JP6094793B2 - 車両設備制御システムおよび装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両設備制御システム、特に自動車の車両設備の盗難防止状態の設定または解除を制御するための車両設備制御システムおよびそれに用いられる装置に関する。
近年、自動車の盗難を防止するために様々な対策がとられている。盗難防止の1つの方法として、特許文献1に記載の技術では、シートおよびステアリングホイールの位置を運転ができない(または困難となる)位置(盗難防止状態という)に移動して固定することによって、仮にドアやエンジンのキーが不正な手段で解除されたとしても、第三者が車両を運転して盗難することを難しくしている。
しかしながら、シートおよびステアリングホイールの位置を盗難防止状態から運転可能となる位置(通常状態という)に戻すことは、一般的にモータやアクチュエータの駆動により行われるが、ある程度の時間を要する。そのため、乗員は車両に到着してから盗難防止状態の解除を行うと、乗り込むことが可能になるまでに長い待ち時間が発生して不便である。
乗員の待ち時間を低減するために、特許文献2に記載の技術では、車両は乗員が保持する携帯機からの無線信号を受信することによって接近を検知し、乗員が車両に到着する前に盗難防止状態から通常状態への変更を開始する。それによって、盗難防止状態から通常状態への変更が完了するまでの乗員の待ち時間を低減することができる。
特公平3−56213号公報 特開2010−208400号公報
特許文献2に記載の技術では、乗員が保持する携帯機と車両との通信距離は5m程度である。乗員が車両に到達するまで5m程度を移動する時間では、シートおよびステアリングホイールの位置を盗難防止状態から通常状態に戻すことを完了できない場合があり、やはり乗員の待ち時間が発生してしまう。
無線通信の強度を増大させれば通信距離を伸ばすことは可能であるが、携帯機のバッテリおよび車両のバッテリの両方の容量に制限があるため、特許文献2の技術において無線通信に使用する電力を大きく増大させて強度を高めることは好ましくない。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、電力供給の制限を受けずに、従来よりも遠くから車両における盗難防止状態の設定または解除を制御することが可能な車両設備制御システムおよび装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、車両内に設けられている車両設備の盗難防止状態を遠隔から切り替えることが可能な車両設備制御システムであって、近傍を乗員が通過したことを検出する検出部と、該検出部による検出結果である通過情報を無線で送信する送信部とを有する、前記車両から離間して設置されるように構成されている通過検出装置と、前記通過情報を受信する受信部と、前記通過情報に基づいて前記車両設備の前記盗難防止状態の設定と解除とを切り替える制御部とを有する、前記車両内に設置されるように構成されている車両設備制御装置と、を備え、前記通過検出装置は、乗員が建物の内部から外部へ退出する場合と、乗員が建物の外部から内部へ進入する場合とを見分けることによって乗員の通過方向を検出するように構成され、前記制御部は、前記車両に乗員が乗車中でないと判定する場合に、前記通過情報および前記通過方向に基づいて前記車両設備を前記盗難防止状態に設定し、前記車両に乗員が乗車中であると判定する場合に、前記通過情報にかかわらず前記盗難防止状態の設定を行わないことを特徴とする。


本発明の第2の態様は、車両内に設けられている車両設備の盗難防止状態を遠隔から切り替えることが可能な車両設備制御システムに用いられる通過検出装置であって、近傍を乗員が通過したことを検出する検出部と、前記車両設備の前記盗難防止状態の設定と解除とを切り替えることが可能な、前記車両内に設置されるように構成されている装置に対して、前記検出部による検出結果である通過情報を無線で送信する送信部と、を備え、前記車両から離間して設置されるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、車両内に設けられている車両設備の盗難防止状態を遠隔から切り替えることが可能な車両設備制御システムに用いられる車両設備制御装置であって、近傍を乗員が通過したことを検出し、その検出結果としての通過情報を無線で送信することが可能な、前記車両から離間して設置されるように構成されている装置から、該通過情報を無線で受信する受信部と、前記通過情報に基づいて前記車両設備の前記盗難防止状態の設定と解除とを