JP6099879B2 - 無線伝送装置 - Google Patents

無線伝送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6099879B2
JP6099879B2 JP2012099522A JP2012099522A JP6099879B2 JP 6099879 B2 JP6099879 B2 JP 6099879B2 JP 2012099522 A JP2012099522 A JP 2012099522A JP 2012099522 A JP2012099522 A JP 2012099522A JP 6099879 B2 JP6099879 B2 JP 6099879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission power
transmission
modulation
control
modulation scheme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012099522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013229703A (ja
Inventor
田中 康英
康英 田中
村上 文夫
文夫 村上
正俊 永安
正俊 永安
義 福田
義 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2012099522A priority Critical patent/JP6099879B2/ja
Publication of JP2013229703A publication Critical patent/JP2013229703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6099879B2 publication Critical patent/JP6099879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

本発明は、送信電力を制御する送信電力制御機能と、変調方式を切り替える適応変調制御機能とを備える無線伝送装置に関する。
無線通信システムにおける信号伝送品質は、伝送路の状況に依存する。適応変調制御(ACM:Adaptive Coding and Modulation)は、伝送路の状況に応じて変調方式を切り替える制御技術である。このACM制御では、伝送路の状況が良好な場合には、多値数の多い変調方式に切り替えることで伝送効率を向上させ、伝送路の状況が悪い場合には、多値数の少ない変調方式に切り替えることで伝送エラーを回避することができる。なお、変調方式(QPSK、16QAM、32QAM、64QAM等)としては、基準となるBER(Bit Error Rate)を満足し、且つ、最大伝送効率が得られる変調方式が選択される。
一方、変調方式が変わると、C/N(Carrier to Noises Ratio)、受信電界強度、等化誤差電力等の回線品質情報が変化する。従って、基準となるBERを満足させるためには、変調方式に対応して送信電力を制御する送信電力制御(ATPC:Automatic Transmission Power Control)を行う必要がある。また、このATPC制御を行う場合、他の無線回線との電波干渉の低減を目的として、必要最低限の送信電力による送受信を行う必要がある。
これらのACM制御及びATPC制御を組み合わせた先行技術として、特許文献1に開示された無線伝送装置がある。この無線伝送装置は、対向局の送信電力に余裕がある場合、自局の受信電力が変調方式切替閾値を下回っても回復可能と判断し、変調方式の切り替えを抑制する。これにより、変調方式が頻繁に切り替わることによる回線の瞬断を回避することが可能となる。
また、特許文献2に開示された無線通信装置は、受信電力が変調方式切替閾値まで低下したときには、多値数の少ない変調方式に直ちに切り替える。一方、受信電力が回復したときには、変調方式をそのままとして、送信電力を段階的に引き下げ、受信電力が安定していることを確認してから、変調方式を切り替える。これにより、特許文献1と同様に、変調方式が頻繁に切り替わることによる回線の瞬断を回避することが可能となる。
特開2009−177459号公報 特許第4829965号公報
しかしながら、特許文献1、2のいずれの場合も、対向局の受信状態に係る情報を受信してから、ACM制御又はATPC制御による切り替えが行われるまでの時間的な遅れを考慮し、余裕を持たせた制御を行っている。従って、例えば、伝送路の状況が回復した場合であっても、直ちに伝送効率の高い変調方式に切り替えることができないという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、瞬断を抑制し、歪のない高品質な伝送データの送受信を効率的に行うことのできる無線伝送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る無線伝送装置は、対向局に送信する無線信号の送信電力と前記対向局で受信される前記無線信号の受信電力との差に基づき、変調方式に応じて前記送信電力を制御する送信電力制御部と、前記差に基づき、前記変調方式の制御領域を選択する変調方式制御領域選択部と、伝送路の状況と変調方式を切り替えるための閾値とに基づき、変調方式制御領域選択部で選択された前記制御領域から前記変調方式を選択し、選択した前記変調方式により前記送信する無線信号を変調する適応変調制御部と、を備えることを特徴とする。
