JP6108535B2 - 布類検査装置 - Google Patents

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Description

この発明は、布類洗濯工場等においてアイロンローラ等から搬出された、拡げられた布類の表面または内部の汚れや破れ等の異常を検出する布類検査装置に関するものである。
布類洗濯工場においては、病院やホテル等で使用されたシーツや布団カバー等の布類を洗濯した後、半乾きの状態で展張機により展張し、アイロンローラに送ってアイロン掛けし、折畳み機により折畳んで病院やホテル等へ再度供給している。
従って、上記洗濯処理中の布類の表面または内部に汚れや破れ等の異常があった場合には、その布類を上述した通常の洗濯処理ラインから排除して別途処理する必要があり、このため本願出願人は、布類の表面または内部の汚れや破れ等の異常を検出する布類検査装置として従来、例えば特許文献1記載のものを提案している。
この布類検査装置は、アイロンローラの下流側に配置される折畳み機と組み合わされて布類の表裏両面を検査するものであり、アイロンローラに連なる1番目のベルトコンベヤ上を搬送する布類の上向きの面(通常は表面を下向きにしてアイロンローラにかけるため、アイロンローラを出た時点では裏面)を上方から1番目のカメラで撮影し、次いでその1番目のベルトコンベヤの終端部から下部にかけて向き合わせた2番目のベルトコンベヤで、1番目のベルトコンベヤの終端部から垂れ下がった布類を裏返してから、その布類を1番目のベルトコンベヤと2番目のベルトコンベヤとで挟んで搬送し、その2番目のベルトコンベヤの終端部から3番目のベルトコンベヤに引き渡す間に、布類のもう一方の面(通常は表面)を2番目のカメラで撮影し、これらのカメラで撮影した画像から、布類の両表面の汚れ等を検出し、その汚れ等が検出された布類は、通常の洗濯処理ラインから排除している。
そして上記布類検査装置と組み合わされた折畳み機は、3番目のベルトコンベヤの終端部から布類の全長の略1/4の長さの部分を、その終端部の下に位置する揺動爪の、その終端部と反対の側に向いた背面に沿って垂れ下がらせた後、揺動爪をその下端部を軸に背面側に揺動させて、その背面側に垂れ下がった布類の略1/4の部分を固定部との間に挟持し、次いでその揺動爪の正面に沿ってさらに布類の略1/2の長さの部分をU字状に垂れ下がらせてから、その揺動爪の上端部を、3番目のベルトコンベヤの終端部から下部にかけて向き合わせた4番目のベルトコンベヤとその3番目のベルトコンベヤとの間に向けて揺動させて、その揺動爪の上端部に掛かった布類の長手方向略1/4および3/4の位置を3番目のベルトコンベヤの下部と4番目のベルトコンベヤとの間に押し込み、これにより横に四つ折り状態となった布類を、3番目のベルトコンベヤと4番目のベルトコンベヤとで挟んで搬送して、その4番目のベルトコンベヤの終端部に連なる互いに並行な二台の5番目のベルトコンベヤ上に引渡し、この二台の5番目のベルトコンベヤ上を搬送する四つ折り状態の布類を、二台の5番目のベルトコンベヤ間の上方でそれらに沿って延在する押込み刃を下降させてそれらのベルトコンベヤ間に縦に二つ折りしながら押し込み、これによって八つ折り状態となった布類を、5番目のベルトコンベヤの下方に排出する。
特開2009−285109号公報
ところで、本願出願人が上記従来の布類検査装置についてさらに研究を進めたところ、上記従来の布類検査装置では、折畳み機の1番目のベルトコンベヤの上方に配置された1番目のカメラでシーツや布団カバー等の幅広の布類の幅全体を撮影するために、その1番目のカメラを布類の幅方向に二台並べて幅全体を二台で分担しているが、それでも1番目のカメラを1番目のベルトコンベヤからかなり離して配置する必要があって、1番目のカメラを1番目のベルトコンベヤの上方の高い位置に支柱で支持していることから、装置全体の高さ寸法が大きくなって、設置場所の制約が大きいという不都合があることが判明した。
