JP6100383B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連通された二つのチャンバの一方から他方へインフレータガスが流れることを確実に規制できて、チャンバの内圧を適切に保持することが可能な車両用エアバッグ装置に関する。
例えば、特許文献1の「エアバッグ装置」は、前主気室にインフレータからの膨張ガスを供給する連通路に、逆流防止弁を設ける。事故発生時に膨張展開したエアバッグの前主気室に、前席に着座した乗員の頭部が衝突して前主気室内の内圧が上昇したとき、前主気室内の膨張ガスが連通路内に逆流するのを逆流防止弁によって規制し、前主気室内の膨張ガスを確実に前主気室と小開口部を介して連通した前副気室に流入させる。これにより、前主気室内での内圧調整を設計通りに行わせることができるようになっている。
また、特許文献2の「エアバッグ用逆止弁及びエアバッグ装置」は、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、エアバッグにガスを供給するインフレータと、を有し、エアバッグは、複数の膨張室を有し、複数の膨張室の間を連通するように配置されたダクト部を有し、ダクト部に縫合される筒状部と、筒状部の先端部に形成された舌状部と、をするエアバッグ用逆止弁を備えている。
特開2010−143528号公報 特開2011−255714号公報
上記のエアバッグ装置に設けられた逆止弁は、チャンバ内に供給されたガスにより押圧されて、連通された部位が閉塞して内圧が保持されるように構成されているが、チャンバ内に供給されたガスの押圧力が適切に作用せずに、連通された部位が確実に閉塞されないおそれがあるという課題がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、連通された二つのチャンバの一方から他方へインフレータガスが流れることを確実に規制できて、チャンバの内圧を適切に保持することが可能車両用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる車両用エアバッグ装置は、エアバッグに設けられる複数のチャンバと、これらチャンバを膨張させるインフレータガスを噴出するインフレータとを有する車両用エアバッグ装置であって、いずれか二つの上記チャンバを連通して設けられ、他方のチャンバから一方のチャンバにインフレータガスが流れ込んだ後、一方の該チャンバから他方の該チャンバへインフレータガスが戻るのを規制する封止弁を備え、該封止弁は、インフレータガスの流れ方向に沿う両端部に開口を有する中空な可撓性スリーブを含み、該スリーブは、一端部の一方の上記開口が一方の上記チャンバと連通され、かつ他端部の他方の上記開口が他方の上記チャンバと連通され、上記スリーブの一方の上記開口には、該スリーブの内面同士が向かい合っている対向部分同士を窄めるように結合して形成した開口結合部が設けられていることを特徴とする。
前記開口結合部は、インフレータガスの流れ方向に沿う、縫製によるシームラインであることが望ましい。インフレータガスを噴出する前記インフレータは、前記開口結合部よりも他方の前記チャンバ側に配置されることが好ましい。
前記エアバッグはカーテンエアバッグであり、前記封止弁は、二つの前記チャンバ間でインフレータガスが流れるガスダクト内に配置され、前記スリーブの他方の前記開口付近では、一方の上記チャンバと他方の上記チャンバとが該スリーブの該開口でのみ連通するように、該スリーブの外面が上記ガスダクトの内面と気密に接合されていることが望ましい。
前記エアバッグは、車両用シートの内部から外部へ向かって展開膨張されるサイドエアバッグであり、該サイドエアバッグは、向かい合う基布を接合して形成され、複数の前記チャンバは、上記サイドエアバッグ内部を区分するように上記基布を接合する仕切りによって形成され、前記封止弁は、上記仕切りを貫通して配置され、前記スリーブの他端側の当該スリーブの外面が、上記仕切りに対し気密に接合されていることが好ましい。
前記仕切りは、前記基布同士を直接接合する接合部で形成され、前記スリーブの他端側の当該スリーブの外面が、上記接合部位置で、上記基布と気密に接合されていることが望ましい。あるいは、前記仕切りは、前記基布同士を連結するバッフル部材で形成され、該バッフル部材には、いずれか二つの前記チャンバ同士を連通する穴部が形成され、前記スリーブの他端側の当該スリーブの外面が、上記穴部の内周縁と気密に接合されていることが望ましい。
前記スリーブは、少なくとも一方の前記開口付近で、前記開口結合部位置を除き、該スリーブの外面のいずれか一箇所が前記サイドエアバッグの前記基布の少なくともいずれか一方と接合されていることが好ましい。あるいは、前記スリーブは、少なくとも一方の前記開口付近で、前記開口結合部位置を挟んで、該スリーブの外面のいずれか二箇所が前記サイドエアバッグの前記基布の少なくともいずれか一方と結合されていることが好ましい。もしくは、前記スリーブは、少なくとも一方の前記開口付近で、前記開口結合部が前記サイドエアバッグの向かい合う前記基布に包囲される形態で、該スリーブの外面のいずれか二箇所が向かい合う前記基布双方と結合されていることが好ましい。
