JP6105142B1 - シース熱電対、シース型測温抵抗体またはシース型ヒータの製造方法、並びに該製造方法に用いる加熱装置 - Google Patents

シース熱電対、シース型測温抵抗体またはシース型ヒータの製造方法、並びに該製造方法に用いる加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】迅速にシース内部の乾燥等を行え、場所もとらず装置の小型化や自動化も容易で、複数のシースを効率よく内部乾燥等できる製造方法、加熱装置を提供せんとする。【解決手段】シース外周部90aを挟み込む2つ以上の金属挟持体2A,2Bと、各金属挟持体に電流を流す電流供給部3とを設け、各金属挟持体2A,2Bに、シース外周部に当接する凹面よりなる挟持部20A,20Bを、所定間隔をあけて複数並設し、2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシースの外周部を挟持させることで、2以上の金属挟持体により複数のシース90を同時に挟持させ、各金属挟持体2A,2Bに電流供給部3を通じて電流を流し、各金属挟持体の電気抵抗により発熱させ、各金属挟持体の各挟持部20A,20Bから各シース外周部90aに伝熱させ、複数のシース90内を同時に加熱・乾燥させる。【選択図】図1

Description

本発明は、シース熱電対、シース型測温抵抗体またはシース型ヒータの製造方法、並びに該製造方法に用いる加熱装置に関するものである。
従来は、シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対やシース型測温抵抗体、シース型ヒータの製造において、シース内を加熱・乾燥したり、シース基端部に注入された封止樹脂を加熱・硬化したり、シース基端側と延長ケーブルとの接続部を構成するスリーブ内の充填樹脂を加熱・硬化したりする処理には、製品全体を入れる加熱乾燥炉や赤外線ヒータなどが用いられている。
しかしながら、このような加熱乾燥炉や赤外線ヒータなど、空気その他の媒介物を通じて輻射熱や放射熱等により加熱乾燥/加熱硬化させるものでは、シース内部の乾燥、シース基端部の封止樹脂の硬化、スリーブ内の充填樹脂の硬化に時間がかかり、効率が悪いという課題がある。また、特に加熱乾燥炉は製品全体を入れるスペースが必要であり、装置の大型化が避けられず、自動化も困難である。
これに対し、本出願人は先に、シース端部から所定の長さの領域をすべて又は部分的に含む部位を、電磁誘導加熱で部分的に加熱することにより、絶縁物間に取り込まれている湿気を該シース端部の開放端から外部に除湿した後、当該シース端部の加工を行う方法、加熱乾燥装置を提案している(特許文献1参照)。しかし、このような装置は小型化が可能である反面、電磁波対策などが必要で、設計の自由度に制限があるといった課題もある。
特開2014−106107号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、より迅速にシース内部の乾燥、シース基端部の封止樹脂の硬化、スリーブ内の充填樹脂の硬化を行うことができ、且つ場所もとらず装置の小型化や自動化も容易となり、複数のシースやスリーブを効率よく内部乾燥或いは樹脂硬化させることが可能なシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法、これに用いる加熱装置を提供する点にある。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造において、シース内を加熱・乾燥する方法であって、シースの外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを設け、各金属挟持体に、シースの外周部に当接する凹面よりなる挟持部を、所定間隔をあけて複数並設し、2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシースの外周部を挟持させることで、2以上の金属挟持体により複数のシースを同時に挟持させ、各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流し、各金属挟持体の電気抵抗により発熱させ、各金属挟持体の各挟持部から各シースの外周部に伝熱させ、複数のシース内を同時に加熱・乾燥させることを特徴とする、シース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
(2) シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造において、シース基端部に注入された封止樹脂を加熱・硬化させる方法であって、シース基端部の外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを設け、各金属挟持体に、シース基端部の外周部に当接する凹面よりなる挟持部を、所定間隔をあけて複数並設し、2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシース基端部の外周部を挟持させることで、2以上の金属挟持体により複数のシース基端部を同時に挟持させ、各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流し、各金属挟持体の電気抵抗により発熱させ、各金属挟持体の各挟持部から各シース基端部の外周部に伝熱させ、複数のシース基端部内の封止樹脂を同時に加熱・硬化させることを特徴とする、シース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
