JP6100548B2 - 固形粉末化粧料用中皿 - Google Patents

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本発明は、一種類ないし複数種類の固形粉末化粧料を収納するための中皿に関し、更に詳細には、収納部の底面に特定の凸条を設け、該凸条等により凹部を形成することにより中皿と化粧料の係合保持力を高め、化粧料の耐衝撃性を向上することができる固形粉末化粧料用中皿に関する。
従来、ファンデーションやアイシャドウ、チークカラーなどの固形粉末化粧料を化粧料用中皿に充填収納する場合、落下等により外部から中皿に対して衝撃や振動が加わると、中皿に充填された化粧料にひび割れが生じたり、あるいは、中皿から脱落する場合があった。
そこで、かかる外部からの衝撃による破損・脱落を防ぐべく、特許文献1、2では、中皿の底面や内面全域に凹凸部を形成し、かかる凹凸部のアンカー効果により中皿と化粧料との係合保持力を高めたものが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されたものは、格子状の突条部により正方形に区切られた凹部を底面に複数並設するというものであり、また、特許文献2のものは、円形もしくは正方形の凹部を中皿の内面全域に複数並設するというものである。しかしながら、これらのものは、正方形や円形に形成されたひとつの凹部が隣接する凹部から分離されており、連続性を持たずにひとつずつ独立した領域とされているため、凹部内に充填された化粧料の下層域における横方向の連続性が寸断され、ひいては、化粧料の下層域と凹部の上方に充填される化粧料上層域との間でも縦方向(厚さ方向)の連続性が寸断されるおそれがあった。そして、化粧料内部においてその連続性が寸断されると、化粧料の一体性が損なわれ、中皿と化粧料との係合保持力が十分に得られない場合があった。
実用新案登録第3136232号 実開平1−175708号
そこで本発明は、従来の中皿のかかる欠点を克服し、収納部の底面に平面視で所定の振幅を有する波状に形成された凸条を設けることにより、化粧料と中皿との係合保持力および化粧料の一体性を高め、耐衝撃性をより向上することができる固形粉末化粧料用中皿の提供をその課題とするものである。
本発明は、上記課題を解決するものであり、有底皿状に形成された固形粉末化粧料用中皿であって、その収納部内の底部表面には平面視で所定の振幅を有する波状に形成された凸条を設けたことを特徴とする固形粉末化粧料用中皿である。
本発明にかかる固形粉末化粧料用中皿は、収納部内に所定の振幅を有する波状に形成された凸条を設けることにより中皿との係合保持力を強化するとともに、容器内の化粧料の一体性、とりわけ化粧料の下層域における連続性を極力維持し、外部からの耐衝撃性を向上することができる。
(a)本発明の多色型固形粉末化粧料用中皿の平面図、(b)同A−A’断面図、(c)同凸条部分の一部拡大平面図 (a)本発明の多色型固形粉末化粧料用中皿の凸条の一実施態様、(b)本発明の多色型固形粉末化粧料用中皿の凸条の異なる実施態様、(c)本発明の多色型固形粉末化粧料用中皿の凸条の異なる実施態様、(d)本発明の多色型固形粉末化粧料用中皿の凸条の異なる実施態様、(e)本発明の多色型固形粉末化粧料用中皿の凸条の異なる実施態様 (a)実施例1の多色型固形粉末化粧料用中皿(P)の平面図、(b)比較例1の多色型固形粉末化粧料用中皿(Q)の平面図、(c)比較例2の多色型固形粉末化粧料用中皿(R)の平面図、(d)比較例3の多色型固形粉末化粧料用中皿(S)の平面図
以下、本発明の固形粉末化粧料用中皿の実施態様を、スラリー充填型の固形粉末化粧料、即ち、粉末化粧料組成物を油剤や溶剤によりスラリー状にしたものを中皿に注入し、その後この油剤や溶剤を除去することにより固化させるタイプの固形粉末化粧料を例にとり、図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施態様に何ら制約されるものではない。
