JP6102396B2 - 消泡材とその製造方法及び貯血槽 - Google Patents

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Description

本発明は、心肺手術等を行う際に使用され、血液を濾過するカーディオトミー部内に配置される消泡材とその製造方法に関する。また、本発明は、当該消泡材を内蔵したカーディオトミー部を備えた貯血槽に関する。
心臓手術等を行う場合、患者の心臓や肺の機能を代替するための血液ポンプや人工肺を備えた体外血液循環回路が用いられる。体外血液循環回路には、患者の静脈から脱血された静脈血を一時的に貯留して循環回路血液量を調整するための貯血槽(「静脈血貯血槽」と呼ばれることがある)や、術野に溢れた血液(「心内血」と呼ばれることがある)を吸引して回収して一時的に貯留するための貯血槽(「心内血貯血槽」と呼ばれることがある)が設けられる。静脈血と心内血とを共通する貯血槽(「心内血貯血槽一体型静脈血貯血槽」と呼ばれることがある)に貯留することも広く行われている。
貯血槽に流入する血液は、肉片、脂肪、凝血塊などの異物や気泡を含む場合が多い。従って、貯血槽には、血液中の異物を除去するためのフィルタと気泡を消泡(破泡)するための消泡材とからなるカーディオトミー部が設けられることがある。
カーディオトミー部内において、血液中に混入した気泡は血液面上に浮上する。時間の経過とともに、血液面上の気泡の数が増え、血液面上で気泡が上方に向かって盛り上がる。
特許文献1,2には、外側層と、外側層の内側に上側のみに配された内側層とを備えた半二重構造の消泡材を備えたカーディオトミー部が記載されている。血液面上で上方に盛り上がるように成長した気泡が内側層の下端面に接触するので、当該カーディオトミー部は良好な消泡特性を有している。
特開2013−13597号公報 特開2013−13598号公報
特許文献1,2に記載された消泡材は概略以下のようにして作製される。最初に、外側層となる略台形形状を有する一対の主部と、内側層となる略台形形状を有する一対の副部とを備えた連続するシート材を用意する。次いで、隣り合う主部と副部との境界に沿って、2つの薄肉部を熱融着等により形成する。次いで、一対の主部間の境界に沿ってシート材を二つ折りにし、互いに重ね合わされた一対の主部をその両側辺で接合して袋形状にする。次いで、一対の主部の間に一対の副部が配置されるように薄肉部に沿って一対の副部を折り返す。主部と副部との間に薄肉部が形成されているので、シート材の折り曲げ位置が画定され、また、シート材の折り曲げが容易である。
しかしながら、上記の消泡材の製造方法では、2つの薄肉部を形成するために、シート材に熱融着等の加工を2回行う必要がある。これは、消泡材の製造を煩雑にし、消泡材のコストの上昇を招く。
本発明は、上記の従来の消泡材の課題を解決し、製造が容易な消泡材を提供することを目的とする。また、本発明は、このような消泡材を備えた、安価な貯血槽を提供することを目的とする。
本発明の消泡材は、連続する単一のシート材からなり、互いに対向する一対の主部を含み、上側のみが開口した袋形状を有する外側層と、前記一対の主部の間に配置され、前記一対の主部にそれぞれ重ね合わされた一対の副部を含む内側層とを備える。互いに重なり合う前記主部及び前記副部のそれぞれの上側の端縁間にスリットが形成されている。互いに重なり合う前記主部及び前記副部のそれぞれの上側の端縁は、前記スリットを除く部分で連続している。
本発明の第1の消泡材では、前記副部の前記上側の端縁は、前記主部の前記上側の端縁より短い。
本発明の第2の消泡材では、前記主部は略台形形状を有し、前記主部の前記上側の端縁は、前記主部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺であり、前記副部は略台形形状を有し、前記副部の前記上側の端縁は、前記副部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺である。
本発明の消泡材の製造方法は、一対の主部と前記一対の主部を挟むように配された一対の副部とを含む、連続する単一のシート材を準備する工程と、前記主部と前記副部との境界に沿ってスリットを形成する工程と、前記一対の主部が互いに重なり合い且つ前記一対の副部が互いに重なり合うように前記一対の主部の間の境界に沿って前記シート材を折り曲げ、前記一対の副部の側のみが開口した袋形状を有するように前記一対の主部をその端縁に沿って接合する工程と、前記一対の副部が前記一対の主部の間に配置されるように、前記主部と前記副部との境界に沿って前記一対の副部を折り返す工程とを備える。
本発明の貯血槽は、カーディオトミー部を備え、前記カーディオトミー部が上記の本発明の消泡材を内蔵する。
本発明によれば、主部と副部との間にスリットが形成され、スリットを除く部分で主部と副部とが連続している。このため、スリットが形成された部分で、消泡材を構成するシート材の機械的強度は相対的に弱い。従って、副部を主部に重なり合うように折り返すときに、折り曲げ位置がスリットが形成された箇所に画定されるので、シート材を容易に折り曲げることができる。また、スリットの形成は、従来の薄肉部の形成に比べて容易である。よって、本発明の消泡材は製造が容易であり、これは、コストの低減に有利である。
