JP6108138B2 - 導電パターン付絶縁基材 - Google Patents

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Description

この発明は、電極等として用いることのできる導電パターン付絶縁基材に関する。
近年では、高分子アクチュエータやタッチパネル用部材のように、絶縁性のポリマーシートに電極を形成した部材が種々検討されている。高分子アクチュエータは、絶縁膜の両面に導電膜からなる電極を形成し、この電極間に電圧を印加することにより、電気エネルギーを運動エネルギーに変えるものである。具体的には、絶縁膜の両面に形成された電極間に電圧を印加することで、電極間にクーロン力による吸引力が作用し、絶縁膜は厚み方向に押圧されて伸張される(例えば、特許文献1、2参照)。
図3は、特許文献1で開示された高分子アクチュエータを模式的に示した図である。高分子アクチュエータ30は絶縁膜となるポリマ31の両側に構造化電極32,33を備えている。この場合、これらの構造化電極32(33)は、電荷分布層32a(33a)と金属パターン32b(33b)とからなり、金属パターン32b(33b)は、電荷分布層32a(33a)の上に平行な線状にパターニングされて形成されている。電圧を金属パターン32b、33b間に印加することで、32a、33aそして31が伸縮する。しかしながら、電荷分布層32a、33aは数%オーダーで伸縮するため、電荷分布層32a(33a)と金属パターン32b(33b)との界面で金属パターン32b(33b)の剥がれが生じるという問題が生じた。
図4は、特許文献2で開示された高分子アクチュエータを模式的に示した図である。前記の問題を解決するため、特許文献2においては、図4に示すように、高分子アクチュエータ40は、絶縁性エラストマー41の両側に金属パターン44,45を配し、その上に導電性エラストマー42,43を被せる構造とすることが提案されている。これによって、絶縁性エラストマーと導電性エラストマーとの間の密着力によって金属パターンが剥がれるのを防ぐことが試みられている。
特表2003−506858号公報 特開2009−55700号公報
しかし、特許文献2の技術では、金属パターンを導電性エラストマーが覆うが、前記導電性エラストマーはフィラーを入れたものであり、導電率は金属や有機導電性材料に比べて低くなるため、損失が増えてしまう、という問題が生じる。また、絶縁性エラストマーの上に導電性エラストマーを位置決めして形成することに加え、金属パターンを形成する必要があるので、工程が複雑になる。
本発明は上記問題点を解決するものであり、簡易な構造で導電性材料の剥離を防ぐことが可能な導電パターン付絶縁基材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の導電パターン付絶縁基材は、絶縁基材層と、前記絶縁基材層上に形成された金属層と、前記金属層上に形成された導電性材料からなる導電パターンとを含み、前記金属層の厚みは10nm以下であって、前記導電性材料は、有機導電性材料であって、前記金属層は、絶縁基材層上に断続的に形成され、かつ面内方向の抵抗値は、前記導電パターンの面内方向の抵抗値よりも0.1MΩ以上大きいことを特徴とする。
本発明の導電パターン付絶縁基材において、前記金属層の面内方向の抵抗値は、前記絶縁基材層の面内方向の抵抗値との差が100MΩ以内であることが好ましい。
本発明の導電パターン付絶縁基材において、前記金属層の面内方向の抵抗値は、0.1MΩ以上100MΩ以下の範囲内にあることが好ましい。
また、本発明の導電パターン付絶縁基材において、前記絶縁基材層は電歪材料であってもよい。
本発明の導電パターン付絶縁基材において、前記金属層は、アルミニウム、銅、プラチナ、金、ニッケル、またはこれらの合金からなる群から選択される金属を含んでいることが好ましい。
本発明のアクチュエータは、前記本発明の導電パターン付絶縁基材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構造で導電性材料の剥離を防ぐことが可能な、導電パターン付絶縁基材を提供することができる。本発明の導電パターン付絶縁基材は、例えば、アクチュエータに好適に使用することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1は、本発明に係る導電パターン付絶縁基材10の断面図である。 図2は、本発明の導電パターン付絶縁基材を用いたアクチュエータの動作を説明する図である。図2(a)は変形していない状態のアクチュエータ、図2(b)は変形した状態のアクチュエータである。 図3は、従来例の高分子アクチュエータの一例を模式的に示す断面図である。 図4は、従来例の高分子アクチュエータの他の例を模式的に示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。なお、以下で参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。
