JP5382523B2 - 遊技媒体計数装置 - Google Patents
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Description
遊技媒体計数装置は、ごみの付着した遊技媒体がそのまま投入されることがあり、そうすると、そのごみがレーン(誘導路)に付着し、遊技媒体詰まりが発生する。このような遊技媒体詰まりの発生を抑えるためには、レーンに対する清掃作業を頻繁に行う必要がある。
ところが、シャッターを備える遊技媒体計数装置では、レーンを覆うようにシャッターを配置せざるを得ないことから、レーンを清掃可能に露出させるには、シャッターを取り外さなければならない。
シャッターは、モータやソレノイドなどの駆動源により駆動されるので、シャッターを取り外すには、駆動源ごと取り外さなければならず、そのためには、駆動源に電源や信号を伝送する配線やコネクタを脱抜しなければならない。
このような脱抜作業は、誤配線や動作不良の要因となり、頻繁に行う清掃作業などのメンテナンス作業には不向きであった。
また、計数装置1は、所定の駆動手段(シャッター駆動部33)により駆動されて投入口41aを開閉し、機内への遊技球の流入を制限可能なシャッター41を備えている。
シャッター41は、機内への遊技球の流入を制限する機能を実現するために、誘導路(レーン部31)を覆うようにその上部に配置せざるを得ないが、本実施形態のシャッター41は、誘導路(レーン部31)から分離可能に構成してある。
以下、本実施形態の計数装置1の具体的な構成について説明する。
制御部28は、CPU(中央演算処理装置)、各部を制御するプログラムとデータが記録されたROM、ワーク領域となるRAM、上記各部とCPUとを接続するI/Oポートなどで構成され、ROMに記録されたプログラムが実行されることで、各部が制御されて、遊技球を計数する計数装置として動作するようになっている。
計数部3は、図4に示すように、レーン部31と、計数センサ部32と、シャッター駆動部33とで構成されている。
レーン部31は、誘導路の一例であり、仕切り板で仕切られた複数の誘導路(レーン)を備え、投入口41aから落下する遊技球を各レーンで分流させるとともに、一列に整流させつつ、計数センサ部32に誘導するように動作する。
計数センサ部32は、計数手段の一例であり、レーン部31の各誘導路(レーン)を流下する遊技球を検出する近接センサ(不図示)を備えている。各近接センサからの検出信号は制御部28に入力され、制御部28はこの入力回数を計数して計数値を算出する。
アーム333は、可動片の一例であり、先端に遊嵌された係合凸部334を動作させる。
アームガイド335は、係合凸部334が摺動するガイド孔を備え、係合凸部334の動作方向を、シャッター41の開閉方向に案内する。
係合凸部334は、シャッター41に形成された係合凹部411に係合し、シャッター41を従動させる
位置センサ336は、開閉動作検出手段の一例であり、フォトインタラプタで構成され、シャッター41の開閉状態(開閉位置)を検出する。
また、アーム333の下部には、シャッター41の開閉状態に対応したアーム333の位置を検出するアーム位置センサ(不図示)を備えている。
また、位置センサ336とアーム位置センサからの検出信号は制御部28に入力され、制御部28はこれらの検出信号からシャッター41の開閉状態とアーム333の位置を認識することができる。
すなわち、制御部28は、位置センサ336とアーム位置センサからの検出信号を監視しつつ、モータ331を回転制御して、アーム333の位置をシャッター41の開閉状態に対応した開位置又は閉位置にすることで、シャッター41を開状態又は閉状態にすることができる(図6参照)。
投入口41aは、ホッパー5底面に形成された連通口51と連通するとともに、レーン部31に遊技球を流出する投下口(不図示)と連通している。すなわち、シャッター部4は、図5(b)に示すように、シャッター41が開状態では、A方向から流入する遊技球をレーン部31に誘導するように動作するとともに、図5(a)に示すように、シャッター41が閉状態では、連通口51と投下口との連通を妨げるように動作する。
係合凹部411は、係合凸部334と係合される部位であり、シャッター41の一部として形成されている。
