JP6107197B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、パワー半導体モジュールなどの半導体装置の製造方法に関する。
図4は、特許文献1に記載されている従来の半導体装置500の要部構成図である。この半導体装置500はパワー半導体モジュールの例である。
半導体装置500は、半導体チップ106と、半導体チップ106をはんだ等の接合材105により接合したDCB(Direct Copper Bonding)基板104と、半導体チップ106の表面電極にはんだなどの接合材107を介して固定されるピン108を有するピン付プリント基板109と、外部端子110と、DCB基板104の底面と外部端子110の先端部分を露出させそのほかの部分を封止する封止樹脂111とを備える。尚、外部端子110は、ピン付プリント基板109や後述の回路パターン103に接続されている。DCB基板104は、セラミック基板102、このセラミック基板102のおもて面に形成され前記半導体チップ106を固着するCuで形成された回路パターン103およびセラミック基板102の裏面に形成されるCuの放熱板101で構成される。この放熱板101は図示しない放熱フィンに固定される。
この構造では、ピン付プリント基板109のピン108を半導体チップ106の表面電極(制御電極や主電極)に接続して、外部端子110(制御端子や主端子)を介して外部へ導出する。尚、半導体チップ106上の制御電極、主電極は図示を省略している。
DCB基板104の回路パターン103、半導体チップ106およびピン付プリント基板109により電流経路が形成される。接合材107にはんだを使用する場合は、半導体チップ106の表面電極とピン108の接合部分にはんだを配置し、加熱・冷却することで接合が行なわれる。
SiC素子のようなWBG(Wide Band Gap)素子を搭載した半導体装置の場合、その特長を生かすために、シリコン素子を搭載した半導体装置より高温動作させて用いられる。動作温度範囲が200℃以上になると、半導体チップ106を外界から保護する封止材料として、従来のゲルを用いることは困難となる。そこで、従来のゲルに比べてガラス転移温度Tgの高いエポキシ樹脂のようなモールド樹脂による樹脂封止が必要となる。
図5は、図4の半導体装置500の樹脂封止工程を模式的に示す図であり、同図(a)〜同図(c)は工程順に示した要部工程断面図である。
同図(a)において、外部端子110を含み、DCB基板104、半導体チップ106、ピン付プリント基板109の接合が完了した接合体112(図4に点線で囲んだ部分)を金型120にセットする。金型120の内部(キャビティ)は、底面が平坦な形状である。このほか、半導体装置500の封止樹脂には、半導体装置500を放熱フィン(後述、図7参照)へ取り付けるための孔部などが形成され、金型120にはその形状に対応した形状のキャビティやコアが準備されるが、図5では、図示を簡略にするため、キャビティ内部を矩形状で示した。
上記のような金型120のキャビティに液状の封止樹脂111aを流し込む。液状の封止樹脂111aは、例えば溶融したエポキシ樹脂であり、図示していないシリンダー等により10MPa程度の圧力で金型120のキャビティ内に流し込む。その後に、金型120を120℃程度の温度で3分程度保持し、液状の封止樹脂111aを半硬化させて封止樹脂111bにする(1次硬化工程)。
ここで、半硬化とは、金型120への流入時は流動性のあった封止樹脂111aを、少なくとも流動性がなくなり、10MPa程度の荷重を与えると変形する程度に硬化した状態であり、さらには、離型可能な程度に硬化した状態をいう。
同図(b)において、半硬化した封止樹脂111bを金型120から外し(離型し)、平坦な支持台に載置して200℃程度の温度雰囲気にて封止樹脂111bを硬化させ、完全硬化した封止樹脂111cにする(2次硬化工程)。
同図(c)において、封止樹脂111cを冷却して室温に戻し完全硬化した封止樹脂111にすることで樹脂封止工程は終了する。
図6は、特許文献2に示す別の半導体装置600の樹脂封止工程図である。図中の符号で10は配線基板、11は空洞部、12は回路配線、20は仮固定テープ、80はモールド金型、81は下金型、82は上金型、811,821はキャビテイ、812は凸型湾曲面、822は凹型湾曲面、823はゲートが位置する箇所、824はランナーが位置する個所である。
