JP7337282B2 - 加熱調理器及び加熱調理器システム - Google Patents

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Description

本開示は、被加熱物を誘導加熱する加熱調理器及び加熱調理器システムに関する。
被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに発生する磁束と鎖交する位置に配置された漏洩磁束回収コイルとを備え、漏洩磁束回収コイルに流れる電流を電力に変換して使用する加熱調理器が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2014-186843号公報
特許文献1に記載の加熱調理器では、漏洩磁束回収コイルに流れる電流から得た電力を、加熱コイルに高周波電流を供給する駆動回路の駆動電力として使用している。このような漏洩磁束として使われていなかった電力の利用は、省エネルギー化を図る上で有効であるので、漏洩磁束を受けて発生させた電力をさらに活用できる加熱調理器が望まれていた。
本開示は、上記のような課題を背景とした技術であり、加熱コイルからの漏洩磁束を受けて発生させた電力を活用できる加熱調理器及び加熱調理器システムを提供するものである。
本開示に係る加熱調理器は、被加熱物が載置される領域である加熱口が設けられた天板と、前記加熱口の下に設けられた加熱コイルと、前記加熱コイルからの漏洩磁束を受けて電力を発生させる電力回収コイルと、前記電力回収コイルが発生させた電力を蓄える蓄電池と、商用電源から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第1駆動回路と、前記蓄電池から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第2駆動回路と、前記加熱口に載置された被加熱物を、前記第1駆動回路から高周波電流を供給された前記加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱モードと、前記加熱口に載置された受電機器に、前記第2駆動回路から高周波電流が供給された前記加熱コイルで給電する給電モードとを有する制御装置と、前記加熱口の下であって、前記加熱コイルの外周側又は内周側に設けられた電気ヒータと、前記第2駆動回路の出力側を、前記加熱コイルと前記電気ヒータのいずれか一方に接続する切替回路とを備えたものである。
本開示に係る加熱調理器は、被加熱物が載置される領域である加熱口が設けられた天板と、前記加熱口の下に設けられた加熱コイルと、前記加熱コイルからの漏洩磁束を受けて電力を発生させる電力回収コイルと、前記電力回収コイルが発生させた電力を蓄える蓄電池と、商用電源から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第1駆動回路と、前記蓄電池から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第2駆動回路と、前記加熱口に載置された被加熱物を、前記第1駆動回路から高周波電流を供給された前記加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱モードと、前記加熱口に載置された受電機器に、前記第2駆動回路から高周波電流が供給された前記加熱コイルで給電する給電モードとを有する制御装置とを備え、前記電力回収コイルは、基板に設けられた銅箔であり、前記天板と前記加熱コイルとに挟まれた位置に、前記天板に沿って前記基板が配置されているものである。
本開示に係る加熱調理器システムは、被加熱物が載置される領域である加熱口が設けられた天板と、前記加熱口の下に設けられた加熱コイルと、前記加熱コイルを収容する筐体と、前記加熱コイルからの漏洩磁束を受けて電力を発生させる電力回収コイルと、を備えた加熱調理器と、前記筐体の外に配置され、前記電力回収コイルが発生させた電力を蓄える蓄電池と、を備えた加熱調理器システムであって、前記加熱調理器は、商用電源から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第1駆動回路と、前記蓄電池から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第2駆動回路と、前記加熱口に載置された被加熱物を、前記第1駆動回路から高周波電流を供給された前記加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱モードと、前記加熱口に載置された受電機器に、前記第2駆動回路から高周波電流が供給された前記加熱コイルで給電する給電モードとを有する制御装置と、前記加熱口の下であって、前記加熱コイルの外周側又は内周側に設けられた電気ヒータと、前記第2駆動回路の出力側を、前記加熱コイルと前記電気ヒータのいずれか一方に接続する切替回路とを備えたものである。
本開示に係る加熱調理器システムは、被加熱物が載置される領域である加熱口が設けられた天板と、前記加熱口の下に設けられた加熱コイルと、前記加熱コイルを収容する筐体と、前記加熱コイルからの漏洩磁束を受けて電力を発生させる電力回収コイルと、を備えた加熱調理器と、前記筐体の外に配置され、前記電力回収コイルが発生させた電力を蓄える蓄電池と、を備えた加熱調理器システムであって、前記加熱調理器は、商用電源から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第1駆動回路と、前記蓄電池から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第2駆動回路と、前記加熱口に載置された被加熱物を、前記第1駆動回路から高周波電流を供給された前記加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱モードと、前記加熱口に載置された受電機器に、前記第2駆動回路から高周波電流が供給された前記加熱コイルで給電する給電モードとを有する制御装置とを備え、前記電力回収コイルは、基板に設けられた銅箔であり、前記天板と前記加熱コイルとに挟まれた位置に、前記天板に沿って前記基板が配置されているものである。
本開示によれば、加熱コイルからの漏洩磁束を受けて発生させた電力を、加熱口に載置された受電機器への給電に利用することができる。
実施の形態1に係る加熱調理器の外観斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の回路構成例を説明する図である。 実施の形態1に係る加熱調理器100に供給される高周波電流の周波数と出力電力の関係を説明する図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の制御フローチャートである。 実施の形態2に係る加熱調理器の機能ブロック図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の機能ブロック図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の回路構成例を説明する図である。 実施の形態3に係る加熱調理器の制御フローチャートである。 実施の形態3に係る加熱調理器100に供給される高周波電流の周波数と出力電力の関係を説明する図である。 実施の形態4に係る加熱調理器の機能ブロック図である。 実施の形態5に係る加熱調理器システムの機能ブロック図である。 実施の形態6に係る加熱調理器の機能ブロック図である。
