JP2000302242A

JP2000302242A - 粉体移送ポンプ及びそれからなる画像形成装置

Info

Publication number: JP2000302242A
Application number: JP11115273A
Authority: JP
Inventors: Norio Kikuchi; 宣男菊地
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1999-04-22
Filing date: 1999-04-22
Publication date: 2000-10-31

Abstract

(57)【要約】【課題】ダイアフラムの速い往復作動の速度に追従が
可能で粉体移送量も多く、粉体入出口との接触による磨
耗破壊が少なく耐久性が向上し、トナー不足による画像
形成動作の中断を防止する粉体移送ポンプ及びそれから
なる画像形成装置を提供する。【解決手段】往復作動するダイアフラム１と、上記ダ
イアフラム１とで作動室２を形成する本体ケース３と、
上記本体ケース３に形成されて粉体を気体との混合気と
して上記作動室２に流入、又は、から流出する複数の流
入出口４と、上記流入出口４を上記ダイアフラム１の作
動で開閉する多層構造からなる流入出口多層構造弁５と
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、粉体移送ポンプ及
びそれからなる画像形成装置に関し、更に詳しくは、粉
体を気体との混合気として移送する粉体移送ポンプ及び
それからなる電子写真方式における画像担持体上に形成
される静電潜像を顕像化する粉体のトナーを気体との混
合気として移送して画像を形成する複写機、ファクシミ
リ装置、プリンターあるいはこれらの複合機等の画像形
成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】回転することにより粉体を軸方向に移動
させるロータを包み込む通路を内部に有し、且つ、ロー
タと通路内部で複数ピッチからなる螺旋溝で接触係合さ
せて固定されたステータとを有する粉体移送ポンプは公
知である（米国特許明細書第２５０５１３６号を参
照）。電子写真方式における乾式１成分又は乾式２成分
のトナーを用いた複写機、ファクシミリ装置、プリンタ
ーあるいはこれらの複合機等の画像形成装置の現像手段
から離れた任意の位置に、トナー貯留手段やトナー供給
手段等をそれぞれ配置し、回転することにより現像剤の
粉体のトナーを軸方向に移動させるロータを包み込む通
路を内部に有し、且つ、ロータと通路内部で接触係合さ
せて固定されたステータとを有する粉体移送ポンプによ
り、新規トナーを空気との混合気として移送して、新規
トナーと空気からなる混合気を搬送手段の弾性体からな
る管内を搬送するようにした技術は公知である（特開平
7 −219329号の公報を参照）。新規トナーの補給のみな
らず、このようなステータを有する粉体移送ポンプは、
スクリューポンプであって、通称モーノポンプとも言わ
れ、トナー搬送装置の小型化と省スペース化、垂直の上
下方向にもトナーを搬送出来るという利点を活用して、
本体装置、ユニットレイアウトの自由度の向上、組立
性、メンテ性の向上、低コスト化ということで新規トナ
ーの搬送に使用されるだけでなく、同様にクリーニング
手段で回収された回収トナーを現像手段に戻して再使用
する再使用トナー分級装置の回収トナー又は再使用トナ
ー等の搬送に使用することも公知である（特開平１０−
２６０５８３号の公報を参照）。このような形式の粉体
移送ポンプを用いた場合には、粉体にエアーを供給する
ためのエアポンプが必要となり、その全体の構造が大型
化し、コストが上昇していた。更に、ステータはゴムな
どの弾性材料などによって構成されているので、このよ
うな形式の粉体移送ポンプを長期に亘って使用すると、
ステータが劣化し、永久変形により、ステータとロータ
の間の空間の密閉性が保てなくなり、粉体の移送機能が
低下していた。