(3) 前記シース基端部に封止樹脂が注入される前に、あらかじめ前記2以上の金属挟持体により前記複数のシース基端部を挟持して加熱し、当該加熱されたシース基端部に対して各々前記封止樹脂が注入される(2)記載のシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
(4) シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造において、シース基端側と延長ケーブルとの接続部を構成するスリーブ内の充填樹脂を加熱・硬化させる方法であって、スリーブの外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを設け、各金属挟持体に、スリーブの外周部に当接する凹面よりなる挟持部を、所定間隔をあけて複数並設し、2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれスリーブの外周部を挟持させることで、2以上の金属挟持体により複数のスリーブを同時に挟持させ、各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流し、各金属挟持体の電気抵抗により発熱させ、各金属挟持体の各挟持部から各スリーブの外周部に伝熱させ、複数のスリーブ内の充填樹脂を同時に加熱・硬化させることを特徴とする、シース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
(5) 前記スリーブ内に充填樹脂が充填される前に、あらかじめ前記2以上の金属挟持体により前記複数のスリーブの外周部を挟持して加熱し、当該加熱されたスリーブに対して各々前記充填樹脂が充填される(4)記載のシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
(6) 前記挟持部の凹面に、電気絶縁層が設けられている(1)〜(5)の何れかに記載のシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
(7) 前記電気供給路が、各金属挟持体における前記挟持部の並び方向の一端から他端に向けて電流を流すように設けられている(1)〜(6)の何れかに記載のシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
(8) シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造に用いられ、シース内を加熱・乾燥する加熱装置であって、シースの外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを備え、各金属挟持体に、シースの外周部に当接する凹面よりなる挟持部が、所定間隔をあけて複数並設されており、2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシース外周部を挟持し、且つ各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流すことで、各金属挟持体が電気抵抗により発熱し、各金属挟持体の各挟持部から各シースの外周部に伝熱され、複数のシース内が同時に加熱・乾燥される加熱装置。
(9) シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造に用いられ、シース基端部に注入された封止樹脂を加熱・硬化させる加熱装置であって、シース基端部の外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを備え、各金属挟持体に、シース基端部の外周部に当接する凹面よりなる挟持部が、所定間隔をあけて複数並設されており、2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシース基端部の外周部を挟持し、且つ各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流すことで、各金属挟持体が電気抵抗により発熱し、各金属挟持体の各挟持部から各シース基端部の外周部に伝熱され、複数のシース基端部内の封止樹脂が同時に加熱・硬化される加熱装置。
(10) シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造に用いられ、シース基端側と延長ケーブルとの接続部を構成するスリーブ内の充填樹脂を加熱・硬化させる加熱装置であって、スリーブの外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを備え、各金属挟持体に、スリーブの外周部に当接する凹面よりなる挟持部が、所定間隔をあけて複数並設されており、2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれスリーブ外周部を挟持し、且つ各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流すことで、各金属挟持体が電気抵抗により発熱し、各金属挟持体の各挟持部から各スリーブの外周部に伝熱され、複数のスリーブ内の充填樹脂が同時に加熱・硬化される加熱装置。
