JP6105778B1 - 回転補助機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪の回転に弾みを付け、ペダルを漕ぐ労力を軽減させることができるとともに、自転車の軽量化及び低廉化を図ることができる。【解決手段】異極同士を対向配置させた一対の磁性体215,213を有する可変磁性部210と、後輪13の回転により一対の磁性体215,213間の距離を所定の周期で変化させる磁性体駆動部220と、一対の磁性体215,213の磁極に対して同極となる一対の磁性面234を有する遮蔽部230と、所定の周期に合わせて一対の磁性体215,213間の距離が短縮されるタイミングで、遮蔽部230を一対の磁性体215,213間に進入させるとともに、一対の磁性体215,213間の距離が伸長されるタイミングで、遮蔽部230を一対の磁性体215,213間から退出させる遮蔽駆動部240とを備える。【選択図】 図7

Description

本発明は、動力源からの回転駆動力が伝達されて動作する装置に広く適用可能な回転補助機構及びこれを備えた回転動力機構に係り、さらにこれら回転補助機構及び回転動力機構を備える自転車、扇風機、ベルトコンベア、エスカレータ、混練装置、サインポールに関する。
従来、自転車、自動車、扇風機、ベルトコンベア、エスカレータ、混練装置など、回転軸を回転させて駆動する装置が利用されている。例えば、自転車は、利用者が回転駆動源であるペダルを漕ぐことで、チェーンを介して前輪及び後輪にその回転駆動力を伝達させることで推進力を得て地上を走行させている。このような自転車には、回転駆動源である電動モーター及びバッテリーを搭載して、発進時や坂道を登る際にペダルを漕ぐ労力を軽減させるようにした、いわゆるアシスト自転車が知られている。このアシスト自転車は、人力によるペダル踏力を検出手段(トルクセンサ等)により検出して、その信号を制御装置に入力し、この制御装置がペダル踏力に合わせて電動モーターを作動させるものである(例えば、特許文献1)。
ところで、上述した回転駆動する装置では、動力源が停止すれば、伝達される駆動力は消失されることから、従前では、装置を連続して動作させるためには、動力源に一定以上の電力をコンスタントに供給する必要があった。
このような問題を解決するために、本発明者は、回転軸に弾みを付けて、装置の回転を補助して利便性を向上させることができる回転補助機構を開発した(特許文献2)。この発明では、自転車の車輪の回転により、異極同士を対向配置させた一対の磁性体間の距離を所定の周期で変化させ、磁性体それぞれの対向面の磁極に対して異極となる一対の磁性面を有する遮蔽部と、所定の周期に合わせて一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで、遮蔽部を一対の磁性体間に進入させるとともに、一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで、遮蔽部を一対の磁性体間から退出させる遮蔽駆動部とを備える。
このような発明によれば、遮蔽部は一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して異極となる一対の磁性面を有しているので、遮蔽駆動部によって、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで遮蔽部を一対の磁性体間に進入させられることで磁力の吸引力が遮蔽され、一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで遮蔽部を一対の磁性体間から退出させることで、同極同士が対向配置された一対の磁性体には反発力が生じる。この結果、例えば、自転車に回転補助機構を備えることで、一時的には労力をかけずにペダルを漕ぐことができる。
特開平09−123981号公報 特許第5503092号公報
しかしながら、上述した特許文献2に開示された構成では、異極同士を対向配置する部分が含まれるため、異極同士の吸引力が大きく、且つ遮蔽部による遮蔽効果が十分であると、動作のタイミングが微妙にずれただけで、異極同士が吸着してしまい、回転機構がロックされてしまうという問題があった。そのため、この特許文献2の技術では、タイミングの調整が難しく、タイミングずれの許容量を大きくするには、遮蔽部の構成を大型化して遮蔽効果を高める必要があり、その分だけ装置のサイズや重量が増大し、却ってエネルギーのロスが大きくなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、動力源からの駆動力が回転軸を介して伝達されて回転駆動する装置において、その回転軸に強弱を付けて、その回転を補助して利便性を向上させることができるとともに、動作の調整を容易にできる回転補助機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、回転軸の回転に強弱を付ける回転補助機構であって、異極同士を対向配置させた一対の磁性体を、隣接する磁性体同士が同極となるように、連続して配列させた複数の可変磁性部と、回転軸の回転により一対の磁性体間の距離を所定の周期で変化させる磁性体駆動部と、対向配置された一対の磁性体間に進退可能に配置される遮蔽部と、所定の周期に合わせて、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで、遮蔽部を一対の磁性体間に進入させるとともに、一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで、遮蔽部を一対の磁性体間から退出させる遮蔽駆動部とを備え、遮蔽部は、一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して同極となる一対の磁性面を有する。
このような発明によれば、遮蔽部は一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して同極となる一対の磁性面を有しているので、遮蔽駆動部によって、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで遮蔽部を一対の磁性体間に進入させることで磁力の反発力が生じ、一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで遮蔽部を一対の磁性体間から退出させることで、異極同士が対向配置された一対の磁性体には吸引力が生じる。この結果、磁性体による吸引力と反発力とを連続的に生じさせることができ、回転軸の回転に強弱を付けることができる。このとき、可変磁性部では、隣接する磁性体同士が同極となるように連続して配列されていることから、遮蔽部の磁性面は、一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して常に同極となることから、異極同士が吸着して回転機構がロックされることがなく、遮蔽部を進退させるタイミングの調整が容易となる。
第2の発明は、回転軸の回転に強弱を付ける回転補助機構であって、同極同士を対向配置させた一対の磁性体を、隣接する磁性体同士が同極となるように、連続して配列させた複数の可変磁性部と、回転軸の回転により一対の磁性体間の距離を所定の周期で変化させる磁性体駆動部と、対向配置された一対の磁性体間に進退可能に配置される遮蔽部と、所定の周期に合わせて、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで、遮蔽部を一対の磁性体間に進入させるとともに、一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで、遮蔽部を一対の磁性体間から退出させる遮蔽駆動部とを備え、遮蔽部は、一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して同極となる一対の磁性面を有する。
