JP6102266B2 - ヒューズ - Google Patents

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Description

本発明は、ヒューズに関する。
従来、電子部品に対してヒューズを接続し、過電流から電子部品を保護する試みがなされている。例えば、特許文献1には、ヒューズの一例として、基板上に形成された複数の電極と、電極間の電流経路に接続された低融点金属体と、低融点金属体を加熱する抵抗体とを備えるヒューズが記載されている。
特開2012−3878号公報
抵抗体に通電した際にヒューズ機能が発現するまでの時間を短縮したいという要望がある。
本発明の目的は、迅速にヒューズ機能が発現するヒューズを提供することにある。
本発明に係るヒューズは、配線と、低融点金属部と、発熱体と、絶縁層と、高熱伝導体とを備える。低融点金属部は、配線の一方側に設けられている。低融点金属部は、配線よりも低い融点を有するとともに、融液となった際に配線を溶解させる。発熱体は、配線の他方側に設けられている。絶縁層は、発熱体と配線との間に設けられている。絶縁層には、発熱体及び配線に臨む貫通孔が設けられている。高熱伝導体は、貫通孔内に発熱体と配線とを接続するように設けられている。高熱伝導体は、絶縁層よりも熱伝導率が高い。
本発明に係るヒューズのある特定の局面では、平面視において、貫通孔が低融点金属部と重ならないように設けられている。
本発明に係るヒューズの別の特定の局面では、ヒューズは、発熱体を支持する絶縁性基板をさらに備える。
本発明に係るヒューズの他の特定の局面では、ヒューズは、配線を支持する絶縁性基板をさらに備える。発熱体は、絶縁性基板の内部に設けられている。絶縁性基板の発熱体と配線との間に位置する部分が絶縁層を構成している。
本発明に係るヒューズのさらに他の特定の局面では、高熱伝導体と配線とが一体に設けられている。
本発明に係るヒューズのさらに別の特定の局面では、低融点金属部は、Snを主成分とする。
本発明によれば、迅速にヒューズ機能が発現するヒューズを提供することができる。
本発明の一実施形態におけるヒューズの略図的平面図である。 本発明の一実施形態におけるヒューズの略図的裏面図である。 図1の線III−IIIにおける略図的断面図である。 図1の線IV−IVにおける略図的断面図である。 図1の線V−Vにおける略図的断面図である。 本発明の一実施形態における第2の電極層の形状を説明するための略図的平面図である。 本発明の一実施形態における第1の電極層及び発熱体の形状を説明するための略図的平面図である。 本発明の一実施形態におけるヒューズの略図的回路図である。 第1の変形例におけるヒューズの略図的断面図である。 第2の変形例におけるヒューズの略図的断面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものである。図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、本実施形態におけるヒューズの略図的平面図である。図2は、本実施形態におけるヒューズの略図的裏面図である。図3は、図1の線III−IIIにおける略図的断面図である。図4は、図1の線IV−IVにおける略図的断面図である。図5は、図1の線V−Vにおける略図的断面図である。図6は、本実施形態における第2の電極層の形状を説明するための略図的平面図である。図7は、本実施形態における第1の電極層及び発熱体の形状を説明するための略図的平面図である。図8は、本実施形態におけるヒューズの略図的回路図である。なお、図6及び図7においては、説明対象となる部材の上に位置している部材の描画を省略している。
図8に示されるように、ヒューズ1は、第1の端子11と、第2の端子12との間に接続された配線13を有する。配線13において、ヒューズ電極部13a、13bが直列に接続されている。ここで、ヒューズ電極部13a、13bは、ヒューズ1に過電流が流れた際や、ヒューズ1にヒューズ機能を発現させる信号が入力された際に溶断し、第1の端子11と第2の端子12との間を絶縁する部分である。例えば、第1の端子11と第2の端子12との間に過電流が流れると、ヒューズ電極部13a、13bの少なくとも一方が溶断する。これにより、第1の端子11と第2の端子12とが絶縁される。このため、ヒューズ1は、過電流を検知し、配線13が自動的に切断される受動素子として機能する。なお、配線13の厚みは、例えば、5μm〜20μm程度とすることができる。
