JP2015177435A - 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回線品質に応じて適切に変調方式を変更しつつ、安定した通信を実現することが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供する。
【解決手段】送信部12は、他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信する。回線品質情報取得部14は、他の無線通信装置から、送信部12によって送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報(例えばCNR情報)を取得する。変調方式判定部16は、回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定する。送信電力制御部18は、回線品質情報に基づいて送信電力を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関し、特に、伝搬路の状態に応じて変調方式を変更可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
最適な無線通信を行うための技術として、伝搬路の状態に応じて変調方式を変更する適応変調方式がある。適応変調方式では、回線品質に応じて変調方式を変更する技術が提案されている。
適応変調方式において、高い多値数の変調方式は、信号のひずみに対する耐性が弱いので、ビット誤りを発生させないように、最大送信電力を低く設定することが行われている。言い換えれば、変調方式によって、送信電力が異なるように設定されている。
このような場合において、多値数が低い変調方式における最大送信電力が設定された状態から、多値数が高い変調方式に変更されると、送信電力が、変更後の変調方式における最大送信電力を超える可能性がある。そのような条件下では、電力増幅後の変調波にひずみが生じることによって、ビット誤りが発生しやすくなる。そこで、特許文献1に開示されているように、変調多値数が増加する方向に変調方式を変更する際に、先に送信電力を低くし、その後で変調多値数を増加するように変調方式を変更する技術がある。
また、特許文献2には、伝搬路状況に応じて変調方式を切り替える適応変調方式を用いた無線通信装置が開示されている。特許文献2においては、回線品質判定部が、受信信号の伝搬路状況に基づいて最適な変調方式を決定し、目標変調方式情報として出力する。送信制御部は、目標変調方式情報に基づいて目標送信電力を決定し、所定の時間間隔毎に所定の増分量で送信電力が目標送信電力に近づくレベル設定値を決定し、送信電力が目標送信電力に達したときに目標変調方式情報に従って変調方式情報を出力する。
また、適応変調方式を用いた無線伝送装置において、CNR(Carrier to Noise Ratio:搬送波対雑音電力比)を用いて回線状態(回線品質)を判断し、適応変調を行う技術が知られている。この技術においては、回線品質情報としてCNRを用い、CNRと判定閾値とを比較することによって、変調方式が選択される。
一方、CNRのみを用いて回線状態(回線品質)を判断する場合、受信信号に歪みがあるときに、以下に説明するように、変調多値数が大きい変調方式に切替えることができないことがあるという課題がある。一般に、送信出力を増大させていくと、ある出力電力以上では、送信される信号の波形に歪みが発生する。
QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)等の変調多値数の小さい変調方式では、所定のBER(Bit Error Ratio:ビット誤り率)に対して必要となるCNR(所要CNR)が変調多値数の大きい変調方式と比較して小さい。このため、QPSK等の変調方式では、ある程度のCNRの劣化が発生しても回線品質には影響がない。したがって、送信電力を引き上げることで、システムゲイン(送信局の送信電力と受信局における規定受信レベルの差)を拡大させることが可能である。
変調多値数が小さい変調方式を用いた伝送時に、システムゲインを拡大するために高い送信電力を設定していると、送信時の波形の歪みによりCNRが劣化(飽和)する。これにより、無線伝搬路状態が良好であり、電波の伝搬中に無線伝搬路状態に起因するCNRの劣化がほとんど生じないような場合であっても、受信信号のCNRが、変調多値数が大きい変調方式の所要CNRを下回ることがある。このような場合、たとえば、送信電力を低下させることによってCNRが改善され、これにより、変調多値数が大きい変調方式を用いて通信が可能となる。しかしながら、現在の受信信号のCNRが劣化しているため、変調方式を変調多値数が大きい変調方式に変更することができない。
特許文献3は、このような課題を解決する技術を開示する。具体的には、特許文献3には、受信信号のCNRを示すCNR情報と所定のCNR閾値とに基づいて判定した変調方式をCNR判定情報として出力するCNR変調方式判定手段と、受信信号のRSL(Received Signal Level:受信信号レベル)を示すRSL情報と所定のRSL閾値とに基づいて判定した変調方式をRSL判定情報として出力するRSL変調方式判定手段と、受信信号の変調方式を示す受信変調方式情報と、CNR判定情報と、RSL判定情報とに基づいて、受信信号の送信元が変調のために用いる変調方式を決定する複合変調方式決定手段とを備える装置に関する技術が開示されている。ここで、CNR閾値は、各変調方式において許容される最低限のCNRを示す情報である。また、RSL閾値は、各変調方式において許容される最低限のRSLを示す情報である。特許文献3においては、CNR判定情報が示す変調方式の変調多値数が、RSL判定情報が示す変調方式の変調多値数未満である場合には、RSL判定情報が示す変調方式が、受信信号の送信元が変調のために用いる変調方式として決定される。
つまり、特許文献3においては、RSL判定情報が示す変調方式の変調多値数が、CNR判定情報が示す変調方式の変調多値数よりも大きい場合には、変調多値数が大きい変調方式に切り替えることが可能となる。すなわち、受信信号の送信電力を増大させた結果、無線信号の波形に歪みが発生し、CNRの劣化により切替条件を満たすことができない状況でも、変調多値数が大きい変調方式に切り替えることが可能となる。言い換えると、高い送信電力を設定することにより生じる送信波の歪みによりCNRが低下する場合であっても、歪みの影響が小さいRSL判定情報を併せて用いることによって、変調方式を判定することができる。つまり、特許文献3においては、歪みにより受信信号のCNRが悪化した場合でも、より適した変調方式に変更することが可能となる。
国際公開第2012/074041号 特開2005−236709号公報 国際公開第2011/078097号
一方、無線通信においては、送信電力が同じであっても、自局の帯域内に何らかの干渉成分が入ってしまう帯域内干渉等によって、受信レベル(RSL)が高くなることがある。つまり、無線伝搬路状態が悪化しているため、受信レベルが高くなることがある。このような場合、変調方式を、変調多値数が大きな変調方式に変更すべきでない。しかしながら、特許文献3においては、受信レベル(RSL)が変調方式ごとに定められた閾値以上である場合に、変調方式が、変調多値数が大きな変調方式に変更される。この場合、受信信号のCNRが、変更後の変調方式における所要CNRを満たさないことがある。
このように、無線伝搬路状態が悪化しているにもかかわらず、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更されることによって、ビットエラーが発生するおそれがある。また、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更された直後に元の変調方式に変更されるといった、変調方式の変更のバタつきが発生するおそれがある。したがって、安定した通信を実現することができないおそれがある。
また、上述したように、特許文献1及び2にかかる通信装置は、変調多値数が大きくなるように変調方式を変更する際に、変更後の変調多値数の大きな変調方式に対応する最大送信電力よりも低くなるように送信電力を低下させてから、変調方式を変更するようにしている。このような場合、変調方式を変更すると判定されてから、実際に変調方式が変更されるまでの間の時間間隔が生じる。この時間間隔の間に回線品質が劣化した場合、送信電力を低下させ、変調多値数が大きくなるように変調方式を変更したときには、その変更後の変調方式で許容される回線品質を満たさない。したがって、回線品質の変化に応じて適切に変調方式を変更できないおそれがあり、さらに、ビットエラーが発生するおそれがある。したがって、安定した通信を実現することができないおそれがある。
本発明の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、回線品質に応じて適切に変調方式を変更しつつ、安定した通信を実現することが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することにある。
本発明にかかる第1の無線通信装置は、他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信する送信手段と、前記他の無線通信装置から、前記送信手段によって送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報を取得する回線品質情報取得手段と、前記回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定する変調方式判定手段と、前記回線品質情報に基づいて送信電力を制御する送信電力制御手段とを有する。
また、本発明にかかる第2の無線通信装置は、他の無線通信装置から無線回線を介して無線信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された無線信号について、回線品質を示す回線品質情報を取得する回線品質情報取得手段と、前記回線品質情報に基づいて、前記他の無線通信装置において変調方式を変更するか否かを判定する変調方式判定手段と、前記回線品質情報に基づいて、前記他の無線通信装置において制御すべき送信電力を判定する送信電力判定手段と、前記変調方式判定手段による判定結果を示す判定変調方式情報と、前記送信電力判定手段による判定結果を示す送信電力制御情報とを、前記他の無線通信装置に対して送信する送信手段とを有する。
また、本発明にかかる第3の無線通信装置は、他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信する送信手段と、前記他の無線通信装置から、前記送信手段によって送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報を取得する回線品質情報取得手段と、前記回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定する変調方式判定手段と、前記回線品質情報に基づいて送信電力を制御する送信電力制御手段とを有し、回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、前記送信電力制御手段は、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更された後で、送信電力を低下させるように制御する。
また、本発明にかかる無線通信システムは、無線回線を介して無線信号を送信する第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置から無線信号を受信する第2の無線通信装置と、前記第2の無線通信装置が受信した無線信号から、回線品質を示す回線品質情報を取得する通信品質情報取得手段と、前記回線品質情報に基づいて、前記第1の無線通信装置において変調方式を変更するか否かを判定する変調方式判定手段と、前記回線品質情報に基づいて、前記第1の無線通信装置において送信電力を制御する送信電力制御手段とを有する。
また、本発明にかかる第1の無線通信方法は、他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信し、前記他の無線通信装置から、前記送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報を取得し、前記回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定し、前記回線品質情報に基づいて送信電力を制御する。
