JP6101138B2 - バッテリターミナル一体型電流センサ - Google Patents

バッテリターミナル一体型電流センサ Download PDF

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Description

本発明は、バッテリターミナル一体型電流センサに関する。
従来より、バッテリからワイヤハーネスに流れる電流の大きさを検出するための電流センサがバッテリターミナルに組み付けられた構造が、例えば特許文献1で提案されている。
具体的に、特許文献1では、電流センサはセンサ部が開口したスリットを有すると共に、このスリットにはワイヤハーネスに接続された板状のハーネス側端子が差し込まれる。そして、ハーネス側端子とバッテリターミナルとがボルトで共締めされる構造が提案されている。
特開2002−141054号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ハーネス側端子とバッテリターミナルとがボルトで共締めされることに伴って、バッテリターミナルの長手方向とハーネス側端子の長手方向とが必ず平行になるように両者が組み付けられる。また、ハーネス側端子が電流センサのスリットに差し込まれているので、バッテリターミナルに対する電流センサの向きも決まってしまう。このため、バッテリターミナルに対する電流センサの組み付けの自由度が限定されているという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、バッテリターミナルの接続対象毎に電流センサの組み付けの自由度を向上させることができるバッテリターミナル一体型電流センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、貫通孔(25)を有するケース(21)と、中空筒状であると共に貫通孔(25)に固定された導電性のカラー(24)と、ケース(21)に収容されていると共に貫通孔(25)を囲むように配置されたコア(22)と、を有する電流センサ(20)を備えている。
また、一端側がバッテリに接続される連結部(12)と、連結部(12)の他端側において当該連結部(12)の一面(13)から突出するように設けられたバスバー接続用のスタッドボルト(14)と、を有するバッテリターミナル(10)を備えている。
そして、スタッドボルト(14)がカラー(24)の中空部分を貫通した状態で当該スタッドボルト(14)にナット(40)が締め付けられることにより電流センサ(20)がバッテリターミナル(10)に装着されるようになっている。
さらに、電流センサ(20)は、カラー(24)に電流が流れることによってコア(22)に発生する磁束の大きさに基づいて当該電流の大きさを検出するように構成されており、以下の点を特徴としている。
すなわち、バッテリターミナル(10)の連結部(12)は、スタッドボルト(14)の中心軸を中心に回動する電流センサ(20)の位置を、連結部(12)の長手方向を基準とした所定の角度で固定するための第1引っ掛け部(16)を有している。
また、電流センサ(20)のケース(21)は、第1引っ掛け部(16)に引っ掛かることにより、スタッドボルト(14)の中心軸を中心とした電流センサ(20)の回動を禁止する第2引っ掛け部(28)を有している。第1引っ掛け部(16)は、連結部(12)の長手方向を基準とした角度に応じて複数設けられており、第2引っ掛け部(28)は、複数の第1引っ掛け部(16)のうちのいずれかに引っ掛けられることにより、予め設定された角度のいずれかの角度で電流センサ(20)をバッテリターミナル(10)に固定することを特徴とする。
これによると、バッテリターミナル(10)の連結部(12)の第1引っ掛け部(16)と電流センサ(20)のケース(21)の第2引っ掛け部(28)とが互いに引っ掛かることで電流センサ(20)の回動が禁止される。このため、第1引っ掛け部(16)の位置に応じてバッテリターミナル(10)に対する電流センサ(20)の組み付けの自由度を向上させることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る電流センサを含んだ組付図である。 バッテリターミナル、電流センサ、バスバー、及びナットの分解図である。 バッテリターミナルを一面側から見た平面図である。 (a)は電流センサのケースとコアとの分解図であり、(b)はケースにコアを収容した模式図である。 (a)はバッテリターミナルに電流センサを組み付けたときに連結部の一面に平行な方向において当該連結部の長手方向に対して垂直な方向から見た図であり、(b)は電流センサのコネクタ部側を見た図である。 バッテリターミナルに対して電流センサの組み付け角度を変化させたときにバッテリターミナルの他面側から見た平面図である。 バッテリターミナルに対して電流センサの組み付け角度を変化させたときに電流センサ側から見た平面図である。 電流センサを含んだ組み付け構造の平面図である。 図8のIX−IX断面図である。 図8のX−X断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図を参照して説明する。図1に示されるように、バッテリターミナル10、電流センサ20、及びバスバー30が、ナット40によるねじ締めによって組み合わされている。
