[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図3に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図3に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の右側経路上に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。また、パチンコ機100は、演出可動体224以外の演出可動体を備えてていもよい。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(e)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類、特図1表示装置212または特図2表示装置214での特図の変動パターン(特図変動アニメ)について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、図5(e)に示す、特図の変動パターン(特図変動アニメ)の「特図1の変動表示」を行う。また、特図1変動遊技では、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行ってもよい。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、図5(e)に示す、特図の変動パターン(特図変動アニメ)の「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技では、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行ってもよい。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図11(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図5(e)は、特図変動パターン(特図変動アニメ)の一例を示したものである。図5(e)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。図5(e)に示すように、特図1表示装置212または特図2表示装置214で実行される図柄の変動表示では、7個のセグメントの全点灯、上方の横の1個のセグメントの点灯、上方の縦の2個のセグメントの点灯、中央の横の1個のセグメントの点灯、下方の縦の2個のセグメントの点灯、下方の横の1個のセグメントの点灯がこの順に繰り返される。また、特図変動パターン(特図変動アニメ)の1周期は、例えば3000msである。
特図1表示装置212または特図2表示装置214で実行される図柄の変動表示では、特図の変動時間の終了時には、図5(e)に示すいずれかの表示態様から、図5(a)、(b)に示す停止図柄の表示態様に切り替えられ、当該停止図柄が停止表示される。また、特図1表示装置212で実行される特図1変動パターン(特図1変動アニメ)と、特図2表示装置214で実行される特図2変動パターン(特図2変動アニメ)とで変動パターンを異ならせてもよい。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図11(a)、図12(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図10〜図12に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)となる。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図11(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動(特図高確率状態に移行)する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図11(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図11(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図12(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図12(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%であ。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図12(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図12(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図11および図12に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図13〜図16を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図13(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図13(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図13(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図13(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図14は、第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS701では、演出抽選タイミングであるか否かを判定する。例えば、演出抽選タイミングには特図変動遊技の開始タイミングが挙げられる。主制御部300から第1副制御部400に送信されたコマンドに図柄変動開始コマンドが含まれている場合には、第1副制御部400は、特図変動遊技の開始タイミングであると判断し、演出抽選タイミングであると判定してステップS703に進む。また、主制御部300から第1副制御部400に送信されたコマンドに図柄変動開始コマンドが含まれていない場合には、第1副制御部400は、特図変動遊技の開始タイミングでないと判断し、演出抽選タイミングでないと判定してステップS711に進む。
ステップS703では、これから実行される特図変動遊技についてのどのような演出を実行するかを演出抽選により決定する演出抽選処理を実行する。また、第1副制御部400は、演出抽選の結果をRAM408に設けられた所定の記憶領域に記憶する。また、第1副制御部400は、演出抽選処理を実行せずに、これから実行される特図変動遊技の変動時間が特定の変動時間である場合には、必ず当該特図変動遊技について特定の演出(例えば、ビデオ演出)を実行するようにしてもよい。
ステップS703の次のステップS705では、演出抽選でビデオ演出(詳細は後述)の実行に当選したか否かを判定する。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された演出抽選の結果を読み出して、演出抽選の結果がビデオ演出の実行であると判定するとステップS707に移行し、演出抽選の結果がビデオ演出の非実行であると判定するとステップS709に移行する。
ステップS707では、ビデオ演出の実行中であることを示すビデオ演出実行フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、ビデオ演出が実行中であるか否かを示すビデオ演出実行フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、ビデオ演出は実行中に設定される。
ステップS709では、ビデオ演出以外の演出が実行中であることを示すその他の演出実行フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、ビデオ演出以外の演出が実行中であるか否かを示すその他の演出実行フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、ビデオ演出以外の演出は実行中に設定される。
ステップS707またはステップS709の次のステップS711では、演出終了条件が成立したか否かを判定する。例えば、演出終了条件の成立には特図変動遊技の終了が挙げられる。主制御部300から第1副制御部400に送信されたコマンドに図柄変動停止コマンドが含まれている場合には、第1副制御部400は、特図変動遊技が終了すると判断し、演出終了条件が成立したと判定してステップS711に進む。また、主制御部300から第1副制御部400に送信されたコマンドに図柄変動停止コマンドが含まれていない場合には、第1副制御部400は、特図変動遊技が継続中であると判断し、演出終了条件が成立していないと判定してステップS715に進む。
ステップS711の次のステップS713では、演出終了条件が成立して、実行中の演出が終了することを示すために、実行中の演出に対応する演出実行フラグをオフ状態にする。ビデオ演出が実行されている場合には、ビデオ演出の実行中であることを示すビデオ演出実行フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、ビデオ演出が実行中であるか否かを示すビデオ演出実行フラグをオフ状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。また、ビデオ演出以外の演出が実行されている場合には、ビデオ演出以外の演出の実行中であることを示すその他の演出実行フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、ビデオ演出以外の演出が実行中であるか否かを示すその他の演出実行フラグをオフ状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS715では、その他の演出制御処理が実行される。その後、演出制御処理を終了して第1副制御部メイン処理に復帰する。
図15は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS801の次のステップS803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS805に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS805では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS801でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS805の次のステップS807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS807の次のステップS809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS811に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS811では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)する。
ステップS811の次のステップS813では、ビデオ演出が実行中であるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されたビデオ演出実行フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、ビデオ演出フラグはオン状態であると判断して、ビデオ演出が実行中であると判定し、ステップS815に移行し、当該値が「0」であれば、ビデオ演出実行フラグがオフ状態であると判断して、ビデオ演出が非実行中であると判定し、後述するステップS815の処理を実行せずに第1副制御部画像制御処理を終了する。
ステップS813の次のステップS815では、画像のパラメータを記憶する。例えば、ビデオ演出として、巻き戻し再生(詳細は後述)を行う場合に、画像のパラメータ(表示位置や表示サイズ)を記憶しておく必要がある。このため、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に画像のパラメータを記憶する。その後、画像制御処理を終了して第1副制御部メイン処理に復帰する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、画像制御処理おいて、画像のパラメータ記憶処理(ステップS815)を実行しなくてもよい。例えば、動画像(アニメーション)を記憶(録画)して、記憶した動画像の巻き戻し再生(逆再生)などを行ってもよい。また、画像のパラメータ記憶処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている画像のすべてのパラメータを記憶する必要はない。例えば、保留アイコンに関する動画像が再生状態の変更の影響を受けない場合には、保留アイコンの画像のパラメータを記憶しなくてもよい。
次に、図16を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図16(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図16(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図16(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図16(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図17を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100が実行するビデオ演出について説明する。本実施の形態では、ビデオ演出は、装飾図柄表示装置208を用いて実行される。
図17は、ビデオ演出の演出名とその演出内容について示すテーブルである。本実施の形態では、ビデオ演出として、巻き戻し再生(逆再生)、一時停止、スロー再生、早送り再生、スキップおよびコマ送りの6種類の演出が設けられている。
本実施の形態では、装飾図柄表示装置208により、アニメーション(動画像)を用いた演出が実行される。アニメーションを用いた演出には、例えば、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、保留アイコンに関するアニメーション、変動アイコンに関するアニメーション、キャラクタ画像を用いアニメーション演出等がある。これらのアニメーションの詳細については後述する。アニメーションを用いた演出は、例えば、1秒間に30枚のフレーム(静止画像)を連続表示して表示(通常再生、順方向再生)される。
一方、ビデオ演出では、通常再生に対し、巻き戻し再生、一時停止、スロー再生、早送り再生、スキップまたはコマ送りに再生状態を変化させて画像が表示される。巻き戻し再生では、通常再生(順方向再生)に対し、時間が遡っているように見える動画像の表示が行われる。一時停止では、一定時間、同一の静止画像が表示し続けられる。スロー再生では、通常再生に対し、再生速度を速めて動画像を表示する。スキップでは、通常再生に対し、所定数のフレームを飛ばして、不連続な画像を表示する。コマ送りでは、スロー再生よりも再生速度を遅くし、動画像を1フレーム毎に区切って表示する。
ビデオ演出は、上記の演出内容が遊技者に体感できるものであれば、どのような方法が用いられてもよい。例えば、実際に画像の切り替え速度を速くして(フレーム周波数を高くして)、早送り再生としてもよいし、画像の切り替え速度が速く感じられるような動画データを予め用意しておき、当該動画データに基づいて動画像を表示してもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1−1)
図18〜20は、本実施の形態の実施例1−1における演出表示の例を時系列で示している。図18および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下部には、変動アイコン表示領域800が設けられている。変動アイコン表示領域800には、開口端を上に向けた土管の画像が表示されている。本実施例の変動アイコン表示領域800では、変動アイコンが土管の開口部の中に入っていく変動アイコン消去アニメーションが実行される。なお、変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域900に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。
また、変動アイコン表示領域800の右方の横長の領域は、保留アイコン表示領域900として用いられる。保留アイコン表示領域900では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900では、表示される保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって各保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本例では、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域のそれぞれの位置は明示されていないが、例えば第1〜第4領域のそれぞれに1〜4の数字を表示することにより、第1〜第4領域の位置を明示するようにしてもよい。また本例の保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンのみを表示するが、特図2の保留アイコンのみを表示してもよいし、特図1と特図2の保留アイコンを併せて表示してもよい。
また、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの移動等に伴って各種アニメーションが実行される。保留アイコン表示領域900で実行されるアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行される増加アニメーション、先の保留が消化されたことによって残りの保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行される移動アニメーション、保留が消化されて変動が開始されるとき、保留アイコンの数が消去される場合に実行される消去アニメーション等がある。
また、保留アイコン表示領域900の右方に、特図1保留数表示領域a1と、特図2保留数表示領域a2とが設けられている。特図1保留数表示領域a1と特図2保留数表示領域a2とは、正方形状の表示領域をそれぞれ有し、上からこの順に並んで配置されている。特図1保留数表示領域a1には、特図1変動遊技の保留数が「0」〜「4」の数字で表示される。特図2保留数表示領域a2には、特図2変動遊技の保留数が「0」〜「4」の数字で表示される。
また、本実施例によるパチンコ機100では、特図保留数表示領域a1、a2の右方に、第4図柄表示領域208eが設けられている。第4図柄表示領域208eは、特図1用第4図柄表示領域e1と、特図2用第4図柄表示領域e2とに区分されている。特図1用第4図柄表示領域e1と特図2用第4図柄表示領域e2とは、正方形状の表示領域をそれぞれ有し、上からこの順に並んで配置されている。特図1用第4図柄表示領域e1では、特図1変動遊技の実行中に第4図柄が変動表示され、特図1変動遊技が終了すると、当該特図1変動遊技の当否判定結果に対応する第4図柄が停止表示される。特図2用第4図柄表示領域e2では、特図2変動遊技の実行中に第4図柄が変動表示され、特図2変動遊技が終了すると、当該特図2変動遊技の当否判定結果に対応する第4図柄が停止表示される。本実施例では、大当たりを報知する丸印(「○」)の第4図柄と、はずれを報知するバツ印(「×」)の第4図柄とが設けられている。第4図柄の変動表示では、丸印の第4図柄と、バツ印の第4図柄とが交互に表示される。図18および後述する各図では、第4図柄の変動表示を、空白表示と横棒表示とを交互に示して表している。
図18(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図18(a)に示すように、特図1表示装置212では、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「特図G」が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1、2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾0−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900には保留アイコン901、保留アイコン902がそれぞれ表示されている。保留アイコン901、902の表示態様は、白色円形の表示態様(デフォルト態様)である。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「2」が表示され、特図2保留数表示領域a2には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。また、特図1用第4図柄表示領域e1には、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「×」が停止表示され、特図2用第4図柄表示領域e2には、直近の特図2変動遊技がはずれであったことを示す「×」が停止表示されている。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図18(b)に示すように、特図1表示装置212では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留数が2から1に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「1」が表示される。
また、特図1変動遊技が開始されると、保留アイコンが消去される保留アイコン消去アニメーションと、保留アイコンが移動する保留アイコン移動アニメーションと、変動アイコンが土管の開口部の中に入っていく変動アイコン消去アニメーションとが実行される。保留アイコン消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン801となる。本例では、特図変動遊技の開始と同時に、保留アイコン901が変動アイコン801に変化する。保留アイコン移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。変動アイコン消去アニメーションでは、変動アイコン801が、変動アイコン表示領域800の土管の開口部に向けて移動する。