ヒューズ電極部13aとヒューズ電極部13bとの間の接続点13cは、第4の端子16に接続されている。第3の端子14と接続点13cとの間には、抵抗により構成された発熱体15が設けられている。第3の端子14と、第1及び第2の端子11,12の少なくとも一方との間に電力が付与された際に発熱体15が発熱する。これにより、ヒューズ電極部13aとヒューズ電極部13bとのうちの少なくとも一方が溶断し、第1の端子11と第2の端子12とが絶縁される。このため、ヒューズ1は、過電流を検知し、能動的に配線13を切断する能動素子としても機能する。なお、本発明に係るヒューズは、受動素子としてのみ機能するものであってもよいし、能動素子としてのみ機能するものであってもよい。
次に、ヒューズ1の具体的構成について、図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図5に示されるように、ヒューズ1は、絶縁性基板20を備えている。絶縁性基板20は、例えば、アルミナ基板などのセラミック基板や樹脂基板等により構成することができる。絶縁性基板20は、内部に配線を有する多層基板であってもよい。
絶縁性基板20は、第1の主面20aと、第2の主面20bとを有する。図2に示されるように、第2の主面20bの上には、第1〜第4の端子11,12,14,16が配されている。第4の端子16は、図8に示す発熱体15と接続点13cとの間の接続点に接続されている。なお、第1〜第4の端子11,12,14,16は、それぞれ、Ag,AgPt,AgPd,Cu等の適宜の導電材料により構成することができる。第1〜第4の端子11,12,14,16の厚みは、例えば、10μm〜20μm程度とすることができる。
図1及び図6に示されるように、第1の主面20aの上には、電極21〜24が設けられている。電極21は、側面電極25及びビアホール電極26(図2を参照)によって第1の端子11と接続されている。電極22は、側面電極27及びビアホール電極28によって第2の端子12と接続されている。電極23は、側面電極29によって第3の端子14に接続されている。電極24は、側面電極30によって第4の端子16に接続されている。なお、電極21〜24は、それぞれ、Ag,AgPt,AgPd,Cu等の適宜の導電材料により構成することができる。
図7に示されるように、主面20aの上には、電極23と電極24との間に接続された発熱体15が設けられている。電極23と発熱体15とは、配線31により接続されている。電極24と発熱体15とは、配線32により接続されている。発熱体15は、絶縁性基板20によって支持されている。なお、発熱体15は、例えば、RuO,AgPd等からなる抵抗発熱体により構成することができる。
電極23,24、発熱体15及び配線31,32の上には、電極層35(図3〜図6を参照)が設けられている。電極層35と、電極23,24及び配線31,32との間には、絶縁層36が配されている。本実施形態では、絶縁層36は、配線31,32と低融点金属部41,42とが重なっている部分の全体に設けられている。もっとも、本発明においては、例えば、絶縁層に開口等が形成されており、配線の電気抵抗が全体として低下しすぎない程度に配線と低融点金属部とが接続されていてもよい。図3及び図5に示されるように、絶縁層36には、貫通孔36aが設けられている。この貫通孔36aは、発熱体15と、配線13(詳細には、接続点13c)とのそれぞれに接続されている。貫通孔36aは、中心軸の延びる方向において、直径が略一定に設けられていてもよいし、テーパ状に設けられていてもよい。貫通孔36aは、例えば、絶縁性基板20側に向かって先細るテーパ状に設けられていてもよい。なお、絶縁層36の厚みは、例えば、15μm〜30μm程度とすることができる。
図5及び図6に示されるように、電極層35は、電極21と電極22とを接続している配線13を含む。配線13は、ヒューズ電極部13aとヒューズ電極部13bとを含む。ヒューズ電極部13aとヒューズ電極部13bとの接続点13cと、電極24とは、図3及び図6に示される電極37によって接続されている。また、接続点13cは、貫通孔36a内に配された高熱伝導体38を介して発熱体15と接続されている。高熱伝導体38の熱伝導率は、絶縁層36の熱伝導率よりも高い。高熱伝導体38は、例えば、金属により構成することができる。本実施形態では、高熱伝導体38と、配線13とが一体に設けられている。この場合、高熱伝導体38を容易に設けることができる。