このような本発明によれば、遮蔽部は一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して同極となる一対の磁性面を有し、遮蔽駆動部によって、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで遮蔽部を一対の磁性体間に進入させることで反発力を増大させる。一方、一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで遮蔽部を一対の磁性体間から退出させることで、可変磁性部の同極同士が対向配置された一対の磁性体間の反発力を減少させる。この結果、磁性体による反発力の強弱を連続的に変化させることができ、回転軸の回転に強弱を付けることができる。このとき、可変磁性部では、隣接する磁性体同士が同極となるように連続して配列されていることから、遮蔽部の磁性面は、一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して常に同極となることから、異極同士が吸着して回転機構がロックされることがなく、遮蔽部を進退させるタイミングの調整が容易となる。
第3の発明は、回転軸の回転に強弱を付ける回転補助機構であって、同極同士を対向配置させた一対の磁性体を、隣接する磁性体同士が同極となるように、連続して配列させた可変磁性部と、回転軸の回転により一対の磁性体間の距離を所定の周期で変化させる磁性体駆動部と、連続して配列させた複数の可変磁性部の間において、一対の磁性体間における距離の最短離間距離よりも短い距離となる位置に対向配置される遮蔽部とを備え、遮蔽部は、一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して同極となる一対の磁性面を有するとともに、所定の周期に合わせて、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで一対の磁性体間から離脱されるとともに、一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで一対の磁性体間に接近される。
このような本発明によれば、連続して配列させた複数の可変磁性部の間において、遮蔽部が一対の磁性体間における距離の最短離間距離よりも短い距離となる位置に対向配置され、所定の周期に合わせて、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで一対の磁性体間に対して相対的に接離されるため、磁性体による反発力の強弱を連続的に変化させることができ、回転軸の回転に強弱を付けることができる。このとき、可変磁性部では、隣接する磁性体同士が同極となるように連続して配列されていることから、遮蔽部の磁性面は、一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して常に同極となることから、異極同士が吸着して回転機構がロックされることがなく、遮蔽部を進退させるタイミングの調整が容易となる。
第4の発明は、回転軸の回転に強弱を付ける回転補助機構であって、異極同士を対向配置させた一対の磁性体を、隣接する磁性体同士が異極となるように、連続して配列させた可変磁性部と、回転軸の回転により一対の磁性体間の距離を所定の周期で変化させる磁性体駆動部とを備え、前記可変磁性部における前記一対の磁性体は、一方の磁性体が他方の磁性体よりも面積が大きく形成されているとともに、前記隣接する磁性体同士が、接触されるように配置されている。
このような発明によれば、異極同士を対向配置させた一対の磁性体を、隣接する磁性体同士が異極となるように連続して配列させ、周期的に一対の磁性体間の距離が伸縮されるため、磁性体による吸引力と反発力とを連続的に生じさせることができ、回転軸の回転に強弱を付けることができる。
上記発明において、可変磁性部は、回転軸の回転により回転され、その外側面に一対の磁性体の一方が複数連続して配列された円筒状の内輪部と、回転軸の回転からは切離されて内輪の外側に嵌装され、その内側面に一対の磁性体の他方が複数連続して配列された円筒状の外輪部とを有し、磁性体駆動部は、回転軸とともに回転する回転体を有し、当該回転軸の回転により、内輪部を、外輪部に対して回転させ、遮蔽部は、内輪部の外側面と、外輪部の内側面との間に進退され、その表裏に磁性面が配置された複数の突出片を有し、遮蔽駆動部は、回転体の回転力を、突出片の前後運動に変換する円筒溝カムを有し、遮蔽駆動部は、所定の周期に合わせて、内輪部側の磁性体に対して、外輪部側の異極の磁性体が接近するタイミングで、突出片の磁性面を、内輪部側の磁性体と外輪部側の磁性体との間に進入させるとともに、内輪部側の磁性体に対して、外輪部側の同極の磁性体が接近するタイミングで、突出片の磁性面を、内輪部側の磁性体と外輪部側の磁性体との間から退出させることが好ましい。
この場合には、遮蔽部は、その表裏に磁性面が配置された複数の突出片を備えているので、回転軸の回転に合わせて内輪部側の磁性体に対して、外輪部側の磁性体が接近するタイミングで突出片の磁性面を、内輪部側の磁性体と外輪部側の磁性体との間に進入させることができる。また、内輪部側の磁性体に対して、外輪部側の同極の磁性体が接近するタイミングで、突出片の磁性面を内輪部側の磁性体と外輪部側の磁性体との間から退出させることが生できる。この結果、磁性体による磁力の強弱を連続的に生じさせることができるので、回転軸の回転に強弱を付けることができ、その回転を補助して利便性を向上させることができる。
上記発明において、遮蔽部は、内輪部の回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜されて配置されていることが好ましい。この場合には、突出片の表裏に配置された磁性面が回転円に対して傾斜されることによって、磁性面による磁界を回転方向に向けて傾かせることができ、回転に有効な磁力の強弱を連続的に生じさせることができる。
なお、上記のような回転補助機構は、回転軸を回転させる回転駆動力を発生させる動力源と組み合わせることにより、他の発明である回転動力機構とすることができ、この回転動力機構は、さらに他の発明である扇風機、ベルトコンベア、エスカレータ、サインポール或いは混練装置等に用いることができる。特に、この回転動力機構では、回転補助機構の磁性体に吸引力又は反発力が生じるタイミングに合わせて、動力源における回転駆動力の発生を断続的に入切する。
詳述すると、上記扇風機は、上記いずれかに記載の回転補助機構を有するとともに、複数枚の羽根板を有するファンと、ファンを回転駆動させる動力源としての電動機とを備える扇風機であって、電動機から発生したトルクをファンに伝達する連結部として、回転軸を備える。
このような扇風機によれば、電動機から発生した駆動力をファンに伝達させる連結部として、上記の回転補助機構の回転軸を備えているため、この回転軸に駆動力が伝達された際、回転補助機構の磁性体による吸引力と反発力とを連続的に生じさせて回転軸の回転に弾みを付け、ファンから送風される風量を一時的には増加させることができる。また、回転軸の回転に弾みを付けることができるため、磁性体に吸引力又は反発力が生じるタイミングに合わせて、動力源における回転駆動力の発生を断続的に入切することにより、一時的には消費電力を低減させることができる。
また、このような扇風機によれば、磁性体による吸引力と反発力とによって、回転軸の回転動作に変化をもたせることができ、例えば、動作に「ゆらぎ」などの不規則性を加えることができる。この結果、送風される風に強弱をもたせることができる。
