JP6103352B2 - 粉体搬送ポンプ、粉体搬送装置、及び画像形成装置 - Google Patents

粉体搬送ポンプ、粉体搬送装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置に用いる現像剤等の粉体を搬送する粉体搬送ポンプ、この粉体搬送ポンプを用いた粉体搬送装置、及びこの粉体搬送装置を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像剤等の粉体を搬送する手段として容積式の粉体搬送ポンプを用いたものが知られている。
例えば、特許文献1には、粉体であるトナーを搬送する手段として、次のような容積式の粉体搬送ポンプを備えた画像形成装置が記載されている。ケースと、少なくとも一部が変形可能な可変部材であるダイヤフラムと、ケースとダイヤフラムとで形成される作動室と、作動室内に負圧が生じた際に開放され、正圧が生じた際に閉じられる吸入弁が設けられたケースの開口である吸入口とを有している。また、作動室内に負圧が生じた際に閉じられ、正圧が生じた際に開放される排出弁が設けられたケースの開口である排出口も有している。そして、ダイヤフラムを変形させて前記作動室内に負圧と正圧とを交互に繰り返し生じさせ、粉体を搬送する、所謂、ダイヤフラムポンプである。
近年、画像形成装置の高速化、小型化、軽量化、及び耐久性に対する要求が、従来にも増して高まってきた。
画像形成装置内で用いる現像剤等の粉体を装置内で搬送する粉体搬送装置に設ける容積式の粉体搬送ポンプも例外ではなく、搬送能力の向上、小型化、軽量化、耐久性が求められている。
従来から、容積式のポンプでは、搬送能力の向上、小型化、及び軽量化を達成するために、駆動源の他の装置との共有化や小型化、ケースの小型化、ケースの樹脂化、及び作動室を小型化して可変部材の動作周期を短くして高速化する等の手法が取られている。
特許文献1に記載のダイヤフラムポンプに関する説明では、上記のような手法については言及されていないが、少なくとも駆動源の小型化、ケースの形成材の樹脂化、及びダイヤフラムの動作周期を短くして高速化する等の手法は取られるものと考えられる。
しかし、特許文献1に記載のダイヤフラムポンプには、次のような不都合が生じるおそれがある。
ダイヤフラムの繰り返し動作にともなって、吸入弁と排出弁はダイヤフラムの動作周期で開閉を繰り返すが、このときポンプケースの吸入口と排出口の周辺の部位に衝突するため、長期にわたる使用によって、ケースが摩耗したり、破損したりするおそれがある。また、吸入弁や排出弁が閉じられる際に、弁とケースの接触面にトナーを補給する際の補給剤や廃トナー等の粉体が介在すると、次の理由により、さらにケースが摩耗や破損し易くなる。
一般的にケースの形成材として用いられることが多いABS、PC等の樹脂形成材よりも、トナーを補給する際の補給剤や廃トナーに含まれ、トナーに添加されているシリカ、チタン等の外添剤は硬度が高い。このように硬度が高い外添剤がトナーから遊離・凝集、又は凝集して所定の粒径以上になった状態で、吸入弁や排出弁が閉じられる際に弁とケースの接触面に介在すると、接触面の摩耗や破損を促進してしまうためである。特に、2成分現像方式の現像装置にトナーとキャリアとからなる補給剤を補給する場合、キャリアは、トナーや外添剤よりも粒径が大きいとともに、鉄を主成分とするため硬いため、ケースをより摩耗させたり、破損させたりする。また、凝集した外添剤と異なり、吸入弁や排出弁が閉じられる際の衝撃により崩れて所定の粒径よりも小さくなることもないので、ケースをより摩耗させたり、破損させたりする可能性が高い。
上記のように吸入弁や排出弁と接触するケースの部位が摩耗したり、破損したりすると、ケースの接触面が平面でなくなって弁との密着性が損なわれ、所望の負圧や正圧を発生できなくなり、現像剤を搬送する搬送能力が著しく低下するおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できる粉体搬送ポンプを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、粉体と、ケースと、少なくとも一部が変形可能な可変部材と、前記ケースと前記可変部材とで形成される作動室と、該作動室内に負圧が生じた際に開放され、正圧が生じた際に閉じられる吸入弁が設けられた前記ケースの開口である吸入口と、前記作動室内に負圧が生じた際に閉じられ、正圧が生じた際に開放される排出弁が設けられた前記ケースの開口である排出口とを有し、前記可変部材を変形させて前記作動室内に負圧と正圧とを交互に繰り返し生じさせ、前記粉体を搬送する粉体搬送ポンプにおいて、前記吸入弁及び前記排出弁の内、少なくともいずれか一方と接触する前記ケースの開口周辺の接触部位の硬度を、前記粉体の硬度よりも高くしたことを特徴とするものである。
本発明は、吸入弁及び排出弁の内、少なくともいずれか一方と接触するケースの開口周辺の接触部位の硬度を、搬送する粉体の硬度よりも高くしているので、接触部位の磨耗や破損を低減できる。
したがって、耐久性を高めるとともに、長期使用によりケースの接触面が平面でなくなって弁との密着性が損なわれ、所望の負圧や正圧を発生できなくなり、現像剤を搬送する搬送能力が著しく低下するといった不具合の発生を抑制できる。
本発明は、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できる粉体搬送ポンプを提供できる。
一実施形態に係る複合機の全体概要図。 実施例1に係る、現像装置及びトナー補給装置の説明図。 実施例1に係る、ダイヤフラムポンプの説明図。 駆動部の説明図。 ダイヤフラムポンプの作動室内に現像剤を吸入する際の説明図。 ダイヤフラムポンプの作動室内から現像剤を排出する際の説明図。 ダイヤフラムポンプの排出口の排出弁に接触する接触面の説明図。 実施例2に係る、ベローズポンプの説明図。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラー複合機(以下、複合機500という)の粉体搬送装置であるトナー補給装置に適用した一実施形態について、複数の実施例を挙げ、図を用いて説明する。まず、各実施例に共通する本実施形態の複合機500の全体概要について説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る複合機500の全体概要図である。
