JP6102157B2 - 部品内蔵配線基板及びその製造方法 - Google Patents

部品内蔵配線基板及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6102157B2
JP6102157B2 JP2012217871A JP2012217871A JP6102157B2 JP 6102157 B2 JP6102157 B2 JP 6102157B2 JP 2012217871 A JP2012217871 A JP 2012217871A JP 2012217871 A JP2012217871 A JP 2012217871A JP 6102157 B2 JP6102157 B2 JP 6102157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
electronic component
layers
wiring layer
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012217871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014072405A (ja
Inventor
直樹 大田
直樹 大田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012217871A priority Critical patent/JP6102157B2/ja
Publication of JP2014072405A publication Critical patent/JP2014072405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6102157B2 publication Critical patent/JP6102157B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

本発明は、携帯電話機器の分野や電子機器の分野において好適に用いることのできる部品内蔵配線基板及びその製造方法に関する。
近年の電子機器の高性能化・小型化の流れの中、回路部品の高密度、高機能化が一層求められている。かかる観点より、回路部品を搭載したモジュールにおいても、高密度、高機能化への対応が要求されている。このような要求に答えるべく、現在では配線基板中に部品を内蔵させた部品内蔵配線基板が盛んに開発されている。
部品内蔵配線基板の作製例としては、複数の配線層を互いに略平行となるようにして配置し、配線層間に絶縁部材を配し、半導体部品などの電子部品を配線層の少なくとも1つと電気的に接続するようにして絶縁部材中に埋設するとともに、絶縁部材間を厚さ方向に貫通した層間接続体(ビア)を形成し、複数の配線層を互いに電気的に接続するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、電子部品が実装された側の構造体と、電子部品の下側の構造体とが非対称であるために、得られる部品内蔵配線基板には反りが発生し易く、当該反りは部品内蔵配線基板が薄くなるにつれ、かつ内蔵する電子部品の数が増大するにつれて顕著になる傾向があった。また特許文献1に記載の技術では、電子部品が内蔵されている層は配線層を含んでおらず、配線層を含むコア基板を内蔵層に用いた場合と比較して剛性が小さく、その電子部品が内蔵されている層の上下にある配線層の影響を受けて反りやすくなる傾向にあった。
このような問題に鑑みて、特許文献2には、コア基板の両側に電子部品が対をなすようにして配設し、コア基板の一方の側の構造体とコア基板の他方の側の構造体とを対称とすることにより、得られる部品内蔵配線基板の反りを低減する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、コア基板を用いているため部品内蔵配線基板の薄型化が困難であった。また、電子部品と外部回路等との接続は部品内蔵配線基板を構成する配線基板の層間接続体を介して行う必要があるが、電子部品はコア基板に実装されているために、配線層の引回し等によって外部回路等と接続する配線の長さが増大し、その結果、寄生容量が増大してしまうという問題があった。このため、上記電子部品の動作を正常に行うことができないという問題が生じていた。
また、特許文献3には、第1の電子部品が実装された配線基板と、第2の電子部品が実装された配線基板とを、第1の電子部品及び第2の電子部品が対向するようにして樹脂部材で接合するとともに、当該樹脂部材中に第1の電子部品及び第2の電子部品を埋設させて部品内蔵配線基板を製造することが開示されており、また、このような積層後において樹脂部材を硬化させることによって、部品内蔵配線基板の反りを低減する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、2つの電子部品がそれぞれ異なる配線基板に実装されているので、これら電子部品と外部回路等との接続は部品内蔵配線基板を構成する配線基板の層間接続体を介して行う必要があるが、上述のように、これらの電子部品はそれぞれ異なる配線基板に実装されているために、配線層の引回し等によって外部回路等と接続する配線の長さが増大し、その結果、寄生容量が増大してしまうという問題があった。このため、上記電子部品の動作を正常に行うことができないという問題が生じていた。また、上記樹脂部材中に層間接続体を形成する場合、スルーホールによるビアや特殊なビア構造が必要となり、ビア径が大きくならざるを得ない。
したがって、ビア配線の狭ピッチ化が困難となるとともに、これに基いて配線層の狭ピッチ化も困難となり、部品内蔵配線基板の高密度化を妨げる原因となっていた。
特開2003−197849号 特許2008−205290号 特許2010−141098号
本発明は、配線基板中に部品を内蔵させた部品内蔵配線基板において、その製造歩留まりを劣化させることなく、配線層や層間接続体の精細化及び狭ピッチ化を図ることができ、当該部品内蔵配線基板の高密度化及び薄型化を図ることを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、
相対向して配置される2n+1個(nは自然数)の配線層と、
前記2n+1個の配線層間に配設され、当該2n+1個の配線層をそれぞれ電気的に絶縁する複数の絶縁層と、
前記2n+1個の配線層を電気的に接続するための層間接続体と、
前記2n+1個の配線層の積層方向中心に位置するn+1番目の配線層の主面及び裏面に対向するようにして実装され、前記複数の絶縁層の内、前記n+1番目の配線層の前記主面及び前記裏面に隣接し、対向して存在する一対の絶縁層中に埋設された第1の電子部品及び第2の電子部品と、