また、上記ベルトコンベアは、上記いずれかに記載の回転補助機構を有するとともに、一対のローラ間に掛け渡された無端状の搬送ベルトと、ローラを回転駆動させて、搬送ベルトを無端移動させる動力源としての電動機とを備えるベルトコンベアであって、電動機から発生した駆動力をローラに伝達する連結部として、回転軸を備える。
このようなベルトコンベアによれば、電動機から発生した駆動力を各装置のローラに伝達させる連結部として、上記の回転補助機構の回転軸を備えているため、この回転軸に駆動力が伝達された際、回転補助機構の磁性体による吸引力と反発力とを連続的に生じさせて回転軸の回転に弾みを付けてローラを回転させることができる。その結果、磁性体に吸引力又は反発力が生じるタイミングに合わせて、動力源における回転駆動力の発生を断続的に入切することにより、一時的には消費電力を低減させることができる。
また、上記エスカレータは、上記いずれかに記載の回転補助機構を有するとともに、一対のスプロケット間に掛け回され、当該一対のスプロケット間を循環移動する循環手段と、スプロケットを回転駆動させて、循環手段を無端移動させる動力源としての電動機と、循環手段に沿って無端状に配置され、各々が循環手段に連結されて当該循環手段に伴って循環移動するとともに、上部に乗客を乗せる踏面を有する複数の踏板とを備えるエスカレータであって、電動機から発生した駆動力をスプロケットに伝達する連結部として、回転軸を備える。
これらのようなエスカレータによれば、電動機から発生した駆動力を各装置のスプロケットに伝達させる連結部として、上記の回転補助機構の回転軸を備えているため、この回転軸に駆動力が伝達された際、回転補助機構の磁性体による吸引力と反発力とを連続的に生じさせて回転軸の回転に弾みを付けてスプロケットを回転させることができる。その結果、磁性体に吸引力又は反発力が生じるタイミングに合わせて、動力源における回転駆動力の発生を断続的に入切することにより、一時的には消費電力を低減させることができる。
また、上記混練装置は、上記いずれかに記載の回転補助機構を有するとともに、被混練材料が供給されるケーシングと、ケーシング内部に配置される撹拌手段と、撹拌手段を回転駆動する電動機とを備える混練装置であって、電動機から発生した駆動力を撹拌手段に伝達する連結部として、回転軸を備える。
このような混練装置では、電動機から発生した駆動力を撹拌手段に伝達させる連結部として、上記の回転補助機構の回転軸を備えているため、この回転軸に駆動力が伝達された際、回転補助機構によって磁性体による吸引力と反発力とを連続的に生じさせて回転軸の回転に弾みを付けることができ、その結果、撹拌手段を回転させて撹拌動力を増加させることができる。また、回転軸の回転に弾みを付けることができるため、磁性体に吸引力又は反発力が生じるタイミングに合わせて、動力源における回転駆動力の発生を断続的に入切することにより、一時的には消費電力を低減させることができる。また、本発明によれば、磁性体による吸引力と反発力とによって、回転軸の回転動作に変化をもたせることができ、例えば、動作に「ゆらぎ」などの不規則性を加えることができる。この結果、混練装置では、被混練材料の撹拌に強弱をもたせることができる。
また、上記サインポールは、上記いずれかに記載の回転補助機構を有するとともに、透明な外筒と、外筒に対して回転自在に軸支され、該外筒内で回転する回転筒と、回転筒を回転駆動させる動力源としての電動機とを備えるサインポールであって、電動機から発生した駆動力を回転筒に伝達する連結部として、回転軸を備える。
このようなサインポールでは、電動機から発生した駆動力を撹拌手段に伝達させる連結部として、上記の回転補助機構の回転軸を備えているため、この回転軸に駆動力が伝達された際、回転補助機構によって磁性体による吸引力と反発力とを連続的に生じさせて回転軸の回転に弾みを付けることができるため、磁性体に吸引力又は反発力が生じるタイミングに合わせて、動力源における回転駆動力の発生を断続的に入切することにより、一時的には消費電力を低減させることができる。また、本発明によれば、磁性体による吸引力と反発力とによって、回転軸の回転動作に変化をもたせることができ、例えば、動作に「ゆらぎ」などの不規則性を加えることができる。この結果、サインポールでは、回転筒の動きにデザイン性をもたせることができる。
以上述べたように、この発明によれば、動力源からの駆動力が回転軸を介して伝達されて回転駆動する装置において、その回転軸に強弱を付けて、その回転を補助して利便性を向上させることができる。
第1実施形態に係る自転車の全体構成を示す概念図である。 第1実施形態に係る回転補助機構の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る回転補助機構の構成を示す斜視図である。 (a)は第1実施形態に係る回転補助機構の構成を示す正面図であり、(b)は上面図である。 第1実施形態に係る回転補助機構の構成を示す側面図である。 第1実施形態に係る回転補助機構が動作した状態の前後を示す斜視図である。 第1実施形態に係る対向する磁性体の位置関係を示す説明図である。 第1実施形態の変更例に係る対向する磁性体の位置関係を示す説明図である。 第1実施形態の変更例に係る対向する磁性体の位置関係を示す説明図である。 第2実施形態に係る回転補助機構の構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係る回転補助機構の構成を示す斜視図である。 (a)は第2実施形態に係る回転補助機構の構成を示す正面図であり、(b)は対向する磁性体の位置関係を示す説明図である。 第2実施形態の変更例に係る対向する磁性体の位置関係を示す説明図である。 第3実施形態に係る回転補助機構の構成を示す斜視図である。 第3実施形態に係る対向する磁性体の位置関係を示す説明図である。 第3実施形態の変更例に係る磁性体の位置関係を示す説明図である。 第3実施形態の変更例に係る磁性体の位置関係を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下に添付図面を参照して、本発明に係る回転補助機構の第1実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態では、本発明の回転補助機構を自転車10の車輪に適用した場合を例に説明するが、本発明は、自転車や自動車の車輪、水車、風車、もしくは、扇風機、ベルトコンベア、エスカレータ、混練装置など発電機を備える各装置など回転駆動する装置であれば、全てに適用することができる。
(自転車の全体構成)
図1は、第1実施形態に係る自転車10の全体構成を示す概念図である。本実施形態において、自転車10の車体フレーム1は、車体前方に位置するヘッドチューブ2と、ヘッドチューブ2から後下がりに延びるダウンチューブ3と、ダウンチューブ3に連結されて後方に延びるリヤフォーク4と、ダウンチューブ3の最下端から上方に立ち上がるシートポスト5とを備える。
ヘッドチューブ2には、フロントフォーク6が回動自在に支持される。また、フロントフォーク6の下端にはハブ22が設けられ、ハブ22を介して前輪7全体が車軸に軸支されている。また、フロントフォーク6の上端にはハンドル8が取り付けられる。なお、ハンドル8には、図示しない前輪及び後輪用のブレーキレバーが設けられており、ブレーキレバーから引き出されるケーブルは、それぞれ、前輪ブレーキ及び後輪ブレーキに連結される。
ダウンチューブ3とシートポスト5との交差部には、車体の左右に延びるクランク軸14が支持され、クランク軸14には、クランク17を介してペダル18が結合される。クランク軸14には駆動スプロケット19が連結され、ペダル18に加えられた踏力は駆動スプロケット19に伝達される。 駆動スプロケット19と後輪13の車軸21に設けられた従動スプロケット20間にはチェーン11が掛け渡される。