また、当該特図1変動遊技では、本実施例によるパチンコ機100で登場するキャラクタ(例えば、吉宗、悪代官、悪徳商人越後屋)で行われる大江戸運動会アニメーション演出が実行される。これから大江戸運動会アニメーションが開始されることを報知するために、演出表示領域208dの中央には、「大江戸運動会」という文字列が表示される。また、「吉宗が一等賞なら大当たり」という文字列が表示され、アニメーション演出で吉宗が勝利すると大当たりになることが示唆される。また、アニメーション演出が実行される場合には、図18(b)に示すように、図柄表示領域208a〜208cは、装飾図柄表示装置208の表示領域内の右上方に移動する。
図18(c)は、「大江戸運動会」のアニメーション演出が開始された状態を示している。本例の大江戸運動会アニメーション演出では、吉宗c1と、悪代官c2と、悪徳商人越後屋c3とが徒競争を行う。演出表示領域208dに「スタート!」という文字列が表示されると、吉宗c1、悪代官c2および悪徳商人越後屋がスタート位置からスタートし、競争を開始する。
また、図18(c)に示すように、変動アイコン消去アニメーションが継続されている。変動アイコン消去アニメーションでは、変動アイコン801は変動アイコン表示領域800の土管の開口部に徐々に入っていき、変動アイコン801が土管の中に完全に入ると、変動アイコン801は消去される。
図18(d)は、大江戸運動会アニメーション演出の結果が報知されている状態を示している。本例の徒競争では、吉宗c1が一等賞になると特図変動遊技で大当たりとなり、悪代官c2または悪徳商人越後屋c3が一等賞になると特図変動遊技ではずれとなる。本例では、徒競争で悪代官c2が勝利し、演出表示領域208dに「ざんねん」という文字列が表示される。また、図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾9−装飾3」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる。
徒競争が終了すると、アニメーション演出が終了し、その後、図18(e)に示すように、当該特図1変動遊技が終了する。特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示され、特図1用第4図柄表示領域e1には「×」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cでは、揺れ変動が終了して図柄組合せ「装飾4−装飾9−装飾3」が停止表示されている。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図18(f)に示すように、特図1表示装置212では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留数が1から0に減少したことを表示する。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「0」が表示される。
また、特図1変動遊技が開始されると、保留アイコン消去アニメーションと、変動アイコンが土管の開口部の中に入っていく変動アイコン消去アニメーションとが実行される。保留アイコン消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン802となる。変動アイコン消去アニメーションでは、変動アイコン802が、変動アイコン表示領域800の土管の開口部に向けて移動する。また、特図1の保留数が0の場合には、保留アイコン移動アニメーションは実行されない。
本例では、当該特図1変動遊技の開始時に実行された図14に示す演出抽選処理(ステップS703)で、ビデオ演出の実行が選択される。図19(a)は、ビデオ演出として、再生状態が一時停止に変化する一時停止の演出が実行される。再生状態が変更されると、演出表示領域208dの右上方には、一時停止のマークと、「一時停止」の文字列が含まれる再生状態変更表示700が表示され、再生状態が通常再生から一時停止に変更されたことが報知される。また、再生状態変更表示700により、装飾図柄の変動表示や所定の予告画像等(例えば、当該変動の予告画像、先読み予告の画像)が隠されてもよい。
また、本例の装飾図柄の変動表示では、図柄表示領域208a、208b、208cに、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替えられている。本例では、装飾の1回の切り替えが動画像の1コマに相当する。当該特図1変動遊技の装飾図柄変動表示は、図18(e)に示す「装飾4−装飾9−装飾3」から開始されている。本例では、装飾図柄変動表示の開始から2コマ目に再生状態が一時停止に変更されたので、図19(a)に示すように、「装飾6−装飾1−装飾5」が停止表示される。
図19(b)に示すように、本例のビデオ演出では、装飾図柄の変動表示と、変動アイコンの消去アニメーションとが一時停止表示され、特図1用第4図柄表示領域e1での第4図柄は一時停止されず、変動表示が継続して行われる。このように、装飾図柄表示装置208内で実行されるアニメーション演出には、ビデオ演出の実行時に再生状態が変更される演出と、再生状態が変更されない演出とがある。また、特図1表示装置212は、ビデオ演出が実行されていても、図5(e)に示す変動パターンで特図の変動表示を行う。
図19(c)は、再生状態が巻き戻しに変更されてビデオ演出の巻き戻し再生が実行されている状態を示している。巻き戻し再生が開始されると、巻き戻しを示すマークと、「巻き戻し」の文字列が含まれる再生状態変更表示700が表示され、再生状態が一時停止から巻き戻しに変更されたことが報知される。
巻き戻し再生が開始されると、図柄表示領域208a、208b、208cでは、装飾図柄が下から上に移動(回転)する装飾図柄の変動表示が実行される。また、変動アイコン802は、保留アイコン表示領域900に向けて移動する。このように、巻き戻し再生が開始されると、図柄表示領域208a、208b、208cに表示されている装飾図柄と、変動アイコン802とは、時間が遡っているように表示される。一方、特図1用第4図柄表示領域e1では、再生状態が変更されずに第4図柄の変動表示が実行される。また、特図1表示装置212は、ビデオ演出が実行されていても、図5(e)に示す変動パターンで特図の変動表示を行う。また、再生状態が巻き戻し再生に変更されると、図19(c)に示すように、動画像が巻き戻されているようなエフェクト画像f1を表示してもよい。
また、本例の巻き戻し再生では、前回の特図1変動遊技で実行された演出を逆再生する。前回の特図1変動遊技の終了時に停止表示された装飾図柄の組合せ「装飾4−装飾9−装飾3」が図柄表示領域208a、208b、208cに仮停止表示されてもよい。
図19(d)は、前回の特図1変動遊技中に実行された大江戸運動会アニメーション演出が巻き戻し再生されている状態を示している。また、変動アイコン802に関するアニメーションも巻き戻されて、変動アイコン802は保留アイコン902に変化し、保留アイコン保留表示領域900に表示される。また、図19(d)に示す時点で、特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、特図1変動遊技が新たに2個保留される。このため、特図1保留ランプ218は、左から1、2番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留数が0から2に増加したことを表示する。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「2」が表示される。一方、保留アイコン表示領域900での表示は、ビデオ演出実行中の特図の保留の影響を受けず、増加した保留に対応する保留アイコンが表示されなくてもよい。
図19(e)に示すように、巻き戻し再生が継続されて、図19(f)に示すように、前回の特図1変動遊技中での大江戸運動会アニメーション演出で一等賞になった悪代官c2がゴールテープを切る前の状態まで巻き戻されると、再生状態が一時停止に変更される。再生状態が一時停止になると、図柄表示領域208a、208cでは、「装飾7」が表示され、リーチ演出が開始される。また、中図柄表示領域208bでは、例えば、「装飾4」の上半分と「装飾3」の下半分が表示される。
図20(a)は、再生状態が通常再生に変更された状態を示している。再生を示すマークと、「再生」の文字列が含まれる再生状態変更表示700が表示され、再生状態が巻き戻し再生から通常再生に変更されたことが報知されている。また、図19(f)に示していた状態から、キャラクタc1〜c3の徒競争と、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示が再開される。本例では、図20(a)に示すように、当該徒競争で吉宗c1が勝利する。大江戸運動会アニメーション演出で吉宗が一等賞になると特図変動遊技で大当たりになるので、図20(b)に示すように、特図表示装置212には「特図A」が停止表示され、特図1用第4図柄表示領域e1には大当たりを示す「○」が停止表示され、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、特図1変動遊技で特図Aの特別大当たりに当選したことが報知される。
図20(c)は、大当たり遊技が開始された状態を示している。大当たり遊技が開始されると、演出表示領域208dには「大当たり」という文字列と、「装飾7」とが表示され、特別大当たりに当選して大当たり遊技が開始されたことが報知される。また、大当たり遊技が開始されると、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900および保留アイコン902(全ての保留アイコン)を非表示にしてもよい。
図20(d)は、大当たり遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、前回の停止図柄である「装飾7−装飾7−装飾7」が表示される。また、保留アイコン表示領域900の表示が再開され、現在の正しい特図1の保留数を報知するため、ビデオ演出実行中に増加した保留を示す保留アイコン903と保留アイコン904とを表示する。
本実施例によるパチンコ機100は、ビデオ演出の巻き戻し再生を実行する場合には、ビデオ演出開始前に実行されていたアニメーション演出が巻き戻されているように見えるビデオデータを予め用意しておき、当該ビデオデータを再生して、巻き戻し再生を実行してもよい。また、本実施例によるパチンコ機100は、ビデオ演出の巻き戻し再生を実行する場合には、ビデオ演出開始前に実行されていたアニメーション演出を記録(録画)しておき、記録データ(録画データ)を実際に巻き戻して再生してもよい。
従来、装飾図柄の変動表示やアニメーション表示の再生状態の変更(巻き戻し再生、一時停止、スロー再生、コマ送り、早送り再生、スキップ等)を行う遊技台が知られている。一方、本実施例によるパチンコ機100は、一部のアニメーション(例えば、装飾図柄の変動表示や大江戸運動会アニメーション)の再生状態を変更しても、再生状態を変更しないアニメーション(第4図柄の変動表示)が存在するような演出を行う。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技者への利益付与の可否や利益の大きさを示す第4図柄のアニメーションについては再生状態を変更しないことで、遊技者の誤認等を防ぐことがきる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100は、アニメーションを用いた演出を複数行う場合には、一部のアニメーションの再生状態を変更することで遊技者を驚かせつつも、遊技者への利益付与の可否や利益の大きさを示すアニメーションの表示内容の誤認を防ぐことができる場合がある。
(実施例1−2)
図21〜図23は、本実施の形態の実施例1−2における演出表示の例を時系列で示している。図21(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを点灯させて特図1の保留数が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901が表示されている。特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数である数字の「1」が表示されている。特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が行われている。
図21(b)は、キャラクタ選択演出が発生した状態を示している。演出表示領域208dには「キャラセンチャンスリーチで活躍するキャラクタを選べ」という文字列が表示されて、キャラクタ選択演出が発生したことが報知されている。キャラクタ選択演出では、本実施例によるパチンコ機100で登場するキャラクタ(例えば、吉宗、姫、爺)を選択する。選択したキャラクタを用いてリーチ演出が実行される。
図21(c)は、キャラクタ選択演出が開始された状態を示している。本例のキャラクタ選択演出では、吉宗c4、姫c5、爺c6のいずれかのキャラクタを選択することができる。本例のキャラクタ選択演出の初期状態では、姫c5が選択されており、姫c5が最前に表示されている。
キャラクタ選択演出では、遊技者は設定操作部137を操作してキャラタを選択することができる。このため、演出表示領域208dには、設定操作部137を模式的に表した操作要求画像710が表示される。操作要求画像710は、右ボタン上に表示される矢印の画像と、左ボタン上に表示される矢印の画像とが交互に点滅するアニメーションで表示される。
図21(d)は、遊技者が設定操作部137の右ボタンを1回押下した直後の状態を示している。吉宗c4、姫c5、爺c6が時計回りに回転して、吉宗が最前に移動している途中の状態である。
図21(e)は、吉宗c4が選択されている状態を示している。この状態で、遊技者が設定操作部137の確定ボタンを押下すると、図21(f)に示すように、吉宗c4が両肩に米俵を抱えるアニメーションが表示されて、吉宗c4が選択されたことが報知される。
図22(a)は、吉宗c4を用いたリーチ演出が開始された状態を示している。右左図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動表示でリーチになっている。本例では、吉宗c4と剣豪c7とが対決する剣豪対決のアニメーション演出が実行される。
図22(b)は、剣豪対決のリーチ演出で吉宗c4が剣豪c7に敗れた状態を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾7−装飾8−装飾7」が仮停止(揺れ変動)されている。
図22(c)は、再生状態が一時停止に変更され、ビデオ演出が開始された状態を示している。本例では、一時停止中であっても特図1変動遊技中であれば、装飾図柄を停止表示せずに仮停止(揺れ変動)させる。
また、図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、特図1変動遊技が新たに1個保留される。このため、特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留数が1から2に増加したことを表示する。また、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが実行される。本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域下方から保留アイコン902が徐々に上ってくるアニメーションが表示される。
図22(d)は、保留アイコンの増加アニメーションが実行されている状態を示している。保留アイコン902は、保留アイコン表示領域900の第2領域に向けて移動し続ける。本例では、一時停止中であっても保留アイコンの増加アニメーションは一時停止されない。
図22(e)は、再生状態が巻き戻し再生に変更された状態を示している。本例では、キャラクタ選択演出が時間を遡っているようなアニメーションが表示される。また、巻き戻し再生中には、操作要求画像710が表示されるが、操作設定部137の操作有効期間ではないため、遊技者が設定操作部137を操作しても、操作結果は反映されない。
図22(f)は、巻き戻し再生が実行されている状態を示している。本例の巻き戻し再生では、前回実行されたキャラクタ選択演出そのものが巻き戻しされず、時間が遡っているようなアニメーションが表示される。これは、前回実行されたキャラクタ演出での遊技者の設定操作部137を記憶し、当該記憶に基づいて巻き戻し再生を行っているわけではなく、予め定められた所定の情報に基づいて巻き戻しされているような表示が行われるためである。このように、巻き戻し再生では、実際に実行された演出を巻き戻すのではなく、前回実行された演出が巻き戻されているかのように遊技者が感じとれるものであればよい。
また、図22(f)に示すように、装飾図柄の変動表示は、装飾図柄が下から上に移動(回転)するように巻き戻し再生されている。また、操作要求画像710は、巻き戻し再生されず、キャラ選択演出実行時と同様に表示される。
図23(a)は、再生状態が通常再生に変更された状態を示している。本例では、ビデオ演出で、遊技者の操作によらず姫c5が自動的に選択される。このため、姫c5が最前に表示されている。
図23(b)は、姫c5の選択が確定した状態を示している。姫c5は、センスを持ち、ウインクして、選択確定されたことを報知する。本例の姫c5の選択確定は、遊技者の操作によらず、予め定められている。
図23(c)は、姫c5を用いたリーチ演出が開始された状態を示している。右左図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動表示でリーチになっている。本例では、姫c5を用いた姫ダンスリーチが実行される。
本実施例では、再生状態が変更されたアニメーションにおいて、再生状態が変更される前のアニメーションが反映される、または反映されるように見える場合に、遊技者の設定操作部137の操作に基づくアニメーションを再生状態変更後のアニメーションに反映されないようにしている。このため、遊技者の設定操作部137の操作に基づくアニメーションがビデオ演出では反映されずに、ビデオ演出では遊技者の操作とは異なるアニメーションが実行される。また、再生状態が変更されてビデオ演出が実行れている場合のアニメーションで表示される操作手段の操作示唆はガセの場合がある。このため、ビデオ演出実行中に設定操作部137を操作しても、設定操作部137の操作が演出に反映されない。
本実施例によるパチンコ機100は、アニメーションの再生状態を変更して、巻き戻し再生を行う場合に、遊技者の設定操作部137の操作に基づくアニメーション以外は正しく巻き戻し再生されているのに、遊技者の設定操作部137の操作に基づくアニメーションについては実行されない、または、遊技者の設定操作部137の操作に基づくアニメーションとは異なるアニメーションの逆再生を行うことで、遊技者に違和感を与え、巻き戻し再生(逆再生)が行われていることを目立たせることができる場合がある。
(実施例1−3)
図24、図25は、本実施の形態の実施例1−3における保留アイコンのアニメーションについて示している。まず、図24を用いて、兵士のキャラクタを用いた保留アイコンのアニメーションについて説明する。
図24(a)は、装飾図柄表示装置208で表示される兵士のキャラクタを用いた保留アイコンのアニメーションを時系列で示している。本例では、寝そべっている兵士が本のページをめくるアニメーションが表示される。当該アニメーションでは、図24(a)に示すように、「A」→「B」→「C」→「D」→「A」・・・の順に保留アイコンが表示される。
図24(b)は、本例の保留アイコンを正方向再生(順方向再生)した場合と、逆方向再生(逆再生)した場合との表示の切り替えを示すテーブルである。図24(b)に示すように、正方向再生では、表示切替1で図24(a)に示す「A」から「B」に表示態様が切り替えられ、表示切替2で図24(a)に示す「B」から「C」に表示態様が切り替えられ、表示切替3で図24(a)に示す「C」から「D」に表示態様が切り替えられ、表示切替4で図24(a)に示す「D」から「A」に表示態様が切り替えらる。
一方、逆方向再生では、表示切替1で図24(a)に示す「A」から「D」に表示態様が切り替えられ、表示切替2で図24(a)に示す「D」から「C」に表示態様が切り替えられ、表示切替3で図24(a)に示す「C」から「B」に表示態様が切り替えられ、表示切替4で図24(a)に示す「B」から「A」に表示態様が切り替えらる。
本例の保留アイコンは、装飾図柄表示装置208で実行されているアニメーション演出の再生状態が変更されても常に正方向再生されているものとする。また、本例の保留アイコンの表示切替1〜4は、正方向再生と逆方向再生とで一致する表示の切替えが存在しない。このため、装飾図柄表示装置208で実行されているアニメーション演出の再生状態が巻き戻し再生に変更されても、本例の保留アイコンが正方向再生されていることに遊技者は容易に気付くことができる場合がある。このため、本例による保留アイコンのアニメーションは、再生状態が変更された後に、遊技者に違和感を与えることができ、保留アイコンを目立たせることができる場合がある。また、本例によるパチンコ機100は、一部のアニメーションの再生状態を変更した場合に、遊技者に違和感を与えずに、重要な情報を再生状態が変更されていないアニメーションで表示して目立たせることができる場合がある。
次に、図25を用いて、軍曹のキャラクタを用いた保留アイコンのアニメーションについて説明する。図25(a)は、装飾図柄表示装置208で表示される軍曹のキャラクタを用いた保留アイコンのアニメーションを時系列で示している。本例では、軍曹が正面(図中「A」)、右(図中「B」)、左(図中「C」)に向きを変えるアニメーションが表示される。当該アニメーションでは、図25(a)に示すように、「A」→「B」→「A」→「C」→「A」・・・の順に保留アイコンが表示される。
図25(b)は、本例の保留アイコンを正方向再生した場合と、逆方向再生した場合との表示の切り替えを示すテーブルである。図25(b)に示すように、正方向再生では、表示切替1で図25(a)に示す「A」から「B」に表示態様が切り替えられ、表示切替2で図25(a)に示す「B」から「A」に表示態様が切り替えられ、表示切替3で図25(a)に示す「A」から「C」に表示態様が切り替えられ、表示切替4で図25(a)に示す「C」から「A」に表示態様が切り替えらる。
一方、逆方向再生では、表示切替1で図25(a)に示す「A」から「C」に表示態様が切り替えられ、表示切替2で図25(a)に示す「C」から「A」に表示態様が切り替えられ、表示切替3で図25(a)に示す「A」から「B」に表示態様が切り替えられ、表示切替4で図25(a)に示す「B」から「A」に表示態様が切り替えらる。