前記n+1番目の配線層の前記主面及び前記裏面の少なくとも一方に実装され、前記n+1番目の配線層の前記主面及び前記裏面に隣接し、対向して存在する前記一対の絶縁層の少なくとも一方に埋設された第3の電子部品と、を具え、
前記第2の電子部品及び前記第3の電子部品の合計の体積と、前記第1の電子部品の体積と、の互いの差は、一方の体積の0〜80%の範囲内に収まっている、
とを特徴とする、部品内蔵配線基板に関する。
本発明によれば、2n+1個(nは自然数)、すなわち奇数個の配線層と、2n+1個の配線層間に配設され、これら配線層間を電気的に絶縁する複数の絶縁層と、上記2n+1個の配線層を電気的に接続する層間接続体とを有する多層配線基板において、これら配線層及び絶縁層に積層方向において中心に位置するn+1番目の配線層の主面及び裏面に第1の電子部品及び第2の電子部品を相対向するようにして実装し、これら第1の電子部品及び第2の電子部品を、上記中心に位置する配線層と隣接し、対向して存在する一対の絶縁層中に埋設するようにして部品内蔵配線基板を製造している。
したがって、上記配線層等の番号付けを積層方向の上側から行う場合、上記部品内蔵配線基板は、上記積層方向の中心に位置するn+1番目の配線層を中心として、積層方向上側及び積層方向下側の、上記配線層及び絶縁層からなる積層構造がほぼ対称となる。このため、部品内蔵配線基板の反りを低減することができる。
また、上記部品内蔵配線基板では、第1の電子部品及び第2の電子部品を配線層上に積層しているので、コア基板上の積層した従来技術に比較して薄型化を図ることができる。
さらに第1の電子部品及び第2の電子部品と外部回路等との接続は部品内蔵配線基板を構成する配線基板の層間接続体を介して行う必要があるが、本発明では、第1の電子部品及び第2の電子部品を配線層上に直接実装しているので、配線の引回し等を行う必要がない。したがって、第1の電子部品及び第2の電子部品と外部回路等とを接続する配線の長さを低減することができ、寄生容量を低減することができる。このため、第1の電子部品及び第2の電子部品の動作を正常に行うことができる。
また、本発明では、第1の電子部品及び第2の電子部品を異なる絶縁層中に埋設しているので、従来のように、第1の電子部品及び第2の電子部品を同一の絶縁層中に埋設した場合に比較して、それら絶縁層の厚さを低減することができる。したがって、それら絶縁層中にスルーホールビアやバンプ等の層間接続体を形成する場合、これらの径を十分に小さくすることができる。このため、ビア配線の狭ピッチ化が可能となるとともに、これに基いて配線層の狭ピッチ化も可能となり、部品内蔵配線基板の高密度化を達成することができる。
本発明の一例においては、n+1番目の配線層の主面及び前記の少なくとも一方に実装され、n+1番目の配線層の主面及び裏面に隣接し、対向して存在する上記一対の絶縁層の少なくとも一方に埋設された第3の電子部品を有することができる。
本発明において、例えば第1の電子部品が第2の電子部品に比較して体積が約2倍程度大きいような場合、上述のような配置では、積層方向の中心に位置するn+1番目の配線層を中心として、積層方向上側及び積層方向下側の、上記配線層及び絶縁層からなる積層構造の対称性が、上側積層構造及び下側積層構造の全体を概略的に見た場合、第1の電子部品及び第2の電子部品の対称性が低くなり、その結果、上側積層構造及び下側積層構造の対称性も低くなる。
しかしながら、本例に従って、n+1番目の配線層の裏面側に第2の電子部品と並行して、第2の電子部品と同等の体積を有する第3の電子部品を実装するようにすれば、積層方向の中心に位置するn+1番目の配線層を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造及び下側積層構造の対称性も増大する。その結果、部品内蔵配線基板の反りをより効果的に抑制することができる。
また、内部実装できる電子部品の数が増大するので、部品実装配線基板の高密度化を図ることができる。
なお、部品実装配線基板の高密度化を中心として考えた場合、上述した第1の電子部品、第2の電子部品及び第3の電子部品の大きさは、n+1番目の配線層を中心として、反りが許容される範囲内に収まるような対称性を呈すればよい。
また、本発明は、
相対向して配置される2n+1個(nは自然数)の配線層と、
前記2n+1個の配線層間に配設され、当該2n+1個の配線層をそれぞれ電気的に絶縁する複数の絶縁層と、
前記2n+1個の配線層を電気的に接続するための層間接続体と、
前記2n+1個の配線層の積層方向中心に位置するn+1番目の配線層の主面及び裏面に対向するようにして実装され、前記複数の絶縁層の内、前記n+1番目の配線層の前記主面及び前記裏面に隣接し、対向して存在する一対の絶縁層中に埋設された第1の電子部品及び第2の電子部品と、
n+1+m番目(mは自然数であり、n≧m)の配線層の主面及び裏面の少なくとも一方に実装され、前記複数の絶縁層の内、前記n+1+m番目の配線層の前記主面及び前記裏面の少なくとも一方に隣接し、対向して存在する一対の絶縁層の少なくとも一方に埋設された第4の電子部品と、を具え、
前記第2の電子部品及び前記第4の電子部品の合計の体積と、前記第1の電子部品の体積と、の互いの差は、一方の体積の0〜80%の範囲内に収まっている、
ことを特徴とする、部品内蔵配線基板に関する。
本例においても、例えば第1の電子部品が第2の電子部品に比較して体積が約2倍程度大きいような場合、上述のような配置では、積層方向の中心に位置するn+1番目の配線層を中心として、積層方向上側及び積層方向下側の、上記配線層及び絶縁層からなる積層構造の対称性が、上側積層構造及び下側積層構造の全体を概略的に見た場合、第1の電子部品及び第2の電子部品の対称性が低くなり、その結果、上側積層構造及び下側積層構造の対称性も低くなる。
しかしながら、本例に従って、n+1番目の配線層から積層方向下側に位置する積層構造体の、n+1+m番目の配線層の主面及び裏面の少なくとも一方に、第2の電子部品と同等の体積を有する第4の電子部品を実装するようにすれば、積層方向の中心に位置するn+1番目の配線層を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造及び下側積層構造の対称性も増大する。その結果、部品内蔵配線基板の反りをより効果的に抑制することができる。
また、内部実装できる電子部品の数が増大するので、部品実装配線基板の高密度化を図ることができる。
なお、部品実装配線基板の高密度化を中心として考えた場合、上述した第1の電子部品、第2の電子部品及び第4の電子部品の大きさは、n+1番目の配線層を中心として、反りが許容される範囲内に収まるような対称性を呈するように設定すればよい。
同様に、n+1−m番目(mは自然数であり、n≧m)の配線層の主面及び裏面の少なくとも一方に実装され、複数の絶縁層の内、n+1−m番目の配線層の主面及び裏面の少なくとも一方に隣接し、対向して存在する一対の絶縁層の少なくとも一方に埋設された第5の電子部品を有することができる。