バッテリターミナル10は、例えば図示しないバッテリの正端子に組み付けられる接続部品である。バッテリターミナル10は、電気抵抗の小さな黄銅等の銅合金板材が金型により成形されて構成されている。具体的には、バッテリターミナル10は、図2に示されるように、バッテリの正端子に取付けられる内周が環状の固定部11と、この固定部11から突出するように一体に設けられた板状の連結部12と、この連結部12の一面13から突出するように設けられたスタッドボルト14と、を有している。
固定部11は、ナット15が締められることで径が小さくなることによりバッテリの正端子に強固に固定される。スタッドボルト14は、バスバー30に電流を流すためのバスバー接続用の導電部材である。また、スタッドボルト14は、少なくともその先端がねじ切りされており、ナット40が締められるようになっている。
連結部12は、一端側に固定部11が設けられていると共に、他端側に一面13から突出したスタッドボルト14が設けられている。また、図3に示されるように、連結部12は他端側に第1引っ掛け部16を有している。この第1引っ掛け部16は、電流センサ20がスタッドボルト14に組み付けられる際に、スタッドボルト14の中心軸を中心に回動する電流センサ20の位置を、連結部12の長手方向を基準とした所定の角度で固定するための位置決め手段である。
第1引っ掛け部16は連結部12の長手方向を基準とした角度に応じて複数設けられている。本実施形態では、第1引っ掛け部16は、連結部12の他端側の端部において、当該連結部12の長手方向を0°とすると、−45°と0°と+45°の3方向にそれぞれ突出した部分である。すなわち、3つの第1引っ掛け部16が連結部12に設けられている。言い換えると、連結部12の他端側の端部に当該連結部12の長手方向を中心として所定の角度に複数の溝17が設けられていることにより、隣同士の溝17に挟まれた部分が第1引っ掛け部16としてそれぞれ機能する。
電流センサ20は、バッテリからバッテリターミナル10を介してバスバー30に流れる電流の大きさを検出するように構成されたセンサである。このような電流センサ20は、図4(a)に示されるように、ケース21と、コア22と、回路部23と、カラー24と、を備えて構成されている。
ケース21は、電流センサ20の外観をなすものであり、樹脂材料が成形されたものである。また、ケース21は、貫通孔25と、コア22や回路部23が収容される収容部26と、回路部23と外部とを電気的に接続するためのコネクタ部27と、を有している。収容部26は、貫通孔25の周囲に設けられている。また、コネクタ部27には、図示しない電流検出装置と接続されたケーブルのコネクタが接続される。
さらに、図4(a)及び図4(b)に示されるように、ケース21は、当該ケース21のうちバッテリターミナル10の一面13に向かい合う壁面21aに第2引っ掛け部28を有している。この第2引っ掛け部28は、電流センサ20がスタッドボルト14に組み付けられる際に、バッテリターミナル10の第1引っ掛け部16に引っ掛かることにより、スタッドボルト14の中心軸を中心とした電流センサ20の回動を禁止するための回動禁止手段である。
第2引っ掛け部28は、ケース21の壁面21aから突出した2つの突起部として構成されている。このような第2引っ掛け部28は、図5(a)に示されるように、電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられたときに連結部12のいずれかの溝17に配置される。
上述のように、第1引っ掛け部16は複数設けられているので、第2引っ掛け部28は複数の第1引っ掛け部16のうちのいずれかに引っ掛けられることとなる。例えば、図5(b)に示されるように、2つの突起部である第2引っ掛け部28が、連結部12の長手方向に位置する第1引っ掛け部16を挟むように配置される。これにより、第2引っ掛け部28の一方の突起部でスタッドボルト14の中心軸を中心とした電流センサ20の一方向の回転が禁止され、第2引っ掛け部28の他方の突起部で電流センサ20の他方向の回転が禁止される。
さらに、第2引っ掛け部28は、電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられたときに、連結部12の一面13とは反対側の他面18から突出するようにケース21に設けられている。これにより、第2引っ掛け部28が第1引っ掛け部16に確実に引っ掛かるので、バッテリターミナル10に対して電流センサ20を確実に固定することができる。