本例の保留アイコンは、装飾図柄表示装置208で実行されているアニメーション演出の再生状態が変更されても常に正方向再生されているものとする。また、本例の保留アイコンの表示切替1〜4は、正方向再生と逆方向再生とで一致する表示の切替えが存在する。図25(b)に示すように、正方向再生の表示切替1と逆方向再生の表示切替3とが一致し、正方向再生の表示切替2と逆方向再生の表示切替4とが一致し、正方向再生の表示切替3と逆方向再生の表示切替1とが一致し、正方向再生の表示切替4と逆方向再生の表示切替2とが一致する。このため、装飾図柄表示装置208で実行されているアニメーション演出の再生状態が巻き戻し再生に変更されても、本例の保留アイコンが正方向再生されていることに遊技者は気付くことができない。このため、本例による保留アイコンのアニメーションは、再生状態が変更された後に、遊技者に違和感を与えないようにすることができる。
このように、正方向再生と逆方向再生とで表示切替が一致していると、保留アイコンのアニメーションが、正方向または逆方向のいずれで再生されているかを遊技者に分かり難くすることができる。本例では、正方向再生の表示切替1〜4は、逆方向再生の表示切替1〜4のいずれかに一致する。正方向再生の表示切替と逆方向再生の表示切替とで一致する数が多いほど、装飾図柄表示装置208で実行されているアニメーション演出の再生状態が変更された場合に保留アイコンのアニメーションが遊技者に与える違和感を小さくすることができる場合がある。
このように、再生状態が変更されないアニメーションの表示態様は、例えば、当該アニメーション以外のアニメーションの再生状態が変更された場合に、違和感を与えにくい場合がある。当該アニメーションとは異なるのアニメーションが逆方向再生(巻き戻し再生)される場合に違和感を与えにくい表示態様として、再生状態が変更されないアニメーションの表示態様には、予め逆方向再生された場合と同様の表示が組み込まれている(図25(b)参照)。
また、保留数を誤認させなければ、保留アイコンに関するアニメーションの再生状態を変更してもよい。例えば、図24、25で示す保留アイコンの待機アニメーションの再生状態を変更しつつも、保留アイコンが表示される位置は変更しないことで、保留数の誤認を防ぎつつも、再生状態を変更することができる場合がある。また、保留アイコンが複数表示されている場合に、一つの保留アイコンだけ再生状態を変更しないで、他の保留アイコンは再生状態を変更してもよい。
(実施例1−4)
図26、図27は、本実施の形態の実施例1−4における演出表示の例を時系列で示している。図26(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを点灯させて特図1の保留数が1つであることを表示している。
また、装飾図柄表示装置208では、大江戸運動会アニメーション演出が実行されている。図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾9−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動)されている。
図26(a)に示す時点では普図低確率状態(非電サポ中)であるが、普図変動遊技に当選して、大江戸運動会アニメーション演出の実行中に、特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、特図2変動遊技が新たに1個保留される。このため、特図2保留ランプ220は、左から1番目のLEDを点灯させて特図2の保留数が1に増加したことを表示し、特図2保留数表示領域a2には、特図2の保留数を示す数字の「1」が表示される。
図26(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示され、特図1用第4図柄表示領域e1には「×」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cでは、揺れ変動が終了して図柄組合せ「装飾4−装飾9−装飾4」が停止表示されている。
また、演出表示領域208dの右端には、特図2保留アイコン表示領域950が表示される。特図2保留アイコン表示領域950は保留アイコン表示領域900と同様の機能を有しているので、特図2保留アイコン表示領域950についての詳細な説明は省略する。本例の特図2保留アイコン表示領域950は、普図低確率状態中は特図2変動遊技が保留されている場合にのみ表示される。図26(b)に示すように、特図2保留アイコン表示領域950には保留アイコン951が表示されて、特図2の保留数が一個であることが報知されている。
本実施例によるパチンコ機100は、特図2優先変動機であるため、特図2変動遊技が優先して消化される。図26(c)は、特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2表示装置214では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から1番目のLEDを消灯することにより、特図2の保留数が1から0に減少したことを表示する。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図2用第4図柄表示領域e2では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図2保留数表示領域a2には、特図2の保留数を示す数字の「0」が表示される。また、保留アイコン951は徐々に透過率(透明度)が上昇していく態様で消去される。また、演出表示領域208dの左上方には、看板を持った吉宗c8が表示され、当該特図2変動遊技に予告表示が行われる。
図26(d)は、当該特図2変動遊技が終了した状態を示している。特図2表示装置214には特図d(はずれ)が停止表示され、特図2用第4図柄表示領域e2には「×」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cでは、図柄組合せ「装飾2−装飾2−装飾3」が停止表示されている。また、特図2の保留数が0になって、保留アイコン951が完全に消去されると、特図2保留アイコン表示領域950は消去される。
特図2表示装置214が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図26(e)に示すように、特図1表示装置212では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留数が1から0に減少したことを表示する。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「0」が表示される。
また、特図1変動遊技が開始されると、保留アイコン消去アニメーションと、変動アイコンが土管の開口部の中に入っていく変動アイコン消去アニメーションとが実行される。保留アイコン消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン801となる。変動アイコン消去アニメーションでは、変動アイコン801が、変動アイコン表示領域800の土管の開口部に向けて移動する。
本例では、当該特図1変動遊技の開始時に実行された図14に示す演出抽選処理(ステップS703)で、ビデオ演出の実行が選択される。図26(f)は、ビデオ演出として、再生状態が一時停止に変化する一時停止の演出が実行される。
本例では、再生状態が一時停止になると装飾図柄の変動表示が一時停止され図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾1−装飾5」が停止表示される。また、第4図柄の変動表示と変動アイコン消去アニメーションは一時停止されずに継続される。このため、図27(a)に示すように、変動アイコン801は、土管の開口部に徐々に入っていき、消去される。
図27(b)は、再生状態が巻き戻し再生に変更された状態を示している。本例では、特図1変動遊技、特図2変動遊技、特図1変動遊技の順に遊技が進行されていたが、巻き戻し再生が開始されても特図2変動遊技での演出は再現されずに、図27(c)に示すように、図26(a)で行われていた特図1変動遊技の演出が巻き戻し再生される。このため、巻き戻し再生では、特図2変動遊技が行われなかったようにアニメーションが表示され、図26(c)に示す吉宗c8は当然に表示されない。
このように、本実施例の巻き戻し再生は、ビデオ演出開始前に行われていたアニメーションが完全に再現されて表示されるわけではなく、本例では、巻き戻し再生開始直前に表示されていた特図2変動遊技に関するアニメーションは、巻き戻し再生では表示されない。これは、パチンコ機100は、装飾図柄表示装置208での表示を記録し、当該記録に基づいて巻き戻し再生を行うのではなく、ビデオ演出開始前に表示されていた演出が時間を遡って表示されているかのように遊技者が感じ取れるようなアニメーションを予め用意しておき、当該アニメーションを表示して、巻き戻し再生を実行しているからである。
(実施例1−5)
図28〜図29は、本実施の形態の実施例1−5における演出表示の例を時系列で示している。図28(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDを点灯させて特図1の保留数が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
図28(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図28(a)に示すように、特図1表示装置212では、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「特図G」が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1、2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾0−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900には保留アイコン901、保留アイコン902がそれぞれ表示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「2」が表示され、特図2保留数表示領域a2には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。また、特図1用第4図柄表示領域e1には、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「×」が停止表示され、特図2用第4図柄表示領域e2には、直近の特図2変動遊技がはずれであったことを示す「×」が停止表示されている。
本実施例によるパチンコ機100は、演出表示領域208d内であって保留アイコン表示領域900の左方に変動アイコン表示領域850を表示している。変動アイコン表示領域は、正方形状の表示領域を有し、1つの変動アイコンを表示することができる。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図28(b)に示すように、特図1表示装置212では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留数が2から1に減少したことを表示するまた、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「1」が表示される。
また、特図1変動遊技が開始されると、保留アイコンが消去される保留アイコン消去アニメーションと、保留アイコンが移動する保留アイコン移動アニメーションと、変動アイコンが変動アイコン表示領域850に移動する変動アイコン移動アニメーションとが実行される。保留アイコン消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン801となる。本例では、特図変動遊技の開始と同時に、保留アイコン901が変動アイコン801に変化する。保留アイコン移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。変動アイコン移動アニメーションでは、変動アイコン801が、変動アイコン表示領域850に向けて移動する。
図28(c)は、リーチ演出が開始された状態を示している。右左図柄表示領域208a、208cには「装飾6」が表示されている。また、リーチ演出が開始されると、変動アイコン消去アニメーションが開始される。変動アイコン801は、表示サイズが徐々に小さくなっていき消去される。
図28(d)は、吉宗c4と剣豪c7とが対決する剣豪対決のリーチ演出が開始された状態を示している。剣豪対決のリーチ演出は、スーパーリーチ演出である。スーパーリーチ演出の実行中には、変動アイコン表示領域850、保留アイコン表示領域900および全ての保留アイコンは表示されない。
図28(e)は、剣豪対決リーチ演出で剣豪c7が勝利した状態を示している。中図柄表示領域208bには「装飾6」が表示され、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾6−装飾7−装飾6」が仮停止表示(揺れ変動)される。また、この状態で再生状態が一時停止となり、ビデオ演出の一時停止が開始される。
図28(f)は、再生状態が巻き戻し再生に変更された状態を示している。吉宗c4と剣豪c7との対決が時間を遡るようなアニメーションで表示される。また、右左図柄表示領域208a、208cには「装飾6」が表示され、中図柄表示領域208bでは時間が遡るかのように装飾図柄が下から上に移動(回転)する装飾図柄の変動表示が行われている。
図29(a)は、巻き戻し再生が継続されて、剣豪対決リーチ演出が開始される前の状態にまで巻き戻された状態を示している。右左図柄表示領域208a、208cには「装飾6」が表示され、中図柄表示領域208bでは時間が遡るかのように装飾図柄が下から上に移動(回転)する装飾図柄の変動表示が行われている。
また、巻き戻し再生が実行されたことで、変動アイコン801は消去される前の表示に戻される。図29(a)に示すように、変動アイコン801は、表示サイズが徐々に大きくなり、変動アイコン消去アニメーションが巻き戻されているように表示される。また、この際、変動アイコン801は、消去された時とは別の表示態様(例えば、信頼度がより高い表示態様)で表示されてもよい。
また、本例の保留アイコンは、再生状態の変更の影響を受けないようになっている。保留アイコン902は、巻き戻し再生が実行されても、保留アイコン表示領域900の第2領域に戻ることはなく、保留アイコン表示領域900の第1領域で表示される。このように、見た目(大きさ、形状、色)が同じである変動アイコンと保留アイコンとは、ビデオ演出の実行時に別々の挙動を示す。変動アイコン801は、ビデオ演出の影響を受け、巻き戻し再生時に時間が遡るように表示される。保留アイコン902は、ビデオ演出の影響を受けず、ビデオ演出が開始される前と同じように表示される。
図29(b)は、ビデオ演出が終了した状態を示している。ビデオ演出が終了すると、図柄変動表示領域208a、208b、208cでは、装飾図柄が上から下に移動(回転)する装飾図柄の変動表示が再開される。
図29(c)は、リーチ演出が開始された状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cでは「装飾7」ら表示され、装飾図柄の変動でリーチになっている。また、ビデオ演出終了後には、再度、変動アイコン消去アニメーションを実行して変動アイコン801を消去してもよい。また、ビデオ演出の巻き戻し再生により表示が復活した変動アイコンについて変動アイコン消去アニメーションを実行しなくてもよく、変動アイコン801は対応する特図変動遊技の終了に合わせて消去されてもよい。
また、巻き戻し再生時に、順方向再生時と異なる態様で実行されるアニメーションは、遊技者の設定操作部137の操作に関するアニメーション(図22(e)参照)だけに限らず、例えば、図28〜29に示すような、変動アイコン801に関するアニメーションであってもよい。このような場合には、図29(a)で表示が復帰された変動アイコン801の表示態様が先読み予告が行われた場合の表示態様(デフォルト(白色円形)以外)になっていてもよい。また、アニメーションが巻き戻し再生されたことで、大当り信頼度の低い態様である白色の状態で消去された変動アイコン801が白色よりも大当り信頼度が高い緑色で表示が復帰されてもよい。
(実施例1−6)
図30は、本実施の形態の実施例1−6における演出表示の例を示している。図30(a)は、再生状態が早送りに変更されてビデオ演出の早送り再生が実行されている状態を示している。早送り再生が開始されると、早送りを示すマークと、「早送り」の文字列が含まれる再生状態変更表示700が表示され、再生状態が早送りに変更されたことが報知される。また、動画像が早送りされているようなエフェクト画像f2が表示される。
また、図30(a)に示すように、変動アイコン表示領域850の一部と保留アイコン表示領域900の一部とに重なって再生状態変更表示700が表示されている。再生状態変更表示700は、変動アイコン表示領域850および保留アイコン表示領域902よりも上のレイヤー(手前)で表示される。このため、再生状態変更表示700と重なる、変動アイコン850内に表示されている変動アイコンの全部と、保留アイコン902の一部とは、視認不可能になる。また、変動アイコンは、再生状態変更表示700で隠されている状態のまま、変動アイコン消去アニメーションが実行されて、消去される。
図30(b)は、再生状態が早送りに変更されてビデオ演出の早送り再生が実行されている状態を示している。早送り再生が開始されると、早送りを示すマークと、「早送り」の文字列が含まれる再生状態変更表示700が表示され、再生状態が早送りに変更されたことが報知される。本例の再生状態変更表示700は、変動アイコン表示領域850および保留アイコン表示領域900に重ならないように表示される。
本例では、エフェクト画像f2は、変動アイコン表示領域850および変動アイコン801よりも上のレイヤー(手前)で表示される。エフェクト画像f2は、変動アイコン表示領域850および変動アイコン801の一部を隠すように表示される。このため、再生状態変更表示700と重なる部分の変動アイコン表示領域850および変動アイコン801とは、視認不可能になる。
一方、保留アイコン902は、エフェクト画像f2よりも上のレイヤー(手前)で表示される。保留アイコン902は、エフェクト画像f2の一部を隠すように表示される。
このように、エフェクト画像f2は、変動アイコン801を隠すように表示され、保留アイコン902を隠さないように表示される。本例では、ビデオ演出の実行時に保留アイコン902は変動アイコン801よりも優先して表示されている。
また、ビデオ演出の実行時に保留アイコン902と変動アイコン801との優先順位を逆にして、変動アイコン801を保留アイコン902よりも優先して表示してもよい。この場合には、エフェクト画像f2は、変動アイコン801を隠さないように表示され、保留アイコン902を隠すように表示される。
このように、ビデオ演出の開始とともに表示される画像がビデオ演出の開始前から表示されていた画像を隠してもよい。
次に、以上説明した第1の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図30を参照しつつ説明する。
(1)上記パチンコ機100は、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
前記画像表示手段を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション(例えば、順方向再生のアニメーション演出)であり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション(例えば、ビデオ演出)であり、
前記制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能であり、
前記制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能であり、
前記第一の制御は、前記画像表示手段に前記第一のアニメーションを少なくとも表示させる制御であり、
前記第二の制御は、前記画像表示手段に前記第二のアニメーションを少なくとも表示させる制御であり、
前記第二のアニメーションの表示態様は、前記第一のアニメーションの再生状態が変更された表示態様である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、多様なアニメーションにより演出表示を行うことができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一のアニメーションは、第一の画像(例えば、所定フレーム)が第二の画像(例えば、所定フレームの次のフレーム)に変更される態様を第一の時間で少なくとも示すアニメーションであり、
前記第二の画像は、前記第一の画像とは表示態様および表示位置のうちの一方が少なくとも異なる画像であり、
前記第二のアニメーションは、前記第二の画像が前記第一の画像に変更される態様を少なくとも示すアニメーションおよび前記第一の画像が前記第二の画像に変更される態様を第二の時間で少なくとも示すアニメーションのうちの一方のアニメーションであり、
前記第二の時間は、前記第一の時間とは異なる時間である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、一方のアニメーションを巻き戻しに再生する場合に、他方のアニメーションを順方向に再生することで、巻き戻し再生を目立たせることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、一方のアニメーションの画像切り替え速度を変更することで、一時停止、スロー再生、コマ送り、早送り再生等の多様な演出(表示)が可能になり、当該演出を実行しつつも他方のアニメーションの画像切り替え速度を変更しないようにして、一方のアニメーションの画像切り替え速度が変更されていることを目立たせることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、アニメーションを巻き戻して再生した場合や、一方のアニメーションの画像切り替え速度を変更した場合に、パチンコ機100が故障したと勘違いを起こす遊技者に対し、他方のアニメーションは表示態様を変更せずに表示を継続されることで、パチンコ機100の故障ではなく、演出が実行されていることを報知することができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第三のアニメーションであり、
前記制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能であり、
前記第三の制御は、前記画像表示手段に前記第三のアニメーションを少なくとも表示させる制御であり、
