JP6109653B2 - 加締め用ダイおよび加締め治具、並びにそれらを用いた加締め継手の製造方法 - Google Patents

加締め用ダイおよび加締め治具、並びにそれらを用いた加締め継手の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、加締め(カシメ)用のダイおよび加締め治具、並びにそれらを用いた加締め継手の製造方法に関する。
ソフトドリンク用のディスペンサ、カップ式自動販売機(CVM)等では、流体移送用の配管に加締め継手が使用されている。加締め継手は、加締め治具を使用した手作業によって作製することが多い。加締め治具は、通常、加締め用ダイ(以下、「ダイ」と言うことがある。)を備えている(例えば、特許文献1参照)。ダイには、加締め部材を押圧する端面に凸部を備えているものがある。その凸部は、端面の幅方向に沿って延びており、端面の幅方向に垂直な断面視において曲線状に構成されていることが多い。
このような従来のダイの一例を図7に示す。図7に示すように、従来のダイ10は、ダイ自体の耐久性および継手物性等を考慮し、加締め部材に対する接触面積が大きくなるように構成されている。具体的には、凸部11の曲率半径が大きく、端面12を基準とした凸部11の高さが小さく構成されている。そのため、図8に示すように、例えば従来のダイ10によって加締め部材であるソケット203を外側から加締め、ホース202の一端部202Aをニップル201Aに加締め固定する際には、所望の継手物性を得るのに必要な加締め荷重値が大きく、手作業による加締め作業性が低いという問題があった。
また、従来のダイ10は、加締め作業性が低いことに伴って、継手物性にバラツキが発生し易く、所望の継手物性が安定して得られ難いという問題があった。特に、加締め継手を構成する各部品には寸法公差の範囲内で寸法にバラツキがあるため、加締め性を低下させるような寸法の組み合わせになったとき、継手物性に大きなバラツキが発生する傾向があった。
登録実用新案第3028502号公報
本発明の課題は、手作業による加締め作業性に優れ、かつ所望の継手物性を安定して得ることができる加締め用ダイおよび加締め治具、並びにそれらを用いた加締め継手の製造方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)上面と、下面と、前記上面および前記下面のそれぞれと接続している端面と、を備え、前記端面は、その幅方向に沿って延びているとともに、前記端面を基準とした高さが0.6〜1.5mmである少なくとも1つの凸部と、前記少なくとも1つの凸部に沿って延びている少なくとも1つの凹溝と、を有する、加締め用ダイ。
(2)前記幅方向に垂直な断面視において、前記少なくとも1つの凸部は、曲線状、台形状または四角形状である、前記(1)に記載の加締め用ダイ。
(3)前記幅方向に垂直な断面視において、前記少なくとも1つの凸部は、曲率半径が0.3〜1.0mmの曲線状である、前記(1)または(2)に記載の加締め用ダイ。
(4)前記少なくとも1つの凹溝は、前記少なくとも1つの凸部の基端部側に連続している、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の加締め用ダイ。
(5)前記少なくとも1つの凹溝は、その溝幅が底部に向かうにつれて小さくなっている、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の加締め用ダイ。
(6)前記少なくとも1つの凸部の数と、前記少なくとも1つの凹溝の数とが、同一である、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の加締め用ダイ。
(7)前記少なくとも1つの凸部は、前記上面および前記端面の上交差部よりも前記下面側であって前記上面側から順に互いに離れて位置している第1〜第3凸部を有し、前記少なくとも1つの凹溝は、前記第1凸部および前記第2凸部の間に位置している第1凹溝、前記第2凸部および前記第3凸部の間に位置している第2凹溝、および前記第3凸部よりも前記下面側であって前記下面および前記端面の下交差部よりも前記上面側に位置している第3凹溝を有し、前記第1凹溝は、前記第1凸部の基端部側に連続し、前記第2凹溝は、前記第2凸部の基端部側に連続し、前記第3凹溝は、前記第3凸部の基端部側に連続し、前記第1凹溝および前記第2凸部は、互いに離れて位置し、前記第2凹溝および前記第3凸部は、互いに離れて位置している、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の加締め用ダイ。
