JP6103247B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関では、トルクショック等の発生を抑えるために、点火時期を遅角補正することがある。こうした点火時期の遅角補正は、排気温度の上昇を招くため、排気通路に設けられた触媒が熱害を受けるおそれがある。
そこで、触媒の過剰な温度上昇が懸念されるときには、例えば特許文献1に記載されているように、燃料噴射量を増量補正して燃料の気化熱を増大させることにより、排気温度や触媒温度の上昇を抑える処理が行われる。
特開2009−19521号公報
ところで、触媒の温度上昇を抑えるためには、増量補正された燃料が、遅角補正された点火の時期までに燃焼室に到達している必要がある。
ここで、例えば遅角要求に基づく実際の点火時期の遅角は速やかに実行することができるものの、増量補正された燃料を噴き切るにはある程度の期間が必要になる。また、点火時期を遅角する場合には、その点火時期遅角に先立って燃料を増量しておく必要がある。
そのため、場合によっては、点火時期の遅角補正に対して燃料噴射量の増量が間に合わない状態が生じ、触媒の温度が一時的ではあるものの、過剰に高くなるおそれがある。
なお、燃料噴射量が多くなる高負荷運転時や、クランク角速度が速くなる高回転運転時には、要求された燃料を噴き切るのに要する期間、つまり燃料の噴射期間(一般的に、燃料の噴射期間はクランク角で制御される)が長くなるため、上述したような状態が特に起きやすくなる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、点火時期遅角による触媒の過昇温を抑えることのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する内燃機関の制御装置は、点火時期の遅角要求があるときには、その遅角要求に応じた遅角補正量にて点火時期を遅角補正するとともに、点火時期の遅角補正量に応じて燃料噴射量を増量補正する。この制御装置は、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒について、その気筒の点火時期の遅角補正量が上述の遅角要求に応じた遅角補正量よりも少なくなるように制限する。
同構成によれば、点火時期の遅角補正に対して上記増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒については、その気筒の点火時期の遅角補正量が、遅角要求に応じた遅角補正量よりも少なくなるように制限される。従って、燃料の増量が間に合わない気筒において点火時期の遅角補正による排気温度の上昇が抑えられるようになり、これにより点火時期遅角による触媒の過昇温を抑えることができるようになる。
なお、燃料の噴射期間が長くなるほど、「点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒」は増えるため、点火時期の遅角補正量を制限する気筒は、例えば燃料の噴射期間等に基づいて求めることができる。
内燃機関の制御装置の一実施形態について、これが適用される内燃機関の概略構成図。 点火時期遅角を制限するときの処理手順を示すフローチャート。 各気筒での燃料噴射及び点火態様を示すタイミングチャート。
以下、内燃機関の制御装置を具体化した一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、この制御装置が適用される多気筒のエンジン1は、そのシリンダブロック2に複数のシリンダ3が備えられている(図1には1つのみ図示)。
各シリンダ3内に設けられたピストン4は、コネクティングロッド6を介してクランクシャフト5に連結されている。このコネクティングロッド6によって、ピストン4の往復運動がクランクシャフト5の回転運動へと変換される。クランクシャフト5は、変速段を自動的に切り替える自動変速機100の入力軸に接続されている。
シリンダブロック2の上部には、シリンダヘッド7が取り付けられている。シリンダ3において、ピストン4の上端とシリンダヘッド7との間には、燃焼室8が形成されている。
燃焼室8には、点火プラグ11が設けられている。また、燃焼室8に連通する吸気ポート12及び排気ポート13には、それぞれ吸気通路14及び排気通路15が接続されている。吸気ポート12には、燃料を噴射するインジェクタ16が設けられている。
シリンダヘッド7内に設けられた吸気バルブ17及び排気バルブ18は、吸気ポート12及び排気ポート13をそれぞれ開閉する。
吸気バルブ17は、吸気側カムシャフト31の回転に伴って同カムシャフト31に設けられたカムが回転することにより開閉動作する。排気バルブ18は、排気側カムシャフト32の回転に伴って同カムシャフト32に設けられたカムが回転することにより開閉動作する。
