JP2017035176A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017035176A
JP2017035176A JP2015156822A JP2015156822A JP2017035176A JP 2017035176 A JP2017035176 A JP 2017035176A JP 2015156822 A JP2015156822 A JP 2015156822A JP 2015156822 A JP2015156822 A JP 2015156822A JP 2017035176 A JP2017035176 A JP 2017035176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game ball
game
winning device
unit
variable winning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015156822A
Other languages
English (en)
Inventor
周史 山田
Shuji Yamada
周史 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heiwa Corp filed Critical Heiwa Corp
Priority to JP2015156822A priority Critical patent/JP2017035176A/ja
Publication of JP2017035176A publication Critical patent/JP2017035176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】公正な遊技を害してしまうことを回避することができる技術を提供する。【解決手段】振分ユニット200は、電源投入時から常時一定の動作パターンで動作する電動式の振分体202によって予め定められた振り分け割合(1対2の割合)で遊技球を左側のルート(矢印D1)又は右側のルート(矢印D2)に振り分ける。左側のルートの下流には普通入賞口24が配置されており、右側のルートの下流には第2可変入賞装置31(確変領域付きのVアタッカ)が配置されている。遊技球は、電動式の振分体202によって振り分けられるため、振分ユニット200での振り分けにランダム性を与えることができ、一定の遊技球(例えば1個目の遊技球が普通入賞口24に向かった際の2個目及び3個目の遊技球)が必ず第2可変入賞装置31に向かってしまうということを回避して公正な遊技を提供することができる。【選択図】図10

Description

本発明は、遊技中に抽選契機が発生すると、図柄の変動表示を行った後に抽選の結果を表す態様で図柄を停止表示させる遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、振分ユニットに入球した遊技球を一方の通路又は他方の通路に振り分ける遊技機が開示されている(例えば、特許文献1〜3)。
特開2015−15985号公報 特開2014−104256号公報 特開2013−70703号公報
上述した先行技術は、振分ユニットによって遊技球が振り分けられるため、遊技者は、遊技球がいずれの方向に振り分けられるかということを予測する楽しみがある。
しかし、上述した先行技術では、振分ユニットと可変入賞装置(特別電動役物等)との関係については考慮されていない。
ここで、振分ユニットによって遊技球が第1の方向と、第2の方向とに振り分けられる場合を想定する。そして、振分ユニットの下流に可変入賞装置を配置して、例えば第2の方向に振り分けられた遊技球が全て可変入賞装置に向かうものとする。
この場合、可変入賞装置が開放状態であると、全ての遊技球が可変入賞装置に入球することになるため、公正な遊技を害するおそれがある。
そこで本発明は、公正な遊技を害してしまうことを回避することができる技術の提供を課題とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するため以下の解決手段を採用する。なお、以下の括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
解決手段1:本解決手段の遊技機は、遊技球の流下範囲の区画に基づく特定の領域及び当該特定の領域へ流通させる経路に係る流通領域を含む遊技領域が形成された遊技盤ユニットと、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する球発射装置と、前記特定の領域に配置され、前記流通領域を経由して前記特定の領域に案内された遊技球が流入する流入部を有し、前記流入部に流入した遊技球を電源投入時から常時一定の動作パターンで動作する電動式の振分体によって予め定められた振り分け割合で前記特定の領域の第1の場所に向けて放出する第1放出部又は前記特定の領域の第2の場所に向けて放出する第2放出部のいずれかに振り分ける振分ユニットと、前記第1の場所又はその下流に配置され、遊技状態に関わらずに遊技球が入球可能であり、内部抽選に関する抽選契機を発生させない所定の入賞口と、前記第2の場所又はその下流に配置され、規定の遊技状態が発生した場合に遊技球が入球可能であり、前記内部抽選に関して少なくとも所定の確率で当選が得られる低確率状態から前記低確率状態に比較して高い確率で当選が得られる高確率状態に移行させる可能性がある特殊可変入賞装置とを備える遊技機である。
本解決手段の遊技機は、例えば以下の構成を備える。
(1)遊技球の流下範囲の区画に基づく特定の領域(右打ち領域)及び当該特定の領域へ流通させる経路に係る流通領域(発射レールや遊技領域の天井部、誘導部など)を含む遊技領域が形成された遊技盤ユニットが設けられている。遊技盤ユニットは、合板材や透明板等により構成された遊技板を土台としており、その前面に遊技領域が形成されている。遊技領域には、障害釘(遊技釘)や障害物、電動役物、入賞口、装飾物等が配置される。
なお、特定の領域は右打ち領域であっても左打ち領域であってもよい。
(2)上記(1)の遊技領域に向けて遊技球を発射する球発射装置(発射ハンドル)が設けられている。遊技者により球発射装置が操作されると、遊技領域に向けて遊技球が発射され、遊技球は遊技領域を流下していく。この際、上記(1)の流通領域に向けて発射可能とされるとともに所定の発射力(例えば、予め定められた閾値より強い発射力)で打ち込まれた遊技球は、上記(1)の特定の領域を流下し、流通領域に向けて打ち込まれた所定の発射力外(例えば、予め定められた閾値より弱い発射力)の遊技球は、特定の領域以外の領域を流下する。
(3)上記(1)の特定の領域には、振分ユニットが配置されている。振分ユニットは、流通領域を経由して上記(1)の特定の領域に発射された遊技球が流入する流入部を有する。このため、上記(1)の特定の領域に打ち込まれた遊技球は、この流入部を介して振分ユニットに導かれる。そして、振分ユニットは、流入部に流入した遊技球を電源投入時から常時一定の動作パターンで動作する電動式の振分体によって予め定められた振り分け割合で第1放出部又は第2放出部のいずれかに振り分ける。
第1放出部は、特定の領域の第1の場所に向けて遊技球を放出し、第2放出部は、特定の領域の第2の場所に向けて遊技球を放出する。第1の場所は、振分ユニットの左下の領域とすることができ、第2の場所は、振分ユニットの右下の領域とすることができる。ここで、予め定められた振り分け割合とは、均等な割合(例えば「1:1」の割合)であってもよく、不均等な割合(例えば「1:2」の割合)であってもよい。
(4)上記(3)の第1の場所又はその下流には、遊技状態に関わらずに遊技球が入球可能であり、内部抽選(特別図柄抽選)に関する抽選契機を発生させない所定の入賞口(普通入賞口、他穴)が配置されている。
(5)上記(3)の第2の場所又はその下流には、規定の遊技状態(大当り遊技状態の規定のラウンド数であるという状態、又は、大当り遊技中もしくは小当り遊技中であるという状態)が発生した場合に遊技球が入球可能であり、内部抽選に関して少なくとも所定の確率で当選が得られる低確率状態から低確率状態に比較して高い確率で当選が得られる高確率状態に移行させる可能性がある特殊可変入賞装置(いわゆるVアタッカ、確変領域付きのアタッカ)が配置されている。
このように、本解決手段によれば、振分ユニットは、電源投入時から常時一定の動作パターンで動作する電動式の振分体によって遊技球を振り分けるため、長期的にみれば振り分け割合は一定の値に収束するが、短期的にみると振り分け割合は偶然の要素に左右されてランダム性が発生する。これにより、例えば1個目の遊技球が振分ユニットに入球して左側のルートに振り分けられたとしても、場合によっては2個目、3個目の遊技球も左側のルートに振り分けられる可能性があり、遊技球の振り分けにランダム性を与えて遊技性を向上させることができる。
また、本解決手段では、一方の振り分け先に所定の入賞口(普通入賞口、他穴)を配置しているため、普通入賞口を有効活用することができ、ランダム性が加わった遊技球の振り分けとの相乗効果により、持ち球の消化スピードや特別遊技中の獲得出球数等にもランダム性を与えることができる。
さらに、本解決手段では、他方の振り分け先に特殊可変入賞装置を配置しているため、振分ユニットに進入した遊技球は一定の割合で特殊可変入賞装置に向かうことになる。ただし、本解決手段では、電動式の振分体によって遊技球を振り分けているため、例えば3球に2球が特殊可変入賞装置に振り分けられる割合に設定されており、2個の遊技球が連続して特殊可変入賞装置に向かったとしても次の遊技球も特殊可変入賞装置に向かうこともあれば、3球連続して特殊可変入賞装置に向かわないという状況も発生する。
これにより、振分ユニットでの振り分けにランダム性を与えることができ、一定の遊技球(例えば1個目の遊技球が所定の入賞口に向かった際の2個目及び3個目の遊技球)が必ず特殊可変入賞装置に向かってしまうということを回避して公正な遊技を提供するとともに、特殊可変入賞装置へ容易に遊技球が入球してばかりとなる単調な遊技性となることを回避することができる。
さらにまた、本解決手段では、振分ユニットの下流に特殊可変入賞装置が配置されているため、規定の遊技状態が発生した際には、特殊可変入賞装置による利益に所定の入賞口による利益を上乗せすることができる。
その上、本解決手段では、振分ユニットの下流に特殊可変入賞装置が配置されているため、振分ユニットの上流に特殊可変入賞装置が配置されている形態と比較して、特殊可変入賞装置内の通路の長さを短くすることができ、すなわち、大入賞口に入球した遊技球を排出するためのアウト球用の排出通路を短くすることができ、特殊可変入賞装置をコンパクトにすることができる。
解決手段2:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記特殊可変入賞装置の下流に配置され、前記特殊可変入賞装置とは異なる入賞装置であって、所定の遊技状態が発生した場合に遊技球が入球可能な可変入賞装置と、前記第2放出部の下流に配置され、遊技球と当接可能とすることで前記特殊可変入賞装置の上方の方向へ遊技球を案内する案内部と、前記特殊可変入賞装置に入球しなかった遊技球を前記可変入賞装置へ向けて転動させる転動部とを備えることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、特殊可変入賞装置の下流に、特殊可変入賞装置とは異なる入賞装置であって、所定の遊技状態(大当り遊技状態の規定のラウンド数以外のラウンドであるという状態、又は、大当り遊技中もしくは小当り遊技中であるという状態)が発生した場合に遊技球が入球可能な可変入賞装置(確変領域無しのアタッカ)が配置されている。
本解決手段によれば、特殊可変入賞装置の下流に可変入賞装置が配置されているため、遊技球が所定の入賞口や特殊可変入賞装置に入球しなくても、遊技球が可変入賞装置に入球する可能性がある。このため、特定の領域に遊技球を発射している際の無駄球を極力減少させることができる。
また、本解決手段では、振分ユニットの下流に可変入賞装置が配置されているため、所定の遊技状態が発生した際には、可変入賞装置による利益に所定の入賞口による利益を上乗せすることができる。
さらに、本解決手段では、第2放出部の下流(第2放出部から放出された先)には、遊技球と当接可能とすることで特殊可変入賞装置の上方の方向へ遊技球を案内する案内部が配置されており、さらにその先には(案内部の下流には)、特殊可変入賞装置に入球しなかった遊技球を可変入賞装置へ向けて転動させる転動部が配置されている。
これにより、第2放出部から放出された遊技球を、案内部及び転動部によって滞りなく滑らかに特殊可変入賞装置及び可変入賞装置に導くことができる。
解決手段3:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記振分ユニットは、遊技球が通過する通過路を構成するための通路空間と、前記通路空間の所定領域に前記通路空間内の外郭をなす側壁に対向する面を表裏一体的に有する区画壁部とを備え、前記区画壁部の一方側に配置され、前記第1放出部から放出した遊技球を前記所定の入賞口に向かわせる所定の流下路と、前記区画壁部の他方側に配置され、前記第2放出部から放出した遊技球を少なくとも前記特殊可変入賞装置に向かわせる規定の流下路とを備えることを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
(1)振分ユニットは、遊技球が通過する通過路を構成するための通路空間と、通路空間の所定領域(中州領域)に通路空間内の外郭をなす側壁に対向する面を表裏一体的に有する区画壁部を備える。
(2)上記(1)の区画壁部の一方側(左側)に配置され、第1放出部から放出した遊技球を所定の入賞口に向かわせる所定の流下路(第1流下路)を備える。
(3)上記(1)の区画壁部の他方側(右側)に配置され、第2放出部から放出した遊技球を少なくとも特殊可変入賞装置(特殊可変入賞装置又は可変入賞装置)に向かわせる規定の流下路(第3流下路)を備える。
このように、本解決手段によれば、区画壁部によって通路空間を区画し、区画壁部の一方側に所定の流下路を配置し、区画壁部の他方側に規定の流下路を配置しているため、通路空間を簡単な構成で区画しながら、通過する流下路によって遊技球が所定の入賞口に向かうか、特殊可変入賞装置に向かうかの振り分けを行うことができる。
解決手段4:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記振分体は、前記第1放出部に遊技球を案内する第1傾斜の状態又は前記第2放出部に遊技球を案内する第2傾斜の状態に動作可能であり、前記所定の入賞口は、前記振分体の下方であって、遊技球の直径の2倍以上4倍以下の間隔を空けた位置に配置されており、前記所定の流下路は、前記第1傾斜の状態に従って流下する遊技球を、前記振分体の下方側に誘導するとともに落下状態とさせることを特徴とする遊技機である。
本解決手段によれば、振分体の傾斜の状態によって遊技球を簡単に2方向に振り分けることができる。また、所定の入賞口は、振分体の下方であって、遊技球の直径の2倍以上4倍以下の間隔を空けた位置に配置されているため、十分な間隔(距離的な余裕)をもって遊技球を所定の入賞口に向かわせることができる。さらに、所定の流下路は、第1傾斜の状態に従って流下する遊技球を、振分体の下方側に誘導するとともに落下状態とさせるため、振分体を迂回した遊技球を再び振分体の下方に導いて振分体の下方に配置されている所定の入賞口に滑らかに案内することができる。
