタービンを採用した発電システム21においては、海流FWの向きを基準として、発電ポッド2の下流側にブレード29が配置されている。
ハブ28には、回転軸30が連結されている。回転軸30は、発電ポッド22に収容され、軸回りに回転可能である。ハブ28及びブレード29は一体として回転する。ブレード29の回転による駆動力は、回転軸30を介して発電機5に伝達される。回転軸30は、タービン23の軸線L23に沿って延在し、例えば発電ポッド22の中心軸線に沿って設けられている。発電ポッド22には、タービン23の回転数を計測する回転数センサが設けられている。回転数センサには、例えばレゾルバ又はエンコーダ等が搭載されている。
発電システム21は、ブレード29のピッチ角度を調整可能なピッチ角度調整装置31を備えていてもよい。ピッチ角度調整装置31は、例えば油圧式の駆動装置と、ブレード軸とを備える。より詳細には、各ブレード29の基端部には、ブレード軸が設けられている。このブレード軸に、駆動装置が連結されている。駆動装置は、例えばハブ28内に搭載される。駆動装置は、例えば、歯車機構を含んでいる。駆動装置としては、公知の機構を用いることができる。駆動装置は、ブレード軸を回転させて、ブレード29のピッチ角度を任意の角度に調整可能である。駆動方法は、油圧でなくとも良く、電動モータ等を用いる電動式の駆動方法でもよい。
発電システム21は、浮力調整機構を備える。浮力調整機構は、発電ポッド22に搭載されている。浮力調整機構は、発電ポッド2の内部と外部との間で例えば海水を注排水して発電ポッド22を含む浮体全体の重量を変化させる。浮力調整機構は、発電ポッド22内に設けられたタンクと、このタンクと発電ポッド22の外部とを接続する注排水管と、注排水管に設けられたポンプとを含む。タンクは、所定の容量を有する貯水タンクである。ポンプは、タンクに水(例えば、海水)を注排水する。ポンプは、例えば発電機5で発電された電力によって駆動される。ポンプは、例えば送電ケーブル26を用いて供給された電力によって駆動されるものでもよい。また、ポンプは、発電ポッド22に搭載されたバッテリから供給された電力によって駆動されてもよい。浮力調整機構は、発電ポッド22に設けられているものに限定されず、発電ポッド22に連結された他のポッドに設けられていてもよい。
ここで、発電システム21は、図6に示されるように、一対の整流板(整流部)20を含む。一対の整流板20は、第1実施形態の整流板10と同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。また、図5では、整流板20の図示を省略している。
発電システム21は、一対の整流板20を支持する支持部34を備える。支持部34は、傾斜板12と発電ポッド22とを連結する複数の連結部材35を含む。連結部材35は、例えば棒状の部材である。連結部材35は、傾斜板12の前端部と、発電ポッド22の外面とに接続されている。連結部材35は、タービン23の軸線方向において、傾斜板12から上流側に延びている。複数の連結部材35は、タービン23の周方向において離間して配置されている。複数の連結部材35は、発電ポッド22から放射状に延びている。連結部材35は、海流FWに影響を与えない程度の太さである。
このような第3実施形態の発電システム21においても、第1実施形態と同様に、一対の整流板20によってタービン23に流入する海流の向きを変えることができる。これにより、タービン23の周方向において、部分的に流速を増加させることができる。その結果、タービン23の回転速度の瞬時値のばらつきを抑制して、単位時間当たりの発電量の変動を抑制することができる。
発電システム21、一対の整流板20を発電ポッド22に対して連結する連結部材35を備えているので、発電ポッド22と一対の整流板20とを一体として移動させることができる。発電システム21では、発電ポッド22の浮上又は降下に伴って、一対の整流板20を移動させることができる。
本開示は、前述した実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記の第3実施形態では、水中浮遊式発電システム21について説明しているが、水流発電システムは、例えば潮流発電システムでもよく、その他の水流を利用した発電システムでもよい。また、水流発電システムは、海中に設置されるものに限定されず、河川、湖等に設置されるものでもよく、その他の場所に設置されるものでもよい。また、発電システムは、例えば船舶等の移動体に接続されて移動しながら発電するものでもよい。また、発電システムは、水流発電システムに限定されず、例えば風力発電システムでもよい。発電システムは、タービンの軸線方向と交差する方向において、流速が異なる流れの中に配置されるタービンを備えたその他の流体発電システムでもよい。