本実施形態における複合機500は、いわゆるタンデム式の画像形成装置であって、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を用いた2成分現像方式を採用したものである。この複合機500は、複合機本体100、複合機本体100を載置する給紙テーブル200、複合機本体100上に取り付けるスキャナ300、及びスキャナ300の上部に取り付ける原稿自動搬送装置400から構成されている。この複合機500では、スキャナ300から読み取った画像情報である画像データを受け取って、又はパソコン等の外部機器からの印刷データを受け取って、記録媒体であるシートP上に画像形成を行う。複合機本体100には、図に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色用の4個の潜像担持体である感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkが並設されている。これら感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkは、駆動ローラを含む回転可能な複数のローラに支持された無端ベルト状の中間転写ベルト5に接触するように、そのベルト移動方向に沿って並んで配置されている。
また、各感光体ドラム1の周りには、それぞれ、帯電器2Y,2M,2C,2Bk、各色対応の現像装置9Y,9M,9C,9Bk、感光体クリーニング装置4Y,4M,4C,4Bk、除電ランプ3Y,3M,3C,3Bk等がプロセス順に配設されている。そして、各感光体ドラム1の上方には、光書込装置17が設けられている。また、各感光体ドラム1の中間転写ベルト5を介して対向する位置には、それぞれ1次転写手段である1次転写ローラ6Y,6M,6C,6Bkが配置されている。
中間転写ベルト5は、支持ローラ11,12,13及びテンションローラ14に架け渡されており、不図示の駆動源により回転駆動される駆動ローラである支持ローラ12の回転により回転駆動される。ここで、支持ローラ13の中間転写ベルト5を介して対向する位置には、ベルトクリーニング装置19が設けられており、2次転写後に中間転写ベルト5上に残留する残トナーを除去する。また、支持ローラ11は、2次転写手段である2次転写ローラ7に対向する2次転写対向ローラであり、中間転写ベルト5を介して2次転写ローラ7との間に2次転写ニップ部を形成する。
この2次転写ニップ部のシート搬送方向下流側には、支持ローラ対16に架張されたシート搬送ベルト15が設けられており、トナー像が2次転写されたシートPを定着装置18まで搬送する。定着装置18は、加熱ローラと加圧ローラとから構成された定着ローラ対8を備えており、その定着ニップ部で熱及び圧力を加えて、未定着のトナー像をシートP上に定着する。
次に、本実施形態における複合機500のコピー動作について説明する。
本実施形態に係る複合機500でフルカラー画像を形成する場合、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台401に原稿をセットする。又は、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス301上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じて押さえる。
その後、ユーザーがスタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス301上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体302および第2走行体303が走行を開始する。これにより、第1走行体302からの光がコンタクトガラス301上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体303のミラーで反射されて、結像レンズ304を通じて読取センサ305に案内される。このようにして原稿の画像情報を読み取る。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、モータ(不図示)が駆動し、駆動ローラである支持ローラ12が回転駆動して中間転写ベルト5が回転駆動する。また、これと同時に、感光体駆動装置(不図示)により、感光体ドラム1Yを図中矢印の方向に回転駆動しながら帯電器2Yで一様帯電する。その後、光書込装置17からの光ビームLyを照射して感光体ドラム1Y上にY静電潜像を形成する。このY静電潜像は、現像装置9Yにより、現像剤中のYトナーにより現像される。現像時には、現像ローラと感光体ドラム1Yとの間に所定の現像バイアスが印加され、現像ローラ上のYトナーは、感光体ドラム1Y上のY静電潜像部分に静電吸着する。
このように現像されて形成されたYトナー像は、感光体ドラム1Yの回転に伴い、感光体ドラム1Yと中間転写ベルト5とが接触する1次転写位置に搬送される。この1次転写位置において、中間転写ベルト5の裏面には、1次転写ローラ6Yにより所定のバイアス電圧が印加される。そして、このバイアス印加によって発生した1次転写電界により、感光体ドラム1Y上のYトナー像を中間転写ベルト5側に引き寄せ、中間転写ベルト5上に1次転写する。以下、同様にして、Mトナー像、Cトナー像、Bkトナー像も、中間転写ベルト5上のYトナー像に順次重ね合うように1次転写される。また、2次転写後の中間転写ベルト5上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置19により除去される。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、ユーザーが選択したシートに応じた給紙テーブル200の給紙ローラ202が回転し、給紙カセット201の1つからシートPが送り出される。送り出されたシートPは、分離ローラ203で1枚に分離して給紙路204に入り込み、搬送ローラ205により複合機本体100内の給紙路101まで搬送される。このようにして搬送されたシートPは、レジストローラ102に突き当たったところで止められる。また、給紙カセット201にセットされていないシートを使用する場合、手差しトレイ105にセットされたシートPを給紙ローラ104により送り出し、分離ローラ108で1枚に分離した後、手差し給紙路103を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ102に突き当たったところで止められる。