シートポスト5には、上端にシート15を備えた支持軸16が、シート15の高さを調整可能に装着される。また、シートポスト5の上端に連結される左右一対のステー12は後下がりに延び、下端近傍でリヤフォーク4と結合される。リヤフォーク4とステー12とが交差して結合された後端部9には、車体の左右水平に延びる車軸21が設けられ、この車軸21を介して後方の後輪13が支持される。そして、後端部9に支持されて後輪13の回転軸である車軸21と同軸上に、本実施形態に係る回転補助機構100が設けられる。
(回転補助機構)
次いで、回転補助機構100の構成について説明する。図2及び図3は、第1実施形態に係る回転補助機構100の構成を分解した状態で示す斜視図側面図であり、図4(a)はその正面図、図4(b)は上面図、図5は側面図である。
図2〜図5に示すように、回転補助機構100は、車軸21及び後輪13の回転に強弱を付ける機構であって、磁石の吸引力又は反発力を利用して車軸21を介して後輪13の回転に強弱を付与する可変磁性部210と、可変磁性部210を駆動させる磁性体駆動部としての車軸21及び係止部250と、可変磁性部210の吸引力に強弱を付けるための遮蔽部230と、遮蔽部230を周期的に駆動させる遮蔽駆動部240とを備えている。本実施形態では、可変磁性部210として、円筒状の内輪と外輪を同心軸上に配置し、各円筒の側面に磁性体を多数配置させ、磁性体による吸引力及び反発力を発生させることを要旨とし、磁性体駆動部及び遮蔽駆動部240の動力源は、後輪13の回転軸である車軸21であり、車軸21の回転力は、磁性体駆動部に対しては係止部250を介して内輪部210aに伝達され、遮蔽駆動部240に対しては回転体242に直接伝達される。
可変磁性部210は、図7にも示すように、異極同士を対向配置させた一対の磁性体213,215を有する駆動部であり、本実施形態では、外側面に磁性体213が複数配置された円筒状の内輪部210aと、内輪の外側に嵌装され、その内側面に磁性体215が複数配置された円筒状の外輪部210bとを有している。これら内輪部210a及び外輪部210bでは、隣接する磁性体同士が同極となるように連続して配列されている。すなわち、内輪部210aの外側面では、隣接する磁性体213,213同士が同じS極を外方に向けて配置されている。一方、外輪部210bの内側面では、隣接する磁性体215,215同士が同じN極を内方に向けて配置されている。
内輪部210aは、円盤状のホイール部212を基体とし、このホイール部212の中央に中心孔211を有しており、ホイール部212は、中心孔211に挿通される車軸21に固着され、車軸21とともに回転可能となっている。詳述すると、ホイール部212の外側面には係止部250と同形状の凹部252が形成されており、車軸21に螺合された係止部250が凹部252に嵌合され、ホイール部212と係止部250が一体化されて、車軸21の回転力がホイール部212に伝達されるようになっている。そして、内輪部210aは、ホイール部212を、後輪13の回転によって車軸21を中心として回転させることにより、外側面に配置させた磁性体213を外輪部210bに対して相対移動させる。
一方、外輪部210bは、有底の円筒状をなすハウジング部218を備え、このハウジング部218は、底面部の中央に、車軸21が挿通される中心孔217を有し、後輪13の回転からは切離された構造となっている。具体的に、外輪部210bのハウジング部218は、自転車の後端部9に固定されたフレーム部材214,214が両側部に連結されて、自転車の本体に対して固定され、車軸21は中心孔217内で空転し、後輪13の回転は伝達されないようになっている。また、外輪部210bは、内輪部210aを収容するように、外側に開口部分を有した中空となっており、ハウジング部218の内側面には、多数の磁性体215が環状に配列されており、ハウジング部218底面の周縁には、その磁性体215の配列に対応させて多数の遮蔽孔216が環状に配列されている。そして、ハウジング部218は、フレーム部材214によって、自転車の車体に固定されている。
磁性体駆動部は、本実施形態では、車軸21及び係止部250により構成され、後輪13の回転により一対の磁性体213,215間の距離を所定の周期で変化させる駆動機構である。具体的には、後輪13の車軸21とともに係止部250が回転し、その係止部250により回転されるホイール部212を備えている。この回転体であるホイール部212は、車軸21と連結された円柱状の部材であり、上述したように、内輪部210aを軸支している。そして、後輪13の回転によってホイール部212が回転されることで内輪部210aを、外輪部210bに対して回転させるようになっている。なお、ハウジング部218とホイール部212は近接しているが、ベアリングやその他の滑動機構(図示せず)によって相互に縁切りされており、ホイール部212の回転力が、ハウジング部218に伝達されないようになっている。
遮蔽部230は、内輪部210aの外側面と、外輪部210bの内側面との間において突出片231を進退可能に配置した構造であり、円形状に配置された複数の突出片231が遮蔽孔216に向かって突出している。この突出片231は、その表裏に磁性面234が配置されている。なお、この表裏の磁性面234は、各々異なる極性を外方に向けて配置されている。
遮蔽駆動部240は、所定の周期に合わせて、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の異極の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間に進入させるとともに、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の同極の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間から退出させる駆動機構である。具体的に、遮蔽駆動部240は、円柱形状をなした回転体242と、4本の連結ピン241とで構成されている。
回転体242は、車軸21に連結された筒状の部材であり、機構を保護する円盤状のフランジ240aを有しており、車軸21に固着され、車軸21に追従して回転するようになっている。また、回転体242の外周面には、ガイド溝243が刻設され、回転体242の回転力を、遮蔽部230の前後運動に変換する円筒溝カムが構成されている。具体的に、このガイド溝243は、サインカーブを無端状の輪にした形状をなしており、外輪部210bまでの距離が、車軸21上の位置によって変化するようになっている。そして、ガイド溝243上の点であって車軸21を挟んだ対称位置にある4点は車軸21上の位置に応じて、外輪部210bまでの距離が伸縮されるようになっている。
また、4本の連結ピン241は、遮蔽部230の基台233から突出される棒状の部材であり、本実施形態では、突出片231が突出される面とは反対側の面から突出している。基台233は、円盤状の板部材であり、中央に車軸21が挿通される中心孔232が表裏に貫通して形成され、連結ピン241を通じて回転体242に軸支されている。この中心孔232は、車軸21の直径よりも大きめの内径を有しており、この中心孔232内において車軸21が空転され、車軸21の回転は基台233側に伝達されず、車軸21の軸方向にのみ前後に、連結ピン241及び突出片231とともに摺動されるようになっている。
そして、4本の連結ピン241は、上述したガイド溝243上において、車軸21を中心とした同心円状の4点に対応した位置に差し込まれており、回転体242の回転に応じて、連結ピン241がガイド溝243にガイドされ、これにより遮蔽部230を外輪部210bに対して近づけたり遠ざけたりして、所定の周期で突出片231を、一対の磁性体213,215との間から進退させるようになっている。