また、本発明にかかる第2の無線通信方法は、他の無線通信装置から無線回線を介して無線信号を受信し、前記受信された無線信号について、回線品質を示す回線品質情報を取得し、前記回線品質情報に基づいて、前記他の無線通信装置において変調方式を変更するか否かを判定し、前記回線品質情報に基づいて、前記他の無線通信装置において制御すべき送信電力を判定し、前記変調方式の判定結果を示す判定変調方式情報と、前記送信電力の判定結果を示す送信電力制御情報とを、前記他の無線通信装置に対して送信する。
また、本発明にかかる第3の無線通信方法は、他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信し、前記他の無線通信装置から、前記送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報を取得し、前記回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定し、回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更された後で、送信電力を低下させるように制御する。
本発明によれば、回線品質に応じて適切に変調方式を変更しつつ、安定した通信を実現することが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供できる。
本実施の形態にかかる無線通信装置の概要を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信システムを示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置で使用される回線品質向上テーブルを例示する図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置で使用される回線品質劣化テーブルを例示する図である。 実施の形態1にかかる、送信局である無線通信装置と、受信局である無線通信装置との通信を示すシーケンス図である。 実施の形態1にかかる、受信局である無線通信装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる、送信局である無線通信装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる無線通信装置で行われる、変調方式の変更処理及び送信電力の制御処理の具体例について説明する図である 実施の形態2にかかる無線通信装置の構成を示す図である。
(本実施の形態の概要)
実施の形態の説明に先立って、図1を用いて、本実施の形態の概要を説明する。図1は、本実施の形態にかかる無線通信装置1の概要を示す図である。図1に示すように、無線通信装置1は、送信部12(送信手段)と、回線品質情報取得部14(回線品質情報取得手段)と、変調方式判定部16(変調方式判定手段)と、送信電力制御部18(送信電力制御手段)とを有する。
送信部12は、他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信する。回線品質情報取得部14は、他の無線通信装置から、送信部12によって送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報(例えばCNR情報)を取得する。変調方式判定部16は、回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定する。送信電力制御部18は、回線品質情報に基づいて送信電力を制御する。
本実施の形態にかかる無線通信装置1によれば、通回線品質に応じて適切に変調方式を変更しつつ、安定した通信を実現することが可能となる。また、受信局である無線通信装置と送信局である無線通信装置とで構成される無線通信システムによっても、回線品質に応じて適切に変調方式を変更しつつ、安定した通信を実現することが可能となる。なお、変調方式判定部16は、送信局である無線通信装置1に設けられるとしたが、受信局である無線通信装置に設けられていてもよい。この場合、受信局である無線通信装置によっても、回線品質に応じて適切に変調方式を変更しつつ、安定した通信を実現することが可能となる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる無線通信システム50を示す図である。無線通信システム50は、無線通信装置A100Aと、無線通信装置B100Bとから構成される。無線通信装置A100Aと無線通信装置B100Bとは、無線回線を介して無線通信可能に接続されている。
また、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、それぞれデータ回線60A,60Bと接続されている。データ回線60A,60Bは、例えば通信事業者又はプロバイダ事業者等のネットワークと接続される回線である。無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、データ回線60A,60Bを介して、パケット又はフレーム等のユーザデータを送受信する。
無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、例えばディジタルマイクロ波通信装置であってもよい。また、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bの一方は、携帯端末又は無線LAN(Local Area Network)装置であってもよく、他方は無線基地局又は無線LAN基地局であってもよい。
また、例えば、無線通信装置A100Aは、送信局として機能してもよく、無線通信装置B100Bは、受信局として機能してもよい。つまり、無線通信装置A100Aが、無線通信装置B100Bに対して無線信号を伝送し、無線通信装置B100Bがその無線信号を受信してもよい。
以下、無線通信装置A100Aから無線通信装置B100Bに対してデータが伝送されることを前提として説明するが、無線通信装置B100Bから無線通信装置A100Aに対して無線信号が伝送されてもよい。この場合、無線通信装置B100Bが送信局として機能し、無線通信装置A100Aが受信局として機能する。
また、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、同じ構成要素を有していてもよい。以下、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bは、同じ構成要素を有していることを前提として説明する。また、以下、無線通信装置A100A及び無線通信装置B100Bを総称して、無線通信装置100と称する。
図3は、実施の形態1にかかる無線通信装置100の構成を示す図である。無線通信装置100は、アンテナ102、送信ベースバンド処理部112、変調器114、可変減衰器116、送信電力制御部118、増幅器120、復調器134、受信ベースバンド処理部136及び変調方式判定部138を有する。
送信ベースバンド処理部112は、データ回線60を介して、送信対象となるデータ(入力データ)を受信する。入力データは、無線通信装置100において生成されるデータであってもよいし、データ回線60を介して無線通信装置100に接続された他の装置から送信されるデータであってもよい。
また、送信ベースバンド処理部112は、変調方式判定部138から、変調方式制御情報を受け付ける。また、送信ベースバンド処理部112は、復調器134から、CNR情報を受け付ける。なお、変調方式制御情報は、変調方式判定部138によって判定された変調方式を示す情報である。また、変調方式制御情報は、変調器114において変調する際の変調方式を指定するための情報である。さらに、CNR情報は、復調器134で生成された情報である。これらの変調方式制御情報及びCNR情報については後述する。
また、送信ベースバンド処理部112は、入力データに対し、変調方式制御情報及びCNR情報を、パケットヘッダ又は制御情報領域等に付加(多重化)して、送信無線フレームデータを生成する。さらに、送信ベースバンド処理部112は、生成された送信無線フレームデータを、変調器114に対して出力する。
変調器114は、送信ベースバンド処理部112から送信無線フレームデータを受け付ける。変調器114は、受け付けた送信無線フレームデータから変調方式制御情報を読み出す。変調器114は、読み出された変調方式制御情報に示された変調方式で送信無線フレームデータを変調し、送信変調信号を生成する。さらに、変調器114は、生成された送信変調信号を、可変減衰器116に対して出力する。
可変減衰器116は、送信電力制御部118による制御に応じて、送信電力を変更する。ここで、可変減衰器116は、送信電力を変更することが可能であればよく、例えば、電圧レベルを変更することによって送信電力を変更してもよいし、電流値を変更することによって送信電力を変更してもよい。
送信電力制御部118は、受信局として機能する無線通信装置100(無線通信装置B100B)からのCNR情報を、受信ベースバンド処理部136から受け付ける。また、送信電力制御部118は、CNR情報をモニタリングして、CNRとCNRの変動値とに応じて、変調方式に対応した送信電力となるように、可変減衰器116を制御する。具体的には、送信電力制御部118は、制御すべき送信電力を示す値を、可変減衰器116に対して出力する。可変減衰器116は、その送信電力を示す値に応じて、送信電力を変更する。なお、CNRの変動値及び送信電力制御部118の処理については後述する。
増幅器120は、例えば増幅率が固定された増幅器であってもよい。増幅器120は、可変減衰器116によって減衰された送信信号の送信電力(例えば電圧レベル)を、予め定められた増幅率で増幅させる。アンテナ102は、増幅器120によって増幅された送信信号を、電波として無線回線を介して、対向する無線通信装置100に対して送信する。また、アンテナ102は、対向する無線通信装置100から送信された無線信号を受信する。ここで、受信された無線信号を、受信信号と称する。
復調器134は、後述するように、受信ベースバンド処理部136から受信された変調方式制御情報に示された変調方式で受信信号を復調して、受信無線フレームデータを生成する。さらに、復調器134は、生成された受信無線フレームデータを、受信ベースバンド処理部136に対して送信する。
さらに、復調器134は、受信信号からCNRを検出し、検出されたCNRを示すCNR情報を生成する。さらに、復調器134は、生成されたCNR情報を、送信ベースバンド処理部112に対して送信する。ここで、CNR情報とは、受信信号のCNRに関する情報である。また、CNR情報は、回線品質を示す回線品質情報である。なお、復調器134は、例えば、受信信号の振幅及び位相がコンスタレーション上の理想点からどの程度ずれているかを示す変調誤差比(MER:Modulation Error Ratio)を検出することによって、CNR情報を生成してもよい。
また、復調器134は、受信局である無線通信装置B100Bが送信局である無線通信装置A100Aから無線信号を受信するごとに、CNR情報を生成して、送信ベースバンド処理部112に出力する。そして、送信ベースバンド処理部112は、変調方式制御情報及びCNR情報を、パケットヘッダ又は制御情報領域等に付加(多重化)して、送信無線フレームデータを生成する。つまり、受信局である無線通信装置B100Bは、送信局である無線通信装置A100Aから無線信号を受信するごとに、CNR情報を、送信局である無線通信装置A100Aに対して送信する。
受信ベースバンド処理部136は、受信無線フレームデータから、送信局として機能する無線通信装置100(無線通信装置A100A)において送信対象となっていたデータ(入力データ)を抽出する。さらに、受信ベースバンド処理部136は、抽出されたデータを出力データとして、データ回線60を介して送信する。データの出力先は、無線通信装置100が備える情報処理機能であってもよいし、データ回線60を介して無線通信装置100に接続された他の装置であってもよい。
