JP6101613B2 - 密閉形圧縮機及び冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、密閉型圧縮機及び冷蔵庫に関する。
近年の冷蔵庫を一例とする冷凍冷蔵装置は、高効率化の要求が高く、搭載される密閉型圧縮機も同様に高効率化のために、商用電源周波数未満の低い運転周波数から、商用電源周波数以上の高い運転周波数まで、広領域にて運転可能としている。これに伴い高効率化に影響する低い運転周波数領域においては信頼性及び効率を満足するための給油の確保が難しくなる傾向にある。
この給油確保を目的として提案されたものに、特表2002−519589号公報(特許文献1)及びWO2004−081383号公報(特許文献2)がある。
特許文献1の要約欄には、「封止ケーシングを有する、家庭用、および同様の冷却機器用の密閉式冷却圧縮機であって、そのケーシングの底部が潤滑油の油だめを形成しており、鉛直軸の回りを回転する中空のクランク軸を共有する圧縮機本体とそれに連関する駆動モータの両方と、そのクランク軸の下端部に接続された潤滑油のポンプ手段とを収容する。前記ポンプ手段は、前記クランク軸の下端部に固設されたスリーブと、モータの固定子に弾性的に接続されており前記スリーブの中で自由に浮動するピストン部材を有する。」ことが記載されている。
特許文献2の要約欄には、「この圧縮機は、密閉容器内にオイルを貯留するとともにガスを圧縮する圧縮要素を収容し、圧縮要素は鉛直方向に延在し回転運動するシャフトとオイルに連通する粘性ポンプを備える。」ことが記載されている。
特表2002−519589号公報 WO2004−081383号公報
特許文献1及び2では、ポンプ手段を構成する複数の部材同士が摺動して、部材が削り取られることで粉状物が生じ、潤滑油中に異物として混入する。その結果、異物が給油溝を塞いだり、圧縮機構部に侵入して圧縮効率を低下させたりする。
そこで本発明は、低速運転時でも安定した給油性能を有する密閉型圧縮機を提供する。また、低速運転時でも安定した給油性能の密閉型圧縮機を備えることで、冷却効率の向上した冷蔵庫を提供する。
本発明は、上記課題を解決することを目的としてなされたものである。一例として、主軸と、該主軸下部の円筒中空部に位置して該主軸の回転に伴い回転する円筒のスリーブと、該スリーブの前記円筒内であって第一の給油溝を構成するスパイラル溝を有する固定ピースと、を備え、前記スリーブと前記固定ピースとの間は直径で0.2mm以上0.4mm以下のクリアランスを形成し、前記固定ピースの上端は前記スリーブの上端よりも上方に位置し、前記主軸は、前記スパイラル溝の上端まで汲み上げられた潤滑油を前記円筒中空部から外部に移送する連通部と、該連通部から該主軸外周の上部に設けた第二の給油溝と、前記スリーブ上端より上方であって前記スパイラル溝の一部と同じ高さ位置の前記中空円筒部の内周に設けた異物捕集部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、低速運転時でも安定した給油性能を有する密閉型圧縮機を提供することができる。また、低速運転時でも安定した給油性能の密閉型圧縮機を備えることで、冷却効率の向上した冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態に係る密閉型圧縮機の縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る固定ピースとスリーブ間のクリアランスを説明する説明図である。 本発明の実施形態に係るスリーブの熱膨張の検討結果を示す表図である。 本発明の実施形態に係る固定ピースの熱膨張の検討結果を示す表図である。 本発明の実施形態に係るスパイラルの溝の詳細構造を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る固定ピースの熱膨張の検討結果を示す表図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る密閉型圧縮機の縦断面図である。図2は、図1の要部拡大図である。図3は、本発明の実施形態に係る固定ピースとスリーブ間のクリアランスを説明する説明図である。