吸気側カムシャフト31の先端に設けられたタイミングプーリ33及び排気側カムシャフト32の先端に設けられたタイミングプーリ34は、タイミングベルト35を介してクランクシャフト5に駆動連結されている。クランクシャフト5が2回転すると各タイミングプーリ33、34は1回転する。
そして、エンジン1の運転時には、クランクシャフト5の回転力がタイミングベルト35及び各タイミングプーリ33、34を介して吸気側カムシャフト31及び排気側カムシャフト32に伝達される。
こうして、吸気バルブ17及び排気バルブ18は、クランクシャフト5の回転に同期して、すなわち各ピストン4の往復移動に対応して所定のタイミングで開閉動作する。
また、吸気側カムシャフト31に設けられたタイミングプーリ33には、吸気側可変動弁機構(以下、IN−VVT機構という)60aが設けられている。このIN−VVT機構60aが駆動されることで、クランクシャフト5に対する吸気側カムシャフト31の相対回転位相が変更されて吸気バルブ17のバルブタイミングが変更される。
また、排気側カムシャフト32に設けられたタイミングプーリ34には排気側可変動弁機構(以下、EX−VVT機構という)60bが設けられている。このEX−VVT機構60bが駆動されることで、クランクシャフト5に対する排気側カムシャフト32の相対回転位相が変更されて排気バルブ18のバルブタイミングが変更される。
吸気通路14の途中には、吸気脈動を抑えるサージタンク51が設けられている。サージタンク51の上流側には、アクセルペダル52の操作に基づいて開度が変更されるスロットルバルブ53が設けられている。このスロットルバルブ53の開度を変更することにより、燃焼室8内に吸入される空気の量が調節される。
点火プラグ11には、イグナイタ46から出力される高電圧が供給される。点火プラグ11の点火タイミングは、イグナイタ46からの高電圧の出力タイミングにより決定される。
そして、吸気通路14から供給される吸入空気とインジェクタ16から噴射される燃料とからなる混合気が点火プラグ11によって点火されることにより、その混合気は燃焼室8内で燃焼されて機関出力が発生する。この混合気の燃焼により発生する燃焼ガスは排気通路15に排出される。
排気通路15の途中には、燃焼室8からの排気(燃焼ガス)を浄化する触媒70が設けられている。
エンジン1には各種センサが設けられている。
例えばクランクシャフト5の近傍にはクランク角センサ41が設けられている。このクランク角センサ41は、クランクシャフト5の回転(クランク角)を検出しており、その検出結果に基づいて機関回転速度NEが検出される。また、吸気側カムシャフト31の近傍にはカム角センサ42aが設けられており、同カム角センサ42a及びクランク角センサ41の出力信号に基づいて吸気側カムシャフト31の回転位相が検出され、ひいては吸気バルブ17のバルブタイミングが検出される。同様に、排気側カムシャフト32の近傍にはカム角センサ42bが設けられており、同カム角センサ42b及びクランク角センサ41の出力信号に基づいて排気側カムシャフト32の回転位相が検出され、ひいては排気バルブ18のバルブタイミングが検出される。上記スロットルバルブ53には、その開度を検出するスロットル開度センサ54が取り付けられている。また、スロットルバルブ53の上流側には、エンジン1に吸入される吸入空気量GAに応じた出力が得られるエアフロメータ56が設けられている。
エンジン1の点火時期制御、燃料噴射量制御、あるいはIN−VVT機構及びEX−VVT機構の位相制御に基づく吸気バルブ17及び排気バルブ18のバルブタイミング制御等といった各種制御は、制御装置80によって行われる。
制御装置80は、中央処理制御装置(CPU)を備えるマイクロコンピュータを中心として構成されている。例えば制御装置80には、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)が設けられている。
また、制御装置80には、演算結果や予め記憶されたデータ等を機関停止後も保存するためのバックアップRAM、入力インターフェース、出力インターフェース等も設けられている。そして、上記各種センサからの出力信号が入力インターフェースを通じて入力されることにより、エンジン1の運転状態が検出される。
一方、出力インターフェースは、各々対応する駆動回路等を介してインジェクタ16、イグナイタ46、IN−VVT機構60a及びEX−VVT機構60bの駆動アクチュエータ等に接続されている。そして、制御装置80は、上記各種センサ等からの信号に基づき、ROM内に格納された制御プログラム及び初期データに従い、それらインジェクタ16、イグナイタ46、IN−VVT機構60a、及びEX−VVT機構60b等を制御する。