前記無線伝送装置において、前記送信電力制御部は、記差に応じて設定される前記送信電力の上限値を保持する上限値保持部を備え、前記上限値に基づいて前記送信電力を制御することを特徴とする。
前記無線伝送装置において、前記無線信号を前記対向局に送信する送信回路を備え、前記送信回路は、前記変調方式により変調された中間信号の送信電力を制御する第1アッテネータと、前記中間信号から変換された無線信号の送信電力を制御する第2アッテネータと、を備え、前記送信電力制御部は、前記第1アッテネータ又は前記第2アッテネータの少なくとも一方を制御することを特徴とする。
前記無線伝送装置において、前記変調方式制御領域選択部は、前記受信電力が増加したとき、前記送信電力が徐々に減少するように前記制御領域から前記変調方式を選択することを特徴とする。
本発明の無線伝送装置では、対向局に送信する送信電力と対向局の受信電力との差に基づく変調方式に応じた送信電力で伝送を行う。また、変調方式は、前記差に基づく制御領域から、伝送路の状況に応じた変調方式を設定して変調を行う。この場合、変調方式に応じた適切な送信電力が確保されるため、瞬断の発生が抑制されるとともに、歪のない高品質な伝送データの送受信を効率的行うことができる。
本発明の無線伝送装置が適用される実施形態である無線伝送システムの構成ブロック図である。 変調回路、送信回路及びATPC制御部の詳細な構成ブロック図である。 ACM・ATPC制御回路に設定される閾値テーブルの説明図である。 図4Aは、閾値テーブルにおける変調方式制御領域の選択テーブルの説明図、図4Bは、閾値テーブルにおける送信電力リミッタの説明図である。 本実施形態の無線伝送装置の制御フローチャートである。 図5に示す制御フローチャートにおけるATPC/ACM制御のフローチャートである。 図5に示す制御フローチャートにおけるATPC/ACM制御のフローチャートである。 無線伝送装置間で送受信される無線フレームの説明図である。 図9Aは、変調方式制御領域の選択テーブルの閾値を固定した場合に選択される変調方式の説明図、図9Bは、変調方式制御領域の選択テーブルの閾値を切り替えた場合に選択される変調方式の説明図である。 対向局RSSIが急激に増加した場合における変調方式制御領域の選択の説明図である。 図11Aは、変調方式を切り替えるためのACM閾値の説明図、図11Bは、対向局推定C/Nと、切り替えられる変調方式との関係説明図である。 図12Aは、送信電力を制御するアッテネータをミキサーの前段にのみ接続した場合のC/N劣化の説明図、図12Bは、送信電力を制御するアッテネータをミキサーの後段にのみ接続した場合の非線形歪の説明図である。 図13A及び図13Bは、2つのアッテネータを用いたATPC制御の説明図である。 ミキサーの前段に接続されるアッテネータによるC/N劣化を回避する回路構成の説明図である。 図2に示すATPC制御部の他の構成ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の無線伝送装置が適用される実施形態である無線伝送システム10の構成ブロック図である。
<無線伝送装置の構成>
無線伝送システム10は、無線伝送装置12及び14が相互に伝送データを無線で送受信するシステムである。無線伝送装置12及び14は、同一の構成であるため、以下、無線伝送装置12についてのみ説明する。なお、無線伝送装置12を自局、無線伝送装置14を対向局とする。
無線伝送装置12は、データ生成部16、変調回路18、送信回路20、共用器22、受信回路24、復調回路26、データ抽出部28及びACM・ATPC制御回路30を備える。ACM・ATPC制御回路30は、ATPC制御部32(送信電力制御部)、変調方式制御領域選択部34及びACM制御部36(適応変調制御部)を有する。
データ生成部16は、無線フレーム(図8)を生成する回路である。データ生成部16は、任意の伝送データと、無線フレームのオーバヘッドに記録される自局RSSI(Received Signal Strength Indicator)と、自局C/Nとから無線フレームを生成する。また、データ生成部16は、生成した無線フレームを変調回路18に送信する制御タイミング信号を、ATPC制御部32、変調方式制御領域選択部34及びACM制御部36に供給する。
変調回路18は、ACM制御部36により設定された変調方式に従って無線フレームを変調し、中間信号に変換する。
送信回路20は、中間信号を無線周波数(RF)の無線信号に変換するとともに、ATPC制御部32により設定された送信電力に従い、無線信号の送信電力を調整する。