解決手段5:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記所定の流下路の下流部付近で連通し、前記第1放出部から放出した遊技球を前記所定の入賞口に向かわせない特別な流下路を備え、前記特別な流下路は、前記規定の流下路に合流していることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、特別な流下路(第2流下路)は、規定の流下路(第3流下路)に合流しているため、所定の入賞口に入球しない遊技球を規定の流下路(第3流下路)及び特殊な流下路(第4流下路)に案内することができ、無駄のない遊技球のルートを形成して、無駄球が発生することを回避することができる。
また、本解決手段では、特別な流下路(第2流下路)は、所定の流下路(第1流下路)の下流部付近で所定の流下路(第1流下路)と連通しているため、所定の流下路(第1流下路)に対して遊技球が分岐するルートを形成することができ、遊技球の流下態様にランダム性を与えることができる。
その他の解決手段:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記特殊可変入賞装置は、遊技盤ユニットに1つ設けられており、その他の可変入賞装置は前記遊技盤ユニットに設けらておらず、前記規定の遊技状態が発生した場合には、最初から最後まで1つの前記特殊可変入賞装置が用いられることを特徴とする遊技機である。
高確率状態に移行するか否かを構造物(可変入賞装置)によって決定する場合、2つの特別電動役物を用いることが一般的である(いわゆるダブルアタッカ)。
ただし、この場合は、遊技盤ユニットに2つの特別電動役物を配置する必要があるため、それだけ遊技領域を圧迫する。
これに対して本解決手段では、1つの特殊可変入賞装置だけを用いているため、盤面領域を有効に利用することができる。
また、2つの特別電動役物を用いる場合、いずれか一方の特別電動役物に確変領域(特定領域)を配置することになる。さらに、2つの特別電動役物を用いる場合は、特別電動役物を作動させる順番は予め定めておく必要がある。例えば、1ラウンドから16ラウンドまで実行する場合、1ラウンド目から15ラウンド目までは第1特別電動役物を用い、16ラウンド目では第2特別電動役物を用いるといった具合である。そうすると、16ラウンド目でしか確変ジャッジラウンドを設けることができない。
これに対して、1ラウンド目だけ第1特別電動役物を用い、2ラウンド目から16ラウンド目までは第2特別電動役物を用いる仕様とすれば、2ラウンド目から16ラウンド目までのいずれかのラウンドで確変ジャッジラウンドを設定することができるが、それでもやはり、1ラウンド目に確変ジャッジラウンドを設定することはできない。
要するに、ダブルアタッカを適用した場合は、すべてのラウンドにて確変ジャッジラウンドを設定することができなくなってしまう。
一方、本解決手段では、1つの可変入賞装置を用いて特別遊技を実行するため、1ラウンドから16ラウンドまで実行する場合であっても、すべてのラウンドにて確変ジャッジラウンドを設定することができ、いずれのラウンドでも確変ジャッジラウンドが実行される可能性があるという新たな遊技性を発揮することができる。
さらに、本解決手段では、振分ユニット及び所定の入賞口の下流に1つの特殊可変入賞装置を配置しているため、特殊可変入賞装置を振分ユニットの上流に配置していた場合には実現することができなかった特別遊技中の所定の入賞口による利益の上乗せを実現することができる。
その他の解決手段:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記第1放出部から放出した遊技球を前記特殊可変入賞装置に案内する規定の流下路(第3流下路)と、前記規定の流下路(第3流下路)に案内されて前記特殊可変入賞装置に入球しなかった遊技球を、前記可変入賞装置に案内する特殊な流下路(第4流下路)とを備えることを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
(1)第1放出部から放出した遊技球を特殊可変入賞装置に案内する規定の流下路(第3流下路)を備える。
(2)規定の流下路(第3流下路)に案内されて特殊可変入賞装置に入球しなかった遊技球を、可変入賞装置に案内する特殊な流下路(第4流下路)を備える。
このように、本解決手段によれば、規定の流下路(第3流下路)及び特殊な流下路(第4流下路)を配置することにより、特殊可変入賞装置に入球しなかった遊技球を可変入賞装置に入球させる機会を与えることができ、無駄のない遊技球のルートを形成することができる。
その他の解決手段:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記振分体は、前記第1放出部に遊技球を案内する左下り傾斜の状態又は前記第2放出部に遊技球を案内する右下り傾斜の状態に可動可能であり、前記振分ユニットは、遊技球が通過する通過路を備え、前記振分体の先端から前記通過路の側壁までの距離は、遊技球の直径以上で直径の2倍以下の所定の距離であり、前記振分体が一方の傾斜の状態となっていて一方の放出部に遊技球を案内する状態となっていても前記所定の距離に基づいて他方の放出部に遊技球を案内可能な間隙を有することを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
(1)振分体は、第1放出部に遊技球を案内する左下り傾斜の状態又は第2放出部に遊技球を案内する右下り傾斜の状態に可動可能である。
(2)振分ユニットは、遊技球が通過する通過路を備える。
(3)振分体の先端から通過路の側壁までの距離は、遊技球の直径以上かつ直径の2倍以下の所定の距離であり、振分体が一方の傾斜の状態となっていて一方の放出部に遊技球を案内する状態となっていても所定の距離に基づいて他方の放出部に遊技球を案内可能な間隙を有する。振分体の先端から通過路の側壁までの所定の距離は、遊技球の直径が11mmである場合、11mm以上22mm以下であることが好ましく、12mm以上21mm以下であることがより好ましい。
本解決手段によれば、振分体の先端と通過路の側壁との間に一定の間隙を設けることにより、その間隙が遊技球の逃げ道となる。そして、この逃げ道によって振分体が一方の傾斜の状態となっていて一方の放出部に遊技球を案内する状態となっていても他方の放出部に遊技球を案内可能としているため、遊技球の振り分けによりランダム性を与えることができる。
また、本解決手段によれば、遊技球の振り分けにランダム性を与えることができるだけでなく、振分体の先端と通過路の側壁との間に遊技球が挟まってしまうこと(球噛みが発生してしまうこと)も回避することができる。
その他の解決手段:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記振分体は、前記左下り傾斜の状態にN時間移行し、前記右下り傾斜の状態にN時間以上かつ2N時間以下又は略2N時間の移行をする単位時間あたりの一定動作パターンに基づく振り分け割合で動作することを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
振分体は、左下り傾斜の状態にN時間移行し、右下り傾斜の状態にN時間以上かつ2N時間以下又は略2N時間の移行をする単位時間あたりの一定動作パターンに基づく振り分け割合で動作する。なお、略2N時間とは、2N時間又は2N時間から0.1〜0.5秒程度増減させた時間である。
ここで、N時間は180msとすることができ、2N時間以下(M時間以下)は348〜360msとすることができる。なお、2N時間ではなく2N時間以下としている理由は振分体の移動時間を考慮しているためである。
本解決手段によれば、振分体は、左下り傾斜の状態にN時間移行し、右下り傾斜の状態にN時間以上かつ2N時間以下又は略2N時間の移行をする単位時間あたりの一定動作パターンに基づく振り分け割合で動作するため、振分ユニットでの振分割合をおおむね「1:1」〜「1:2」とすることができる。また、一方の振分時間を他方の振分時間のおおむね1倍〜2倍とすることにより、振分体を効率よく規則的に動作させることができる。
その他の解決手段:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記N時間は、前記球発射装置による球発射間隔よりも短い時間であり、所定の倍数で乗算した際に前記球発射間隔の時間とならない時間に設定されていることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、N時間(0.18秒)は、球発射装置による球発射間隔(0.6秒)よりも短い時間であり、また、N時間以上かつ2N時間以下のNa時間(例えば、0.181秒〜0.36秒+αの中の0.348秒)、又は、略2N時間(例えば、0.36秒〜0.5秒)においても、球発射装置による球発射間隔(0.6秒)よりも短い時間となる。
また、本解決手段では、N時間(0.18秒)は、N時間を所定の倍数(2倍、3倍等)で乗算した際に球発射間隔の時間(0.6秒)とならない時間に設定されている。
そして、左下り傾斜の状態から右下り傾斜の状態に動作移行させるために要するNb時間(例えば、0.12秒)をも球発射間隔(0.6秒)よりも短い時間とすることで、前述のNa時間の値とNb時間の値を加算した合計時間を、N時間を2倍にしたN時間×2=0.36秒となるようにし、「1(0.18秒):2(0.36秒)」の振り分け割合に基づく単位時間あたり不均等な一定動作パターンで常時動作するようにしているため、球発射間隔(0.6秒)の倍数の時間となり難いような高速動作による振り分けが実行されることになることから、遊技者による狙い打ちを回避することができる。
本発明によれば、公正な遊技を害してしまうことを回避することができる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。 遊技盤ユニットの一部を拡大して示す正面図である。 振分ユニットの電気的駆動機構を示す裏面図である。 遊技盤ユニットの振分ユニット及びその周辺を拡大して示す図である。 振分ユニットの振分体が左下り傾斜の状態である場合の遊技球の流れを示す図である。 振分ユニットの振分体が右下り傾斜の状態である場合の遊技球の流れを示す図である。 第2可変入賞装置が開放中である場合の遊技球の流れを示す図である。 第1可変入賞装置が開放中である場合の遊技球の流れを示す図である。 パチンコ機に装備された各種の電子機器類を示すブロック図である。 第2実施形態の遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。 第2実施形態の遊技盤ユニットの振分ユニット及びその周辺を拡大して示す図である。 第2実施形態の振分ユニットの振分体が左下り傾斜の状態である場合の遊技球の流れを示す図である。 第2実施形態の振分ユニットの振分体が右下り傾斜の状態である場合の遊技球の流れを示す図である。 第2実施形態の兼用可変入賞装置が開放中であり、かつ、確変領域用羽根部材が作動中である状態の遊技球の流れを示す図である。 第2実施形態の兼用可変入賞装置が開放中であり、かつ、確変領域用羽根部材が非作動中である状態の遊技球の流れを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。また、図2は、パチンコ機1の背面図である。パチンコ機1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1及び図2を参照しつつパチンコ機1の全体構成について説明する。
〔全体構成〕
パチンコ機1は、その本体として主に外枠ユニット2、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠)を備えている。遊技者に相対する正面からみて、その最も前面側には一体扉ユニット4が位置している。一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が位置しており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定されるものである。なお、縦長矩形状の外枠ユニット2において、上下の短辺に相当する部位には木材が用いられており、左右の長辺に相当する部位には金属材が用いられている。
一体扉ユニット4は、その下部位置に受皿ユニット6が一体化された構造である。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿って垂直方向に延びている。
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部(図2では左側縁部)には、その内側に統一錠ユニット9が設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示されるように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニット9は施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、受皿ユニット6の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニット9が作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤ユニット8が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。また、一体扉ユニット4を開放すると、受皿ユニット6も一緒に前面側へ開放される。
また、パチンコ機1は、遊技用ユニットとして上記の遊技盤ユニット8を備えている。遊技盤ユニット8は、一体扉ユニット4の背後(内側)で上記の内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニット8は、例えば一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長円形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状に合わせてカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。遊技盤ユニット8の前面には遊技領域8a(盤面、遊技盤)が形成されており、この遊技領域8aは窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
受皿ユニット6は、全体的に一体扉ユニット4から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6bが形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受皿ユニット6には、上皿6bの下段位置に下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態のパチンコ機1はいわゆるCR機(CRユニットに接続する機種)であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニット172から受皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないCRユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、CRユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではCR機を例に挙げているが、パチンコ機1はCR機とは別の現金機(CRユニットに接続されない機種)であってもよい。