この発明は、上述の如き従来の布類検査装置の課題を解決するものであり、この発明の布類検査装置は、
折畳み機と組み合わされ、拡げられた布類の表面または内部の汚れ等の異常を検査する布類検査装置において、
前記拡げられた布類を搬送するコンベヤと、
前記コンベヤで搬送されている布類の上方からの画像を撮影して出力するカメラと、
前記コンベヤの上方に配置され、前記拡げられた布類と前記カメラとの間の光路を屈曲させる反射鏡と、
を具えることを特徴とし、さらに、
前記反射鏡による前記光路の屈曲方向を前記コンベヤの延在方向とするとともに、
前記反射鏡付近から前記カメラ付近まで延在するカメラフレームで前記カメラを支持し、
前記カメラフレームの延在方向に離間したそのカメラフレームの少なくとも2箇所を共通の支柱で支持することで、前記カメラフレームを前記コンベヤとは別個に振動し得るものとし、
前記光路の入射光と反射光とのなす角度を、前記折畳み機の作動によって前記コンベヤと前記カメラフレームとが互いに同一方向に同期して振動する角度に設定することを特徴としている。
かかる本発明の布類検査装置にあっては、反射鏡が、コンベヤで搬送されている布類とそれを撮影して画像を出力するカメラとの間の光路を屈曲させることから、カメラを高い位置に支柱で支持しなくても、布類の幅全体を撮影するためのカメラを布類から離れた位置に配置することができる。従って、本発明の布類検査装置によれば、装置全体の高さ寸法を小さくできるので、設置場所の制約を減らすことができる。
さらに、この発明の布類検査装置によれば、前記反射鏡による前記光路の屈曲方向を前記コンベヤの延在方向とするとともに、前記反射鏡付近から前記カメラ付近まで延在するカメラフレームで前記カメラを支持し、前記カメラフレームの延在方向に離間したそのカメラフレームの少なくとも2箇所を共通の支柱で支持することで、前記カメラフレームを前記コンベヤとは別個に振動し得るものとし、前記光路の入射光と反射光とのなす角度を、前記折畳み機の作動によって前記コンベヤと前記カメラフレームとが互いに同一方向に同期して振動する角度に設定しているので、折畳み機の特に揺動爪の作動によって発生する振動がコンベヤとカメラフレームとに伝わったときに、コンベヤとカメラフレームとが互いに同一方向に同期して振動するため、コンベヤ上の布類に対するカメラのぶれを低減させて、布類の鮮明な画像を得ることができる。しかもカメラフレームの延在方向に離間した、そのカメラフレームの少なくとも2箇所を共通の支柱で支持して、カメラフレームをコンベヤと別個に振動し得るようにしているので、その支柱を傾けることで容易に、コンベヤの上方の空間を空けてコンベヤ上の布類に対する作業を行うことができる。
ここで、前記光路の入射光と反射光とのなす角度(反射角)を40度から51度までの範囲内に設定すると、コンベヤとカメラフレームとを良好に同期させて振動させることができるので好ましい。
また、前記カメラフレームを、前記反射鏡と平行に延在する軸線周りに傾動可能に前記共通の支柱で支持すると好ましい。このようにすれば、カメラフレームを少しずつ傾動させた位置で作動試験をすることで、前記光路の入射光と反射光とのなす角度を、コンベヤとカメラフレームとが互いに同期して振動する角度に容易に設定することができる。
この発明の布類検査装置の一実施例の構成を折畳み機と組み合わされた状態で示す側面図である。 上記実施例の布類検査装置の部分を示す側面図である。 上記実施例の布類検査装置の二つの反射鏡と二つのカメラフレームと二つのカメラとの組みの一方を示す、図2の矢印A方向から見た矢視図である。 図2のB部の、上記実施例の布類検査装置の反射鏡周辺部を拡大して示す説明図である。 (a),(b)および(c)は、図2のC部の、上記実施例の布類検査装置のカメラ周辺部を示す正面図、平面図および側面図である。 (a)および(b)は、上記実施例の布類検査装置の構成とカメラの振動との関係をそれぞれ示す説明図である。 (a)〜(e)は、上記実施例の布類検査装置の構成を変えた場合のカメラの画像の変化を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の布類検査装置の一実施例の構成を折畳み機と組み合わされた状態で示す側面図、図2は、上記実施例の布類検査装置の部分を示す側面図であり、図中符号1は通常の折畳み機、2はその折畳み機1に組み合わされたこの実施例の布類検査装置をそれぞれ示す。なお、図では各ベルトコンベヤのコンベヤベルトを駆動するモータは、図示を省略する。