(8)上面視および下面視において、前記端面は、内方に凸の円弧状である、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の加締め用ダイ。
(9)前記上面および前記下面の間を貫通している貫通孔をさらに備える、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の加締め用ダイ。
(10)前記(1)〜(9)のいずれかに記載の複数の加締め用ダイと、前記複数の加締め用ダイが取り付けられる本体部と、を備え、前記複数の加締め用ダイはいずれも、前記端面を加締め方向に移動可能に、前記本体部に取り付けられる、加締め治具。
(11)円筒状の金属製ソケットをホースの一端部に被せる工程と、前記ホースの一端部開口を継手部のニップルに挿入する工程と、前記(10)に記載の加締め治具によって前記ソケットを外側から加締め、前記ホースの一端部を前記ニップルに加締め固定する工程と、を備える、加締め継手の製造方法。
本発明によれば、手作業による加締め作業性に優れ、かつ所望の継手物性を安定して得ることができるという効果がある。また、継手物性の向上が可能になるという効果もある。
(a)は、本発明の一実施形態に係る加締め用ダイを示す正面図(端面図)であり、(b)は、その側面図である。 (a)は、図1の平面図(上面図)であり、(b)は、図1の底面図(下面図)である。 図2(a)のA−A線断面図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係る加締め治具を示す概略説明図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係る加締め継手の製造方法を示す概略断面説明図である。 実施例におけるホース潰し率の評価結果を示すグラフである。 (a)は、従来の加締め用ダイを示す平面図であり、(b)は、(a)のF−F線断面図である。 (a)および(b)は、図7に示す従来の加締め用ダイを使用して行う加締め継手の製造方法を示す概略断面説明図である。
従来のダイの凸部形状は、作業性を無視し、ダイの耐久性を考慮して曲率半径が大きく、高さは低く設計されており、また凸部近傍に継手物性(引抜き物性)を向上させるための凹溝も配置されていない。
以下、本発明の一実施形態に係る加締め用ダイおよび加締め治具、並びにそれらを用いた加締め継手の製造方法について、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のダイ1は、上面2と、下面3と、上面2および下面3のそれぞれと接続している端面4と、を備えている。
本実施形態の上面2は、略平面状である。また、本実施形態の下面3は、図1(b)および図2(b)に示すように、端面4から遠い側に位置している端部31側において段部32を有している。そして、本実施形態のダイ1は、図2および図3に示すように、上面2と、下面3のうち段部32が位置している領域との間を貫通している貫通孔5をさらに備えている。本実施形態のダイ1は、段部32および貫通孔5を介して、後述する加締め治具20が備える本体部100に取り付けられる。
一方、本実施形態の端面4は、加締め部材を押圧する部位として機能する。具体的に説明すると、図2(a)に示す上面視および図2(b)に示す下面視において、本実施形態の端面4は、内方に凸の円弧状である。上面視および下面視とは、上面2側および下面3側からそれぞれダイ1を見た状態を意味するものとする。内方とは、貫通孔5側のことを意味するものとする。
このような端面4を備える本実施形態のダイ1は、図4に示すように、その複数が本実施形態の加締め治具20が備える本体部100に取り付けられる。本実施形態では、4つのダイ1が、略十字状の状態に、かつ端面4を加締め方向に移動可能に、本体部100に取り付けられる。加締め方向とは、加締め部材を加締める方向のことを意味するものとする。本実施形態の加締め方向は、図4(a)に示す矢印B方向である。