【０００３】図７及び図８はこのような不具合を解決す
る従来例を示しており、ダイアフラム５１と本体ケース
５３とで作動室５２を形成して、ダイアフラム５１の往
復作動によって、耐トナー性の弾性体シートのポリウレ
タンシート等からなる流入出口弁５５の流入口弁５５ａ
を開き、流入出口５４の粉体の流入口５４ａを通して作
動室５２内へ粉体を流入させ、ダイアフラム５１の往復
作動によって、耐トナー性の弾性体シートのポリウレタ
ンシート等からなる上記流入出口弁５５の流出口弁５５
ｂを開き、上記流入出口５４の粉体の流出口５４ｂを通
して作動室５２から粉体を排出させる粉体移送ポンプ５
０も公知である（特開平１０−２９９６５８号の公報を
参照）。このような耐トナー性の弾性体シートのポリウ
レタンシート等からなる流入出口弁では、ダイアフラム
の往復作動の速度を速くすると、粉体のトナーを含んだ
空気の流入速度又は流出速度に追従出来ず、粉体のトナ
ーを気体の空気との混合気として移送する移送量が低下
する。そこで、可撓性のＰＥＴフィルムやポリエステル
フィルムを用いることにより、流入出口弁の、ダイアフ
ラムの速い往復作動の速度への追従性も向上させること
が提案されている。然し、このよう粉体移送ポンプは、
粉体の流入出口との接触による流入出口弁の磨耗破壊に
より耐久性が低下し、このような粉体移送ポンプからな
る画像形成装置はトナー不足により画像形成動作が中断
すると言う不具合が生じていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来のかかる
粉体移送ポンプ及びそれからなる画像形成装置は、ダイ
アフラムの速い往復作動の速度に追従出来なかったり、
粉体入出口との接触による入出口弁の磨耗破壊による耐
久性が低下し、このよう粉体移送ポンプからなる画像形
成装置はトナー不足による画像形成動作が中断すると言
う問題が生じていた。そこで本発明の課題は、このよう
な問題点を解決するものである。即ち、ダイアフラムの
速い往復作動の速度に追従が可能で粉体移送量も多く、
粉体入出口との接触による磨耗破壊が少なく耐久性が向
上し、トナー不足による画像形成動作の中断を防止する
粉体移送ポンプ及びそれからなる画像形成装置を提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の本発明は、粉体を気体との混合気として
移送する粉体移送ポンプにおいて、往復作動するダイア
フラムと、上記ダイアフラムとで作動室を形成する本体
ケースと、上記本体ケースに形成されて粉体を気体との
混合気として上記作動室に流入、又は、から流出する複
数の流入出口と、上記流入出口を上記ダイアフラムの作
動で開閉する多層構造からなる流入出口多層構造弁とか
らなる粉体移送ポンプであることを最も主要な特徴とす
る。請求項２の本発明は、請求項１記載の粉体移送ポン
プにおいて、流入出口多層構造弁は、少なくとも可撓性
を有する可撓性フィルム層からなる粉体移送ポンプであ
ることを主要な特徴とする。請求項３の本発明は、請求
項２記載の粉体移送ポンプにおいて、可撓性フィルム層
は、ポリエステルフィルムからなる粉体移送ポンプであ
ることを主要な特徴とする。請求項４の本発明は、請求
項２又は３記載の粉体移送ポンプにおいて、可撓性フィ
ルム層は、厚さが０．１ｍｍ以下である粉体移送ポンプ
であることを主要な特徴とする。請求項５の本発明は、
請求項１、２、３又は４記載の粉体移送ポンプにおい
て、流入出口多層構造弁は、少なくとも流入出口と接触
する部分を多層構造にした粉体移送ポンプであることを
主要な特徴とする。請求項６の本発明は、請求項１、
２、３、４又は５記載の粉体移送ポンプにおいて、流入
出口多層構造弁は、少なくとも流入出口と接触する部分
を弾性を有する弾性シート層からなる粉体移送ポンプで
あることを主要な特徴とする。請求項７の本発明は、請
求項６記載の粉体移送ポンプにおいて、弾性シート層
は、ポリウレタンシートである粉体移送ポンプであるこ
とを主要な特徴とする。

【０００６】請求項８の本発明は、請求項６又は７記載
の粉体移送ポンプにおいて、弾性シート層は、厚みが
０．１ｍｍ以上である粉体移送ポンプであることを主要
な特徴とする。請求項９の本発明は、請求項１、２、
３、４、５、６又は７記載の粉体移送ポンプにおいて、
流入出口多層構造弁は、少なくとも各層を接着する接着
シート層からなる粉体移送ポンプであることを主要な特
徴とする。請求項１０の本発明は、請求項９記載の粉体
移送ポンプにおいて、接着シート層は、粘着剤を含浸し
た不織布である粉体移送ポンプであることを主要な特徴
とする。請求項１１の本発明は、電子写真方式における
画像担持体上に形成される静電潜像を顕像化する粉体の
トナーを気体との混合気として移送して画像を形成する
画像形成装置において、形成画像を担持する画像担持体
と、上記画像担持体上に形成された静電潜像を顕像化し
てトナー像を形成する現像手段と、上記現像手段で形成
されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、上記
転写手段による転写後の上記画像担持体又は上記転写手
段に残留するトナーを回収するクリーニング手段と、上
記クリーニング手段で回収された回収トナー又は上記現
像手段に供給するトナーを移送する請求項１乃至１０に
記載の粉体移送ポンプとからなる画像形成装置であるこ
とを最も主要な特徴とする。

【０００７】

【作用】上記のように構成された粉体移送ポンプ及びそ
れからなる画像形成装置は、請求項１においては、ダイ
アフラムとで作動室を形成する本体ケースに形成され
て、粉体を気体との混合気として作動室に流入出する複
数の流入出口を、ダイアフラムの作動で多層構造からな
る流入出口多層構造弁によって開閉して粉体を移送する
ようにして、ダイアフラムの速い往復作動の速度に追従
が可能で粉体移送量も多く、粉体入出口との接触による
磨耗破壊が少なく耐久性が向上する粉体移送ポンプを提
供することが出来るようにする。請求項２においては、
ダイアフラムとで作動室を形成する本体ケースに形成さ
れて、粉体を気体との混合気として作動室に流入出する
複数の流入出口を、ダイアフラムの作動で多層構造の少
なくとも可撓性を有する可撓性フィルム層からなる流入
出口多層構造弁によって開閉して粉体を移送するように
して、ダイアフラムの速い往復作動の速度にも追従性が
優れ粉体移送量も多く、粉体入出口との接触による磨耗
破壊が少なく耐久性が向上する粉体移送ポンプを提供す
ることが出来るようにする。請求項３においては、ダイ
アフラムとで作動室を形成する本体ケースに形成され
て、粉体を気体との混合気として作動室に流入出する複
数の流入出口を、ダイアフラムの作動で多層構造の少な
くとも可撓性を有する可撓性フィルム層のポリエステル
フィルムからなる流入出口多層構造弁によって開閉して
粉体を移送するようにして、ダイアフラムの速い往復作
動の速度にも追従性が優れ粉体移送量も多く、粉体入出
口との接触による磨耗破壊が少なく耐久性が向上する粉
体移送ポンプを提供することが出来るようにする。請求
項４においては、ダイアフラムとで作動室を形成する本
体ケースに形成されて、粉体を気体との混合気として作
動室に流入出する複数の流入出口を、ダイアフラムの作
動で多層構造の少なくとも可撓性を有する厚さが０．１
ｍｍ以下の可撓性フィルム層からなる流入出口多層構造
弁によって開閉して粉体を移送するようにして、ダイア
フラムの速い往復作動の速度にも追従性が確実に優れ粉
体移送量も多く、粉体入出口との接触による磨耗破壊が
少なく耐久性が向上した粉体移送ポンプを提供すること
が出来るようにする。

