JP5393763B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、誘導加熱調理器に関する。
従来の誘導加熱調理器においては、加熱コイルの周囲の漏洩磁束を低減する手段として、加熱コイルの周囲にアルミニウム等の非磁性金属からなる電磁シールド板を設けたものがある。これは、加熱コイルから漏洩した磁束で電磁シールド板に誘導電流を発生させ、この誘導電流により発生する磁束で加熱コイルからの漏洩磁束を相殺している(例えば、特許文献1参照)。
特公昭58−37676号公報(第1頁、第2図)
従来の誘導加熱調理器では、加熱コイルからの漏洩磁束で磁気シールド手段(電磁シールド板)に誘導電流を発生させているが、磁気シールド手段に流れる電流を制御することができない。このため、磁気シールド手段に必要以上の電流が流れ、磁気シールド手段が過度に発熱し、誘導加熱調理器の筐体内部の温度が上昇してしまうおそれがあった。そうなると、筐体内部を冷却するためのファンに供給する電力が増大し、また、ファンの動作による騒音も増大するという課題があった。
また、磁気シールド手段に流れる電流は有効に活用されていなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、磁気シールド手段の高温化を抑制することのできる誘導加熱調理器を提供するものである。また、磁気シールド手段に流れる電流を有効活用することのできる誘導加熱調理器を提供するものである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を流す駆動回路と、加熱コイルの周囲に設けられ、加熱コイルから漏洩する磁力線を低減する非磁性金属からなる磁気シールド部材と、磁気シールド部材に流れる電流を電力に変換する電力変換手段と、電力変換手段からの給電を受ける電気負荷と、加熱コイル又は駆動回路に冷却風を供給する冷却ファンと、動作状態を表示する表示部と、を備え、磁気シールド部材から得られ電力変換手段で変換された電力で電気負荷を駆動するものである。
本発明によれば、磁気シールド部材に流れる電流を電力に変換する電力変換手段を備えた。このため、磁気シールド部材に流れる電流から電力への変換量を調整することで、磁気シールド部材に流れる電流を制御して磁気シールド部材の高温化を抑制できる。また、電力変換手段により得た電力を負荷等に供給することで、磁気シールド部材に流れる電流を活用することができる。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の主要部の構成を説明する図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器の主要部の構成を説明する図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の主要部の構成を説明する図である。 実施の形態4に係る誘導加熱調理器の主要部の構成を説明する図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の斜視図である。図1に示すように、誘導加熱調理器100は、箱状の筐体20と、筐体20の上面に載置されたトッププレート7とを備える。トッププレート7の下方であって筐体20の内部には、複数の加熱コイル6を備える。トッププレート7の上面の前面側には、使用者からの操作を受け付けて火力等を設定するための操作部21を備える。また、トッププレート7上面の前面側には、誘導加熱調理器100の動作状態や、操作部21からの入力・操作内容等を表示する表示部22を備えている。表示部22は、各種発光素子、ランプ、液晶画面等の表示画面を含んでいる。また、筐体20の前面には、主電源のオン/オフを設定するための主電源ボタン23を備えている。筐体20の内部には、加熱コイル6や駆動回路等の高温化する部品に冷却風を送る冷却ファン25が設けられている。また、トッププレート7の上面には、トッププレート7や筐体20が高温化していることを使用者に知らせ、使用者に高温注意を促すための高温注意ランプ26が設けられている。高温注意ランプ26は、例えば「高温注意」などの文字とともにランプが点灯するよう構成されており、トッププレート7や筐体20が高温であることを表示により使用者に報知する。
図2は、実施の形態1を示す誘導加熱調理器の主要部の構成を説明する図である。なお、図2では、1つの加熱コイル6と、その動作に関連する構成のみを示している。図2に示すように、誘導加熱調理器100は、商用電源1と、商用電源1の交流電圧を高周波電圧に変換して加熱コイル6を駆動する駆動回路3と、駆動回路3を制御する制御回路4とを備える。また、商用電源1と駆動回路3とはスイッチ2を介して接続されており、スイッチ2をオン/オフすることで駆動回路3への電源供給の有無を切り替えることができる。なお、スイッチ2は、図1で示した主電源ボタン23の操作により、オン/オフが切り替えられる。
