以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による部品実装装置100の構成について説明する。
第1実施形態による部品実装装置100は、図1に示すように、基台1と、基台1上に配置されX方向に基板110を搬送する基板搬送装置2と、部品供給部3と、実装ヘッド4aおよび4bとを備えている。なお、部品供給部3は、本発明の「第1部品供給部」および「第2部品供給部」の一例である。また、実装ヘッド4aおよび4bは、本発明の「第1実装ヘッド」および「第2実装ヘッド」の一例である。
基板搬送装置2は、基板110の搬送方向(X方向)の上流側(X2方向側)から順に配置された、ローダ21と、第1実装テーブル22と、第2実装テーブル23と、アンローダ24とを含む。基板搬送装置2は、上流側(X2方向側)から基板110を受け取り、下流側(X1方向側)に搬送するとともに、所定の位置において基板110に部品3aを実装する作業が行われる。また、基板搬送装置2は、部品3aが実装された基板110を下流側(X1方向側)の装置に受け渡すように構成されている。
具体的には、基板搬送装置2のローダ21が、上流側の装置の搬送路120(図4参照)から基板110を受け取る。ローダ21は、基板110を第1実装テーブル22に受け渡す。ローダ21は、基板110の受け取りと受け渡しとに時間差を設けることが可能なように基板110を待機させるバッファコンベアとして機能する。第1実装テーブル22では、基板110が保持された状態で、基板110に部品3aを実装する作業が行われる。第1実装テーブル22における部品実装作業の終了後、第1実装テーブル22は、基板110を第2実装テーブル23に受け渡す。第2実装テーブル23では、基板110が保持された状態で、基板110に部品3aを実装する作業が行われる。第2実装テーブル23における部品実装作業の終了後、第2実装テーブル23は、基板110をアンローダ24に受け渡す。アンローダ24は、下流側の装置の搬送路130(図4参照)に基板110を受け渡す。アンローダ21は、基板110の受け取りと受け渡しとに時間差を設けることが可能なように基板110を待機させるバッファコンベアとして機能する。
部品供給部3は、基板搬送装置2の前方側(Y1方向側)および後方側(Y2方向側)に配置されている。部品供給部3は、基板搬送装置2に沿ってX方向に並ぶ複数のテープフィーダを含む。これらのテープフィーダには、IC、トランジスタおよびコンデンサ等の部品3aが収納されている。そして、テープフィーダは、間欠的にテープを繰り出しながら部品3aを基板搬送装置2近傍の所定の部品供給位置に供給するように構成されている。
実装ヘッド4aおよび4bは、部品供給部3から供給される部品3aを吸着して第1実装テーブル22および第2実装テーブル23に保持された基板110に実装する機能を有している。また、実装ヘッド4aは、Y2方向側に配置された部品供給部3から部品3aを吸着して基板110に実装するように構成されている。実装ヘッド4bは、Y1方向側に配置された部品供給部3から部品3aを吸着して基板110に実装するように構成されている。また、実装ヘッド4aおよび4bは、Y方向において干渉しない範囲で互いに独立して移動し、部品3aを実装することが可能に構成されている。つまり、実装ヘッド4aは、Y2方向側において基板110に対する部品3aの実装作業を担当し、実装ヘッド4bは、Y1方向側において基板110に対する部品3aの実装作業を担当する。
実装ヘッド4a(4b)は、基板110の搬送方向(X方向)および前後方向(Y方向)に移動可能に構成されている。具体的には、実装ヘッド4a(4b)は、X方向に延びるユニット支持部材5a(5b)によりX方向に移動可能に支持されている。また、実装ヘッド4a(4b)は、X軸モータ6a(6c)によりボールねじ軸6b(6d)が回動されることによってX方向に移動される。ユニット支持部材5a(5b)は、Y方向に延びる一対の固定レール1bを介して、一対の高架フレーム1aによりY方向に移動可能に支持されている。ユニット支持部材5a(5b)は、Y軸モータ7a(7c)によりボールねじ軸7b(7d)が回動されることによってY方向に移動される。
また、実装ヘッド4a(4b)には、部品吸着用の複数の吸着ノズル41が取り付けられている。また、実装ヘッド4a(4b)には、基板110を撮影して、基板110の位置および姿勢を検知するための撮像部42が設けられている。撮像部42は、部品供給部3の部品3aを撮影して、部品3aの位置および姿勢を検知するためにも用いられる。
また、部品実装装置100には、図1に示すように、実装ヘッド4a(4b)の吸着ノズル41に吸着された状態の部品3aを撮像する部品撮像装置8が設けられている。部品撮像装置8は、実装ヘッド4a(4b)により部品供給部3から取り出された部品3aの保持状態を認識するために設けられている。また、部品実装装置100は、図2に示すように、その動作を統括的に制御する制御装置9をさらに備えている。制御装置9は、部品実装装置100の各部の動作を制御するように構成されている。
基板搬送装置2のローダ21は、図2および図3に示すように、基板110の搬送方向(X方向)に延びる一対のコンベア211を有する。一対のコンベア211は、基板110をX2方向側から受け入れてX1方向側に受け渡すように、基板110をX方向に搬送するように構成されている。また、一対のコンベア211は、基板110のY方向の長さに合わせて、Y方向の間隔が調整可能に構成されている。また、ローダ21は、Y方向に延びる一対の固定レール1cを介して、Y方向に移動可能に支持されている。また、ローダ21は、Y軸モータ212によりボールねじ軸213が回動されることによってY方向に移動される。また、Y軸モータ212には、回動を検知するエンコーダが設けられている。これにより、ローダ21のY方向の位置および速度を検知することが可能である。
基板搬送装置2の第1実装テーブル22は、ローダ21の下流側(X1方向側)に配置されている。また、第1実装テーブル22は、図2および図3に示すように、基板110の搬送方向(X方向)に延びる一対のコンベア221を有する。一対のコンベア221は、基板110をX2方向側から受け入れて、所定の位置において基板110を保持した状態で、基板110に部品3aが実装され、部品3aが実装された基板110をX1方向側に受け渡すように、基板110をX方向に搬送するように構成されている。また、一対のコンベア221は、基板110のY方向の長さに合わせて、Y方向の間隔が調整可能に構成されている。また、第1実装テーブル22は、Y方向に延びる一対の固定レール1dを介して、Y方向に移動可能に支持されている。つまり、第1実装テーブル22は、基板110を上流から下流に向かうX方向に搬送するとともに、X方向と略直交するY方向に移動可能に構成されている。また、第1実装テーブル22は、Y軸モータ222によりボールねじ軸223が回動されることによってY方向に移動される。また、Y軸モータ222には、回動を検知するエンコーダが設けられている。これにより、第1実装テーブル22のY方向の位置および速度を検知することが可能である。