前記開口結合部は、インフレータガスの流れ方向に沿って、前記スリーブの長さ寸法よりも短い距離で接合されて形成されることが望ましい。
本発明にかかる車両用エアバッグ装置にあっては、連通された二つのチャンバの一方から他方へインフレータガスが流れることを確実に規制でき、チャンバの内圧を適切に保持することができる。
本発明に係る車両用エアバッグ装置の第1実施形態を示す側面図である。 図1に示した車両用エアバッグ装置の動作を説明する説明図である。 図2(b)中、A方向矢視図である。 図2(b)中、B方向矢視図である。 図1に示した車両用エアバッグ装置の製造方法を説明する説明図である。 図5(b)中、C方向矢視図である。 図5(c)中、D方向矢視図である。 本発明に係る車両用エアバッグ装置の第2実施形態を示す、一方のパネルを取り去った状態のサイドエアバッグの側面図である。 図8中、E−E線矢視断面図である。 図8に示した構造の他の例を示す断面図である。 図8中、F−F線矢視断面図である。 図11に示した構造の他の例を示す断面図である。 図11に示した構造のさらに他の例を示す断面図である。 図11に示した構造のさらに他の例を示す断面図である。
以下に、本発明にかかる車両用エアバッグ装置の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係る車両用エアバッグ装置であって、車両用カーテンエアバッグに適用した様子を示す側面図、図2は、図1に示した車両用エアバッグ装置の動作を説明する説明図、図3は、図2(b)中、A方向矢視図、図4は、図2(b)中、B方向矢視図、図5は、図1に示した車両用エアバッグ装置の製造方法を説明する説明図、図6は、図5(b)中、C方向矢視図、図7は、図5(c)中、D方向矢視図である。
第1実施形態で例示するカーテンエアバッグ1は図1に示すように、ルーフサイドレールに取付支持されて、車両前方から車両後方にわたって設けられる。カーテンエアバッグ1は、巻き取ったり折り畳んだりして、格納される。カーテンエアバッグ1は、インフレータ16のガス噴出部16aから噴出されるインフレータガスGにより、下方へ向けてカーテン状に展開膨張される。
カーテンエアバッグ1は図2に示すように、互いに向かい合う車内側パネル2と車外側パネル3との2枚の基布を、縫製等による外周シームラインs1で接合することによって袋状に形成される。カーテンエアバッグ1の内部には、封止弁を構成する中空な可撓性スリーブ4が設けられる。各パネル2,3及び可撓性スリーブ4は、車両用エアバッグ装置の技術分野で周知の柔軟な素材で形成される。
カーテンエアバッグ1の上端部には、車両前後方向に適宜間隔をおいて、複数のタブ布5が設けられる。タブ布5には、カーテンエアバッグ1をルーフサイドレールに取付支持するための取付孔6が形成される。
カーテンエアバッグ1には、乗員を保護する膨張領域を構成する少なくとも二つのチャンバ7,8と、これら二つのチャンバ7,8の間をつないでこれらを連通するガスダクト9が外周シームラインs1によって設けられる。具体的には、二つのチャンバ7,8は、非膨張領域10を挟んで、車両前方側に位置する前方側チャンバ7と、車両後方側に位置する後方側チャンバ8とからなっている。前方側チャンバ7と後方側チャンバ8は、非膨張領域10の上方で、ガスダクト9によって連通される。各チャンバ7,8には、ガスダクト9を介して、インフレータ16からインフレータガスGが供給される。インフレータ16のガス噴出部16aから噴出されるインフレータガスGは、二つのチャンバ7,8を膨張させる。
カーテンエアバッグ1には、インフレータ16が挿入されるインフレータ挿入口11aを有し、ガスダクト9に連通されるインフレータ挿入部11が形成される。インフレータ16は、インフレータ挿入部11を介して、カーテンエアバッグ1に装着される。
インフレータ挿入部11は、ガスダクト9に斜めに接続される。具体的には、インフレータ挿入部11は、車両前後方向に沿うガスダクト9に対し、インフレータ挿入口11aが形成された先端部側がガスダクト9から離れ、カーテンエアバッグ1に接続される基端部側がガスダクト9へ漸次近づくように傾斜される。
ガスダクト9内には、インフレータ挿入部11が接続される接続部分と後方側チャンバ8との間に、封止弁として機能する可撓性スリーブ4が設けられる。可撓性スリーブ4は、ガスダクト9を介して流れるインフレータガスGの流れ方向に沿う両端部に開口Z1,Z2を有する。可撓性スリーブ4は、一端部の一方の開口(車両後方側)Z2が後方側チャンバ(一方のチャンバ)8と連通され、かつ他端部の他方の開口(車両前方側)Z1が前方側チャンバ(他方のチャンバ)7と連通される。可撓性スリーブ4の内部には、後方側チャンバ8に供給されるインフレータガスGが流れる。すなわち、可撓性スリーブ4によって構成される封止弁は、二つのチャンバ7,8間でインフレータガスGが流れるガスダクト9内に配置される。封止弁を構成する可撓性スリーブ4は、チャンバ7,8同士を連通して設けられ、後方側チャンバ8に供給されたインフレータガスGが、当該後方側チャンバ8に流れ込んだ後、後方側チャンバ8から前方側チャンバ7へ戻ることを規制する。具体的には、可撓性スリーブ4の一端部である長さ方向前端部(車両前後方向前方側)4a及び他端部である後端部(車両前後方向後方側)4bに開口Z2,Z1を有する中空筒体状に形成された可撓性スリーブ4が、ガスダクト9内部に配置される。ガスダクト9内に配置した可撓性スリーブ4に対し、インフレータ16のガス噴出部16aは、当該可撓性スリーブ4よりも前方側チャンバ7側に配置される。