加熱コイル6の外周囲には、加熱コイル6の外形より若干大きな径を有する磁気シールドリング5が配置されている。磁気シールドリング5は、アルミニウム等の非磁性金属からなり、電磁シールドにより加熱コイル6からの漏洩磁束を低減するための部材である。磁気シールドリング5は、本発明の磁気シールド部材に相当する。
また、磁気シールドリング5には、巻き線9が施されている。巻き線9は、磁気シールドリング5の周方向に対して交差するようにして巻き回され、この巻き線9の両端は、整流ダイオード10に接続されている。本実施の形態1では、磁気シールドリング5に施された巻き線9が、本発明の電力変換手段に相当する。
整流ダイオード10には、負荷12が接続され、負荷12と並列に蓄電手段11が接続されている。
蓄電手段11は、例えば、コンデンサ、二次電池、電気二重層コンデンサ等である。
負荷12は、整流ダイオード10により整流された電流で動作する電気負荷である。負荷12としては、例えば、加熱コイル6や駆動回路3などの高温化する筐体20内部の部材に冷却風を送るための冷却ファン25が挙げられる。また、他の負荷12の例としては、例えば、トッププレート7や筐体20が高温化していることを使用者に報知するための報知手段である高温注意ランプ26が挙げられる。
次に、誘導加熱調理器100の動作を説明する。
使用者により主電源ボタン23がオンされると、スイッチ2がオンして商用電源1と駆動回路3とが接続される。そして、使用者により操作部21へ入力が行われて加熱開始の指示がなされると、制御回路4は、駆動回路3の制御を開始する。駆動回路3は、商用電源1からの電力を高周波電力に変換して加熱コイル6に供給する。これにより、トッププレート7の上に載置された被加熱物である鍋8に渦電流が流れ、鍋8を加熱することができる。
加熱コイル6に電力が投入されると、加熱コイル6から磁束が発生して上記のように鍋8を加熱するが、加熱コイル6から発生する磁束には加熱に寄与しない漏洩磁束が含まれ、この漏洩磁束により磁気シールドリング5に誘導電流が発生する。この電流は、加熱コイル6の電流と反対方向の電流であるので、磁気シールドリング5からは加熱コイル6とは反対方向の磁束が発生する。この磁気シールドリング5からの磁束が、加熱コイル6から発生する漏洩磁束を相殺することにより、加熱コイル6からの漏洩磁束が低減される。
また、磁気シールドリング5に誘導電流が流れると、電流に応じた高周波電圧が巻き線9の両端に発生する。この高周波電圧は、巻き線9に接続された整流ダイオード10により直流に変換され、蓄電手段11に蓄電される。すなわち、磁気シールドリング5に巻き線9を施すことで、磁気シールドリング5に流れる電流を所定電圧の高周波電力として取り出している。
磁気シールドリング5に巻き線9を施し、蓄電手段11、負荷12を接続することにより、磁気シールドリング5側から見たインピーダンスが増加する。このため、巻き線9、蓄電手段11、負荷12を設けない場合よりも、磁気シールドリング5に流れる電流は抑制されるので、磁気シールドリング5の発熱を抑える効果がある。
ここで、磁気シールドリング5に流れる電流を抑制すると、磁気シールドリング5からの磁束、すなわち加熱コイル6からの漏洩磁束と反対方向の磁束の発生が減ることとなるので、加熱コイル6の漏洩磁束に対するシールド効果は弱まる。
そこで、巻き線9の巻き数、蓄電手段11の充電電流、負荷12の負荷量は、シールド効果を必要以上に損なわず、かつ、磁気シールドリング5の発熱を抑える最適な設計値を適用する。ここで、最適な設計値とは、シールド効果を重視するのであれば、磁気シールドリング5に流れる電流の減少を抑える方向で設計し、磁気シールドリング5の発熱の低減を重視するのであれば、リングに流れる電流が減少するように設計する。
加熱コイル6による加熱停止後は、加熱コイル6の動作中に蓄電手段11に蓄えられた電力が、負荷12に供給される。これにより、加熱コイル6の動作停止後も、負荷12は動作を継続することができる。例えば、負荷12として冷却ファン25を設けた場合には、通常運転時は商用電源1から冷却ファン25に電力を供給し、加熱コイル6による加熱を停止した後は、蓄電手段11から冷却ファン25に電力を供給する。このようにすることで、加熱コイル6による加熱停止後に高温となっているトッププレート7や筐体20の内部を、冷却ファン25により冷却することができる。また、負荷12として高温注意ランプ26を設けた場合には、通常運転時は商用電源1から高温注意ランプ26に電力を供給し、加熱コイル6による加熱を停止した後は、蓄電手段11から高温注意ランプ26に電力を供給する。このようにすることで、加熱コイル6による加熱停止後に高温となっているトッププレート7や筐体20について、使用者に高温注意を促すことができる。
