JP6108097B2 - 制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、制御システムに関する。
ユーザが携帯する無線通信機能を有する装置を用いて車両のドア施開錠やエンジン始動を行うシステムが普及している。その実施形態には、いわゆるワイヤレスキーレスシステムやスマートキーシステム、さらにはNFC(Near Field Communication、近接場通信)を用いた形態などがある。
NFCを用いた形態の場合、具体的には、例えば車両の三角窓部分などにNFCリーダを装備し、ユーザが携帯する通信装置(例えばスマートフォン)にNFC機能を有するICを装備する。そして、車両のNFCリーダから電磁波を出力し、車外のユーザがスマートフォンを電磁波の到達範囲にかざすと、スマートフォンのICが受信した電磁波を変調する。その変調された電磁波をNFCリーダが受信して、当該車両の正規のスマートフォンによる変調だと認証したら、車両のドアがロック(施錠)、またはアンロック(開錠)される。
また、例えば車室内のエンジン始動用のドックにNFCリーダを装備して、そこから車室内に向けて電磁波を送出した状態で、ユーザがドックにスマートフォンを置き、スマートフォンが受信した電磁波を変調し、NFCリーダがそれを正規のスマートフォンによる変調だと認証したら、ユーザのボタン操作などによりエンジンが始動する。
このようにユーザが携帯する通信装置(携帯機)と車両の間の無線通信で車両ドア施開錠やエンジン始動を行うシステムでは、携帯機を紛失したり、携帯機を車内に閉じ込めたまま車両ドアを施錠してしまうことにより、以降のドア施開錠やエンジン始動などに支障をきたすことが起こり得る。例えば下記特許文献1には、これに関連して、携帯機が紛失した場合のために、第2識別データを送信する通信端末を別に備える構成を有するシステムが開示されている。
特開2007−132085号公報
上述のNFCを用いたシステムのように、車外からスマートフォンなどの携帯機をかざすとドアの施開錠が行えるシステムにおいては、例えば車両の三角窓などにNFCリーダが装備される構造となる。そして、この位置に装備されたNFCリーダから車外に向けて電磁波が出力され、上記のような手順によりドアの施開錠が行われる。
しかし、車両の三角窓などに備えられたNFCリーダから出力される電磁波は、車外へ出力されるのみでなく車内の側にも漏出する。したがって、例えば車室内におけるNFCリーダに近い場所に携帯機が置かれている場合などでは、その携帯機と車内に漏出した電磁波との間でNFCによる通信が行われてドアが施錠されてしまい、携帯機の車内閉じ込みが発生する可能性がある。このような携帯機の閉じ込みを抑制するような技術の開発が必要である。
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記に鑑み、携帯機と車両の間の通信によりドアの施開錠などを行う際に、電磁波の車内漏出による携帯機の車内閉じ込みを抑制する制御システムを提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明に係る制御システムは、車両の停車時に、ユーザが所持し無線通信機能を有する携帯機に向けて電磁波を出力し、前記携帯機に向けた電磁波を受信した前記携帯機から返信された電磁波を受信する、前記車両に備えられた通信部と、前記通信部が前記携帯機から返信された電磁波を受信した場合に、前記車両に対して所定の操作を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記車両のドアの閉鎖後の所定期間内に前記通信部が前記携帯機から返信された電磁波を受信した場合に、前記所定の操作を実行する機能を少なくとも一時的に無効化し、前記通信部は、前記ドアの閉鎖後の所定期間内において前記携帯機に向けた電磁波の強度を、前記ドアの閉鎖後の所定期間後において前記携帯機に向けた電磁波の強度より相対的に強くすることを特徴とする。この発明によれば、携帯機が停車後の車内に存在する情報を取得して車両の所定の操作を少なくとも一時的には無効にするので、例えば携帯機の車内への閉じ込みなどが効果的に抑制できる。