この半導体装置600は、半導体チップ(半導体素子S)を含む配線基板10を封止樹脂を用いて封止する際に、キャビティ内部が曲面(凹型湾曲面822、凸型湾曲面812)となった金型(上金型82、下金型81)を上下面に使用する。この曲面は半導体装置600の封止樹脂が硬化時に収縮して変形して発生する反り量と同等の逆反りとしており、完全硬化した後、金型から封止樹脂を外すことで反りのない封止樹脂が得られることが開示されている。この開示された方法では、樹脂の硬化は1工程で行なわれる。
また、特許文献3には、モールドした封止樹脂の硬化時の収縮によって発生するパッケージの反りを矯正するために、一対のパッケージを背中合わせにつき合わせて表面側から押圧挟持した状態で高温補完し、封止樹脂を完全硬化させる工程で封止樹脂層の反りを矯正することが開示されている。この開示されている方法では、樹脂の硬化は1工程で行なわれる。
また、特許文献4は、金型に保持したまま冷却することで反りの発生を矯正することが開示されている。この開示されている方法では、樹脂の硬化は1工程で行なわれる。
特開2009−64852号公報 特開2003−158143号公報 特開平6−252186号公報 特開平6−270186号公報
図4の半導体装置500の構造では、封止樹脂111の下部に配置されているセラミクス基板102の線膨張係数が小さく、封止樹脂111や他部材の線膨張係数が大きいために封止樹脂111の上部の収縮量が多く、下部の収縮量が小さくなる。
そのため、半導体装置500は、図5(c)に示すように、半導体装置500の下方に凸状の反りが生じる。この反りは、図5(c)に示す半導体装置500の中央部分と左右の端部との間で100μm以上と大きな反りとなる。この状態て、半導体装置500を放熱フィンへ搭載する際、半導体装置500と放熱フィン117との間に隙間ができる。この隙間を解消するために、半導体装置500を大きな力116で放熱フィン117へボルトなどで締結することで半導体装置500の底面114を平坦にすると、図7(モデル図である)に示すように、封止樹脂111にクラック130が入ってしまう。そうすると、半導体装置500を放熱フィン117へ組み付ける際に、半導体装置500を破損させてしまうことになる。
このように放熱フィンへの搭載時に半導体装置500にクラックが入るのを防止するために、底面114を平坦になるまでの締結力の印加をしないと、半導体装置500の反り形状に起因して、半導体装置500と放熱フィン117との間に多少の隙間が生じてしまう。半導体装置500と放熱フィン117との間に隙間が生じた状態では、半導体装置500と放熱フィン117との間の接触熱抵抗が大きくなってしまう。半導体装置500と放熱フィン117との間にコンパウンド(図示せず)を塗布したとしても半導体装置500と放熱フィンとの間の熱抵抗は大きく、半導体装置500の放熱性能を悪化させてしまう。
また、特許文献2〜4では、樹脂硬化を1工程で行なっており、金型に封止樹脂が入った状態で完全硬化させ、金型を室温に戻してから取り出している。このような方法にガラス転移温度Tgが高い封止樹脂を用いると、ガラス転移温度Tgが高い封止樹脂は硬化時間が長いため、大量生産が難しい。また、大量生産のためには多数の金型が必要となってコスト増となる。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、底面を平坦もしくは所定の大きさで下方に凸状にでき、ガラス転移温度Tgの高い封止樹脂へのクラックなどの欠陥の導入を防止できる低コストの半導体装置の製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するために、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明によれば、絶縁基板、該絶縁基板の裏面に固着した放熱板、および前記絶縁基板のおもて面に固着した回路パターンを備えたDCB(Direct Copper Bonding)基板と、該回路パターンに固着した半導体チップと、を内部部材として下部に備え、前記DCB基板よりも熱膨張係数が高いモールド樹脂で前記放熱板の底面が露出した状態で前記内部部材を内部に封止した半導体装置の製造方法において、前記半導体装置を構成する内部部材を収納した金型に液状の封止樹脂を充填して封止体を形成し、前記封止樹脂が離型可能な硬度に硬化した状態で前記封止体を金型から外し、前記封止体の底面を上方が凸状となるよう矯正し、その後、前記封止体の封止樹脂を完全硬化させる半導体装置の製造方法とする。
