以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。また、図2は、パチンコ機1の背面図である。パチンコ機1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば、遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1及び図2を参照しつつ遊技機の全体構成について説明する。
〔遊技機の全体構成〕
パチンコ機1は、その本体として主に外枠ユニット2、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠)を備えている。遊技者に相対する正面からみて、その最も前面側には一体扉ユニット4が位置している。一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が位置しており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定されるものである。なお、縦長矩形状の外枠ユニット2において、上下の短辺に相当する部位には木材が用いられており、左右の長辺に相当する部位には金属材が用いられている。
一体扉ユニット4は、その下部位置に受皿ユニット6が一体化された構造である。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿って垂直方向に延びている。
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部(図2では左側縁部)には、その内側に統一錠ユニット9が設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示されるように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニット9は施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、受け皿ユニット6の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニット9が作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤ユニット8が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。また、一体扉ユニット4を開放すると、受け皿ユニット6も一緒に前面側へ開放される。
また、パチンコ機1は、遊技用ユニットとして上記の遊技盤ユニット8を備えている。遊技盤ユニット8は、一体扉ユニット4の背後(内側)で上記の内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニット8は、例えば一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長円形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状に合わせてカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。遊技盤ユニット8の前面には遊技領域8a(盤面)が形成されており、この遊技領域8aは窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
受け皿ユニット6は、全体的に一体扉ユニット4から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6bが形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受け皿ユニット6には、上皿6bの下段位置に下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態のパチンコ機1はいわゆるCR機(CRユニットに接続する機種)であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニット172から受け皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受け皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないCRユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、CRユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではCR機を例に挙げているが、パチンコ機1はCR機とは別の現金機(CRユニットに接続されない機種)であってもよい。
また、受け皿ユニット6の上面には、上段位置にある上皿6bの手前に上皿球抜きボタン6dが設置されており、そして下皿6cの手前でその中央部には下皿球抜きレバー6eが設置されている。遊技者は上皿球抜きボタン6dを例えば押し込み操作することで、上皿6bに貯留された遊技球を下皿6cへ流下させることができる。また、遊技者は、下皿球抜きレバー6eを例えば左方向へスライドさせることで、下皿6cに貯留された遊技球を下方へ落下させて排出することができる。排出された遊技球は、例えば図示しない球受け箱等に受け止められる。
受け皿ユニット6の右下部には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者はこのハンドルユニット16を操作することで発射制御基板セット174を作動させ、遊技領域8aに向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる(球発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニット8の下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域8a内に放り込まれる。遊技領域8a内には多数の障害釘や風車(図中参照符号なし)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域8a内を流下する。なお、遊技領域8a内(盤面)の構成については、別の図面を参照しながらさらに後述する。
〔枠前面の構成〕
一体扉ユニット4には、演出用の構成要素として左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49が設置されている。このうち左トップレンズユニット47にはガラス枠トップランプ46及び左側のガラス枠装飾ランプ48が組み込まれており、右上電飾ユニット49には右側のガラス枠装飾ランプ50が組み込まれている。その他にも一体扉ユニット4には、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49の下方にそれぞれ連なるようにして左右のガラス枠装飾ランプ52が設置されており、これらガラス枠装飾ランプ52は、一体扉ユニット4の左右縁部から受皿ユニット6の前面部にまで回り込むようにして延びている。一体扉ユニット4においてガラス枠トップランプ46や左右のガラス枠装飾ランプ48,50,52等は、ガラスユニット(参照符号なし)を取り巻くようにして配置されている。
上述した各種ランプ46,48,50,52は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。また、一体扉ユニット4の上部において、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49にはそれぞれガラス枠上スピーカ54,55が組み込まれている。一方、外枠ユニット2の左下位置には外枠スピーカ56が組み込まれている。これらスピーカ54,55,56は、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して演出を実行するものである。
また、受け皿ユニット6の中央には、上皿6bの手前位置に演出切替ボタン45(操作入力受付手段)が設置されている。演出切替ボタン45は、例えば押し込み式の円形状ボタンとその周囲に回転式のジョグリング(ジョグダイアル)を組み合わせた形態である。遊技者は、この演出切替ボタン45を押し込み操作又は回転操作することで演出内容(例えば液晶表示器42に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出、大役中の昇格演出等)を発生させたりすることができる。
〔裏側の構成〕
図2に示されているように、パチンコ機1の裏側には、電源制御ユニット162や主制御基板ユニット170、払出装置ユニット172、流路ユニット173、発射制御基板セット174、払出制御基板ユニット176、裏カバーユニット178等が設置されている。この他にパチンコ機1の裏側には、パチンコ機1の電源系統や制御系統を構成する各種の電子機器類(図示しない制御コンピュータを含む)や外部端子板160、電源コード(電源プラグ)164、アース線(アース端子)166、図示しない接続配線等が設置されている。なお、電子機器類については別のブロック図に基づいてさらに後述する。
上記の払出装置ユニット172は、例えば賞球タンク172a及び賞球ケース(参照符号なし)を有しており、このうち賞球タンク172aは内枠アセンブリ7の上縁部(裏側)に設置された状態で、図示しない補給経路から補給された遊技球を蓄えることができる。賞球タンク172aに蓄えられた遊技球は、図示しない上側賞球樋を通じて賞球ケースに導かれる。流路ユニット173は、払出装置ユニット172から送り出された遊技球を前面側の受け皿ユニット6に向けて案内する。