なお、電極層35の厚みは、例えば、5μm〜20μm程度とすることができる。
図1,図4及び図5に示されるように、配線13の各ヒューズ電極部13a、13bの上には、低融点金属部41,42が設けられている。低融点金属部41,42は、配線13よりも低い融点を有すると共に、融液となった際に配線13を融解させる低融点金属からなる。低融点金属は、例えば、Snを主成分とするものであってもよい。このような低融点金属の具体例としては、例えば,SnSb、SnCu、SnAg,SnAgCu,SnCuNi等のSn合金が挙げられる。低融点金属部41,42の厚みは、例えば、0.1mm〜0.5mm程度とすることができる。
なお、低融点金属部41,42の上に、フラックス層等の保護膜や酸化防止膜等が低融点金属部41,42及び少なくとも一部を覆うように設けられていてもよい。
図4及び図5に示されるように、ヒューズ1では、配線13と、低融点金属部41,42との間に絶縁層51,52が配されている。絶縁層51,52の融点は、低融点金属部41,42の融点よりも高い。絶縁層51,52の融点は、180℃〜350℃であることが好ましく、220℃〜320℃であることがより好ましい。絶縁層51,52は、適宜の絶縁材料により構成することができるが、例えば、熱可塑性樹脂により構成されていることが好ましい。絶縁層51,52を構成するために好ましく用いられる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET、融点264℃)、ポリブチレンテレフタレート(PBT,融点232℃)などのポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル(融点180℃)などのビニル系樹脂、ポリスチレン(融点230℃)などのポリスチレン系樹脂、ナイロン6(登録商標、融点225℃)やナイロン66(登録商標、融点267℃)などのポリアミド系樹脂、ポリカーボネート(融点250℃)などのポリカーボネート系樹脂、ポリフッ化ビニリデン(融点210℃)、三フッ化塩化エチレン(融点220℃)などのフッ素系樹脂等が挙げられる。絶縁層51,52の厚みは、例えば、10μm〜200μm、好ましくは20〜150μm程度とすることができる。
図6に示されるように、絶縁性基板20上において、絶縁層51,52の外側には、金属膜61〜64が配されている。この金属膜61〜64は、例えば、Ag,AgPt,AgPd,Cu等の低融点金属部41,42の融液に対する濡れ性が高い金属や合金により構成されていることが好ましい。さらに、金属膜61〜64は低融点金属部41,42の融液に溶解しにくいことが好ましく、特に、AgPt,AgPd等により構成されていることが好ましい。
金属膜61〜64は、配線13の幅方向において、絶縁層51,52の両側に設けられている。本実施形態では、具体的には、配線13の幅方向において、金属膜61,62が絶縁層51の両側に設けられている。配線13の幅方向において、金属膜61,62は、ヒューズ電極部13aを挟むように設けられている。低融点金属部41は、金属膜61,62に接触するように設けられている。具体的には、低融点金属部41は、金属膜61の上から、絶縁層51及び金属膜62の上に跨がって設けられている。
配線13の幅方向において、金属膜63,64が絶縁層52の両側に設けられている。配線13の幅方向において、金属膜63,64は、ヒューズ電極部13bを挟むように設けられている。低融点金属部42は、金属膜63,64に接触するように設けられている。具体的には、低融点金属部42は、金属膜63の上から、絶縁層52及び金属膜64の上に跨がって設けられている。
なお、金属膜61〜64は、複数の金属膜の積層体により構成されていてもよい。金属膜61〜64を構成している複数の金属膜は、融点が異なる複数種類の金属膜を含んでいてもよい。金属膜61〜64は、第1の金属膜と、第1の金属膜の上に設けられており、第1の金属膜よりも融点が低い第2の金属膜を有していてもよい。その場合、第2の金属膜は、絶縁層51,52の上にまで至っていてもよい。
金属膜61〜64の厚みは、例えば、20μm〜40μm程度とすることができる。
図1に示されるように、低融点金属部41が設けられた領域と、低融点金属部42が設けられた領域とのそれぞれを包囲する保護層70が設けられている。この保護層70を設けることにより、低融点金属の融液が意図しない方向へ濡れ広がることを効果的に抑制することができる。保護層70の厚みは、例えば、10μm〜20μm程度とすることができる。
