JP6101932B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電池を備えた誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、図4に示すように調理物を加熱する調理容器101と、調理容器101を載置するトッププレート102と、調理容器101を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイル103と、トッププレート102を介して調理容器101の温度を検出する温度センサ104と、加熱コイル103に高周波電流を供給するインバータ回路105と、商用電源から電源を供給する商用電源供給手段106と、商用電源を全波整流する整流器107と、全波整流された電源電力をインバータ回路105へ供給する電源供給部108と、電気エネルギーを蓄電する蓄電部109と、商用電源から蓄電部109へ充電するための充電回路110と、インバータ回路105が出力する高周波電流を制御し、調理容器101の加熱電力を制御する制御手段111を備え、制御手段111は電源供給部108を制御することで蓄電部109に蓄えられた電力と商用電源から得られる電力を合わせてインバータ回路105へ電力供給することで、商用電源だけで供給できる電力よりも高い電力を出力できる誘導加熱調理器があった。
特開平11−111442号公報
しかしながら、前記従来の構成では、冷却ファンの冷却能力に関わらず充電電流を一定量にて制御していたため、騒音の増加および効率のよい充電を行うことができないという課題を有していた。
例えば、設定火力が火力弱で加熱しながら蓄電部の充電を同時に行っている場合は充電電流による発熱により温度上昇する充電回路や蓄電池等を冷却するため、充電を行わない場合に比べ冷却ファンの速度を増加させる必要があるため、充電中は設定火力を低下させても充電回路または蓄電部を冷却するのに必要な冷却能力を得られるだけの回転数を確保するためにファンの速度を低下することができず、騒音の増加につながっていた。
また、火力が強い場合はスイッチング素子などを含むインバータ回路や加熱コイルなどの発熱による温度上昇を抑えるために冷却ファンの速度を火力弱の場合に比べ増加させているため、充電回路または蓄電部の冷却能力も増加するが、充電電流は火力弱の場合と同じであるため、充電時の冷却能力に余裕がある状態で充電し、充電の時間効率が低下していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、冷却ファンの冷却能力内で最大限に充電電流を増加させ、何れの火力設定においても最適な充電を行うことができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、電気エネルギーを蓄える蓄電部と、商用電源から供給される電力を前記蓄電部に充電する充電部と、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ部と、前記イ
ンバータ部へ前記蓄電部に蓄えられた電気エネルギーを供給する電源供給部と、使用者が火力設定を入力するための操作部と、前記蓄電部または前記充電部と前記インバータ部を冷却し、前記火力設定が大きくなるに従いファン速度が大きくなるようにした少なくとも2段階以上のファン速度を有する冷却ファンと、前記電源供給部の電源供給、前記インバータ部の駆動、および前記冷却ファンの速度を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記冷却ファンの前記ファン速度を同一とした前記火力設定の範囲内において前記火力設定を大きくしたときに前記充電電流を同じかまたは減少させるとともに、前記火力設定を大きくしたときに前記ファン速度が大きくなるときは前記充電電流を増加させるようにしたものである。これにより、例えば、低い火力の場合は冷却ファンの速度を増加させずに充電回路また蓄電部の発熱が抑えられる範囲にて充電を行えるようになり、また、高い火力の場合は冷却ファンのファン速度が大きくなっているので充電回路または蓄電部の冷却能力に余裕がある場合は充電電流を増加できるようになる。
本発明の誘導加熱調理器は、冷却ファンの冷却能力内で最大限に充電電流を増加させることが可能となり、何れの火力設定においても冷却ファンのファン速度に最適な充電電流を制御することができ、低い火力では冷却ファンの騒音を増加させず、高い火力では高速に充電することができる。