中間転写ベルト5上に4色重なった合成トナー像は、中間転写ベルト5の回転にともない、2次転写ローラ7と対向する2次転写位置に搬送される。また、レジストローラ102は、上記のようにして中間転写ベルト5上に形成された合成トナー像が2次転写位置に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始し、シートPを2次転写位置に搬送する。この2次転写位置において、2次転写ローラ7によりシートPの裏面に所定のバイアス電圧が印加され、そのバイアス印加により発生した2次転写電界及び2次転写位置での当接圧により、中間転写ベルト5上の合成トナー像がシートP上に一括して2次転写される。その後、合成トナー像が2次転写されたシートPは、シート搬送ベルト15により定着装置18に搬送されて、定着装置18に設けられた定着ローラ対8により定着処理が行われる。そして、定着処理が行われたシートPは、排紙ローラ対106により、装置外に設けられた排紙トレイ107状に排出されてスタックされる。
次に、本実施形態の特徴部である、容積式の粉体搬送ポンプを用いた粉体搬送装置であるトナー補給装置70の例について、複数の実施例を挙げ、図を用いて説明する。また、各現像装置9Y、9M、9C、9Bkには、同一構成のトナー補給装置70により、各色に対応したトナーが補給されるので、以下、各色に対応する符号Y、M、C、Bkを省略して説明する。
(実施例1)
本実施形態のトナー補給装置70の実施例1について、図を用いて説明する。
図2は、本実施例に係る、現像装置9及びトナー補給装置70の説明図、図3は、本実施例に係る、ダイヤフラムポンプ30の説明図、図4は、駆動部40の説明図である。図5は、ダイヤフラムポンプ30の作動室38内に現像剤を吸入する際の説明図、図6は、ダイヤフラムポンプ30の作動室38内から現像剤を排出する際の説明図、図7は、ダイヤフラムポンプ30の排出口33の排出弁35に接触する接触面の説明図である。
図2に示すように、本実施例のトナー補給装置70は、現像装置9にトナーを補給する際の粉体である補給剤を一旦貯留するサブホッパ20と、サブホッパ20と現像装置9とを接続して補給剤を通過させる補給路であるトナーダクト54を備えている。ここで、本実施例のトナー補給装置70で補給する補給剤は、トナーとキャリアとが混合されたものである。
そして、サブホッパ20の上部に設けられた容積式の粉体搬送ポンプであるダイヤフラムポンプ30と、このダイヤフラムポンプ30とトナー収容部60とを接続し、ダイヤフラムポンプ30により空気とともに吸引される補給剤を通すチューブ53も備えている。このチューブ53の材料としては、フレキシブルで耐トナー性に優れたゴム材料、例えばポリウレタン、ニトリル、シリコンゴム、EPDM等を用いることが好ましい。
トナー収容部60は、主に、補給剤を一時的に収納して貯留する収納器61と、この収納器61に対して補給剤を供給する、複合機本体100に対して着脱可能な補給剤収容器であるトナーボトル67とから構成されている。
収納器61の下部には、チューブ53を嵌め込むように接続するチューブ接続部63が設けられており、このチューブ接続部63と収納器61とを繋ぐ連通口62が形成されている。また、収納器61の一側面には、トナーボトル67から補給剤を受入れるための導入口64が形成されており、この導入口64の外壁面にはトナーボトル67のトナー排出口69を受ける受け部65が突出するように形成されている。
トナーボトル67は、補給剤を収納する円筒形状の断面を有しており、円筒形状の断面の中心線を回転軸として、不図示の駆動源により回転駆動される。そして、回転駆動される際の回転軸に垂直な一端側の側壁部は封止されており、他端側の側壁部に上記したトナー排出口69が側壁部から突出するように形成されている。このトナー排出口69の先端外周には、スポンジ等の弾性体からなるシール部材66が設けられ、上記した受け部65と嵌め合わされて摺動し、トナー排出口69と受け部65との間から補給剤が漏れることを防いでいる。また、円筒状の断面を有した円筒部には、螺旋溝68が内側に突出するように形成されており、回転駆動されることで、収納した補給剤を、封止された側壁部側からトナー排出口69が設けられた側壁部側へ搬送する。そして、トナー排出口69が設けられた側壁部側に搬送された補給剤は、収納器61に形成された導入口64から収納器61内に供給されることとなる。
収納器61内に供給された補給剤は、ダイヤフラムポンプ30により、補給剤の搬送元であるトナー収容部60(収納器61)からチューブ53を介して、その内部空間である作動室38内に補給剤を空気とともに吸入して取り込む。その後、下方に接続された搬送先であるサブホッパ20に補給剤を排出することで、トナー収容部60からサブホッパ20に補給剤を搬送する。そして、サブホッパ20に搬送された補給剤は、サブホッパ20内に設けられた搬送手段により現像装置9内に補給されることとなる。
また、詳細は後述するがダイヤフラムポンプ30は、可変部材であるダイヤフラム31、ケース32、吸入弁36、排出弁35等で構成され、駆動部40のモータ41に直結した保持部材43に保持された偏心軸44の回動運動によってダイヤフラムが動作する。
また、本実施例のトナー補給装置70により補給剤を補給する補給先である2成分現像方式の現像装置9は、トナーとキャリアとからなる現像剤を感光体ドラム1に対向する現像領域まで担持搬送する現像ローラ92を有している。また、この現像装置9の現像ケース91内には、現像剤が貯蔵されており、第1の攪拌・搬送スクリュ93aを設けた攪拌・搬送部と、攪拌・搬送スクリュ93aが設けられ、現像剤の現像ローラ92に対する供給と、回収とを行う供給・回収部とを備えている。そして、攪拌・搬送部と供給・回収部とは各攪拌・搬送スクリュ93の軸方向両端部に連通部が設けられており、貯蔵されている現像剤は各攪拌・搬送スクリュ93による搬送により攪拌・搬送部と供給・回収部とを循環する。また、貯蔵されている現像剤は、供給・回収部で、現像ローラ92に供給されるとともに、現像に供されなかった現像剤が回収されることとなる。