【０００８】請求項５においては、ダイアフラムとで作
動室を形成する本体ケースに形成されて、粉体を気体と
の混合気として作動室に流入出する複数の流入出口を、
ダイアフラムの作動で少なくとも流入出口と接触する部
分を多層構造からなる流入出口多層構造弁によって開閉
して粉体を移送するようにして、ダイアフラムの速い往
復作動の速度に追従が可能で粉体移送量も多く、粉体入
出口との接触部分の磨耗破壊が少なく耐久性が向上する
粉体移送ポンプを提供することが出来るようにする。請
求項６においては、ダイアフラムとで作動室を形成する
本体ケースに形成されて、粉体を気体との混合気として
作動室に流入出する複数の流入出口を、ダイアフラムの
作動で少なくとも流入出口と接触する部分を弾性を有す
る弾性シート層の多層構造からなる流入出口多層構造弁
によって開閉して粉体を移送するようにして、ダイアフ
ラムの速い往復作動の速度に追従が可能で粉体移送量も
多く、粉体入出口との接触による磨耗破壊が減少し耐久
性が向上する粉体移送ポンプを提供することが出来るよ
うにする。請求項７においては、ダイアフラムとで作動
室を形成する本体ケースに形成されて、粉体を気体との
混合気として作動室に流入出する複数の流入出口を、ダ
イアフラムの作動で少なくとも流入出口と接触する部分
を弾性を有する弾性シート層のポリウレタンシートであ
る多層構造からなる流入出口多層構造弁によって開閉し
て粉体を移送するようにして、ダイアフラムの速い往復
作動の速度に追従が可能で粉体移送量も多く、粉体入出
口との接触による磨耗破壊が減少して耐久性が向上した
粉体移送ポンプを提供することが出来るようにする。請
求項８においては、ダイアフラムとで作動室を形成する
本体ケースに形成されて、粉体を気体との混合気として
作動室に流入出する複数の流入出口を、ダイアフラムの
作動で少なくとも流入出口と接触する部分を弾性を有す
る厚みが０．１ｍｍ以上である弾性シート層の多層構造
からなる流入出口多層構造弁によって開閉して粉体を移
送するようにして、ダイアフラムの速い往復作動の速度
に追従が可能で粉体移送量も多く、粉体入出口との接触
による磨耗破壊が確実に減少し耐久性が向上する粉体移
送ポンプを提供することが出来るようにする。