また、受皿ユニット6の上面には、上段位置にある上皿6bの手前に上皿球抜きボタン6dが設置されており、そして下皿6cの手前でその中央部には下皿球抜きレバー6eが設置されている。遊技者は上皿球抜きボタン6dを例えば押し込み操作することで、上皿6bに貯留された遊技球を下皿6cへ流下させることができる。また、遊技者は、下皿球抜きレバー6eを例えば左方向へスライドさせることで、下皿6cに貯留された遊技球を下方へ落下させて排出することができる。排出された遊技球は、例えば図示しない球受け箱等に受け止められる。
受皿ユニット6の右下部には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者はこのハンドルユニット16を操作することで発射制御基板セット174を作動させ、遊技領域8aに向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる(球発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニット8の下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域8a内に放り込まれる。遊技領域8a内には多数の障害釘や風車(図中参照符号なし)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域8a内を流下する。なお、遊技領域8a内(盤面、遊技盤)の構成については、別の図面を参照しながらさらに後述する。
〔枠前面の構成〕
一体扉ユニット4には、演出用の構成要素として左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49が設置されている。このうち左トップレンズユニット47にはガラス枠トップランプ46及び左側のガラス枠装飾ランプ48が組み込まれており、右上電飾ユニット49には右側のガラス枠装飾ランプ50が組み込まれている。その他にも一体扉ユニット4には、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49の下方にそれぞれ連なるようにして左右のガラス枠装飾ランプ52が設置されており、これらガラス枠装飾ランプ52は、一体扉ユニット4の左右縁部から受皿ユニット6の前面部にまで回り込むようにして延びている。一体扉ユニット4においてガラス枠トップランプ46や左右のガラス枠装飾ランプ48,50,52等は、ガラスユニットを取り巻くようにして配置されている。
上述した各種ランプ46,48,50,52は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。また、一体扉ユニット4の上部において、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49にはそれぞれガラス枠上スピーカ54,55が組み込まれている。一方、外枠ユニット2の左下位置には外枠スピーカ56が組み込まれている。これらスピーカ54,55,56は、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して演出を実行するものである。
また、受皿ユニット6の中央には、上皿6bの手前位置に演出切替ボタン45が設置されている。遊技者は、この演出切替ボタン45を押し込み操作することで演出内容(例えば液晶表示器42に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出、大役中の昇格演出等)を発生させたりすることができる。
さらに、演出切替ボタン45の周囲には、演出切替ボタン45を取り囲むようにジョグダイアル45aが設置されている(操作入力受付手段、回転型セレクター)。遊技者は、このジョグダイアル45aを回転させることで、例えば液晶表示器42に表示される演出内容を変化させることができる。
〔裏側の構成〕
図2に示されているように、パチンコ機1の裏側には、電源制御ユニット162や主制御基板ユニット170、払出装置ユニット172、流路ユニット173、発射制御基板セット174、払出制御基板ユニット176、裏カバーユニット178等が設置されている。この他にパチンコ機1の裏側には、パチンコ機1の電源系統や制御系統を構成する各種の電子機器類(図示しない制御コンピュータを含む)や外部端子板160、電源コード(電源プラグ)164、アース線(アース端子)166、図示しない接続配線等が設置されている。
上記の払出装置ユニット172は、例えば賞球タンク172a及び賞球ケース(参照符号なし)を有しており、このうち賞球タンク172aは内枠アセンブリ7の上縁部(裏側)に設置された状態で、図示しない補給経路から補給された遊技球を蓄えることができる。賞球タンク172aに蓄えられた遊技球は、図示しない上側賞球樋を通じて賞球ケースに導かれる。流路ユニット173は、払出装置ユニット172から送り出された遊技球を前面側の受皿ユニット6に向けて案内する。
また、上記の外部端子板160は、パチンコ機1を外部の電子機器(例えばデータ表示装置、ホールコンピュータ等)に接続するためのものであり、この外部端子板160からは、パチンコ機1の遊技進行状態やメンテナンス状態等を表す各種の外部情報信号(例えば賞球情報、扉開放情報、図柄確定回数情報、大当り情報、始動口情報等)が外部の電子機器に向けて出力されるものとなっている。
電源コード164は、例えば遊技場の島設備に設置された電源装置(例えばAC24V)に接続されることで、パチンコ機1の動作に必要な電源(電力)を確保するものである。また、アース線166は、同じく島設備に設置されたアース端子に接続されることで、パチンコ機1のアース(接地)を確保するものである。
図3は、遊技盤ユニット8を単独で示す正面図である。遊技盤ユニット8は、ベースとなる遊技板8bを備えており、この遊技板8bの前面側に遊技領域8aが形成されている。遊技板8bは、例えば透明樹脂板で構成されており、遊技盤ユニット8が内枠アセンブリ7に固定された状態で、遊技板8bの前面はガラスユニットに平行となる。遊技板8bの前面には、略円形状に設置された発射レール(参照符号なし)の内側に上記の遊技領域8aが形成されている。
遊技領域8a内には、その中央位置に比較的大型の演出ユニット40が配置されており、この演出ユニット40を中心として遊技領域8aが左側部分、右側部分及び下部分に大きく分かれている。遊技領域8aの左側部分は、通常遊技状態(低確率非時間短縮状態)で使用される第1遊技領域(左打ち領域)であり、遊技領域8aの右側部分は、有利遊技状態(大当り遊技状態、小当り遊技状態、低確率時間短縮状態、高確率時間短縮状態等)で使用される第2遊技領域(右打ち領域、特定の領域)である。遊技球は、第2遊技領域へ流通させる経路に係る流通領域19e(発射レールや遊技領域の天井部、誘導部など)によって第2遊技領域に導かれる。また、遊技領域8a内には、演出ユニット40の周辺に中始動入賞口26、始動ゲート20、普通入賞口22,24、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30(可変入賞装置)、第2可変入賞装置31(可変入賞装置、特殊可変入賞装置)、振分ユニット200等が分布して設置されている。始動ゲート20は、流通領域から右打ち領域へ導かれた遊技球を主対象にして通過させることで作動抽選(普通図柄抽選)の抽選契機を発生させる。
このうち、中始動入賞口26は、遊技領域8aの下部分の中央に配置されている。始動ゲート20、可変始動入賞装置28、振分ユニット200、普通入賞口24、第2可変入賞装置31及び第1可変入賞装置30は、遊技領域8aの右側部分に上からこの順番で配置されている。ここで、振分ユニット200の下流には、第2可変入賞装置31が配置されており、第2可変入賞装置31の下流には、第1可変入賞装置30が配置されている。さらに、左側の3つの普通入賞口22は遊技領域8aの左側部分に配置されており、右側の普通入賞口24は、振分ユニット200の左下に配置されている。
また、可変始動入賞装置28の上方には、4つの障害釘が配置されており、さらにその上方には入球口19a及び放出口19bが配置されている。入球口19aと放出口19bとは図示しない裏側の連絡通路によって連結されている。入球口19aに入球した遊技球は、この連絡通路を通って減速・整流され、放出口19bから放出される。
さらに、始動ゲート20の右側にはアウト口19c(所定の入球口)が配置されている。放出口19bから放出された遊技球は、基本的には真っ直ぐに落下して始動ゲート20を通過するが、障害釘によって右側に弾かれた場合にはアウト口19cに入球する。
遊技領域の最上部には、遊技領域の上部に向かって発射された遊技球の移動方向を規制可能として右打ち領域に導くための入口領域(例えば演出ユニット40の上部に形成された一列の通路の入口)と出口領域(例えば放出口19b)を有する区画に基づく流通領域19eが形成されている。
遊技領域8a内に放り込まれた遊技球は、その流下の過程で中始動入賞口26、普通入賞口22,24に入球したり、始動ゲート20を通過したり、作動時の可変始動入賞装置28や開放動作時の第1可変入賞装置30、開放動作時の第2可変入賞装置31に入球したりする。
ここで、遊技領域8aの左側領域を流下する遊技球は、主に中始動入賞口26に入球するか、普通入賞口22に入球する可能性がある。一方、遊技領域8aの右側領域を流下する遊技球は、入球口19aに入球して放出口19bから放出され、主に始動ゲート20を通過するか、アウト口19cに入球するか、作動時の可変始動入賞装置28に入球する可能性があり、その後、振分ユニット200に進入する。振分ユニット200によって左側のルートに振り分けられた遊技球は、主に普通入賞口24に入球するか、開放動作時の第2可変入賞装置31に入球するか、開放動作時の第1可変入賞装置30に入球する可能性がある。また、振分ユニット200によって右側のルートに振り分けられた遊技球は、主に開放動作時の第2可変入賞装置31に入球するか、開放動作時の第1可変入賞装置30に入球する可能性がある。
始動ゲート20を通過した遊技球は続けて遊技領域8a内を流下するが、中始動入賞口26、普通入賞口22,24、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31、アウト口19cに入球した遊技球は遊技板(遊技盤ユニット8を構成する合板材、透明板等)に形成された貫通孔を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。
ここで、本実施形態では、遊技領域8a(盤面)の構成上、中始動入賞口26や普通入賞口22に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の左側部分の領域(左打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「左打ち」を実行する)必要がある。
一方、可変始動入賞装置28や、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31、普通入賞口24に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「右打ち」を実行する)必要がある。
本実施形態において、上記の可変始動入賞装置28は、所定の作動条件が満たされた場合(普通図柄が当りの態様で所定の停止表示時間にわたり停止表示された場合)に作動し、それに伴って右始動入賞口28a(所定の入球口)への入球を可能にする(普通電動役物)。可変始動入賞装置28には、下端縁部分をヒンジとして前方へ倒れ込むように変位する開閉部材28bが設けられている。図示の状態にて、開閉部材28bは、起立した状態(待避位置)にあり、遊技球が右始動入賞口28aに入球することを困難にしている。一方、開閉部材28bが手前側に倒れた状態(駆動位置)に移動すると、開閉部材28bは上方から流下してくる遊技球を受け止め、右始動入賞口28aに遊技球を案内する。なお、可変始動入賞装置28は、開閉部材が盤面より奥に引っ込んだ位置から盤面より手前側へ突出した位置に移動して、右始動入賞口を開放する舌片型(ベロタイプ)の装置であってもよい。
上記の第1可変入賞装置30は、規定の条件が満たされた場合(特別図柄が非当選以外の態様で停止表示された場合)であって所定の第1条件(例えば1ラウンド目から6ラウンド目、又は、10ラウンド目から16ラウンド目であるという条件)が満たされた場合(所定の遊技状態である場合)に作動し、第1大入賞口30bへの入球を可能にする(特別電動役物、第1特別入球事象発生手段)。
第1可変入賞装置30は、中始動入賞口26の右側に配置された装置であり(いわゆる下アタッカ)、例えば1つの開閉部材30aを有している。第1可変入賞装置30は、開閉部材30aが盤面の内部にスライドするタイプの装置である(スライド式のアタッカ)。そして、この開閉部材30aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。開閉部材30aは、盤面から遊技者側に突出した状態で閉位置(閉鎖状態)にあり、このとき遊技球は開閉部材30aの上面を転動することになるため、第1大入賞口30bへの入球は不能(第1大入賞口30bは閉塞中)である。そして、第1可変入賞装置30が作動すると、開閉部材30aが盤面の内部に引き込まれ、第1大入賞口30bを開放する(開放状態)。この間に第1可変入賞装置30は遊技球の流入が不能ではない状態となり、第1大入賞口30bへの入球という事象を発生させることができる。
第2可変入賞装置31は、第1可変入賞装置30と同様に規定の条件が満たされた場合(特別図柄が大当りの態様で停止表示された場合)であって、所定の第2条件(例えば、7ラウンド目から9ラウンド目であるという条件)が満たされた場合(規定の遊技状態である場合)に作動し、第2大入賞口31b(特定の入賞口)への入球を可能にする(特別電動役物、第2特別入球事象発生手段)。
第2可変入賞装置31は、振分ユニット200の下流に配置された装置であり(いわゆる上アタッカ、Vアタッカ、確率変動機能作動領域付きのアタッカ)、例えば1つの開閉部材31aを有している。第2可変入賞装置31は、開閉部材31aが盤面の内部にスライドするタイプの装置である(スライド式のアタッカ)。そして、この開閉部材31aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。開閉部材31aは、盤面から遊技者側に突出した状態で閉位置(閉鎖状態)にあり、このとき遊技球は開閉部材31aの上面を転動することになるため、第2大入賞口31bへの入球は不能(第2大入賞口31bは閉塞中)である。そして、第2可変入賞装置31が作動すると、開閉部材31aが盤面の内部に引き込まれ、第2大入賞口31bを開放する(開放状態)。この間に第2可変入賞装置31は遊技球の流入が不能ではない状態となり、第2大入賞口31bへの入球という事象を発生させることができる。
また、第2可変入賞装置31の内部には、第2可変入賞装置31に入球した遊技球を誘導するための誘導通路31cが配置されている。誘導通路31cは、第2大入賞口31bから下方かつ左側に延びている。
そして、誘導通路31cの上流には、第2カウントスイッチ85が配置されており、誘導通路31cの中流には、確変領域用羽根部材31d及び確変領域用孔31eが配置されており、誘導通路31cの下流には、排出口31fが配置されている。
