JP6102047B2 - 洗い落し式便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水の落差による流水作用で汚物を押し流す洗い落し式便器に係り、特に、排水ソケットから床下排水管に偏って流入した洗浄水が床下排水管の屈曲部分をシールして負圧が発生することを防ぎ、便器の封水を引き込むことを防ぐことができる洗い落し式便器に関する。
従来から、水洗大便器の種類の中で、サイホン作用を生じさせない便器として、洗い落し式便器が知られている。このような従来の洗い落し式便器は、サイホン作用を生じさせて便器を洗浄するサイホン式便器に比べて、水の落差による流水作用で汚物を押し流す方式で構造がシンプルであり、かつ安価であることに加えて、サイホン作用を生じさせないため、便器洗浄に用いられる洗浄水の量が少なくて済むという利点がある。このような洗い落し式便器の利点は、従来から便器に要請されている洗浄水の節水のニーズにも合致したものとなっている。
また、従来の洗い落し式便器において、汚物を受ける汚物受け面と、この上縁に位置するリム部と、リム部の後方側に設けられ前方向に洗浄水を吐水するリム吐水部を備え、リム吐水部から吐水された洗浄水により、汚物受け面に旋回流を形成し洗浄を行うものが知られている。このような便器では、汚物受け面に旋回流を形成するため、洗浄水を旋回させながら排水トラップ部及び排水ソケットから床下の排水管側へ排出する。この際に、排水ソケット部を通過する洗浄水は旋回しながら通過するため、排水ソケットの管路の内周面に沿って流れることとなる。これにより、排水ソケットから床下の排水管側に流入する際には、床下の排水管の通水方向と直角の断面において、洗浄水が排水管の内周面に偏った状態で入り込むことになる。したがって、床下の排水管が屈曲部分を有している場合には、床下の排水管の内周面に偏った洗浄水が屈曲部分をシールしてしまい、床下の排水管内で負圧が発生し、便器の封水までも引き込んでしまい、基本的に封水の補給を行わない洗い落し便器の封水不足になってしまうという問題がある。
そこで、このような問題の対策として、例えば、特許文献1に記載されているように、水洗大便器の排水ソケットの屈曲管路内で発生する上流側の排水を下流側に引き込もうとする負圧を抑制する負圧抑制手段が、排水ソケットの屈曲管路部材に設けられているものも知られている。
特開2011−179187号公報
しかしながら、上述した特許文献1の水洗大便器においては、排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回しようとする洗浄水の旋回方向の流速成分を抑制させる旋回抑制手段がないため、特に、旋回流で洗浄をするような水洗大便器に、このような排水ソケットを適用した場合には、洗浄水が排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回するのを抑制することができない。しがって、洗浄水が床内の排水管へ偏った状態で流入すること防止することができず、床下の排水管が屈曲部分を有している場合には、排水ソケットから床下の排水管に偏って流入した洗浄水が屈曲部分をシールしてしまうことにより負圧が発生し、便器の封水を引き込むことを防ぐことができず、便器の封水水位の低下を防止することができないという問題がある。また、このような場合、封水水位が低下した分の量の洗浄水を加えなければならず、その分の量の洗浄水を余分に使用することになり、節水化のニーズに反することになるといった問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、排水ソケットから床下排水管に偏って流入した洗浄水が床下排水管の屈曲部分をシールして負圧が発生することを防ぎ、便器の封水を引き込み封水水位が低下することを防ぐことができ、節水化することができる洗い落し式便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、水の落差による流水作用で汚物を押し流す洗い落し式便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、上縁に位置するリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成する吐水部と、ボウル部の下方に入口が接続され、後方且つ上方へ延びる上昇管路と、この上昇管路と接続し且つ下方へと延びる下降管路と、を備えた排水トラップ管路と、この排水トラップ管路の出口部と床下に設けられた床下排水管の入口部とを連結する管路を形成する排水ソケットと、を有し、排水ソケットは、ボウル部で形成された旋回流が管路に流入し、この管路の内周面に沿って旋回しようとする洗浄水を受けるように、管路の内周面に沿って形成された棚部を備え、棚部は、ボウル部で形成された旋回流が反時計周りの旋回流である場合、棚部の反時計周り側領域(R1)が時計周り側領域(R2)よりも高くなるように形成され、ボウル部で形成された旋回流が時計周りの旋回流である場合、棚部の時計周り側領域(R2)が反時計周り側領域(R1)よりも高くなるように形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、吐水部からボウル部に洗浄水を吐水して形成した旋回流で便器を洗浄した洗浄水が、排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回しながら流入するとき、ボウル部において形成される旋回流が反時計周りの旋回流である場合、棚部の反時計周り側領域が高くなるように形成され、ボウル部において形成される旋回流が時計周りの旋回流である場合、棚部の時計周り側領域が高くなるように形成されているので、その管路の内周面に沿って旋回しようとする洗浄水を受ける棚部により、洗浄水の旋回方向の流速成分を抑制させることができ、且つ洗浄水を排水ソケットの管路の中央方向に導くことができる。