係合凹部411には、係合孔が開口され、この係合孔に係合凸部334が挿入されることで、シャッター41が係合凸部334の動作に従動して開閉される。
すなわち、この係合孔に係合凸部334が挿入されるように、シャッター部4を計数部3に装着することで、シャッター41は開閉動作を行うことができる。
また、係合凹部411にはテーパ面が形成されている、このテーパ面は、係合時における係合凸部334との当接を避けるように、上方に向かって傾斜した傾斜面となっている。これにより、係合凸部334が係合凹部411底面から滑らかに挿入される(図7参照)。
遮光板414は、シャッター41の一部として形成され、シャッター41が開状態又は閉状態となることで、位置センサ336を遮光又は通光状態にする板状部材である。
ラック415aとピニオン415bは互いに噛合することで動作する機構部品であり、ラック415aをシャッター41側に設けるとともに、ピニオン415bを本体40側に設け、シャッター41の開閉動作に伴い、ピニオン415bが回動するように構成してある。
本実施形態のピニオン415bには、回転を減速するロータリーダンパーで構成され、バネ416による付勢力を緩和するように作用する。
これにより、係合凹部411が係合凸部334と係合していない状態、すなわち、外力が加わらない状態では、シャッター41は閉状態を維持する。
突出板417は、投入口41aに向って下方斜めに突出する板状部材で、シャッター41が閉じる際、シャッター41と本体40周縁部との間で発生する玉噛みを防止する。
ロックピン418は、計数部3に設けられたピン孔30に挿入可能に形成された樹脂製の係止具で、プッシュ/プル操作でロック/ロック解除となり、シャッター部4を計数部3に対して自在に着脱することができる
また、シャッター駆動部33を計数部3に設けたため、シャッター部4とシャッター駆動部33とが分離されることで、同時にシャッター部4と計数部3とが分離されることになる。
そうすると、係合凹部411を有するシャッター部4は、係合凸部334を有する計数部3の上方に配置されていることから、シャッター部4を持ち上げるだけでこれらの係合が解除されるため、係合状態を頓着することなく、シャッター部4を計数部3から取り外すことができる。
具体的には、図7に示すように、まず、ロックピン418がピン孔30に挿入するように、シャッター部4を計数部3の上に載せ、ロックピン418をロックしてシャッター部4を計数部3に揺動不能に固定する。シャッター41は、バネ416により付勢されて閉状態(初期位置)となっていることから、制御部28がアーム位置センサを監視しつつ、モータ331を回転制御し、アーム333をB方向に回転させて、閉位置(初期位置)まで移動させる。その結果、係合凸部334が係合凹部411底面に摺接しつつ、係合孔に達して挿入される。また、この際、係合凹部411は上方に向かって傾斜するテーパ面を有していることから、係合凸部334が係合孔に滑らかに挿入される。
なお、係合凸部334と係合凹部411との係合を確実なものとするために、係合凸部334を上方側に付勢させる、又は、係合凹部411を下方側に付勢させるバネ等の付勢手段を設けることが好ましい。
制御部28は、電源が投入されると、電源部25aに印加される電位をチェックし、電源が正常か否かを判定する(S1)。
電源が正常と判定したときは(S1−Yes)、RAM等の電子部品に初期値を設定し、システムを起動するとともに(S2)、バックアップ電源部25bの充電を開始する(S3)。
続いて、制御部28は、位置センサ336とアーム位置センサからの検出信号に基づいて、シャッター41及びアーム333が閉位置(閉状態)か否か判定する(S4)。
閉位置であると判定したときには(S4−Yes)、係合凸部334と係合凹部411とが既に係合されているものとして、アーム333を開位置まで回転させる(S6)。
一方、閉位置でないと判定したときには(S4−No)、一旦、アーム333を閉位置まで回転させ(S5)、係合凹部411と係合凸部334とを係合させてから、アーム333を開位置まで回転させる(S6)。