第2可変入賞装置31に入球した遊技球は、最初に第2カウントスイッチ85にて入球したことが検出される。ここで、確変領域用羽根部材31dを作動させる確変領域ソレノイドがONとなっている場合には、確変領域用羽根部材31dが盤面の前方側に飛び出して遊技球を確変領域用孔31eに導く。一方、確変領域用羽根部材31dを作動させる確変領域ソレノイドがOFFとなっている場合には、確変領域用羽根部材31dが盤面の後方側に退避しているため、遊技球は確変領域用羽根部材31dの前方側を通り抜けて、排出口31fに導かれる。
〔確変領域(特定領域、確率変動機能作動領域)〕
また、確変領域用孔31eの内部には、確変領域(参照符号なし)が設けられている。確変領域は、第2可変入賞装置31が閉鎖状態である場合は遊技球が通過不能な領域であり、第2可変入賞装置31が開放状態である場合であって確変領域用羽根部材31dが作動している場合は遊技球が通過可能な領域である。
確変領域用羽根部材31dは、大当り遊技中に第2可変入賞装置31が開放する際に作動する。確変領域用羽根部材31dの動作パターンは、ラウンドの開始と同時に短期間(例えば0.1秒)にわたり確変領域を開放し、その後に数秒(2〜3秒程度)閉鎖した後に確変領域を長期間(例えば20秒程度)にわたってロング開放するパターンと、ラウンドの開始と同時に短期間(例えば0.1秒)にわたり確変領域を開放するだけのショート開放するパターンとのいずれかを適用してもよい。いずれの動作パターンにより確変領域用羽根部材31dを動作させるかについては、当選図柄によって選択することができる。
なお、確変領域用羽根部材31dの動作パターンは、確変領域用羽根部材31dがロング開放するパターンのみを適用し、第2可変入賞装置31がショート開放してラウンドが終了する際には、確変領域用羽根部材31dがロング開放する機会を消滅させるようにしてもよい。また、ラウンドの開始と同時に実行される短期開放では遊技球は確変領域用羽根部材31dまで到達しないので、この作動によって遊技球が確変領域に導かれることはない。さらに、確変領域用羽根部材31dが動作しても、第2可変入賞装置31がショート開放する場合には、遊技球が確変領域を通過することはない。
そして、大当り遊技中に遊技球が確変領域を通過した場合、大当り遊技の終了後に低確率状態から高確率状態に移行される(確変中)。なお、この際、非時間短縮状態から時間短縮状態に合わせて移行させてもよい(確変中)。一方、大当り遊技中に遊技球が確変領域を通過しなかった場合、大当り遊技の終了後に低確率状態が維持される。なお、この際、非時間短縮状態から時間短縮状態に合わせて移行させてもよい(時短中)。
〔振分ユニット(振分装置)〕
可変始動入賞装置28と第2可変入賞装置31との間には、振分ユニット200が配置されている。振分ユニット200には、右打ちされた遊技球のうち、アウト口19c及び可変始動入賞装置28に入球しなかった遊技球が入球する。
振分ユニット200は、流通領域19eを経由して右打ち領域に案内された遊技球が流入する流入部200iを有し、流入部200iに流入した遊技球を電源投入時から常時一定の動作パターンで動作する電動式の振分体202によって予め定められた振り分け割合(例えば1対2の割合)で右打ち領域の第1の場所(振分ユニット200の左下側)に向けて放出する第1排出口200o1(第1放出部)又は右打ち領域の第2の場所(振分ユニット200の右下側)に向けて放出する第2排出口200o2(第2放出部)のいずれかに振り分けるユニットである。
振分ユニット200の内部及び外部には、遊技球が流下する複数の通過路が形成されており、枝分かれしている通過路は側壁により囲まれている。
具体的には、第1排出口200o1から放出した遊技球を普通入賞口24に向かわせる第1流下路R1と、第1排出口200o1から放出した遊技球を普通入賞口24に向かわせない第2流下路R2とが形成されている。
また、第1排出口200o1から放出した遊技球を第2可変入賞装置31に案内する第3流下路R3と、第3流下路R3に案内されて第2可変入賞装置31に入球しなかった遊技球を、第1可変入賞装置30に案内する第4流下路R4とが形成されている。ここで、第2流下路R2は、第3流下路R3に合流している。
より詳細には、振分ユニット200は、遊技球が通過する通過路を構成するための通路空間と、通路空間の所定領域(中州領域)に通路空間内の外郭をなす側壁に対向する面を表裏一体的に有する区画壁部39とを備える。区画壁部39の左右の側面が通路空間内の外郭をなす側壁に対向する面となる。また、区画壁部39は、振分体202を保持する保持部材の役割も果たしている。
区画壁部39の左側には、第1排出口200o1から放出した遊技球を普通入賞口24に向かわせる第1流下路R1(所定の流下路)が配置されている。
また、区画壁部39の右側には、第2排出口200o2から放出した遊技球を第1可変入賞装置30又は第2可変入賞装置31に向かわせる第3流下路R3(規定の流下路)が配置されている。
さらに、第1流下路R1(所定の流下路)の下流部付近で連通し、第1排出口200o1から放出した遊技球を普通入賞口24に向かわせない第2流下路R2(特別な流下路)が配置されており、第2流下路R2は、第3流下路R3に合流している。
本実施形態によれば、区画壁部39によって振分ユニット200の内部又は外部の通路空間を区画し、区画壁部39の左側に第1流下路R1を配置し、区画壁部39の右側に第3流下路R3を配置しているため、通路空間を簡単な構成で区画しながら、通過する流下路によって遊技球が普通入賞口24に向かうか、第2可変入賞装置31に向かうかの振り分けを行うことができる。
また、本実施形態では、第2流下路R2は、第1流下路R1の下流部付近で第1流下路R1と連通しているため、第1流下路R1に対して遊技球が分岐するルートを形成することができ、遊技球の流下態様にランダム性を与えることができる。
そして、右打ち領域の第1の場所(振分ユニット200の左下側)の下流には、遊技状態に関わらずに遊技球が入球可能であり、内部抽選に関する抽選契機を発生させない普通入賞口24(所定の入賞口)が配置されている。
また、右打ち領域の第2の場所(振分ユニット200の右下側)の下流には、上記の第1可変入賞装置30が配置されている。
遊技盤ユニット8には、その中央位置から右側部分にかけて上記の演出ユニット40が設置されている。演出ユニット40は、その上縁部40aが遊技球の流下方向を変化させる案内部材として機能する他、その内側に各種の装飾部品40b,40cを備えている。装飾部品40b,40cはその立体的な造形により遊技盤ユニット8の装飾性を高めるとともに、例えば内蔵された発光器(LED等)により透過光を発することで、演出的な動作をすることができる。また、演出ユニット40の内側には液晶表示器42(画像表示器)が設置されており、この液晶表示器42には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。このように遊技盤ユニット8は、その盤面の構成や演出ユニット40の装飾性に基づいて、遊技者にパチンコ機1の特徴を印象付けている。また、本実施形態のように遊技板8bが透明樹脂板(例えばアクリル板)である場合、前面側だけでなく遊技板8bの背後に配置された各種の装飾体(可動体や発光体を含む)による装飾性を付加することができる。
その他に演出ユニット40の内部には、演出用の可動体40f(例えば三匹の動物が乗船している船の装飾物)とともに駆動源(例えばモータ、ソレノイド等)が付属している。演出用の可動体40fは、液晶表示器42による画像を用いた演出や発光器による演出に加えて、有形物の動作を伴う演出を実行することができる。これら可動体40fを用いた演出により、二次元の画像を用いた演出とは別の訴求力を発揮することができる。
演出ユニット40の左側縁部には球案内通路40dが形成されており、その下縁部には転動ステージ40eが形成されている。球案内通路40dは遊技領域8a内にて左斜め上方に開口しており、遊技領域8a内を流下する遊技球が無作為に球案内通路40d内に流入すると、その内部を通過して転動ステージ40e上に放出される。転動ステージ40eの上面は滑らかな湾曲面を有しており、ここでは遊技球が左右方向に転動自在である。
また、転動ステージ40eの略中央位置には流入通路40gが形成されており、この流入通路40gには転動ステージ40eから遊技球が無作為に流入し得る。流入通路40gは演出ユニット40の下縁部を下方に延びた後、手前側へL字形状に屈曲して形成されており、その終端に球放出口40hが形成されている。球放出口40hは前面に向けて開口しており、その開口位置が中始動入賞口26の真上に位置している。このため転動ステージ40e上から流入通路40g内に流入した遊技球は、球放出口40hから放出されて、その真下にある中始動入賞口26に入球しやすくなる。
その他、遊技領域8a内にはアウト口32が形成されており、各種入賞口に入球(入賞)しなかった遊技球は最終的にアウト口32を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。また、普通入賞口22,24や中始動入賞口26、右始動入賞口28a、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31、アウト口19cに入球した遊技球も含めて、遊技領域8a内に打ち込まれた全ての遊技球は遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。回収された遊技球は、図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
図4は、遊技盤ユニット8の一部(窓4a内の左下位置)を拡大して示す正面図である。すなわち遊技盤ユニット8には、例えば窓4a内の左下位置に普通図柄表示装置33及び普通図柄作動記憶ランプ33aが設けられている他、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35及び遊技状態表示装置38が設けられている。このうち普通図柄表示装置33は、例えば2つのランプ(LED)を交互に点灯させて普通図柄を変動表示し、そしてランプの点灯又は消灯により普通図柄を停止表示する。普通図柄作動記憶ランプ33aは、例えば2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせによって0〜4個の記憶数を表示する。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。なお、ここでは2つのランプ(LED)を使用することとしているが、4つのランプ(LED)を使用して普通図柄作動記憶ランプ33aを構成してもよい。この場合、点灯するランプの個数で作動記憶数を表示することができる。
普通図柄作動記憶ランプ33aは、上記の始動ゲート20を遊技球が通過すると、その都度、作動抽選の契機となる通過が発生したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その通過を契機として普通図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。なお、本実施形態では、普通図柄作動記憶ランプ33aが未点灯(記憶数が0個)の場合、普通図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で始動ゲート20を遊技球が通過しても表示態様は変化しない。すなわち、普通図柄作動記憶ランプ33aの表示態様によって表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ普通図柄の変動が開始されていない通過の回数を表している。
また、第1特別図柄表示装置34及び第2特別図柄表示装置35は、例えばそれぞれ7セグメントLED(ドット付き)により、対応する第1特別図柄又は第2特別図柄の変動状態と停止状態とを表示することができる(図柄表示手段)。なお、第1特別図柄表示装置34や第2特別図柄表示装置35は、複数のドットLEDを幾何学的(例えば円形状)に配列した形態であってもよい。
また、第1特別図柄作動記憶ランプ34a及び第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、例えばそれぞれ2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせで構成される表示態様により、それぞれ0〜4個の記憶数を表示する(記憶数表示手段)。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。
第1特別図柄作動記憶ランプ34aは、中始動入賞口26に遊技球が入球するごとに、中始動入賞口26に遊技球が入球したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その入球を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。また、第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、可変始動入賞装置28に遊技球が入球するごとに、右始動入賞口28aに遊技球が入球したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化し(最大4個まで)、その入球を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化する。なお、本実施形態では、第1特別図柄作動記憶ランプ34aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第1特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で中始動入賞口26に遊技球が入球しても表示態様は変化しない。また、第2特別図柄作動記憶ランプ35aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第2特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で可変始動入賞装置28に遊技球が入球しても表示態様は変化しない。すなわち、各特別図柄作動記憶ランプ34a,35aの表示態様により表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が開始されていない入球の回数を表している。
また、遊技状態表示装置38には、例えば大当り種別表示ランプ38a,38b、確率変動状態表示ランプ38d、時短状態表示ランプ38e、発射位置指定ランプ38fにそれぞれ対応するLEDが含まれている。なお、本実施形態では、上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤ユニット8に取り付けられている。
図5は、振分ユニットの電気的駆動機構を示す裏面図である。
振分ユニット200は、振分体202、回転軸204、開口部206、連結部208、アーム210、アーム回転軸214、バネ部材216、振分ユニットソレノイド218等を備える。
振分体202は、左右に振り子状に可動することにより、振分ユニット200に進入した遊技球を左側のルート又は右側のルートに振り分ける部材である。
回転軸204は、振分体202を左右に可動させる軸である。なお、振分体202及び回転軸204は、盤面の前方側に配置される(図3参照)。
