JP6095369B2 - Cad情報生成システム、cad情報生成プログラムおよびcad情報生成方法 - Google Patents

Cad情報生成システム、cad情報生成プログラムおよびcad情報生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、CAD情報生成システム、CAD情報生成プログラムおよびCAD情報生成方法に関し、特に、電子距離計測器を用いて未知寸法を計測しながらCAD情報を生成するCAD情報生成システム、CAD情報生成プログラムおよびCAD情報生成方法に関するものである。
関連出願へのクロスリファレンス
本願は、日本国特許出願第2010-274011号(2010年12月8日出願)の優先権の利益を主張し、これの全内容を参照により本願明細書に取り込むものとする。
建築物のリフォームの際、或いは、新規または中古建築物件のいわゆるスケルトン売り(躯体のみであり壁・床・天井の内装がない状態での販売形態)の際には、建築物の図面情報がない、或いは、あったとしても室内空間について信頼できる寸法情報が得られないことが多い。例えば、中国などでは、間仕切り壁だけを設置したいわゆる間仕切りスケルトンという形態でマンションが販売されている。また、リフォーム工事において、新規間仕切り壁の設置工事などが行われている。或いは、図面としては壁芯の寸法情報しかなく、実際の室内面積を計算するための内法の寸法情報がない場合がある。このように室内空間に換算し得る十分な寸法情報を得られない場合、リフォーム業者や内装工事業者が、巻尺やスケールなどの長さを測定する器具を用いて、部屋の寸法(間口、奥行き、天井高などの各寸法)を測定する。業者等は、測定した寸法を順次手書きして図面を作製したり、CAD図面にインプットしたりして、最終的に実測した部屋寸法の図面が得られる。このような不明の部屋寸法を計測する技術として、長さを測定する器具、これの向き(角度)を調整する器具、これら器具を制御するPCなどを組み合わせた従来技術がある(特許文献1を参照されたい)。
特開2004−61132号公報
この従来技術は、土地や地図の測量分野で普及しているいわゆる「トータルステーション」の機能であるセオドライト(角度を測定する器具)、距離を測定する器具、および、各器具を制御するPC機能部から構成された装置である。この装置は、従来製品よりも装置を簡易化してより簡便に測定することを意図したものではあるが、なお装置構成が複雑であり非常に高価なものである。特に、セオドライトのよう装置で角度を測定するには、縦横の回転機構、および、縦横の回転角度を検出するロータリエンコーダが必須であり、その結果、装置をシンプルにして安価にするのが困難となっている。
このようにして人手や測定器具で部屋寸法を測定しても、或いは、上記の従来技術で測定しても、得られた寸法情報は有効に利用されていない。測定して得られた寸法情報は、多くの場合、CADオペレータによってCAD図面が作成されることになるが、手作業が多く、製図作業も複雑で労力がかかるといった問題がある。また、従来技術で得られる図面情報は、部屋の内法の寸法(部屋寸法)しかない。即ち、従来技術では、部屋の中にある壁(間仕切り壁)の寸法(壁厚)を自動的に求めることができない。この壁厚がない図面は、図面として未完成であり、かつ、見栄えが非常に悪く、施主や建築物の所有者などに良い印象を与えない。さらに、壁厚がない図面はCAD情報として不完全であるため、CADシステムで扱うことが困難である。また、測定した図面情報に、推測で何らかの壁厚情報を付加したとしても、壁は標準化されていない建築構成要素であり、設計者、地域、施主の好み、壁材の仕様、木造、コンクリート製など様々な要因によって壁の厚さは異なるため、かえって不正確な図面となってしまうといった問題があった。また、最近では、リフォーム工事で、或いは、スケルトン売りの物件に対して、間仕切り壁などが設置され、その間仕切り壁を設置した状態の図面情報がない場合がある。そのような、間仕切り壁で仕切られた部屋の寸法を測定するための簡易な手法が必要とされている。
そこで、本発明の目的は、電子距離計測器を用いて測定対象部屋の未知寸法を計測しながら測定対象部屋のCAD情報を生成するCAD情報生成システム、CAD情報生成プログラムおよびCAD情報生成方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、電子距離計測器を用いて測定対象部屋の未知寸法を計測しながら、矩形以外の複雑な形状の室内空間や、曲面を持つ室内空間のCAD情報を生成するCAD情報生成システム、CAD情報生成プログラムおよびCAD情報生成方法を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、本発明によるCAD情報を生成するCAD情報生成システム(装置)は、
寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所情報を含む図面情報を取得する取得部と、
前記測定箇所情報に対応する前記測定対象部屋の測定箇所の寸法(長さ、距離)を非接触方式(例えば、レーザ光線などの光学式、電磁波式、超音波式、或いは、音波式)を用いて計測する電子距離計測器と、
前記電子距離計測器により計測された寸法を、無線、或いは、有線で受信する受信部と、
前記受信部により受信された寸法、および、前記測定箇所情報を含む図面情報、に基づき、前記寸法および前記図面情報を規定した、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成するCAD情報生成部と、
を有する。
CAD情報生成システムは、
前記図面情報、生成したCAD情報の双方または一方を表示する表示部をさらに有することが好適である。
また、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記受信部により受信された2つ以上の寸法、および、前記測定箇所情報を含む図面情報に基づき、少なくとも1つの壁の壁厚を算出する壁厚計算部をさらに有し、
前記CAD情報生成部が、
前記壁厚をさらに規定した、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記CAD情報生成システムが、タッチパネル式操作入力部と一体化した表示部をさらに有し、
前記取得部が、前記タッチ式操作入力部を介して入力される前記図面情報を取得する、
ことを特徴とする。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記CAD情報生成システムが、
前記図面情報が記入可能であり、かつ、電子的に読み取り可能であって各座標に固有の座標識別パターン(例えば、アノトパターンなどの絶対位置符号化パターン)が設けられた用紙(例えば、アノト用紙)と、
前記図面情報が前記用紙に記入されると同時に、該用紙に記入されている座標識別パターンを電子的に読み取ることによって、前記図面情報を読み取り、該図面情報を(無線信号、赤外線信号、有線を介して)送信するデジタル筆記具(例えば、アノトデジタルペン)とをさらに有し、
前記取得部が、
前記デジタル筆記具を介して送信される前記図面情報を取得する、
ことを特徴とする。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記電子距離計測器が、
複数のGPS衛星(好適には3つ以上)から送信されるGPS信号に基づき、GPS測位により、自計測器の位置(即ち、測定箇所の始点および/または終点の位置を含む測定箇所情報となり得る。)を測定するGPS測位部をさらに有し、
前記受信部が、
前記GPS測位部で測定された自計測器の位置をさらに受信し、
前記CAD情報生成部が、
前記自計測器の位置に、さらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
なお、GPS即位部で測定した自計測器の位置は、図面情報の一部として取得部が取得してもよい。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記GPS測位部が、
陸上無線通信基地局(携帯電話などに信号を送信する無線通信の地上基地局など)、及び/または、地上でGPS基準信号を送信するGPS地上基地局(基準局)など)から送信される信号にもさらに基づき、自計測器の位置を測定する、
ことを特徴とする。
なお、GPS地上基地局やGPS衛星の一部、或いは、全てが、複数の携帯電話基地局であってもよい。その場合には、GPS信号ではなく携帯電話基地局の電波を利用して、レーザ距離計の自装置の位置を求めることも可能である。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記電子距離計測器が、
自計測器の位置を測定する加速度センサ(好適には3軸の加速度センサ)をさらに有し、
前記受信部が、
前記加速度センサで測定された自計測器の位置をさらに受信し、
前記CAD情報生成部が、
前記自計測器の位置に、さらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
なお、加速度センサで計測した自計測器の位置は、図面情報の一部として取得部が取得してもよい。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記電子距離計測器が、
自装置の方位を測定する方位センサをさらに有し、
前記CAD情報生成部が、
前記自計測器の方位に、さらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
なお、方位センサ(姿勢センサ)で計測した自計測器の方位は、図面情報の一部として取得部が取得してもよい。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
単位面積あたりの施工単価(工事や部材の単価など)が記述された少なくとも1つの工事単価情報を格納する記憶部と、
前記CAD情報に基づき、前記少なくとも1つの測定対象部屋の面積情報(床面積、壁面積、天井面積など)を計算する面積算出部と、
前記面積情報に基づき、前記工事単価情報を参照して、施工の見積金額を算出する見積算出部と、
をさらに有することを特徴とする。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記CAD情報生成システムが、
測定済の2つ以上の前記寸法が示す線分、或いは、該線分の始点または終点の2つ以上の点、或いは、平面座標、または、空間座標に基づき、前記測定対象部屋の壁、間仕切り壁、柱、設置物の形状(輪郭)を推定する形状推定部をさらに有し、
前記CAD情報生成部が、
前記形状推定部により推定された形状にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
或いは、前記CAD情報生成システムは、
前記取得部が、
前記1つ以上の測定対象部屋における壁芯の寸法情報をさらに含む図面情報を取得し、
前記壁厚計算部が、
さらに、前記壁芯の寸法情報に基づき、前記少なくとも1つの壁の壁厚を算出する、
ことを特徴とする。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記CAD情報生成システムが、
少なくとも3点以上の平面座標或いは空間座標に基づき、少なくとも1つの曲線或いは曲面を生成する曲面処理部をさらに有し、
前記CAD情報生成部が、
前記曲面処理部により生成された曲線或いは曲面にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記電子距離計測器が、前記CAD情報生成システムに内蔵される、