よって、洗浄水が排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケットから床下排水管へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。したがって、床下排水管が屈曲部分を有している場合に、排水ソケットから床下排水管に偏って流入した洗浄水が床下排水管の屈曲部分をシールして負圧が発生することを防ぐことができ、洗い落し式便器の封水を引き込み封水水位が低下することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、棚部は、排水ソケットの流入口部の中心軸線と排水ソケットの流出口部の中心軸線とを通る鉛直方向断面において、流出口部に向けて下り傾斜している。
このように構成された本発明においては、吐水部からボウル部に洗浄水を吐水して形成した旋回流で便器を洗浄した洗浄水が排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回しながら流入するとき、排水ソケットの流出口部に向けて下り傾斜している棚部により、洗浄水の旋回方向の流速成分を抑制させることができ、且つ洗浄水を排水ソケットの流出口部の中央方向に導くことができる。よって、洗浄水が排水ソケットの流出口部の内周面に沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケットから床下排水管へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。また、洗浄水が、棚部が流出口部に向かう下り傾斜に形成されているので、棚部に滞留されにくく、スムーズに流出口部に排出されることができる。
本発明において、好ましくは、棚部は、螺旋軌道に沿って形成された傾斜面を備えている。
このように構成された本発明においては、排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回しながら流入する洗浄水が、螺旋軌道に沿って形成された棚部の傾斜面により、洗浄水の旋回方向の流速成分が抑制され、排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケットから床下排水管へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。また、洗浄水が、棚部の傾斜面の螺旋軌道に沿った傾斜により、棚部に滞留されにくく、スムーズに流出口に排出されることができる。
本発明において、好ましくは、棚部は、排水ソケットの流出口部の中心軸線を中心とした螺旋軌道に沿って傾斜面を形成している。
このように構成された本発明においては、排水ソケットの内周面に沿って旋回しながら流入する洗浄水が、排水ソケットの流出口部の中心軸線を中心とした螺旋軌道に沿って傾斜された棚部により、洗浄水の旋回方向の速度成分が抑制され、排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケットから床下排水管へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。また、洗浄水が、棚部の排水ソケットの流出口部の中心軸線を中心とした螺旋軌道に沿った傾斜により、棚部に滞留されにくく、スムーズに流出口に排出されることができる。
本発明において、好ましくは、棚部は、上面視で、排水ソケットの流入口部の中心軸線より後側領域の全領域に設けられている。
このように構成された本発明においては、便器を洗浄した洗浄水が排水トラップ管路から排水されるピーク時に、排水ソケットの流入口部の中心軸線より後側領域に流れ込む洗浄水が増大した場合に、この後側領域に流れ込む洗浄水の、旋回方向の速度成分が抑制され、洗浄水が排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回することを抑制することができる。従って、洗浄水が排水ソケットから床下排水管へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、棚部は、その上面が連続した曲面により形成されている。
このように構成された本発明においては、排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回しながら流入する洗浄水が、その上面が連続した曲面により形成されている棚部により、洗浄水の旋回方向の流速成分が抑制され、排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケットから床下排水管へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。また、洗浄水が、棚部の上面が連続した曲面により形成される傾斜を有しているので、棚部に滞留されにくく、スムーズに流出口部に排出されることができる。