この実施例の布類検査装置2は、布類洗濯工場等において、アイロンローラの下流側に配置される折畳み機1と組み合わされて布類をその片面側から検査するものであり、図1では左方に位置する図示しないアイロンローラに連なる折畳み機1の1番目のベルトコンベヤ3が図1では矢印で示すように右方へ搬送する布類Sの上向きの面を、その1番目のベルトコンベヤ3の幅方向に並んだ二台のビデオカメラ4で布類の幅方向に半分ずつ分担して撮影し、これらのビデオカメラ4で撮影した画像から画像処理により布類の表面または内部の汚れや破れ等の異常を検出し、その汚れや破れ等の異常が検出された布類は、折畳み機1が搬送途中で通常の洗濯処理ラインから自動的に排除している。
そして折畳み機1は、上記1番目のベルトコンベヤ3の終端部から下部にかけて向き合わせた2番目のベルトコンベヤ5で、1番目のベルトコンベヤ3の終端部に到達してそこから垂れ下がった布類を裏返してから、その布類を1番目のベルトコンベヤ3と2番目のベルトコンベヤ5とで挟んで図1では矢印で示すように左方へ搬送し、次いでその2番目のベルトコンベヤ5の終端部から布類の全長の略1/4の長さの部分を、その終端部の下に位置する揺動爪6の、その終端部と反対の側(図1では左方)に向いた背面に沿って垂れ下がらせた後、揺動爪6をその下端部を軸にエアシリンダ7で背面側(図1では左方)に揺動させて、その背面側に垂れ下がった布類の略1/4の部分を後述する本体フレーム13に設けられた固定部13aとの間に挟持し、次いでその揺動爪6の正面に沿ってさらに布類の略1/2の長さの部分をU字状に垂れ下がらせてから、その揺動爪6の上端部をエアシリンダ7で、2番目のベルトコンベヤ5の終端部から下部にかけて向き合わせた3番目のベルトコンベヤ8とその2番目のベルトコンベヤ5との間に向けて揺動させて、その揺動爪6の上端部に掛かった布類の長手方向略1/4および3/4の位置を2番目のベルトコンベヤ5の下部と3番目のベルトコンベヤ8との間に押し込み、これにより横に四つ折り状態となった布類を2番目のベルトコンベヤ5と3番目のベルトコンベヤ8とで挟んで図1では矢印で示すように右方へ搬送する。
さらにこの折畳み機1は、上記横に四つ折り状態となった布類を、3番目のベルトコンベヤ8の終端部に連なる互いに並行な二台の4番目のベルトコンベヤ9上に引渡し、この二台の4番目のベルトコンベヤ9上を図1では矢印で示すように右方へ搬送する四つ折り状態の布類を、二台の4番目のベルトコンベヤ9間の上方でそれらに沿って延在し、他のベルトコンベヤ10の作動によって布類と一緒に移動しながらエアシリンダ11で附勢されて下降する押込み刃12で、それらのベルトコンベヤ9間に縦に二つ折りしながら押し込み、これによって八つ折り状態となった布類を、4番目のベルトコンベヤ9の下方に排出する。この布類は、同様の図示しない折畳み機構でさらに折畳まれて例えば32折り状態とされた後、図示しないスタッカで積み重ねられて、図示しないコンベヤ等で搬出される。