制御装置80は、機関負荷率KL(全負荷時の吸入空気量GAに対する現在の吸入空気量GAの割合)や機関回転速度NE等といった機関運転状態に基づき、点火時期や燃料噴射量を設定する。
ここで、自動変速機100の変速時に、エンジン1の出力トルクを一時的に低下させると、変速時のトルクショックを抑えることができる。そこで、自動変速機100の変速時において、制御装置80は、機関運転状態に基づき設定された点火時期を遅角補正してエンジン1の出力トルクを一時的に低下させるようにしている。
一方で、こうした点火時期の遅角補正は、排気温度の上昇を招きやすく、触媒70が熱害を受けるおそれがある。そこで、制御装置80は、点火時期の遅角補正により、触媒70の過剰な温度上昇が懸念されるときには、燃料噴射量を増量補正して燃料の気化熱を増大させることにより、排気温度や触媒温度の上昇を抑える処理、いわゆるOT増量の処理を実行する。
ここで、点火時期の遅角要求に基づく実際の点火時期の遅角は、速やかに実行することができるものの、増量補正された燃料を噴き切るにはある程度の期間が必要になる。また、点火時期を遅角する場合には、その点火時期遅角に先立って燃料を増量しておく必要がある。そのため、場合によっては、点火時期の遅角補正に対して燃料噴射量の増量が間に合わない状態が生じ、触媒70の温度が一時的ではあるものの、過剰に高くなるおそれがある。なお、触媒70の温度が、一時的であったにせよ過剰に上昇すると、触媒70の熱劣化が徐々に進行するおそれがある。また、触媒70の一時的な温度上昇は、触媒70において急激な温度分布の変化を生じさせるため、触媒70に強い熱応力が働くおそれもある。
ちなみに、燃料噴射量が多くなる高負荷運転時や、クランク角速度が速くなる高回転運転時には、要求された燃料を噴き切るのに要する期間、つまり燃料の噴射期間(一般的に、燃料の噴射期間はクランク角で制御される)が長くなる。そのため、そうした機関運転状態では、上述したような状態、つまり点火時期の遅角補正に対して燃料噴射量の増量が間に合わない状態が特に起きやすくなる。
そこで、本実施形態では、そうした点火時期遅角による触媒70の過昇温を抑えるために、図2に示すごとく、点火時期遅角を制限する処理を行うようにしている。なお、この制限処理は、制御装置80によって、各気筒の圧縮上死点前90°CA毎に実行される。
ちなみに、本実施形態では、圧縮上死点前90°CAのタイミングは、各気筒において最終点火時期が算出されるタイミングにもなっている。
本処理が開始されると、まず、自動変速機100の変速時における遅角要求が有るか否かが判定される(S100)。ここでは、例えば点火時期の遅角要求量RRがシフト時遅角要求量RRSと等しいか、つまりシフト時遅角要求量RRSが点火時期の遅角要求量RRとして設定されているか否かが判定される。
シフト時遅角要求量RRSは、各種の遅角要求のうちで、上述した自動変速機100の変速時におけるトルクショックを抑えるための遅角要求に応じた点火時期遅角量である。
なお、こうした各種の遅角要求としては、他にも、燃料カットからの復帰時におけるトルクショックを抑えるための遅角要求や、触媒70の早期暖機を図るための遅角要求などがある。また、遅角要求量RRは、点火時期を遅角補正する遅角補正量に相当する値であり、各種の遅角要求に応じた点火時期遅角量のうちで最も遅角度合の大きい値が、当該遅角要求量RRとして選択される。
ステップS100にて、変速時の遅角要求が無いと判定されるときには(S100:NO)、ステップS200にて、遅角保留実行回数DLYが「0」に設定されて、本処理は、一旦終了される。この遅角保留実行回数DLYとは、点火時期の遅角要求が有る期間内において、点火時期の遅角を実施することなく保留した回数のことである。
一方、ステップS100にて、変速時の遅角要求が有ると判定されるときには(S100:YES)、遅角保留実行回数DLYが「0」であるか否かが判定される(S110)。
そして、遅角保留実行回数DLYが「0」であるとき(S110:YES)、つまり変速時の遅角要求が有る状態で、点火時期の遅角を保留した履歴が一度もないときには、ステップS120以降の処理が実行される。
ステップS120では、遅角要求量RRに基づいて必要増量値EKが算出される。ここでは、機関回転速度NE、機関負荷率KL、及び遅角要求量RR等に基づいて触媒70の推定温度が算出される。そして、その推定温度が所定の判定温度を超える場合には、触媒70の温度を許容温度にまで低下させるために必要な燃料噴射量の増量係数である必要増量値EKが、触媒70の推定温度などに基づいて算出される。