また、特許請求の範囲の請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記内部部材を収納した金型に液状の封止樹脂を充填して封止体を形成し、所定の第1温度で前記封止樹脂が離型可能な硬度まで硬化させる1次硬化工程と、封止樹脂が1次硬化した封止体を前記金型から取り出し、該封止体を凸状の曲率を有するR定番に載置し、前記の第1温度より高い第2温度で前記封止樹脂と前記放熱板のそれぞれの底面を前記R定番に密着固定させて、前記封止体の底面を上方が凸状となるよう矯正する工程と、前記封止体を前記第2温度以上の第3温度で硬化させる2次硬化工程と、を含む製造方法とする。
また、特許請求の範囲の請求項3記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、前記第2の温度と前記第3の温度を同じ温度にするとよい。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載の発明によれば、請求項2または3に記載の発明において、前記の2次硬化工程を前記R定番に前記封止樹脂を密着固定した状態で行なうとよい。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載の発明によれば、請求項2または3に記載の発明において、前記の第3温度が150℃以上、250℃以下であるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項6に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、前記半導体チップが、WBG材料で形成されるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項7に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、前記封止樹脂が、モールド樹脂であるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項8に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、前記内部部材は、さらに、該半導体チップの表面電極に固着したピンと、該ピンを有するプリント基板と、該プリント基板の配線と接続する外部端子を備え、前記封止体の底面に前記放熱板の底面が露出し、前記封止体の上面に前記外部端子が露出するように、前記内部部材を封止するとよい。
この発明において、封止樹脂の硬化工程を半硬化の1次硬化工程と、この半硬化した封止樹脂の底面を上方が凸状となるよう矯正したあと完全硬化させる2次硬化工程との2工程で行うことで、封止樹脂の底面(放熱板の底面)を平坦もしくは多少下方に凸状の反りにすることができる。その結果、半導体装置をフィンに取り付けた場合の接触熱抵抗を小さくできて半導体装置の放熱性能を高めることができる。また、隙間に塗布するコンパウンド量を減らすことができて製造コストを低減できる。
この発明の一実施例に係る半導体装置の製造方法であり、(a)〜(d)は工程順に示した要部製造工程断面図である。 モデル化した封止樹脂111の要部断面図である。 高温から室温に戻するときの封止樹脂111の反り状態を示す図であり、(a)は高温の状態の図、(b)は室温の図である。 特許文献1に記載されている従来の半導体装置500の要部構成図である。 図4の半導体装置500の樹脂封止工程を模式的に示す図であり、(a)〜(c)は工程順に示した要部工程断面図である。 特許文献2に示す別の半導体装置600の樹脂封止工程図である。 封止樹脂111にクラックが導入された図である。
この発明では、封止樹脂の硬化を2工程で行なう。1次硬化工程で半硬化した封止樹脂にする。2次硬化工程では、高い温度で封止樹脂を完全硬化させて、ガラス転移温度Tgの高い完全硬化した封止樹脂にする。この2次硬化工程で、R定番113等を用いて、封止樹脂を底面が上方が凸状となるよう矯正しする。ここで、封止樹脂が硬化する過程で、高温から室温に戻るときに封止樹脂とDCB基板との熱膨張差で生じる反りと反対向きの反り、すなわち底面が上方が凸状となる反りを逆反りということとする。
実施の形態を以下の実施例で説明する。尚、従来の部位と同一部位には同一の符号を付した。
<実施例>
