JP6095747B1 - エンジン始動スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、装置の薄型化を図り、装置の取り付け位置の自由度を高めることができるとともに、携帯機を操作ボタンに近づけるという作業を日常作業とし、非常時に、確実にエンジンを始動できるようにするエンジン始動スイッチ装置および電子キーシステムを得る。【解決手段】車両に取り付けられるケースと、上記ケースに取り付けられ、プッシュ操作される操作ボタンと、携帯機に内蔵された携帯機側コイルアンテナ24に起電力を発生させるためのコイルアンテナ12と、制御回路が実装された制御基板と、を備え、上記コイルアンテナ12が、プリント配線基板のパターン配線により構成され、上記プリント配線基板が、上記パターン配線の形成面を上記操作ボタンのプッシュ操作方向に直交させて上記ケース内に収納され、かつ上記制御基板が、回路実装面を上記操作ボタンのプッシュ操作方向に直交させて上記ケース内に収納されている。【選択図】図1

Description

この発明は、車載エンジンを駆動させる操作ボタンを備えたエンジン始動用スイッチ装置に関するものである。
近年、自動車を駆動させるためのメカキーとキーシリンダーは、盗難防止と使用者の操作性向上のため、自動車の内部にある電子機器と、スマートキーレスと呼ばれる携帯機と、自動車に取り付けられたエンジン始動スイッチ装置と、の組み合わせに置き換わっている。そして、エンジン始動スイッチ装置に備わっている操作ボタンを押すことで、電子機器と携帯機とが電波による相互通信を行う。このとき、電子機器が、携帯機のIDコードを取得し、取得したIDコードと予め自動車に設定されたIDコートとが一致していることを条件に、エンジンを始動可能な状態にする。
しかし、携帯機の電池残量が低下すると、操作ボタンを押しても、電子機器と携帯機との電波による相互通信が行われなくなり、エンジンを始動できなくなる。
このような状況を鑑み、操作ボタンに近づけられた携帯機のトランスポンダに電力を供給し、電子機器と携帯機との電波による相互通信を可能にするコイルアンテナを装備したエンジン始動スイッチ装置およびそれを用いた電子キーシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4705317号公報
従来のエンジン始動スイッチ装置では、回路基板が回路実装面を操作ボタンのプッシュ操作方向と平行にして配設されているので、操作ボタンのプッシュ操作方向の薄型化が図れず、装置の取り付け位置に制限を与えているという課題があった。
また、従来の電子キーシステムでは、コイルアンテナが、電池残量の低下という非常時のみ使用されることから、その使用頻度が極めて低い。非常時の携帯機を操作ボタンに近づけるという作業は非日常作業である。そこで、運転者が、非常時に、その対処方法がわからず、エンジンを始動できなくなるという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、装置の薄型化を図り、装置の取り付け位置の自由度を高めることができるエンジン始動スイッチ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエンジン始動スイッチ装置は、車両に取り付けられるケースと、上記ケースに取り付けられ、プッシュ操作される操作ボタンと、携帯機に内蔵された携帯機側コイルアンテナに起電力を発生させるためのコイルアンテナと、制御回路が実装された制御基板と、を備え、上記携帯機側コイルアンテナから送信される固有の送信コードが、予め設定されている設定コードと一致したことを条件として、上記操作ボタンの操作によりエンジンを始動又は停止させる装置であり、上記コイルアンテナが、プリント配線基板のパターン配線により構成され、上記プリント配線基板が、上記パターン配線の形成面を上記操作ボタンのプッシュ操作方向に直交させて上記ケース内に収納され、かつ上記制御基板が、回路実装面を上記操作ボタンのプッシュ操作方向に直交させて上記ケース内に収納されている。さらに、上記プリント配線基板と上記制御基板とが異なる基板により構成され、上記制御基板は、上記プリント配線基板を介して上記操作ボタンと相対して配設され、上記プリント配線基板は、プッシュ操作された上記操作ボタンを挿入させる貫通孔を有し、上記パターン配線が、上記貫通孔を囲繞するように上記プリント配線基板に形成されている。
この発明によれば、プリント配線基板が、パターン配線の形成面を操作ボタンのプッシュ操作方向に直交させてケース内に収納され、かつ制御基板が、回路実装面を操作ボタンのプッシュ操作方向に直交させて上記ケース内に収納されている。そこで、エンジン始動スイッチ装置の操作ボタンのプッシュ操作方向の厚みを薄くすることができるので、エンジン始動スイッチ装置の取り付け位置の自由度を高めることができる。