切り替える制御部と、を備え、前記車両内に設置されるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る車両設備制御システムおよび装置は、電力供給の制限を受けずに、従来よりも遠くから車両に対する盗難防止状態の設定または解除を制御することができ、乗員の利便性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両設備制御システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両設備制御システムに用いられる通過検出装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両設備制御システムに用いられる車両設備制御装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両設備制御システムを用いて盗難防止状態の解除を行うフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両設備制御システムを用いて盗難防止状態の設定を行うフローチャートを示す図である。 乗員の通過の方向を認識できる通過検出装置の模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る車両設備制御システム1の概略構成図である。車両設備制御システム1は、乗員の通過を検出して無線信号を送信する通過検出装置2と、通過検出装置2からの無線信号を受信して車両設備を制御する車両設備制御装置3と、を備える。車両設備制御装置3は、シート5およびステアリングホイール6の位置や角度を操作する車両設備駆動装置4に接続されており、その動作を制御する。
車両設備駆動装置4は、車両内に設置されており、車両設備を操作するためのモータやアクチュエータ等の任意の駆動手段を有する。ここで、車両設備とは、シート5やステアリングホイール6等、車両内に設けられている設備をいう。車両設備駆動装置4は、駆動手段によってシート5およびステアリングホイール6の位置や角度を変化させ、運転ができないまたは困難となる盗難防止状態に設定することができる。また、車両設備駆動装置4は、駆動手段によって盗難防止状態に設定されているシート5およびステアリングホイール6の位置や角度を変化させ、運転が可能な通常状態に設定(盗難防止状態の解除ともいう)することができる。
車両設備駆動装置4が操作する対象は、シート5およびステアリングホイール6の少なくとも一方でよく、またそれ以外の任意の車両設備でもよい。
通過検出装置2は、車両の外(例えば、駐車場を有する建物の出入口)に設置される。通過検出装置2は、近傍を乗員が通過したことを検出し、その検出結果としての該乗員の通過情報および識別情報を無線信号として車両設備制御装置3に送信する。
ここで、近傍を乗員が通過したこととは、通過検出装置2が検出可能な範囲に、乗員が存在している、または最近存在したことを意味している。例えば、通過検出装置2は、乗員の所有する無線機が通過検出装置2に接近したことを検知する、または乗員が通過検出装置2に設けられているボタンを押下したことを検知することにより、近傍を乗員が通過したことを検出することができる。
通過検出装置2が設置される場所は、乗員が車両に乗車する際に通過する任意の地点でよい。建物の出入口以外にも、乗員が滞在する部屋の出入口でもよい。また、乗車する可能性のある乗員が複数存在する場合には、それぞれの乗員の通過する場所に通過検出装置2を設置してもよい。
なお、本実施形態では、通過検出装置2は、車両設備駆動装置4が設けられている車両の所有者の自宅における玄関に設けられている。よって、通過検出装置2は、該自宅の電源から電力供給を受けている。
図2は、通過検出装置2の概略構成図である。通過検出装置2は、乗員の通過を検出して通過情報と識別情報を取得する検出部21と、乗員の通過情報および識別情報を無線信号として送信する送信部22と、検出部21および送信部22を制御する制御部23と、データを記憶する記憶部24と、を備える。通過検出装置2は、該通過検出装置2が固定される建物から電力供給を受けるように構成されている。ここで、通過情報は少なくとも乗員の通過時刻を含み、識別情報は少なくとも乗員を特定可能な識別コードを含む。