現像ローラ92は、供給・回収部内で攪拌された現像剤を磁力によってローラ表面に保持しながら、感光体ドラム1と対向する現像領域まで担持・搬送し、感光体ドラム1上の静電潜像を現像してトナー像を形成するためのローラである。また、供給・回収部から現像ローラ92により現像領域に担持・搬送される現像剤の層厚を規制するドクターブレード95が、現像ケース91に形成された現像ローラ92を露出させるための開口の上端部(現像ローラ92の回転方向下流側)に設けられている。
また、現像装置9の第1の攪拌・搬送スクリュ93aを設けた攪拌・搬送部の上部には、補給剤が一旦貯留される上記したサブホッパ20が配置されている。そして、サブホッパ20から排出された補給剤がトナーダクト54内を自由落下して現像装置9の攪拌・搬送部に供給されることとなる。また、現像装置9には不図示のトナー濃度センサが取り付けられており、現像装置9内のトナーが消費されると、このトナー濃度センサによって検知され、サブホッパ20から消費された分のトナーを含んだ補給剤が補給され、現像装置9内のトナー濃度が一定に保たれる。
なお、本実施例のトナーボトル67に収納した補給剤には、上記したようにトナー、及びキャリアが混合されており、補給剤が現像装置9内に補給されると、トナーとともに、トナーに添加されている外添剤やキャリアも現像装置9内に入る。なお、キャリアは現像部で消費されないので、増加していくが、排出口(不図示)により一定以上のレベルになると溢れ排出される。
次に、トナー補給の動作について説明する。
サブホッパ20は、詳しくは後述するダイヤフラムポンプ30から空気とともに排出される補給剤を受ける上流側搬送槽と、トナーダクト54に接続される下流側搬送槽がホッパケース21に設けられている。上流側搬送槽には搬送手段である上流側搬送スクリュ22aが、下流側搬送槽には搬送手段である下流側搬送スクリュ22bがそれぞれ設けられている。現像装置9のトナー濃度センサの検知したトナー濃度に基づいて、各搬送スクリュ22の回転により一定量の補給剤が、下流側搬送槽からトナー排出口部23に設けた開口に接続されたトナーダクト54を介して現像装置9内に補給されることとなる。
また、サブホッパ20の上流側搬送槽が設けられたホッパケース21の側壁には、上流側搬送槽内の補給剤量を検知するトナーエンドセンサ25が設けられている。このトナーエンドセンサ25は、圧電方式のレベルセンサで、トナー消費によりホッパ内の補給剤の粉面が下がると補給剤が無いことを検知するセンサである。そして、サブホッパ20内の補給剤が消費されていくと、トナーエンドセンサ25によって検知され、上流側搬送槽の上部に接続されたダイヤフラムポンプ30を動作させトナー収容部60の収納器61から補給剤を搬送しサブホッパ20に補充する。そして、トナーボトル67が回転駆動され、再び収納器61内に補給剤が貯留される。
本実施例で用いた容積式の粉体搬送ポンプであるダイヤフラムポンプ30は、最大流量5L/minの能力を持つポンプである。また、ポンプの動作時間は1回で0.6sec動作すると設定した。したがって、1回のポンプ動作では最大で5000/60×0.6=50ccの体積を吸引して排出することができる。
次に、図3,4,5,6を用いてダイヤフラムポンプ30の動作について詳細に説明する。
図3に示すように、ダイヤフラムポンプ30は、粉体である補給剤の搬送方向下流側にそれぞれ、吸入弁36を設けた吸入口34と、排出弁35を設けた排出口33とを有し、ダイヤフラム31とともに作動室38を形成するケース32を有している。そして、このケース32の上部に接続されて作動室38を形成している、少なくとも一部が変形可能な可変部材としてダイヤフラム31も有している。このダイヤフラム31の変形可能な可動部の上部には、ダイヤフラム31が上下動して作動室38の容積が変化するように、駆動部40に設けられたモータ41の駆動力をダイヤフラム31に伝達する伝達部部材37が一体に形成されている。この伝達部部材37の一端には、モータ41の接続された保持部材43の径方向に所定量、偏心させた位置に保持された偏心軸44が嵌め合わされ、モータ41の回転駆動により回動し、ダイヤフラム31の可動部を、作動室38の容積が変化するように変形させる。
ケース32に有した吸入口34は、補給剤の搬送方向下流側の先端部が作動室38の内側に突出するように設けられており、排出口33は、補給剤の搬送方向下流側の先端部が作動室38の外側に突出するように設けられている。吸入口34及び排出口33のいずれの突出部も、その形状は円筒状である。一方、吸入弁36及び排出弁35は、それぞれ閉じた場合に接触する突出部の先端を覆うことが可能に構成されているとともに、それぞれ閉じた場合に接触する突出部の周囲には弁が接触しないようになっている。
上記のように構成することで、余分な粉体である補給剤が突出部の周りに流れて行き、各弁と壁面等の間に挟まれることが無く、固着を防止するという効果を奏することができる。また、後述する各弁と吸入口34、排出口33との接触面を小さくすることができるため固着の影響を受け難くすることも可能になる。
駆動部40は、図4に示すように、モータ41の駆動軸42の先端に固定された軸方向が短い円柱状の保持部材43に、偏心軸44が駆動軸42の軸心から保持部材43の径方向に所定量(S/2)、偏心させた位置に駆動軸42の軸心に平行に保持されている。なお、この偏心軸44は、保持部材43に軸受け(不図示)を介して回転自在に保持されている。そして、モータ41が回転駆動されることで、偏心軸44は図4に示すようにストロークSで上下方向に動くように回動する。この偏心軸44のストロークSの上下方向の運動により、ダイヤフラム31の可動部が変形するため、上述したようにケース32とダイヤフラム31とで形成される内部空間の容積が繰り返し変化する。
図5に示すように、ダイヤフラムポンプ30は、偏心軸44がモータ41の回転により上方にくると、作動室38内部の容積が増える。これにより内部の圧力が下がり、吸入弁36が開いてトナー収容部60の収納器61から圧力差によって、チューブ53を経由して補給剤が作動室38内部に搬送される。ここで、吸入弁36は可撓性部材からなり、本実施例ではPETフィルムを用いており、ケース32に形成した支持部36aに、一端部が固定されており(片持ちに支持)、図5に示すように補給剤を吸引する時には上方に開く。また、この時、排出弁35は作動室38内部が負圧になっているため閉じる。