ことを特徴とする。
また、第13の発明によるCAD情報生成システムは、
寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所の寸法を非接触方式を用いて計測する電子距離計測器と、
寸法の測定方向を推定する推定基準(例えば、縦、横、高さの順などの測定順序などのルール)を格納する記憶部と、
寸法の測定方向を推定する推定基準を格納する記憶部と、
前記記憶部に格納された推定基準に基づき、前記電子計測器により計測された各寸法の測定方向を推定する推定部と、
前記電子距離計測器により計測された寸法、および、推定部により推定された測定方向に基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成するCAD情報生成部と、
を有する。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所の寸法を非接触方式を用いて計測する電子距離計測器と、
電子計測器の測定方向を計測する姿勢センサ部(3軸の地磁気センサなど)と、
前記電子距離計測器により計測された寸法、および、前記姿勢センサ部により測定された測定方向に基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成するCAD情報生成部と、
を有する。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
測定済の2つ以上の前記寸法が示す線分、或いは、該線分の始点または終点の2つ以上の点、或いは、平面座標、または、空間座標に基づき、前記測定対象部屋の壁、間仕切り壁、柱、設置物の形状(輪郭)を推定する形状推定部をさらに有し、
前記CAD情報生成部は、
前記形状推定部により推定された形状にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
複数のGPS衛星(好適には3つ以上)から送信されるGPS信号に基づき、GPS測位により、自計測器の位置(即ち、測定箇所の始点および/または終点の位置を含む測定箇所情報となり得る。)を測定するGPS測位部をさらに有し、
前記形状推定部は、
GPS即位部により測定された測定済の寸法が示す線分の始点の位置情報(平面座標、または、空間座標)、或いは、自システムの移動中における位置情報にさらに基づき、前記測定対象部屋の壁、間仕切り壁、柱、設置物の形状(輪郭)を推定する、
ことを特徴とする。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
自システムの位置を測定する加速度センサ(好適には3軸の加速度センサ)をさらに有し、
前記形状推定部は、
前記加速度センサにより測定された自システムの移動中における位置情報(移動軌跡)にさらに基づき、前記測定対象部屋の壁、間仕切り壁、柱、設置物の形状(輪郭)を推定する、
ことを特徴とする。
また、本発明のさらに別の実施態様によるCAD情報生成システムは、
前記CAD情報生成システムが、
少なくとも3点以上の平面座標或いは空間座標に基づき、少なくとも1つの曲線或いは曲面を生成する曲面処理部をさらに有し、
前記CAD情報生成部が、
前記曲面処理部により生成された曲線或いは曲面にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
ことを特徴とする。
上述した実施態様によるCAD情報生成システムには、例えば、上述した壁厚計算部、タッチパネル式操作入力部、壁厚計算部、面積算出部、見積算出部などや、これに伴い必要とされる各情報(工事単価情報部など)を格納した記憶部を設けることができる。
上述したように本発明の解決手段をシステム(装置)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記の方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置、即ち、コンピュータを使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどを磁気テープ、HDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
例えば、本発明をプログラムとして実現させた本発明の別の態様によるCAD情報生成プログラムは、上記第1〜18の発明のいずれかに記載のCAD情報生成システムとして機能させるものである。
或いは、本発明を方法として実現させた本発明の別の態様によるCAD情報を生成するCAD情報生成方法は、
寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所情報を含む図面情報を取得する取得ステップと、
電子距離計測器を用いて、前記測定箇所情報に対応する前記測定対象部屋の測定箇所の寸法(長さ)を非接触方式(例えば、レーザ光線などの光学式、電磁波式、超音波式、或いは、音波式)を用いて計測する電子距離計測ステップと、
受信手段を用いて、前記電子距離計測器により計測された寸法を、無線、或いは、有線で受信する受信ステップと、
演算手段を用いて、前記受信された寸法、および、前記測定箇所情報を含む図面情報、に基づき、前記寸法および前記図面情報を規定した、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成するCAD情報生成ステップと、
を有する。
本発明によれば、電子距離計測器を用いて測定対象部屋の未知寸法を計測しながら、簡便に測定対象部屋のCAD情報を生成することが可能となる。
図1は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。 図2は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、図1に示したシステムで図2のフローチャートに従って処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。 図5は、図1に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。 図6は、図1に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例(外壁の壁厚)を示す図である。 図7は、図1に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例(壁芯の既知寸法の例)を示す図である。 図8は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。 図9は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。 図10は、図9に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、図10に示した処理の変形例を示すフローチャートである。 図12は、図9に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。 図13は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。 図14は、図9或いは図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例(外壁の壁厚)を示す図である。 図15は、図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例(外壁の壁厚)を示す図である。 図16は、図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。 図17は、図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。 図18は、図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。 図19は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。 図20は、本実施体態様における表示部の画面の遷移図である。 図21は、本実施体態様における表示部の画面の遷移図である。 図22は、曲面3Dモデルを求める技法を模式的に示す図である。 図23は、姿勢センサ(3軸地磁気センサ)と3軸加速度センサの原理を説明する模式図である。 図24は、各実施態様のCAD情報生成システムに実装した姿勢センサ(3軸地磁気センサ)と3軸加速度センサとで取得した計測値を表示する画面インターフェイスである。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
<実施態様1>
図1は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、CAD情報生成システム100は、制御部(CPU)110と、入力部120と、出力部130と、通信部140と、記憶部150と、レーザ距離計(電子距離計測器)LDMを有する。制御部110は、取得部111、壁厚計算部112、およびCAD情報生成部113を有する。取得部111は、少なくとも1つの壁を含み、寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所情報を含む図面情報を取得する。図面情報は、ユーザにより、図形入力装置GIDで入力され、入力部120を介して取得部111が取得し、記憶部150内の図面情報格納部DIMに格納される。或いは、図面情報は、ユーザにより、表示部160と一体化されているタッチパネル式操作入力部TPIで入力され、記憶部150内の図面情報格納部DIMに格納されてもよい。どちらの場合であっても、表示部160は、入力される図面情報を入力と同時に画面上に表示し、図面情報に基づきCAD情報も生成しながら表示することが好適である。図面情報は、ユーザが紙に手書きしたラフスケッチを電子カメラDCMやスキャナSCNで画像データにしたものを入力部120(或いは通信部140を介して)を介して取得部111により取得してもよい。或いは、CAD装置CDD(CADシステムが導入されたPC端末でもよい)から、入力部120(或いは通信部140を介して)を介して取得部111により、図面情報を取得してもよい。
図面情報には、測定対象部屋の測定箇所情報も含まれるが、具体的には、例えば、ユーザが、タッチパネル式操作入力部TPIや図形入力装置GIDを用いて、入力した図面情報を構成する部屋の輪郭となる辺のうち、次に測定箇所(測定すべき部屋の辺(直線))を指示・選択したり、辺の始点、終点を指示・選択したりして行う。ユーザは、レーザ距離計LDMを用いて、測定箇所情報に対応する測定対象部屋の測定箇所の寸法(長さ)を計測する。レーザ距離計LDMは、装置の底部を起点にして、出射されたレーザビームの到達点までの距離を計測する。典型的には、第1の壁にレーザ距離計LDMの底部を付けて、測定すると、第1の壁に対向する第2の壁までの距離が計測できる。通信部140に設けた受信部RCVが、レーザ距離計LDMにより計測された寸法を、無線で受信する。壁厚計算部112は、受信部RCVにより受信された2つ以上の寸法、および、測定箇所情報を含む図面情報に基づき、少なくとも1つの壁の壁厚を算出する。