検出部21は、乗員が保持する携帯機(例えば、無線機能を有する車両のキー等)7との間で無線信号を送受信する。検出部21には、携帯機7からの無線信号を送受信するための検出用アンテナ25が設けられている。無線信号の送受信方式としては、周知のものを用いればよい。乗員が保持する携帯機7は乗員を特定可能な識別コードを含む信号を検出部21に送信し、検出部21は該信号を受信する。これに基づいて、検出部21は、乗員の通過情報および識別情報を決定する。通過情報に含まれる通過時刻としては、携帯機7からの信号の送信時刻または受信時刻を用いる。識別情報に含まれる識別コードは、携帯機7から受信した識別コード(またはそれに所定の変換を施したもの)を用いる。
検出部21としては、乗員の通過の検出が可能であり、かつ乗員の識別に必要な情報が得られれば、任意の検出手段を用いてよい。検出部21として、本実施形態のような携帯機と無線信号の送受信を行う検出手段以外にも、例えばカメラによる人物認識等を用いた、能動的な検出手段を用いることができる。ここで能動的とは、乗員が特定の動作を行わなくとも検出部21が通過の検出を行うことをいう。カメラによる人物認識を用いる場合には、検出部21としてカメラを設置し、制御部23がカメラによって取得された乗員の像と記憶部24に記憶されている認識情報と比較することによって乗員を識別すればよい。能動的な検出手段を用いる場合には乗員が追加の動作を行う必要がないため利便性が高いという利点があるが、乗員が通過後に車両に乗るか否かにかかわらず盗難防止状態の解除が発生してしまう。
一方、検出部21として、例えばボタン押下や指紋認証等を用いた、受動的な検出手段を用いることができる。ここで受動的とは、乗員の特定の動作をトリガとして検出部21が通過の検出を行うことをいう。ボタン押下を用いる場合には、検出部21として乗員ごとに異なるボタンを設け、乗員が車両に乗る前に対応するボタンを押下し、制御部23がボタン押下を検知して通過の検出および乗員の識別をすればよい。また、指紋認証を用いる場合には、検出部21として指紋センサを設け、乗員が車両に乗る前に指紋認証をし、制御部23が指紋を識別して通過の検出および乗員の識別をすればよい。受動的な検出手段を用いる場合には、乗員が車両に乗る意志を有するときのみ盗難防止状態の解除ができるという利点があるが、乗員に要求される追加の動作が増えてしまう。
送信部22は、検出部21で取得された乗員の通過情報および識別情報を、無線信号として車両設備制御装置3に送信する。送信部22には、無線信号を送信するための送信用アンテナ26が設けられている。無線信号の送信方式としては、周知のものを用いればよい。安全性を高めるために、乗員の通過情報および識別情報は暗号化してから送信することが望ましい。
制御部23は、乗員の通過情報および識別情報を取得するように検出部21を制御し、その後、通過情報および識別情報を送信するように送信部22を制御する。制御部23は、記憶部24に接続されており、記憶部24に記憶されているプログラム等に基づいて、制御を行う。また、通過情報、識別情報等のデータは記憶部24上に記憶される。
制御部23は、制御に必要なCPUや電気回路等を有する。記憶部24は、CPUが動作するためのシステムワークメモリであるRAM、及び上記プログラムやシステムソフトウェア等を格納するROM、ハードディスクドライブ等を有する。また、記憶部24は、CD−ROM、フラッシュメモリ等の可搬記憶媒体を含んでもよい。
車両設備制御装置3は、車両設備駆動装置4、シート5、およびステアリングホイール6が設けられた車両内に設置される。車両設備制御装置3は、通過検出装置2から乗員の通過情報及び識別情報を受信し、それに応じて車両設備駆動装置4を介してシート5、ステアリングホイール6等の車両設備の駆動制御を行う。
図3は、車両設備制御装置3の概略構成図である。車両設備制御装置3は、通過検出装置2からの無線信号を受信する受信部31と、受信部31および車両設備駆動装置4を制御する制御部32と、データを記憶する記憶部33と、を備える。
受信部31は、通過検出装置2から送信された乗員の通過情報および識別情報を含む無線信号を受信する。受信部31には、無線信号を受信するための受信用アンテナ34が設けられている。また、乗員の通過情報および識別情報が暗号化されている場合には、復号を行う。
制御部32は、乗員の通過情報および識別情報を受信するように受信部31を制御し、その後、通過情報および識別情報に基づいて車両設備駆動装置4の動作を制御する。
具体的には、制御部32は、通過情報に含まれる乗員の通過時刻から、盗難防止状態の解除を開始するまでの所定の待ち時間が経過するまで待機し、該待ち時間が経過してから盗難防止状態の解除を開始する。例えば、通過検出装置2が車両からかなり離れた位置に設置されている場合に、盗難防止状態の解除が早すぎると、車両が長時間通常状態になるため、盗難防止性が低下してしまう。そこで、乗員が車両に到着する時点の直前に盗難防止状態の解除が完了するように、盗難防止状態の解除を開始するまでの待ち時間を設定し、待機することによって、盗難防止性を向上することができる。
