JP6102656B2 - 画像形成装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置およびその製造方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体を露光してその表面に静電潜像を形成し、この静電潜像に現像剤を供給して現像剤像とし、この現像剤像を記録シートなどに転写することで記録シート上に画像を形成するように構成されている。そして、このような画像形成装置において良好な画像を形成するためには、転写電流や帯電バイアス、転写後の除電光量などの制御パラメータを適切に設定する必要がある。この制御パラメータは、感光体の特性に依存する。
感光体の特性は、感光体の製造メーカや、製造ロットによって微妙に異なるため、従来、感光体を識別するために、感光体の回転に伴って回転する部材にスリットの配置を利用した識別情報を設けたり(特許文献1)、感光体または感光体を備えるカートリッジにICタグを設けたりする(特許文献2)構成が採用されている。
特開2002−244534号公報 特開2006−178353号公報
しかしながら、上記の特許文献のような構成であると、感光体または感光体を備えるカートリッジに、感光体を識別するための情報を組み込んでおかねばならず、製造工程上、煩雑であるという問題がある。
そこで、本発明は、簡易な構成で感光体を識別することができる画像形成装置および特定の感光体を識別した上で製造する画像形成装置の製造方法を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するための本発明に係る画像形成装置は、感光体と、当該感光体を帯電させるための帯電器と、感光体を露光するための露光装置と、感光体に現像剤を供給する現像部材と、感光体との間で電流を流すことが可能な検出部材とを含む画像形成部と、当該画像形成部の動作を制御する制御部とを備え、感光体を識別可能に構成されている。
そして、制御部は、露光装置を制御して、感光体の全走査幅のうち第1割合を露光して第1露光部を形成し、および、第1割合よりも小さな第2割合を露光して第2露光部を形成するテスト露光部と、検出部材を制御して、第1露光部に第1テスト電流を流したときの第1電圧、第2露光部に第1テスト電流を流したときの第2電圧、第1露光部に第1テスト電流よりも大きな第2テスト電流を流したときの第3電圧、および、第2露光部に第2テスト電流を流したときの第4電圧を取得するテスト通電部と、テスト通電部が取得した第1〜第4電圧に基づいて感光体を識別する感光体識別部とを備える。
感光体は、露光されると表面電位が変化することにより、露光された部分と露光されていない部分とで電流の流れやすさが異なる。また、この流れやすさは、感光体と検出部材との間で流す電流の大きさによって異なる。本発明者等は、異なる2つの電流値で感光体と検出部材との間で電流を流した場合に、感光体の種類によって、第1露光部における電圧の差(第1電圧と第3電圧の差)と第2露光部における電圧の差(第2電圧と第4電圧の差)に違いがあることを見出した。そのため、画像形成装置の制御部に、これらの第1〜第4電圧に基づいて感光体を識別する感光体識別部を設けることで、感光体を識別し、感光体に応じた適切な画像形成動作を実現することが可能となる。そのため、本発明の画像形成装置では、感光体を識別して、画像形成のための制御パラメータを感光体に適した値を選択するなどして、良好な画像を形成することができる。そして、この構成では、感光体を識別するために、個々の感光体を識別するための情報を感光体に組み込んでおく必要がないので、簡易な構成で感光体を識別することができる。
前記した装置において、感光体識別部は、第1電圧と第2電圧の差と、第3電圧と第4電圧の差とを比較して感光体を識別することができる。
また、前記した装置において、感光体識別部は、第1電圧と第3電圧から求まる第1露光部の電流−電圧特性における勾配と、第2電圧と第4電圧から求まる第2露光部の電流−電圧特性における勾配とを比較して感光体を識別することができる。
また、前記した課題を解決する本発明は、感光体と、当該感光体を帯電させるための帯電器と、感光体を露光するための露光装置と、感光体に現像剤を供給する現像部材と、感光体との間で電流を流すことが可能な検出部材とを含む画像形成部と、当該画像形成部の動作を制御する制御部とを備え、感光体を識別可能に構成された画像形成装置である。
そして、制御部は、露光装置を制御して、感光体の全走査幅のうち第1割合を露光して第1露光部を形成し、および、第1割合よりも小さな第2割合を露光して第2露光部を形成するテスト露光部と、検出部材を制御して、第1露光部に第1テスト電圧を印加したときの第1電流、第2露光部に第1テスト電圧を印加したときの第2電流、第1露光部に第1テスト電圧よりも大きな第2テスト電圧を印加したときの第3電流、および、第2露光部に第2テスト電圧を印加したときの第4電流を取得するテスト通電部と、テスト通電部が取得した第1〜第4電流に基づいて感光体を識別する感光体識別部とを備える。
前記したように、感光体は、露光されると表面電位が変化することにより、露光された部分と露光されていない部分とで電流の流れやすさが異なる。また、この流れやすさは、感光体と検出部材との間で流す電流の大きさによって異なる。このため、異なる2つの電圧値で感光体と検出部材との間で電流を流した場合に、感光体の種類によって、第1露光部における電流の差(第1電流と第3電流の差)と第2露光部における電流の差(第2電流と第4電流の差)に違いが出る。そこで、画像形成装置の制御部に、これらの第1〜第4電流に基づいて感光体を識別する感光体識別部を設けることで、感光体を識別し、感光体に応じた適切な画像形成動作を実現することが可能となる。そのため、本発明の画像形成装置では、感光体を識別して、画像形成のための制御パラメータを感光体に適した値を選択するなどして、良好な画像を形成することができる。そして、この構成では、感光体を識別するために、個々の感光体を識別するための情報を感光体に組み込んでおく必要がないので、簡易な構成で感光体を識別することができる。