CAD情報生成部113は、受信部RCVにより受信された寸法、および、測定箇所情報を含む図面情報に基づき、測定された寸法を規定した1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する。また、CAD情報生成部113は、壁厚計算部112により算出された壁厚にさらに基づき、寸法および壁厚を規定した1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成することも可能である。このように、生成した情報や中間データおよび取得したデータを、表示部160に表示したり、生成した情報や中間データおよび取得したデータなどを記憶部150に格納したりすることは、後述する他の実態態様でも同様に可能であることに注意されたい。なお、本システム(装置)は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、サーバ、PCなどのコンピュータ、或いは、これらコンピュータに本システムの機能や処理手順(方法)をコンピュータ上で実現(実行)するプログラムモジュールをコンピュータが持つCPUや記憶部に保持したり、外部のサーバやストレージから読み込んだりすることで、コンピュータ上に本システムを構築することが好適であり、後続の各実施態様においても同様である。
図2は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS11にて、測定箇所情報を含む図面情報を取得する。次に、ステップS12にて、測定箇所を測定するようユーザに、音声または視覚的に指示する。そして、ステップS13では、測定箇所の寸法(長さ)をレーザ距離計を用いて計測し、計測した寸法は無線で送信する。ステップS14では、受信部RCVが、レーザ距離計により計測、送信された寸法の情報を無線で受信する。最後に、ステップS15では、CAD情報生成部113が、受信された寸法、および測定箇所情報を含む図面情報、に基づき、寸法および図面情報(図面情報のうち、すでに測定情報で変更された部分を除いた部分)を規定した測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する。3次元のCAD情報を生成する場合は、平面方向のみならず、垂直方向の寸法(例えば、床面から天井までの寸法)を測定して、そのデータを天井高に利用する。
図3は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS21にて、測定箇所情報を含む図面情報を取得する。次に、ステップS22にて、測定箇所を測定するようユーザに、音声または視覚的に指示する。そして、ステップS23では、測定箇所の寸法(長さ)をレーザ距離計を用いて計測し、計測した寸法は無線で送信する。ステップS24では、受信部RCVが、レーザ距離計により計測、送信された寸法を含む無線で受信する。ステップS25では、壁厚計算部112が、受信部RCVにより受信された2つ以上の寸法、および、測定箇所情報を含む図面情報に基づき、少なくとも1つの壁の壁厚を算出するよう試行する。即ち、壁厚計算部112は、測定された寸法を含む既知の寸法で同一方向のものを抽出し、それらの抽出した寸法の少なくとも1つが交差する壁を抽出し、抽出した寸法の加減計算によって壁の厚さを計算する。最後に、ステップS26では、CAD情報生成部113が、受信された寸法、測定箇所情報を含む図面情報、および、壁厚計算部112により算出された壁厚に基づき、寸法、図面情報(測定された寸法や壁厚により上書きされた情報)、および壁厚を規定した測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する。3次元のCAD情報を生成する場合は、平面方向のみならず、垂直方向の寸法(例えば、床面から天井までの寸法)を測定して、そのデータを天井高に利用する。なお、測定された寸法情報は、1つずつ送信・受信してもよいが、複数の寸法情報をまとめて送信・受信してもよい。
図4は、図1に示したシステムで図2のフローチャートに従って処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。図に示すように、図面情報OB1にて測定箇所mo1が指示・入力されると、その入力の向き・長さに応じて縮尺された寸法(この寸法は正確なものではない。)のCAD情報が生成され、生成されたものは表示画面に表示される。ここでの図面情報OB1は、ユーザによるラフスケッチを加工せずにそのままCAD情報(或いは単なるビットマップ画像のまま表示してもよい)に変換したものである。ユーザは、本システムから測定箇所mo1に示される箇所で寸法を測定するよう促され、それに応じて、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定する。測定された寸法を無線で受信した本システムは、それに基づき、「処理1」として、測定箇所mo1の寸法に応じて当該寸法が修正され、測定箇所mo1の各端部(測定点および測定対象点である、図の矢印の始点と終点)に接続する壁を直線に修正した図面情報OB1−1(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。
次に、測定箇所mo2を測定し、それに基づき、「処理2」として、測定箇所mo2の寸法に応じて当該寸法が修正され、かつ、測定箇所mo2の端部(図の矢印の始点或いは終点)に接続する壁w1を直線に修正した図面情報OB1−2(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。
最後に、測定箇所mo3を測定し、それに基づき、「処理3」として、測定箇所mo3の寸法が修正され、かつ、測定箇所mo3の端部(図の矢印の始点或いは終点)に接続する壁w1を直線に修正した図面情報OB1−3(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。このようにして、本システムは、測定寸法および図面情報に基づくCAD情報を生成しながら、図面のなかで適宜修正を試行して、より完成度の高い建築図面のCAD情報を生成することを可能にする。また、建築物内部で垂直(鉛直)方向の測定箇所の寸法を幾つか測定することによって、梁の突き出しで低くなった天井を含めた天井高を求め、それを反映させた3次元のCAD情報を生成することも可能である。さらに、矩形の室内空間である場合は、図示した横方向に加えて、縦方向の寸法を測定する(この処理は図示しない)ことで、2次元CAD情報は完成する。なお、初期の図面情報OB20、OB30(或いはCAD情報)は、作図の便宜上、壁線が直線で記述されているが、図面情報は、手書きの線として入力され、曲線とすることも可能であり、CAD処理で縦・横の方向での直線になるように加工することも可能であることに注意されたい。図4の説明では、寸法測定に伴い、接続する壁の直線処理を記述したが、作図および説明の便宜上、以降の図面および説明では省略する。
図5は、図1に示したシステムで図3のフローチャートに従って処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。図に示すように、図面情報OB10にて測定箇所mo11が指示・入力されると、その入力の向き・長さに応じて縮尺された寸法(この寸法は正確なものではない。)のCAD情報が生成され、生成されたものは表示画面に表示される。ここでの図面情報OB10は、ユーザによるラフスケッチを加工せずにそのままCAD情報(或いは単なるビットマップ画像のまま表示してもよい)に変換したものである。ユーザは、本システムから測定箇所mo11に示される箇所で寸法を測定するよう促され、それに応じて、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定する。測定された寸法を無線で受信した本システムは、それに基づき、「処理1」として当該測定箇所の測定方向と交差する壁w10を抽出し、壁厚の算出を試行するが、現時点では、データ不足のため壁厚の算出はできない。しかし、本システムは、測定箇所mo11の寸法に応じて当該寸法が修正された図面情報OB11(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。
次に、測定箇所mo12を測定し、それに基づき、「処理2」として当該測定箇所の測定方向と交差する壁w10を抽出する。抽出した壁の壁厚の算出を試行するが、現時点で得られている2つの寸法でも、データ不足のため壁厚の算出はできない。しかし、本システムは、測定箇所mo12の寸法に応じて当該寸法が修正された図面情報OB12(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。
最後に、測定箇所mo13を測定し、それに基づき、「処理3」として当該測定箇所の測定方向と交差する壁w10を抽出する。抽出した壁の壁厚の算出を試行し、その結果、現時点で得られている3つの寸法に基づき、壁厚を算出する。本システムは、測定箇所mo13の寸法、および、算出した壁厚に応じて修正された図面情報OB13(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。壁w10は、壁厚が規定された壁w10wとしてCAD情報が生成され、表示されている。このようにして、本システムは、測定寸法に基づくCAD情報を生成しながら、図面のなかで壁厚の算出を試行して、より完成度の高い建築図面のCAD情報を生成することを可能にする。また、建築物内部で垂直(鉛直)方向の測定箇所の寸法を幾つか測定することによって、梁の突き出しで低くなった天井を含めた天井高を求め、それを反映させた3次元のCAD情報を生成することも可能である。さらに、矩形の室内空間である場合は、図示した横方向に加えて、縦方向の寸法を測定する(この処理は図示しない)ことで、2次元CAD情報は完成する。
図6は、図1に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例(外壁の壁厚)を示す図である。図に示すように、図面情報OB20にて測定箇所mo21が指示・入力されると、その入力の向き・長さに応じて縮尺された寸法(この寸法は正確なものではない。)のCAD情報が生成され、生成されたものは表示画面に表示される。ユーザは、本システムから測定箇所mo21に示される箇所で寸法を測定するよう促され、それに応じて、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定する。測定された寸法を無線で受信した本システムは、それに基づき、「処理1」として当該測定箇所(その始点または終点を含む)の測定方向と交差する壁の1つとして壁w20を抽出し、壁厚の算出を試行するが、現時点では、データ不足のため壁厚の算出はできない。しかし、本システムは、測定箇所mo21の寸法に応じて当該寸法が修正された図面情報OB21(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。
次に、測定箇所mo22を測定し、それに基づき、「処理2」として当該測定箇所の測定方向と交差する壁w20を抽出する。抽出した壁の壁厚の算出を試行し、その結果、現時点で得られている2つの寸法に基づき、壁厚を自動的に算出する。本システムは、測定箇所mo22の寸法、および、算出した壁厚に応じて修正された図面情報OB22(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。壁w20は、壁厚が規定された壁w20wとしてCAD情報が生成され、表示されている。このようにして、本システムは、測定寸法に基づくCAD情報を生成しながら、図面のなかで壁厚の自動算出を試行して、より完成度の高い建築図面のCAD情報を生成することを可能にする。