可撓性スリーブ4は図5にも示すように、例えば長方形状の2枚のスリーブ用パネル12を重ね合わせ、長さ方向に沿う一対の対辺部分4cを各々接合する(外周シームラインs1で接合する)ことで、中空筒状に形成される。この場合もちろん、外周シームラインs1から独立して縫製されていても良い。
可撓性スリーブ4は図2〜図4に示すように、前端部4a付近の外周面4dがガスダクト9の内周面9aと全周にわたって縫製等によりシームラインs2で気密に接合される。これにより、開口Z1付近では、後方側チャンバ8と前方側チャンバ7とが可撓性スリーブ4の開口Z1でのみ連通される。可撓性スリーブ4の後端部4b付近では、一方の開口Z1に、可撓性スリーブ4の対向部分同士を結合して形成した開口結合部13が設けられる。対向部分とは、筒状の可撓性スリーブ4の内面同士が向かい合っている部分である。この向かい合っている部分を一箇所、窄めるように接合して、開口結合部13が形成される。開口結合部13は、インフレータガスGの流れ方向に沿って、可撓性スリーブ4の長さ寸法よりも短い距離で接合されて形成される。図示例では、後方側チャンバ8へ向かうインフレータガスGの流れ方向に沿って短い距離で、縫製等によるシームラインs3で接合されて、開口結合部13が形成される。具体的には、可撓性スリーブ4の後端部4bでは、可撓性スリーブ4の直径方向のほぼ中央に設定したシームラインs3によって、端縁から前方へ向かって部分的に2枚のスリーブ用パネル12が接合され、これにより当該後端部4bでは開口Z1が二つに分けられる。この開口結合部13に対し、インフレータ16は、前方側チャンバ7側に配置される。
第1実施形態にかかる車両用エアバッグ装置を製作するに際しては、図5に示すように、まず、可撓性スリーブ4を構成する2枚のスリーブ用パネル12を重ね合わせ、後端部4bの中央部分を、インフレータガスGが流れる前後方向に沿ってシームラインs3で接合する(図5(a)参照)。
次に、2枚のスリーブ用パネル12を、カーテンエアバッグ1を構成する2枚のパネル2,3間に、ガスダクト9を形成する部位に合わせて、配置する。
次に、2枚の基布(車内側パネル及び車外側パネル2,3)間に介在された2枚のスリーブ用パネル12の前端部4aに関し、互いに対面しているパネル2,3及びスリーブ用パネル12を、シームラインs2で接合する。詳細には、一方のパネル2にいずれか一方のスリーブ用パネル12をシームラインs2で接合し、他方のパネル3に他方のスリーブ用パネル12をシームラインs2で接合する。スリーブ用パネル12同士は接合しない(図5(b)及び図6参照)。
次に、2枚のパネル2,3を、2枚のスリーブ用パネル12を挟んだ状態で、外周シームラインs1で接合する(図5(c)及び図7参照)。これにより、カーテンエアバッグ1が袋状に形成され、かつ、ガスダクト9内部に可撓性スリーブ4が配置される。インフレータ16からのインフレータガスGが後方側チャンバ8に流入する際、可撓性スリーブ4は図2(b)に示すように膨らみ、パネル2,3で形成したガスダクト9の内周面9aと、スリーブ用パネル12で形成した可撓性スリーブ4の外周面4dとの間には、隙間空間14が形成される。すなわち、中空筒状のガスダクト9の内周面9aと可撓性スリーブ4の外周面4dとの間には、後方側チャンバ8内のインフレータガスGが流入する隙間空間14が形成されるようになっている。隙間空間14の圧力が、一方の開口Z1付近のスリーブ4の内部圧力よりも大きくなると、可撓性スリーブ4が窄まって、当該一方の開口Z1が塞がれるようになっている。
可撓性スリーブ4は、前端部4aには、ガスダクト9とほぼ同じ直径の開口Z2を有し、後端部4bには、シームラインs3で中央部分を絞ることにより、二つに分けられた開口Z1を有する。開口結合部13を形成するシームラインs3は、可撓性スリーブ4の外周面4dとガスダクト9の内周面9aとの間に、常時間隙を形成し、後方側チャンバ8内部に充満するインフレータガスGの一部を隙間空間14に流入させるように機能する。
インフレータ挿入部11aには、インフレータ16が取り付けられる。格納状態とした車両用カーテンエアバッグ1は、タブ布5を利用して、車両に取り付けられる。
インフレータ16が作動すると、ガス噴出部16aから噴出するインフレータガスGは、ガスダクト9を通じて前方側チャンバ7に流入すると同時に、後方側チャンバ8に流入する。これにより、カーテンエアバッグ1が展開膨張する。