図1に、本発明に係る導電パターン付絶縁基材10の断面図を示す。この導電パターン付絶縁基材10は、高分子アクチュエータとして使用することができる。導電パターン付絶縁基材10は、絶縁基材層11、金属層12および導電パターン13を含む。金属層12は絶縁基材層11上に形成されている。導電パターン13は、導電性材料からなり、金属層12上に形成されている。
金属層12の面内方向の抵抗値は、導電パターン13の面内方向の抵抗値よりも大きい値を有しており、前記金属層の面内方向の抵抗値と前記導電パターンの面内方向の抵抗値との差が0.1MΩ以上であり、前記差は、0.1MΩ以上100MΩ以下の範囲内にあることが好ましい。また、金属層12の面内方向の抵抗値は、絶縁基材層11の面内方向の抵抗値よりも小さい値を有しているが、本発明において、絶縁基材層11の面内方向の抵抗値との差は100MΩ以内であることが好ましく、前記差は、0.1MΩ以上100MΩ以下の範囲内にあることがより好ましい。また、金属層12の面内方向の抵抗値は、0.1MΩ以上100MΩ以下の範囲内にあることが好ましく、10MΩ以上100MΩ以下の範囲内にあることがより好ましい。このような面内方向の抵抗値を有する金属層12は、厚みを薄くすることで形成することができる。
金属層12の厚みは、10nm以下であり、好ましくは1nm〜10nmの範囲である。金属層12を薄く形成すると、絶縁基材層11を曲げるなどの変形をした場合であっても、金属層12は絶縁基材層11の変形に追随しやすいので、絶縁基材層11の変形を阻害しない。そして、厚み10nm以下の金属層は、バルクとしての特性が弱いため、電気抵抗は大きなものとなる。例えば、テスターで表面抵抗を測定した場合、バルクでの面内方向の抵抗値が10mΩ程度の金属であっても、厚み10nm以下の層での面内方向の抵抗値は、数十MΩ程度の値を示すようになる。したがって、金属層12上に有機導電性材料等の導電パターン13を形成しても、導電パターン13同士は導通することがない。なお、本発明においては、面内方向の抵抗値は、テスターの2つのプローブを面内において10mm離れた点に当てて測定した抵抗値をいう。
金属層12の面内方向の抵抗値は高い値であるほどよい。面内方向の抵抗値が高い場合、導電パターン13同士の導通を防ぐ一方で、厚み方向の抵抗値は金属層12を形成する金属の抵抗値を有することとなるので、厚み方向には導電性が確保される。
金属層12は、Al(アルミニウム)、Cu(銅)、Pt(白金)、Au(金)、Ni(ニッケル)、またはこれらの合金からなる群から選択される金属を含んでいることが好ましい。これらの金属は、スパッタリング等の方法によって絶縁基材層11上に層を形成することができる。ここで、金属層12の厚みとは、平均厚みを指し、金属層12は、被膜状であるものに限られず、完全に繋がっていない形状のものを含む。例えば、金属層12がスパッタリングによって形成される場合には、水晶振動子等のモニターによって厚みの制御を行う。
本発明において、絶縁基材層11としては、絶縁性を有していればよく、圧電フィルムやタッチパネル材料をはじめとする機能性フィルムへの適用が可能である。圧電フィルムの材料としては、例えば、高分子電歪材料を用いることができる。高分子電歪材料は、永久双極子を有する高分子材料であれば、特に限定されない。高分子電歪材料の例としては、PVDF(ポリビニリデンフルオロイド)、PVDF系の共重合体、例えば、P(VDF−TrFE)およびP(VDF−VF)などのコポリマーや、P(VDF−TrFE−CFE)、P(VDF−TrFE−CTFE)、P(VDF−TrFE−CDFE)、P(VDF−TrFE−HFA)、P(VDF−TrFE−HFP)およびP(VDF−TrFE−VC)などのターポリマーが挙げられる。ここで、Pはポリを、VDFはビニリデンフルオライドを、TrFEはトリフルオロエチレンを、CFEはクロロフルオロエチレンを、CTFEはクロロトリフルオロエチレンを、CDFEはクロロジフルオロエチレンを、HFAはヘキサフルオロアセトンを、HFPはヘキサフルオロプロピレンを、VCはビニルクロライドを意味する。なかでも、P(VDF−TrFE−CFE)が、電圧の印加により大きな歪みが得られる点で特に好ましい。タッチパネル材料としては、PETフィルム、ポリイミドフィルム等を用いることができる。絶縁基材層11の厚みは適宜設定してよいが、例えば数μm以上100μm以下程度とすることができる。