基板搬送装置2の第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22の下流側(X1方向側)に配置されている。また、第2実装テーブル23は、図2および図3に示すように、基板110の搬送方向(X方向)に延びる一対のコンベア231を有する。一対のコンベア231は、基板110をX2方向側から受け入れて、所定の位置において基板110を保持した状態で、基板110に部品3aが実装され、部品3aが実装された基板110をX1方向側に受け渡すように、基板110をX方向に搬送するように構成されている。また、一対のコンベア231は、基板110のY方向の長さに合わせて、Y方向の間隔が調整可能に構成されている。また、第2実装テーブル23は、Y方向に延びる一対の固定レール1eを介して、Y方向に移動可能に支持されている。つまり、第2実装テーブル23は、基板110を上流から下流に向かうX方向に搬送するとともに、X方向と略直交するY方向に移動可能に構成されている。また、第2実装テーブル23は、Y軸モータ232によりボールねじ軸233が回動されることによってY方向に移動される。また、Y軸モータ232には、回動を検知するエンコーダが設けられている。これにより、第2実装テーブル23のY方向の位置および速度を検知することが可能である。
基板搬送装置2のアンローダ24は、第2実装テーブル23の下流側(X1方向側)に配置されている。また、アンローダ24は、図2および図3に示すように、基板110の搬送方向(X方向)に延びる一対のコンベア241を有する。一対のコンベア241は、基板110をX2方向側から受け入れてX1方向側に受け渡すように、基板110をX方向に搬送するように構成されている。また、一対のコンベア241は、基板110のY方向の長さに合わせて、Y方向の間隔が調整可能に構成されている。また、アンローダ24は、Y方向に延びる一対の固定レール1fを介して、Y方向に移動可能に支持されている。また、アンローダ24は、Y軸モータ242によりボールねじ軸243が回動されることによってY方向に移動される。また、Y軸モータ242には、回動を検知するエンコーダが設けられている。これにより、アンローダ24のY方向の位置および速度を検知することが可能である。
ここで、第1実施形態では、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方は、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるように構成されている。たとえば、第1実装テーブル22がY2方向側の部品供給部3側(図4のB1の位置)に配置されて部品実装作業が行われ、第2実装テーブル23がY1方向側の部品供給部3側(図4のC3の位置)に配置されて部品実装作業が行われている場合において、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方は、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるように構成されている。
また、第1実施形態では、第1実装テーブル22の部品実装作業が第2実装テーブル23の部品実装作業よりも先に終了した場合、第1実装テーブル22およびアンローダ24は、第2実装テーブル23が部品実装作業を行っているY方向における位置に移動されるとともに、第2実装テーブル23の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送され、第2実装テーブル23の基板110がアンローダ24に搬送されるように構成されている。たとえば、第2実装テーブル23が図4のC3の位置で、部品実装作業を行っている場合、部品実装作業が終了した第1実装テーブル22が図4のB3の位置に移動されるとともに、アンローダ24が図4のD3の位置に移動される。その後、第2実装テーブル23における部品実装作業が終了した際に、図4のB3の位置の第1実装テーブル22からC3の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送されるとともに、C3の位置の第2実装テーブル23からD3の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。
また、第2実装テーブル23の部品実装作業が第1実装テーブル22の部品実装作業よりも先に終了した場合、第2実装テーブル23およびローダ21は、第1実装テーブル22が部品実装作業を行っているY方向における位置に移動されるとともに、第1実装テーブル22の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送され、ローダ21の基板110が第1実装テーブル22に搬送されるように構成されている。たとえば、第1実装テーブル22が図4のB1の位置で部品実装作業を行っている場合、部品実装作業が終了した第2実装テーブル23が図4のC1の位置に移動されるとともに、ローダ21が図4のA1の位置に移動される。その後、第1実装テーブル22における部品実装作業が終了した際に、図4のA1の位置のローダ21からB1の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、B1の位置の第1実装テーブル22からC1の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。
また、第1実施形態では、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方と、ローダ21と、アンローダ24とは、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送され、ローダ21の基板110が第1実装テーブル22に搬送され、第2実装テーブル23の基板110がアンローダ24に搬送されるように構成されている。たとえば、第2実装テーブル23が図4のC3の位置で部品実装作業を行っている場合において、第1実装テーブル22の部品実装作業が第2実装テーブル23の部品実装作業よりも先に終了した場合、部品実装作業が終了した第1実装テーブル22が図4のB3の位置に移動されるとともに、ローダ21が図4のA3の位置に移動され、アンローダ24が図4のD3の位置に移動される。その後、第2実装テーブル23における部品実装作業が終了した際に、図4のA3の位置のローダ21からB3の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送され、B3の位置の第1実装テーブル22からC3の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送され、C3の位置の第2実装テーブル23からD3の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。つまり、ローダ21、第1実装テーブル22、第2実装テーブル23およびアンローダ24が、Y1方向側でX方向に沿って一列に整列した状態で、それぞれ、基板110の受け渡しが行われる。