本発明の実施の形態における誘導加熱調理器の全体構成図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器のフローチャート 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器のフローチャート 従来の誘導加熱調理器の全体構成図
第1の発明は、電気エネルギーを蓄える蓄電部と、商用電源から供給される電力を前記蓄電部に充電する充電部と、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ部と、前記インバータ部へ前記蓄電部に蓄えられた電気エネルギーを供給する電源供給部と、使用者が火力設定を入力するための操作部と、前記蓄電部または前記充電部と前記インバータ部を冷却し、前記火力設定が大きくなるに従いファン速度が大きくなるようにした少なくとも2段階以上のファン速度を有する冷却ファンと、前記電源供給部の電源供給、前記インバータ部の駆動、および前記冷却ファンの速度を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記冷却ファンの前記ファン速度を同一とした前記火力設定の範囲内において前記火力設定を大きくしたときに前記充電電流を同じかまたは減少させるとともに、前記火力設定を大きくしたときに前記ファン速度が大きくなるときは前記充電電流を増加させるようにしたものである。これにより、冷却ファンの冷却能力内で最大限に充電電流を増加させることが可能となり、何れの火力設定においても冷却ファンのファン速度に最適な充電電流を制御することができ、例えば、低い火力の場合は冷却ファンの速度を増加させずに充電回路また蓄電部の発熱が抑えられる範囲にて充電を行えるようになり、また、高い火力の場合は冷却ファンのファン速度が大きくなっているので充電回路または蓄電部の冷却能力に余裕がある場合は充電電流を増加することができる。
第2の発明は、特に第1の発明の誘導加熱調理器において、前記制御手段は、前記火力設定を小さくしたときに前記ファン速度が小さくなるときは前記充電電流を減少させ、前記ファン速度が小さくなってから前記充電電流を減少させるまでの時間よりも前記ファン速度が大きくなってから前記充電電流を増加させるまでの時間を長く設定したものである。これにより、火力が頻繁に変更され、ファン速度が短時間に変化する場合には、なるべく充電電流が少ない側で充電されやすくでき、充電回路や蓄電池への負担を減らすことが
できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の全体構成図である。
図1において、トッププレート2の上に調理容器1が載置されており、調理容器1は加熱コイル3で発生させた高周波磁界による電磁誘導により加熱される。温度センサ4は加熱コイル3の下方に設置され、調理容器1の底面から放射されトッププレート2の可視部越しに入光される熱赤外線を検知する。制御手段5はマイコンにより構成され、温度センサ4で検知した温度情報に基づいて、加熱コイル3に高周波電流を供給するインバータ部6、ブザーやスピーカなどで構成し使用者にお知らせする報知手段8、蓄電部13に蓄えられた電気エネルギーをインバータ部6へ供給する電力供給部11、商用電源9から供給される電力を蓄電部13に充電する充電部15、蓄電部13と充電部15とインバータ部6を冷却する冷却ファン16を制御する。
なお、本実施の形態の温度センサ4は熱赤外線を検知するものとしたが、温度情報が得られる構成であれば、伝道熱を検知するサーミスタによるなど、これに限らなくてもよい。
使用者は操作部7を介し、加熱調理器の電源ON/OFFを切り替えることと、トッププレート2の上に設置された調理容器1を加熱するために対応したバーナーの加熱開始や停止を行うことができる。また、加熱中は設定火力を変更することができ、調理メニューを選択することで例えば揚げ物調理の温調制御をおこなうことができる。
また、電源ONの場合は電源LEDを点灯させ、現在の設定火力をLEDの点灯数により表示することができる。
また、制御手段5は使用者による操作に応じて報知手段8にて音声、ブザーなどで報知を行うことができる。また、炊飯調理や湯沸かし等の自動調理を行う場合や、タイマー調理により、設定時間後に加熱を停止する場合などにおいて報知手段8にて、調理終了を報知することができる。
商用電源9から供給された交流電源(本実施の形態ではAC100Vとする)は第1の整流器10を介して直流電源に変換される。第1の整流器10により全波整流された直流電源は電力供給部11に接続され、第1の所定電圧(本実施の形態ではDC200Vとする)に昇圧される。
なお、本実施の形態における第1の所定電圧はDC200Vとしたが、インバータ部6の構成要素であるパワー半導体や、変換効率を加味し設定するものであり、これに限らなくてもよい。