また、上記の外部端子板160は、パチンコ機1を外部の電子機器(例えばデータ表示装置、ホールコンピュータ等)に接続するためのものであり、この外部端子板160からは、パチンコ機1の遊技進行状態やメンテナンス状態等を表す各種の外部情報信号(例えば賞球情報、扉開放情報、図柄確定回数情報、大当り情報、始動口情報等)が外部の電子機器に向けて出力されるものとなっている。
電源コード164は、例えば遊技場の島設備に設置された電源装置(例えばAC24V)に接続されることで、パチンコ機1の動作に必要な電源(電力)を確保するものである。また、アース線166は、同じく島設備に設置されたアース端子に接続されることで、パチンコ機1のアース(接地)を確保するものである。
〔盤面の構成〕
図3は、遊技盤ユニット8を単独で示した正面図である。遊技領域8a内には、その中央位置に比較的大型の演出ユニット40が配置されており、この演出ユニット40を中心として遊技領域8aが左側部分、右側部分及び下部分に大きく分かれている。また、遊技領域8a内には、演出ユニット40の周辺に上始動入賞口26、始動ゲート20、普通入賞口22,24、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置(入賞装置)31等が分布して設置されている。このうち上始動入賞口26と可変始動入賞装置28は遊技領域8aの下部分の中央にそれぞれ上下に配置されており、始動ゲート20は遊技領域8aの左側部分に配置されている。また、第1可変入賞装置30は、可変始動入賞装置28の下方に配置されており、第2可変入賞装置31は、遊技領域8aの右側部分でその下寄りに配置されている。さらに、3つの普通入賞口22は遊技領域8aの左側部分でその下寄りに配置されている。残るもう1つの普通入賞口24は、遊技領域8aの右側部分で第2可変入賞装置31の右斜め上方に配置されている。
遊技領域8a内に放り込まれた遊技球は、その流下の過程で始動ゲート20を通過したり、上始動入賞口26、普通入賞口22,24に入球したり、あるいは、作動時の可変始動入賞装置28や開放動作時の第1可変入賞装置30、開放動作時の第2可変入賞装置31に入球したりする。ここで、遊技領域8aの左側領域を流下する遊技球は、主に始動ゲート20を通過するか、上始動入賞口26に入球するか、普通入賞口22に入球するか、作動時の可変始動入賞装置28に入球するか、もしくは開放動作時の第1可変入賞装置30に入球する可能性がある。一方、遊技領域8aの右側領域を流下する遊技球は、主に普通入賞口24に入球するか、もしくは開放動作時の第2可変入賞装置31に入球する可能性がある。始動ゲート20を通過した遊技球は続けて遊技領域8a内を流下するが、上始動入賞口26、普通入賞口22,24、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31に入球した遊技球は遊技板(遊技盤ユニット8を構成する合板材、透明板等)に形成された貫通穴を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。
ここで、本実施形態では遊技領域8a(盤面)の構成上、普通入賞口24や第2可変入賞装置31に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「右打ち」を実行する)必要がある。
本実施形態において、上記の可変始動入賞装置28は、所定の作動条件が満たされた場合(普通図柄が当りの態様で所定の停止表示時間にわたり停止表示された場合)に作動し、それに伴って下始動入賞口28aへの入球を可能にする(普通電動役物)。可変始動入賞装置28は、例えば左右一対の開閉部材28bを有しており、これら開閉部材28bは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に沿って左右方向に往復動作する。すなわち、図3中に実線で示されるように、左右の開閉部材28bは各先端が上を向いた状態で閉止位置にあり、このとき下始動入賞口28aへの入球は不能(遊技球が入球できる隙間がない状態)となっている。一方、可変始動入賞装置28が作動すると、左右の開閉部材28bはそれぞれ閉止位置から開放位置に向けて変位(拡開)し、左右に開口幅を拡大して下始動入賞口28aを開放する。この間に可変始動入賞装置28は遊技球の入球が可能な状態となり、下始動入賞口28aへの入球を発生させることができる(可変始動入賞手段)。なお、このとき開閉部材28bは始動入賞口28aへの遊技球の入球を案内する部材としても機能する。また、遊技盤ユニット8に設置されている障害釘の配列は、基本的に可変始動入賞装置28(開放時の下始動入賞口28a)へ向かう遊技球の流下を極端に阻害しない態様となっているが、遊技球が開放動作時の可変始動入賞装置28(下始動入賞口28a)に必ず入球するというわけではなく、あくまで入球は無作為に発生する。
上記の第1可変入賞装置30は、特定の作動条件が満たされた場合(特別図柄が非当選以外の態様で停止表示された場合)に作動し、大入賞口(参照符号なし)への入球を可能にする(第1特別電動役物、特別入賞事象発生手段)。第1可変入賞装置30は、例えば1つの開閉部材30aを有している。この開閉部材30aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。図示のように盤面に沿った状態で開閉部材30aは閉位置(閉止状態)にあり、このとき大入賞口への入球は不能(第1大入賞口は閉塞中)である。第1可変入賞装置30が作動すると、開閉部材30aがその下端縁部分をヒンジとして前方へ倒れ込むようにして変位し、大入賞口を開放する(開放状態)。この間に第1可変入賞装置30は遊技球の入球が不能ではない状態となり、大入賞口への入球という事象を発生させることができる。なお、このとき開閉部材30aは大入賞口への遊技球の入球を案内する部材としても機能する。ここでも同様に、遊技盤ユニット8に設置されている障害釘の配列は、基本的に第1可変入賞装置30(作動時の大入賞口)に向かう遊技球の流下を極端に阻害しない態様となっているが、遊技球が作動時の第1可変入賞装置30に必ず入球するというわけではなく、あくまで入球は無作為に発生する。
第2可変入賞装置31は、第1可変入賞装置30と同様に、規定の条件が満たされた場合(特別図柄が非当選以外の態様で停止表示された場合)に作動し、大入賞口(参照符号なし)への入球を可能にする(第2特別電動役物、特別入賞事象発生手段)。第2可変入賞装置31は、演出ユニット40の右下方に配置された装置であり(いわゆる右アタッカ)、例えば1つの開閉部材31aを有している。上記の第1可変入賞装置30は、開閉部材30aが前方へ倒れこむタイプの装置を採用しているが、第2可変入賞装置31は、開閉部材30aが盤面の内部にスライドするタイプの装置を採用している(スライド式のアタッカ)。そして、この開閉部材31aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。開閉部材31aは、盤面から遊技者側に突出した状態で閉位置(閉止状態)にあり、このとき遊技球は開閉部材31aの上面を転動することになるため、大入賞口への入球は不能(第2大入賞口は閉塞中)である。第2可変入賞装置31が作動すると、開閉部材31aが盤面の内部に引き込まれ、大入賞口を開放する(開放状態)。この間に第2可変入賞装置31は遊技球の流入が不能ではない状態となり、大入賞口への入球という事象を発生させることができる。
その他、遊技領域8a内にはアウト口32が形成されており、各入賞口に入球しなかった遊技球は最終的にアウト口32を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。また、普通入賞口22,24や可変始動入賞装置28(下始動入賞口28a)、第1可変入賞装置30(大入賞口)に入球した遊技球も含めて、遊技領域8a内に打ち込まれた全ての遊技球は遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。回収された遊技球は、図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
図4は、遊技盤ユニット8の一部(窓4a内の右下位置)を拡大して示す正面図である。
遊技盤ユニット8には、例えば窓4a内の右下位置に普通図柄表示装置33及び普通図柄作動記憶ランプ33aが設けられている他、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が設けられている。
このうち普通図柄表示装置33は、例えば2つのランプ(LED)を交互に点灯させて普通図柄を変動表示し、そしてランプの点灯又は消灯により普通図柄を停止表示する。普通図柄作動記憶ランプ33aは、例えば2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせによって0〜4個の記憶数を表示する。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。なお、ここでは2つのランプ(LED)を使用することとしているが、4つのランプ(LED)を使用して普通図柄作動記憶ランプ33aを構成してもよい。この場合、点灯するランプの個数で作動記憶数を表示することができる。
普通図柄作動記憶ランプ33aは、上記の始動ゲート20を遊技球が通過すると、その都度、作動抽選の契機となる通過が発生したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その通過を契機として普通図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。なお、本実施形態では、普通図柄作動記憶ランプ33aが未点灯(記憶数が0個)の場合、普通図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で始動ゲート20を遊技球が通過しても表示態様は変化しない。すなわち、普通図柄作動記憶ランプ33aの表示態様によって表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ普通図柄の変動が開始されていない通過の回数を表している。