共用器22は、無線信号を無線伝送装置14に送信する一方、無線伝送装置14からの無線信号を受信する。
受信回路24は、共用器22により受信した無線信号を中間周波数(IF)の中間信号に変換して復調回路26に供給するとともに、受信した無線信号の自局RSSIをデータ生成部16に供給する。
復調回路26は、中間信号を無線伝送装置14の変調方式に基づいて復調し、データ抽出部28に供給するとともに、中間信号の自局C/Nをデータ生成部16に供給する。
データ抽出部28は、復調された中間信号の無線フレームから、伝送データ、対向局RSSI及び対向局推定C/Nを抽出する。
ATPC制御部32は、データ生成部16から供給されるタイミング制御信号と、データ抽出部28から供給される対向局RSSI(受信電力)と、ACM制御部36で決定された変調方式に係る情報(変調方式情報)とに基づき、無線フレームの送信電力を制御する送信電力制御信号を生成し、送信回路20に供給する。
変調方式制御領域選択部34は、タイミング制御信号と、対向局RSSIと、ATPC制御部32で設定された送信電力とに基づき、選択可能な変調方式制御領域に係る情報をACM制御部36に供給する。
ACM制御部36は、タイミング制御信号と、データ抽出部28から供給される対向局推定C/N(伝送路の状況に係る情報)とに基づき、変調方式制御領域から変調方式を選択して設定し、変調方式切替信号として変調回路18に供給する。
図2は、変調回路18、送信回路20及びATPC制御部32の詳細な構成ブロック図である。
変調回路18は、無線フレームを変調データに変換する変換部(MOD)38と、変調データをアナログデータに変換するD/A変換器40と、ローパスフィルタ(LPF)42と、直交変調器(QMOD)44とを備える。MOD38は、ACM制御部36から供給される変調方式切替信号に基づき、無線フレームを変調データに変換する。QMOD44は、変調データを中間周波数(IF)の中間信号に変調する。
送信回路20は、中間信号の送信電力を調整するアッテネータ(VATT−IF)46(第1アッテネータ)と、中間信号を無線周波数(RF)の無線信号に変換するミキサー48と、無線信号の送信電力を調整するアッテネータ(VATT−RF)50(第2アッテネータ)と、無線信号を増幅するパワーアンプ(PA)52とを備える。
ATPC制御部32は、VATT−IF46及びVATT−RF50を制御する制御データを保持するATPCテーブル54と、送信回路20のPA52から出力される無線信号を検波する検波器(DET)56と、ローパスフィルタ(LPF)58と、比較器(COMP)60と、D/A変換器62、64と、温度検出器66とを備える。ATPCテーブル54のRF制御信号は、対向局RSSI及び変調方式切替信号に従い、D/A変換器62を介してVATT−RF50に供給される。また、DET56により検波された無線信号は、LPF58を介してCOMP60に供給され、ATPCテーブル54からD/A変換器64介して供給されたIF制御信号と比較され、その比較結果に基づいてVATT−IF46を制御する。温度検出器66は、RF制御信号及びIF制御信号の温度補正を行うための温度情報を取得する。
<閾値テーブル>
次に、図3に示すACM・ATPC制御回路30に設定される閾値テーブルについて説明する。図4Aは、閾値テーブルにおける変調方式制御領域の説明図、図4Bは、閾値テーブル(上限値保持部)における送信電力リミッタ(上限値)の説明図である。
無線伝送装置14に送信される無線信号の送信電力TXpと対向局RSSIとの差をLossと定義する(Loss=TXp−RSSI)。選択可能な変調方式の範囲(変調方式制御領域)は、所定の閾値a1〜a6で決まるLoss範囲に従って設定される。図4Aの変調方式制御領域は、Loss≦a1であれば、伝送路の状況が良好であるため、QPSK〜512QAMの全ての変調方式を選択できることを示している。この場合の対向局RSSIの下限値は、MinRSSI(512QAM)である。同様に、a1<Loss≦a2であれば、QPSK〜256QAMの範囲の変調方式を選択できることを示している。
また、送信電力TXpが高いと、信号に歪が発生し、多値の変調方式では、正しく信号を送受信できなくなる。従って、送信電力TXpには、Lossに応じた上限値である送信電力リミッタが設定される。例えば、Loss≦a1の場合、多値数の最も大きい変調方式である512QAMを選択可能である。しかしながら、512QAMが選択された場合の信号の歪を回避するため、送信電力TXpの上限は、MaxTX(512QAM)に制限される(図4B)。
<無線伝送装置の制御>
次に、以上のように構成される無線伝送装置12の制御につき、図5〜図7に示すフローチャートに従って説明する。図5は、本実施形態の無線伝送装置12の制御フローチャートである。図6及び図7は、図5に示す制御フローチャートにおけるATPC/ACM制御のフローチャートである。