また、前記制御部は、前記車両のドアが開放されている期間内に前記通信部により前記携帯機から返信された電磁波を受信した場合に、前記所定の操作を実行する機能を少なくとも一時的に無効化する。こによれば、車両のドアが開放されている期間内における電磁波の受信の情報を効果的に用いることにより、例えば携帯機の車内への閉じ込みなどが効果的に抑制できる。
また、前記制御部は、前記車両のドアの閉鎖後の所定期間内に前記通信部が前記携帯機から返信された電磁波を受信した場合に、前記所定の操作を実行する機能を少なくとも一時的に無効化してもよい。こによれば、車両のドアの閉鎖後の所定期間内における電磁波の受信の情報を効果的に用いることにより、例えば携帯機の車内への閉じ込みなどが効果的に抑制できる。
また、前記通信部は、前記車両のドア閉鎖後の所定期間内において前記携帯機に向けた電磁波の強度を、前記車両のドアの閉鎖後の所定期間後において前記携帯機に向けた電磁波の強度よりも相対的に強くしてもよい。こによれば、車両のドア閉鎖後の所定期間内においては電磁波の強度を相対的に強くすることにより、相対的に弱い電磁波強度の場合の電磁波到達範囲の境界領域の携帯機を、車両のドア閉鎖後の所定期間内に効果的に検出できる。
また、前記携帯機に備えられた振動検出手段によって検出された振動に基づき前記携帯機から前記車両に送信された情報に応じて、前記制御部は前記所定の操作を実行する機能を少なくとも一時的に無効化してもよい。こによれば、携帯機の振動検出の情報を効果的に用いることにより、例えば携帯機の車内への閉じ込みなどが効果的に抑制できる。
本発明の制御システムの一実施形態における構成例を示す図。 制御システムにおける処理手順の第1の例を示すフローチャート。 制御システムにおける処理手順の第2の例を示すフローチャート。 制御システムにおける処理手順の第3の例を示すフローチャート。 制御システムにおける処理手順の第4の例を示すフローチャート。 本発明の処理手順による時間的推移の第1の例を示す図。 本発明の処理手順による時間的推移の第2の例を示す図。 本発明の処理手順による時間的推移の第3の例を示す図。 NFCリーダからの電磁波の内漏れと、車両の振動による携帯機の移動の例を示す図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明に係る車両の制御システム1の装置構成の概略図である。図1に示された制御システム1(以下、システム)は、車両2とスマートフォン3に渡って構成される。車両2は、本発明に係るECU20(電子制御装置)、NFCリーダ21、無線通信部22、ドアロック機構23を備える。
ECU20は本発明に係る車両側の情報処理全般を司る制御装置である。ECU20は通常のコンピュータと同様の構造、すなわち各種演算等を行うCPUや、各種情報を記憶するメモリ200を備える。メモリ200は、CPUの作業領域としての揮発性の記憶部(RAM)や、CPUでの情報処理で必要となるデータやプログラムを記憶する不揮発性の記憶部を備えるとすればよい。またECU20は計時機能を有するタイマ201も備える。
NFCリーダ21は、後述のスマートフォン3のNFC部32との間でNFC(近接場通信)を行う部位であり、例えばNFC部32の情報の読取処理を実行する。NFCリーダ21は、車両2における例えば各ドア部(例えば前側ドアの場合、いわゆる三角窓部分など)に複数装備される。無線通信部22は、後述のスマートフォン3の無線通信部33と無線通信する機能を備える。無線通信の種類や規格は特に限定されないが、例えばBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)などの無線LAN関係の規格としてもよい。ドアロック機構23は車両2のドアの施錠あるいは開錠のための部位である。