本例において、例えば第2の電子部品が第1の電子部品に比較して体積が約2倍程度大きいような場合、上述のような配置では、積層方向の中心に位置するn+1番目の配線層を中心として、積層方向上側及び積層方向下側の、上記配線層及び絶縁層からなる積層構造の対称性が、上側積層構造及び下側積層構造の全体を概略的に見た場合、第1の電子部品及び第2の電子部品の対称性が低くなり、その結果、上側積層構造及び下側積層構造の対称性も低くなる。
しかしながら、本例に従って、n+1番目の配線層から積層方向上側に位置する積層構造体の、n+1−m番目の配線層の主面及び裏面の少なくとも一方に、第2の電子部品と同等の体積を有する第5の電子部品を実装するようにすれば、積層方向の中心に位置するn+1番目の配線層を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造及び下側積層構造の対称性も増大する。その結果、部品内蔵配線基板の反りをより効果的に抑制することができる。
但し、上記対称性は、部品内蔵配線基板の総ての積層方向(断面)において要求されるものではなく、ある一方向から見た場合の断面においては、第1の電子部品の端部と第2の電子部品の端部とが重複するのみであるが、他の方向から見た場合の断面においては、積層方向上側の上側積層構造と、積層方向下側の下側積層構造とがほぼ対称となっていればよい。すなわち、任意の積層方向(断面)において、積層方向上側の上側積層構造と、積層方向下側の下側積層構造とがほぼ対称となっていれば、部品内蔵配線基板の反りを低減することができる。
また、内部実装できる電子部品の数が増大するので、部品実装配線基板の高密度化を図ることができる。
なお、この場合も、部品実装配線基板の高密度化を中心として考えた場合、上述した第1の電子部品、第2の電子部品及び第5の電子部品の大きさは、n+1番目の配線層を中心として、反りが許容される範囲内に収まるような対称性を呈するように設定すればよい。
また、上述したようにして第4の電子部品及び第5の電子部品を実装することにより、積層方向の中心に位置するn+1番目の配線層を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造及び下側積層構造の対称性も増大する。その結果、部品内蔵配線基板の反りをより効果的に抑制することができる。
また、内部実装できる電子部品の数が増大するので、部品実装配線基板の高密度化を図ることができる。
なお、この場合も、部品実装配線基板の高密度化を中心として考えた場合、上述した第1の電子部品、第2の電子部品、第4の電子部品及び第5の電子部品の大きさは、n+1番目の配線層を中心として、反りが許容される範囲内に収まるような対称性を呈するように設定すればよい。
上記説明では、上記配線層等の番号付けを積層方向の上側から行う場合を基準にして説明したが、上記配線層等の番号付けを積層方向の下側から行う場合を基準にすると、上述した説明において、例えばn+1+m番目の配線層が上側積層構造に属し、n+1−m番目の配線層が下側積層構造に属するようになるが、本発明の部品内蔵配線基板に関する作用効果に変化はない。
また、本発明の部品内蔵配線基板は、
2n+1個(nは自然数)の配線層のうちの、n+1番目の配線層の第1の面上に実装された第1の電子部品と、
前記n+1番目の配線層における前記第1の面の背面側に位置する第2の面上に実装された第2の電子部品と、
前記2n+1個の配線層のうちの、前記第1の面側に配置されるn個の配線層と、前記n個の配線層の間に積層されたn個の絶縁層と、前記n個の配線層を電気的に接続する層間接続体と、第1の開口部とを有し、前記第1の電子部品が前記第1の開口部内に埋設される状態で前記n+1番目の配線層の前記第1の面側に積層された第1の配線基板と、
前記2n+1個の配線層のうちの、前記第2の面側に配置されるn個の配線層と、前記第2の面側に配置されるn個の配線層の間に積層されたn個の絶縁層と、前記第2の面側に配置されるn個の配線層を電気的に接続する層間接続体と、第2の開口部とを有し、前記第2の電子部品が前記第2の開口部内に埋設される状態で前記n+1番目の配線層の前記第2の面側に積層された第2の配線基板と、
を具えることを特徴とする。
上述した部品内蔵配線基板の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば以下のような製造方法によって製造することができる。具体的には、
n+1番目の配線層を構成する金属箔上に第1の電子部品を実装する工程と、
n個の配線層及びn個の絶縁層が順次に積層されるとともに、前記n個の配線層を電気的に接続する層間接続体を有し、前記第1の電子部品を収納する第1の開口部が形成された第1の配線基板を準備する工程と、
前記金属箔と前記第1の配線基板とを、前記第1の電子部品が前記第1の開口部に収納するようにして積層する工程と、
前記金属箔をパターニングして前記n+1番目の配線層を形成した後、前記n+1番目の配線層の、前記第1の電子部品と対向する側に第2の電子部品を実装する工程と、
n個の配線層及びn個の絶縁層が順次に積層されるとともに、前記n個の配線層を電気的に接続する層間接続体を有し、前記第2の電子部品を収納する第2の開口部が形成された第2の配線基板を準備する工程と、
前記第2の配線基板を、前記第2の電子部品が前記第2の開口部に収納するようにして前記n+1番目の配線層を介して前記第1の配線基板と積層する工程と、
を具えることを特徴とする。
以上、本発明によれば、配線基板中に部品を内蔵させた部品内蔵配線基板において、その製造歩留まりを劣化させることなく、配線層や層間接続体の精細化及び狭ピッチ化を図ることができ、当該部品内蔵配線基板の高密度化及び薄型化を図ることができる。
第1の実施形態の部品内蔵配線基板の概略構成を示す平面図である。 図1に示す部品内蔵配線基板をI−I線に沿って切った場合の断面図である。 図1に示す部品内蔵配線基板をII-II線に沿って切った場合の断面図である。 第2の実施形態の部品内蔵配線基板の概略構成を示す断面図である。 第2の実施形態の部品内蔵配線基板における変形例の概略構成を示す断面図である。 第3の実施形態の部品内蔵配線基板の概略構成を示す断面図である。 第4の実施形態の部品内蔵配線基板の概略構成を示す断面図である。 第1の実施形態の部品内蔵配線基板の製造方法における工程図である。 第1の実施形態の部品内蔵配線基板の製造方法における工程図である。 第1の実施形態の部品内蔵配線基板の製造方法における工程図である。 第1の実施形態の部品内蔵配線基板の製造方法における工程図である。 第1の実施形態の部品内蔵配線基板の製造方法における工程図である。
以下、本発明のその他の特徴及び利点について、発明を実施するための形態に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の部品内蔵配線基板の概略構成を示す平面図であり、図2は、図1に示す部品内蔵配線基板をI−I線に沿って切った場合の断面図であり、図3は、図1に示す部品内蔵配線基板をII-II線に沿って切った場合の断面図である。なお、図1に示す平面図においては、本実施形態の部品内蔵配線基板の特徴が明確になるように、内蔵した電子部品に相当する箇所の配線層及び絶縁層を一部切欠いて示すものである。