また、受信ベースバンド処理部136は、受信無線フレームデータから、受信変調方式情報を抽出する。この受信変調方式情報は、送信元の無線通信装置100(送信局として機能する無線通信装置A100A)において付加された変調方式制御情報である。つまり、この受信変調方式情報は、送信元の無線通信装置100の変調器114によって用いられた変調方式を示す情報である。受信ベースバンド処理部136は、抽出された受信変調方式情報を、復調器134に対して出力する。
また、受信ベースバンド処理部136は、受信無線フレームデータから、CNR情報を抽出する。このCNR情報は、受信局として機能する無線通信装置100(無線通信装置B100B)において付加されたCNR情報である。受信ベースバンド処理部136は、抽出されたCNR情報を、変調方式判定部138及び送信電力制御部118に対して出力する。
さらに、受信ベースバンド処理部136は、受信局として機能する無線通信装置100(無線通信装置B100B)から受信したCNR情報から、CNRの変動値(CNR変動値)ΔCNRを算出する。そして、受信ベースバンド処理部136は、算出したCNR変動値を、送信電力制御部118及び変調方式判定部138に対して出力する。
ここで、CNR変動値は、受信局から受信したCNRと、1つ前のタイミングで受信局から受信したCNRとの差分である。例えば、送信局の受信ベースバンド処理部136がある時刻T_kで受信局から受信したCNRを、CNR_kとする。また、送信局の受信ベースバンド処理部136が1つ前のタイミングである時刻T_(k−1)で受信局から受信したCNRを、CNR_(k−1)とする。このとき、ΔCNR=CNR_k−CNR_(k−1)である。
回線品質が向上してCNRが増加する場合、CNR変動値は正(ΔCNR>0)となる。つまり、CNR(CNR_k)は、1つ前のタイミングで受信局から受信したCNR(CNR_(k−1))よりも増加している。一方、回線品質が劣化してCNRが減少する場合、CNR変動値は負(ΔCNR<0)となる。つまり、CNR(CNR_k)は、1つ前のタイミングで受信局から受信したCNR(CNR_(k−1))よりも減少している。なお、CNR変動値が0である場合については、CNR変動値が正である場合と同様の処理をしてもよい。
復調器134は、受信ベースバンド処理部136から受信変調方式情報を受け付ける。そして、復調器134は、その受け付けた受信変調方式情報を用いて、次のタイミングで受信された受信変調信号に対して、復調を行う。言い換えれば、復調器134は、1つ前のタイミングで受信された受信変調信号が復調されて得られた受信無線フレームデータに含まれていた受信変調方式情報に示された変調方式で、受信変調信号を復調する。
変調方式判定部138は、例えば送信局として機能する無線通信装置100(無線通信装置A100A)において動作する。変調方式判定部138は、受信ベースバンド処理部136から受け付けたCNR情報に応じて、変調方式を判定する。具体的には、変調方式判定部138は、以下に説明するように、変調方式ごとに定められた切替閾値と、CNR情報(回線品質情報)との比較結果に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定する。
そして、変調方式判定部138は、判定結果を示す変調方式制御情報を、送信ベースバンド処理部112に対して出力する。つまり、変調方式を変更すると判定された場合、変調方式判定部138は、変更後の変調方式を示す変調方式制御情報を、送信ベースバンド処理部112に対して出力する。一方、変調方式を変更しないと判定された場合、変調方式判定部138は、現在の変調方式を示す変調方式制御情報を、送信ベースバンド処理部112に対して出力する。
回線品質が向上してCNRが増加する場合、つまりCNR変動値が正(ΔCNR>0)である場合、変調多値数が大きくなるように変調方式を変更する。このとき、変調方式判定部138は、後述する図4に例示する回線品質向上テーブルを用いて、変調方式ごとに設けられた切替閾値(上限閾値)とCNRとを比較する。そして、変調方式判定部138は、CNRが切替閾値以上である場合に、変調多値数が大きくなるように変調方式を変更すると判定してもよい。なお、以下、変調多値数が大きな変調方式を、「上位変調方式」と称することがある。
一方、回線品質が劣化してCNRが減少する場合、つまりCNR変動値が負(ΔCNR<0)である場合、変調多値数が小さくなるように変調方式を変更する。このとき、変調方式判定部138は、後述する図5に例示する回線品質劣化テーブルを用いて、変調方式ごとに設けられた切替閾値(下限閾値)とCNRとを比較する。そして、変調方式判定部138は、CNRが切替閾値未満である場合に、変調多値数が小さくなるように変調方式を変更すると判定してもよい。なお、以下、変調多値数が小さな変調方式を、「下位変調方式」と称することがある。
また、送信電力制御部118は、CNR変動値が正(ΔCNR>0)である場合、後述する図4に例示する回線品質向上テーブルを用いて、送信電力を制御する。一方、CNR変動値ΔCNRが負(ΔCNR<0)である場合、送信電力制御部118は、後述する図5に例示する回線品質劣化テーブルを用いて、送信電力を制御する。つまり、送信電力制御部118は、以下に説明するように、CNR値とCNR変動値とに応じて、制御すべき送信電力を判定する。
図4は、実施の形態1にかかる無線通信装置100で使用される回線品質向上テーブルを例示する図である。また、図5は、実施の形態1にかかる無線通信装置100で使用される回線品質劣化テーブルを例示する図である。上述したように、回線品質向上テーブルは、回線品質が向上している場合、つまりCNR変動値が正(又は0)である場合に使用される。また、回線品質劣化テーブルは、回線品質が劣化している場合、つまりCNR変動値が負である場合に使用される。この回線品質向上テーブル及び回線品質劣化テーブルは、予め、無線通信装置100に記憶されている。また、回線品質向上テーブルは、回線品質情報と、制御すべき送信電力との関係を示している。同様に、回線品質劣化テーブルは、回線品質情報と、制御すべき送信電力との関係を示している。
また、図4及び図5においては、変調方式が64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)から1024QAMの間で変調方式が変更される場合について例示されている。しかしながら、本実施の形態にかかる変調方式は、図4及び図5に例示されたものに限られない。例えば、本実施の形態は、例えば、QPSKから2048QAMの間で変調方式が変更される場合についても、適用可能である。
図4に例示された回線品質向上テーブルにおいて、横軸はCNR値(dB)を示し、縦軸は、送信電力(dBm)を示す。また、「64QAM上限閾値」(dB)は、64QAMにおけるCNRの上限値である。この「64QAM上限閾値」は、64QAMから、上位変調方式である128QAMへの切替閾値を示す。また、「128QAM上限閾値」(dB)は、128QAMにおけるCNRの上限値である。この「128QAM上限閾値」は、128QAMから、上位変調方式である256QAMへの切替閾値を示す。また、「256QAM上限閾値」(dB)は、256QAMにおけるCNRの上限値である。この「256QAM上限閾値」は、256QAMから、上位変調方式である512QAMへの切替閾値を示す。また、「512QAM上限閾値」(dB)は、512QAMにおけるCNRの上限値である。この「512QAM上限閾値」は、512QAMから、上位変調方式である1024QAMへの切替閾値を示す。
P1(dBm)は、128QAMに対応する送信電力であって、例えば、128QAMにおける最大送信電力に対応する。また、P2(dBm)は、256QAMに対応する送信電力であって、例えば、256QAMにおける最大送信電力である。また、P3(dBm)は、512QAMに対応する送信電力であって、例えば、512QAMにおける最大送信電力に対応する。また、P4(dBm)は、1024QAMに対応する送信電力であって、例えば、1024QAMにおける最大送信電力に対応する。ここで、P1>P2>P3>P4である。つまり、変調多値数が大きくなるほど、最大送信電力は小さくなる。また、P1〜P4は、それぞれ、各変調方式における最大送信電力に一致する必要はなく、各変調方式における最大送信電力よりも低い値であってもよい。
図4に例示された回線品質向上テーブルが選択されている場合、つまりCNR変動値が正である場合において、変調方式が64QAMであるとき、送信電力制御部118は、送信電力をP1に制御する。したがって、回線品質が向上している(CNR変動値が正である)場合、送信電力制御部118は、128QAMに変調方式が変更される前に、予め、128QAMに対応する送信電力であるP1に、送信電力を制御する。
また、現在の変調方式が64QAMの場合であって、CNRが「64QAM上限閾値」以上となったときに、変調方式判定部138は、変調方式を、64QAMから128QAMに変更すると判定する。したがって、無線通信装置A100Aは、変調方式を128QAMに変更する。なお、このとき、送信電力制御部118は、引き続き、送信電力をP1に制御する。さらに、CNRが、送信電力切替閾値Thp1(dB)以上となった場合、送信電力制御部118は、送信電力を、P1からP2に減少させるように制御する。この送信電力切替閾値Thp1は、「64QAM上限閾値」よりもΔC1大きな値である。つまり、回線品質が向上している(CNR変動値が正である)場合、送信電力制御部118は、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更された後で、送信電力を低下させるように制御する。また、この送信電力切替閾値Thp1は、「128QAM上限閾値」よりも小さい値である。したがって、回線品質が向上している(CNR変動値が正である)場合、送信電力制御部118は、256QAMに変調方式が変更される前に、予め、256QAMに対応する送信電力であるP2に、送信電力を制御する。
また、現在の変調方式が128QAMの場合であって、CNRが「128QAM上限閾値」以上となったときに、変調方式判定部138は、変調方式を、128QAMから256QAMに変更すると判定する。したがって、無線通信装置A100Aは、変調方式を256QAMに変更する。なお、このとき、送信電力制御部118は、引き続き、送信電力をP2に制御する。さらに、CNRが、送信電力切替閾値Thp2(dB)以上となった場合、送信電力制御部118は、送信電力を、P2からP3に減少させるように制御する。この送信電力切替閾値Thp2は、「128QAM上限閾値」よりもΔC2大きな値である。つまり、回線品質が向上している(CNR変動値が正である)場合、送信電力制御部118は、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更された後で、送信電力を低下させるように制御する。また、この送信電力切替閾値Thp2は、「256QAM上限閾値」よりも小さい値である。したがって、回線品質が向上している(CNR変動値が正である)場合、送信電力制御部118は、512QAMに変調方式が変更される前に、予め、512QAMに対応する送信電力であるP3に、送信電力を制御する。
また、現在の変調方式が256QAMの場合であって、CNRが「256QAM上限閾値」以上となったときに、変調方式判定部138は、変調方式を、256QAMから512QAMに変更すると判定する。したがって、無線通信装置A100Aは、変調方式を512QAMに変更する。なお、このとき、送信電力制御部118は、引き続き、送信電力をP3に制御する。さらに、CNRが、送信電力切替閾値Thp3(dB)以上となった場合、送信電力制御部118は、送信電力を、P3からP4に減少させるように制御する。この送信電力切替閾値Thp3は、「256QAM上限閾値」よりもΔC3大きな値である。つまり、回線品質が向上している(CNR変動値が正である)場合、送信電力制御部118は、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更された後で、送信電力を低下させるように制御する。また、この送信電力切替閾値Thp3は、「512QAM上限閾値」よりも小さい値である。したがって、回線品質が向上している(CNR変動値が正である)場合、送信電力制御部118は、1024QAMに変調方式が変更される前に、予め、1024QAMに対応する送信電力であるP4に、送信電力を制御する。