図1において、1は密閉容器(容器)である。この密閉容器1内の底部には、潤滑油(オイル)2を貯留している。なお、この密閉容器1には、冷媒が流通する管3aが密閉空間2内部と外部を貫通して接続している。
4は圧縮要素で、シリンダー5を形成するフレーム7と、シリンダー5内を往復自在に嵌入されたピストン6と、フレーム7の主軸受8に軸支される主軸部9と偏芯部10からなるクランクシャフト(主軸)12等から構成されている。また、偏芯部10にはピストン6を連結する、コンロッド11を有している。
以上の構成を含み、圧縮要素4はレシプロ式の圧縮機構を構成している。
電動要素13は、フレーム7の下方に固定される。この電動要素13は、インバータ駆動回路(図示せず)と接続している固定子14と、永久磁石(図示せず)を内蔵して、主軸部9に固定された回転子15を含み構成される。電動要素13はインバータ駆動用の電動要素を構成しており、インバータ駆動回路によって、少なくとも800min-1を含む複数の運転周波数で駆動される。
20は支持手段(コイルばね)である。この支持手段20は、固定子14を介して圧縮要素4を密閉容器1内に弾性的に支持している。
尚、クランクシャフト12の主軸部9には、上下方向で下部の粘性ポンプ16と、連通孔17を介して粘性ポンプ16に連接された主軸部9上部の第二の粘性ポンプ16bが形成されている。この構成により、潤滑油2が主軸受8、ピストン6、シリンダー5等の摺動部に給油されている。
次に、粘性ポンプ16と第二の粘性ポンプ16bの関係について説明する。
粘性ポンプ16は、クランクシャフト12下部に形成された円筒中空部18に、円筒状のスリーブ19が配置されている。更には、スリーブ19の円筒内に固定ピース21が配置されて、固定ピース21は、支持部材22より回転方向、上下方向の遊動を拘束されている。固定ピース21は線材で形成されており、両端が固定子14に取り付けられ、固定ピース21下端に設けられた取り付け孔24に係止している。
スリーブ19は略円筒形で、上下面は開放した形状をなし、比較的高い寸法精度を得易い金属材料で形成されている。
一方、固定ピース21は耐油性を有する低熱伝導性の樹脂材料、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド),PBT(ポリブチレンテレフタレート),PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等から形成される。
この固定ピース14の外周面には、スパイラル溝25が設けられ、スリーブ19との間で潤滑油(オイル)2が流通する粘性ポンプ16を形成している。
なお、主軸受8はフレーム7上部に設けられている。そして、主軸部9の外表面にも、図2に示す如く第二の給油溝30(第二の粘性ポンプ16b)が構成されている。第二の給油溝30は、断面形状が底面と、該底面側に向けて互いに近づく傾斜壁で構成されている。
そして、クランクシャフト12の円筒中空部18内部の第一の粘性ポンプ16で汲み上げられた潤滑油(オイル)2は、連通孔(連通部)17から第二の給油溝30を流れて、主軸受8等を潤滑する。
すなわち、この連通孔(連通部)17は固定ピース21側に設けた第一の給油溝26(粘性ポンプ16)であるスパイラル溝25を上昇する潤滑油(オイル)を、クランクシャフト12の外表面側に設けた第二の給油溝(第二の粘性ポンプ16b)30側に移す働きをする。
次に、図2、図3において、粘性ポンプ16の構成について説明する。クランクシャフト12の円筒中空部18下部に位置するスリーブ19は、円筒中空部18への圧入により取り付けられている。この圧入代は、一例として5mm程度である。
27は異物捕集部である。この異物捕集部27は、中空円筒部18内周であって、固定ピース21に設けたスパイラル溝25の途中の高さに位置し、スパイラル溝25を通して給油される潤滑油中の異物を捕集する。換言すると、スリーブ19上端より上方であって、スパイラル溝25の一部に対応する高さ位置に異物捕集部27を設けている。
スパイラル溝25中を上昇する潤滑油2及び異物は、クランクシャフト12の回転の途中で異物捕集部27に捕集される構造である。通常、潤滑油中に入った異物の重量は潤滑油に比較して重いため、遠心力が強く働きスリーブ19に内接しながら上昇して、上昇の途中で異物捕集部27に入る構造である。この異物捕集部27に入る異物は、ここに留め置かれるため、潤滑油2は摺動部に送られる前に異物が取り除かれる。