次に、図5を参照して、部品実装装置100の部品実装作業処理について説明する。図5に示す例では、図4のB1の位置において第1実装テーブル22の部品実装作業が行われ、C3の位置において第2実装テーブル23の部品実装作業が行われる。また、第1実装テーブル22の部品実装作業の方が、第2実装テーブル23の部品実装作業よりも時間を要する。つまり、同時に部品実装作業を始めた場合、第2実装テーブル23の部品実装作業の方が、第1実装テーブル22の部品実装作業よりも先に終了する。
時間T0において部品実装作業が開始されると、時間T1において、A2の位置のローダ21に基板110が搬入される。基板110の搬入後、時間T2において、ローダ21は、A1の位置に移動される。時間T3において、A1の位置のローダ21からB1の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送される。第1実装テーブル22に搬入された基板110は、時間T4から時間T5の間に部品3aが実装される。具体的には、第1実装テーブル22では、実装作業b1〜bnが行われる。また、時間T4から時間T5の間に、ローダ21は、A1からA2の位置に移動し、A2の位置において新たな基板110が搬入され、搬入された基板110とともに再びA1の位置に移動される。
時間T6において、図4のA1の位置のローダ21からB1の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、B1の位置の第1実装テーブル22からC1の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。第1実装テーブル22に搬入された基板110は、時間T7から時間T8の間に部品3aが実装される(実装作業b1〜bn)。また、時間T7から時間T8の間に、ローダ21は、A1からA2の位置に移動し、A2の位置において新たな基板110が搬入され、搬入された基板110とともに再びA1の位置に移動される。
また、時間T7から時間T8の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動され、C3の位置において部品実装作業が行われる。具体的には、第2実装テーブル23では、第1実装テーブル22の部品実装作業(実装作業b1〜bn)よりも少ない実装作業c1が行われる。また、時間T8までに、C3の位置の第2実装テーブル23からD3の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。その後、時間T8までに、第2実装テーブル23がC1の位置に移動される。
また、アンローダ24は、D3の位置において第2実装テーブル23から搬入された基板110とともにD2の位置に移動され、D2の位置において基板110が搬出される。その後、アンローダ24は、D3の位置に再び移動される。
時間T9において、図4のA1の位置のローダ21からB1の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送され、B1の位置の第1実装テーブル22からC1の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。第1実装テーブル22に搬入された基板110は、時間T10から時間T11の間に部品3aが実装される(実装作業b1〜bn)。また、時間T10から時間T11の間に、ローダ21は、A1からA2の位置に移動し、A2の位置において新たな基板110が搬入され、搬入された基板110とともに再びA1の位置に移動される。
また、時間T10から時間T11の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動され、C3の位置において部品実装作業c1が行われる。また、時間T11までに、C3の位置の第2実装テーブル23からD3の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。その後、時間T11までに、第2実装テーブル23がC1の位置に移動される。
また、アンローダ24は、D3の位置において第2実装テーブル23から搬入された基板110とともにD2の位置に移動され、D2の位置において基板110が搬出される。その後、アンローダ24は、D3の位置に再び移動される。
時間T12において、図4のA1の位置のローダ21からB1の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送され、B1の位置の第1実装テーブル22からC1の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。なお、基板110が連続的に供給される場合、時間T10から時間T12の処理が繰り返し行われる。
第1実装テーブル22に搬入された基板110は、時間T13から時間T14の間に部品3aが実装される(実装作業b1〜bn)。また、時間T13から時間T14の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動され、C3の位置において部品実装作業c1が行われる。また、時間T14までに、C3の位置の第2実装テーブル23からD3の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。その後、時間T14までに、第2実装テーブル23がC1の位置に移動される。
また、アンローダ24は、D3の位置において第2実装テーブル23から搬入された基板110とともにD2の位置に移動され、D2の位置において基板110が搬出される。その後、アンローダ24は、D3の位置に再び移動される。
時間T15において、図4のB1の位置の第1実装テーブル22からC1の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。そして時間T15から時間T16の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動され、C3の位置において部品実装作業c1が行われる。また、時間T16において、C3の位置の第2実装テーブル23からD3の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。