無線伝送装置12が起動されると、ACM制御部36は、多値数が最も少ない変調方式であるQPSKを選択する変調方式切替信号を変調回路18のMOD38に供給する。また、ATPC制御部32は、規定値の送信電力TXpの無線信号が送信されるように、QPSKの変調方式に対応した制御データをATPCテーブル54から読み出す。この制御データは、D/A変換器62、64によりアナログデータに変換され、IF制御信号及びRF制御信号として、送信回路20のVATT−IF46及びVATT−RF50に供給される(ステップS1、QPSKモード/MTPC動作)。
データ生成部16は、伝送データと、受信回路24から供給される自局RSSIと、復調回路26から供給される自局C/Nとから、図8に示す無線フレームを生成する。なお、無線フレームには、プリアンブルに記録される同期パターンのデータと、オーバヘッドに記録される自局RSSI及び自局C/Nのデータと、任意の伝送データとが含まれる。
変調回路18は、MOD38において、ACM制御部36から供給される変調方式切替信号に基づき、無線フレームをQPSKの変調データに変換する。変換された変調データは、D/A変換器40によりアナログ信号に変換され、LPF42を介してQMOD44に供給されて中間信号に変調された後、送信回路20に供給される。送信回路20は、中間信号の送信電力TXpが規定値となるように、VATT−IF46及びVATT−RF50を制御する。送信電力TXpが規定値に制御された中間信号は、ミキサー48で搬送波が重畳されて無線信号に変換された後、PA52により増幅され、共用器22を介して無線伝送装置14に送信される。なお、VATT−IF46及びVATT−RF50による送信電力TXpの制御については、後述する。
一方、無線伝送装置12は、受信回路24が共用器22を介して無線伝送装置14からの無線信号を受信すると、無線信号のフレーム同期を確認する。同期がとれない場合(ステップS2、NO)、ACM・ATPC制御回路30は、QPSKの変調方式及び規定値の送信電力TXpによる送信制御を継続する(ステップS1)。
一方、無線信号のフレーム同期がとれた場合(ステップS2、YES)、受信回路24は、受信した無線信号を中間信号に変換して復調回路26に供給する。復調回路26は、中間信号を無線伝送装置14が設定した変調方式に基づいて復調し、データ抽出部28に供給する。データ抽出部28は、復調された無線フレームから伝送データを抽出するとともに、対向局RSSI及び対向局推定C/Nを抽出し、ACM・ATPC制御回路30に供給する。ACM・ATPC制御回路30は、供給された対向局RSSI及び対向局推定C/Nに基づき、ATPC制御及びACM制御を開始する(ステップS3)。この制御の詳細については、後述する。
受信回路24は、無線信号のフレーム同期を常時監視し、フレーム同期が外れると(ステップS4、NO)、QPSKの変調方式及び規定値の送信電力TXpによる送信制御とすることで、無線信号の確実な送信状態を確保する(ステップS5)。
<ATPC/ACM制御>
次に、図6及び図7のフローチャートに従い、ステップS3におけるATPC/ACM制御の詳細について説明する。なお、以下のATPC/ACM制御は、無線伝送装置12の制御周期を基準として行われる。
<送信電力TXpの設定>
ATPC制御部32は、対向局RSSIを受信したか否かを判定する(ステップS11)。対向局RSSIを受信できない場合には(ステップS11、NO)、送信電力TXpを現在の状態に保持する(ステップS14)。
対向局RSSIが受信できると(ステップS11、YES)、送信電力TXpが上限値の制限された送信電力リミッタの領域(図4B)にあるか否かを判定する(ステップS12)。送信電力リミッタの領域でない場合(ステップS12、NO)、すなわち、送信電力TXpと対向局RSSIとの差であるLossの値が図3の範囲Aにある場合、ATPC制御部32は、対向局RSSIが一定になるように、送信電力TXpを設定する。
すなわち、ATPC制御部32は、対向局RSSIと一定値であるATPC閾値とを比較し(ステップS13)、対向局RSSI=ATPC閾値であれば、送信電力TXpを現在の状態に保持する(ステップS14)。また、対向局RSSI>ATPC閾値であれば、送信電力TXpを減少させる(ステップS15)。さらに、対向局RSSI<ATPC閾値であれば、送信電力TXpを増加させる(ステップS16)。
また、ステップS12において、送信電力TXpが送信電力リミッタ領域であると判定された場合(ステップS12、YES)、ATPC制御部32は、対向局RSSIと、送信電力TXpを切り替える閾値であるMinRSSI(QPSK)〜MinRSSI(512QAM)(図3)とを比較する(ステップS17)。対向局RSSI=MinRSSI(設定されている変調方式)であれば、送信電力TXpを今の状態に保持する(ステップS14)。また、対向局RSSI>MinRSSI(設定されている変調方式)であれば、送信電力TXpを減少させる(ステップS15)。さらに、対向局RSSI<MinRSSI(設定されている変調方式)であれば、送信電力TXpを増加させる(ステップS16)。