本実施形態では、端面4の加締め方向への移動を、本体部100が備えている第1グリップ101および第2グリップ102を介して行う。すなわち、第1,第2グリップ101,102を開いた状態から閉じるにつれて、端面4は矢印Bに示す加締め方向に移動する。そして、図4(b)に示すように、第1,第2グリップ101,102を閉じると加締め状態になる。
本実施形態の端面4は、上述のとおり、上面視および下面視において内方に凸の円弧状であるから、加締め状態にすると、4つのダイ1のそれぞれの端面4によって所定の内径を有する略円筒状の領域Sが形成される。したがって、領域Sが形成される位置に加締め部材をセットし、加締め状態にすれば、4つの端面4によって加締め部材を外側から押圧して加締めることができる。
本実施形態の加締め部材は、図5(a)に示すように、円筒状の金属製ソケット(フェルール)203である。本実施形態では、ソケット203を加締め治具20で加締めることによって加締め継手200を得る。具体的には、まず、ニップル201Aの一端部をナット201Bに取り付けて継手部201を構成する。次に、ホース202の一端部202Aにソケット203を被せ、ニップル201Aにホース202の一端部202Aにおける開口を挿入する。そして、図5(b)に示すように、加締め治具20によってソケット203を外側から加締め、ホース202の一端部202Aをニップル201Aに加締め固定し、加締め継手200を得る。得られる加締め継手200は、例えばソフトドリンク用のディスペンサ、カップ式自動販売機(CVM)等の流体移送用の配管として好適に使用できるが、これらに限定されるものではない。
ここで、本実施形態では、図1に示すように、上述したダイ1の端面4が、少なくとも1つの凸部41と、少なくとも1つの凹溝42と、を有する。本実施形態では、少なくとも1つの凸部41が、端面4の幅方向に沿って延びている。端面4の幅方向とは、図1(a)に示す端面視において、端面4の厚み方向に垂直な方向のことを意味するものとする。端面視とは、端面4側からダイ1を見た状態を意味するものとする。本実施形態の端面4の厚み方向は矢印C方向であり、本実施形態の端面4の幅方向は矢印D方向である。また、本実施形態では、図3に示すように、少なくとも1つの凸部41の端面4を基準とした高さhが、0.6〜1.5mm、好ましくは0.8〜1.3mm、より好ましくは0.9〜1.1mmである。そして、本実施形態では、少なくとも1つの凹溝42が、少なくとも1つの凸部41に沿って延びている。これらの構成によれば、以下のような効果が得られる。
すなわち、上述した凸部41の高さhは、従来のダイの凸部よりも大きく、かつ凸部41の欠損を抑制することができる値である。つまり、本実施形態の凸部41は、強度を維持しつつ、従来のダイの凸部よりもソケット203に食い込み易く構成されている。したがって、本実施形態によれば、図5(b)に示すように、比較的小さな加締め荷重値で凸部41をソケット203に食い込ませてソケット203を加締めることができ、それゆえ手作業による加締め作業性に優れるという効果が得られる。
また、上述した凹溝42は、加締めた後のソケット203の逃げ代として機能する部位である。したがって、本実施形態によれば、ソケット203を加締めたとき、凸部41がソケット203に食い込むことによって変形したソケット203の一部を凹溝42内に案内することができ、それに伴ってホース202を大きく変形させて潰すことができるので、結果として継手物性を向上させることができる。
また、上述のとおり、加締め継手200を構成する各部品は、寸法公差の範囲内で寸法にバラツキがあるため、各部品の寸法の組み合わせは、加締め性に影響を及ぼす。本実施形態では、ニップル201Aの外径、ホース202の厚み、ソケット203の厚み等の寸法公差が加締め性に影響を及ぼす。また、本実施形態では、上述した4つのダイ1のそれぞれの端面4によって形成される領域Sにおける内径の寸法公差も加締め性に影響を及ぼす。本実施形態によれば、たとえ加締め性を低下させるような寸法の組み合わせになったとしても、上述した凸部41および凹溝42によって寸法の組み合わせによる加締め性への影響を低減させて所望の継手物性を安定して得ることが可能となる。