以下、本開示に係る加熱調理器の実施の形態を、図面を参照して説明する。以下の実施の形態は例示であり、実施の形態に示される事項をその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、以下の各実施の形態に示す構成を互いに組み合わせうる。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本開示を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器100の外観斜視図である。加熱調理器100は、鍋などの被加熱物が載置される天板1と、天板1の下に設けられた筐体2とを有する。筐体2には、使用者の操作入力を受け付けるボタン又はスイッチ等を有する操作部3が設けられている。また、加熱調理器100には、加熱調理器100の動作状態及び使用者の操作入力の内容を表示する表示部4が設けられている。
さらに本実施の形態の操作部3は、後述する誘導加熱モードと給電モードのいずれかの実行を指示する第1操作部3aを含んでいる。第1操作部3aは、誘導加熱モードの実行を指示する入力装置と、給電モードの実行を指示する入力装置と、をそれぞれ備えていてもよいし、誘導加熱モードと給電モードのいずれかを択一的に選択する切り替え装置を備えていてもよい。なお、操作部3及び表示部4の具体的構成は、図示したものに限定されない。
天板1は、3つの加熱口5を有している。加熱口5は、鍋などの被加熱物が載置される領域である。天板1には、加熱口5が印刷によって示されている。図1では、説明のため、1つの加熱口5に設けられた加熱コイル6を破線で示している。3つの加熱口5のすべてあるいは一部に、以下で説明する加熱コイル6を設けることができる。
図2は、実施の形態1に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。図2では、加熱コイル6と電力回収コイル7の平面的な位置関係を併せて図示している。図3は、実施の形態1に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。図3では、加熱コイル6と電力回収コイル7の上下の位置関係及び被加熱物51を併せて図示している。また、図2及び図3には、商用電源50も図示している。図2及び図3では、図1に示した加熱調理器100の3つの加熱口5のうちの一つに対応した構成のみを示している。
加熱調理器100は、加熱コイル6と、電力回収コイル7と、制御装置10と、第1駆動回路11と、第2駆動回路12と、蓄電池14とを備える。本実施の形態の加熱調理器100は、さらに、加熱コイル6のインダクタンス値を変更するインダクタンス変更部13を備える。
加熱コイル6は、導線が環状に巻き回されて形成されている。加熱コイル6は、本実施の形態では、1つの加熱口5に対して1つ設けられている。加熱コイル6は、加熱口5に載置される被加熱物51の誘導加熱と、加熱口5に載置される受電機器への給電と、に使用される。
電力回収コイル7は、導線が環状に巻き回されて形成されている。なお、電力回収コイル7の形状は、環状に限定されない。電力回収コイル7は、加熱コイル6から発生する磁束と鎖交する位置に配置される。本実施の形態の電力回収コイル7は、図2に示すように平面的に加熱コイル6と重なる位置であって、図3に示すように加熱コイル6の下側に配置されている。
電力回収コイル7には、整流回路15を介して蓄電池14が接続されている。整流回路15は、電力回収コイル7により生成された交流電圧を直流電圧に変換して平滑化する。整流回路15は、例えば整流ダイオードと平滑コンデンサとを有している。なお、整流回路15によって完全平滑された直流電圧が蓄電池14に入力されるのが望ましいが、リプル重畳された直流電圧が蓄電池14に印加される構成であってもよい。
蓄電池14は、整流回路15によって平滑化された電力を蓄電する。蓄電池14は、例えばリチウム電池などの二次電池である。
制御装置10は、操作部3から入力される操作信号に基づいて、第1駆動回路11、第2駆動回路12、インダクタンス変更部13及び表示部4を制御する。制御装置10は、専用のハードウェア、またはメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)で構成される。制御装置10がCPUの場合、制御装置10が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。CPUは、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置10の各機能を実現する。ここで、メモリは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。
第1駆動回路11は、商用電源50から入力される交流電流を高周波電流に変換して出力するインバータ回路である。第1駆動回路11から出力される高周波電流は、加熱コイル6に供給される。
第2駆動回路12は、蓄電池14から入力される直流電流を高周波電流に変換して出力するインバータ回路である。第2駆動回路12から出力される高周波電流は、加熱コイル6に供給される。
インダクタンス変更部13は、加熱コイル6のインダクタンス値を、第1値と、第1値よりも小さい値である第2値との間で切り換える。インダクタンス変更部13の具体的な構成例は、後述する。
次に、本実施の形態の加熱調理器100の動作概要を説明する。本実施の形態の加熱調理器100の制御装置10は、誘導加熱モードと給電モードという2つの制御モードを有している。誘導加熱モードは、加熱口5に載置された鍋などの被加熱物51を誘導加熱する制御モードである。給電モードは、加熱口5に載置された受電機器に非接触給電するための制御モードである。
誘導加熱モードが実行される場合には、加熱口5の上には、鍋などの被加熱物51が載置されている。誘導加熱モードにおいて、加熱コイル6に高周波電流が供給されると、加熱コイル6から磁束が発生し、加熱口5に載置され磁束と鎖交する被加熱物51に渦電流が発生する。この渦電流によって生じるジュール熱により、被加熱物51が高温化する。このようにして、加熱口5に載置された被加熱物51が誘導加熱される。誘導加熱モードでは、商用電源50からの電力が、第1駆動回路11を介して加熱コイル6に供給される。
加熱コイル6から発生する磁束の一部は、電力回収コイル7と鎖交する。電力回収コイル7に磁束が鎖交すると、電力回収コイル7には、磁束の変化を打ち消す方向に起電力が発生し、電流が流れる。電力回収コイル7に発生した起電力は、整流回路15によって整流され、蓄電池14を充電する。このように、誘導加熱モードでは、被加熱物51が誘導加熱されるのと同時に、蓄電池14への充電が行われる。
給電モードが実行される場合には、加熱口5の上には、受電機器が載置されている。受電機器は、受電コイルを備え、受電コイルに流れる電流を電力として利用する機器である。給電モードにおいて、加熱コイル6に高周波電流が供給されると、加熱コイル6から磁束が発生し、発生した磁束によって受電機器の受電コイルには電磁誘導による起電力が発生する。受電機器の受電コイルに流れた高周波電流は、受電機器にて利用される。給電モードでは、蓄電池14からの電力が、第2駆動回路12を介して加熱コイル6に供給される。
加熱口5に設けられた加熱コイル6が、誘導加熱モードと給電モードの両方で使用され、加熱口5は誘導加熱される被加熱物の載置場所であるとともに、受電機器の載置場所でもある。したがって、使用者は、被加熱物及び受電機器の載置場所に迷うことがなく、利便性が高い。
このように、本実施の形態の加熱調理器100は、誘導加熱モードと給電モードとを有する。そして、誘導加熱モードにおいて蓄電池14に充電し、給電モードにおいては蓄電池14を用いて受電機器への給電を行う。したがって、本実施の形態によれば、誘導加熱モードにおいて生じた漏洩磁束を、受電機器への給電に有効活用することができる。商用電源50の出力を使うことなく、受電機器ヘの送電が行えるので、省エネルギー化を促進できる。また、加熱調理器100の誘導加熱モードで加熱調理が行われているときに、蓄電池14は充電されるので、使用者は蓄電池14の充電のための操作を行わなくてよく、使用者の充電の手間を省くことができる。また、本実施の形態の加熱調理器100は蓄電池14を備えたので、例えば停電災害により商用電源50が消失した場合であっても、受電機器への送電が可能であり、使用者の利便性を向上させることができる。