本発明において、好ましくは、排水ソケットは、その流出口部において、下方向へ延びるガイド部材を備えている。
このように構成された本発明においては、ガイド部材が排水ソケットの流出口部において、下方向へ延びるので、洗浄水を排水ソケットの流出口部の下流付近においてその流出口部の中央方向に導くことができ、洗浄水が排水ソケットから床下排水管の内周面へ偏った状態で流入することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、ガイド部材は、その下流端が内側に向かって傾斜している。
このように構成された本発明においては、ガイド部材がその下流端が内側且つ下方に向かって傾斜しているので、洗浄水を排水ソケットの流出口部の下流付近においてその流出口部の中央方向により確実に導くことができ、洗浄水が排水ソケットから床下排水管の内周面へ偏った状態で流入することをより確実に防ぐことができる。
本発明の洗い落し式便器によれば、排水ソケットから床下排水管に偏って流入した洗浄水が床下排水管の屈曲部分をシールして負圧が発生することを防ぎ、便器の封水を引き込み封水水位が低下することを防ぐことができ、節水化することができる。
本発明の一実施形態による洗い落し式便器において便座及び便蓋を省略した状態の側面断面図である。 本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの側面図である。 本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの側面断面図である。 図2のIV−IV線に沿って見た断面図である。 図4の断面を、便器本体の前方上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの上面図である。 本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの下面図である。 本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの棚部の上面の傾斜の様子を説明する図である。 図2のIV−IV線に沿って見た断面を、便器本体の前方上方から見た斜視図において、本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの棚部に当たる洗浄水の流れの様子を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による洗い落し式便器について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による洗い落し式便器において便座及び便蓋を省略した状態の側面断面図である。図1に示すように、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1は、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す水洗大便器であり、陶器製の便器本体2と、この便器本体2の後部に取り付けられ、便器洗浄に使用される洗浄水を貯水して便器本体2へ給水する洗浄水源である重力給水式の貯水タンク4とを備えている。
なお、便器本体2へ洗浄水を供給する洗浄水源としては、本実施形態で示した重力給水式の貯水タンク4のようなタンク式のものに限定されず、水道水の給水圧を直接利用した水道直圧式のものや、フラッシュバルブ式のものや、ポンプの補圧を利用して洗浄水を供給するものであってもよい。
図1に示すように、便器本体2の前方上部にはボウル部6が形成されている。また、便器本体2の後方上部には、貯水タンク4から供給された洗浄水をボウル部6に吐水する導水路8が形成されている。さらに、ボウル部6の下方には、ボウル部6内の汚物を排出する排水路である排水トラップ管路10が形成されている。
ボウル部6は、ボウル形状の汚物受け面12と、ボウル部6の上縁部に沿って形成されたリム部14と、これら汚物受け面12とリム部14との間に形成されたボウル部棚部16とを備えている。
また、ボウル部6は、汚物受け面12よりも下方の領域に形成されて排水トラップ管路10に接続される凹部18を備えている。この凹部18は、底面18aと、この底面18aと汚物受け面12の下縁部12aとを接続する壁面18bを備えており、凹部18内には、溜水面W0の溜水が収容されている。
さらに、導水路8は、貯水タンク4の排水口4aに接続される入口部8aからボウル部6の背面側近傍まで延びる共通導水路8bと、この共通導水路8bのボウル部6の背面側近傍においてそれぞれ分岐するゼット導水路8c及びリム導水路8dを備えている。
便器本体2の前方側から見てボウル部6の凹部18の左側の壁面18bには、ゼット吐水口20が形成され、このゼット吐水口20は、導水路8の共通導水路8bから分岐したゼット導水路8cに接続されており、ゼット吐水口20から吐水された洗浄水の主流が凹部18内の溜水(溜水面W0)に向けて流れ込み、旋回するようになっている。溜水面W0は、洗浄後に洗浄水が溜水面W0の高さの封水水位まで貯留した状態となることにより封水面として機能する。