一方、図6に示すように、ダイヤフラムポンプ30は、偏心軸44がモータ41の回転により下方にくると、作動室38内部の容積が減少し正圧が発生する。すると、排出弁35が開き、作動室38内部に吸引した補給剤が下方に接続された搬送先であるサブホッパ20に排出される。ここで、排出弁35は可撓性部材からなり、吸入弁36と同様にPETフィルムを用いており、ケース32に形成した支持部35aに、一端部が固定されており、図6に示すように補給剤を排出する時には下方に開く。この時、吸入弁36は作動室38内部が正圧になっているため閉じている。以上のようにダイヤフラム31の上下運動するような変形により正圧及び負圧が繰り返し発生し、補給剤の吸引及び排出が行われる。この時、一方向にのみに開口する吸入弁36及び排出弁35である一対の弁により補給剤を一方向に搬送することができる(逆流を防止している)。
上記の上下運動(変形)はモータ41の1回転毎に行われ、モータ41の回転数が、例えば3000rpmなら1分当たり3000回繰り返す事になる。この時、各弁は開閉するため、毎分3000回ケースと衝突する。このような衝突が長期にわたり繰り返され、各弁とケース32との接触が繰り返されると、次の問題点が発生する。
まず第1に、各弁及びケース32の破損と摩耗がある。例えば、ケース32の排出弁35との接触面は、サブホッパ20側から見た際、図7に示すような円筒状であるが、排出弁35の衝突によってこの接触面が摩耗したり、エッジ部が欠けたりすることで面が不均一になる(平らではなくなる)。このように不均一になるとケース32と排出弁35との密着性が低下するため、例えば吸引時に排出弁35の密着性が悪くなり、発生する負圧が減少し補給剤を吸引できなくなるおそれがある。
一般的に容積式の粉体ポンプのケースの形成材として用いられることが多いABS、PC等の樹脂形成材よりも、トナーを補給する際の補給剤に含まれ、トナーに添加されているシリカ、チタン等の外添剤は硬度が高い。このように硬度が高い外添剤がトナーから遊離・凝集、又は凝集して所定の粒径以上になった状態で、吸入弁や排出弁が閉じられる際に弁とケースの接触面に介在すると、接触面の摩耗や破損を促進してしまうためである。特に、本実施例のように、2成分現像方式の現像装置9にトナーとキャリアとからなる補給剤を補給する場合、キャリアは、粒径は大きいとともに、鉄を主成分とするため硬いため、ケース32をより摩耗させたり、破損させたりする。また、凝集した外添剤と異なり、吸入弁や排出弁が閉じられる際の衝撃により崩れて所定の粒径よりも小さくなることもないので、ケースをより摩耗させたり、破損させたりする可能性が高い。これは排出弁35についても同様で排出弁35は摩耗により、穴が開き弁としての機能を保持できなくなる場合がある。
第2に、トナーの固着がある。ケース32の接触面にはトナーが非常に小さい粉体であるため分子間力によって付着し、付着した状態で、例えば、排出弁35が衝突することにより、トナーが潰され接触面に固定化される。固定化されたトナーに対し更に新たなトナーが付着し、排出弁35の衝突によりトナー同士が結合し固着する。付着したトナーが排出弁35との衝撃によって帯電するため、鏡像力によってもケースに付着する場合がある。ここで、上記した付着とはトナーが単独の粒子として、単に付いている状態を指し、固着は複数のトナーが結合し変形した状態で付いている状態で、溶剤等でふき取らなければ取れない状態を指している。
上記のように接触面において介在するトナーが排出弁35の衝突によって押しつぶされケース32に固定化され、固定化されたトナーに新たなトナーが付着、固定化され成長し固着する。近年は、トナーの定着温度が従来に比べ低くなっており、トナーは溶け易くする必要があり低硬度なため、機械的な力で(圧力、せん断力、衝撃力)変形し易い。ケースの接触面にトナーが固着すると、接触面に凹凸ができ排出弁35との密着性が低下し、前記と同様に補給剤を搬送することができなくなる。
本発明では以上2つの問題点を鑑みて、ケース32に形成した排出口33の排出弁35との接触面の部材を、図3,5,6に示すように、粉体である補給剤に含まれるトナー、凝集した外添剤、及びキャリアのいずれの硬度より高硬度の接触面部材39とした。すなわち、搬送する所定の粒径以上の補給剤の硬度よりも接触面部材39とした。本実施例では、具体的には、接触面部材39をステンレス材質の金属製とした。
ケース32の排出口33に設ける接触面部材39の材質を金属製にしたことにより、破損及び摩耗については、搬送する所定の粒径以上の補給剤の硬度よりも高硬度であるため、補給剤の介在による摩耗や破損は大幅に低減できる。特に、キャリアは、衝撃により崩れて粒径が小さくなる凝集した外添剤とは異なり、単体での粒径がトナーや外添剤よりも大きいため、キャリアの硬度よりも接触面部材39の硬度を高めることがより望ましい。
この接触面部材39は、管状の部材であって、その外径が排出弁35よりも小さくなるように形成されている。また、接触面部材39は排出口33の突出部の先端に嵌合されることで設けられている。
なお、吸入口34に同様な接触面部材39を設けても問題なく、設ける場合には、その外径が吸入弁36よりも小さくなるように形成する。また、吸入口34への設け方も、排出口33の場合と同様に、吸入口34の突出部の先端に嵌合すことで設けることができる。
ここで、本実施例では、本発明の弁及びケースの構成を、排出弁35と排出口33とのの接触面を形成する排出部のみに適用している。これは、本実施例のトナー補給装置70では、ダイヤフラムポンプ30をトナー収容部60の収納器61から補給剤を吸引する、吸引ポンプとして使用しているためである。吸引時に、ダイヤフラムポンプ30に負荷がかかり(排出弁35と排出口33の応力が高くなり)、排出時には補給剤をサブホッパ20に落下させるだけなので、ダイヤフラムポンプ30に負荷は殆どかからない。このように本実施例では、吸引時に閉じて負荷がかかるのは排出弁35なので、排出弁35と排出口33との接触面に本発明を適用したが、吸入弁36と吸入口34との接触面に適用しても問題ない。