前記第三の条件は、前記第一のアニメーションの表示開始以降であって、且つ前記第一のアニメーションの表示終了以前に少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第三の条件は、前記第二のアニメーションの表示開始以降であって、且つ前記第二のアニメーションの表示終了以前に少なくとも成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一のアニメーションの再生状態を変更した第二のアニメーションと同時に再生状態が変更されていない第三のアニメーションの表示を行うことで、第一のアニメーション再生状態が変更されたことをより強調することができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、第一のアニメーションの表示態様の変更とは独立して、常時同様の表示態様からなる第三のアニメーションで重要な表示(例えば、第四図柄の変動表示、保留アイコン等の遊技者の利益付与に関わる表示)を行うことで、第三のアニメーション表示に遊技者の注目を集めやすく、更に他のアニメーションの表示態様が変更する場合であっても、第三のアニメーションを内容を遊技者に混乱させないようにすることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)を備え、
前記画像表示手段は、保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数と対応する数の前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三のアニメーションは、前記保留アイコンに関するアニメーションである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一のアニメーションの表示態様(再生状態)が変更される場合であっても、保留アイコンに関する第三のアニメーションの表示態様は変更しないことで、遊技者の利益である保留アイコンを目立たせたり、保留アイコンの数の誤認等を防いだりすることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第三の条件は、前記作動保留球の数に増減があった際に少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第三のアニメーションは、前記保留アイコンを移動する態様を示すアニメーションおよび前記保留アイコンを消去する態様を示すアニメーションのうちの一方のアニメーションである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一のアニメーションの表示態様が変更される場合であっても、保留アイコンに関する第三のアニメーションの表示態様は変更しないことで、遊技者の利益である保留アイコンを目立たせたり、保留アイコンの数の誤認等を防いだりすることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、前記図柄変動表示に対応した保留アイコンである消化保留アイコン(例えば、変動アイコン)の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、前記図柄変動表示に対応しない保留アイコンである未消化保留アイコン(例えば、保留アイコン)の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記第一および第二のアニメーションは、前記未消化保留アイコンに関するアニメーションであり、
前記第三のアニメーションは、前記消化保留アイコンに関するアニメーションである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、保留アイコンに関するアニメーションであっても、対象となる保留アイコンの機能に応じてアニメーションの表示態様の変更可否を予め定めておくことで、保留数の誤認を防ぎつつ、多様な態様での表示を行うことができる場合がある。
また、本実施形態によるパチンコ機100は、装飾図柄表示装置208に表示されているアニメーション演出の再生状態が変更されても、特図1表示装置212や特図2表示装置214での特別図柄の変動表示(変動アニメ)と、普図表示装置210での普通図柄の変動表示(変動アニメ)の再生状態は変更しない。
また、本実施形態によるパチンコ機100において、1つのアニメーションが複数の要素を有しており、当該アニメーションの再生状態を変更する場合に、第一の要素の再生状態を変更しつつ、第二の要素については再生状態を変更しなくともよい。例えば、アニメーションの再生と同時に音声が再生される場合に、アニメーションは逆再生しつつ、音声は逆再生しなくともよい。これは、巻き戻し再生中には、再生状態変更表示700やエフェクトf1が表示されるため(例えば、図19(e))、巻き戻し再生が開始される前に表示されていたアニメーションが巻き戻し再生で完全に再現されるわけではないため、音声も巻き戻す必要がないからである。
順方向再生される演出には、装飾図柄表示装置208で表示されるアニメーションだけでなく、スピーカ120からの音声や、演出可動体224の動作、枠ランプ122などのランプの点滅などがある。また、装飾図柄表示装置208で表示される賞球数の累計表示等も順方向再生される演出に含まれる。
アニメーションの再生状態の変更は、特図変動遊技における当否判定結果に対応して行われてもよいし、演出抽選等に対応して行われてもよい。また、その両方に対応してアニメーションの再生状態の変更はおこなわれてもよい。
再生状態変更後のアニメーション(第二のアニメーション)の尺(表示時間)は、再生状態変更前のアニメーション(第一のアニメーション)の尺(表示時間)と異なっていてもよいし、同じでもよい。両者の尺が異なる場合には、再生状態変更後の尺が再生状態変更前の尺よりも長くてもよいし、再生状態変更前の尺が再生状態変更後の尺よりも長くてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略し、第1の実施の形態と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略する場合がある。
(実施例2−1)
図31、図32は、本実施の形態の実施例2−1における演出表示の例を時系列で示している。図31(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図31(a)に示すように、特図1表示装置212では、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「特図G」が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾0−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900には保留アイコン901、保留アイコン902、保留アイコン903がそれぞれ表示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示され、特図2保留数表示領域a2には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。また、特図1用第4図柄表示領域e1には、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「×」が停止表示され、特図2用第4図柄表示領域e2には、直近の特図2変動遊技がはずれであったことを示す「×」が停止表示されている。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図31(b)に示すように、特図1表示装置212では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「2」が表示される。また、保留アイコン消去アニメーションが実行され、保留アイコン901が消去される。また、保留アイコン移動アニメーションが実行され、保留アイコン902が保留アイコン表示領域900の第1領域に移動し、保留アイコン903が保留アイコン表示領域900の第2領域に移動する。
図31(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾4」が表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。本例では、リーチ演出が開始されると、図31(d)に示すように、吉宗c4が勝負を挑む態様のアニメーションが表示されて、スーパーリーチ演出が開始される。スーパーリーチ演出が開始されると、変動アイコン表示領域800と保留アイコン表示領域900と全ての保留アイコンは非表示にされる。
本例のスーパーリーチ演出では、図31(e)に示すように、吉宗c4と剣豪c7とが対決する剣豪対決のアニメーション演出が実行される。剣豪対決のアニメーション演出では、図31(f)に示すように、吉宗c4と剣豪c7のアップの動画像が演出表示領域208dに表示され、次いで、図31(g)に示すように、吉宗c4と剣豪c7とが斬り合う動画像が表示される。
本例では、図31(h)に示すように、吉宗c4の眼が白眼になり、次いで、図31(i)に示すように、剣豪対決で吉宗c4が剣豪c7に敗れるアニメーションが表示され、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示され、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾3−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動)される。
図31(j)は、剣豪対決で吉宗c4が敗れた後、ビデオ演出が開始された状態を示している。本例では、再生状態が一時停止に変更されて、ビデオ演出が開始される。
図31(k)は、ビデオ演出の巻き戻し再生が開始された状態を示している。本例では、ビデオ演出の開始直前に実行されていた剣豪対決のアニメーション演出が巻き戻されるように表示される。
図31(l)は、巻き戻し再生中に、カットイン演出が表示されている状態を示している。本例の巻き戻し再生では、順方向に再生されていた図31(g)〜図31(h)示す期間では表示されていなかったカットイン演出が表示される。なお、順方向再生時に図31(l)に示すようなカットイン演出が表示されてもよい。
当該カットイン演出では、「この時、剣豪の体は既にボロボロだった・・・」という文字列が表示されて、巻き戻し再生終了後に剣豪対決で吉宗c4が勝利することが示唆されている。
図32(a)は、巻き戻し再生により、吉宗c4と剣豪c7とが斬り合った直後の状態まで巻き戻された状態を示している。また、再生状態変更表示700とエフェクト画像f1とは、ビデオ演出中では表示され続ける。
図32(b)は、再生状態が一時停止に変更された状態を示している。このように、剣豪対決を巻き戻すように見せるビデオ演出では、吉宗c4と剣豪c7とが斬り合った直後、すなわち、剣豪対決の結果が報知される直前の状態まで巻き戻しされる。また、再生状態が一時停止されたので、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示されて、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾7−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動表示)される。
図32(c)は、再生状態が順方向再生(通常再生)に変更された状態を示している。再生状態が順方向再生に変更された直後には、再生を示すマークと「再生」という文字列とを含む再生状態変更表示700が表示される。また、中図柄表示領域208bでは、装飾図柄の変動表示が再開されている。
図32(d)は、剣豪対決で吉宗c4が剣豪c7に勝利したことが示唆されている状態を示している。吉宗c4に斬られた剣豪c7は顔がゆがむように表示され、剣豪対決で敗れたことを剣豪c7の表情で示唆している。
図32(e)は、剣豪対決で吉宗c4が剣豪c7に勝利したことを報知している状態を示している。また、中図柄表示領域208bには「装飾4」が表示され、図柄表示領域208a、208b、208cには、大当たりを報知する装飾図柄の組合せである「装飾4−装飾4−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動)される。
図32(f)は、剣豪対決のアニメーション演出(スーパーリーチ演出)が終了した状態を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、大当たりを報知する装飾図柄の組合せである「装飾4−装飾4−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動)されている。
図32(g)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、「特図B」が停止表示され、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾4−装飾4」が停止表示され、特図1用第4図柄表示領域e1には「○」が停止表示され、当該特図1変動遊技で特図B(7R特別大当たり)に当選したことが報知される。
本実施例では、ビデオ演出終了後の図32(c)に示す状態は、ビデオ演出開始前の図31(g)と対応しているが、図32(d)以降では、ビデオ演出開始前に表示されていなかった演出(カットイン演出)が実行される。また、本実施例の図31(l)に示すカットイン演出は、巻き戻し再生の実行前または巻き戻し再生の実行後に表示されてもよい。
ところで、従来、所定の条件が成立した場合に、所定の条件の成立前に行われていた表示を巻き戻し再生して、巻き戻し演出を実行する遊技台が知られている。従来の遊技台での巻き戻し演出は、実行前に行われていた表示を巻き戻して表示するという特性上、遊技者が演出の内容を容易に想像できるものであるため、巻き戻し演出に注目させることが難しくなっていた。このため、従来の巻き戻し演出は、実行以前に行われていた表示を巻き戻し再生するだけであったため、表示が単調になりやすかった。
一方、本実施例によるパチンコ機100は、巻き戻し再生の実行前に表示されていなかったカットイン演出を巻き戻し再生中に表示させる。本実施例によるパチンコ機100は、巻き戻し再生を遊技者に注目させることができる場合がある。
(実施例2−2)
図33、図34は、本実施の形態の実施例2−2における演出表示の例を時系列で示している。図33(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図33(a)に示すように、特図1表示装置212では、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「特図G」が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾0−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900には保留アイコン901、保留アイコン902、保留アイコン903がそれぞれ表示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示され、特図2保留数表示領域a2には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。また、特図1用第4図柄表示領域e1には、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「×」が停止表示され、特図2用第4図柄表示領域e2には、直近の特図2変動遊技がはずれであったことを示す「×」が停止表示されている。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図33(b)に示すように、特図1表示装置212では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「2」が表示される。また、保留アイコン消去アニメーションが実行され、保留アイコン901が消去される。また、保留アイコン移動アニメーションが実行され、保留アイコン902が保留アイコン表示領域900の第1領域に移動し、保留アイコン903が保留アイコン表示領域900の第2領域に移動する。
図33(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾4」が表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。本例では、リーチ演出が開始されると、図33(d)に示すように、吉宗c4が勝負を挑む態様のアニメーションが表示されて、スーパーリーチ演出が開始される。スーパーリーチ演出が開始されると、変動アイコン表示領域800と保留アイコン表示領域900と全ての保留アイコンは非表示にされる。
本例のスーパーリーチ演出では、図33(e)に示すように、吉宗c4と剣豪c7とが対決する剣豪対決のアニメーション演出が実行される。剣豪対決のアニメーション演出では、図33(f)に示すように、吉宗c4と剣豪c7のアップの動画像が演出表示領域208dに表示される。
また、特図1入賞口230に1個の遊技球が入賞して特図1変動遊技が新たに1個保留される。このため、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯させて特図1の保留数が3に増加したことを表示し、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「3」が表示される。次いで、図33(g)に示すように、吉宗c4と剣豪c7とが斬り合う動画像が表示される。
本例では、図33(h)に示すように、吉宗c4の眼が白眼になり、次いで、図33(i)に示すように、剣豪対決で吉宗c4が剣豪c7に敗れるアニメーションが表示され、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示され、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾3−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動)される。
図33(j)は、剣豪対決で吉宗c4が敗れた後、ビデオ演出が開始された状態を示している。本例では、再生状態が一時停止に変更されて、ビデオ演出が開始される。
図33(k)は、ビデオ演出の巻き戻し再生が開始された状態を示している。本例では、ビデオ演出の開始直前に実行されていた剣豪対決のアニメーション演出が巻き戻されるように表示される。
図33(l)は、巻き戻し再生により、吉宗c4と剣豪c7とが斬り合った直後の状態まで巻き戻された状態を示している。また、再生状態変更表示700とエフェクト画像f1とは、ビデオ演出中では表示され続ける。
図34(a)は、巻き戻し再生により、吉宗c4と剣豪c7のアップの動画像が表示されていた時まで巻き戻された状態を示している。図34(b)は、巻き戻し再生により、剣豪対決アニメーションが開始された直後まで巻き戻された状態を示している。
図34(c)は、吉宗c4が勝負を挑む動画像が表示され、スーパーリーチ演出が開始された直後まで巻き戻された状態を示している。また、図34(c)に示すように、吉宗c4は右目に眼帯を付けた状態で表示される。本例では、ビデオ演出終了後には、眼帯を付けた吉宗が表示される。
図34(c)に示す時点で演出表示領域208dには、ビデオ演出開始前の順方向再生時の図33(d)に示す時点で演出表示領域208dに表示されていた画像に加え、再生状態変更表示700とエフェクト画像f1と眼帯の画像とが表示されている。このように、ビデオ演出実行時には、ビデオ演出開始前の対応する演出時に表示されていた画像に新たな画像を加えて表示して演出が実行されてもよい。また、ビデオ演出実行時には、ビデオ演出開始前の対応する演出時に表示されていなかった画像を用いて演出が実行されてもよい。
図34(d)は、巻き戻し再生により、スーパーリーチ演出開始前まで巻き戻された状態を示している。スーパーリーチ演出が実行されていない場合には、変動アイコン表示領域800と、保留アイコン表示領域900と全ての保留アイコンが演出表示領域208dに表示される。このように、巻き戻し再生により、中断されていた表示が再開される場合がある。本例では、巻き戻し再生により、保留アイコンの表示が再開される。このため、保留アイコン表示領域900には、保留アイコン901、902、903が表示される。このため、保留アイコンの表示が中断されている時(スーパーリーチ演出実行時)に特図1の保留が増加していたことを遊技者は容易に把握することができる場合がある。
図34(e)は、再生状態が一時停止に変更された状態を示している。また、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾3−装飾9」が仮停止表示(揺れ変動表示)される。
図34(f)は、再生状態が順方向再生(通常再生)に変更された状態を示している。再生状態が順方向再生に変更されるた直後には、再生を示すマークと「再生」という文字列とを含む再生状態変更表示700が表示される。また、左右図柄表示領域208a、208bには「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が再開される。
図34(g)は、再度、スーパーリーチ演出が開始された状態を示している。ビデオ演出終了後には、眼帯を付けた吉宗c4が表示される。次いで、図34(h)は、眼帯を付けた吉宗c4と剣豪c7との対決が開始された状態を示している。図34(i)に示すように、眼帯を付けた吉宗c4と剣豪c7とのアップの動画像が表示される。次いで、図34(j)に示すように、眼帯を付けた吉宗c4と、剣豪c7とが斬り合う動画像が表示される。次いで、図34(k)に示すように、剣豪c7の顔がゆがむ動画像が表示され、剣豪対決で剣豪c7が敗れたことが示唆される。また、吉宗c4の右目は眼帯で隠されている。仮に、眼帯が表示されていなければ、剣豪c7と斬り合った後の吉宗c4の右目は、剣豪対決の結果を示唆することができる。例えば、剣豪c7と斬り合った後の吉宗c4の右目が白目になっていれば剣豪対決で吉宗c4が敗れたことを示唆している。しかしながら、本例では吉宗c4の右目が眼帯で隠されて、吉宗c4の右目(顔の一部も含む)が視認不可能にされているので、当該右目を用いた剣豪対決の結果の示唆は行われない。
図34(l)は、剣豪対決で吉宗c4が勝利したことが報知されている状態を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が仮停止表示(揺れ変動)されている。
図示は省略するが、図34(l)に示す状態の後、スーパーリーチ演出が終了し、特図1変動遊技が終了して、図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技で大当たりになったことが報知される。
(実施例2−3)