時間T16から時間T17の間に、アンローダ24は、D3の位置において第2実装テーブル23から搬入された基板110とともにD2の位置に移動され、D2の位置において基板110が搬出される。その後、部品実装作業が終了される。
次に、図6を参照して、部品実装装置100の部品実装作業処理について説明する。図6に示す例では、図4のB1の位置において第1実装テーブル22の部品実装作業が行われ、C3の位置において第2実装テーブル23の部品実装作業が行われる。また、第1実装テーブル22の部品実装作業と、第2実装テーブル23の部品実装作業とは、略同じ時間を要する。つまり、同時に部品実装作業を始めた場合、第1実装テーブル22の部品実装作業と、第2実装テーブル23の部品実装作業は、略同時に終了する。
時間T100において部品実装作業が開始されると、時間T101において、A2の位置のローダ21に基板110が搬入される。基板110の搬入後、時間T102において、A2の位置のローダ21からB2の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、A2の位置のローダ21に新たな基板110が搬入される。時間T103において、第1実装テーブル22は、搬入された基板110とともに、B1の位置に移動される。時間T104から時間T105の間に、B1の位置の第1実装テーブル22において、部品3aが実装される。具体的には、第1実装テーブル22では、実装作業b1〜bmが行われる。時間T106において、第1実装テーブル22は、B2の位置に移動される。
時間T107において、図4のA2の位置のローダ21からB2の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、B2の位置の第1実装テーブル22からC2の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。また、時間T107において、A2の位置のローダ21に新たな基板110が搬入される。
時間T108において、第1実装テーブル22は、搬入された基板110とともに、B1の位置に移動される。時間T109から時間T110の間に、B1の位置の第1実装テーブル22において、実装作業b1〜bmが行われる。時間T111において、第1実装テーブル22は、B2の位置に移動される。
また、第1実装テーブル22の実装作業と並行して、時間T108において、第2実装テーブル23は、搬入された基板110とともに、C3の位置に移動される。時間T109から時間T110の間に、C3の位置の第2実装テーブル23において、実装作業c1〜cmが行われる。時間T111において、第2実装テーブル23は、C2の位置に移動される。
時間T112において、図4のA2の位置のローダ21からB2の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、B2の位置の第1実装テーブル22からC2の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。また、時間T112において、C2の位置の第2実装テーブル23からD2の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。
時間T113において、第1実装テーブル22は、搬入された基板110とともに、B1の位置に移動される。時間T114から時間T115の間に、B1の位置の第1実装テーブル22において、実装作業b1〜bmが行われる。時間T116において、第1実装テーブル22は、B2の位置に移動される。
また、第1実装テーブル22の実装作業と並行して、時間T113において、第2実装テーブル23は、搬入された基板110とともに、C3の位置に移動される。時間T114から時間T115の間に、C3の位置の第2実装テーブル23において、実装作業c1〜cmが行われる。時間T116において、第2実装テーブル23は、C2の位置に移動される。
時間T117において、図4のB2の位置の第1実装テーブル22からC2の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送されるとともに、C2の位置の第2実装テーブル23からD2の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。また、時間T117において、D2の位置のアンローダ24の基板110が搬出される。
時間T118において、第2実装テーブル23は、搬入された基板110とともに、C3の位置に移動される。時間T119から時間T120の間に、C3の位置の第2実装テーブル23において、実装作業c1〜cmが行われる。時間T121において、第2実装テーブル23は、C2の位置に移動される。
時間T122において、C2の位置の第2実装テーブル23からD2の位置のアンローダ24に基板110が搬送されるとともに、D2の位置のアンローダ24の基板110が搬出される。その後、時間T123において、D2の位置で第2実装テーブル23から受け取ったアンローダ24の基板110が搬出される。その後、部品実装作業が終了される。
次に、図7を参照して、比較例による部品実装装置の部品実装作業処理について説明する。図7に示す例では、図4のB1の位置において第1実装テーブル22の部品実装作業が行われ、C3の位置において第2実装テーブル23の部品実装作業が行われる。また、第1実装テーブル22の部品実装作業の方が、第2実装テーブル23の部品実装作業よりも時間を要する。つまり、同時に部品実装作業を始めた場合、第2実装テーブル23の部品実装作業の方が、第1実装テーブル22の部品実装作業よりも先に終了する。
時間T200において部品実装作業が開始されると、時間T201において、A2の位置のローダ21に基板110が搬入される。時間T202において、A2の位置のローダ21からB2の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、A2の位置のローダ21に新たな基板110が搬入される。時間T203において、第1実装テーブル22は、搬入された基板110とともに、B1の位置に移動される。第1実装テーブル22の基板110は、時間T204から時間T205の間に部品3aが実装される。具体的には、第1実装テーブル22では、実装作業b1〜bnが行われる。時間T206において、第1実装テーブル22は、B2の位置に移動される。