図1(a)は本発明の多色型固形粉末化粧料用中皿の平面図、図1(b)はそのA−A’断面図である。図中、1は中皿、11は収納部、12は底部、13は周壁、14は凸条、15は凹部、16は凸部、17はスラリー充填孔、18は仕切壁をそれぞれ示す。
図に示すように、本発明の中皿1は、底部12の周縁より立設する周壁13によって内部に化粧料を充填可能な収納部11を形成する有底皿状に形成された容器である。本実施態様では、中皿1は平面視で略正方形に形成されているが、形状はこれに限らず、長方形、矩形、円形、楕円形など種々の形状に形成しても良い。
本実施態様の中皿1は、複数種類の化粧料を収納可能に設けられた中皿の一態様であり、平面視で収納部11内を4つに仕切るための仕切壁18が十字に設けられて4種類の粉末化粧料を収納可能に設けられている。なお、収納される化粧料の種類は本実施態様のように複数に限らず、収納部11内に仕切壁を設けず1種類の化粧料のみを収納可能としたものであってもよい。また、仕切壁は直線状、曲線状、あるいはそれらの組み合わせからなるものとしてもよく、仕切壁の配置による各種化粧料の配置も特に制限はない。さらに、上記の仕切壁を設けることなく、種類の異なる複数の化粧料を直接隣接させて充填するタイプの中皿であってもよい。
本実施態様の中皿1への化粧料の充填方法としては、収納部11の底部12に貫通形成された4箇所のスラリー充填孔17から収納部11内へ、それぞれの種類の粉末化粧料組成物を油剤や溶剤によりスラリー状にしたものを注入する方法により充填可能である。また、中皿1内への化粧料の充填方法はかかる中皿底面からのスラリー充填に限らず、上部の中皿開口側からの充填でも良く、溶剤等を用いないプレス充填など、スラリー充填以外の公知の充填方法を採用することができる。ただし、スラリー充填の場合、底面の凹凸構造の隅々まで化粧料組成物を行きわたらせ、凹凸構造による耐衝撃性をより有効に得ることができるので、好ましい。
図1に示すように、中皿1の底部12の表面には平面視で、45°の角度で傾斜した仮想の軸線Xに対し、一定の振幅W1を有する頂角90°の三角波状に形成された凸条14が延伸して設けられている。かかるひとつの凸条14には、同様の三角波状に形成された凸条14が並行して設けられており、並設された複数の凸条14の間には、平面視で一定の幅と連続性を有する凹部15が区画形成されている。また、中皿1の底部12であって、周壁13や仕切壁18との境界部分には凸部16が形成されている。
本態様における凸条14は、図2(a)に示すいわゆる非正弦波の三角波状に形成されているが、この凸条14は必ずしも本態様のように直線のみから構成される波線でなくても良い。例えば、図2(b)に示す正弦波のように、曲線のみから構成される波線としても良く、あるいは直線と曲線の組み合わせからなる波線としても良い。また、図2(c)矩形波状、(d)のこぎり波状、(e)階段波状等としても良い。さらに、これらの波状はその振幅を必ずしも規則的に揃える必要はなく、振幅が途中で変化するような不規則なものとしてもよい。ただし、振幅および周期が一定である規則的な波状であれば、中皿内において均一な耐衝撃性を得ることができ、より好ましい。
なお、凸条14が形成する波は、その一部に第1の直線要素または第1の接線を形成する曲線要素を含み、かつ、他の部位にこれらと直交する第2の直線要素または第2の接線を形成する曲線要素を含むことが好ましい。即ち、図2の(a)、(c)および(e)で示される波線はいずれも互いに直角である2種の直線要素から形成されており、これによって中皿1の底部12と平行な二次元平面内において何れの方向から衝撃を受けても、衝撃の方向に依存しない均一な耐衝撃性を得ることができる。また、図2(b)においても正弦波中の2箇所より形成される接線Yと接線Zとの角度θが90°で直交しており、凸条14がこのような2接線を形成する2つの曲線要素を含むことにより、図2(a)や図2(c)、(e)と同様に中皿1へ何れの方向から衝撃を受けても均一な耐衝撃性を得ることができる。