次に、必要増量値EKや他の増量要求値などに基づき、燃料噴射量の基本値が補正されることにより、本処理での算出対象になっている1つの気筒の1回分の燃料噴射量QEが算出される(S130)。この燃料噴射量QEには、必要増量値EKが反映されているため、当該燃料噴射量QEは、上述したOT増量処理を実行するときの増量された燃料噴射量となっている。
次に、燃料噴射量QEに基づいて燃料の噴射期間ETAUが算出される(S140)。
このステップS140では、各種パラメータに基づき、燃料噴射量QEに相当する量の燃料をインジェクタ16から噴射するために必要な時間が算出され、その算出された噴射時間が、クランクシャフト5の回転角度に変換されることにより、噴射期間ETAUが算出される。こうした燃料噴射量に対応した噴射期間の算出は周知であって、適宜の態様で実施することができる。以下、そうした噴射期間の算出について、一例を説明する。
まず、燃料噴射量に対応する噴射時間[μs(マイクロ秒)]は、次式(1)から求めることができる。

噴射時間←{増量係数×(燃料密度×インジェクタ流量×燃圧補正係数×空気密度×燃焼室容積×充填効率)/目標空燃比}+無効噴射時間 …(1)

なお、上記の増量係数とは、上述した必要増量値EKや他の増量要求値を統合した係数であって、燃料噴射量の基本値を増量補正する係数である。
こうして求められた燃料の噴射時間は、機関回転速度NEに基づき、次式(2)及び次式(3)にて噴射期間[CA(クランク角)]に変換することができる。

クランクシャフトの角速度[CA/μs]←(360[CA]×機関回転速度[rpm])/(60[sec/min]×1000000[μs/sec]) …(2)

噴射期間[CA]←クランクシャフトの角速度[CA/μs]×噴射時間[μs] …(3)

次に、算出された噴射期間ETAUに応じて遅角保留設定回数MSKが算出される(S150)。この遅角保留設定回数MSKは、点火時期の遅角要求が有る期間内において、点火時期の遅角を実施することなく保留する回数のことであり、以下に説明する原理に基づいた値である。
すなわち、点火時期の遅角要求が生じたときに、既に燃料噴射が終了している気筒、または燃料噴射が実行されている最中の気筒では、点火時期の遅角補正に見合った燃料噴射量の増量は、次回の燃料噴射から反映される。
従って、それら燃料噴射が終了している気筒や燃料噴射が実行されている最中の気筒は、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わない気筒であると予測することができる。
そこで、本実施形態では、こうした燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒において、点火時期の遅角補正量を、遅角要求に応じた遅角補正量よりも少なくなるように制限することにより、上述した触媒70の過剰な温度上昇を抑えるようにしている。
より詳細には、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒では、燃料噴射量の増量が間に合うようになるまで、遅角要求に応じて設定された遅角要求量RRの値を、「0」に制限するようにしており、実質的には、点火時期の遅角補正を実施することなく保留するようにしている。
そして、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒の数、換言すれば、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される期間内でのエンジン1の点火回数が、上述の遅角保留設定回数MSKに設定される。
例えば、直列4気筒エンジンの場合には、各気筒間での点火間隔が180°CAとなっている。そして、燃料の噴射終了時期を「圧縮上死点前240°CA」と仮定する。ちなみに、物理的には、吸気下死点(圧縮上死点前180°CA)までは燃料を燃焼室内に噴射することが可能である。
この場合において、噴射期間ETAUが180°CA以下の場合には、遅角保留設定回数MSKを「2」に設定することにより、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒での点火時期の遅角補正が適切に保留される。
また、噴射期間ETAUが180°CAを超えており且つ360°CA以下の場合には、遅角保留設定回数MSKを「3」に設定することにより、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒での点火時期の遅角補正が適切に保留される。
また、噴射期間ETAUが360°CAを超えており且つ540°CA以下の場合には、遅角保留設定回数MSKを「4」に設定することにより、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒での点火時期の遅角補正が適切に保留される。
