JP6108950B2 - 磁気ディスク及び磁気記憶装置の復旧方法 - Google Patents
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Description
最表面側に配された潤滑層と、該潤滑層よりも内側に配された磁気層とを有する磁気ディスクの復旧方法であって、
前記潤滑層に異物が存在することによって前記磁気ディスクが損傷したとき、該潤滑層の表面にクリーニング処理を施すことによって前記異物を除去する異物除去工程を備え、
前記クリーニング処理は、前記潤滑層の表面を研磨可能なシート材を用い、前記磁気ディスクを回転させつつ前記潤滑層の表面に前記シート材を押し当てることによって、前記潤滑層の表面をクリーニングする処理である。
また、「潤滑層に異物が存在する」には、例えば、磁気ディスク表面が引っ掻かれることによって発生した粉が異物として潤滑層に付着して存在することや、磁気ディスク表面が引っ掻かれることによって引っ掻き傷(溝)の端縁が隆起し、この隆起によって突起が異物として形成されて存在すること等が含まれる。
従って、かかる構成の磁気ディスクによれば、損傷が生じた磁気ディスクの読み出しが可能となる。
前記異物除去工程を行った後、前記磁気ディスクから前記潤滑層を除去し、該磁気ディスクの最表面側に新たな潤滑層を形成する潤滑層形成工程と、
該潤滑層形成工程で形成された前記新たな潤滑層の表面に前記クリーニング処理を施すことによって前記潤滑層を平滑化する平滑化工程とをさらに備えることが好ましい。
従って、かかる構成の磁気ディスクによれば、損傷が生じた磁気ディスクのより確実な読み出しが可能となる。
前記磁気記憶装置は、その内部に前記磁気ディスクを収容する容器と、ヘリウムガスが充填された状態で前記容器を密封した蓋部とを備えており、
前記蓋部を開け、前記磁気ディスクの復旧方法を実施した後、ヘリウムガスが再充填された状態で前記蓋部を閉めて前記容器を密封する。
まず、本実施形態の磁気ディスクの復旧方法及び磁気記憶装置の復旧方法が適用される磁気記憶装置、及び、磁気ディスクについて説明する。
また、潤滑層26を形成する潤滑剤は、上記フォンブリンZ−テトラオールに特に限定されるものではなく、データの復旧率等に応じて適宜選択されればよい。
なお、新たな潤滑層27を形成する潤滑剤は、上記フォンブリンZ−テトラオールに特に限定されるものではなく、データの復旧率等に応じて適宜選択されればよい。
従って、かかる構成によれば、損傷が生じた磁気ディスク5の読み出しが可能となる。
従って、かかる構成によれば、損傷が生じた磁気ディスク5のより確実な読み出しが可能となる。
磁気記憶装置内の磁気ディスクの全面にデータを書き込んだ後、蓋を開け、スピンドルモータを駆動させて磁気ディスクを回転させながら、該磁気ディスクの表面(潤滑層の表面)にダイヤモンド製のけがきペンを軽く接触させて、該磁気ディスク1周に亘る引っ掻き傷(クラッシュ傷)を形成した(図3参照)。その後、蓋を閉じて、データの読み出しを行った。かかる傷の形成及びデータの読み出しを、10台の磁気記憶装置について行ったところ、全ての磁気記憶装置においてデータの読み出しができなかった。
なお、データの読み出し後、各磁気記憶装置の磁気ヘッドを観察したところ、いずれの磁気ヘッドにも摩耗粉が付着していた。
比較例1と同様にして磁気ディスクに傷の形成を行った後、磁気ヘッド及び走査部を別のものと交換し、蓋を閉じてデータの読み出しを行った。かかる傷の形成、磁気ヘッド及び走査部の交換、並びにデータの読み出しを、10台の磁気記憶装置について行ったところ、全ての磁気記憶装置においてデータの読み出しができなかった。
なお、データの読み出し後、各磁気記憶装置の磁気ヘッドを観察したところ、いずれの磁気ヘッドにも摩耗粉が付着していた。
比較例1と同様にして磁気ディスクに傷の形成を行った後、表面を汚さないようにしながら磁気ディスクを取り外した。取り外す際、取り外す前の磁気ディスクとスピンドルモータとの相対角度が分かるように、それぞれに印を付けた。こうして取り外した磁気ディスクの表面(潤滑層)の表面に対して、クリーニング装置を用いてクリーニング処理を施した。