また、振分体202は、第1排出口200o1(第1放出部)に遊技球を案内する左下り傾斜の状態(図7参照)又は第2排出口200o2(第2放出部)に遊技球を案内する右下り傾斜の状態(図6参照)に可動可能である。
ここで、振分体202は、左下り傾斜の状態にN時間移行し、右下り傾斜の状態にN時間以上かつ2N時間以下又は略2N時間の移行をする単位時間あたりの一定動作パターンに基づく振り分け割合で動作する。すなわち、右下り傾斜の状態には、N時間以上かつ2N時間以下移行してもよく、略2N時間移行してもよい。ここで、N時間は180msとすることができ、2N時間以下(M時間以下)は348〜360msとすることができる。なお、2N時間ではなく2N時間以下としている理由は振分体202の移動時間を考慮して、N時間をより多く確保し、遊技者の利益を増加させるためである。
また、N時間は、ハンドルユニット16による球発射間隔よりも短い時間であり、所定の倍数で乗算した際にハンドルユニット16の球発射間隔の時間とならない時間に設定されていることが好ましく、本実施形態では、N時間(0.18秒)は、球発射装置による球発射間隔(0.6秒)よりも短い時間に設定している。
このように、振分体202は、第1排出口200o1(第1放出部)よりも第2排出口200o2(第2放出部)から遊技球を放出する振り分け割合が、単位時間あたり多くなる不均等な振り分けに基づく一定動作パターンで常時動作する。これにより、遊技球の振り分けに偏りを持たせることができ、均等に遊技球を振り分ける方式と比較して、遊技球の動きが単調となることを回避することができる。
開口部206は、横長の円弧状の長孔である。
連結部208は、振分体202とアーム210を連結するピンである。
アーム210は、縦長に延びた棒状の胴体部211と、胴体部211の上部に配置された幅広の結合部212と、胴体部211の下方左側に配置されたバネ当接部213とを備える。ここで、胴体部211は、磁力によって振分ユニットソレノイド218に引き付けられる材質で構成されている。
アーム回転軸214は、胴体部211の下端に配置されており、アーム210はこのアーム回転軸214を中心として左右に移動する。
バネ部材216は、バネ当接部213と振分ユニット200の壁面との間に配置されており、バネ当接部213を上方側(振分ユニットソレノイド218の方向)に付勢している。
振分ユニットソレノイド218は、振分ユニット200の振分体202の駆動源となる部材であり、電源がONの状態になると、磁力が消磁されて図5中(B)の状態となり、電源がOFFの状態になると、磁力が働いて図5中(A)の状態となる。なお、電源がONの状態になると、磁力が働いて図5中(A)の状態となり、電源がOFFの状態になると、磁力が消磁されて図5中(B)の状態となるものであってもよい。
図6は、遊技盤ユニット8の振分ユニット200及びその周辺を拡大して示す図である。
第2遊技領域(右打ち領域)に打ち込まれた遊技球は、流通領域19eを通過する際に一列に整列され、まず入球口19aに入球し、その裏側の図示しない連絡通路を通って減速・整流され、放出口19bから1球ずつ放出される。
放出口19bから放出された遊技球は、3つのルートのいずれかをたどる。
第1のルートは、放出口19bから放出された遊技球が真下にある障害釘に弾かれることなく、そのまま真下に落下するルートである(矢印A)。第1のルートは、最も頻繁に遊技球が通過するルートである。この場合、遊技球は障害釘の間を通りぬけて始動ゲート20を通過し、可変始動入賞装置28の手前を通り抜けて振分ユニット200に向かう。ただし、可変始動入賞装置28が開放中である場合は、遊技球は可変始動入賞装置28に入球して遊技盤ユニットの裏側に回収される。
なお、第1のルートの通過中であっても、障害釘の間を通過している最中に下側の障害釘により右側に弾かれると(矢印A1)、遊技球は第2のルート(矢印B)に合流する。
また、第1のルートの通過中であっても、障害釘の間を通過している最中に下側の障害釘により左側に弾かれると(矢印A2)、遊技球は第3のルート(矢印C)に合流する。
さらに、第1のルートの通過中であっても、可変始動入賞装置28の上端部により右側に弾かれると(矢印A3)、遊技球は可変始動入賞装置28の手前を通り抜けることなく振分ユニット200に向かう。
さらにまた、第1のルートの通過中であっても、可変始動入賞装置28の上端部により左側に弾かれると(矢印A4)、遊技球は第3のルート(矢印C)に合流する。
第2のルートは、放出口19bから放出された遊技球が真下にある障害釘によって右側に弾かれるルートである(矢印B)。この場合、遊技球はアウト口19cに入球して遊技盤ユニットの裏側に回収される。
第3のルートは、放出口19bから放出された遊技球が真下にある障害釘によって左側に弾かれるルートである(矢印C)。この場合、遊技球は可変始動入賞装置28の左側を落下する。
このようなルートの通過中に可変始動入賞装置28に入球した場合又はアウト口19cに入球した場合には、遊技球の第2遊技領域(右打ち領域)での流下はそこで終了となる。一方、それ以外の遊技球は、全て振分ユニット200の流入部200iに入球する。
振分ユニット200の内部では、遊技球の振り分け動作が行われ、1対2の割合で左側のルート(矢印D1)と右側のルート(矢印D2)に振り分けられる。例えば、3個の遊技球が振分ユニット200に流入したとすると、1個の遊技球は左側のルート(矢印D1)を通過し、残りの2個の遊技球は右側のルート(矢印D2)を通過する。
左側のルート(矢印D1)を通過する遊技球は、最終的に第1排出口200o1(第1放出口)から放出され、基本的には普通入賞口24に入球する(矢印D3)。
ただし、普通入賞口24の上端にぶつかって右側に弾かれると(矢印D4)、遊技球は、右側のルート(矢印D2)に合流する。
また、普通入賞口24の上端にぶつかって左側に弾かれると(矢印D5)、遊技球は普通入賞口24の左横及び下方を通り抜けて、右側のルート(矢印D2)に合流する。
右側のルート(矢印D2)を通過する遊技球は、最終的に第2排出口200o2(第2放出口)から放出され、最終的なルート(矢印E)に進入する。
最終的なルート(矢印E)に進入した遊技球は、まず、第2可変入賞装置31に向かい、次に、第1可変入賞装置30に向かう。このとき、第2可変入賞装置31が開放中であれば、遊技球は第2可変入賞装置31に入球し、第2可変入賞装置31が開放中でなければ、遊技球は第2可変入賞装置31に入球せずに、そのまま下流の第1可変入賞装置30に向かう。そして、第1可変入賞装置30が開放中であれば、遊技球は第1可変入賞装置30に入球し、第1可変入賞装置30が開放中でなければ、遊技球は第1可変入賞装置30に入球せずに、そのまま下流に流れていく。
ここで、第2排出口200o2(第2放出部)の下流には、遊技球と当接可能とすることで第2可変入賞装置31の上方の方向へ遊技球を案内する案内部37aが配置されている。また、第2可変入賞装置31の下流には、第2可変入賞装置31に入球しなかった遊技球を第1可変入賞装置30へ向けて転動させる転動部37bが配置されている。これにより、第2排出口200o2(第2放出部)から放出された遊技球を、案内部37a及び転動部によって滞りなく滑らかに第2可変入賞装置31及び第1可変入賞装置30に導くことができる。
振分体202は、第1排出口200o1に遊技球を案内する左下り傾斜の状態(第1傾斜の状態)又は第2排出口200o2に遊技球を案内する右下り傾斜の状態(第2傾斜の状態)に動作可能である。
普通入賞口24は、振分体202の下方であって、遊技球の直径の2倍以上4倍以下の間隔を空けた位置に配置されており(図中矢印K参照)、第1流下路R1(所定の流下路)は、左下り傾斜の状態に従って流下する遊技球を、振分体202の下方側に誘導するとともに落下状態とさせる。
このように、普通入賞口24は、振分体202の下方であって、遊技球の直径の2倍以上4倍以下の間隔を空けた位置に配置されているため、十分な間隔(距離的な余裕)をもって遊技球を普通入賞口24に向かわせることができる。さらに、第1流下路R1(所定の流下路)は、左下り傾斜の状態に従って流下する遊技球を、振分体202の下方側に誘導するとともに落下状態とさせるため、振分体202を迂回した遊技球を再び振分体202の下方に導いて振分体202の下方に配置されている普通入賞口24に滑らかに案内することができる。
図7は、振分ユニットの振分体が左下り傾斜の状態である場合の遊技球の流れを示す図である。なお、ここでは大当り状態や小当り状態以外の右打ち時(時短中又は確変中の状態)を想定している。ただし、通常時(非時短中)に右打ちをしても同様の遊技球の流れとなる。これらの点は、図8でも同様である。
時短中又は確変中の状態で右打ちをすると、可変始動入賞装置28は頻繁に開放状態に移行しているため、遊技球は頻繁に可変始動入賞装置28に入球する。ただし、可変始動入賞装置28に入球しない遊技球は振分ユニット200に進入する。
そして、振分ユニット200の振分体202が左下り傾斜の状態である場合、基本的には遊技球は、左側のルート(矢印D1のルート)に振り分けられて下流にある普通入賞口24に入球する。
ここで、振分体202の先端から振分ユニット200の通過路の側壁までの距離X(所定の距離)は、遊技球の直径以上で直径の2倍以下の距離に設定されている。このため、振分体202が左下り傾斜の状態となっていて第1排出口200o1に遊技球を案内する状態となっていても距離Xに基づいて第2排出口200o2に遊技球を案内可能な間隙を有する。
図8は、振分ユニット200の振分体202が右下り傾斜の状態である場合の遊技球の流れを示す図である。
時短中又は確変中の状態で右打ちをすると、可変始動入賞装置28は頻繁に開放状態に移行しているため、遊技球は頻繁に可変始動入賞装置28に入球する。ただし、可変始動入賞装置28に入球しない遊技球は振分ユニット200に進入する。
そして、振分ユニット200の振分体202が右下り傾斜の状態である場合、基本的には遊技球は、右側のルート(矢印D2のルート)に振り分けられて下流にある第1可変入賞装置30に向かう。
ここで、振分体202の先端から振分ユニット200の通過路の側壁までの距離Y(所定の距離)は、遊技球の直径以上で直径の2倍以下の距離に設定されている。このため、振分体202が右下り傾斜の状態となっていて第2排出口200o2に遊技球を案内する状態となっていても距離Yに基づいて第1排出口200o1に遊技球を案内可能な間隙を有する。
図9は、第2可変入賞装置31が開放中である場合の遊技球の流れを示す図である。
第2可変入賞装置31が開放中である大当り状態で右打ちをした場合、可変始動入賞装置28が開放状態に移行することはほとんどないため、遊技球は基本的には可変始動入賞装置28の手前を通り抜けて振分ユニット200に進入する。
振分ユニット200では、上述したように2方向の振分動作が実行され、普通入賞口24に入球しなかった遊技球は、おおむねすべてが第2可変入賞装置31に入球することになる。
このように、第2可変入賞装置31が開放中である場合には、第2可変入賞装置31を利用した出球増加による利益に加えて、普通入賞口24を利用した出球増加による利益を遊技者に与えることができる。
図10は、第1可変入賞装置30が開放中である場合の遊技球の流れを示す図である。
第1可変入賞装置30が開放中である大当り状態で右打ちをした場合、可変始動入賞装置28が開放状態に移行することはほとんどないため、遊技球は基本的には可変始動入賞装置28の手前を通り抜けて振分ユニット200に進入する。
振分ユニット200では、上述したように2方向の振分動作が実行され、普通入賞口24に入球しなかった遊技球は、おおむねすべてが第2可変入賞装置31に向かう。
また、第1可変入賞装置30が開放中である場合、第2可変入賞装置31は閉鎖中となるため、遊技球は第1可変入賞装置30に向かう。
そして、第1可変入賞装置30に向かった遊技球は、第1可変入賞装置30の上部に配置された障害釘で弾かれない限り、最終的に第1可変入賞装置30に入球することになる。
このように、第1可変入賞装置30が開放中である場合には、第1可変入賞装置30を利用した出球増加による利益に加えて、普通入賞口24を利用した出球増加による利益を遊技者に与えることができる。
〔制御上の構成〕
次に、パチンコ機1の制御に関する構成について説明する。図11は、パチンコ機1に装備された各種の電子機器類を示すブロック図である。パチンコ機1は、制御動作の中枢となる主制御装置70(主制御用コンピュータ)を備えており、この主制御装置70は主に、パチンコ機1における遊技の進行を制御する機能を有している。なお、主制御装置70は、上記の主制御基板ユニット170に内蔵されている。
また、主制御装置70には、中央演算処理装置である主制御CPU72を実装した回路基板(主制御基板)が装備されており、主制御CPU72は、図示しないCPUコアやレジスタとともにROM74、RAM(RWM)76等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。また、主制御装置70には、乱数発生器75やサンプリング回路77が装備されている。このうち乱数発生器75は、特別図柄抽選の大当り判定用や普通図柄抽選の当り判定用にハードウェア乱数(例えば10進数表記で0〜65535)を発生させるものであり、ここで発生された乱数は、サンプリング回路77を通じて主制御CPU72に入力される。その他にも主制御装置70には、入出力(I/O)ポート79や図示しないクロック発生回路、カウンタ/タイマ回路(CTC)等の周辺ICが装備されており、これらは主制御CPU72とともに回路基板上に実装されている。なお、回路基板上(又は内層部分)には、信号伝送経路や電源供給経路、制御用バス等が配線パターンとして形成されている。
上述した始動ゲート20には、遊技球の通過を検出するためのゲートスイッチ78が一体的に設けられている。また、遊技盤ユニット8には、中始動入賞口26、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31にそれぞれ対応して中始動入賞口スイッチ80、右始動入賞口スイッチ82、第1カウントスイッチ84及び第2カウントスイッチ85が装備されている。各始動入賞口スイッチ80,82は、中始動入賞口26、可変始動入賞装置28(右始動入賞口28a)への遊技球の入球を検出するためのものである。また、第1カウントスイッチ84は、第1可変入賞装置30(第1大入賞口)への遊技球の入球を検出し、その数をカウントするためのものである。さらに、第2カウントスイッチ85は、第2可変入賞装置31(第2大入賞口31b)への遊技球の入球を検出し、その数をカウントするためのものである。さらに、確変領域スイッチ95は、第2可変入賞装置31の内部に配置された確変領域を遊技球が通過したことを検出するためのスイッチである(検出手段)。
同様に遊技盤ユニット8には、普通入賞口22への遊技球の入球を検出する第1入賞口スイッチ86と、普通入賞口24への遊技球の入球を検出する第2入賞口スイッチ81とが装備されている。なお、左側の3つの普通入賞口22については、共通の入賞口スイッチ86を用いる構成を例に挙げているが、例えば3つの入賞口スイッチを設置して、各普通入賞口22に対する遊技球の入球を個別に検出してもよい。ここで、第1入賞口スイッチ86又は第2入賞口スイッチ81により遊技球の入球が検出された場合、規定個数(例えば3個)の遊技球の払い出しを行う。