すなわち、弁と接触するケースの開口周辺の接触部位の硬度を、搬送する所定の粒径以上の補給剤の硬度よりも高くしているので、接触部位の磨耗や破損を低減できる。さらに、吸入弁36及び排出弁35の内、少なくとも閉じる際の衝撃が大きい側の弁と接触するケースの開口周辺の接触部位の硬度を、搬送する所定の粒径以上の補給剤の硬度よりも高くしているので、より接触部位の磨耗や破損を低減できる。
したがって、耐久性を高めるとともに、長期使用によりケース32の接触面が平面でなくなって弁との密着性が損なわれ、所望の負圧や正圧を発生できなくなり、補給剤を搬送する搬送能力が著しく低下するといった不具合の発生を抑制できる。
よって、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できるダイヤフラムポンプ30を提供できる。
また、補給剤として、トナーとキャリアとが混合されたものを搬送する粉体搬送ポンプにおいて、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できる。
また、固着については、金属材料は樹脂材料に対し接触角(接触角は濡れやすさを表す指標の一つで接触角が大きいと濡れにくい)が大きいため、トナーが付着し難い。このようにトナーが付着し難くでき、接触面に介在するトナー量が非常に少なくなるためトナーの固着化を抑制できる。
また、トナーの帯電による付着に対しても、金属材料は導電性であるため帯電したトナーの電荷が金属材料を通して逃がすことができ(帯電量を低下させる)、鏡像力によるトナーの付着も抑制できる。
したがって、ケース32と弁との間で、トナー固着が生じてケース32と弁との接触面に凹凸ができ、圧力を発生することができなくなることを抑制できる。
一方、各弁の材質はポリイミド樹脂のフィルムシートとした。
ポリイミド樹脂は機械的強度が高いとともに、離形性が他の樹脂材料に対して良い。(接触角が大きい)のでトナーが各弁に付着しにくい。よって、弁の破損や摩耗、及びトナー固着の発生を抑制できる。すなわち、吸入弁36及び排出口33の内、少なくともいずれかの材質をポリイミド樹脂とすることで、材質をポリイミド樹脂とした弁の破損や摩耗、及びトナー固着の発生を抑制できる。
一方、本実施例では各弁の材質はポリイミド樹脂のフィルムシートとした。
ポリイミド樹脂は機械的強度が高いとともに、離形性が他の樹脂材料に対して良い。(接触角が大きい)のでトナーが各弁に付着しにくい。よって、弁の破損や摩耗及びトナーの固着が発生することがない。すなわち、吸入弁36及び排出口33の内、少なくともいずれかの材質をポリイミド樹脂とすることで、材質をポリイミド樹脂とした弁の破損や摩耗、及びトナー固着の発生を抑制できる。
ここで、ポリイミドはプラスに帯電しやすい材質であるため(帯電系列がプラス)、トナーがマイナス帯電の電子写真方式の画像形成装置では、接触面においてトナーをマイナスに帯電させる。すなわち、トナーが鏡像力によってケースに付着しやすくなるデメリットがある。しかしながら、ケース32に設けた接触面部材39が金属材料であれば、帯電したトナーの電荷を逃がす事ができるので、トナーの付着を低減することができる。
以上のようにダイヤフラムポンプ30による補給剤の搬送において発生する課題について本発明を適用することにより解消することができる。
また、本実施例のように、本発明を可変部材としてダイヤフラム31を有したダイヤフラムポンプ30に適用することで、次のような効果を奏することができる。容積式の粉体ポンプにおいて、ベローズポンプ80などの他の形式のものに比べ、小型化し易いとともに、駆動源のトルクも低くでき、駆動源も含めた粉体ポンプの小型化、低コスト化が容易である。
また、上記した本実施例では、2成分現像装置である現像装置9にダイヤフラムポンプ30を備えたトナー補給装置70で、トナー及びキャリアが混合された補給剤を補給する例について説明したが、本発明は、このような構成に限定されるものではない。例えば、2成分現像装置に外添剤が添加されたトナーからなる補給剤を補給するトナー補給装置にも適用可能である。このように外添剤が添加されたトナーからなる補給剤を搬送する粉体搬送ポンプにおいて、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できるダイヤフラムポンプ30を提供できる。また、感光体クリーニング装置4などで除去し、回収したトナーを再利用する画像形成装置や、感光体クリーニング装置4やベルトクリーニング装置19で除去し、回収した廃トナーを廃トナー容器に搬送する粉体ポンプにも適用可能である。
(実施例2)
次に、本実施形態のトナー補給装置70の実施例2について、図を用いて説明する。
図8は、本実施例に係る、ベローズポンプ80の説明図である。
本実施例と上記した実施例1とでは、本実施例のトナー補給装置70に有した容積式の粉体ポンプがベローズポンプ80であることに係る点のみ異なる。したがって、他の同様な構成、及び動作については、適宜、省略して説明する。また、同様な構成の部材については、同一の符号を付して説明する。
本実施例のトナー補給装置70では、図8に示すベローズポンプ80を用いている。このベローズポンプ80は、実施例1で図3を用いて説明したダイヤフラムポンプ30と、次の構成に係る点のみことなる。実施例1ではダイヤフラムポンプ30のケース32の上部にダイヤフラム31を設けていたが、本実施例では、ケース32の上部にベローズ81を設けていることに係る点のみ異なり、他の構成に係る点はほぼ同様である。具体的には、ベローズ81と、ベローズ81の上部に設ける伝達部部材85の形状、及び、ベローズ81の上下動のストロークに合わせ、駆動部40のモータ41の設置位置を変更する点である。
このベローズポンプ80をトナー補給装置70に用いることで、実施例1のトナー補給装置と同様な効果を奏することができる。
また、本実施例のように、本発明を可変部材としてベローズ81を有したベローズポンプ80に適用することで、次のような効果を奏することができる。実施例1で説明したダイヤフラムポンプ30などに比べ、駆動源の低速回転が可能であり、騒音を小さいくできるとともに、駆動部40のモータ41などの駆動源からの発熱によるトナーの凝集などを抑制できる。