また、リム導水路8dは、ボウル部6の背面側近傍で共通導水路8bから分岐し、便器本体2の前方側から見て左側に配置されているリム吐水口22まで延びており、共通導水路8bからリム導水路8dを経てリム吐水口22に導水された洗浄水は、リム吐水口22から吐水され、ボウル部棚部16上を流れて汚物受け面12を反時計回りに旋回する旋回流を形成し、凹部18内に流れ込むようになっている。
なお、リム部14については、リム吐水口22を設けるかわりに、リム導水路8dの下面の一部を開いた、いわゆる、「オープンリム」の形態であってもよいし、リム導水路8dの横断面を閉じた経路に設定して下方に開口した吐水孔を複数設けた、いわゆる、「ボックスリム」の形態であってもよい。
また、ボウル部6の汚物受け面12の凹部18の後方且つ下方には、上述した排水トラップ管路10の入口10aが開口し、この入口10aから上昇管路10bが後方且つ上方へ延びている。便器洗浄を行う前の状態では、上昇管路10b内は、溜水面W0の高さと等しい封水面で封水されている。この上昇管路10bには、下方へ延びる下降管路10cが連続し、下降管路10cの下端(下降管路10cの出口部)は、詳細は後述する排水ソケット24の上端の流入口部24aに接続されている。
さらに、排水ソケット24の下方側(下流側)の流出口部24bには、床下排水管26が接続されており、この床下排水管26の管路26aは、排水ソケット24の流出口部24bに接続された上端部(床下排水管26の入口部)から下方に所定長さ延びた後、便器本体2の前側方向に屈曲する屈曲部26bを備えている。
つぎに、図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1の排水ソケット24について詳細に説明する。
図2は本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの側面図であり、図3は本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの側面断面図であり、図4は図2のIV−IV線に沿って見た断面図であり、図5は図4の断面を、便器本体の前方上方から見た斜視図であり、図6は本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの上面図であり、図7は本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの下面図であり、図8は本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットの棚部の上面の傾斜の様子を説明する図である。
図3において流出管路32bの中心軸線をA1により示し、流入管路32aの中心軸線をA2により示している。
図1乃至図4に示すように、排水ソケット24は、便器本体2の後方且つ下方の内部に配置されており、床面Fにビスやボルト等の固定手段(図示せず)によって固定されるベース部28と、このベース部28の上方に一体に形成された本体部30とを備えている。本体部30の内部には、上端の流入口部24aから下端の流出口部24bにかけて管路32が形成されている。
また、図3に示すように、排水ソケット24の管路32は、上端の流入口部24aから下方に延びるように形成された流入管路32aと、この流入管路32aの下部と、自身の上部とが接続され、下端の流出口部24bまで下方に延びるように形成された流出管路32bと、を備えている。流出管路32b(流出口部24b)の中心軸線A1に対し、流入管路32a(流入口部24a)の中心軸線A2は偏心されて配置されている。
また、排水ソケット24は、流入管路32aの下部において、その流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って形成され、その流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って旋回しようとする洗浄水を受ける棚部34を備えている。
棚部34は、流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って反時計回りに旋回しながら下降する旋回流F4(図1参照)に対向するように、逆向き(逆巻き)に旋回しながら上昇する(反時計回りに旋回しながら上昇する)旋回路を形成する上面34aを有する。
より具体的には、棚部34の上面34aは、図5に示すように、便器本体2の前方の斜め上方から見て、螺旋形状に沿うような湾曲したスロープを形成し、図6に示すように、上面視で円の一部が流出管路32b側において欠けたような三日月形状を形成し、図3に示すように、その前後方向中央断面において後方から前方に向けて下り傾斜する傾斜面を形成し、図3及び図8等に示すように、流出口部24bの中心点C1から見て放射状に上昇するような傾斜面を形成している。このように、棚部34の上面34aは、旋回流の旋回方向の流れを抑制できるような滑らかに連続した曲面により形成されている。
より詳細には、図3及び図8に示すように、この棚部34の上面34aは、流出口部24bの中心点C1を頂点として、流出管路32bの中心軸線A1を中心とした螺旋軌道(螺旋を形成する巻き上がり線)Sに沿って反時計回り(左上がり)に上昇するような曲面により形成される。なお、この棚部34の上面34aは、流出管路32bの中心軸線A1と異なる位置に配置された軸線を中心とした螺旋軌道(螺旋を形成する巻き上がり線)に沿って反時計回り(左上がり)に上昇するような傾斜面により形成されていてもよい。
