JP6106346B1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツを拡大表示状態でユーザに閲覧させるにあたり、ユーザの操作負担の軽減を図りつつ、適正なコマ順序でのコンテンツ閲覧を可能としながらシステム開発コストの削減が図られるようにする。コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態の前記コンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における、前記表示画面の移動軌跡を取得する閲覧態様情報取得部と、移動軌跡が取得されたコンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、移動軌跡に基づく順序で順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御部とを備える。

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理装置を実現するプログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体に関するものであり、特には、コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツをユーザに閲覧させる際の表示制御に係る技術分野に関する。
特開2013−8152号公報 特開2002−183207号公報 特開2012−133659号公報
例えば腕時計型等のウェアラブル端末やスマートフォン等の携帯型端末においては、表示画面のサイズが比較的小さく、表示画面においてコンテンツを等倍で表示した場合にコンテンツの視認性が低下する傾向となる。特に、マンガ等のコンテンツについては、台詞等の文字部分の視認性が低下することでコンテンツを読み進めることが困難となる虞がある。
このため、携帯型端末を使用したコンテンツの閲覧は、コンテンツを拡大表示状態として行われる傾向にある。
しかしながら、コンテンツを拡大表示状態として閲覧するにあたっては、ページ送り操作のみならず、表示画面内にページのどの部分を表示させるかを調整するためのスクロール操作を比較的頻繁に行うことを要し、操作の煩わしさが伴う。
特に、マンガ等、コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツについては、次のコマがページ内の何処に位置しているかを途中で見失う可能性があり、その場合はコマを探索するための操作(例えばスクロール操作や縮小操作)を要し、操作がさらに煩わしいものとなる。
上記特許文献1〜3には、マンガ等のコマ割りがされたコンテンツについて、コマ送り表示をユーザ操作に依らず自動的に行う技術が開示されている。
コマ送り表示を自動的で行うことにより、コンテンツを拡大表示状態で閲覧する際のユーザの操作負担軽減が図られる。
しかしながら、上記特許文献1、2では、コマ順序を表す情報を予めコンテンツごとに用意しておくことを前提としている。コマ順序を表す情報を予めコンテンツごとに用意しておくためには、各コンテンツについて、予め人手によりコマ順序を調べておくことを要し、人員的負担が大きくなり、ユーザにコンテンツを閲覧させるためのシステムの開発コストが増大してしまう虞がある。
また、上記特許文献3では、コマ順序は、コンテンツのレイアウトから推測することが言及されているが、その具体的な手法について開示はなく、正しいコマ順序を推定することが困難と推定される。
本発明は上記のような事情に鑑み為されたものであり、コマ割りがされ所定のコマ順序で読み進められるべきコンテンツを拡大表示状態でユーザに閲覧させるにあたり、ユーザの操作負担の軽減を図りつつ、適正なコマ順序でのコンテンツ閲覧を可能としながらシステム開発コストの削減が図られるようにすることを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、コマ割りがされ所定のコマ順序で読み進められるべきコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態の前記コンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における前記表示画面の移動軌跡を、前記コンテンツごとに複数のユーザについて取得する閲覧態様情報取得部と、前記複数のユーザについて取得した前記移動軌跡に基づいて前記コンテンツにおけるコマ順序を推定するコマ順序推定部と、前記コマ順序が推定された前記コンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、前記推定されたコマ順序に従って順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御部と、を備えるものである。
上記構成により、コンテンツの自動コマ送り表示は、ユーザが実際にコンテンツを閲覧した際の表示画面移動軌跡に基づくコマ送り順序で実現される。
上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記表示制御部は、前記表示画面内の表示コマがコマ内の文字数に応じた時間で順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御することが可能である。
これにより、自動コマ送り表示時における各コマの表示時間をコマの内容理解に要する適切な時間に制御することが可能となる。
上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記表示制御部は、前記表示コマ内の文字のサイズに応じて前記コンテンツの拡大率が設定されるように表示動作を制御することが可能である。
これにより、自動コマ送り表示時におけるコンテンツ拡大率をコンテンツ内容の理解に要する適切な拡大率に制御することが可能となる。
上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記表示制御部は、前記表示コマの画サイズに応じて前記コンテンツの拡大率が設定されるように表示動作を制御することが可能である。
これにより、例えばコマ画サイズが小さければ拡大率を大きく、コマ画サイズが大きければ拡大率を小さくすることが可能となり、表示画面内におけるコマ表示サイズを或る程度一定に保つことが可能となる。
上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記閲覧態様情報取得部は、前記移動軌跡と共に、前記コマの閲覧に要した時間であるコマ閲覧時間を取得し、前記表示制御部は、前記表示画面内での表示コマの遷移速度が前記コマ閲覧時間に基づく速度となるように表示動作を制御することが可能である。
これにより、ユーザによる実際のコマ閲覧時間に基づいて、自動コマ送り表示時における表示コマの遷移速度を制御可能となる。
上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記閲覧態様情報取得部は、前記移動軌跡と共に、前記コンテンツの閲覧時における拡大率の遷移履歴を取得し、前記表示制御部は、前記コンテンツの拡大率が前記遷移履歴に基づく態様で遷移されるように表示動作を制御することが可能である。
これにより、ユーザによる実際のコンテンツ拡大率遷移に基づいて、自動コマ送り表示時におけるコンテンツ拡大率の遷移態様を制御可能となる。
上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記閲覧態様情報取得部は、前記移動軌跡と共に、前記コマごとの閲覧時間を取得し、前記表示制御部は、文字数が所定数以上のコマであって取得した前記閲覧時間が所定時間以下であるコマについては、前記文字数に応じた表示時間の制御対象から除外することが可能である。
これにより、文字数が多くてもユーザによって読み飛ばされたと推定されるコマ(読み飛ばしコマ)については、文字数に左右されない表示時間を設定可能となる。
また、本発明に係る情報処理方法は、コマ割りがされ所定のコマ順序で読み進められるべきコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態の前記コンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における前記表示画面の移動軌跡を、前記コンテンツごとに複数のユーザについて取得する閲覧態様情報取得ステップと、前記複数のユーザについて取得した前記移動軌跡に基づいて前記コンテンツにおけるコマ順序を推定するコマ順序推定ステップと、前記コマ順序が推定された前記コンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、前記推定されたコマ順序に従って順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御ステップと、を情報処理装置が実行する情報処理方法である。
このような情報処理方法によっても、上記した本発明に係る情報処理装置と同様の作用が得られる。
さらに、本発明に係るプログラムは、上記情報処理方法として実行する処理を情報処理装置に実行させるプログラムである。
さらにまた、本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶した記憶媒体である。これらのプログラムや記憶媒体により上記の情報処理装置を実現する。
本発明によれば、コマ割りがされ所定のコマ順序で読み進められるべきコンテンツを拡大表示状態でユーザに閲覧させるにあたり、ユーザの操作負担の軽減を図りつつ、適正なコマ順序でのコンテンツ閲覧を可能としながらシステム開発コストの削減が図られるようにすることができる。
本発明に係る実施の形態としてのネットワークシステムの例を示した図である。 実施の形態のネットワークシステムを構成するコンピュータ装置のハードウェア構成を例示したブロック図である。 実施の形態の自動コマ送り表示手法に係る機能をブロック化して示した機能ブロック図である。 表示画面を通じて拡大表示状態のコンテンツが閲覧された際の様子を模式的に示した図である。 ユーザによるコンテンツ閲覧時における表示画面の相対的な位置の変化例を示した図である。 閲覧情報DBに蓄積される情報の例を示した図である。 コマ割りがされたコンテンツにおけるコマ順序のルール(コマの読み順ルール)についての説明図である。 通常読み順ルールを適用しない場合のコマ順序の例についての説明図である。 コマ情報DBの格納情報の例を示した図である。 コマ順序DBの格納情報の例を示した図である。 再生シナリオデータの概要についての説明図である。 同じく、再生シナリオデータの概要について説明図である。 シナリオDBにおける格納情報の例を示した図である。 閲覧態様情報の取得時に対応した処理のフローチャートである。 読み順判定処理のフローチャートである。 コマ順序の推定・記憶に係る処理のフローチャートである。 再生シナリオデータの生成に係る処理のフローチャートである。 同じく、再生シナリオデータの生成に係る処理のフローチャートである。 再生シナリオデータに基づく自動コマ送り表示時に対応した処理のフローチャートである。 案内情報の表示例を示した図である。 第2の実施の形態の自動コマ送り表示手法についての説明図である。 第2の実施の形態における再生シナリオデータの生成に係る処理のフローチャートである。 第2の実施の形態における再生シナリオデータに基づく自動コマ送り表示時に対応した処理のフローチャートである。 手動閲覧モードによるコンテンツの閲覧態様として多くのユーザが採り得ると想定される閲覧態様の例を示した図である。 変形例1(画面移動によるコマ送り表示の場合)の処理を示したフローチャートである。 変形例1(入れ替え表示手法によるコマ送り表示の場合)の処理を示したフローチャートである。 変形例1において、視線位置情報をレコードとして蓄積するために実行されるべき処理を示したフローチャートである。 図27の処理が実行される場合の閲覧情報DBにおける格納情報を例示した図である。 変形例1において、コマごとの表示時間の正確性を高めるために実行されるべき処理を示したフローチャートである。 変形例2の処理を示したフローチャートである。
以下、実施の形態を次の順序で説明する。

<1.第1の実施の形態>
[1-1.ネットワークシステムの概要]
[1-2.ハードウェア構成]
[1-3.第1の実施の形態の自動コマ送り表示手法]
[1-4.処理手順]
<2.第2の実施の形態>
[2-1.第2の実施の形態の自動コマ送り表示手法]
[2-2.処理手順]
<3.変形例>
[3-1.変形例1]
[3-2.変形例2]
[3-3.その他の変形例]
<4.実施の形態のまとめ>
<5.プログラム及び記憶媒体>
<1.第1の実施の形態>
[1-1.ネットワークシステムの概要]

図1に、本実施の形態で前提とするネットワークシステム1の例を示す。
ネットワークシステム1は、例えばインターネットとしてのネットワーク2と、閲覧支援システム3と、複数のユーザ端末4,4…,4とを備えている。
ネットワークシステム1は、閲覧支援システム3におけるストアサーバ30、閲覧管理サーバ31、及び各ユーザ端末4がネットワーク2を介して互いに通信可能に構成されている。
ここで、ネットワーク2の構成は多様な例が想定される。例えば、インターネット以外にも、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が想定される。
またネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線等の有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
ユーザ端末4は、ウェブブラウザを備えたコンピュータ装置とされている。ユーザ端末4としては、例えば高機能携帯電話機(スマートフォン)や腕時計型等のウェアラブルなコンピュータ装置等、携帯型のコンピュータ装置が挙げられるが、ユーザ端末4の種類はこれに限定されない。
ユーザ端末4は、ネットワーク2を介して通信可能とされたサーバ装置にHTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストを送信することでウェブページや所定の処理を要求する。またユーザ端末4は、HTTPリクエストに応じて送られてきたウェブページ(ウェブページデータ)を受信してウェブブラウザにより表示する。これにより、ユーザは所望のウェブページを閲覧したり操作したりすることができる。
ユーザ端末4は、ストアサーバ30を利用して電子書籍コンテンツ(以下、単に「コンテンツ」とも表記する)の購入、ダウンロードを行い、ダウンロードしたコンテンツの使用(閲覧)を行うユーザの端末装置として機能する。
ユーザ端末4においては、ユーザがウェブブラウザを用いたウェブページ閲覧によりストアサーバ30が提供するコンテンツ販売サイトを閲覧し、電子書籍コンテンツの検索や購入、ダウンロードを行ったり、ダウンロードしたコンテンツを閲覧したりすることができる。ユーザ端末4にダウンロードしたコンテンツについては、ユーザ端末4で電子書籍コンテンツの閲覧アプリ(アプリケーションプログラム)Avが起動されることで閲覧が行われる。また閲覧アプリAvによっては閲覧管理サーバ31への各種情報の送受信なども行われる。
閲覧支援システム3は、ストアサーバ30及び閲覧管理サーバ31と共に、コンテンツDB(データベース)32、コマ情報DB33、閲覧情報DB34、コマ順序DB35及びシナリオDB36を備えている。
図示するようにストアサーバ30はコンテンツDB32と通信可能に接続され、閲覧管理サーバ31はコマ情報DB33、閲覧情報DB34、コマ順序DB35及びシナリオDB36と通信可能に接続されている。
ストアサーバ30は、ユーザに電子書籍コンテンツを販売するウェブサイト(コンテンツ販売サイト)を提供するサーバ装置である。
ストアサーバ30は、ユーザ端末4からのアクセスに応じてコンテンツ販売サイトにおけるウェブページを提供し、ユーザによる書籍検索、購入、ダウンロードの環境を提供する。
本例の場合、ストアサーバ30が販売するコンテンツとしては、コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツとされている。具体的には、マンガコンテンツであるとする。
販売可能な電子書籍コンテンツは、コンテンツDB(データベース)32に格納されている。コンテンツDB32に格納された各電子書籍コンテンツには、コンテンツを一意に識別可能なコンテンツIDが割り振られている。図示による説明は省略するが、コンテンツDB32においては、各コンテンツIDに対応づけて、書籍のタイトル、価格、データサイズ、著作者、出版社その他の属性情報も格納されている。
閲覧管理サーバ31は、コンテンツをダウンロードしたユーザ端末4におけるユーザのコンテンツ閲覧を管理するサーバ装置である。
特に、本例の閲覧管理サーバ31は、コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツがユーザ端末4にて閲覧された際に、該コンテンツの閲覧態様を表す閲覧態様情報をユーザ端末4から取得し、閲覧情報DB34に記憶させる。
また、閲覧管理サーバ31は、本実施の形態の場合、閲覧情報DB34に記憶された閲覧態様情報とコマ情報DB33に格納された情報とに基づいてコンテンツにおけるコマ順序(読み進めるべきコマの順序)を推定し、推定されたコマ順序の情報をコマ順序DB35に記憶させる。
さらに、閲覧管理サーバ31は、コマ順序DB35に記憶されたコマ順序の情報に基づき、コンテンツを自動コマ送り表示(詳しくは後述する)するための再生シナリオデータを生成してシナリオDB36に記憶させ、ユーザ端末4よりコンテンツの自動コマ送り表示の要求があった場合は、シナリオDB36における該当するコンテンツの再生シナリオデータを取得し、取得した再生シナリオデータに基づきユーザ端末4に自動コマ送り表示を実行させる。
なお、自動コマ送り表示の実現のために閲覧管理サーバ31が行う具体的な処理、及びコマ情報DB33、閲覧情報DB34、コマ順序DB35及びシナリオDB36に格納される情報の具体例については後に改めて説明する。
なお、閲覧支援システム3におけるストアサーバ30、閲覧管理サーバ31は、別体ではなく一体の情報処理装置で構成されても良い。
また、図示及び説明の便宜上、コンテンツDB32、コマ情報DB33、閲覧情報DB34、コマ順序DB35、シナリオDB36を別体の装置として示したが、これらのDBはストアサーバ30や閲覧管理サーバDB31がアクセス可能とされていればどのような形態で実現されていてもよい。
[1-2.ハードウェア構成]