以上にしてなる本願発明によれば、自己発熱する金属挟持体がシースやスリーブに直接接触して加熱するため、通常の乾燥装置や加熱装置のように空気その他の媒介物を通じて輻射熱や放射熱等により加熱乾燥/加熱硬化させるものに比べて、より迅速にシース内部の乾燥、シース基端部の封止樹脂の硬化、スリーブ内の充填樹脂の硬化を行うことができ、且つ場所もとらず装置の小型化や自動化も容易となり、複数のシースやスリーブを効率よく内部乾燥或いは樹脂硬化させることが可能となる。
特に、封止樹脂又は充填樹脂を硬化させる場合においては、直接加熱するがために樹脂硬化させる温度や硬化速度などをより正確に制御でき、より品質のよい封止或いは接続を行うことが可能となる。さらに、封止樹脂のシース基端部への注入や充填樹脂のスリーブ内への充填の際、あらかじめシース基端部やスリーブを前記金属挟持体により挟持し、加熱しておくことで、封止樹脂や充填樹脂の注入/充填がよりスムーズになり、且つ、注入/充填する際の加熱は、上記のとおり空気その他の媒介物を通じて輻射熱や放射熱等により加熱するものではなく、金属挟持体からシース基端部又はスリーブへの直接接触による伝熱であるため、前記加熱した状態での樹脂の注入/充填の作業も熱の影響を受けることなく容易に行うことができ、自動化の実現も容易となる。
また、各金属挟持体の複数の挟持部の並び方向に沿って電流が流れることで、各挟持部が均一に発熱し、これら各挟持部に挟持される複数のシース又はスリーブも均一に加熱・乾燥され、品質(乾燥/樹脂硬化の程度)のばらつきが防止される。すなわち、迅速に且つばらつきなく乾燥/樹脂硬化処理させることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る加熱装置を示す斜視図。 同じく加熱装置の金属挟持体を互いに離間させた状態を示す斜視図。 (a)は同じく加熱装置を示す平面図、(b)は同じく正面図。 同じく加熱装置を示す横断面図。 同じく加熱装置を用いてシース内を加熱・乾燥させる製造方法を示す説明図。 同じく加熱装置でシース外周部を挟持し、加熱している様子を示す説明図。 本発明の第2実施形態に係る加熱装置を用いてシース基端部の封止樹脂を加熱・硬化させる製造方法を示す説明図。 同じく加熱装置でシース基端部を挟持し、加熱している様子を示す説明図。 同じく第2実施形態の変形例を示す説明図。 本発明の第3実施形態に係る加熱装置を用いて、シース基端側に設けられた接続用スリーブ内の充填樹脂を加熱・硬化させる製造方法を示す説明図。 同じく加熱装置でスリーブを挟持し、加熱している様子を示す説明図。 同じく第3実施形態の変形例を示す説明図。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。まず、図1〜図6に基づき、本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態に係る加熱装置1は、シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造過程において、シース内を加熱・乾燥するための加熱装置である。具体的には、図1〜図4に示すように、シースの外周部を挟み込む2つ以上の金属挟持体2A,2Bと、各金属挟持体2A,2Bに電流を流す電流供給部3とを備えている。
各金属挟持体2A/2Bには、シースの外周部に当接する凹面よりなる挟持部20A,…/20B,…が、シースの並び方向である長手方向に所定間隔をあけて複数平行に並設されている。本実施形態では、各挟持部20A,20Bをシース外周面に密着する平面視(挟持部の延びる方向、すなわち把持されるシースの軸方向から見て)略半円状の凹曲面としているが、これに限定されず、平面視三角や四角、多角形、異形、これらの組み合わせとしても勿論よい。
そして、図5及び図6に示すように、金属挟持体2A,2Bの各々対応する挟持部20Aと20Bの間に、それぞれシース90の外周部90aを挟持させた状態で、各金属挟持体2A,2Bに電流供給部3を通じて電流を流すことで、各金属挟持体2A,2Bが電気抵抗により発熱し、その熱が各挟持部20A,20Bから各シースの外周部90aに伝熱され、複数のシース90の内部を同時に加熱・乾燥させる。電流量は、乾燥に適した発熱量になるように設定される。
本実施形態によれば、自己発熱する金属挟持体2A,2Bがシース90に直接接触して加熱するため、通常の乾燥装置のように空気その他の媒介物を通じて輻射熱や放射熱等により加熱するものに比べ、より迅速にシース内部を乾燥させることができ、且つ場所もとらず装置の小型化や自動化も容易となり、複数のシース90を効率よく内部乾燥させることが可能となる。