スマートフォン3は本発明に関係する構成として、CPU30、メモリ31、NFC部32、無線通信部33、加速度センサ34を備える。CPU30はスマートフォン3における情報処理全般を司る部位であるとともに、本発明に関するスマートフォン3側の情報処理全般も行う。メモリ31はCPU30の作業領域としての揮発性の記憶部(RAM)や、CPU30での情報処理で必要となるデータやプログラムを記憶する不揮発性の記憶部を備える。
NFC部32は、車両2のNFCリーダ21とともにNFCによる通信を行う部位である。NFCによる通信の詳細は公知のNFCと同様とすればよい。すなわちNFCリーダ21から所定の電磁波が例えば周囲10cm程度の範囲に出力され、その範囲内にNFC部32が入ると、例えばNFC部32が装備するアンテナで電磁波が受信される。受信された電磁波によりNFC部32内に電磁誘導の原理で起電力が発生し、NFC部32が動作して各種電気的処理が可能となる。そしてNFC部32は、NFCリーダ21から出力された電磁波を所定の方式で変調する。
NFC部32による変調方法のなかには各NFC部32のID情報も含まれるようにする。変調された電磁波がNFCリーダ21によって受信されて認証処理が行われることにより、NFCリーダ21は、電磁波到達範囲内にNFC部21が存在するか否か、およびそれがどのNFC部21なのかを検出する。NFC部32は電磁波の変調方法のなかにID以外の各種情報を含ませてもよい。なおNFC部32はスマートフォン3に装備された電池などによって動作する形態でもよい。
無線通信部33は上記のように、所定の無線通信の規格のもとで車両側の無線通信部22と無線通信を行う。加速度センサ34はスマートフォン3の振動を検出する。加速度センサ34の構造や検出原理は公知のものと同様とすればよい。なお後述のとおり本発明は、複数のスマートフォン3がある状況にも対応する。
以上の構成のもとでシステム1は、本発明に係る処理を実行する。図2はその第1の例を示している。図2以降にはドアの施錠に関する処理手順が示されている。図2(あるいは後述の図3から図5)に示された車両側の処理手順は、予めプログラム化して例えばメモリ200に記憶しておき、ECU20がそれを呼び出して自動的に実行すればよい。
図2の処理手順ではまずS10でECU20は、車両2のドアが開放されているか否かを判別する。ドアの開放あるいは閉鎖の情報はドアに装備されたカーテシスイッチから得ればよい。ドアが開放されている場合(S10:Y)はS20に進み、ドアが閉鎖されている場合(S10:N)はS10を繰り返してドア開放を待つ。
S20に進んだらECU20は、本システムにおけるNFC機能、つまりNFCリーダによってスマートフォンを検出したらドアを施錠する機能を無効化する。この無効化手順では、NFCリーダ21の機能を停止してもよいが、NFCリーダ21を機能させつつ、スマートフォン3のNFC部32がNFCリーダ21により検出されたら、ドア施錠はせず、そのスマートフォン3のIDを記憶する手順としてもよい。
S30でECU20は車両2のドアが閉鎖状態にあるか否かを判別する。閉鎖状態の情報もカーテシスイッチから取得すればよい。閉鎖状態にある場合(S30:Y)はS70に進み、まだ開放状態にある場合(S30:N)はS20に戻り、上記手順を繰り返す。
S35に進むことによりNFCの機能は有効化される。S70に進んだらECU20は、NFCによりスマートフォンが検出されていない状態から検出された状態に変化したか否かを判別する。上記変化があった場合(S70:Y)はS80に進み、上記変化がない場合(S70:N)はS70を繰り返して上記変化を待つ。なおS70が肯定判断となることは、S70の時点以前で当該スマートフォンが検出されていない状態にあることを含意する。
S80に進んだらECU20は車両2のドアを施錠する。以上が図2の処理手順である。図2の処理では、ドア閉鎖前にドア部のNFCリーダ21によりスマートフォンが検出された場合、それは車室内に置かれたスマートフォンだとみなせるという知見が用いられている。図2の処理により、スマートフォンの車内閉じ込みが効果的に抑制される。また、ユーザによるスマートフォンのかざし動作に適切に対応するため、S70では、単にスマートフォン3の検出を判別するのでなく、非検出から検出への変化を判別している。