本発明の貯血槽は、本発明の上記の消泡材を備えるので、製造が容易で安価である。
図1Aは、本発明の実施形態1に係る消泡材の斜視図である。図1Bは、図1Aに示した消泡材の断面図である。 図2Aは、本発明の実施形態1に係る消泡材の製造方法の一工程を示した図であり、消泡材を製造するために使用されるシート材の斜視図である。 図2Bは、本発明の実施形態1に係る消泡材の製造方法の一工程を示した図であり、主部と副部との境界に沿ってスリットを形成したシート材の平面図である。 図2Cは、本発明の実施形態1に係る消泡材の製造方法の一工程を示した図であり、一対の主部が互いに重なり合うように折り曲げられたシート材の斜視図である。 図2Dは、図2Cの矢印2Dに沿って見たシート材の正面図である。 図2Eは、本発明の実施形態1に係る消泡材の製造方法の一工程を示した図であり、一対の主部がその両斜辺に沿って接合された袋形状のシート材の斜視図である。 図2Fは、本発明の実施形態1に係る消泡材の製造方法の一工程を示した図であり、表裏が裏返された袋形状のシート材の斜視図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る貯血槽の概略構成を示した斜視図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る貯血槽の側面断面図である。 図5Aは、本発明の実施形態2に係る消泡材を製造するために使用されるシート材の平面図である。図5Bは、本発明の実施形態2に係る消泡材を製造するために使用される別のシート材の平面図である。 図6は、本発明の実施形態3に係る消泡材を製造するために使用されるシート材の平面図である。
本発明の消泡材は、連続する単一のシート材からなり、互いに対向する一対の主部を含み、上側のみが開口した袋形状を有する外側層と、前記一対の主部の間に配置され、前記一対の主部にそれぞれ重ね合わされた一対の副部を含む内側層とを備える。互いに重なり合う前記主部及び前記副部のそれぞれの上側の端縁間にスリットが形成されている。互いに重なり合う前記主部及び前記副部のそれぞれの上側の端縁は、前記スリットを除く部分で連続している。
上記の本発明の消泡材において、前記スリットは、前記副部の前記上側の端縁の両端を少なくとも含む複数箇所に形成されていてもよい。これにより、副部の両端部が主部から分離される。これは、副部を一対の主部の間に収納する作業を容易にするのに有利である。
前記副部の前記上側の端縁は、前記主部の前記上側の端縁より短くすることができる。これは、副部を一対の主部の間に容易且つ見栄えよく収納するのに有利である。
前記主部は略台形形状を有していてもよい。この場合、前記主部の前記上側の端縁は、前記主部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺であることが好ましい。また、前記副部は略台形形状を有していてもよい。この場合、前記副部の前記上側の端縁は、前記副部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺であることが好ましい。これにより、コーヒー抽出の際に使用される紙製のコーヒーフィルタに類似した、上側の開口径が大きな袋形状の消泡材を容易に得ることができる。
本発明の消泡材の製造方法は、一対の主部と前記一対の主部を挟むように配された一対の副部とを含む、連続する単一のシート材を準備する工程と、前記主部と前記副部との境界に沿ってスリットを形成する工程と、前記一対の主部が互いに重なり合い且つ前記一対の副部が互いに重なり合うように前記一対の主部の間の境界に沿って前記シート材を折り曲げ、前記一対の副部の側のみが開口した袋形状を有するように前記一対の主部をその端縁に沿って接合する工程と、前記一対の副部が前記一対の主部の間に配置されるように、前記主部と前記副部との境界に沿って前記一対の副部を折り返す工程とを備える。
上記の本発明の消泡材の製造方法において、前記主部と前記副部との境界の両端を少なくとも含む複数箇所に前記スリットを形成してもよい。これにより、副部の両端部が主部から分離される。これは、副部を一対の主部の間に収納する作業を容易にするのに有利である。
前記主部と前記副部との境界に沿った前記副部の寸法は、前記主部と前記副部との境界に沿った前記主部の寸法より短くすることができる。これは、副部を一対の主部の間に容易且つ見栄えよく収納するのに有利である。
前記主部は略台形形状を有していてもよい。この場合、前記一対の主部は、その前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの短い方の辺を一致させて互いに連続していることが好ましい。また、前記副部は略台形形状を有していてもよい。この場合、前記副部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺を、前記主部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺に一致させて前記主部と前記副部とが連続していることが好ましい。これにより、コーヒー抽出の際に使用される紙製のコーヒーフィルタに類似した、上側の開口径が大きな袋形状の消泡材を容易に得ることができる。また、袋形状の消泡材の下端からの血液流出が容易になるので、消泡材に残留する血液量を少なくすることができる。