一方、本実施形態では、図3に示すように、端面4の幅方向に垂直な断面視において、言い換えればダイ1の矢印Eに示す長手方向に平行な断面視において、凸部41が曲線状である。より具体的には、上述の断面視において、本実施形態の凸部41は、曲率半径が0.3〜1.0mm、好ましくは0.3〜0.7mm、より好ましくは0.4〜0.6mmの曲線状である。このような構成によれば、凸部41の形状がシャープになることから、ソケット203に対する凸部41の食い込み性を向上させることができ、所望の継手物性を得るのに必要な加締め荷重値を小さくすることができる。
また、本実施形態では、凹溝42が凸部41の基端部411側に連続している。このような構成によれば、ソケット203を加締めたとき、凸部41がソケット203に食い込むことによって変形したソケット203の一部を凹溝42内にスムーズに案内することができる。凸部41の基端部411とは、凸部41のうち最も端面4側に位置している部位のことを意味するものとする。基端部411の幅w1は、0.8〜1.2mmであるのが好ましい。
また、上述した凹溝42内へのソケット203の案内性を向上させる観点から、本実施形態では、凹溝42の溝幅w2が底部421に向かうにつれて小さくなっている。溝幅w2は、上述した凸部41の高さhの1.5〜3倍であるのが好ましい。この点、端面4を基準とした凹溝42の溝深さdについても同様である。すなわち、溝深さdは、凸部41の高さhの1.5〜3倍であるのが好ましい。
上述した凸部41および凹溝42は、互いの数が同一であるのが好ましい。このような構成によれば、凸部41および凹溝42が互いにバランスよく機能し、優れた加締め性を発揮することができる。凸部41の数は、1〜3つであるのが好ましい。同様に、凹溝42の数は、1〜3つであるのが好ましい。
また、凸部41が複数の場合には、それぞれの構成は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。この点、凹溝42についても同様である。すなわち、凹溝42が複数の場合、それぞれの構成は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本実施形態では、凸部41および凹溝42は、互いの数が同一であり、それぞれの数は3つである。また、本実施形態では、3つの凸部41が実質的に同じ構成を有する。同様に、本実施形態では、3つの凹溝42も実質的に同じ構成を有する。そして、本実施形態では、3つの凸部41および3つの凹溝42が、以下のような特定の位置関係を有する。
すなわち、図1に示すように、本実施形態の凸部41は、上面2および端面4の上交差部6よりも下面3側であって上面2側から順に互いに離れて位置している第1〜第3凸部41A〜41Cを有する。また、本実施形態の凹溝42は、第1凸部41Aおよび第2凸部41Bの間に位置している第1凹溝42A、第2凸部41Bおよび第3凸部41Cの間に位置している第2凹溝42B、および第3凸部41Cよりも下面3側であって下面3および端面4の下交差部7よりも上面2側に位置している第3凹溝42Cを有する。図1(b)に示すように、第1凹溝42Aは、第1凸部41Aの基端部411A側に連続し、第2凹溝42Bは、第2凸部41Bの基端部411B側に連続し、第3凹溝42Cは、第3凸部41Cの基端部411C側に連続している。そして、第1凹溝42Aおよび第2凸部41Bは、互いに離れて位置し、第2凹溝42Bおよび第3凸部41Cは、互いに離れて位置している。これらの構成によれば、以下のような効果が得られる。
すなわち、上述した構成によれば、3つの凸部41および3つの凹溝42が互いにバランスよく機能し、優れた加締め性を発揮することができる。特に、端面4のうち第1凸部41Aよりも上面2側に位置している領域4Aによって第1凸部41Aの強度を確保することができ、第1凸部41Aが欠損するのを抑制することができる。同様に、端面4のうち第2凸部41Bおよび第1凹溝42Aの間に位置している領域4Bによって第2凸部41Bの強度を確保することができ、第2凸部41Bが欠損するのを抑制することができる。さらに、端面4のうち第3凸部41Cおよび第2凹溝42Bの間に位置している領域4Cによって第3凸部41Cの強度を確保することができ、第3凸部41Cが欠損するのを抑制することができる。