そして、噴射期間ETAUが540°CAを超えており且つ最大噴射可能期間以下の場合には、遅角保留設定回数MSKを「5」に設定することにより、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒での点火時期の遅角補正が適切に保留される。なお、最大噴射可能期間とは、物理的に燃料噴射を行うことが可能な最大期間のことであり、例えば1つの気筒について、燃料噴射に先立って行われた吸気バルブ17の開弁動作が終了した時点、つまり吸気バルブ17の閉弁時期から燃料噴射の終了時期までの間の期間がこれに相当する。一例として、1つの点火に利用される新気の吸入が「圧縮上死点前840°CA」で完了し、その新気に対する燃料噴射が「圧縮上死点前240°CA」で終了する場合、最大噴射可能期間は、「840−240=600°CA」になる。
ちなみに、噴射期間ETAUが最大噴射可能期間を超えている場合には、燃料噴射が物理的に不可能なため、例えば遅角要求量RRを本来の値よりも小さくなるように制限し、これに併せて噴射期間ETAUが最大噴射可能期間以下にまで短縮されるようにしてもよい。
なお、このように、予め定められた噴射期間の範囲毎に遅角保留設定回数MSKを予め設定しておく以外にも、例えば以下のようにして、遅角保留設定回数MSKを設定することが可能である。
すなわち噴射期間ETAUは、機関回転速度NEや機関負荷率KLに応じて変化するため、そうした機関回転速度NEや機関負荷率KL等をパラメータとした設定マップを構築しておき、その設定マップから遅角保留設定回数MSKを求めるようにしてもよい。
こうして噴射期間ETAUに応じた遅角保留設定回数MSKの算出が行われた後、あるいは上記ステップS110にて、遅角保留実行回数DLYが「0」ではないと判定されるときには(S110:NO)、遅角保留実行回数DLYが遅角保留設定回数MSK以上であるか否かが判定される(S160)。
そして、遅角保留実行回数DLYが遅角保留設定回数MSKに満たない場合には(S160:NO)、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒が存在していると判断され、この場合には、上述したように遅角要求量RRは「0」に設定されて(S170)、点火時期の遅角が保留される。
そして、遅角保留実行回数DLYに「1」が加算されることにより当該遅角保留実行回数DLYは更新され(S180)、本処理は、一旦終了される。
一方、上記ステップS160にて、遅角保留実行回数DLYが遅角保留設定回数MSK以上であると判定されるときには(S160:YES)、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が全気筒において間に合うようになったと判断される。そして、この場合には、それまで「0」に制限されていた遅角要求量RRの値として、シフト時遅角要求量RRSの値が設定されることにより(S190)、遅角要求に応じた点火時期の遅角が実施される。
そして、遅角保留実行回数DLYは「0」にリセットされて(S200)、本処理は、一旦終了される。
次に、図3を参照して、上記制限処理による作用を説明する。なお、図3に示す例はあくまでも一例である。
まず、エンジン1は直列4気筒の内燃機関であって、各気筒間での点火間隔は「180°CA」、燃料の噴射終了時期は、「圧縮上死点前240°CA」、増量補正された燃料の噴射期間ETAUは「480°CA」の場合を想定している。また、各気筒の点火順序は、「1番気筒#1→3番気筒#3→4番気筒#4→2番気筒#2」となっている。また、吸気バルブ17の開弁時期は「圧縮上死点前360°CA」であり、吸気バルブ17の閉弁時期は「圧縮上死点前120°CA」である場合を想定している。
また、各気筒において1燃焼サイクル毎に噴射される燃料と、その噴射された燃料の点火時期との対応関係を示すために、「噴射期間(n)」にて噴射された燃料が、「○」で示した点火(n)によって点火されるものとする。例えば、1番気筒#1において、時刻t1から噴射が開始されて「噴射期間(5)」内に噴射供給された燃料は、時刻t5の「点火(5)」によって点火される。
図3に示すように、時刻t0において、変速時の遅角要求が生じると、その後、各気筒では、圧縮上死点前90°CA毎に、遅角要求に対応した最終点火時期の算出や、上記制限処理の実行が行われる。また、時刻t0〜時刻t1の期間内に燃料噴射量の増量計算が行われ、時刻t1以降では、OT増量が実行されることにより、各気筒では、遅角要求量RRに応じた燃料噴射量の増量が行われる。