前記主部と前記副部との境界に沿って前記一対の副部を折り返す工程の前に、袋形状を有するように前記一対の主部が接合された前記シート材を裏返す工程をさらに備えていてもよい。これにより、対向する一対の主部間の内寸法が大きな消泡材を容易に得ることができる。これは、外力が作用しない自然状態において上側の開口が開いた袋形状の消泡材を作製するのに有利である。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、以下の各図では、実際の部材の寸法および各部材の寸法比率等は忠実に表されていない。
<実施形態1>
(消泡材)
図1Aは、本発明の実施形態1に係る消泡材20の斜視図である。図1Bは、図1Aに示した消泡材20の断面図である。以下の説明において「上」、「下」、「水平方向」は、消泡材20の実際の使用状態を基準に定義される。
消泡材20は、単一のシート材からなり、上側が開口した、全体として袋形状を有している。消泡材20は、上側のみが開口した袋形状をなす外側層21と、外側層21の内側に配された内側層22とを備え、内側層22が上側にのみに配された半二重構造を有している。すなわち、消泡材20は、上下方向において上側の領域に、外側層21と内側層22とが重ね合わされた二重構造を有し、下側の領域に、内側層22が存在せず、外側層21のみで構成された一重構造を有している。上側の二重構造を有する部分を「二重部20d」、下側の一重構造を有する部分を「一重部20s」と呼ぶ。二重部20dにおいて、全周にわたって二重構造を有している必要はなく、例えば内側層22が存在しない部分が周方向の一部に存在していても良い。二重部20dと一重部20sとの上下方向の寸法比率は任意に設定することができる。
外側層21は、互いに対向する一対の主部110a,110bを含む。一対の主部110a,110bはいずれも略台形形状を有する。主部110a,110bの略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの上側の端縁(上底)112a,112bは下側の端縁(下底)111a,111b(後述する図2A参照)より長い。主部110aと主部110bとは、その下側の端縁(下底)111a,111bを一致させて互いに連続している。主部110aの水平方向に対向する一対の辺(斜辺)113a,114a(後述する図2A参照)と主部110bの水平方向に対向する一対の辺(斜辺)113a,114a(後述する図2A参照)とが接合されている。
内側層22は、一対の主部110a,110bの間に配置された一対の副部120a,120bを含む。一対の副部120a,120bはいずれも略台形形状を有する。副部120a,120bの略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの上側の端縁(上底)122a,122bは下側の端縁(下底)121a,121b(後述する図2A参照)より長い。
主部110aと副部120aとは互いに重なり合っている。主部110aの上底112aと副部120aの上底122aとの間には上底122aの両端から形成された2つのスリット117a(後述する図2B参照)が形成されている。主部110aの上底112aと副部120aの上底122aとは、スリット117aを除く部分101aで連続している。
主部110bと副部120bとは互いに重なり合っている。主部110bの上底112bと副部120bの上底122bとの間には上底122bの両端から形成された2つのスリット117b(後述する図2B参照)が形成されている。主部110bの上底112bと副部120bの上底122bとは、スリット117bを除く部分101bで連続している。
主部110a,110bの上底112a,112bは、副部120a,120bの上底122a,122bより長い。
外側層21及び内側層22の厚みは同一でも異なっていても良い。但し、同一であると、後述するように外側層21と内側層22とを、一定厚みの原反シートから所定形状のシート材100(後述する図2A,図2B参照)を切り出して消泡材20を一体的に作成することができるので、消泡材20を効率良く製造することができる。
本実施形態1では、消泡材20は、コーヒー抽出の際に使用される紙製のコーヒーフィルタに類似した形状を有しているが、本発明の消泡材20の形状はこれに限定されない。但し、主部110a,110bに直交する方向に沿って見たとき、上底の水平方向寸法が下底の水平方向寸法より大きな略台形形状を有することが好ましい。
消泡材20の材料としては、消泡材20に接触した気泡を破泡させる消泡機能を有していることが好ましく、また、外力を加えることにより容易に変形することができる可撓性及び柔軟性と、当該外力を取り除くと初期形状に復帰するクッション性(形状復帰性)とを有することが好ましい。消泡材20として、貯血槽又はカーディオトミー部に設けられる消泡材として公知の材料を用いることができる。例えば、基層としてのポリウレタンの表面に消泡剤としてのシリコーンがコーティングされた材料を用いることができる。また、基層の形態は、連続気泡を有する発泡体、織物、編み物、不織布などのシート状物であってもよい。好ましくは、シート状の軟質のポリウレタンフォームにシリコーンをコーティングした材料を用いることができる。