この場合、送信電力TXpは、送信電力リミッタを上限値として設定されるため、後述する送信回路20のPA52により送信電力TXpが増幅された際、非線形歪の発生を回避することができる。なお、ステップS14〜S16で設定した送信電力TXpの制御は、後述するステップS21、S23又はS26で行われる。
<変調方式の設定>
次に、変調方式制御領域選択部34は、対向局推定C/Nを受信したか否かを判定する(ステップS18)。対向局推定C/Nを受信できない場合には(ステップS18、NO)、ステップS15又はS16で設定した送信電力TXpの制御を行う(ステップS21)。また、変調方式は、現在の変調方式を保持する(ステップS22)。
対向局推定C/Nが受信できると(ステップS18、YES)、次のようにして変調方式制御領域を選択する(ステップS19)。
変調方式制御領域選択部34は、基本的には、Loss(=送信電力TXp−対向局RSSI)の値から、図4Aの選択テーブルの閾値a1〜a6を用いて選択可能な変調方式の領域を求める。
図9Aは、変調方式制御領域の選択テーブル(図4A)の閾値a1を固定した場合に選択される変調方式の説明図である。伝送損失の変動に伴って対向局RSSIが変動し、例えば、Lossの値が閾値a1の近傍で変動すると、選択テーブルにより選択される変調方式の範囲は、QPSK〜512QAMと、QPSK〜256QAMとの間で頻繁に切り替わることになる。この場合、変調方式が頻繁に切り替わると、無線信号の送受信状態が不安定となり、瞬断や伝送エラーの発生するおそれがある。
これに対して、図9Bは、変調方式制御領域の選択テーブルの閾値a1を閾値a1′に切り替えた場合に選択される変調方式の説明図である。例えば、Lossの値が閾値a1を越えたとき、閾値a1よりも小さい閾値a1′に切り替える。これにより、閾値a1の近傍で変調方式が頻繁に切り替わる事態を回避することができる。また、Lossの値が閾値a1′を越えたときには、閾値a1′を閾値a1に戻すことにより、変調方式の安定化を図ることができる。他の閾値a2〜a6についても同様である。
図10は、対向局RSSIが急激に増加した場合における変調方式制御領域の選択の説明図である。
対向局RSSIが急激に増加したとき、それに追従させて送信電力TXpを急激に減少させると、受信系のBERが劣化し、伝送エラーの発生するおそれがある。そこで、対向局RSSIが急激に増加した場合、送信電力TXpが徐々に減少するように設定する。例えば、対向局RSSIが急激に増加したときの送信電力TXpは、MaxTXp(QPSK)からMaxTXp(512QAM)まで徐々に減少するように設定する。そして、変調方式は、図4Bの送信電力リミッタで決まるLossの範囲から選択する。このようにして変調方式制御領域を選択することにより、対向局RSSIが急激に増加した後、急激に減少するようなことがあっても、多値の変調方式が選択できない状態であるため、伝送エラーの発生が効果的に抑制される。
次に、ACM制御部36は、対向局推定C/NとACM閾値とを比較し、ステップS19で選択された変調方式制御領域から変調方式を決定する(ステップS20)。
図11Aは、変調方式を切り替えるためのACM閾値の説明図、図11Bは、対向局推定C/Nと、切り替えられる変調方式との関係説明図である。
前回の制御周期で取得した対向局推定C/Nに対して、次回の制御周期で取得した対向局推定C/Nが増加している場合(C1点からC2点)、変調方式は、ステップS19で選択された変調方式制御領域の範囲において、図11Aの上段のACM閾値(+)に従って決定する。例えば、前回取得した対向局推定C/Nが19(dB)(C1点)であり、そのときに設定されていた変調方式がQPSKであったとする。次回取得した対向局推定C/Nが27(dB)(C2点)に増加した場合、上段のACM閾値(+)の26.5(dB)と比較し、変調方式は、64QAMに決定される。但し、多値数の増加する変調方式を選択する場合には、一気に64QAMとするのではなく、制御周期毎に多値数が1つずつ増加するように変調方式を切り替える。変調方式をこのようにして切り替えることにより、多値数の大きい変調方式に切り替えた直後に、対向局推定C/Nが大きく減少した際の瞬断や伝送エラーを回避することができる。
また、対向局推定C/Nが減少する場合には、変調方式は、図11Aの下段のACM閾値(−)に従って決定する。この場合、下段の各ACM閾値(−)は、同一の変調方式の切り替えを判定する上段の各ACM閾値(+)よりも小さい値に設定されている。例えば、前回取得した対向局推定C/Nが28(dB)(C3点)であり、そのときに設定されていた変調方式が64QAMであったとする。次回取得した対向局推定C/Nが22(dB)(C4点)に減少した場合、下段のACM閾値(−)の22(dB)と比較し、変調方式は、16QAMに決定される。この場合、変調方式は、直ちに16QAMに切り替える。なお、多値数の少ない変調方式に切り替わるため、瞬断や伝送エラーが発生するおそれはない。