図2の処理手順を実行した場合の時間的推移の例が図6に示されている。図6の例は、車両2の車室内に1つのスマートフォン3(スマホA)があり、乗員が別のスマートフォン3(スマホB)を所持している状況の例である。スマホAは、車室外向けに電磁波を出力するNFCリーダ21からの内漏れ電磁波の到達範囲内にあるとする。
NFCリーダ21からの電磁波出力は例えば車両2の停車中に行われるものとすればよい。これにより、時間t0でドアが開放される以前からスマホAはNFCリーダ21により検出される。しかし図6に示すとおり、図2の処理手順によれば、S20での無効化処理により、時間t1のドア閉鎖後にスマホAの検出によるドアロックは行われない。
図6の例では、ドア閉鎖後の時間t2にスマホBがNFCリーダ21により検出される。なおNFCリーダ21による検出の際にはID照合により、検出されたのがどのスマホなのかがECU20側で把握される。時間t2でECU20はスマホBが新たに検出されたことを認識する。このようにドア閉鎖後に新たに検出されたスマホは、車外からユーザによりNFCリーダ21にかざされたスマホだと認識する。したがってユーザが車外からドアロックの意思を示していると判断して、実際にドアロックを実行する。つまり、時間t2でのスマホ検出によりS70が肯定判断となって、これにより図6では時間t2でドアがロックされる。
このように図2の処理手順は、S20で検出されたスマホと異なるスマホがS70で検出されたら、それは車外のユーザからのロック指令だとみなしてロックを実行する。ここでは、車外のユーザがスマホBを所持している場合には、先に検出されているスマホAを車内に閉じ込めても、以後のロック、アンロックに支障は生じないことが考慮されている。また図6の例では、ドア閉鎖後にスマホBが検出されなければ、ドアロックは実行されないこととなるので、スマホAの車室内閉じ込めが回避される。
なお図2の処理手順では、S50で例えばスマホAが検出されても、その後スマホAが非検出状態となって、S70でスマホAが非検出状態から検出状態に変化したら、S80でドアが施錠される。このようにする理由は、非検出から検出への変化のなかにユーザのドアロック意思が示されている可能性があるからである。したがって、何らかの理由でドア閉鎖以前にスマートフォンが検出されていても、それに関わらず、ユーザ意思に優先的に対応することができる。
次に図3は本発明における第2の処理手順の例を示している。図3の処理手順ではドア閉鎖後の所定期間をNFC機能を無効化する期間とする。なお、異なるフローチャートにおいて同一符号の手順は同様の処理を行えばよいとし、重複する説明は省略する。図3の処理手順は図2からS35を削除しS40からS61の手順を付加している。図3のS30以前では図2と同様にS10、S20を処理するとしてもよい。
図3のS40でECU20は、タイマ201によるカウントを開始する。これによりドア閉鎖からの経過時間が計時される。続いてS50でECU20はNFC機能を無効化する。この手順では上記S20と同様の処理を実行すればよい。図3の処理手順では、S50で検出されたスマートフォンは、車両のドア閉鎖や乗員降車などに起因する車両の振動によって、車内のスマートフォンがNFCリーダ21の内漏れ電磁波到達範囲外から範囲内に移動し、そのスマートフォンが検出されたものだとみなす。その様子の例が図9に示されている。
そしてS60でECU20は、上記S40で開始されたタイマ201によるカウントが規定時間に達したか否かを判別する。ここで規定時間とは、ドア閉鎖の時点からドア閉鎖に起因する車両2の振動が収まったとみなせる時点までの期間長であり、予め適切に設定しておけばよい。タイマカウントが規定時間に達している場合(S60:Y)はS61に進み、まだ規定時間に達していない場合(S60:N)はS50へ戻って上記手順を繰り返す。S61に進んだらNFC機能を有効化する。