前後方向においては、より詳細には、棚部34の上面34aは、排水ソケット24の流入管路32aの中心軸線A2と流出管路32bの中心軸線A1とを通る鉛直方向断面において、流出口部24bに向けて下り傾斜している。
左右方向においては、より詳細には、図4に示すように、棚部34の上面34aは、流出管路32bの中心軸線A1から中心軸線A2を見て反時計周り側の反時計周り側領域R1が時計周り側の時計周り側領域R2よりも高くなるような傾斜面を形成している。図4において、反時計周り側領域を仮想領域R1により例示し、時計周り側領域を仮想領域R2により例示している。
すなわち、本実施形態において、反時計周り側領域R1は、排水ソケット24が便器本体2に取り付けられた使用状態において、便器本体2の前方側(便器本体2のボウル部6が形成されている側)から見て中心軸線A2に対して左側領域であり、時計周り側領域R2は、前方から見て中心軸線A2に対して右側領域である。
この棚部34の上面34aは、図5及び図6に示すように、流入管路32aの流入管路内周面32cの後側の内周のほぼ半周以上にわたって沿うように接する流入管側上縁34bと、流出管路32bの流出管路内周面32dよりも内側まで突出するように配置されている流出管側下縁34cとを有している。棚部34の上面34aの流入管側上縁34bが、洗浄水が流入管路32aの流入管路内周面32cの後方領域に沿って旋回することを抑制している。さらに、図7に示すように、棚部34の上面34aの流出管側下縁34cは、洗浄水を流出管側下縁34cから流出管路32bの流出管路内周面32dに沿って旋回することを抑制させ、洗浄水を流出管路32bのほぼ中央付近において下方に流下させることができる。
図6に示すように、棚部34の上面34aは、上面視で、流入管路32aの中心軸線A2より後側領域R3の全領域を覆うように形成されている。図6において、流入管の後側領域R3を仮想線により例示している。便器本体2を洗浄した洗浄水が排水トラップ管路10から排水される途中の排水量がピークに達する時においては、排水トラップ管路10の上昇管路10bから下降管路10cの後方側に洗浄水が流れやすく、排水ソケット24の流入管路32aの中心軸線A2より後側領域R3に流れ込む洗浄水が増大する。棚部34の上面34aは、後側領域R3を覆うように形成されているので、後側領域R3に流れ込む洗浄水の大半を確実に受け止め、この洗浄水の旋回方向の流速成分を効果的に抑制することができる。
なお、棚部34は、流入管路32aに別部材として取り付けられてもよいし、製造段階において流入管路32aと一部材として形成されてもよい。
図3に示すように、排水ソケット24の流出管路32bは、流出口部24b近傍において、下方向へ延びるガイド部材36を備えている。ガイド部材36は、流出管路32bの流出管路内周面32dの一部を形成し、流出管路32bの下端の壁面を形成している。なお、本実施形態においては、ガイド部材36は、その下流端が垂直下方に延びる壁面を形成しているが、変形例として、ガイド部材36は、その下流端が全周又は一部が内側(中央側)且つ下方に向かって傾斜している壁面を形成していてもよい。本実施形態によるガイド部材36により、流出管路32b内の洗浄水の流れは、ガイド部材36により、流出管路32bのほぼ中央方向(中心軸線A1の方向)にガイドされ、排水ソケット24の流出口部24bから床下排水管26の管路26a内の前側壁面26cの方向に偏った状態で流入しないようになっている。
なお、上述した本発明の一実施形態による洗い落し式便器1では、例として、排水トラップ管路10の流入管路32aの中心軸線A2が排水ソケット24の流出管路32bの中心軸線A1(及び床下排水管26の管路26aの中心軸線A1)よりも後側に位置する場合において、棚部34の上面34aが、排水ソケット24の流出管路32bの中心軸線A1を中心とした螺旋軌道に沿って反時計回りに上昇するような傾斜面により形成される形態について説明したが、他の形態についても適用可能である。
例えば、排水トラップ管路10の流入管路32aの中心軸線A2が排水ソケット24の流出管路32bの中心軸線A1(及び床下排水管26の管路26aの中心軸線A1)よりも前側に位置する場合、又は、排水ソケット24の流出管路32bの中心軸線A1(及び床下排水管26の管路26aの中心軸線A1)が排水トラップ管路10の流入管路32aの中心軸線A2から見て便器の左右側にずれて配置される場合にも、棚部34の上面34aが、排水ソケット24の流出管路32bの中心軸線A1を中心とした螺旋軌道に沿って反時計回りに上昇するような傾斜面により形成されることができ、旋回流で便器を洗浄した洗浄水が排水ソケット24の管路32の内周面に沿って旋回することを確実に抑制することができ、洗浄水が床下排水管26の管路26a内の特定の領域へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。
要するに、排水トラップ管路10の流入管路32aの中心軸線A2と排水ソケット24の流出管路32bの中心軸線A1(及び床下排水管26の管路26aの中心軸線A1)との互いの関係がどのような態様であっても、排水ソケット24に対する棚部34の上面34aの配置を適宜変更することにより、旋回流で便器を洗浄した洗浄水が排水ソケット24の管路32の内周面に沿って旋回することを確実に抑制することができる。