図35、図36は、本実施の形態の実施例2−3における演出表示の例を時系列で示している。図35(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図35(a)に示すように、特図1表示装置212では、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「特図G」が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾0−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900には保留アイコン901、保留アイコン902、保留アイコン903がそれぞれ表示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示され、特図2保留数表示領域a2には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。また、特図1用第4図柄表示領域e1には、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「×」が停止表示され、特図2用第4図柄表示領域e2には、直近の特図2変動遊技がはずれであったことを示す「×」が停止表示されている。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図35(b)に示すように、特図1表示装置212では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「2」が表示される。また、保留アイコン消去アニメーションが実行され、保留アイコン901が消去される。また、保留アイコン移動アニメーションが実行され、保留アイコン902が保留アイコン表示領域900の第1領域に移動し、保留アイコン903が保留アイコン表示領域900の第2領域に移動する。
図35(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾4」が表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。本例では、リーチ演出が開始されると、図35(d)に示すように、吉宗c4が勝負を挑む態様のアニメーションが表示されて、スーパーリーチ演出が開始される。スーパーリーチ演出が開始されると、変動アイコン表示領域800と保留アイコン表示領域900と全ての保留アイコンは非表示にされる。
本例のスーパーリーチ演出では、図35(e)に示すように、吉宗c4と爺c6とが飲み比べで対決するアニメーション演出が実行される。飲み比べのアニメーション演出では、図35(e)に示すように、杯を持った吉宗c4と、杯を持った爺c6とを表す動画像が表示される。また、吉宗c4の後ろ(奥)のレイヤには、姫c5が表示され、爺c6の後ろ(奥)のレイヤには、婆c15が表示されている。姫c5と婆c15は、当該変動の予告表示として用いらる場合がある。次いで、図35(f)に示すように、吉宗c4および爺c6は、杯の酒を一気飲する動画像が表示される。本例では、図35(g)に示すように、飲み比べ対決で爺c6が勝利し、吉宗c4は敗れる。また、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示され、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾3−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動)される。
図35(h)は、飲み比べ対決で吉宗c4が敗れた後、ビデオ演出が開始された状態を示している。本例では、再生状態が一時停止に変更されて、ビデオ演出が開始される。
図36(a)〜図36(c)は、ビデオ演出の巻き戻し再生が開始されている状態を示している。本例では、ビデオ演出の開始直前に実行されていた飲み比べ対決のアニメーション演出が巻き戻されるように表示される。
図36(a)〜図36(c)に示すように、本例のビデオ演出では、巻き戻し再生時に順方向再生時には表示されていなかったウーロンハイの紙パック画像g1が表示される。ウーロンハイの紙パック画像g1はチャンスアップを示す表示である。
図36(d)は、再生状態が一時停止に変更された状態を示している。本例では、飲み比べ対決が開始される前の吉宗c4が勝負を挑む状態の動画像の表示まで巻き戻される。また、再生状態が一時停止されたので、中図柄表示領域208bには「装飾8」が表示されて、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾8−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動表示)される。
図36(c)は、再生状態が順方向再生(通常再生)に変更され、ビデオ演出が終了した状態を示している。ビデオ演出が終了すると、図36(e)、(f)に示すように、吉宗c4と爺c6とによる飲み比べ対決のアニメーション演出が再度実行される。当該飲み比べ対決では、図36(g)に示すように、吉宗c4が勝利する。
また、ビデオ演出終了後の飲み比べ対決のアニメーション演出実行時には、図36(e)〜図36(g)に示すように、牛乳パック画像g2が表示される。牛乳パック画像g2はチャンスアップを示す表示である。
本例では、ビデオ演出実行時にチャンスアップを示す表示(ウーロンハイの紙パック画像g1)と、ビデオ演出終了後にチャンスアップを示す表示(牛乳パック画像g2)とが異なっている。牛乳パック画像g2は、ウーロンハイの紙パック画像g1よりも大当たり信頼度が高い。本例では、ビデオ演出終了後に、ビデオ演出中に表示されていたチャンスアップの表示よりも大当たり信頼度の高いチャンスアップの表示を行う。また、ビデオ演出実行中に、ビデオ演出終了後に表示されるチャンスアップの表示よりも大当たり信頼度の高いチャンスアップの表示を行ってもよい。
また、ウーロンハイの紙パック画像g1および牛乳パック画像g2は、チャンスアップの非表示よりも大当たり信頼度が高くなっている。また、ウーロンハイの紙パック画像g1の出現率は、牛乳パック画像g2の出現率よりも高い。
また、ウーロンハイの紙パック画像g1および牛乳パック画像g2は、装飾図柄の変動表示や所定の予告画像(例えば、当該変動の予告画像、先読み予告画像)の一部または全部を隠すように表示してもよい。ウーロンハイの紙パック画像g1および牛乳パック画像g2の表示により、装飾図柄の変動表示や所定の予告画像の視認性が変化してもよい。
図36(h)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、「特図B」が停止表示され、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾4−装飾4」が停止表示され、特図1用第4図柄表示領域e1には「○」が停止表示され、当該特図1変動遊技で特図B(7R特別大当たり)に当選したことが報知される。
(実施例2−4)
図37は、本実施の形態の実施例2−4における演出表示の例を時系列で示している。図37(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図37(a)に示すように、特図1表示装置212では、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「特図G」が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である「特図d」が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾0−装飾3」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900には保留アイコン901、保留アイコン902、保留アイコン903がそれぞれ表示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示され、特図2保留数表示領域a2には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。また、特図1用第4図柄表示領域e1には、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す「×」が停止表示され、特図2用第4図柄表示領域e2には、直近の特図2変動遊技がはずれであったことを示す「×」が停止表示されている。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図37(b)に示すように、特図1表示装置212では、図5(e)に示す特図変動パターン(特図アニメ)の特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次移動(回転)する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図1用第4図柄表示領域e1では、第4図柄の変動表示が開始される。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字の「2」が表示される。また、保留アイコン消去アニメーションが実行され、保留アイコン901が消去される。また、保留アイコン移動アニメーションが実行され、保留アイコン902が保留アイコン表示領域900の第1領域に移動し、保留アイコン903が保留アイコン表示領域900の第2領域に移動する。
また、図37(b)に示すように、当該特図1変動遊技の予告画像である女子高生c10が演出表示領域208dに表示される。次いで、図37(c)に示すように、「「7」のテンパイは激アツ」と書かれた看板を持ったチュートリアル画像の吉宗c11が表示される。チュートリアル画像は、演出について遊技者に説明をする演出説明の表示である。チュートリアル画像の吉宗c11は、当該特図1変動遊技の予告画像である女子高生c1よりも上のレイヤー(手前)に表示される。このため、吉宗c11により女子高生c10は一部が視認不可能になる。また、吉宗c11は女子高生c10の全体を隠すように表示されてもよい。また、吉宗c11で隠されている女子高生c10の部分を非表示にしてもよい。また、吉宗c11は、右図柄表示領域208cでの図柄変動表示の一部を隠している。
図37(d)は、左右図柄表示領域208a、208bに「装飾4」が表示されて、リーチ演出が開始された状態を示している。吉宗c11により、右図柄表示領域208cに表示される「装飾4」の一部は隠されている。
図37(e)は、中図柄表示領域208bに「装飾3」が表示されて、図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾4」が仮停止表示(揺れ変動)されている状態を示している。また、吉宗11が透過率が徐々に上昇して消去されるアニメーションが実行される。また、当該アニメーションの実行前に女子高生c10は消去されているので、吉宗c11の透過率が上昇しても女子高生10は視認されない。
図37(f)は、再生状態が一時停止に変更されてビデオ演出が開始された状態を示している。再生状態が一時停止されてから、図37(g)に示すように、巻き戻し再生が実行される。本例では、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止される前の状態に巻き戻されるような表示が行われる。図37(g)に示すように、巻き戻し再生時には、チュートリアル画像である吉宗c11が表示されず、当該特図1変動遊技の予告画像である女子高生c10が表示される。このため、図37(b)に示す順方向再生時に女子高生c10を見逃していた遊技者にビデオ演出前に何が表示されていたかを認識されることができる場合がある。
図37(h)は、巻き戻し再生により、リーチ演出実行前まで巻き戻れた状態を示している。チュートリアル画像である吉宗c11が表示されず、当該特図1変動遊技の予告画像である女子高生c10が表示されている。
次に、以上説明した第2の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図37を参照しつつ説明する。
(1)上記パチンコ機100は、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、巻き戻し演出表示(例えば、巻き戻し再生)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図31(l)に示すカットイン演出)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に表示しなかった前記第一の表示を、前記巻き戻し演出表示の表示中に表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に前記巻き戻し演出表示および前記第一の表示の両方を表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、巻き戻し演出表示を多様な態様で表示することができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、従来では遊技者を注目させ難かった巻き戻し演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、遊技者が想像していた表示とは異なる表示を行うことで、遊技者を驚かせることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、第一の表示を特定するために、巻き戻し演出表示への注目のみに限らず、巻き戻し演出表示の前に行われていた表示に対しても遊技者を注目させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記巻き戻し演出表示の開始前に表示されず、前記巻き戻し演出表示の表示中にも表示されない場合がある、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の表示が行われる場合と、行われない場合を設けておくことで、より遊技者を注目させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
第一の場合よりも第二の場合の方が、遊技者に有利な状態が開始されやすいように構成されており、
前記第一の場合とは、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第一の表示が表示されなかった場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第一の表示が表示された場合のことである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の表示ひいては巻き戻し演出表示自体により遊技者を注目させることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示を表示する場合に、前記第二の表示に代えて前記第一の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に前記巻き戻し演出表示、前記第一の表示および前記第二の表示を表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、巻き戻し演出表示の実行前に表示されていた第二の表示の代わりに巻き戻し演出表示の実行中に第一の表示を行うことで、遊技者を驚かせつつ注目を集めることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、第一の表示が行われたことをあえて目立たせないことで、より興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に前記巻き戻し演出表示、前記第一の表示および前記第二の表示を表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の表示が行われたことをあえて目立たせないことで、より興趣を向上させることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記巻き戻し演出表示の表示中以外にも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、巻き戻し演出表示の実行以外のタイミングにおいても第一の表示を行うことで、巻き戻し演出表示の実行中に第一の表示が行われたことを目立たせないことができる場合がある。これにより巻き戻し演出表示の実行中に第一の表示が行われていることに気付いた遊技者をより驚かせることができる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第三の表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の表示前に前記第三の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示中に前記巻き戻し演出表示、前記第一の表示および前記第三の表示を表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、巻き戻し演出の実行中には表示されない第三の表示を設けることで、第三の表示が行われているか否かによって、巻き戻し演出の実行中であるか否かを判断することができる場合がある。
(1)上記パチンコ機100は、
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に、前記第一の巻き戻し演出表示および前記第一の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に、前記第二の巻き戻し演出表示および前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に、前記第一の巻き戻し演出表示の開始前に前記第一の表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に、前記第二の巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、前記第一の巻き戻し演出表示の表示中に第一の確率で前記第一の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記第二の巻き戻し演出表示の表示中に第二の確率で前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率とは異なる確率である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、遊技中の表示を多様な態様で行うことができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第二の確率は、零である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、ありえない表示(例えば、巻き戻し演出の対象となる期間に表示されていなかった表示)が行われる巻き戻し演出と、ありえない表示が行われない演出を設けることで、巻き戻し演出により遊技者を注目させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の確率は、一であり、
前記表示手段は、前記第一の巻き戻し演出表示の表示中に必ず前記第一の表示を表示するものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、ありえない表示が確実に行われる巻き戻し演出を設けることで、巻き戻し演出の表示を体感できる確率を向上させ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第一の巻き戻し演出表示は、前記第二の巻き戻し演出表示と同じ表示である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、見た目が同じように見える巻き戻し演出であっても、ありえない表示が行われる確率を、第一の巻き戻し演出と第二の巻き戻し演出とでそれぞれで異ならせることで、巻き戻し演出により遊技者を注目させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示と同じ表示である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、見た目が同じように見える巻き戻し演出であっても、ありえない表示が行われる確率を、第一の巻き戻し演出と第二の巻き戻し演出とでそれぞれで異ならせることで、巻き戻し演出により遊技者を注目させることができる場合がある。
本実形態によるパチンコ機100では、巻き戻し演出中に新たな画像を表示したことで、巻き戻し演出以前から継続してい表示されていた画像の視認性が低下する場合がある。また、巻き戻し演出中に新たな画像を表示したことで、巻き戻し再生以前から継続してい表示されていた画像が当該新たな画像で隠される場合がある(図36参照)。
巻き戻し再生の実行時に必ず表示されるエフェクト画像f1や再生状態変更表700は、第一の表示に含まれない。
第一の表示は、巻き戻し演出の実行中にのみ表示される場合がある表示であってもよい。巻き戻し演出は、図柄変動表示の開始から巻き戻し演出が開始される前までに行われていた表示の一部または全部を巻き戻して表示するものである。
巻き戻し演出中に第一の表示が行われた場合、実行中の特図変動遊技が必ず大当りになってもよい。また、巻き戻し演出中に第一の表示が行われなかった場合には、実行中の特図変動遊技が大当りになる場合があってもよいし、はずれになる場合があってもよい。
第一の表示は、第二の表示と関連した表示であってもよい。第一の表示と第二の表示とで、例えば一部の表示が異なりその他の部分については表示が共通していたりしていてもよい。表示の異なるりには、色、形状、文字等が異なるものが含まれていてもよい。
図柄変動表示は、一の始動情報についての当否判定が行われた後で、図柄の変動表示が開始され、選択された変動時間が経過した後で、当該当否判定の結果に対応した図柄組合せが停止表示されるまでの期間(一般的には、1変動や1回転と呼ばれる期間)の間実行されてもよい。
巻き戻し演出中に第一の表示が行われたことで、巻き戻し演出における特定の表示が隠されてもよい。また特定の表示全てが隠されていなくてもうおく、第一の表示が行われた場合の方が第一の表示が行われなかった場合よりも特定の表示の視認可能な領域が小さければよい。
巻き戻し演出の対象となる順方向再生の演出の期間が長い程大当り信頼度が高い。巻き戻し演出が巻き戻しの対象とする順方向再生の期間が複数あり、巻き戻し表示される期間が短い場合よりも長い場合の方が大当りになりやすい。