図3の処理手順では、S60が肯定判断となった時点以降は、上記のような車両の振動が収まっているとみなす。したがって図3のS70で検出されたスマートフォンは、車両の振動によるものでなく、車外のユーザがドアロックのためにNFCリーダ21にかざしたものだとみなす。したがってS80でドアロックを実行する。
図3の処理手順を実行した場合の時間的推移の例が図7に示されている。図7において時間t3がS60が肯定判断となる時点である。つまり、ドア閉鎖の時間t1からt3までの期間(無効期間)の長さが上記の規定時間である。
図7の例ではこの無効期間内の時間t4でスマホAが検出されている。しかし、スマホAの検出は無効期間内であり、上記のとおりこのような無効期間内の検出は車両の振動によるものだとみなされる。図3においては時間t3での検出はS50での検出であり、例えば検出されたスマホのIDの記憶のみを行ってドアロックは行われない。
そして時間t5にスマホBが検出されている。この検出は無効期間終了後なので、この検出はユーザによってNFCリーダ21にかざされたことによる検出だと判断する。図3ではS70が肯定判断となってS80でドアロックが実行される。以上のとおり図3の処理手順によりドア閉鎖後の振動によって車室内のスマートフォンが動くことによる検出を適切に無効化できる。よってスマートフォンの車室内閉じ込みが抑制できる。
次に図4は本発明における第3の処理手順の例を示している。車室内にスマートフォンが置かれている場合、置かれた場所がNFCの内漏れ電磁波到達範囲の境界領域の場合がある。ドア閉鎖などに伴う車両の振動で境界領域のスマートフォンが動くと、NFCによる非検出状態と検出状態とが敏感に入れ替わる。したがって図3の無効期間の終了後でも非検出から検出への変化が起こって、車外からのユーザによるかざし操作と誤認識される可能性がある。図4の処理手順には、こうした可能性を低減するための工夫が加えられている。
具体的に図4の処理手順には、図3の処理手順にS62、S63、S65の手順が付加されている。図4の実施形態では、NFCリーダ21からの電磁波出力を通常レベル(弱レベル)とそれより強いレベル(強レベル)の間で切替可能にする。そしてS62でECU20は、NFCリーダ21からの電磁波出力を強レベルに調節する。
S63でECU20はその時点でスマートフォンが検出されているか否かを判別する。スマートフォンが検出されている場合(S63:Y)はS65に進み、スマートフォンが検出されていない場合(S63:N)はS70に進む。S63が肯定判断となる場合は、ドア閉鎖から規定時間内にS50でスマートフォンが全く検出されなかった場合や、S50でスマートフォンが検出されたが、S63の時点ではそのスマートフォンが検出されなくなっている場合が含まれる。
S65に進んだらECU20は、NFCリーダ21からの電磁波出力を通常レベル(弱レベル)に調節する。S63でスマートフォンが検出されていない場合にはNFCリーダ21からの電磁波出力は強レベルのままとなる。なおS63の手順は省略して、S60が肯定判断なら常にS65に進むとしてもよい。
以上のように図4の処理では、ドア閉鎖から規定時間内においてはNFCリーダ21からの電磁波出力を強レベルにする。これにより、NFCリーダ21からの電磁波出力が通常レベルの場合に内漏れ電磁波到達範囲の境界領域に存在する車室内のスマートフォンが規定時間内に確実に検出され、検出されたスマートフォンは無効にされる。
したがって、電磁波出力が通常レベルに切り替えられた後に、境界領域のスマートフォンがドア閉鎖などによる振動で動いても、そのスマートフォンは無効となっているので、S70が肯定判断となってドアロックされることがなく、スマートフォンの車内閉じ込みが抑制される。
図4の処理手順を実行した場合の時間的推移の例が図8に示されている。図8の例ではスマホAがNFCリーダ21からの電磁波出力が通常レベルの場合の内漏れ電磁波到達範囲の境界領域に置かれているものとする。そして図8におけるスマホAの検出有無の時間的推移の部分では、図4の処理に従ってNFC出力の強弱を調節した場合が実線で、常にNFC出力を弱レベル(通常レベル)にした場合が破線で示されている。
