JP6095794B2 - 車両用回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用交流発電機などの車両用回転電機に関するものである。
従来の車両用交流発電機では、整流回路の+出力端に締結されてリアカバーの嵌入穴から外部に突出する出力端子部と、リアカバーの嵌入穴に嵌入されて出力端子部を絶縁保護するブッシングと、を備え、出力端子部が、雄ねじ部を有するボルト状端子、およびボルト状端子を整流回路の+出力端に締結する出力端子部固定用ナットを有し、出力端子部固定ナットの端面が、リアカバーに固定されたブッシングよりも軸方向外側に形成された座面を構成し、出力線が、ボルト状端子の雄ねじ部にナットを螺合させて出力線を座面に密着させることにより出力端子部に締結されていた(例えば、特許文献1参照)。
特許第4110439号公報
従来の車両用交流発電機では、ブッシングが剛性の小さいリアカバーに固定されている。そこで、出力線をボルト状端子に取り付ける際に、ブッシングが軸方向に移動するので、出力線の取付作業が煩雑になり、取付作業性が低下するという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、出力線の取付作業性を高めることができる車両用回転電機を得ることを目的とする。
この発明の車両用回転電機は、ブラケットの軸方向外側の端面に固定された整流器と、上記整流器を覆うように、上記ブラケットに取り付けられた保護カバーと、上記整流器の正極側出力端に締結されて、上記保護カバーに形成された貫通穴から軸方向外側に突出する出力端子部と、上記貫通穴に挿入されるとともに、上記出力端子部に装着されて、上記出力端子部を絶縁保護するブッシングと、を備えている。上記出力端子部は、雄ねじ部が形成された軸部、および上記軸部の軸方向一端に一体に形成された頭部を有する出力端子と、上記雄ねじ部に螺着されて上記正極側出力端を上記頭部との間に締着固定するナット部、および上記ナット部が軸方向一端に一体に形成され、上記軸部に外嵌状態に装着されて、軸方向他端が上記ブッシングから軸方向外側に突出する締結座を有する中継部材と、を備え、上記ブッシングが、軸方向の移動を拘束されて上記中継部材に直接取り付けられ、外部出力線が、上記雄ねじ部に螺着された固定用ナットの締着力により、上記固定用ナットと上記締結座との間に締着固定されて、上記締結座の軸方向の他端面と接触状態に取り付けられている。
この発明によれば、ブッシングが剛性の大きな中継部材に保持されているので、外部出力線が出力端子部に取り付けられる際に、ブッシングが移動せず、外部出力線の取付作業が容易となり、取付作業性が高められる。
この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機をリア側から見た端面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーを示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーを斜め前方から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーの貫通孔周りを示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における出力端子部周りを示す要部断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるブッシングを示す側面図である。 図7のVIII−VIII矢視断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるブッシングを示す背面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるブッシングを斜め後方から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングを中継部材に装着した状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングを中継部材に装着した状態を示す背面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングを中継部材に装着した状態を斜め前方から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングを中継部材に装着した状態を斜め後方から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングと中継部材との係合状態を説明する要部断面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機においてブッシングと中継部材との係合状態を説明する要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用されるブッシングを示す背面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーを示す正面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーの貫通孔周りを示す要部斜視図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機をリア側から見た端面図である。