この装置において、感光体識別部は、第1電流と第2電流の差と、第3電流と第4電流の差とを比較して感光体を識別することができる。もしくは、感光体識別部は、第1電流と第3電流から求まる第1露光部の電流−電圧特性における勾配と、第2電流と第4電流から求まる第2露光部の電流−電圧特性における勾配とを比較して感光体を識別することができる。
前記した各装置において、検出部材は、例えば、感光体と検出部材との間を通る転写媒体に感光体上の現像剤像を転写するための転写部材である。
そして、この転写部材は、イオン導電性の材料を含んで構成することができる。イオン導電性の材料は、湿度により電流の流れやすさ(電気抵抗値)が大きく変化するが、本発明の装置のように、電圧値の差の比較や、電流値の差の比較などを用いて感光体を識別すると、湿度による影響が小さくなるので、感光体を正しく識別しやすくなる。
前記した各装置において、第1割合は、100%であり、第2割合は、0%であることが望ましい。
このように、第1割合と第2割合の差を大きくすることで、電圧値の差や、電流値の差に違いが出やすくなるので、感光体を正しく識別しやすくなる。
前記した各装置において、制御部は、テスト通電部により検出部材に通電する際に、現像部材を感光体から離間させることが望ましい。また、制御部は、テスト通電部により検出部材に通電する際に、現像部材から感光体へ現像剤が移動しないように現像部材の電位を制御することが望ましい。
このようにすれば、第1露光部および第2露光部に現像剤が載っていない状態で電流や電圧が検出されるので、現像剤の影響を受けず、感光体を正しく識別しやすくなる。
前記した各装置において、制御部は、印刷ジョブを受信した後、画像形成動作を開始する前に、感光体の識別動作を実行することができる。
また、前記した各装置において、画像形成部を内部に収容する筐体と、筐体の一部を開閉するカバー部材と、当該カバー部材の開閉を検出するセンサとをさらに備えることができる。この場合、制御部は、センサによりカバー部材が閉まったことを検出した場合に、感光体の識別動作を実行することができる。
前記した課題を解決する本発明は、感光体と、当該感光体を帯電させるための帯電器と、感光体を露光するための露光装置と、感光体に現像剤を供給する現像部材と、前記感光体との間で電流を流すことが可能な検出部材とを含む画像形成部を備えた画像形成装置の製造方法である。
この製造方法は、露光装置により、感光体の全走査幅のうち第1割合を露光して第1露光部を形成する工程と、検出部材により、第1露光部に第1電流を流したときの第1電圧、および、第1露光部に第1電流よりも大きな第2電流を流したときの第3電圧を取得する工程と、露光装置により、感光体の全走査幅のうち第1割合よりも小さな第2割合を露光して第2露光部を形成する工程と、検出部材により、第2露光部に第1電流を流したときの第2電圧、および、第2露光部に第2電流を流したときの第4電圧を取得する工程と、第1電圧と第2電圧の差よりも第3電圧と第4電圧の方が小さい場合に合格品とし、第1電圧と第2電圧の差よりも第3電圧と第4電圧の方が小さくない場合に不合格品として感光体を識別する工程とを有する。
このような製造方法によれば、簡易な方法で感光体を識別して画像形成装置を製造することができる。そして、この製造方法により合格品として製造される画像形成装置は、第1電圧と第2電圧の差よりも第3電圧と第4電圧の方が小さいものであるので、通常の感光体よりも、印字面積率の違いによる電圧の変化が小さい感光体であり、印字面積率によらず良好な印字を行うことができる。
本発明の画像形成装置では、感光体を識別するために、個々の感光体を識別するための情報を感光体に組み込んでおく必要がないので、簡易な構成で感光体を識別することができる
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラープリンタの概略構成を示す図である。 現像ローラの離間を説明する図である。 制御部を説明するブロック図である。 第1実施形態における感光体の識別を説明する図であり、(a)感光体Aの転写電流と転写バイアスの関係を示すグラフと、(b)感光体Bの転写電流と転写バイアスの関係を示すグラフである。 第1実施形態における印刷ジョブを受信したときの感光体の識別処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における感光体の識別処理の他の例を示すフローチャートである。 第2実施形態における印刷ジョブを受信したときの感光体の識別処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における感光体の識別を説明する図であり、(a)感光体Aの転写電流と転写バイアスの関係を示すグラフと、(b)感光体Bの転写電流と転写バイアスの関係を示すグラフである。 第2実施形態における感光体の識別処理の他の例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る画像形成装置の製造方法を説明するフローチャートである。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、方向は、カラープリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、手前側を「右」、奥側を「左」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