この発明の実施の形態1に係る電子キーシステムのシステム図である。 この発明の実施の形態1に係るエンジン始動スイッチ装置の前面側を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るエンジン始動スイッチ装置の背面側を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るエンジン始動スイッチ装置を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る携帯機の前面側を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る携帯機を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るエンジン始動スイッチ装置のプッシュ操作前の状態を示す正面図である。 図7のVIII−VIII矢視断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエンジン始動スイッチ装置のプッシュ操作後の状態を示す正面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエンジン始動スイッチ装置におけるプリント配線基板を示す正面図である。 この発明の実施の形態2に係るエンジン始動スイッチ装置におけるプリント配線基板を示す側面図である。 この発明の実施の形態3に係るエンジン始動スイッチ装置を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態4に係るエンジン始動スイッチ装置を示す分解斜視図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電子キーシステムのシステム図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエンジン始動スイッチ装置の前面側を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエンジン始動スイッチ装置の背面側を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエンジン始動スイッチ装置を示す分解斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る携帯機の前面側を示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1に係る携帯機を示す分解斜視図である。
図1において、電子キーシステムは、車両1に搭載される車両側機器と、携帯機20と、から構成される。
車両側機器は、車両に実装されているエンジンコントロールユニット(以下、ECUとする)2と、車両側送信回路3と、車両側受信回路4と、エンジン始動スイッチ装置5と、を備える。
エンジン始動スイッチ装置5は、図2から図4に示されるように、ケース6と、操作ボタン7と、LED表示部8と、外部接続コネクタ9と、プリント配線基板10と、制御基板11と、を備える。
操作ボタン7は、ケース6に取り付けられ、プッシュ操作により、交互にオン、オフするように構成されている。
貫通孔10aがプリント配線基板10の中央部に形成され、コイルアンテナ12を構成するパターン配線10bが貫通孔10aを囲繞するようにプリント配線基板10の表面に形成されている。
車両1の状態を表示するLED13が、制御基板11に実装されている。そして、LED13は、ACC(アクセサリ)やイグニッションオンなど、車両1の電気系統の機能が切り替えられると点灯する。例えば、ACC状態では、LED13が橙色に点灯し、イグニッションオンの状態では、LED13が緑色に点灯し、操作ボタン7に形成されたLED表示部8を介して、電気系統の機能が運転者に目視確認できるようになっている。
制御基板11は、プリント配線基板10と異なる基板であり、LED13の点灯制御を行う点灯回路やトランスポンダ信号送受信回路14などが構成されたICチップ15が表面に実装さている。さらに、外部接続コネクタ9が、制御基板11の裏面に取り付けられている。また、プリント配線基板10と制御基板11は、コネクタ16により、電気的に接続される。なお、トランスポンダ信号送受信回路14は、ECU2から出力されるトランスポンダ駆動信号からトランスポンダ駆動電波を生成し、コイルアンテナ12を介して操作ボタン7の周辺の通信可能領域に送信するとともに、コイルアンテナ12を介して取得したトランスポンダ信号から受信信号を生成してECU2に出力する。ここで、コイルアンテナ12と操作ボタン7の周辺の通信領域に存在する機器との間で無線通信することを、近距離無線通信とする。