図2に、図1で示した各装置(ストアサーバ30、閲覧管理サーバ31、コンテンツDB32、コマ情報DB33、閲覧情報DB34、コマ順序DB35、シナリオDB36、ユーザ端末4)を構成するコンピュータ装置のハードウェア構成を示す。
図2において、コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、及びRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力装置106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ(表示装置)、並びにスピーカなどよりなる出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、外部装置との間で相互通信を行うための通信部109が接続されている。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われたり、リムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、特に閲覧管理サーバ31としてのコンピュータ装置においては以降で説明する情報処理や通信が実行される。
なお、ストアサーバ30、閲覧管理サーバ31、ユーザ端末4を構成する情報処理装置は、図2のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。
例えば、自動コマ送り表示としてのコンテンツの表示がスマートフォンやタブレット端末等の携帯型コンピュータ装置と通信可能とされた腕時計型等のウェアラブル端末の表示画面を通じて行われる場合、閲覧管理サーバ31との間の情報のやりとりは上記携帯型コンピュータ装置で行い、ウェアラブル端末は携帯型コンピュータ装置で生成された自動コマ送り表示用の表示データに従ってコンテンツ表示を行うという構成を採ることができる。その場合、実施の形態のユーザ端末4は、それら携帯型コンピュータ装置とウェアラブル端末としての複数のコンピュータ装置で構成されることになる。
<3.第1の実施の形態の自動コマ送り表示手法>