次に、ヒューズ1におけるヒューズ機能の発動について説明する。
例えば、第1の端子11と第2の端子12との間に過電流が流れると、幅細に設けられたヒューズ電極部13a、13bが発熱する。この発熱により、低融点金属部41,42が加熱され、融解する。また、絶縁層51,52も融解し、低融点金属の融液がヒューズ電極部13a、13bと接触する。その結果、ヒューズ電極部13a、13bが低融点金属の融液に溶解し、配線13が溶断する。これにより、ヒューズ機能が発現する。
ヒューズ1では、配線13と低融点金属部41,42との間に絶縁層51,52が設けられている。この絶縁層51,52によって配線13が低融点金属部41,42から電気的に絶縁されている。このため、低融点金属部と配線とが電気的に接続されている場合とは異なり、配線13の比抵抗が大きい。よって、第1の端子11と第2の端子12との間に過電流が流れた際に配線13が発熱しやすい。従って、ヒューズ1では、第1の端子11と第2の端子12との間に過電流が流れた際に、ヒューズ機能が高い確実性で発現する。
また、ヒューズ1では、絶縁層51,52の融点が低融点金属部41,42の融点よりも高い。このため、絶縁層51,52が融解するまで低融点金属部41,42と配線13とが接触することにより、配線13の比抵抗が低下することが効果的に抑制されている。従って、ヒューズ機能がより高い確実性で発現する。
ヒューズ機能をさらに高い確実性で発現させる観点から、絶縁層51,52の融点が低融点金属部41,42の融点よりも10℃以上高いことが好ましく、20℃以上高いことがさらに好ましい。但し、絶縁層51,52の融点が低融点金属部41,42の融点に対して高すぎると、絶縁層51,52が融解しにくく、低融点金属の融液と配線13とが接触しにくくなり、かえってヒューズ機能が発現しにくくなる場合がある。従って、絶縁層51,52の融点は、低融点金属部41,42の融点+50℃以下であることが好ましく、低融点金属部41,42の融点+30℃以下であることがより好ましい。具体的には、絶縁層51,52の融点は、180℃〜350℃の範囲内であることが好ましく、220℃〜320℃の範囲内であることがより好ましく、260℃〜280℃の範囲内であることがさらに好ましい。
ところで、低融点金属の融液により配線13を確実に溶断するためには、低融点金属の融液を配線13と接触し得る領域に確実にとどめておくことが重要である。しかしながら、低融点金属部41,42の下方に、低融点金属の融液の濡れ性が低い絶縁層51,52が設けられているため、低融点金属の融液が変位しやすい。そこで、ヒューズ1では、絶縁性基板20上において、絶縁層51,52の外側に金属膜61〜64が配されている。低融点金属の融液が金属膜61〜64に接触することにより、低融点金属の融液が、金属膜61〜64により捕捉される。従って、ヒューズ1では、低融点金属の融液を配線13と接触し得る領域に確実にとどめておくことができる。従って、ヒューズ1では、ヒューズ機能を高い確実性で発現させることができる。
低融点金属の融液が金属膜61〜64により確実に捕捉されるようにする観点からは、低融点金属部41,42が金属膜61〜64に接触するように設けられていることが好ましい。配線13の幅方向において、金属膜61〜64が絶縁層51,52の両側に設けられていることが好ましい。配線13の幅方向において、金属膜61〜64がヒューズ電極部13a、13bの両側に設けられていることが好ましい。低融点金属部41,42が、配線13の両側に設けられた金属膜61と金属膜62、金属膜63と金属膜64とに跨がって設けられていることが好ましい。
また、ヒューズ1では、第1の端子11と第2の端子12に過電流が流れない場合であっても、発熱体15を発熱させることによりヒューズ機能を発現させることができる。具体的には、第3の端子14と、端子11,12または第4の端子16との間に電力を付与することにより、発熱体15を発熱させる。この発熱体15からの熱により、低融点金属部41,42が融解し、配線13のヒューズ電極部13a、13bが溶断される。
ヒューズ1では、貫通孔36a内に設けられており、絶縁層36よりも熱伝導率が高い高熱伝導体38により発熱体15と配線13とが接続されている。このため、発熱体15の熱が配線13を介して低融点金属部41,42に伝わりやすい。従って、ヒューズ1では、発熱体15を発熱させて能動的にヒューズ機能を発現させる際においても、ヒューズ機能が高い確実性で発現する。高熱伝導体38として、例えば配線13を構成する材料と同じものや、発熱体15を構成する材料と同じ物を用いることができる。配線13を構成する材料を用いると、配線13を形成する際に、同時に貫通孔36a内に高熱伝導体38を充填することができるため、効率よく作製することができる。