待ち時間は、予め乗員が任意の値を記憶部33に入力してもよく、また、予め実験やシミュレーション等により決定し、記憶部33に記憶してもよい。記憶部33に記憶されている待ち時間は、必要な時点またはそれ以前に制御部32により読み出される。
また、制御部32は、識別情報に含まれる識別コードと、記憶部33に予め記憶されている乗員情報とを照合する。そして、制御部32は、識別コードに対応する乗員情報から、その乗員に適した車両設備の位置(通常状態)を決定する。さらに、制御部32は、車両設備駆動装置4を制御して、車両設備の盗難防止状態を解除してその乗員に適した通常状態に設定する。乗員に適した通常状態としては、例えば、その乗員が前回乗車した時のシート5の位置および角度や、ステアリングホイール6のチルト位置を用いてもよく、また、乗員が予め設定しておいた車両設備の位置を用いてもよい。このように、盗難防止状態を解除する際に、車両設備を乗員に適した位置に設定することによって、乗員の利便性を向上することができる。
本実施形態では、乗員に適した通常状態に係る情報は車両設備制御装置3側で取得されているが、通過検出装置2側で取得されてもよい。その場合には、通過検出装置2の制御部23が、識別情報に含まれる識別コードと、通過検出装置2の記憶部24に予め記憶されている乗員情報とを照合し、その乗員に適した通常状態を決定する。さらに通過検出装置2は、車両設備制御装置3に、無線信号としてその乗員に適した通常状態を送信する。乗員情報は、不図示のネットワーク経由で取得されてもよい。
さらに、制御部32は、盗難防止状態の解除が完了してからの時間を測定し、所定の時間が経過してもドアの解錠(または乗員の乗車や車両への接近)がされなかった場合に、車両設備駆動装置4を制御して、車両設備を盗難防止状態に再設定する。これにより、通過検出装置2の乗員の通過を検出したにもかかわらず、該乗員が乗車を行わなかった場合に、盗難防止状態が解除されたままになることを防止できるため、盗難防止性を向上することができる。
制御部32は、記憶部33に接続されており、記憶部33に記憶されているプログラム等に基づいて、制御を行う。また、通過情報、識別情報等のデータは記憶部33上に記憶される。
制御部32は、制御に必要なCPUや電気回路等を有する。記憶部33は、CPUが動作するためのシステムワークメモリであるRAM、及び上記プログラムやシステムソフトウェア等を格納するROM、ハードディスクドライブ等を有する。また、記憶部33は、CD−ROM、フラッシュメモリ等の可搬記憶媒体を含んでもよい。
図4は、本実施形態に係る車両設備制御システム1を用いて盗難防止状態の解除を行うフローチャートを示す図である。まず、通過検出装置2は、乗員の通過を検出する(ステップS11)。そして、通過検出装置2は乗員の通過情報および識別情報を送信し、それを車両設備制御装置3が受信する(ステップS12)。
車両設備制御装置3は、通過情報に含まれる乗員の通過時刻から所定の待ち時間が経過するまで待機する(ステップS13)。
待ち時間が経過したら、車両設備制御装置3は、識別情報に基づいて乗員を識別し、その乗員に適した車両設備の位置を決定する(ステップS14)。そして、車両設備制御装置3は、車両設備駆動装置4を制御して、盗難防止状態を解除するとともに、その乗員に適した車両設備の位置の設定を開始する(ステップS15)。
車両設備制御装置3は、盗難防止状態の解除が完了してからの時間を測定し、所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップS16)。盗難防止状態の解除の完了後、所定の時間が経過した場合(かつドアの解錠がされなかった場合)に、車両設備制御装置3は、車両設備駆動装置4を制御して、車両設備を盗難防止状態に再設定する(ステップS18)。その後、車両設備制御装置3は制御を終了する。
盗難防止状態の解除の完了後、所定の時間が経過していない場合には、車両設備制御装置3は、乗員により車両のドアが解錠されたか否かを判定する(ステップS17)。盗難防止状態を解除の完了後、所定の時間内に乗員によりドアの解錠がされた場合に、車両設備制御装置3は制御を終了する。乗員によりドアの解錠がされていない場合には、所定の時間の経過判定(ステップS16)とドアの解錠判定(ステップS17)とを継続する。