通常、加熱コイル6による加熱を停止した後は、使用者により主電源ボタン23がオフされて商用電源1からの電源供給が途絶える場合がある。このため、従来であれば、加熱コイル6による加熱停止後にも動作が必要となる冷却ファン25や高温注意ランプ26に電力を供給するため、電源生成回路をスイッチ2の商用電源1側に設ける必要がある。しかし、本実施の形態1によれば、磁気シールドリング5に流れる電流を蓄電手段11に蓄電して活用するので、電源生成回路がなくとも冷却ファン25や高温注意ランプ26等の負荷を動作させることができる。また、磁気シールドリング5に流れる電流を有効に活用することができる。
以上のように、本実施の形態1によれば、磁気シールドリング5に巻き線9を施したので、磁気シールドリング5に流れる電流から、負荷12を駆動可能な高い電圧の電力を取り出すことができる。また、磁気シールドリング5に巻き線9を施して電力を取り出すので、磁気シールドリング5に流れる電流を抑制して磁気シールドリング5の発熱を抑制できる。
さらに、本実施の形態1では、巻き線9に蓄電手段11、負荷12を接続したので、磁気シールドリング5側から見たインピーダンスが増加する。このため、巻き線9、蓄電手段11、負荷12を設けない場合よりも、磁気シールドリング5に流れる電流を抑制でき、磁気シールドリング5の発熱を抑制することができる。
このように、磁気シールドリング5の発熱を抑制することで、筐体20の内部を冷却するための冷却ファン25の電力を低減でき、また、冷却ファン25の駆動による騒音も低減できる。
また、巻き線9の巻き数や蓄電手段11の充電電流を、シールド効果を必要以上に損なわない程度に設計することにより、電磁シールドの効果を保ちつつ、磁気シールドリング5の発熱を抑制することができる。
また、本実施の形態1では、巻き線9から得られる電力を負荷12に供給するので、磁気シールドリング5に流れる電流を有効活用でき、エネルギー効率のよい誘導加熱調理器を得ることができる。
また、巻き線9からの電力を蓄電手段11に蓄えるよう構成した。このため、加熱停止後に主電源ボタン23がオフされて商用電源1からの電源供給が停止した場合でも、例えば冷却ファン25や高温注意ランプ26など、加熱コイル6による加熱停止後にも動作が必要となる負荷12を動作させるための電力を確保することができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係る誘導加熱調理器の主要部の構成を説明する図である。なお、本実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付す。
前述の実施の形態1では、磁気シールドリング5に巻き線9を施したが、本実施の形態2では、磁気シールドリング5に直列にトランス13を設けている点が実施の形態1と異なる。本実施の形態2では、トランス13が、本発明の電力変換手段に相当する。また、このトランス13は、整流ダイオード10に接続されている。
このような構成において、加熱コイル6に電力が投入されると、加熱コイル6から磁束が発生して上記のように鍋8を加熱するが、加熱コイル6から発生する磁束には加熱に寄与しない漏洩磁束が含まれ、この漏洩磁束により磁気シールドリング5に誘導電流が発生する。この電流は、加熱コイル6の電流と反対方向の電流であるので、磁気シールドリング5からは加熱コイル6とは反対方向の磁束が発生する。この磁気シールドリング5からの磁束が、加熱コイル6から発生する漏洩磁束を相殺することにより、加熱コイル6からの漏洩磁束が低減される。
また、磁気シールドリング5に誘導電流が流れると、この電流によりトランス13の一次側コイルに電圧がかかり、一次側コイルとの巻き数比に応じて昇圧された電圧がトランス13の二次側コイルで得られる。この昇圧された電圧は、整流ダイオード10により直流に変換され、蓄電手段11に蓄電される。
蓄電手段11に蓄えられた電力は、加熱コイル6による加熱停止後には、実施の形態1で示したのと同様に、例えば冷却ファン25や高温注意ランプ26などの負荷12に供給される。このようにすることで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本実施の形態2によれば、磁気シールドリング5に直列にトランス13を接続した。このため、磁気シールドリング5に流れる電流から、負荷12を駆動可能な高い電圧の電力を取り出すことができる。また、磁気シールドリング5にトランス13を接続して電力を取り出すので、磁気シールドリング5に流れる電流を抑制して磁気シールドリング5の発熱を抑制できる。
また、本実施の形態2では、トランス13の一次側と二次側のコイル巻き数比を調整することで、電力を効率よく取り出すことができる。
また、トランス13に蓄電手段11、負荷12を接続したので、磁気シールドリング5側から見たインピーダンスが増加する。このため、トランス13、蓄電手段11、負荷12を設けない場合よりも、磁気シールドリング5に流れる電流を抑制でき、磁気シールドリング5の発熱を抑制することができる。