消泡材20の製造方法を以下に説明する。
最初に、図2Aに示す、連続する単一のシート材100を作成する。シート材100は、互いに同一形状の一対の主部110a,110bと、これらを挟んで配置された互いに同一形状の一対の副部120a,120bとを含む。
主部110aは略台形状を有し、互いに略平行な下底111a及び上底112a(下底111aは上底112aより短い)と、下底111a及び上底112aの端部を結ぶ斜辺113a,114aとを有する。同様に、主部110bも略台形状を有し、互いに略平行な下底111b及び上底112b(下底111bは上底112bより短い)と、下底111b及び上底112bの端部を結ぶ斜辺113b,114bとを有する。下底111aと下底111bとは一致し、下底111a,111bを介して主部110aと主部110bとは連続している。
副部120a,120bはいずれも略台形状を有する。副部120aの互いに略平行な一対の辺121a,122aのうちの長い方である上底122aは、主部110aの上底112aと一致し、上底112a,122aを介して主部110aと副部120aとが連続している。副部120aの上底122aは、主部110aの上底112aより短い。同様に、副部120bの互いに略平行な一対の辺121b,122bのうちの長い方である上底122bは、主部110bの上底112bと一致し、上底112b,122bを介して主部110bと副部120bとが連続している。副部120bの上底122bは、主部110bの上底112bより短い。
シート材100の形状は、下底111a,111bに対して線対称である。
シート材100は、例えば一定厚さの原反シート(例えば、軟質のポリウレタンフォームのシート)を上記の形状に切り出すことで作成することができる。
次に、図2Bに示すように、副部120aの上底122aの両端から、上底122aに沿って略同一長さの一対のスリット(切り込み)117aを形成する。この結果、上底122aのうちスリット117aが形成されていない部分101aを介して、主部110aと副部120aとが連続する。同様に、副部120bの上底122bの両端から、上底122bに沿って略同一長さの一対のスリット(切り込み)117bを形成する。この結果、上底122bのうちスリット117bが形成されていない部分101bを介して、主部110bと副部120bとが連続する。スリット117aとスリット117bとは略同一長さである。図2Aに示すシート材100を形成するのと同時に、図2Bに示すスリット117a,117bを形成してもよい。
次いで、図2Cに示すように、下底111a,111bに沿ってシート材100を折り曲げる。図2Dは、図2Cの矢印2Dに沿って見たシート材100の正面図である。上述したように、シート材100は下底111a,111bに対して対称であるので、一対の主部110a,110bが互いに重なり合い、また、一対の副部120a,120bが互いに重なり合う。この状態で、主部110aと主部110bとを、斜辺113aと斜辺113bとで接合し、また、斜辺114aと斜辺114bとで接合する(図2A参照)。図2C及び図2Dにおいて、ドット模様を付した領域115a,115bは、接合予定領域を示す。接合方法は、特に制限はなく、シート材100の材料等に応じて任意に選択することができるが、例えば熱、高周波、又は超音波等でシート材100を加熱しながら圧縮することで熱融着する方法、接着剤を付与してシート材100を圧縮する方法、あるいは、糸等で縫合する方法などを用いることができる。これらの中でも熱融着する方法が簡便に実施できるために好ましい。
かくして、図2Eに示すように、接合部102a,102bで一対の主部110a,110bが接合されたシート材100を得る。図2Eに示すシート材100は、副部120a,120bの側(上底112a,112b側)のみが開口した袋形状を有している。図2Eでは、重ね合わされた一対の主部110a,110bの接合予定領域115a,115b(図2C、図2D参照)を、それぞれ加熱した直線状の一対のこての間に挟んで加熱圧縮して熱融着させて接合部102a,102bを形成している。
次いで、図2Eの矢印103方向に袋形状のシート材100の表裏を裏返して、図2Fに示す袋形状のシート材100を得る。裏返された図2Fのシート材100では、シート材100が有する弾性力により、主部110a,110b間の間隔が拡大する。
次いで、図2Fにおいて、一対の副部120a,120bが一対の主部110a,110b間に位置するように、シート材100を矢印104の方向に折り返す。かくして、図1A及び図1Bに示す、半二重構造を有し、上側のみが開口した消泡材20を得る。上記の製造方法から容易に理解できるように、消泡材20の外側層21は一対の主部110a,110bで構成され、内側層22は一対の副部120a,120bで構成される。