電力供給部11により昇圧された出力はキャパシタ12に供給され平滑される。本実施の形態では、AC100V入力、入力電流MAXを14Aとし、出力電圧を200V、出力電流MAXを7Aの昇圧回路とする。また、電力供給部11は力率を改善するPFC機能を持ち、入力電流を監視する入力電流検知手段を備えた回路とする。
蓄電部13はリチウムイオン電池をバッテリーセルに使用し、定格電圧50V、1000Whの蓄電池で構成する。なお、本実施の形態では、リチウムイオン電池を使用すると
したが、ニカド蓄電池やニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池等の他の蓄電池でもよい。
蓄電部13は商用電源9から供給された交流電源を第2の整流器14を介して直流電源に変換された電源から充電電圧に変換する充電部15を介して充電される。
充電部15はAC100Vを降圧し、DC50Vに変換する定電圧定電流回路であり、蓄電部13の充電電圧が低い間は定電流充電を行い、充電電圧が高くなった場合に定電圧充電を行うCVCC方式とする。なお、本実施の形態では充電部15の回路構成をCVCC方式としたが、パルス充電方式等他の方式でもよい。
また、商用電源9から直接にインバータ部6に電源供給する場合、電力供給部11は、インバータ部6の出力が商用電源9からの供給能力未満のときは、定電圧制御を行い、供給能力以上になると定電圧を保てなくなるため、電力供給部11は、定電流制御を行うことで、商用電源側からの過剰供給を防ぐようにしている。
冷却ファン16はスイッチング素子などを含むインバータ部6や加熱コイル3、制御手段5、キャパシタ12、蓄電部13、充電部15など構成部品の温度上昇を抑えている。冷却ファンのファン速度は設定火力の強さに対応して、例えば火力弱(300W)の時は1000RPM、火力強(1300W)の時は2400RPMというように火力が強い方がファン速度が高くなるように予め設定している。なお、ファン速度は火力に対応して設定されるとしたが、実際には設定火力に応じた構成部品の発熱量に対応して設定したものであり、火力弱の時は構成部品の発熱が少ないので1000RPMとし、火力強の時は構成部品の発熱が多いので2400RPMとしたのであって、例えば揚げ物時など、被加熱物からの輻射熱による機器内部の温度上昇が想定される場合には上記の火力に対応したファン速度よりもさらにファン速度を高くするようにしている。
制御手段5は、冷却ファン16のファン速度を大きくするに伴い、充電部15の充電電流を増加する。例えば、操作部7にて火力弱の300Wから火力強の1300Wに設定火力を変更した場合、ファン速度をスイッチング素子などを含むインバータ部6や加熱コイル3、制御手段5、キャパシタ12、蓄電部13、充電部15など構成部品の温度上昇を抑えるため火力弱の時の構成部品の発熱を冷却する1000RPMから火力強の時の構成部品の発熱を冷却する2400RPMに変更する。なお、本実施の形態でファン速度を1000RPMから2400RPMへ変更したが、設定火力を強くした時には変更後の構成部品を十分冷却できるようにファン速度を増加させるようにしていればよく、これに限るものではない。
そして、ファン速度を1000RPMから2400RPMに増加させるに伴い、充電部15および蓄電部13の冷却能力も向上するので、充電電流を0.5Aから2.0Aに上昇させることが可能となり、火力弱300Wの場合に比べ高速に充電することができる。
また、火力強の1300Wから火力弱の300Wに変更した場合、ファン速度は火力強の時の2400RPMからが火力弱に対応した1000RPMに変更される。このファン速度の減少に伴い、充電電流を2.0Aから0.5Aに変更する。これにより、充電電流が2.0Aの場合に比べ蓄電部13、充電部15などの充電に関連する構成部品の発熱が低減されるため冷却ファン16のファン速度を低下させても冷却可能となり、騒音の低減ができる。
また、制御手段5は設定火力の短時間内の変更により冷却ファンのファン速度が短時間に変動する(例えば5秒間の内に1000RPMと1500RPMを一往復以上繰り返す)場合には充電電流を繰り返している設定火力に対応した充電電流のうち少ない方の充電
電流にて一定(例えば、0.5A)にすることで充電電流がファン速度によって短時間に変化することによる充電部15の構成回路や蓄電部13の蓄電池への負担を減らすことができる。
具体的な方法の一例としては、制御手段5は、設定火力を小さく変更したときにファン速度が小さくなるときは充電電流を減少させ、ファン速度が小さくなってから充電電流を減少させるまでの時間よりもファン速度が大きくなってから充電電流を増加させるまでの時間を長くなるように設定することにより実現可能である。