【０００９】請求項９においては、ダイアフラムとで作
動室を形成する本体ケースに形成されて、粉体を気体と
の混合気として作動室に流入出する複数の流入出口を、
ダイアフラムの作動で少なくとも各層を接着する接着シ
ート層からなる多層構造からなる流入出口多層構造弁に
よって開閉して粉体を移送するようにして、流入出口多
層構造弁の多層構造が可能となり、ダイアフラムの速い
往復作動の速度に追従が可能で粉体移送量も多く安定し
て、粉体入出口との接触による磨耗破壊が少なく更に耐
久性が向上した粉体移送ポンプを提供することが出来る
ようにする。請求項１０においては、ダイアフラムとで
作動室を形成する本体ケースに形成されて、粉体を気体
との混合気として作動室に流入出する複数の流入出口
を、ダイアフラムの作動で少なくとも各層を接着する接
着シート層の粘着剤を含浸した不織布である多層構造か
らなる流入出口多層構造弁によって開閉して粉体を移送
するようにして、流入出口多層構造弁の多層構造が可能
となり、ダイアフラムの速い往復作動の速度に追従が可
能で粉体移送量も多く更に安定して、粉体入出口との接
触による磨耗破壊が少なく更に耐久性が向上した粉体移
送ポンプを提供することが出来るようにする。請求項１
１においては、画像担持体上に形成された静電潜像を顕
像化してトナー像を形成する現像手段で形成されたトナ
ー像を被転写体に転写する転写手段による転写後の画像
担持体又は転写手段に残留するトナーを回収するクリー
ニング手段で回収された回収トナー又は現像手段に供給
するトナーを、請求項１乃至１０に記載の粉体移送ポン
プで中断することなく移送して補給されるようにして、
多量のトナーが消費される画像形成が行われても、ダイ
アフラムの速い往復作動の速度に追従が可能で粉体移送
量も多く、粉体入出口との接触による磨耗破壊が少なく
耐久性が向上し、トナー不足による画像形成動作の中断
を防止する粉体移送ポンプからなる画像形成装置を提供
することが出来るようにする。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図１は本発明の一実施の形
態に係る粉体移送ポンプの断面図、図２はその要部構成
図であり、ダイアフラム１との協働によって作動室２を
形成する本体ケース３には、粉体のトナー（Ｔ）と気体
の空気との混合気を、上記作動室２に流入、又は、作動
室から流出する流入出口４の流入口４ａと流出口４ｂと
が形成されている。流入出口多層構造弁５の流入口多層
構造弁５ａと流出口多層構造弁５ｂの一端部は、上記本
体ケース３の平面部３ａの流入口側平面部３ａ₁と流出
口側平面部３ａ₂に夫々接着剤で接着されており、他端
の自由端部は上記流入出口４の上記流入口４ａと上記流
出口４ｂに密着圧接している。駆動モータ１ａの回転に
より、モータ軸１ｂに固定されているクランク軸１ｃも
回転し、上記ダイアフラム１を図示の矢印Ａ方向に変形
往復作動させるようになっている。上記ダイアフラム１
の変形往復作動で上記作動室２の体積を大きくすると、
上記流入出口多層構造弁５の上記流入口多層構造弁５ａ
が図示の矢印Ｂ方向に揺動して開き、上記流入出口４の
上記流入口４ａより、粉体のトナー（Ｔ）が気体の空気
との混合気として上記作動室２に流入するが、この時の
上記流入出口多層構造弁５の上記流出口多層構造弁５ｂ
は上記流入出口４の上記流出口４ｂに密着して閉じた状
態になっている。逆に、上記ダイアフラム１の変形往復
作動で上記作動室２の体積を小さくすると、上記流入出
口多層構造弁５の上記流入口多層構造弁５ａが図示の矢
印Ｂ方向の逆方向に揺動して閉じ、上記流入出口多層構
造弁５の上記流出口多層構造弁５ｂは図示の矢印Ｃ方向
に揺動して開き、上記作動室２に流入した粉体のトナー
（Ｔ）が気体の空気との混合気として上記流入出口４の
上記流出口４ｂより排出して粉体移送ポンプ０外に送り
だして移送する。この連続動作により、気体の空気と混
合気となった粉体のトナーが、上記流入出口４の上記流
入口４ａから上記流出口４ｂへ移送される粉体移送ポン
プ０が構成される。

【００１１】上記流入出口多層構造弁５の上記流入口多
層構造弁５ａと上記流出口多層構造弁５ｂは、ポリエス
テルフィルムからなる可撓性を有する可撓性フィルム層
６、上記流入出口４の上記流入口４ａ又は上記流出口４
ｂに接触する部分の弾性を有する弾性シート層７と、上
記可撓性フィルム層６と上記弾性シート層７を接着する
接着シート層８からなる多層構造となっている。上記可
撓性フィルム層６のポリエステルフィルムの追従性を確
保する厚さは、０．１ｍｍ以下で耐久性等が考慮されて
具体的な厚さに設定することが好ましい。上記弾性シー
ト層７のポリウレタンシートの耐久性を確保する厚さ
は、０．１ｍｍ以上で追従性等を考慮して具体的な適正
厚さに設定することが好ましい。上記可撓性フィルム層
６と上記弾性シート層７を接着する上記接着シート層８
は、粘着剤８ａを含浸した不織布８ｂである。上記可撓
性フィルム層６弁は、可撓性を有する、例えば、厚さが
０．０５ｍｍのポリエステルフィルムが使用される。こ
の可撓性フィルム層６と、弾性体シート弁、例えば、厚
さが、０．２ｍｍのポリウレタンシートとの追従性を粉
体移送ポンプ０の粉体のトナーと気体の空気との混合気
の移送量（ｌ／分）と上記駆動モータ１ａの回転数（ｒ
ｐｍ）で比較した（図３を参照）。その結果、上記弾性
体シート弁は、上記駆動モータ１ａの回転数が上昇する
と３０００（ｒｐｍ）を境に追従性が低下して、粉体の
トナー（Ｔ）と気体の空気との混合気の移送量が低下し
た。然し、上記可撓性フィルム層６弁では、６０００
（ｒｐｍ）まで上記駆動モータ１ａの回転数上昇と共
に、粉体のトナー（Ｔ）と気体の空気との混合気の移送
量も上昇した。これにより、上記流入出口多層構造弁５
の上記流入口多層構造弁５ａと上記流出口多層構造弁５
ｂの追従性は、上記可撓性フィルム層６が弾性体シート
より優れていることが判明した。