つぎに、図1〜図7により、本発明の一実施形態による洗い落し式便器の作用(動作)を説明する。
図7は、本発明の一実施形態による洗い落し式便器の排水ソケットから床下排水管に流れ込む排水の流れの様子を示す図であり、
ボウル部内において形成される旋回流の方向を矢印F1で示し、排水トラップ管路10内において形成される旋回流の方向を矢印F2及びF3で示し、排水ソケットの管路の内周面に沿って旋回しながら流入する旋回流の方向を矢印F4で示し、棚部34の上面34aに衝突した洗浄水の流れの方向を矢印F5で示している。
まず、使用者が便器洗浄のための操作レバー(図示せず)等を操作して、便器洗浄が開始されると、図1に示すように、貯水タンク4内の洗浄水が共通導水路8bを経てゼット導水路8cとリム導水路8dに分岐して流れる。そして、ゼット吐水口20のリム吐水口22のそれぞれから吐水が行われ、便器本体2のボウル部6内が反時計回りの旋回流F1により洗浄された後、水の落差による流水作用で汚物が排水トラップ管路10の入口10aから上昇管路10bに排出される。
つぎに、この旋回流で便器を洗浄し、排水トラップ管路10の上昇管路10b内に汚物と共に排出された洗浄水は、遠心力により内周面に沿った反時計回りの旋回流F2を維持したまま、上昇管路10bを上昇した後、下降管路10cを旋回流F3を形成しながら下降し、排水ソケット24の流入口部24aから流入管路32aに流入する旋回流F4を形成する。
排水ソケットの流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って反時計回りに旋回しながら下降する洗浄水は、棚部34がこの旋回流に対向するように、逆向きに旋回しながら上昇する旋回路を形成しているので、棚部34の上面34aに当たり旋回流の反時計回りの流速成分が低減され且つ抑制される。さらに、棚部34の上面34aに衝突した洗浄水は、矢印F5に示すように、棚部34の上面34aから流れの向きを変えて流出管路32bの中心軸線A1に向かってわずかに跳ね上がるように導かれ、流出管路32bのほぼ中央(流出管路の中心軸線A1の方向)に集まるように流下される。別の言い方によれば、流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って流れる旋回流を流出管路内周面32dに沿った旋回をさせないように整流し、洗浄水の流れを流出管路32bのほぼ中央に落とすことができる。
これによって、旋回流で便器を洗浄して排水トラップ管路10から排水ソケット24の流入管路32a内に流入した洗浄水が、排水ソケット24の流出管路32bの流出管路内周面32dに沿って旋回することが抑制される。
さらに、流出管路32bのガイド部材36が、洗浄水を流出管路32bのほぼ中央に導くことができ、流出管路32bのほぼ中央に導かれた洗浄水は、床下排水管26の管路26aの前側壁面26cに沿うことなく、管路26a内のほぼ中央付近を下方に流れる。すなわち、ガイド部材36によって、洗浄水が排水ソケット24の管路32から床下排水管26の管路26a内へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。
また、床下排水管26の管路26a内のほぼ中央付近を下方に流れた洗浄水は、床下排水管26の管路26a内の屈曲部26bに衝突し、管路26aの底面に沿って前方へ流れる。このとき、管路26aの流路断面は、洗浄水の水膜等によってシールされることがないため、洗い落し式便器1の封水を引き込もうとする負圧も発生していない。
上述した本発明の一実施形態による洗い落し式便器1によれば、吐水部22からボウル部6に洗浄水を吐水して形成した旋回流で便器本体2を洗浄した洗浄水が、排水ソケット24の流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って旋回しながら流入するとき、ボウル部6において形成される旋回流が反時計周りの旋回流F1である場合、棚部34が、棚部34の反時計周り側領域R1が高くなるように形成され、ボウル部6において形成される旋回流が時計周りの旋回流である場合、棚部34が、棚部34の時計周り側領域R2が高くなるように形成されているので、その流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って旋回しようとする洗浄水を受ける棚部34により、洗浄水の旋回方向の流速成分を抑制させることができ、且つ洗浄水を排水ソケット24の流出管路32bの中央方向に導くことができる。よって、洗浄水が排水ソケット24の流出管路32bの流出管路内周面32dに沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケット24から床下排水管26へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。したがって、床下排水管26が屈曲部26bを有している場合に、排水ソケットから床下排水管26に偏って流入した洗浄水が床下排水管26の屈曲部26bをシールして負圧が発生することを防ぐことができ、洗い落し式便器1の封水を引き込み封水水位が低下することを防ぐことができ、節水化することができる。