図3を参照して、本実施の形態としての自動コマ送り表示に係る各種機能について説明する。
なお、図3では閲覧管理サーバ31(CPU101)が実行する各種処理のうち、第1の実施の形態としての自動コマ送り表示手法を実現するための処理を機能ごとに分けてブロック化して示している。
図示するように閲覧管理サーバ31は、機能ごとに分けて閲覧態様情報取得処理部F1と表示制御処理部F2とを備えるものとして表すことができる。
閲覧態様情報取得処理部F1は、コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツについて、ユーザが表示画面(ユーザ端末4の表示画面:以下「表示画面G」と表記)を通じて拡大表示状態のコンテンツを閲覧した際における閲覧態様情報を取得する。
ここで、「拡大表示状態」とは、表示倍率を拡大してコンテンツを表示している状態を意味する。本例では、コンテンツの拡大率が等倍(1倍)であるときに表示画面G内に表示されるコンテンツの単位が1ページ単位とされている。この場合、「拡大表示状態」とは、ページ単位のコンテンツが表示画面G内に収まり切っていない表示状態であると換言できる。
図4は、表示画面Gを通じて拡大表示状態のコンテンツが閲覧された際の様子を模式的に示している。
図4では、コンテンツの1ページをコンテンツページCpとして表している。実施の形態の自動コマ送り表示の対象であるコンテンツには、コンテンツページCpごとに複数(ページによっては単数の場合もある)のコマKが形成されている。拡大表示状態でコンテンツページCpを閲覧した際には、図示のようにコンテンツページCpの全体が表示画面G内に収まっておらず、拡大率が比較的高い場合、表示画面G内にはコンテンツページCpにおける一部のコマKのみが映し出される。
本例におけるユーザ端末4は、表示画面Gのサイズが比較的小さいものとされており、ユーザが前述した閲覧アプリAvによりコンテンツを閲覧する際(後述する手動閲覧モード時)、コンテンツの拡大が伴うことを前提とする。
ここで、以下において、表示画面Gの画素数及びアスペクト比は、説明の便宜上、各ユーザ端末4において略同一であるものとする。
コンテンツを拡大表示状態で閲覧する場合、ユーザはコンテンツの内容理解のため、例えば図5に示すようにコンテンツと表示画面Gの位置関係を変化させていく。
このとき、コマ割りがされたコンテンツにおいては、コンテンツを正しく読み進めるにあたってのコマ順序が定められており、ユーザは該コマ順序に合致する順序で表示画面G内における表示コマが遷移していくようにコンテンツと表示画面Gとの相対位置を変化させていく。
本例の閲覧態様情報取得処理部F1は、このように拡大表示状態のコンテンツに対して表示画面Gの相対位置を変化させながらコンテンツ閲覧が行われた際における表示画面Gの移動軌跡の情報を、上述した閲覧態様情報として取得する。
このとき、表示画面Gの移動軌跡は、表示画面Gの画面位置Pg(図4及び図5参照)の移動軌跡として取得する。本例の場合、画面位置Pgは、コンテンツに対する表示画面Gの代表点(画面注視点)の位置としている。具体的に、表示画面Gの代表点は、例えば表示画面Gの中心点に設定されているとする。
閲覧態様情報取得処理部F1は、ユーザによるコンテンツの閲覧時(手動閲覧モードによる閲覧時)にユーザ端末4から画面位置Pgの情報を順時送信させ、取得する。
このとき、ユーザ端末4は前述した閲覧アプリAvの機能により、画面位置Pgの情報と共に、閲覧されているコンテンツのコンテンツID、コンテンツページCpのページ番号(ページNO.)、コンテンツ閲覧者のユーザID(閲覧アプリAvに対するログインに際して入力されたユーザID)、表示画面Gの拡大率、及び画面位置Pgを検出した検出日時の情報を閲覧管理サーバ31に対して送信し、閲覧態様情報取得処理部F1はこれらの送信情報も併せて取得する。
そして、閲覧態様情報取得処理部F1は、このようにユーザ端末4から取得した画面位置Pgの情報(以下「画面位置情報」とも表記する)、コンテンツID、ページ番号、ユーザID、拡大率、及び検出日時の情報を、図1に示した閲覧情報DB34に記憶させる。
図6は、上記のような閲覧態様情報取得処理部F1の記憶処理により閲覧情報DB34に蓄積される情報を示した図である。
図示するように閲覧情報DB34には、コンテンツID、ユーザID、ページNO.、画面位置情報、拡大率、及び検出日時の情報を1セットとしたレコードが複数格納される。
このような閲覧情報DB34におけるレコードに基づき、特定のコンテンツの特定のページにおける画面移動軌跡をユーザごとに把握することが可能となる。
また、本例における閲覧情報DB34のレコードに基づいては、コンテンツ閲覧時における表示画面Gの拡大率の遷移も把握可能とされている。
図3に戻り、表示制御処理部F2は、移動軌跡が取得されたコンテンツを拡大表示状態で表示画面Gを通じてユーザに閲覧させる際に、表示画面G内の表示コマが、移動軌跡に基づく順序で順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する。すなわち、ユーザ端末4の表示画面G上における自動コマ送り表示として、表示画面G内の表示コマが移動軌跡に基づく順序で順次別のコマに遷移していく表示を実行させるものである。
ここで、表示制御処理部F2による具体的な処理の説明に先立ち、先ずはコマ割りがされたコンテンツにおけるコマ順序のルール(コマの読み順ルール)について図7を参照して説明しておく。
なお、以下の説明において、コマKの「列」とは、コンテンツページCpの縦方向におけるコマKの配列を意味し、コマの「行」は横方向におけるコマKの配列を意味するものであるとする。また、コマKの「番号」は、コンテンツページCpにおけるコマ順序を表す番号である。
以下の説明では、日本語のように台詞部分が縦書き(最も右上が語頭、最も左下が語尾)で表記される言語が用いられる場合に対応したコマ順序のルールを例示するが、英語等の横書き(最も左上が語頭、最も右下が語尾)表記による言語が用いられる場合のコマ順序ルールは下記説明によるルールと左右を反転したものとなる。
一般的にマンガ等のコマ割りがされたコンテンツにおいて、コンテンツページCpに複数のコマKが存在する場合には、コンテンツページCpにおける最も右上のコマKが1番コマ、最も左下のコマKが最終コマとされる。コマ進行は、基本的には上、右を優先とし、下、左にかけて行われるものである。
例えば、コンテンツページCp内にコマの列が1列のみ形成されている場合、コマ順序は単純に上→下の順となる。また、コンテンツページCp内にコマの行が1行のみ形成されている場合、コマ順序は単純に右→左の順となる。
さらに、例えば図7Aにおけるコマ番号「3」「4」の部分として例示するように、略同じ高さ(縦方向の長さ)による複数のコマKが同じ高さ範囲内において左右に配列されている部分がある場合、該部分におけるコマ順序は右→左の順となる(以下「横優先ルール」と表記)。
コマ割りがされたコンテンツにおいて注意すべきは、コマ列が複数列形成されている部分において、少なくとも一つのコマ列に「縦長コマKv」(図7Bの「3」、図7Cの「1」「6」、図7Dの「6」)が存在する場合である。「縦長コマKv」とは、コマKの高さが、他のコマ列の複数個分のコマKの高さに略一致する高さとなっているコマKを意味するものである。
ここで、以下、縦長コマKvが存在するコンテンツページCpにおいて、縦長コマKvの高さ範囲と略同じ高さ範囲内に形成されているコマK、すなわち図7Bの「1」「2」、図7Cの「2」「3」及び「4」「5」、図7Dの「2」「3」「4」「5」などのコマを、縦長コマKvに対する「付随コマKf」と表記する。また、縦長コマKv、及び該縦長コマKvに対する付随コマKfで構成されるコマの集団を「コマユニットUk」と表記する。
なお、図7では図示していないが、コマ割りによっては複数の縦長コマKvが同じ高さ範囲内に存在する場合もある。その場合、コマユニットUkはそれら複数の縦長コマKvを含むものとなる。
縦長コマKvが存在すると、該縦長コマKvの高さ範囲と略同じ高さ範囲内に上下に形成された複数の付随コマKfのコマ進行が上→下の順となる(以下「縦優先ルール」と表記)。このため、縦長コマKvが存在する部分では、コマ順序は単純に右→左の順とはならない。
具体的に、コンテンツページCp内に上記のコマユニットUkが形成されている場合(換言すれば、複数のコマ列のうち少なくとも一つのコマ列に縦長コマKvが存在する場合)、コマユニットUk内におけるコマ順序は下記のようになる。
A)縦長コマKvの右側に付随コマKfの集団が隣接配置されている場合
→付随コマKfの集団内におけるコマ順序は、該集団内における付随コマKfのコマ列が1列のみであれば上記の縦優先ルールに従ったコマ順序、2列以上であれば上記の横優先ルールに従ったコマ順序。
このとき、縦長コマKvのコマ順位(コマ番号)は、付随コマKfの集団における最終コマの次の順位(コマ番号)となる(図7B「1」〜「3」、図7C「4」〜「6」、図7D「2」〜「6」を参照)。
B)縦長コマKvの左側に付随コマKfの集団が隣接配置されている場合
→縦長コマKvのコマ順位が最上位(コマ番号が最小値)、付随コマKfの集団における最右上コマのコマ順位が次いで上位となる。この場合も、付随コマKfの集団内におけるコマ順序は、該集団内における付随コマKfのコマ列が1列のみであれば上記の縦優先ルールに従ったコマ順序、2列以上であれば上記の横優先ルールに従ったコマ順序となる(図7C「1」〜「3」を参照)。
C)縦長コマKvが左右に隣接配置されている場合
→それら縦長コマKvのコマ順序は上記の横優先ルールに従ったコマ順序となる。
マンガ等のコマ割りがされたコンテンツにおいては、通常は、上記のような一般的なコマ順序のルール(以下「通常読み順ルール」と表記する)に従ってコマ割りが為されている。
しかしながら、コンテンツによっては、例えば作者の意図等により、通常読み順ルールが適用されていない場合もあり得る。特に、2以上のコマKを有するコマ列が複数形成された部分については、通常読み順ルールが適用されなくても違和感が少なく、作者によっては異なる読み順ルールを適用することがあり得る。
図8Aは、通常読み順ルールを適用しない場合のコマ順序の例について説明するための図である。
図8Aでは、2以上のコマKを有するコマ列が複数形成された部分を有するコンテンツページCpの例として、右側には略同サイズによる4つのコマKが二つずつ2列に分けて配置されたコンテンツページCpを示し、左側にはコマ列が3列形成されたコンテンツページCpの例を示している。各例において、上側は通常読み順ルールに従ったコマ順序を、下側は通常読み順ルールに従っていないコマ順序をそれぞれ示している。
この図8Aで例示するように、通常読み順ルールに従わない場合、コマ順序は、単純な縦読み順ルールに従ったものとなることが想定される。縦読み順ルールとは、複数のコマ列のうち右側のコマ列から順に各コマ列のコマKを上から下に読み進めることを規定した読み順ルールである。
自動コマ送り表示を適正なコマ順序で実現するにあたっては、このようなイレギュラーなコマ割りがされたコンテンツページCpについて対応することが求められる。
そこで、本実施の形態の表示制御処理部F2は、自動コマ送り表示の実現にあたり、先ずはユーザ端末4より取得した閲覧態様情報に基づいてコンテンツページCpのコマ順序が通常読み順ルール/縦読み順ルールの何れに従ったものであるかを判定する。
コマ順序が通常読み順ルール/縦読み順ルールの何れに従ったものであるか否かは、2以上のコマKを有するコマ列が複数形成された部分において、画面位置Pgが先頭のコマKからどのように移動したかに基づき判定可能である。
例えば、図8Aの右側に示したケースにおいては、画面位置Pgは、通常読み順ルールであれば、該当部分における先頭のコマKから左方向に移動し(図8B上側の軌跡M1を参照)、縦読み順ルールであれば下方向に移動する(図8B上側の軌跡M2を参照)。
また、図8Aの左側に示したケースにおいては、画面位置Pgは、通常読み順ルールであれば、該当部分における先頭のコマKからその直下のコマKに向けて先ずは下方向に移動し、次いで先頭のコマKの左側に形成されたコマK(縦長コマKv)に向けて左方向の順に移動し(図8B下側の軌跡M1を参照)、一方、縦読み順ルールであれば、先頭のコマKからその直下のコマKに向けて先ずは下方向に移動し、さらにその下のコマKに向けて下方向に移動する(図8B下側の軌跡M2を参照)。
この点に鑑み本例では、対象とするコンテンツページCpの通常読み順ルール/縦読み順ルールの判定を以下のように行う。
すなわち、先ずは、対象とするコンテンツページCpが2以上のコマKを有するコマ列が複数形成された部分を有するか否かを判定する。該当する部分がなければ、対象とするコンテンツページCpの読み順ルールは通常読み順ルールであるとの判定結果を得る。
該当する部分があれば、表示制御処理部F2は、コンテンツページCpにおける先頭のコマK(最右上に位置するコマK)からの画面位置Pgの移動態様に基づいて通常読み順ルール/縦読み順ルールの判定を行う。具体的には、先の図6に示した閲覧情報DB34におけるレコードのうち、対象とするコンテンツページCpの一閲覧分について取得した各レコードごとに、表示画面Gの左端が、先頭のコマKの左方向延長線上に形成された最左位置のコマKの左端近傍(先頭のコマKの左にコマKが存在しない場合は先頭のコマKの左端近傍)に達したタイミング(以下「最左到達タイミング」と表記)と、表示画面Gの下端が、先頭のコマKと右端位置が略一致し且つ先頭のコマKよりも下方の最下位置に形成されたコマKの下端近傍(先頭のコマKの下にコマKが存在しない場合は先頭のコマKの下端近傍)に達したタイミング(以下「最下到達タイミング」と表記)とを検出し、最左到達タイミングが最下到達タイミングよりも時間的に先か否かを判定する。
ここで、上記「一閲覧分」のレコードとは、同一ユーザによる対象とするコンテンツページCpの一回分の閲覧について取得・閲覧情報DB34に記憶したレコードを意味するものである(特定の手法の詳細は後述する)。
また、表示画面Gの左端位置、下端位置は、画面位置Pg(表示画面Gに設定された代表点:画面注視点)と、閲覧情報DB34のレコードにおける拡大率情報とに基づき算出することができる。
表示制御処理部F2は、上記のような一閲覧分のレコードごとの判定結果に基づき、最左到達タイミングが最下到達タイミングよりも時間的に先であると判定されたレコードの数が優勢であるか否か(レコードの数がより多いか否か)により、通常読み順ルール/縦読み順ルールの判定を行う。すなわち、最左到達タイミングが最下到達タイミングよりも時間的に先であると判定されたレコードの数が優勢であれば、対象とするコンテンツページCpの読み順ルールは通常読み順ルールであるとの判定結果を得る。一方、最下到達タイミングが最左到達タイミングよりも時間的に先であると判定されたレコードの数が優勢でなければ、対象とするコンテンツページCpの読み順ルールは縦読み順ルールであるとの判定結果を得る。
なお、上記の「一閲覧分」のレコードとは、対象とするコンテンツページCpを複数のユーザがそれぞれ一回のみ閲覧していた場合は、閲覧情報DB34における当該コンテンツページCpに対応したコンテンツID及びページNO.を含むレコードのうち、それぞれ異なるユーザIDが付されたレコードを意味することになる。但し、対象とするコンテンツページCpを同一ユーザが複数回閲覧している場合も想定されるものであり、その場合には、当該コンテンツページCpに対応したコンテンツID及びページNO.を含むレコードのうち同一ユーザIDが付されたレコードであっても、別の「一閲覧分」のレコードとして扱う。対象とするコンテンツページCpを同一ユーザが複数回閲覧している場合には各閲覧間に相応のタイムラグが存在していることが想定されるため、該当するコンテンツID及びページNO.を含むレコードのうち同一ユーザIDが付されているレコードの集合については、先ず、その中に検出日時が所定の時間範囲内に収まっているレコードの集合が2以上存在するか否かを判定し、2以上存在する場合には、それらのレコードの集合をそれぞれ「一閲覧分」のレコードとして特定する。
表示制御処理部F2は、上記手法によるコンテンツページCpごとの通常読み順ルール/縦読み順ルールの判定結果を記憶し、記憶した判定結果情報に基づき、コンテンツページCpごとのコマ順序推定を行う。
コンテンツページCpごとのコマ順序推定にあたっては、図1に示したコマ情報DB33における格納情報を用いる。
図9は、コマ情報DB33の格納情報の例を示している。
図示するようにコマ情報DB33には、コンテンツページCpのページNO.ごとに、コンテンツページCpを構成する各コマKのコマID(コマ識別子)とコマIDで特定されるコマKのコンテンツページCp内での配置位置を表すコマ位置情報との対応関係を表した情報が、コンテンツIDごとに格納されている。なお、コマ位置情報は、本例ではコンテンツページCp内での配置範囲の情報(例えば最右上点の座標情報と縦横サイズの情報)も含むものとされている。
本例の場合、コンテンツIDはストアサーバ30にて販売可能な全てのコンテンツに割り振られたIDとされている。すなわち、本例のコマ情報DB33には、それら全てのコンテンツについて各コンテンツページCpにおけるコマKごとのコマ位置情報が格納されている。
表示制御処理部F2は、通常読み順ルールと判定したコンテンツページCpについては、通常読み順ルールに従ってコマIDごとのコマ番号(コマNO.)を特定していく。
具体的には、先ず、コマ情報DB33の格納情報に基づき、対象とするコンテンツページCpにおけるコマ総数と、当該コンテンツページCpにおける各コマKの配置位置を特定する。そして、先ずは、最右上コマのコマIDに対し「1番」のコマNO.を、最左下コマのコマIDに対しコマ総数と一致する値によるコマNO.をそれぞれ割り当てる。
次いで、対象とするコンテンツページCpにおける各コマKについて、上述した縦長コマKv、付随コマKf、それ以外のコマKの何れに該当するかを特定する。
対象とするコンテンツページCpに縦長コマKv及び付随コマKfを含むコマユニットUkがある場合、コマユニットUk内の各コマKのコマ順位を、上述したA)〜C)のルールに従った順位に設定する。このとき、1番コマを含むコマユニットUkが存在する場合は、該コマユニットUk内の各コマKのコマNO.は、1番から順に、該コマユニットUk内で設定したコマ順位に従って割り当てる。存在するコマユニットUkが1番コマを含むものでない場合、該コマユニットUk(複数存在する場合は最も上に位置するコマユニットUk)の上部に存在するコマK(1番コマのみの場合もあり得る)について、上述した横優先ルール、又はコマ列が1列のみの場合は上→下へのコマ進行ルールに従ってコマNO.を割り当てた上で、その続きのコマNO.から順にコマユニットUk内の各コマKのコマNO.を該コマユニットUk内で設定したコマ順位に従って割り当てる。
コマNO.を割り当て済みとなったコマユニットUkの下部にコマKが存在する場合は、該コマKに対して、該コマユニットUkの最下位のコマKのコマNO.に続くコマNO.を順に割り当てる。具体的に、割り当て済みのコマユニットUkの下部に隣接して他のコマユニットUkが存在している場合、該他のコマユニットUk内の各コマKのコマNO.を、割り当て済みのコマユニットUkの最下位のコマKのコマNO.に続くコマNO.から順に、該他のコマユニットUk内で設定したコマ順位に従って割り当てる。
一方、割り当て済みのコマユニットUkの下部にコマユニットUkに属さないコマKの集団が隣接して存在する場合(集団でなく単数の場合もある)、それらのコマKのコマNO.としても、割り当て済みのコマユニットUkの最下位のコマKのコマNO.に続くコマNO.から順に割り当てる。このとき、該集団内の各コマKの順位は、上述した横優先ルール、又はコマ列が1列のみの場合は上→下へのコマ進行ルールに従ったものとする。
また、対象とするコンテンツページCpにコマユニットUkが存在しない場合には、各コマKのコマNO.は、1番から順に上述した横優先ルール、又はコマ列が1列のみの場合は上→下へのコマ進行ルールに従って割り当てる。
表示制御処理部F2は、例えば上記の手法によって、対象とするコンテンツページCpが通常読み順ルールと判定された場合におけるページ内の各コマKに対するコマNO.の割り当てを行う。
一方、表示制御処理部F2は、縦読み順ルールと判定したコンテンツページCpについては、縦読み順ルールに従ってコマIDごとのコマNO.を特定していく。
具体的には、対象とするコンテンツページCpにコマ列が1列のみ形成されている場合には、最上部のコマKから最下部のコマKにかけて順に、各コマKのコマNO.を1番から順に割り当てる。対象とするコンテンツページCpにコマ列が複数形成されている場合は、最右コマ列から最左コマ列にかけて、各コマ列を上→下に辿る順序により、各コマKのコマNO.を1番から順に割り当てる。
表示制御処理部F2は、コンテンツページCpごとに上記の手法によりコマNO.を割り当てると、コマNO.の情報をコマ順序DB35に記憶させる。
図10は、コマ順序DB35の格納情報を例示している。
図示するようにコマ順序DB35には、ページNO.ごとに各コマIDとコマNO.との対応関係を表した情報が、コンテンツIDごとに対応づけられている。
表示制御処理部F2は、対象とするコンテンツページCpについて各コマKのコマNO.を割り当てると、それら各コマKのコマIDごとのコマNO.を表す情報を、該コンテンツページCpのページNO.と該コンテンツページCpが属するコンテンツのコンテンツIDに対応づけてコマ順序DB35に記憶させる。
表示制御処理部F2は、上記のようにコマ順序DB35にコマ順序を表す情報が記憶されたコンテンツページCpについて、該コンテンツページCpをユーザ端末4に自動コマ送り表示させるための再生シナリオデータを生成する。
第1の実施の形態では、自動コマ送り表示として、例えば先の図5で示したようにコンテンツページCpに対し表示画面Gを相対的に移動させる態様によるコマ送り表示を実現する。すなわち、コンテンツページCpに対し表示画面Gが相対的に移動することに伴い、表示画面Gにおける表示コマが順次別のコマに遷移していくものである。
図11及び図12を参照して、本例における再生シナリオデータの概要について説明する。
先ず、図11の<1>は、表示するコンテンツページCpが新たなコンテンツページCpに遷移した際の初期画面位置を例示している。図示するように初期画面位置は、表示画面Gと1番コマの右上端同士を一致させたときの画面位置Pgである。
本例では、該初期画面位置から表示画面Gをコマ順序に従って<1>から<10>の遷移として示すような態様で移動させていくための再生シナリオデータを生成する。
再生シナリオデータとしては、その構成データの一つとして、このように表示画面Gを移動させる過程における画面位置Pgの移動ライン(以下「画面移動ライン」とも表記)のデータを生成する。
本例の場合、k番目のコマK(以下「k番コマ」とも表記)からk+1番目のコマK(以下「k+1番コマ」とも表記)への画面位置Pgの移動ラインは、基本的には、k番コマと表示画面Gの右上端同士を一致させた位置から、k+1番コマと表示画面Gの右上端同士を一致させた位置までの移動ラインとして設定する(例えば図11<5>〜図12<7>にかけての遷移を参照)。
但し、以下で説明するように、本例ではコマKごとにコンテンツの拡大率を調整するということを行うので、k番コマに対応して設定されたコンテンツの拡大率によっては、k+1番コマと表示画面Gの右上端同士を一致させる前に、表示画面Gの左端がk+1コマの左端に到達してしまうケースが生じ得る(図11<1>→<2>の遷移を参照)。このケースにおいては、k番コマからk+1番コマへの画面位置Pgの移動ラインは、k番コマと表示画面Gの右上端同士を一致させた位置から、k+1番コマと表示画面Gの左端同士を一致させた位置までの移動ラインとして設定する。
また、k+1番コマがk番コマの下方に存在する場合、k番コマに対応して設定されたコンテンツの拡大率によっては、k+1番コマと表示画面Gの右上端同士を一致させる前に、表示画面Gの下端がk+1コマの下端に到達してしまうケースが生じ得る(図示は省略)。このケースにおいては、画面位置Pgの下方向への移動量は、k+1番コマと表示画面Gの下端同士が一致するまでの移動量とする。このとき、右方向への移動量は、表示画面Gとk+1番コマの右端同士を一致させる移動量とする。
ここで、本例では、自動コマ送り表示の際、表示コマ内の文字のサイズに応じてコンテンツの拡大率が設定されるようにする。
図11<2>→<3>では、1番コマ(k番コマ)と2番コマ(k+1番コマ)とでコマ内の文字サイズが異なることに対応して、コンテンツの拡大率を変更(1番コマの文字サイズに応じた拡大率から2番コマの文字サイズに応じた拡大率に変更)した例を示している。
本例では、コンテンツの拡大率は、コマKごとに、該コマK内の文字サイズに応じて設定する。この場合の自動コマ送り表示では、k番コマからk+1番コマへの表示画面Gの移動は、コンテンツ拡大率をk番コマに対して設定した拡大率で維持しながら行う。
また、本例では、表示画面G内の表示コマがコマ内の文字数に応じた時間で順次別のコマに遷移していくようにする。例えば、図11<1>→<2>の例においては、表示画面Gを1番コマから2番コマに移動させる時間(換言すれば1番コマの表示時間)は、1番コマのコマ内における文字数に応じた時間に設定する。
表示制御処理部F2は、対象とするコンテンツページCp内の各コマKごとに、上記のような表示時間をコマK内の文字数に応じて設定する。
なお、対象とするコマ内の文字数や文字サイズについては、コンテンツDB32に格納された該当するコンテンツの情報から取得できる。
或いは、これらコマ内の文字数や文字サイズの情報を別途DBに格納しておき、該DBから該当するコマについての文字数、文字サイズの情報を取得できるようにしてもよい。
上記のような手法により、表示制御処理部F2は、対象とするコンテンツページCpについての各コマK間の移動ライン(画面移動ライン)と、各コマKごとの表示時間及びコンテンツの拡大率を設定する(なお、これら移動ライン、表示時間、拡大率をコマKごとに設定するための具体的手法については後の図17及び図18により後述する)。
そして、これら生成した各コマK間の移動ライン、各コマKごとの表示時間及び拡大率の情報を、該当するコンテンツページCpの再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる。
図13は、シナリオDB36における格納情報の例を示している。
シナリオDB36には、コンテンツIDとページNO.とに対応づけて、それらコンテンツIDとページNO.とで特定されるコンテンツページCpに対応する再生シナリオデータが格納されている。
表示制御処理部F2は、コンテンツページCpごとに上記の移動ライン、各コマKごとの表示時間及び拡大率の情報を設定し、該当するコンテンツID及びページNO.と対応づけて、それらの設定情報を再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる。
表示制御処理部F2は、ユーザ端末4から或るコンテンツについての自動コマ送り表示の要求があったことに応じて、シナリオDB36に格納された該当する再生シナリオデータを該ユーザ端末4に送信する。
これにより該ユーザ端末4においては、コンテンツページCpごとに、図11及び図12に示したような態様による自動コマ送り表示を行うことができる。つまり本例の場合は、上記した再生シナリオデータに従って、表示画面G内の表示コマが該コンテンツページCpのコマ順序に従った順序で別のコマに遷移していくと共に、表示画面G内の表示コマがコマ内の文字数に応じた時間で順次別のコマに遷移し、且つ表示コマ内の文字のサイズに応じてコンテンツの拡大率が設定される態様による自動コマ送り表示が実現される。
[1-4.処理手順]