また、第1特別図柄表示装置34及び第2特別図柄表示装置35は、例えば7セグメントLED(ドット付き)により特別図柄の変動状態と停止状態とを表示することができる(図柄表示手段、第1図柄表示手段、第2図柄表示手段)。その他、特別図柄表示装置34は複数のドットLEDを幾何学的(例えば円形状)に配列した形態であってもよい。
また、第1特別図柄作動記憶ランプ34a及び第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、例えばそれぞれ2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせで構成される表示態様により、それぞれ0〜4個の記憶数を表示する(記憶数表示手段)。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプが点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして、2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。
第1特別図柄作動記憶ランプ34aは、上記の上始動入賞口26に遊技球が入球するごとに、入球が発生したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その入球を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。また、第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、上記の可変始動入賞装置28(下始動入賞口)に遊技球が入球するごとに、入球が発生したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化し(最大4個まで)、その入球を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化する。なお、本実施形態では、第1特別図柄作動記憶ランプ34aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第1特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で上始動入賞口26に遊技球が入球しても表示態様は変化しない。また、第2特別図柄作動記憶ランプ35aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第2特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で可変始動入賞装置28(下始動入賞口)に遊技球が入球しても表示態様は変化しない。すなわち、各特別図柄作動記憶ランプ34a,35aの表示態様により表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が開始されていない入球の回数を表している。
また、遊技状態表示装置38には、例えば、確率変動状態表示ランプ38a、時短状態表示ランプ38b、大当り種別表示ランプ38c,38d,38e、発射位置指定表示ランプ38fにそれぞれ対応する6つのLEDが含まれている。なお、本実施形態では、上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤ユニット8に取り付けられている。
〔遊技盤ユニットのその他の構成:図3を参照〕
演出ユニット40は、その上縁部40aが遊技球の流下方向を変化させる案内部材として機能する他、その内側に各種の装飾部品40b,40cを備えている。装飾部品40b,40cはその立体的な造形により遊技盤ユニット8の装飾性を高めるとともに、例えば内蔵された発光器(LED等)により透過光を発することで、演出的な動作をすることができる。また、演出ユニット40の内側には液晶表示器42(画像表示器)が設置されており、この液晶表示器42には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。このように遊技盤ユニット8は、その盤面の構成(図示しないセル板のデザイン)や演出ユニット40の装飾性に基づいて、遊技者にパチンコ機1の特徴を印象付けている。
演出ユニット40の左側縁部には球案内通路40dが形成されており、その下縁部には転動ステージ40eが形成されている。球案内通路40dは遊技領域8a内にて左斜め上方に開口しており、遊技領域8a内を流下する遊技球が無作為に球案内通路40d内に流入すると、その内部を通過して転動ステージ40e上に放出される。転動ステージ40eの上面は滑らかな湾曲面を有しており、ここでは遊技球が左右方向に転動自在である。転動ステージ40e上で転動した遊技球は、やがて下方の遊技領域8a内に流下する。転動ステージ40eの中央位置には球放出路40fが形成されており、このとき転動ステージ40eから球放出路40fに案内された遊技球は、その真下にある上始動入賞口26に流入しやすくなる。
その他に演出ユニット40の内部には、演出用の2つの可動体40gとともに駆動源(例えばモータ、ソレノイド等)が付属されている。演出用の可動体40gは、液晶表示器42による画像を用いた演出や発光器による演出に加えて、有形物の動作を伴う演出を実行することができる。これら可動体40gを用いた演出により、二次元の画像を用いた演出とは別の訴求力を発揮することができる。
〔制御上の構成〕
次に、パチンコ機1の制御に関する構成について説明する。図5は、パチンコ機1に装備された各種の電子機器類を示すブロック図である。パチンコ機1は、制御動作の中枢となる主制御装置70(主制御用コンピュータ)を備えており、この主制御装置70は主に、パチンコ機1における遊技の進行を制御する機能を有している。なお、主制御装置70は、上記の主制御基板ユニット170に内蔵されている。
また、主制御装置70には、中央演算処理装置である主制御CPU72を実装した回路基板(主制御基板)が装備されており、主制御CPU72は、図示しないCPUコアやレジスタとともにROM74、RAM(RWM)76等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。また、主制御装置70には、乱数発生器75やサンプリング回路77が装備されている。このうち乱数発生器75は、特別図柄抽選の大当り判定用や普通図柄抽選の当り判定用にハードウェア乱数(例えば10進数表記で0〜65535)を発生させるものであり、ここで発生された乱数は、サンプリング回路77を通じて主制御CPU72に入力される。その他にも主制御装置70には、入出力(I/O)ポート79や図示しないクロック発生回路、カウンタ/タイマ回路(CTC)等の周辺ICが装備されており、これらは主制御CPU72とともに回路基板上に実装されている。なお、回路基板上(又は内層部分)には、信号伝送経路や電源供給経路、制御用バス等が配線パターンとして形成されている。
上述した始動ゲート20には、遊技球の通過を検出するためのゲートスイッチ78が一体的に設けられている。また、遊技盤ユニット8には、上始動入賞口26、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31にそれぞれ対応して上始動入賞口スイッチ80、下始動入賞口スイッチ82、第1カウントスイッチ84及び第2カウントスイッチ85が装備されている。各始動入賞口スイッチ80,82は、上始動入賞口26、可変始動入賞装置28(下始動入賞口28a)への遊技球の入賞を検出するためのものである。また、第1カウントスイッチ84は、第1可変入賞装置30(大入賞口)への遊技球の入賞を検出し、その数をカウントするためのものである。さらに、第2カウントスイッチ85は、第2可変入賞装置31(大入賞口)への遊技球の入賞を検出し、その数をカウントするためのものである。同様に遊技盤ユニット8には、普通入賞口22への遊技球の入球を検出する第1入賞口スイッチ86と、普通入賞口24への遊技球の入球を検出する第2入賞口スイッチ99(検出手段)とが装備されている。なお、4つの普通入賞口22については、共通の第1入賞口スイッチ86を用いる構成を例に挙げているが、例えば4つの入賞口スイッチを設置して、各普通入賞口22に対する遊技球の入球を個別に検出してもよい。
いずれにしても、これらスイッチ類78〜86の入賞検出信号は、図示しない入出力ドライバを介して主制御CPU72に入力される。なお、遊技盤ユニット8の構成上、本実施形態ではゲートスイッチ78、第1カウントスイッチ84、第2カウントスイッチ85、第1入賞口スイッチ86及び第2入賞口スイッチ99からの入賞検出信号は、パネル中継端子板87を経由して送信され、パネル中継端子板87には、それぞれの入賞検出信号を中継するための配線パターンや接続端子等が設けられている。
上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38は、主制御CPU72からの制御信号に基づいて表示動作を制御されている。主制御CPU72は、遊技の進行状況に応じてこれら表示装置33,34,35,38及びランプ33a,34a,35aに対する制御信号を出力し、各LEDの点灯状態を制御している。また、これら表示装置33,34,35,38及びランプ33a,34a,35aは、上記のように1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤ユニット8に設置されており、この統合表示基板89には上記のパネル中継端子板87を中継して主制御CPU72から制御信号が送信される。