時間T207において、図4のA2の位置のローダからB2の位置の第1実装テーブルに基板110が搬送されるとともに、B2の位置の第1実装テーブル22からC2の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。また、時間T207において、A2の位置のローダ21に基板110が搬入される。時間T208において、第1実装テーブル22は、搬入された基板110とともに、B1の位置に移動される。第1実装テーブル22の基板110は、時間T209から時間T210の間に部品3aが実装される(実装作業b1〜bn)。
また、時間T208から時間T210の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動され、C3の位置において部品実装作業が行われる。具体的には、第2実装テーブル23では、第1実装テーブル22の部品実装作業(実装作業b1〜bn)よりも少ない実装作業c1が行われる。また、時間T210までに、第2実装テーブル23がC2の位置に移動されて、第1実装テーブル22の実装作業が終了するまで待機する。
時間T211において、第1実装テーブル22がB2の位置に移動される。そして、時間T212において、図4のA2の位置のローダ21からB2の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、B2の位置の第1実装テーブル22からC2の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。また、時間T212において、A2の位置のローダに基板110が搬入されるとともに、C2の位置の第2実装テーブル23からD2の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。
時間T213において、第1実装テーブル22は、搬入された基板110とともに、B1の位置に移動される。第1実装テーブル22の基板110は、時間T214から時間T215の間に部品3aが実装される(実装作業b1〜bn)。
また、時間T213から時間T215の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動され、C3の位置において実装作業c1が行われる。また、時間T215までに、第2実装テーブル23がC2の位置に移動されて、第1実装テーブル22の実装作業が終了するまで待機する。
時間T216において、第1実装テーブル22がB2の位置に移動される。そして、時間T217において、図4のA2の位置のローダ21からB2の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、B2の位置の第1実装テーブル22からC2の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。また、時間T217において、A2の位置のローダ21に基板110が搬入されるとともに、C2の位置の第2実装テーブル23からD2の位置のアンローダ24に基板110が搬送される。また、時間T217において、D2の位置のアンローダから基板110が搬出される。
時間T218において、第1実装テーブル22は、搬入された基板110とともに、B1の位置に移動される。第1実装テーブル22の基板110は、時間T219から時間T220の間に部品3aが実装される(実装作業b1〜bn)。
また、時間T218から時間T220の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動され、C3の位置において実装作業c1が行われる。また、時間T220までに、第2実装テーブルがC2の位置に移動されて、第1実装テーブル22の実装作業が終了するまで待機する。
時間T221において、第1実装テーブル22がB2の位置に移動される。そして、時間T222において、図4のA2の位置のローダ21からB2の位置の第1実装テーブル22に基板110が搬送されるとともに、B2の位置の第1実装テーブル22からC2の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。また、時間T222において、C2の位置の第2実装テーブル23からD2の位置のアンローダ24に基板110が搬送されるとともに、D2の位置のアンローダ24から基板110が搬出される。なお、基板110が連続的に供給される場合、時間T217から時間T221の処理が繰り返し行われる。
時間T223において、第1実装テーブル22は、搬入された基板110とともに、B1の位置に移動される。第1実装テーブル22の基板110は、時間T224から時間T225の間に部品3aが実装される(実装作業b1〜bn)。
また、時間T223から時間T225の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動され、C3の位置において実装作業c1が行われる。また、時間T225までに、第2実装テーブル23がC2の位置に移動されて、第1実装テーブル22の実装作業が終了するまで待機する。
時間T226において、第1実装テーブル22がB2の位置に移動される。そして、時間T227において、図4のB2の位置の第1実装テーブル22からC2の位置の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。また、時間T227において、C2の位置の第2実装テーブル23からD2の位置のアンローダ24に基板110が搬送されるとともに、D2の位置のアンローダ24から基板110が搬出される。
また、時間T228において、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に移動される。時間T229において、第2実装テーブル23では、C3の位置において実装作業c1が行われる。また、時間T230において、第2実装テーブル23がC2の位置に移動される。そして、時間T231において、C2の位置の第2実装テーブル23からD2の位置のアンローダ24に基板110が搬送されるとともに、D2の位置のアンローダ24から基板110が搬出される。その後、時間T232において、D2の位置で第2実装テーブル23から受け取ったアンローダ24の基板110が搬出される。その後、部品実装作業が終了される。