第1実施形態にかかる車両用エアバッグ装置では、インフレータガスGは、ガスダクト9を通じて後方側チャンバ8に流入するときに、可撓性スリーブ4を通過する。
可撓性スリーブ4は、インフレータガスGが流通する際、前端部4a位置では、ガスダクト9にシームラインs2で接合されて当該ガスダクト9とほぼ同じ直径の開口Z2を有しており、後端部4b側では、シームラインs3により、開口Z1が二つに分けられていて、さらに可撓性スリーブ4とガスダクト9との間に、開口結合部13によって隙間空間14が形成される。
後方側チャンバ8に流入し充満したインフレータガスGは、開口結合部13があることにより、隙間空間14に流入する。
隙間空間14に流入したインフレータガスGは、可撓性スリーブ4の外回りを周囲から押圧し、インフレータガスGが流れる可撓性スリーブ4の内圧よりも隙間空間14部分の圧力が高まると、当該可撓性スリーブ4を窄めて塞ぐ。隙間空間14に流入したインフレータガスGにより、可撓性スリーブ4が窄められて塞がれると、その後、後方側チャンバ8の内圧が保持される。
第1実施形態の車両用エアバッグ装置によれば、前方側チャンバ7と後方側チャンバ8との間のガスダクト9内に配置される可撓性スリーブ4は、後方側チャンバ8に流入するインフレータガスGの入口となる前端部4aが、ガスダクト9とおおよそ同じ直径の開口Z2となっている。このため、可撓性スリーブ4の前端部4aでは、ガスダクト9に対する開口面積が狭められない。従って、可撓性スリーブ4を前方側から後方側に向かって流通するインフレータガスGを円滑かつ速やかに後方側チャンバ8に供給することができる。
特に、可撓性スリーブ4の後端部4bには、直径方向のほぼ中央のシームラインs3で接合して開口結合部13が設けられているので、インフレータガスGが可撓性スリーブ4を前方側から後方側に向かって流通するとき、可撓性スリーブ4の外周面4dは、ガスダクト9の内周面9aとの間に、間隙が大きく開いた状態とされる。この間隙が隙間空間14に連通されていて、後方側チャンバ8内のインフレータガスGを隙間空間14へ円滑に案内して流入させることができる。
隙間空間14は、後方側チャンバ8と連通されて1つの空間を構成している。後方側チャンバ8にインフレータガスGが充満して圧力が上昇すると、隙間空間14内のインフレータガスGが可撓性スリーブ4を外側から押圧する。可撓性スリーブ4内の圧力よりも隙間空間14内の圧力が上回ると、可撓性スリーブ4は窄められて閉塞される。この状態では、塞がれた可撓性スリーブ4を境界として、後方側チャンバ8と前方側チャンバ7の圧力の均衡が保たれる。
後方側チャンバ8の内圧が保持された状態で、例えば、乗員が後方側チャンバ8によって受け止められたとき、後方側チャンバ8の内圧がさらに高まるので、可撓性スリーブ4はさらに強い力で塞がれて内圧が保持される。このため、より確実に乗員を保護することができる。隙間空間14に流れ込んだインフレータガスGで可撓性スリーブ4を確実に閉塞して、後方側チャンバ8の内圧を適切に保持することができる。このように、後方側チャンバ8、そしてまた前方側チャンバ7の内圧を設定に従って保持できるので、インフレータ16の出力を小さくすることができ、小容量のインフレータ16を採用することができる。
開口結合部13が、インフレータガスGの流れ方向に沿って、可撓性スリーブ4の長さ寸法よりも短い距離で接合されて形成されるので、インフレータガスGが後方側チャンバ8に流入するとき、可撓性スリーブ4が大きく膨らんでインフレータガスGを円滑に流通させることができると共に、隙間空間14に流入するインフレータガスGによる可撓性スリーブ4の後端部4b周辺における閉塞動作を迅速化することができる。
上記第1実施形態においては、可撓性スリーブ4の後端部4bに設けるシームラインs3を直径方向の中央に設定したが、これに限ることなく、直径方向のどのような位置に設定しても良い。また、シームラインs3の数も、1つに限られることはない。
図8〜図14には、本発明に係る車両用エアバッグ装置の第2実施形態として、車両用サイドエアバッグに適用した場合が示されている。図8は、一方のパネルを取り去った状態で示すサイドエアバッグの側面図、図9は、図8中、E−E線矢視断面図、図10は、図8に示した構造の他の例を示す断面図、図11は、図8中、F−F線矢視断面図、図12は、図11に示した構造の他の例を示す断面図、図13は、図11に示した構造のさらに他の例を示す断面図、図14は、図11に示した構造のさらに他の例を示す断面図である。
第2実施形態で例示するサイドエアバッグ21は、車両用シートのシートバックに収納状態で内蔵される。サイドエアバッグ21は、内部に組み込まれたインフレータ22のガス噴出部22aから噴出されるインフレータガスGにより、シートバックの内部から外部へ、車両前方に向けて展開膨張される。インフレータ22は、シートフレーム側に固定して設けられる。
サイドエアバッグ21も図8に示すように、互いに向かい合う車内側パネル23と車外側パネル24との2枚の基布を、縫製等による外周シームラインs4で接合することによって袋状に形成される。サイドエアバッグ21の内部には、封止弁を構成する中空な可撓性スリーブ25が設けられる。各パネル23,24及び可撓性スリーブ25は、第1実施形態と同様に、車両用エアバッグ装置の技術分野で周知の柔軟な素材で形成される。