本実施形態では、図5及び図6に示すように、金属シース90内に熱電対素線91,91を内装し、隙間に酸化マグネシウム等の無機絶縁物92を充填した公知のシース熱電対9の製造に用いた例を挙げているが、このようなシース熱電対以外に、同じくシース内部の隙間に絶縁物が充填されるシース型測温抵抗体やシース型ヒータ(マイクロヒータ、シーズヒータ、カートリッジヒータその他の公知のシース型ヒータ)のシース内乾燥処理にも同様に用いることができる。
また、本実施形態では、図5及び図6に示すように、シース先端がすでに封止され、且つ熱電対素線が延び出ている基端側が開放された状態である基端側加工前の状態でシース内を加熱・乾燥させる工程で用いられているが、本発明は、このような使用態様に何ら限定されるものではない。
すなわち、シース熱電対、シース型測温抵抗体及びシース型ヒータは、通常、シース先端側の封止加工やシース基端側の封止加工、或いは他のケーブルとの接続部加工などの際、事前にシース全体を加熱乾燥炉に長時間以上入れて加熱・乾燥処理が行われる。これら従来から行われている各加工工程の事前の加熱・乾燥処理に本発明は好適に用いることができる。
金属挟持体2A,2Bは、アルミニウム、ステンレス等の適宜な金属よりなり、本実施形態ではいずれも板状であるが、他の形状でもよい。また、二枚の金属挟持体2A,2Bで構成されているが、三つ以上で構成してもよく、例えば三枚構成とし、中間に位置する板状の金属挟持体の両面にそれぞれ第2、第3の金属挟持体が配置され、それぞれの対向する面、特に中間に位置するものは両面に、上記同様の凹面よりなる複数の挟持部を設けたものでもよい。長手方向に複数の金属挟持体を配設したものでもよい。
本実施形態の金属挟持体2A,2Bは、一枚の金属平板にドリル加工等により断面円形の複数の平行な貫通孔を一列にあけ、各貫通孔の中心軸をとおる面で切断して得られたものである。この切断で半割にされた各貫通孔の内周面により、各金属挟持体2A/2Bのシースの凹面の挟持部20A,…/20B,…が形成されている。このようにして得られた金属挟持体2A/2Bは、シース外周部を挟持する際の力や熱により変形してしまうことがない十分な強度を容易に得ることができる。
このようなもの以外に、平板を波板状に屈曲させた凹面を形成したもの等でも勿論構成できるが、前記変形を避けることができ、シース外周面との安定した当接状態、熱伝達効率を維持できる点で、本実施形態のように上記貫通孔の半割で得たものがより好ましい。金属挟持体2A,2Bの横断面形状や寸法は、電気抵抗による十分な加熱がなされ、、且つ上述の十分な強度が得られるように設定され、各挟持部20A,20Bの凹面の寸法は、シース外周面に確実に当接するように挟持するシースの外径等に応じて適宜決めることができる。
また、金属挟持体2A,2Bは、後述の絶縁層4を除くすべてが金属材料で構成される必要もない。例えば、挟持部20A,20Bを含む挟持面側を、非金属で良熱伝導性の合成樹脂等の材料よりなる非金属製部材で構成し、これを金属製の本体部材と組み合わせたものでもよい。これによれば、絶縁層4を省略することも可能となる。この場合、金属製の本体部材が発熱し、この熱が非金属製部材に伝わり、シース等にさらに伝熱されることになる。
各金属挟持体2A/2Bの互いに対向する長手方向一端側の端部には、電流供給部3の端子30A/30Bが接続される電極部21A/21Bが設けられている。電極部21A、21Bは、互いに電気接続しないように各金属挟持体2A,2Bの対向面と反対側の外側面に突出するように設けられた板状の金属部材よりなり、取り付けネジ31で各端子30A/30Bが固定されるネジ孔21aが形成されている。
また、各金属挟持体2A/2Bの互いに対向する長手方向他端側の端部には、シース外周部を挟持する閉じた状態で互いに当接して電気的に接続される電気接点部22A、22Bが対向面にそれぞれ設けられている。また、金属挟持体2A,2Bは、上記電極部21A,21Bと前記電気接点部22A、22Bを除く表面全体に絶縁層4が設けられている。
このように本実施形態の金属挟持体2A、2Bは、上記閉じた状態において、電極部21A,21B間で電気接点部22A、22Bを通じて直列に接続され、端子30A(30B)から供給される電流は、金属挟持体2A(2B)を一端側から他端側に流れ、電気接点部22A、22Bで折り返し、金属挟持体2B(2A)を他端側から一端側に流れて、端子30B(30A)に戻る直列回路を構成する。
なお、他端側に電気接点部22A,22Bを設ける代わりに一端側と同様の電極部を設けて、並列回路とすることもでき、また直列と並列の組み合わせでもよし、或いは金属挟持体2A,2Bをそれぞれ別回路としてもよい。また、本実施形態では、金属挟持体2A,2Bの各電気接点部は互いに当接する当接面としたが、配線接続したものやその他の構造でもよい。
絶縁層4は、例えばセラミックを焼き付け塗装して設けたものが好適である。本実施形態では、シース外周部90aを挟持した状態で当該電気接点部22A,22B以外は直接接触しないように、隙間s1が維持されるように設定されている。
この隙間s1を設けることで、多少の寸法誤差や形成位置のずれがあっても各挟持部20A,20Bでシース外周部90aをしっかりと挟持できるとともに、電気接点部22A,22B以外での金属挟持体2A,2B間の絶縁をより確実なものにしている。このように隙間s1が設定されるものでは、絶縁層4は金属製のシースに接触する挟持部20A,20Bのみとすることも勿論可能である。