エンジン始動スイッチ装置5を組み立てるには、まず、操作ボタン7がケース6の前面側に取り付けられる。また、プリント配線基板10と制御基板11が、コネクタ16を介して、接続される。そして、プリント配線基板10を操作ボタン7側に向けて、かつプリント配線基板10のパターン配線10bの形成面と制御基板11の回路実装面を操作ボタン7のプッシュ操作方向に直交させて、プリント配線基板10と制御基板11を操作ボタン7のプッシュ操作方向に重ねてケース6内に収納し、エンジン始動スイッチ装置5が組み立てられる。なお、プリント配線基板10は、プッシュ操作される操作ボタン7が貫通孔10a内に挿入されるように、ケース6内に配設される。また、外部接続コネクタ9は、ケース6から操作ボタン7と反対側に突出している。
エンジン始動スイッチ装置5は、図示していないが、室内の運転席前方に、操作ボタン7が露出するように、インストルメントパネルの内側に配設される。そして、エンジン始動スイッチ装置5は、外部接続コネクタ9を介して、ECU2に接続されている。なお、エンジン始動スイッチ装置5は、運転者が見える位置に設置し、操作ボタン7の前方には携帯機20を接近させるに十分なスペースを確保することは好ましい。
携帯機20は、図5および図6に示されるように、ケース21と、操作ボタン22と、電子回路基板23と、携帯機側コイルアンテナ24と、電池(図示せず)と、を備える。
電子回路基板23には、マイコン25、携帯機側送信回路26、携帯機側受信回路27などが構成されたICチップ(図示せず)が実装されている。携帯機側コイルアンテナ24が、パターン配線により電子回路基板23に形成されている。
つぎに、電子キーシステムの動作について説明する。ここで、ECU2のメモリには、携帯機20に割り振られた固有のIDコードおよびトランスポンダコードが格納されている。また、マイコン25のメモリには、携帯機20に割り振られた固有のIDコードおよびトランスポンダコードが格納されている。
運転者が携帯機20の操作ボタン22を押す、又は車両1のドアを開けると、ECU2は、リクエスト信号を車両側送信回路3に出力し、キー認証待機モードに移行する。つまり、携帯機20の操作ボタン22を押す、又は車両1のドアを開ける行為が、キー認証待機モードのトリガーとなる。また、ECU2は、移行後、規定時間を超えると、キー認証待機モードから抜ける。このリクエスト信号は、車両側送信回路3の送信アンテナ3aを介して車両1内に送信される。
リクエスト信号が、受信アンテナ27aを介して携帯機側受信回路27に受信されると、IDコード信号がマイコン25から出力される。このIDコード信号が、携帯機側送信回路26の送信アンテナ26aを介して出力される。
携帯機20から出力されたIDコード信号は、受信アンテナ4aを介して車両側受信回路4に入力される。車両側受信回路4は、受信信号をECU2に出力する。ECU2では、取得したIDコードをメモリに格納されているIDコードと照合し、IDコード同士が一致しているか否かを判定する。
ECU2は、IDコード同士が一致していると判定すると、エンジン始動スイッチ装置5による操作を有効化する。そして、ECU2は、エンジン始動スイッチ装置5からオン信号又はオフ信号を入力すると、駆動信号又は停止信号をエンジン始動装置17に出力する。これにより、エンジンが駆動、又は停止される。
一方、ECU2は、IDコード同士が一致していないと判定すると、エンジン始動スイッチ装置5による操作を無効化する。そこで、エンジン始動スイッチ装置5の操作ボタン7を操作しても、停止しているエンジンを駆動できない、又は駆動しているエンジンを停止できない。
ここで、携帯機20の電池が消耗し、電池電圧が低下すると、ECU2と携帯機20との相互通信ができなくなる。そこで、運転者は、携帯機20をエンジン始動スイッチ装置5の操作ボタン7に突き当てて操作ボタン7を押す。ECU2は、操作ボタン7の操作によるオン信号又はオフ信号を入力すると、トランスポンダ駆動信号を出力する。トランスポンダ信号送受信回路14は、ECU2から出力されるトランスポンダ駆動信号からトランスポンダ駆動電波を生成し、コイルアンテナ12を介して操作ボタン7の周辺の通信可能領域に送信する。これにより、操作ボタン7の周辺の通信可能領域に位置する携帯機20の携帯機側コイルアンテナ24に起電力が発生する。そこで、マイコン25は、トランスポンダコードを含むトランスポンダ信号を、携帯機側コイルアンテナ24を介して出力する。
携帯機20から出力されたトランスポンダ信号は、コイルアンテナ12を介してトランスポンダ信号送受信回路14に入力される。トランスポンダ信号送受信回路14は、取得したトランスポンダ信号から受信信号を生成してECU2に出力する。ECU2では、受信信号から取得したトランスポンダコードをメモリに格納されているトランスポンダコードと照合し、トランスポンダコード同士が一致しているか否かを判定する。
ECU2は、トランスポンダコード同士が一致していると判定すると、エンジン始動スイッチ装置5による操作を有効化する。そして、ECU2は、エンジン始動スイッチ装置5からオン信号又はオフ信号を入力すると、駆動信号又は停止信号をエンジン始動装置17に出力する。これにより、エンジンが駆動、又は停止される。