また、図1の態様は凸条14を構成する各辺部が周壁13の上下辺もしくは左右辺のいずれかと並行して設けられている。このように、凸条14の少なくともその一部に周壁13の各辺部と並行する辺部を有することにより、中皿への横方向(周壁13の各辺部)から衝撃を効果的に吸収するため好ましい。また、凸条14の延伸方向(軸線Xの方向)は、図1のように収納部11の周壁13に対して斜めに延伸するように形成しても良いが、周壁13のいずれかの辺と並行するように設けても良い。例えば、図2(c)の矩形波の凸条の場合、周壁13のいずれかの辺と並行して延伸するように設けると、凸条を構成するいずれかの辺部が周壁13の上下辺もしくは左右辺のいずれかと並行するため、緩衝効果の点で好ましい。なお、隣接する軸線Xは必ずしも互いに平行である必要はないが、中皿1において耐衝撃性を均一に得るためには平行であることが好ましい。また、軸線Xは直線状に限定されず、弧状などの曲線状であっても良い。
凸条14の波線の振幅W1は、本発明の効果を有する範囲内であればその寸法が特に限定されるものではないが、アイシャドウやファンデーション等の固形粉末化粧料の中皿においては、充填スペースの広さが一般に10mm×10mmから45mm×50mm程度の範囲であることから、凸条14の効果を十分に享受するために振幅W1を0.5mm〜10mmの範囲に設定するのが好ましく、より好ましくは0.7mm〜7mm、特に1mm〜5mmが好ましい。この範囲内であれば、凸条14を波状に形成することによる、衝撃の方向に依存しない均一な耐衝撃性を得ることができる。なお、ここで振幅W1とは、波の軸線Xから凸条14の幅の中心線Cまでの最大距離をいう。また、凸条14の幅及び高さについては、化粧料が充填されたときに各凸条が確実に化粧料内に係合し、アンカーの効果を得られる程度に形成されることが好ましく、具体的には、その幅を0.5mm〜4mm、特に0.7mm〜3mmに形成することが好ましい。また、その高さについては、0.1mm〜1.2mmの範囲に形成することが好ましく、より好ましくは0.3mm〜0.8mm、特に0.5mmに形成することが好ましい。
凸条14、または凸条14と凸部16により区画される凹部15の幅は、一定の幅以下に狭くなった場合、凹部内へスラリー状の粉末化粧料組成物がスムーズに充填されず、凹凸構造への確実な係合効果と耐衝撃性を得ることができないおそれがある。とりわけ、一般に10μm〜200μmという大きな長径を有し、板状である光輝性粉体を多く含有する固形粉末化粧料においては、幅の狭すぎる凹部15では上記凹凸構造への係合効果が特に得られにくい。かかる凹部15の幅は、並設された2箇所の凸条14の間隔によって決まるが、少なくとも、2箇所の凸条14について、それぞれの波の包絡線内の領域W2が互いに重ならない程度に間隔を設けることが好ましく、そのようにすれば凹部15内に充填される化粧料の下層域と凹部15の上方に充填される化粧料上層域との間の縦方向(厚さ方向)の連続性が寸断されにくいものとなって、化粧料の一体性をより良好に確保できる。隣接する2箇所の凸条14の前記W2同士の間隔W3は、好ましくは0mm〜15mm程度であり、1mm〜10mmの範囲とすることがより好ましく、特に2mm〜7mmとすることが好ましい。また、凹部15の深さについては、化粧料が充填されたときに各凸条が確実に化粧料内に係合し、いわゆるアンカーの効果を得られる程度の深さであり、かつ、底面の凹凸構造が化粧料の取りやすさに支障にならない程度の深さとして0.1mm〜1.2mmの範囲に形成することが好ましく、より好ましくは0.3mm〜0.8mm、特に0.5mmに形成することが好ましい。
以上の通り、所定の振幅を有する三角波状に形成された凸条を設けることにより、化粧料と中皿1の係合保持力が向上するとともに、この凸条により形成される一定の幅と連続性を有する凹部により化粧料の下層域の連続性が維持されるため、収納部の各辺部方向から加えられる衝撃に対しても、より高い耐衝撃性を発揮する。また、凸条14、凹部15、またはその両方の表面には、シボ加工等による粗面処理を施してもよい。かかる粗面処理により、収納部11と化粧料の接着強度がより向上するため好ましい。