また、制御手段5は蓄電部13が満充電であることを検知し、充電が完了したと判定すると、充電時間または充電電流が小さくなるに伴い、冷却ファン16のファン速度を減少する構成としている。例えば、満充電までの充電時間が30分未満の場合は充電が完了すると30分間はファン速度2000RPMとし、その後30分間はファン速度1000RPMとする。また、満充電までの充電時間が30分以上の場合は充電時間が30分未満の時に比べ充電電流が小さいため充電が完了すると30分間はファン速度1000RPMとし、その後30分間はファン速度500RPMとする。なお、本実施の形態で充電時間やファン速度を前記例のとおりとしたが、充電完了後に減少させた充電電流の蓄電部13の蓄電池や充電部15の構成回路などを冷却できるファン速度であればよく、これに限るものではない。
次に、図2を用いて制御手段5の動作について説明する。図2は、本実施の形態における誘導加熱調理器のフローチャートである。
まず、加熱開始後は、S11にて設定火力が火力中に設定され、S12にて加熱終了の操作がされたかを判断し、加熱終了の操作がされていれば加熱を終了し、加熱終了の操作がされていなければS13に移行して現在の設定火力が火力弱かどうかを判断する。そして、火力弱であればS14へ、火力弱でなければS21の判断により火力中であればS22へ、火力強であればS27へ移行する。このように火力弱300W、火力中800W、火力強1300Wのいずれかの状態であることを判定する。
設定火力が火力中であればS22にて火力中に対応した800Wの火力でインバータ部6を駆動して調理容器1を加熱し、S23にて冷却ファン16を速い速度のファン回転数2400RPMで駆動する。そして、S24にて蓄電部13の充電容量が満充電に近く充電が完了したと判断するとS26にて充電部15の充電を停止し、充電が完了していないと判断するとS25にて充電電流を2.2Aにて充電を行う、または継続する。
一方、S13にて設定火力が火力弱ではなく、S21にて設定火力が火力中でもないと判断した場合は、S27にて火力強に対応した1300Wの火力でインバータ部6を駆動し、S28にて冷却ファン16を早い速度のファン回転数2400RPMで駆動する。そして、S29にて蓄電部13の充電容量が満充電に近く充電が完了したと判断するとS31にて充電部15の充電を停止し、充電が完了していないと判断するとS30にて充電電流を2.0Aにて充電を行う、または継続する。
さらに、S13にて設定火力が火力弱であると判断した場合は、S14にて火力弱に対応した300Wの火力でインバータ部6を駆動し、S15にて冷却ファン16を遅い速度のファン回転数1000RPMで駆動する。そして、S16にて蓄電部13の充電容量が満充電に近く充電が完了したと判断するとS18にて充電部15の充電を停止し、充電が完了していないと判断するとS17にて充電電流を0.5Aにて充電を行う、または継続する。
ここで、設定火力が火力強におけるS30の充電電流が2.0Aであるのに対して設定火力が火力中におけるS25の充電電流が2.2Aであり、設定火力に対して逆転しているのは、設定火力が火力中と火力強でS23およびS28のファン回転数を同じにしていることに起因するものである。ファン回転数は設定火力に応じて変更するようにしているものの、冷却ファン16の駆動方式によってはファン回転数の段階数を増やすとコストがアップする場合があり、また、使用者にとっては設定火力を変更する度にファン回転数が変更され、冷却ファン16の回転音も同時に変化するため、音の変化を気にされることがあるなどの理由により、ファンの回転数の段階数は設定火力の段階数よりも少なくしている場合が多い。本実施の形態においては、火力中と火力強のファン回転数を同じ2400RPMとしており、設定火力を3段階、ファン回転数を2段階としているものである。そして、ファン回転数が同じ火力中と火力強において、充電部15および蓄電部13に対する冷却能力はほぼ同等であるが、一方で例えば充電部15または蓄電部13がインバータ部6や加熱コイル3、または調理容器1等から輻射熱を受ける構造であった場合には火力強の方が火力中よりも多くの輻射熱を受ける。そのため、火力強では自己発熱を発生する充電電流を減らすことにより、火力中と火力強における冷却能力の限度付近までの充電電流により充電をすることができるようにしたものである。なお、火力中よりも火力強の方が温度上昇する要因としては、上記の輻射熱の他に、例えば冷却風の上流にインバータ部6や加熱コイル3がある場合などは火力強の方が冷却風の温度が高くなるために冷却能力が低下する場合などがある。