図14〜図19のフローチャートを参照して、上記により説明した第1の実施の形態としての自動コマ送り表示手法を実現するための処理の手順を説明する。
なお、図14及び図19において、「閲覧管理サーバ」として示す処理は、閲覧管理サーバ31のCPU101が該閲覧管理サーバ31におけるROM102等の所定の記憶装置に記憶されたプログラムに基づき実行するものであり、「ユーザ端末」として示す処理は、ユーザ端末4のCPU101が該ユーザ端末4におけるROM102等の所定の記憶装置に記憶された、例えば上述の閲覧アプリAvとしてのプログラムに基づき実行するものである。
また、図15〜図18に示す処理は、閲覧管理サーバ31のCPU101が該閲覧管理サーバ31におけるROM102等の所定の記憶装置に記憶されたプログラムに基づき実行するものである。
先ずは、図14を参照して、ユーザ端末4からの閲覧態様情報の取得時に対応した処理について説明する。
ここで、以下の説明では、ユーザ端末4におけるコンテンツの閲覧モードとして「手動閲覧モード」「自動閲覧モード」という語を用いるが、「手動閲覧モード」は、ユーザがコマ送りやコンテンツの拡大率設定やコンテンツページCpのページ送りに係る操作を手動で行いながらコンテンツを閲覧するモードであり、「自動閲覧モード」は上述した再生シナリオデータに基づく自動コマ送り表示(ページの自動送りも含む)によりユーザにコンテンツを閲覧させるモードである。
これらの閲覧モードは、上述した閲覧アプリAvに用意されており、ユーザはこれらの閲覧モードのうち任意の閲覧モードを選択可能とされている。
なお、図14に示す処理が開始されるにあたっては、既にユーザ端末4において閲覧アプリAvが起動され、且つ閲覧対象のコンテンツが指定された状態にあるとする。
図14において、先ずユーザ端末4(のCPU101)は、ステップS101でユーザによる閲覧モードの指定を待機しており、閲覧モードの指定があった場合は、ステップS102に進み、指定された閲覧モードが手動閲覧モードか自動閲覧モードかを判定する。
指定された閲覧モードが手動閲覧モードであった場合、ユーザ端末4はステップS103に進み第一通知を閲覧管理サーバ31に対して行う。
一方、指定された閲覧モードが自動閲覧モードであった場合、ユーザ端末4はステップS109に進み第二通知を閲覧管理サーバ31に対して行う。なお、第二通知を行った以降における処理については後に改めて説明する。
閲覧管理サーバ31(のCPU101)は、ユーザ端末4からの第一通知又は第二通知をステップS201で待機しており、何れかの通知があった場合はステップS202で閲覧モードが手動か自動かを判定する。ユーザ端末4からの通知が第一通知であって閲覧モードが手動であると判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS203に進み、ユーザ端末4にコンテンツID(閲覧対象のコンテンツのコンテンツID)を要求する。
ユーザ端末4は、第一通知を行ったことに応じて上記のように閲覧管理サーバ31より行われたコンテンツIDの要求に応じて、ステップS104でコンテンツIDを閲覧管理サーバ31に送信する。
閲覧管理サーバ31は、ステップS203の要求に応じて送信されたコンテンツIDを受信したことに応じ、ステップS204において、閲覧中のコンテンツページCpのページNO.、及び現在の画面位置情報(画面位置Pgの情報)及びコンテンツの拡大率情報及び検出日時情報をユーザ端末4に要求する。
ユーザ端末4は、ステップS104でのコンテンツIDの送信後、ステップS105に進んで上記ステップS204の要求が行われるまで待機し、該要求があった場合は、ステップS106で閲覧中のコンテンツページCpのページNO.、及び現在の画面位置情報及びコンテンツの拡大率情報及び検出日時情報と、さらにユーザID(前述したログインに係るユーザID)を閲覧管理サーバ31に送信する。
続くステップS107でユーザ端末4は、コンテンツの閲覧を終了する操作が行われる等、コンテンツの閲覧終了条件が成立がしたか否かを判定し、閲覧終了条件が成立していない場合は先のステップS105に戻り、閲覧管理サーバ31からのステップS204の要求を再び待機する。
一方、閲覧終了条件が成立した場合は、ステップS108で終了通知を閲覧管理サーバ31に対して行い、この図に示す処理を終了する。
上記の処理より、ユーザ端末4は、閲覧終了条件が成立するまでステップS105の要求待機処理と要求があった場合の該当情報の送信とを繰り返し実行するようにされている。
閲覧管理サーバ31は、ユーザ端末4からステップS106の送信処理による送信情報を受信すると、ステップS205で閲覧情報DB34への記憶処理を実行する。すなわち、ユーザ端末4より受信した各情報を、ステップS203の要求に応じて受信したコンテンツIDと対応づけて閲覧情報DB34に記憶させる処理を実行する。
続くステップS206で閲覧管理サーバ31は、ユーザ端末4からの終了通知の有無を判定し、終了通知がなければユーザ端末4に先のステップS204の要求を再度行う。
これにより閲覧管理サーバ31は、ユーザ端末4においてコンテンツの閲覧終了条件が成立するまで、該コンテンツについての閲覧態様情報をユーザ端末4より繰り返し取得及び閲覧情報DB34へ記憶させることが可能とされている。
閲覧管理サーバ31は、ステップS206で終了通知があったと判定した場合はこの図に示す処理を終了する。
続いて、図15により、対象とするコンテンツページCpについての読み順判定処理(通常読み順/縦読み順)について説明する。
先ず、閲覧管理サーバ31はステップS301で、対象とするコンテンツページCpは2以上のコマKを有するコマ列が複数形成された部分を有するか否かを判定する。該当する部分がなければ、閲覧管理サーバ31はステップS302で対象とするコンテンツページCpの読み順ルールが通常読み順ルールであるとの判定結果を得た上で、ステップS311で判定結果を記憶し、この図に示す処理を終える。
一方、ステップS301で該当部分がないと判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS303に進み、レコード識別子rの値を「1」にセットする。ここで、レコード識別子rは、閲覧情報DB34における上述した「一閲覧分」のレコードを識別するための識別子である。なお、閲覧情報DB34における各レコードのうちから対象とするコンテンツページCpの一閲覧分のレコードを特定する手法については既に説明済みであるため、重複説明は避ける。
以下、閲覧情報DB34における対象とするコンテンツページCpの一閲覧分のレコードのうち、r番目の一閲覧分のレコードのことを「r番目ページレコード」と表記する。
ステップS303に続くステップS304で閲覧管理サーバ31は、r番目ページレコードにおける読み出し方向の解析を行う。具体的には、r番目ページレコードに基づき、上述した「最左到達タイミング」と「最下到達タイミング」とを検出する処理を行う。
続くステップS305で閲覧管理サーバ31は、r番目ページレコードから導き出される読み順が通常読み順であるか否かを判定する。具体的に本例では、上記の最左到達タイミングが最下到達タイミングよりも時間的に先か否かを判定する。
最左到達タイミングが最下到達タイミングよりも時間的に先であり、通常読み順と判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS306に進み、通常読み順に対する投票を+1した上で、ステップS308に処理を進める。
一方、最左到達タイミングが最下到達タイミングよりも時間的に先でなく、通常読み順でないと判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS307に進み縦読み順に対する投票を+1した上で、ステップS308に処理を進める。
ステップS308で閲覧管理サーバ31は、レコード識別子rの値が上限値rLMTに達したか否かを判定する。
ここで、上限値rLMTとしては、閲覧情報DB34に格納されている対象とするコンテンツページCpについての一閲覧分のレコードの総数以下の値を設定する。具体的に本例では、上限値rLMTとして、閲覧情報DB34に格納されている対象とするコンテンツページCpについての一閲覧分のレコードの総数を設定する。
上限値rLMTの値を大きく設定するほど、より多くのサンプルに基づいて読み順判定が行われるため、読み順判定精度の向上を図ることができる。
ステップS308において、レコード識別子rが上限値rLMTに達していない場合、閲覧管理サーバ31はステップS309に進みレコード識別子rの値を1インクリメント(+1)し、ステップS304に戻る。
一方、レコード識別子rの値が上限値rLMTに達した場合、閲覧管理サーバ31はステップS310に進み、対象ページの通常/縦読み順判定を行う。すなわち、通常読み順、縦読み順のうち投票数の多い方の読み順を対象ページの読み順として判定する。
なお、投票数が同数である場合は、通常読み順、縦読み順の何れかを判定結果とすればよい。
続くステップS311で閲覧管理サーバ31は、判定結果の記憶処理を行い、この図に示す処理を終了する。
ここで、閲覧管理サーバ31は、図15に示す処理を、閲覧情報DB34にレコードの存在する複数のコンテンツページCpについて実行し、これによりコンテンツページCpごとの通常読み順/縦読み順の判定結果情報を記憶していく。
図16は、コンテンツページCpごとのコマ順序の推定・記憶に係る処理を示している。なお、図16に示す処理が開始されるにあたっては、既に対象とするコンテンツが選択された状態にあるとする。
図16において、閲覧管理サーバ31はステップS401で、ページ識別子(ページ番号)pの値を「1」にセットし、続くステップS402でp番目のコンテンツページCpは通常読み順か否かを判定する。この判定には、図15の処理で記憶した判定結果情報を用いる。
p番目のコンテンツページCpが通常読み順でなければ、閲覧管理サーバ31はステップS403で縦読み順ルールに従ったコマ順序推定処理を行い、通常読み順であればステップS404で通常読み順ルールに従ったコマ順序推定処理を行う。
なお、縦読み順ルール、通常読み順ルールに従ったコマ順序の推定手法(コマKごとのコマNO.の割り当て手法)については既に説明済みであるため重複説明は避ける。
ステップS403又はステップS404の推定処理を実行したことに応じ、閲覧管理サーバ31はステップS405でコマ順序記憶処理を行う。すなわち、ステップS403又はステップS404の処理で得たコマKごとのコマNo.の情報を該当するコンテンツID、ページNO.、及びコマIDの組合せにそれぞれ対応づけてコマ順序DB35に記憶させる。
続くステップS406で閲覧管理サーバ31は、ページ識別子pの値が最大値pMAXに達したか否かを判定する。ここで、最大値pMAXは、対象とするコンテンツにおけるコンテンツページCpの総数を設定する。
ページ識別子pの値が最大値pMAXに達していなければ、閲覧管理サーバ31はステップS407でページ識別子pの値を1インクリメントし、ステップS402に戻る。これにより、対象とするコンテンツの各コンテンツページCpについて、読み順ルールに基づくコマ順序の推定、及び推定したコマ順序のコマ順序DB35への記憶が行われる。
ページ識別子pの値が最大値pMAXに達した場合、閲覧管理サーバ31はこの図に示す処理を終える。
閲覧管理サーバ31は、図16に示す処理を複数のコンテンツについて実行する。本例では、コンテンツページCpごとの通常読み順/縦読み順の判定結果が得られていないコンテンツについては、コマ順序の推定が不能であるため、図16の処理対象から除外する。すなわち、本例の場合、ストアサーバ30にて販売可能な全てのコンテンツについて、コマ順序の推定・記憶を行うことが保証されている訳ではない。
図17及び図18は、再生シナリオデータの生成に係る処理を示している。
なお、これら図17及び図18に示す処理が開始されるにあたっては、既に対象とするコンテンツページCpが選択された状態にあるとする。
図17において、閲覧管理サーバ31はステップS501で、コマ識別子(コマNO.と同義)kの値を「1」にセットし、続くステップS502でk番コマ(つまり1番コマ)の文字サイズに応じたコンテンツの拡大率設定を行う。
なお、前述のように、コマK内の文字サイズの情報は、コンテンツDB32に格納された該当するコンテンツの情報を参照して取得してもよいし、コマIDと文字サイズとの対応関係を表した情報を格納するDBから取得するものとしてもよい。
この点は、後述するコマK内の文字数についても同様である(ステップS531)。
ここで、文字サイズに応じた拡大率の設定の具体例としては、例えば文字サイズが小さいほど拡大率を大きくすることが挙げられる。これにより、自動コマ送り表示時におけるコンテンツ拡大率をコンテンツ内容の理解に要する適切な拡大率に制御することが可能となる。
ステップS502に続くステップS503で閲覧管理サーバ31は、k番コマ(1番コマ)に対し右上端合わせで画面初期位置、すなわち画面位置Pgの初期位置を設定する。
具体的には、ステップS502で設定したコンテンツ拡大率の設定下で表示画面Gと1番コマの双方を右上端位置を一致させた状態での画面位置Pgを、初期画面位置として設定する。
ステップS503に続くステップS504で閲覧管理サーバ31は、表示画面G内にk番コマ全体が収まっているか否かを判定する。すなわち、k番コマに対して設定した画面位置Pg、コンテンツ拡大率の設定下で、表示画面G内にk番コマ全体が収まっているか否かを判定する。例えば、先の図11<1>の例では、表示画面G内にk番コマ全体が収まっている。
表示画面G内にk番コマ全体が収まっていれば、閲覧管理サーバ31はステップS505に進み、k+1番コマに対し右上端合わせとなる位置まで画面移動ラインを延ばす処理を実行する。
なお該ステップS505で画面移動ラインを延ばす(設定する)際、設定されたコンテンツ拡大率によっては、画面位置Pgをk+1番コマに対し右上端合わせとなる位置まで移動させる前に、表示画面Gの左端がk+1番コマの左端に到達してしまうことがある(例えば図11<1>→<2>を参照)。このようなケースにおいては、前述もしたように、k番コマ〜k+1番コマ間の画面移動ラインとしては、k+1番コマと表示画面Gの左端同士を一致させた位置までの移動ラインとして設定する。
また、前述のように、k+1番コマがk番コマの下方に存在する場合には、k+1番コマと表示画面Gの右上端同士を一致させる前に、表示画面Gの下端がk+1コマの下端に到達してしまうケースが生じることがあり、該ケースにおいては、画面位置Pgの下方向への移動量はk+1番コマと表示画面Gの下端同士が一致するまでの移動量とし、右方向への移動量は表示画面Gとk+1番コマの右端同士を一致させる移動量となるように、k番コマ〜k+1番コマ間の画面移動ラインを設定する。
ここで、画面移動ラインの起点は、k番コマ=1番コマである場合はステップS503で設定した初期画面位置であり、k番コマ=2番以上のコマKである場合は後述するステップS519で設定された画面位置となる。
なお、上記の点は、対象とするコマに対し表示画面Gを右上端合わせとすることを要する処理(ステップS508、S511、S515、S519)の全てに当て嵌まることである。
閲覧管理サーバ31は、ステップS505で得られた画面移動ラインの情報を、ステップS516においてk〜k+1番コマ間の画面移動ラインとして設定する。
一方、先のステップS504で表示画面G内にk番コマ全体が収まっていないと判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS506に進み、k番コマが表示画面Gに対し左のみはみ出しているか否かを判定する。左のみはみ出しでない場合、閲覧管理サーバ31はステップS509に進んでk番コマが表示画面Gに対し左のみはみ出しているか否かを判定する。
これらステップS506及びステップS509の処理によっては、k番コマが表示画面Gに対し左のみはみ出している、下のみはみ出している、或いは左と下の双方がはみ出しているかの場合分けが行われる。
ステップS506において、左のみはみ出していると判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS507に進み、画面左端がk番コマ左端と一致する位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行い、続くステップS508でさらにk+1番コマに対し右上端合わせとなる位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行った上で、ステップS516の設定処理を実行する。
また、ステップS509において下のみはみ出していると判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS510に進み、画面下端がk番コマ下端と一致する位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行い、続くステップS511でさらにk+1番コマに対し右上端合わせとなる位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行った上で、ステップS516の設定処理を実行する。
一方、ステップS509において下のみはみ出しでないと判定した場合(つまり左と下の双方はみ出しの場合)、閲覧管理サーバ31は、先ずステップS512で、画面左端がk番コマ左端と一致する位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行った上で、ステップS513でさらにk番コマに対して右下端合わせとなる位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行う。そして、続くステップS514で閲覧管理サーバ31は、さらに画面左端がk番コマ左端と一致する位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行い、次のステップS515でさらにk+1番コマに対し右上端合わせとなる位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行った上で、ステップS516の設定処理を実行する。
つまり、上記ステップS512〜S515の処理によると、表示画面Gによりk番コマ全体を2回に分けてスキャン(右→左へのスキャン)する画面移動ラインが形成された後、さらにk+1番コマと表示画面Gとが右上端合わせとなる位置までの画面移動ラインが形成される。
なお、コンテンツ閲覧時に許容されるコンテンツ拡大率の上限値によっては、上記のような2回のスキャンのみではk番コマ全体を映し切ることができない場合も考えられる。その場合には、コンテンツ拡大率の上限値に応じて、3回以上のスキャンが行われるように処理を変更することができる。
この点は、後述する最終コマに係るステップS527〜S529の処理についても同様である。
閲覧管理サーバ31は、ステップS516の設定処理を実行したことに応じ、ステップS517でコマ識別子kの値を1インクリメントした上で、ステップS518でk番コマの文字サイズに応じたコンテンツ拡大率設定を行う。そして、続くステップS519で閲覧管理サーバ31は、k番コマに対し右上端合わせで画面位置設定を行う。
さらに、続くステップS520で閲覧管理サーバ31は、コマ識別子kの値が最大値kMAXに達したか否かを判定する。ここで、最大値kMAXとしては、対象とするコンテンツページCpにおけるコマKの総数を設定する。
コマ識別子kの値が最大値kMAXに達していなければ、閲覧管理サーバ31は先のステップS504に戻る。これにより、対象とするコンテンツページCpにおける最終コマを除く各コマKについて、コマKごとのコンテンツ拡大率の設定、及びk+1番コマまでの画面移動ラインの設定が行われる。
一方、コマ識別子kの値が最大値kMAXに達した場合、閲覧管理サーバ31は図18に示すステップS521に処理を進める。
図18に示すステップS521で閲覧管理サーバ31は、画面内にk(つまりkMAX)番コマ全体が収まっているか否かを判定する。
画面内にkMAX番コマ全体が収まっていれば、閲覧管理サーバ31はステップS522に進み、画面遷移ライン=0とした上で、ステップS530でkMAX番コマの画面移動ラインとして設定する。
一方、画面内にkMAX番コマ全体が収まっていなければ、先のステップS506、S509と同様に、ステップS523、S525の処理によりはみ出し態様の場合分けを行う。先ず、ステップS523で左のみはみ出していると判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS524に進み、画面左端がkMAX番コマ左端と一致する位置まで画面移動ラインを延ばす処理を実行し、ステップS530の設定処理を行う。
この場合、対象とするコマKは最終コマであるので、k+1番コマに向けての画面移動ラインを形成する処理は行われない。
また、ステップS525で下のみはみ出していると判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS526に進み、画面下端がk番コマ下端と一致する位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行った上で、ステップS530の設定処理を実行する。
一方、ステップS525で下のみはみ出しでないと判定した場合(つまり左と下の双方はみ出しの場合)、閲覧管理サーバ31は先ずステップS527で、画面左端がk番コマ左端と一致する位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行った上で、ステップS528でさらにk番コマに対して右下端合わせとなる位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行う。そして、続くステップS529で閲覧管理サーバ31は、さらに画面左端がk番コマ左端と一致する位置まで画面移動ラインを延ばす処理を行った上で、ステップS530の設定処理を実行する。
閲覧管理サーバ31はステップS530の設定処理を実行したことに応じ、ステップS531でコマKごとに文字数に応じた表示時間を設定する。
文字数に応じた表示時間の設定の具体例としては、例えば文字数が多いほど表示時間を長くすることが挙げられる。これにより、自動コマ送り表示時における各コマKの表示時間をコマの内容理解に要する適切な時間に制御することが可能となる。
そして、続くステップS532で閲覧管理サーバ31は、各画面移動ライン、表示時間、拡大率の情報を再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる処理を実行する。つまり、上記した一連の処理で設定した各コマK間の画面移動ライン、各コマKごとの表示時間及びコンテンツ拡大率の情報を、該当するコンテンツページCpの再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる。
閲覧管理サーバ31は、ステップS532の記憶処理を実行したことに応じ、図17及び図18に示す一連の処理を終了する。
この場合の閲覧管理サーバ31は、上記のような図17及び図18の一連処理を、読み順ルールの判定結果情報が全てのコンテンツページCpについて得られているコンテンツを対象として実行する。
続いて、図19により、再生シナリオデータに基づく自動コマ送り表示時に対応した処理について説明する。
ユーザ端末4は、先の図14に示したステップS109で第二通知を行ったことに応じ、図19に示すステップS110に進んで閲覧管理サーバ31に対するシナリオ要求を行う。該シナリオ要求としては、閲覧対象として選択されたコンテンツのコンテンツIDを指定した要求を行う。
閲覧管理サーバ31は、図14に示したステップS202で閲覧モードが自動閲覧モードであると判定した場合、図19に示すステップS207に処理を進めてシナリオ検索処理を実行する。すなわち、シナリオDB36に格納された再生シナリオデータを対象として、ユーザ端末4からのシナリオ要求により指定されたコンテンツIDに対応する再生シナリオデータを検索する処理を実行する。
続くステップS208で閲覧管理サーバ31は、該当する再生シナリオデータが存在するか否かを判定し、該当する再生シナリオデータが存在しなければ、ステップS209に進んでユーザ端末4に対し不在通知を行い、図14から続く一連の処理を終了する。
一方、該当する再生シナリオデータが存在する場合、閲覧管理サーバ31はステップS210のシナリオ送信処理として、該当する再生シナリオデータをユーザ端末4に送信する処理を行い、図14から続く一連の処理を終了する。
ユーザ端末4は、シナリオ要求に対応する閲覧管理サーバ31からの返信、つまり不在通知又は再生シナリオデータ何れかの返信をステップS111で待機しており、返信があった場合はステップS112に進み、該返信が不在通知であるか否かを判定する。
返信が不在通知であった場合、閲覧管理サーバ31はステップS113の不在対応処理を実行し、図14から続く一連の処理を終了する。ここで、不在対応処理としては、例えば自動コマ送り表示が不能である旨のメッセージを表示画面Gに表示した後、閲覧対象のコンテンツを選択するためのコンテンツ選択画面に遷移する等の処理を実行する。
一方、返信が再生シナリオデータであった場合、閲覧管理サーバ31はステップS114で、再生シナリオデータに応じたコマ送り表示処理を実行し、図14から続く一連の処理を終了する。
ここで、ステップS114のコマ送り表示処理としては、コンテンツページCpごとの再生シナリオデータに基づき、以下のように行う。
すなわち、最終コマ(k=kMAX)を除く各コマKについては、k番コマに対応するコンテンツ拡大率を設定した上で、k〜k+1番コマ間の画面移動ラインの情報に従って画面位置Pgを移動させる(コンテンツページCpに対する画面スクロールを行う)。最終コマについては、最終コマに対応するコンテンツ拡大率を設定した上で、最終コマに対応する画面移動ラインの情報に従って画面位置Pgを移動させる。この際、k〜k+1番コマ間の画面位置Pgの移動、最終コマについての画面位置Pgの移動は、それぞれk番コマに対応する表示時間、最終コマに対応する表示時間をかけて行う。
ユーザ端末4は、コマ送り表示処理において、最終コマについての画面位置Pgの移動が終了したことに応じては、コンテンツページCpのページ送りを行う。
なお、ユーザ端末4は、コマ送り表示処理の際、表示画面Gによってコンテンツの何れの部分が表示中であるかを案内する案内情報Igを表示画面G内に表示するための処理を行ってもよい。案内情報Igとしては、例えば図20に示すように、コマKが表示中であるコンテンツページCpについて、該コンテンツページCpの何れの部分が表示画面Gにより表示中であるかを図によって表した情報を表示することが考えられる。具体的には、該コンテンツページCpの全体に対する表示画面Gの相対的な位置関係を図によって表した情報である。
なお、案内情報Igは例えば半透明等、或る程度の透明度を持たせて表示することがコンテンツ視認性を確保する上で望ましい。
また、案内情報Igの表示は自動コマ送り再生時において常時行ってもよいし、或いはページ送り直後の一定時間等、特定のタイミングでのみ行ってもよい。
ここで、上記では、表示画面Gにおける表示コマ内の文字のサイズに応じてコンテンツの拡大率が設定される場合を例示したが、自動コマ送り表示時におけるコンテンツ拡大率は、表示コマの画サイズに応じて設定されるようにすることもできる。
その場合は、先の図17及び図18で説明したステップS502、S518の処理として、k番コマの画サイズに応じた拡大率設定を行うものとすればよい。ここで、コマKの「画サイズ」とは、例えばコマKの縦方向と横方向のドット数(ピクセル数)を乗じた値である。
コマKの画サイズに応じた拡大率設定の具体例としては、例えば画サイズが小さければ拡大率を大きく、画サイズが大きければ拡大率を小さくすることが挙げられる。これにより、表示画面G内におけるコマKの表示サイズを或る程度一定に保つことが可能となり、表示画面G内に表示対象コマ以外の余剰部分(例えば余白部分)が過剰に出現してしまうことの防止が図られ、コンテンツの見栄えの向上を図ることができる。
<2.第2の実施の形態>
[2-1.第2の実施の形態の自動コマ送り表示手法]