本実施形態に係る車両設備制御システム1によれば、通過検出装置2は建物に設置されるため、電力供給の制限を受けずに、通過検出装置2から車両に設置される車両設備制御装置3に無線信号の送信を行うことができる。その結果、より遠くから車両設備の制御、具体的には盗難防止状態の解除を行うことができる。よって、乗員が車両に到達している時にまだ盗難防止状態が解除されていないという状況を防止、ないしは低減することができる。
また、通過検出装置2は建物に設置されるため、大きさや重さの制限をあまり受けない。その結果、従来のような携帯機を用いる形態以外にも様々な検出手段を用いることができ、装置構成の自由度が高くなる。
また、通過検出装置2が乗員を識別し、車両設備制御装置3が車両設備をその乗員に適した位置に設定することができるため、利便性が高い。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では通過検出装置2が乗員を識別するが、本実施形態では、通過検出装置2が乗員を識別せずに、盗難防止状態の解除を行う。
これによって、車両設備制御装置3が車両設備をその乗員に適した位置に設定することはできないものの、通過検出装置2の構成の自由度が向上し、また車両設備制御装置3における車両設備の制御が簡便になる。
本実施形態に係る車両設備制御システム1、通過検出装置2および車両設備制御装置3の装置構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態に係る通過検出装置2において、検出部21は、乗員の通過を検出して通過情報を取得する。検出部21は、第1の実施形態とは異なり、乗員の識別情報の取得は必要としない。検出部21としては、第1の実施形態で例示した検出手段以外にも、乗員の通過の検出が可能な任意の検出手段を用いてよい。例えば、玄関ドアの施錠をトリガとして通過の検出を行うことができる。すなわち、検出部21として玄関ドアが施錠されたことを検知する手段を設けることによって、施錠が検知された時点を乗員の通過とみなすことができる。
また、例えばホームセキュリティ機能の設定をトリガとして通過の検出を行うことができる。一般的なホームセキュリティ機能は、ハードウェアまたはソフトウェアのスイッチによってON/OFFを切り替えることができる。そのため、検出部21としてホームセキュリティ機能のON/OFFを検知する手段を設け、ホームセキュリティ機能がOFFからONに切り替えられた時点を乗員の通過とみなすことができる。
送信部22は、検出部21で取得された乗員の通過情報を、無線信号として車両設備制御装置3に送信する。制御部23は、乗員の通過情報を取得するように検出部21を制御し、その後、通過情報を送信するように送信部22を制御する。
本実施形態に係る車両設備制御装置3において、受信部31は通過検出装置2から送信された乗員の通過情報を含む無線信号を受信する。制御部32は、乗員の通過情報を受信するように受信部31を制御し、その後、乗員の通過情報に基づいて車両設備駆動装置4の動作を制御する。
本実施形態に係る制御部32は、第1の実施形態と異なり、乗員の識別を必要としない。制御部32は、車両設備駆動装置4を制御して、車両設備の盗難防止状態を解除して、乗員が誰かにかかわらず所定の通常状態に設定する。所定の通常状態としては、前回誰かが乗車した時のシート5の位置および角度や、ステアリングホイール6のチルト位置を用いてもよい。また、所定の通常状態としては、予め設定された車両設備の位置を用いてもよい。
その他の制御部32の機能は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態に係る車両設備制御システム1を用いて行う車両設備の制御は、図4に示す第1の実施形態に係るフローチャートから、乗員の識別(ステップS14)を省いたものである。そのため、待ち時間経過後(ステップ13)に続いて、盗難防止状態の解除(ステップS15)が行われる。盗難防止状態の解除(ステップS15)においては、車両設備制御装置3は、車両設備駆動装置4を制御して、乗員が誰かにかかわらず所定の車両設備の位置に設定を行う。
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態は、通過検出装置2により乗員の通過が検出された場合に、車両設備制御装置3は車両設備の盗難状態を解除するよう制御を行う。それに対して、本実施形態では、通過検出装置2により乗員の通過が検出された場合に、車両設備制御装置3は車両設備を盗難防止状態に設定するよう制御を行う。これにより、乗員が車両を離れる際に盗難防止状態に設定することを忘れた場合であっても、建物等に設置された通過検出装置2によって乗員の通過を検知して盗難防止状態に設定するため、盗難防止性を向上することができる。