最後に、処理3は、オプション処理であるが、算出した壁厚の数値を他の壁もほぼ同一の仕様であると仮定して、他の壁の壁厚を規定したCAD情報を生成することが可能である。即ち、壁w20wの壁厚(計算値)が、当該建築物の他の壁の壁厚と同じであると推定し、それに基づき、他の壁の壁厚に当該計算値を設定したCAD情報を生成して表示したものが、図面情報OB23である。このようにして、本システムは、測定寸法に基づくCAD情報を生成しながら、測定寸法に基づき図面のなかで壁厚の算出を試行し、さらに、算出に成功した壁厚を他の同等の仕様であると推定できる壁(例えば、「外壁」の壁厚数値が算出できた場合は「他の外壁」に、「部屋と部屋とを区切る間仕切り壁」の壁厚数値が求められた場合は「他の間仕切り壁」に)に適用して、より完成度の高い建築図面のCAD情報を生成することを可能にする。
図7は、図1に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例(壁芯の既知寸法の例)を示す図である。図に示すように、図面情報OB30にて測定箇所mo31が指示・入力されると、その入力の向き・長さに応じて縮尺された寸法(この寸法は正確なものではない。)のCAD情報が生成され、生成されたものは表示画面に表示される。ユーザは、本システムから測定箇所mo31に示される箇所で寸法を測定するよう促され、それに応じて、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定する。測定された寸法を無線で受信した本システムは、それに基づき、「処理1」として当該測定箇所(その始点または終点を含む)の測定方向と交差する壁の1つとして壁w30を抽出し、壁厚の算出を試行するが、現時点では、データ不足のため壁厚の自動算出はできない。このような場合、本システムは、追加情報として、既知の壁芯寸法を検索を試行し、対応する壁芯寸法が得られる場合は、「測定寸法」と「既知の壁芯寸法kdm1」に基づき、壁w30の壁厚を自動的に算出する。本システムは、測定箇所mo31の寸法、および、算出した壁厚に応じて修正された図面情報OB31(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。壁w30は、壁厚が規定された壁w30wとしてCAD情報が生成され、表示されている。このようにして、本システムは、測定寸法に基づくCAD情報を生成しながら、測定寸法および既知の壁芯寸法kdm1に基づき図面のなかで壁厚の算出を試行して、より完成度の高い建築図面のCAD情報を生成することを可能にする。また、本システムは、壁芯寸法のみならず、何らかの既知寸法と、測定寸法に基づき、壁厚のみならず、「天井と上階床との間の寸法」なども求めることができる。従って、本システムは、平面的な寸法のみならず、垂直方向などの3次元寸法を扱ってCAD情報を生成することが可能である。
次に、測定箇所mo32を測定し、それに基づき、「処理2」として当該測定箇所の測定方向と交差する壁w31を抽出する。抽出した壁の壁厚の算出を試行し、その結果、現時点で得られている縦方向の1つの寸法と、既知の壁芯寸法kdm2に基づき、壁厚を算出する。本システムは、測定箇所mo32の寸法、および、算出した壁厚に応じて修正された図面情報OB32(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。壁w31は、壁厚が規定された壁w31wとしてCAD情報が生成され、表示されている。このようにして、本システムは、測定寸法に基づくCAD情報を生成しながら、測定寸法および既知の寸法に基づき図面のなかで壁厚の算出を試行して、より完成度の高い、室内空間を含む建築物・建物のCAD情報を生成することを可能にする。
<実施態様2>
図8は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、CAD情報生成システム200は、制御部(CPU)210と、入力部220と、出力部230と、通信部240と、記憶部250と、レーザ距離計(電子距離計測器)LDMを有する。制御部210は、取得部211、壁厚計算部212、およびCAD情報生成部213を有する。本実施態様では、制御部210は、さらに、座標識別パターン付き用紙CDPFに、デジタル筆記具DPで描画し、かつ、読み取られた図面情報の座標を識別する座標識別部214を有する。取得部211は、少なくとも1つの壁を含み、寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所情報を含む図面情報を取得する。図面情報は、ユーザにより、図形入力装置GID(本実施態様では使用しない)ではなく、デジタル筆記具DPで入力(描画)され、それと同時に、デジタル筆記具DPに読み取られ、無線でシステム本体に送信される。そして、送信された図面情報は、受信部RCVを介して取得部211が取得し、座標識別部214で座標を識別された後、記憶部250内の図面情報格納部DIMに格納される。表示部260と一体化されているタッチパネル式操作入力部TPIは、本実施態様では、その後の図面情報の修正や測定対象箇所の指示・入力に使用することが可能である。表示部260は、入力される図面情報を入力と同時に画面上に表示し、図面情報に基づきCAD情報も生成しながら表示することが好適である。本システムでの処理は、固有の座標識別パターンの解析処理が加わる他に、測定した寸法に基づき面積を算出し、面積から施工の見積金額を求める処理が加わる。そのために、記憶部250は、単位面積あたりの施工単価(工事や部材の単価など)が記述された少なくとも1つの工事単価情報格納部CUMを有する。また、制御部210が、CAD情報に基づき、少なくとも1つの測定対象部屋の面積情報(床面積、壁面積、天井面積など)を計算する面積算出部215と、計算した面積情報に基づき、工事単価情報格納部CUMを参照して、施工の見積金額を算出する見積算出部216をさらに有する。このようにして、本実施態様によれば、簡易に測定した寸法情報に基づき、簡易に、例えば、リフォーム費用として床のフローリング材の張り替え料金などの概算見積を求めることが可能となる。その際には、工事単価情報格納部CUMには、フローリング材の張り替え、和室からフローリング材へのリフォーム、洋室から和室への変更など様々な種類の工事単価情報を用意しておき、目的に応じて、対応する工事単価情報を使用することが好適である。なお、他の処理は、実施態様1に記載の処理と同様であるため、説明を省略する。
<実施態様3>
図9は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、CAD情報生成システム300は、制御部(CPU)310と、入力部320と、出力部330と、通信部340と、記憶部350と、レーザ距離計(電子距離計測器)LDM1を有する。制御部310は、取得部311、壁厚計算部312、およびCAD情報生成部313を有する。本実施態様では、制御部310は、さらに、レーザ距離計LDM1から受信した、GPS信号に基づく空間座標、および、姿勢センサ部PSUで測定した方位に基づく自装置の姿勢(例えば、距離計の長手方向のレーザ射出口の出射方向が姿勢の場合には、それは測定方向を意味する。)を処理して、取得部に渡したり、CAD情報生成部における図面情報の処理に資するために、対象測定箇所の端部やおよびその測定方向に変換したりするなどを行うGPS座標処理部314を有する。取得部311は、少なくとも1つの壁(或いは、床や天井などの空間を仕切る部材)を含み、寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所情報を含む図面情報を取得する。
実施態様1と同様に、実施態様3では、図面情報は、ユーザにより、図形入力装置GIDで入力され、入力部320を介して取得部311が取得し、記憶部350内の図面情報格納部DIMに格納される。或いは、図面情報は、ユーザにより、表示部360と一体化されているタッチパネル式操作入力部TPIで入力され、記憶部350内の図面情報格納部DIMに格納されてもよい。どちらの場合であっても、表示部360は、入力される図面情報を入力と同時に画面上に表示し、図面情報に基づきCAD情報も生成しながら表示することが好適である。
図面情報には、測定対象部屋の測定箇所情報も含まれるが、具体的には、例えば、ユーザが、タッチパネル式操作入力部TPIや図形入力装置GIDを用いて、入力した図面情報を構成する部屋の輪郭となる辺のうち、次に測定箇所(測定すべき部屋の辺(直線))を指示・選択したり、辺の始点、終点を指示・選択したりして行う。ユーザは、レーザ距離計LDM1を用いて、測定箇所情報に対応する測定対象部屋の測定箇所の寸法(長さ)を計測する。本実施態様では、レーザ距離計LDM1は、GPS機能部GPSFと姿勢センサ部PSU(例えば、地磁気を利用した方位センサ)を有する。GPS機能部GPSFは、GPS衛星GPS−AS1,GPS−AS2,GPS−AS3(好適には、地上基準基地局LB)などからGPS信号を受信し、自装置の空間座標を求めることができるが、寸法を測定すると同時に、自装置の空間座標を求める。
また、姿勢センサ部PSUは、寸法を測定すると同時に、自装置の姿勢(即ち、測定方向)を求める。通信部340に設けた受信部RCVが、レーザ距離計LDM1により計測され、送信された寸法、および、GPS信号により求めた、測定時の時装置(LDM1)の空間座標、および、自装置の姿勢(即ち、測定方向)を、無線で受信する。壁厚計算部312は、受信部RCVにより受信された2つ以上の寸法、および、測定箇所情報を含む図面情報、測定時の空間座標や測定方向、に基づき、少なくとも1つの壁の壁厚を算出する。本システムでの処理は、GPSにより求めた空間座標および測定姿勢(測定方向情報)を、図面情報やCAD情報における、測定箇所情報に対応させて、図面精度を向上させたり、測定箇所を図面情報やCAD情報に反映させる際に発生する入力ミスを防止したり、測定箇所情報の入力を低減或いは必要としないようにさせる処理が加わるだけで、他の処理は、実施態様1、2に記載の処理と同様であるため、説明を省略する。
図10は、図9に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS31にて、測定箇所情報を含む図面情報を取得する。始めの測定箇所の始点として指定してもよいが、測定空間の外のベランダや、測定空間内でも窓の近くなどを基準点に設定して、その空間座標を2−3点、測位しておくとGPS測位の精度が向上するため望ましい。次に、ステップS32にて、測定箇所を測定するようユーザに、音声または視覚的に指示する。そして、ステップS33では、測定箇所の寸法(長さ)をレーザ距離計を用いて計測すると同時に、自装置の位置および姿勢をGPS機能および姿勢センサで計測し、計測した「寸法、位置、姿勢」は無線で送信する。ステップS34では、受信部RCVが、レーザ距離計により計測、送信された寸法、および、「レーザ距離計の位置、姿勢」を含む無線で受信する。ステップS34−1では、GPS座標処理部314が、レーザ距離計の位置および姿勢が、図面情報の「測定箇所」に一致するか否かをチェックし、一致しない場合は、測定階所情報を「測定した位置および姿勢」に基づき、幾何学的に修正する。ステップS35では、壁厚計算部312が、受信部RCVにより受信された2つ以上の寸法、および、修正された測定箇所情報を含む図面情報に基づき、少なくとも1つの壁の壁厚を算出するよう試行する。即ち、壁厚計算部312は、測定された寸法を含む既知の寸法で同一方向のものを抽出し、それらの抽出した寸法の少なくとも1つが交差する壁を抽出し、抽出した寸法の加減計算によって壁の厚さを計算する。最後に、ステップS36では、CAD情報生成部313が、受信された寸法、測定箇所情報を含む図面情報、および、壁厚計算部312により算出された壁厚に基づき、寸法および壁厚を規定した測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する。3次元のCAD情報を生成する場合は、平面方向のみならず、垂直方向の寸法(例えば、床面から天井までの寸法)を測定して、そのデータを天井高に利用する。