以上のように、本実施形態1の消泡材20の製造方法では、副部120a,120bの上底122a,122bに沿ってスリット117a,117bを形成する(図2B参照)。これにより、シート材100の機械的強度は上底122a,122bにおいて相対的に弱くなる。従って、その後、図2Fに示すように副部120a及び副部120bを矢印104の方向に折り返す際、折り曲げ位置が一対のスリット117aを結ぶ直線(即ち、上底122a)及び一対のスリット117bを結ぶ直線(即ち、上底122b)に画定される。これにより、副部120a,120bを上底122a,122bに沿って容易に折り返すことができる。
上述した特許文献1,2に記載された消泡材の製造方法では、シート材の折り曲げ位置を画定するために、主部と副部との境界に沿って熱融着等により薄肉部を形成する。これに対して、本実施形態1では、薄肉部ではなく、スリット117a,117bを形成する。スリット117a,117bは、例えばトムソン刃などを用いて原反シートから図2Aに示すシート材100を打ち抜くのと同時に形成することができる。従って、スリット117a,117bは、薄肉部に比べてはるかに形成が容易である。これにより、本実施形態1の消泡材20は、特許文献1,2の消泡材に比べて、製造が容易で、製造工数を低減することができる。
上記の製造方法では、スリット117a,117bを副部120a,120bの上底122a,122bの両端に形成する(図2B参照)。従って、図2Fに示すように、スリット117a,117bによって、副部120a,120bの水平方向の両端部が主部110a,110bから分離される。副部120a,120bを主部110a,110b間に収納する際には、この4つの端部を順に主部110a,110b間に押し込めばよい。このように、上底122a,122bの両端に形成されたスリット117a,117bは、副部120a,120bを主部110a,110b間に収納する作業を容易にする。また、副部120a,120bの両端部を主部110a,110b間に深く押し込むことができるので、その後、副部120a,120bが、シート材100の弾性復回復力によって主部110a,110b間から飛び出す可能性を低くすることができる。
副部120a,120bの上底122a,122bは、主部110a,110bの上底112a,112bより短い。しかも、副部120a,120bは、上底122a,122bよりも、上底122a,122bに平行な下底121a,121b(図2A参照)の方が短い略台形状を有する。従って、図1Aに示すように、副部120a,120bを主部110a,110b間に容易且つ見栄えよく収納することができる。
折り曲げ位置である上底122a,122bでシート材100の機械的強度が相対的に弱いので、図1Aのように一対の主部110a,110b間に収納された副部120a,120bが、折り曲げられたシート材100の弾性復回復力によって主部110a,110b間から外に飛び出す可能性は低い。
以上のように、本実施形態1の消泡材20は、製造が容易であり、これは消泡材20の低コスト化に有利である。
しかも、特許文献1,2と同様に半二重構造を有しているので、消泡特性に優れる。
上記の消泡材20の製造方法において、必要に応じて消泡材20の表面にシリコーンなどの消泡剤をコーティングしても良い。コーティング工程はどの段階で行っても良いが、例えば図2E以降、すなわち、シート材100を袋形状に形成した後の任意の段階で行うことが好ましい。
上記の消泡材20の製造方法において、図2Eで得た袋形状のシート材100の表裏を裏返すことなく、一対の副部120a,120bを一対の主部110a,110b間に収納して本発明の消泡材を完成させてもよい。
(貯血槽)
消泡材20を備える貯血槽の一例を説明する。
図3は本発明の実施形態1に係る貯血槽1の概略構成を示した斜視図、図4はその側面断面図である。この貯血槽1は、静脈血と心内血とを貯留させる心内血貯血槽一体型静脈血貯血槽である。
図3において、貯血槽1は、ハウジング本体11とハウジング本体11の上部に載置された蓋体16とからなるハウジング10を備える。
ハウジング本体11は、その中心から外れた一部が下方に突出した貯血部12と、貯血部12の下端に設けられた、血液が流出する血液流出ポート13とを備える。ハウジング本体11の下面には、手術室に立設された支柱の上端を挿入することで貯血槽1を保持するための固定用穴14が形成されている。
蓋体16には、貯血槽1内に血液を流入させるための複数の血液流入ポートが設けられている。血液流入ポートは、心内血が流入する複数の心内血流入ポート51と、静脈血が流入する静脈血流入ポート52とを含む。更に、蓋体16には、薬液等を血液に混入するための複数の薬液注入ポート53,54、緊急に大量の薬液を血液に混入させたり、カーディオトミー部30のフィルタ31が目詰まりにより使用できなくなった場合に代替のカーディオトミー部を通過させた血液を流入させたりするためのサービスポート55、貯血槽1内の圧力を調整するための排気ポート56、貯血槽1内の圧力が異常な陽圧又は陰圧になるのを防止するための圧力調整弁57等が設けられている。静脈血流入ポート52には、静脈血の温度を測定するための温度プルーブ58が挿入されている。
静脈血流入ポート52には体外血液循環回路の脱血ラインのチューブが接続され、心内血流入ポート51には心内血吸引ラインのチューブが接続される。血液流出ポート13には体外血液循環回路の送血ラインのチューブが接続される。薬液注入ポート53,54には所定の薬液容器に接続された薬液注入ラインのチューブが接続される。薬液注入ポート53から流入した薬液はカーディオトミー部30を通過せずに貯血部12に流入し、薬液注入ポート54から流入した薬液はカーディオトミー部30を通過した後、貯血部12に流入する。サービスポート55には各種ラインのチューブが接続される。温度プルーブ58には温度計測機器と接続された電気配線が接続される。