クランクシャフト12には、円筒中空部18の上部に連通して更に上方に、ガス抜き孔29が形成されている。このガス抜き孔29によって、潤滑油2とガスが分離されて、ガスと分離された潤滑油2が摺動部に送られる。
また、第二の給油溝30を上昇した潤滑油(オイル)2は、第二の給油溝30の上端部と連通する給油孔28を介して、圧縮要素4上部に吹き出され、ピストン6、シリンダー5等の摺動部を潤滑及び冷却する。
次に、図4、図5をもって、スリーブ19、固定ピース21の組み合わせ寸法について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るスリーブの熱膨張の検討結果を示す表図である。図5は、本発明の実施形態に係る固定ピースの熱膨張の検討結果を示す表図である。
クランクシャフト12に焼き嵌め又は圧入等により取り付けられたスリーブ19は、比較的熱変形の少ない金属等で形成されているが、固定ピース21は樹脂材料、例えばPPS,PBT,PKEK等で金型成形する。
尚、固定ピース21を金型成形した場合、割り型の合わせ方によっては、スパイラル溝25部にバリができることがある。バリは、潤滑油の流れの障害となるため、製作法或いは割型の合わせ位置を工夫したり、仕上げ加工したりすることで、スパイラル溝25にバリが出ないようにする。
このため、スリーブ19及び固定ピース21の両者を組み合わせて粘性ポンプを構成する場合、熱膨張を考慮した寸法関係が必要となる。
そこで、両者が冷蔵庫の運転時、どの程度形状変化するかを検討した。検討に当たり、圧縮機内に組み込まれたスリーブ19及び固定ピース21は、圧縮機の運転時に150℃まで温度上昇するものとした。また、スリーブ19の外径は12.10mm、固定ピースの内径は11.78mmと設定した。
なお、スリーブ19と固定ピース21間には、直径のクリアランスが0.2mmとなるように設定した。これは、組み立て公差、真直度、同軸度、及び形状変化等を考慮したものである。
特に、150℃の熱膨張を考慮すると、スリーブ19と固定ピース21間には直径のクリアランスで0.2mm以上が必要となる。これに伴い、スリーブ19及び固定ピース21を図4、図5の如く設定した。
一例として、スリーブ19は150℃になると0.01mm寸法変化するので、公差最小径12.07mmだった場合、150℃時に12.08mmとなる。
従って、0.2mmの直径のクリアランスを確保するために、固定ピース21を150℃で11.88mmの寸法とする必要がある。この必要寸法を考慮した公差最大直径は、図5に示す如く11.83mmとなる。
次に、スリーブ19及び固定ピース21による粘性ポンプ構造について、図3及び図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施形態に係るスパイラルの溝の詳細構造を説明する説明図である。
まず図3において、スリーブ19と固定ピース21間には、直径のクリアランスで0.2mm(半径で0.1mm)以上の隙間(図3のC寸法)を予め設けておく必要がある。
図3において、31はスリーブ19と固定ピース21の間のC寸法で形成された隙間空間であって、スパイラル溝25の一部の高さ範囲(図3中の斜線部)である。第一の給油溝26の通路断面積は、スパイラル溝25深さ(固定ピース21外径からスパイラル溝25底面までの径方向の深さ寸法)による断面積Aiと、隙間空間31による断面積Aiiを加えたものである。
次に、図6において、スリーブ19と固定ピース21との関係を説明する。
図中Pはピッチを表す。このピッチPを小さくする方が、単位時間当たりの給油量を増すことができる。換言すると、スパイラル溝25の径方向に対する傾斜角度が緩やかな方が、単位時間当たりの給油量を増やすことができる。
次に、Iはスパイラル溝25の幅を表す。このスパイラル溝25の幅Iは、大きい方が通路断面積は増えるので、給油量を増やすことができる。