また、遊技盤ユニット8には、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31にそれぞれ対応して普通電動役物ソレノイド88、第1大入賞口ソレノイド90及び第2大入賞口ソレノイド97が設けられている。これらソレノイド88,90,97は主制御CPU72からの制御信号に基づいて動作(励磁)し、それぞれ可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31を開閉動作(作動)させる。なお、これらソレノイド88,90,97についても上記のパネル中継端子板87を中継して主制御CPU72から制御信号が送信される。
その他に上記の一体扉ユニット4にはガラス枠開放スイッチ91が設置されており、また、上記のプラ枠アセンブリ7にはプラ枠開放スイッチ93が設置されている。一体扉ユニット4が単独で開放されると、ガラス枠開放スイッチ91からの接点信号が主制御装置70(主制御CPU72)に入力され、また、外枠ユニット2からプラ枠アセンブリ7が開放されると、プラ枠開放スイッチ93からの接点信号が主制御装置70(主制御CPU72)に入力される。主制御CPU72は、これら接点信号から一体扉ユニット4やプラ枠アセンブリ7の開放状態を検出することができる。なお、主制御CPU72は、一体扉ユニット4やプラ枠アセンブリ7の開放状態を検出すると、上記の外部情報信号として扉開放情報信号を生成する。
パチンコ機1の裏側には、払出制御装置92が装備されている(特別特典付与手段)。この払出制御装置92(払出制御コンピュータ)は、上述した払出装置ユニット172の動作を制御する。払出制御装置92には、払出制御CPU94を実装した回路基板(払出制御基板)が装備されており、この払出制御CPU94もまた、図示しないCPUコアとともにROM96、RAM98等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。払出制御装置92(払出制御CPU94)は、主制御CPU72からの賞球指示コマンドに基づいて払出装置ユニット172の動作を制御し、要求された個数の遊技球の払出動作を実行させる。なお、主制御CPU72は賞球指示コマンドとともに、上記の外部情報信号として賞球情報信号を生成する。
払出装置ユニット172の図示しない賞球ケース内には、払出モータ102(例えばステッピングモータ)とともに払出装置基板100が設置されており、この払出装置基板100には払出モータ102の駆動回路が設けられている。払出装置基板100は、払出制御装置92(払出制御CPU94)からの払出数指示信号に基づいて払出モータ102の回転角度を具体的に制御し、指示された数の遊技球を賞球ケースから払い出させる。払い出された遊技球は、流路ユニット173内の払出流路を通って上記の受け皿ユニット6に送られる。
また、例えば賞球ケースの上流位置には払出路球切れスイッチ104が設置されている他、払出モータ102の下流位置には払出計数スイッチ106が設置されている。払出モータ102の駆動により実際に賞球が払い出されると、その都度、払出計数スイッチ106からの計数信号が払出装置基板100に入力される。また、賞球ケースの上流位置で球切れが発生すると、払出路球切れスイッチ104からの接点信号が払出装置基板100に入力される。払出装置基板100は、入力された計数信号や接点信号を払出制御装置92(払出制御CPU94)に送信する。払出制御CPU94は、払出装置基板100から受信した信号に基づき、実際の払出数や球切れ状態を検知することができる。
また、パチンコ機1には、例えば下皿6cの内部(パチンコ機1の正面からみて奧の位置)に満タンスイッチ161が設置されている。実際に払い出された賞球(遊技球)は上記の流路ユニット173を通じて上皿6bに放出されるが、上皿6bが遊技球で満杯になると、それ以上に払い出された遊技球は上述したように下皿6cへ流れ込む。さらに下皿6cが遊技球で満杯になると、それによって満タンスイッチ161がONになり、満タン検出信号が払出制御装置92(払出制御CPU94)に入力される。これを受けて払出制御CPU94は、主制御CPU72から賞球指示コマンドを受信してもそれ以上の賞球動作を一旦保留とし、未払出の賞球残数をRAM98に記憶させておく。なお、RAM98の記憶は電源断時にもバックアップが可能であり、遊技中に停電(瞬間的な停電を含む)が発生しても、未払出の賞球残数情報が消失してしまうことはない。
また、パチンコ機1の裏側には、発射制御基板108とともに発射ソレノイド110が設置されている。また、受け皿ユニット6内には球送りソレノイド111が設けられている。これら発射制御基板108、発射ソレノイド110及び球送りソレノイド111は上述した発射制御基板セット174を構成しており、このうち発射制御基板108には発射ソレノイド110及び球送りソレノイド111の駆動回路が設けられている。このうち球送りソレノイド111は、受け皿ユニット6内に蓄えられた遊技球を1個ずつ、発射機ケース内で所定の発射位置に送り出す動作を行う。また、発射ソレノイド110は、発射位置に送り出された遊技球を打撃し、上記のように遊技領域8aに向けて遊技球を1個ずつ連続的(間欠的)に打ち出す動作を行う。なお、遊技球の発射間隔は、例えば0.6秒程度の間隔(1分間で100個以内)である。
一方、パチンコ機1の表側に位置する上記のグリップユニット16には、発射レバーボリューム112、タッチセンサ114及び発射停止スイッチ116が設けられている。このうち発射レバーボリューム112は、遊技者による発射ハンドルの操作量(いわゆるストローク)に比例したアナログ信号を生成する。また、タッチセンサ114は、静電容量の変化から遊技者の身体がグリップユニット16(発射ハンドル)に触れていることを検出し、その検出信号を出力する。そして発射停止スイッチ116は、遊技者の操作に応じて発射停止信号(接点信号)を生成する。
上記の受け皿ユニット6には発射中継端子板118が設置されており、発射レバーボリューム112やタッチセンサ114、発射停止スイッチ116からの各信号は、発射中継端子板118を経由して発射制御基板108に送信される。また、発射制御基板108からの駆動信号は、発射中継端子板118を経由して球送りソレノイド111に印加される。遊技者が発射ハンドルを操作すると、その操作量に応じて発射レバーボリューム112でアナログ信号(エンコードされたデジタル信号でもよい)が生成され、このときの信号に基づいて発射ソレノイド110が駆動される。これにより、遊技者の操作量に応じて遊技球を打ち出す強さが調整されるものとなっている。なお、発射制御基板108の駆動回路は、タッチセンサ114からの検出信号がオフ(ローレベル)の場合か、もしくは発射停止スイッチ116から発射停止信号が入力された場合は発射ソレノイド110の駆動を停止する。この他に、発射中継端子板118には遊技球等貸出装置接続端子板120が接続されており、この遊技球等貸出装置接続端子板120に上記のCRユニットが接続されていない場合、同じく発射制御基板108の駆動回路は発射ソレノイド110の駆動を停止する。
また、受け皿ユニット6には度数表示基板122及び貸出及び返却スイッチ基板123が内蔵されている。このうち度数表示基板122には、上記の度数表示部の表示器(3桁分の7セグメントLED)が設けられている。また、貸出及び返却スイッチ基板123には球貸ボタン10や返却ボタン12にそれぞれ接続されるスイッチモジュールが実装されており、球貸ボタン10又は返却ボタン12が操作されると、その操作信号が貸出及び返却スイッチ基板123から遊技球等貸出装置接続端子板120を経由してCRユニットに送信される。また、CRユニットからは、有価媒体の残り度数を表す度数信号が遊技球等貸出装置接続端子板120を経由して度数表示基板122に送信される。度数表示基板122上の図示しない表示回路は、度数信号に基づいて表示器を駆動し、有価媒体の残り度数を数値表示する。また、CRユニットに有価媒体が投入されていなかったり、あるいは投入された有価媒体の残り度数が0になったりした場合、度数表示基板122の表示回路は表示器を駆動してデモ表示(有価媒体の投入を促す表示)を行うこともできる。
また、パチンコ機1は制御上の構成として、演出制御装置124(演出制御用コンピュータ)を備えている。この演出制御装置124は、パチンコ機1における遊技の進行に伴う演出の制御を行う。演出制御装置124にもまた、中央演算処理装置である演出制御CPU126を実装した回路基板(複合サブ制御基板)が装備されている。演出制御CPU126には、図示しないCPUコアとともにメインメモリとしてROM128やRAM130等の半導体メモリが内蔵されている。なお、演出制御装置124は、パチンコ機1の裏側で上記の裏カバーユニット178に覆われる位置に設けられている。
また、演出制御装置124には、図示しない入出力ドライバや各種の周辺ICが装備されている他、ランプ駆動回路132や音響駆動回路134が装備されている。演出制御CPU126は、主制御CPU72から送信される演出用のコマンドに基づいて演出の制御を行い、ランプ駆動回路132や音響駆動回路134に指令を与えて各種ランプ46〜52や盤面ランプ53を発光させたり、スピーカ54,55,56から実際に効果音や音声等を出力させたりする処理を行う。
演出制御装置124と上記の主制御装置70とは、例えば図示しない通信用ハーネスを介して相互に接続されている。ただし、これらの間の通信は、主制御装置70から演出制御装置124への一方向のみで行われ、逆方向への通信は行われない。なお、通信用ハーネスには、主制御装置70から演出制御装置124に対して送信される各種コマンドのバス幅に応じてパラレル形式を採用してもよいし、それぞれのドライバIC(I/O)のハード構成に合わせてシリアル形式を採用してもよい。