図4に示すように、ハウジング10内には、濾過網47を保持する消泡フレーム40が収納されている。消泡フレーム40は、略升形状を有するカップ状部41と、カップ状部41の一側面に形成された格子状フレームからなる枠状部45とを備えている。枠状部45は、ハウジング本体11の貯血部12内に挿入されるように、カップ状部41よりも下方に延びている。枠状部45の側面には、枠状部45の上下方向の全範囲にわたって格子状に開口が形成されている。枠状部45の開口を塞ぐように、濾過網47が枠状部45に固定保持されている。図4において多数のドットを付した領域が、濾過網47を示す。枠状部45の下端は、血液流出ポート13近傍にまで達している。
濾過網47は、血液が濾過網47を通過する際に血液中の異物や気泡を除去するフィルターとしての機能を有している。濾過網47の構成及び材料に特に制限はなく、公知のものを適宜選択して使用することができる。例えば、濾過網47として多数の微細な開口を有するスクリーンフィルタを用いることができる。濾過網47に、消泡剤(例えばシリコーンなど)をコーティングして気泡の消泡機能を付与してもよい。
静脈血流入ポート52と静脈血導管59の上端とが蓋体16を介して接続されている。静脈血導管59は、カーディオトミー部30の下端とカップ状部41の底面との間を通ってカップ状部41から枠状部45へと消泡フレーム40の内側を案内され、その下端の開口は、貯血槽1の最低血液面レベルLよりも下側に位置している。
カーディオトミー部30が、心内血流入ポート51の下側に設けられている。
カーディオトミー部30は、略袋形状(または、コーヒー抽出の際に使用される紙製のコーヒーフィルタに類似した形状)を有するフィルタ31と、フィルタ31の内側に配置された消泡材20(図1A、図1B参照)とを備える。
フィルタ31は、血液(心内血)がフィルタ31を通過する際に血液中の異物を捕捉して除去する機能を有している。更に、気泡を捕捉する機能を有していても良い。フィルタ31としては、特に制限はないが、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンなどの樹脂材料からなるメッシュフィルタなど、カーディオトミー部として公知のフィルタ材を用いることができる。フィルタ31の孔径は、特に制限はないが、20〜50μmが好ましい。フィルタ31に消泡剤(例えばシリコーン)をコーティングして気泡の消泡機能を付与しても良い。
フィルタ31の上端と消泡材20の上端とは、樹脂板33に固定されている。樹脂板33の材料は特に制限はないが、例えばポリウレタンなどの接着剤を用いることができる。フィルタ31及び消泡材20を保持する樹脂板33は蓋体16の下面に固定される。樹脂板33の中央に開口(貫通穴)が形成されている。この開口に、心内血流入ポート51と連通した心内血導管36と、薬液注入ポート54と連通した薬液導管37とが挿入されている。
蓋体16を消泡フレーム40上にかぶせることにより、蓋体16に保持されたカーディオトミー部30は、消泡フレーム40内に配置される。
貯血槽1内の血液の流れを簡単に説明する。
図4において、患者の術野から吸引された心内血は、心内血流入ポート51及び心内血導管36を順に通過してカーディオトミー部30内に流入する。心内血に混入していた気泡は、血液面上に浮上するが、消泡材20に接触すると破泡する。カーディオトミー部30内の心内血は、消泡材20及びフィルタ31を順に通過して、消泡フレーム40内に流入する。この際、心内血に含まれる肉片、脂肪、凝血塊などの異物や気泡は、フィルタ31で捕捉される。
一方、患者の静脈から脱血された静脈血は、静脈血流入ポート52及び静脈血導管59を順に通過して、静脈血導管59の下端の開口から消泡フレーム40内に流入する。
心内血及び静脈血は、消泡フレーム40内で混合され、濾過網47を通過して、血液流出ポート13を通って貯血槽1外に流出する。
この過程で、血液は、その血液面が最低血液面レベルLより上になるように、貯血部12内に一時的に貯留される。
本実施形態1の貯血槽1は、上述した消泡材20を備えたカーディオトミー部30を有する。消泡材20は半二重構造を有している。図4に示されているように、消泡材20の外側層21がカーディオトミー部30内の空間を水平方向に取り囲み、消泡材20の内側層22が当該空間の上方を塞ぐように配置されている。従って、カーディオトミー部30内において、血液面上に浮上し外側層21に接触した気泡は破泡する。一方、外側層21に接触しない気泡は血液面上で上方に向かって盛り上がるが、そのほとんどは、内側層22の下端面に接触して破泡してしまう。これにより、カーディオトミー部30内での気泡の異常増加が防止される。よって、本実施形態1の貯血槽1はカーディオトミー部30内の消泡特性が優れている。
また、上述したように、消泡材20は製造が容易で、製造工数を低減することができる。従って、貯血槽1の低コスト化が可能である。