また、σはスパイラル溝の深さ(固定ピース21外径からスパイラル溝25底面に至る径方向の深さ)を表す。このスパイラル溝25の深さσは、大きい方が通路断面積は増えるので、給油量が増える。なお、σを大きくし過ぎると、ン繊細ポンプ作用が低下するため好ましくない。
また、hはシール部23のシール幅を表す。シール部23は、固定ピース21の上下に位置するスパイラル溝25の間に形成されて、上下に位置するスパイラル溝25間での潤滑油2のショートサーキットを防ぐ。
このシール幅hは、小さ過ぎても、大き過ぎても給油量が落ち込む。すなわち、小さ過ぎると、上下に位置するスパイラル溝25間が連通状態となり、粘性ポンプ作用がなくなる。大き過ぎると、給油量確保のために必要な数のスパイラル溝25が形成できなくなる為である。そこで、本実施形態においては、このシール幅hは略3mmとした。
次に、固定ピースのピッチP、スパイラルの幅I、シール幅h、スパイラル溝の深さσ、及び溝形状について説明する。これらを変更した固定ピースの仕様による実機運転試験を行った結果を、図7に示す。
図7は、本発明の実施形態に係る固定ピースの熱膨張の検討結果を示す表図である。
なお、図7に示す結果の試験条件として、スリーブ19と固定ピース21における、熱膨張後の直径のクリアランスが0.2mm以上、初期の直径のクリアランスは0.4mm以下の状態で行ったものである。更に、仕様A,B,C,D,Eの固定ピースを適用した圧縮機を冷蔵庫に組み込み、冷蔵庫を低速(800回/分)で運転し、給油部(摺動部)への給油が満足しているかにより評価した。
直径のクリアランスの下限値である0.2mmは、図4、図5に示す寸法変化量でも述べている。なお、0.4mmの上限値は、実機試験の結果から定めたものである。すなわち、縦軸に給油量、横軸に圧縮機の回転数(500〜4000min-1)としたグラフから、直径のクリアランスを0.2〜0.9mmの間のいずれかの所定値の仕様の固定ピースを作成して、各仕様の固定ピースを搭載した実機試験による結果から定めたものである。
この試験の結果、クリアランス0.2〜0.4mmのものであると、回転数800min-1の給油量を満足するが、0.5〜0.9mmのものであると給油量を満足しないことが分かった。
これは、図3、図6に示すスパイラル溝25でないシール部23(シール幅h)とスリーブ19内壁との間の寸法が大きくなり過ぎて、上下のスパイラル溝25間のシールが不十分となる為である。そこで、直径のクリアランスを0.4mmとしている。
この試験の結果は図7に示す通りである。すなわち、仕様A,B,Dは、全体的に給油量が不足していることが分かった。
仕様AはピッチPを小さくし、スパイラル溝25の全長を長くしたものであるが、シール幅hを小さくした為、上下のスパイラル溝25間のシールが確保されず、給油量が確保できなかったためである。
仕様Bは、シール幅hを取り過ぎた為、第一の給油溝26となるスパイラル溝25の幅Iが小さくなり、通路断面積が確保できず、給油量が不足してしまった。
仕様Dは、ピッチPを大きく取り過ぎた為、給油量が不足してしまった。
一方、仕様C,Eについては、冷蔵庫の低速(800min-1)運転時であっても、給油部(摺動部)への給油を満足していることが分かった。
なお、仕様Eは側壁がスパイラル溝25の底面に向けて互いに近づく傾斜形状であるのに対して、仕様Cは側壁が略平行の矩形である。このことにより、生産性を考慮した場合は、仕様Cを採用することがよい。
これにより、レシプロ式圧縮機(一例としてクランクシャフト12外径が115mmから20mm)において、スリーブ19と固定ピース21間の直径のクリアランスを0.2mm以上0.4mm以下とすることが粘性ポンプ作用を圧縮機の低速域で発揮するために適している。
また、固定ピース21に設けるスパイラル溝25の断面溝形状を、底面と該底面側に向けて互いに近づく傾斜壁で構成すると、スパイラル溝25の成形性、加工性が向上する。
また、スリーブ19と固定ピース21間に構成される第一の給油溝26は、ピッチP、スパイラルの幅I、シール幅h、及びスパイラル溝25の深さσを、図7の仕様C、Eの如く形成すればよい。
本発明は以上説明した如き構成を有するものであるから、次の効果が得られるものである。