ランプ駆動回路132は、例えば図示しないPWM(パルス幅変調)ICやMOSFET等のスイッチング素子を備えており、このランプ駆動回路132は、LEDを含む各種ランプに印加する駆動電圧をスイッチング(又はデューティ切替)して、その発光・点滅等の動作を管理する。なお、各種ランプには、上記のガラス枠トップランプ46,48やガラス枠サイドランプ50,受け皿ランプ52の他に、遊技盤ユニット8に設置された装飾・演出用の盤面ランプ53が含まれる。盤面ランプ53は上記の演出ユニット40に内蔵されるLEDや可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31等に内蔵されるLEDに相当するものである。なお、ここでは受け皿ランプ52がガラス枠電飾基板136に接続されている例を挙げているが、受け皿ユニット6に受け皿電飾基板を設置し、受け皿ランプ52については受け皿電飾基板を介してランプ駆動回路132に接続される構成であってもよい。
また、音響駆動回路134は、例えば図示しないサウンドROMや音響制御IC、アンプ等を内蔵したサウンドジェネレータであり、この音響駆動回路134は、上スピーカ54及び下スピーカ56を駆動して音響出力を行う。
本実施形態では一体扉ユニット4の内面にガラス枠電飾基板136が設置されており、ランプ駆動回路132や音響駆動回路134からの駆動信号はガラス枠電飾基板136を経由して各種ランプ46〜52やスピーカ54,55,56に印加されている。また、ガラス枠電飾基板136には、上記の演出切替ボタン45が接続されており、遊技者が演出切替ボタン45を操作すると、その接点信号がガラス枠電飾基板136を通じて演出制御装置124に入力される。なお、ここではガラス枠電飾基板136に演出切替ボタン45を接続した例を挙げているが、上記の受け皿電飾基板を設置する場合、演出切替ボタン45は受け皿電飾基板に接続されていてもよい。
その他、遊技盤ユニット8にはパネル電飾基板138が設置されており、このパネル電飾基板138には盤面ランプ53の他に可動体モータ57が接続されている。可動体モータ57は、例えば図示しないリンク機構を介して上記の可動体40gを駆動する。ランプ駆動回路132からの駆動信号は、パネル電飾基板138を経由して盤面ランプ53及び可動体モータ57にそれぞれ印加される。
上記の液晶表示器42は遊技盤ユニット8の裏側に設置されており、遊技盤ユニット8に形成された略矩形の開口を通じてその表示画面が視認可能となっている。また、遊技盤ユニット8の裏側にはインバータ基板158が設置されており、このインバータ基板158は液晶表示器42のバックライト(例えば冷陰極管)に印加される交流電源を生成している。さらに、遊技盤ユニット8の裏側には演出表示制御装置144が設置されており、液晶表示器42による表示動作は、演出表示制御装置144により制御されている。演出表示制御装置144には、汎用の中央演算処理装置である表示制御CPU146とともに、表示プロセッサであるVDP152を実装した回路基板(演出表示制御基板)が装備されている。このうち表示制御CPU146は、図示しないCPUコアとともにROM148、RAM150等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。また、VDP152は、図示しないプロセッサコアとともに画像ROM154やVRAM156等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。なお、VRAM156は、その記憶領域の一部をフレームバッファとして利用することができる。
演出制御CPU126のROM128には、演出の制御に関する基本的なプログラムが格納されており、演出制御CPU126は、このプログラムに沿って演出の制御を実行する。演出の制御には、上記のように各種ランプ46〜53等やスピーカ54,55,56を用いた演出の制御が含まれる他、液晶表示器42を用いた画像表示による演出の制御が含まれる。演出制御CPU126は、表示制御CPU146に対して演出に関する基本的な情報(例えば演出番号)を送信し、これを受け取った表示制御CPU146は、基本的な情報に基づいて具体的に演出用の画像を表示する制御を行う。
表示制御CPU146は、VDP152に対してさらに詳細な制御信号を出力する。これを受け取ったVDP152は、制御信号に基づいて画像ROM154にアクセスし、そこから必要な画像データを読み出してVRAM156に転送する。さらにVDP152は、VRAM156上で画像データを1フレーム(単位時間あたりの静止画像)ごとにフレームバッファに展開し、ここでバッファされた画像データに基づき液晶表示器42の各画素(フルカラー画素)を個別に駆動する。
その他、プラ枠アセンブリ7の裏側には電源制御ユニット162(電源制御手段)が装備されている。この電源制御ユニット162はスイッチング電源回路を内蔵し、電源コード164を通じて島設備から外部電力(例えばAC24V等)を取り込むと、そこから必要な電力(例えばDC+34V、+12V等)を生成することができる。電源制御ユニット162で生成された電力は、主制御装置70や払出制御装置92、演出制御装置124、インバータ基板158に分配されている。さらに、払出制御装置92を経由して発射制御基板108に電力が供給されている他、遊技球等貸出装置接続端子板120を経由してCRユニットに電力が供給されている。なお、ロジック用の低電圧電力(例えばDC+5V)は、各装置に内蔵された電源用IC(3端子レギュレータ等)で生成される。また、上記のように電源制御ユニット162は、アース線166を通じて島設備にアース(接地)されている。
上記の外部端子板160は払出制御装置92に接続されており、主制御装置70(主制御CPU72)にて生成された各種の外部情報信号は、払出制御装置92を経由して外部端子板160から外部に出力されるものとなっている。主制御装置70(主制御CPU72)及び払出制御装置92(払出制御CPU94)は、外部端子板160を通じてパチンコ機1の外部に向けて外部情報信号を出力することができる。外部端子板160から出力される信号は、例えば遊技場のホールコンピュータ(図示していない)で集計される。なお、ここでは払出制御装置92を経由する構成を例に挙げているが、主制御装置70からそのまま外部情報信号が外部端子板160に出力される構成であってもよい。
以上がパチンコ機1の制御に関する構成例である。続いて、第2可変入賞装置31の構成について説明する。図6及び図21は、第2可変入賞装置31の構成を概略的に示す分解斜視図である。なお、図6及び図21はそれぞれ別の角度から第2可変入賞装置31の構成を示している。本実施形態において第2可変入賞装置31は、入賞口用装飾部材310、流路形成部材320及び駆動機構330を備えている。
すなわち、第2可変入賞装置31は大別して3つのサブユニットから形成されている。具体的には、それぞれ入賞口用装飾部材310から構成される第1サブユニット、開閉部材31aと流路形成部材320から構成される第2サブユニット、駆動機構330と第2カウントスイッチ85から構成される第3サブユニットといった3つのサブユニットから形成されている。
第1サブユニットは、遊技盤面上に大入賞口を開設するものであり、大入賞口を有する入賞口用装飾部材310を盤面に取り付ける構成となっている。第2サブユニットは、開閉可能な開閉部材31aが開状態にある場合に、遊技領域を流下する遊技球が大入賞口へ入球するのを容易にしたり、閉状態にある場合に、大入賞口への入球を阻止したりする構成となっている。さらに、流路形成部材320により、大入賞口に入球してきた遊技球を受け止めつつ、第3サブユニットに案内する構成となっている。第3サブユニットは、駆動機構330を作動させることにより、連結されている第2サブユニットの開閉部材31aを作動させるたり、第2カウントスイッチ85が第2サブユニットから案内された遊技球を検出したりする構成となっている。
先ず、入賞口用装飾部材310から構成される第1サブユニットについて説明する。
〔入賞口用装飾部材〕
図7は、入賞口用装飾部材の構成を示す斜視図であり、図8は、入賞口用装飾部材の構成を分解して示す斜視図である。
入賞口用装飾部材310は、ベース板310a及びフロントカバー310bにより構成されている。ベース板310a及びフロントカバー310bは、例えば、透明(又は半透明)な樹脂材料からなる。したがって、遊技盤ユニット8に設置された状態で、入賞口用装飾部材310は、外部からその内部が視認可能に構成されている。
ベース板310aは、背面側の外縁が遊技盤ユニット8の盤面に固定して取り付けられる。また、ベース板310aの背面には、中央付近に嵌込口310cが形成されている。嵌込口310cには、流路形成部材320が嵌め込まれる。
ベース板310aの外縁のうち、下方に形成された円弧状の部分には、周壁310dが設けられている。ベース板310aには、周壁310dに沿ってフロントカバー310bが位置合わせされた状態でねじ止めされる。また、ベース板310aの外縁のうち、上方には、周壁310dが設けられている箇所と設けられていない箇所とが存在する。すなわち、ベース板310aとフロントカバー310bとを重ね合わせた状態で普通入賞口24や大入賞口に対応する位置には、周壁が設けられておらず、開口が形成されることになる。
図9は、図7中に示すIX−IX線に沿う入賞口用装飾部材の断面図である。
