JP6097073B2 - 遊技媒体計数システム - Google Patents
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Description
しかしながら、会員遊技者が自ら計数しているときに次の遊技者が計数を待っている状況では、前の会員遊技者が計数を終了した後で引き続いて次の遊技者(会員・一般問わず)が認証を行うことなく計数をしてしまうことがあった。
前記従業員識別手段は、前記遊技者計数状態において前記従業員による認証操作が行われたときは、遊技者計数状態から従業員計数状態へ変更するようにしてもよい(請求項2)。
請求項2の発明によれば、遊技者計数状態から従業員計数状態へ変更することで、任意のタイミングでセキュリティの高い状態で計数することができる。
図1は、遊技媒体計数システムの全体構成を概略的に示している。遊技場には、複数の遊技機島1が設けられ、各遊技機島1に多数の遊技機2が設置されている。遊技機2毎に貸出機3が設置されており、それら複数の遊技機2及び複数の貸出機3は、LAN4を介して中継装置5に接続されている。LAN4には島端計数装置6及び呼出ランプ7も接続されている。呼出ランプ7は遊技機島1の端部に設置されており、島端計数装置6にて従業員の呼出操作がされたときに点灯して従業員を呼び出す。中継装置5は、LAN8を介して管理装置9及び景品交換端末(POS端末)10等に接続されている。
島端計数装置6は、遊技機島1に設置されている遊技機2で獲得したパチンコ玉を計数するための機器であり、遊技場内の遊技機島1の島端に設置される。つまり、遊技者は獲得した玉を玉箱に収納し、島端計数装置6まで運んで計数する必要がある。
島端計数装置6は、会員カード受付口27に会員カード26が受付けられるか、従業員が従業員ICカード28を従業員カードリーダ29に翳すことで従業員の認証操作が行われ、スライドカバー21のロックが解除されてスライド移動されることにより投入口20aが開放されると、計数可能な状態となる。従業員又は遊技者が獲得玉を投入口20aに投入すると、獲得玉は投入口20aで一旦受け止められた後、放出口20bから落下して当該放出口20bの奥に設けられている計数センサにより計数される。このように獲得玉を計数中にあるときは計数値を逐一更新する。
遊技者は、遊技機2から獲得した玉を計数する場合は、玉を玉箱に収納して島端計数装置6まで運ぶ。島端計数装置6は、遊技者が接近したことを図示しない人検知センサで検知したり、液晶表示部22にタッチされたりすると、メニュー画面を表示する。
<係員計数モード>
この係員計数モード(従業員計数状態に相当)は、担当従業員が立ち会って計数することを前提としたセキュリティ重視の運用で、担当従業員が従業員ICカード28による認証操作を行い、スライドカバー21のロックを解除して計数するモードである。
メニュー画面には、図5(a)に示すように「ご自分で貯玉する方はセルフ貯玉ボタンにタッチしてください」というメッセージ22aが表示されると共に、「係員を呼ぶ」ボタン22b、「セルフ貯玉 会員専用」ボタン22cが表示される。
島端計数装置6に駆けつけた担当従業員が従業員ICカード28を島端計数装置6に翳すと、図5(c)に示すように「カバーを開けて玉を流してください」というメッセージ22fが表示される。このとき、スライドカバー21のロックが解除されるので、担当従業員はスライドカバー21を手動で開放する。尚、従業員ICカード28が島端計数装置6に翳された場合は、図5(a)で示す待機中、或いは図5(b)で示す従業員の呼出中のいずれのタイミングに関わらずスライドカバー21のロックは解除される。
遊技者が「全部発券」ボタン22kにタッチすると、レシート24が発券される。このとき、図示しない精算ボタンにタッチすると、図5(f)に示すご利用画面が表示される。ご利用画面にはレシート24に印刷された計数玉数22lが表示される。
そして、計数を希望する全ての遊技者の計数が終了した場合は、スライドカバー21を閉鎖してロックされたことを確認する。
要するに、係員計数モードは担当従業員が立ち会って計数することでセキュリティが高いことから、島端計数装置6に計数を希望する複数の遊技者が待っている状態ではスライドカバー21を開放したまま複数の遊技者の計数処理を連続して効率よく行うことができる。
上述した係員計数モードの場合、担当従業員がスライドカバー21のロックを解除して計数に立ち会うことからセキュリティが高いものの、担当従業員を一々呼び出す必要があり、利便性が悪い。そこで、このセルフ貯玉モード(遊技者計数状態に相当)は、信頼性の高い会員遊技者が自身で玉を流して予め設定された上限値まで貯玉が可能なモードである。