図1は、この発明の一実施例に係る半導体装置の樹脂封止工程を模式的に示す図であり、同図(a)〜同図(d)は工程順に示した要部製造工程断面図である。この半導体装置の内部の構成、すなわち、外部端子110を含み、半導体チップ106、DCB基板104、ピン付プリント基板109の接合が完了した接合体112の封止樹脂にて封止される部分は、図4に点線で囲んだ部分と同一であるので、その説明は省略する。また、この発明は封止樹脂の硬化時に収縮に起因する反りが生じる半導体装置の製造に適用できる。
図1では、本発明の樹脂封止工程について説明している。また、図1に符号111で示す部分は、接合体112(外部端子110を含み、DCB基板104、半導体チップ106、ピン付プリント基板109の接合が完了している部分)を封止する樹脂である。図示を簡略化して封止樹脂111の部分のみを図示し、図2のように外部端子110が露出した矩形(直方体)の封止樹脂111として表す。また、封止樹脂111の下面にはDCB基板104の下側の放熱板101の底面114が露出し、封止樹脂111の上部からは外部端子110が露出している。従って、封止樹脂111の底面111と放熱板101の底面111には同一符号を付した。
同図(a)において、下金型121内に接合体112を載置する。このとき接合体112の最下面すなわち放熱板101の底面を下金型121に密着させる。下金型121の内側(キャビティの底面)は平坦であり、放熱板101の底面も平坦であるので両者は密着する。続いて、下金型121に上金型122を合わせて固定する。この下金型121と上金型122で金型120が構成される。この金型120には接合体112が収納されている。続いて、この金型120内部に液状の封止樹脂111aを注入して,金型120の内部に液状の封止樹脂111aを充填する。
液状の封止樹脂111aは、液状の封止樹脂111aは、例えば溶融したエポキシ樹脂であり、図示していないシリンダー等により10MPa程度の圧力で金型120のキャビティ内に流し込む。
続いて、液状の樹脂111aを所定の硬さの封止樹脂(111b)となるまで硬化させる(1次硬化工程)。1次硬化工程では、液状の樹脂111aを少なくとも、流動性がなくなる程度まで硬化させ、さらには金型120から離型できる程度の硬さまで硬化(半硬化)させる。このとき、1次硬化では、完全に硬化させるのではなく、後述の工程で塑性変形が可能な程度の硬化を行う。これは、金型を所定の温度(第1の温度)で所定時間保持することで行う。例えば、金型120を150℃程度の温度で保持する。金型120を150℃に保持することで液状の封止樹脂111aを150℃程度の温度にする。このような温度で保持することにより、液状の樹脂111aの硬化が促進され、生産性よく硬化させることができる。この例では金型120が150℃の状態を10分程度保持した。
同図(b)において、半硬化した封止樹脂111bを金型120から外す。封止樹脂111bは金型120から離型できる程度に硬化した(半硬化)状態である。このような半硬化状態では、封止樹脂111bに外力を印加すると封止樹脂111bが変形しうる状態である。このため、金型120から外すときに封止樹脂111bにはクラックなどの欠陥は導入されない。
続いて、例えば、所定の温度(第2の温度)に保ったR定番113上に封止樹脂111bを載置する。例えば、150℃程度に保ったR定番を用いる。R定番113は、上方に凸状の曲率が形成された定番であり、封止樹脂111bを固定するためのねじ止め孔(図示せず)が設けられている。封止樹脂111bの長手方向の両端には金属製ネジ止め孔(図示せず)が一体に形成されている。このネジ止め孔は放熱フィンに半導体装置(封止樹脂111b)を取り付けるときに用いられる。
このように、封止樹脂111bのねじ止め孔とR定番113のねじ止め孔によって両者の位置合わせを行うことができる。特に、R定番の上方に凸状となった部分の頂点の位置を封止樹脂111bの中央部分に位置合わせすることができる。
封止樹脂111bのねじ止め孔とR定番113のねじ止め孔をボルト等の締結部材(図示せず)によって固定する。このボルトの締結力を調整することにより、封止樹脂111bのR定番113への押しつけ圧力を調節して、封止樹脂111bをR定番113の凸状の湾曲面113aに密着固定する。
尚、モジュールの平面形状は、図1の左右方向の方が長く、図1の紙面に対して奥行き方向の方が短いので、樹脂封止時の反りは図1(b)のように長手方向に対して上下方向の反りが顕著となる。この場合は、図1(c)のように長手方向に対しての反りを矯正する。