副部120a,120bの上底122a,122bに沿ってスリット117a,117bが形成されているが、副部120a,120bは上底122a,122bの中央部分101a,101bを介して主部110a,110bとつながっている(図1A参照)。従って、貯血槽1の組み立てにおいて、カーディオトミー部30の樹脂板33の貫通孔61に上方から心内血導管36及び薬液導管37を挿入する際に(図4参照)、導管36,37の下端が副部120a,120bに引っかかりにくい。従って、実施形態1の消泡材20は、貯血槽1の組み立てを容易にするのに有利である。
<実施形態2>
本実施形態2は、シート材100に形成されるスリット117a,117b(図2B参照)の位置及び数に関して実施形態1と異なる。以下に、実施形態1と異なる点を中心に、本実施形態2を説明する。
図5Aは、本実施形態2に係る消泡材を製造するために使用されるシート材100aの平面図である。このシート材100aには、副部120a,120bの上底122a,122bに沿って3つのスリット117a,117bが形成されている。即ち、上底122a,122bの両端を通る一対のスリット117a,117bに加えて、上底122a,122bの中央にもスリット117a,117bが形成されている。このシート材100aを用いて実施形態1と同様にして本発明の消泡材を作製することができ、更に、貯血槽を作製することができる。
上底122a,122bに沿って3つのスリット117a,117bが形成されているので、実施形態1のシート材100に比べて、図5Aに示すシート材100aの機械的強度は上底122a,122bにおいて更に弱くなる。従って、上底122a,122bに沿って副部120a,120bを折り返す作業(図2F参照)がより容易になる。また、図1Aのように一対の主部110a,110b間に収納された副部120a,120bが、折り曲げられたシート材100aの弾性復回復力によって主部110a,110b間から外に飛び出す可能性は更に低くなる。
図5Aにおいて、副部120a,120bの上底122a,122bに沿ったスリット117a,117bの数は3つである必要はなく、4つ以上であってもよい。
図5Bは、本実施形態2に係る消泡材を製造するために使用される別のシート材100bの平面図である。このシート材100bには、副部120a,120bの上底122a,122bに沿って1つのスリット117a,117bが形成されている。スリット117a,117bは、上底122a,122bの両端を通らず、上底122a,122bの中央のみに形成されている。このシート材100bを用いて実施形態1と同様にして本発明の消泡材を作製することができ、更に、貯血槽を作製することができる。
上底122a,122bに形成されるスリット117a,117bの数が1つであっても、その長さを調整すれば、上底122a,122bにおけるシート材100bの機械的強度を弱くすることは可能である。従って、シート材100bを用いた場合にも、上底122a,122bに沿って副部120a,120bを折り返す作業(図2F参照)は容易である。但し、副部120a,120bの上底122a,122bの両端部が主部110a,110bに接続されているので、副部120a,120bの端部を主部110a,110b間に収納する作業性は、実施形態1より劣る可能性がある。また、貯血槽1の組み立てにおいて、カーディオトミー部30の樹脂板33の貫通孔に上方から心内血導管36及び薬液導管37を挿入する際に、導管36,37の下端が副部120a,120bの上底122a,122bに引っかかる可能性が実施形態1に比べて増大する。
本実施形態2は上記を除いて実施形態1と同じである。
<実施形態3>
本実施形態3は、シート材100に形成される副部120a,120b(図2A参照)の寸法に関して実施形態1と異なる。以下に、実施形態1と異なる点を中心に、本実施形態3を説明する。
図6は、本実施形態3に係る消泡材を製造するために使用されるシート材100cの平面図である。このシート材100cでは、副部120a,120bの上底122a,122bは、主部110a,110bの上底112a,112bと同じ長さを有している。実施形態1と同様に、副部120a,120bの上底122a,122bの両端から、上底122a,122bに沿って略同一長さの一対のスリット117a,117bが形成されている。このシート材100cを用いて実施形態1と同様にして本発明の消泡材を作製することができ、更に、貯血槽を作製することができる。
上底122a,122bに沿ってスリット117a,117bが形成されているので、実施形態1と同様に、上底122a,122bにおけるシート材100cの機械的強度は弱い。従って、シート材100cを用いた場合にも、上底122a,122bに沿って副部120a,120bを折り返す作業(図2F参照)は容易である。但し、主部110a,110bの上底112a,112bと副部120a,120bの上底122a,122bとが同一長さであるので、副部120a,120bの端部を主部110a,110b間に収納する作業性は、実施形態1より劣る可能性がある。
図6において、スリット117a,117bの位置及び数を実施形態2で説明したように変更することができる。
本実施形態3は上記を除いて実施形態1と同じである。