具体的には、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の異極の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間に進入させるとともに、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の同極の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間から退出させるようになっている。
(回転補助機構の動作)
このような構成の回転補助機構100の動作について、以下に説明する。図6は、本実施形態に係る回転補助機構が動作した状態の前後を示す斜視図であり、図6は、対向する磁性体の位置関係を示す説明図である。
先ず、自転車10のペダル18を漕ぐことにより自転車10の後輪13が回転する。この後輪13の回転は、遮蔽駆動部240及び磁性体駆動部220に伝達される。可変磁性部210では、後輪13が回転すると、後輪13の車軸21と連結されているホイール部212も車軸21を中心として回転する。このホイール部212は、ナットなどの係止部250によって車軸21に固着されており、ホイール部212による回転によって、外側面に配置させた磁性体213を外輪部210bに対して相対移動させる。このとき、外輪部210b側のハウジング部218と、内輪部210a側のホイール部212とは相互に縁切りされており、ホイール部212の回転力がハウジング部218側に伝達されないようになっている。
一方、遮蔽駆動部240は、この回転に合わせて、回転体242の回転力を、突出片231の前後運動に変換する。具体的に、遮蔽駆動部240は、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の異極の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間に進入させる。
この突出片231の進入運動は、先ず、後輪13の回転に合わせて車軸21に軸支された回転体242を回転させる。回転体242にはガイド溝243が刻設され、このガイド溝243に4本の連結ピン241が車軸21を挟んだ対称位置にある2点に対応した位置に差し込まれているため、回転体242が回転すると、図6(a)に示すように、このガイド溝243に差し込まれた4本の連結ピン241は、ガイド溝243にガイドされて、外輪部210bまでの距離が伸縮される。
そして、外輪部210bまでの距離が近づくと、4本の連結ピン241に連結された基台233も、外輪部210b側へ移動する。そうすると、図6(b)に示すように、遮蔽部230の突出片231は、遮蔽孔216に挿通され、内輪部210a側の磁性体213と、外輪部210b側の磁性体215との間に進出する。
この際、内輪部210a側の磁性体213と、外輪部210b側の磁性体215との位置関係は、図7(b)に示すように、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の異極の磁性体215が接近するような配置となっている。
そのため、このタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間に進入させると、図7(b)に示すように、磁性体213及び磁性体215と対面する、突出片231の磁性面234は、同極となるので磁力の反発力が生じる。
一方、遮蔽駆動部240は、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の同極の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間から退出させる。
この突出片231の退出運動は、回転体242が回転すると、図6(a)に示すように、このガイド溝243に差し込まれた4本の連結ピン241は、ガイド溝243にガイドされて、外輪部210bまでの距離が伸長される。そして、外輪部210bまでの距離が遠のくと、4本の連結ピン241に連結された遮蔽部230についても、外輪部210b側への距離は遠くなる。そうすると、図13(a)に示すように、遮蔽部230の突出片231は、遮蔽孔216から抜け出され、内輪部210a側の磁性体213と、外輪部210b側の磁性体215との間から退出する。この際、内輪部210a側の磁性体213と、外輪部210b側の磁性体215との位置関係は、図7(a)に示すように、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の同極の磁性体215が接近するような配置となっている。
そのため、このタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間から退出させると、図7(a)に示すように、同極の磁性体213及び磁性体215とが対面することとなり、磁力の反発力が生じる。そして、この動作が連続で行われる。
(作用効果)
このような本実施形態によれば、遮蔽部230は、その表裏に磁性面234が配置された複数の突出片231を備えているので、後輪13の回転に合わせて内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の異極の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間に進入させることで磁力の反発力が生じさせる。また、内輪部210a側の磁性体213に対して、外輪部210b側の同極の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間から退出させることで、異極同士が対向配置された一対の磁性体213,215には吸引力が生じる。
この結果、磁性体213,215による吸引力と反発力とを連続的に生じさせることができるので、後輪13の回転に強弱を付けることができ、一時的にはペダルを漕ぐ労力を軽減させることができる。特に、本実施形態によれば、可変磁性部210として、円筒状の側面に磁性体213,215を多数配置させているので、より強力に磁性体による吸引力及び反発力が発生される。
(変更例)
(1)変更例1
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態に係る可変磁性部210では、一対の磁性体215,213が、異極同士を対向配置されたが、図8に示すように、同極同士を対向配置させるようにしてもよい。詳述すると、内輪部210a及び外輪部210bでは、隣接する磁性体同士が同極となるように連続して配列されている。内輪部210aの外側面では、隣接する磁性体213,213同士が同じN極を外方に向けて配置されている。一方、外輪部210bの内側面では、隣接する磁性体215,215同士が同じN極を内方に向けて配置されている。
また、この変更例では、突出片231の表裏に配置された磁性面234が、一対の磁性体215,213それぞれの対向面の磁極に対して同極となるように設けられている。この突出片231は、図8(b)に示すように、表裏にN極及びS極が配置された磁性体を、両面に接着面を有する接着部材231aを介して強固に固定し、同極が表裏に配置されるように構成されている。なお、本変更例では、突出片231の表裏に配置された磁性面234、及び磁性体215,213のすべてをN極とした場合を例示したが、これらすべてをS極にしてもよい。
そして、遮蔽駆動部240は、内輪部210a側の磁性体213に対して外輪部210b側の磁性体215が離脱するタイミングで、突出片231の磁性面234を磁性体213と磁性体215との間に進入させて、離脱時における反発力を増大させる。一方、遮蔽駆動部240は、内輪部210a側の磁性体213に対して外輪部210b側の磁性体215が接近するタイミングで、突出片231の磁性面234を、内輪部210a側の磁性体213と外輪部210b側の磁性体215との間から退出させて、接近時における反発力を減少させる。