上記折畳み機1は、図2にその上部を示すように、各ベルトコンベヤ3,5,8,9,10ならびに揺動爪6、エアシリンダ7,11および押込み刃12を支持し、図示しない上記他の折畳み機構も支持する略直方体の枠状の本体フレーム13を具えており、この実施例の布類検査装置2は、その本体フレーム13の上端部に下端部を軸支された二本の外側支柱およびそれらの外側支柱の間にそれらと並行に配置された図示しない二本の中間支柱を1番目のベルトコンベヤ3の幅方向に延在する桁材で連結した門形の撮影フレーム14と、その撮影フレーム14の二本の外側支柱のアイロンローラ側(図2では左向き)の面にそれぞれ固設された照明用ブラケット15と、それらの照明用ブラケット15に両端部を支持されて1番目のベルトコンベヤ3の延在方向に互いに隙間を空けて並べて配置され、1番目のベルトコンベヤ3の幅方向にそれぞれ延在してそのベルトコンベヤ上の布類を照明する二つの照明ユニット16と、撮影フレーム14の二本の外側支柱および二本の中間支柱のアイロンローラ側(図2では左方)の面にそれぞれ固設されて照明用ブラケット15の上方に位置する主カメラ支持部材17と、それら二本の外側支柱および二本の中間支柱のアイロンローラ側と反対の側(図2では右向き)の面にそれぞれ固設された副カメラ支持部材18と、を具えている。なお、両照明用ブラケット15の先端部の下端は、本体フレーム13にボルトで着脱可能に固定されており、これにより撮影フレーム14は、1番目のベルトコンベヤ3をその幅方向に跨いで立設されるとともに、そのボルトの取り外しによって図2では右方へ傾動可能とされている。
図3は、この実施例の布類検査装置の二つの反射鏡と二つのカメラフレームと二つのカメラとの組みの一方を示す、図2の矢印A方向から見た矢視図、また図4は、図2のB部の、上記実施例の布類検査装置の反射鏡周辺部を拡大して示す説明図であり、図示のように、撮影フレーム14の二本の外側支柱と二本の中間支柱とにそれぞれ固設された主カメラ支持部材17上には、図示例では防振ゴム19を介してそれぞれ反射鏡ブラケット20が取り付けられ、それらの反射鏡ブラケット20には、1番目のベルトコンベヤ3の幅方向に水平に延在して同一軸線上に位置する二本の支持軸21を介して、一方の外側支柱とそれに隣接する中間支柱との間および他方の外側支柱とそれに隣接する中間支柱との間にそれぞれ位置するように二つの反射鏡ユニット22が支持されており、これら二つの反射鏡ユニット22は、1番目のベルトコンベヤ3の延在方向で斜め下方(図2では右斜め下方)へ向いて1番目のベルトコンベヤ3の幅方向に延在する反射鏡23を有し、支持軸21周りにその傾斜角度を変更可能に反射鏡ブラケット20に固定されている。
各反射鏡ユニット22の二本の支持軸21には、図示例では二本の腕材24と一本の中間材26とを三本の桁材25で連結して井桁状に構成したカメラフレーム27の二本の腕材24の先端部もそれぞれその支持軸周りに回動可能に支持され、また、カメラフレーム27の二本の腕24の中間部は、連結部材28および図示例では防振ゴム29を介してそれぞれ副カメラ支持部材18に支持されており、これによりカメラフレーム27はその延在方向二箇所を、本体フレーム13上で傾動可能な共通の外側支柱で支持されている。そして、カメラフレーム27の、反射鏡ユニット22から最も離れた桁25には、カメラマウント30が配置されている。
図5(a),(b)および(c)は、図2のC部の、上記カメラマウント30を含むカメラ周辺部を示す正面図、平面図および側面図であり、図示例では正面視が略L字状のこのカメラマウント30には、前述のビデオカメラ4が反射鏡ユニット22へ向けて搭載されており、このカメラマウント30は、三つの部材が組み合わされて図示例では正面視が略コ字状で平面視と側面視が略L字状をなすカメラブラケット31と、側面視が略三角形状の補強部材32とを介して桁部25に傾斜角度変更可能に取り付けられている。