図8の破線の場合には、無効期間内ではスマホAが検出されていないが、ドア閉鎖時における車両の振動によりスマホAが動いて、無効期間後の時間t6で内漏れ電磁波範囲内に入って検出されている。したがって例えば図3の処理を行う場合には、時間t6で車両ドアがロックされスマホAは閉じ込められる。これに対して図4の処理による実線の場合、無効期間の開始時から電磁波出力を強レベルとしているのでスマホAが無効期間内に検出される。
これによりスマホAの検出によってはドアロックはなされないこととなるので、スマホAの閉じ込みは回避される。図8の例では時間t7にスマホBが車外からかざされてドアロックされている。このように図4の処理によれば、NFCリーダの通常レベルの内漏れ電磁波到達範囲の境界領域のスマートフォンも電磁波を強レベルにすることにより無効期間内に検出できるので、その車内閉じ込みが効果的に回避できる。
次に図5は本発明における第4の処理手順の例を示している。図5の手順では、スマートフォンの側で振動を検出して、検出された振動が車内に置かれたスマートフォン特有の振動の場合に、その情報を車両へ無線で送ってドアロックしないようにする。図5の処理におけるスマートフォン側の手順は、予めプログラム化してメモリ31に記憶しておき、CPU30がそれを呼び出して自動的に実行すればよい。
具体的に図5の処理ではまずスマートフォン3のCPU30は、車両2のドアが閉鎖されたとの情報を無線通信部33により受信したか否かを判別する。車両2のドア閉鎖の情報は、車両のドアの閉鎖が例えばカーテシスイッチにより検出された時点でECU20の指令により車両2の無線通信部22から無線送信されるとすればよい。ドア閉鎖情報を受信した場合(S100:Y)はS110に進み、同情報をまだ受信していない場合(S100:N)はS100を繰り返して受信を待つ。
S110に進んだらCPU30は、加速度センサ34により規定の振動が検出されたか否かを判別する。ここで規定の振動とは、スマートフォン3が車室内に置かれている場合に検出される振動である(後述)。規定の振動が検出された場合(S110:Y)はS120に進み、規定の振動が検出されていない場合(S110:N)はS130に進む。
S120に進んだらCPU30は、ドアロックを許可しないとの情報を例えばメモリ31のRAM部分に記憶する。S130に進んだらCPU30は、ドアロックを許可するとの情報を例えばメモリ31のRAM部分に記憶する。そしてS140でCPU30は、S120またはS130で記憶された、ドアロックを許可しない、あるいは許可するとの情報を無線送信する。ここでの無線送信は、例えば無線通信部33による送信でも、NFC部32による送信でもよい。
車両2のECU20はS75において、スマートフォン3がNFCリーダ21によって検出されているか否かを判別する。検出されている場合(S75:Y)はS77に進み、検出されていない場合(S75:N)はS75を繰り返して検出を待つ。
S77に進んだらECU20は、ドアロック許可情報を受信したか否か、つまり上記S140で送信された情報を受信し、それがドアロック許可情報であるか否かを判別する。ドアロック許可情報を受信した場合(S77:Y)はS80に進み、ドアロック許可情報を受信していない場合(S77:Y)はS77を繰り返して受信を待つ。S80に進んだらECU20は車両2のドアロックを指令する。
上記S110の規定の振動について説明する。スマートフォン3が車室内にある場合は、ドア閉鎖による車両の振動が加速度センサ34で検出される。車両ドアを閉めたユーザがスマートフォン3を所持している場合は、加速度センサ34は、ドア閉鎖の振動とドア閉鎖のためのユーザ動作の振動とを検出する。車両ドアを閉めた人以外のユーザがスマートフォン3を所持している場合は、加速度センサ34はドア閉鎖と同期した振動を検出しない。以上を考慮すると、ドア閉鎖による車両の振動を含み、それ以外の振動を含まないような振動は、スマートフォン3が車室内にあることを示す振動であると考えられる。