以上、本発明に係る好ましい実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
例えば、上述の実施形態では、端面4の幅方向に垂直な断面視において、凸部41を曲線状に構成しているが、凸部41による効果が得られる限り、凸部41を他の形状に構成することができる。具体的には、上述の断面視において、凸部41を、例えば台形状、四角形状等に構成することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
上述の実施形態に係るダイ1を使用して、ホース潰し率、引張強度値500N(人間が容易に継手を引抜けないと推察された強度値)の加締め継手を得るのに必要な加締め荷重値、および手作業可能な限界加締め荷重値で得た加締め継手の引張強度値を評価した。評価に使用したダイ1の構成および各評価方法を以下に示す。
<ダイ1の構成>
凸部41の端面4を基準とした高さhが1mmであり、凸部41が0.5mmの曲率半径を有する曲線状であり、凸部41の基端部411の幅w1が0.8〜1.2mmであり、基端部411側に連続した凹溝42を有するダイ1を使用した。その他の構成は、上述した図1〜図3に示したとおりである。なお、市販の本体部100にダイ1を図4に示す状態で取り付けることによって加締め治具20を構成した。
<ホース潰し率>
加締め荷重値を変化させて図5(b)に示すようなニップル201A,ナット201B、ソケット203およびホース202によって構成される加締め継手200を複数作製し、ホース202が潰れた度合いを評価した。
変化させた加締め荷重値(N)は、図6に示すとおりである。なお、加締め荷重値は、本体部100の第2グリップ102をロードセルに載置し、第1グリップ101を作業者の手で第2グリップ102へ押し下げることによって測定した。
ホース潰し率(%)は、加締める前後のホース202の厚みを測定し、各測定値を以下の式(I)に当てはめることによって算出した。なお、加締めた後のホース202の厚みは、凸部41によって潰された部位の厚みを測定した。その結果を、図6に示す。
Figure 0006109653
<引張強度値500Nの加締め継手を得るのに必要な加締め荷重値>
加締め荷重値を変化させて複数の加締め継手200を作製し、引張強度値500Nの加締め継手200が得られたときの加締め荷重値を評価した。その結果を、表1中の「加締め荷重値」の欄に示す。
なお、加締め荷重値は、上述したホース潰し率で説明したのと同じ方法で測定した。引張強度値は、加締め継手200をロードセルに取り付け、200mm/分の速度で継手部201を引張ったときに継手部201がホース202から脱離した際の値であり、雰囲気温度45℃で測定した。
<手作業可能な限界加締め荷重値で得た加締め継手の引張強度値>
手作業可能な限界加締め荷重値で加締め継手200を作製し、得られた加締め継手200の引張強度値を測定した。その結果を、表2中の「引張強度値」の欄に示す。
手作業可能、すなわち人の手によって加締め作業を行うことができる限界の加締め荷重値は、600Nとした。この値は、上述したホース潰し率において、加締め荷重値を変化させて複数の加締め継手200を作製したときに確認した値である。
引張強度値は、上述した引張強度値500Nの加締め継手を得るのに必要な加締め荷重値で説明したのと同じ方法で測定した。
[比較例]
凸部11の端面12を基準とした高さが0.58mmであり、凸部11が1.5mmの曲率半径を有する曲線状であり、凹溝がない図7に示すダイ10を使用した。
ダイ10を使用した以外は、上述した実施例と同様にしてホース潰し率、引張強度値500Nの加締め継手を得るのに必要な加締め荷重値、および手作業可能な限界加締め荷重値で得た加締め継手の引張強度値を評価した。その結果を、図6、表1および表2に示す。なお、ダイ10を使用した場合、加締め後の継手形状は、図8(b)のようになる。
Figure 0006109653
Figure 0006109653