図11は、図10に示した処理の変形例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS41−S44、S46は、図9の処理と同様であるため、説明を省略する。本変形例では、ステップS44−1にて、レーザ距離計の「位置および姿勢」および「測定箇所情報」に基づき、「実際の測定箇所」に誤りがあるかを判定する。実際には、測定したレーザ距離計の「位置および姿勢」と、「測定箇所情報」とを比較して、所定の閾値以上(例えば、測定される線の始点や終点の位置のずれ、或いは、測定される線の角度のずれ)である場合には、測定精度が保てないため、ステップS45に進まず、ステップS42−1にて、正しい測定箇所で測定するようユーザに、視覚的にまたは音声(聴覚的)で指示し、そして、ステップS43に戻る。ステップS44−1にて、誤りがないと判定された場合は、ステップS45にて、受信された2つ以上の寸法、および、「エラー検査され、正確さが保障された測定箇所情報」を含む図面情報に基づき、少なくとも1つの壁の壁厚を算出する。このとき、ステップS44−1のような、測定箇所情報の修正を行うことも可能である。このようにGPS、姿勢センサなどにより、測定箇所の間違いを防止しながら、壁厚を求めつつ、適正なCAD情報を生成することが可能となる。
図12は、図9に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。本実施態様では、GPS機能および姿勢センサを利用するものであるため、その処理が加わることに注意されたい。図に示すように、図面情報OB40にて測定箇所mo41が指示・入力される。そして、その指示・入力された向き・長さに応じて縮尺された寸法(この寸法は正確なものではない。)のCAD情報が生成され、生成されたものは表示画面に表示される。ユーザは、本システムから測定箇所mo41に示される箇所で寸法を測定するよう促され、それに応じて、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定すると同時(或いは事前に)に、測定箇所の始点を基準点BPに設定し、そこに置いたレーザ距離計の位置および姿勢(即ち、mo41で示す矢印を向いている)を測定する。測定された寸法を無線で受信した本システムは、それに基づき、「処理1」として当該測定箇所の測定方向と交差する壁w40を抽出し、壁厚の算出を試行するが、現時点では、データ不足のため壁厚の算出はできない。しかし、本システムは、測定箇所mo11の寸法に応じて当該寸法が修正された図面情報OB41(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。
次に、測定箇所mo42を測定し、それに基づき、「処理2」として当該測定箇所の測定方向と交差する壁w40を抽出する。測定箇所mo42を指示するときには、図に示すように、対象部屋のコーナー部の点を測定開始点MP1に設定して、当該点にレーザ距離計を設置して測定させる。作図の便宜上、mo41,mo42.mo43は、壁から僅かに離して描いているが、壁のラインを測定対象として指示してある。
このようにすれば、計測対象の部屋のコーナー部の位置がGPS信号により確定するため、CAD情報の精度が向上する。ここで、抽出した壁の壁厚の算出を試行するが、現時点で得られている2つの寸法でも、データ不足のため壁厚の算出はできない。しかし、本システムは、測定箇所mo42の寸法に応じて当該寸法が修正された図面情報OB42(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。
最後に、測定箇所mo43を測定し、それに基づき、「処理3」として当該測定箇所の測定方向と交差する壁w40を抽出する。測定箇所mo43を指示するときには、図に示すように、対象部屋のコーナー部の点を測定開始点MP2に設定して、当該点にレーザ距離計を設置して測定させる。抽出した壁の壁厚の算出を試行し、その結果、現時点で得られている3つの寸法に基づき、壁厚を算出する。本システムは、測定箇所mo43の寸法、および、算出した壁厚に応じて修正された図面情報OB43(同時に、これはCAD情報でもある)を表示する。壁w40は、壁厚が規定された壁w40wとしてCAD情報が生成され、表示されている。このようにして、本システムは、測定寸法に基づくCAD情報を生成しながら、図面のなかで壁厚の算出を試行して、より完成度の高い建築図面のCAD情報を生成することを可能にする。また、建築物内部で垂直方向の測定箇所の寸法を幾つか測定することによって、梁の突き出しで低くなった天井を含めた天井高を求め、それを反映させた3次元のCAD情報を生成することも可能である。さらに、矩形の室内空間である場合は、図示した横方向に加えて、縦方向の寸法を測定する(この処理は図示しない)ことで、2次元CAD情報は完成する。
<実施態様4>
図13は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、CAD情報生成システム400は、制御部(CPU)410と、入力部420と、出力部430と、通信部440と、記憶部450と、レーザ距離計(電子距離計測器)LDM2を有する。制御部410は、取得部411、壁厚計算部412、およびCAD情報生成部413を有する。本実施態様では、制御部410は、さらに、レーザ距離計LDM2から受信した、GPS信号に基づく空間座標、および、姿勢センサ部PSUで測定した方位に基づく自装置の姿勢(例えば、距離計の長手方向のレーザ射出口の出射方向が姿勢の場合には、それは測定方向を意味する。)を処理して、取得部に渡したり、CAD情報生成部における図面情報の処理に資するために、対象測定箇所の端部やおよびその測定方向に変換したりするなどを行うGPS座標処理部415を有する。取得部411は、寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所情報を含む図面情報を取得する。また、制御部410は、記憶部450に格納された複数の曲面処理アルゴリズムのいずれか1つ(デフォルトのアルゴリズム、或いは、ユーザにより設定された優先アルゴリズム)に基づき、少なくとも3点以上の平面座標或いは空間座標に基づき、少なくとも1つの曲線或いは曲面を生成する曲面処理部をさらに有する。CAD情報生成部413は、曲面処理部416により生成された曲線或いは曲面にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する。
実施態様4のレーザ距離計LDM2は、GPS機能部GPSFと姿勢センサ部PSUとに加えて、加速度センサ部ASUをさらに有する。実施態様4は、加速度センサ部ASUを加えた点およびそれに伴う座標処理の点以外は、実施態様3とほぼ同じ構成および処理を持つ。特に、コンクリートの壁に囲まれた室内では、衛星や地上基準基地局などからのGPS信号が減衰してしまい、室内での測定位置によっては、座標測定ができないことがある。そのような場合であっても、本実施態様では、加速度センサASUを使用して、レーザ距離計の室内における相対的な位置測定を継続することが可能である。
図14は、図9或いは図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例(外壁の壁厚)を示す図である。この例では、ユーザによる図面情報の入力は、基本的に必要ではない。図に示すように、測定箇所mo51は、GPS機能部GPSFからの位置情報、姿勢センサ部PSUからの姿勢情報(測定方向情報)に基づき求めたものである。ユーザが、距離の測定開始ボタン(図示せず)を押下すると、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定し、それと同時に、測定時の自装置の位置情報と、姿勢情報(測定方向情報)も測定する。このように、図16の例では、ユーザは、図面情報を入力することなく、部屋のCAD情報を生成するのに必要と思われる測定位置および測定方向で、距離測定(及び、位置測定、姿勢測定)を繰り返すことによって、部屋のCAD情報を生成する。例えば、矩形の室内寸法の場合は、姿勢センサの情報のみでも、例えば、南北方向の距離と、東西方向の距離とを測定するだけで、CAD情報を生成することが可能である。
図14の例では、処理1で、左右の壁w51、w52を認識して、図面情報OB51として、壁w51,w52を設けたCAD情報が生成される。ここでの壁w51,w52の厚さは、記憶部に格納してあるデフォルト値(例えば実寸10cmを図面縮尺で変換した数値)のものを便宜上用いる。次に、測定箇所mo52の方向で距離を測定すると、処理2において、上下の壁w53、w54を認識して、図面情報OB52として、壁w53,w54を設けたCAD情報が生成される。さらに、測定箇所mo53の方向で距離を測定すると、処理3において、壁w55(厚みのない壁)を認識して、図面情報OB53として、壁w55を設けたCAD情報が生成される。最後に、測定箇所mo54の方向で距離を測定すると、処理4において、壁w55の厚さが算出され、図面情報OB54として、厚みを持つ壁w55wを設けたCAD情報が生成される。CAD情報生成部は、壁w55wに関する情報や警告をバルーンBL51に表示する。バルーンBL51には「w55wの壁厚は15cm。但し、当該間仕切り壁のw53側の端部の位置は未測定。」という情報が表示される。また、バルーンBL52には、「間仕切り壁があるかもしれません。W55wからw51の間で、w53-w54の方向で測定する必要があります。」という情報が表示される。
図15は、図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例(外壁の壁厚)を示す図である。この例でも、ユーザによる図面情報の入力は、基本的に必要ではない。図14では、加速度センサ部の加速度情報に基づく相対的な位置情報を利用しないが、図15では、加速度センサ部(多軸加速度センサなど)による相対的な位置情報と、姿勢センサ部(3軸地磁気センサなど)の測定方向情報とを利用する。図17では、基本的にGPS測位は必要ではないが、いくつかの基準点をGPS測位した方がより精度が向上する。図に示すように、最初に、基準点BPから測定箇所mo61の距離を測定する。測定箇所mo61は、加速度センサ部からの相対的な位置情報(比較先がないため、ここでは原点となる座標情報)、姿勢センサ部PSUからの姿勢情報(測定方向情報)に基づき求めたものである。ユーザが、距離の測定開始ボタン(図示せず)を押下すると、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定し、それと同時に、測定時の自装置の相対的な位置情報と、姿勢情報(測定方向情報)も測定(取得)する。このように、図15の例では、ユーザは、図面情報を入力することなく、部屋のCAD情報を生成するのに必要と思われる測定位置および測定方向で、距離測定(及び、相対的な位置測定、姿勢測定)を繰り返すことによって、部屋のCAD情報を生成する。