したがって、ドア閉鎖による車両の振動を含み、それ以外の振動を含まないような振動をS110における規定の振動とすればよい。このような振動の判別処理は、振動の時間波形の分析により行ってもよい。あるいはより簡易に振動発生のタイミングのみで判別して、ドア閉鎖を含む所定期間内に振動が検出され、その前後の期間に振動が検出されないことを規定の振動としてもよい。
図5の手順により、スマートフォンの側で車両内に置かれている場合の特有の振動を検出したか否かを判別するので、スマートフォンが車両内に置かれている場合のドアロックが確実に回避できる。
上記では本発明の実施例をドアロックに関して述べたが、上記実施例をドアのアンロックにも関係させるには以下のようにすればよい。上記例ではスマホAが車内に置かれていることが検出されている状態で、別のスマホBが車外からかざされたらスマホAの存在に関わらずドアがロックされたが、この処理においてスマホAの存在によるドアロックが無効とされたことに加えてドアのアンロックも無効とすればよい。このようにすれば、ロックされた車内に存在するスマホAが、何らかの理由による車両の振動などによって内漏れ電磁波到達範囲外から範囲内に動いても、車両ドアはアンロックされない。
本発明の実施形態は特許請求の範囲に記載された主旨を逸脱しない範囲で適宜変更してよい。例えば上記実施例ではスマートフォンを用いているが、本発明はこれに限定されず、他の携帯電話機、さらには無線通信機能を有する装置一般でもよい。さらに上記実施例でのNFCを、いわゆるスマートキーシステムなども含むように、車両とユーザが携帯する通信装置との間の無線を用いたドア施錠、開錠方式一般に広げてもよい。
1 制御システム
2 車両
3 スマートフォン(携帯機)

Claims (4)

  1. 車両の停車時に、ユーザが所持し無線通信機能を有する携帯機に向けて電磁波を出力し、前記携帯機に向けた電磁波を受信した前記携帯機から返信された電磁波を受信する、前記車両に備えられた通信部と、
    前記通信部が前記携帯機から返信された電磁波を受信した場合に、前記車両に対して所定の操作を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記車両のドアの閉鎖後の所定期間内に前記通信部が前記携帯機から返信された電磁波を受信した場合に、前記所定の操作を実行する機能を少なくとも一時的に無効化し、
    前記通信部は、前記ドアの閉鎖後の所定期間内において前記携帯機に向けた電磁波の強度を、前記ドアの閉鎖後の所定期間後において前記携帯機に向けた電磁波の強度より相対的に強くすることを特徴とする制御システム。
  2. 前記制御部は、前記車両のドアが開放されている期間内に前記通信部により前記携帯機から返信された電磁波を受信した場合に、前記所定の操作を実行する機能を少なくとも一時的に無効化する請求項1に記載の制御システム。
  3. 記携帯機に備えられた振動検出手段によって検出された振動に基づき前記携帯機から前記車両に送信された情報に応じて、前記制御部は前記所定の操作を実行する機能を少なくとも一時的に無効化する請求項1又は2に記載の制御システム。
  4. 車両の停車時に、ユーザが所持し無線通信機能を有する携帯機に向けて電磁波を出力し、前記携帯機に向けた電磁波を受信した前記携帯機から返信された電磁波を受信する、前記車両に備えられた通信部と、
    前記通信部が前記携帯機から返信された電磁波を受信した場合に、前記車両に対して所定の操作を実行する制御部と、
    を備え、
    前記携帯機に備えられた振動検出手段によって検出された振動に基づき前記携帯機から前記車両に送信された情報に応じて、前記制御部は前記所定の操作を実行する機能を少なくとも一時的に無効化することを特徴とする制御システム。
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