これにより二台のビデオカメラ4は、それらのビデオカメラ4から反射鏡ユニット22内の反射鏡23に至り、その反射鏡23によって鋭角に屈折して二つの照明ユニット16の隙間を通り鉛直に延在して1番目のベルトコンベヤ3に至る光路LPを通して、その光路LPを横切る布片を1番目のベルトコンベヤ3の幅方向に直線状に繰返し撮影し、図示しない画像処理装置がそれら二台のビデオカメラ4の直線状の画像を布類の幅方向および移動方向に繋いで布類の2次元画像を生成する。ここで、1番目のベルトコンベヤ3はその幅方向に互いに隙間を空けて並んだ複数本のコンベヤベルトおよび、そのコンベヤベルトの隙間から斜めに立ち上がる案内板33とそれに連なって1番目のベルトコンベヤ3の延在方向に延在するとともにベルトコンベヤ3をその幅方向に跨る白黒あるいは三原色等に塗られた検査板34とを有しており、1番目のベルトコンベヤ3で搬送される布類は、その案内板33に乗り上げて検査板34上を通過し、これにより検査板34からの反射による明瞭なコントラストで汚れや破れ等の異常部位が撮影される。なお、カメラで撮影した画像を画像処理して布類の汚れや破れ等の異常を検出する方法としては、例えば本願出願人が特開2008−256402号公報等で開示した方法その他の好適な公知の方法を用いることができる。
従って、この実施例の布類検査装置によれば、反射鏡ユニット22の反射鏡23が、第1のベルトコンベヤ3で搬送されている布類とそれを撮影して画像を出力するビデオカメラ4との間の光路LPを屈曲させることから、ビデオカメラ4を高い位置に支柱14で支持しなくても、布類の幅全体を撮影するためのビデオカメラ4を布類から離れた位置に配置することができる。それゆえこの実施例の布類検査装置によれば、装置全体の高さ寸法を小さくできるので、設置場所の制約を減らすことができる。
ところで上記折畳み機1は、その揺動爪6の揺動および押込み刃10の昇降、特に揺動爪6の揺動により振動が発生し、その振動が本体フレーム13から1番目のベルトコンベヤ3に伝達されるとともに、門型の撮影フレーム14の二本の外側支柱とカメラフレーム27とを介してビデオカメラ4に伝達されて、1番目のベルトコンベヤ3ひいてはそのコンベヤベルト上の布類と、ビデオカメラ4とがそれぞれ振動する。この振動の方向、大きさおよびタイミングが互いに異なっていると、1番目のベルトコンベヤ3に対しビデオカメラ4が相対的に振動して、撮影した布類の画像にカメラブレが発生し、鮮明な画像を得ることが困難になる。
そこで、本発明者は布類検査装置の構成を種々に変更して、折畳み機1の作動中に第1のベルトコンベヤ3で搬送中の布類をビデオカメラ4で撮影し、その布類の画像の側端部の輪郭線の近似曲線(次数が小さい)に対する輪郭線の振れの大きさのR二乗値を振動値として測定し、その振動値を評価する試験を行った。従ってこの試験では、振動値が1.000に近いほど振動が少ない、すなわちカメラブレが少なくて鮮明な画像になるということになる。なお、上述したそれぞれの振動の方向は三次元的なものであるが、この試験ではビデオカメラ4の画像から、特に1番目のベルトコンベヤ3の幅方向の振動を測定してその振動値を評価している。
この試験結果を以下の表1および図6(a),(b)に示す。
Figure 0006108535
上記の試験では、図1の上部に示すように高い支柱をもつ門型の撮影フレーム14’を用い、先ず、その撮影フレーム14’の高い位置で一方のビデオカメラ4’を支持して従来の布類検査装置の構成(標準取付)とするとともに、その撮影フレーム14’の、上記実施例に対応する低い位置でカメラフレーム27を支持し、そのカメラフレーム27でもう一方のビデオカメラ4を支持して上記実施例の布類検査装置と同様の構成(反射取付)とした。また、カメラフレーム27の支持に図2に示すように防振ゴム19,29を用いるとともに、それらの防振ゴム19,28を軟らかいものとし、反射角度θを78度に設定した(カメラフレーム27が水平に近い)。そして、それらのビデオカメラ4,4’の画像で振動値を比較しようとしたところ、上記実施例の布類検査装置の構成では防振ゴム29が大きく変形してしまい、カメラフレーム27をしっかり支持できなかった。