<カラープリンタの概略構成>
図1に示すように、カラープリンタ1は、筐体10内に、給紙部20と、画像形成部30とを有している。筐体10の上側には、後側を支点として上下に回動可能に構成された、筐体10の上部を開閉するカバー部材の一例としてのアッパーカバー12が設けられている。筐体10内の上部前方には、アッパーカバー12の開閉を検出するセンサの一例としてのカバーセンサ103が設けられている。
給紙部20は、筐体10内の下部に設けられ、転写媒体の一例としての用紙Sを収容する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から記録シートの一例としての用紙Sを画像形成部30に供給する供給機構22とを主に備えている。給紙トレイ21内の用紙Sは、供給機構22によって1枚ずつ分離されて画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、露光装置の一例としての4つのLEDユニット40と、4つのプロセスユニット50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とから主に構成されている。
LEDユニット40は、感光体の一例としての感光体ドラム51の上方に対向して配置され、その下端に左右方向に配列された図示しない複数のLED(Light Emitting Diode)を備えている。このLEDユニット40は、画像データに基づいて発光部が明滅することで、感光体ドラム51の表面を露光する。また、LEDユニット40は、保持部14を介してアッパーカバー12に保持されており、アッパーカバー12を開くことで感光体ドラム51から離間するように構成されている。
プロセスユニット50は、アッパーカバー12と給紙トレイ21との間で前後方向に並んで配置されており、アッパーカバー12が開かれた状態において筐体10に対し着脱可能に装着される構成となっている。各プロセスユニット50は、感光体ドラム51と、感光体ドラム51を帯電させるための帯電器52と、感光体ドラム51に現像剤の一例としてのトナーを供給するための現像部材の一例である現像ローラ53と、供給ローラ54と、層厚規制ブレード55と、正帯電性のトナーを収容するトナー収容部56と、感光体ドラム51との間で電流を流すことで感光体ドラム51上のトナーを一時的に除去して保持し、または、保持したトナーを感光体ドラム51に戻すことができるクリーニングローラ57とを主に備えている。
プロセスユニット50は、公知のように、感光体ドラム51を支持する感光体カートリッジ50Aに対して、現像ローラ53を支持するとともにトナーを収容した現像カートリッジ50Bが着脱可能に構成されている。機構の詳細な説明は省略するが、公知のように、現像カートリッジ50Bは、感光体ドラム51に対して上下に移動可能に構成されており、印字をしない場合や、モノクロ印字の場合に、一部またはすべての現像カートリッジ50Bが上方に移動することで、図2に示すように、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間することができるように構成されている。
図1に戻り、転写ユニット70は、給紙部20とプロセスユニット50との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、無端状のベルトからなる搬送ベルト73と、検出部材の一例としての4つの転写ローラ74とを主に備えている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に張設され、外側の面が各感光体ドラム51に対向配置されており、その内側には各転写ローラ74が各感光体ドラム51との間で搬送ベルト73を挟持するように配置されている。
転写ローラ74は、感光体ドラム51との間で電流を流すことで感光体ドラム51の表面のトナー像を、搬送ベルト73で搬送されている用紙S上に転写することが可能である。転写ローラ74は、金属の軸74Aと、軸74Aを覆うように設けられたイオン導電性のゴムからローラ部74Bとを備えて構成されている(図2参照)。
定着ユニット80は、プロセスユニット50および転写ユニット70の後方に設けられ、加熱ローラ81と、加熱ローラ81に対向して配置されて加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを主に備えている。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光体ドラム51の表面が、帯電器52により一様に帯電された後、各LEDユニット40から照射されるLED光により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光体ドラム51上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
また、トナー収容部56内のトナーが、供給ローラ54の回転により現像ローラ53に供給され、現像ローラ53の回転により現像ローラ53と層厚規制ブレード55との間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ53上に担持される。
現像ローラ53上に担持されたトナーは、現像ローラ53が感光体ドラム51に対向して接触するときに、感光体ドラム51上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム51上でトナーが選択的に担持されて静電潜像が可視像化され、反転現像によりトナー像が形成される。