上記のような比較例の場合、第1実装テーブルの部品実装作業が終了するのを、第2実装テーブル23は、Y方向の中央近傍の位置C2において待つ必要がある。このため、第2実装テーブル23が待機している分、タクトタイムが長くなってしまう。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方が、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるように構成することによって、他方の実装テーブルの部品実装作業が終了した後に、他方の実装テーブルが基板を受け渡すY方向における所定の位置に移動する場合と異なり、部品実装作業を先に終了した一方の実装テーブルが、他方の部品実装作業が行われている位置の近傍に移動されるので、その分、タクトタイムを短縮することができる。その結果、複数の実装テーブルを備えた部品実装装置100において、一方の実装テーブルが他方の実装テーブルより先に部品実装作業を終了した場合でも、タクトタイムが長くなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1実装テーブル22がY2方向側の部品供給部3側に配置されて部品実装作業が行われ、第2実装テーブル23がY1方向側の部品供給部3側に配置されて部品実装作業が行われている場合において、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方は、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるように構成する。これにより、第1実装テーブル22の基板110は、実装ヘッド4aに部品が供給されるY2方向側の部品供給部3に近い位置において実装ヘッド4aにより部品3aが実装され、第2実装テーブル23の基板110は、実装ヘッド4bに部品3aが供給されるY1方向側の部品供給部3に近い位置において実装ヘッド4bにより部品3aが実装され、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方が、他方側に移動されて、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるので、実装ヘッド4aおよび4bによる部品実装時間が長くなるのを抑制しつつ、先に部品実装作業が終了した一方の実装テーブルの待機する時間を短縮することができる。これにより、タクトタイムが長くなるのを効果的に抑制することができる。なお、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるに際し、同期または先行して第2実装テーブル23の基板110がアンローダ24に受け渡され、同期または遅行してローダ21の基板110が第1実装テーブル22に受け渡される。
また、第1実施形態では、上記のように、第1実装テーブル22の部品実装作業が第2実装テーブル23の部品実装作業よりも先に終了した場合、第1実装テーブル22およびアンローダ24は、第2実装テーブル23が部品実装作業を行っているY方向における位置に移動されるとともに、第2実装テーブル23の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送され、第2実装テーブル23の基板110がアンローダ24に搬送されるように構成し、第2実装テーブル23の部品実装作業が第1実装テーブル22の部品実装作業よりも先に終了した場合、第2実装テーブル23およびローダ21は、第1実装テーブル22が部品実装作業を行っているY方向における位置に移動されるとともに、第1実装テーブル22の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送され、ローダ21の基板110が第1実装テーブル22に搬送されるように構成する。これにより、上流側(X2方向側)の第1実装テーブル22の部品実装作業が先に終了した場合、第2実装テーブル23に対して上流側の第1実装テーブル22および下流側(X1方向側)のアンローダ24が、第2実装テーブル23が部品実装作業を行っているY方向における位置に移動されるので、第2実装テーブル23の部品実装作業後、第2実装テーブル23がY方向に移動するのを待つことなく、第2実装テーブル23に基板110を搬入するとともに、第2実装テーブル23から基板110を搬出することができる。また、下流側の第2実装テーブル23の部品実装作業が先に終了した場合、第1実装テーブル21に対して上流側のローダ21および下流側の第2実装テーブル23が、第1実装テーブル22が部品実装作業を行っているY方向における位置に移動されるので、第1実装テーブル22の部品実装作業後、第1実装テーブル22がY方向に移動するのを待つことなく、第1実装テーブル22に基板110を搬入するとともに、第1実装テーブル22から基板110を搬出することができる。これらにより、タクトタイムが長くなるのをより効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方と、ローダ21と、アンローダ24とは、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板が第2実装テーブル23に搬送され、ローダ21の基板110が第1実装テーブル22に搬送され、第2実装テーブル23の基板110がアンローダ24に搬送されるように構成する。これにより、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が遅く終了する他方側に、部品実装作業が先に終了する一方の実装テーブル、ローダ21およびアンローダ24がY方向において同じ位置に集合されるので、他方側の部品実装作業が終了した際に、他方の実装テーブルがY方向に移動するのを待つことなく、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のそれぞれに基板110を同時に搬入するともに、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のそれぞれから基板110を同時に搬出することができる。
(第2実施形態)
次に、図4および図8を参照して、本発明の第2実施形態による部品実装装置200について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、第1実装テーブルおよび第2実装テーブルをY方向に移動させながら基板を受け渡す構成について説明する。
ここで、第2実施形態では、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方は、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のY方向における移動が同期された状態で、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるように構成されている。