次にS19にて設定火力の操作入力を行い、S12へ移行する。S12以降は上記と同様に動作するが、S19において設定火力が変更された場合はS13およびS21の判断により変更後の設定火力の動作を行う。
以上のように、火力設定を火力中から火力強へ移行した場合のように、冷却ファン16のファン速度を同一とした火力設定の範囲内において火力設定を大きくしたときに充電電流を同じかまたは減少させ、火力弱から火力中へ移行した場合のように、火力設定を大きくしたときにファン速度が大きくなるときは充電電流を増加させるようにしている。これにより、インバータ部6や加熱コイル3等の火力の大小に応じて発熱量の変化する部品の冷却のためにファンの速度を変化させる場合、同一の冷却ファン16により加熱のための部品と同時に冷却される充電部15や蓄電部13などの充電のための部品の冷却能力が設定火力により変更されるため、冷却ファン16の冷却能力に応じた充電電流で効率よく充電することが可能となる。すなわち、充電のために冷却ファン16のファン速度を上昇させることなく、加熱のために設定されたファン速度の冷却余力を最大限有効活用して充電電流を大きくすることができるものである。
なお、本実施の形態では蓄電部13を1000Whの容量としたが、蓄電部13の大きさ、価格のバランスなどにより任意で設定すればよい。
また、本実施の形態において、設定火力は3段階としたが、これに限らなくても良く、設定火力の段階数が多く、そのうちの少なくとも2つの隣接する設定火力においてファン速度が同じであれば、同等の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図3は本実施の形態における誘導加熱調理器のフローチャートである。以下、本実施の形態の動作を図3に基づいて説明する。
なお、実施の形態1と同じ構成物・動作については説明を省略する。
まず、加熱開始後は、S51にて充電電流変更遅延用のタイマがクリアされ、S52にて設定火力が初期設定値の火力中に設定される。S53にて加熱終了の操作がされたかを
判断し、加熱終了の操作がされていれば加熱を終了し、加熱終了の操作がされていなければS54に移行して現在の設定火力が火力弱かどうかを判断する。そして、火力弱であればS55へ、火力弱でなければS66の判断により火力中であればS67へ、火力強であればS77へ移行する。このように火力弱300W、火力中800W、火力強1300Wのいずれかの状態であることを判定する。
設定火力が火力中であればS67にて火力中に対応した800Wの火力でインバータ部6を駆動して調理容器1を加熱し、S68にて冷却ファン16を速い速度のファン回転数2400RPMで駆動する。そして、S69にて設定火力の操作入力を検知し、火力強に変更されていればS70からS77以降の火力強の動作に移行し、火力弱に変更されていればS72からS55以降の火力弱の動作に移行する。
設定火力が火力中のまま変更されていなければ、S73にて蓄電部13の充電容量が満充電に近く充電が完了したと判断するとS64にて充電部15の充電を停止してからS53に移行し、充電が完了していないと判断するとS74に移行する。
そして、S74にてタイマの残時間が0秒でなく残時間が残っていればS61にてタイマの時間を減算してS53に移行し、S74にてタイマの残時間が0秒であればS75にて充電電流を2.2Aにて充電を行う、または継続してS53に移行する。
なお、上記火力中のフローにおいて、設定火力が初期設定の火力中から変更されずに加熱停止もされない場合は、S53からS54とS66を経由してS75まで進みS53に戻るループを繰り返すように動作するが、何れかのタイミングで設定火力が火力弱に変更されると該ループのS72からS55に移行し、火力弱の動作のループを繰り返すように動作する。
火力弱に移行すると、S55にて火力弱に対応した300Wの火力でインバータ部6を駆動して調理容器1を加熱し、S56にて冷却ファン16を遅い速度のファン回転数1000RPMで駆動する。そして、S57にて設定火力の操作入力を検知し、火力中に変更されていなければS60にて蓄電部13の充電容量が満充電に近く充電が完了したと判断するとS64にて充電部15の充電を停止してからS53に移行し、充電が完了していないと判断するとS62に移行する。
そして、S62にてタイマの残時間が0秒でなく残時間が残っていればS61にてタイマの時間を減算してS53に移行し、S62にてタイマの残時間が0秒であればS63にて充電電流を0.5Aにて充電を行う、または継続してS53に移行する。