本実施形態では、金属挟持体2Bが支持部材50により固定されており、他方の金属挟持体2Aが油圧等のシリンダ51で金属挟持体2Bに対し当接/離間する方向に移動可能に支持されている。そして、図示しないシース保持部材で各シースを固定側の金属挟持体2Bの各挟持部20Bに位置付けた状態で、移動側の金属挟持体2Aを金属挟持体2Bに当接する方向に移動させることで、対応する各挟持部20Aにより各シース外周部90aを挟持するとともに、電気接点部22A,22Bを互いに当接させて上述の直列回路が形成される。
本実施形態では金属挟持体2A,2Bが分割構成され、それぞれシリンダ51、支持部材50により互いに独立して支持されているが、一端側又は他端側で蝶番で連結され、開閉自在に一体化されていてもよい。また、本実施形態ではシースを縦にして加熱装置1に挟持させているが、横にした姿勢で挟持させるようにしても勿論よい。各シースの金属挟持体2Bへの位置づけは、例えば図示しないロボットハンドや他の治具等で挟持部20Bと同じ間隔で複数のシースを並んだ状態に支持させ、そのまま金属挟持体2Bまで移動させ、各シースを金属挟持体2Bの各挟持部20Bに位置付けるようにしてもよい。
電流供給部3は、各金属挟持体2A,2Bの上述した電極部21A,21Bに接続される端子30A,30Bや取り付けネジ31、端子30A,30Bが設けられた導線32の先に設けられる電源33やスイッチ34、電流量やスイッチ34などを制御する図示しない制御部等から構成されている。本実施形態では、電源33として交流電流を供給する交流電源を設けた例を示しているが、直流電流を供給する直流電源でもよい。
本実施形態のように各金属挟持体2A,2Bの複数の挟持部20A(20B)の並び方向、すなわち本例では長手方向、に沿って電流が流れることで、各挟持部20A(20B)が均一に発熱し、したがって、これら各挟持部20A(20B)に挟持される複数のシース90も互いに均一に加熱・乾燥され、品質(乾燥の程度)のばらつきが防止される。すなわち、迅速に且つばらつきなく乾燥処理させることが可能となる。
加熱装置1を用いたシース内の加熱・乾燥処理は、加熱装置1のみで行ってもよいし、複数のシース熱電対9を加熱装置1に把持させた状態で、従来からの加熱乾燥炉の中に入れ、加熱乾燥炉により高温で乾燥させた後、加熱装置1に把持したまま複数のシース熱電対9を取り出し、端部等の加工までの間、加熱装置1で加熱乾燥させ、湿気の侵入を防止するようにする方法が好ましい。本例では加熱装置1を一つのみシース基端側を挟持して加熱しているが、加熱装置1を2つ以上用意し、シースの長手方向に沿った複数の領域を挟持してもよい。2つ以上で挟持すれば、一つあたりに流す電流量を低減でき、安全性をより向上させることができる。
このように、本発明の「加熱・乾燥」には、シース内から湿気を排出させることだけでなく、従来からの加熱乾燥炉で湿気を排出させた後、加熱乾燥炉から取り出して端部等の加工をするまでの間に、再度、シース内へ湿気が侵入することを防止することも含まれる。
次に、図7〜図9に基づき、本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る加熱装置1は、シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造過程において、特に、シース基端部90bに注入された封止樹脂r1を加熱・硬化させるための加熱装置である。加熱装置1の構成、その変形例などについては、上述の第1実施形態で説明したものと同じであるので、同一構造には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態においては、図7及び図8に示すように、加熱装置1の金属挟持体2A,2Bの各々対応する挟持部20Aと20Bの間に、それぞれシース基端部90bの外周部を挟持させる。そして、各金属挟持体2A,2Bに電流供給部3を通じて電流を流すことで、各金属挟持体2A,2Bが電気抵抗により発熱し、その熱が各挟持部20A,20Bからシース基端部90bに直接伝熱され、各シース基端部90bに注入して充填された封止樹脂を同時に加熱・硬化させる。
封止樹脂は、熱に強いエポキシ樹脂などの熱硬化樹脂が用いられる。加熱装置1の電流量は、封止樹脂r1の硬化に適した発熱量になるように設定される。本発明によれば、自己発熱する金属挟持体2A,2Bがシース基端部90bを直接加熱するため、通常の加熱装置のように空気その他の媒介物を通じて輻射熱や放射熱等により加熱するものに比べ、より迅速に封止樹脂r1を硬化させることができ、且つ場所もとらず装置の小型化や自動化も容易であるとともに、直接加熱するがために封止樹脂を硬化させる温度や硬化速度などをより正確に制御でき、より品質のよい封止を行うことが可能となる。
また、第1実施形態と同様、各金属挟持体2A,2Bの複数の挟持部20A(20B)の並び方向に沿って電流が流れることで、各挟持部20A(20B)が均一に発熱し、したがって、これら各挟持部20A(20B)に挟持される複数のシース基端部90bの各封止樹脂r1も互いに均一に加熱・硬化し、品質のばらつきが防止される。