例えば、受電機器がスマートフォンであり、給電モードにおいてスマートフォンへの充電が行われる場合、受電可能な電力は10W程度となりうる。したがって、仮に、蓄電池14の充電容量の上限のために、蓄電池14の出力電圧が商用電源50と比べて小さい場合であっても、漏洩磁束から得た電力を受電機器への給電に十分活用できる。
ここで、本実施の形態のように加熱口5に載置された被加熱物51を一対一で誘導加熱する加熱コイル6は、調理における利便性向上のため、高出力での誘導加熱が可能なインダクタンス値が求められる。誘導加熱調理に求められる出力は、100W~3000W程度である。そうすると、このような高出力が可能な大きなインダクタンス値を備えた加熱コイル6を、給電モードで使用する場合、受電機器によっては加熱コイル6のインダクタンス値が大きすぎる、すなわち出力が大きすぎる、ということもありうる。本実施の形態では、このような事情に鑑み、加熱コイル6のインダクタンス値を変更するインダクタンス変更部13を備えている。
図4は、実施の形態1に係る加熱調理器100の回路構成例を説明する図である。図4で例示する第1駆動回路11は、スイッチング素子111とスイッチング素子112とを有するハーフブリッジ型インバータである。スイッチング素子111及びスイッチング素子112は、商用電源50に接続された電源ラインとGNDラインとの間に直列に接続されている。スイッチング素子111とスイッチング素子112との間に、第1駆動回路11の出力点がある。第1駆動回路11の出力点は、加熱コイル6に接続されている。
図4で例示する第2駆動回路12は、スイッチング素子121とスイッチング素子122とを有するハーフブリッジ型インバータである。スイッチング素子121及びスイッチング素子122は、蓄電池14及び整流回路15に接続された電源ラインとGNDラインとの間に直列に接続されている。スイッチング素子121とスイッチング素子122との間に、第2駆動回路12の出力点がある。第2駆動回路12の出力点は、加熱コイル6に接続されている。
なお、ここでは第1駆動回路11及び第2駆動回路12がハーフブリッジ型インバータである例を示したが、インバータ回路の具体的構成は例示したものに限定されない。
制御装置10は、本実施の形態では、第1駆動回路11と第2駆動回路12の何れかを排他的に動作させる。制御装置10は、第1駆動回路11を動作させる場合には、スイッチング素子111とスイッチング素子112とを交互にオンさせる。制御装置10は、第2駆動回路12を動作させる場合には、スイッチング素子121とスイッチング素子122とを交互にオンさせる。
本実施の形態のインダクタンス変更部13は、加熱コイル6を構成する導線の一部と並列に接続されたスイッチである。加熱コイル6は、前述のとおり導線が環状に巻かれて構成されているが、この環状に巻かれた導線の一部に対して並列に、スイッチであるインダクタンス変更部13が接続されている。加熱コイル6のうち、インダクタンス変更部13が並列に接続されていない部分を第1部分6a、インダクタンス変更部13が並列に接続されている部分を第2部分6bと称する。第1部分6aとインダクタンス変更部13とは、直列に接続されている。本実施の形態では、第1部分6aは加熱口5の中央部に配置されており、第2部分6bは第1部分6aの外周側に配置されている。ここで、インダクタンス変更部13を構成するスイッチと第2部分6bとを接続する電線のインダクタンスは、第2部分6bのインダクタンスよりも小さい。
本実施の形態のインダクタンス変更部13は、供給された高周波電流が、第2部分6bを迂回して第1部分6aに流れるようにするための迂回経路を構成する。インダクタンス変更部13のスイッチがオンすると、オン状態のスイッチにより形成される電流経路を高周波電流が流れ、高周波電流は第2部分6bには流れない、あるいはほとんど流れない。インダクタンス変更部13のスイッチがオン状態のとき、加熱コイル6の巻き数は第1部分6aの巻き数と実質的に等しくなり、スイッチがオフ状態のとき、加熱コイル6の巻き数は第1部分6aと第2部分6bの巻き数の合計となる。このように、本実施の形態のインダクタンス変更部13は、加熱コイル6の巻き数を変更することによって、加熱コイル6のインダクタンス値を変更する。インダクタンス変更部13のスイッチがオフ状態のときの加熱コイル6のインダクタンス値を第1値と称し、インダクタンス変更部13のスイッチがオン状態のときの加熱コイル6のインダクタンス値を第2値と称する。
加熱コイル6には、第1共振コンデンサ16が直列に接続されている。加熱コイル6と第1共振コンデンサ16とで、直列共振回路が形成される。
第1共振コンデンサ16には、第2共振コンデンサ17及びスイッチ18が接続されている。直列に接続された第2共振コンデンサ17とスイッチ18とからなる回路が、第1共振コンデンサ16に対して並列に接続されている。スイッチ18がオン状態になると、加熱コイル6と、第1共振コンデンサ16及び第2共振コンデンサ17とで、直列共振回路が形成される。スイッチ18がオフ状態になると、加熱コイル6と第1共振コンデンサ16とで、共振回路が形成される。すなわち、スイッチ18のオン状態とオフ状態とが切り換わることで、共振回路の共振コンデンサ容量が切り換えられる。
なお、図4ではスイッチ18は半導体式のスイッチとして図示されているが、スイッチ18は機械式のスイッチであってもよい。また、スイッチ18は、制御装置10によってオン状態とオフ状態とが切り換えられる。
図5は、実施の形態1に係る加熱調理器100に供給される高周波電流の周波数と出力電力の関係を説明する図である。図5の横軸は、加熱コイル6に供給される高周波電流の周波数を示す。高周波電流の周波数は、第1駆動回路11又は第2駆動回路12のスイッチング素子のスイッチング周波数である。図5の縦軸は、加熱コイル6によって出力される電力、すなわち加熱口5に投入される電力を示している。図5では、加熱コイル6に供給される高周波電流の周波数によって加熱コイル6の出力電力が異なることを示している。
図5において、特性21は、誘導加熱モードにおける加熱コイル6と第1共振コンデンサ16とからなる共振回路の共振特性を示している。特性21の頂点における周波数が、共振周波数f0_1である。ここで一般に、共振回路の共振周波数f0は、f0=1/2π√(L値×C値)で表される。L値は、共振回路のコイルの自己インダクタンス値であり、C値はコンデンサのキャパシタンス値である。加熱コイル6に供給される高周波電流の周波数が共振周波数に近づくと、インピーダンスが小さくなるため、出力電力が大きくなる。なお、被加熱物51が磁性材料で構成されている場合、共振周波数f0は約17kHzに設定される。
本実施の形態では、高周波電流の周波数は、共振周波数f0_1よりも高い領域で制御される。図5に示す特性21において、周波数f1のときに、加熱口5の被加熱物に2500Wが投入されることを示している。周波数をf1よりも大きくすることで、加熱口5の被加熱物に投入される電力を低下させ、周波数をf1よりも小さくすることで、加熱口5の被加熱物に投入される電力を増加させることができる。このため、制御装置10は、第1駆動回路11の駆動周波数を制御することで、出力電力を調整する。第1駆動回路11の駆動周波数は、概ね17kHz~100kHzの範囲で制御される。
誘導加熱モードにおいては、インダクタンス変更部13によって加熱コイル6のインダクタンスは第1値に設定され、スイッチ18がオフ状態になることで第2共振コンデンサ17が加熱コイル6から切り離される。そして、商用電源50から電力供給を受ける第1駆動回路11から、加熱コイル6に、高周波電流が供給される。第1駆動回路11の母線電圧の最大値は、およそ282V=200V×√2である。