続いて、第2の実施の形態について説明する。
なお、第2の実施の形態において、ネットワークシステム1の構成は図1に示したものと同様となるので重複説明は避ける。
第2の実施の形態では、以下で説明する自動コマ送り表示手法の実現するべく、閲覧管理サーバ31に記憶されるプログラム、及びユーザ端末4に記憶されるプログラム(前述した閲覧アプリAvとしてのプログラム)が第1の実施の形態の場合とは異なる。
図21は、第2の実施の形態の自動コマ送り表示手法についての説明図であり、図21Aでは対象とするコンテンツページCpの例を示し、図21Bでは該コンテンツページCpについて第2の実施の形態の自動コマ送り表示を行った様子を示している。
これら図21A、図21Bを参照して分かるように、第2の実施の形態の自動コマ送り表示は、コマ順序に従って1番コマから順に1コマずつ、表示画面G内の表示コマを順次入れ替えて表示していくものである。このようなコマ送り表示の手法を以下「入れ替え表示手法」と表記する。
この際、表示画面G内の表示コマの拡大率(つまりコンテンツ拡大率)は、第1の実施の形態と同様、該表示コマの文字サイズに応じた拡大率に設定する。
また、各コマKの表示時間についても、第1の実施の形態と同様、コマK内の文字数に応じた時間に設定する。
ここで、第2の実施の形態においても、ユーザ端末4からのコンテンツの閲覧態様情報の取得と閲覧情報DB34への記憶、及びコンテンツページCpごとのコマ順序の推定とコマ順序DB35への記憶は、先の図14〜図16に示した処理を実行することで実現する。
第2の実施の形態では、コマ順序DB35の格納情報に基づき閲覧管理サーバ31が行う再生シナリオデータの生成に係る処理、及びユーザ端末4が再生シナリオデータに基づき行うコマ送り表示処理が第1の実施の形態の場合と異なる。
[2-2.処理手順]