サイドエアバッグ21には、乗員を保護する膨張領域を構成する複数のチャンバ26,27が形成される。複数のチャンバ26,27は図8に示すように、サイドエアバッグ21内部を区分するようにパネル2,3を接合する仕切り28によって形成される。図示例では、仕切り28は、サイドエアバッグ21の上下方向中央部位置で、当該サイドエアバッグ21を車両前後方向に横断して設けられている。この仕切り28により、サイドエアバッグ21には、上方側チャンバ26と下方側チャンバ27の二つのチャンバが形成される。サイドエアバッグ21内部には、二つのチャンバ26,27を連通して封止弁が設けられる。封止弁は第1実施形態と同様の可撓性スリーブ25である。
仕切り28は例えば図9に示すように、車内側パネル23及び車外側パネル24同士を直接接合する接合部29で構成される。接合部29は、例えば縫製である。接合部29は、サイドエアバッグ21内部の車両後方側で一部途切れ、これにより、上方側チャンバ26と下方側チャンバ27とが連通される。上方側チャンバ26と下方側チャンバ27が連通する部分に、可撓性スリーブ25が貫通して配置される。可撓性スリーブ25は、これら二つのチャンバ26,27を連通させる。各チャンバ26,27には、可撓性スリーブ25を介して、インフレータ22からインフレータガスGが供給される。インフレータ22のガス噴出部22aから噴出されるインフレータガスGは、二つのチャンバ26,27を膨張させる。
可撓性スリーブ25は、インフレータガスGの流れ方向に沿う上下両端部に開口Z3,Z4を有する。可撓性スリーブ25は、下端部の一方の開口Z3が下方側チャンバ27と連通され、かつ上端部の他方の開口Z4が上方側チャンバ26と連通される。可撓性スリーブ25の上端部内方には、接合部29よりも上方側チャンバ26側に位置させて、インフレータ22が挿入される。ガス噴出部22aも、後述する開口結合部30よりも上方側チャンバ26側に位置される。可撓性スリーブ25の内部には、下方側チャンバ27に供給されるインフレータガスGが流れる。すなわち、可撓性スリーブ25によって構成される封止弁は、二つのチャンバ26,27を仕切る仕切り28を構成する接合部29に、インフレータガスGが流れる方向に沿って配置される。封止弁を構成する可撓性スリーブ25は、チャンバ26,27同士を連通して設けられ、当初下方側チャンバ27に供給されたインフレータガスGが当該下方側チャンバ27に流れ込んだ後、下方側チャンバ27の圧力が所定圧力に到達した段階で、下方側チャンバ27から上方側チャンバ26へ戻ることを規制する。具体的には、上端部及び下端部に開口Z3,Z4を有する中空筒体状に形成された可撓性スリーブ25が、接合部29を貫通して配置される(図8及び図9参照)。
可撓性スリーブ25は第1実施形態と同様に、例えば長方形状の2枚のスリーブ用パネル31を重ね合わせ、長さ方向に沿う一対の対辺部分25aを各々接合することで、中空筒状に形成される。
中空筒状の可撓性スリーブ25は図9に示すように、上下方向中央付近の外周面25bが各パネル23,24と縫製等によりシームラインs5で気密に接合される。言い換えれば、一方のパネル23とこれに向かい合う可撓性スリーブ25の外周面25b半周がシームラインs5で接合され、他方のパネル24とこれに向かい合う可撓性スリーブ25の他の外周面25b半周がシームラインs5で接合される。これにより、可撓性スリーブ25の全周は、二つのパネル23,24に挟まれた状態で、サイドエアバッグ21の内面に接合される。可撓性スリーブ25の下端部付近では、一方の開口Z3に、可撓性スリーブ25の対向部分同士を結合して形成した開口結合部30が設けられる。対向部分とは、第1実施形態と同様に、筒状の内面同士が向かい合っている部分である。この向かい合っている部分を一箇所、窄めるように接合して、開口結合部30が形成される。図示例では、下方側チャンバ27へ向かうインフレータガスGの流れ方向に沿って短い距離で、縫製等によるシームラインs6で接合されて、開口結合部30が形成される。具体的には、可撓性スリーブ25の下端部では、可撓性スリーブ25の直径方向のほぼ中央に設定したシームラインs6によって、端縁から上方へ向かって部分的に2枚のスリーブ用パネル31が接合され、これにより当該下端部では開口Z3が二つに分けられる。この開口結合部30に対し、インフレータ22は、上方側チャンバ26側に配置される。
第2実施形態にかかる車両用エアバッグ装置を製作するに際しては、第1の方法として、まず、可撓性スリーブ25を構成する2枚のスリーブ用パネル31をそれぞれ個別に、車内側パネル23及び車外側パネル24の内面に縫製等のシームラインs5で接合する。この際、スリーブ用パネル12は、インフレータ22の装着部位に合わせて、かつ可撓性スリーブ25の上下方向中央部が接合部29と交差する位置関係で配置される。スリーブ用パネル31の両側縁25aには、接合代を残しておく。次に、スリーブ用パネル31が向かい合うようにして、パネル23,24を向かい合わせ、接合代でスリーブ用パネル31同士を縫製等のシームラインs7で接合し、パネル23,24の間に、中空筒状の可撓性スリーブ25を形成する。そしてまたこの際、可撓性スリーブ25の下端部の中央部分を、インフレータガスGが流れる上下方向に沿って縫製等のシームラインs6で接合する。これにより、開口結合部30が形成される。