図6から明らかなように、実施例および比較例を同じ加締め荷重値で比較した場合、実施例は比較例よりもホース潰し率の値が安定して大きいのがわかる。また、表1から明らかなように、実施例は比較例よりも引張強度値500Nの加締め継手を得るのに必要な加締め荷重値が低い。また、表2から明らかなように、実施例は比較例よりも手作業可能な限界加締め荷重値で得た加締め継手の引張強度値が大きい結果を示した。したがって、実施例によれば、手作業による加締め作業性に優れ、かつ所望の継手物性を安定して得ることができ、しかも継手物性を向上できるのがわかる。
1 加締め用ダイ
2 上面
3 下面
31 端部
32 段部
4 端面
41 凸部
411 基端部
41A 第1凸部
411A 基端部
41B 第2凸部
411B 基端部
41C 第3凸部
411C 基端部
42 凹溝
421 底部
42A 第1凹溝
42B 第2凹溝
42C 第3凹溝
5 貫通孔
6 上交差部
7 下交差部
20 加締め治具
100 本体部
101 第1グリップ
102 第2グリップ
200 加締め継手
201 継手部
201A ニップル
201B ナット
202 ホース
202A 一端部
203 ソケット

Claims (10)

  1. 上面と、
    下面と、
    前記上面および前記下面のそれぞれと接続している端面と、を備え、
    前記端面は、
    その幅方向に沿って延びているとともに、前記端面を基準とした高さが0.6〜1.5mmである少なくとも1つの凸部と、
    前記少なくとも1つの凸部に沿って延びている少なくとも1つの凹溝と、を有
    前記少なくとも1つの凸部は、前記上面および前記端面の上交差部よりも前記下面側であって前記上面側から順に互いに離れて位置している第1〜第3凸部を有し、
    前記少なくとも1つの凹溝は、前記第1凸部および前記第2凸部の間に位置している第1凹溝、前記第2凸部および前記第3凸部の間に位置している第2凹溝、および前記第3凸部よりも前記下面側であって前記下面および前記端面の下交差部よりも前記上面側に位置している第3凹溝を有し、
    前記第1凹溝は、前記第1凸部の基端部側に連続し、
    前記第2凹溝は、前記第2凸部の基端部側に連続し、
    前記第3凹溝は、前記第3凸部の基端部側に連続し、
    前記第1凹溝および前記第2凸部は、互いに離れて位置し、
    前記第2凹溝および前記第3凸部は、互いに離れて位置している、加締め用ダイ。
  2. 前記幅方向に垂直な断面視において、前記少なくとも1つの凸部は、曲線状、台形状または四角形状である、請求項1に記載の加締め用ダイ。
  3. 前記幅方向に垂直な断面視において、前記少なくとも1つの凸部は、曲率半径が0.3〜1.0mmの曲線状である、請求項1または2に記載の加締め用ダイ。
  4. 前記少なくとも1つの凹溝は、前記少なくとも1つの凸部の基端部側に連続している、請求項1〜3のいずれかに記載の加締め用ダイ。
  5. 前記少なくとも1つの凹溝は、その溝幅が底部に向かうにつれて小さくなっている、請求項1〜4のいずれかに記載の加締め用ダイ。
  6. 前記少なくとも1つの凸部の数と、前記少なくとも1つの凹溝の数とが、同一である、請求項1〜5のいずれかに記載の加締め用ダイ。
  7. 上面視および下面視において、前記端面は、内方に凸の円弧状である、請求項1〜のいずれかに記載の加締め用ダイ。
  8. 前記上面および前記下面の間を貫通している貫通孔をさらに備える、請求項1〜のいずれかに記載の加締め用ダイ。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の複数の加締め用ダイと、
    前記複数の加締め用ダイが取り付けられる本体部と、を備え、
    前記複数の加締め用ダイはいずれも、前記端面を加締め方向に移動可能に、前記本体部に取り付けられる、加締め治具。
  10. 円筒状の金属製ソケットをホースの一端部に被せる工程と、
    前記ホースの一端部開口を継手部のニップルに挿入する工程と、
    請求項に記載の加締め治具によって前記ソケットを外側から加締め、前記ホースの一端部を前記ニップルに加締め固定する工程と、
    を備える、加締め継手の製造方法。
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