このように、磁気シールドリング5の発熱を抑制することで、筐体20の内部を冷却するための冷却ファン25の電力を低減でき、また、冷却ファン25の駆動による騒音も低減できる。
また、本実施の形態2では、トランス13から得られる電力を負荷12に供給するので、磁気シールドリング5に流れる電流を有効活用でき、エネルギー効率のよい誘導加熱調理器を得ることができる。
また、トランス13からの電力を蓄電手段11に蓄えるよう構成した。このため、加熱停止後に主電源ボタン23がオフされて商用電源1からの電源供給が停止した場合でも、例えば冷却ファン25や高温注意ランプ26など、加熱コイル6による加熱停止後にも動作が必要となる負荷12を動作させるための電力を確保することができる。
実施の形態3.
図4は、実施の形態3に係る誘導加熱調理器の主要部の構成を説明する図である。なお、本実施の形態3では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付す。
実施の形態1、2では、蓄電手段11を設けたが、本実施の形態3では蓄電手段11を設けておらず、負荷12と整流ダイオード10とが直接接続されている。
また、本実施の形態3において負荷12は、トッププレート7上に載置された鍋8に投入されている電力を表示する電力表示部24である。この電力表示部24は、投入される電力に応じて表示状態が変わる表示手段である。電力表示部24としては、例えば、投入電力に比例して明るさが変わるLEDやランプなどを用いることができる。
このような構成において、加熱コイル6に電力が投入されると、加熱コイル6から磁束が発生して上記のように鍋8を加熱するが、加熱コイル6から発生する磁束には加熱に寄与しない漏洩磁束が含まれ、この漏洩磁束により磁気シールドリング5に誘導電流が発生する。この電流は、加熱コイル6の電流と反対方向の電流であるので、磁気シールドリング5からは加熱コイル6とは反対方向の磁束が発生する。この磁気シールドリング5からの磁束が、加熱コイル6から発生する漏洩磁束を相殺することにより、加熱コイル6からの漏洩磁束が低減される。
また、磁気シールドリング5に誘導電流が流れると、電流に応じた高周波電圧が巻き線9の両端に発生する。この高周波電圧は、巻き線9に接続された整流ダイオード10により直流に変換され、負荷である電力表示部24に供給される。
ここで、巻き線9から出力される電圧は、加熱コイル6に投入された電力に比例する。
したがって、加熱コイル6に投入される電力が増えると、負荷である電力表示部24の電圧も上昇するので、電力表示部24の表示が変化する。例えば電力表示部24がLEDやランプである場合には、加熱コイル6に投入される電力が増えるとより明るく点灯するようになる。すなわち、鍋8の投入電力に比例して電力表示部24の表示状態が変わるので、鍋8の投入電力を使用者に知らせることができる。
以上のように、本実施の形態3によれば、投入される電力に応じて表示状態が変わる電力表示部24を負荷12として設けた。このため、巻き線9から出力される電圧は、加熱コイル6の電力に比例することを利用し、使用者に鍋8への投入電力を知らせる報知手段を安価な構成で実現することができる。
なお、図4では、磁気シールドリング5に巻き線9を施した例を示したが、巻き線9に代えて実施の形態2のようにトランス13を設けてもよい。トランス13から出力される電圧は、加熱コイル6の電力に比例するので、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態3では、蓄電手段11を設けない例を示したが、実施の形態1、2と同様に蓄電手段11を設けてもよい。この場合、負荷12として電力表示部24に加えて冷却ファン25や高温注意ランプ26などを設け、蓄電手段11に蓄えた電力を冷却ファン25や高温注意ランプ26に供給することで、実施の形態1、2と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図5は、実施の形態4に係る誘導加熱調理器の主要部の構成を説明する図である。本実施の形態4では、実施の形態2との相違点を中心に説明する。
前述の実施の形態2では、磁気シールドリング5に直列にトランス13を接続した。この場合、磁気シールドリング5のインピーダンスにトランス13のインダクタンスが加わるため、磁気シールドリング5に電流が流れにくくなる。前述の実施の形態2は、このような現象を利用して磁気シールドリング5に流れる電流を抑制して発熱を抑えるものである。しかしながら、磁気シールドリング5に流れる電流が減ることは、シールド効果の減少を招くこととなる。