コア22は、当該コア22の中空部分を貫通するように測定対象の電流が流れることによって当該コア22に磁束を発生させる部品である。コア22は、例えば1枚の板材が環状に曲げられると共に、板材の両端が一定の磁気ギャップ29を介して対向配置されて構成されている。このようなコア22は、図4(b)に示されるように、ケース21の収容部26に収容されている。
回路部23は、コア22に発生する磁束の大きさを検出するための図示しないホールICや、ホールICからの信号を処理するための図示しない回路チップ等が実装されたものである。ホールICは、コア22の磁気ギャップ29に配置されている。
コア22及び回路部23は、図4(b)に示されるように、ケース21の収容部26に収容された状態で当該収容部26に充填されたウレタン等の図示しない充填剤によって封止されている。なお、収容部26に充填された充填剤の表面がケース21の壁面21aの一部となる。
カラー24は、中空円筒状であると共に、貫通孔25に配置された純銅等の導電性の部品である。また、カラー24は、ケース21の貫通孔25に圧入固定されている。本実施形態では、カラー24は貫通孔25の軸方向の長さよりも長く形成されている。したがって、カラー24の両端部は貫通孔25から突出している。
バスバー30は、バッテリターミナル10と他の電気機器とを接続するための板状の接続部品である。バスバー30は、一端側に貫通した孔部31を有している。孔部31にはナット15が差し込まれる。また、バスバー30は、他端側に図示しないワイヤハーネス等が接続される。
ナット40は、スタッドボルト14に電流センサ20及びバスバー30が差し込まれた状態でスタッドボルト14の先端に組み付けられる締結部品である。
次に、上記構成のバッテリターミナル10、電流センサ20、及びバスバー30の組み付け構造について説明する。まず、電流センサ20のカラー24にバッテリターミナル10のスタッドボルト14が差し込まれる。このとき、電流センサ20は、スタッドボルト14の軸を中心軸として回動可能になっている。したがって、電流センサ20がバッテリターミナル10に対して所望の位置に配置されるように電流センサ20のカラー24がスタッドボルト14に差し込まれる。
具体的には、上述のように、バッテリターミナル10の連結部12には3方向に突出した3つの第1引っ掛け部16が設けられているので、図6及び図7に示されるように、5つの組み付けパターンがある。なお、図6は電流センサ20の位置を固定したときのバッテリターミナル10の回転位置の変化を示しており、図7はバッテリターミナル10の位置を固定したときの電流センサ20の回転位置の変化を示している。
図6(a)では、電流センサ20の第2引っ掛け部28のうちの一方の突起部が、+45°の方向に突出した第1引っ掛け部16に引っ掛かるように、電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられている。これによると、第2引っ掛け部28の一方の突起部が第1引っ掛け部16に引っ掛かるので、電流センサ20の一方向の回転が禁止される。つまり、図6(a)において時計回りの方向に電流センサ20の回転が禁止される。また、第2引っ掛け部28の他方の突起部が連結部12に引っ掛かるので、電流センサ20の他方向の回転が禁止される。つまり、図6(b)において反時計回りの方向に電流センサ20の回転が禁止される。したがって、バッテリターミナル10の連結部12の長手方向と電流センサ20のコネクタ部27の開口方向とが+90°になるように、バッテリターミナル10に対する電流センサ20の位置が固定される。このような位置関係を電流センサ20側から見ると、図7(e)に示される位置関係となる。
また、図6(b)では、電流センサ20の第2引っ掛け部28が+45°の方向に突出した第1引っ掛け部16を挟むように電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられている。これにより、第2引っ掛け部28の両方の突起部が第1引っ掛け部16に引っ掛かるので、電流センサ20の両方向の回転が禁止される。したがって、バッテリターミナル10の連結部12の長手方向と電流センサ20のコネクタ部27の開口方向とが+135°になるように、バッテリターミナル10に対する電流センサ20の位置が固定される。この場合の位置関係を電流センサ20側から見ると、図7(d)となる。
図6(c)では、電流センサ20の第2引っ掛け部28が0°の方向に突出した第1引っ掛け部16を挟むように電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられている。これにより、バッテリターミナル10の連結部12の長手方向と電流センサ20のコネクタ部27の開口方向とが180°すなわち平行になるように、バッテリターミナル10に対する電流センサ20の位置が固定される。この場合の位置関係を電流センサ20側から見ると、図7(c)となる。