図15の例では、処理1で、左右の壁w61、w62を認識して、図面情報OB61として、壁w61,w62を設けたCAD情報が生成される。この後、ユーザが携行したレーザ距離計LDM2は、自装置の相対的な位置情報を加速度センサ部ASUの加速度情報から求める。結果として、レーザ距離計LDM2は、基準点BPから相対的な位置をなぞった軌跡PL1を描きながら、予測点PP1に到着する。レーザ距離計LDM2は、予測点PP1から測定箇所mo62の距離を測定する。測定箇所mo62の方向で距離を測定すると、処理2において、上下の壁w63、w64を認識して、図面情報OB62として、壁w63,w64を設けたCAD情報が生成される。さらに、レーザ距離計LDM2は、予測点PP1から相対的な位置をなぞった軌跡PL2を描きながら、予測点PP2に到着する。レーザ距離計LDM2は、予測点PP2から測定箇所mo63の距離を測定する。測定箇所mo63の方向で距離を測定すると、CAD情報生成部は、処理3において、壁w65(厚みのない壁)を認識して、図面情報OB63として、壁w65を設けたCAD情報が生成される。
レーザ距離計LDM2は、予測点PP2から相対的な位置をなぞった軌跡PL3を描きながら、予測点PP3に到着する。レーザ距離計LDM2は、予測点PP3から測定箇所mo64の距離を測定する。このようにして、最後に、測定箇所mo64の方向で距離を測定すると、処理4において、壁w65の厚さが算出され、図面情報OB64として、厚みを持つ壁w65wを設けたCAD情報が生成される。CAD情報生成部は、相対的な位置情報の軌跡PL1−PL3(或いは、例えば、GPS測位した絶対的な位置情報による軌跡)が通過した地点には、壁を設けないようにCAD情報を修正する禁則処理を実行する形状推定部414を有する。形状推定部414は、この例のような相対的な位置情報の軌跡による禁則処理以外に、姿勢センサ部で計測した測定方向により定まる寸法が示す線分の距離および方向に基づく禁則処理、または、GPSセンサ部で計測した絶対的な位置情報の軌跡に基づく禁則処理や、さらに他の機能として、測定済の2つ以上の前記寸法が示す線分、或いは、該線分の始点または終点の2つ以上の点、或いは、平面座標、または、空間座標に基づき、前記測定対象部屋の壁、間仕切り壁、柱、設置物の形状(輪郭)を推定する機能も持つ。この処理によって、図面情報OB64、或いは、図15の右下の点線ブロックに示した禁則処理(形状推定部、或いは、CAD情報生成部による処理)の拡大模式図のように、軌跡PL1、PL2の連結する点である予測点PP2が壁w65wの上側の端部(図面上の端部)になるようなCAD情報が生成される(図14の処理3でも同様に禁則処理により、mo51の測定線によって壁w55の長さの上限が制限されている。)。
本実施態様のCAD情報生成部は、矩形の室内に間仕切り壁が設置された室内空間のみならず、複雑な室内空間、例えば、壁が階段状になったもの、矩形以外の形状の部屋、曲面を持つ壁、壁から突出した柱、などの寸法も測定して、CAD情報を生成することが可能である。即ち、間仕切り壁の厚さを計算することは、本発明の機能の1つであるが、矩形以外の複雑な形状の室内空間の寸法を測定して、CAD情報を生成することも本発明の機能として含むものである。これ以降は、複雑な形状の室内空間の測定例を説明する。
図16は、図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。この例でも、ユーザによる図面情報の入力は、基本的に必要ではない。図16では、加速度センサ部による相対的な位置情報と、姿勢センサ部の測定方向情報とを利用することもできるが、測定元の位置(基準点)をGPS測位した方がより精度が向上する。図に示すように、縦と横の距離は測定済であり(或いは、当該寸法は既にユーザにより入力された状態を想定する。)、図面情報OB71が生成された状態からの処理を説明する。この状態で、測定箇所mo71、mo72の距離を測定する。測定箇所mo71は、加速度センサ部からの相対的な位置情報(或いはGPS機能部により測定した絶対的な位置情報)、姿勢センサ部PSUからの姿勢情報(測定方向情報)に基づき求めたものである。ユーザが、距離の測定開始ボタン(図示せず)を押下すると、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定し、それと同時に、測定時の自装置の相対的(或いは絶対的)な位置情報と、姿勢情報(測定方向情報)も測定(取得)する。このように、図16の例では、ユーザは、図面情報を入力することなく、部屋のCAD情報を生成するのに必要と思われる測定位置および測定方向で、距離測定(及び、位置測定、姿勢測定)を繰り返すことによって、部屋のCAD情報を生成する。この例では、測定箇所mo71、mo72の距離を測定すると、CAD情報生成部は、2つの測定距離から、仮想線VL71を認識し、図面情報OB71に仮想線VL71を描画して、仮想線VL71により壁w71の処理を行うことをユーザに報知する。仮想線VL71を描画すると共に、クランク状の仮想線VL71−sも描画して、このような形状の壁の有り得ることをユーザに報知する。ユーザがVL71−sを一定の時間内に指示選択しない限り、CAD情報生成部は,処理1として、仮想線VL71に沿った壁w71を設けた図面情報OB72になるようなCAD情報を生成する。CAD情報生成部は、仮想線が幾つか考えられる場合は、より単純な形状の仮想線を優先して選択するように構成されているが、例えば、複雑な形状を優先させる、クランク状の仮想線を優先させる、或いは、曲面状の仮想線を優先させるように構成してもよい。
図17は、図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。この例でも、ユーザによる図面情報の入力は、基本的に必要ではない。図17では、加速度センサ部による相対的な位置情報と、姿勢センサ部の測定方向情報とを利用することもできるが、測定元の位置をGPS測位した方がより精度が向上する。図に示すように、縦と横の距離は測定済であり(或いは、当該寸法は既にユーザにより入力された状態を想定する。)、図面情報OB81が生成された状態からの処理を説明する。この状態で、測定箇所mo81、mo82、mo83の距離を測定する。測定箇所mo81は、加速度センサ部からの相対的な位置情報(或いはGPS機能部により測定した絶対的な位置情報)、姿勢センサ部PSUからの姿勢情報(測定方向情報)に基づき求めたものである。ユーザが、距離の測定開始ボタン(図示せず)を押下すると、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定し、それと同時に、測定時の自装置の相対的(或いは絶対的)な位置情報と、姿勢情報(測定方向情報)も測定(取得)する。このように、図17の例では、ユーザは、図面情報を入力することなく、部屋のCAD情報を生成するのに必要と思われる測定位置および測定方向で、距離測定(及び、位置測定、姿勢測定)を繰り返すことによって、部屋のCAD情報を生成する。
この例では、測定箇所mo81、mo82,mo83の距離を測定すると、CAD情報生成部413は、3つの測定距離、3つの測定元地点の座標、および、3つの測定方向から、3つの座標点(平面座標或いは空間座標)を求める。曲面処理部416は、記憶部450に格納された複数の曲面処理アルゴリズムのいずれか1つ(デフォルトのアルゴリズム、或いは、ユーザにより設定された優先アルゴリズムである回転体生成アルゴリズム、または、円形算出アルゴリズム)に基づき、少なくとも3点以上の平面座標或いは空間座標に基づき、少なくとも1つの曲線或いは曲面)を生成する。この場合、曲面処理部416は、3つの座標点(平面座標或いは空間座標)から、h−VC81を中心とする仮想円VC81を認識(導出)して図面情報OB81に仮想円VC81を描画して、仮想円VC81により曲面を持つ壁w81の処理を行うことをユーザに報知する。仮想円VC81を描画すると共に、他に考えられる仮想線(図示せず)も描画して、このような形状の壁の有り得ることをユーザに報知する。ユーザが他の仮想線(図示せず)を一定の時間内に明示的に指示選択しない限り、CAD情報生成部は、処理1として、仮想円VC81に沿った、曲面を持つ壁w81を設けたCAD情報を生成して、図面情報OB82を表示部に描画する。
この実施態様のCAD情報生成部は、回転体による仮想円、自由曲面、直線の仮想線などのような幾つかのパターン考えられる場合は、回転体による仮想円を優先して選択するように構成されているが、ユーザの事前設定により、例えば、自由曲面を優先させる、クランク状の仮想線、ベジェ曲線、B−スプライン、NURBSなどの曲線や曲面を優先させるように構成してもよい。ちなみに、仮想円の中心h−VC81は、mo81の右側の端部と、mo82の右側の端部とを結ぶ線の中間点VP81と垂直な線と、mo82の右側の端部と、mo83の右側の端部とを結ぶ線の中間点VP82と垂直な線との交点である。仮想円の中心h−VC81を、各端部までの距離である半径r−VC81で描画して円が仮想円VC81(3次元的に捉えれば仮想回転体)である。このように、曲面処理部416(或いは、CAD情報生成部413でもよい)は、既知の幾何学的な円(即ち、円柱)、曲線、自由曲面などを求めるアルゴリズムを幾つか搭載してあり、必要なときに、ユーザが設定した或いはデフォルトの優先順位に従ってアルゴリズムを選択して、仮想線(円、円柱、自由曲線、自由曲面など)などを求め、求めた仮想線(面)に応じてCAD情報を生成する。
本発明の各実施態様では、曲面(平面図では曲線となる)を求める既知の幾何学的な手法、或いは、コンピュータグラフィクス的な手法を用いることがあるが、幾つかの典型的な技法を説明する。
図22は、曲面3Dモデルを求める技法を模式的に示す図である。図に示すように、測定対象となる曲面の種類は、a)回転体、b)掃引体(スイープ体)、c)自由曲面などが含まれる。曲面生成までの過程は、図に示すように、測定空間内にひとつの原点とX,Y,Z軸を(仮に)定めてコンピュータ(即ち、本システム)に転送して認識させる。測定対象面上の複数点(少なくとも3つの測定対象点)の座標値(x、y、z)を計測する。図に示すように、測定地点の座標(GPSセンサ)、測定方向(姿勢センサ)、測定距離(レーザ距離計)から、測定対象点の座標3点((x1,y1,z1),(x2,y2,z3),(x3,y3,z3)を計算する。例えば、測定する曲面上の測定対象点を識別できるようにして、通常はピタゴラス法または傾斜法などにより、測定対象点の座標値を求める。計算した測定対象点の座標3点に対して、自動選択または手動選択により曲線または曲面の生成アルゴリズムを適用し、曲面モデルを生成する。このとき、幾つかのアルゴリズムを適用して、複数の候補の曲面モデルを表示して、ユーザに選択させることが好適である。なお、曲線または曲面の生成アルゴリズム(既知)で用いられるコンピュータの立体モデルとしては、ポリゴンモデル、サーフェスモデル、ソリッドモデルがあるが、サーフェスモデルが一般的である。生成アルゴリズムとしては、ベジェ、B−スプライン、NURBSなどが一般的であり、3点以上の点座標を与えると曲線・曲面の生成できる。図20の上部に示すように、回転体は、生成された曲線(この例では、長方形の平面)を指定された回転軸のまわりに回転させて生成できる。また、スイープ体(掃引体)は、生成された曲線(この例では、雲形の平面)をあるパス(軌跡)に沿って引き摺るように移動することによって生成できる。また、自由曲面は、与えられた複数の座標点を演算することにより生成できる。
測定に際しては、測定する点に目印のマーカーを貼ることで好適である。また、マーカーは単に着色した小さいプレートでもよいが、微小な多面立体や乱反射表面がレーザ光をレーザ距離計の方向に反射できるのでより効果的である。さらに、再帰反射シートなども好適である。