また、上記した本実施例1と同様に、例えば、2成分現像装置に外添剤が添加されたトナーからなる補給剤を補給するトナー補給装置にも適用可能である。このように外添剤が添加されたトナーからなる補給剤を搬送する粉体搬送ポンプにおいて、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できるダイヤフラムポンプ30を提供できる。また、感光体クリーニング装置4などで除去し、回収したトナーを再利用する画像形成装置や、感光体クリーニング装置4やベルトクリーニング装置19で除去し、回収した廃トナーを廃トナー容器に搬送する粉体ポンプにも適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
ケース32などのケースと、少なくとも一部が変形可能なダイヤフラム31などの可変部材と、前記ケースと前記可変部材とで形成される作動室38などの作動室と、該作動室内に負圧が生じた際に開放され、正圧が生じた際に閉じられる吸入弁36などの吸入弁が設けられた前記ケースの開口である吸入口34などの吸入口と、前記作動室内に負圧が生じた際に閉じられ、正圧が生じた際に開放される排出弁35などの排出弁が設けられた前記ケースの開口である排出口33などの排出口とを有し、前記可変部材を変形させて前記作動室内に負圧と正圧とを交互に繰り返し生じさせ、補給剤などの粉体を搬送するダイヤフラムポンプ30などの粉体搬送ポンプにおいて、前記吸入弁及び前記排出弁の内、排出弁35などの少なくともいずれか一方と接触する前記ケースの開口周辺の接触面部材39などの接触部位の硬度を、搬送する所定の粒径以上の補給剤などの粉体の硬度よりも高くしたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できる粉体搬送ポンプを提供できる。
(態様B)
(態様A)において、吸入弁36などの前記吸入弁及び排出弁35などの前記排出弁の内、少なくとも閉じる際の衝撃が大きい側の排出弁35などの弁の硬度を、搬送する所定の粒径以上の補給剤などの粉体の硬度よりも硬度を高くしたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、より接触部位の磨耗や破損を低減できる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、前記搬送する粉体が、画像形成装置に用いられる外添剤が添加されたトナーであることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、トナーからなる現像剤を搬送する粉体搬送ポンプにおいて、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できるダイヤフラムポンプ30などの粉体搬送ポンプを提供できる。
(態様D)
(態様A)又は(態様B)において、前記搬送する粉体が、画像形成装置に用いられるトナーとキャリアとが混合されたものであることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、補給剤などのトナーとキャリアとが混合されたものを搬送するダイヤフラムポンプ30などの粉体搬送ポンプにおいて、耐久性が高く、長期に亘り搬送能力を維持できる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、接触面部材39などの前記接触部位の材質をステンレス材質などの金属材料とすることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、接触部位を、樹脂材料よりも接触角が大きな金属材料とすることで、トナーを付着し難くして接触面に介在するトナー量を少なくし、トナーの固着化を抑制できる。また、トナーの帯電による付着に対しても、金属材料は導電性であるため帯電したトナーの電荷が金属材料を通して逃がすことができ、鏡像力によるトナーの付着も抑制できる。したがって、接触部位で、トナー固着が生じてケース32と弁との接触面に凹凸ができ、圧力を発生することができなくなることを抑制できる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)のいずれかにおいて、吸入弁36などの前記吸入弁及び排出口33などの前記排出弁の内、少なくともいずれかの材質をポリイミド樹脂とすることを特徴とする粉体搬送ポンプ。
これによれば、上記実施形態で説明したように、吸入弁36及び排出口33の内、材質をポリイミド樹脂とした弁の破損や摩耗、及びトナー固着の発生を抑制できる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)のいずれかにおいて、前記可変部材がダイヤフラムポンプ30に有したダイヤフラム31などのダイヤフラムからなることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、容積式の粉体ポンプにおいて、ベローズポンプ80などの他の形式のものに比べ、小型化し易いとともに、駆動源のトルクも低くでき、駆動源も含めた粉体ポンプの小型化、低コスト化が容易である。
(態様H)
(態様A)乃至(態様F)のいずれかにおいて、前記可変部材がベローズポンプ80に有したベローズ81などのベローズからなることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、ダイヤフラムポンプ30などに比べ、駆動源の低速回転が可能であり、騒音を小さいくできるとともに、駆動部40のモータ41などの駆動源からの発熱によるトナーの凝集などを抑制できる。
(態様I)
粉体搬送ポンプを有し、搬送元から搬送先に補給剤などの粉体を搬送するトナー補給装置70などの粉体搬送装置において、前記粉体搬送ポンプとして、(態様A)乃至(態様H)のいずれかのダイヤフラムポンプ30やベローズポンプ80などの粉体搬送ポンプを有したことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、(態様A)乃至(態様H)のいずれかの粉体搬送ポンプと、同様な効果を奏することができる粉体搬送装置を提供できる。
(態様J)