具体的には、第1実装テーブル22から第2実装テーブル23に基板110を受け渡す際に、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち一方のY方向の位置に対して、他方のY方向の位置の差が0になるように移動を制御して、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のY方向の移動を同期させる。また、一方のY方向の移動速度に対して他方のY方向の移動速度の差が0になるように制御して、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のY方向の移動を同期させる。
また、第2実施形態では、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方は、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち他方は、Y方向に移動しながら部品実装作業が行われ、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板が第2実装テーブル23に搬送されるように構成されている。
つまり、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23では、Y方向に移動しながら基板110の受け渡しが可能であるとともに、Y方向に移動しながら部品実装作業が可能に構成されている。
次に、図8を参照して、部品実装装置200の部品実装作業処理について説明する。図8に示す例では、図4のB1の位置およびB1およびB2の間において第1実装テーブル22の部品実装作業が行われ、C2およびC3の間において第2実装テーブル23の部品実装作業が行われる。また、第1実装テーブル22の部品実装作業の方が、第2実装テーブル23の部品実装作業よりも時間を要する。つまり、同時に部品実装作業を始めた場合、第2実装テーブル23の部品実装作業の方が、第1実装テーブル22の部品実装作業よりも先に終了する。
時間T300において部品実装作業が開始されると、時間T301において、A2の位置のローダ21に基板110が搬入される。基板110の搬入後、時間T302において、A2からA1に移動中のローダ21から、B2からB1に移動中の第1実装テーブル22に基板110が搬送される。つまり、ローダ21と第1実装テーブル22のY方向の移動を同期させた状態で、基板110が受け渡される。第1実装テーブル22に搬入された基板110は、時間T303から時間T304の間に部品3aが実装される。具体的には、第1実装テーブル22では、実装作業b1〜bnが行われる。また、この際、第1実装テーブル22では、B2からB1に移動中に部品3aの実装が開始され、B1に到着後、部品3aの実装が継続される。
また、時間T303から時間T304の間に、ローダ21は、A2の位置に移動し、A2の位置において新たな基板110が搬入される。
時間T305において、図4のB1からB2に移動中の第1実装テーブル22から、C1からC2に移動中の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。その後、時間T306において、A2からA1に移動中のローダ21から、B2からB1に移動中の第1実装テーブル22に基板110が搬送される。
時間T307から時間T308の間に、第1実装テーブル22において、部品実装作業が行われる。この際、第1実装テーブル22では、B2からB1に移動中に部品3aの実装が開始され、B1に到着後、部品3aの実装が継続される。
また、時間T307から時間T308の間に、ローダ21は、A2の位置に移動し、A2の位置において新たな基板110が搬入される。また、時間T307から時間T308の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に向かって移動されるとともに、C2からC3に移動中に部品実装作業が行われる。具体的には、第2実装テーブル23では、第1実装テーブル22の部品実装作業(実装作業b1〜bn)よりも少ない実装作業c1が行われる。また、C2からC3に移動中の第2実装テーブル23からD2からD3に移動中のアンローダ24に基板110が搬送される。その後、時間T308までに、第2実装テーブル23がC1側の位置に移動される。
また、アンローダ24は、第2実装テーブル23から搬入された基板110とともにD2の位置に移動され、D2の位置において基板110が搬出される。その後、アンローダ24は、D3の位置に再び移動される。
時間T309において、図4のB1からB2に移動中の第1実装テーブル22から、C1からC2に移動中の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。その後、時間T310において、A2からA1に移動中のローダ21から、B2からB1に移動中の第1実装テーブル22に基板110が搬送される。
時間T311から時間T312の間に、第1実装テーブル22において、部品実装作業(実装作業b1〜bn)が行われる。この際、第1実装テーブル22では、B2からB1に移動中に部品3aの実装が開始され、B1に到着後、部品3aの実装が継続される。
また、時間T311から時間T312の間に、ローダ21は、A2の位置に移動し、A2の位置において新たな基板110が搬入される。また、時間T311から時間T312の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に向かって移動されるとともに、C2からC3に移動中に部品実装作業(実装作業c1)が行われる。また、C2からC3に移動中の第2実装テーブル23からD2からD3に移動中のアンローダ24に基板110が搬送される。その後、時間T312までに、第2実装テーブル23がC1側の位置に移動される。
また、アンローダ24は、第2実装テーブル23から搬入された基板110とともにD2の位置に移動され、D2の位置において基板110が搬出される。その後、アンローダ24は、D3の位置に再び移動される。
時間T313において、図4のB1からB2に移動中の第1実装テーブル22から、C1からC2に移動中の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。その後、時間T314において、A2からA1に移動中のローダ21から、B2からB1に移動中の第1実装テーブル22に基板110が搬送される。なお、基板110が連続的に供給される場合、時間T311から時間T314の処理が繰り返し行われる。
時間T315から時間T316の間に、第1実装テーブル22において、部品実装作業(実装作業b1〜bn)が行われる。この際、第1実装テーブル22では、B2からB1に移動中に部品3aの実装が開始され、B1に到着後、部品3aの実装が継続される。
また、時間T315から時間T316の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に向かって移動されるとともに、C2からC3に移動中に部品実装作業(実装作業c1)が行われる。また、C2からC3に移動中の第2実装テーブル23からD2からD3に移動中のアンローダ24に基板110が搬送される。その後、時間T312までに、第2実装テーブル23がC1側の位置に移動される。