また、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1によれば、吐水部22からボウル部6に洗浄水を吐水して形成した旋回流で便器本体2を洗浄した洗浄水が排水ソケット24の流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って旋回しながら流入するとき、排水ソケット24の流出口部24bに向けて下り傾斜している棚部34により、洗浄水の旋回方向の流速成分を抑制させることができ、且つ洗浄水を排水ソケット24の流出口部24bの中央方向に導くことができる。よって、洗浄水が排水ソケット24の流出管路32bの流出管路内周面32dに沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケット24から床下排水管26へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。
また、洗浄水が、棚部34が流出口部24bに向かう下り傾斜に形成されているので、棚部34に滞留されにくく、スムーズに流出口部24bに排出されることができる。
さらに、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1によれば、排水ソケット24の流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って旋回しながら流入する洗浄水が、螺旋軌道Sに沿った上面34aを有している棚部34により、洗浄水の旋回方向の流速成分が抑制され、排水ソケット24の流出管路32bの流出管路内周面32dに沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケット24から床下排水管26へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。
また、洗浄水が、棚部34の螺旋軌道Sに沿った傾斜により、棚部34に滞留されにくく、スムーズに流出口部24bに排出されることができる。
また、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1によれば、排水ソケット24の流入管路内周面32cに沿って旋回しながら流入する洗浄水が、排水ソケット24の流出口部24bの中心軸線を中心とした螺旋軌道Sに沿って傾斜された棚部34により、洗浄水の旋回方向の速度成分が抑制され、排水ソケット24の流出管路32bの流出管路内周面32dに沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケット24から床下排水管26へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。
また、洗浄水が、棚部34の排水ソケット24の流出口部24bの中心軸線を中心とした螺旋軌道Sに沿った傾斜により、棚部34に滞留されにくく、スムーズに流出口部24bに排出されることができる。
さらに、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1によれば、便器本体2を洗浄した洗浄水が排水トラップ管路10から排水されるピーク時に、排水ソケット24の流入管路32aの中心軸線A2より後側領域R3に流れ込む洗浄水が増大した場合に、この後側領域R3に流れ込む洗浄水の旋回方向の速度成分が抑制され、洗浄水が排水ソケット24の流出管路32bの流出管路内周面32dに沿って旋回することを抑制することができる。従って、洗浄水が排水ソケット24から床下排水管26へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。
また、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1によれば、排水ソケット24の流入管路32aの流入管路内周面32cに沿って旋回しながら流入する洗浄水が、その上面34aがなめらかに連続した曲面により形成されている棚部34により、洗浄水の旋回方向の流速成分が抑制され、排水ソケット24の流出管路32bの流出管路内周面32dに沿って旋回することを抑制することができ、洗浄水が排水ソケット24から床下排水管26へ偏った状態で流入すること防ぐことができる。
また、洗浄水が、棚部34の上面34aが連続した曲面により形成される傾斜を有しているので、棚部34に滞留されにくく、スムーズに流出口部24bに排出されることができる。
さらに、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1によれば、ガイド部材36が排水ソケット24の流出口部24bにおいて、下方向へ延びるので、洗浄水を排水ソケット24の流出口部24bの下流付近においてその流出口部24bの中央方向に導くことができ、洗浄水が排水ソケット24から床下排水管26の内周面へ偏った状態で流入することを防ぐことができる。
また、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1によれば、ガイド部材36がその下流端が内側且つ下方に向かって傾斜しているので、洗浄水を排水ソケット24の流出口部24bの下流付近においてその流出口部24bの中央方向により確実に導くことができ、洗浄水が排水ソケット24から床下排水管26の内周面へ偏った状態で流入することをより確実に防ぐことができる。