本発明の固形粉末化粧料用中皿の材質としては、高密度または低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド樹脂(ナイロン等)、ポリアセタール樹脂(POM)、アクリル樹脂等の種々の合成樹脂や、アルミニウム、ステンレス等の金属などを適宜使用することができるが、中皿底面の凹凸構造を精度よく設けるためには、合成樹脂製の中皿とすることが好ましい。
(試験例)
本発明の図3のタイプの中皿で、凸条または凹部の形状を変えた下記(ア)の<中皿P>〜<中皿S>と、凹部(凸条)を設けない<中皿T>について、ひとつの中皿に、体質顔料、着色顔料、光輝性顔料、非イオン性界面活性剤および油剤からなる組成で、互いに顔料組成を変えた4種類の粉末化粧料を、(イ)の製法にて充填・成形し、多色型固形粉末化粧料を調製した。その後、これらの各サンプルについて耐衝撃性を落下試験により評価した。
(ア)中皿
<中皿P>(実施例1)
収納部内に三日月状および該三日月の下辺より周壁に延伸する仕切壁を設け、4種類の化粧料を収納可能な中皿を準備し、該収納部底部の左上から右下方向にかけて周壁の左右辺もしくは上下辺と並行する辺を有する三角波状に形成した凸条を複数本並設し、これにより、連続性を有する波状(階段状)の凹部を形成した(図3a)。(凸条の高さ0.5mm、凸条の幅1.0mm、隣接する凸条の間隔(軸線どうしの間隔)6.8mm、(包絡線内領域どうしの間隔)2.6mm、三角波の頂角90°、三角波の振幅1.3mm)
<中皿Q>(比較例1)
実施例と同様の仕切壁を有する4種類の化粧料を収納可能な中皿を準備し、該収納部底部に円形に形成された複数の凹部を等間隔に斜めに連続して並設した(図3b)。(凹部の深さ0.5mm、円形凹部の直径3.75mm、隣接する凹部どうしの最短間隔1.0mm)
<中皿R>(比較例2)
実施例と同様の仕切壁を有する4種類の化粧料を収納可能な中皿を準備し、該収納部底部に長方形に形成された凹部を縦横交互に配置した(図3c)。(凹部の深さ0.5mm、長方形凹部の寸法(代表)7.5mm×3.75mm、隣接する凹部どうしの最短間隔1.0mm)
<中皿S>(比較例3)
実施例と同様の仕切壁を有する4種類の化粧料を収納可能な中皿を準備し、該収納部底部に横方向に延伸する棒状の凸条を複数本並設し、これにより、周壁の上下辺と並行する長方形の凹部を複数並設した(図3d)。(凸条の高さ(凹部の深さ)0.5mm、凸条の幅1.0mm、凸条どうしの間隔3.75mm)
<中皿T>(比較例4)
実施例と同様の仕切壁を有する4種類の化粧料を収納可能な中皿を準備し、該収納部底部に凸条および凹部を設けず平坦とした。
(イ)製法
a.体質顔料、着色顔料および光輝性顔料を高せん断ミキサーで混合する。
b.非イオン性界面活性剤および油剤を均一に加温混合する。
c.aをミキサーで攪拌しながら、bを添加し、均一分散する。
d.cを揮発性の溶剤と混合し、スラリー状とする。
e.<中皿P>〜<中皿S>および<中皿T>の仕切壁で区画された4つの区画内に、中皿底部の充填孔から上記4種類の化粧料dをそれぞれ流し込み、圧縮成形する。その後、乾燥固化して、4色が収納された多色型固形粉末化粧料を得た。
(評価方法)
それぞれ4種類の固形粉末化粧料を充填・収納した<中皿P>〜<中皿S>および<中皿T>の各サンプルから5個ずつを選び、開閉自在な蓋部を有する化粧料容器本体に収納した。次にこれを、蓋部の蝶番から開閉フックに至る方向に対し垂直な、容器のサイド側の側面部を下にして、硬板上へ80cm、90cmの各高さから落下させた。5個のサンプルについて落下による変化(壊れ、剥れ、ひび、片寄り)の有無を調べ、その程度に従って下記判定基準により耐衝撃性を評価した。