次に、2枚の基布(車内側パネル23及び車外側パネル24)を、上方側チャンバ部分26と下方側チャンバ27部分に区分する仕切り28となる接合部29で接合する。この際、可撓性スリーブ25と干渉しないように、可撓性スリーブ25を避けてパネル23,24同士を接合する。これにより、図9に示すように、接合部29で接合された2枚のパネル23,24の間に、上方側チャンバ26と下方側チャンバ27を連通する可撓性スリーブ25が配置される。可撓性スリーブ25の上端部の開口Z4は、上方側チャンバ26と連通し、開口結合部30で二つに分けられた下端部の開口Z3は、下方側チャンバ27に連通される。また、上方側チャンバ26側にガス噴出部22aが位置されて、インフレータ22が可撓性スリーブ25に挿入される。
あるいは、第2の方法として、まず、可撓性スリーブ25を構成する2枚のスリーブ用パネル31を重ね合わせ、下端部の中央部分を、インフレータガスGが流れる上下方向に沿って縫製等のシームラインs6で接合する。これにより、開口結合部30が形成される。その後、2枚のスリーブ用パネル31の一対の対辺部分25aを、縫製等のシームラインs7で接合する。これにより、中空筒状の可撓性スリーブ25が形成される。
次に、可撓性スリーブ25を、サイドエアバッグ21を構成する2枚のパネル23,24間に、インフレータ22の装着部位に合わせて、かつ接合部29を横切る配置で設ける。
次に、2枚のパネル23,24を、上方側チャンバ26部分と下方側チャンバ27部分に区分する仕切り28となる接合部29で接合する。この際、パネル23,24間に介在された可撓性スリーブ25を、互いに対面している各パネル23,24に対し当該接合部29で接合する。このとき、スリーブ用パネル31同士は接合しない。このようにしても、第1の方法と同様に、パネル23,24に可撓性スリーブ25を組み込むことができる。
その後、第1及び第2の方法いずれにあっても、2枚のパネル23,24を、外周シームラインs4で接合する。このとき、図11に示すように、外周シームラインs4で可撓性スリーブ25の少なくとも下端をサイドエアバッグ21に接合するようにしても良い。すなわち、可撓性スリーブ25は、少なくとも一方の開口Z3付近で、開口結合部30位置を除き、可撓性スリーブ25の外周面のいずれか一箇所がサイドエアバッグ21のパネル23,24の少なくともいずれか一方、図示例では両方と接合される。この接合により、可撓性スリーブ25は、サイドエアバッグ21に安定的に固定される。
以上により、サイドエアバッグ21が袋状に形成され、かつ、仕切り28となる接合部29位置に可撓性スリーブ25が配置される。可撓性スリーブ25の上端側の当該可撓性スリーブ25の外周面25bは、チャンバ26,27を分ける接合部29に対し、気密に接合される。具体的には、接合部29位置で、可撓性スリーブ25の上端側の外周面25bが、各パネル23,24と気密に接合される。これにより、開口結合部30を有する可撓性スリーブ25の下端側の外周面25bは、下方側チャンバ27内の圧力の作用を受けるようになっている。下方側チャンバ27内部の圧力が、一方の開口Z3付近の内部圧力よりも大きくなると、可撓性スリーブ25が窄まって一方の開口Z3が塞がれるようになっている。
可撓性スリーブ25は、上端部では、当該可撓性スリーブ25自体で形成される大きさの開口Z4を有し、下端部には、シームラインs6により中央部分が絞られて、二つに分けられた開口Z3を有する。可撓性スリーブ25には、インフレータ22が取り付けられる。
インフレータ22が作動すると、ガス噴出部22aから噴出するインフレータガスGは、上方側チャンバ26に流入すると同時に、可撓性スリーブ25を通って、下方側チャンバ27に流入する。これにより、サイドエアバッグ21が展開膨張する。
第2実施形態にかかる車両用エアバッグ装置では、下方側チャンバ27に流入し充満したインフレータガスGは、可撓性スリーブ25の下端部側周囲を外側から押圧し、インフレータガスGが流れる可撓性スリーブ25の内圧よりも可撓性スリーブ25外周りの圧力が高まると、当該可撓性スリーブ25を窄めて塞ぐ。可撓性スリーブ25が窄められて塞がれると、その後、下方側チャンバ27の内圧が保持される。
第2実施形態の車両用エアバッグ装置によれば、インフレータガスGが下方側チャンバ27に流れ込む際には、可撓性スリーブ25が膨らんで、ガス噴出部22aから下方に向かって流通するインフレータガスGを円滑かつ速やかに下方側チャンバ27に供給することができる。
特に、可撓性スリーブ25の下端部には、直径方向のほぼ中央のシームラインs6で接合して開口結合部30が設けられているので、下方側チャンバ27内のインフレータガスGが可撓性スリーブ25を逆流しようとするときに、インフレータガスGの圧力を円滑に可撓性スリーブ25に作用させることができる。