いずれにしても、これらスイッチ類の入賞検出信号は、図示しない入出力ドライバを介して主制御CPU72に入力される。なお、遊技盤ユニット8の構成上、本実施形態ではゲートスイッチ78、第1カウントスイッチ84、第2カウントスイッチ85、第1入賞口スイッチ86、第2入賞口スイッチ81、確変領域スイッチ95からの入賞検出信号は、パネル中継端子板87を経由して送信され、パネル中継端子板87には、それぞれの入賞検出信号を中継するための配線パターンや接続端子等が設けられている。
上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38は、主制御CPU72からの制御信号に基づいて表示動作を制御されている。主制御CPU72は、遊技の進行状況に応じてこれら表示装置33,34,35,38及びランプ33a,34a,35aに対する制御信号を出力し、各LEDの点灯状態を制御している。また、これら表示装置33,34,35,38及びランプ33a,34a,35aは、上記のように1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤ユニット8に設置されており、この統合表示基板89には上記のパネル中継端子板87を中継して主制御CPU72から制御信号が送信される。
また、遊技盤ユニット8には、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31及び確変領域の上流にそれぞれ対応して普通電動役物ソレノイド88、第1大入賞口ソレノイド90、第2大入賞口ソレノイド97及び確変領域用ソレノイド99が設けられている。これらソレノイド88,90,97,99は主制御CPU72からの制御信号に基づいて動作(励磁)し、それぞれ可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31を開閉動作(作動)させたり、確変領域用羽根部材31dを可動させたりする。なお、これらソレノイド88,90,97,99についても上記のパネル中継端子板87を中継して主制御CPU72から制御信号が送信される。
他にも、遊技盤ユニット8には、振分ユニット200内の振分体202に対応して振分ユニットソレノイド218が設けられている。この振分ユニットソレノイド218は主制御CPU72からの制御信号に基づいて動作し、振分ユニット200内に流入した遊技球を第1排出口200o1又は第2排出口200o2のいずれかに常時所定割合(例えば、第1排出口200o1:第2排出口200o2=1:2)で振り分けている。なお、この振分ユニット200についても上記のパネル中継端子板87を中継して主制御CPU72から制御信号が送信される。
その他に上記の一体扉ユニット4にはガラス枠開放スイッチ91が設置されており、また、上記の内枠アセンブリ7にはプラ枠開放スイッチ93が設置されている。一体扉ユニット4が単独で開放されると、ガラス枠開放スイッチ91からの接点信号が主制御装置70(主制御CPU72)に入力され、また、外枠ユニット2から内枠アセンブリ7が開放されると、プラ枠開放スイッチ93からの接点信号が主制御装置70(主制御CPU72)に入力される。主制御CPU72は、これら接点信号から一体扉ユニット4や内枠アセンブリ7の開放状態を検出することができる。なお、主制御CPU72は、一体扉ユニット4や内枠アセンブリ7の開放状態を検出すると、上記の外部情報信号として扉開放情報信号を生成する。
パチンコ機1の裏側には、払出制御装置92が装備されている。この払出制御装置92(払出制御コンピュータ)は、上述した払出装置ユニット172の動作を制御する。払出装置ユニット172は、所定の入賞口に遊技球が入球することに基づいて所定数の賞球を払い出す遊技球払出装置である。払出制御装置92には、払出制御CPU94を実装した回路基板(払出制御基板)が装備されており、この払出制御CPU94もまた、図示しないCPUコアとともにROM96、RAM98等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。払出制御装置92(払出制御CPU94)は、主制御CPU72からの賞球指示コマンドに基づいて払出装置ユニット172の動作を制御し、要求された個数の遊技球の払出動作を実行させる。なお、主制御CPU72は賞球指示コマンドとともに、上記の外部情報信号として賞球情報信号を生成する。
払出装置ユニット172の図示しない賞球ケース内には、払出モータ102(例えばステッピングモータ)とともに払出装置基板100が設置されており、この払出装置基板100には払出モータ102の駆動回路が設けられている。払出装置基板100は、払出制御装置92(払出制御CPU94)からの払出数指示信号に基づいて払出モータ102の回転角度を具体的に制御し、指示された数の遊技球を賞球ケースから払い出させる。払い出された遊技球は、流路ユニット173内の払出流路を通って上記の受皿ユニット6に送られる。
〔賞球数及び獲得遊技球数について〕
第1特別図柄の始動口の賞球数及び第2特別図柄の始動口の賞球数は、それぞれ1個以上の規定数に設定されている。また、第1特別図柄の始動口と第2特別図柄の始動口とでは、賞球数を異ならせてもよい。さらに、特別図柄の当選確率や、総獲得遊技球数の期待値(初当りから時間短縮状態が終了するまでの一連の期間に得られる平均出球数)に基づいて、最低賞球数を設定してもよい。さらにまた、特別図柄の当選確率、総獲得遊技球数の期待値、大入賞口の開放回数、大入賞口の開放時間、大入賞口の最大入賞数、大入賞口の賞球数が所定の条件を満たした場合、1回の大当りによる獲得遊技球数が最大の獲得遊技球数の1/4未満となる大当りを設定してもよい。
また、例えば賞球ケースの上流位置には払出路球切れスイッチ104が設置されている他、払出モータ102の下流位置には払出計数スイッチ106が設置されている。払出モータ102の駆動により実際に賞球が払い出されると、その都度、払出計数スイッチ106からの計数信号が払出装置基板100に入力される。また、賞球ケースの上流位置で球切れが発生すると、払出路球切れスイッチ104からの接点信号が払出装置基板100に入力される。払出装置基板100は、入力された計数信号や接点信号を払出制御装置92(払出制御CPU94)に送信する。払出制御CPU94は、払出装置基板100から受信した信号に基づき、実際の払出数や球切れ状態を検知することができる。
また、パチンコ機1には、例えば下皿6cの内部(パチンコ機1の正面からみて奧の位置)に満タンスイッチ161が設置されている。実際に払い出された賞球(遊技球)は上記の流路ユニット173を通じて上皿6bに放出されるが、上皿6bが遊技球で満杯になると、それ以上に払い出された遊技球は上述したように下皿6cへ流れ込む。さらに、下皿6cが遊技球で満杯になると、それによって満タンスイッチ161がONになり、満タン検出信号が払出制御装置92(払出制御CPU94)に入力される。これを受けて払出制御CPU94は、主制御CPU72から賞球指示コマンドを受信してもそれ以上の賞球動作を一旦保留とし、未払出の賞球残数をRAM98に記憶させておく。なお、RAM98の記憶は電源断時にもバックアップが可能であり、遊技中に停電(瞬間的な停電を含む)が発生しても、未払出の賞球残数情報が消失してしまうことはない。
また、パチンコ機1の裏側には、発射制御基板108とともに発射ソレノイド110が設置されている。また、受皿ユニット6内には球送りソレノイド111が設けられている。これら発射制御基板108、発射ソレノイド110及び球送りソレノイド111は上述した発射制御基板セット174を構成しており、このうち発射制御基板108には発射ソレノイド110及び球送りソレノイド111の駆動回路が設けられている。このうち球送りソレノイド111は、受皿ユニット6内に蓄えられた遊技球を1個ずつ、発射機ケース内で所定の発射位置に送り出す動作を行う。また、発射ソレノイド110は、発射位置に送り出された遊技球を打撃し、上記のように遊技領域8aに向けて遊技球を1個ずつ連続的(間欠的)に打ち出す動作を行う。なお、遊技球の発射間隔は、例えば0.6秒程度の間隔(1分間で100個以内)である。
一方、パチンコ機1の表側に位置する上記のハンドルユニット16には、発射レバーボリューム112、タッチセンサ114及び発射停止スイッチ116が設けられている。このうち発射レバーボリューム112は、遊技者による発射ハンドルの操作量(いわゆるストローク)に比例したアナログ信号を生成する。また、タッチセンサ114は、静電容量の変化から遊技者の身体がハンドルユニット16(発射ハンドル)に触れていることを検出し、その検出信号を出力する。そして、発射停止スイッチ116は、遊技者の操作に応じて発射停止信号(接点信号)を生成する。
上記の受皿ユニット6には発射中継端子板118が設置されており、発射レバーボリューム112やタッチセンサ114、発射停止スイッチ116からの各信号は、発射中継端子板118を経由して発射制御基板108に送信される。また、発射制御基板108からの駆動信号は、発射中継端子板118を経由して球送りソレノイド111に印加される。遊技者が発射ハンドルを操作すると、その操作量に応じて発射レバーボリューム112でアナログ信号(エンコードされたデジタル信号でもよい)が生成され、このときの信号に基づいて発射ソレノイド110が駆動される。これにより、遊技者の操作量に応じて遊技球を打ち出す強さが調整されるものとなっている。なお、発射制御基板108の駆動回路は、タッチセンサ114からの検出信号がオフ(ローレベル)の場合か、もしくは発射停止スイッチ116から発射停止信号が入力された場合は発射ソレノイド110の駆動を停止する。この他に、発射中継端子板118には遊技球等貸出装置接続端子板120が接続されており、この遊技球等貸出装置接続端子板120に上記のCRユニットが接続されていない場合、同じく発射制御基板108の駆動回路は発射ソレノイド110の駆動を停止する。
また、受皿ユニット6には度数表示基板122及び貸出及び返却スイッチ基板123が内蔵されている。このうち度数表示基板122には、上記の度数表示部の表示器(3桁分の7セグメントLED)が設けられている。また、貸出及び返却スイッチ基板123には球貸ボタン10や返却ボタン12にそれぞれ接続されるスイッチモジュールが実装されており、球貸ボタン10又は返却ボタン12が操作されると、その操作信号が貸出及び返却スイッチ基板123から遊技球等貸出装置接続端子板120を経由してCRユニットに送信される。また、CRユニットからは、有価媒体の残り度数を表す度数信号が遊技球等貸出装置接続端子板120を経由して度数表示基板122に送信される。度数表示基板122上の図示しない表示回路は、度数信号に基づいて表示器を駆動し、有価媒体の残り度数を数値表示する。また、CRユニットに有価媒体が投入されていなかったり、あるいは投入された有価媒体の残り度数が0になったりした場合、度数表示基板122の表示回路は表示器を駆動してデモ表示(有価媒体の投入を促す表示)を行うこともできる。
また、パチンコ機1は制御上の構成として、演出制御装置124(演出制御用コンピュータ)を備えている。この演出制御装置124は、パチンコ機1における遊技の進行に伴う演出の制御を行う。演出制御装置124にもまた、中央演算処理装置である演出制御CPU126を実装した回路基板(複合サブ制御基板)が装備されている。演出制御CPU126には、図示しないCPUコアとともにメインメモリとしてROM128やRAM130等の半導体メモリが内蔵されている。なお、演出制御装置124は、パチンコ機1の裏側で上記の裏カバーユニット178に覆われる位置に設けられている。
また、演出制御装置124には、図示しない入出力ドライバや各種の周辺ICが装備されている他、ランプ駆動回路132や音響駆動回路134が装備されている。演出制御CPU126は、主制御CPU72から送信される演出用のコマンドに基づいて演出の制御を行い、ランプ駆動回路132や音響駆動回路134に指令を与えて各種ランプ46〜52や盤面ランプ53を発光させたり、スピーカ54,55,56から実際に効果音や音声等を出力させたりする処理を行う。
演出制御装置124と上記の主制御装置70とは、例えば図示しない通信用ハーネスを介して相互に接続されている。ただし、これらの間の通信は、主制御装置70から演出制御装置124への一方向のみで行われ、逆方向への通信は行われない。なお、通信用ハーネスには、主制御装置70から演出制御装置124に対して送信される各種コマンドのバス幅に応じてパラレル形式を採用してもよいし、それぞれのドライバIC(I/O)のハード構成に合わせてシリアル形式を採用してもよい。
ランプ駆動回路132は、例えば図示しないPWM(パルス幅変調)ICやMOSFET等のスイッチング素子を備えており、このランプ駆動回路132は、LEDを含む各種ランプに印加する駆動電圧をスイッチング(又はデューティ切替)して、その発光・点滅等の動作を管理する。なお、各種ランプには、上記のガラス枠トップランプ46やガラス枠サイドランプ48,50,52の他に、遊技盤ユニット8に設置された装飾・演出用の盤面ランプ53が含まれる。盤面ランプ53は上記の演出ユニットに内蔵されるLEDや、可変始動入賞装置28、第1可変入賞装置30、第2可変入賞装置31等に内蔵されるLEDに相当するものである。
また、音響駆動回路134は、例えば図示しないサウンドROMや音響制御IC、アンプ等を内蔵したサウンドジェネレータであり、この音響駆動回路134は、ガラス枠上スピーカ54,55及び外枠スピーカ56を駆動して音響出力を行う。
本実施形態では一体扉ユニット4の内面にガラス枠電飾基板136が設置されており、ランプ駆動回路132や音響駆動回路134からの駆動信号はガラス枠電飾基板136を経由して各種ランプ46〜52やスピーカ54,55,56に印加されている。また、ガラス枠電飾基板136には、上記の演出切替ボタン45が接続されており、遊技者が演出切替ボタン45を操作すると、その接点信号がガラス枠電飾基板136を通じて演出制御装置124に入力される。さらに、ガラス枠電飾基板136には、上記のジョグダイアル45aが接続されており、遊技者がジョグダイアル45aを回転させると、その回転信号がガラス枠電飾基板136を通じて演出制御装置124に入力される。
その他、遊技盤ユニット8にはパネル電飾基板138が設置されており、このパネル電飾基板138には盤面ランプ53の他に可動体モータ57が接続されている。可動体モータ57は、例えば図示しないリンク機構を介して上記の可動体40fを駆動する。ランプ駆動回路132からの駆動信号は、パネル電飾基板138を経由して盤面ランプ53及び可動体モータ57にそれぞれ印加される。
上記の液晶表示器42は遊技盤ユニット8の裏側に設置されており、遊技盤ユニット8に形成された略矩形の開口を通じてその表示画面が視認可能となっている。また、遊技盤ユニット8の裏側にはインバータ基板158が設置されており、このインバータ基板158は液晶表示器42のバックライト(例えば冷陰極管)に印加される交流電源を生成している。さらに、遊技盤ユニット8の裏側には演出表示制御装置144が設置されており、液晶表示器42による表示動作は、演出表示制御装置144により制御されている。演出表示制御装置144には、汎用の中央演算処理装置である表示制御CPU146とともに、表示プロセッサであるVDP152を実装した回路基板(演出表示制御基板)が装備されている。このうち表示制御CPU146は、図示しないCPUコアとともにROM148、RAM150等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。また、VDP152は、図示しないプロセッサコアとともに画像ROM154やVRAM156等の半導体メモリを集積したLSIとして構成されている。なお、VRAM156は、その記憶領域の一部をフレームバッファとして利用することができる。