次に、搬送ベルト73上に供給された用紙Sが各感光体ドラム51と各転写ローラ74との間を通過することで、各感光体ドラム51上に形成されたトナー像(現像剤像)が用紙S上に転写される。
そして、用紙Sが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙S上に転写されたトナー像が熱定着される。
定着ユニット80の後方には搬送ローラ15が設けられ、上方には排出ローラ16が設けられている。定着ユニット80から排出された用紙Sは、搬送ローラ15および排出ローラ16によって筐体10の外部に排出されて排紙トレイ13に蓄積されるようになっている。
<感光体ドラムの識別のための構成>
カラープリンタ1は、画像形成部30の動作を制御する制御部100を有しており、制御部100により、筐体10に装着されたプロセスユニット50に含まれる感光体ドラム51の種類(ここでは、一例として感光体Aまたは感光体Bの2種類とする)を識別することが可能に構成されている。
図3に示すように、制御部100は、感光体ドラム51を識別するための構成として、テスト露光部110と、テスト通電部120と、感光体識別部130と、画像形成実行部140と、記憶部190とを有している。
テスト露光部110は、LEDユニット40を制御して、感光体ドラム51の全走査幅のうち第1割合を露光して第1露光部を形成し、および、第1割合よりも小さな第2割合を露光して第2露光部を形成する手段である。第1割合および第2割合の値は任意であるが、第1割合と第2割合の差が大きいほど、取得される電圧値や電流値の差の違いが大きくなって感光体を正しく識別しやすくなる。本実施形態においては、第1割合と第2割合の差をできるだけ大きくするため、第1割合は100%であり、第2割合は、0%である。
テスト通電部120は、転写ローラ74を定電流制御して、第1露光部に第1テスト電流IT1を流したときの第1電圧V1、第2露光部に第1テスト電流IT1を流したときの第2電圧V2、第1露光部に第1テスト電流IT1よりも大きな第2テスト電流IT2を流したときの第3電圧V3、および、第2露光部に第2テスト電流IT2を流したときの第4電圧V4を取得する手段である。
テスト通電部120は、取得した第1〜第4電圧V1〜V4を感光体識別部130へ出力する。
感光体識別部130は、テスト通電部120が取得した第1電圧V1、第2電圧V2、第3電圧V3および第4電圧V4に基づいて感光体を識別する手段である。本実施形態において、感光体識別部130は、第1電圧V1と第2電圧V2の差と、第3電圧V3と第4電圧V4の差とを比較するため、比較値D1を、
D1=|V1−V2|−|V3−V4|
により計算する。そして、この比較値D1を所定のしきい値Vthと比較して、しきい値Vthよりも大きければ感光体ドラム51が感光体Aであると識別し、しきい値Vthよりも大きくなければ感光体ドラム51が感光体Bであると識別する。感光体識別部130は、感光体ドラム51の識別結果を、画像形成実行部140へ出力する。
ここで、このような比較値D1により感光体ドラム51の種類を識別できる理由について説明する。図4(a)、(b)に転写電流と転写バイアス(電圧)の関係を示すように、感光体は、非露光時と全幅露光時とで転写バイアスの値が異なる。これは、感光体の表面が露光されて表面電位が変化したことに起因している。一般的に、多くの感光体は、図4(b)に示すように、非露光時と全幅露光時のグラフが略平行となるのであるが、一部の感光体では、図4(a)に示すように、非露光時のグラフの勾配に対して全幅露光時のグラフの勾配が小さくなる。そこで、この勾配の違いを利用して、感光体を識別することが可能となる。
なお、本発明においては、単に、全幅露光時のグラフの勾配がいくつであるかを見ることで感光体を識別するのではなく、全幅露光時のグラフと非露光時のグラフの勾配の差を利用して感光体を識別することで、湿度の変化による転写ローラ74の電気抵抗値の変化の影響を受けないようにしている。転写ローラ74は、湿度により電気抵抗が変化し、特に、本実施形態のようにイオン導電性の材料を採用している場合には、湿度の変化に応じて電気抵抗値が非常に大きく変化する。そのため、図4に示した電流−電圧特性における勾配は、湿度の影響を大きく受けるので、勾配の絶対値から感光体を識別しようとしても感光体ドラム51を正しく識別できない可能性がある。しかし、湿度が変化しても、非露光時と全幅露光時の電流−電圧特性のグラフの勾配に差は出るので、この勾配の差と相関がある値(本実施形態では比較値D1)を検証することで感光体ドラム51を正しく識別することが可能となるのである。
画像形成実行部140は、感光体識別部130が識別した感光体の種類に応じ、記憶部190から適切な制御パラメータを取得するとともに、この制御パラメータを用いて画像形成部30を制御して画像形成を実行するように構成されている。
記憶部190は、本実施形態における制御部100の動作に必要な各種のしきい値や、計算に必要な値を適宜記憶する。また、記憶部190は、感光体の種類に対応して、画像形成部30を制御するための制御パラメータを記憶している。なお、制御パラメータには、例えば、転写電流、転写バイアス、クリーニングローラ57にかけるクリーニングバイアス、帯電器52にかける帯電バイアス、LEDユニット40の露光出力などが含まれる。また、感光体ドラム51を露光して除電する除電器がある場合には、除電器の除電光量なども制御パラメータに含まれる。
以上のような構成のカラープリンタ1における、感光体ドラム51を識別するための動作について説明する。感光体ドラム51を識別する契機としては、印刷ジョブを受信した場合や、アッパーカバー12が閉じられた場合などがあるが、ここでは前者の場合を説明する。