図18は、図13に示したシステムで処理・生成したCAD情報の一例を示す図である。この例でも、ユーザによる図面情報の入力は、基本的に必要ではない。図18では、加速度センサ部による相対的な位置情報と、姿勢センサ部の測定方向情報とを利用することもできるが、測定元の位置をGPS測位した方がより精度が向上する。図に示すように、縦と横の距離は測定済であり(或いは、当該寸法は既にユーザにより入力された状態を想定する。)、長方形の室内寸法を示す図面情報OB91が生成された状態からの処理を説明する。この状態で、図に示すように、3つのコーナー部から点線の矢印で示した3つの測定箇所の距離を測定する。各測定箇所は、加速度センサ部からの相対的な位置情報(或いはGPS機能部により測定した絶対的な位置情報)、姿勢センサ部PSUからの姿勢情報(測定方向情報)に基づき求めたものである。ユーザが、距離の測定開始ボタン(図示せず)を押下すると、レーザ距離計で測定箇所の寸法を測定し、それと同時に、測定時の自装置の相対的(或いは絶対的)な位置情報と、姿勢情報(測定方向情報)も測定(取得)する。このように、図18の例では、ユーザは、図面情報を入力することなく、部屋のCAD情報を生成するのに必要と思われる測定位置および測定方向で、距離測定(及び、位置測定、姿勢測定)を繰り返すことによって、部屋のCAD情報を生成する。
この例では、3つの測定箇所の距離を測定すると、CAD情報生成部413は、3つの測定距離、3つの測定元地点の座標、および、3つの測定方向から、3つの座標点(平面座標或いは空間座標)を求める。曲面処理部416は、記憶部450に格納された複数の曲面処理アルゴリズムのいずれか1つ(デフォルトのアルゴリズム、或いは、ユーザにより設定された優先アルゴリズムである回転体生成アルゴリズム、または、円形算出アルゴリズム)に基づき、少なくとも3点以上の平面座標或いは空間座標に基づき、少なくとも1つの曲線或いは曲面)を生成する。この場合、曲面処理部416は、3つの座標点(平面座標或いは空間座標)から、h−VC91を中心とする仮想円VC91を認識し(仮想円の求め方は図17と同じ手法を用いる。)、図面情報OB91に仮想円VC91(即ち、仮想円柱)を描画して、仮想円VC91により曲面を持つ円柱OC91の処理を行うことをユーザに報知する。また、仮想円VC91を描画すると共に、他に考えられる仮想線(図示せず)も描画して、このような形状の壁の有り得ることをユーザに報知する。ユーザが他の仮想線(図示せず)を一定の時間内に明示的に指示選択しない限り、CAD情報生成部は、処理1として、仮想円VC91に沿った、曲面を持つ円柱OC91を設けたCAD情報を生成して、図面情報OB92を表示部に描画する。
<実施態様5>
図19は、本発明の一実施態様によるCAD情報生成システムの概要を示すブロック図である。この実施態様は、レーザ距離計LDM3がシステム内に内蔵されており、測定した距離、GPS測位した位置情報、姿勢センサ部で測定した姿勢情報、加速度センサ部で測定した加速度に基づく相対的な位置情報などを通信部540の受信部RCVを介せず、制御部510の各部や記憶部550とやりとりすることが異なるが、明示的に説明しない各部や各処理は、実施態様4と同様である。図に示すように、CAD情報生成システム500は、制御部(CPU)510と、入力部520と、出力部530と、通信部540と、記憶部550と、システム内に内蔵されたレーザ距離計(電子距離計測器)LDM3とを有する。制御部510は、取得部511、壁厚計算部512、CAD情報生成部513、形状推定部514、および、GPS座標処理部515を有する。本実施態様では、制御部510は、さらに、レーザ距離計LDM3から取得した、GPS信号に基づく空間座標、および、姿勢センサ部PSUで測定した方位に基づく自装置の姿勢(例えば、距離計の長手方向のレーザ射出口の出射方向が姿勢の場合には、それは測定方向を意味する。)を処理して、取得部511に渡したり、CAD情報生成部513における図面情報の処理に資するために、対象測定箇所の端部やおよびその測定方向に変換したりするなどを行うGPS座標処理部515を有する。取得部511は、寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所情報を含む図面情報を取得する。
実施態様5のレーザ距離計LDM3は、GPS機能部GPSFと姿勢センサ部PSUとに加えて、加速度センサ部ASUをさらに有する。実施態様5は、加速度センサ部ASUを加えた点およびそれに伴う座標処理の点以外は、実施態様3とほぼ同じ構成および処理を持つ。特に、コンクリートの壁に囲まれた室内では、衛星や地上基準基地局などからのGPS信号が減衰してしまい、室内での測定位置によっては、座標測定ができないことがある。そのような場合であっても、本実施態様では、加速度センサASUを使用して、レーザ距離計(即ち、自システム自体)の室内における相対的な位置測定を継続することが可能である。
本実施態様では、レーザ距離計LDM3がCAD情報生成システム500に搭載されているため、表示部に測定方向や位置情報に基づく情報や生成したCAD情報をリアルタイムで表示することが好適である。
図20は、本実施体態様における表示部の画面の遷移図である。図に示すように、画面LV10には、本システム500の位置(矢印の起点)および測定方向(起点から矢先への方向)が点線の矢印で示されている。LV10の矢印の状態で距離を測定すると、即座に画面は遷移し、測定した距離および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV11に東西方向の2つの壁が描画される。このとき、システム500のCAD情報生成部513(或いは、形状推定部514と協働で、または、形状推定部514単独でもよい。)は、東西の壁が、測定方向を示す点線の矢印の始点と終点において、矢印の線分に対して、垂直な方向に描画されるようにCAD情報を生成する。システム500を携帯したユーザが移動すると、移動や本システムの姿勢に応じて、点線の矢印は移動していく。画面LV12の状態で距離を測定すると、即座に画面は遷移し、測定した距離および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV13に南北方向の2つの壁が描画される(図面の上下が北、南であり、左、右が、西、東である)。このとき、システム500のCAD情報生成部513(或いは、形状推定部514と協働で、または、形状推定部514単独でもよい。)は、南北の壁が、測定方向を示す点線の矢印の始点と終点において、矢印の線分(画面LV12)に対して、垂直な方向(或いは、画面LV11、12の東西の壁に対して、垂直な方向)に描画されるようにCAD情報を生成する。画面LV13までは、記憶部に格納してある寸法の測定方向を推定する推定基準(図示せず)と、この推定基準(例えば、1回目の測定は横方向(東西方向)、2回目の測定は縦方向(南北方向)と設定する。)に基づき、電子計測器により計測された各寸法の測定方向を推定する推定部(図示せず)とに基づき、CAD情報を生成することも可能であることに注意されたい。次に、画面LV14の状態で距離を測定すると、即座に画面は遷移し、測定した距離および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV15に厚さのない壁ww11が描画される。このとき、壁ww11の西側の端部は,LV12で測定した場所に基づく禁則処理線ih11を用いて形状推定部によって、長さが制限される。次に、画面LV16の状態で距離を測定すると、即座に画面は遷移し、測定した距離および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV17に厚さのある壁ww11wが描画される。このようにして、本実施態様では、ユーザの測定対象の部屋の図面情報が本システムの測定状況や測定結果に基づき、次々と遷移して次第に完成していく状況が画面表示されるため、ユーザは自分で測定しているのだという実感を得ながら、楽しみつつ簡便にCAD情報を生成し、完全なCAD図面を得ることが可能となる。また、この実施態様のように、リアルタイムで測定状況を画面表示すると、実際の部屋の形状(室内空間)と、生成したCAD情報とが異なる場合には、どこを測定すれば、より正確なCAD情報を得ることができるかが、一目瞭然となるといったメリットがある。各実施態様では、平面図のみを例示したが、天井高などを測定すると、3次元CAD情報も生成することが可能である。
図21は、本実施体態様における表示部の画面の遷移図である。図に示すように、左側には、測定状況の推移を表した測定対象部屋R11−14を示す模式図、右側には、その部屋の測定状況において本システムによって生成されたCAD情報を描画した画面LV21−24を示す遷移図がある。最初に、測定対象部屋R11にて、基準点BP(本システムの位置)から矢印AR1の距離の測定方向で測定を行う。測定対象部屋R11の矢印の状態で距離を測定すると、本システムの画面は即座に遷移し、測定した距離および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV21に東西方向の2つの壁が描画される。本実施態様では、システム500を携帯したユーザは基準点BPに静止しており、姿勢センサ部による測定方向の測定と、距離の測定とだけを使用して、室内空間を測定する。本システムの姿勢の変化に応じて、点線の矢印は移動していく。測定対象部屋R12の矢印AR2の状態で距離を測定すると、即座に画面は遷移し、測定した距離および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV22に南北方向の2つの壁が描画される(図面の上下が北、南であり、左、右が、西、東である)。次に、測定対象部屋R13の矢印AR3の状態(即ち、床面から鉛直方向)で距離を測定すると、本システムは、姿勢センサ部(例えば、3軸の地磁気センサなど)の測定情報(測定方向情報)により(或いは、加速度センサ部の情報により、上下の測定方向を認識してもよい)、床面から天井方向への測定であると認識し、即座に画面は3Dモードへ遷移し、測定した距離および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV23に、3次元の測定対象部屋が描画される。画面上には、矢印AR1−3で測定済の方向と、測定ラインとが表示される。本システムの姿勢の変化に応じて、点線の矢印は変化していく。測定対象部屋R12の矢印AR2の状態で距離を測定すると、即座に画面は遷移し、測定した距離および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV22に南北方向の2つの壁が描画される(図面の上下が北、南であり、左、右が、西、東である)。
次に、測定対象部屋R14の矢印AR4の状態で距離を測定すると、本システムは、姿勢センサ部の測定情報(測定方向情報)により(或いは、加速度センサ部の測定情報と姿勢センサ部の測定情報とにより、AR3のような斜め上方への測定方向を認識してもよい)、斜め上の方向への測定であることを認識し、矢印AR4と矢印AR1との間の角度とから、幾何学的技法(例えば、ピタゴラスの定理など)で天井高を算出する機能をCAD情報生成部は有する。測定した距離に基づく算出した天井高および画面上の縮尺設定に応じた長さで画面LV24に、3次元の測定対象部屋が描画される。この時点では、天井高は、矢印AR4に基づき計算した数値と、矢印AR3で直接計測した天井高の2つがある。この天井高の分岐点を確認するためには、分岐点すれすれの高い方の天井地点を狙って(狙いを定めるのはレーザ光で簡単に可能である)矢印AR5の方向で測距を行い、幾何学的計算により、高い天井の東西の長さを計算することで、画面LV24のように、測定対象部屋を正確に再現するCAD情報を生成することができる。ちなみに、低い方の天井地点を狙っても、ピタゴラス定理などにより、低い方の天井の東西方向の長さを計算できるため、同様に、正確に部屋のCAD情報を生成することが可能である。