演出制御CPU126のROM128には、演出の制御に関する基本的なプログラムが格納されており、演出制御CPU126は、このプログラムに沿って演出の制御を実行する。演出の制御には、上記のように各種ランプ46〜53等やスピーカ54,55,56を用いた演出の制御が含まれる他、液晶表示器42を用いた画像表示による演出の制御が含まれる。演出制御CPU126は、表示制御CPU146に対して演出に関する基本的な情報(例えば演出番号)を送信し、これを受け取った表示制御CPU146は、基本的な情報に基づいて具体的に演出用の画像を表示する制御を行う。
表示制御CPU146は、VDP152に対してさらに詳細な制御信号を出力する。これを受け取ったVDP152は、制御信号に基づいて画像ROM154にアクセスし、そこから必要な画像データを読み出してVRAM156に転送する。さらに、VDP152は、VRAM156上で画像データを1フレーム(単位時間あたりの静止画像)ごとにフレームバッファに展開し、ここでバッファされた画像データに基づき液晶表示器42の各画素(フルカラー画素)を個別に駆動する。
その他、内枠アセンブリ7の裏側には電源制御ユニット162(電源制御手段)が装備されている。この電源制御ユニット162はスイッチング電源回路を内蔵し、電源コード164を通じて島設備から外部電力(例えばAC24V等)を取り込むと、そこから必要な電力(例えばDC+34V、+12V等)を生成することができる。電源制御ユニット162で生成された電力は、主制御装置70や払出制御装置92、演出制御装置124、インバータ基板158に分配されている。さらに、払出制御装置92を経由して発射制御基板108に電力が供給されている他、遊技球等貸出装置接続端子板120を経由してCRユニットに電力が供給されている。なお、ロジック用の低電圧電力(例えばDC+5V)は、各装置に内蔵された電源用IC(3端子レギュレータ等)で生成される。また、上記のように電源制御ユニット162は、アース線166を通じて島設備にアース(接地)されている。
上記の外部端子板160は払出制御装置92に接続されており、主制御装置70(主制御CPU72)にて生成された各種の外部情報信号は、払出制御装置92を経由して外部端子板160から外部に出力されるものとなっている。主制御装置70(主制御CPU72)及び払出制御装置92(払出制御CPU94)は、外部端子板160を通じてパチンコ機1の外部に向けて外部情報信号を出力することができる。外部端子板160から出力される信号は、例えば遊技場のホールコンピュータ(図示していない)で集計される。なお、ここでは払出制御装置92を経由する構成を例に挙げているが、主制御装置70からそのまま外部情報信号が外部端子板160に出力される構成であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)本実施形態によれば、振分ユニット200は、電源投入時から常時一定の動作パターンで動作する電動式の振分体202によって遊技球を振り分けるため、長期的にみれば振り分け割合は一定の値に収束するが、短期的にみると振り分け割合は偶然の要素に左右されてランダム性が発生する。これにより、例えば1個目の遊技球が振分ユニット200に進入して左側のルートに振り分けられたとしても、場合によっては2個目、3個目の遊技球も左側のルートに振り分けられる可能性があり、遊技球の振り分けにランダム性を与えて遊技性を向上させることができる。
(2)本実施形態では、振分ユニット200の左側のルートに普通入賞口24を配置しているため、普通入賞口24を有効活用することができ、ランダム性が加わった遊技球の振り分けとの相乗効果により、持ち球の消化スピードや大当り遊技中等の獲得出球数等にもランダム性を与えることができる。
(3)本実施形態では、振分ユニット200の右側のルートに第2可変入賞装置31を配置しているため、振分ユニット200に進入した遊技球は一定の割合で第2可変入賞装置31に向かうことになる。ただし、本実施形態では、電動式の振分体202によって遊技球を振り分けているため、例えば3球に2球が第2可変入賞装置31に振り分けられる割合に設定されており、2個の遊技球が連続して第2可変入賞装置31に向かったとしても次の遊技球も第2可変入賞装置31に向かうこともあれば、3球連続して第2可変入賞装置31に向かわないという状況も発生する。これにより、振分ユニット200での振り分けにランダム性を与えることができ、一定の遊技球(例えば1個目の遊技球が普通入賞口24に向かった場合の、2個目及び3個目の遊技球)が必ず第2可変入賞装置31に向かってしまうということを回避して公正な遊技を提供するとともに、第2可変入賞装置31へ容易に遊技球が入球してばかりとなる単調な遊技性となることを回避することができる。
(4)本実施形態では、振分ユニット200の下流に第2可変入賞装置31が配置されているため、大当り遊技状態が発生した際には、第2可変入賞装置31による利益に普通入賞口24による利益を上乗せすることができる。また、本実施形態では、振分ユニット200の下流に第2可変入賞装置31が配置されているため、振分ユニット200の上流に第2可変入賞装置31が配置されている形態と比較して、誘導通路31cの長さを短くすることができ、第2可変入賞装置31をコンパクトにすることができる。
(5)本実施形態によれば、第2可変入賞装置31の下流に第1可変入賞装置30が配置されているため、遊技球が普通入賞口24や第2可変入賞装置31に入球しなくても、遊技球が第1可変入賞装置30に入球する可能性がある。このため、右打ち領域に遊技球を発射している際の無駄球を極力減少させることができる。
(6)本実施形態では、振分ユニット200の下流に第1可変入賞装置30が配置されているため、大当り遊技状態が発生した際には、第1可変入賞装置30による利益に普通入賞口24による利益を上乗せすることができる。
(7)本実施形態によれば、第1排出口200o1から遊技球を放出する場合、遊技球は第1流下路R1又は第2流下路R2を通過することになるが、通過する流下路によって普通入賞口24に入球するか否かが左右されることになり、遊技球の振り分けにランダム性を与えて遊技性を向上させることができる。
(8)本実施形態によれば、第3流下路R3及び第4流下路R4を配置することにより、第2可変入賞装置31に入球しなかった遊技球を第1可変入賞装置30に入球させる機会を与えることができ、無駄のない遊技球のルートを形成することができる。
(9)本実施形態では、第2流下路R2は、第3流下路R3に合流しているため、普通入賞口24に入球しない遊技球を第3流下路R3及び第4流下路R4に案内することができ、無駄のない遊技球のルートを形成して、無駄球が発生することを回避することができる。
(10)本実施形態によれば、振分体202の先端と振分ユニット200の通過路の側壁との間に一定の間隙を設けることにより、その間隙が遊技球の逃げ道となる。そして、この逃げ道によって振分体202が一方の傾斜の状態となっていて一方の放出部に遊技球を案内する状態となっていても他方の放出部に遊技球を案内可能としているため、遊技球の振り分けによりランダム性を与えることができる。
(11)本実施形態によれば、遊技球の振り分けにランダム性を与えることができるだけでなく、振分体202の先端と通過路の側壁との間に遊技球が挟まってしまうこと(球噛みが発生してしまうこと)も回避することができる。
(12)本実施形態によれば、振分体202は、左下り傾斜の状態にN時間移行し、右下り傾斜の状態に2N時間以下移行するため、振分ユニット200での振分割合をおおむね「1:2」とすることができる。また、一方の振分時間を他方の振分時間のおおむね2倍とすることにより、振分体202を効率よく規則的に動作させることができる。
(13)本実施形態では、N時間(0.18秒)は、球発射装置による球発射間隔(0.6秒)よりも短い時間であるため、高速動作による振り分けが実行されることになることから、遊技者による狙い打ちを回避することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。
図12は、第2実施形態の遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。
上述した実施形態と第2実施形態との異なる点は、上述した実施形態では遊技盤ユニット8に第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31の2つの入賞装置を用いていたのに対して、第2実施形態では遊技盤ユニット8−2に1つの兼用可変入賞装置36を配置している点である。
兼用可変入賞装置36(特殊可変入賞装置)は、遊技盤ユニット8−2に1つ設けられており、その他の可変入賞装置は遊技盤ユニット8−2に設けらておらず、大当り状態(規定の遊技状態)が発生した場合には、最初から最後まで兼用可変入賞装置36が用いられて大当り遊技が実行される。
すなわち、兼用可変入賞装置36は、上述した実施形態の第1可変入賞装置30及び第2可変入賞装置31の2つの入賞装置を1つの入賞装置に集約した入賞装置(確変領域付きのシングルアタッカ)である。
兼用可変入賞装置36は、規定の条件が満たされた場合(特別図柄が大当りの態様で停止表示された場合、規定の遊技状態である場合)に作動し、大入賞口36bへの入球を可能にする(特別電動役物)。
兼用可変入賞装置36は、振分ユニット200の下流に配置された装置であり(Vアタッカ、確率変動機能作動領域付きのアタッカ)、例えば1つの開閉部材36aを有している。兼用可変入賞装置36は、開閉部材36aが盤面の内部にスライドするタイプの装置である(スライド式のアタッカ)。そして、この開閉部材36aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。開閉部材36aは、盤面から遊技者側に突出した状態で閉位置(閉鎖状態)にあり、このとき遊技球は開閉部材36aの上面を転動することになるため、大入賞口36bへの入球は不能(大入賞口36bは閉塞中)である。そして、兼用可変入賞装置36が作動すると、開閉部材36aが盤面の内部に引き込まれ、大入賞口36bを開放する(開放状態)。この間に兼用可変入賞装置36は遊技球の流入が不能ではない状態となり、大入賞口36bへの入球という事象を発生させることができる。
また、兼用可変入賞装置36の内部には、上述した実施形態と同様に、誘導通路31c、第2カウントスイッチ85、確変領域用羽根部材31d、確変領域用孔31e及び排出口31f等が配置されている。なお、第2カウントスイッチ85は、第1カウントスイッチ84が不要となることから、通常のカウントスイッチとすることができる。
確変領域用羽根部材31dは、大当り遊技中の特定のラウンドで作動する。特定のラウンドとは、大当り遊技中の全ラウンド中の少なくとも1つのラウンドである。確変領域用羽根部材31dの動作パターンは、上述した実施形態と同様である。
図13は、第2実施形態の遊技盤ユニットの振分ユニット及びその周辺を拡大して示す図である。
第2遊技領域(右打ち領域)に打ち込まれた遊技球は、流通領域19eを通過する際に一列に整列され、まず入球口19aに入球し、その裏側の図示しない連絡通路を通って減速・整流され、放出口19bから1球ずつ放出される。
放出口19bから放出された遊技球は、3つのルートのいずれかをたどる。
第1のルートは、放出口19bから放出された遊技球が真下にある障害釘に弾かれることなく、そのまま真下に落下するルートである(矢印A)。第1のルートは、最も頻繁に遊技球が通過するルートである。この場合、遊技球は障害釘の間を通りぬけて始動ゲート20を通過し、可変始動入賞装置28の手前を通り抜けて振分ユニット200に向かう。ただし、可変始動入賞装置28が開放中である場合は、遊技球は可変始動入賞装置28に入球して遊技盤ユニットの裏側に回収される。
なお、第1のルートの通過中であっても、障害釘の間を通過している最中に下側の障害釘により右側に弾かれると(矢印A1)、遊技球は第2のルート(矢印B)に合流する。
また、第1のルートの通過中であっても、障害釘の間を通過している最中に下側の障害釘により左側に弾かれると(矢印A2)、遊技球は第3のルート(矢印C)に合流する。
さらに、第1のルートの通過中であっても、可変始動入賞装置28の上端部により右側に弾かれると(矢印A3)、遊技球は可変始動入賞装置28の手前を通り抜けることなく振分ユニット200に向かう。
さらにまた、第1のルートの通過中であっても、可変始動入賞装置28の上端部により左側に弾かれると(矢印A4)、遊技球は第3のルート(矢印C)に合流する。
第2のルートは、放出口19bから放出された遊技球が真下にある障害釘によって右側に弾かれるルートである(矢印B)。この場合、遊技球はアウト口19cに入球して遊技盤ユニットの裏側に回収される。
第3のルートは、放出口19bから放出された遊技球が真下にある障害釘によって左側に弾かれるルートである(矢印C)。この場合、遊技球は可変始動入賞装置28の左側を落下する。
このようなルートの通過中に可変始動入賞装置28に入球した場合又はアウト口19cに入球した場合には、遊技球の第2遊技領域(右打ち領域)での流下はそこで終了となる。一方、それ以外の遊技球は、全て振分ユニット200の流入部200iに入球する。
振分ユニット200の内部では、遊技球の振り分け動作が行われ、1対2の割合で左側のルート(矢印D1)と右側のルート(矢印D2)に振り分けられる。例えば、3個の遊技球が振分ユニット200に流入したとすると、1個の遊技球は左側のルート(矢印D1)を通過し、残りの2個の遊技球は右側のルート(矢印D2)を通過する。
左側のルート(矢印D1)を通過する遊技球は、最終的に第1排出口200o1(第1放出口)から放出され、基本的には普通入賞口24に入球する(矢印D3)。
ただし、普通入賞口24の上端にぶつかって右側に弾かれると(矢印D4)、遊技球は、右側のルート(矢印D2)に合流する。
また、普通入賞口24の上端にぶつかって左側に弾かれると(矢印D5)、遊技球は普通入賞口24の左横及び下方を通り抜けて、右側のルート(矢印D2)に合流する。
右側のルート(矢印D2)を通過する遊技球は、最終的に第2排出口200o2(第2放出口)から放出され、最終的なルート(矢印E)に進入する。
最終的なルート(矢印E)に進入した遊技球は、兼用可変入賞装置36に向かう。このとき、兼用可変入賞装置36が開放中であれば、遊技球は兼用可変入賞装置36に入球し、兼用可変入賞装置36が開放中でなければ、遊技球は兼用可変入賞装置36に入球せずに、そのまま下流に流れていく。
図14は、第2実施形態の振分ユニットの振分体が左下り傾斜の状態である場合の遊技球の流れを示す図である。なお、ここでは大当り状態や小当り状態以外の右打ち時(時短中又は確変中の状態)を想定している。ただし、通常時(非時短中)に右打ちをしても同様の遊技球の流れとなる。これらの点は、図15でも同様である。
時短中又は確変中の状態で右打ちをすると、可変始動入賞装置28は頻繁に開放状態に移行しているため、遊技球は頻繁に可変始動入賞装置28に入球する。ただし、可変始動入賞装置28に入球しない遊技球は振分ユニット200に進入する。
そして、振分ユニット200の振分体202が左下り傾斜の状態である場合、基本的には遊技球は、左側のルート(矢印D1のルート)に振り分けられて下流にある普通入賞口24に入球する。
ここで、振分体202の先端から振分ユニット200の通過路の側壁までの距離Xは、遊技球の直径以上で直径の2倍以下の距離に設定されている。このため、振分体202が左下り傾斜の状態となっていて第1排出口200o1に遊技球を案内する状態となっていても第2排出口200o2に遊技球を案内可能としている。