次に、給電モードにおける特性22を説明する。給電モードでは、前述のように蓄電池14からの出力を用いて第2駆動回路12から加熱コイル6に高周波電流が供給される。
ここで、蓄電池14としては、出力電圧が、DC24V~DC96V程度のものがある。他方、前述のように第1駆動回路11の母線電圧の最大値は、約282Vである。そして、第1駆動回路11と第2駆動回路12とに、ともに加熱コイル6が接続された場合を考える。加熱コイル6と第1共振コンデンサ16とからなる共振回路に対し、第1駆動回路11よりも母線電圧の低い第2駆動回路12から高周波電流が供給されるときの共振特性は、図5の特性23で示す状態となる。
特性23は、Quality factorのQ値式で、Q=(1/R)√(L/C)で示される。ここで、R値は抵抗値、L値はインダクタンス値、C値はキャパシタンス値を意味する。第2駆動回路12からの高周波電流を加熱コイル6に供給する場合に、加熱コイル6の抵抗値、インダクタンス値、及び共振コンデンサのキャパシタンス値が、第1駆動回路11の動作時と同一値であると、「共振の鋭さ」であるQ値は変わらない。しかし、母線電圧の違いから、図5の縦軸に示す電力値の振幅が変化する。このため、図5の特性23に示すように、共振周波数f0_1における出力電力が、小さくなる。図5に示した特性23の場合、受電機器に500Wを投入することが困難となる。
そこで、本実施の形態の給電モードでは、インダクタンス変更部13によって加熱コイル6のインダクタンス値を第2値に変更するとともに、加熱コイル6の共振回路のキャパシタンス値を、第1共振コンデンサ16及び第2共振コンデンサ17の合計容量とする。このようにして、特性22が得られる。
加熱コイル6のインダクタンス値を、第1値よりも小さい第2値に変更し、加熱コイル6の共振回路のキャパシタンス値を大きくすることで、Q=(1/R)√(L/C)におけるR値及びL値が低下し、C値が増加する。本実施の形態において、インダクタンス変更部13のスイッチをオン状態にすることは、加熱コイル6の導線の巻き数を減少させることに等しい。加熱コイル6の巻き数を減少させることにより、抵抗R値の低下率が大きくなり、さらにL/Cは平方根されるため、Q値すなわち共振の鋭さは、増加し、図5に示す特性22が得られる。図5に示すf0_2は、特性22における共振周波数である。図5に示した特性22と特性23と比較して分かるように、特性22においては、蓄電池14からの電力供給を受けて特性23よりも高い出力電力を得ることができる。
給電モードにおいても、高周波電流の周波数は、共振周波数f0_2よりも高い領域で制御される。図5では、周波数f1のときに、特性22における出力電力が400Wであることを示している。受電機器に必要とされる電力に応じて、加熱コイル6に供給される高周波電流の周波数が制御される。図5に示す特性22において、共振周波数f0_2で高周波電流が供給された場合には、出力電力はピークとなり、約1000Wの出力電力が得られる。
さらに、特性22における共振周波数f0_2と、特性21における共振周波数f0_1とを、近い値とするとよい。すなわち、f0_1≒f0_2となるように、加熱コイル6のインダクタンス値の第1値及び第2値並びに第1共振コンデンサ16及び第2共振コンデンサ17のキャパシタンス値が設定されるとよい。例えば、加熱コイル6の第1部分6aと第2部分6bとで同じインダクタンス値とし、第1共振コンデンサ16と第2共振コンデンサ17とで同じキャパシタンス値とする。そうすると、f0_1≒f0_2となる。このようにすることで、誘導加熱モードにおける第1駆動回路11の駆動周波数の範囲と、給電モードにおける第2駆動回路12の駆動周波数の範囲とを、誘導加熱に使用できる20kHz~100kHzの範囲とすることができる。このように、第1駆動回路11と第2駆動回路12の駆動周波数帯を同じにすることで、第1駆動回路11と第2駆動回路12とで、同じ種類の素子を用いることができる。これにより、加熱調理器100に使用される素子の部品の種類の増加が抑制されるので、加熱調理器100の製造コストを低減できる。
図6は、実施の形態1に係る加熱調理器100の制御フローチャートである。図6では、本実施の形態の制御フローチャートの一例として、上述したインダクタンス値及びキャパシタンス値の変更に係る処理も含めて記載している。
加熱調理器100の主電源がオンされると、図6に示す制御フローを開始する。ここで、初期状態においては、インダクタンス変更部13は加熱コイル6のインダクタンス値を第1値としており、かつ、スイッチ18はオフ状態であるものとする。
ステップS1において、動作モードが決定される。動作モードは、例えば、操作部3に設けられた第1操作部3aへの使用者の操作に基づいて、決定される。具体的には、第1操作部3aに対する使用者の操作に基づいて、誘導加熱モードと給電モードのいずれかが選択され、選択されたモードに応じた操作信号が第1操作部3aから制御装置10に入力され、この操作信号に対応した動作モードが決定される。なお、本実施の形態では第1操作部3aからの操作信号に基づいて動作モードが決定されるが、第1操作部3aからの操作信号に代えて、あるいはこれに加えて、天板1の上に被加熱物51と受電機器のいずれが載置されているかを制御装置10が既知の手段で判別してもよい。
ステップS1において誘導加熱モードに決定された場合、ステップS2において、第1駆動回路11が動作する。第1駆動回路11には、前述のように商用電源50から電力が供給される。第1駆動回路11が動作することにより、ステップS3において、高周波電流が加熱コイル6に供給され、被加熱物が100W~3000Wの出力電力で誘導加熱される。このとき、図5に示した特性21が得られ、共振周波数f0_1以上の範囲で高周波電流の周波数が制御されることにより、周波数に応じた電力が被加熱物に投入される。誘導加熱モードは、ステップS7において停止指示が操作部3に入力される(ステップS7:YES)まで継続される。
ステップS1において給電モードに決定された場合、ステップS4において、インダクタンス値及びキャパシタンス値が変更される。具体的には、インダクタンス変更部13は、加熱コイル6のインダクタンス値を、第1値よりも小さい値である第2値に変更する。また、スイッチ18は、オン状態となり、加熱コイル6の共振回路のキャパシタンス値は、図4に示した第1共振コンデンサ16及び第2共振コンデンサ17の合計容量となる。
続けて、ステップS5において、第2駆動回路12が動作する。第2駆動回路12には、前述のように蓄電池14から電力が供給される。第2駆動回路12が動作することにより、ステップS6において、高周波電流が加熱コイル6に供給され、受電機器に非接触給電される。このとき、図5に示した特性22が得られ、共振周波数f0_2以上の範囲で高周波電流の周波数が制御されることにより、周波数に応じた電力が受電機器に投入される。給電モードは、ステップS7において停止指示が操作部3に入力される(ステップS7:YES)まで継続される。
以上のように、本実施の形態の加熱調理器100は、加熱コイル6のインダクタンス値を変更するインダクタンス変更部13を備えた。このインダクタンス変更部13は、第1駆動回路11から加熱コイル6に高周波電流が供給される場合には、加熱コイル6のインダクタンス値を第1値とする。そして、インダクタンス変更部13は、第2駆動回路12から加熱コイル6に高周波電流が供給される場合には、加熱コイル6のインダクタンス値を、第1値よりも小さい値である第2値とする。加熱コイル6のインダクタンス値を小さくすることで、加熱コイル6の直列共振回路のQ値、すなわち共振の鋭さが増加する。このため、商用電源50よりも蓄電池14からの電圧が低い場合であっても、加熱コイル6に供給される高周波電流の周波数に応じた所望の電力を、加熱コイル6に投入できる。