これらの結果、本変更例によれば、磁性体による反発力の強弱を連続的に変化させることができ、回転軸の回転に強弱を付けることができる。このとき、可変磁性部210では、隣接する磁性体同士が同極となるように連続して配列されていることから、遮蔽部230の磁性面234は、一対の磁性体215,213それぞれの対向面の磁極に対して常に同極(図示した例では、N極)となることから、異極同士が吸着して回転機構がロックされることがなく、遮蔽部を進退させるタイミングの調整が容易となる。
(2)変更例2
また、図9(a)に示すように、上述した実施形態及び変更例において、突出片231を、内輪部210aの回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜させて配置してもよい。この場合には、突出片231の表裏に配置された磁性面234が回転円に対して傾斜されることによって、磁性面234による磁界を回転方向に向けて傾かせることができ、回転に有効な磁力の強弱を連続的に生じさせることができる。
(3)変更例3
さらに、図9(b)に示すように、上述した実施形態及び変更例において、突出片231の水平断面形状を湾曲した流線型をなす円弧翼状に形成してもよい。このとき、上述した変更例2と同様に、突出片231を、内輪部210aの回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜させて配置する。この円弧翼状の突出片231では、外輪部210b側に向けられた面の曲率と、内輪部210a側に向けられた面の曲率とが異なるようになっており、各曲面の面積が異なっている。このように、遮蔽部230を湾曲した流線型をなす円弧翼状に形成するとともに、回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜させることにより、内外の各磁性体215,213からそれぞれ作用される反発力の合力が回転方向に向けられることから、回転に有効な磁力の強弱を連続的に生じさせることができる。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、遮蔽駆動部240が、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで、一対の磁性体間に対して接離させるように構成したが、本実施形態では、遮蔽部が外輪部側に対して固定的に配置されており、内輪部側の磁性体のみが動作することにより、遮蔽部を一対の磁性体間に対し、相対的に接離させることを要旨とする。図10〜12は、本実施形態に係る回転補助機構を示す図である。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
(回転補助機構)
本実施形態に係る回転補助機構200の構成について説明する。図10〜図12に示すように、回転補助機構200は、車軸21及び後輪13の回転に強弱を付ける機構であって、磁石の吸引力又は反発力を利用して車軸21を介して後輪13の回転に強弱を付与する可変磁性部210と、可変磁性部210を駆動させる磁性体駆動部としての車軸21及び係止部250と、可変磁性部210の反発力に強弱を付けるための遮蔽部230を備えている。本実施形態では、可変磁性部210として、円筒状の内輪と外輪を同心軸上に配置し、各円筒の側面に磁性体を多数配置させ、磁性体による吸引力及び反発力を発生させることを要旨とし、磁性体駆動部の動力源は、後輪13の回転軸である車軸21であり、車軸21の回転力が係止部250を介して磁性体駆動部である内輪部210aに伝達される。
可変磁性部210は、図12(b)にも示すように、異極同士を対向配置させた一対の磁性体213,215を有する駆動部であり、本実施形態においても、外側面に磁性体213が複数配置された円筒状の内輪部210aと、内輪の外側に嵌装され、その内側面に磁性体215が複数配置された円筒状の外輪部210bとを有している。これら内輪部210a及び外輪部210bでは、隣接する磁性体同士が同極となるように連続して配列されている。すなわち、内輪部210aの外側面では、隣接する磁性体213,213同士が同じN極を外方に向けて配置されている。また、外輪部210bの内側面においても、隣接する磁性体215,215同士が同じS極を内方に向けて配置されている。なお、ここでは、可変磁性部210を異極同士を対向配置させた構成としたが、同極同士を対向配置してもよい。
本実施形態において、突出片231の表裏に配置された磁性面234は、隣接する磁性面234,234同士が同極となるように連続して配列されているとともに、一対の磁性体の内輪部210a側の磁性体213の対向面の磁極に対して同極となるように設けられている。すなわち、この突出片231は、異極が表裏に配置されるように構成されている。なお、本変更例では、磁性体215をS極とし,213をN極とした場合を例示したが、これらすべてを逆にしてもよく、さらに突出片231を、図8(b)に示すように、同極が表裏に配置されるように構成してもよい。
本実施形態において、内輪部210aは、円盤状のホイール部212を基体とし、このホイール部212の中央に中心孔211を有しており、ホイール部212は、中心孔211に挿通される車軸21に固着され、車軸21とともに回転可能となっている。詳述すると、ホイール部212の外側面には係止部250と同形状の凹部252が形成されており、車軸21に螺合された係止部250が凹部252に嵌合され、ホイール部212と係止部250が一体化されて、車軸21の回転力がホイール部212に伝達されるようになっている。そして、内輪部210aは、ホイール部212を、後輪13の回転によって車軸21を中心として回転させることにより、外側面に配置させた磁性体213を外輪部210bに対して相対移動させる。
一方、外輪部210bは、有底の円筒状をなすハウジング部218を備え、このハウジング部218は、底面部の中央に、車軸21が挿通される中心孔217を有し、後輪13の回転からは切離された構造となっている。具体的に、外輪部210bのハウジング部218は、自転車の後端部9に固定されたフレーム部材214,214が両側部に連結されて、自転車の本体に対して固定され、車軸21は中心孔217内で空転し、後輪13の回転は伝達されないようになっている。また、外輪部210bは、内輪部210aを収容するように、外側に開口部分を有した中空となっており、ハウジング部218の内側面には、多数の磁性体215が環状に配列されており、ハウジング部218底面の周縁には、その磁性体215の配列に対応させて多数の遮蔽孔216が環状に配列されている。そして、ハウジング部218は、フレーム部材214によって、自転車の車体に固定されている。
磁性体駆動部は、本実施形態では、車軸21及び係止部250により構成され、後輪13の回転により一対の磁性体213,215間の距離を所定の周期で変化させる駆動機構である。具体的には、後輪13の車軸21とともに係止部250が回転し、その係止部250により回転されるホイール部212を備えている。この回転体であるホイール部212は、車軸21と連結された円柱状の部材であり、上述したように、内輪部210aを軸支している。そして、後輪13の回転によってホイール部212が回転されることで内輪部210aを、外輪部210bに対して回転させるようになっている。なお、ハウジング部218とホイール部212は近接しているが、ベアリングやその他の滑動機構(図示せず)によって相互に縁切りされており、ホイール部212の回転力が、ハウジング部218に伝達されないようになっている。
遮蔽部230は、内輪部210aの外側面と、外輪部210bの内側面との間において突出片231が固定配置された構造であり、連続して配列された複数の可変磁性部210の間において、一対の磁性体213,215間における距離の最短離間距離d(図12(b))よりも短い距離となる位置に対向配置されている。具体的には、円形状に配置された複数の突出片231が遮蔽孔216を通じて外輪部210b内に突出されて固定されており、その位置は、隣り合う磁性体215,215が回転中心Oでなす角度を2θとすれば、突出片231はその中間の角度θの位置に固定されている。また、これらの突出片231は、その表裏に磁性面234が配置され、この表裏の磁性面234は、図12(b)に示すように、異なる極性が配置されている。