図23は、姿勢センサ(3軸地磁気センサ)と3軸加速度センサの原理を説明する模式図である。図24は、各実施態様のCAD情報生成システムに実装した姿勢センサ(3軸地磁気センサ)と3軸加速度センサとで取得した計測値を表示する画面インターフェイスである。図23に示すように、3軸の姿勢センサ(地磁気センサ)により、レーザ距離計の姿勢(即ち、レーザビームの出射方向=距離の測定方向)を測定できる。通常は、ヨー角(方位)とピッチ角(仰角)とで出射方向(測定方向)が定まる。また、3軸の加速度センサによって全ての方向の加速度が測定できるため、各軸の方向の測定値を積分などの数学的処理をすることによって各軸への移動距離が算出できる(演算部(図示せず)、制御部、CPU,CAD情報生成部などが行う)。図15の移動軌跡は、このようにして取得することが可能である。また、必ずしも、各センサは3軸を必要としない。例えば、ピッチ角は、加速度センサの測定値からも演算で求めることが可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる処理や機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段/部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
100 CAD情報生成システム
110 制御部(CPU)
111 取得部
112 壁厚計算部
113 CAD情報生成部
120 入力部
130 出力部
140 通信部
150 記憶部
160 表示部
200 CAD情報生成システム
210 制御部
211 取得部
212 壁厚計算部
213 CAD情報生成部
214 座標識別部
215 面積算出部
216 見積算出部
220 入力部
230 出力部
240 通信部
250 記憶部
260 表示部
300 CAD情報生成システム
310 制御部
311 取得部
312 壁厚計算部
313 CAD情報生成部
314 座標処理部
320 入力部
330 出力部
340 通信部
350 記憶部
360 表示部
BP 基準点
CDPF 用紙
CUM 工事単価情報格納部
DP デジタル筆記具
GPS衛星 GPS−AS1〜AS3
GPSF 機能部
kdm1 壁芯寸法
kdm2 壁芯寸法
LB 地上基準基地局
LDM−LDM1 レーザ距離計
mo11 測定箇所
mo12 測定箇所
mo13 測定箇所
mo21 測定箇所
mo22 測定箇所
mo31 測定箇所
mo32 測定箇所
mo41 測定箇所
mo42 測定箇所
mo43 測定箇所
MP1 測定開始点
MP2 測定開始点
PSU 姿勢センサ部
RCV 受信部
TPI タッチパネル式操作入力部
w10 壁
w10w 壁
w20 壁
w20w 壁
w30 壁
w30w 壁
w31 壁
w31w 壁
w40 壁
w40w 壁

Claims (14)

  1. CAD情報を生成するCAD情報生成システムであって、
    寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所情報を含む図面情報を取得する取得部と、
    前記測定箇所情報に対応する前記測定対象部屋の測定箇所の寸法を非接触方式を用いて計測する電子距離計測器と、
    前記電子距離計測器により計測された寸法を、無線、或いは、有線で受信する受信部と、
    前記受信部により受信された2つ以上の寸法、および、前記測定箇所情報を含む図面情報に基づき、少なくとも1つの壁の壁厚を算出する壁厚計算部と、
    前記受信部により受信された寸法、算出された少なくとも1つの壁の壁厚、および、前記測定箇所情報を含む図面情報、に基づき、前記寸法、前記壁厚、および前記図面情報を規定した、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成するCAD情報生成部と、
    を有し、
    前記電子距離計測器が、
    複数のGPS衛星から送信されるGPS信号に基づき、GPS測位により、自計測器の位置を測定するGPS測位部と、
    自装置の方位を測定する方位センサと、を有し、
    前記受信部が、
    前記GPS測位部で測定された自計測器の位置、および、前記方位センサで測定された該自装置の方位をさらに受信し、
    前記CAD情報生成部が、
    前記自計測器の位置、および該自装置の方位に、さらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  2. 請求項1に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    前記CAD情報生成システムが、タッチパネル式操作入力部と一体化した表示部をさらに有し、
    前記取得部が、前記タッチ式操作入力部を介して入力される前記図面情報を取得する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  3. 請求項1または2に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    前記CAD情報生成システムが、
    前記図面情報が記入可能であり、かつ、電子的に読み取り可能であって各座標に固有の座標識別パターンが設けられた用紙と、
    前記図面情報が前記用紙に記入されると同時に、該用紙に記入されている座標識別パターンを電子的に読み取ることによって、前記図面情報を読み取り、該図面情報を送信するデジタル筆記具とをさらに有し、
    前記取得部が、
    前記デジタル筆記具を介して送信される前記図面情報を取得する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    前記GPS測位部が、
    陸上無線通信基地局、及び/または、地上でGPS基準信号を送信するGPS地上基地局から送信される信号にもさらに基づき、自計測器の位置を取得する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    前記電子距離計測器が、
    自計測器の位置を測定する加速度センサをさらに有し、
    前記受信部が、
    前記加速度センサで測定された自計測器の位置をさらに受信し、
    前記CAD情報生成部が、
    前記自計測器の位置に、さらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    単位面積あたりの施工単価が記述された少なくとも1つの工事単価情報を格納する記憶部と、
    前記CAD情報に基づき、前記少なくとも1つの測定対象部屋の面積情報を計算する面積算出部と、
    前記面積情報に基づき、前記工事単価情報を参照して、施工の見積金額を算出する見積算出部と、
    をさらに有することを特徴とするCAD情報生成システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    前記CAD情報生成システムが、
    測定済の2つ以上の前記寸法が示す線分、或いは、該線分の始点または終点の2つ以上の点、或いは、平面座標、または、空間座標に基づき、前記測定対象部屋の壁、間仕切り壁、柱、設置物の形状を推定する形状推定部をさらに有し、
    前記CAD情報生成部が、
    前記形状推定部により推定された形状にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    前記CAD情報生成システムが、
    少なくとも3点以上の平面座標或いは空間座標に基づき、少なくとも1つの曲線或いは曲面を生成する曲面処理部をさらに有し、
    前記CAD情報生成部が、
    前記曲面処理部により生成された曲線或いは曲面にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    前記電子距離計測器が、前記CAD情報生成システムに内蔵される、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  10. CAD情報を生成するCAD情報生成システムであって、
    寸法が未知である1つ以上の測定対象部屋の測定箇所の寸法を非接触方式を用いて計測する電子距離計測器と、
    電子計測器の測定方向を計測する姿勢センサ部と、
    前記電子距離計測器により計測された2つ以上の寸法、および、前記姿勢センサ部により測定された測定方向に基づき、少なくとも1つの壁の壁厚を算出する壁厚計算部と、
    前記電子距離計測器により計測された寸法、算出された少なくとも1つの壁の壁厚、および、前記姿勢センサ部により測定された測定方向に基づき、前記寸法、および、前記壁厚を規定した、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成するCAD情報生成部と、
    を有し、
    前記電子距離計測器が、
    複数のGPS衛星から送信されるGPS信号に基づき、GPS測位により、自計測器の位置を測定するGPS測位部と、
    自装置の方位を測定する方位センサと、を有し、
    前記受信部が、
    前記GPS測位部で測定された自計測器の位置、および、前記方位センサで測定された該自装置の方位をさらに受信し、
    前記CAD情報生成部が、
    前記自計測器の位置、および該自装置の方位に、さらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  11. 請求項10に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    測定済の2つ以上の前記寸法が示す線分、或いは、該線分の始点または終点の2つ以上の点、或いは、平面座標、または、空間座標に基づき、前記測定対象部屋の壁、間仕切り壁、柱、設置物の形状を推定する形状推定部をさらに有し、
    前記CAD情報生成部は、
    前記形状推定部により推定された形状にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  12. 請求項11に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    自システムの位置を測定する加速度センサをさらに有し、
    前記形状推定部は、
    前記加速度センサにより測定された自システムの移動中における位置情報にさらに基づき、前記測定対象部屋の壁、間仕切り壁、柱、設置物の形状を推定する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  13. 請求項11に記載のCAD情報生成システムにおいて、
    前記CAD情報生成システムが、
    少なくとも3点以上の平面座標或いは空間座標に基づき、少なくとも1つの曲線或いは曲面を生成する曲面処理部をさらに有し、
    前記CAD情報生成部が、
    前記曲面処理部により生成された曲線或いは曲面にさらに基づき、前記1つ以上の測定対象部屋の2次元または3次元のCAD情報を生成する、
    ことを特徴とするCAD情報生成システム。
  14. コンピュータを請求項1〜13のいずれか1項に記載のCAD情報生成システムとして機能させるCAD情報生成プログラム。
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