図1および図2において、車両用回転電機としての車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブラケット2およびリアブラケット3と、フロントブラケット2およびリアブラケット3に軸受4,5を介して回転可能に支持された回転軸6に固着されて、フロントブラケット2およびリアブラケット3内に回転可能に配設された回転子7と、回転子7に対して一定の空隙を有して、回転子7の外周を囲繞してフロントブラケット2およびリアブラケット3に固定された固定子11と、を備える。
回転子7は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル8と、界磁コイル8を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア9と、回転軸6と、を備えている。そして、ポールコア9がその軸心位置を貫通する回転軸6に固着されている。さらに、ファン10が、ポールコア9に軸方向両端面に固定されている。
固定子11は、円環状の固定子鉄心12と、固定子鉄心12に装着され、回転子7の回転に伴い、界磁コイル8からの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル13と、を備えている。固定子11は、固定子鉄心12の両端面を軸方向両側からフロントブラケット2およびリアブラケット3により挟持されて、フロントブラケット2およびリアブラケット3に保持される。
車両用交流発電機1は、回転軸6のフロントブラケット2からの突出端に固定されたプーリ14と、回転軸6のリアブラケット3からの突出端に固定され、界磁コイル8に電流を供給する一対のスリップリング15と、リアブラケット3の軸方向外側に配設されたブラシホルダ16内に収納され、各スリップリング15に摺動する一対のブラシ17と、リアブラケット3の軸方向外側に配設され、固定子コイル13に生じた交流を直流に整流する整流器18、リアブラケット3の軸方向外側に配設され、固定子コイル13で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器(図示せず)と、有底筒状に作製され、リアブラケット3の軸方向外側からブラシホルダ16、整流器18、電圧調整器を覆うようにリアブラケット3に装着された保護カバーとしての樹脂製のリアカバー30と、車両用交流発電機1で発電された電力を整流器18を介して出力する出力端子部50と、出力端子部50に装着されて、出力端子部50を絶縁保護するブッシング40と、をさらに備えている。
整流器18は、サーキットボード19と、それぞれ、アルミニウムなどの良熱伝導性材料で作製され、整流素子が取り付けられた正極側放熱フィン20および負極側放熱フィン21と、を備える。そして、正極側放熱フィン20および負極側放熱フィン21に取り付けられた整流素子がサーキットボード19にインサート成形されている電気導体を介して所定のブリッジ回路を構成するように接続される。整流器18は、正極側放熱フィン20、サーキットボード19および負極側放熱フィン21を重ねて、固定用ネジ(図示せず)により、リアブラケット3の軸方向外側の端面に共締め固定されて、リアブラケット3に取り付けられる。
フロント側吸気孔2aがフロントブラケット2の底部に複数形成され、フロント側排気孔2bがフロントブラケット2の縁部に複数形成されている。リア側吸気孔3aがリアブラケット3の底部に複数形成され、リア側排気孔3bがリアブラケット3の縁部に複数形成されている。吸気孔30aがリアカバー30の底部31に整流器18および電圧調整器などと相対するように複数形成されている。
このように構成された車両用交流発電機1では、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ17およびスリップリング15を介して界磁コイル8に供給され、磁束が発生される。この磁束により、ポールコア9の爪部が周方向に交互に異なる極性に磁化される。一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ14を介して回転軸6に伝達され、回転子7が回転される。そこで、固定子コイル13に回転磁界が与えられ、固定子コイル13に起電力が発生する。この起電力で発生する交流電流が整流器18を介して整流され、出力端子部50から出力される。
そして、フロント側においては、ファン10の回転により、空気がフロント側吸気孔2aからフロントブラケット2内に吸い込まれてポールコア9の近傍まで流れ、その後ファン10により遠心方向に曲げられて固定子コイル13のフロント側コイルエンド群を冷却し、フロント側排気孔2bより外部に排出される。
一方、リア側においては、ファン10の回転により、空気がリアカバー30の吸気孔30aからリアカバー30内に吸い込まれ、整流器18および電圧調整器を冷却した後、リア側吸気孔3aからリアブラケット3内に流入する。そして、リアブラケット3内に流入した空気が、ポールコア9の近傍まで流れ、その後ファン10により遠心方向に曲げられて固定子コイル13のリア側コイルエンド群を冷却し、リア側排気孔3bより外部に排出される。