図15は、第2実施形態の振分ユニットの振分体が右下り傾斜の状態である場合の遊技球の流れを示す図である。
時短中又は確変中の状態で右打ちをすると、可変始動入賞装置28は頻繁に開放状態に移行しているため、遊技球は頻繁に可変始動入賞装置28に入球する。ただし、可変始動入賞装置28に入球しない遊技球は振分ユニット200に進入する。
そして、振分ユニット200の振分体202が右下り傾斜の状態である場合、基本的には遊技球は、右側のルート(矢印D2のルート)に振り分けられて下流にある兼用可変入賞装置36に向かう。
ここで、振分体202の先端から振分ユニット200の通過路の側壁までの距離Yは、遊技球の直径以上で直径の2倍以下の距離に設定されている。このため、振分体202が右下り傾斜の状態となっていて第2排出口200o2に遊技球を案内する状態となっていても第1排出口200o1に遊技球を案内可能としている。
図16は、第2実施形態の兼用可変入賞装置が開放中であり、かつ、確変領域用羽根部材が作動中である状態の遊技球の流れを示す図である。
兼用可変入賞装置36が開放中であり、かつ、確変領域用羽根部材31dが作動中である状態で右打ちをした場合、可変始動入賞装置28が開放状態に移行することはほとんどないため、遊技球は基本的には可変始動入賞装置28の手前を通り抜けて振分ユニット200に進入する。
振分ユニット200では、上述したように2方向の振分動作が実行され、普通入賞口24に入球しなかった遊技球は、おおむねすべてが兼用可変入賞装置36に入球することになる。
そして、確変領域用羽根部材31dが作動中である場合、確変領域用羽根部材31dは盤面の前方側に飛び出して遊技球を確変領域用孔31eに案内するため、遊技球は確変領域用孔31eの内部に配置された確変領域を通過する。
このように、兼用可変入賞装置36が開放中であり、かつ、確変領域用羽根部材31dが作動中である場合には、兼用可変入賞装置36を利用した出球増加による利益に加えて、普通入賞口24を利用した出球増加による利益を遊技者に与えることができる。
図17は、第2実施形態の兼用可変入賞装置が開放中であり、かつ、確変領域用羽根部材が非作動中である状態の遊技球の流れを示す図である。
兼用可変入賞装置36が開放中であり、かつ、確変領域用羽根部材31dが非作動中である状態で右打ちをした場合、可変始動入賞装置28が開放状態に移行することはほとんどないため、遊技球は基本的には可変始動入賞装置28の手前を通り抜けて振分ユニット200に進入する。
振分ユニット200では、上述したように2方向の振分動作が実行され、普通入賞口24に入球しなかった遊技球は、おおむねすべてが兼用可変入賞装置36に入球することになる。
そして、確変領域用羽根部材31dが非作動中である場合、確変領域用羽根部材31dは盤面の後方側に退避しているため、遊技球は確変領域用羽根部材31dの前方側を通り抜けて、排出口31fに導かれる。
このように、兼用可変入賞装置36が開放中である場合には、兼用可変入賞装置36を利用した出球増加による利益に加えて、普通入賞口24を利用した出球増加による利益を遊技者に与えることができる。
以上説明したように、第2実施形態によれば、1つの兼用可変入賞装置36だけを用いているため、2つのアタッカを用いる盤面構成と比較して、盤面領域を有効に利用することができ、兼用可変入賞装置36のサイズの大きく確保することができる。
また、第2実施形態では、1つの兼用可変入賞装置36を用いて大当り遊技を実行することができるため、例えば1ラウンドから16ラウンドまで実行する場合であっても、すべてのラウンドにて確変ジャッジラウンドを設定することができ、いずれのラウンドでも確変ジャッジラウンドが実行される可能性があるという新たな遊技性を発揮することができる。
さらに、第2実施形態では、振分ユニット200及び普通入賞口24の下流に1つの兼用可変入賞装置36を配置しているため、兼用可変入賞装置36を振分ユニット200の上流に配置していた場合には実現することができなかった大当り遊技中の普通入賞口24による利益の上乗せを実現することができる。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。一実施形態で挙げた演出の態様は例示であり、上述した演出の態様に限定されるものではない。
上述した実施形態では、第1可変入賞装置30や第2可変入賞装置31、振分ユニット200は、右打ち領域に配置する例で説明したが、左打ち領域に配置してもよい。
上述した実施形態では、振分ユニット200は、ソレノイドで駆動する例で説明したがモータで駆動してもよい。また、振分ユニット200は、不均等な割合(1対2の割合)で遊技球を振り分ける例で説明したが、均等な割合(1対1の割合)で遊技球を振り分けてもよい。
上述した実施形態では、確変領域を有する遊技機の例で説明したが、確変領域を有しない遊技機(通常当選図柄と確変当選図柄とを有する一般的な確変機)であってもよい。この場合、確変領域スイッチ95及び確変領域用ソレノイド99等は不要となるため、確変領域スイッチ95を演出用のスイッチに切り替えるとともに、確変領域用ソレノイド99を演出用ソレノイドに切り替えて、大当り遊技中に特定の演出(記憶内連荘を示唆する演出等)を実行してもよい。
振分ユニット200は、可変始動入賞装置28の真下の位置に配置してもよい。このようにすれば、振分ユニット200が液晶表示器42側に出っ張ることを回避することができる。
その他、パチンコ機1の構造や盤面構成、具体的な数値等は図示のものも含めて好ましい例示であり、これらは適宜に変形可能である。
1 パチンコ機
8 遊技盤ユニット
8a 遊技領域
20 始動ゲート
28 可変始動入賞装置
33 普通図柄表示装置
33a 普通図柄作動記憶ランプ
34 第1特別図柄表示装置
35 第2特別図柄表示装置
34a 第1特別図柄作動記憶ランプ
35a 第2特別図柄作動記憶ランプ
38 遊技状態表示装置
42 液晶表示器
45 演出切替ボタン
70 主制御装置
72 主制御CPU
74 ROM
76 RAM
124 演出制御装置
126 演出制御CPU

Claims (5)

  1. 遊技球の流下範囲の区画に基づく特定の領域及び当該特定の領域へ流通させる経路に係る流通領域を含む遊技領域が形成された遊技盤ユニットと、
    前記遊技領域に向けて遊技球を発射する球発射装置と、
    前記特定の領域に配置され、前記流通領域を経由して前記特定の領域に案内された遊技球が流入する流入部を有し、前記流入部に流入した遊技球を電源投入時から常時一定の動作パターンで動作する電動式の振分体によって予め定められた振り分け割合で前記特定の領域の第1の場所に向けて放出する第1放出部又は前記特定の領域の第2の場所に向けて放出する第2放出部のいずれかに振り分ける振分ユニットと、
    前記第1の場所又はその下流に配置され、遊技状態に関わらずに遊技球が入球可能であり、内部抽選に関する抽選契機を発生させない所定の入賞口と、
    前記第2の場所又はその下流に配置され、規定の遊技状態が発生した場合に遊技球が入球可能であり、前記内部抽選に関して少なくとも所定の確率で当選が得られる低確率状態から前記低確率状態に比較して高い確率で当選が得られる高確率状態に移行させる可能性がある特殊可変入賞装置と
    を備える遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記特殊可変入賞装置の下流に配置され、前記特殊可変入賞装置とは異なる入賞装置であって、所定の遊技状態が発生した場合に遊技球が入球可能な可変入賞装置と、
    前記第2放出部の下流に配置され、遊技球と当接可能とすることで前記特殊可変入賞装置の上方の方向へ遊技球を案内する案内部と、
    前記特殊可変入賞装置に入球しなかった遊技球を前記可変入賞装置へ向けて転動させる転動部とを備えることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技機において、
    前記振分ユニットは、
    遊技球が通過する通過路を構成するための通路空間と、
    前記通路空間の所定領域に前記通路空間内の外郭をなす側壁に対向する面を表裏一体的に有する区画壁部とを備え、
    前記区画壁部の一方側に配置され、前記第1放出部から放出した遊技球を前記所定の入賞口に向かわせる所定の流下路と、
    前記区画壁部の他方側に配置され、前記第2放出部から放出した遊技球を少なくとも前記特殊可変入賞装置に向かわせる規定の流下路とを備えることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3に記載の遊技機において、
    前記振分体は、
    前記第1放出部に遊技球を案内する第1傾斜の状態又は前記第2放出部に遊技球を案内する第2傾斜の状態に動作可能であり、
    前記所定の入賞口は、
    前記振分体の下方であって、遊技球の直径の2倍以上4倍以下の間隔を空けた位置に配置されており、
    前記所定の流下路は、
    前記第1傾斜の状態に従って流下する遊技球を、前記振分体の下方側に誘導するとともに落下状態とさせることを特徴とする遊技機。
  5. 請求項3又は4に記載の遊技機において、
    前記所定の流下路の下流部付近で連通し、前記第1放出部から放出した遊技球を前記所定の入賞口に向かわせない特別な流下路を備え、
    前記特別な流下路は、
    前記規定の流下路に合流していることを特徴とする遊技機。
JP2015156822A 2015-08-07 2015-08-07 遊技機 Pending JP2017035176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015156822A JP2017035176A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015156822A JP2017035176A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017035176A true JP2017035176A (ja) 2017-02-16

Family

ID=58048265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015156822A Pending JP2017035176A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017035176A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018175025A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 株式会社三共 遊技機
JP2019181217A (ja) * 2019-05-30 2019-10-24 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2022094233A (ja) * 2020-12-14 2022-06-24 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134009A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134014A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134012A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134016A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134013A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134011A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134008A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134015A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134010A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018175025A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 株式会社三共 遊技機
JP2019181217A (ja) * 2019-05-30 2019-10-24 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2022094233A (ja) * 2020-12-14 2022-06-24 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134009A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134014A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134012A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134016A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134013A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134011A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134008A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134015A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022134010A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017035176A (ja) 遊技機
JP2015066076A (ja) 遊技機
JP5889032B2 (ja) 遊技機
JP6058258B2 (ja) 遊技機
JP5635953B2 (ja) パチンコ遊技機
JP6093534B2 (ja) 遊技機
JP5616071B2 (ja) 遊技機
JP2019180706A (ja) 遊技機
JP5787632B2 (ja) 遊技機
JP2017205146A (ja) 遊技機
JP6202900B2 (ja) 遊技機
JP2014239809A (ja) 遊技機
JP5313001B2 (ja) 遊技機
JP5818504B2 (ja) 遊技機
JP5686461B2 (ja) 遊技機
JP6053169B2 (ja) 遊技機
JP2017023631A (ja) 遊技機
JP2018201776A (ja) 遊技機
JP2017164428A (ja) 遊技機
JP5944307B2 (ja) 遊技機
JP2017035168A (ja) 遊技機
JP2017035175A (ja) 遊技機
JP6103690B2 (ja) 遊技機
JP5749962B2 (ja) 遊技機
JP2019025222A (ja) 遊技機