本実施形態は、シース熱電対9の製造に用いた例を挙げているが、これ以外に、同じくシース内部の隙間に絶縁物が充填されるシース型測温抵抗体やシース型ヒータ(マイクロヒータ、シーズヒータ、カートリッジヒータその他の公知のシース型ヒータ)のシース基端部の封止樹脂を用いた処理にも同様に用いることができる。
より詳しくは、図7に示すように、加熱装置1の金属挟持体2A,2Bにより各シースの基端部90bを支持させた状態で、無機絶縁物92を掘り返し、封止樹脂r1を充填することが好ましい。すなわち、加熱装置1をシースの支持用治具として用いて無機絶縁物92の掘り返しや封止樹脂r1の充填することができる。本例では、図7(b)に示すように、封止樹脂r1をシース基端部90bに注入する前に、あらかじめ加熱装置1の金属挟持体2A,2Bに電流を流してシース基端部90bを加熱し、これにより封止樹脂がスムーズに充填できるようにしているが、注入後や注入途中から加熱・硬化させることも勿論できる。
また、図7の例では、封止樹脂r1を注入する直前に加熱しているが、シース基端部の無機絶縁物を掘り起こす前から加熱しておき、封止樹脂による封止が完了するまでの間、湿気の侵入を防止するようにすることも好ましい。その場合、図7(b)で示した樹脂の注入の段階で、電流量を、湿気の侵入を防止するのに適した発熱が生じる値から、封止樹脂の注入・硬化に適した値に変更すればよい。勿論、各シースの基端部の無機絶縁物を先に掘り返した状態にしてから加熱装置1に挟持させたり、さらに封止樹脂を充填した状態にしてから加熱装置1に挟持させることもできる。
更に、図9(a)に示すように、第1実施形態で説明したシース内の加熱・乾燥処理を行った後、加熱したまま電流量のみ適宜調整して、図9(b)〜(d)のように、上述した無機絶縁物の掘り返し、封止樹脂の充填、硬化を連続的に行うことも好ましい。
次に、図10〜図12に基づき、本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態に係る加熱装置1Cは、シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造過程において、特に、シース基端側と延長ケーブル7との接続部を構成するスリーブ60内の充填樹脂r2を加熱・硬化させるための加熱装置である。加熱装置1Cの構成、その変形例などについては、上述の第1実施形態で説明した加熱装置1と基本的に同じであるので、同一構造には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態においては、図10及び図11に示すように、加熱装置1Cの金属挟持体2A,2Bの各々対応する挟持部20Aと20Bの間に、それぞれスリーブ60の外周部を挟持させる。各挟持部20A,20Bの凹面の寸法は、スリーブ60の外周面に確実に当接するように挟持するスリーブの外径等に応じて適宜決めることができる。
そして、各金属挟持体2A,2Bに電流供給部3Cを通じて電流を流すことで、各金属挟持体2A,2Bが電気抵抗により発熱し、その熱が各挟持部20A,20Bから各スリーブ60に直接伝熱され、各スリーブ60内に充填された充填樹脂r2を同時に加熱・硬化させる。充填樹脂r2は、第2実施形態の封止樹脂r1と同様、熱に強いエポキシ樹脂などの熱硬化樹脂が用いられる。
加熱装置1Cの電流量は、充填樹脂r2の硬化に適した発熱量になるように設定される。第2実施形態と同様、本発明によれば、自己発熱する金属挟持体2A,2Bがスリーブ60を直接加熱するため、通常の加熱装置のように空気その他の媒介物を通じて輻射熱や放射熱等により加熱するものに比べ、より迅速に充填樹脂r2を硬化させることができ、且つ場所もとらず装置の小型化や自動化も容易であるとともに、直接加熱するがために充填樹脂を硬化させる温度や硬化速度などをより正確に制御でき、より品質のよいシース‐延長ケーブル間の接続を行うことが可能となる。
また、第1、第2実施形態と同様、各金属挟持体2A,2Bの複数の挟持部20A(20B)の並び方向に沿って電流が流れることで、各挟持部20A(20B)が均一に発熱し、したがって、これら各挟持部20A(20B)に挟持される複数のスリーブ60の各充填樹脂r2も互いに均一に加熱・硬化し、品質のばらつきが防止される。
本実施形態は、シース熱電対9の製造に用いた例を挙げているが、これ以外に、同じくシース内部の隙間に絶縁物が充填されるシース型測温抵抗体やシース型ヒータ(マイクロヒータ、シーズヒータ、カートリッジヒータその他の公知のシース型ヒータ)のシース基端側の延長ケーブルとの接続処理にも同様に用いることができる。
より詳しくは、まず、シース側の熱電対素線91と延長ケーブル側のリード線71とを接続し、当該接続部を覆うようにスリーブ60を位置させ、スリーブ60の一端側(シース側)の端部をシース基端部90bの外周部にカシメ止めした後、図10(a)に示すように、加熱装置1Cの金属挟持体2A,2Bにより前記スリーブ60の外周部を支持させ、この状態でスリーブ60の他端側の隙間から充填樹脂r2をスリーブ60内に充填する。すなわち、加熱装置1Cをスリーブの支持用治具として用いて充填樹脂r2の充填を行う。
本例では、図10(a)に示すように、充填樹脂r2をスリーブ60内に充填する前に、あらかじめ加熱装置1Cの金属挟持体2A,2Bに電流を流してスリーブ60を加熱し、これにより充填樹脂をスムーズに充填できるようにしているが、充填後や充填途中から加熱・硬化させることも勿論できる。