この実施の形態1によるエンジン始動スイッチ装置5は、プリント配線基板10を操作ボタン7側に向けて、かつプリント配線基板10のパターン配線10bの形成面と制御基板11の回路実装面を操作ボタン7のプッシュ操作方向に直交させて、プリント配線基板10と制御基板11を操作ボタン7のプッシュ操作方向に重ねてケース6内に収納して、構成されている。そこで、エンジン始動スイッチ装置5の操作ボタン7のプッシュ操作方向の厚みを薄くすることができるので、エンジン始動スイッチ装置5の取り付け位置の自由度を高めることができる。
また、プリント配線基板10は、貫通孔10aを有し、プッシュ操作される操作ボタン7が貫通孔10a内に挿入されるように、ケース6内に配設されている。そこで、エンジン始動スイッチ装置5の操作ボタン7のプッシュ操作方向の厚みを一層薄くすることができる。さらに、プリント配線基板10のパターン配線10bにより構成されるコイルアンテナ12と操作ボタン7の表面との間の距離が短くなるので、操作ボタン7の周辺の通信可能領域が広くなる。そこで、携帯機20の電池電圧の低下時に、コイルアンテナ12と携帯機側コイルアンテナ24との間の相互通信がより確実に行われ、エンジンを速やかに駆動又は停止することができる。
このように構成された本電子キーシステムでは、エンジン始動スイッチ装置5のコイルアンテナ12が送受信アンテナとして機能するので、ACCやイグニッションオンの状態では、エンジン始動スイッチ装置5を近距離無線通信用のリーダーライターデバイスとして利用できる。以下に、本電子キーシステムにおけるエンジン始動スイッチ装置5の利用例について説明する。ここで、リーダーライターデバイスとは、ECU2のメモリに格納されている情報を携帯機20などの外部端末のメモリに書き込む機能と、携帯機20などの外部端末のメモリに格納されている情報をECU2のメモリに書き込む機能と、の少なくとも一方の機能を備えているデバイスである。
そこで、携帯機20に記憶媒体を内蔵させ、エンジン始動スイッチ装置5と携帯機20の双方の近距離無線通信機能を用いることで、種々の対応をとることができる。
まず、携帯機20を操作ボタン7に近づけて、ECU2のメモリに格納されているシート位置情報をエンジン始動スイッチ装置5から送信し、携帯機20に内蔵された記憶媒体に記憶させる。そして、携帯機20に割り振られたIDコードの認証時に、シート位置情報をIDコードに付随してECU2に送信する。これにより、ECU2は、獲得したシート位置情報に基づいてシート駆動装置を駆動し、シート位置が自動的にセッティングされる。
つぎに、携帯機20を操作ボタン7に近づけて、ECU2のメモリに格納されている運転記録やエラーコードなどの情報をエンジン始動スイッチ装置5から送信し、携帯機20に内蔵された記憶媒体に記憶させる。そして、携帯機20の記録媒体に記憶された情報をパソコンなどに送信することで、運転記録などの情報を閲覧することができる。また、車両1の故障時に、携帯機20の記録媒体に記憶されたエラーコードなどの情報を販売店に送信することで、販売店が車両1の故障状況を速やかに把握することができる。
また、エンジン始動スイッチ装置5の近距離無線通信機能を用いることで、種々の対応をとることができる。
まず、追加の携帯機をエンジン始動スイッチ装置5に近づけ、追加の携帯機に付与された固有のIDコードを送信する。このIDコードは、エンジン始動スイッチ装置5を介してECU2に出力される。ECU2は、獲得したIDコードをメモリに格納し、追加の携帯機がペアリング登録される。
また、スマートホンなどの携帯端末をエンジン始動スイッチ装置5に近づけ、ECU2から出力される任意のIDコードをエンジン始動スイッチ装置5から送信し、携帯端末に登録させる。これにより、期間、機能限定で、携帯端末により、車両1を使用することが可能となる。この対応は、車両1をホテルや駐車場に一時的に預ける場合に利用できる。
このように、本電子キーシステムは、携帯機20のトランスポンダコードがECU2のメモリに格納されているトランスポーダコードに一致するか否かを判定するキー認証以外の工程において、エンジン始動スイッチ装置5の近距離無線通信機能を利用し、エンジン始動スイッチ装置5をリーダーライターデバイスとして動作させて、種々の対応がとれるようになっている。これにより、携帯機20をエンジン始動スイッチ装置5に近づけて情報のやりとりをする作業が運転者にとって日常作業となる。したがって、運転者が、携帯機20の電池残量の低下という非常時に、その対処方法がわからず、エンジンを始動できなくなるような事態を回避できる。
なお、上記実施の形態1では、LED13が制御基板11に実装されているが、LED13をプリント配線基板10に実装してもよい。この場合、LED13とLED表示部8との間の距離が短くなるので、エンジン始動スイッチ装置5の構造の単純化が可能となる。