図22は、第2の実施の形態における再生シナリオデータの生成に係る処理を示したフローチャートである。
なお、この図に示す処理が開始されるにあたっては、既に処理対象とするコンテンツページCpが選択された状態にあるとする。
また、以下の説明において、既に説明済みとなった処理と同様の処理については同一ステップ番号を付して説明を省略する。
この場合の閲覧管理サーバ31は、先ずステップS601で、コマ識別子kの値を「1」にセットした上で、ステップS602でk番コマの文字サイズに応じてk番コマの拡大率設定を行う。
さらに、続くステップS603で閲覧管理サーバ31は、k番コマの文字数に応じてk番コマの表示時間を設定する。
ステップS603に続くステップS604で閲覧管理サーバ31は、コマ識別子kの値が最大値kMAX(この場合もkMAX=対象とするコンテンツページCpのコマKの総数である)に達したか否かを判定し、コマ識別子kの値が最大値kMAXに達していなければ、ステップS605でコマ識別子kの値を1インクリメントした上で、ステップS602に戻る。つまり、対象とするコンテンツページCpの各コマKについて、ステップS602の拡大率設定処理、及びステップS603の表示時間設定処理を行う。
ステップS604において、コマ識別子kの値が最大値kMAXに達した場合、閲覧管理サーバ31はステップS606に進み、コマ順序、コマKごとの拡大率及び表示時間を再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる処理を実行する。すなわち、コマ順序DB35から取得した対象とするコンテンツページCpのコマ順序(コマKごとのコマNO.)の情報、及びステップS602、S603で設定したコマKごとの拡大率、表示時間の情報を該当するコンテンツページCpの再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる。
閲覧管理サーバ31は、ステップS606の記憶処理を実行したことに応じ、図22に示す処理を終了する。
この場合の閲覧管理サーバ31は、上記のような図22の処理を、コマ順序DB35に全てのコンテンツページCpについてのコマ順序情報が格納されているコンテンツを対象として実行する。
図23のフローチャートは、第2の実施の形態における再生シナリオデータに基づく自動コマ送り表示時に対応した処理を示している。
先ず、この場合も、閲覧管理サーバ31が図14のステップS202で自動閲覧モードと判定したことに応じて実行する処理は、先の図19に示したものと同様となる(S207〜S210)。
この場合は、ユーザ端末4側おいて、図19に示したステップS114のコマ送り表示処理に代えてステップS120のコマ送り表示処理を実行する点が第1の実施の形態と異なる。
具体的に、ステップS120のコマ送り表示処理では、閲覧管理サーバ31から受信した再生シナリオデータに基づき、コンテンツページCpごとに次のような表示処理を行う。すなわち、再生シナリオデータとして受信したコマ順序の情報に従って、1番コマから順に1コマずつ、表示画面G内の表示コマを順次入れ替える表示処理を行う。このとき、各コマKの拡大率は、再生シナリオデータとして受信した該当するコマKの拡大率の情報が示す拡大率に設定し、また表示画面Gにおける各コマKの表示は、再生シナリオデータとして受信した該当するコマKの表示時間の情報が示す時間にわたって行う。
このようなコンテンツページCpごとのコマ送り表示処理を、1ページ目から順に各ページについて実行する。
なお、第2の実施の形態のような入れ替え表示手法を採用する場合においても、表示画面G内の表示コマの拡大率は、該表示コマの画サイズに応じた拡大率に設定することができる。その場合、ステップS602の拡大率設定処理として、k番コマの画サイズに応じてk番コマの拡大率を設定する処理を実行する。
また、第2の実施の形態のような入れ替え表示手法を採用する場合も、前述した案内情報Igを表示画面G内に表示することができる。入れ替え表示手法を採用する場合の案内情報Igとしては、例えば、コマKを表示中であるコンテンツページCpの全体像(各コマKの配置位置も示されている)を表しつつ、表示中のコマKを他のコマKとは異なる表示態様(例えば太枠で囲う、或いは異なる配色とする等)で表した情報を表示することが考えられる。
<3.変形例>
[3-1.変形例1]