変調方式の切り替えが必要ない場合には、送信電力TXpの制御のみが行われる(ステップS21)。また、多値数が増加する変調方式に切り替える場合には、送信電力TXpを制御した後(ステップS23)、変調方式の切り替えが行われる(ステップS24)。送信電力TXpを先に減少させることにより、多値数が増加する変調方式に切り替えた際の伝送信号の歪を回避することができる。また、多値数が減少する変調方式に切り替える場合には、変調方式を切り替えた後(ステップS25)、送信電力TXpの制御が行われる(ステップS26)。送信電力TXpを制御する前に、多値数が減少する変調方式に切り替えることにより、伝送信号の歪を回避することができる。
<ACM制御>
次に、ステップS24又はS25における変調方式の切り替えについて説明する。
ACM制御部36は、ステップS20で決定された変調方式に基づく変調方式切替信号を変調回路18のMOD38に供給する。MOD38は、データ生成部16から供給された無線フレームの変調データを、変調方式に従った中間信号に変換し、送信回路20に供給する。
<ATPC制御>
次に、ステップS23又はS25における送信電力TXpの制御について説明する。
送信回路20は、ミキサー48の前段にVATT−IF46を接続し、ミキサー48の後段にVATT−RF50を接続して構成されている(図2)。図12Aは、送信電力TXpを制御するVATT−IF46をミキサー48の前段にのみ接続した場合のC/N劣化の説明図、図12Bは、送信電力を制御するVATT−RF50をミキサー48の後段にのみ接続した場合の非線形歪の説明図である。
図12Aの構成では、VATT−IF46を制御して、PA52の出力である送信電力TXpを、最大値のMaxTXpから最小値のMinTXpまで減少させる場合、NF(Noise Figure)の悪いミキサー48の影響により、ハッチングで示す範囲でC/Nが劣化するおそれがある。
また、図12Bの構成では、NFの悪いミキサー48の後段にNFの良いアンプ68を介してVATT−RF50を接続することにより、ミキサー48によるC/Nの劣化を回避することができる。しかしながら、VATT−RF50による送信電力TXpの制御範囲が大きいため、アンプ68の非線形歪の影響により、ハッチングで示す範囲で送信電力TXpに非線形歪の発生するおそれがある。
これに対して、ミキサー48の前後にVATT−IF46及びVATT−RF50を接続し、それぞれを変調方式及び送信電力TXpに応じて制御することにより、上記の課題を解決することができる。
図13A及び図13Bは、2つのVATT−IF46及びVATT−RF50を用いた送信電力TXpの制御の説明図である。
図13Aは、変調方式としてQPSKが選択されている場合において、送信電力TXpを、MaxTXp(QPSK)から、変調方式が256QAMの場合のMaxTXp(256QAM)にa(dB)だけ減少させる制御を行う場合を示す。VATT−RF50は、MaxTXp(QPSK)を基準送信電力として、送信電力TXpをa(dB)だけ減少させる。この場合、変調方式がQPSKであるため、ミキサー48の前段のVATT−IF46による制御が0(dB)であっても、VATT−RF50の入力における送信電力TXpの非線形歪の影響は無視できる。
図13Bは、変調方式として256QAMが選択されている場合である。この場合、MaxTXp(QPSK)よりも小さいMaxTXp(256QAM)が基準送信電力であり、VATT−RF50による送信電力TXpの制御を0(dB)に設定する。VATT−IF46は、図2に示すように、PA52の出力をDET56で検波した検波信号を利用してループ制御されるため、QMOD44からの中間信号をa(dB)だけ減少させる。従って、VATT−RF50には、ミキサー48から線形性の保持された無線信号が供給されることになる。
このように、ATPCテーブル54を用い、選択された変調方式に応じて設定したIF制御信号をVATT−IF46に供給するとともに、RF制御信号をVATT−RF50に供給することにより、非線形歪の影響のない良好な送信電力TXpを得ることができる。
なお、VATT−IF46によるC/N劣化は、送信回路20を図14に示すように構成することにより、回避することができる。
図14は、ミキサー48の前段に接続されるVATT−IF46によるC/N劣化を回避する回路構成の説明図である。ハッチングで示す領域は、VATT−IF46によるC/N劣化領域である。図12Aに示すように、ミキサー48の前段のVATT−IF46により中間信号の電力を減少させる制御を行うと、NF特性の悪いミキサー48によるC/N劣化が懸念される。図14に示すように、ミキサー48の後段にアンプ70を接続し、アンプ70によって無線信号を増幅させた後、後段のVATT−RF50に入力させることにより、VATT−IF46によるC/Nの劣化を回避することができる。
<ATPC制御部の他の構成>