また、現在の変調方式が512QAMの場合であって、CNRが「512QAM上限閾値」以上となったときに、変調方式判定部138は、変調方式を、512QAMから1024QAMに変更すると判定する。したがって、無線通信装置A100Aは、変調方式を1024QAMに変更する。
図5に例示された回線品質劣化テーブルにおいて、横軸はCNR値(dB)を示し、縦軸は、送信電力(dBm)を示す。P1〜P4は、図4に例示したものと同様である。また、「1024QAM下限閾値」(dB)は、1024QAMにおけるCNRの下限値である。この「1024QAM下限閾値」は、1024QAMから、下位変調方式である512QAMへの切替閾値を示す。また、「512QAM下限閾値」(dB)は、512QAMにおけるCNRの下限値である。この「512QAM下限閾値」は、512QAMから、下位変調方式である256QAMへの切替閾値を示す。また、「256QAM下限閾値」(dB)は、256QAMにおけるCNRの下限値である。この「256QAM下限閾値」は、256QAMから、下位変調方式である128QAMへの切替閾値を示す。また、「128QAM下限閾値」(dB)は、128QAMにおけるCNRの下限値である。この「128QAM下限閾値」は、128QAMから、下位変調方式である64QAMへの切替閾値を示す。
図5に例示された回線品質劣化テーブルが選択されている場合、つまりCNR変動値が負である場合において、変調方式が1024QAMであるとき、送信電力制御部118は、送信電力をP4に制御する。また、現在の変調方式が1024QAMの場合であって、CNRが「1024QAM下限閾値」未満となったときに、変調方式判定部138は、変調方式を、1024QAMから512QAMに変更すると判定する。したがって、無線通信装置A100Aは、変調方式を512QAMに変更する。さらに、このとき、送信電力制御部118は、送信電力を、P4からP3に増加させるように制御する。したがって、回線品質が劣化している(CNR変動値が負である)場合、送信電力制御部118は、512QAMに変調方式が変更されるときに、512QAMに対応する送信電力であるP3に、送信電力を制御する。
また、現在の変調方式が512QAMの場合であって、CNRが「512QAM下限閾値」未満となったときに、変調方式判定部138は、変調方式を、512QAMから256QAMに変更すると判定する。したがって、無線通信装置A100Aは、変調方式を256QAMに変更する。さらに、このとき、送信電力制御部118は、送信電力を、P3からP2に増加させるように制御する。したがって、回線品質が劣化している(CNR変動値が負である)場合、送信電力制御部118は、256QAMに変調方式が変更されるときに、256QAMに対応する送信電力であるP2に、送信電力を制御する。
また、現在の変調方式が256QAMの場合であって、CNRが「256QAM下限閾値」未満となったときに、変調方式判定部138は、変調方式を、256QAMから128QAMに変更すると判定する。したがって、無線通信装置A100Aは、変調方式を128QAMに変更する。さらに、このとき、送信電力制御部118は、送信電力を、P2からP1に増加させるように制御する。したがって、回線品質が劣化している(CNR変動値が負である)場合、送信電力制御部118は、128QAMに変調方式が変更されるときに、128QAMに対応する送信電力であるP2に、送信電力を制御する。
また、現在の変調方式が128QAMの場合であって、CNRが「128QAM下限閾値」未満となったときに、変調方式判定部138は、変調方式を、128QAMから64QAMに変更すると判定する。したがって、無線通信装置A100Aは、変調方式を64QAMに変更する。
また、回線品質は、向上と劣化とを繰り返すように変動し得る。したがって、図4の回線品質向上テーブルが選択された状態から、図5の回線品質劣化テーブルが選択された状態を、交互に繰り返し得る。つまり、図4に例示するように制御された状態から、図5に例示するように制御された状態に遷移し、図5に例示するように制御された状態から、図4に例示するように制御された状態に遷移し得る。
なお、512QAM上限閾値等の「上限閾値」及び512QAM下限閾値等の「下限閾値」を総称して「変調方式切替閾値」と称する。また、ΔC1,ΔC2及びΔC3は、互いに同じ値であってもよいし、互いに異なる値であってもよい。
このように、本実施の形態にかかる無線通信装置100は、CNR情報(回線品質情報)を、各変調方式に対応して定められた変調方式切替閾値(上限閾値及び下限閾値)と比較することによって、変調方式を変更するか否かを判定する。また、本実施の形態にかかる無線通信装置100は、CNRが増加するように変動している場合、下位変調方式から現在の変調方式に変更するための変調方式切替閾値(下位変調方式の上限閾値)よりも大きな送信電力切替閾値と、CNR情報とを比較することによって、送信電力を制御する。このとき、無線通信装置100は、CNR情報が送信電力切替閾値以上である場合、現在の変調方式の上位変調方式に対応する送信電力(最大送信電力等)となるように、送信電力を制御する。
以下、本実施の形態にかかる無線通信システム50の動作について説明する。
図6は、実施の形態1にかかる、送信局である無線通信装置A100Aと、受信局である無線通信装置B100Bとの通信を示すシーケンス図である。
送信局である無線通信装置A100Aは、無線信号を送信する(S102)。受信局である無線通信装置B100Bは、この送信局から受信した受信信号に対して、CNRを検出する(S104)。このS104で検出されたCNRをCNR_kとする。さらに、受信局である無線通信装置B100Bは、検出されたCNR(CNR_k)を示すCNR情報を、送信局である無線通信装置A100Aに対して送信する(S106)。
送信局である無線通信装置A100Aは、受信局から受信したCNR情報を用いて、CNR変動値(ΔCNR)を算出する(S108)。このとき、1つ前のタイミングで受信局から受信したCNRをCNR_(k−1)とすると、ΔCNR=CNR_k−CNR_(k−1)である。
送信局である無線通信装置A100Aは、S106の処理で受信局から受信したCNR情報に応じて、変調方式を判定する(S110)。このとき、S108の処理で算出されたCNR変動値が正(又は0)である場合、無線通信装置A100Aは、図4に例示した回線品質向上テーブルを用いて、変調方式を判定してもよい。一方、S108の処理で算出されたCNR変動値が負である場合、無線通信装置A100Aは、図5に例示した回線品質劣化テーブルを用いて、変調方式を判定してもよい。
送信局である無線通信装置A100Aは、S106の処理で受信局から受信したCNR情報に応じて、送信電力を制御する(S112)。このとき、S108の処理で算出されたCNR変動値が正(又は0)である場合、無線通信装置A100Aは、図4に例示した回線品質向上テーブルを用いて、送信電力を制御する。一方、S108の処理で算出されたCNR変動値が負である場合、無線通信装置A100Aは、図5に例示した回線品質劣化テーブルを用いて、送信電力を制御する。
送信局である無線通信装置A100Aは、S102の処理と同様に、無線信号を送信する(S122)。このとき、無線通信装置A100Aは、S110の処理で判定された変調方式で無線信号を送信する。また、無線通信装置A100Aは、S112の処理で制御された送信電力で無線信号を送信する。そして、受信局である無線通信装置B100Bは、この送信局から受信した受信信号に対して、CNRを検出する(S124)。このS124で検出されたCNRをCNR_(k+1)とする。さらに、受信局である無線通信装置B100Bは、検出されたCNR(CNR_(k+1))を示すCNR情報を、送信局である無線通信装置A100Aに対して送信する(S126)。
送信局である無線通信装置A100Aは、受信局から受信したCNR情報を用いて、CNR変動値(ΔCNR)を算出する(S128)。このとき、ΔCNR=CNR_(k+1)−CNR_kである。
送信局である無線通信装置A100Aは、S126の処理で受信局から受信したCNR情報に応じて、変調方式を判定する(S130)。このとき、S128の処理で算出されたCNR変動値が正(又は0)である場合、無線通信装置A100Aは、図4に例示した回線品質向上テーブルを用いて、変調方式を判定してもよい。一方、S108の処理で算出されたCNR変動値が負である場合、無線通信装置A100Aは、図5に例示した回線品質劣化テーブルを用いて、変調方式を判定してもよい。
送信局である無線通信装置A100Aは、S126の処理で受信局から受信したCNR情報に応じて、送信電力を制御する(S132)。このとき、S128の処理で算出されたCNR変動値が正(又は0)である場合、無線通信装置A100Aは、図4に例示した回線品質向上テーブルを用いて、送信電力を制御する。一方、S128の処理で算出されたCNR変動値が負である場合、無線通信装置A100Aは、図5に例示した回線品質劣化テーブルを用いて、送信電力を制御する。
以下、同様の処理が繰り返される。つまり、無線通信装置A100Aは、無線信号を無線通信装置B100Bに対して送信し、無線通信装置B100BからCNR情報を取得するごとに、変調方式を判定し、送信電力を制御する。
次に、受信局及び送信局それぞれの動作について説明する。
図7は、実施の形態1にかかる、受信局である無線通信装置B100Bの処理を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートの処理は、図6のS102〜S106、及びS122〜S126に対応する。
受信局である無線通信装置B100Bは、送信局である無線通信装置A100Aから、無線信号を受信する(S202)。受信局である無線通信装置B100Bは、S202の処理で受信された無線信号(受信信号)に対して、CNR値を検出する(S204)。具体的には、受信局である無線通信装置B100Bの復調器134は、受信信号からCNRを検出し、検出されたCNRを示すCNR情報を生成する。
さらに、受信局である無線通信装置B100Bは、送信局である無線通信装置A100Aに対して、CNR情報を送信する(S206)。具体的には、受信局である無線通信装置B100Bの送信ベースバンド処理部112は、生成されたCNR情報を、送信無線フレームデータに付加(多重化)する。そして、受信局である無線通信装置B100Bは、CNR情報を含む送信無線フレームデータを、無線通信装置A100Aに対して送信する。
図8は、実施の形態1にかかる、送信局である無線通信装置A100Aの処理を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートの処理は、図6のS108〜S112、及びS128〜S132に対応する。
送信局である無線通信装置A100Aは、受信局である無線通信装置B100Bから、CNR情報を取得する(S302)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの復調器134は、送信局である無線通信装置A100Aから受信した受信信号を復調して、受信無線フレームデータを取得する。さらに、送信局である無線通信装置A100Aの受信ベースバンド処理部136は、受信無線フレームデータから、CNR情報を抽出する。
送信局である無線通信装置A100Aは、CNR変動値(ΔCNR)を算出する(S304)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの受信ベースバンド処理部136は、上述したように、受信したCNR情報に示されるCNRから、1つ前のタイミングで受信されたCNR情報に示されたCNRを除算することによって、CNR変動値(ΔCNR)を算出する。
送信局である無線通信装置A100Aは、CNR変動値が0以上であるか否かを判断する(S306)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの送信電力制御部118及び変調方式判定部138は、受信ベースバンド処理部136によって算出されたCNR変動値が0以上であるか否かを判断する。そして、CNR変動値が0以上(つまり正又は0)である場合(S306のYES)、送信局である無線通信装置A100Aは、回線品質向上テーブルを選択する(S310)。具体的には、例えば、送信局である無線通信装置A100Aの送信電力制御部118及び変調方式判定部138は、無線通信装置A100Aに記憶されている回線品質向上テーブルを選択する。