また、前記カシメ止めについて、金属挟持体2A,2Bでカシメ前のスリーブ60を支持した状態で行うことも好ましい。また、上記カシメ止め及び封止樹脂の充填を別途行った後に、加熱装置1Cにスリーブを挟持させて加熱することも勿論できる。
また、図12(a)〜(b)に示すように、第2実施形態で説明した加熱装置1によるシース基端部90bの封止処理を行った後、加熱装置1の位置を接続スリーブ60の邪魔にならないシース途中位置にずらし、そのまま加熱装置1をシース支持用の治具として用い、この状態でシース側の熱電対素線91と延長ケーブル側のリード線71とを接続し、本実施形態の接続処理を行うこともできる。
具体的には、図12(c)に示すように、続けて本実施形態の加熱装置1Cをスリーブ60支持用の治具としてスリーブ60を挟持した状態で、スリーブ60を前記素線91とリード線71の接続部を覆う位置まで移動させ、そのままスリーブ60を支持した状態で、図12(d)〜(f)に示すように、スリーブ60のカシメ止め、充填樹脂r2の充填、加熱・硬化処理を行うことができる。
この場合、加熱装置1、1Cの移動等の動作は手動でもよいし自動化することもできる。また、スリーブ60の上記カシメ処理や充填樹脂の充填についても、同じく手動による作業でもよいし自動化することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1,1C 加熱装置
2A,2B 金属挟持体
3,3C 電流供給部
4 絶縁層
7 延長ケーブル
9 シース熱電対
20A,20B 挟持部
21A,21B 電極部
21a ネジ孔
22A,22B 電気接点部
30A,30B 端子
31 取り付けネジ
32 導線
33 電源
34 スイッチ
50 支持部材
51 シリンダ
60 スリーブ
60a 外周部
71 リード線
90 シース
90a 外周部
90b 基端部
91 熱電対素線
92 無機絶縁物
r1 封止樹脂
r2 充填樹脂
s1 隙間

Claims (10)

  1. シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造において、シース内を加熱・乾燥する方法であって、
    シースの外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、
    各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを設け、
    各金属挟持体に、シースの外周部に当接する凹面よりなる挟持部を、所定間隔をあけて複数並設し、
    2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシースの外周部を挟持させることで、2以上の金属挟持体により複数のシースを同時に挟持させ、
    各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流し、各金属挟持体の電気抵抗により発熱させ、
    各金属挟持体の各挟持部から各シースの外周部に伝熱させ、
    複数のシース内を同時に加熱・乾燥させることを特徴とする、シース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
  2. シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造において、シース基端部に注入された封止樹脂を加熱・硬化させる方法であって、
    シース基端部の外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、
    各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを設け、
    各金属挟持体に、シース基端部の外周部に当接する凹面よりなる挟持部を、所定間隔をあけて複数並設し、
    2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシース基端部の外周部を挟持させることで、2以上の金属挟持体により複数のシース基端部を同時に挟持させ、
    各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流し、各金属挟持体の電気抵抗により発熱させ、
    各金属挟持体の各挟持部から各シース基端部の外周部に伝熱させ、
    複数のシース基端部内の封止樹脂を同時に加熱・硬化させることを特徴とする、シース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
  3. 前記シース基端部に封止樹脂が注入される前に、あらかじめ前記2以上の金属挟持体により前記複数のシース基端部を挟持して加熱し、当該加熱されたシース基端部に対して各々前記封止樹脂が注入される請求項2記載のシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
  4. シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造において、シース基端側と延長ケーブルとの接続部を構成するスリーブ内の充填樹脂を加熱・硬化させる方法であって、