そこで次に、反射角度θは78度に維持したままで、防振ゴム19,29を硬いものに交換したところ、カメラフレーム27をしっかり支持できたので、表1のグループa,bではこの硬い防振ゴム19,29を用いて振動値の測定をそれぞれ二回行った。また、グループaでは補強部材32を用いていなかったが、グループb以降はカメラブラケット31と補強部材32とを介してカメラマウント30を桁部25に固定した。次いで、グループc以降では防振ゴム19を取り除いて主カメラ支持部材17に反射鏡ブラケット20を支持するとともに防振ゴム29を取り除いて副カメラ支持部材18に連結部材28を支持し、グループcでは反射角度θを78度に維持して7回測定を行った。
次のグループdの前半の4回の測定では、反射鏡ユニット22の傾きを変更するとともにカメラフレーム27の傾きを変更して反射角度θを40度に設定した。この結果、振動値が1.000にかなり近くなり、カメラブレがほぼなくなったので、グループdの後半の4回の測定では、もう一方のビデオカメラ4’も上記実施例の布類検査装置の構成(反射取付)として、カメラフレーム27で支持し、反射鏡ユニット22の反射鏡23で屈曲させた光路LPで布類を撮影するように変更した。
その後のグループe,f,gでは、反射鏡ユニット22の傾きを変更するとともにカメラフレーム27の傾きを変更して、反射角度θを51度(グループe)、62度(グループf)、46度(グループg)にそれぞれ設定し、5回ずつ測定を行った。なお、図7は、これらの測定によるビデオカメラ4,4’の画像を示し、図7(a)は標準取付のビデオカメラ4’、図7(b)はグループaのビデオカメラ4、図7(c)はグループbのビデオカメラ4、図7(d)はグループcのビデオカメラ4、図7(e)はグループdのビデオカメラ4の画像であって、グレーの部分が布類、グレーの部分と黒の部分の境界が布類の側端部の輪郭線を示す。この輪郭線の波うちが大きいほどカメラブレが大きいことを示している。
この試験の結果から、反射角度θを変更すると振動値のばらつきが変化し、上記実施例の構成では反射角度θを40度に設定したグループdが最も1.000に近くなり、反射角度θを46度、51度にそれぞれ設定したグループg,eがグループdに次いで1.000に近くなるということが判明した。これは、反射角度θをより小さくすることで、撮影フレーム14から上の布類検査装置の全体の重心位置が撮影フレーム14に対しアイロンローラ側へより大きく移動するとともにその布類検査装置の全体の剛性がより大きくなって、布類検査装置と1番目のベルトコンベヤ3との一体化がより高まり、折畳み機1の作動、特に揺動爪6の作動によって発生して本体フレーム13から1番目のベルトコンベヤ3に伝わる振動の方向および大きさと、その本体フレーム13から撮影フレーム14およびカメラフレーム27を介してビデオカメラ4,4’に伝わる振動の方向および大きさとが、より良く一致するとともに、それら1番目のベルトコンベヤ3に伝わる振動とビデオカメラ4,4’に伝わる振動とのタイミングがより良く同期するようになったものと考えられる。
従って、この実施例の布類検査装置2によれば、折畳み機1の特に揺動爪6の作動によって発生する振動が1番目のベルトコンベヤ3とカメラフレーム27とに伝わったときにそれらが互いに同一方向に同期して振動するため、1番目のベルトコンベヤ3上の布類に対するビデオカメラ4のぶれを低減させ、実質的になくして、布類の鮮明な画像を得ることができる。しかもカメラフレーム27の延在方向に離間した、そのカメラフレーム27の2箇所を撮影フレーム14の共通の外側支柱で支持しているので、その支柱を傾けることで容易に、1番目のベルトコンベヤ3の上方の空間を空けて1番目のベルトコンベヤ3上の布類に対する作業を行ったり、二つの照明ユニット16の蛍光灯を新しいものに交換したりすることができる。
さらに、この実施例の布類検査装置2によれば、光路LPの入射光と反射光とのなす角度(反射角度)を40度から51度までの範囲内(グループd,e,g)、特に40度(グループd)に設定することで、1番目のベルトコンベヤ3とカメラフレーム27とを良好に同期させて振動させて、カメラブレを良好に防止することができる。