さらに、本実施の形態では、加熱コイル6の直列共振回路のキャパシタンス値は、インダクタンス値が第1値である場合よりも、第2値である場合の方が、大きい。これより、加熱コイル6の直列共振回路のQ値、すなわち共振の鋭さが増加する。このため、商用電源50よりも蓄電池14からの電圧が低い場合であっても、加熱コイル6に供給される高周波電流の周波数に応じた所望の電力を、加熱コイル6に投入できる。
また、本実施の形態では、第2駆動回路12から加熱コイル6に高周波電流が供給される場合の加熱コイル6の巻き数は、第1駆動回路11から加熱コイル6に高周波電流が供給される場合の加熱コイルの巻き数よりも小さい。この巻き数の変更は、本実施の形態では、加熱コイル6の第2部分6bと並列に接続されたスイッチであるインダクタンス変更部13をオン状態とすることにより、実現している。このように第2駆動回路12から加熱コイル6に高周波電流を供給する場合に、加熱コイル6の巻き数を減少させることで、加熱コイル6の抵抗値Rの低下率が大きくなり、さらに、インダクタンス値が低下する。このため、加熱コイル6のインダクタンス値を小さくすることで、加熱コイル6の直列共振回路のQ値、すなわち共振の鋭さが増加する。したがって、商用電源50よりも蓄電池14からの電圧が低い場合であっても、加熱コイル6に供給される高周波電流の周波数に応じた所望の電力を、加熱コイル6に投入できる。
また、本実施の形態では、給電モードにおいて、第1駆動回路11から加熱コイル6に高周波電流が供給されない。すなわち、天板1の加熱口5に受電機器が載置された状態において、被加熱物51を誘導加熱するための高出力はなされない。したがって、受電機器に対し、例えば定格1500Wを超えるような高出力が、受電機器に投入されることはなく、高出力印加による受電機器の損傷を回避できる。
実施の形態2.
本実施の形態では、加熱口5における被加熱物51の加熱手段として、電気ヒータ8を備えた例を説明する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図7は、実施の形態2に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。図7では、加熱コイル6及び電気ヒータ8の平面的な位置関係を併せて図示している。図8は、実施の形態2に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。図8では、加熱コイル6、電力回収コイル7及び電気ヒータ8の上下の位置関係並びに被加熱物51を併せて図示している。
本実施の形態の加熱調理器100は、加熱口5における被加熱物51の加熱手段として、加熱コイル6に加えて電気ヒータ8を備えている。電気ヒータ8は、例えばラジエントヒータなどの抵抗発熱体である。電気ヒータ8は、加熱口5の範囲内に配置されている。本実施の形態の電気ヒータ8は、環状であり、加熱コイル6の外周側に配置されている。なお、電気ヒータ8の配置は、図7に示したものに限定されない。例えば、導線が二重環状に巻かれて構成された加熱コイル6の、内側の環状コイルと外側の環状コイルとの間に、電気ヒータ8が配置されていてもよい。
第2駆動回路12の出力側には、切替回路19が設けられている。切替回路19は、第2駆動回路12から供給される高周波電流の供給先を、加熱コイル6と電気ヒータ8とに択一的に切り替えるスイッチを備えた回路である。切替回路19は、制御装置10によって制御される。本実施の形態では、誘導加熱モードにおいて蓄電池14に充電され、蓄電池14から供給される電力は、第2駆動回路12を介して電気ヒータ8と加熱コイル6の何れかに供給される。第2駆動回路12から電気ヒータ8に電力が供給されている間は、第2駆動回路12と加熱コイル6との電気的な接続は解除される。また、第2駆動回路12から加熱コイル6に電力が供給されている間は、第2駆動回路12と電気ヒータ8との電気的な接続は解除される。
図9は、実施の形態2に係る加熱調理器100の回路構成例を説明する図である。第2駆動回路12の出力側に、切替回路19、電気ヒータ8及びコンデンサ20が接続されている点以外は、図4と同じである。電気ヒータ8には、コンデンサ20が直列に接続されている。
本実施の形態の加熱調理器100の制御装置10は、誘導加熱モードと給電モードに加えて、ヒータ加熱モードという制御モードを有している。ヒータ加熱モードは、加熱口5に載置された鍋などの被加熱物51を、電気ヒータ8によって加熱する制御シーケンスである。本実施の形態の操作部3には、ヒータ加熱モードの実行を指示する入力装置が含まれている。
ヒータ加熱モードが実行される場合には、加熱口5の上には、鍋などの被加熱物51が載置されている。切替回路19は、第2駆動回路12と電気ヒータ8とを接続している。実施の形態1で説明したように、第2駆動回路12は、20kHz~100kHzの高周波電流を出力するため、電気ヒータにも同じく高周波電流を供給する。高周波電流が供給されることにより、電気ヒータは発熱し、加熱口5の上の被加熱物51が加熱される。20kHz~100kHzの高周波電流が供給された場合、ヒータ加熱モードは、主に被加熱物51の保温を行うために、電気ヒータが300W~500W程度の出力を得るように回路定数が設定される。
以上のように、本実施の形態の加熱調理器100は、誘導加熱モードとヒータ加熱モードとを有する。そして、誘導加熱モードにおいて蓄電池14に充電し、ヒータ加熱モードにおいては蓄電池14を用いて電気ヒータ8への給電を行う。したがって、本実施の形態によれば、誘導加熱モードにおいて生じた漏洩磁束を、電気ヒータ8への給電に有効活用することができる。
また、本実施の形態のヒータ加熱モードによれば、商用電源50を使用せずに、被加熱物51の加熱又は保温を行えるので、省エネルギー化を促進できる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2は、誘導加熱モードでは蓄電池14から供給される電力を使用しない構成であった。本実施の形態では、誘導加熱モードにおいても蓄電池14から供給される電力を使用する例を説明する。本実施の形態では、実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、給電モードにおいて第1駆動回路11を動作させない点は、実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、本実施の形態の加熱調理器100は、実施の形態1及び実施の形態2で示した誘導加熱モードも備えている。さらに、本実施の形態では、第1駆動回路11に加えて第2駆動回路12を動作させて、加熱コイル6に高周波電流を供給する、第2誘導加熱モードを有する。
図10は、実施の形態3に係る加熱調理器100の制御フローチャートである。図10に示すフローチャートは、ステップS1a、ステップS8及びステップS9を備えている点で、図6と異なる。以下、図6との相違点を説明する。図10のステップS1a開始前の初期状態においては、インダクタンス変更部13は加熱コイル6のインダクタンス値を第1値としており、かつ、スイッチ18はオフ状態であるものとする。また、本実施の形態では、図4又は図9に示した回路構成が採用されるので、図4又は図9を参照しながら説明する。
ステップS1aにおいて、動作モードが決定される。ステップS1aで選択されるモードとしては、誘導加熱モード及び給電モードに加えて、第2誘導加熱モードがある。本実施の形態の操作部3の第1操作部3aは、第2誘導加熱モードの実行を指示する入力装置を備えており、第1操作部3aへの使用者の操作に基づいて、第2誘導加熱モードが選択される。