巻き戻し演出の実行可否に関わらず常時表示される特別な表示があり、第一の表示は、第一の期間における特別な表示である。第一の表示は、遊技者に操作手段の操作を促す操作促進報知(例えば、操作要求画像710、図21参照)からなる場合がある。また操作促進報知は、単一の操作手段の操作を促す報知であってもよいし、複数の操作手段の操作を促す報知であってもよい。特に操作手段を操作するタイミングの報知や複数の操作手段における操作順序を報知するものであってもよい。
第一の表示は、遊技者の利益に関する表示であってもよい。例えば、所定期間において遊技者に支払われた利益(遊技球やメダル)の量を表示するものであってもよいし、所定期間において遊技者が相対的に獲得した利益(上記支払われた遊技球やメダルから遊技者が消費した遊技球やメダルを引いたもの)であってもよい。
第一の表示は、遊技の進行に応じて表示態様が変化するものであってもよい。第一の表示は、例えば有利な期間の残り回数(電サポ確変の残り回数等)を表示するであってもよいし、連荘回数(所定期間において生起された大当りの合計回数)であってもよい。
第一の表示は、巻き戻し演出中であっても巻き戻し表示されないアニメーションであってもよい。さらに、当該アニメーションは、巻き戻し演出とは逆行しているかのように見えるアニメーションであってもよい。特に、第一の表示が巻き戻し演出中以外にもアニメーションで表示されるものであればよい。
第一の表示とは別に、巻き戻し演出の実行中であっても巻き戻し表示されない特別な表示が表示されてもよい。特別な表示には、例えば第四図柄の変動表示や特図の保留数に関する表示などが含まれる。
巻き戻し演出は、開始から所定期間までは、巻き戻し演出の実行前に行われていた表示を巻き戻し再生し、所定期間以降は、巻き戻し演出の実行前に行われていなかった第一の表示を行うものであってもよい。つまり、所定期間以降は、巻き戻し再生されているかのような表示が行われているものの、実際には当該表示自体が過去に行われていなかった表示であってもよい。例えば、画像A→画像B→画像C→画像D→画像E→(画像D→画像C)→「画像b→画像a」の順に画像が表示され、丸かっこ内の画像D→画像Cが巻き戻し演出であり、かぎかっこ内の画像b→画像aが巻き戻し演出に似せた第一の表示でってもよい。画像D→画像Cの切替表示と、画像b→画像a切替表示とは異なっていてもよいい。
早送り再生は、第一の表示の後に表示される第二の表示が行われるまでにかかる時間が短縮されて実行される場合がある。
一時停止は、第一の表示が相対的に長時間に亘って行われる。
スロー再生は、第一の表示の後に表示される第二の表示が行われるまでにかかる時間が延長されて実行される。
スキップ再生では、第一の表示の後に第二の表示が行われることなく、第三の表示が行われる場合がある。スキップ再生の基準となる動画像として、第一の表示、第二の表示、第三の表示の順に画像の表示が行われる動画像がある。また、第三の表示は、時系列的に第二の表示の後の表示であってもよいし、第一の表示よりも前の表示であってもよい。スッキプ再生では、時系列的に前の表示をスキップして表示して画像を表示する場合がある。
ありえない表示が行われる確率が高い演出は、ありえない表示が行われる確率が低い演出よりも大当り信頼度が低くなっている。
ありえない表示になってしまう可能性がある表示自体がそもそも表示されない場合がある。
動画像の表示中に既に表示された動画像の再生状態が変更された動画像ではないことを示す表示が複数実行される場合がある(例えば、第四図柄に関する動画像と、増加した保留アイコンに関する動画画像)。
複数の表示のうちの少なくとも一方の実行確率が演出毎に異なればよい。また、実行確率が高い表示よりも実行確率が低い表示の方が表示手段に大きく表示される。常に表示されている第四図柄よりも動画の表示中に表示されるかもしれない保留表示の方が大きく表示される。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る遊技台について説明する。まず、図38を用いて、本実施の形態に係るスロットマシン1100の全体構成について説明する。図38は、スロットマシン1100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図38に示すスロットマシン1100は、本体1101と、本体1101の正面に取り付けられ、本体1101に対して開閉可能な前面扉1102と、を備える。本体1101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄(図示省略)が配置されたリールが3個(左リール1110、中リール1111、右リール1112)収納され、スロットマシン1100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1110乃至1112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1110乃至1112が構成されている。リール1110乃至1112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1110乃至1112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1110乃至1112は複数種類の図柄の組み合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリール1110乃至1112をスロットマシン1100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1110乃至1112の背面には、図柄表示窓1113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1100内部において各々のリール1110乃至1112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1110乃至1112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1120は、有効となる入賞ライン1114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3ラインが有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよいし、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ1123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1128は演出用のランプである。
ベットボタン1130乃至1132は、スロットマシン1100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン1130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1131が押下されると2枚投入され、ベットボタン1132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1132はMAXベットボタンともいう。なお、遊技メダル投入ランプ1129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1121が点灯する。
設定操作部1190は、設定者の操作によって遊技に関する設定(例えば、サウンドの設定、表示の設定)を行うためのものである。設定操作部1190は、上記実施の形態のパチンコ機100が備える設定操作部137と同様に、設定者による押下が可能な押ボタンとして、確定ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセルボタンとを備えている。
メダル投入口1141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1130乃至1132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1125は、スロットマシン1100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払い出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器1125、遊技情報表示器1126、および、払出枚数表示器1127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー1135は、リール1110乃至1112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1130乃至1132を操作して、スタートレバー1135を操作すると、リール1110乃至1112が回転を開始することとなる。スタートレバー1135に対する操作を遊技の開始操作という。
ストップボタンユニット1136には、ストップボタン1137乃至1139が設けられている。ストップボタン1137乃至1139は、スタートレバー1135の操作によって回転を開始したリール1110乃至1112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1110乃至1112に対応づけられている。以下、ストップボタン1137乃至1139に対する操作を停止操作といい、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1137乃至1139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1137乃至1139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1134は、スロットマシン1100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1155から排出するためのボタンである。ドアキー孔1140は、スロットマシン1100の前面扉1102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット1136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1162が設けられている。タイトルパネル1162の下部には、メダル払出口1155、メダルの受皿1161および音孔1180が設けられている。音孔1180は、スロットマシン1100内部に設けられている低音スピーカ(図示せず)の音を外部に出力するための孔である。
前面扉1102の左右各部に設けられたサイドランプ1144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1102の上部には演出装置1160が配設されている。この演出装置1160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1163a、左シャッタ1163bからなるシャッタ(遮蔽装置)1163と、このシャッタ1163の奥側に配設された液晶表示装置(演出画像表示装置)1157とを備えており、右シャッタ1163a、左シャッタ1163bが演出画像表示装置1157の手前で水平方向外側に開くと演出画像表示装置1157の表示画面がスロットマシン1100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、演出画像表示装置1157は、液晶表示装置でなくとも、上記第1の実施の形態の装飾図柄表示装置208と同様に、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
演出装置1160の上部には音孔1143が設けられている。音孔1143は、スロットマシン1100内部に設けられている上部スピーカ(図示せず)の音を外部に出力するための孔である。
(実施例3−1)
図39は、本実施の形態の実施例3−1における演出表示の例を時系列で示している。図39および後述する各図は、演出画像表示装置1157で表示される演出を時系列で示している。
図39(a)は、変動が停止されている状態を示している。また、本例に示す演出例での遊技状態は、アシストリプレイタイム中(ART)であり、演出画像表示装置1157には、アシストリプレイタイムのゲーム数表示h1と、獲得メダル枚数表示h2とが表示されている。図39(a)に示すゲーム数表示h1と、獲得メダル枚数表示h2とは、有利な遊技状態(以下、「特定の遊技状態」という。)に関する情報を報知している。特定の情報とは、具体的には、特定の遊技状態の進行に関する情報(例えば、ゲーム数表示h1)や特定の遊技状態で付与された利益に関する情報(例えば、獲得メダル枚数表示h2)などの情報のうちの少なくとも一つの情報で構成される。図39(a)に示す時点では、アシストリプレイタイムの400ゲーム目であり、獲得メダル枚数は900枚である。
また、メダルが3枚ベットされてスタートレバー1135が操作され、リール1110乃至1112が回転を開始し、変動が開始される。変動が開始されると、演出画像表示装置1157には、剣豪のキャラクタ画像と、「剣豪見参」という文字列が表示されて、アニメーション演出が開始される。
図39(b)は、変動が開始された後の状態を示している。アシストリプレイタイムの401ゲーム目であり、メダルが3枚ベットされたので、獲得メダル枚数は897枚になる。また、アニメーション演出が実行されており、演出画像表示装置1157には、吉宗のキャラクタ画像と、「勝負じゃ!」という文字列が表示される。
当該変動の期間中に実行されるアニメーション演出では、図39(b)に示す表示に次いで、図39(c)に示すように、吉宗および剣豪のアップの画像が表示され、次いで、図39(d)に示すように、吉宗と剣豪とが斬り合う動画像が表示され、本例では、図39(e)に示すように、斬り合いの対決で吉宗の負けになる。
図39(f)は、変動結果がはずれとなり、次の変動が開始される直前の状態を示している。この状態から、メダルが3枚ベットされてスタートレバー1135が操作され、リール1110乃至1112が回転を開始し、変動が開始される。図39(g)に示すように、アシストリプレイタイムの402ゲーム目であり、メダルが3枚ベットされたので、獲得メダル枚数は894枚である。また、変動が開始されると、演出画像表示装置1157では、ビデオ演出が開始され、前回の変動中に表示されていたアニメーション演出が巻き戻されるように表示される。図39(h)〜図39(j)は、巻き戻し再生されている状態を示している。
本例では、巻き戻し再生が実行されると、アニメーション演出は巻き戻されているように表示されるが、特定の遊技状態に関する情報は巻き戻されずに表示される。このため、図39(h)〜図39(j)に示すように、ゲーム数表示h1には402ゲーム目であることが表示され、獲得メダル枚数表示h2には獲得メダルが894であることが表示される。
図39(k)は、再生状態が巻き戻し再生から一時停止に変更された状態を示している。このように、図39(a)に示すアニメーション演出開始直後の状態まで巻き戻されると表示が一時停止される。
図39(k)〜図39(o)は、ビデオ演出が終了して、順方向再生が再開された状態を示している。図39(k)〜図39(n)に示すように、吉宗と剣豪とが対決するアニメーション演出が表示され、図39(o)に示すように、吉宗の勝ちになる。吉宗が対決に勝利すると、当該変動では当りになる。
(実施例3−2)
図40は、本実施の形態の実施例3−2における演出表示の例を時系列で示している。
図40(a)、(b)および(c)は、それぞれ演出表示の例を時系列で示している。
図40(a)は、ビデオ演出が実行されている状態を時系列で示している。図40(a)に示すように、ビデオ演出実行中には、特定の遊技状態に関する情報のゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2を視認可能に表示しなくてもよい。例えば、ゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2よりも上のレイヤー(手前)にビデオ演出を表示して、ゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2を視認不可能にする。また、ゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2を非表示にしてもよい。このように、巻き戻し再生中には特定の遊技状態を示す画像を表示しないようにして、巻き戻し再生に基づき生じる遊技者の混乱を防ぐことができる場合がある。
図40(b)は、ビデオ演出が実行されている状態を時系列で示している。図40(b)に示すように、ビデオ演出実行中には、特定の遊技状態に関する情報のゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2の一部が巻き戻し再生用のエフェクト画像f1によって隠される。例えば、ゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2よりも上のレイヤー(手前)にエフェクト画像f1を表示して、ゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2をの一部を視認不可能にする。このように、巻き戻し再生中には特定の遊技状態を示す画像の一部を表示しないようにして、巻き戻し再生に基づき生じる遊技者の混乱を防ぐことができる場合がある。
図40(c)は、ビデオ演出が実行されている状態を時系列で示している。図40(c)に示すように、ビデオ演出実行中には、特定の遊技状態に関する情報のゲーム数表示h1や獲得メダル枚数表示h2を視認可能に表示しなくてもよい。例えば、ゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2よりも上のレイヤー(手前)に再生状態変更表示700を表示して、ゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2を視認不可能にする。また、ゲーム数表示h1および獲得メダル枚数表示h2を非表示にしてもよい。
図40(c)に示す例では、再生状態変更表示700でゲーム数表示h1が完全に隠され、再生状態変更表示700で獲得メダル枚数表示h2の一部が隠されている。このように、巻き戻し再生中には特定の遊技状態を示す画像を表示しないようにして、巻き戻し再生に基づき生じる遊技者の混乱を防ぐことができる場合がある。
(実施例3−3)
図41は、本実施の形態の実施例3−3における演出表示の例を時系列で示している。
図41(a)、(b)および(c)は、それぞれ演出表示の例を時系列で示している。
また、図41(a)は図40(a)に対応し、図41(b)は図40(b)に対応し、図41(c)は、図40(c)に対応している。図41の各図には、操作手順表示kが図40の各図に加えて表示されている。
操作手順表示kは、3つの楕円が横一列に並んでおり、当該楕円の中には、数字の「1」、「2」、「3」がそれぞれ表示されている。本例では、右から順に「1」を含む楕円、「2」を含む楕円、「3」を含む楕円が表示されている。
本例の操作手順表示kは、リール1110、リール1111.リール1112の順に停止するように、遊技者がストップボタン1137、ストップボタン1138、ストップボタン1139の順に操作するように表示している。操作手順表示kは、最も優先されて最上のレイヤー(最も手前)に表示されている。これにより、遊技者のストップボタン1137〜1139の操作ミスを防止することができる場合がある。
(実施例3−4)
図42は、本実施の形態の実施例3−4における演出表示の例を時系列で示している。
図42(a)〜(d)は、演出画像表示装置1157と、リール1110〜1112とを示している。また、図42(a)〜(d)に示す演出画像表示装置1157とリール1110〜1112とは同じタイミングのそれぞれの状態を示している。
図42(a)は、変動が停止されている状態を示している。リール1110〜1112は停止中となっている。図中では、説明のために、停止しているリール中に「停止中」と表記している。
図42(a)に示す状態からメダルが3枚ベットされてスタートレバー1135が操作され、次の変動が開始される。スタートレバー135が操作された後の所定期間は遅延(フリーズ)期間になる。本例では、図42(b)に示すように、スタートレバー1135が操作された後に、巻き戻し再生のビデオ演出が実行される。巻き戻し再生と、これから開始される遊技とが重複している期間を遅延(フリーズ)期間とする。フリーズ期間では、ストップボタン1137〜1139の操作が無効にされるので、巻き戻し再生中に操作条件に関する情報を示す画像を表示しないで済むようにし、巻き戻し再生に集中させることができる場合がある。
図42(c)は、巻き戻し再生が終了した状態を示している。巻き戻し再生が終了すると、遅延期間も終了して、図42(d)に示すように、リール1110〜1112は回転中にる。図中では、説明のために、回転しているリール中に「回転中↓」と表記している。また、遅延(フリーズ)期間中が終了すると、ストップボタン1137〜1139の操作が有効になり、操作手順表示kが表示される。
遅延(フリーズ)期間中は、リール1110〜1112を回転させてもよい。この場合であっても、ストップボタン1137〜1139の操作が無効とされる。また、遅延(フリーズ)期間中は、通常と異なる回転態様(例えば、逆回転)でリール1110〜1112を回転させてもよい。これにより、遅延(フリーズ)期間であることを遊技者に認識させ易くすることができる場合がある。
上記実施形態で説明したビデオ演出は、動画像を用いられていたが、本発明のビデオ演出はこれに限られない。例えば、枠ランプ122や演出可動体224等の動作も本発明のビデオ演出に含まれる。この場合には、パチンコ機100やスロットマシン1100の全体が撮影されたビデオが巻き戻して表示されているかのように見える演出が行われる。
リール1110〜1112が回転されることによる図柄変動表示は、遊技者のスタートレバー135の操作に応じて抽選が行われると共に、複数のリールが回転開始し、複数のリールそれぞれに対応して設けられたストップボタン1137〜1139が操作されたことに基づいてそれぞれのリールの回転を停止し、全てのリールの回転が停止され、当該抽選の結果に対応した図柄組合せが有効ライン上に表示されるまでの期間中(一般的には1ゲームや1遊技と呼称される期間)で実行されてももよい。
なお、以上説明した各種実施例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機等に適用してもよい。
従来、表示装置を用いて様々な演出表示が行われている遊技台が知られている。しかしながら、従来の遊技台では、演出表示が単調であるという問題があった。本発明の目的は、多様なアニメーションを用いて演出表示を行うことができる遊技台を提供することにある。本発明によれば、多様なアニメーションを用いて演出表示を行うことができる遊技台を実現できる。