すなわち、下方側チャンバ27にインフレータガスGが充満して圧力が上昇すると、インフレータガスGが可撓性スリーブ25を外側から押圧する。これにより、可撓性スリーブ25は開口結合部30でスムーズに窄められて閉塞される。この状態では、塞がれた可撓性スリーブ25を境界として、下方側チャンバ27と上方側チャンバ26の圧力の均衡が保たれる。
下方側チャンバ27の内圧が保持された状態で、例えば、乗員が下方側チャンバ27によって受け止められたとき、下方側チャンバ27の内圧がさらに高まるので、可撓性スリーブ25はさらに強い力で塞がれて内圧が保持される。このため、より確実に乗員を保護することができる。このように、下方側チャンバ27、そしてまた上方側チャンバ26の内圧を設定に従って保持できるので、第1実施形態と同様に、インフレータ22の出力を小さくすることができ、小容量のインフレータ22を採用することができる。
上記第2実施形態であっても、可撓性スリーブ25の下端部に設けるシームラインs6を直径方向の中央に設定することに限らず、直径方向のどのような位置に設定しても良い。また、シームラインs6の数も、1つに限られることはない。
特に図示しないが、可撓性スリーブ25の上部が接合部29の上下高さ位置までとされ、上方側チャンバ26内に、可撓性スリーブ25が延在しない構造であっても良い。すなわち、インフレータ22とガス噴出部22aが、上方側チャンバ26内部に露出する構造であっても良い。
図10には、仕切り28の他の例が示されている。仕切り28は、各パネル23,24に外周囲が接合され、これによりパネル23,24同士を連結するバッフル部材32で形成されていても良い。バッフル部材32は、任意の幅寸法を有し、パネル23,24同士の間に間隔を確保する。バッフル部材32も、パネル23,24等と同様な素材で形成される。バッフル部材32には、上方側及び下方側チャンバ26,27同士を連通する穴部33が形成される。穴部33により、チャンバ26,27が連通される。そして、可撓性スリーブ25の上端側の外周面25bが、穴部33の内周縁と縫製等のシームラインs8で気密に接合される。この変形例は、パネル23,24同士を直接接合する接合部29に代えて、パネル23,24の間に介在され、これらパネル23,24同士を連結することでチャンバ26,27を区分するバッフル部材32を用いるものであり、展開膨張時におけるサイドエアバッグ21の車幅方向の厚みを確保することができる。バッフル部材32を用いる場合には、予め中空筒体状の可撓性スリーブ25を準備し、この可撓性スリーブ25の上端部側の外周面25bをバッフル部材32の穴部33の内周縁にシームラインs8で接合するようにすればよい。このような変形例であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
この場合も、可撓性スリーブ25の上端部がバッフル部材32で結合されても良いし、可撓性スリーブ25の途中が、バッフル部材32と結合され、インフレータ22が当該可撓性スリーブ25に内装される構造でも良い。
図12には、可撓性スリーブ25の少なくとも下端の、サイドエアバッグ21に対する固定の仕方の他の例が示されている。可撓性スリーブ25は、少なくとも一方の開口Z3付近で、開口結合部30位置を挟んで、当該可撓性スリーブ25の外面のいずれか二箇所がサイドエアバッグ21のパネル23,24の少なくともいずれか一方と結合される。このように固定すると、可撓性スリーブ25が振れ動くなど、不安定な動きが生じることを防止することができ、封止弁としての機能を安定化することができる。
図13には、可撓性スリーブ25の少なくとも下端の、サイドエアバッグ21に対する固定の仕方のさらに他の例が示されている。可撓性スリーブ25は、少なくとも一方の開口Z3付近で、開口結合部30がサイドエアバッグ21の向かい合うパネル23,24に包囲される形態で、当該可撓性スリーブ25の外面のいずれか二箇所が向かい合うパネル23,24双方と結合される。このように固定すると、可撓性スリーブ25の不安定な動きをほとんど阻止することができ、封止弁としての機能をさらに安定化することができる。
図14には、可撓性スリーブ25の少なくとも下端の配置状態の他の例が示されている。上記説明では、可撓性スリーブ25の少なくとも下端のいずれかの箇所をサイドエアバッグ21に固定するようにしたが、固定することなく、自由に動き得るように構成しても良い。これら図12〜図14に示した他の例であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
以上に述べた車両用エアバッグ装置は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 カーテンエアバッグ
2,23 車内側パネル
3,24 車外側パネル
4,25 可撓性スリーブ
4d,25b 可撓性スリーブの外周面
7 前方側チャンバ
8 後方側チャンバ