上記では、自動コマ送り表示時におけるコマKの表示時間をコマK内の文字数に応じて設定し、またコンテンツの拡大率を表示コマの文字サイズや画サイズに応じて設定する場合を例示した。
しかしながら、これら表示時間や拡大率については、ユーザ端末4より閲覧態様情報として取得したコマ閲覧時間(コマKの閲覧に要した時間)や拡大率の遷移情報に基づき設定することもできる。
具体的に、自動コマ送り表示時におけるコマKの表示時間に関しては、表示画面G内での表示コマの遷移速度が、閲覧態様情報として取得したコマ閲覧時間に基づく速度となるように制御することができる。
また、自動コマ送り表示時におけるコンテンツの拡大率については、閲覧態様情報として取得した拡大率の遷移履歴に基づく態様で遷移されるように制御することができる。
以下、このようなユーザによる実際のコンテンツ閲覧態様に基づいた表示コマの遷移速度に係る制御、及び拡大率の遷移に係る制御を実現するための処理を、第1の実施の形態のような画面移動によるコマ送り表示を行う場合と、第2の実施の形態のような入れ替え表示手法によるコマ送り表示を行う場合とに分けて説明する。
先ずは、第1の実施の形態のような画面移動によるコマ送り表示を行う場合について説明する。
図24は、手動閲覧モードによるコンテンツの閲覧態様として多くのユーザが採り得ると想定される閲覧態様の例を示している。
図24では、<1>〜<6>の遷移により、ユーザが手動閲覧モードによりコンテンツページCpの各コマKを閲覧した際における表示画面Gの移動の様子、及び画面位置Pgが静止した位置(「静止位置Pgs」と表記する)の履歴、及びコンテンツ拡大率の遷移(コンテンツページCpに対する表示画面Gの相対的な大小関係により表わされる)を示している。
図24の<1>に点線で示す表示画面Gの位置は、コンテンツページCpにおける表示画面Gの初期位置である。この場合のコンテンツページCpのコマ割りによると、該初期位置において表示画面G内に1番コマ及び2番コマの全体が収まっているため、ユーザはこれら1番コマ及び2番コマの閲覧のために表示画面Gを該初期位置に或る一定時間静止させると想定される。すなわち、ここにおいて1点目の静止位置Pgsが形成される。
2番コマを閲覧し終えると、ユーザは3番コマに向けて表示画面Gを移動させ、3番コマの閲覧のため表示画面Gを移動後の位置に一定時間静止させる(<1>)。つまり、これにより2点目の静止位置Pgsが形成される。
以降、<2>〜<6>の遷移においては、同様に次のコマKへの移動、及びコマ閲覧のための表示画面Gの静止が繰り返され、順時、静止位置Pgsが形成されていく。
但し、コンテンツ拡大率と閲覧対象とするコマKの画サイズとの関係によっては、表示画面G内に閲覧対象のコマKの全体を納めることができず、移動の過程においてコンテンツ拡大率が縮小される場合もある(<2>→<3>の遷移を参照)。図24の例の場合、<2>の表示画面Gの位置においてコンテンツ拡大率を縮小すると、縮小の過程において表示画面Gの左端がコンテンツページCpの左端に達してしまい、それ以降の縮小に伴っては、画面位置Pgが左方向に移動されることになる(画面位置Pgを<2>の位置のまま維持した縮小が不能となるため)。
ユーザは、<3>に示す縮小後の状態で3番コマを一定時間閲覧することが想定されるため、上記のように縮小に伴い左方向に移動した後の画面位置Pgとしても、静止位置Pgsに該当するものとなる。
本例では、図24に例示したユーザによる実際の閲覧態様を再現するような自動コマ送り表示を実現する。具体的には、コンテンツ閲覧に伴い形成される各静止位置Pgsの平均位置を用いて、実際のユーザによる閲覧態様を反映した表示画面Gの移動を実現する。このとき、コマKの表示時間については、各静止位置Pgsでの表示画面Gの静止時間の平均値を用いて再現し、またコンテンツ拡大率の遷移は、各静止位置Pgsでのコンテンツ拡大率の平均値を用いて再現する。
以下、具体的な処理を図25のフローチャートを参照して説明する。
なお、この場合もユーザ端末4からの閲覧態様情報の取得と閲覧情報DB34への記憶は、図14に示した処理を実行することで実現する。すなわち、閲覧情報DB34における格納情報は、この場合も図6に示したものと同様となる。
確認のため述べておくと、本例においては、コマ順序を推定するための処理は不要となる。
図25では、閲覧情報DB34における格納情報に基づき、対象とするコンテンツページCpについての再生シナリオデータを生成・記憶するまでの処理の流れを示している。
この場合の閲覧管理サーバ31は、先ずステップS701で、対象ページ(対象とするコンテンツページCp)についての各ページレコードにおける静止位置Pgsの総数sAを算出する。ここで、「ページレコード」とは、閲覧情報DB34における各レコードのうち、対象ページについての「一閲覧分のレコード」を意味するものである。
この際、静止位置Pgsとしては、ページレコードにおける検出日時の情報に基づき、画面位置情報が示す画面位置Pgのうち一定時間以上同一位置を維持している画面位置Pgsを特定する。
続くステップS702で閲覧管理サーバ31は、総数sAの分布のピーク値Vpを特定する。すなわち、ステップS701で各ページレコードごとに求めた総数sAの分布のピーク値Vpを特定するものである。
そして、続くステップS703で閲覧管理サーバ31は、ピーク値Vpを対象ページにおける静止位置Pgsの確定総数(sMAX)として設定する。
ステップS703に続くステップS704で閲覧管理サーバ31は、総数sA=確定総数sMAXであるページレコードを第一対象ページレコードとして特定する。
上記のステップS701〜S704の処理により、閲覧態様が或る程度近似していると推定されるページレコードを抽出することができる。
ステップS704で第一対象ページレコードを特定したことに応じ、閲覧管理サーバ31はステップS705で静止位置識別子sの値を「1」にセットし、続くステップS706で第一対象ページレコードのs番目の静止位置Pgsの平均位置を算出する。該平均位置としては、例えば第一対象ページレコードのs番目の静止位置Pgsとしての各縦座標、横座標の値の平均値として求める。
続くステップS707で閲覧管理サーバ31は、第一対象ページレコードのうち、s番目の静止位置PgsがステップS706で算出した平均位置の近傍であるページレコードを第二対象ページレコードとして特定する。このとき、平均位置の近傍であるか否かは、平均位置からの離間距離が所定距離内であるか否かにより判定する。
なお、該ステップS707で第一対象ページレコードからさらに第二対象ページレコードを抽出することで、ノイズと推定されるレコード(想定外の位置での画面静止が行われているレコード)を効果的に排除することができる。
さらに、次のステップS708で閲覧管理サーバ31は、第二対象ページレコードにおけるs番目の静止位置Pgsの平均位置を算出し、該位置をs番目の静止位置Pgsの確定位置として設定する。
ステップS708でs番目の静止位置Pgsの確定位置を設定したことに応じ、閲覧管理サーバ31はステップS709で静止位置識別子sが2以上であるか否かを判定する。
静止位置識別子sの値が2以上でなければ、閲覧管理サーバ31はステップS711に進み、第二対象ページレコードごとにs番目の静止位置Pgsでの静止時間を算出する。該静止時間は、第二対象ページレコードにおける画像位置情報のうち、s番目の静止位置Pgsと同一位置を表す画面位置情報に対応づけられた検出日時の情報に基づき算出する。
その上で、閲覧管理サーバ31はステップS712で、算出した静止時間の平均値をs番目の静止位置Pgsに対応する確定静止時間として設定する。
続くステップS714で閲覧管理サーバ31は、静止位置識別子sの値が確定総数sMAXに達したか否かを判定し、静止位置識別子sの値が確定総数sMAXに達していなければ、ステップS715に進み静止位置識別子sの値を1インクリメントした上で、ステップS706に戻る。これにより、2番目以降の静止位置Pgsについても、ステップS706による平均位置の算出、ステップS707による第二対象ページレコードの特定、及びステップS708による確定位置の設定が行われる。
ここで、ステップS709において静止位置識別子sの値が2以上であると判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS710に進み、s−1〜s番目静止位置間の画面移動ラインを設定する。具体的には、s−1番目の静止位置Pgsの確定位置からs番目の静止位置Pgsの確定位置までを結ぶ画面移動ラインを設定する。
その上で閲覧管理サーバ31は、ステップS711に処理を進める。これにより、2番目以降の静止位置Pgsについても、確定静止時間の設定、及び確定拡大率の設定が行われる。
ステップS714で静止位置識別子sの値が確定総数sMAXに達したと判定した場合、つまり1番目〜sMAX番目の静止位置Pgsごとの確定位置、確定静止時間、及び確定拡大率が設定され、且つ2番目〜sMAX番目の静止位置Pgsについてs−1〜s番目の静止位置Pgs間の画面移動ラインが設定された場合、閲覧管理サーバ31はステップS715に処理を進める。
ステップS715で閲覧管理サーバ31は、設定した各確定位置、静止位置Pgsごとの静止時間(確定静止時間)、拡大率(確定拡大率)及び各画面移動ラインの情報を再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる処理を行う。すなわち、これらの情報を該当するコンテンツページCpに対応する再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる。
この場合のユーザ端末4は、コンテンツページCpごとのコマ送り表示処理として、上記のような再生シナリオデータに基づく表示処理を行う。具体的には、1番目からsMAX番目の確定位置の順で画面位置Pgを移動させつつ、各確定位置において、対応する静止時間の情報が示す時間にわたって画面位置Pgを静止させ、且つs番目からs+1番目の確定位置への移動の間は、s番目の確定位置に対応する拡大率の情報が示すコンテンツ拡大率を維持する。
上記のような変形例1としての手法により、自動コマ送り表示として、表示画面Gの静止位置Pgsの軌跡、静止位置Pgsでの静止時間(表示コマを遷移させる時間とも換言できる)、及びコンテンツ拡大率の遷移について、実際のユーザの平均的な閲覧態様を再現した自動コマ送り表示を実現することができる。
ここで、上記の例は、自動コマ送り表示時の画面移動を、ユーザによる画面の移動軌跡そのものを再現するようにして行っている例に相当する。すなわち、第1の実施の形態のように、画面の移動軌跡の情報を通常/縦の読み順判定に用いるものとは別の例である。
この点からも理解されるように、本発明における「移動軌跡」に基づく自動コマ送り表示としては、第1の実施の形態のように移動軌跡を読み順判定に用いる手法に限定されるものではない。
続いて、第2の実施の形態のような入れ替え表示手法によるコマ送り表示を行う場合について説明する。
先の図21に示したような入れ替え表示手法を採る場合は、上記で例示した静止位置Pgsごとの静止時間ではなく、コマKごとの閲覧時間に相当する情報を求めることが要求される。また、拡大率についても、同様に静止位置PgsごとではなくコマKごとの情報が要求される。
図26は、第2の実施の形態のような入れ替え表示手法によるコマ送り表示を行う場合に対応して実行されるべき処理を示したフローチャートである。
なお、この場合もユーザ端末4からの閲覧態様情報の取得と閲覧情報DB34への記憶は、図14に示した処理を実行することで実現するものであり、閲覧情報DB34における格納情報は図6に示したものと同様となる。
ここで、この場合の閲覧管理サーバ31は、図15及び図16に示した処理を実行して、コマ順序の推定及びコマ順序DB35への記憶を行う。
先ず、この場合も閲覧管理サーバ31は、図25に示したステップS701〜S708の処理を行う。
この場合、閲覧管理サーバ31は、ステップS708でs番目の静止位置Pgsの確定位置を設定したことに応じ、先に説明したステップS711の処理、つまり第二対象ページレコードごとにs番目の静止位置Pgsでの静止時間を算出する処理を行った上で、続くステップS801において、算出した静止時間の平均値Atsを算出する。
ステップS801で平均値Atsを算出したことに応じ、閲覧管理サーバ31はステップS802で、第二対象ページレコードにおけるs番目の静止位置Pgsでの拡大率の平均値Aerを算出する。
そして、続くステップS803で閲覧管理サーバ31は、設定した確定位置(S708で設定した確定位置)に、平均値Aerによる拡大率で画面配置したときに画面内に全体が収まっているコマ数(Cn)をカウントする。
コマ数Cnをカウントしたことに応じ、閲覧管理サーバ31はステップS804でコマ数Cnが「1」であるか否かを判定する。コマ数Cnが「1」であれば、閲覧管理サーバ31はステップS805に進み、画面内に全体が収まっているコマKについて、その表示時間を平均値Ats、拡大率を平均値Aerにそれぞれ設定する。
これは、図24の例で言えれば、例えば<5>における表示画面G内に全体が収まっている5番コマについて、その表示時間を平均値Ats、拡大率を平均値Aerにそれぞれ設定することに相当する。
一方、コマ数Cnが「1」でなければ(つまりコマ数Cnが2以上であれば)、閲覧管理サーバ31はステップS806に進み、画面内に全体が収まっている各コマKについて、それらの表示時間を平均値Ats/Cn、拡大率を平均値Aerにそれぞれ設定する。
これは、図24の例で言えれば、例えば<1>の点線で示す表示画面G内に全体が収まっている1番コマ及び2番コマのそれぞれについて、表示時間を平均値Ats/Cn、拡大率を平均値Aerに設定することに相当する。
なお、ステップS804において、コマ数Cn=0となることは想定しない。本例では、ユーザは表示画面Gを移動後、閲覧対象とするコマKの全体が画面内に収まるように拡大率操作をすることを想定しているためである。
上記のステップS805又はS806の処理を実行したことに応じ、閲覧管理サーバ31はステップS807で静止位置識別子sの値が確定総数sMAXに達したか否かを判定し、静止位置識別子sの値が確定総数sMAXに達していなければ、ステップS808で静止位置識別子sの値を1インクリメントした上で、ステップS706に戻る。つまりこれにより、1番目からsMAX番目の各静止位置Pgsでの静止時間の平均値Ats、拡大率の平均値Aerに基づいた各コマKの表示時間、及び拡大率の設定が行われる。
ステップS807で静止位置識別子sの値が確定総数sMAXに達したと判定した場合、閲覧管理サーバ31はステップS809に進み、対象ページのコマ順序、コマKごとの表示時間及び拡大率の情報を再生シナリオデータとしてシナリオDB36に記憶させる処理を行う。
なお、この場合の再生シナリオデータは第2の実施の形態の場合と同様であり、従ってユーザ端末4が該再生シナリオデータに基づき行うコマ送り表示処理としても第2の実施の形態の場合と同様となる。
ここで、上記では、或る静止位置Pgsにおいて画面内に複数のコマKが収まっていた場合に、それらのコマKの表示時間を静止時間の平均値Ats/Cnによる時間に設定する例を挙げたが、各コマKの表示時間の正確性を高める場合には、ユーザによる視線位置の遷移情報を用いることが考えられる。
先ず、この場合の閲覧管理サーバ31は、ユーザ端末4からの視線位置情報をレコードとして蓄積するため、図14に示す処理に代えて、図27に示す処理を実行する。
図27の処理は、図14に示す処理と比較して、ステップS204に代えてステップS230の処理が、またステップS205に代えてステップS231の処理が実行される点が異なる。
ステップS230で閲覧管理サーバ31は、ユーザ端末4に対し、ページNO.、画面位置情報、拡大率、検出日時と共に、視線位置情報を要求する。
図示による説明は省略するが、この場合のユーザ端末4は、ユーザによる表示画面Gに対する視線位置を検出するための視線検出手段を備える。視線検出手段としては、例えばカメラ、及び該カメラによる撮像画像に基づきユーザによる表示画面Gに対する視線位置を検出する画像処理部により構成することができる。
この場合のユーザ端末4は、上記したステップS230の要求に応じ、ステップS106の送信処理として、閲覧中のコンテンツページCpのページNO.、画面位置情報、拡大率、検出日時、及びユーザIDと共に、上記の視線検出手段で検出された視線位置情報を送信する。
この場合の閲覧管理サーバ31は、ステップS230の要求を行った後、ユーザ端末4からの上記ステップS106の送信情報を受信したことに応じ、ステップS231でそれら受信情報を閲覧情報DB34に記憶させる処理を行う。
これにより、この場合の閲覧DB34には、図28に示すように、レコードとしてコンテンツID、ユーザID、ページNO.、画面位置情報、拡大率情報、検出日時、及び視線位置情報が対応づけられた情報が蓄積されていく。
このように閲覧情報DB34に記憶された視線位置情報に基づき、この場合の閲覧管理サーバ31は、図29に示す処理を行って各コマKのより正確な表示時間を求める。
図29では、先の図26の処理からの変更点に係る部分のみを抽出して示している。
この場合の閲覧管理サーバ31は、図26に示したステップS806の処理に代えて、図29に示すステップS820及びS821の処理を実行する。
具体的に、ステップS820で閲覧管理サーバ31は、画面内に全体が収まっている各コマKについて、コマK内に視線が止まっていた時間長の平均値Ateを算出する。コマK内に視線が止まっていた時間長は、第二対象ページレコードにおける視線位置情報と検出日時情報とに基づいて算出できる。
続くステップS821で閲覧管理サーバ31は、画面内に全体が収まっている各コマKの表示時間として、コマKごとに算出した平均値Ateを設定し、またそれら各コマKの拡大率として平均値Aerを設定する。
上記のような処理により、各コマKの表示時間として、実際のユーザの閲覧態様をより反映した正確な表示時間を設定することができる。
[3-2.変形例2]