なお、上述した本発明の一実施形態による洗い落し式便器においては、一例として、ボウル部において形成される旋回方向が反時計周りである形態について説明したが、このような形態に限られず、他の実施形態として、ボウル部において形成される旋回方向が時計周りである形態についても適用可能である。このようにボウル部において形成される旋回方向が時計周りである本発明の他の実施形態による洗い落し式便器では、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1の排水ソケット24の棚部34の形態と異なる形態の棚部が適用される。
具体的には、本発明の一実施形態による洗い落し式便器1の排水ソケット24の棚部34では、流出口部24bの中心点C1を頂点として、流出管路32bの中心軸線A1を中心とした螺旋軌道(螺旋を形成する巻き上がり線)Sに沿って反時計回り(左上がり)に上昇するような曲面により形成され、棚部34の上面34aが、流出管路32bの中心軸線A1から見て反時計周り側の反時計周り側領域(左側領域)R1が時計周り側の時計周り側領域(右側領域)R2よりも高くなるように傾斜面を形成している。
これに対し、他の実施形態では、棚部が、流出口部24bの中心点C1を頂点として、流出管路32bの中心軸線A1を中心とした螺旋軌道(螺旋を形成する巻き上がり線)に沿って時計回り(右上がり)に上昇するような曲面により形成され、棚部の上面が、流出管路32bの中心軸線A1から見て時計周り側の時計周り側領域(右側領域)R2が反時計周り側の反時計周り側領域(左側領域)R1よりも高くなるような傾斜面を形成することにより、時計回りの旋回流により便器を洗浄して排水ソケットに時計回りに旋回しながら流入した洗浄水の旋回方向の流速成分を抑制させることができ、且つ洗浄水を排水ソケットの流出管路32bの中央方向に導くことができる。したがって、洗浄水が排水ソケットから床下排水管26へ偏った状態で流入すること防ぐことができ、床下排水管26が屈曲部26bを有している場合に、排水ソケットから床下排水管26に偏って流入した洗浄水が床下排水管26の屈曲部26bをシールして負圧が発生することを防ぐことができ、洗い落し式便器の封水を引き込み封水水位が低下することを防ぐことができ、節水化することができる。
1 洗い落し式便器
2 便器本体
6 ボウル部
10 排水トラップ管路
10b 上昇管路
10c 下降管路
12 汚物受け面
14 リム部
22 リム吐水口
24 排水ソケット
24a 流入口部
24b 流出口部
26 床下排水管
26b 屈曲部
32 管路
32a 流入管路
32b 流出管路
32c 流入管路内周面
32d 流出管路内周面
34 棚部
34a 上面
36 ガイド部材
A1 中心軸線
A2 中心軸線
C1 中心点

Claims (8)

  1. 水の落差による流水作用で汚物を押し流す洗い落し式便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、上縁に位置するリム部と、を備えたボウル部と、
    このボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成する吐水部と、
    上記ボウル部の下方に入口が接続され、後方且つ上方へ延びる上昇管路と、この上昇管路と接続し且つ下方へと延びる下降管路と、を備えた排水トラップ管路と、
    この排水トラップ管路の出口部と床下に設けられた床下排水管の入口部とを連結する管路を形成する排水ソケットと、を有し、
    上記排水ソケットは、上記ボウル部で形成された旋回流が管路に流入し、この管路の内周面に沿って旋回しようとする洗浄水を受けるように、上記管路の内周面に沿って形成された棚部を備え、
    上記棚部は、上記ボウル部で形成された旋回流が反時計周りの旋回流である場合、上記棚部の反時計周り側領域(R1)が時計周り側領域(R2)よりも高くなるように形成され、上記ボウル部で形成された旋回流が時計周りの旋回流である場合、上記棚部の時計周り側領域(R2)が反時計周り側領域(R1)よりも高くなるように形成されていることを特徴とする洗い落し式便器。
  2. 上記棚部は、上記排水ソケットの流入口部の中心軸線と上記排水ソケットの流出口部の中心軸線とを通る鉛直方向断面において、流出口部に向けて下り傾斜している請求項1記載の洗い落し式便器。
  3. 上記棚部は、螺旋軌道に沿って形成された傾斜面を備えている請求項1又は2に記載の洗い落し式便器。
  4. 上記棚部は、上記排水ソケットの流出口部の中心軸線を中心とした螺旋軌道に沿って傾斜面を形成している請求項1乃至3の何れか1項に記載の洗い落し式便器。
  5. 上記棚部は、上面視で、上記排水ソケットの流入口部の中心軸線より後側領域の全領域に設けられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の洗い落し式便器。
  6. 上記棚部は、その上面が連続した曲面により形成されている請求項1乃至5の何れか1項に記載の洗い落し式便器。
  7. 上記排水ソケットは、その流出口部において、下方向へ延びるガイド部材を備えている請求項1乃至6の何れか1項に記載の洗い落し式便器。
  8. 上記ガイド部材は、その下流端が内側に向かって傾斜している請求項7記載の洗い落し式便器。
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