図5に示すように、カラープリンタ1は、印刷ジョブを受信すると(S101,Yes)、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間させる(S102)。これにより、感光体ドラム51の識別処理中に現像ローラ53から感光体ドラム51にトナーが移動することが確実に防止される。
そして、制御部100は、感光体ドラム51と転写ユニット70の動作を開始する(S102)。ここでの感光体ドラム51と転写ユニット70の動作は、感光体ドラム51および転写ローラ74の回転動作であり、画像形成のための動作ではない。なお、このとき、帯電器52へ帯電バイアスを印加する。
次に、テスト露光部110は、LEDユニット40を制御して、感光体ドラム51の走査幅の100%の割合(全幅)を露光する(S110)。そして、この露光を続けながら、テスト通電部120が、転写ローラ74を第1テスト電流IT1で定電流制御して転写バイアスをかけ(S111)、そのときの第1電圧V1を取得する(S112)。その後、テスト通電部120は、転写ローラ74を第2テスト電流IT2で定電流制御して転写バイアスをかけ(S113)、そのときの第3電圧V3を取得する(S114)。
次に、テスト露光部110は、LEDユニット40を制御して、感光体ドラム51の露光を停止する(S120)。そして、この露光を停止させたまま、テスト通電部120が、転写ローラ74を第1テスト電流IT1で定電流制御して転写バイアスをかけ(S121)、そのときの第2電圧V2を取得する(S122)。その後、テスト通電部120は、転写ローラ74を第2テスト電流IT2で定電流制御して転写バイアスをかけ(S123)、そのときの第4電圧V4を取得する(S124)。
このようにして、テスト通電部120により第1〜第4電圧V1〜V4が取得されると、感光体識別部130は、比較値D1を、
D1=|V1−V2|−|V3−V4|
により計算する(S130)。そして、感光体識別部130は、比較値D1としきい値Vthとを比較し、比較値D1がしきい値Vthよりも大きければ(S131,Yes)、感光体ドラム51が感光体Aであると識別する(S132)。そして、画像形成実行部140は、記憶部190から感光体Aに適した制御パラメータを取得する(S133)。
一方、比較値D1がしきい値Vthよりも大きくなければ(S131,No)、感光体識別部130は、感光体ドラム51が感光体Bであると識別する(S134)。そして、画像形成実行部140は、記憶部190から感光体Bに適した制御パラメータを取得する(S135)。
そして、画像形成実行部140は、感光体ドラム51の種類に応じて取得された制御パラメータを用いて画像形成を実行する(S136)。
このようにして、本実施形態のカラープリンタ1によれば、感光体ドラム51の種類が感光体Aであるか感光体Bであるかを識別して、感光体ドラム51の種類に応じた適切な画像形成動作を実現することが可能となる。そして、本実施形態のようにして感光体ドラム51を識別すると、感光体ドラム51を識別するために、個々の感光体ドラム51を識別するための情報を感光体ドラム51に組み込んでおく必要がないので、簡易な構成で感光体ドラム51を識別することができる。
そして、本実施形態では、感光体識別部130は、非露光時と全幅露光時の電流−電圧特性のグラフの勾配と相関する値である比較値D1を用いて感光体ドラム51を識別するので、湿度の影響をあまりうけることなく、正確に感光体ドラム51を識別することができる。
また、本実施形態では、検出部材として、画像形成装置が通常備える転写ローラ74を用いているので、コストを上昇させることなく感光体ドラム51の識別が可能である。
また、本実施形態のカラープリンタ1は、第1割合を100%とし、第2割合を0%としているので、第1割合と第2割合の差を大きくとって、感光体を正しく識別することができる。
さらに、テスト通電部120により転写ローラ74に通電する際に、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間させているので、第1露光部および第2露光部にトナーが載っていない状態で識別処理が実行され、第1〜第4電圧V1〜V4がトナーの影響を受けず、感光体ドラム51を正しく識別することができる。
また、制御部100は、印刷ジョブを受信した後、画像形成動作を開始する前に、感光体ドラム51の識別動作を実行し、感光体ドラム51に適した制御パラメータを用いて画像形成を実行するので、良好な画像を形成することができる。
なお、本実施形態においては、比較値D1を用いて感光体ドラム51を識別していたが、図6に示すように、転写ローラ74の電流−電圧特性における勾配を計算して感光体ドラム51を識別してもよい。図6に示すフローチャートのステップS151〜S153は、図5におけるステップS130,S131に代えて実行する処理である。
この処理について説明すると、感光体識別部130は、まず、非露光時の勾配SL1を、
SL1=|V3−V1|/(IT2−IT1)
により計算する(S151)。また、全幅露光時の勾配SL2を、
SL2=|V4−V2|/(IT2−IT1)
により計算する(S152)。
そして、感光体識別部130は、SL2−SL1を所定のしきい値SLthと比較して、しきい値SLthよりも大きければ感光体ドラム51が感光体Aであると識別し(S132)、しきい値SLthよりも大きくなければ感光体ドラム51が感光体Bであると識別する(S134)。このように、勾配SL1,SL2を計算することによっても、前記実施形態と同様に感光体ドラム51を識別することが可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、感光体の識別処理を一部変更したものであるので、カラープリンタ1の構成については、制御部100において第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他の説明は省略する。