ステップS1aにおいて第2誘導加熱モードが選択された場合、ステップS8において、第1駆動回路11及び第2駆動回路12が動作する。ステップS8が実行されるときには、加熱コイル6のインダクタンス値は初期状態すなわち第1値の状態である。また、スイッチ18(図4及び図9参照)は、オフ状態である。第1駆動回路11へは商用電源50から電力が供給され、第2駆動回路12へは蓄電池14から電力が供給される。第1駆動回路11及び第2駆動回路12が動作することにより、ステップS9において、高周波電流が加熱コイル6に供給され、被加熱物51が誘導加熱される。
図11は、実施の形態3に係る加熱調理器100に供給される高周波電流の周波数と出力電力の関係を説明する図である。図5で説明したのと同様に、特性21及び特性23は、加熱コイル6と第1共振コンデンサ16とからなる共振回路の共振特性である。
第1駆動回路11及び第2駆動回路12からみた、加熱コイル6と第1共振コンデンサ16とからなる共振回路の共振周波数f0は、f0=1/(2π√(L×C))の1点である。すなわち、特性21と特性23とで、共振周波数f0は同じである。なお、L値は第1部分6a及び第2部分6bからなる加熱コイル6のインダクタンス値、C値は第1共振コンデンサ16のキャパシタンス値である。このため、制御装置10から第1駆動回路11及び第2駆動回路12に対する駆動信号の周波数を、1種類とする。
例えば周波数f2の高周波電流が、第1駆動回路11及び第2駆動回路12から、加熱コイル6に供給される。周波数f2の高周波電流により、特性21に示すように例えば2000Wの出力が得られ、これに加えて特性23に示すように例えば200Wの出力が得られる。すなわち、この例では、第2誘導加熱モードにおいて2200Wの出力が得られる。第2誘導加熱モードでは、蓄電池14から電力供給を受ける第2駆動回路12からの高周波電流が、加熱コイル6の出力の増加に使用される。
以上のように、本実施の形態では、第2誘導加熱モードにおいて、商用電源50から電力供給を受ける第1駆動回路11と、蓄電池14から電力供給を受ける第2駆動回路12とから、加熱コイル6に高周波電流を供給する。このため、商用電源50からの電力供給を抑制しつつ、蓄電池14からの供給電力を受けて、被加熱物51の誘導加熱を実現できる。したがって、省電力での誘導加熱が行える。また、この第2誘導加熱モードは、商用電源50の利用のピークカットとしても使用されうる。例えば、商用電源50から供給される電力の単価の高い時間帯での最大使用電力を、制御装置10に対して決定しておき、この最大使用電力を超える出力で誘導加熱したい場合に、第2誘導加熱モードを用いて蓄電池14からの電力を使用する。具体的には、例えば、最大使用電力を2000Wと決めておき、2000Wを超える電力を使用したい場合に、第2誘導加熱モードを実行して蓄電池14からの電力を使用する。このようにすることで、省エネルギー化を促進することができる。
実施の形態4.
本実施の形態では、電力回収コイル7の変形例を説明する。本実施の形態は、実施の形態1~3のそれぞれと組み合わせられ得る。
図12は、実施の形態4に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。図12では、加熱コイル6及び電力回収コイル7の上下方向の位置関係及び被加熱物51を併せて図示している。本実施の形態の電力回収コイル7は、基板に設けられた銅箔コイルである。銅箔コイルは、印刷によって基板に形成される。そして、この基板は、天板1の裏面に、貼りつけられる。基板に設けられた電力回収コイル7は、天板1と加熱コイル6との間に位置する。図12に示すように、上下方向において天板1と加熱コイル6との間に、電力回収コイル7が配置されている。
天板1の裏面に、電力回収コイル7が設けられた基板を配置することで、電力回収コイル7に鎖交する磁束の量を増加させることができる。加熱コイル6の裏面、すなわち加熱コイル6の下面には、筐体2内への磁束漏洩を防ぐためにフェライトコアが設けられる場合がある。このため、フェライトコアが設けられた加熱コイル6の下面に、電力回収コイル7が配置されている場合、加熱コイル6から生じた漏洩磁束の一部は、フェライトコアに収束し、電力回収コイル7と鎖交する磁束量が減少しうる。しかし、本実施の形態のように、天板1と加熱コイル6との間、すなわち加熱コイル6の上に電力回収コイル7を設けることで、フェライトコアが設けられた加熱コイル6の下面に電力回収コイル7を設ける場合と比べて、電力回収率を向上させることができる。
また、本実施の形態のように、基板に銅箔で印刷して電力回収コイル7を製造することで、電力回収コイル7の製造コストを低減できる。また、筐体2における電力回収コイル7の収容スペースを小さくできるため、筐体2を小型化できる。
実施の形態5.
実施の形態1~4では、蓄電池14が筐体2内に設けられている例を説明した。本実施の形態では、加熱調理器100Aの筐体2の外部に蓄電池14Aを備えた加熱調理器システム101を説明する。本実施の形態では、実施の形態1~4との相違点を中心に説明する。
図13は、実施の形態5に係る加熱調理器システム101の機能ブロック図である。加熱調理器システム101は、加熱調理器100Aと、蓄電池14Aとを備えている。加熱調理器100Aは、実施の形態1~4で説明した加熱調理器100のいずれかであって蓄電池14を備えていないものが採用される。
筐体2には、整流回路15と第2駆動回路12のそれぞれと、蓄電池14Aとを接続する供給端子30が設けられている。供給端子30を介して、整流回路15の出力端と蓄電池14Aの入力端とが接続され、整流回路15からの出力が蓄電池14Aに入力されて、蓄電池14Aが充電される。また、供給端子30を介して、蓄電池14Aの出力端と第2駆動回路12の入力端とが接続され、蓄電池14Aからの電力が第2駆動回路12に供給される。
誘導加熱モードにおいて被加熱物51を誘導加熱する過程で蓄電池14Aを充電し、充電した電力を給電モードあるいは第2誘導加熱モードで使用する構成は、実施の形態1~3で説明したとおりである。
以上のように、本実施の形態によれば、誘導加熱モードにおいて生じた漏洩磁束を、受電機器への給電あるいは誘導加熱調理に有効活用することができる。商用電源50を使用することなく、あるいは商用電源50の使用量を抑制した状態で、受電機器への給電あるいは誘導加熱が行えるので、省エネルギー化を促進することができる。加熱調理器100Aの誘導加熱モードで加熱調理が行われているときに、蓄電池14Aに充電されるので、使用者は蓄電池14Aの充電のための操作を行わなくてよく、使用者の充電の手間を省くことができる。また、本実施の形態の加熱調理器システム101は蓄電池14Aを備えたので、例えば停電災害により商用電源50が消失した場合であっても、受電機器への送電が可能であり、使用者の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態の加熱調理器システム101は、加熱調理器100Aの筐体2の外部に、蓄電池14Aを備えている。このように筐体2の外部に蓄電池14Aを備えることで、充電容量が大きい蓄電池14Aを用いることができる。充電容量の大きい蓄電池14Aは、サイズも大きいが、筐体2に蓄電池14Aを収容するスペースを確保しなくてよいので、筐体2の大型化を回避できる。また、充電容量の大きい蓄電池14Aを使用することで、蓄電池14Aの出力電圧を大きくすることができる。蓄電池14Aの出力電圧が大きくなると、第2駆動回路12の母線電圧が高くなるため、図5又は図11で示した共振特性の縦軸の振幅が大きくなる。このため、第2駆動回路12からの出力電力を大きくすることができ、第2駆動回路12からの出力を用いて第2誘導加熱モードを実行する場合には、誘導加熱に投入できる電力を増加させることができる。また、充電容量の大きい蓄電池14Aを使用することで、蓄電池14Aからの電力の出力時間を長くすることができる。蓄電池14Aからの電力の出力時間が長くなることで、第2駆動回路12からの出力を用いて給電モードを実行する場合には、受電機器への給電回数を増やすことができ、使用者の利便性を大幅に向上させることができる。
実施の形態6.