(回転補助機構の動作)
このような構成の回転補助機構200の動作について、以下に説明する。
先ず、自転車10のペダル18を漕ぐことにより自転車10の後輪13が回転する。この後輪13の回転は、可変磁性部210に伝達される。可変磁性部210では、後輪13が回転すると、後輪13の車軸21と連結されているホイール部212も車軸21を中心として回転する。このホイール部212は、ナットなどの係止部250によって車軸21に固着されており、ホイール部212による回転によって、外側面に配置させた磁性体213を外輪部210bに対して相対移動させる。
このとき、外輪部210b側のハウジング部218と、内輪部210a側のホイール部212とは相互に縁切りされており、ホイール部212の回転力がハウジング部218側に伝達されないようになっている。なお、本実施形態では、突出片231は、外輪部210bの底面に固定されており、内輪部210aが回転することにより、磁性体213が突出片231の突出片231に対して、相対移動されることとなる。この磁性体213の突出片231に対する相対移動により、磁性体215及び突出片231による磁性体213に対する反発力の強弱を連続的に変化される。
(作用効果)
このような本発明によれば、連続して配列させた複数の可変磁性部の間において、遮蔽部が一対の磁性体間の距離の最短離間距離よりも短い距離となる位置に対向配置され、所定の周期に合わせて、一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで一対の磁性体間に対して相対的に接離されるため、磁性体による反発力及び吸引力の強弱を連続的に変化させることができ、回転軸の回転に強弱を付けることができる。このとき、可変磁性部では、隣接する磁性体215,215同士が同極となるように連続して配列されているとともに、遮蔽部230の磁性面234が、磁性体213それぞれの対向面の磁極に対して常に同極となることから、異極同士が吸着して回転機構がロックされることがない。
(変更例)
(1)変更例1
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、図13(a)に示すように、上述した実施形態において、突出片231を、内輪部210aの回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜させて配置してもよい。この場合には、突出片231の表裏に配置された磁性面234が回転円に対して傾斜されることによって、磁性面234による磁界を回転方向に向けて傾かせることができ、回転に有効な磁力の強弱を連続的に生じさせることができる。なお、図示した例では、突出片231が表裏が異なる磁極となるようにしたが、この突出片231を、図8(b)に示すように、同極が表裏に配置されるように構成してもよい。
(3)変更例2
さらに、図13(b)に示すように、突出片231の水平断面形状を湾曲した流線型をなす円弧翼状の突出片231のように形成してもよい。このとき、上述した変更例2と同様に、突出片231を、内輪部210aの回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜させて配置する。この円弧翼状の突出片231では、外輪部210b側に向けられた面の曲率と、内輪部210a側に向けられた面の曲率とが異なるようになっており、各曲面の面積が異なっている。このように、遮蔽部230を湾曲した流線型をなす円弧翼状に形成するとともに、回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜させることにより、内外の各磁性体215,213からそれぞれ作用される反発力の合力が回転方向に向けられることから、回転に有効な磁力の強弱を連続的に生じさせることができる。なお、図示した例では、突出片231が表裏が異なる磁極となるようにしたが、この突出片231を、図8(b)に示すように、同極が表裏に配置されるように構成してもよい。
[第3実施形態]
次いで、本発明の第3実施形態について説明する。上述した第1及び第2実施形態では、一対の磁性体213,215の間に、磁性面を有する遮蔽部を設けたが、本実施形態では、遮蔽部を省略した構成としたことを要旨とする。図14は、本実施形態に係る回転補助機構を示す斜視図であり、図15は、その動作を模式的に示す説明図である。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
(回転補助機構)
本実施形態に係る回転補助機構の構成について説明する。本実施形態では、回転補助機構300は、車軸21及び後輪13の回転に強弱を付ける機構であって、磁石の吸引力又は反発力を利用して車軸21を介して後輪13の回転に強弱を付与する可変磁性部210と、可変磁性部210を駆動させる磁性体駆動部としての車軸21及び係止部250と、可変磁性部210の反発力に強弱を付けるための遮蔽部230を備えている。本実施形態では、可変磁性部210として、円筒状の内輪と外輪を同心軸上に配置し、各円筒の側面に磁性体を多数配置させ、磁性体による吸引力及び反発力を発生させることを要旨とし、磁性体駆動部の動力源は、後輪13の回転軸である車軸21であり、車軸21の回転力が係止部250を介して磁性体駆動部である内輪部210aに伝達される。
可変磁性部210は、図15にも示すように、すべてが同極同士を対向配置させた一対の磁性体213,215を有する駆動部であり、本実施形態においても、外側面に磁性体213が複数配置された円筒状の内輪部210aと、内輪の外側に嵌装され、その内側面に磁性体215が複数配置された円筒状の外輪部210bとを有している。これら内輪部210a及び外輪部210bでは、隣接する磁性体同士が同極となるように連続して配列されている。すなわち、内輪部210aの外側面では、隣接する磁性体213,213同士が同極となるようにN極を外方に向けて配置されている。また、外輪部210bの内側面においても、隣接する磁性体215,215同士が同極となるように連続して配列されている。
特に、可変磁性部210における一対の磁性体213,215は、一方の磁性体215が他方の磁性体213よりも面積が大きく形成されているとともに、隣接する磁性体213同士、又は215同士が、接触されるように配置されている。なお、図示した例では、磁性体213,215の全てをN極としたが、全ての磁性体をS極としてもよい。
(作用・効果)
このような発明によれば、同極同士を対向配置させた一対の磁性体213,215を、隣接する磁性体213同士、又は215同士も同極となるように連続して配列させ、周期的に一対の磁性体間の距離が伸縮されるため、磁性体による吸引力と反発力とを連続的に生じさせることができ、回転軸の回転に強弱を付けることができる。
(変更例)
なお、上述した第3実施形態の説明は、本発明の一例である。本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、図16に示すように、上述した実施形態において、内輪部210a側の磁性体213を、内輪部210aの回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜させて配置してもよい。この場合には、磁性体213が回転円に対して傾斜されることによって、磁性体213による磁界を回転方向に向けて傾かせることができ、回転に有効な磁力の強弱を連続的に生じさせることができる。なお、同図では、内輪部210a側の磁性体213を傾斜させて配置したが、外輪部210b側の磁性体215を、回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜させて配置してもよい。
さらに、上述した第3実施形態では、隣接する磁性体213同士、又は215同士が接触されるように配置されていたが、例えば、図17(a)又は(b)に示すように、内輪部210aにおいて隣接する磁性体213,213同士、又は外輪部210bにおいて隣接する磁性体215,215同士が間隔を空けて配置されていてもよい。この場合でも、可変磁性部210の磁性体213,215は、一方の磁性体215が他方の磁性体213よりも面積が大きく形成されている。
1…車体フレーム
2…ヘッドチューブ
3…ダウンチューブ
4…リヤフォーク
5…シートポスト
6…フロントフォーク
7…前輪
8…ハンドル
9…後端部
10…自転車
11…チェーン
12…ステー
13…後輪
14…クランク軸
15…シート
16…支持軸
17…クランク
18…ペダル
19…駆動スプロケット
20…従動スプロケット
21…車軸
22…ハブ
100,200,300…回転補助機構
210…可変磁性部
210a…内輪部
210b…外輪部
211…中心孔
212…ホイール部
213,215…磁性体
214…フレーム部材
215…磁性体
216…遮蔽孔
218…ハウジング部
220…磁性体駆動部
230…遮蔽部
231…突出片
217,232…中心孔
233…基台
234…磁性面
240…遮蔽駆動部
240a…フランジ
241…連結ピン
242…回転体
243…ガイド溝
250…係止部
252…凹部

Claims (5)

  1. 回転軸の回転に強弱を付ける回転補助機構であって、
    異極同士を対向配置させた一対の磁性体を、隣接する磁性体同士が同極となるように、連続して配列させた複数の可変磁性部と、
    前記回転軸の回転により前記一対の磁性体間の距離を所定の周期で変化させる磁性体駆動部と、
    対向配置された前記一対の磁性体間に進退可能に配置される遮蔽部と、
    前記所定の周期に合わせて、前記一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで、前記遮蔽部を前記一対の磁性体間に進入させるとともに、前記一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで、前記遮蔽部を前記一対の磁性体間から退出させる遮蔽駆動部と、
    を備え、
    前記可変磁性部は、
    前記回転軸の回転により回転され、その外側面に前記一対の磁性体の一方が複数連続して配列された円筒状の内輪部と、
    前記回転軸の回転からは切離されて前記内輪の外側に嵌装され、その内側面に前記一対の磁性体の他方が複数連続して配列された円筒状の外輪部と
    を有し、
    前記遮蔽部は、前記一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して同極となる一対の磁性面を有し、前記内輪部の回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜されて配置されているとともに、水平断面形状が湾曲した流線型をなす円弧翼状に形成されている
    ことを特徴とする回転補助機構。
  2. 回転軸の回転に強弱を付ける回転補助機構であって、
    同極同士を対向配置させた一対の磁性体を、隣接する磁性体同士が同極となるように、連続して配列させた複数の可変磁性部と、
    前記回転軸の回転により前記一対の磁性体間の距離を所定の周期で変化させる磁性体駆動部と、
    対向配置された前記一対の磁性体間に進退可能に配置される遮蔽部と、
    前記所定の周期に合わせて、前記一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで、前記遮蔽部を前記一対の磁性体間に進入させるとともに、前記一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで、前記遮蔽部を前記一対の磁性体間から退出させる遮蔽駆動部と、
    を備え、
    前記可変磁性部は、
    前記回転軸の回転により回転され、その外側面に前記一対の磁性体の一方が複数連続して配列された円筒状の内輪部と、
    前記回転軸の回転からは切離されて前記内輪の外側に嵌装され、その内側面に前記一対の磁性体の他方が複数連続して配列された円筒状の外輪部と
    を有し、
    前記遮蔽部は、前記一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して同極となる一対の磁性面を有し、前記内輪部の回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜されて配置されているとともに、水平断面形状が湾曲した流線型をなす円弧翼状に形成されている
    ことを特徴とする回転補助機構。
  3. 回転軸の回転に強弱を付ける回転補助機構であって、
    同極同士を対向配置させた一対の磁性体を、隣接する磁性体同士が同極となるように、連続して配列させた可変磁性部と、
    前記回転軸の回転により前記一対の磁性体間の距離を所定の周期で変化させる磁性体駆動部と、
    連続して配列させた複数の前記可変磁性部の間において、前記一対の磁性体間の距離の最短距離よりも短い距離となる位置に対向配置される遮蔽部と、
    を備え、
    前記可変磁性部は、
    前記回転軸の回転により回転され、その外側面に前記一対の磁性体の一方が複数連続して配列された円筒状の内輪部と、
    前記回転軸の回転からは切離されて前記内輪の外側に嵌装され、その内側面に前記一対の磁性体の他方が複数連続して配列された円筒状の外輪部と
    を有し、
    前記遮蔽部は、前記一対の磁性体それぞれの対向面の磁極に対して同極となる一対の磁性面を有するとともに、前記所定の周期に合わせて、前記一対の磁性体間の距離が短縮されるタイミングで前記一対の磁性体間から離脱されるとともに、前記一対の磁性体間の距離が伸長されるタイミングで前記一対の磁性体間に接近され、且つ前記内輪部の回転円の接線方向に対して所定角度をもって傾斜されて配置されているとともに、水平断面形状が湾曲した流線型をなす円弧翼状に形成されている
    ことを特徴とする回転補助機構。
  4. 前記磁性体駆動部は、前記回転軸とともに回転する回転体を有し、当該回転軸の回転により、前記内輪部を、前記外輪部に対して回転させ、
    前記遮蔽部は、前記内輪部の外側面と、前記外輪部の内側面との間に進退され、その表裏に前記磁性面が配置された複数の突出片を有し、
    前記遮蔽駆動部は、前記回転体の回転力を、前記突出片の前後運動に変換する円筒溝カムを有し、
    前記遮蔽駆動部は、所定の周期に合わせて、前記内輪部側の磁性体に対して、前記外輪部側の異極の磁性体が接近するタイミングで、前記突出片の磁性面を、前記内輪部側の磁性体と外輪部側の磁性体との間に進入させるとともに、前記内輪部側の磁性体に対して、前記外輪部側の同極の磁性体が接近するタイミングで、前記突出片の磁性面を、前記内輪部側の磁性体と外輪部側の磁性体との間から退出させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転補助機構。
  5. 前記遮蔽部は、前記外輪部側に向けられた面の曲率と、前記内輪部側に向けられた面の曲率とが異なるようになっており、各曲面の面積が異なっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の回転補助機構。
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