図15は、図2に示すATPC制御部32の他の構成ブロック図である。図2に示すATPC制御部32は、PA52の出力をVATT−IF46にループさせることにより、VATT−RF50により送信電力TXpを粗調整する一方、VATT−IF46で送信電力TXpのレベル調整を行っている。これに対して、図15に示すATPC制御部32aは、VATT−IF46及びVATT−RF50を個別に制御するように構成したものである。ATPCテーブル54から各VATT−IF46及びVATT−RF50に供給される制御信号を調整することにより、ATPC制御部32と同様にして、送信電力TXpを制御することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。
10…無線伝送システム
12、14…無線伝送装置
16…データ生成部
18…変調回路
20…送信回路
22…共用器
24…受信回路
26…復調回路
28…データ抽出部
30…ACM・ATPC制御回路
32、32a…ATPC制御部
34…変調方式制御領域選択部
36…ACM制御部
38…MOD
40、62、64…D/A変換器
42、58…LPF
44…QMOD
46…VATT−IF
48…ミキサー
50…VATT−RF
52…PA
54…ATPCテーブル
56…DET
60…COMP
66…温度検出器
70…アンプ

Claims (4)

  1. 対向局に送信する無線信号の送信電力と前記対向局で受信される前記無線信号の受信電力との差に基づき、変調方式に応じて前記送信電力を制御する送信電力制御部と、
    前記差に基づき、前記変調方式の制御領域を選択する変調方式制御領域選択部と、
    伝送路の状況と変調方式を切り替えるための閾値とに基づき、変調方式制御領域選択部で選択された前記制御領域から前記変調方式を選択し、選択した前記変調方式により前記送信する無線信号を変調する適応変調制御部と、
    を備えることを特徴とする無線伝送装置。
  2. 請求項1記載の無線伝送装置において、
    前記送信電力制御部は、前記差に応じて設定される前記送信電力の上限値を保持する上限値保持部を備え、前記上限値に基づいて前記送信電力を制御することを特徴とする無線伝送装置。
  3. 請求項1又は2記載の無線伝送装置において、
    前記無線信号を前記対向局に送信する送信回路を備え、
    前記送信回路は、
    前記変調方式により変調された中間信号の送信電力を制御する第1アッテネータと、
    前記中間信号から変換された無線信号の送信電力を制御する第2アッテネータと、
    を備え、前記送信電力制御部は、前記第1アッテネータ又は前記第2アッテネータの少なくとも一方を制御することを特徴とする無線伝送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線伝送装置において、
    前記変調方式制御領域選択部は、前記受信電力が増加したとき、前記送信電力が徐々に減少するように前記制御領域から前記変調方式を選択することを特徴とする無線伝送装置。
JP2012099522A 2012-04-25 2012-04-25 無線伝送装置 Active JP6099879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099522A JP6099879B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 無線伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099522A JP6099879B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 無線伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013229703A JP2013229703A (ja) 2013-11-07
JP6099879B2 true JP6099879B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=49676954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012099522A Active JP6099879B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 無線伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6099879B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210244640A1 (en) * 2018-06-12 2021-08-12 Kao Corporation Detergent

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04167836A (ja) * 1990-10-31 1992-06-15 Fukushima Nippon Denki Kk 無線通信方式
JP2003037640A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Mitsubishi Electric Corp 無線通信装置の送信回路