図1〜3に示す部品内蔵配線基板10は、上から順に、第1の配線層11、第2の配線層12、第3の配線層13、第4の配線層14、第5の配線層15、第6の配線層16及び第7の配線層17の合計7個(2n+1:n=3)の配線層が相対向するようにして積層されている。
第1の配線層11及び第2の配線層12間には第1の絶縁層21が存在し、これら配線層間を電気的に絶縁している。第2の配線層12及び第3の配線層13間には第2の絶層22が存在し、これら配線層間を電気的に絶縁している。第3の配線層13及び第4の配線層14間には第3の絶縁部材23が存在し、これら配線層間を電気的に絶縁している。さらに、第4の配線層14及び第5の配線層15間には第4の絶縁層24が存在し、これら配線層間を電気的に絶縁している。第5の配線層15及び第6の配線層16間には第5の絶縁層25が存在し、これら配線層間を電気的に絶縁している。第6の配線層16及び第7の配線層17間には第6の絶縁部材26が存在し、これら配線層間を電気的に絶縁している。
また、第1の配線層11及び第4の配線層14間には第7の絶縁層27が存在し、これら配線層間を電気的に絶縁している。同様に、第4の配線層14及び第7の配線層17間には第8の絶縁層28が存在し、これら配線層間を電気的に絶縁している。
第1の配線層11及び第2の配線層12間は第1の層間接続体31で電気的に接続されており、第2の配線層12及び第3の配線層13間は第2の層間接続体32で電気的に接続されており、第3の配線層13及び第4の配線層14間は第3の層間接続体33で電気的に接続されている。また、第4の配線層14及び第5の配線層15間は第4の層間接続体34で電気的に接続されており、第5の配線層15及び第6の配線層16間は第5の層間接続体35で電気的に接続されており、第6の配線層16及び第7の配線層17間は第6の層間接続体36で電気的に接続されている。
これによって、第1の配線層11〜17、第1の絶縁層21〜第8の絶縁層28及び第1の層間接続体31〜36は多層配線基板を構成している。
なお、図1〜3において、第1の配線層11〜第7の配線層17は、必要に応じてパターン化した配線パターンとして構成することもできるし、ベタのパターンとして構成することもできる。
また、第1の層間接続体31、第3の層間接続体33、第4の層間接続体34及び第6の層間接続体36は銀や銅などからなるバンプとして構成され、第2の層間接続体32及び第5の層間接続体35はスルーホールビアとして構成されているが、それらの形態は配線層間を電気的に接続するものであれば特に限定されるものではない。
さらに、本実施形態においては、配線層の数を7、絶縁層の数を8、層間接続体の数を6としているが、これらの数は特に限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定することができる。但し、配線層の数は、2n+1個、すなわち奇数であることが必要である。
また、図1〜3に示す部品内蔵配線基板10においては、上から4番目(n+1:n=3)の、配線層の積層方向において中心に位置する第4の配線層14の主面14Aに、例えば受動部品(第1の電子部品)41がはんだバンプ41Bを介して実装されており、裏面14Bに、例えば半導体チップ(第2の電子部品)42が、その電極部42Aを介してはんだ42Bによって実装されている。さらに、受動部品41は第4の配線層14の主面14Aに隣接する第7の絶縁層27中に埋設され、半導体チップ(第2の電子部品)42は第4の配線層14の裏面14Bに隣接する第8の絶縁層28中に埋設されている。
なお、第1の電子部品41を半導体チップとし、第2の電子部品42を受動部品とすることもできるし、第1の電子部品41及び第2の電子部品42の双方を受動部品あるいは半導体チップとすることもできる。
したがって、部品内蔵配線基板10は、図3に示すように、ある一方向から見た場合の断面においては、第1の電子部品41の端部と第2の電子部品42の端部とが重複するのみであるが、図2に示すように、他の方向から見た場合の断面においては、第1の配線層11〜第7の配線層17、すなわち部品内蔵配線基板10の中心に位置する第4の配線層14を中心として、積層方向上側の上側積層構造10Aと、積層方向下側の下側積層構造10Bとがほぼ対称となる。このため、部品内蔵配線基板10の反りを低減することができる。
また、MEMS等の機械的駆動が必要な電子部品を内蔵した場合は、反りによる駆動部への影響が小さくなりその性能が安定する。また、部品内蔵配線基板上に、カメラレンズを搭載してカメラモジュールとする場合は、モジュールの焦点距離が安定し、カメラの性能が向上する。更に反りにくい構造によって使用環境の温度変化に対する変形が小さくなり機械的な劣化が低下し、部品内蔵基板とその表面に実装した電子部品を含むモジュール全体の信頼性の向上が見込まれる。
部品内蔵配線基板10では、第1の電子部品41及び第2の電子部品42を第4の配線層14上に積層しているので、コア基板上の積層した従来技術に比較して薄型化を図ることができる。
さらに第1の電子部品41及び第2の電子部品42と外部回路等との接続は部品内蔵配線基板10の層間接続体31〜36を介して行う必要があるが、本実施形態では、第1の電子部品41及び第2の電子部品42を第4の配線層14上に直接実装しているので、配線の引回し等を行う必要がない。したがって、第1の電子部品41及び第2の電子部品42と外部回路等とを接続する配線の長さを低減することができ、寄生容量を低減することができる。このため、第1の電子部品41及び第2の電子部品42の動作を正常に行うことができる。
例えば第1の電子部品41を半導体チップとし、第2の電子部品42をコンデンサとした場合、半導体チップの安定動作に必要なコンデンサが最短配線で接続される。そのため能動部品とコンデンサ間の配線の寄生容量が低減され、より電気的な安定動作が可能となる。また図1では半導体チップとコンデンサを配置した例を挙げたが、この他の例として、半導体チップを対向させた場合は、チップ間の高速通信が可能となり、且つ、必要な配線が短くなることでその周囲にある他の電気配線の影響を受けにくくなるため、電気的な性能が向上する。
また、本実施形態では、第1の電子部品41及び第2の電子部品42をそれぞれ第7の絶縁層27及び第8の絶縁層28中に埋設しているので、従来のように、第1の電子部品及び第2の電子部品を同一の絶縁層中に埋設した場合に比較して、それら絶縁層の厚さを低減することができる。したがって、本実施形態では特に形成してはいないが、第7の絶縁層27及び第8の絶縁層28中にスルーホールビアやバンプ等の層間接続体を形成する場合、これらの径を十分に小さくすることができる。このため、ビア配線の狭ピッチ化が可能となるとともに、これに基いて配線層の狭ピッチ化も可能となり、部品内蔵配線基板10の高密度化を達成することができる。