送信局である無線通信装置A100Aは、CNR値が上限閾値以上であるか否かを判断する(S312)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの変調方式判定部138は、現在の変調方式を判断する。そして、変調方式判定部138は、その現在の変調方式に対応する上限閾値を、回線品質向上テーブルから抽出する。そして、変調方式判定部138は、CNR値が、その上限閾値以上であるか否かを判断する。
例えば、現在の変調方式が256QAMである場合、変調方式判定部138は、256QAMに対応する上限閾値である256QAM上限閾値を、回線品質向上テーブルから抽出する。そして、変調方式判定部138は、CNR値が、256QAM上限閾値以上であるか否かを判断する。
CNR値が上限閾値以上である場合(S312のYES)、送信局である無線通信装置A100Aは、変調方式を上位変調方式に変更する(S314)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの変調方式判定部138は、上位変調方式に変更すると判定する。さらに、変調方式判定部138は、変更後の上位変調方式を示す変調方式制御情報を、送信ベースバンド処理部112に対して出力する。変調器114は、送信無線フレームデータの変調方式制御情報に示された変調方式に、変調方式を変更する。
一方、CNR値が上限閾値以上でない場合(S312のNO)、変調方式は変更されない。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの変調方式判定部138は、変調方式を変更しないと判定する。さらに、変調方式判定部138は、現在の変調方式を示す変調方式制御情報を、送信ベースバンド処理部112に対して出力する。変調器114は、送信無線フレームデータの変調方式制御情報に示された変調方式が現在の変調方式と同じなので、変調方式を変更しない。
送信局である無線通信装置A100Aは、送信電力を制御する(S316)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの送信電力制御部118は、回線品質向上テーブルを参照して、CNR値に対応する送信電力を算出する。そして、送信電力制御部118は、算出された送信電力となるように、可変減衰器116を制御する。可変減衰器116は、送信電力制御部118による制御に応じて、送信電力を変更する。
さらに具体的には、CNR値がCNR_kである場合、送信電力制御部118は、回線品質向上テーブル上で、CNR_kに対応する送信電力値を算出する。例えば、Thp2<CNR_k<Thp3である場合、送信電力制御部118は、送信電力をP3と算出する。このとき、可変減衰器116は、送信電力制御部118による制御によって、送信電力をP3となるようにする。
一方、CNR変動値が0未満(つまり負)である場合(S306のYES)、送信局である無線通信装置A100Aは、回線品質劣化テーブルを選択する(S320)。具体的には、例えば、送信局である無線通信装置A100Aの送信電力制御部118及び変調方式判定部138は、無線通信装置A100Aに記憶されている回線品質劣化テーブルを選択する。
送信局である無線通信装置A100Aは、CNR値が下限閾値未満であるか否かを判断する(S322)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの変調方式判定部138は、現在の変調方式を判断する。そして、変調方式判定部138は、その現在の変調方式に対応する下限閾値を、回線品質劣化テーブルから抽出する。そして、変調方式判定部138は、CNR値が、その下限閾値未満であるか否かを判断する。
例えば、現在の変調方式が256QAMである場合、変調方式判定部138は、256QAMに対応する下限閾値である256QAM下限閾値を、回線品質劣化テーブルから抽出する。そして、変調方式判定部138は、CNR値が、256QAM下限閾値未満であるか否かを判断する。
CNR値が下限閾値未満である場合(S322のYES)、送信局である無線通信装置A100Aは、変調方式を下位変調方式に変更する(S324)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの変調方式判定部138は、下位変調方式に変更すると判定する。さらに、変調方式判定部138は、変更後の下位変調方式を示す変調方式制御情報を、送信ベースバンド処理部112に対して出力する。変調器114は、送信無線フレームデータの変調方式制御情報に示された変調方式に、変調方式を変更する。
一方、CNR値が下限閾値未満でない場合(S322のNO)、変調方式は変更されない。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの変調方式判定部138は、変調方式を変更しないと判定する。さらに、変調方式判定部138は、現在の変調方式を示す変調方式制御情報を、送信ベースバンド処理部112に対して出力する。変調器114は、送信無線フレームデータの変調方式制御情報に示された変調方式が現在の変調方式と同じなので、変調方式を変更しない。
送信局である無線通信装置A100Aは、送信電力を制御する(S326)。具体的には、送信局である無線通信装置A100Aの送信電力制御部118は、回線品質劣化テーブルを参照して、CNR値に対応する送信電力を算出する。そして、送信電力制御部118は、算出された送信電力となるように、可変減衰器116を制御する。可変減衰器116は、送信電力制御部118による制御に応じて、送信電力を変更する。
さらに具体的には、CNR値がCNR_kである場合、送信電力制御部118は、回線品質劣化テーブル上で、CNR_kに対応する送信電力値を算出する。例えば、256QAM下限閾値<CNR_k<512QAM下限閾値である場合、送信電力制御部118は、送信電力をP2と算出する。このとき、可変減衰器116は、送信電力制御部118による制御によって、送信電力をP2となるようにする。
図9は、実施の形態1にかかる無線通信装置100で行われる、変調方式の変更処理及び送信電力の制御処理の具体例について説明する図である。図9においては、説明を簡略化するため、128QAM上限閾値と256QAM下限閾値とが同じ値Thc1であり、256QAM上限閾値と512QAM下限閾値とが同じ値Thc2であり、512QAM上限閾値と1024下限閾値とが同じ値Thc3である場合が例示されている。また、図9においては、CNR値が、Thc1とThc3との間を増減する場合が例示されている。
なお、下位変調方式に対応する上限閾値と上位変調方式に対応する下限閾値とは、互いに同じである必要はない。上位変調方式に対応する下限閾値よりも、下位変調方式に対応する上限閾値の方を大きくすることによって、これらの上限閾値及び下限閾値が、ヒステリシス特性を有するようにしてもよい。
図9に示すように、時刻t1において、CNR値がCNR1であるとする。また、このとき、CNRは増加しており、したがってΔCNR>0であるとする。このとき、S310の処理において、回線品質向上テーブルが選択される。そして、S312の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、256QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、256QAM上限閾値とCNR1とを比較して、CNR1が256QAM上限閾値未満であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を256QAMに維持すると判定する。また、S316の処理において、送信電力制御部118は、回線品質向上テーブルにおいて、CNR1に対応する送信電力がP3であると算出する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP3となるように制御する。
また、図9に示すように、時刻t1の次のタイミングである時刻t2において、CNR値がCNR2であるとする。また、このとき、CNRは増加しており、したがってΔCNR>0であるとする。このとき、S310の処理において、回線品質向上テーブルが選択される。そして、S312の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、256QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、256QAM上限閾値とCNR2とを比較して、CNR2が256QAM上限閾値以上であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を256QAMから512QAMに変更すると判定する。また、S316の処理において、送信電力制御部118は、回線品質向上テーブルにおいて、CNR2に対応する送信電力がP3であると算出する。言い換えると、送信電力制御部118は、CNR2が、送信電力切替閾値Thp3未満であると判断する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP3となるように制御する。
また、図9に示すように、時刻t2の次のタイミングである時刻t3において、CNR値がCNR3であるとする。また、このとき、CNRは増加しており、したがってΔCNR>0であるとする。このとき、S310の処理において、回線品質向上テーブルが選択される。そして、S312の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、512QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、512QAM上限閾値とCNR3とを比較して、CNR3が512QAM上限閾値未満であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を512QAMに維持すると判定する。また、S316の処理において、送信電力制御部118は、回線品質向上テーブルにおいて、CNR3に対応する送信電力がP4であると算出する。言い換えると、送信電力制御部118は、CNR3が、送信電力切替閾値Thp3以上であると判断する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP4となるように制御する。つまり、このとき、送信電力は、P3からP4に減少する。
また、図9に示すように、時刻t3の次のタイミングである時刻t4において、CNR値がCNR4であるとする。また、このとき、CNRは減少しており、したがってΔCNR<0であるとする。このとき、S320の処理において、回線品質劣化テーブルが選択される。そして、S322の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、512QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、512QAM下限閾値とCNR4とを比較して、CNR4が512QAM下限閾値以上であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を512QAMに維持すると判定する。また、S326の処理において、送信電力制御部118は、回線品質劣化テーブルにおいて、CNR4に対応する送信電力がP3であると算出する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP3となるように制御する。つまり、このとき、送信電力は、P4からP3に増加する。
また、図9に示すように、時刻t4の次のタイミングである時刻t5において、CNR値がCNR5であるとする。また、このとき、CNRは減少しており、したがってΔCNR<0であるとする。このとき、S320の処理において、回線品質劣化テーブルが選択される。そして、S322の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、512QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、512QAM下限閾値とCNR5とを比較して、CNR5が512QAM下限閾値以上であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を512QAMに維持すると判定する。また、S326の処理において、送信電力制御部118は、回線品質劣化テーブルにおいて、CNR5に対応する送信電力がP3であると算出する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP3となるように制御する。