つぎに、リアカバー30、ブッシング40および出力端子部50の構成および取付構造について図3から図14を参照しつつ説明する。ここで、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーを示す正面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーを斜め前方から見た斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーの貫通孔周りを示す要部斜視図、図6はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における出力端子部周りを示す要部断面図、図7はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるブッシングを示す側面図、図8は図7のVIII−VIII矢視断面図、図9はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるブッシングを示す背面図、図10はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用されるブッシングを斜め後方から見た斜視図、図11はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングを中継部材に装着した状態を示す側面図、図12はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングを中継部材に装着した状態を示す背面図、図13はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングを中継部材に装着した状態を斜め前方から見た斜視図、図14はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングを中継部材に装着した状態を斜め後方から見た斜視図、図15はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機においてブッシングと中継部材との係合状態を説明する要部断面図である。
出力端子部50は、図6に示されるように、出力端子51と、出力端子51を正極側放熱フィン20に締結する中継部材52と、を有する。
出力端子51は、鉄などの導電材料で作製され、頭部51aと軸部51bとを有し、ローレット部51cが軸部51bの根元部(頭部51a側)に形成され、雄ねじ部51dが軸部51bのローレット部51cと先端部を除く軸方向の領域に形成されている。
中継部材52は、鉄などの導電材料で作製され、円筒状の締結座52aと、締結座52aの一端に一体に形成されたナット部52bと、を有する。そして、締結座52aの内径は、雄ねじ部51dより大径に形成され、雄ねじ部51dに螺合する雌ねじ部52cがナット部52bの内周面にのみ形成されている。さらに、係合凹部52dが締結座52aのナット部52b側の外周面に周方向の全周にわたって形成されている。また、図15に示されるように、係合凹部52dのナット部52bと反対側の角部が周方向の全周にわたって面取りされて、斜面52eが形成されている。
リアカバー30は、図3から図5に示されるように、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロン66などの絶縁性樹脂を用いて、底部31と略円筒形の周壁部32とからなる有底筒状に成形されている。底部31には、複数の吸気孔30aと1つの貫通穴33が形成されている。貫通穴33は、平坦部33aを一部に有する略D字状の穴形状に形成されている。
ブッシング40は、図7から図9に示されるように、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂などの絶縁性樹脂を用いて、出力線位置決め部41と嵌入部42が同軸に、かつ軸方向に連なって形成された筒状に作製されている。外部出力線25の係止部25aが挿入される凹部41aが、出力線位置決め部41の内径を大きくして、周方向に等角ピッチで4つ形成されている。
嵌入部42は、平坦面42aが外周面の一部に形成されて、貫通穴33の内形形状より僅かに小さな略D字状の外形形状を有し、かつ締結座52aの外径より僅かに大きな内径を有する筒状に作製されている。さらに、係止爪43が、平坦面42aの形成領域を除く嵌入部42の周壁部を周方向に90°間隔で切り欠いて形成された3箇所の切り欠き部のそれぞれに、形成されている。係止爪43は、各切り欠き部の周方向中央位置に、軸方向に延びる軸部43aと、軸部43aの先端から径方向内方に突設された爪部43bと、から構成されている。ここで、爪部43bの根元部の径方向内側を向く部位は、先端側に向って径方向内側に変位する斜面43cに形成されている。また、3つの係止爪43の軸部43aの内径寸法は、嵌入部42の周壁部より薄肉に形成され、嵌入部42の内径と比べ若干大きく設定されており、爪部43bの内径寸法は、締結座52aの外径より小さく、係合凹部52dの底面の外径より大きい。
このように構成されたリアカバー30、ブッシング40および出力端子部50を取り付けるには、まず、出力端子51の軸部51bを正極側放熱フィン20に穿設された貫通穴20aに通して、ローレット部51cを貫通穴20aに圧入する。ついで、中継部材52のナット部52bを頭部51a側に向けて、雌ねじ部52cを雄ねじ部51dに螺着し、ナット部52bを締め付ける。これにより、正極側放熱フィン20が、ナット部52bの締着力により頭部51aとナット部52bとの間に締着固定され、出力端子51が正極側放熱フィン20に締結される。
ついで、ブラシホルダ16、整流器18、電圧調整器などを、リアブラケット3の軸方向外側に装着する。そして、出力端子51の軸部51bを貫通穴33内に通しながら、軸方向外側からリアカバー30をリアブラケット3に装着する。ついで、ブッシング40の嵌入部42を貫通穴33の穴形状に合わせて、中継部材52の締結座52aに外嵌状態に押し入れる。そこで、平坦面42aが平坦部33aと相対して、ブッシング40がナット部52b側に移動する。このとき、係止爪43の軸部43aは薄肉に形成され、弾性変形し易くなっている。そこで、係止爪43の軸部43aが弾性変形して外径側に広げられ、爪部43bの先端が締結座52aの外周面上を摺動する。なお、貫通穴33は、弾性変形する係止爪43との接触を回避する穴形状となっている。