第2実施形態におけるテスト通電部120は、テスト通電時に定電圧制御により転写ローラ74に転写バイアスをかけ、そのときに流れた電流を取得するように構成されている。すなわち、テスト通電部120は、転写ローラ74を定電圧制御して、第1露光部に第1テスト電圧VT1を印加したときの第1電流I1、第2露光部に第1テスト電圧VT1を印加したときの第2電流I2、第1露光部に第1テスト電圧VT1よりも大きな第2テスト電圧VT2を印加したときの第3電流I3、および、第2露光部に第2テスト電圧VT2を印加したときの第4電流I4を取得する。そして、テスト通電部120は、取得した第1〜第4電流I1〜I4を感光体識別部130へ出力する。
感光体識別部130は、テスト通電部120が取得した第1電流I1、第2電流I2、第3電流I3および第4電流I4に基づいて感光体を識別する。本実施形態において、感光体識別部130は、第1電流I1と第2電流I2の差と、第3電流I3と第4電流I4の差とを比較するため、比較値D2を、
D2=|I1−I2|−|I3−I4|
により計算する。そして、この比較値D2を所定のしきい値Ithと比較して、しきい値Ithよりも大きければ感光体ドラム51が感光体Aであると識別し、しきい値Ithよりも大きくなければ感光体ドラム51が感光体Bであると識別する。
また、本実施形態においては、テスト通電部120により転写ローラ74に通電する際に、現像ローラ53を感光ドラム51から離間させるのに代えて、現像ローラ53に現像バイアスを印加しないようにすることで現像ローラ53から感光ドラム51にトナーが移動するのを抑制するように構成されている。
このように構成された第2実施形態のカラープリンタ1における、感光体ドラム51を識別するための動作について説明する。なお、ここでは、アッパーカバー12が閉じられた場合を契機として感光体ドラム51を識別する場合を説明する。
図7に示すように、カラープリンタ1は、カバーセンサ103からアッパーカバー12が閉まったことを検出すると(S201,Yes)、感光体ドラム51の識別処理であるステップS202〜S234を実行する。まず、制御部100は、現像ローラ53の現像バイアスを印加しないまま維持する(S202)。これにより、感光体ドラム51の識別処理中に現像ローラ53から感光体ドラム51にトナーが移動することが抑制される。
そして、制御部100は、感光体ドラム51と転写ユニット70の動作を開始する(S202)。ここでの感光体ドラム51と転写ユニット70の動作は、感光体ドラム51および転写ローラ74の回転動作であり、画像形成のための動作ではない。なお、このとき、帯電器52へ帯電バイアスを印加する。
次に、テスト露光部110は、LEDユニット40を制御して、感光体ドラム51の走査幅の全幅を露光する(S210)。そして、この露光を続けながら、テスト通電部120が、転写ローラ74を第1テスト電圧VT1で定電圧制御して転写バイアスをかけ(S211)、そのときの第1電流I1を取得する(S212、図8(a),(b)も参照)。その後、テスト通電部120は、転写ローラ74を第2テスト電圧VT2で定電圧制御して転写バイアスをかけ(S213)、そのときの第3電流I3を取得する(S214、図8(a),(b)も参照)。
次に、テスト露光部110は、LEDユニット40を制御して、感光体ドラム51の露光を停止する(S220)。そして、この露光が停止したまま、テスト通電部120が、転写ローラ74を第1テスト電圧VT1で定電圧制御して転写バイアスをかけ(S221)、そのときの第2電流I2を取得する(S222、図8(a),(b)も参照)。その後、テスト通電部120は、転写ローラ74を第2テスト電圧VT2で定電圧制御して転写バイアスをかけ(S223)、そのときの第4電流I4を取得する(S224、図8(a),(b)も参照)。
このようにして、テスト通電部120により第1〜第4電流I1〜I4が取得されると、感光体識別部130は、比較値D2を、
D2=|I1−I2|−|I3−I4|
により計算する(S230)。そして、感光体識別部130は、比較値D2としきい値Ithとを比較し、比較値D2がしきい値Ithよりも大きければ(S231,Yes)、感光体ドラム51が感光体Aであると識別する(S232)。一方、比較値D2がしきい値Ithよりも大きくなければ(S231,No)、感光体識別部130は、感光体ドラム51が感光体Bであると識別する(S234)。
このようにして、テスト通電時に定電圧制御により転写ローラ74に転写バイアスをかけ、そのときに流れた電流を取得するようにしても、感光体ドラム51を識別することが可能である。なお、アッパーカバー12を閉じた場合には感光体ドラム51が交換された可能性があるので、この場合に感光体ドラム51の識別処理をすることで、良好な画像を形成することができる。
なお、第1実施形態と同様に、第2実施形態においても、図9に示すように、転写ローラ74の電流−電圧特性における勾配を計算して感光体ドラム51を識別してもよい。図7に示すフローチャートのステップS251〜S253は、図7におけるステップS230,S231に代えて実行する処理である。
この処理について説明すると、感光体識別部130は、まず、非露光時の勾配SL1を、
SL1=|VT2−VT1|/(I3−I1)
により計算する(S251)。また、全幅露光時の勾配SL2を、
SL2=|VT2−VT1|/(I4−I2)
により計算する(S252)。