なお、本実施形態では、配線層、絶縁層及び層間接続体の番号付けを上側から行っているが、下側から行った場合においても、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bに含まれる配線層等の番号が代わるのみで、本実施形態の作用効果には何ら影響をもたらすものではない。
(第2の実施形態)
図4は、本実施形態の部品内蔵配線基板の概略構成を示す断面図である。
図4に示す本実施形態の部品内蔵配線基板20は、第4の配線層14の裏面14B側に第3の電子部品43が電極部43Aを介してはんだ43Bで実装され、第8の絶縁層28中に埋設されている点を除き、図1〜3に示す第1の実施形態の部品内蔵配線基板10と同様の構成を採る。したがって、以下においては、当該相違点に着目して本実施形態の特徴について説明する。
本実施形態の部品内蔵配線基板20においては、その中心に位置する第4の配線層14の裏面14Bに、第2の電子部品42と並行に、第2の電子部品42と同等の体積を有する第3の電子部品43が実装され、第8の絶縁層28中に埋設されている。
本実施形態において、例えば第1の電子部品41が第2の電子部品42に比較して体積が約2倍程度大きいような場合、図1の部品内蔵配線基板10に示すような構成では、第4の配線層14を中心とした上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの全体を概略的に見た場合、第1の電子部品41及び第2の電子部品42の対称性が低くなり、その結果、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も低くなる。
しかしながら、本実施形態では、第4の配線層14の裏面14B側に第2の電子部品42と並行して、第2の電子部品42と同等の体積を有する第3の電子部品43を実装するようにしている。したがって、第4の配線層14を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も増大する。その結果、部品内蔵配線基板20の反りをより効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図4に示す部品内蔵配線基板20の断面図は、特定の一方向から見た場合の状態であればよい。すなわち、ある位置方向から見た場合の断面において、第4の配線層14を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も増大していればよい。
一例として、150×60×0.3mmの部品内蔵配線基板の場合、基板材料や配線パターンによっては、1mm以上の反りが発生しやすく、ルータ加工等で歩留まりが低下していた。したがって、上記反りを抑えるためには本発明(本実施形態)の構成を有する部品内蔵配線基板が有効であることが分かる。更に発明者が評価を進めることで、配線板の反りを抑えるには、配線板断面中心からみた上下の構造的な対象性を良くすること、特に、配線板の上下の電子部品の体積比を小さくすること、が効果的であることが分かった。
そのため、第1の電子部品41と第2の電子部品42及び第3の電子部品43との体積差が小さい程構造的なバランスが良く、例えば0〜80%内に抑えることが好ましい。
また、本実施形態では、内部実装できる電子部品の数が増大するので、部品実装配線基板20の高密度化を図ることができる。
なお、部品実装配線基板20の高密度化を中心として考えた場合、上述した第1の電子部品41、第2の電子部品42及び第3の電子部品43の大きさは、第4の配線層14を中心として、反りが許容される範囲内に収まるような対称性を呈するように設定すればよい。
図5は、本実施形態の部品内蔵配線基板の変形例の概略構成を示す断面図である。
図4に示す部品内蔵配線基板20においては、第4の配線層14の裏面14B側に第3の電子部品43を実装したが、本実施形態の部品内蔵配線基板30では、第4の配線層14及び第7の配線層17間に第9の絶縁層29を配設し、同じく第4の配線層14の裏面14B側であって、第9の絶縁層29に埋設されるようにして追加の第3の電子部品43’を実装するようにしている。
本実施形態において、例えば第1の電子部品41が第2の電子部品42に比較して体積が約3倍程度大きいような場合、図4の部品内蔵配線基板20に示すような構成では、第4の配線層14を中心とした上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの全体を概略的に見た場合、第1の電子部品41、第2の電子部品42及び第3の電子部品43の対称性が低くなり、その結果、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も低くなる。
しかしながら、本実施形態では、第4の配線層14の裏面14B側に第2の電子部品42及び第3の電子部品43と離隔した状態で、追加の第3の電子部品43’を実装するようにしている。したがって、第4の配線層14を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も増大する。その結果、部品内蔵配線基板30の反りをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、内部実装できる電子部品の数が増大するので、部品実装配線基板30の高密度化を図ることができる。
なお、図5に示す部品内蔵配線基板30では、別途第9の絶縁層29を配設し、当該部分に追加の第3の電子部品43’を実装しているが、第8の絶縁層28の領域が十分に大きく、当該部分に第2の電子部品42及び第3電子部品43に加えて追加の電子部品43’を埋設する領域を確保できる場合においては、第8の絶縁層28内にこれら3つの電子部品42,43,43’を埋設するようにして第4の配線層14に実装してもよい。
(第3の実施形態)
図6は、本実施形態の部品内蔵配線基板の概略構成を示す断面図である。
図6に示す本実施形態の部品内蔵配線基板40は、第7の配線層17(n+1+m番目:n=3、m=3)の主面17Aにおいて第4の電子部品44が、電極部44Aを介してはんだ44Bで実装されており、第2の電子部品42と同じ第8の絶縁層28中に埋設されている点を除き、図1〜3に示す第1の実施形態の部品内蔵配線基板10と同様の構成を採る。したがって、以下においては、当該相違点に着目して本実施形態の特徴について説明する。
本実施形態において、例えば第1の電子部品41が第2の電子部品42に比較して体積が約2倍程度大きいような場合、図1〜3の部品内蔵配線基板10に示すような構成では、第4の配線層14を中心とした上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの全体を概略的に見た場合、第1の電子部品41及び第2の電子部品42の対称性が低くなり、その結果、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も低くなる。