また、上記の実施形態では、一対のブレード8,29を備えるタービン4,23について説明しているが、タービン4,23は、3枚以上のブレード8,29を備えるものでもよい。また、上記の実施形態では、一対の整流板10,20を備える構成について説明しているが、整流部は、1枚の整流板を備えるものでもよく、3枚以上の整流板を備えるものでもよい。また、上記の実施形態では、ブレード8,29の枚数と、整流板10,20の枚数が同数となっているが、整流板10,20の数量は、ブレードと同数に限定されない。
また、上記の実施形態では、整流板10,20は、基部11及び傾斜板12を備える構成としているが、整流板10,20は、傾斜板12のみを備えるものでもよく、その他の構成のものでもよい。整流部は、例えば翼形を成すものでもよい。また、傾斜面12aは、湾曲面を含んでいてもよい。また、上記の実施形態では、整流部は、タービン4,23の軸線方向において、海流FWの上流側から下流側にかけて配置されているが、整流部は、タービン4,23の上流側のみに設けられているものでもよい。また、整流部は、タービン4,23の径方向において、ブレード8,29の先端8a,29aよりも外側に配置されているものに限定されず、例えばブレード8,29の先端8a,29aよりも内側に配置されていてもよい。
また、上記の実施形態において、整流板10,20は、発電ポッド2,22に対して、移動可能な構成でもよい。例えば、基部11がタービン4の周方向において全周に設けられており、この基部11に沿って、傾斜板12が周方向に移動するものでもよい。例えば、連結部材14が、発電ポッド2に対して変位するものでもよい。また、傾斜板12の傾斜角度が変化するものでもよい。また、整流板10,20は、タービン4の径方向において、変位するものでもよい。整流板10,20の配置(姿勢)を変化させることで、ブレード8,29に当たる流体の流速を増加させてもよい。これにより、タービン4,23の回転速度の瞬時値の変動を抑制することができる。
また、発電システムは、タービンの径方向における流体の流速分布を検出する複数の流速計を備え、検出された流速分布に応じて、整流部の配置を変化させてもよい。また、発電システムは、タービン4,23の回転速度の瞬時値を検出して、この回転速度の瞬時値から、流体の流速分布を演算してもよい。発電システムは、タービン4,23の回転速度の瞬時値に応じて、整流部の配置を変化させてもよい。発電システムは、整流部を移動させる整流部移動機構を備える構成でもよい。整流部移動機構は、周知の電動モータ、油圧シリンダ、ガイド機構、ラック・アンド・ピニオン等を用いて、整流部を可動させることができる。
1 水中固定式発電システム(発電システム)
2 発電ポッド
4 タービン
5 発電機
8 ブレード
10 一対の整流板(整流部)
12 傾斜板
12a 傾斜面
13 支持部
14 連結部材
20 一対の整流板(整流部)
21 水中浮遊式発電システム(発電システム)
22 発電ポッド
23 タービン
29 ブレード
34 支持部
35 連結部材
FW 海流(水流)
fw1~fw7 海流(水流)
fw11~fw16 海流(水流)
L4、L23 タービンの軸線

Claims (5)

  1. タービンと、
    前記タービンによる回転駆動力を受けて発電する発電機と、
    前記タービンの軸線方向から見て、前記タービンの周方向の一部に配置された整流部と、を備え、
    前記タービンは水流を受けて回転可能であり、
    前記タービンの周方向において、前記整流部が配置された領域を第1領域とし、前記整流部が配置されていない領域を第2領域とした場合、前記第2領域は、前記タービンの周方向において前記水流の速度が最も高い領域を含む、
    発電システム。
  2. 前記タービンは、前記タービンの径方向において、互いに反対方向に張り出す一対のブレードを備え、
    前記整流部は、前記タービンの径方向に離間して配置されている、
    請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記整流部は、前記タービンの径方向において、前記タービンの外側に配置されている請求項1又は2に記載の発電システム。
  4. 前記整流部は、前記タービンの軸線方向において前記タービンの上流側に配置され、下流側に向かうにつれて、前記タービンの径方向内側に向かう傾斜面を含む請求項1~3の何れか一項に記載の発電システム。
  5. 前記発電機を収容する発電ポッドと、
    前記発電ポッドに対して、前記整流部を連結する支持部と、
    を更に備える請求項1~4の何れか一項に記載の発電システム。
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