また、図9に示すように、時刻t5の次のタイミングである時刻t6において、CNR値がCNR6であるとする。また、このとき、CNRは減少しており、したがってΔCNR<0であるとする。このとき、S320の処理において、回線品質劣化テーブルが選択される。そして、S322の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、512QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、512QAM下限閾値とCNR6とを比較して、CNR6が512QAM下限閾値未満であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を512QAMから256QAMに変更すると判定する。また、S326の処理において、送信電力制御部118は、回線品質劣化テーブルにおいて、CNR6に対応する送信電力がP2であると算出する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP2となるように制御する。つまり、このとき、送信電力は、P3からP2に増加する。
また、図9に示すように、時刻t6の次のタイミングである時刻t7において、CNR値がCNR7であるとする。また、このとき、CNRは減少しており、したがってΔCNR<0であるとする。このとき、S320の処理において、回線品質劣化テーブルが選択される。そして、S322の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、256QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、256QAM下限閾値とCNR7とを比較して、CNR7が256QAM下限閾値以上であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を256QAMに維持すると判定する。また、S326の処理において、送信電力制御部118は、回線品質劣化テーブルにおいて、CNR7に対応する送信電力がP2であると算出する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP2となるように制御する。
また、図9に示すように、時刻t7の次のタイミングである時刻t8において、CNR値がCNR8であるとする。また、このとき、CNRは減少しており、したがってΔCNR<0であるとする。このとき、S320の処理において、回線品質劣化テーブルが選択される。そして、S322の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、256QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、256QAM下限閾値とCNR8とを比較して、CNR8が256QAM下限閾値以上であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を256QAMに維持すると判定する。また、S326の処理において、送信電力制御部118は、回線品質劣化テーブルにおいて、CNR8に対応する送信電力がP2であると算出する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP2となるように制御する。
また、図9に示すように、時刻t8の次のタイミングである時刻t9において、CNR値がCNR9であるとする。また、このとき、CNRは増加しており、したがってΔCNR>0であるとする。このとき、S310の処理において、回線品質向上テーブルが選択される。そして、S312の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、256QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、256QAM上限閾値とCNR9とを比較して、CNR9が256QAM上限閾値未満であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を256QAMに維持すると判定する。また、S316の処理において、送信電力制御部118は、回線品質向上テーブルにおいて、CNR9に対応する送信電力がP2であると算出する。言い換えると、送信電力制御部118は、CNR9が、送信電力切替閾値Thp2未満であると判断する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP2となるように制御する。
一方、図9に示すように、時刻t2の次のタイミングが時刻t3aであるとし、このときのCNR値がCNR3aであるとする。また、このとき、CNRは減少しており、したがってΔCNR<0であるとする。このとき、S320の処理において、回線品質劣化テーブルが選択される。そして、S322の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、512QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、512QAM下限閾値とCNR3aとを比較して、CNR3aが512QAM下限閾値未満であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を512QAMから256QAMに変更すると判定する。また、S326の処理において、送信電力制御部118は、回線品質劣化テーブルにおいて、CNR3aに対応する送信電力がP2であると算出する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP2となるように制御する。つまり、このとき、送信電力は、P3からP2に増加する。
また、図9に示すように、時刻t7の次のタイミングが時刻t8aであるとし、このときのCNR値がCNR8aであるとする。また、このとき、CNRは増加しており、したがってΔCNR>0であるとする。このとき、S310の処理において、回線品質向上テーブルが選択される。そして、S312の処理において、変調方式判定部138は、現在の変調方式が、256QAMであると判断する。また、変調方式判定部138は、256QAM上限閾値とCNR8aとを比較して、CNR8aが256QAM上限閾値未満であると判断する。したがって、変調方式判定部138は、変調方式を256QAMに維持すると判定する。また、S316の処理において、送信電力制御部118は、回線品質向上テーブルにおいて、CNR8aに対応する送信電力がP3であると算出する。言い換えると、送信電力制御部118は、CNR8aが、送信電力切替閾値Thp2以上であると判断する。したがって、送信電力制御部118は、送信電力をP3となるように制御する。つまり、このとき、送信電力は、P2からP3に減少する。
上述したように、本実施の形態においては、変調方式の判定にRSLを用いないで、CNRを用いている。したがって、帯域内干渉等によって回線品質に関わらずRSLが高くなる場合であっても、適切に変調方式を判定することが可能となる。したがって、ビットエラーの発生を抑制することが可能となる。さらに、変調方式の変更のバタつきの発生を抑制することが可能となる。
また、上述したように、本実施の形態にかかる無線通信装置100は、回線品質が向上する場合、つまりCNR変動値が正である場合と、回線品質が劣化する場合、つまりCNR変動値が負である場合とで、制御方法が異なる。つまり、CNR変動値が正である場合、無線通信装置100は、変調方式を上位変調方式に変更(例えば128QAMから256QAMに変更)する。その後、さらにCNRが増加したときに、無線通信装置100は、変更後の上位変調方式(例えば256QAM)のさらに上位変調方式(例えば512QAM)に対応する送信電力(最大送信電力)に、送信電力を低下させる。
回線品質が向上する傾向にある場合には、現在の変調方式の上位変調方式に変調方式が変更される可能性がある。したがって、本実施の形態においては、予め、上位変調方式に対応する最大送信電力まで、送信電力を減少させておく。このように構成することによって、上位変調方式に変更した場合の、送信ひずみによるビット誤りを発生させることを抑制することが可能となる。なお、回線品質が向上する傾向にある場合、RSLはそれほど低下しないので、現在の変調方式に対応する最大送信電力よりも送信電力を低下させたとしても、ビットエラーの発生等の可能性は、それほど大きくない。
また、CNR変動値が負である場合、無線通信装置100は、変調方式を下位変調方式に変更(例えば512QAMから256QAMに変更)する。そのとき、無線通信装置100は、変更後の下位変調方式(例えば256QAM)に対応する送信電力(最大送信電力)に、送信電力を上昇させる。このように、回線品質が劣化する場合は、現在の変調方式に対応する最大送信電力からさらに上昇させることはできないので、下位変調方式に変更した後で、その下位変調方式に対応する最大送信電力まで、送信電力を上昇させる。回線品質が劣化する傾向にある場合、RSLが低下する可能性がある。したがって、本実施の形態においては、ため、変調方式が下位変調方式に変更される場合には、下位変調方式に対応する最大送信電力まで、送信電力を増加させておく。このように構成することによって、下位変調方式に変更した場合に、ビットエラー等の発生を抑制することが可能となる。
また、上述した特許文献のような、上位変調方式に変調方式を変更する際に、変更後の上位変調方式に対応する最大送信電力よりも低くなるように送信電力を低下させてから、変調方式を変更する構成と比較する。この場合、変調方式を上位変調方式に変更すると判定してから、送信電力を上位変調方式の最大送信電力まで下げる前に、回線品質が劣化する可能性がある。このとき、実際に変調方式を上位変調方式に変更したときには、その上位変調方式で許容される回線品質を満たさない。さらに、このとき、回線品質が劣化している傾向にあるにもかかわらず、送信電力を低下させてしまっている。したがって、回線品質の変化に応じて適切に変調方式を変更できないおそれがあり、さらに、ビットエラーが発生するおそれがある。
一方、本実施の形態においては、回線品質向上テーブルと回線品質劣化テーブルとを交互に用いることによって、回線品質の変動に応じて、適切に変調方式を変更し、送信電力を制御することが可能となる。つまり、本実施の形態においては、回線品質が向上している場合にCNRが上限閾値以上となった場合には、すぐに、無線通信装置100は、変調方式を上位変調方式に変更する。一方、このとき、すでに、無線通信装置100は、送信電力を、変更後の上位変調方式に対応する最大送信電力以下に低下させている。これにより、送信ひずみによるビット誤りの発生を抑制することが可能となる。したがって、安定した通信を実現することが可能となる。
また、本実施の形態においては、回線品質が劣化する傾向にある場合には、送信電力を、現在の変調方式に対応する最大送信電力になるように制御するように構成されている。例えば、図9に示すように、時刻t2におけるCNR(CNR2)から時刻t3aにおけるCNR(CNR3a)にCNRが変動した場合、CNRが512QAM下限閾値未満となったので、変調方式は下位変調方式に変更される。このとき、送信電力は、変更後の下位変調方式に対応する送信電力(最大送信電力等)であるP2に増加している。これにより、ビットエラーの発生を抑制することが可能となる。したがって、安定した通信を実現することが可能となる。
また、本実施の形態においては、送信局が送信した無線信号を受信した受信局が、その受信信号に対してCNR情報(回線品質情報)を生成して送信局に送信し、送信局が、変調方式を判定し、送信電力を制御するように構成されている。これにより、受信局が変調方式を判定して、受信局において変調方式を変更し、さらに送信電力を制御する構成と比較して、より精度の高い制御を行うことが可能となる。送信局である無線通信装置A100Aが送信する電波の伝搬路状態と、受信局である無線通信装置B100Bが送信する電波の伝搬路状態とは、厳密には異なる。したがって、自局における変調方式の判定及び送信電力の制御は、自局が送信した電波に対して検出されたCNR(回線品質情報)を用いることが好ましい。したがって、本実施の形態にかかる構成によって、精度の高い制御を行うことが可能となる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2においては、受信局である無線通信装置が変調方式の判定及び送信電力の判定を行う点で、実施の形態1と異なる。