ここで、例えば、時刻t1において、遅角要求後の最初の点火である点火(1)が1番気筒#1において実施される場合、ここで点火される燃料は、時刻t1よりも前の時期に噴射が終了している燃料であって、OT増量が実行されていない燃料である。従って、点火(1)での点火時期を遅角補正してしまうと、遅角補正された点火時期に対して燃料噴射量の増量が不足してしまう。
また、例えば、時刻t2において、遅角要求後の2番目の点火である点火(2)が3番気筒#3において実施される場合、ここで点火される燃料も、時刻t1よりも前の時期に噴射が終了している燃料であって、OT増量が実行されていない燃料である。従って、点火(2)での点火時期を遅角補正してしまうと、遅角補正された点火時期に対して燃料噴射量の増量が不足してしまう。
また、例えば、時刻t3において、遅角要求後の3番目の点火である点火(3)が4番気筒#4で実施される場合、ここで点火される燃料は、時刻t1において既に燃料噴射の実行中であった燃料(時刻t1よりも前の時期に噴射が開始されている噴射期間(3)で噴射された燃料)であり、OT増量が実行されていない燃料である。従って、点火(3)での点火時期を遅角補正してしまうと、遅角補正された点火時期に対して燃料噴射量の増量が不足してしまう。
また、例えば、時刻t4において、遅角要求後の4番目の点火である点火(4)が実施される場合、ここで点火される燃料も、時刻t1において既に燃料噴射の実行中であった燃料(時刻t1よりも前の時期に噴射が開始されている噴射期間(4)で噴射された燃料)であり、OT増量が実行されていない燃料である。従って、点火(4)での点火時期を遅角補正してしまうと、遅角補正された点火時期に対して燃料噴射量の増量が不足してしまう。
この点、本実施形態では、上述したごとく、遅角補正された点火時期に対して燃料噴射量の増量が不足してしまうことを抑えるために、上述の制限処理が実行される。そのため、例えば図3に示す一例の場合には、噴射期間ETAUが360°CAであるため、遅角保留設定回数MSKは「4」に設定される。従って、点火時期の遅角要求がなされた後の最初の点火である1番気筒#1での点火(1)、点火時期の遅角要求がなされた後の2番目の点火になる3番気筒#3での点火(2)、点火時期の遅角要求がなされた後の3番目の点火になる4番気筒#4での点火(3)、点火時期の遅角要求がなされた後の4番目の点火になる2番気筒#2での点火(4)では、遅角要求量RRが「0」に設定される。これにより、点火(1)、点火(2)、点火(3)、及び点火(4)では、点火時期の遅角補正が保留される。
そして、点火時期の遅角要求がなされた後の5番目の点火になる、時刻t5での1番気筒#1における点火(5)から、点火時期の遅角補正が開始される。この点火(5)以降において点火される気筒では、OT増量処理によって増量された燃料に対して点火が行われる。例えば、1番気筒#1の点火(5)において点火される燃料は、OT増量処理によって増量された燃料量に基づき算出された噴射期間(5)(時刻t1〜時刻t3の期間)おいて噴射された燃料であり、遅角補正された点火時期に対して燃料増量が間に合っている燃料である。従って、点火(5)以降の点火では、点火時期の遅角補正に伴うOT増量の効果が十分に得られ、その結果、触媒70の過剰な温度上昇が適切に抑えられるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)点火時期の遅角要求量RRに応じて燃料噴射量を増量補正するに際して、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒については、その気筒の点火時期の遅角要求量RRを、遅角要求に応じた遅角要求量RRよりも少なくなるように制限している。
より詳細には、燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒については、燃料噴射量の増量が間に合うようになるまで、遅角要求量RRを「0」に制限することにより、点火時期の遅角補正を保留するようにしている。
従って、燃料の増量が間に合わない気筒において点火時期の遅角補正による排気温度の上昇が抑えられるようになり、これにより点火時期遅角による触媒70の過昇温を抑えることができるようになり、例えば触媒70に対する熱害などを抑えることができるようになる。
(2)燃料の噴射期間ETAUに応じて点火時期の遅角補正を制限する回数、つまり上記遅角保留設定回数MSKを設定するようにしている。従って、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わない気筒を適切に予測することができる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、点火時期の遅角要求量RRを制限するに際して、その値を「0」にすることにより、点火時期の遅角を実施することなく保留するようにした。この他、点火時期の遅角要求量RRを制限するに際して、遅角要求量RRの値を「0」にするのでなく、少なくとも遅角要求に応じて求められた遅角要求量RRよりも少なくなるように制限してもよい。この場合でも、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒については、点火時期の遅角要求量RRが、本来の補正量よりも少なくなるため、燃料噴射量に対して点火時期の遅角量が多すぎることによる触媒70の温度上昇を抑えることができる。