上記の実施形態は例示にすぎない。本発明は上記の実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
上記のカーディオトミー部30では、消泡材20は樹脂板33に接着されて保持されていたが、消泡材20の保持方法はこれに限定されない。例えば、フィルタ31に対して消泡材20が下降しないように消泡材20の下端を治具で支えてもよい。
本発明の消泡材20を含むカーディオトミー部30を内蔵する貯血槽の構成は上記のものに限定されず、例えば公知の貯血槽の中から適宜選択することができる。貯血槽は、静脈血と心内血とが流入する心内血貯血槽一体型静脈血貯血槽に限定されず、例えば、静脈血が流入しない心内血貯血槽であっても良い。
本発明は、心肺手術等を行う際に使用される体外血液循環回路中に設けられる貯血槽として広く利用することができる。
1 貯血槽
20 消泡材
21 外側層
22 内側層
30 カーディオトミー部
100,100a,100b,100c シート材
110a,110b 主部
111a,111b 主部の下側の端縁(下底)
112a,112b 主部の上側の端縁(上底)
117a,117b スリット
120a,120b 副部
122a,122b 副部の上側の端縁(上底)

Claims (10)

  1. 互いに対向する一対の主部を含み、上側のみが開口した袋形状を有する外側層と、
    前記一対の主部の間に配置され、前記一対の主部にそれぞれ重ね合わされた一対の副部を含む内側層とを備え、連続する単一のシート材からなる消泡材であって、
    互いに重なり合う前記主部及び前記副部のそれぞれの上側の端縁間にスリットが形成されており、
    互いに重なり合う前記主部及び前記副部のそれぞれの上側の端縁は、前記スリットを除く部分で連続しており、
    前記副部の前記上側の端縁は、前記主部の前記上側の端縁より短いことを特徴とする消泡材。
  2. 互いに対向する一対の主部を含み、上側のみが開口した袋形状を有する外側層と、
    前記一対の主部の間に配置され、前記一対の主部にそれぞれ重ね合わされた一対の副部を含む内側層とを備え、連続する単一のシート材からなる消泡材であって、
    互いに重なり合う前記主部及び前記副部のそれぞれの上側の端縁間にスリットが形成されており、
    互いに重なり合う前記主部及び前記副部のそれぞれの上側の端縁は、前記スリットを除く部分で連続しており、
    前記主部は略台形形状を有し、
    前記主部の前記上側の端縁は、前記主部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺であり、
    前記副部は略台形形状を有し、
    前記副部の前記上側の端縁は、前記副部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺であることを特徴とする消泡材。
  3. 前記スリットは、前記副部の前記上側の端縁の両端を少なくとも含む複数箇所に形成されている請求項1又は2に記載の消泡材。
  4. 前記副部の前記上側の端縁は、前記主部の前記上側の端縁より短い請求項に記載の消泡材。
  5. カーディオトミー部を備えた貯血槽であって、
    前記カーディオトミー部は請求項1〜4のいずれかに記載の消泡材を内蔵する貯血槽。
  6. 一対の主部と前記一対の主部を挟むように配された一対の副部とを含む、連続する単一のシート材を準備する工程と、
    前記主部と前記副部との境界に沿ってスリットを形成する工程と、
    前記一対の主部が互いに重なり合い且つ前記一対の副部が互いに重なり合うように前記一対の主部の間の境界に沿って前記シート材を折り曲げ、前記一対の副部の側のみが開口した袋形状を有するように前記一対の主部をその端縁に沿って接合する工程と、
    前記一対の副部が前記一対の主部の間に配置されるように、前記主部と前記副部との境界に沿って前記一対の副部を折り返す工程とを備えることを特徴とする消泡材の製造方法。
  7. 前記主部と前記副部との境界の両端を少なくとも含む複数箇所に前記スリットを形成する請求項6に記載の消泡材の製造方法。
  8. 前記主部と前記副部との境界に沿った前記副部の寸法は、前記主部と前記副部との境界に沿った前記主部の寸法より短い請求項6又は7に記載の消泡材の製造方法。
  9. 前記主部は略台形形状を有し、
    前記一対の主部は、その前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの短い方の辺を一致させて互いに連続し、
    前記副部は略台形形状を有し、
    前記副部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺を、前記主部の前記略台形形状の互いに略平行な2辺のうちの長い方の辺に一致させて前記主部と前記副部とが連続している請求項6〜8のいずれかに記載の消泡材の製造方法。
  10. 前記主部と前記副部との境界に沿って前記一対の副部を折り返す工程の前に、袋形状を有するように前記一対の主部が接合された前記シート材を裏返す工程をさらに備える請求項6〜9のいずれかに記載の消泡材の製造方法。
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