しかしながら、本実施形態では、第7の配線層17の主面17A側に第2の電子部品42と同程度の体積を有する第4の電子部品44を実装するようにすれば、第4の配線層14を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も増大する。その結果、部品内蔵配線基板40の反りをより効果的に抑制することができる。
本実施形態においても、図6に示す部品内蔵配線基板40の断面図は、特定の一方向から見た場合の状態であればよい。すなわち、ある位置方向から見た場合の断面において、第4の配線層14を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も増大していればよい。
また、表層の電子部品実装やルータ加工の歩留まりを低下させない様に、配線板の反りを抑えるためには、第1の電子部品41と第2の電子部品42及び第4の電子部品44との体積差を、例えば0〜80%内に抑えることが好ましい。
また、本実施形態では、内部実装できる電子部品の数が増大するので、部品実装配線基板40の高密度化を図ることができる。
なお、部品実装配線基板40の高密度化を中心として考えた場合、上述した第1の電子部品41、第2の電子部品42及び第4の電子部品44の大きさは、第4の配線層14を中心として、反りが許容される範囲内に収まるような対称性を呈するように設定すればよい。
特に図示しないものの、例えば第2の電子部品42が第1の電子部品41に比較して体積が約2倍程度大きいような場合、図6に示す部品内蔵配線基板40において、第1の配線層(n+1−m番目:n=3、m=3)11の裏面11Bに第4の電子部品44(特許請求の範囲における第5の電子部品)を実装し、第7の絶縁層27中に埋設することができる。これによって、第4の配線層14を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も増大する。その結果、部品内蔵配線基板40の反りをより効果的に抑制することができる。
なお、この場合においても、部品実装配線基板40の高密度化を中心として考えた場合、上述した第1の電子部品41、第2の電子部品42及び第4の電子部品44の大きさは、第4の配線層14を中心として、反りが許容される範囲内に収まるような対称性を呈するように設定すればよい。
(第4の実施形態)
図7は、本実施形態の部品内蔵配線基板の概略構成を示す断面図である。
図7に示す本実施形態の部品内蔵配線基板50は、第7の配線層17(n+1+m番目:n=3、m=3)の主面17Aにおいて第4の電子部品44が、電極部44Aを介してはんだ44Bで実装されており、第2の電子部品42と同じ第8の絶縁層28中に埋設されている。また、第1の配線層11(n+1−m番目:n=3、m=3)の裏面11Bにおいて第5の電子部品51が、電極部51Aを介してはんだ51Bで実装されており、第1の電子部品41と同じ第7の絶縁層27中に埋設されている。
本実施形態の部品内蔵配線基板50では、第4の配線層14の主面14Aに第1の電子部品41が実装されており、これと対向するようにして第4の配線層14の裏面14Bに第2の電子部品42が実装されている。また、第7の配線層17の主面17Aにおいて第4の電子部品44が第4の配線層14側に向けて実装されており、第1の配線層11の裏面11Bにおいて第5の電子部品45が第4の配線層14側に向けて実装されている。また、第1の配線層11及び第7の配線層17は、第4の配線層14からほぼ等間隔で離隔した位置に配設されている。
したがって、中心に位置する第4の配線層14に対して、第1の電子部品41及び第5の電子部品45と第2の電子部品42及び第4の電子部品44とはほぼ対称な位置に実装されることになる。このため、積層方向上側の上側積層構造10Aと、積層方向下側の下側積層構造10Bとがほぼ対称となるので、部品内蔵配線基板50の反りを低減することができる。
また、部品内蔵配線基板50では、第1の電子部品41〜第4の電子部品44を配線層12、14、16上に実装しているので、コア基板上の積層した従来技術に比較して高密度実装の下薄型化を図ることができる。
さらに第1の電子部品41〜第4の電子部品44と外部回路等との接続は部品内蔵配線基板50の層間接続体31〜36を介して行う必要があるが、本実施形態では、第1の電子部品41〜第4の電子部品44を配線層12、14、16上に直接実装しているので、配線の引回し等を行う必要がない。したがって、第1の電子部品41〜第4の電子部品44と外部回路等とを接続する配線の長さを低減することができ、寄生容量を低減することができる。このため、第1の電子部品41〜第4の電子部品44の動作を正常に行うことができる。
なお、本実施形態においても、図7に示す部品内蔵配線基板50の断面図は、特定の一方向から見た場合の状態であればよい。すなわち、ある位置方向から見た場合の断面において、第4の配線層14を中心とした電子部品間の対称性が増大し、上側積層構造10A及び下側積層構造10Bの対称性も増大していればよい。
(第5の実施形態)
図8〜図12は、第1の実施形態に示す部品内蔵配線基板10の製造工程を示す断面図である。
最初に、図8に示すように、第4の配線層14となる銅箔等の金属箔14Xの下面上に、第2の電子部品44を、電極部42Aを介してはんだ42Bで実装する。はんだ42Bは、金属箔14Xの下面上で濡れ広がらないように、濡れ性が小さくなる様に調整されたはんだ(例えば既存の鉛フリーはんだよりSn量を少なくし、CuやAgやInを含有させたはんだ)等を用いる。あるいははんだの代わりにAgペーストを用いる。あるいはソルダーレジストによるマスクキングを行い、当該マスクを介してはんだの塗布を行う。
次いで、図9に示すように、第6の配線層16、第5の絶縁層25、第5の配線層15及び第4の絶縁層24となるプリプレグ24Xが順次に積層され、第5の配線層15及び第6の配線層16を電気的に接続する第5の層間接続体35が形成されるとともに、第5の配線層15上でプリプレグ24Xを貫通するようにして形成された第4の層間接続体34が形成された一対の中間配線基板10BXと、第7の配線層17上に第6の絶縁層26となるプリプレグ26Xが積層され、さらに第6の絶縁層26を貫通するようにして第6の層間接続体36が配設された下部配線基板10BYを準備する。
次いで、下部配線基板10BY上に、一対の中間配線基板10BXを離隔して配置し、さらに一対の中間配線基板10BXが離隔して配置されることによって形成された開口部内に第2の電子部品42が収納されるようにして金属箔14Xを積層する。なお、下部配線基板10BY及び一対の中間配線基板10BX(の積層体)は、本発明における第1の配線基板に相当する。