導電パターン13は、電極として機能し得る有機導電性材料から形成される。かかる有機導電性材料の例としては、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)、PPy(ポリピロール)、PANI(ポリアニリン)などが挙げられる。有機導電性材料は、金属材料に比べて、導電パターン13を形成する絶縁基材層11の変形(動き)に追従でき、絶縁基材層11の変形を阻害せず、また、導電パターン13にクラックが導入され難いので好ましい。また、有機導電性材料は、インクを調製して刷毛塗り、マスクを用いたスプレー塗装、あるいはインクの粘度が高い場合にはスクリーン印刷等の方法で電極を形成することができる。導電パターン13の厚みは、使用する導電性材料などに応じて適宜設定してよいが、例えば10nm〜10μm程度とすることができる。
本発明において、導電パターン13は金属層12上に形成されている。前述のような面内方向の抵抗値を有している金属層12は厚みが薄く、金属がバルク化していないため、層の表面に数nmの凹凸を有していると考えられる。この凹凸によって表面積が増え、金属層12と前記導電性材料との接着性は向上する。また、このように厚みが薄い金属層12は、絶縁基材層11の変形に追随しやすく、絶縁基材層11から剥離しにくい。したがって、導電パターン付絶縁基材10において、導電パターン13を剥離しにくくすることができる。
導電パターン13を形成する導電性材料が有機導電性材料である場合、材料の劣化が問題となる場合があった。有機導電性材料は、紫外光、温度、酸化などの外部刺激により内部にもつ二重結合部に欠陥が生じることで、導電特性が劣化すると言われている。導電率が下がることで、さらに発熱などが生じて、劣化が加速する。また、有機導電性材料、特にPEDOTは、コロイド状の粒子を形成するために絶縁基材層11に密着しにくい。そのため、パターンの形成においてはバインダを用い、バインダを介して導電粒子が絶縁基材層11と接着して配列することになる。この導電粒子の配列は、絶縁基材層11の変形によって乱されることがあり、そうすると導電率は低下し、前記と同様に劣化が加速することとなる。本発明では、断続的に存在する薄い金属層12が、有機導電性材料からなる層をネットワークでつないでおり、導電率が下がりにくくしている。その結果、全体としての導電特性の劣化を抑えるという効果を得ることができる。
(実施例1)
絶縁基材層11として、PVDF−TrFE−CFEからなる長さ18mm、幅9mm、厚み10μmのフィルムを準備した。前記フィルムは、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に溶媒に溶かしたフィルム材料を、ドクターブレードなどの方法によって成形した後に、前記PETフィルムから剥離して得ることができる。このフィルムに、ロール・ツー・ロールのスパッタ装置を使用して、金属層12を形成した。金属としては、Alを用い、金属層の厚みは3nm以上5nm以下とした。
この金属層12を形成したフィルム(絶縁基材層11)上に、スクリーン印刷によって有機導電性材料であるPEDOTをパターニングし、その後、80℃で5分乾燥させ、導電パターン13a、13bを形成した。このようにして導電パターン付絶縁基材10を得た。PEDOTのパターニングにおいては、バインダとしてアミド基を含有するモノマーと、アクリル系モノマーあるいはビニル系モノマーとを用い、PEDOTとバインダとを含むインクを調製してスクリーン印刷を行った。
このとき、金属層12の面内方向の抵抗値は10MΩ、前記導電パターンの面内方向の抵抗値は10Ω以上100Ω以下の間にあり、これらの抵抗値の差は10MΩであった。
得られた導電パターン付絶縁基材10を用いてアクチュエータ20を作製した。アクチュエータ20は、導電パターン付絶縁基材10とフレキシブル基材21とを有しており、導電パターン付絶縁基材10はフレキシブル基材21と接着されている。フレキシブル基材21として、長さ20mm、幅10mm、厚み100μmのPETフィルムを用いた。
図2に、このアクチュエータの動作を説明する図を示す。図2(a)は変形していない状態のアクチュエータ、図2(b)は変形した状態のアクチュエータである。アクチュエータ20においては、導電パターン付絶縁基材10の導電パターン13a、13bを電極として用いることができる。電極(導電パターン13a、13b)には、電圧を印加するための引き出し線23a、23bが接続されている。フレキシブル基材端部21aは固定平面22に固定されており、力の支点として働く。一方、フレキシブル基材21のもう一方の端部21bは力の作用点として働く。