図10は、実施の形態2にかかる無線通信装置200の構成を示す図である。無線通信装置200は、アンテナ102、送信ベースバンド処理部212、変調器114、可変減衰器116、送信電力制御部218、増幅器120、復調器234、受信ベースバンド処理部236、変調方式判定部238及び送信電力判定部240を有する。なお、実施の形態1と実質的に同様の構成部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
なお、実施の形態2においては、送信局を無線通信装置A200Aとし、受信局を無線通信装置B200Bとする。
受信局である無線通信装置B200Bの復調器234は、受信信号からCNR情報を生成(取得)し、そのCNR情報を、送信ベースバンド処理部ではなく、変調方式判定部238及び送信電力判定部240に対して出力する。また、復調器234は、CNR変動値を算出し、変調方式判定部238及び送信電力判定部240に対して出力する。なお、これ以外の復調器234の機能については、実施の形態1にかかる復調器134と同様である。
受信局である無線通信装置B200Bの変調方式判定部138は、復調器234から受け付けたCNR情報及びCNR変動値に応じて、変調方式を判定する。なお、判定方法については、実施の形態1にかかる変調方式判定部138と同様である。さらに、変調方式判定部238は、判定結果を示す判定変調方式情報を、送信ベースバンド処理部212に対して出力する。
受信局である無線通信装置B200Bの送信電力判定部240(送信電力判定手段)は、CNR情報をモニタリングして、CNRとCNRの変動値とに応じて、制御すべき送信電力を示す値を判定する。なお、送信電力の判定方法については、実施の形態1にかかる送信電力制御部118と同様である。さらに、送信電力判定部240は、判定結果を示す送信電力制御情報を、送信ベースバンド処理部212に対して出力する。
受信局である無線通信装置B200Bの送信ベースバンド処理部212は、復調器からCNR情報を受け付けず、変調方式判定部238から判定変調方式情報を受け付け、送信電力判定部240から送信電力制御情報を受け付ける点で、実施の形態1にかかる送信ベースバンド処理部212とは異なる。送信ベースバンド処理部212は、判定変調方式情報及び送信電力制御情報を入力データに付加(多重化)して送信無線フレームデータを生成する。これによって、受信局である無線通信装置B200Bは、判定変調方式情報及び送信電力制御情報を、送信局である無線通信装置A200Aに対して送信する。
送信局である無線通信装置A200Aは、受信局である無線通信装置B200Bから、判定変調方式情報及び送信電力制御情報を含む変調信号を受信する。そして、送信局である無線通信装置A200Aは、変調信号(受信変調信号)を復調して受信無線フレームデータを生成する。そして、受信ベースバンド処理部236は、受信無線フレームデータから判定変調方式情報を抽出して、この判定変調方式情報を、変調方式制御情報として、送信ベースバンド処理部212に対して出力する。また、受信ベースバンド処理部236は、受信無線フレームデータから送信電力制御情報を抽出して、送信電力制御部218に対して出力する。つまり、送信局である無線通信装置A200Aの受信ベースバンド処理部236は、CNR情報を抽出しない。
送信局である無線通信装置A200Aの送信ベースバンド処理部212は、受信ベースバンド処理部236から受け付けた変調方式制御情報を入力データに付加(多重化)して送信無線フレームデータを生成する。これにより、変調器114は、送信ベースバンド処理部112からの送信無線フレームデータに含まれる変調方式制御情報に示された変調方式で送信無線フレームデータを変調する。なお、上述した機能以外の送信ベースバンド処理部212の機能については、実施の形態1にかかる送信ベースバンド処理部112と同様である。
送信局である無線通信装置A100Aの送信電力制御部218は、受信ベースバンド処理部236から受け付けた送信電力制御情報に示された送信電力となるように、可変減衰器116を制御する。なお、送信電力の制御方法については、実施の形態1にかかる送信電力制御部118と同様である。
なお、実施の形態2においては、図6のS108,S110,S112,S128,S130,S132、及び図8に示す処理は、受信局である無線通信装置B200Bによって実行される。また、この場合、図6のS106及びS126の処理は省略され、受信局である無線通信装置B100Bが判定変調方式情報及び送信電力制御情報を送信局である無線通信装置A100Aに送信する処理が、追加される。
このように、実施の形態2においても、実施の形態1と同様の判定方法で変調方式を判定することが可能であるので、実施の形態1と同様に、ビットエラーの発生及び変調方式の変更のバタつきの発生を抑制することが可能である。したがって、安定した通信を実現することが可能となる。さらに、実施の形態2のように、受信局で変調方式を判定することによって、受信局が送信局に対してCNR情報を送信することが不要となる。このように構成することによって、受信局である無線通信装置B100B自身が生成したCNR情報を用いて変調方式の判定及び送信電力の制御を行うことが可能となる。したがって、受信局である無線通信装置B100BでCNRが生成されてすぐに、変調方式の判定処理及び送信電力の制御処理を行うことが可能となる。
また、実施の形態2においては、受信局が変調方式の判定処理及び送信電力の判定処理を行い、それらの判定結果を送信局に送信して、送信局が、それらの判定結果に応じて変調方式の判定及び送信電力の制御を行うように構成されている。したがって、実施の形態1と同様に、受信局が変調方式を判定して受信局において変調方式を変更し、さらに送信電力を制御する構成と比較して、より精度の高い制御を行うことが可能となる。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述したフローチャートにおいて、処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。
例えば、図6において、送信局である無線通信装置A100Aは、S112の処理の後で無線信号を送信する(S122)としたが、無線信号を受信局である無線通信装置B100Bに送信するタイミングは任意である。例えば、送信局である無線通信装置A100Aは、S110とS112との間で無線信号を送信してもよい。
また、上述した実施の形態において、変調方式判定部138の処理と、送信電力制御部118の処理は、互いに独立していてもよい。つまり、変調方式判定部138の処理の後で送信電力制御部118の処理を行う必要はない。したがって、図6において、S110の処理及びS112の処理の順序は、逆であってもよい。このことは、図8の処理についても同様である。また、このことは、実施の形態2においても同様である。
また、上述した実施の形態1において、受信ベースバンド処理部136がCNR変動値を算出するとしたが、このような構成に限られない。例えば、送信電力制御部118及び変調方式判定部138がCNR変動値を算出してもよい。また、CNR変動値を算出するための構成要素を別個に設けてもよい。なお、実施の形態2においても同様に、復調器234がCNR変動値を算出する必要はない。
また、変調多値数が大きくなるように変調方式を変更する場合の切替閾値(上限閾値)と、変調多値数が小さくなるように変調方式を変更する場合の切替閾値(下限閾値)とは、同じ値であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、図4,図5及び図9において、256QAM上限閾値と、512QAM下限閾値とは、同じ値であってもよい。一方、ヒステリシス特性を考慮して、256QAM上限閾値は、512QAM下限閾値よりも大きくてもよい。
また、実施の形態1においては、送信局が、変調方式の判定及び送信電力の制御を行い、実施の形態2においては、受信局が、変調方式の判定及び送信電力の判定を行っているが、このような構成に限られない。変調方式の判定及び送信電力の判定のうちのいずれか一方を送信局が行い、他方を受信局が行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、回線品質情報として、CNR情報を取得するとしたが、これに限られない。回線品質情報としては、例えば、CNRの他に、SNR、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)、パケット誤り率(PER:Packet Error Rate)、フレーム誤り率(FER:Frame Error Rate)などが挙げられるが、これらに限定されない。また、パリティビットを無線信号に埋め込み、パリティチェック等の誤り検出訂正を行い、その実施率を、回線品質情報としてもよい。なお、回線品質情報としてCNR情報を用いることによって、より簡単かつ適切に回線品質を把握し、したがって、より適切に変調方式を判定することが可能となる。
また、上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、無線通信装置内の各回路の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 無線通信装置
12 送信部
14 回線品質情報取得部
16 変調方式判定部
18 送信電力制御部
50 無線通信システム
60 データ回線
100 無線通信装置
102 アンテナ
112 送信ベースバンド処理部
114 変調器
116 可変減衰器
118 送信電力制御部
120 増幅器
134 復調器
136 受信ベースバンド処理部
138 変調方式判定部
200 無線通信装置
212 送信ベースバンド処理部
218 送信電力制御部
234 復調器
236 受信ベースバンド処理部
238 変調方式判定部
240 送信電力判定部

Claims (27)

  1. 他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信する送信手段と、
    前記他の無線通信装置から、前記送信手段によって送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報を取得する回線品質情報取得手段と、
    前記回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定する変調方式判定手段と、
    前記回線品質情報に基づいて送信電力を制御する送信電力制御手段と
    を有する無線通信装置。
  2. 前記送信電力制御手段は、前記回線品質情報の変動に応じて、送信電力を制御する
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記変調方式判定手段は、前記回線品質情報を、各変調方式に対応して定められた変調方式切替閾値と比較することによって、変調方式を変更するか否かを判定し、
    回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、前記送信電力制御手段は、変調多値数が大きくなるように現在の変調方式に変更するための前記変調方式切替閾値よりも大きい予め定められた送信電力切替閾値と、前記回線品質情報とを比較することによって、送信電力を制御する
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記送信電力制御手段は、前記回線品質情報が前記送信電力切替閾値以上である場合、現在の変調方式よりも変調多値数が大きな変調方式に対応する送信電力となるように、送信電力を制御する