また、アンローダ24は、第2実装テーブル23から搬入された基板110とともにD2の位置に移動され、D2の位置において基板110が搬出される。その後、アンローダ24は、D3の位置に再び移動される。
時間T317において、図4のB1からB2に移動中の第1実装テーブル22から、C1からC2に移動中の第2実装テーブル23に基板110が搬送される。
時間T317から時間T318の間に、第2実装テーブル23は、第1実装テーブル22から搬入された基板110とともにC3の位置に向かって移動されるとともに、C2からC3に移動中に部品実装作業(実装作業c1)が行われる。また、C2からC3に移動中の第2実装テーブル23からD2からD3に移動中のアンローダ24に基板110が搬送される。時間T319において、D2の位置においてアンローダ24から基板110が搬出される。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
上記のように、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方が、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるように構成することによって、複数の実装テーブルを備えた部品実装装置200において、一方の実装テーブルが他方の実装テーブルより先に部品実装作業を終了した場合でも、タクトタイムが長くなるのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方は、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のY方向における移動が同期された状態で、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるように構成する。これにより、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23をY方向に移動させながら基板110を受け渡すことができるので、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23をY方向において停止した状態で基板110を受け渡して、その後、Y方向に移動させる場合に比べて、タクトタイムをより短縮することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が先に終了した一方は、部品実装作業を行っている他方側に向かってY方向に移動されるとともに、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち他方は、Y方向に移動しながら部品実装作業が行われ、他方側の部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブル22の基板110が第2実装テーブル23に搬送されるように構成する。これにより、第1実装テーブル22および第2実装テーブル23のうち部品実装作業が遅く終了する他方がY方向に移動しながら部品実装作業が行われるので、他方側の部品実装作業が終了した際に、他方の実装テーブルが基板110を受け渡すY方向における位置に移動する時間を容易に短縮することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、第1実装テーブルの部品実装作業がY2方向側で行われ、第2実装テーブルの部品実装作業がY1方向側で行われる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1実装テーブルの部品実装作業がY1方向側で行われ、第2実装テーブルの部品実装作業がY2方向側で行われてもよいし、第1実装テーブルおよび第2実装テーブルの部品実装作業が同じY1方向側またはY2方向側で行われてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1実装テーブルよりも第2実装テーブルの部品実装作業が先に終了する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2実装テーブルよりも第1実装テーブルの部品実装作業が先に終了してもよい。この場合、第1実装テーブルは、部品実装作業が終了した場合に、部品実装作業を行っている第2実装テーブル側に移動するように構成されている。
また、上記第1実施形態では、第2実装テーブルの部品実装作業が第1実装テーブルの部品実装作業よりも先に終了した場合、第2実装テーブルおよびローダは、第1実装テーブルが部品実装作業を行っているY方向(第2方向)における位置に移動されるとともに、第1実装テーブルの部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブルの基板が第2実装テーブルに搬送され、ローダの基板が第1実装テーブルに搬送される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1実装テーブルの部品実装作業が第2実装テーブルの部品実装作業よりも先に終了した場合、第1実装テーブルおよびアンローダは、第2実装テーブルが部品実装作業を行っている第2方向における位置に移動されるとともに、第2実装テーブルの部品実装作業が終了した際に、第1実装テーブルの基板が第2実装テーブルに搬送され、第2実装テーブルの基板がアンローダに搬送されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、基板の搬送路が1系統のシングルレーンの基板実装装置に本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、基板の搬送路が2系統以上のマルチレーンの基板実装装置に本発明を適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、実装テーブルが2つ設けられた構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、実装テーブルは、3つ以上設けられていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ローダおよびアンローダが設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ローダおよびアンローダは設けられていなくてもよい。また、ローダおよびアンローダのうちいずれか一方のみが設けられていてもよい。