トナー収容部60などの搬送元から現像装置9などの搬送先に補給剤などの粉体を搬送する粉体搬送装置を備えた複合機500などの画像形成装置において、前記粉体搬送装置として、(態様I)のトナー補給装置70などの粉体搬送装置を備えたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明したように、(態様I)の粉体搬送装置と、同様な効果を奏することができる画像形成装置を提供できる。
1 感光体ドラム
2 帯電器
3 除電ランプ
4 感光体クリーニング装置
5 中間転写ベルト
6 1次転写ローラ
7 2次転写ローラ
8 定着ローラ対
9 現像装置
11,12,13 支持ローラ
14 テンションローラ
15 シート搬送ベルト
16 支持ローラ対
17 光書込装置
18 定着装置
19 ベルトクリーニング装置
20 サブホッパ
21 ホッパケース
22a 上流側搬送スクリュ
22b 下流側搬送スクリュ
23 トナー排出口部
25 トナーエンドセンサ
30 ダイヤフラムポンプ
31 ダイヤフラム
32 ケース
33 排出口
34 吸入口
35 排出弁
35a,36a 支持部(ケース)
36 吸入弁
37 伝達部部材(ダイヤフラムポンプ)
38 作動室
39 接触面部材
40 駆動部
41 モータ
42 駆動軸
43 保持部材
44 偏心軸
53 チューブ
54 トナーダクト
60 トナー収容部
61 収納器
62 連通口
63 チューブ接続部
64 導入口
65 受け部
66 シール部材
67 トナーボトル
68 螺旋溝
69 トナー排出口
70 トナー補給装置
80 ベローズポンプ
81 ベローズ
85 伝達部部材(ベローズポンプ)
91 現像ケース
92 現像ローラ
93 攪拌・搬送スクリュ
95 ドクターブレード
100 複合機本体
101 給紙路(複合機本体)
102 レジストローラ
103 手差し給紙路
104 給紙ローラ(手差し給紙路)
105 手差しトレイ
106 排紙ローラ対
107 排紙トレイ
108 分離ローラ(手差し給紙路)
200 給紙テーブル
201 給紙カセット
202 給紙ローラ(給紙カセット)
203 分離ローラ(給紙カセット)
204 給紙路(給紙テーブル)
205 搬送ローラ(給紙テーブル)
300 スキャナ
301 コンタクトガラス
302 第1走行体
303 第2走行体
304 結像レンズ
305 読取センサ
400 原稿自動搬送装置
401 原稿台
500 複合機
L 光ビーム
P シート
S ストローク
特許第3575948号公報

Claims (11)

  1. 粉体と、ケースと、少なくとも一部が変形可能な可変部材と、前記ケースと前記可変部材とで形成される作動室と、該作動室内に負圧が生じた際に開放され、正圧が生じた際に閉じられる吸入弁が設けられた前記ケースの開口である吸入口と、前記作動室内に負圧が生じた際に閉じられ、正圧が生じた際に開放される排出弁が設けられた前記ケースの開口である排出口とを有し、前記可変部材を変形させて前記作動室内に負圧と正圧とを交互に繰り返し生じさせ、前記粉体を搬送する粉体搬送ポンプにおいて、
    前記吸入弁及び前記排出弁の内、少なくともいずれか一方と接触する前記ケースの開口周辺の接触部位の硬度を、前記粉体の硬度よりも高くしたことを特徴とする粉体搬送ポンプ。
  2. 請求項1に記載の粉体搬送ポンプにおいて、
    前記吸入弁及び前記排出弁の内、少なくとも閉じる際の衝撃が大きい側の弁の硬度を、前記粉体の硬度よりも硬度を高くしたことを特徴とする粉体搬送ポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載の粉体搬送ポンプにおいて、
    記粉体が、画像形成装置に用いられる外添剤が添加されたトナーであることを特徴とする粉体搬送ポンプ。
  4. 請求項1又は2に記載の粉体搬送ポンプにおいて、
    記粉体が、画像形成装置に用いられるトナーとキャリアとが混合されたものであることを特徴とする粉体搬送ポンプ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の粉体搬送ポンプにおいて、
    前記接触部位の材質を金属材料とすることを特徴とする粉体搬送ポンプ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一に記載の粉体搬送ポンプにおいて、
    前記吸入弁及び前記排出弁の内、少なくともいずれかの材質をポリイミド樹脂とすることを特徴とする粉体搬送ポンプ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一に記載の粉体搬送ポンプにおいて、
    前記可変部材がダイヤフラムからなることを特徴とする粉体搬送ポンプ。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一に記載の粉体搬送ポンプにおいて、
    前記可変部材がベローズからなることを特徴とする粉体搬送ポンプ。
  9. 粉体搬送ポンプを有し、搬送元から搬送先に粉体を搬送する粉体搬送装置において、
    前記粉体搬送ポンプとして、請求項1乃至8のいずれか一に記載の粉体搬送ポンプを有したことを特徴とする粉体搬送装置。
  10. 搬送元から搬送先に粉体を搬送する粉体搬送装置を備えた画像形成装置において、
    前記粉体搬送装置として、請求項9に記載の粉体搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. トナーと、前記トナーを搬送する粉体搬送ポンプを備えた画像形成装置において、
    前記粉体搬送ポンプは、ケースと、少なくとも一部が変形可能な可変部材と、前記ケースと前記可変部材とで形成される作動室と、該作動室内に負圧が生じた際に開放され、正圧が生じた際に閉じられる吸入弁が設けられた前記ケースの開口である吸入口と、前記作動室内に負圧が生じた際に閉じられ、正圧が生じた際に開放される排出弁が設けられた前記ケースの開口である排出口とを有し、前記可変部材を変形させて前記作動室内に負圧と正圧とを交互に繰り返し生じさせ、前記トナーを搬送すると共に、前記吸入弁及び前記排出弁の内、少なくともいずれか一方と接触する前記ケースの開口周辺の接触部位の硬度を、前記トナーの外添剤の硬度よりも高くしたことを特徴とする画像形成装置。
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