そこで、本実施の形態4では、複数の磁気シールドリングを設け、漏洩磁束を相殺する十分な磁束を発生させる。例えば、図5に示すように、加熱コイル6の周囲に銅、アルミ等の導線を複数回巻くことにより磁気シールドリング14を構成して、この磁気シールドリング14にトランス13を接続する。すなわち、図5の例では、導線を複数回巻くことにより、リング状の導線(磁気シールドリング)が積層され、磁気シールドリング14が構成されている。あるいは、前述の図3で示したリング状の磁気シールドリングを積層してもよい。
このような構成において、加熱コイル6に電力が投入されると、加熱コイル6から磁束が発生して上記のように鍋8を加熱するが、加熱コイル6から発生する磁束には加熱に寄与しない漏洩磁束が含まれ、この漏洩磁束により磁気シールドリング14に誘導電流が発生する。この電流は、加熱コイル6の電流と反対方向の電流であるので、磁気シールドリング14からは加熱コイル6とは反対方向の磁束が発生する。この磁気シールドリング14からの磁束が、加熱コイル6から発生する漏洩磁束を相殺することにより、加熱コイル6からの漏洩磁束が低減される。
また、磁気シールドリング14に誘導電流が流れると、この電流によりトランス13の一次側コイルに電圧がかかり、一次側コイルとの巻き数比に応じて昇圧された電圧がトランス13の二次側コイルで得られる。この昇圧された電圧は、整流ダイオード10により直流に変換され、蓄電手段11に蓄電される。
蓄電手段11に蓄えられた電力は、加熱コイル6による加熱停止後には、実施の形態1で示したのと同様に、例えば冷却ファン25や高温注意ランプ26などの負荷12に供給される。このようにすることで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態4によれば、複数の磁気シールドリングを設けたので、磁気シールドリングに流れる電流を減少させると同時に、漏洩磁束を相殺する十分な磁束を発生させることができる。このため、例えば加熱コイル6の高火力出力時においても磁気シールドリング14の発熱を抑えることができ、冷却ファン25の冷却負荷を削減できるとともに、漏洩磁束を抑制することができる。さらに、従来は熱として捨てていた電力を、トランス13により回収して蓄電手段11に蓄電し負荷12に供給するので、電力を有効に効率よく利用することができる。
1 商用電源、2 スイッチ、3 駆動回路、4 制御回路、5 磁気シールドリング、6 加熱コイル、7 トッププレート、8 鍋、9 巻き線、10 整流ダイオード、11 蓄電手段、12 負荷、13 トランス、14 磁気シールドリング、20 筐体、21 操作部、22 表示部、23 主電源ボタン、24 電力表示部、25 冷却ファン、26 高温注意ランプ、100 誘導加熱調理器。

Claims (8)

  1. 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を流す駆動回路と、
    前記加熱コイルの周囲に設けられ、前記加熱コイルから漏洩する磁力線を低減する非磁性金属からなる磁気シールド部材と、
    前記磁気シールド部材に流れる電流を電力に変換する電力変換手段と、
    前記電力変換手段からの給電を受ける電気負荷と
    前記加熱コイル又は前記駆動回路に冷却風を供給する冷却ファンと、
    動作状態を表示する表示部と、を備え、
    前記磁気シールド部材から得られ前記電力変換手段で変換された電力で前記電気負荷を駆動する
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記電力変換手段は、前記磁気シールド部材に施された巻き線を備えたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記電力変換手段は、前記磁気シールド部材に直列に接続されたトランスを備えたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記電力変換手段からの電力を蓄えて前記電気負荷に給電する蓄電手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記電気負荷は、高温注意を促す報知手段である
    ことを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記電気負荷は、前記被加熱物に投入される電力に応じた情報を出力する報知手段であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記磁気シールド部材は、前記加熱コイルの外周に配置された複数の磁気シールドリングである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記複数の磁気シールドリングは、導線を複数回巻いたものである
    ことを特徴とする請求項7記載の誘導加熱調理器。
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