JP2004072666A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線システムおよび無線機
JP2004356729A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Toshiba Corp 高周波回路および通信装置
JP3998631B2 (ja) * 2003-11-21 2007-10-31 株式会社東芝 無線通信システム、移動通信端末装置、基地局装置および無線通信方法
JP2005236709A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信装置
JP5037005B2 (ja) * 2005-12-01 2012-09-26 京セラ株式会社 基地局、無線通信端末、基地局の制御方法及び無線通信端末の制御方法
JP5170533B2 (ja) * 2008-01-24 2013-03-27 日本電気株式会社 無線伝送装置、変調方式決定方法及びそのプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013229703A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1729429B1 (en) Transmit power control of a wireless communication device
US8452238B2 (en) Radio transmission device, method for determining modulation system, and recording medium therefor
JP4829965B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
US20090296852A1 (en) Radio communication method and radio communication apparatus using adaptive modulation system
JP4206104B2 (ja) 適応変調方式を使用した無線通信方法及び無線通信装置
US8917758B2 (en) Communication device, communication control method and a computer-readable storage medium
CN1992553B (zh) 用于突发数据帧接收系统的增益控制方法
EP4391469A1 (en) Wireless communication system, wireless communication method, and reception device
KR101751477B1 (ko) 다수의 모드들을 지원하는 적응형 fm 복조기
JP6099879B2 (ja) 無線伝送装置
US11677597B2 (en) Wireless communication device, wireless communication system, and wireless communication method
JP5590147B2 (ja) 通信装置及び通信方法
JP5333608B2 (ja) 複合条件判定ユニット、伝送装置、複合条件判定方法
JP5472448B2 (ja) 通信装置、通信システム、及び通信制御方法
JP2015177435A (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
JP4906932B2 (ja) 通信装置
JP2007096382A (ja) 無線通信システムとその送信装置及び受信装置
JP2015139190A (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
JP6119855B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
JP5787376B2 (ja) 無線通信装置、無線通信装置の制御方法、通信制御プログラム及び無線通信システム
JP4918165B2 (ja) 通信装置
WO2015141123A1 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び自動利得制御方法
JP2012165164A (ja) 無線装置およびノイズ処理方法
JP2011234395A (ja) 基地局装置及び通信方法
JP2008109320A (ja) 適応変調システム及びその方法並びにそれを用いた伝送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6099879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150