すなわち、主軸12と、主軸12下部の円筒中空部18に位置して主軸12の回転に伴い回転する円筒のスリーブ19と、スリーブ19の円筒内であって第一の給油溝26を構成するスパイラル溝25を有する固定ピース21と、を備え、スリーブ19と固定ピース21との間は直径で0.2mm以上0.4mm以下のクリアランスを形成し、固定ピース21の上端はスリーブ19の上端よりも上方に位置し、主軸12は、スパイラル溝25の上端まで汲み上げられた潤滑油2を円筒中空部18から外部に移送する連通部17と、連通部17から主軸12外周の上部に設けた第二の給油溝30と、スリーブ19上端より上方であってスパイラル溝25の一部に対応する高さ位置に異物捕集部27と、を有する。
これにより、潤滑油2は摺動部に送られる前に物捕集部27で異物が取り除かれるため、低速運転時でも安定した給油性能を得ることができる。
また、スパイラル溝25の断面形状は、底面と該底面側に向けて互いに近づく傾斜壁で構成する。
これにより、スパイラル溝25の給油能力を担保した状態で、成形性及び加工性が向上する。
また、上記いずれかの密閉型圧縮機を備えた冷蔵庫とする。これにより、低速運転時(一例としておよそ800min-1)でも給油量を確保でき、信頼性の高い省電力運転が可能な冷蔵庫が得られるものである。
1 密閉容器
2 潤滑油(オイル)
3 密閉空間
4 圧縮要素
5 シリンダー
6 ピストン
7 フレーム
8 主軸受
9 主軸部
10 偏芯部
11 コンロッド
12 クランクシャフト(主軸)
13 電動要素
14 固定子
15 回転子
16 粘性ポンプ 16b 第二の粘性ポンプ
17 連通孔(連通部)
18 円筒中空部
19 スリーブ
20 支持手段(コイルばね)
21 固定ピース
22 支持部材
23 シール部
24 取り付け孔
25 スパイラル溝
26 第一の給油溝
27 異物捕集部
28 給油孔
29 ガス抜き孔
30 第二の給油溝
31 隙間空間

Claims (3)

  1. 主軸と、
    該主軸下部の円筒中空部に位置して該主軸の回転に伴い回転する円筒のスリーブと、
    該スリーブの前記円筒内であって第一の給油溝を構成するスパイラル溝を有する固定ピースと、を備え、
    前記スリーブと前記固定ピースとの間は直径で0.2mm以上0.4mm以下のクリアランスを形成し、
    前記固定ピースの上端は前記スリーブの上端よりも上方に位置し、
    前記主軸は、
    前記スパイラル溝の上端まで汲み上げられた潤滑油を前記円筒中空部から外部に移送する連通部と、
    該連通部から該主軸外周の上部に設けた第二の給油溝と、
    前記スリーブ上端より上方であって前記スパイラル溝の一部と同じ高さ位置の前記中空円筒部の内周に設けた異物捕集部と、
    を有することを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 主軸と、
    該主軸下部の円筒中空部に位置して該主軸の回転に伴い回転する円筒のスリーブと、
    該スリーブの前記円筒内であって第一の給油溝を構成するスパイラル溝を有する固定ピースと、を備え、
    前記スリーブと前記固定ピースとの間は直径で0.2mm以上0.4mm以下のクリアランスを形成し、
    前記固定ピースの上端は前記スリーブの上端よりも上方に位置し、
    前記主軸は、
    前記スパイラル溝の上端まで汲み上げられた潤滑油を前記円筒中空部から外部に移送する連通部と、
    該連通部から該主軸外周の上部に設けた第二の給油溝と、
    前記スパイラル溝中を、遠心力によって前記スリーブに内接しながら上昇する異物を捕集して留め置く異物捕集部と、
    を有することを特徴とする密閉型圧縮機。
  3. 前記異物捕集部は、前記中空円筒部の内周面に設けられた溝部を有し、
    該溝部は、
    前記スリーブの上端より上方であって、前記スパイラル溝の一部と同じ高さ位置に設けられて径方向外側に向けて延在する上側溝部と、
    前記中空円筒部の内周面及び前記スリーブの外側面によって径方向を囲まれ、前記上側溝部の下方に位置する領域である下側溝部と、を有することを特徴とする、請求項1又は2記載の密閉型圧縮機を備えた冷蔵庫。
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