図7に示すように、ベース板310a及びフロントカバー310bには、端部317a及び317bが設けられている。また、これらの端部317a及び317bは、遊技球が落下してくる際に当接する部分に相当し、各端部317a及び317bの形状を加工することにより、遊技球を可変入賞装置31に入球しやすくしている。具体的には、ベース板310aの端部317aを盤面からみて遊技球が落下する方向に傾斜させた形状にし、フロントカバー310bの端部317bをガラス面からみて遊技球が落下する方向に傾斜させた形状にしている。これにより、遊技球が落下してきてベース板310aまたはフロントカバー310bに当接すると、各端部317a又は317bで大入賞口に向けて跳ね返されることとなる。したがって、ベース板310a及びフロントカバー310bの端部を傾斜させた形状にすることによって、大入賞口に遊技球を入球させやすくすることができる。
〔図7参照〕
また、入賞口用装飾部材310には、特別遊技中の演出態様に合わせて、フロントカバー310bの表面に様々な装飾を施したり、フロントカバー310bとベース板310aとの間に種々の表示装置を設けたりすることが可能である。例えば、普通入賞口24の右斜め上には、演出用表示装置200が配置されていてもよい。演出用表示装置200は、大当り遊技中に普通入賞口24に入球した遊技球の個数をカウントしたり、大当り遊技中に普通入賞口24に遊技球が入球した際に、7セグメントLEDで表示する演出用の図柄を変動表示させたりすることができる。
さらに、普通入賞口24の右側には、演出用の第1チャンスランプ300が付属していてもよい。第1チャンスランプ300は、内蔵するLEDの発光(点灯や消灯等)により演出を実行する。例えば第1チャンスランプ300は、記憶内連荘が発生することを遊技者に対して教示するランプとして用いることができる。ここで、記憶内連荘とは、大当り遊技前や大当り遊技中に上始動入賞口26や可変始動入賞装置28に入賞したことで消費されずに記憶されていた特別図柄に関する内部抽選用の抽選要素(当り判定用乱数)が当選に該当するものであった場合、大当り遊技が終了すると、すぐさま内部抽選で当選して大当り遊技が連続することを表している。
さらにまた、普通入賞口24の下側には、演出用の第2チャンスランプ400が付属していてもよい。第2チャンスランプは、内蔵するLEDの発光(点灯や消灯等)により演出を実行する。例えば第2チャンスランプ400は、特殊な記憶内連荘が発生すること(16ラウンド実質16ラウンド大当りが連続して発生すること)を遊技者に対して教示するランプとして用いることができる。
次に、開閉部材31aと流路形成部材320とから構成される第2サブユニットについて説明する。
図10及び図11は、流路形成部材及び開閉部材からなる構成を示す斜視図である。図10は、開閉部材31aが閉状態にある場合の斜視図であり、図11は、開閉部材31aが開状態にある場合の斜視図である。
開閉部材31aは、合成樹脂を材料にして板状に形成され、その板状の遊技盤面側の端部に駆動機構からの動きを伝達する連結アーム31pを備えている。これらの連結アーム31pが駆動機構により作動されることで、開閉部材31aが変位することとなる。
例えば、図10に示すように、開閉部材31aがガラス面側に変位し突出することで流路形成部材320の開口部分を覆い隠すことができる。したがって、このガラス面側に変位し突出する状態を閉状態とすると、大入賞口内に遊技球が入球することを阻止することができる。
一方、図11に示すように、開閉部材31aが遊技盤面側に変位し引っ込むことで流路形成部材320の開口部分を露わにすることができる。したがって、この遊技盤面側に変位し引っ込む状態を開状態とすると、大入賞口内に遊技球が入球することを容易にすることができる。
また、流路形成部材320の端部には爪片320pが両側に形成されており、開閉部材31aを流路形成部材320内に組み入れた後に落脱することを防いでいる。
〔流路形成部材〕
次に、流路形成部材320について具体的に説明する。図12は、流路形成部材の構成を示す斜視図である。なお、図12では、図6中に示した開閉部材31aの図示を省略している。
図12に示すように、流路形成部材320は、本体部320a及び支持部320bにより構成されており、上記の大入賞口に入球した遊技球を第2カウントスイッチ85へ向けて案内するための球案内構造を有している。また、本体部320aと支持部320bとの間には開閉部材31aが配置されている。なお、開閉部材31aは、遊技領域8aに対して遊技盤ユニット8の厚み方向に突出した状態から遊技盤ユニット8の裏側に向けて水平移動することにより大入賞口を開放する。
流路形成部材320は、第2可変入賞装置31の完成状態において、入賞口用装飾部材310と駆動機構330との間に挟み込まれた状態で固定される。このとき、本体部320aはベース板310aの嵌込口310cに挿通され、ベース板310aとフロントカバー310bとの間に配置される。流路形成部材320の構成については、図13〜図16を参照してさらに詳しく後述する。
〔流路形成部材の構成〕
図13は、図12中に示す案内部材322を拡大して示す斜視図である。
流路形成部材320は、本体部320a及び支持部320bにより構成されている。本体部320aは、中空の箱型をなしており、その正面及び上面には開口320c,320dがそれぞれ形成されている。正面側の開口320cは、入賞口用装飾部材310の嵌込口310cに嵌め込まれた状態で、その周縁がフロントカバー310bの裏面に接触する。
〔入賞口(大入賞口)〕
また、上面側に形成された開口320dは、遊技盤ユニット8に設置された状態で、遊技球が流下する方向でみて上方に向けて開口する。開口320dは、大入賞口として、所定の条件が満たされると、閉鎖状態から開放状態に変化することで遊技領域8a内を流下する遊技球の入球を可能とする。以下では、上面側の「開口320d」を「大入賞口320d」と呼称する。また、本体部320aには、正面側の開口320cに対向する背面にも一部開口320gが形成されており、ケース体332に設けられた球誘導路332dの入り口と対向している。
〔第1流路、第2流路〕
本体部320aの底面には、第1流路320e及び第2流路320fが形成されている。
第1流路320eは、大入賞口320d内に形成され、入球した遊技球を盤面に沿う方向への下り傾斜に沿って案内する。第2流路320fは、第1流路320eの下流端に連なって形成され、盤面から奥方向への下り傾斜に沿って入賞口に入球した遊技球を遊技盤ユニット8の裏側へ案内する。図12に示すように、第1流路320eと第2流路320fとの間には段差320hが形成されており、第2流路320fは、第1流路320eよりも一段下がった位置に形成されている。
〔案内部材〕
また、本実施形態では、第2流路320fの上流側に案内部材322が設けられている。案内部材322は、第2流路320fの上流側に形成され、大入賞口320dを通過した遊技球の進行方向を第2流路320fの下流側に指向させるものである。案内部材322には、複数の面が形成されており、これらは、上面322a、傾斜面322b、入賞口側傾斜面322c、流路側傾斜面322d及び直交面322eにより構成されている。
具体的には、図13に示すように、上面322aは、流路形成部材320を高さ方向でみて、案内部材322の上面に形成されている。傾斜面322bは、上面322aに連なって形成されており、第1流路320eへ向けて下り傾斜している。
〔入賞口側傾斜面〕
入賞口側傾斜面322cは、傾斜面322bと同様に上面322aに連なって形成されており、傾斜面322bよりも第2流路320fの下流側に配置されている。本実施形態において、入賞口側傾斜面322cは、大入賞口320dから下方に向けた遊技球の落下方向に対して、第2流路320fの下流へ向けた方向に傾斜している。
〔流路側傾斜面〕
また、流路側傾斜面322dは、入賞口側傾斜面322cに連なって形成されており、第1流路320eの下り傾斜に沿って転動する遊技球の進行方向に対して、第2流路320fの下流へ向けた方向に傾斜している。
〔直交面〕
直交面322eは、傾斜面322bに連なって形成されており、流路側傾斜面322dよりも、第2流路320fの上流側に配置されている。直交面322eは、大入賞口320dを通過した遊技球の進行方向に対して直交している。
図14は、図12中に示す流路形成部材320の正面図である。本体部320aの底面は、遊技盤ユニット8に設置された状態で傾斜している。
図14に示すように、流路形成部材320の底面(第1流路320e)は、右側の側壁から左側の側壁へ向けて下り傾斜している。大入賞口320dに入球した遊技球は、底面に落下すると、第1流路320eの傾斜に沿って左側の側壁へ向けて転動する。このとき、遊技球は、例えば案内部材322に衝突することにより、その跳ね返り方向が第2流路320fの下流側へ指向される。
図15は、図14中に示すXV―XV線に沿う流路形成部材320の横断面図である。図15中に示す白抜きの矢印は、第1流路320eを転動する遊技球の進行方向を示している。
〔流路側傾斜面〕
案内部材322には、第1流路320eの下り傾斜に沿って転動する遊技球の進行方向に対して、第2流路320fの下流へ向けた方向にA1だけ傾斜する流路側傾斜面322dが形成されている。したがって、遊技球は、案内部材322の流路側傾斜面322dに衝突すると、その跳ね返り方向は、第1流路320eではなく、第2流路320fの下流へ向けて指向される。
また、案内部材322には、第1流路320eの下り傾斜に沿って転動する遊技球の進行方向に対して直交する直交面322eが形成されている。直交面322eの幅寸法Wは、遊技球の半径よりも小さい。このため、第1流路320eを転動する遊技球は、直交面322eに衝突すると、遊技球の重心(中心)の進行方向が流路側傾斜面322dに沿って第2流路320fへ案内される。
図16は、図14中に示すXVI−XVI線に沿う流路形成部材320の縦断面図である。図16中に示す白抜きの矢印は、大入賞口320dの下方に向けた遊技球の落下方向を示している。
〔入賞口側傾斜面〕