9 ガスダクト
9a ガスダクト内周面
13,30 開口結合部
16,22 インフレータ
16a,22a ガス噴出部
21 サイドエアバッグ
26 上方側チャンバ
27 下方側チャンバ
28 仕切り
29 接合部
32 バッフル部材
33 穴部
G インフレータガス
Z1〜Z4 開口

Claims (11)

  1. エアバッグに設けられる複数のチャンバと、これらチャンバを膨張させるインフレータガスを噴出するインフレータとを有する車両用エアバッグ装置であって、
    いずれか二つの上記チャンバを連通して設けられ、他方のチャンバから一方のチャンバにインフレータガスが流れ込んだ後、一方の該チャンバから他方の該チャンバへインフレータガスが戻るのを規制する封止弁を備え、
    該封止弁は、インフレータガスの流れ方向に沿う両端部に開口を有する中空な可撓性スリーブを含み、
    該スリーブは、一端部の一方の上記開口が一方の上記チャンバと連通され、かつ他端部の他方の上記開口が他方の上記チャンバと連通され、
    上記スリーブの一方の上記開口には、該スリーブの内面同士が向かい合っている対向部分同士を窄めるように結合して形成した開口結合部が設けられていることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記開口結合部は、インフレータガスの流れ方向に沿う、縫製によるシームラインであることを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
  3. インフレータガスを噴出する前記インフレータは、前記開口結合部よりも他方の前記チャンバ側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用エアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグはカーテンエアバッグであり、
    前記封止弁は、二つの前記チャンバ間でインフレータガスが流れるガスダクト内に配置され、
    前記スリーブの他方の前記開口付近では、一方の上記チャンバと他方の上記チャンバとが該スリーブの該開口でのみ連通するように、該スリーブの外面が上記ガスダクトの内面と気密に接合されていることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の車両用エアバッグ装置。
  5. 前記エアバッグは、車両用シートの内部から外部へ向かって展開膨張されるサイドエアバッグであり、
    該サイドエアバッグは、向かい合う基布を接合して形成され、
    複数の前記チャンバは、上記サイドエアバッグ内部を区分するように上記基布を接合する仕切りによって形成され、
    前記封止弁は、上記仕切りを貫通して配置され、
    前記スリーブの他端側の当該スリーブの外面が、上記仕切りに対し気密に接合されていることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の車両用エアバッグ装置。
  6. 前記仕切りは、前記基布同士を直接接合する接合部で形成され、
    前記スリーブの他端側の当該スリーブの外面が、上記接合部位置で、上記基布と気密に接合されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用エアバッグ装置。
  7. 前記仕切りは、前記基布同士を連結するバッフル部材で形成され、
    該バッフル部材には、いずれか二つの前記チャンバ同士を連通する穴部が形成され、
    前記スリーブの他端側の当該スリーブの外面が、上記穴部の内周縁と気密に接合されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用エアバッグ装置。
  8. 前記スリーブは、少なくとも一方の前記開口付近で、前記開口結合部位置を除き、該スリーブの外面のいずれか一箇所が前記サイドエアバッグの前記基布の少なくともいずれか一方と接合されていることを特徴とする請求項5〜7いずれかの項に記載の車両用エアバッグ装置。
  9. 前記スリーブは、少なくとも一方の前記開口付近で、前記開口結合部位置を挟んで、該スリーブの外面のいずれか二箇所が前記サイドエアバッグの前記基布の少なくともいずれか一方と結合されていることを特徴とする請求項5〜7いずれかの項に記載の車両用エアバッグ装置。
  10. 前記スリーブは、少なくとも一方の前記開口付近で、前記開口結合部が前記サイドエアバッグの向かい合う前記基布に包囲される形態で、該スリーブの外面のいずれか二箇所が向かい合う前記基布双方と結合されていることを特徴とする請求項5〜7いずれかの項に記載の車両用エアバッグ装置。
  11. 前記開口結合部は、インフレータガスの流れ方向に沿って、前記スリーブの長さ寸法よりも短い距離で接合されて形成されることを特徴とする請求項1〜10いずれかの項に記載の車両用エアバッグ装置。
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