そして、爪部43bが斜面52eを超えて係合凹部52d側に移動すると、軸部43aが復元しつつ、爪部43bの斜面43cが斜面52eのナット部52bと反対側の角部上を摺動し、ついには、図15に示されるように、爪部43bが係合凹部52d内に嵌入する。これにより、図11から図14に示されるように、ブッシング40が締結座52aに装着される。このとき、係止爪43が係合凹部52dに係合して、ブッシング40と中継部材52がスナップフィット結合され、ブッシング40の軸方向の移動が拘束される。また、爪部43の斜面43cが軸部43aの復元力により斜面52eあるいは斜面52eの角部に押し当てられ、ブッシング40をナット部52b側に引き寄せる力が発生するので、ブッシング40が中継部材52に弾性的に、かつ係止状態に保持され、ブッシング40のガタツキが抑えられる。また、略D字状の外形形状の嵌入部42が略D字状の穴形状の貫通穴33内に挿入され、ブッシング40の軸周りの回動が拘束される。さらに、図11に示されるように、締結座52aのナット部52bと反対側がブッシング40から軸方向外方に突出している。
外部出力線25は、その先端を折り曲げて形成された係止部25aをブッシング40の出力線位置決め部41に形成された凹部41aに挿入して、中継部材52の締結座52aに載置される。そして、固定用ナット26が、出力端子51の軸部51bの雄ねじ部51dに螺着される。この固定用ナット26の締め付けにより、外部出力線25が締結座52aと固定用ナット26との間に締着固定され、中継部材52に締結される。
実施の形態1によれば、ブッシング40が軸方向の移動を拘束されて剛性の大きな中継部材52に取り付けられている。そこで、雄ねじ部51dに螺着された固定用ナット26を締め付けて、外部出力線25を中継部材52の締結座52aに締着固定する際に、ブッシング40が軸方向に移動しにくくなり、外部出力線25の取付作業性が高められる。
ブッシング40に形成された係止爪43と中継部材52の締結座52aの外周面に形成された係合凹部52dとのスナップフィット結合により、ブッシング40が中継部材52に取り付けられている。そこで、ブッシング40を締結座52aに外嵌状態に装着して締結座52aの軸方向に押し込むだけで、係止爪43を係合凹部52dに嵌入できるので、ブッシング40の取付が容易となる。さらに、係止爪43が周方向に90°間隔で3つ形成されているので、締結座52aと締結座52aに装着されたブッシング40の同軸度が高められ、ブッシング40を締結座52aの軸方向にスムーズに押し込むことができる。
係止爪43の爪部43bの根元部の径方向内側を向く部位が、先端側に向って径方向内側に変位する斜面43cに形成され、係合凹部52dのナット部52bと反対側の角部が周方向の全周にわたって面取りされて、斜面52eが形成されている。そこで、中継部材52にスナップフィット結合されたブッシング40を軸方向外側に引き抜くことで、軸部43aが弾性変形しつつ、爪部43bの斜面43cが係合凹部52dの斜面52eのナット部52bと反対側の角部上を摺動し、爪部43bが係合凹部52dから抜け出て、スナップフィット結合が解除されるので、ブッシング40の取り外しが容易となる。
外部出力線25が、その先端部をL字状に折り曲げた係止部25aをブッシング40の出力線位置決め部41の端面に形成された凹部41aに挿入して締結座52aの端面に載置され、雄ねじ部51dに螺着された固定用ナット26を締着して、中継部材52に取り付けられている。そして、ブッシング40の中継部材52の軸周りの回動が拘束されている。そこで、固定用ナット26の締着時に、外部出力線25の供回りが阻止され、外部出力線25の締着強度が確保され、接続信頼性が高められる。さらに、締結座52aがブッシング40から軸方向外側に突出しているので、ブッシング40が圧縮状態で外部出力線25の締着部に介在せず、外部出力線25の締着部が金属材料のみで構成される。そこで、樹脂の収縮などに起因する固定用ナット26の緩みがなく、接続信頼性が高められる。
リアカバー30の貫通穴33の穴形状を略D字状とし、ブッシング40の嵌入部42の外径形状を貫通穴33の穴形状に適合する略D字状としているので、ブッシング40を貫通穴33に挿入して中継部材52に装着するだけで、ブッシング40の中継部材52の軸周りの回動が拘束される。したがって、簡易な構成で、ブッシング40の回動拘束機構を実現できる。
貫通穴33をリアカバー30の設定された位置に形成することにより、嵌入部42が貫通穴33に挿入されたブッシング40は、出力端子51の軸方向を中心として、凹部41aが設定された角度位置に正確に位置決めされた状態で、締結座52aに取り付けられる。そして、外部出力線25が、係止部25aを凹部41aに挿入して締結座52aの端面に載置されるので、外部出力線25は、出力端子部50に設定された角度で取り付けられる。
なお、上記実施の形態1では、貫通穴の穴形状およびブッシングの嵌入部の外形形状を略D字状として、ブッシングの軸周りの回動を拘束しているが、貫通穴の穴形状およびブッシングの嵌入部の外形形状は、略D字状に限定されず、非円形であればよい。また、貫通穴の穴形状およびブッシングの嵌入部の外形形状を円形とし、一方に凹部を形成し、他方に凸部を形成し、凹部と凸部との嵌合により、ブッシングの軸周りの回動を拘束してもよい。
実施の形態2.