ここで、第1及び第2の実施の形態では、自動コマ送り表示時における表示コマの表示時間を、表示コマ内の文字数に応じて設定する場合を例示したが、例えば表示コマ内の文字が登場人物の叫び声(例えば「行くぞぉぉぉぉぉぉ!」や「えーーーーーーーぃ!」)等を表す文字である場合には、文字数が多くても閲覧に要する時間は比較的短くなる場合がある。このため、文字数のみに応じた表示時間の設定を行うと、実際には読み飛ばしたいコマKであるにも関わらず表示コマの遷移が一向に行われず、ユーザに違和感を与える虞がある。
そこで、閲覧態様情報として取得したユーザによるコマKごとの閲覧時間に相当する情報を用いて、そのような事態の解消を図ることもできる。
この場合、ユーザ端末4としては、先の変形例1で説明したユーザ端末4と同様の視線検出手段を有するユーザ端末4が用いられることを前提とする。
また、この場合の閲覧管理サーバ31は、視線位置情報の取得及び閲覧情報DB34への記憶処理を行う。
以下では、第1の実施の形態のような画面移動によるコマ送り表示を行う場合への適用例を説明する。
この場合の閲覧管理サーバ31は、先の図18に示した処理に代えて、図30に示すステップS531’の処理を実行する。
図30において、閲覧管理サーバ31は、先ずステップS901でコマ識別子kの値を「1」にセットした上で、ステップS902でk番コマの文字数は所定数以上であるか否かを判定する。k番コマの文字数が所定数以上でなければ、閲覧管理サーバ31はステップS907に進み、k番コマの表示時間としてk番コマの文字数に応じた時間を設定した上で、ステップS908に処理を進める。
一方、k番コマの文字数が所定数以上であれば、閲覧管理サーバ31はステップS903に進み、k番コマに視線が止まっていた時間をページレコードごとに視線滞在時間として算出し、続くステップS904で視線滞在時間の平均値Attを算出する。
その上で、ステップS905で閲覧管理サーバ31は、平均値Attが所定値以下であるか否かを判定する。これは、k番コマへの平均的な視線滞在時間が比較的に短いものであるか否かを判定していることに相当する。
平均値Attが所定値以下でなければ、閲覧管理サーバ31はステップS907に進み、k番コマの表示時間としてk番コマの文字数に応じた時間を設定した上で、ステップS908に処理を進める。すなわち、文字数が比較的多いコマKであっても視線滞在時間が比較的長ければ、文字数に応じた表示時間の設定を行う。
一方、平均値Attが所定値以下であれば、閲覧管理サーバ31はステップS906に進み、k番コマの表示時間として所定の固定値を設定し、ステップS908に処理を進める。つまり、文字数が比較的多く視線滞在時間が比較的短いコマKについては、文字数に応じた表示時間の設定を行わず、固定の時間を設定する。
なお、上記の固定値としては、少なくとも文字数に応じて設定される表示時間よりも短くなるように設定しておく。
ステップS908で閲覧管理サーバ31は、コマ識別子kの値が最大値kMAX(コマ総数)に達したか否かを判定し、最大値kMAXに達していればステップS909でコマ識別子kの値を1インクリメントしてステップS902に戻り、また最大値kMAXに達していればこの図に示す処理を終了する。
例えば上記のような処理により、文字数が比較的多いがユーザによる閲覧時間が比較的短いとされたコマKについては、文字数に応じた表示時間の制御対象から除外することができる。
なお、上記では第1の実施の形態のような画面移動によるコマ送り表示を行う場合への適用例を説明したが、第2の実施の形態のような入れ替え表示手法を採る場合にも、同様にコマKごとの閲覧時間に基づき、文字数が所定数以上で且つ閲覧時間が所定時間以下とされるコマKを、文字数に応じた表示時間の制御対象から除外することができる。
また、上記では文字数が所定数以上で且つ閲覧時間が所定時間以下とされるコマKの表示時間として固定値を設定する例を挙げたが、これに代えて、文字数に応じた表示時間から所定値を減じた値を設定する等、他の設定手法を採用することもできる。
[3-3.その他の変形例]

上記では、第1の実施の形態における画面移動によるコマ送り表示について、コマKごとに設定した表示時間を、s番コマ〜s+1番コマにかけての移動時間として用いる例を挙げたが、コマKごとに設定した表示時間は、画面位置Pgの静止時間として用いることもできる。具体的に、第1の実施の形態では、s番コマ〜s+1番コマへの移動にあたっての画面位置Pgの起点位置(本例ではs番コマと表示画面Gの右上端合わせとなる位置)が設定されるが、表示時間の情報は、該起点位置で画面位置Pgを静止させる時間として用いることができる。
また、自動コマ送り表示におけるコンテンツ拡大率の設定については、上記で例示したコマ内の文字サイズやコマKの画サイズ、或いは閲覧態様情報に基づく拡大率を設定する以外にも、例えば表示コマの表示画面Gに占める割合が所定割合以上になる拡大率を設定する等、他の設定手法を採ることもできる。
また、自動コマ送り表示におけるコマKの表示時間(表示コマの遷移速度)についても、上記で例示したコマ内の文字数や閲覧態様情報に基づく時間を設定することは必須ではなく、例えば固定の時間を設定する等、他の設定手法を採ることもできる。
また、自動コマ送り表示におけるコマKの表示時間(表示コマの遷移速度)は、閲覧態様情報に基づき設定した時間を基準として、それよりも長くする又は短くすることをユーザにより選択可能にすることもできる。
或いは、表示コマの遷移は、ユーザによるコマ送りのタイミングを指示する操作に基づき行うようにしてもよい。
また、上記では、視線位置の情報をコマKごとの閲覧時間の特定のために用いる例を挙げたが、視線位置の移動軌跡を用いてコマ順序を推定してもよい。
或いは、視線位置の情報は、表示画面Gにおける画面注視点(画面位置Pg)の決定に用いることもできる。つまり、上記では画面位置Pgを表示画面Gの中心点に固定的に設定する場合を例示したが、画面位置Pgは、視線位置の情報に基づき可変的に設定することも可能なものである。
また、上記では、入れ替え表示手法として、1画面に1コマのみを表示する例を挙げたが、1画面に複数コマを表示してもよい。この場合、同時表示する複数のコマKは、コマ順序的に連続しているものに限ってもよい。
<4.実施の形態のまとめ>

上記のように実施の形態の情報処理装置(閲覧管理サーバ31)は、コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態のコンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における、前記表示画面の移動軌跡を取得する閲覧態様情報取得部(閲覧態様情報取得処理部F1)を備える。
また、移動軌跡が取得されたコンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、移動軌跡に基づく順序で順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御部(表示制御処理部F2)とを備えている。
上記構成により、コンテンツの自動コマ送り表示は、ユーザが実際にコンテンツを閲覧した際の表示画面移動軌跡に基づくコマ送り順序で実現される。
コマ送り順序がユーザによる実際の表示画面移動軌跡に基づいたものとされることで、適正なコマ順序での自動コマ送り表示を実現できる。また、適正なコマ順序を予め調べるためのシステム運営側における人員的負担も省略できる。
従って、本実施の形態によれば、コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツを拡大表示状態でユーザに閲覧させるにあたり、ユーザの操作負担の軽減を図りつつ、適正なコマ順序でのコンテンツ閲覧を可能としながら、システム開発コストの削減が図られるようにすることができる。
また、実施の形態の情報処理装置においては、表示制御部は、表示画面内の表示コマがコマ内の文字数に応じた時間で順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御している。
これにより、自動コマ送り表示時における各コマの表示時間をコマの内容理解に要する適切な時間に制御することが可能となる。
従って、コンテンツ内容をより理解し易い優れた自動コマ送り表示を実現することができる。
さらに、実施の形態の情報処理装置においては、表示制御部は、表示コマ内の文字のサイズに応じてコンテンツの拡大率が設定されるように表示動作を制御している。
これにより、自動コマ送り表示時におけるコンテンツ拡大率をコンテンツ内容の理解に要する適切な拡大率に制御することが可能となる。
従って、コンテンツ内容をより理解し易い優れた自動コマ送り表示を実現することができる。
さらにまた、実施の形態の情報処理装置においては、表示制御部は、表示コマの画サイズに応じてコンテンツの拡大率が設定されるように表示動作を制御している。
これにより、例えばコマ画サイズが小さければ拡大率を大きく、コマ画サイズが大きければ拡大率を小さくすることが可能となり、表示画面内におけるコマ表示サイズを或る程度一定に保つことが可能となる。
従って、表示画面内に表示対象コマ以外の余剰部分(例えば余白部分)が過剰に出現してしまうことの防止を図ることができ、コンテンツの見栄えの向上を図ることができる。
また、実施の形態の情報処理装置においては、閲覧態様情報取得部は、移動軌跡と共に、コマの閲覧に要した時間であるコマ閲覧時間を取得し、表示制御部は、表示画面内での表示コマの遷移速度がコマ閲覧時間に基づく速度となるように表示動作を制御している。
これにより、ユーザによる実際のコマ閲覧時間に基づいて、自動コマ送り表示時における表示コマの遷移速度を制御可能となる。
従って、コンテンツ内容をより理解し易い優れた自動コマ送り表示を実現することができる。
さらに、実施の形態の情報処理装置においては、閲覧態様情報取得部は、移動軌跡と共に、前記コンテンツの閲覧時における拡大率の遷移履歴を取得し、表示制御部は、コンテンツの拡大率が遷移履歴に基づく態様で遷移されるように表示動作を制御している。
これにより、ユーザによる実際のコンテンツ拡大率遷移に基づいて、自動コマ送り表示時におけるコンテンツ拡大率の遷移態様を制御可能となる。
従って、コンテンツ内容をより理解し易い優れた自動コマ送り表示を実現することができる。
さらにまた、実施の形態の情報処理装置においては、閲覧態様情報取得部は、移動軌跡と共に、コマごとの閲覧時間を取得し、表示制御部は、文字数が所定数以上のコマであって取得した閲覧時間が所定時間以下であるコマについては、文字数に応じた表示時間の制御対象から除外している。
これにより、文字数が多くてもユーザによって読み飛ばされたと推定されるコマ(読み飛ばしコマ)については、文字数に左右されない表示時間を設定可能となる。
従って、読み飛ばしコマが過剰な時間にわたって表示されてしまうことによるユーザの違和感の緩和を図ることができる。
<5.プログラム及び記憶媒体>

以上、本発明に係る実施の形態としての閲覧管理サーバ31を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、閲覧管理サーバ31の処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
実施の形態のプログラムは、コマ割りがされ読み進めるべきコマの順序が定められているコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態の前記コンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における、前記表示画面の移動軌跡を取得する閲覧態様情報取得機能と、移動軌跡が取得されたコンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、移動軌跡に基づく順序で順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御機能と、を実現するための処理を情報処理装置に実行させるプログラムである。
このようなプログラムにより、上述した閲覧管理サーバ31としての情報処理装置を実現できる。
そして、このようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
1 ネットワークシステム、2 ネットワーク、3 閲覧支援システム、30 ストアサーバ、31 閲覧管理サーバ、32 コンテンツDB(データベース)、33 コマ情報DB、34 閲覧情報DB、35 コマ順序DB、36 シナリオDB、4 ユーザ端末、101 CPU、102 ROM、103 RAM、F1 閲覧態様情報取得処理部、F2 表示制御処理部、G 表示画面、Cp コンテンツページ、Pg 画面位置、K コマ、Kv 縦長コマ、Kf 付随コマ、Uk コマユニット、Ig 案内情報、Pgs 静止位置

Claims (10)

  1. コマ割りがされ所定のコマ順序で読み進められるべきコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態の前記コンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における前記表示画面の移動軌跡を、前記コンテンツごとに複数のユーザについて取得する閲覧態様情報取得部と、
    前記複数のユーザについて取得した前記移動軌跡に基づいて前記コンテンツにおけるコマ順序を推定するコマ順序推定部と、
    前記コマ順序が推定された前記コンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、前記推定されたコマ順序に従って順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御部と、を備える
    情報処理装置。
  2. 前記表示制御部は、
    前記表示画面内の表示コマがコマ内の文字数に応じた時間で順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示制御部は、
    前記表示コマ内の文字のサイズに応じて前記コンテンツの拡大率が設定されるように表示動作を制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示制御部は、
    前記表示コマの画サイズに応じて前記コンテンツの拡大率が設定されるように表示動作を制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記閲覧態様情報取得部は、
    前記移動軌跡と共に、前記コマの閲覧に要した時間であるコマ閲覧時間を取得し、
    前記表示制御部は、
    前記表示画面内での表示コマの遷移速度が前記コマ閲覧時間に基づく速度となるように表示動作を制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記閲覧態様情報取得部は、
    前記移動軌跡と共に、前記コンテンツの閲覧時における拡大率の遷移履歴を取得し、
    前記表示制御部は、
    前記コンテンツの拡大率が前記遷移履歴に基づく態様で遷移されるように表示動作を制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記閲覧態様情報取得部は、
    前記移動軌跡と共に、前記コマごとの閲覧時間を取得し、
    前記表示制御部は、
    文字数が所定数以上のコマであって取得した前記閲覧時間が所定時間以下であるコマについては、前記文字数に応じた表示時間の制御対象から除外する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  8. コマ割りがされ所定のコマ順序で読み進められるべきコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態の前記コンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における前記表示画面の移動軌跡を、前記コンテンツごとに複数のユーザについて取得する閲覧態様情報取得ステップと、
    前記複数のユーザについて取得した前記移動軌跡に基づいて前記コンテンツにおけるコマ順序を推定するコマ順序推定ステップと、
    前記コマ順序が推定された前記コンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、前記推定されたコマ順序に従って順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御ステップと、を情報処理装置が実行する
    情報処理方法。
  9. コマ割りがされ所定のコマ順序で読み進められるべきコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態の前記コンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における前記表示画面の移動軌跡を、前記コンテンツごとに複数のユーザについて取得する閲覧態様情報取得機能と、
    前記複数のユーザについて取得した前記移動軌跡に基づいて前記コンテンツにおけるコマ順序を推定するコマ順序推定機能と、
    前記コマ順序が推定された前記コンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、前記推定されたコマ順序に従って順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御機能と、を実現するための処理を情報処理装置に実行させる
    プログラム。
  10. コマ割りがされ所定のコマ順序で読み進められるべきコンテンツについて、ユーザが拡大表示状態の前記コンテンツを表示画面と前記コンテンツとの位置関係を変化させながら閲覧した際における前記表示画面の移動軌跡を、前記コンテンツごとに複数のユーザについて取得する閲覧態様情報取得機能と、
    前記複数のユーザについて取得した前記移動軌跡に基づいて前記コンテンツにおけるコマ順序を推定するコマ順序推定機能と、
    前記コマ順序が推定された前記コンテンツを拡大表示状態で表示画面を通じてユーザに閲覧させる際に、該表示画面内の表示コマが、前記推定されたコマ順序に従って順次別のコマに遷移していくように表示動作を制御する表示制御機能と、を実現するための処理を情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した
    記憶媒体。
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