(A1)本実施の形態による遊技台は、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図37(c)、図37(d)に示す「「7」のテンパイは激アツ」と書かれた看板を持ったチュートリアル画像の吉宗c11の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図31(l)に示す「この時、剣豪の体は既にボロボロだった・・・」の文字列の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示(例えば、図37(g)、図37(h)に示すビデオ演出の巻き戻し再生による演出表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示(例えば、図31(k)〜図32(a)に示すビデオ演出の巻き戻し再生による演出表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の普通演出表示(例えば、図37(b)〜図37(e)に示す女子高生c10が出現する演出表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の普通演出表示(例えば、図31(g)〜図31(i)に示す吉宗c4と剣豪c7の剣豪対決の演出表示)であり、
前記第一の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第一の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第一の普通演出表示が実行されるように構成されており(例えば、図37(b)〜図37(h)参照)、
前記第二の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第二の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第二の普通演出表示が実行されるように構成されており(例えば、図31(g)〜図32(a)参照)、
前記第一の巻き戻し演出表示とは、前記第一の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり(例えば、図37(g)、図37(h)参照)、
前記第二の巻き戻し演出表示とは、前記第二の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり(例えば、図31(l)、図32(a)参照)、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示され(例えば、図37(c)、図37(d)参照)、
前記第一の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示されず(例えば、図37(g)、図37(h)参照)、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されず(例えば、図31(g)〜図31(i)参照)、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される(例えば、図31(l)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A2)
(A1)に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示の一部の区間(例えば、図37(b)や図37(e)に示す区間)を表示している前記表示手段において、前記第一の表示(例えば、「「7」のテンパイは激アツ」と書かれた看板を持ったチュートリアル画像の吉宗c11の表示)が表示されない、
ことを特徴とする遊技台。
(A3)
(A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
前記第二の巻き戻し演出表示の一部の区間(例えば、図31(k)や図32(a)に示す区間)を表示している前記表示手段において、前記第二の表示(例えば、「「この時、剣豪の体は既にボロボロだった・・・」の文字列の表示)が表示されない、
ことを特徴とする遊技台。
(A4)
(A1)乃至(A3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示されない場合がある(例えば、段落「0382」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A5)
(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある(例えば、図33(k)、図33(l)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A6)
(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示および前記第一の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合があり(例えば、段落「0382」参照)、
前記第二の普通演出表示および前記第二の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示(例えば、第二の巻き戻し演出表示の後に実行される演出表示)を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合がある(例えば、段落「0342」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)本実施の形態による遊技台は、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、保留アイコン、キャラクタ画像等の表示、具体的には図28(c)に示す保留アイコン902、図28(d)に示す吉宗c4、剣豪c7のキャラクタ画像等の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示(例えば、ビデオ演出の巻き戻し再生による演出表示、具体的には、図28(f)〜図29(b)参照)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の普通演出表示(例えば、第二の巻き戻し演出表示の前に実行される演出表示、具体的には、図28(b)〜図28(e)参照)であり、
前記第二の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第二の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第二の普通演出表示が実行されるように構成されており(例えば、図28(b)〜図29(a)参照)、
前記第二の巻き戻し演出表示とは、前記第二の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり(例えば、図28(f)〜図29(a)参照)、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合があり(例えば、図28(b)〜図28(e)参照)、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合がある(例えば、図28(f)〜図29(a)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A8)
(A7)に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示(例えば、ビデオ演出の巻き戻し再生による演出表示、第二の巻き戻し演出表示とは別の演出表示、具体的には、図37(g)、図37(h)参照)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の普通演出表示(例えば、第一の巻き戻し演出表示の前に実行される演出表示、具体的には、図37(b)〜図37(f)参照)であり、
前記第一の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第一の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第一の普通演出表示が実行されるように構成されており(例えば、図37参照)、
前記第一の巻き戻し演出表示とは、前記第一の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことである(例えば、図37(g)、図37(h)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A9)
(A8)に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、第二の表示と別の表示、第二の表示とは一部だけが別の表示、キャラクタ画像、具体的には、図37(c)、図37(d)に示す「「7」のテンパイは激アツ」と書かれた看板を持ったチュートリアル画像の吉宗c11の表示)であり、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合がある(例えば、図37(c)、図37(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A10)
(A8)または(A9)に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示および前記第一の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合があり(例えば、段落「0382」参照)、
前記第二の普通演出表示および前記第二の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示(例えば、第二の巻き戻し演出表示の後に実行される演出表示)を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合がある(例えば、段落「0342」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A11)
(A7)乃至(A10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある(例えば、図31(g)〜図31(i)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A12)
(A7)乃至(A11)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある(例えば、図31(k)〜図32(a)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A13)
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、第二の表示と別の表示、第二の表示とは一部だけが別の表示、キャラクタ画像、具体的には、図37(c)、図37(d)に示す「「7」のテンパイは激アツ」と書かれた看板を持ったチュートリアル画像の吉宗c11の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、保留アイコン、キャラクタ画像等の表示、具体的には図28(c)に示す保留アイコン902、図28(d)に示す吉宗c4、剣豪c7のキャラクタ画像等の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の普通演出表示(例えば、第一の巻き戻し演出表示の前に実行される演出表示、具体的には、図37(b)〜図37(f)参照)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の普通演出表示(例えば、第二の巻き戻し演出表示の前に実行される演出表示、具体的には、図28(b)〜図28(e)参照)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示(例えば、ビデオ演出の巻き戻し再生による演出表示、第二の巻き戻し演出表示とは別の演出表示、具体的には、図37(g)、図37(h)参照)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示(例えば、ビデオ演出の巻き戻し再生による演出表示、具体的には、図28(f)〜図29(b)参照)であり、
前記第一の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第一の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第一の普通演出表示が実行されるように構成されており(例えば、図37参照)、
前記第二の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第二の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第二の普通演出表示が実行されるように構成されており(例えば、図28(b)〜図29(a)参照)、
前記第一の巻き戻し演出表示とは、前記第一の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり(例えば、図37(g)、図37(h)参照)、
前記第二の巻き戻し演出表示とは、前記第二の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり(例えば、図28(f)〜図29(a)参照)、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合があり(例えば、図37(c)、図37(d)参照)、
前記第一の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示されず(例えば、図37(g)、図37(h)参照)、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合があり(例えば、図28(b)〜図28(e)参照)、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合があり(例えば、図28(f)〜図29(a)参照)、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合に、該第一の表示及び該第一の表示とは別の表示(例えば、女子高生c10、右図柄表示領域208cに表示される装飾図柄、特図1保留数表示領域a1の特図1の保留数を示す数字、特図2保留数表示領域a2の特図2の保留数を示す数字、特図1用第4図柄表示領域e1の当否判定結果の表示、または特図2用第4図柄表示領域e2の当否判定結果の表示)のうちの一方の少なくとも一部は他方によってオーバラップされる場合がある(例えば、図37(c)、図37(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A14)
(A13)に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示および前記第一の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合があり(例えば、段落「0382」参照)、
前記第二の普通演出表示および前記第二の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示(例えば、第二の巻き戻し演出表示の後に実行される演出表示)を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合がある(例えば、段落「0342」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A15)
(A13)または(A14)に記載の遊技台であって、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある(例えば、図31(g)〜図31(i)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A16)
(A13)乃至(A15)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある(例えば、図31(k)〜図32(a)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1−1)
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
前記画像表示手段を少なくとも制御可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第一のアニメーションであり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第二のアニメーションであり、
前記制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能であり、
前記制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能であり、
前記第一の制御は、前記画像表示手段に前記第一のアニメーションを少なくとも表示させる制御であり、
前記第二の制御は、前記画像表示手段に前記第二のアニメーションを少なくとも表示させる制御であり、
前記第二のアニメーションの表示態様は、前記第一のアニメーションの再生状態が変更された表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A1−2)
付記A1−1に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメーションは、第一の画像が第二の画像に変更される態様を第一の時間で少なくとも示すアニメーションであり、
前記第二の画像は、前記第一の画像とは表示態様および表示位置のうちの一方が少なくとも異なる画像であり、
前記第二のアニメーションは、前記第二の画像が前記第一の画像に変更される態様を少なくとも示すアニメーションおよび前記第一の画像が前記第二の画像に変更される態様を第二の時間で少なくとも示すアニメーションのうちの一方のアニメーションであり、
前記第二の時間は、前記第一の時間とは異なる時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A1−3)
付記A1−1またはA1−2に記載の遊技台であって、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第三のアニメーションであり、
前記制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能であり、
前記第三の制御は、前記画像表示手段に前記第三のアニメーションを少なくとも表示させる制御であり、
前記第三の条件は、前記第一のアニメーションの表示開始以降であって、且つ前記第一のアニメーションの表示終了以前に少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第三の条件は、前記第二のアニメーションの表示開始以降であって、且つ前記第二のアニメーションの表示終了以前に少なくとも成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A1−4)
付記A1−3に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記画像表示手段は、保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数と対応する数の前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三のアニメーションは、前記保留アイコンに関するアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A1−5)
付記A1−4に記載の遊技台であって、
前記第三の条件は、前記作動保留球の数に増減があった際に少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第三のアニメーションは、前記保留アイコンを移動する態様を示すアニメーションおよび前記保留アイコンを消去する態様を示すアニメーションのうちの一方のアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A1−6)
付記A1−4またはA1−5に記載の遊技台であって、
保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、前記図柄変動表示に対応した保留アイコンである消化保留アイコンの表示を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、前記図柄変動表示に対応しない保留アイコンである未消化保留アイコンの表示を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記第一および第二のアニメーションは、前記未消化保留アイコンに関するアニメーションであり、
前記第三のアニメーションは、前記消化保留アイコンに関するアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−1)
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に表示しなかった前記第一の表示を、前記巻き戻し演出表示の表示中に表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に前記巻き戻し演出表示および前記第一の表示の両方を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−2)
付記A2−1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記巻き戻し演出表示の開始前に表示されず、前記巻き戻し演出表示の表示中にも表示されない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−3)
付記A2−1またはA2−2に記載の遊技台であって、
第一の場合よりも第二の場合の方が、遊技者に有利な状態が開始されやすいように構成されており、
前記第一の場合とは、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第一の表示が表示されなかった場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第一の表示が表示された場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−4)