【００１２】次に、上記ダイアフラム１を変形往復作動
させる上記駆動モータ１ａの回転数を３０００（ｒｐ
ｍ）とした場合の、上記流入出口多層構造弁５の上記流
入口多層構造弁５ａと上記流出口多層構造弁５ｂ、上記
可撓性フィルム層６単独から成る弁、上記弾性体シート
弁（例えば、厚さが、０．２ｍｍのポリウレタンシー
ト）との、各耐久性を粉体のトナーと気体の空気との混
合気の移送量（ｌ／分）と稼働時間で比較した（図４を
参照）。その結果、上記可撓性フィルム層６弁は、１０
００時間近傍で、上記流入出口４の上記流入口４ａと上
記流出口４ｂとの接触により磨耗破壊で穴があき、急激
に粉体のトナー（Ｔ）と気体の空気との混合気の移送量
が低下して、移送不可能となった。上記弾性体シート弁
では、急激な粉体のトナー（Ｔ）と気体の空気との混合
気の移送量の低下はないが、１０００時間近傍より徐徐
に粉体のトナー（Ｔ）と気体の空気との混合気の移送量
が低下し、１５００時間で穴があき、上記流入出口４の
上記流入口４ａと上記流出口４ｂとの接触により磨耗破
壊で穴があき、移送不可能となった。上記流入出口多層
構造弁５の上記流入口多層構造弁５ａと上記流出口多層
構造弁５ｂでは、１５００時間近傍より徐徐に粉体のト
ナー（Ｔ）と気体の空気との混合気の移送量が低下し、
２０００時間で穴があき、上記流入出口４の上記流入口
４ａと上記流出口４ｂとの接触により磨耗破壊で穴があ
き、移送不可能となった。従って、多層構造からなる上
記流入出口多層構造弁５の上記流入口多層構造弁５ａと
上記流出口多層構造弁５ｂが移送性、耐久性も優れてい
る。

【００１３】次に、上記可撓性フィルム層６と上記弾性
シート層７との接着を、上記接着シート層８と熱可塑性
樹脂接着剤とを、粉体移送ポンプ０の粉体のトナーと気
体の空気との混合気の移送量（ｌ／分）と上記駆動モー
タ１ａの回転数（ｒｐｍ）で比較した（図５を参照）。
つまり、図５では可撓性フィルム層６と上記弾性シート
層７とを接着させる手段として、接着シート層８を用い
た場合と、熱可塑性樹脂接着剤を用いた場合とを比較し
た。その結果、上記熱可塑性樹脂接着剤による接着で
は、上記粘着剤８ａを含浸した上記不織布８ｂの上記接
着シート層８に比べて、上記粉体移送ポンプ０の粉体の
トナーと気体の空気との混合気の移送量（ｌ／分）の低
下がみられた。これは、上記流入出口４の上記流入口４
ａと上記流出口４ｂに対する密着性低下、上記ダイアフ
ラム１の変形往復作動による上記流入出口多層構造弁５
の上記流入口多層構造弁５ａと上記流出口多層構造弁５
ｂの撓みにくい追従性低下によるものである。つまり、
熱可塑性樹脂接着剤による接着では流入出口多層構造弁
５が撓みにくくなり、ダイアフラムの動作に対する追随
性が低下するのである。これに対して、上記粘着剤８ａ
を含浸した上記不織布８ｂの上記接着シート層８は、弾
性体であり、流入出口多層構造弁５を撓み易くするの
で、ダイアフラムの動作に対する追従性を損なうことな
く、上記可撓性フィルム層６と上記弾性シート層７の多
層構造が可能となり、安定した上記粉体移送ポンプ０の
粉体のトナーと気体の空気との混合気の移送量（ｌ／
分）が確保できた。つまり、弁の材質としてポリエステ
ルフィルムを用いることにより耐トナー性を有した従来
の弾性シート弁に比べてダイアフラムの往復運動に対す
る追従性が高まるが、ポリエステルフィルムは流入出口
との接触による摩耗破壊が発生し易い。そこで、流入出
口と接する部分のポリエステルフィルム部分にポリウレ
タンシートを張り合せた多層構造弁とすることにより耐
久性の低下を防止したのが本発明である。また、ポリエ
ステルフィルムとポリウレタンシートとの接着について
は、接着剤によって弁が硬化して可撓性が低下すると、
流入出口に対する密着性が低下してダイアフラムの往復
運動時に弁の追従性が低下して空気流量が低下するが、
本発明のように不織布に接着剤を含浸させた接着シート
層を用いることによって弁の硬化が回避され、流入出口
に対する密着性が高まり、ダイアフラムの往復運動時に
おける弁の追従性が向上して空気流量の低下を防止でき
る。

【００１４】図６は粉体移送ポンプを備えた画像形成装
置の要部構成略図であり、上記粉体移送ポンプ０を備え
た画像形成装置１００におけるドラム形状の感光体の画
像担持体１０１は、図示しない側板に回動自在に支持さ
れており、図示しない駆動手段により図示の矢印Ｄ方向
の時計方向に回転駆動される。上記画像担持体１０１上
は、電子写真方式における作像工程により、帯電器１０
５により均一に帯電された後に、露光手段１０６による
画像部に応じて露光が行われて形成される静電潜像を、
現像手段１０２によって現像されて形成されたトナー像
を担持するようになっている。尚、上記画像担持体１０
１のドラム形状の感光体は、無端ベルト形状の感光体で
もよいし、更に、上記露光手段１０６は、図示しない
が、アナログ光学系の複写機、又は、レーザ光源と偏向
器を備えたレーザ走査光学系を用いて、画像信号に応じ
て上記画像担持体１０１上に光書込みを行なう方式にす
ればレーザプリンターの構成となり、さらに原稿読取装
置を設置すればデジタル複写機やファクシミリ装置の構
成となる。上記現像手段１０２は、上記画像担持体１０
１上に形成されて担持された静電潜像にトナー（Ｔ）を
供与する現像ローラ１０２ａ、トナー（Ｔ）を攪拌して
搬送するパドラ１０２ｂ、パドラ１０２ｃ、トナー
（Ｔ）層の高さを規制するブレード１０２ｄ、及び、こ
れらを収容して保持する容器１０２ｅとからなり、上記
粉体移送ポンプ０により混合気搬送手段９の弾性管内を
搬送されて上記容器１０２ｅ内に再利用されるリサイク
ルトナー（Ｔｔ）又は新規のトナー（Ｔｎ）が補給され
るようになっている。従って、上記現像手段１０２と別
体に設けられて図示しない現像剤貯留手段に適宜補給さ
れる新規のトナー（Ｔｎ）も、図示しない上記粉体移送
ポンプ０により上記容器１０２ｅ内に補給されるように
なっている。