会員遊技者が図5(a)に示すメニュー画面において「セルフ貯玉 会員専用」ボタン22cをタッチすると、セルフ貯玉モードが設定され、図6(b)に示すように「会員カードを入れてください」というメッセージ22mが表示されると共に、「係員呼出」ボタン22n、「キャンセル」ボタン22eが表示される。「キャンセル」ボタン22eをタッチすると、メニュー画面に戻る。尚、一般遊技者の場合は「係員呼出」ボタン22nにタッチする。タッチすると、上述した係員計数モードの呼出中画面(図5(b))が表示される。
会員遊技者がスライドカバー21を開放して玉を流すと図6(d)に示す計数中画面が表示される。計数中画面には計数中のタイトル22g、及び計数中の玉数22hが表示され、「カード返却」ボタン22oの表示が消去する。このように計数が始まると、キャンセルはできない。計数が完了すると、図6(e)に示す計数完了画面を表示する。計数完了画面には計数完了のタイトル22i、「カバーを閉めてください」というメッセージ22pが表示される。
尚、セルフ貯玉モードでの操作中に担当従業員による認証操作が行われた場合は、上述した係員計数モードに移行する。
要するに、セルフ貯玉モードは信頼性の高い会員遊技者が自分で島端計数装置6のスライドカバー21を開放して計数することができるものの、計数玉を貯玉した後にスライドカバー21を開放したまま会員遊技者が立ち去った場合には一般遊技者による不正計数行為が行われてしまう虞があることから、スライドカバー21を閉鎖してロックしたことを条件として貯玉を可能とすることにより遊技者一人一人の計数処理を確実に区分することができ、セキュリティを担保することができる。
係員計数モードスライドカバー21を開放したまま複数の遊技者の計数処理を連続して行うことができる一方で、セルフ貯玉モードではスライドカバー21を閉鎖してロックしないと貯玉することができないようにしたので、遊技者一人一人の計数処理を確実に区分することができる。従って、従業員の計数作業をスムーズに進めることができるだけでなく、遊技者側の利便性向上と遊技者による不正計数行為を抑制することが可能となる。
セルフ貯玉モードにおいて従業員IDを認識したときは、セルフ貯玉モードから係員計数モードへ変更するようにしたので、任意のタイミングでセキュリティの高い状態で計数することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
会員遊技者の認証を会員カード26で行うようにしたが、会員カード26に限らず会員遊技者の情報を記録可能な媒体であればどのような媒体(例えば携帯電話)を利用してもよい。あるいは、指紋や声紋などの生体情報に基づいて認証を行うこともできる。このような認証方法は、従業員の認証についても同様である。
従業員の認証を従業員が携帯する従業員リモコンにより行うようにしてもよい。
会員計数状態では計数結果を貯玉として記録するようにしたが、貯玉に代えてレシートに記録し、発行するようにしてもよい。
計数装置は、一つの遊技機島1に対して1台又は2台程度設置するのが望ましい。
カバー部材の形態は本実施形態に限定されず、遊技媒体の投入口を開閉することができれば、どのような形態のカバー部材であってもよい。例えば、計数装置本体から分離できる形態でもよい。
Claims (2)
- 遊技媒体の投入口及び放出口を備えた投入容器と、
前記投入容器の投入口を開閉するカバー部材と、
前記カバー部材が開放位置にある状態で前記投入容器の前記投入口に投入されて前記放出口から放出される遊技媒体を計数する計数手段と、
前記カバー部材を閉鎖位置でロックするロック機構と、
遊技場の従業員による認証操作に応じて従業員計数状態とする従業員識別手段と、
会員として登録された遊技者による認証操作に応じて遊技者計数状態とする遊技者識別手段と、
前記従業員識別手段が従業員計数状態としたとき、及び前記遊技者識別手段が遊技者計数状態としたときに、前記ロック機構によるロックを解除して前記カバー部材の開放を可能とするロック解除手段と、
前記計数手段による計数が終了したときに、その計数結果を記録するために操作する記録操作手段と、
前記記録操作手段の操作に応じて、前記計数結果を所定の記録媒体に記録する計数結果記録手段と、
前記従業員計数状態において計数が終了したときは、前記カバー部材が開放位置にあるか閉鎖位置にあるかに関係なく前記記録操作手段の操作を即座に有効化する一方、前記遊技者計数状態において計数が終了したときは、前記ロック機構により前記カバー部材が閉鎖位置でロックされることを条件として前記記録操作手段の操作を有効化する記録有効化手段と、
を備えたことを特徴とする遊技媒体計数システム。 - 前記従業員識別手段は、前記遊技者計数状態において前記従業員による認証操作が行われたときは、遊技者計数状態から従業員計数状態へ変更することを特徴とする請求項1記載の遊技媒体計数システム。
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