電圧1000Vを引き出し線に印加すると、電圧は電極(導電パターン13a、13b)に印加される。電圧は電極内ではほぼ一定であり、対向する電極間では、電界が発生する。電歪材料であるPVDF−TrFE−CFEは、電極方向には縮み、電極対向方向とは垂直方向には伸びる。しかしながら、電極13a部では、フレキシブル基材21によって動きが拘束されているため、結果的にはフレキシブル基材21は一方向に曲げ変形を起こす。本実施例においては、先端の変位Xは10mmと大きな変位を実現することができた。
このように、電界印加によって絶縁基材層11が大きく歪んでも、金属層12は、有機導電性材料(導電パターン13)と絶縁基材層11とで挟まれているため、剥がれにくくなる。有機導電性材料は、接着性を有するバインダを介してパターン形成の対象となる基材と接着して、導電粒子が配列することになる。このとき、基材表面に、数nm程度の厚みの金属層による表面凹凸があると、表面積が増えることにより接着性は増す。
また、前記のような電歪材料は、一般に、80V/μmの電界で2%程度歪む。通常の電極として機能するような低い抵抗値を有するように形成された金属層は、弾性限界は0.5%以下であるため、変形に追随できず、フィルムの変形を阻害する、あるいは、金属層にクラックが発生することがある。一方、本実施例のように10nm以下の厚みの金属層の場合は、金属層中で金属は断続的に存在しているにすぎないので、変形しやすい。そのため、電界印加によるフィルムの変形を阻害することはない。本構造の導電パターン付絶縁基材を用いることで、アクチュエータの電極部の信頼性は上がり、長時間の駆動が可能となる。
なお、前記の金属層12および導電パターン13a、13bの形成においては、フィルム(絶縁基材層11)の片面にスパッタを行い、その面に導電パターンのパターニングをし、さらにフィルムのもう片面についてスパッタおよび前記パターニングを行ってもよいし、フィルム(絶縁基材層11)の両面をまずスパッタしてから片面ずつ前記パターニングを行ってもよい。
また、フレキシブル基材21は、導電パターン付絶縁基材10の変形に追従して湾曲させることが可能である限り、任意の適切な可撓性材料から形成してよい。かかる可撓性材料の例としては、PETの他に、セロファン、塩化ビニル、ポリイミド、ポリエステルなどが挙げられる。また、基材21は、上述したような電歪材料から形成してもよい。フレキシブル基材21の厚みは適宜設定してよいが、例えば数μm以上100μm以下程度とすることができる。
本発明の導電パターン付絶縁基材は、種々の用途への適用が可能である。例えば、上記の実施形態のようなアクチュエータ以外にも、タッチパネルなど、各種の用途に適用できる。
10 導電パターン付絶縁基材
11 絶縁基材層
12 金属層
13、13a、13b 導電パターン
20 アクチュエータ
21 基材(フレキシブル基材)
21a、21b 基材端部
22 固定平面(動作固定端)
23a、23b 引き出し線
30、40 高分子アクチュエータ
31 ポリマ
32、33 構造化電極
32a、33a 電荷分布層
32b、33b 金属パターン
41 絶縁性エラストマー
42、43 導電性エラストマー
44、45 金属パターン

Claims (6)

  1. 絶縁基材層と、
    前記絶縁基材層上に形成された金属層と、
    前記金属層上に形成された導電性材料からなる導電パターンとを含み、
    前記金属層の厚みは10nm以下であって、
    前記導電性材料は、有機導電性材料であって、
    前記金属層は、絶縁基材層上に断続的に形成され、かつ面内方向の抵抗値は、前記導電パターンの面内方向の抵抗値よりも0.1MΩ以上大きいことを特徴とする導電パターン付絶縁基材。
  2. 前記金属層の面内方向の抵抗値は、前記絶縁基材層の面内方向の抵抗値との差が100MΩ以内である、請求項1記載の導電パターン付絶縁基材。
  3. 前記金属層の面内方向の抵抗値は、0.1MΩ〜100MΩの範囲内にある、請求項1または2記載の導電パターン付絶縁基材。
  4. 前記絶縁基材層は電歪材料である、請求項1から3のいずれか一項に記載の導電パターン付絶縁基材。
  5. 前記金属層は、アルミニウム、銅、プラチナ、金、ニッケル、またはこれらの合金からなる群から選択される金属を含んでいる、請求項1から4のいずれか一項に記載の導電パターン付絶縁基材。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の導電パターン付絶縁基材を備えるアクチュエータ。
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