【００１５】上記画像担持体１０１上に形成されて担持
された静電潜像は、上記現像手段１０２から供与される
トナー（Ｔ）により、乾式１成分又は乾式２成分の現像
方式で磁気ブラシ現像方式により可視像化される。上記
現像手段１０２の上記容器１０２ｅ内のトナー（Ｔ）
は、上記パドラ１０２ｂ、上記パドラ１０２ｃにより攪
拌されながら搬送されてトナー（Ｔ）とキャリアが摩擦
してキャリアにトナーが付着する。そして、図示しない
磁石を内蔵した上記現像ローラ１０２ａ上にトナー
（Ｔ）が磁気ブラシを形成して上記画像担持体１０１上
に搬送されるトナー（Ｔ）で現像される。給紙部１０７
は各種サイズの転写紙（Ｐ）が収容された複数の給紙カ
セットが設置されている。画像形成動作が開始される
と、上記画像担持体１０１が上記帯電器１０５により帯
電され、上記露光手段１０６からの原稿像が露光されて
静電潜像が形成される。この静電潜像は上記現像手段１
０２の乾式１成分現像剤、又は、乾式２成分のトナー
（Ｔ）によって現像され、上記画像担持体１０１上にト
ナー像が形成される。上記画像担持体１０１上のトナー
像は、上記給紙部１０７から転写紙（Ｐ）が給紙され、
レジストローラー１０８を介して上記画像担持体１０１
と転写手段１０３のニップ部の転写位置に給紙された転
写紙（Ｐ）に転写される。そしてトナー像が転写された
転写紙（Ｐ）は、上記転写手段１０３から定着ユニット
１０９に搬送され、上記定着ユニット１０９でトナー像
が転写紙（Ｐ）に定着され、定着後の転写紙（Ｐ）は排
紙ローラー１１０を介して排紙されて収納されるように
なっている。一方、トナー像転写後の上記画像担持体１
０１上に付着した残留トナー（Ｔ）又は転写ベルト１０
３ａに付着したトナー（Ｔ）は、クリーニング手段１０
４のクリーニングブレード１０４ａ又は転写クリーニン
グブレ―ド１０４ｂにより掻き落とされて、排出管１０
４ｃ又は排出管１０４ｄから気体の空気との混合気とな
り、粉体移送量も多く磨耗破壊が少なく耐久性が向上し
た上記粉体移送ポンプ０により、上記混合気搬送手段９
内の弾性管内を移送されて、上記現像手段１０２の上記
容器１０２ｅ内に中断することなく補給されるから、多
量のトナーが消費される画像形成が行われても、トナー
不足による画像形成動作の中断を防止する上記画像形成
装置１００を提供することが出来るようになった。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項１の発明によれば、ダイアフラムと
の組み合わせにより作動室を形成する本体ケースに形成
されて、粉体を気体との混合気として作動室に流入出す
る複数の流入出口を、ダイアフラムの作動で多層構造か
らなる流入出口多層構造弁によって開閉して粉体を移送
するようにしたので、ダイアフラムの速い往復作動の速
度に追従が可能で粉体移送量も多く、粉体入出口との接
触による磨耗破壊が少なく耐久性が向上した粉体移送ポ
ンプを提供することが出来るようになった。請求項２の
発明によれば、ダイアフラムとの組み合わせにより作動
室を形成する本体ケースに形成されて、粉体を気体との
混合気として作動室に流入出する複数の流入出口を、ダ
イアフラムの作動で多層構造の少なくとも可撓性を有す
る可撓性フィルム層からなる流入出口多層構造弁によっ
て開閉して粉体を移送するようにしたので、ダイアフラ
ムの速い往復作動の速度にも追従性が優れ粉体移送量も
多く、粉体入出口との接触による磨耗破壊が少なく耐久
性が向上した粉体移送ポンプを提供することが出来るよ
うになった。請求項３の発明によれば、ダイアフラムと
の組み合わせにより作動室を形成する本体ケースに形成
されて、粉体を気体との混合気として作動室に流入出す
る複数の流入出口を、ダイアフラムの作動で多層構造の
少なくとも可撓性を有する可撓性フィルム層のポリエス
テルフィルムからなる流入出口多層構造弁によって開閉
して粉体を移送するようにしたので、ダイアフラムの速
い往復作動の速度にも追従性が優れ粉体移送量も多く、
粉体入出口との接触による磨耗破壊が少なく耐久性が向
上した粉体移送ポンプを提供することが出来るようにな
った。請求項４の発明によれば、ダイアフラムとの組み
合わせにより作動室を形成する本体ケースに形成され
て、粉体を気体との混合気として作動室に流入出する複
数の流入出口を、ダイアフラムの作動で多層構造の少な
くとも可撓性を有する厚さが０．１ｍｍ以下の可撓性フ
ィルム層からなる流入出口多層構造弁によって開閉して
粉体を移送するようにしたので、ダイアフラムの速い往
復作動の速度にも追従性が確実に優れ粉体移送量も多
く、粉体入出口との接触による磨耗破壊が少なく耐久性
が向上した粉体移送ポンプを提供することが出来るよう
になった。