また、この実施例の布類検査装置2によれば、カメラフレーム27を、反射鏡ユニット22と平行に延在する軸線を持つ支持軸21周りに傾動可能に撮影フレーム14の共通の外側支柱で支持しているので、カメラフレーム27を少しずつ傾動させた位置で上記のように作動試験をすることで、光路の入射光と反射光とのなす角度(反射角度)を、1番目のベルトコンベヤ3とカメラフレーム27とが互いに同期して振動する角度に容易に設定することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば上記実施例では布類の幅全体を二つのカメラフレーム27でそれぞれ支持した二台のビデオカメラ4で分担して撮影しているが、一つのカメラフレーム27で二台のビデオカメラ4を一緒に支持してもよく、また、ビデオカメラ4の画角の広さや扱う布類の幅によっては、布類の幅全体を一台のビデオカメラ4で撮影するようにしてもよい。
さらに、上記実施例では支柱を持つ撮影フレーム14を門型に形成するとともにカメラフレーム27を枠状に形成しているが、支柱やカメラフレームはこれらに限られず、他の構成を具えていてもよく、また、上記実施例ではビデオカメラ4で布類の片側の面からだけ検査を行っているが、さらなる他のビデオカメラで布類の反対側の面からも検査を行うようにしても良い。
かくしてこの発明の布類検査装置によれば、反射鏡が、コンベヤで搬送されている布類とそれを撮影して画像を出力するカメラとの間の光路を屈曲させることから、カメラを高い位置に支柱で支持しなくても、布類の幅全体を撮影するためのカメラを布類から離れた位置に配置することができ、これにより、装置全体の高さ寸法を小さくできるので、設置場所の制約を減らすことができる。
1 折畳み機
2 布類検査装置
3 1番目のベルトコンベヤ
4 ビデオカメラ
5 2番目のベルトコンベヤ
6 揺動爪
7 エアシリンダ
8 3番目のベルトコンベヤ
9 4番目のベルトコンベヤ
10 他のベルトコンベヤ
11 エアシリンダ
12 押込み刃
13 本体フレーム
13a 固定部
14 撮影フレーム
15 照明用ブラケット
16 照明ユニット
17 主カメラ支持部材
18 副カメラ支持部材
19 防振ゴム
20 反射鏡ブラケット
21 支持軸
22 反射鏡ユニット
23 反射鏡
24 腕材
25 桁材
26 中間材
27 カメラフレーム
28 連結部材
29 防振ゴム
30 カメラマウント
31 カメラブラケット
32 補強部材
33 案内板
34 検査板
LP 光路
θ 反射角度

Claims (3)

  1. 折畳み機と組み合わされ、拡げられた布類の表面または内部の汚れ等の異常を検査する布類検査装置において、
    前記拡げられた布類を搬送するコンベヤと、
    前記コンベヤで搬送されている布類の上方からの画像を撮影して出力するカメラと、
    前記コンベヤの上方に配置され、前記拡げられた布類と前記カメラとの間の光路を屈曲させる反射鏡と、
    を具え、
    前記反射鏡による前記光路の屈曲方向を前記コンベヤの延在方向とするとともに、
    前記反射鏡付近から前記カメラ付近まで延在するカメラフレームで前記カメラを支持し、
    前記カメラフレームの延在方向に離間したそのカメラフレームの少なくとも2箇所を共通の支柱で支持することで、前記カメラフレームを前記コンベヤとは別個に振動し得るものとし、
    前記光路の入射光と反射光とのなす角度を、前記折畳み機の作動によって前記コンベヤと前記カメラフレームとが互いに同一方向に同期して振動する角度に設定することを特徴とする布類検査装置。
  2. 前記光路の入射光と反射光とのなす角度を40度から51度までの範囲内に設定することを特徴とする、請求項記載の布類検査装置。
  3. 前記カメラフレームを、前記反射鏡と平行に延在する軸線周りに傾動可能に前記共通の支柱で支持することを特徴とする、請求項1または2記載の布類検査装置。
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