また、モジュールの平面形状が方形に近い場合には、モジュールの平面視の各頂点から中央部へ向かってが凸状の湾曲面を有するR定盤を用いる。例えば、4点締めのモジュールのように、ねじ止め孔が各頂点付近に設けられている場合は、このねじ止め孔を用いてR定盤に固定して2次硬化を行う。ことでモジュールの平面視の各頂点から中央部へ向かって、封止体の底面を上方に凸状の反りを与えることができる。
封止樹脂111bは、半硬化状態にあるので、この密着固定により封止樹脂111bの底面114はR定番113の曲率に変形する。このR定番113の湾曲面113aの曲率は、封止樹脂111を室温に戻したときに、樹脂封止111の底面114が平坦もしくは下方に凸状に反る(50μm程度)ように、予め定めたものである。つまり、室温に戻したときの封止樹脂111の反り量(150μm程度)を打ち消す形状(逆反り形状)となる上方に凸状の曲率にする。反り量は、例えば100〜150μm程度とする。
次に、同図(c)において、封止樹脂111bをR定番113から外し、封止樹脂111bを、所定の温度(第3の温度)で所定時間保持する。例えば、200℃程度の恒温槽に入れて1時間程度保持し、半硬化した封止樹脂111bを完全硬化させる。この工程により、ガラス転移温度Tgの高い封止樹脂111cにする(2次硬化工程)。前記の完全硬化させる温度は150℃以上、250℃以下がよい。150℃未満では硬化温度低く完全硬化が困難になる。一方、250℃超では封止樹脂111内の部材112の接合部(特にはんだなどの接合材105,107の場合)が劣化するなどの問題が発生する。そのため、200℃程度が好適である。
同図(d)において、封止樹脂111cを室温に戻して、樹脂封止111cの底面114(放熱板101の底面101a)を平坦もしくは下方に凸状に反らした状態の完全硬化した室温状態の封止樹脂111にする。この反りの程度は、例えば、50μm程度以下である。
このように、樹脂硬化工程を2工程にして、封止樹脂(111b)が1次硬化工程で半硬化した状態で金型から取り出して形状を矯正している。そのため、矯正時にクラックなどの欠陥の導入を防止できる。その結果、製造良品率が向上し製造コストを低減することができる。
また、R定番113を用いて、半硬化状態の封止樹脂111bに逆反りを与え、2次硬化工程で、逆反り状態のままガラス転移温度Tgの高い封止樹脂111cに完全硬化する。封止樹脂111cを室温に戻したときに、封止樹脂111cの底面114を平坦もしくは50μm程度下方に凸状の反りが付いた状態の完全硬化した封止樹脂111にすることができる。
その結果、図示しない冷却フィンに封止樹脂111の裏面114(放熱板101の裏面101a)を隙間無く密着固定させることができて、半導体装置の放熱効率を高めることができる。尚、前記の符号の111は、封止樹脂の総称もしくは室温状態での封止樹脂を示す。
尚、前記の図1(b)の工程で図1(c)の工程まで行なっても構わない。つまり、R定番113に封止樹脂111bを密着させた状態でR定番113の温度を200℃程度にして完全硬化を行う。このように、図1(b)の温度を図1(c)の温度に合わせて行うことで、図1(c)の工程を省くことができる。
また、半導体チップ106は、シリコンの他にSiC(炭化珪素)およびGaN(窒化ガリウム)などのWBG材料で形成されチップ(素子)である。
つぎに、本発明における封止樹脂111の反りについてさらに図3を用いて説明する。
図3は、高温から室温に戻するときの封止樹脂111の反り状態を示す図であり、同図(a)は高温の状態の図、同図(b)は室温の図である。封止樹脂111の上部では熱膨張係数の高い封止樹脂111の比率高くなり、下部では熱膨張係数の低いDCB基板104がある。そのため、封止樹脂111の上部の収縮が大きくなり、封止樹脂111を室温に戻したとき、封止樹脂111の底面114は上方に凸状の状態から平坦になる変形が起こる。図中の矢印115の長さは線膨張係数の大きさを表す。
つぎに、封止樹脂111の底面114が上方に凸状の状態(図3(a))から平坦の状態(図3(b))に移行する順序を説明する。
(1)封止樹脂111が高温から室温に戻る際には必ず硬化収縮が起こる。
(2)この時の反り量は形状や温度によって異なるが、収縮時の反り量を予め測定により求めておく。
(3)封止樹脂111の高温での硬化時に、(2)の項の測定で求めた反り量と同じ反り量で反りの向きが逆になる逆反りをR定番113を用いて与えておく。こうすることで、2次硬化した後、室温に戻したときの封止樹脂111の底面114の反りを平坦の状態にすることができる。R定番の曲率を調整することで、50μm程度の下方に凸状の反りを与えることもできる。