図16はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機においてブッシングと中継部材との係合状態を説明する要部断面図である。
図16において、突起52fが締結座52aのナット部52b側の外周面に周方向の全周にわたって形成されている。そして、係合凹部52gが突起52fのナット部52b側に形成される。
なお、実施の形態2では、係合凹部52dに替えて突起52fが設けられている中継部材52Aを用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、ブッシング40の嵌入部42を中継部材52Aの締結座52aに外嵌状態に押し入れると、爪部43bの先端が締結座52aの外周面上を摺動して、ブッシング40がナット部52b側に移動する。そして、爪部43bが突起52fの位置まで移動すると、軸部43aが弾性変形して押し広げられ、爪部43bが突起52fに乗り上がる。そして、爪部43bが突起52fを乗り越えると、軸部43aが復元しつつ、爪部43bの斜面43cが斜面52eのナット部52bと反対側の角部上を摺動し、ついには、爪部43bが係合凹部52g内に嵌入する。これにより、図15に示されるように、ブッシング40が、軸方向の移動を拘束されて、締結座52aに装着される。
中継部材52Aにスナップフィット結合されたブッシング40を軸方向外側に引き抜くと、軸部43aが弾性変形しつつ、爪部43bの斜面43cが斜面52eのナット部52bと反対側の角部上を摺動し、爪部43bが突起52fに乗り上がり、スナップフィット結合が解除される。ブッシング40をさらに軸方向外側に引き抜くと、爪部43bの先端が突起52f上を摺動する。そして、爪部43bが突起52fを超えると、軸部43aが復元し、ブッシング40が引き抜かれる。
したがって、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態3.
図17はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用されるブッシングを示す背面図、図18はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーを示す正面図、図19はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用されるリアカバーの貫通孔周りを示す要部斜視図である。
図17において、ブッシング40Aは、出力線位置決め部41と嵌入部42Aが同軸に、かつ軸方向に連なって形成された筒状に作製されている。嵌入部42Aは、平坦面42aが外周面の一部に形成されて、後述する貫通穴33Aの内形形状より僅かに小さな略D字状の外形形状を有し、かつ締結座52aの外径より僅かに大きな内径を有する筒状に作製されている。さらに、係止爪43が、平坦面42aの形成領域の周方向中央部、および平坦面42aの形成領域を除く嵌入部42の周壁部の周方向中央部を切り欠いて形成された2箇所の切り欠き部のそれぞれに、形成されている。係止爪43は、各切り欠き部の周方向中央位置に、軸方向に延びる軸部43aと、軸部43aの先端から径方向内方に突設された爪部43bと、から構成されている。
ここで、2つの係止爪43の軸部43aの内径寸法は、嵌入部42の内径と比べ若干大きく設定されており、爪部43bの内径寸法は、締結座52aの外径より小さく、係合凹部52dの底面の外径より大きい。さらに、凹部33bは、ブッシング40Aを締結座52aに装着する際に弾性変形する係止爪43との接触を回避する深さに形成されている。
図18および図19において、リアカバー30Aは、底部31と略円筒形の周壁部32とからなる有底筒状に成形されている。底部31には、複数の吸気孔30aと1つの貫通穴33Aが形成されている。貫通穴33Aは、平坦部33aを一部に有する略D字状の穴形状に形成されている。さらに、凹部33bが、平坦部33aの周方向中央位置、および平坦部33aの形成領域を除く貫通穴33Aの内周壁の周方向中央部に形成されている。