本実施の形態では、蓄電池14を、電力回収コイル7からの出力で充電することに加え、商用電源50からの出力で充電する例を説明する。本実施の形態は、実施の形態1~5のそれぞれと組み合わせられ得る。以下、実施の形態1~5との相違点を中心に説明する。
図14は、実施の形態6に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。図14では、加熱コイル6及び電力回収コイル7の上下方向の位置関係及び被加熱物51を併せて図示している。本実施の形態の加熱調理器100は、蓄電池14の入力段に、整流回路15に加えて、整流降圧回路25が設けられている。整流回路15及び整流降圧回路25と蓄電池14との間には、スイッチ26が設けられている。
整流降圧回路25は、商用電源50からの交流電圧を直流電圧に変換し、直流電圧を降圧させるとともに平滑化する。整流降圧回路25は、例えば、整流ダイオードと、出力の有無を切り替えるスイッチと、平滑コンデンサとを有している。ここで、蓄電池14は、複数の単電池すなわちセルを有しているが、セル全体への印加電圧には上限及び下限がある。下限電圧よりも低い電圧を蓄電池14に印加しても蓄電池14を充電できず、上限電圧よりも高い電圧を蓄電池14に印加すると、セルの劣化に繋がる。そして、商用電源50からの交流電圧は、電力回収コイル7により生成される交流電圧よりも高い。このため、本実施の形態では、商用電源50からの交流電圧を、整流降圧回路25において降圧させて、降圧させた電圧を蓄電池14に印加している。整流降圧回路25は、整流回路15から出力される電圧と概ね同じとなるように低下させた電圧を、出力するとよい。なお、整流降圧回路25によって完全平滑された直流電圧が蓄電池14に入力されるのが望ましいが、リプル重畳された直流電圧が蓄電池14に印加される構成であってもよい。
スイッチ26は、蓄電池14の入力段を、整流回路15と整流降圧回路25の一方に選択的に接続する。スイッチ26の接続先は、制御装置10によって制御される。スイッチ26は、機械式のスイッチでもよいし、半導体式のスイッチでもよい。スイッチ26が整流回路15と蓄電池14とを接続している場合、電力回収コイル7、整流回路15及びスイッチ26によって蓄電池14に電力を入力するための第1の充電経路が形成される。そして、電力回収コイル7からの出力によって、蓄電池14が充電される。スイッチ26が整流降圧回路25と蓄電池14とを接続している場合、商用電源50と蓄電池14とが接続される。そして、商用電源50、整流降圧回路25及びスイッチ26によって蓄電池14に電力を入力するための第2の充電経路が形成され、商用電源50によって蓄電池14が充電される。
次に、各モードにおけるスイッチ26の制御、すなわち蓄電池14の充電に係る制御を説明する。
給電モードにおいては、スイッチ26は、蓄電池14と整流降圧回路25とを接続し、商用電源50の出力によって蓄電池14が充電される。給電モードでは、蓄電池14からの出力によって加熱口5の受電機器が充電されるが、同時に、商用電源50から蓄電池14の充電が行われる。このため、蓄電池14からの電力の出力時間を長くすることができ、受電機器への給電回数及び給電時間を増やすことができる。
誘導加熱モードにおいては、スイッチ26は、蓄電池14と整流回路15とを接続し、電力回収コイル7からの出力によって蓄電池14が充電される。誘導加熱モードでは、加熱コイル6からの漏洩磁束によって電力回収コイル7に起電力が生じ、この起電力によって蓄電池14が充電される。このため、本実施の形態によれば、誘導加熱モードにおいて生じた漏洩磁束を、蓄電池14の充電に有効活用することができる。
実施の形態2で示したヒータ加熱モードにおいては、スイッチ26は、蓄電池14と整流降圧回路25とを接続し、商用電源50の出力によって蓄電池14が充電される。ヒータ加熱モードでは、蓄電池14からの出力によって電気ヒータ8(図7、図8参照)に電力が供給されるが、同時に、商用電源50から蓄電池14の充電が行われる。このため、蓄電池14からの電力の出力時間を長くすることができ、電気ヒータ8による被加熱物51の加熱時間を増やすことができる。
実施の形態3で示した第2誘導加熱モードにおいては、スイッチ26は、蓄電池14と整流回路15とを接続し、電力回収コイル7からの出力によって蓄電池14が充電される。第2誘導加熱モードでは、加熱コイル6には第1駆動回路11及び第2駆動回路12から高周波電流が供給される。このとき、加熱コイル6からの漏洩磁束によって蓄電池14が充電され、充電された蓄電池14から第2駆動回路12へ高周波電力が供給される。このため、第2駆動回路12から加熱コイル6への高周波電流の供給時間を長くすることができる。したがって、商用電源50からの電力供給を抑制しつつ蓄電池14からの供給電力を受けて被加熱物51の誘導加熱を行う時間を増やすことができる。
さらに、第2誘導加熱モードにおいて、蓄電池14の残量に応じて、スイッチ26の接続先を切り替えてもよい。蓄電池14の残量が閾値以上であれば、スイッチ26は蓄電池14と整流回路15とを接続し、電力回収コイル7からの出力によって蓄電池14を充電する。そして、蓄電池14の残量が閾値を超えて小さくなると、スイッチ26は蓄電池14と整流降圧回路25とを接続し、商用電源50からの出力によって蓄電池14を充電する。蓄電池14の残量が少なくなった場合には商用電源50から蓄電池14を充電することで、蓄電池14から加熱コイル6への電力供給時間を延ばすことができる。
以上のように本実施の形態の加熱調理器100は、蓄電池14を電力回収コイル7と商用電源50とから給電できるようにした。このため、電力回収コイル7からの出力により充電された電力を使った後には、商用電源50から蓄電池14に充電できるので、蓄電池14からの電力を使用する時間を延ばすことができる。
1 天板、2 筐体、3 操作部、3a 第1操作部、4 表示部、5 加熱口、6 加熱コイル、6a 第1部分、6b 第2部分、7 電力回収コイル、8 電気ヒータ、10 制御装置、11 第1駆動回路、12 第2駆動回路、13 インダクタンス変更部、14 蓄電池、14A 蓄電池、15 整流回路、16 第1共振コンデンサ、17 第2共振コンデンサ、18 スイッチ、19 切替回路、20 コンデンサ、21 特性、22 特性、23 特性、25 整流降圧回路、26 スイッチ、30 供給端子、50 商用電源、51 被加熱物、100 加熱調理器、100A 加熱調理器、101 加熱調理器システム、111 スイッチング素子、112 スイッチング素子、121 スイッチング素子、122 スイッチング素子。

Claims (13)

  1. 被加熱物が載置される領域である加熱口が設けられた天板と、
    前記加熱口の下に設けられた加熱コイルと、
    前記加熱コイルからの漏洩磁束を受けて電力を発生させる電力回収コイルと、
    前記電力回収コイルが発生させた電力を蓄える蓄電池と、
    商用電源から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第1駆動回路と、
    前記蓄電池から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第2駆動回路と、