    請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記送信電力制御手段は、回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質向上テーブルを使用して送信電力を制御し、回線品質が劣化するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質劣化テーブルを使用して送信電力を制御し、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルは、それぞれ、前記回線品質情報と、制御すべき送信電力との関係を示しており、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルとで、制御すべき送信電力が異なるように定められている
    請求項2から4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 他の無線通信装置から無線回線を介して無線信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された無線信号について、回線品質を示す回線品質情報を取得する回線品質情報取得手段と、
    前記回線品質情報に基づいて、前記他の無線通信装置において変調方式を変更するか否かを判定する変調方式判定手段と、
    前記回線品質情報に基づいて、前記他の無線通信装置において制御すべき送信電力を判定する送信電力判定手段と、
    前記変調方式判定手段による判定結果を示す判定変調方式情報と、前記送信電力判定手段による判定結果を示す送信電力制御情報とを、前記他の無線通信装置に対して送信する送信手段と
    を有する無線通信装置。
  7. 前記送信電力判定手段は、前記回線品質情報の変動に応じて、制御すべき送信電力を判定する
    請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記変調方式判定手段は、前記回線品質情報を、各変調方式に対応して定められた変調方式切替閾値と比較することによって、変調方式を変更するか否かを判定し、
    回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、前記送信電力判定手段は、変調多値数が大きくなるように現在の変調方式に変更するための前記変調方式切替閾値よりも大きい予め定められた送信電力切替閾値と、前記回線品質情報とを比較することによって、制御すべき送信電力を判定する
    請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記送信電力判定手段は、前記回線品質情報が前記送信電力切替閾値以上である場合、現在の変調方式よりも変調多値数が大きな変調方式に対応する送信電力となるように、制御すべき送信電力を判定する
    請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 前記送信電力判定手段は、回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質向上テーブルを使用して、制御すべき送信電力を判定し、回線品質が劣化するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質劣化テーブルを使用して、制御すべき送信電力を判定し、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルは、それぞれ、前記回線品質情報と、制御すべき送信電力との関係を示しており、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルとで、制御すべき送信電力が異なるように定められている
    請求項7から9のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  11. 他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信する送信手段と、
    前記他の無線通信装置から、前記送信手段によって送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報を取得する回線品質情報取得手段と、
    前記回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定する変調方式判定手段と、
    前記回線品質情報に基づいて送信電力を制御する送信電力制御手段と
    を有し、
    回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、前記送信電力制御手段は、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更された後で、送信電力を低下させるように制御する
    無線通信装置。
  12. 無線回線を介して無線信号を送信する第1の無線通信装置と、
    前記第1の無線通信装置から無線信号を受信する第2の無線通信装置と、
    前記第2の無線通信装置が受信した無線信号から、回線品質を示す回線品質情報を取得する通信品質情報取得手段と、
    前記回線品質情報に基づいて、前記第1の無線通信装置において変調方式を変更するか否かを判定する変調方式判定手段と、
    前記回線品質情報に基づいて、前記第1の無線通信装置において送信電力を制御する送信電力制御手段と
    を有する無線通信システム。
  13. 前記送信電力制御手段は、前記回線品質情報の変動に応じて、送信電力を制御する
    請求項12に記載の無線通信システム。
  14. 前記変調方式判定手段は、前記回線品質情報を、各変調方式に対応して定められた変調方式切替閾値と比較することによって、変調方式を変更するか否かを判定し、
    回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、前記送信電力制御手段は、変調多値数が大きくなるように現在の変調方式に変更するための前記変調方式切替閾値よりも大きい予め定められた送信電力切替閾値と、前記回線品質情報とを比較することによって、送信電力を制御する
    請求項13に記載の無線通信システム。
  15. 前記送信電力制御手段は、前記回線品質情報が前記送信電力切替閾値以上である場合、現在の変調方式よりも変調多値数が大きな変調方式に対応する送信電力となるように、送信電力を制御する
    請求項14に記載の無線通信システム。
  16. 前記送信電力制御手段は、回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質向上テーブルを使用して送信電力を制御し、回線品質が劣化するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質劣化テーブルを使用して送信電力を制御し、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルは、それぞれ、前記回線品質情報と、制御すべき送信電力との関係を示しており、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルとで、制御すべき送信電力が異なるように定められている
    請求項13から15のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  17. 他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信し、
    前記他の無線通信装置から、前記送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報を取得し、
    前記回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定し、
    前記回線品質情報に基づいて送信電力を制御する
    無線通信方法。
  18. 前記回線品質情報の変動に応じて、送信電力を制御する
    請求項17に記載の無線通信方法。
  19. 前記回線品質情報を、各変調方式に対応して定められた変調方式切替閾値と比較することによって、変調方式を変更するか否かを判定し、
    回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、変調多値数が大きくなるように現在の変調方式に変更するための前記変調方式切替閾値よりも大きい予め定められた送信電力切替閾値と、前記回線品質情報とを比較することによって、送信電力を制御する
    請求項18に記載の無線通信方法。
  20. 前記回線品質情報が前記送信電力切替閾値以上である場合、現在の変調方式よりも変調多値数が大きな変調方式に対応する送信電力となるように、送信電力を制御する
    請求項19に記載の無線通信方法。
  21. 回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質向上テーブルを使用して送信電力を制御し、回線品質が劣化するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質劣化テーブルを使用して送信電力を制御し、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルは、それぞれ、前記回線品質情報と、制御すべき送信電力との関係を示しており、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルとで、制御すべき送信電力が異なるように定められている
    請求項18から20のいずれか1項に記載の無線通信方法。
  22. 他の無線通信装置から無線回線を介して無線信号を受信し、
    前記受信された無線信号について、回線品質を示す回線品質情報を取得し、
    前記回線品質情報に基づいて、前記他の無線通信装置において変調方式を変更するか否かを判定し、
    前記回線品質情報に基づいて、前記他の無線通信装置において制御すべき送信電力を判定し、
    前記変調方式の判定結果を示す判定変調方式情報と、前記送信電力の判定結果を示す送信電力制御情報とを、前記他の無線通信装置に対して送信する
    無線通信方法。
  23. 前記回線品質情報の変動に応じて、制御すべき送信電力を判定する
    請求項22に記載の無線通信方法。
  24. 前記回線品質情報を、各変調方式に対応して定められた変調方式切替閾値と比較することによって、変調方式を変更するか否かを判定し、
    回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、変調多値数が大きくなるように現在の変調方式に変更するための前記変調方式切替閾値よりも大きい予め定められた送信電力切替閾値と、前記回線品質情報とを比較することによって、制御すべき送信電力を判定する
    請求項23に記載の無線通信方法。
  25. 前記回線品質情報が前記送信電力切替閾値以上である場合、現在の変調方式よりも変調多値数が大きな変調方式に対応する送信電力となるように、制御すべき送信電力を判定する
    請求項24に記載の無線通信方法。
  26. 回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質向上テーブルを使用して、制御すべき送信電力を判定し、回線品質が劣化するように前記回線品質情報が変動している場合は、予め定められた回線品質劣化テーブルを使用して、制御すべき送信電力を判定し、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルは、それぞれ、前記回線品質情報と、制御すべき送信電力との関係を示しており、
    前記回線品質向上テーブル及び前記回線品質劣化テーブルとで、制御すべき送信電力が異なるように定められている
    請求項23から25のいずれか1項に記載の無線通信方法。
  27. 他の無線通信装置に対して無線回線を介して無線信号を送信し、
    前記他の無線通信装置から、前記送信された無線信号について検出された回線品質を示す回線品質情報を取得し、
    前記回線品質情報に基づいて、変調方式を変更するか否かを判定し、
    回線品質が向上するように前記回線品質情報が変動している場合、変調多値数が大きくなるように変調方式が変更された後で、送信電力を低下させるように制御する
    無線通信方法。
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