一方、シャッター41が閉位置(閉状態)にあると判定したときには(S7−No)、係合凸部334と係合凹部411とが係合されていないものと判断して(係合不成立の判定)、再度アーム333を閉位置まで回転させる動作(S5)に戻るリトライ動作を行う(S9)。そして、リトライ動作後、シャッター41が閉位置(閉状態)にあると判定したときには(S9−Yes)、何らかの要因で係合凸部334と係合凹部411とが係合されない不具合が発生したものと判断して(係合不成立の判定)、警報部27を駆動して係合不成立を示すエラー警報を出力し(S10)、処理を終了する。
このような初期化処理を行うことで、電源を投入する度に、係合凸部334と係合凹部411との確実な係合が図られる。これにより、遊技場の店員が清掃作業などのメンテナンス時に、係合凸部334と係合凹部411とを係合し忘れても、自動的に係合させることができる。
また、係合成立/不成立を判定するので、シャッター部4の計数部3への誤った装着を容易に発見できる。
制御部28は、シャッター41の開放に先立ち、カードリーダ部24に対する店員カードの挿入を監視する(S20)。挿入されると(S20−Yes)、この店員カードから店員IDを読取り(S21)、記憶部26に記憶したID情報と照合する(S22)。店員IDとID情報とが一致していないときには、処理を終了し(S22−No)、一致しているときには(S22−Yes)、認証OKとし、モータ331を回転させ、シャッター41を開放(開状態)する(S23)。
続いて、店員により遊技球がホッパー5に投入されると、制御部28は、投入された遊技球数として、計数部3から入力される検出信号数を計数し(S24)、さらに、その計数値を表示部22に表示させる(S25)。
次いで、制御部28は、操作による発行ボタン21aからの入力を監視し(S26)、操作があると(S26−Yes)、レシート発行部21を制御して、計数値が印字されたレシートを発行し(S27)、さらに、モータ331を回転させて、シャッター41を閉塞(閉状態)させ(S28)、処理を終了する。
例えば、本実施形態では、シャッター41に付勢手段を設けて初期位置(閉状態)に付勢させたが、付勢手段を設けなくてもよい。この場合には、シャッター部4を計数部3に装着する際、シャッター41を閉状態にして装着すれば足りる。
また、本実施形態では、シャッターの閉状態を初期位置としたが、開状態を初期位置とすることもできる。
また、本実施形態では、計数対象を遊技球としたが、計数対象をメダルとすることもできる。
2 装置本体
3 計数部
31 レーン部(誘導路)
32 計数センサ部(計数手段)
33 シャッター駆動部(駆動手段)
336 位置センサ(開閉動作検出手段)
333 アーム(可動片)
4 シャッター部
41 シャッター
411 係合凹部(係合部)
41a 投入口
416 バネ(付勢手段)
5 ホッパー
Claims (6)
- 投入された遊技媒体を機内に流入させる投入口と、所定の駆動手段により駆動されて前記投入口を開閉させるシャッターと、前記シャッターの下部に設けられ、前記投入口から流入した遊技媒体を所定の計数手段に誘導する誘導路と、を備える遊技媒体計数装置であって、
前記シャッターと前記誘導路とを分離可能、かつ、前記シャッターと前記駆動手段とを分離可能に構成したことを特徴とする遊技媒体計数装置。 - 前記駆動手段を前記誘導路側に設けた請求項1記載の遊技媒体計数装置。
- 前記駆動手段は、前記シャッターに開閉動作を行わせる可動片を備え、
前記シャッターは、前記可動片と係合する係合部と、を備え、
前記駆動手段は、前記可動片を所定の初期位置に移動させて前記係合部と係合させる請求項1又は2記載の遊技媒体計数装置。 - 前記シャッターは、その開閉位置を前記初期位置に付勢させる付勢手段を備える請求項3記載の遊技媒体計数装置。
- 前記係合部に、係合時における前記可動片との当接を避けるテーパ面を形成した請求項3又は4記載の遊技媒体計数装置。
- 前記シャッターの開閉動作を検出する開閉動作検出手段を備え、
前記駆動手段が前記可動片を前記初期位置に移動させるとともに、その後初期位置と異なる位置に前記可動片を移動させた場合において、前記開閉動作検出手段が前記シャッターの開閉動作を検出しないとき、係合不成立と判定する請求項3〜5のいずれか一項に記載の遊技媒体計数装置。
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