なお、実施の形態3では、リアカバー30Aおよびブッシング40Aを用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3では、出力端子51の軸部51bを貫通穴33A内に通しながら、軸方向外側からリアカバー30Aをリアブラケット3に装着する。ついで、ブッシング40Aの嵌入部42Aを貫通穴33Aの穴形状に合わせて、中継部材52の締結座52aに外嵌状態に押し入れる。そこで、平坦面42aが平坦部33aと相対し、係止爪43が凹部33b内を通って、ブッシング40Aがナット部52b側に移動する。このとき、係止爪43の軸部43aが弾性変形して外径側に広げられ、爪部43bの先端が締結座52aの外周面上を摺動する。
そして、爪部43bが斜面52eを超えて係合凹部52d側に移動すると、軸部43aが復元しつつ、爪部43bの斜面43cが斜面52eのナット部52bと反対側の角部上を摺動し、ついには、爪部43bが係合凹部52d内に嵌入し、ブッシング40Aが締結座52aに装着される。このとき、係止爪43が係合凹部52dに係合し、ブッシング40Aの軸方向の移動が拘束される。また、略D字状の外形形状の嵌入部42Aが略D字状の穴形状の貫通穴33A内に挿入され、ブッシング40Aの軸周りの回動が拘束される。
また、中継部材52にスナップフィット結合されたブッシング40を軸方向外側に引き抜くことで、軸部43aが弾性変形しつつ、爪部43bの斜面43cが係合凹部52dの斜面52eのナット部52bと反対側の角部上を摺動し、爪部43bが係合凹部52dから抜け出て、スナップフィット結合が解除される。
したがって、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、上記各実施の形態では、本発明を車両用交流発電機に適用した場合について説明しているが、本発明は、車両用電動機や車両用発電電動機などの車両用回転電機に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、ブッシングの係止爪が周方向に離間して2つ又は3つ形成されている場合について説明しているが、係止爪の個数は、2つ又は3つに限定されず、4つ以上でもよい。また、1つの係止爪でも、十分なブッシングの軸方向の移動を拘束する力が得られれば、係止爪の個数は1つでもよい。

Claims (5)

  1. ブラケットの軸方向外側の端面に固定された整流器と、
    上記整流器を覆うように、上記ブラケットに取り付けられた保護カバーと、
    上記整流器の正極側出力端に締結されて、上記保護カバーに形成された貫通穴から軸方向外側に突出する出力端子部と、
    上記貫通穴に挿入されるとともに、上記出力端子部に装着されて、上記出力端子部を絶縁保護するブッシングと、を備え、
    上記出力端子部は、雄ねじ部が形成された軸部、および上記軸部の軸方向一端に一体に形成された頭部を有する出力端子と、上記雄ねじ部に螺着されて上記正極側出力端を上記頭部との間に締着固定するナット部、および上記ナット部が軸方向一端に一体に形成され、上記軸部に外嵌状態に装着されて、軸方向他端が上記ブッシングから軸方向外側に突出する締結座を有する中継部材と、を備え、
    上記ブッシングが、軸方向の移動を拘束されて上記中継部材に直接取り付けられ、
    外部出力線が、上記雄ねじ部に螺着された固定用ナットの締着力により、上記固定用ナットと上記締結座との間に締着固定されて、上記締結座の軸方向の他端面と接触状態に取り付けられていることを特徴とする車両用回転電機。
  2. 上記ブッシングが、スナップフィット結合により上記中継部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用回転電機。
  3. 上記スナップフィット結合は、上記ブッシングに形成された係止爪の爪部を、上記締結座の外周面に形成された係合凹部に嵌め込んで構成されることを特徴とする請求項2記載の車両用回転電機。
  4. 上記係止爪が上記ブッシングに周方向に互いに離間して複数設けられていることを特徴とする請求項3記載の車両用回転電機。
  5. 上記ブッシングが、上記保護カバーにより、上記締結座の軸周りの回動を拘束されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用回転電機。
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