そして、図6(d)では、電流センサ20の第2引っ掛け部28が−45°の方向に突出した第1引っ掛け部16を挟むように電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられている。これにより、バッテリターミナル10の連結部12の長手方向と電流センサ20のコネクタ部27の開口方向とが225°になるように、バッテリターミナル10に対する電流センサ20の位置が固定される。この場合の位置関係を電流センサ20側から見ると、図7(b)となる。
さらに、図6(e)では、電流センサ20の第2引っ掛け部28のうちの他方の突起部が、−45°の方向に突出した第1引っ掛け部16に引っ掛かるように、電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられている。これによると、第2引っ掛け部28の一方の突起部が第1引っ掛け部16に引っ掛かるので、電流センサ20の一方向の回転が禁止される。また、第2引っ掛け部28の一方の突起部が連結部12に引っ掛かるので、電流センサ20の他方向の回転が禁止される。したがって、バッテリターミナル10の連結部12の長手方向と電流センサ20のコネクタ部27の開口方向とが+270°になるように、バッテリターミナル10に対する電流センサ20の位置が固定される。このような位置関係を電流センサ20側から見ると、図7(a)に示される位置関係となる。
上記のように、電流センサ20の第2引っ掛け部28がバッテリターミナル10の第1引っ掛け部16に引っ掛かるように電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられる。また、スタッドボルト14の軸を中心軸とした電流センサ20の回転角度が所望の角度となるように、バッテリターミナル10に対して電流センサ20が組み付けられる。
そして、電流センサ20の上にバスバー30が位置するように、スタッドボルト14にバスバー30の孔部31が差し込まれる。これにより、バッテリターミナル10のスタッドボルト14が電流センサ20のカラー24の中空部分及びバスバー30の孔部31を貫通した状態となる。
本実施形態では、例えば、図8に示されるように、バッテリターミナル10の連結部12の長手方向と電流センサ20のコネクタ部27の開口方向とが平行となると共に、当該コネクタ部27の開口方向とバスバー30の長手方向とが垂直になるようにそれぞれの位置が調整されている。
なお、電流センサ20のコネクタ部27の開口方向すなわち信号の取り出し方向とバスバー30の長手方向とが干渉しないように、電流センサ20のコネクタ部27の開口方向とバスバー30の長手方向とは垂直になっている。これは、電流センサ20に設けられたガイドによって電流センサ20に対するバスバー30の向きが固定される。
そして、図9及び図10に示されるように、電流センサ20がバッテリターミナル10の連結部12とバスバー30とで挟まれた状態となっている。具体的には、カラー24の一方の端部がバッテリターミナル10の連結部12に接触すると共に、他方の端部がバスバー30に接触する。この状態でスタッドボルト14にナット40が締め付けられる。これにより、図1に示されるように、電流センサ20がバスバー30と共にバッテリターミナル10に装着された構造となる。また、図10に示されるように、電流センサ20のコア22がスタッドボルト14を囲むように配置されている。
なお、図2、図5、図9、及び図10の各図では、スタッドボルト14やナット40の各ねじ切り部分を省略している。実際には、スタッドボルト14が雄ねじ、ナット40が雌ねじになっている。
次に、電流センサ20の電流検出方法について説明する。上記のように電流センサ20がバッテリターミナル10に組み付けられた状態でバッテリからバッテリターミナル10及びバスバー30を通じて電気機器に電流が流れる。このとき、バッテリターミナル10とバスバー30とを接続するスタッドボルト14及びカラー24を通じて電流が流れるが、カラー24の抵抗はスタッドボルト14よりも小さいことから、主にカラー24を通じて電流が流れる。
そして、カラー24に電流が流れることによって当該電流の大きさに対応した磁束がコア22に発生する。この磁束がホールICによって検出される。また、回路部23ではホールICによって検出された磁束の大きさに対応した信号が処理される。こうして、電流の大きさが検出される。電流センサ20で検出された電流の大きさに対応した信号は、コネクタ部27を介して外部に出力される。
以上説明したように、本実施形態では、バッテリターミナル10の第1引っ掛け部16と電流センサ20の第2引っ掛け部28とが互いに引っ掛かることにより第1引っ掛け部16及び第2引っ掛け部28が回り止めとなって機能することが特徴となっている。これによりバッテリターミナル10に対する電流センサ20の回動を禁止することができる。したがって、第1引っ掛け部16の位置に応じて電流センサ20を所望の位置に固定できるので、バッテリターミナル10に対する電流センサ20の組み付けの自由度を向上させることができる。