図16に示すように、入賞口側傾斜面322cは、遊技球の落下方向に対して、第2流路320fの下流へ向けた方向にA2だけ傾斜している。このとき、上記の流路側傾斜面322dも入賞口側傾斜面322cと同様に、遊技球の落下方向に対して、第2流路320fの下流へ向けた方向にA2だけ傾斜している。このため、遊技球の落下方向で見て案内部材322の上面322aに衝突した遊技球は、入賞口側傾斜面322cの傾斜に沿って第2流路320fの下流側へ案内される。
このように、本実施形態では、案内部材322を設けることにより、大入賞口320dに入球した遊技球を滞留させることなくスムーズにその流路を切り替えることができる。
最後に、駆動機構330と第2カウントスイッチ85から構成される第3サブユニットについて説明する。各構成要素を説明する前に、第3サブユニットの駆動機構330が作動したことで第2サブユニットの開閉部材31aが変位されるようすを説明する。図17及び図18は、流路形成部材、開閉部材、及び、駆動機構からなる構成を分解して示す斜視図である。図17は、駆動機構330と連結した開閉部材31aが開状態にある場合を図示している。一方、図18は、駆動機構330と連結した開閉部材31aが閉状態にある場合を図示している。
図17に示すように、駆動機構330は、ケース体332を備えており、ケース体332は、上ケース部材332a及び下ケース部材332bにより構成されている。そして、上ケース部材332aの上面には、一対の楕円状溝332cが形成されている。また、その上ケース部材332aの上面には、一対の外部リンクアーム31bが配置されており、外部リンクアーム31bの端部には貫通孔が形成されており、その貫通孔は楕円状溝332c上を動作するように配置されている。そして、第2サブユニットの開閉部材31aの連結アーム31pが外部リンクアーム31bの貫通孔の中を通り、上ケース部材332a上面の楕円状溝332c内に変位自在に支持される。この開閉部材31aの連結アーム31pは、外部リンクアーム31bの回転に伴って、外部リンクアーム31bの他端部とともに、楕円状溝332cの長手方向に移動する。これにより、開閉部材31aは、本体部320aの上面と支持部320bとの間をスライドすることにより、本体部320aの上面に形成された大入賞口を開放したり、閉塞したりする。
例えば、図17に示すように、外部リンクアーム31bの貫通孔が楕円状溝332cの遊技盤面側に作動して移動すると、それに伴い開閉部材31aの連結アーム31pが遊技盤側に変位することで、aが大入賞口31を開放すように遊技盤側に引っ込むこととなる。これにより、本体部320aの上面に形成された大入賞口が開放される。
また、図18に示すように、外部リンクアーム31bの貫通孔が楕円状溝332cのガラス面側に作動して移動すると、それに伴い開閉部材31aの連結アーム31pがガラス面側に変位することで、開閉部材31aが大入賞口31を覆い隠すようにガラス面側に突出することとなる。これにより、本体部320aの上面に形成された大入賞口が閉塞される。
次に、第3サブユニットの駆動機構330について具体的に説明する。図19及び図20は、駆動機構の内部の構成を分解して示す斜視図である。なお、図19は、駆動機構330と連結した開閉部材31aが閉状態にある場合を図示している。一方、図20は、駆動機構330と連結した開閉部材31aが開状態にある場合を図示している。
〔駆動機構〕
ケース体332の内部には、開閉部材31aをスライド移動させるための駆動源として、第2大入賞口ソレノイド97や内部リンクアーム31xが搭載されている。
上ケース部材332aの上面には、一対の外部リンクアーム31bが配置されている。外部リンクアーム31bの一端部、すなわち、外部リンクアーム31bが互いに向き合う方向でみた先端部には、扇形をなすギアが形成されており、相互に噛み合わさっている。また、一対の外部リンクアーム31bのうち、一方の外部リンクアーム31bの先端部には、その下面が上ケース部材332aを介して内部リンクアーム31xに連結されている。
外部リンクアーム31bの他端部は、楕円状溝332cに対向して配置されており、上方から開閉部材31aの連結アーム31pが連結される。また、内部リンクアーム31xは、楕円状溝332cに対向する位置で回転自在に支持されている。
また、外部リンクアーム31bの上方には、固定部材31cが設けられている(図18又は図17参照)。固定部材31cは、上ケース部材332aに固定されるとともに、各外部リンクアーム31bの中央付近を固定している。外部リンクアーム31bは、固定部材31cにより固定された位置を中心に回転自在に支持されている。
また、第2大入賞口ソレノイド97が駆動することにより、内部リンクアーム31xが回転する。内部リンクアーム31xの回転に伴って、これに連結された外部リンクアーム31bが上ケース部材332aの上面を回転することとなる。
例えば、図19に示すように、第2大入賞口ソレノイド97が非作動状態にある際には、ソレノイド内から突出して備えられている鉄心97cがバネ97bにより押し返されている状態で固定されている。一方、図20に示すように第2大入賞口ソレノイド97が駆動すると、鉄心97cが第2大入賞口ソレノイド内に引っ張り込まれる状態で固定される。したがって、第2大入賞口ソレノイド97が駆動して鉄心97cが変移することにより、内部リンクアーム31xが回転し、その回転に伴って、これに連結された外部リンクアーム31bが上ケース部材332aの上面を回転することとなる。
〔球誘導路〕
ケース体332の左側には、球誘導路332dが形成されている。また、球誘導路332dの奥側には、第2カウントスイッチ85が設置されている。球誘導路332dは、流路形成部材320を転動する遊技球を第2カウントスイッチ85へ誘導するための誘導路である。第2カウントスイッチ85は、球誘導路332dを通過した遊技球を検知する。また、下ケース部材332bの下面には、図示しない排出口が形成されており、球誘導路332d上の第2カウントスイッチ85を通過した遊技球は、排出口から図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
なお、下ケース部材332bの下面には、LEDユニット334が設けられていてもよい。LEDユニット334は、基板334a、複数のLEDチップ334b及び図示しない接続端子を備えている。LEDチップ334bは、基板334aの表面(実装面)に実装されており、基板334aに形成された図示しないアンテナパターンに接続される。また、接続端子334cは、実装面とは反対側の面に実装されており、上記のアンテナパターンを通じて各LEDチップ334bと電気的に接続される。また、接続端子は、パネル電飾基板138に接続される。LEDユニット334は、例えば、特別遊技中の演出に合わせて各LEDチップを発光(点灯や消灯等)させる。これにより、例えば、流路形成部材320の背面に対して光が照射される。
次に、3つのサブユニット(第1〜第3サブユニット)を連結して組み立てられて完成する第2可変入賞装置について説明する。
図21及び図22は、第2可変入賞装置の構成を分解して示す斜視図である。図21及び図22に示されるように、第1サブユニット(入賞用装飾部材)310の2箇所に形成されている突起部310u及び310vと、第2サブユニット(流路形成部材)320の端部に設けられた位置調整部320u及び320vと、を合わつつ、第1サブユニットの嵌込口310cに第2サブユニットの流路形成部材320がはめ込まれることで、第1サブユニットと第2サブユニットが連結される。
また、第1サブユニットのベース板310aには、ねじ山が内部に形成された二本の円柱310s及び310tが備えられている。これらの第1サブユニットの円柱310s及び310tを第3サブユニットの端部に形成されている締結部337s及び337tを内部に収納しつつ、締結部337s及び337tの背面からねじ370s及び370tで締結することによって、第1サブユニットと第3サブユニットが締結される。
したがって、第1サブユニット、第2サブユニット、第3サブユニットをそれぞれ独立して形成したり、組み立てたりし、それら各サブユニットを連結して組み立てることで第2可変入賞装置31が完成することとなる。このように、独立して各サブユニットを形成することができるため、サブユニット毎に種々に変形することができる。例えば、第1サブユニットの装飾や形状を遊技機に対応して変更したり、遊技盤面上に配置する位置を変更したりすることができる。例えば、第2サブユニットの大入賞口の開口幅や流路の傾斜度合を変更することができる。例えば、第3サブユニットのリンク機構を変形することで、縦置きにしたり横置きにしたり変更することができる。具体的には、遊技機の機種(種類)や種々の遊技性に対応して、第1サブユニットの装飾を変更し、第2サブユニットや第3サブユニットについては共通化することができる。
このように、遊技機の機種(種類)ごとや種々の遊技性に対応して、各サブユニットを独立して生産することができるため、機種ごとの汎用性を向上させることができ、各サブユニットを連結して組み合わせるだけであることから、組立性の向上及び生産性を向上させることができる。なお、第1サブユニットや第2サブユニットの変形例については第2実施形態として後述する。
〔球案内構造〕
以下では、特別遊技中に遊技領域8aを流下する遊技球が大入賞口320dに入球してから排出口に排出されるまでの構造について説明する。
図23は、流路形成部材320及び駆動機構330を相互に組み合わせた状態で示す斜視図である。特別遊技において大入賞口320dが開放されると、遊技領域8aを流下する遊技球は大入賞口320dへの入球が可能となる。なお、図23〜図27では、三次元の座標軸を示している。X軸は、遊技盤ユニット8の左右方向に沿う方向を示している。Y軸は、遊技盤ユニット8の上下方向に沿う方向を示している。また、Z軸は、遊技盤ユニット8の厚み方向に沿う方向を示している。