そして、感光体識別部130は、SL2−SL1を所定のしきい値SLthと比較して、しきい値SLthよりも大きければ感光体ドラム51が感光体Aであると識別し(S232)、しきい値SLthよりも大きくなければ感光体ドラム51が感光体Bであると識別する(S234)。このように、勾配SL1,SL2を計算することによっても、感光体ドラム51を識別することが可能である。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、本発明を画像形成装置の製造方法に適用したもので、カラープリンタ1の構成としては第1実施形態とほぼ同様であり、図4の感光体Aの場合に合格品であると識別し、感光体Bの場合に不合格品であると識別するように構成されている。
このカラープリンタ1に、組み立て後の検査において識別動作を実行させると、図10に示す処理を実行する。
図10に示すように、カラープリンタ1は、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間させる(S302)。これにより、感光体ドラム51の識別処理中に現像ローラ53から感光体ドラム51にトナーが移動することが確実に防止される。
そして、制御部100は、感光体ドラム51と転写ユニット70の動作を開始する(S302)。ここでの感光体ドラム51と転写ユニット70の動作は、感光体ドラム51および転写ローラ74の回転動作であり、画像形成のための動作ではない。なお、このとき、帯電器52に帯電バイアスを印加する。
次に、テスト露光部110は、LEDユニット40を制御して、感光体ドラム51の走査幅の全幅を露光する(S310)。そして、この露光を続けながら、テスト通電部120が、転写ローラ74を第1テスト電流IT1で定電流制御して転写バイアスをかけ(S311)、そのときの第1電圧V1を取得する(S312)。その後、テスト通電部120は、転写ローラ74を第2テスト電流IT2で定電流制御して転写バイアスをかけ(S313)、そのときの第3電圧V3を取得する(S314)。
次に、テスト露光部110は、LEDユニット40を制御して、感光体ドラム51の露光を停止する(S320)。そして、この露光が停止したまま、テスト通電部120が、転写ローラ74を第1テスト電流IT1で定電流制御して転写バイアスをかけ(S321)、そのときの第2電圧V2を取得する(S322)。その後、テスト通電部120は、転写ローラ74を第2テスト電流IT2で定電流制御して転写バイアスをかけ(S323)、そのときの第4電圧V4を取得する(S324)。
このようにして、テスト通電部120により第1〜第4電圧V1〜V4が取得されると、感光体識別部130は、|V1−V2|と|V3−V4|とを比較し、|V1−V2|が|V3−V4|よりも大きければ(S331,Yes)、感光体ドラム51が合格品であると識別する(S332)。一方、|V1−V2|が|V3−V4|よりも大きくなければ(S331,No)、感光体識別部130は、感光体ドラム51が不合格品であると識別する(S334)。
このようなカラープリンタ1の製造方法によると、図4(a)に示した感光体Aのような、全幅露光時における転写電流の違いによる転写バイアスの変化が小さい感光体ドラム51を採用したカラープリンタ1を製造することができる。このような感光体ドラム51は、通常の感光体ドラムに比較して印字面積率の違いによる電圧の変化が小さい感光体であるので、特に定電圧制御をした場合などに、印字面積率によらず良好な印字を行うことができる。
[変形例]
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる。
例えば、前記各実施形態においては、感光体の一例として感光体ドラム51を例示したが、感光体は、ベルト状の形態であってもよい。
前記各実施形態においては、検出部材の一例として転写ローラ74を例示したが、検出部材は、クリーニングローラ57であってもよい。
前記各実施形態においては、検出部材がイオン導電性の材料を含むものであったが、カーボンを含むゴムなど、電子による導電性を有する材料を含むものであってもよい。
前記実施形態では、画像形成装置として、カラー印刷が可能なカラープリンタ1を例示したが、画像形成装置は、モノクロ印刷のみが可能なプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置を備える複写機や複合機などであってもよい。
1 カラープリンタ
10 筐体
12 アッパーカバー
20 給紙部
30 画像形成部
40 LEDユニット
50 プロセスユニット
50A 感光体カートリッジ
50B 現像カートリッジ
51 感光体ドラム
52 帯電器
53 現像ローラ
57 クリーニングローラ
70 転写ユニット
74 転写ローラ
80 定着ユニット
100 制御部
103 カバーセンサ
110 テスト露光部
120 テスト通電部
130 感光体識別部

Claims (14)

  1. 感光体と、当該感光体を帯電させるための帯電器と、前記感光体を露光するための露光装置と、前記感光体に現像剤を供給する現像部材と、前記感光体との間で電流を流すことが可能な検出部材とを含む画像形成部と、当該画像形成部の動作を制御する制御部とを備え、前記感光体を識別可能に構成された画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記露光装置を制御して、前記感光体の全走査幅のうち第1割合を露光して第1露光部を形成し、および、前記第1割合よりも小さな第2割合を露光して第2露光部を形成するテスト露光部と、
    前記検出部材を制御して、前記第1露光部に第1テスト電流を流したときの第1電圧、前記第2露光部に前記第1テスト電流を流したときの第2電圧、前記第1露光部に前記第1テスト電流よりも大きな第2テスト電流を流したときの第3電圧、および、前記第2露光部に前記第2テスト電流を流したときの第4電圧を取得するテスト通電部と、