    前記加熱口に載置された被加熱物を、前記第1駆動回路から高周波電流を供給された前記加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱モードと、前記加熱口に載置された受電機器に、前記第2駆動回路から高周波電流が供給された前記加熱コイルで給電する給電モードとを有する制御装置と
    前記加熱口の下であって、前記加熱コイルの外周側又は内周側に設けられた電気ヒータと、
    前記第2駆動回路の出力側を、前記加熱コイルと前記電気ヒータのいずれか一方に接続する切替回路とを備えた
    加熱調理器。
  2. 被加熱物が載置される領域である加熱口が設けられた天板と、
    前記加熱口の下に設けられた加熱コイルと、
    前記加熱コイルからの漏洩磁束を受けて電力を発生させる電力回収コイルと、
    前記電力回収コイルが発生させた電力を蓄える蓄電池と、
    商用電源から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第1駆動回路と、
    前記蓄電池から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第2駆動回路と、
    前記加熱口に載置された被加熱物を、前記第1駆動回路から高周波電流を供給された前記加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱モードと、前記加熱口に載置された受電機器に、前記第2駆動回路から高周波電流が供給された前記加熱コイルで給電する給電モードとを有する制御装置とを備え、
    前記電力回収コイルは、基板に設けられた銅箔であり、
    前記天板と前記加熱コイルとに挟まれた位置に、前記天板に沿って前記基板が配置されている
    加熱調理器。
  3. 前記加熱コイルのインダクタンス値を変更するインダクタンス変更部を備え、
    前記インダクタンス変更部は、
    前記第1駆動回路から前記加熱コイルに高周波電流が供給される場合には、前記加熱コイルのインダクタンス値を、第1値とし、
    前記第1駆動回路から前記加熱コイルに高周波電流が供給されず、かつ、前記第2駆動回路から前記加熱コイルに高周波電流が供給される場合には、前記加熱コイルのインダクタンス値を、前記第1値よりも小さい第2値とする
    請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記第2駆動回路から前記加熱コイルに高周波電流が供給される場合の前記加熱コイルの巻き数は、前記第1駆動回路から前記加熱コイルに高周波電流が供給される場合の前記加熱コイルの巻き数よりも、小さい
    請求項1請求項3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  5. 前記給電モードにおいて、前記第1駆動回路から前記加熱コイルに高周波電流が供給されない
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  6. 前記誘導加熱モードにおいて、前記第1駆動回路及び前記第2駆動回路から同時に前記加熱コイルに高周波電流が供給される
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記誘導加熱モードにおいて、前記第1駆動回路から前記加熱コイルに供給される高周波電流の周波数と、前記第2駆動回路から前記加熱コイルに供給される高周波電流の周波数とは、同じである
    請求項記載の加熱調理器。
  8. 前記誘導加熱モードと前記給電モードのいずれかの実行を前記制御装置に指示する第1操作部を備えた
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  9. 前記加熱口の下であって、前記加熱コイルの外周側又は内周側に設けられた電気ヒータと、
    前記第2駆動回路の出力側を、前記加熱コイルと前記電気ヒータのいずれか一方に接続する切替回路とを備えた
    請求項に記載の加熱調理器。
  10. 前記加熱コイルを収容する筐体を備え、
    前記蓄電池は、前記筐体の外に配置されている
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  11. 前記商用電源から前記蓄電池に電力を入力するための充電経路を備えた
    請求項1~請求項10のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  12. 被加熱物が載置される領域である加熱口が設けられた天板と、
    前記加熱口の下に設けられた加熱コイルと、
    前記加熱コイルを収容する筐体と、
    前記加熱コイルからの漏洩磁束を受けて電力を発生させる電力回収コイルと、を備えた加熱調理器と、
    前記筐体の外に配置され、前記電力回収コイルが発生させた電力を蓄える蓄電池と、を備えた加熱調理器システムであって、
    前記加熱調理器は、
    商用電源から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第1駆動回路と、
    前記蓄電池から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第2駆動回路と、
    前記加熱口に載置された被加熱物を、前記第1駆動回路から高周波電流を供給された前記加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱モードと、前記加熱口に載置された受電機器に、前記第2駆動回路から高周波電流が供給された前記加熱コイルで給電する給電モードとを有する制御装置と
    前記加熱口の下であって、前記加熱コイルの外周側又は内周側に設けられた電気ヒータと、
    前記第2駆動回路の出力側を、前記加熱コイルと前記電気ヒータのいずれか一方に接続する切替回路と
    を備えた
    加熱調理器システム。
  13. 被加熱物が載置される領域である加熱口が設けられた天板と、
    前記加熱口の下に設けられた加熱コイルと、
    前記加熱コイルを収容する筐体と、
    前記加熱コイルからの漏洩磁束を受けて電力を発生させる電力回収コイルと、を備えた加熱調理器と、
    前記筐体の外に配置され、前記電力回収コイルが発生させた電力を蓄える蓄電池と、を備えた加熱調理器システムであって、
    前記加熱調理器は、
    商用電源から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第1駆動回路と、
    前記蓄電池から電力供給を受けて高周波電流を前記加熱コイルに供給する第2駆動回路と、
    前記加熱口に載置された被加熱物を、前記第1駆動回路から高周波電流を供給された前記加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱モードと、前記加熱口に載置された受電機器に、前記第2駆動回路から高周波電流が供給された前記加熱コイルで給電する給電モードとを有する制御装置とを備え、
    前記電力回収コイルは、基板に設けられた銅箔であり、
    前記天板と前記加熱コイルとに挟まれた位置に、前記天板に沿って前記基板が配置されている
    加熱調理器システム。
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