また、上記実施の形態1では、携帯機側コイルアンテナ24が配置された電子回路基板23をケース21内に収納しているが、携帯機20の表裏のいずれの面をエンジン始動スイッチ装置5の操作ボタン7に近づけても、コイルアンテナ12と携帯機側コイルアンテナ24との間の相互通信性能が同様となるように、電子回路基板23はケース21の表面と裏面との中間位置に配置することが望ましい。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2に係るエンジン始動スイッチ装置のプッシュ操作前の状態を示す正面図、図8は図7のVIII−VIII矢視断面図、図9はこの発明の実施の形態2に係るエンジン始動スイッチ装置のプッシュ操作後の状態を示す正面図、図10は図9のX−X矢視断面図、図11はこの発明の実施の形態2に係るエンジン始動スイッチ装置におけるプリント配線基板を示す正面図、図12はこの発明の実施の形態2に係るエンジン始動スイッチ装置におけるプリント配線基板を示す側面図である。
図7から図12において、エンジン始動スイッチ装置5Aは、ケース6Aと、操作ボタン7、LED表示部8と、外部接続コネクタ9と、プリント配線基板30と、を備える。
プリント配線基板30は、制御基板11と同等の外形形状を有している。ICチップ15が、プリント配線基板30の中央に実装され、コイルアンテナ12を構成するパターン配線がICチップ15を囲繞するようにプリント配線基板30の表面に形成されている。さらに、外部接続コネクタ9がプリント配線基板30の裏面に取り付けられている。
プリント配線基板30は、コイルアンテナ12を操作ボタン7に向けて、コイルアンテナ12の形成面を操作ボタン7のプッシュ操作方向と直交するようにケース6Aに収納されている。プッシュ操作前のプリント配線基板30と操作ボタン7との間の距離Lmaxは、操作ボタンストロークSより大きくなっており、プッシュ操作時に、プリント配線基板30と操作ボタン7との間に、最小距離Lminが確保されるようになっている。また、操作ボタン7の前面の周辺が、コイルアンテナ12による近距離無線通信エリアに入るようにLmax、Sが設定されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
実施の形態2によれば、上記実施の形態1におけるプリント配線基板10と制御基板11とが、単一のプリント配線基板30により構成されているので、部品点数が削減され、エンジン始動スイッチ装置5Aのコンパクト化が図られる。
また、プリント配線基板30には、操作ボタン7との干渉を回避する貫通孔がないので、コイルアンテナ12を構成するパターン配線の形成領域が広くなる。そこで、コイルアンテナ12の面積を拡大できるので、コイルアンテナ12による近距離無線通信が安定する。
実施の形態3.
図13はこの発明の実施の形態3に係るエンジン始動スイッチ装置を示す分解斜視図である。
図13において、スピーカ18が、制御基板11の表面の角部に実装されている。スピーカ18のプッシュ操作方向の前方に位置する、プリント配線基板10の角部が除去されている。また、スピーカ孔19が、スピーカ18のプッシュ操作方向の前方に位置する、ケース6の前面の領域に形成されている。
なお、他の構成は,上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成されたエンジン始動スイッチ装置5Bを用いた電子キーシステムでは、運転者が携帯機20の操作ボタン22を押す、又は車両1のドアを開けると、ECU2は、リクエスト信号を車両側送信回路3に出力し、キー認証待機モードに移行する。ECU2は、移行後、規定時間を超えると、携帯機20の電池電圧が低下した、又は携帯機20が存在しないと判断し、キー認証待機モードから抜ける。そして、ECU2は、携帯機20の電池電圧が低下したこと、そのときのエンジンを駆動又は停止する操作手順、あるいは携帯機20が存在しないことをスピーカ18から音声案内する。
なお、他の動作は、上記実施の形態1と同じであるので、その説明を省略する。
実施の形態3では、携帯機20の電池電圧が低下したこと、そのときのエンジンを駆動又は停止する操作手順、あるいは携帯機20が存在しないことがスピーカ18から音声案内されるので、運転者は、携帯機20の電池電圧が低下したこと、あるいは携帯機20がないことを認識し、それらの不具合に、惑うことなく、速やかに対処することができる。
エンジン始動スイッチ装置5Bでは、スピーカ18のプッシュ操作方向の前方に位置する、プリント配線基板10の角部が除去されているので、スピーカ18から発せられた音声は、プリント配線基板10に遮られることなく、スピーカ孔19から発せられる。
なお、上記実施の形態3では、スピーカ18を制御基板11に実装しているが、音声出力回路を制御基板11に設け、外部スピーカを用いて音声案内してもよい。
実施の形態4.