【００１７】請求項５の発明によれば、ダイアフラムと
の組み合わせにより作動室を形成する本体ケースに形成
されて、粉体を気体との混合気として作動室に流入出す
る複数の流入出口を、ダイアフラムの作動で少なくとも
流入出口と接触する部分を多層構造からなる流入出口多
層構造弁によって開閉して粉体を移送するようにしたの
で、ダイアフラムの速い往復作動の速度に追従が可能で
粉体移送量も多く、粉体入出口との接触部分の磨耗破壊
が少なく耐久性が向上する粉体移送ポンプを提供するこ
とが出来るようになった。請求項６の発明によれば、ダ
イアフラムとの組み合わせにより作動室を形成する本体
ケースに形成されて、粉体を気体との混合気として作動
室に流入出する複数の流入出口を、ダイアフラムの作動
で少なくとも流入出口と接触する部分を弾性を有する弾
性シート層の多層構造からなる流入出口多層構造弁によ
って開閉して粉体を移送するようにしたので、ダイアフ
ラムの速い往復作動の速度に追従が可能で粉体移送量も
多く、粉体入出口との接触による磨耗破壊が減少し耐久
性が向上する粉体移送ポンプを提供することが出来るよ
うになった。請求項７の発明によれば、ダイアフラムと
の組み合わせにより作動室を形成する本体ケースに形成
されて、粉体を気体との混合気として作動室に流入出す
る複数の流入出口を、ダイアフラムの作動で少なくとも
流入出口と接触する部分を弾性を有する弾性シート層の
ポリウレタンシートである多層構造からなる流入出口多
層構造弁によって開閉して粉体を移送するようにしたの
で、ダイアフラムの速い往復作動の速度に追従が可能で
粉体移送量も多く、粉体入出口との接触による磨耗破壊
が減少して耐久性が向上した粉体移送ポンプを提供する
ことが出来るようになった。請求項８の発明によれば、
ダイアフラムとの組み合わせにより作動室を形成する本
体ケースに形成されて、粉体を気体との混合気として作
動室に流入出する複数の流入出口を、ダイアフラムの作
動で少なくとも流入出口と接触する部分を弾性を有する
厚みが０．１ｍｍ以上である弾性シート層の多層構造か
らなる流入出口多層構造弁によって開閉して粉体を移送
するようにしたので、ダイアフラムの速い往復作動の速
度に追従が可能で粉体移送量も多く、粉体入出口との接
触による磨耗破壊が確実に減少し耐久性が向上する粉体
移送ポンプを提供することが出来るようになった。

【００１８】請求項９の発明によれば、ダイアフラムと
の組み合わせにより作動室を形成する本体ケースに形成
されて、粉体を気体との混合気として作動室に流入出す
る複数の流入出口を、ダイアフラムの作動で少なくとも
各層を接着する接着シート層からなる多層構造からなる
流入出口多層構造弁によって開閉して粉体を移送するよ
うにしたので、流入出口多層構造弁の多層構造が可能と
なり、ダイアフラムの速い往復作動の速度に追従が可能
で粉体移送量も多く安定して、粉体入出口との接触によ
る磨耗破壊が少なく更に耐久性が向上した粉体移送ポン
プを提供することが出来るようになった。請求項１０の
発明によれば、ダイアフラムとの組み合わせにより作動
室を形成する本体ケースに形成されて、粉体を気体との
混合気として作動室に流入出する複数の流入出口を、ダ
イアフラムの作動で少なくとも各層を接着する接着シー
ト層の粘着剤を含浸した不織布である多層構造からなる
流入出口多層構造弁によって開閉して粉体を移送するよ
うにしたので、流入出口多層構造弁の多層構造が可能と
なり、ダイアフラムの速い往復作動の速度に追従が可能
で粉体移送量も多く更に安定して、粉体入出口との接触
による磨耗破壊が少なく更に耐久性が向上した粉体移送
ポンプを提供することが出来るようになった。請求項１
１の発明によれば、画像担持体上に形成された静電潜像
を顕像化してトナー像を形成する現像手段で形成された
トナー像を被転写体に転写する転写手段による転写後の
画像担持体又は転写手段に残留するトナーを回収するク
リーニング手段で回収された回収トナー又は現像手段に
供給するトナーを、請求項１乃至１０に記載の粉体移送
ポンプで中断することなく移送して補給されるようにし
たので、多量のトナーが消費される画像形成が行われて
も、ダイアフラムの速い往復作動の速度に追従が可能で
粉体移送量も多く、粉体入出口との接触による磨耗破壊
が少なく耐久性が向上し、トナー不足による画像形成動
作の中断を防止する粉体移送ポンプからなる画像形成装
置を提供することが出来るようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態例を示す粉体移送ポンプを
説明する説明図である。