このように、上記火力弱のフローの動作は、火力設定とファン回転数および充電電流が火力中のフローと異なるものの、他の動作は火力中とほとんど同じ動作である。しかしながら、本実施の形態では、火力弱から火力中に設定変更する場合において、ファン回転数が1000RPMから2400RPMに増加するため、S58にて火力中に変更されたと判断したときは火力中の動作フローに移行する前にS59にてタイマに5秒の残時間をセットするようにしている。タイマに時間がセットされると、何れの火力設定のループにおいても充電電流の変更をせずにS61にてタイマ減算のみを行ってループ処理をするように動作する。具体的には、火力中のループ処理において、S74にてタイマの残時間が0秒であればS75に移行して充電電流を火力中に対応した2.2Aとする動作をするが、タイマの残時間が0秒ではない、すなわち、火力弱から火力中に移行してから5秒経過していない間はS75にて充電電流を2.2Aにすることなく、火力弱の充電電流である0.5AのままでS61のタイマ減算のみ行ってS53に移行するループとなる。そして、火力中に移行してから5秒が経過してから充電電流を2.2Aに上昇させる。
一方、火力中のループ動作を行っているときに、火力強への変更操作があると、火力が強い方向への変更となるが、ファン回転数は2400RPMのままで変更されないので、タイマの残時間に時間をセットせずに火力強の動作ループに移行する。
以上のように、火力中から火力弱へ移行した場合のように、火力設定を小さくしたときにファン速度が小さくなるときは充電電流を減少させ、ファン速度が小さくなってから充電電流を減少させるまでの時間よりも、火力弱から火力中へ移行した場合のようにファン速度が大きくなってから充電電流を増加させるまでの時間が長くなるようにした。これにより、例えば設定火力の短時間内の変更操作などにより冷却ファンのファン速度が短時間(本実施の形態においては5秒間)に往復変動が継続するような場合には充電電流を繰り返している設定火力に対応した充電電流のうち少ない方の充電電流(本実施の形態においては0.5A)にて一定にすることで火力変更の操作に伴うファン速度の変化はファンの音などにより使用者が認識できるため操作に応じて変化するようにでき、充電電流が増える方向の変化には遅延時間を設けることができ、充電電流がファン速度によって短時間に変化することによる充電部15の構成回路や蓄電部13の蓄電池への負担を減らすことができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、蓄電部を充電する構成を有し、誘導加熱のための部品と充電のための部品をともに同一の冷却ファンで冷却する場合に適用できるので、その他の誘導加熱機器に対しても同様に応用することができる。
1 調理容器
2 トッププレート
3 加熱コイル
4 温度センサ
5 制御手段
6 インバータ部
7 操作部
8 報知手段
9 商用電源
10 第1の整流器
11 電力供給部
12 キャパシタ
13 蓄電部
14 第2の整流器
15 充電部
16 冷却ファン

Claims (2)

  1. 電気エネルギーを蓄える蓄電部と、商用電源から供給される電力を前記蓄電部に充電する充電部と、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ部と、前記インバータ部へ前記蓄電部に蓄えられた電気エネルギーを供給する電源供給部と、使用者が火力設定を入力するための操作部と、前記蓄電部または前記充電部と前記インバータ部を冷却し、前記火力設定が大きくなるに従いファン速度が大きくなるようにした少なくとも2段階以上のファン速度を有する冷却ファンと、前記電源供給部の電源供給、前記インバータ部の駆動、および前記冷却ファンの速度を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記冷却ファンの前記ファン速度を同一とした前記火力設定の範囲内において前記火力設定を大きくしたときに前記充電部の充電電流を同じかまたは減少させるとともに、前記火力設定を大きくしたときに前記ファン速度が大きくなるときは前記充電電流を増加させる誘導加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、前記火力設定を小さくしたときに前記ファン速度が小さくなるときは前記充電電流を減少させ、前記ファン速度が小さくなってから前記充電電流を減少させるまでの時間よりも前記ファン速度が大きくなってから前記充電電流を増加させるまでの時間を長く設定した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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