図14はこの発明の実施の形態4に係るエンジン始動スイッチ装置を示す分解斜視図である。
図14において、プリント配線基板30Aは、プリント配線基板10と制御基板11とを面一に並べた外形形状を有している。LED13、ICチップ15、スピーカ18が、プリント配線基板30Aの一側半分の領域の表面に実装され、コイルアンテナ12を構成するパターン配線がプリント配線基板30Aの他側半分の領域の表面に形成されている。さらに、外部接続コネクタ9がプリント配線基板30Aの一側半分の領域の裏面に取り付けられている。
ケース60は、プリント配線基板30Aを収納可能な大きさに形成されている。プリント配線基板30Aが、その表面が操作ボタン7のプッシュ操作方向と直交するように、ケース60内に収納されている。操作ボタン7は、プリント配線基板30AのLED13やICチップ15の実装領域に相対するように、ケース60の一側半分の領域に装着されている。また、スピーカ孔19が、プリント配線基板30Aに実装されたスピーカ18に相対するように、ケース60の前面に形成されている。
このように構成されたエンジン始動スイッチ装置5Cでは、プリント配線基板30Aのコイルアンテナ12の形成領域が、操作ボタン7のプッシュ操作方向から見て、操作ボタン7と重ならないように、操作ボタン7から突出している。そして、プリント配線基板30Aのコイルアンテナ12の形成領域が収納されているエンジン始動スイッチ装置5Cの他側半分の領域がアンテナ部となる。
なお、他の構成は、上記実施の形態3と同様に構成されている。
実施の形態4によれば、上記実施の形態3におけるプリント配線基板10と制御基板11とが、単一のプリント配線基板30Aにより構成されているので、部品点数が削減され、エンジン始動スイッチ装置5Cのコンパクト化が図られる。
また、プリント配線基板30Aは、プリント配線基板10と制御基板11とを面一に並べた外形形状を有しているので、幅寸法が増大するが、コイルアンテナ12を構成するパターン配線の形成領域が広くなる。そこで、コイルアンテナ12の面積を拡大できるので、コイルアンテナ12による近距離無線通信が安定する。
さらに、エンジン始動スイッチ装置5Cの他側半分の領域がアンテナ部となるので、運転者が、アンテナ部を識別しやすくなり、携帯機20の電池残量低下時の、エンジンの駆動又は停止作業を速やかに行うことができる。
5,5A,5B,5C エンジン始動スイッチ装置、6,6A,60 ケース、7 操作ボタン、10,30,30A プリント配線基板、10a 貫通孔、11 制御装置、18 スピーカ、20 携帯機。

Claims (2)

  1. 車両に取り付けられるケースと、
    上記ケースに取り付けられ、プッシュ操作される操作ボタンと、
    携帯機に内蔵された携帯機側コイルアンテナに起電力を発生させるためのコイルアンテナと、
    制御回路が実装された制御基板と、を備え、
    上記携帯機側コイルアンテナから送信される固有の送信コードが、予め設定されている設定コードと一致したことを条件として、上記操作ボタンの操作によりエンジンを始動又は停止させるエンジン始動スイッチ装置において、
    上記コイルアンテナが、プリント配線基板のパターン配線により構成され、
    上記プリント配線基板が、上記パターン配線の形成面を上記操作ボタンのプッシュ操作方向に直交させて上記ケース内に収納され、かつ上記制御基板が、回路実装面を上記操作ボタンのプッシュ操作方向に直交させて上記ケース内に収納されており、
    上記プリント配線基板と上記制御基板とが異なる基板により構成され、
    上記制御基板は、上記プリント配線基板を介して上記操作ボタンと相対して配設され、
    上記プリント配線基板は、プッシュ操作された上記操作ボタンを挿入させる貫通孔を有し、
    上記パターン配線が、上記貫通孔を囲繞するように上記プリント配線基板に形成されているエンジン始動スイッチ装置。
  2. 操作手順を報知するスピーカを備えている請求項1記載のエンジン始動スイッチ装置。
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JPH08205509A (ja) * 1995-01-20 1996-08-09 Yuukoushiya:Kk 発電方法及び発蓄電方法並びに発電装置及びそれを用いた発蓄電システム
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