・種々の要因により噴射期間ETAUを十分に確保することができない場合には、上記態様で算出された噴射期間ETAUを噴射可能な期間にまで短縮し、その短縮された噴射期間に応じて遅角要求量RRを制限するようにしてもよい。この場合には、短くされた噴射期間に応じて遅角要求量RRも少なくされるため、噴射期間の短縮によるOT増量効果の減少を、遅角要求量RRの制限によって補うことができる。従って、この場合にも、点火時期遅角による触媒70の過昇温を抑えることができる。
例えば、各気筒の圧縮上死点前90°CAで計算される最終点火時期算出タイミングから、即時に増量された燃料噴射を開始したとしても、その最初の1回目の噴射については、噴射可能な最大期間は810°CAになる。そのため、噴射期間ETAUを十分に確保することができない一例として、噴射期間ETAUが810°CAを超える値に設定された場合等を挙げることができる。
・自動変速機100の変速スケジュール、機関回転速度NE、機関負荷率KL等から変速時の遅角要求を予測する。そして、変速時の遅角要求がまもなく発生すると予測されたときには、点火時期の遅角に先立って、燃料噴射量の増量処理(上記OT増量処理)を開始するようにしてもよい。この場合には、点火時期の遅角が行われるときには、すでに燃料が増量されているため、これによっても点火時期遅角による触媒70の過昇温を抑えることができる。
・変速時の遅角要求があるときに、点火時期の遅角要求量RRを制限するようにしたが、その他の遅角要求があるときに、点火時期の遅角要求量RRを制限するようにしてもよい。この場合でも、点火時期遅角による触媒70の過昇温を抑えることができる。
・上述した制限処理の実行タイミングや最終点火時期の算出タイミングは、圧縮上死点前90°CAであったが、この他のタイミングに変更してもよい。
・触媒70の推定温度を機関回転速度NEや機関負荷率KL等に基づいて算出するようにしたが、機関運転状態に関連する他のパラメータに基づいて触媒70の推定温度を算出するようにしてもよい。例えば、排気温度を検出する排気温度センサを排気通路15に設け、その検出される排気温度に基づいて触媒70の推定温度を算出するようにしてもよい。また、触媒70の温度を直接検出するようにしてもよい。
・エンジン1は、吸気ポート12内に燃料を噴射する、いわゆるポート噴射型のエンジンであった。この他、燃焼室8内に直接燃料を噴射する、いわゆる筒内噴射型のエンジンの場合でも、上記実施形態と同様な問題が起こり得る。そのため、そうした筒内噴射型のエンジンにおいても、上述した制限処理を実行することにより、上記実施形態に準じた作用効果を得ることができる。
1…エンジン、2…シリンダブロック、3…シリンダ、4…ピストン、5…クランクシャフト、6…コンロッド、7…シリンダヘッド、8…燃焼室、11…点火プラグ、12…吸気ポート、13…排気ポート、14…吸気通路、15…排気通路、16…インジェクタ、17…吸気バルブ、18…排気バルブ、31…吸気側カムシャフト、32…排気側カムシャフト、33、34…タイミングプーリ、35…タイミングベルト、41…クランク角センサ、42a…カム角センサ、42b…カム角センサ、46…イグナイタ、51…サージタンク、52…アクセルペダル、53…スロットルバルブ、54…スロットル開度センサ、56…エアフロメータ、60a…吸気側可変動弁機構(IN−VVT機構)、60b…排気側可変動弁機構(EX−VVT機構)、70…触媒、80…制御装置、100…自動変速機。

Claims (1)

  1. 点火時期の遅角要求があるときには、その遅角要求に応じた遅角補正量にて点火時期を遅角補正するとともに、前記遅角補正量に応じて燃料噴射量を増量補正する内燃機関の制御装置であって、
    点火時期の遅角補正に対して前記増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒について、当該気筒の点火時期の前記遅角補正量が前記遅角要求に応じた遅角補正量よりも少なくなるように制限する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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