図1に示すように、遊技領域8a(盤面)の構成上、普通入賞口24や第2可変入賞装置31に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球が打ち込まれる。この右打ち領域を流下する遊技球は、大入賞口320dに入球すると、その下方位置に配置された本体部320aの底面(第1流路320e)に落下する。
第1流路320eに落下した遊技球は、傾斜方向に転動しながら第2流路320fへ案内される。
図24は、図23中に示す流路形成部材320及び駆動機構330の正面図である。図23中に示す矢印は、遊技球の進行方向を表している。
図24では、入賞口用装飾部材310の図示を省略しているが、流路形成部材320は、遊技盤ユニット8に設置された状態で、その正面の開口320cが入賞口用装飾部材310のフロントカバー310b(及び窓4a)を通じて外部から視認可能に構成されている。
したがって、遊技者は、特別遊技中に大入賞口320dに入球した複数の遊技球が第1流路320eを転動していく様子を視認することができる。これにより、遊技者に対して特別遊技に対する達成感や満足感を与えることができる。
図25は、図24中に示すXXV―XXV線に沿う流路形成部材320及び駆動機構330の横断面図である。なお、図24中に示す実線の矢印は、図23と同様に遊技球の進行方向を表している。
第1流路320eを転動する遊技球は、案内部材322に衝突するとその進行方向は、流路側傾斜面322dの傾斜方向に案内されて第2流路320fの下流側に切り替えられる。また、大入賞口320dを通過した遊技球が案内部材322の上面に直接衝突した場合、あるいは、第1流路320eを転動する遊技球が案内部材322の上面322aに乗り上げた場合、遊技球の進行方向は、入賞口側傾斜面322cの傾斜方向に案内されて第2流路320fの下流側に切り替えられる。いずれにしても、進行方向が切り替えられた遊技球は、第2流路320fを通じて球誘導路332dへと誘導される。
図26は、図25中に示す遊技球の進行方向を第2流路320fへ切り替えるための動作原理を模式的に示す図である。図26中に示すX軸は、遊技盤ユニット8の左右方向を表しており、Y軸は、遊技盤ユニット8の上下方向を表している。また、Z軸は、遊技盤ユニット8の厚み方向を示している。図26中に示す白抜きの矢印は、遊技球の進行方向を表している。
X軸方向に沿って第1流路320eを転動する遊技球が案内部材322に衝突すると、その進行方向は、Z軸方向に指向(案内)される。すなわち、案内部材322の直交面322eに衝突すると、遊技球は、この直交面322eに連なる流路側傾斜面322dに沿って転動する。流路側傾斜面322dは、X軸に対して第2流路の下流側(Z軸方向)に傾斜している。このため、遊技球が案内部材322に衝突すると、その進行方向は、流路側傾斜面322dに沿って第2流路320fの下流側に案内される。
また、Z軸方向で見た直交面322eの幅寸法Wは、遊技球の半径Rよりも十分に小さい。このため、遊技球は直交面322eに衝突すると、その重心(中心)の進行方向は、流路側傾斜面322dに沿う方向に案内される。したがって、第1流路を転動する遊技球の進行方向をスムーズに切り替えることができる。
図27は、図24中のXXVII―XXVII線に沿う流路形成部材320及び駆動機構330の縦断面図である。図27中に示す実線の矢印は、図24,25と同様に遊技球の進行方向を表している。
案内部材322によって第2流路320fへ案内された遊技球は、第2流路320fの傾斜方向に転動し、球誘導路332dへ誘導される。球誘導路332d内において、遊技球は、上下に形成された誘導リブ332eに誘導されて第2カウントスイッチ85を通過する。このとき、第2カウントスイッチ85では、遊技球の通過を検知する。
第2カウントスイッチ85を通過した遊技球は、下ケース部材332bに形成された排出口332fから図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
このように、本実施形態のパチンコ機1によれば、大入賞口320dに入球してから第1流路320eを経由して第2流路320fに辿り着くまでの遊技球の軌跡を遊技者に視認させることができる。このため、大当り遊技では、大入賞口に入球した遊技球の軌跡を遊技者に対して視認させることで、遊技球が大入賞口へ入球したことに対する達成感や安心感を遊技者に対して与えることができる。
また、入賞口に入球した遊技球の進行方向は、遊技球が案内部材に衝突することにより第2流路へ向けて円滑に切り替えられる。このため、遊技球をアタッカ内で滞留させることなくカウントスイッチへ案内することができため、遊技球の軌跡を安定させることができる。
上記の案内部材322には、第1流路の下り傾斜に沿って転動する遊技球の進行方向に対して、第2流路の下流へ向けた方向に傾斜する流路側傾斜面322dが形成されており、第1流路320e上を転動する遊技球の進行方向をスムーズにその奥方向に案内することができる。
さらに案内部材322には、大入賞口320dを通過した遊技球の落下方向に対して、第2流路320fの下流へ向けた方向に傾斜する入賞口側傾斜面322cが形成されており、大入賞口320dを通過して案内部材322に直接接触する遊技球の進行方向をその奥方向に案内することができる。
本発明の入賞装置は、上述した実施形態に制約されることなく種々に変形することができる。
〔第2実施形態〕
図28及び図29は、第2実施形態の流路形成部材の構成及び入賞口用装飾部材の構成を示す斜視図である。
図28に示すように、流路形成部材320の形状は適宜変形可能である。具体的には、大入賞口320dの開放幅Wについては、本体部320aの上板の幅を伸ばすことによって、第1実施形態の大入賞口320dの開放幅よりも小さくすることができる。このように、開口幅Wを調整することで、大入賞口320dに入球することが可能な遊技球の個数を制限することができ、遊技機の機種ごと(種類ごと)に対応した流路形成部材320(第2サブユニット)を形成することができる。例えば、開口幅Wを広く設定することで、短時間に多くの遊技球の入球を可能とすることができ、遊技速度を上げることができる。一方、開口幅Wを狭く設定することで、演出の時間を長くとることができ、遊技者の興趣の低下を抑制することができる。
他にも、図28に示すように、流路形成部材320の本体部320aの底面における第1流路320eの傾斜度合Θを調整することができる。このように、傾斜度合Θを調整することで、大入賞口320dに入球した遊技球を排出するまでの時間(大入賞口内に滞在する時間)を調整することができる。例えば、傾斜度合Θを急勾配にすることで遊技球を即座に第3サブユニットに案内し、その入球を検出させることができ、遊技速度を上げることができる。一方、傾斜度合Θを緩やかにすることで大入賞口内に滞在している様子を長くし、大入賞口内に遊技球が入球(入賞)している様子をじっくり遊技者に見せることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。他にも、傾斜度合Θを緩やかにすることで、大入賞口に入賞可能な規定された個数以上の遊技球を入球させることができ(所謂、オーバー入賞)、通常よりも多くの賞球を獲得できることから、遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。
また、図29に示すように、第1サブユニットの入賞口用装飾部材310には、遊技機の機種(種類)に応じて、ベース板310aやフロントカバー310bの表面(背面)に様々な装飾を施したりすることが可能である。例えば、ベース板310の表面の普通入賞口24の下部の位置に、「連」といった装飾317pを施すことが可能であり、これにより、装飾317pを背面から点灯させることで普通入賞口24への入球(入賞)に関連した演出を実行することができる。また、フロントカバー310bの表面の大入賞口の位置及びその下部に、ハートを連ならせて大入賞口の大きさを表す装飾317qを施すことで、大入賞口への入球(入賞)を盛り上げることができる。また、その大入賞口の下部に大中小の大きさのハートを表す装飾317qを施すことで、大当り遊技が実行されるか否かといった演出を実行することができる。このように、フロントカバー310bへの装飾を行うことで、大入賞口への入球に関する大当り遊技に関する演出を盛り上げることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。したがって、遊技機の機種ごと(種類ごと)に対応して、第1サブユニット(入賞口用装飾部材)310のベース板310aやフロントカバー310bに施す装飾を変形することができる。
上記のように、遊技機の機種(種類)に応じて、第1サブユニットに関する装飾を変形し、第2サブユニットの開口幅や傾斜度合を変形したとしても、第3サブユニットについては共通のものを使用することができ、それぞれを連結することで容易に可変入賞装置31を生産することができる。したがって、第1サブユニット、第2サブユニット、及び、第3サブユニットを独立して生産したものを連結するだけで可変入賞装置31が生産されるため、遊技機の生産性を向上させることができる。
また、パチンコ機1の構造や盤面構成、具体的な数値等は図示のものも含めて好ましい例示であり、これらを適宜に変形可能であることはいうまでもない。
例えば、本発明の入賞装置は、第1可変入賞装置30に適用してもよいし、可変始動入賞装置28に適用してもよい。他にも、第3サブユニット内に第2カウントスイッチ85が備えられているが、第2サブユニット内の第2流路320f上に備えてもよい。また、第2サブユニット内に爪片320pで落脱不能な形態で開閉部材31aが備えられているが、第3サブユニットに落脱不能な形態で開閉部材31aを備えてもよい。