また、本実施形態では、バッテリターミナル10の第1引っ掛け部16は、連結部12の長手方向を基準とした角度に応じて複数設けられているので、第2引っ掛け部28は複数の第1引っ掛け部16のうちのいずれかに引っ掛けられることとなる。このため、予め設定された角度のいずれかの角度で電流センサ20をバッテリターミナル10に固定することができる。
すなわち、バッテリターミナル10が固定されるバッテリや設置環境等に応じて専用のバッテリターミナル10を設計する必要がない。また、バッテリターミナル10に対する電流センサ20の回転位置を規定するための別部品も不要となる。もちろん、別部品を用意するための設計や、別部品を管理するための管理工数も無くなるというメリットがある。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された電流センサ20の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、カラー24の両端部はケースの表面と同一面に位置していても良い。これにより、ケース21に対してバッテリターミナル10及びバスバー30が押さえつけられても、ケース21が潰されることはない。
また、バッテリターミナル10に接続されるバッテリの種類は様々であるが、バッテリターミナル10は例えば車載バッテリに接続されるものでも良い。
さらに、バッテリターミナル10の第1引っ掛け部16の形状や電流センサ20の第2引っ掛け部28の形状は一例である。したがって、お互いが引っ掛かることによってバッテリターミナル10に対して電流センサ20の位置が固定できる形状であれば他の形状でも良い。例えば、第1引っ掛け部16は連結部12に設けられた貫通孔であり、第2引っ掛け部28はこの貫通孔25にはめ込まれる突起部であっても良い。もちろん、この逆の関係でも良い。
10 バッテリターミナル
12 連結部
13 連結部の一面
14 スタッドボルト
16 第1引っ掛け部
20 電流センサ
21 ケース
22 コア
24 カラー
25 貫通孔
28 第2引っ掛け部
40 ナット

Claims (2)

  1. 貫通孔(25)を有するケース(21)と、中空筒状であると共に前記貫通孔(25)に固定された導電性のカラー(24)と、前記ケース(21)に収容されていると共に前記貫通孔(25)を囲むように配置されたコア(22)と、を有する電流センサ(20)と、
    一端側がバッテリに接続される連結部(12)と、前記連結部(12)の他端側において当該連結部(12)の一面(13)から突出するように設けられたバスバー接続用のスタッドボルト(14)と、を有するバッテリターミナル(10)と、
    を備え、
    前記スタッドボルト(14)が前記カラー(24)の中空部分を貫通した状態で当該スタッドボルト(14)にナット(40)が締め付けられることにより前記電流センサ(20)が前記バッテリターミナル(10)に装着されるようになっており、
    さらに、前記カラー(24)に電流が流れることによって前記コア(22)に発生する磁束の大きさに基づいて当該電流の大きさを検出するように構成されたバッテリターミナル付き電流センサであって、
    前記バッテリターミナル(10)の連結部(12)は、前記スタッドボルト(14)の中心軸を中心に回動する前記電流センサ(20)の位置を、前記連結部(12)の長手方向を基準とした所定の角度で固定するための第1引っ掛け部(16)を有し、
    前記電流センサ(20)のケース(21)は、前記第1引っ掛け部(16)に引っ掛かることにより、前記スタッドボルト(14)の中心軸を中心とした前記電流センサ(20)の回動を禁止する第2引っ掛け部(28)を有し
    前記第1引っ掛け部(16)は、前記連結部(12)の長手方向を基準とした角度に応じて複数設けられており、
    前記第2引っ掛け部(28)は、前記複数の第1引っ掛け部(16)のうちのいずれかに引っ掛けられることにより、予め設定された角度のいずれかの角度で前記電流センサ(20)を前記バッテリターミナル(10)に固定することを特徴とするバッテリターミナル付き電流センサ。
  2. 前記第2引っ掛け部(28)は、前記電流センサ(20)が前記バッテリターミナル(10)に組み付けられたときに、前記連結部(12)の一面(13)とは反対側の他面(18)から突出するように前記ケース(21)に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバッテリターミナル付き電流センサ。
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