付記A2−1乃至A2−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示を表示する場合に、前記第二の表示に代えて前記第一の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に前記巻き戻し演出表示、前記第一の表示および前記第二の表示を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−5)
付記A2−1乃至A2−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に前記巻き戻し演出表示、前記第一の表示および前記第二の表示を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−6)
付記A2−1乃至A2−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記巻き戻し演出表示の表示中以外にも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−7)
付記A2−1乃至A2−6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第三の表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の表示前に前記第三の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示中に前記巻き戻し演出表示、前記第一の表示および前記第三の表示を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−1)
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に、前記第一の巻き戻し演出表示および前記第一の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に、前記第二の巻き戻し演出表示および前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に、前記第一の巻き戻し演出表示の開始前に前記第一の表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示の表示中に、前記第二の巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、前記第一の巻き戻し演出表示の表示中に第一の確率で前記第一の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記第二の巻き戻し演出表示の表示中に第二の確率で前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率とは異なる確率である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−2)
付記A3−1に記載の遊技台であって、
前記第二の確率は、零である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−3)
付記A3−1またはA3−2に記載の遊技台であって、
前記第一の確率は、一であり、
前記表示手段は、前記第一の巻き戻し演出表示の表示中に必ず前記第一の表示を表示するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−4)
付記A3−1乃至A3−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の巻き戻し演出表示は、前記第二の巻き戻し演出表示と同じ表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−5)
付記A3−1乃至A3−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示と同じ表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記B1−1)
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段
を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第一のアニメーションであり、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第二のアニメーションであり、
前記画像表示手段は、前記第一のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第二のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第二のアニメーションの表示態様は、前記第一のアニメーションの再生状態が変更された表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1−2)
付記B1−1に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメーションは、第一の画像が第二の画像に変更される間に表示されるアニメーションであり、
前記第一のアニメーションは、第一の時間にわたって表示されるものであり、
前記第二のアニメーションは、前記第二の画像が前記第一の画像に変更される間に表示されるアニメーションであり、
前記第二のアニメーションは、第二の時間にわたって表示されるものであり、
前記第一の時間は、前記第二の時間とは異なる時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1−3)
付記B1−1またはB1−2に記載の遊技台であって、
前記複数のアニメーションのうちの少なくとも一つは、第三のアニメーションであり、
前記画像表示手段は、前記第三のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第一のアニメーションの表示中に前記第三のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第二のアニメーションの表示中に前記第三のアニメーションを少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1−4)
付記B1−3に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記画像表示手段は、複数のアイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、保留アイコンであり、
前記画像表示手段は、前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数と対応する数の前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三のアニメーションは、前記保留アイコンに関するアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1−5)
付記B1−4に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記作動保留球の数に増減があった場合に、前記第三のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三のアニメーションは、前記保留アイコンが移動する態様を示すアニメーションおよび前記保留アイコンが消える態様を示すアニメーションのうちの一方のアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1−6)
付記B1−4またはB1−5に記載の遊技台であって、
前記複数のアイコンのうちの少なくとも一つは、変動アイコンであり、
前記変動アイコンは、実行中の前記図柄変動表示に対応して前記画像表示手段に表示されるものであり、
前記第一のアニメーションは、前記保留アイコンに関するアニメーションであり、
前記第二のアニメーションは、前記保留アイコンに関するアニメーションであり、
前記第三のアニメーションは、前記変動アイコンに関するアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−1)
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記表示手段は、一の前記図柄変動表示(以下、「一の図柄変動表示」という。)の表示中に前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記一の図柄変動表示の表示中に前記巻き戻し演出表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に前記第一の表示を表示しないものでる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−2)
付記B2−1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記巻き戻し演出表示の開始前に表示されない場合があり、
前記第一の表示は、前記巻き戻し演出表示の表示中にも表示されない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−3)
付記B2−1またはB2−2に記載の遊技台であって、
第一の場合よりも第二の場合の方が、遊技者に有利な状態が開始されやすいように構成されており、
前記第一の場合とは、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第一の表示が表示されなかった場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第一の表示が表示された場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−4)
付記B2−1乃至B2−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示を表示する場合に、前記第二の表示に代えて前記第一の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記一の図柄変動表示の表示中に前記第二の表示を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−5)
付記B2−1乃至B2−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記巻き戻し演出表示の表示中に前記第二の表示を表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記一の図柄変動表示の表示中に前記第二の表示を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−6)
付記B2−1乃至B2−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記巻き戻し演出表示の表示中以外にも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−7)
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の普通演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の普通演出表示であり、
前記第一の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第一の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第一の普通演出表示が実行されるように構成されており、
前記第二の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第二の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第二の普通演出表示が実行されるように構成されており、
前記第一の巻き戻し演出表示とは、前記第一の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり、
前記第二の巻き戻し演出表示とは、前記第二の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示され、
前記第一の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示されず、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されず、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−8)
付記B2−7に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示の一部の区間を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示されない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−9)
付記B2−7またはB2−8に記載の遊技台であって、
前記第二の巻き戻し演出表示の一部の区間を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−10)
付記B2−7乃至B2−9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示されない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−11)
付記B2−7乃至B2−10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−12)
付記B2−7乃至B2−11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示および前記第一の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合があり、
前記第二の普通演出表示および前記第二の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−13)
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の普通演出表示であり、
前記第二の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第二の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第二の普通演出表示が実行されるように構成されており、
前記第二の巻き戻し演出表示とは、前記第二の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合があり、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−14)
付記B2−13に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の普通演出表示であり、
前記第一の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第一の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第一の普通演出表示が実行されるように構成されており、
前記第一の巻き戻し演出表示とは、前記第一の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−15)
付記B2−14に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−16)
付記B2−14またはB2−15に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示および前記第一の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合があり、
前記第二の普通演出表示および前記第二の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−17)
付記B2−13乃至B2−16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−18)
付記B2−13乃至B2−17のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−19)
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の普通演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の普通演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示であり、
前記第一の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第一の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第一の普通演出表示が実行されるように構成されており、
前記第二の巻き戻し演出表示が行われる図柄変動表示では、該第二の巻き戻し演出表示よりも前に、前記第二の普通演出表示が実行されるように構成されており、
前記第一の巻き戻し演出表示とは、前記第一の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり、
前記第二の巻き戻し演出表示とは、前記第二の普通演出表示が巻き戻し再生されている態様を含む表示のことであり、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合があり、
前記第一の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示されず、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合があり、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合があり、
前記第一の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合に、該第一の表示及び該第一の表示とは別の表示のうちの一方の少なくとも一部は他方によってオーバラップされる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−20)
付記B2−19に記載の遊技台であって、
前記第一の普通演出表示および前記第一の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第一の表示が表示される場合があり、
前記第二の普通演出表示および前記第二の巻き戻し演出表示の両方の演出表示とは別の演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−21)
付記B2−19またはB2−20に記載の遊技台であって、
前記第二の普通演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2−22)
付記B2−19乃至B2−21のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の巻き戻し演出表示を表示している前記表示手段において、前記第二の表示が表示されない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3−1)
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の図柄変動表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の巻き戻し演出表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記第一の図柄変動表示の表示中に前記第一の巻き戻し演出表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記第一の図柄変動表示の表示中に前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記第一の巻き戻し演出表示の開始前に前記第一の表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、前記第二の図柄変動表示の表示中に前記第二の巻き戻し演出表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記第二の図柄変動表示の表示中に前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記第二の巻き戻し演出表示の開始前に前記第二の表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、前記第二の巻き戻し演出表示の表示中に前記第二の表示を表示するよりも、前記第一の巻き戻し演出表示の表示中に前記第一の表示を表示しやすいものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3−2)
付記B3−1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の巻き戻し演出表示の表示中に、前記第二の表示を表示しないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3−3)
付記B3−1またはB3−2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の巻き戻し演出表示の表示中に、前記第一の表示を必ず表示するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3−4)
付記B3−1乃至B3−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の巻き戻し演出表示は、前記第二の巻き戻し演出表示と同じ表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3−5)
付記B3−1乃至B3−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示と同じ表示である、
ことを特徴とする遊技台。