例えば、特許文献2に記載の技術において、携帯機が車両から離れることをトリガとして自動的に盗難防止状態の設定を行うようにすると、買い物等のために乗員が少し離れた場合(例えば5m程度)にも盗難防止状態になってしまうため、不便である。それに対して、本実施形態に係る車両設備制御システム1では、通過検出装置2は建物等に設置されるため、電力供給の制限を受けずに、通過検出装置2から車両に設置される車両設備制御装置3に無線信号の送信を行うことができる。その結果、より遠くから盗難防止状態の設定を行うことができるため、自動的に盗難防止状態に移行するまでの時間を長くすることができる。
本実施形態に係る車両設備制御システム1、通過検出装置2および車両設備制御装置3の装置構成は、第1および第2の実施形態と同様である。
本実施形態に係る通過検出装置2において、検出部21は、乗員の通過を検出して通過情報を取得する。検出部21は、第2の実施形態と同様に、乗員の識別情報の取得は必要としない。検出部21としては、第1および第2の実施形態で例示した検出手段を用いてよい。送信部22は、検出部21で取得された乗員の通過情報を、無線信号として車両設備制御装置3に送信する。制御部23は、乗員の通過情報を取得するように検出部21を制御し、その後、通過情報を送信するように送信部22を制御する。
本実施形態に係る車両設備制御装置3において、受信部31は通過検出装置2から送信された乗員の通過情報を含む無線信号を受信する。制御部32は、乗員の通過情報を受信するように受信部31を制御し、その後、乗員の通過情報に基づいて車両設備駆動装置4の動作を制御する。
具体的には、制御部32は、受信部31において乗員の通過情報を受信すると、車両に乗員が乗車中であるか否かを判定する。判定方法は任意であるが、例えば、車両に重量センサや赤外線センサ等を設けることによって、乗員が乗車中であるか否かの判定を行ってよい。
また、制御部32は、車両に乗員が乗車中でないと判定する場合に、車両設備駆動装置4を制御して、車両設備を通常状態から、所定の盗難防止状態に設定する。所定の盗難防止状態は、シート5およびステアリングホイール6の少なくとも一方について、位置および角度の少なくとも一方を、運転ができない(または困難となる)ようにすることをいう。また、その他の任意の車両設備を盗難が困難となる状態にしてもよい。
図5は、本実施形態に係る車両設備制御システム1を用いて盗難防止状態の設定を行うフローチャートを示す図である。まず、通過検出装置2は、乗員の通過を検出する(ステップS21)。そして、通過検出装置2は乗員の通過情報を送信し、それを車両設備制御装置3が受信する(ステップS22)。
車両設備制御装置3は、通過情報を受信すると、車両に乗員が乗車中であるか否かを判定する(ステップS23)。車両設備制御装置3は、車両に乗員が乗車中であると判定する場合に、制御を終了する。
車両設備制御装置3は、車両に乗員が乗車中でないと判定する場合に、車両設備駆動装置4を制御して、車両設備を盗難防止状態に設定する(ステップS24)。その後、車両設備制御装置3は制御を終了する。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、通過検出装置2における通過検出のトリガとして、携帯電話やスマートフォン等の携帯端末の操作を用いてもよい。この場合には携帯端末にインストールされるソフトウェアとしてボタンを設け、乗員が車両への乗車前に該ボタンを押下する。そうすると、携帯端末はボタン押下の情報を通過情報として携帯電話網に送信する。その後、該車両に近い携帯電話の基地局(通過検出装置2に相当)が該通過情報を受信し、それを該車両へ送信する。車両設備制御装置3は、該基地局から該通過情報を受信する。
また、例えば、第1または第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせて、1つの車両設備制御システム1が盗難防止状態の解除機能(第1または第2の実施形態)と設定機能(第3の実施形態)との両方を有するようにしてもよい。これにより、建物等に設置された通過検出装置で乗員の通過を検出する際に、盗難防止状態の解除と設定とのどちらかに選択的に切り替えることができる。
この場合には、通過検出装置は、乗員の通過の方向を認識できることが望ましい。すなわち、通過検出装置は、乗員が建物の内部から外部へ退出する場合と、乗員が建物の外部から内部へ進入する場合とを見分けることが望ましい。