このようなクリーニング処理後の磁気ディスクの装着、磁気ヘッドの交換及びデータの読み出しを10台の磁気記憶装置について行ったところ、10台中3台で、データの読み出しが可能であった。この結果、比較例1と比較して、クリーニング処理によって、データ復旧率が向上したことがわかった。
実施例1と同様にして、クリーニング処理を行った。その後、磁気ディスクを、潤滑層形成材料を溶解する溶媒としてのバートレルに10分間浸漬した後、引き上げ速度2mm/秒で引き上げた。引き上げた後、さらに再度、バートレルに浸漬した状態で超音波洗浄を3分間行い、上記と同じ引き上げ速度で引き上げ、潤滑層と、残存している摩耗粉の除去を行った。その後、下記化学式に示す化学構造を有するパーフルオロポリエーテル潤滑剤であるフォンブリンZ−tetraol(ソルベイソレクシス社製)を含有する溶液で、ディップ法によって、新たな潤滑層を形成した。具体的には、Z−tetraolの含有量が0.01重量%(wt%)となるようにZ−tetraolを上記バートレルに溶解して潤滑剤溶液を調整し、該溶液中に3分間浸漬させた後、引き上げ速度2mm/秒で引き上げた。
内部にヘリウムガスが充満されて密封された磁気記憶装置を用い、実施例1、2とそれぞれ同様の処理を施した。その後、処理された磁気ディスクを磁気記憶装置に装着し、内部にヘリウムガスを充満させて、データの読み出しを行った。その結果、10台中5台の磁気記憶装置において、データの読み出しが可能となった。この結果、内部がヘリウムガスで充満されている場合であっても、実施例1、2と同様のクリーニング処理及び新たな潤滑層の形成を行うことによって、データの読み出しが可能となることがわかった。
Claims (4)
- 最表面側に配された潤滑層、及び、該潤滑層よりも内側に配された磁気層を有する磁気ディスクと、該磁気ディスクに記憶されたデータを読み出すように組み込まれた磁気ヘッドとを備え、前記磁気ディスクが異物によって前記最表面側から前記磁気層に到達する損傷を受けて、前記磁気層に記憶されたデータが部分的に消失している磁気記憶装置の復旧方法であって、
前記潤滑層の表面にクリーニング処理を施すことによって前記異物を除去する異物除去工程を備え、
前記クリーニング処理は、前記潤滑層の表面を研磨可能なシート材を用い、前記磁気ディスクを回転させつつ前記潤滑層の表面に前記シート材を押し当てることによって、前記潤滑層の表面をクリーニングする処理であり、
前記異物除去工程の後に、予め組み込まれていた前記磁気ヘッドに代えて、新たな磁気ヘッドを組み込み、前記磁気ディスクに記憶された前記データのうち前記部分的に消失しているデータ以外のデータの少なくとも一部を前記新たな磁気ヘッドで読み出す工程をさらに備えた磁気記憶装置の復旧方法。 - 前記新たな磁気ヘッドで読み出す工程を行った後、読み出したデータを前記磁気ディスクとは異なる新たな磁気ディスクに記憶する工程をさらに備えた請求項1に記載の磁気記憶装置の復旧方法。
- 前記異物除去工程を行った後、前記磁気ディスクから前記潤滑層を除去し、該磁気ディスクの最表面側に新たな潤滑層を形成する潤滑層形成工程と、
該潤滑層形成工程で形成された前記新たな潤滑層の表面に前記クリーニング処理を施すことによって前記潤滑層を平滑化する平滑化工程とをさらに備えた請求項1または2に記載の磁気記憶装置の復旧方法。 - 前記磁気記憶装置は、その内部に前記磁気ディスクを収容する容器と、ヘリウムガスが充填された状態で前記容器を密封した蓋部とを備えており、
前記蓋部を開け、前記異物除去工程及び前記新たな磁気ヘッドで読み出す工程を実施した後、ヘリウムガスが再充填された状態で前記蓋部を閉めて前記容器を密封する請求項1〜3のいずれかに記載の磁気記憶装置の復旧方法。
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