次いで、図10に示すように、上述のようにして積層した金属箔14X、一対の中間配線基板10BX及び下部配線基板10BYを加熱下でプレスする。これによって、金属箔14Xは第4の配線層14となり、プリプレグ24X及び26Xは一部が溶解して第2の電子部品42と上記開口部との隙間を埋めて第8の絶縁層28を構成するとともに、残部は第4の絶縁層24及び第6の絶縁層26を構成する。この結果、第2の電子部品42が第4の配線層14の裏面14Bに実装され、第8の絶縁層28中に埋設された下側積層構造10Bが形成される。
次いで、図11に示すように、下部積層構造10Bの第4の配線層14の主面14A上に、上述のような融点変化型はんだ等を用いて第1の電子部品41を実装する。
次いで、図12に示すように、第3の絶縁層23となるプリプレグ23X、第3の配線層13、第2の絶縁層22、及び第2の配線層12が順次に積層され、第2の配線層12及び第3の配線層13を電気的に接続する第2の層間接続体32が形成されるとともに、プリプレグ23Xを貫通するようにして形成された第3の層間接続体33が形成された一対の中間配線基板10AXと、第1の配線層11上に第1の絶縁層21となるプリプレグ21Xが積層され、さらにプリプレグ21Xを貫通するようにして第1の層間接続体31が配設された上部配線基板10AYを準備する。
次いで、下側積層構造10Bに、第2の電子部品42を収納するための開口部が形成されるようにして一対の中間配線基板10AXを離隔して配置し、積層するとともに、一対の中間配線基板10AX上に上部配線基板10AYを積層する。なお、上部配線基板10AY及び一対の中間配線基板10AX(の積層体)は、本発明における第2の配線基板に相当する。
次いで、上述のようにして積層した上部配線基板10AY及び一対の中間配線基板10AXとともに、下部積層構造10Bを加熱下でプレスする。これによって、プリプレグ21X及び23Xは一部が溶解して第1の電子部品41と上記開口部との隙間を埋めて第7の絶縁層27を構成するとともに、残部は第1の絶縁層21及び第3の絶縁層23を構成する。この結果、第1の電子部品41が第4の配線層14の主面14Aに実装され、第7の絶縁層27中に埋設された上側積層構造10Aが形成され、結果として、図1〜3に示すような部品内蔵配線基板10を得る。
以上、本発明を上記具体例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記具体例に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいて、あらゆる変形や変更が可能である。
10、20、30、40、50 部品内蔵配線基板
10A 上側積層構造
10B 下側積層構造
11 第1の配線層
12 第2の配線層
13 第3の配線層
14 第4の配線層
15 第5の配線層
16 第6の配線層
17 第7の配線層
21 第1の絶縁層
22 第2の絶縁層
23 第3の絶縁層
24 第4の絶縁層
25 第5の絶縁層
26 第6の絶縁層
27 第7の絶縁層
28 第8の絶縁層
29 第9の絶縁層
31 第1の層間接続体
32 第2の層間接続体
33 第3の層間接続体
34 第4の層間接続体
35 第5の層間接続体
36 第6の層間接続体
41 第1の電子部品
42 第2の電子部品
43 第3の電子部品
44 第4の電子部品
45 第5の電子部品

Claims (5)

  1. 相対向して配置される2n+1個(nは自然数)の配線層と、
    前記2n+1個の配線層間に配設され、当該2n+1個の配線層をそれぞれ電気的に絶縁する複数の絶縁層と、
    前記2n+1個の配線層を電気的に接続するための層間接続体と、
    前記2n+1個の配線層の積層方向中心に位置するn+1番目の配線層の主面及び裏面に対向するようにして実装され、前記複数の絶縁層の内、前記n+1番目の配線層の前記主面及び前記裏面に隣接し、対向して存在する一対の絶縁層中に埋設された第1の電子部品及び第2の電子部品と、
    前記n+1番目の配線層の前記主面及び前記裏面の少なくとも一方に実装され、前記n+1番目の配線層の前記主面及び前記裏面に隣接し、対向して存在する前記一対の絶縁層の少なくとも一方に埋設された第3の電子部品と、を具え、
    前記第2の電子部品及び前記第3の電子部品の合計の体積と、前記第1の電子部品の体積と、の互いの差は、一方の体積の0〜80%の範囲内に収まっている、
    とを特徴とする、部品内蔵配線基板。
  2. 相対向して配置される2n+1個(nは自然数)の配線層と、
    前記2n+1個の配線層間に配設され、当該2n+1個の配線層をそれぞれ電気的に絶縁する複数の絶縁層と、
    前記2n+1個の配線層を電気的に接続するための層間接続体と、
    前記2n+1個の配線層の積層方向中心に位置するn+1番目の配線層の主面及び裏面に対向するようにして実装され、前記複数の絶縁層の内、前記n+1番目の配線層の前記主面及び前記裏面に隣接し、対向して存在する一対の絶縁層中に埋設された第1の電子部品及び第2の電子部品と、
    n+1+m番目(mは自然数であり、n≧m)の配線層の主面及び裏面の少なくとも一方に実装され、前記複数の絶縁層の内、前記n+1+m番目の配線層の前記主面及び前記裏面の少なくとも一方に隣接し、対向して存在する一対の絶縁層の少なくとも一方に埋設された第4の電子部品と、を具え、
    前記第2の電子部品及び前記第4の電子部品の合計の体積と、前記第1の電子部品の体積と、の互いの差は、一方の体積の0〜80%の範囲内に収まっている、
    とを特徴とする、部品内蔵配線基板。
  3. n+1−m番目の配線層の主面及び裏面の少なくとも一方に実装され、前記複数の絶縁層の内、前記n+1−m番目の配線層の前記主面及び前記裏面の少なくとも一方に隣接し、対向して存在する一対の絶縁層の少なくとも一方に埋設された第5の電子部品を具えることを特徴とする、請求項に記載の部品内蔵配線基板。
  4. n+1個(nは自然数)の配線層のうちの、n+1番目の配線層の第1の面上に実装された第1の電子部品と、
    前記n+1番目の配線層における前記第1の面の背面側に位置する第2の面上に実装された第2の電子部品と、
    前記2n+1個の配線層のうちの、前記第1の面側に配置されるn個の配線層と、前記n個の配線層の間に積層されたn個の絶縁層と、前記n個の配線層を電気的に接続する層間接続体と、第1の開口部とを有し、前記第1の電子部品が前記第1の開口部内に埋設される状態で前記n+1番目の配線層の前記第1の面側に積層された第1の配線基板と、
    前記2n+1個の配線層のうちの、前記第2の面側に配置されるn個の配線層と、前記第2の面側に配置されるn個の配線層の間に積層されたn個の絶縁層と、前記第2の面側に配置されるn個の配線層を電気的に接続する層間接続体と、第2の開口部とを有し、前記第2の電子部品が前記第2の開口部内に埋設される状態で前記n+1番目の配線層の前記第2の面側に積層された第2の配線基板と、