図6は、例示的な乗員の通過の方向を認識できる通過検出装置2aの模式図である。通過検出装置2aは、図2に示す通過検出装置2と同様の構成であるが、検出部21が2つの検出用アンテナ25a、25bを有している点が異なる。通過検出装置2aが設置されている建物の通路に沿って、検出用アンテナ25aは建物の外部側に、検出用アンテナ25bは建物の内部側に設置されている。図6中のAは検出用アンテナ25aの検出範囲を示し、Bは検出用アンテナ25bの検出範囲を示す。
乗員が建物外部から建物内部へ進入する場合には、まず乗員は検出用アンテナ25aの検出範囲Aに入り、その後に、検出用アンテナ25bの検出範囲Bに入る。したがって、通過検出装置2aは、検出用アンテナ25aを用いて乗員の通過を検出した後に、検出用アンテナ25bを用いて乗員の通過を検出する場合には、乗員が建物の外部から内部へ進入したと判定する。
一方、乗員が建物内部から建物外部へ退出する場合には、まず乗員は検出用アンテナ25bの検出範囲Bに入り、その後に、検出用アンテナ25aの検出範囲Aに入る。したがって、通過検出装置2aは、検出用アンテナ25bを用いて乗員の通過を検出した後に、検出用アンテナ25aを用いて乗員の通過を検出する場合には、乗員が建物の内部から外部へ退出したと判定する。
通過検出装置2aは、通過情報として、通過時刻に加えて乗員の通過方向(進入または退出)を、車両設備制御装置3へ送信する。
このような構成により、通過検出装置2aが乗員の退出を検出した場合には、車両設備制御装置3は盗難防止状態の解除を行い、通過検出装置2aが乗員の進入を検出した場合には、車両設備制御装置3は盗難防止状態の設定を行うことができる。
1 車両設備制御システム
2、2a 通過検出装置
3 車両設備制御装置
4 車両設備駆動装置
5 シート
6 ステアリングホイール
21 検出部
22 送信部
23 制御部
24 記憶部
25、25a、25b 検出用アンテナ
26 送信用アンテナ
31 受信部
32 制御部
33 記憶部
34 受信用アンテナ

Claims (5)

  1. 車両内に設けられている車両設備の盗難防止状態を遠隔から切り替えることが可能な車両設備制御システムであって、
    近傍を乗員が通過したことを検出する検出部と、該検出部による検出結果である通過情報を無線で送信する送信部とを有する、前記車両から離間して設置されるように構成されている通過検出装置と、
    前記通過情報を受信する受信部と、前記通過情報に基づいて前記車両設備の前記盗難防止状態の設定と解除とを切り替える制御部とを有する、前記車両内に設置されるように構成されている車両設備制御装置と、
    を備え、
    前記通過検出装置は、乗員が建物の内部から外部へ退出する場合と、乗員が建物の外部から内部へ進入する場合とを見分けることによって乗員の通過方向を検出するように構成され、
    前記制御部は、前記車両に乗員が乗車中でないと判定する場合に、前記通過情報および前記通過方向に基づいて前記車両設備を前記盗難防止状態に設定し、前記車両に乗員が乗車中であると判定する場合に、前記通過情報にかかわらず前記盗難防止状態の設定を行わない車両設備制御システム。
  2. 前記車両設備制御装置の前記制御部は、前記車両設備の前記盗難防止状態の解除から所定の時間が経過した時に、前記車両設備の前記盗難防止状態を再度設定することを特徴とする請求項1に記載の車両設備制御システム。
  3. 前記通過検出装置の前記検出部は、前記通過情報に加えて前記乗員を識別するための識別情報を検出し、
    前記通過検出装置の前記送信部は、前記通過情報に加えて前記識別情報を無線で送信し、
    前記車両設備制御装置の前記受信部は、前記通過情報に加えて前記識別情報を受信し、
    前記車両設備制御装置の前記制御部は、前記通過情報および前記識別情報に基づいて前記乗員に適した前記車両設備の状態を決定し、前記車両設備の前記盗難防止状態を解除して前記乗員に適した前記状態に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両設備制御システム。
  4. 前記通過検出装置は、建物に固定されるように構成され、前記建物から電力供給を受けるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両設備制御システム。
  5. 前記盗難防止状態は、シートおよびステアリングホイールの少なくとも一方が、運転ができないまたは困難な位置にある状態であることを特徴とする請求項1に記載の車両設備制御システム。
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