    前記テスト通電部が取得した前記第1〜第4電圧に基づいて前記感光体を識別する感光体識別部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体識別部は、前記第1電圧と前記第2電圧の差と、前記第3電圧と前記第4電圧の差とを比較して前記感光体を識別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体識別部は、前記第1電圧と前記第3電圧から求まる前記第1露光部の電流−電圧特性における勾配と、前記第2電圧と前記第4電圧から求まる前記第2露光部の電流−電圧特性における勾配とを比較して前記感光体を識別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 感光体と、当該感光体を帯電させるための帯電器と、前記感光体を露光するための露光装置と、前記感光体に現像剤を供給する現像部材と、前記感光体との間で電流を流すことが可能な検出部材とを含む画像形成部と、当該画像形成部の動作を制御する制御部とを備え、前記感光体を識別可能に構成された画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記露光装置を制御して、前記感光体の全走査幅のうち第1割合を露光して第1露光部を形成し、および、前記第1割合よりも小さな第2割合を露光して第2露光部を形成するテスト露光部と、
    前記検出部材を制御して、前記第1露光部に第1テスト電圧を印加したときの第1電流、前記第2露光部に前記第1テスト電圧を印加したときの第2電流、前記第1露光部に前記第1テスト電圧よりも大きな第2テスト電圧を印加したときの第3電流、および、前記第2露光部に前記第2テスト電圧を印加したときの第4電流を取得するテスト通電部と、
    前記テスト通電部が取得した前記第1〜第4電流に基づいて前記感光体を識別する感光体識別部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記感光体識別部は、前記第1電流と前記第2電流の差と、前記第3電流と前記第4電流の差とを比較して前記感光体を識別することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記感光体識別部は、前記第1電流と前記第3電流から求まる前記第1露光部の電流−電圧特性における勾配と、前記第2電流と前記第4電流から求まる前記第2露光部の電流−電圧特性における勾配とを比較して前記感光体を識別することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記検出部材は、前記感光体と前記検出部材との間を通る転写媒体に前記感光体上の現像剤像を転写するための転写部材であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写部材は、イオン導電性の材料を含んで構成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1割合は100%であり、前記第2割合は0%であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記テスト通電部により前記検出部材に通電する際に、前記現像部材を前記感光体から離間させることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記テスト通電部により前記検出部材に通電する際に、前記現像部材から前記感光体へ前記現像剤が移動しないように前記現像部材の電位を制御することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、印刷ジョブを受信した後、画像形成動作を開始する前に、前記感光体の識別動作を実行することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成部を内部に収容する筐体と、前記筐体の一部を開閉するカバー部材と、当該カバー部材の開閉を検出するセンサとをさらに備え、
    前記制御部は、前記センサにより前記カバー部材が閉まったことを検出した場合に、前記感光体の識別動作を実行することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 感光体と、当該感光体を帯電させるための帯電器と、前記感光体を露光するための露光装置と、前記感光体に現像剤を供給する現像部材と、前記感光体との間で電流を流すことが可能な検出部材とを含む画像形成部を備えた画像形成装置の製造方法であって、
    前記露光装置により、前記感光体の全走査幅のうち第1割合を露光して第1露光部を形成する工程と、
    前記検出部材により、前記第1露光部に第1電流を流したときの第1電圧、および、前記第1露光部に前記第1電流よりも大きな第2電流を流したときの第3電圧を取得する工程と、
    前記露光装置により、前記感光体の全走査幅のうち前記第1割合よりも小さな第2割合を露光して第2露光部を形成する工程と、
    前記検出部材により、前記第2露光部に前記第1電流を流したときの第2電圧、および、前記第2露光部に前記第2電流を流したときの第4電圧を取得する工程と、
    前記第1電圧と前記第2電圧の差よりも前記第3電圧と前記第4電圧の方が小さい場合に合格品とし、前記第1電圧と前記第2電圧の差よりも前記第3電圧と前記第4電圧の方が小さくない場合に不合格品として前記感光体を識別する工程とを有することを特徴とする画像形成装置の製造方法。
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