    を具えることを特徴とする、部品内蔵配線基板。
  5. n+1番目の配線層を構成する金属箔上に第1の電子部品を実装する工程と、
    n個の配線層及びn個の絶縁層が順次に積層されるとともに、前記n個の配線層を電気的に接続する層間接続体を有し、前記第1の電子部品を収納する第1の開口部が形成された第1の配線基板を準備する工程と、
    前記金属箔と前記第1の配線基板とを、前記第1の電子部品が前記第1の開口部に収納するようにして積層する工程と、
    前記金属箔をパターニングして前記n+1番目の配線層を形成した後、前記n+1番目の配線層の、前記第1の電子部品と対向する側に第2の電子部品を実装する工程と、
    n個の配線層及びn個の絶縁層が順次に積層されるとともに、前記n個の配線層を電気的に接続する層間接続体を有し、前記第2の電子部品を収納する第2の開口部が形成された第2の配線基板を準備する工程と、
    前記第2の配線基板を、前記第2の電子部品が前記第2の開口部に収納するようにして前記n+1番目の配線層を介して前記第1の配線基板と積層する工程と、
    を具えることを特徴とする、部品内蔵配線基板の製造方法。
JP2012217871A 2012-09-28 2012-09-28 部品内蔵配線基板及びその製造方法 Active JP6102157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012217871A JP6102157B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 部品内蔵配線基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012217871A JP6102157B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 部品内蔵配線基板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014072405A JP2014072405A (ja) 2014-04-21
JP6102157B2 true JP6102157B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=50747341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012217871A Active JP6102157B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 部品内蔵配線基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6102157B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08228066A (ja) * 1995-02-21 1996-09-03 Kokusai Electric Co Ltd 電子部品搭載基板およびその製造方法
JP2007049004A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Cmk Corp プリント配線板とその製造方法
JP2007173570A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置、その製造方法、および半導体装置を備えた電子機器
JP2008205290A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Fujitsu Ltd 部品内蔵基板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014072405A (ja) 2014-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10354939B2 (en) Multilayer board and electronic device
JP5516787B2 (ja) 回路基板
JP5182448B2 (ja) 部品内蔵基板
US9559045B2 (en) Package structure and method for manufacturing the same
JP2009277916A (ja) 配線基板及びその製造方法並びに半導体パッケージ
US20190164892A1 (en) Module and method for producing a plurality of modules
JP2006324568A (ja) 多層モジュールとその製造方法
US20140085833A1 (en) Chip packaging substrate, method for manufacturing same, and chip packaging structure having same
JP2015012022A (ja) プリント配線板
JP2015035497A (ja) 電子部品内蔵配線板
US10021791B2 (en) Multilayer wiring substrate
JP2007520888A (ja) 回路基板のための経路指定密度を増大する方法及びそのような回路基板
EP2849226B1 (en) Semiconductor package
JP5958454B2 (ja) 部品内蔵モジュール
US20150027762A1 (en) Printed circuit board
US6981320B2 (en) Circuit board and fabricating process thereof
JP6102157B2 (ja) 部品内蔵配線基板及びその製造方法
JP2011029287A (ja) プリント配線基板、半導体装置及びプリント配線基板の製造方法
JP2015026762A (ja) プリント配線板
JP2008186962A (ja) 多層配線基板
JP6105517B2 (ja) 配線基板
JP2013073951A (ja) 貫通コンデンサ内蔵多層基板及び貫通コンデンサ内蔵多層基板の実装構造
JP2019145764A (ja) プリント回路基板
US20240063107A1 (en) Crack arrest features for miultilevel package substrate
JP6007485B2 (ja) 部品内蔵配線基板、及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6102157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150