◎:5個とも全く変化がない
○:5個のうち1個に変化がある
△:5個のうち2個に変化がある
×:5個のうち3個以上に変化がある
(評価結果)
(中皿) (高さ80cm) (高さ90cm)
<中皿P> ◎ ◎
<中皿Q> ◎ △
<中皿R> ○ △
<中皿S> × △
<中皿T> ○ ×
以上のとおり、<中皿P>については、いずれの高さからの落下に対しても結果は ◎ であり、極めて優れた耐衝撃性を示した。
本発明の固形粉末化粧料用中皿は、ファンデーションやアイシャドウ、チークカラー、あるいはこれらを組み合わせた化粧料など、固形粉末化粧料用の中皿として有効に利用できるものであり、これをコンパクト容器等の外装容器に公知の方法により装着・収納し、製品とすることができる。また、本発明の固形粉末化粧料用中皿の外周を装飾し、強化する、あるいは蓋を装着すること等により、当該中皿自体を容器として製品化することも可能である。
1 … … 中皿
11 … … 収納部
12 … … 底部
13 … … 周壁
14 … … 凸条
15 … … 凹部
16 … … 凸部
17 … … スラリー充填孔
18 … … 仕切壁
C … … 中心線
X … … 軸線
Y … … 接線
Z … … 接線
W1 … … 波線の振幅
W2 … … 波の包絡線内の領域
W3 … … 隣接するW2同士の間隔


Claims (10)

  1. 有底皿状に形成された固形粉末化粧料用中皿であって、その収納部内の底部表面に平面視で所定の振幅を有する波状に形成された凸条を設け、該凸条は所定の間隔をおいて複数並設され、隣接する該凸条の間には平面視で一定の幅を有する凹部が区画形成されていることを特徴とする固形粉末化粧料用中皿。
  2. 前記凸条の波の形状が、その一部に第1の直線要素または第1の接線を形成する曲線要素を含み、かつ、他の部位に第2の直線要素または第2の接線を形成する曲線要素を含み、該第1の直線要素または第1の接線の方向が、該第2の直線要素または第2の接線の方向と直交するものであることを特徴とする請求項1に記載の固形粉末化粧料用中皿。
  3. 前記凸条の波の形状が、振幅および周期が一定なものであることを特徴とする請求項1または2に記載の固形粉末化粧料用中皿。
  4. 前記凸条が中皿の周壁のいずれかの辺と並行する辺部を有する請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料用中皿。
  5. 前記凸条の波は、その振幅が0.5mm〜10mmの範囲に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料用中皿。
  6. 前記凸条は、隣接する凸条との間にそれぞれの波の包絡線内の領域が、互いに重ならないように間隔を設けて形成されたものである請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料用中皿。
  7. 前記凸条の両側には凹部が区画形成されており、該凹部は、その深さが0.1mm〜1.2mmの範囲に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料用中皿。
  8. 前記収納部内には、複数の固形粉末化粧料を仕切るための仕切壁が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料用中皿。
  9. 前記凹部および、または前記凸条の表面には粗面処理が施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料用中皿。
  10. 前記凸条において、その延伸方向を示す軸線Xが収納部の周壁に対して斜め45°に傾斜していることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料用中皿。
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