ヒューズ機能をより高い確実性で発現させる観点からは、平面視において、貫通孔36aが低融点金属部41,42と重ならないように設けられていることが好ましい。低融点金属部41,42が貫通孔36a上に位置している場合、配線13を溶断して第1の端子11と第2の端子12とを絶縁するためには、高熱伝導体38が導電性を有する場合、配線13と共に、高熱伝導体38まで溶断する必要がある。一方、平面視において、貫通孔36aが低融点金属部41,42と重ならないように設けられている場合は、配線13のみを溶断すれば第1の端子11と第2の端子12とが絶縁される。従って、ヒューズ機能がより発現しやすくなる。
以下、上記実施形態の変形例について説明する。以下の説明において、上記実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第1の変形例)
図9は、第1の変形例におけるヒューズの略図的断面図である。
図9に示されるように、ヒューズ1aは、低融点金属部41,42を覆っており、低融点金属部41,42の融点よりも高い融点を有する絶縁層80をさらに備えていてもよい。この絶縁層80を設けることにより、低融点金属部41,42が融解してなる低融点金属の融液の意図しない方向へ濡れ広がることを抑制することができる。
絶縁層80の融点は、低融点金属部41,42の融点よりも10℃以上高いことが好ましく、20℃以上高いことがより好ましい。絶縁層80は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等、絶縁層51,52に用いることのできる絶縁材料により構成することができる。
(第2の変形例)
図10は、第2の変形例におけるヒューズの略図的断面図である。
上記実施形態に係るヒューズ1では、発熱体15が絶縁性基板20上に設けられている例について説明した。但し、本発明はこの構成に限定されない。図10に示されるように、本変形例に係るヒューズ1bでは、発熱体15は、絶縁性基板20の内部に設けられている。絶縁性基板20の発熱体15と配線13との間に位置する部分が絶縁層36を構成している。このような場合であっても、上記実施形態と実質的に同様の効果が得られる。
1,1a,1b…ヒューズ
11…第1の端子
12…第2の端子
13…配線
13a、13b…ヒューズ電極部
13c…接続点
14…第3の端子
15…発熱体
16…第4の端子
20…絶縁性基板
20a…第1の主面
20b…第2の主面
21〜24…電極
25,27,29,30…側面電極
26,28…ビアホール電極
31,32…配線
35…電極層
36…絶縁層
36a…貫通孔
37…電極
38…高熱伝導体
41,42…低融点金属部
51,52…絶縁層
61〜64…金属膜
70…保護層
80…絶縁層

Claims (5)

  1. 配線と、
    前記配線の一方側に設けられており、前記配線よりも低い融点を有するとともに、融液となった際に前記配線を溶解させる低融点金属部と、
    前記配線の他方側に設けられた発熱体と、
    前記発熱体と前記配線との間に設けられており、前記発熱体及び前記配線に臨む貫通孔が設けられた絶縁層と、
    前記貫通孔内に前記発熱体と前記配線とを接続するように設けられており、前記絶縁層よりも熱伝導率が高い高熱伝導体と、
    を備え
    平面視において、前記貫通孔が前記低融点金属部と重ならないように設けられている、ヒューズ。
  2. 前記発熱体を支持する絶縁性基板をさらに備える、請求項1に記載のヒューズ。
  3. 前記配線を支持する絶縁性基板をさらに備え、
    前記発熱体は、絶縁性基板の内部に設けられており、
    前記絶縁性基板の前記発熱体と前記配線との間に位置する部分が前記絶縁層を構成している、請求項1に記載のヒューズ。
  4. 前記高熱伝導体と前記配線とが一体に設けられている、請求項1〜のいずれか一項に記載のヒューズ。
  5. 前記低融点金属部は、Snを主成分とする、請求項1〜のいずれか一項に記載のヒューズ。
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