尚、図3において、封止樹脂111が完全硬化後に、R定番113を用いて反りを与える作業を行うと、完全硬化した封止樹脂111は変形に対して脆いやめにクラックが導入されたり割れが発生する。そのため、完全に硬化する前に金型120から封止樹脂111を離型し、ある程度柔らかい状態(半硬化)でDCB基板104の底面101aの形状を矯正する逆反りを付けることが重要である。
また、1次硬化時に硬化させ過ぎると、2次硬化工程でのR定番113を用いて逆反りを与える際に、封止樹脂111にクラックが導入されたり割れが発生する惧れがある。そのため、前記したように、1次硬化工程の温度は80℃程度、処理時間は10分程度が好適である。
また、硬化工程の途中で、封止体を型から出すため、型の利用率を高めることができる。
101 放熱板
102 絶縁基板
103 回路パターン
104 DCB基板
105,107 接合材
106 半導体チップ
108 ピン
109 ピン付プリント基板
110 外部端子
111 封止樹脂の総称または完全硬化した室温状態の封止樹脂
111a 液状の封止樹脂
111b 半硬化した封止樹脂(中温または高温状態)
111c 完全硬化した封止樹脂(高温状態)
112 部材
113 R定番
113a 凸上の湾曲面
114 裏面
115,116 矢印
120 金型
121 下金型
122 上金型
130 クラック
500,600 半導体装置

Claims (8)

  1. 絶縁基板、該絶縁基板の裏面に固着した放熱板、および前記絶縁基板のおもて面に固着した回路パターンを備えたDCB(Direct Copper Bonding)基板と、該回路パターンに固着した半導体チップと、を内部部材として下部に備え、前記DCB基板よりも熱膨張係数が高いモールド樹脂で前記放熱板の底面が露出した状態で前記内部部材を内部に封止した半導体装置の製造方法において、
    前記半導体装置を構成する内部部材を収納した金型に液状の封止樹脂を充填して封止体を形成し、
    前記封止樹脂が離型可能な硬度に硬化した状態で前記封止体を金型から外し、
    前記封止体の底面を上方が凸状となるよう矯正し、
    その後、前記封止体の封止樹脂を完全硬化させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記内部部材を収納した金型に液状の封止樹脂を充填して封止体を形成し、所定の第1温度で前記封止樹脂が離型可能な硬度まで硬化させる1次硬化工程と、
    封止樹脂が1次硬化した封止体を前記金型から取り出し、該封止体を凸状の曲率を有するR定番に載置し、前記の第1温度より高い第2温度で前記封止樹脂と前記放熱板のそれぞれの底面を前記R定番に密着固定させて、前記封止体の底面を上方が凸状となるよう矯正する工程と、
    前記封止体を前記第2温度以上の第3温度で硬化させる2次硬化工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の温度と前記第3の温度を同じ温度にすることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記の2次硬化工程を前記R定番に前記封止樹脂を密着固定した状態で行なうことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記の第3温度が150℃以上であることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記半導体チップが、WBG(Wide Band Gap)材料で形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記封止樹脂が、モールド樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記内部部材は、さらに、該半導体チップの表面電極に固着したピンと、該ピンを有するプリント基板と、該プリント基板の配線と接続する外部端子を備え
    前記封止体の底面に前記放熱板の底面が露出し、前記封止体の上面に前記外部端子が露出するように、前記内部部材を封止することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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