【図２】本発明の実施の形態例を示す粉体移送ポンプの
主要部を説明する説明図である。

【図３】本発明の実施の形態例を示す粉体移送ポンプの
他の主要部の粉体移送ポンプの混合気の移送量（ｌ／
分）と上記駆動モータ１ａの回転数（ｒｐｍ）の特性を
説明するグラフである。

【図４】本発明の実施の形態例を示す粉体移送ポンプの
他の主要部の粉体移送ポンプの混合気の移送量（ｌ／
分）と稼働時間の特性を説明するグラフである。

【図５】本発明の実施の形態例を示す粉体移送ポンプの
他の主要部の粉体移送ポンプの混合気の移送量（ｌ／
分）と上記駆動モータ１ａの回転数（ｒｐｍ）の特性を
説明するグラフである。

【図６】本発明の実施の形態例を示す粉体移送ポンプか
らなる画像形成装置を説明する説明図である。

【図７】従来の粉体移送ポンプを説明する説明図であ
る。

【図８】従来の粉体移送ポンプの主要部を説明する斜視
図である。

【符号の説明】

０粉体移送ポンプ１ダイアフラム、１ａ駆動モータ、１ｂモータ
軸、１ｃクランク軸２作動室３本体ケース、３ａ平面部、３ａ₁ 流入口側平面
部、３ａ₂ 流出口側平面部４流入出口、４ａ流入口、４ｂ流出口５流入出口多層構造弁、５ａ流入口多層構造弁、５
ｂ流出口多層構造弁６可撓性フィルム層７弾性シート層８接着シート層、８ａ粘着剤、８ｂ不織布９混合気搬送手段５０粉体移送ポンプ５１ダイアフラム５２作動室５３本体ケース５４流入出口、５４ａ流入口、５４ｂ流出口５５流入出口弁、５５ａ流入口弁、５５ｂ流出口
弁１００画像形成装置１０１画像担持体１０２現像手段、１０２ａ現像ローラ、１０２ｂ
パドラ、１０２ｃパドラ、１０２ｄブレード、１０
２ｅ容器１０３転写手段、１０３ａ転写ベルト１０４クリーニング手段、１０４ａクリーニングブ
レード、１０４ｂ転写クリーニングブレード、１０４
ｃ排出管、１０４ｄ排出管１０５帯電器１０６露光手段１０７給紙部１０８レジストローラー１０９定着ユニット１１０排紙ローラー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】粉体を気体との混合気として移送する粉
体移送ポンプにおいて、往復作動するダイアフラムと、
上記ダイアフラムとで作動室を形成する本体ケースと、
上記本体ケースに形成されて粉体を気体との混合気とし
て上記作動室に流入、又は、作動室から流出する複数の
流入出口と、上記流入出口を上記ダイアフラムの作動で
開閉する多層構造からなる流入出口多層構造弁と、から
なることを特徴とする粉体移送ポンプ。
【請求項２】請求項１記載の粉体移送ポンプにおい
て、流入出口多層構造弁は、少なくとも可撓性を有する
可撓性フィルム層からなることを特徴とする粉体移送ポ
ンプ。
【請求項３】請求項２記載の粉体移送ポンプにおい
て、可撓性フィルム層は、ポリエステルフィルムからな
ることを特徴とする粉体移送ポンプ。
【請求項４】請求項２又は３記載の粉体移送ポンプに
おいて、可撓性フィルム層は、厚さが０．１ｍｍ以下で
あることを特徴とする粉体移送ポンプ。
【請求項５】請求項１、２、３又は４記載の粉体移送
ポンプにおいて、流入出口多層構造弁は、少なくとも流
入出口と接触する部分を多層構造にしたことを特徴とす
る粉体移送ポンプ。
【請求項６】請求項１、２、３、４又は５記載の粉体
移送ポンプにおいて、流入出口多層構造弁は、少なくと
も流入出口と接触する部分が弾性を有する弾性シート層
からなることを特徴とする粉体移送ポンプ。
【請求項７】請求項６記載の粉体移送ポンプにおい
て、弾性シート層は、ポリウレタンシートであることを
特徴とする粉体移送ポンプ。
【請求項８】請求項６又は７記載の粉体移送ポンプに
おいて、弾性シート層は、厚みが０．１ｍｍ以上である
ことを特徴とする粉体移送ポンプ。
【請求項９】請求項１、２、３、４、５、６又は７記
載の粉体移送ポンプにおいて、流入出口多層構造弁は、
少なくとも各層を接着する接着シート層からなることを
特徴とする粉体移送ポンプ。
【請求項１０】請求項９記載の粉体移送ポンプにおい
て、接着シート層は、粘着剤を含浸した不織布であるこ
とを特徴とする粉体移送ポンプ。
【請求項１１】電子写真方式における画像担持体上に
形成される静電潜像を顕像化する粉体のトナーを気体と
の混合気として移送して画像を形成する画像形成装置に
おいて、形成画像を担持する画像担持体と、上記画像担
持体上に形成された静電潜像を顕像化してトナー像を形
成する現像手段と、上記現像手段で形成されたトナー像
を被転写体に転写する転写手段と、上記転写手段による
転写後の上記画像担持体又は上記転写手段に残留するト
ナーを回収するクリーニング手段と、上記クリーニング
手段で回収された回収トナー又は上記現像手段に供給す
るトナーを移送する請求項１乃至１０に記載の粉体移送
ポンプとからなることを特徴とする画像形成装置。