    スリーブの外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、
    各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを設け、
    各金属挟持体に、スリーブの外周部に当接する凹面よりなる挟持部を、所定間隔をあけて複数並設し、
    2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれスリーブの外周部を挟持させることで、2以上の金属挟持体により複数のスリーブを同時に挟持させ、
    各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流し、各金属挟持体の電気抵抗により発熱させ、
    各金属挟持体の各挟持部から各スリーブの外周部に伝熱させ、
    複数のスリーブ内の充填樹脂を同時に加熱・硬化させることを特徴とする、シース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
  5. 前記スリーブ内に充填樹脂が充填される前に、あらかじめ前記2以上の金属挟持体により前記複数のスリーブの外周部を挟持して加熱し、当該加熱されたスリーブに対して各々前記充填樹脂が充填される請求項4記載のシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
  6. 前記挟持部の凹面に、電気絶縁層が設けられている請求項1〜5の何れか1項に記載のシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
  7. 前記電気供給路が、各金属挟持体における前記挟持部の並び方向の一端から他端に向けて電流を流すように設けられている請求項1〜6の何れか1項に記載のシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造方法。
  8. シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造に用いられ、シース内を加熱・乾燥する加熱装置であって、
    シースの外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、
    各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを備え、
    各金属挟持体に、シースの外周部に当接する凹面よりなる挟持部が、所定間隔をあけて複数並設されており、
    2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシース外周部を挟持し、且つ各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流すことで、各金属挟持体が電気抵抗により発熱し、各金属挟持体の各挟持部から各シースの外周部に伝熱され、複数のシース内が同時に加熱・乾燥される加熱装置。
  9. シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造に用いられ、シース基端部に注入された封止樹脂を加熱・硬化させる加熱装置であって、
    シース基端部の外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、
    各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを備え、
    各金属挟持体に、シース基端部の外周部に当接する凹面よりなる挟持部が、所定間隔をあけて複数並設されており、
    2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれシース基端部の外周部を挟持し、且つ各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流すことで、各金属挟持体が電気抵抗により発熱し、各金属挟持体の各挟持部から各シース基端部の外周部に伝熱され、複数のシース基端部内の封止樹脂が同時に加熱・硬化される加熱装置。
  10. シース内部の隙間に絶縁物が充填されてなるシース熱電対、シース型測温抵抗体、またはシース型ヒータの製造に用いられ、シース基端側と延長ケーブルとの接続部を構成するスリーブ内の充填樹脂を加熱・硬化させる加熱装置であって、
    スリーブの外周部を挟み込む、2つ以上の金属挟持体と、
    各金属挟持体に電流を流す電流供給部とを備え、
    各金属挟持体に、スリーブの外周部に当接する凹面よりなる挟持部が、所定間隔をあけて複数並設されており、
    2以上の金属挟持体の各々対応する挟持部の間にそれぞれスリーブ外周部を挟持し、且つ各金属挟持体に電流供給部を通じて電流を流すことで、各金属挟持体が電気抵抗により発熱し、各金属挟持体の各挟持部から各スリーブの外周部に伝熱され、複数のスリーブ内の充填樹脂が同時に加熱・硬化される加熱装置。
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