JP6092939B2 - 端子付き平型導体及び端子と平型導体の接続方法 - Google Patents

端子付き平型導体及び端子と平型導体の接続方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6092939B2
JP6092939B2 JP2015111920A JP2015111920A JP6092939B2 JP 6092939 B2 JP6092939 B2 JP 6092939B2 JP 2015111920 A JP2015111920 A JP 2015111920A JP 2015111920 A JP2015111920 A JP 2015111920A JP 6092939 B2 JP6092939 B2 JP 6092939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
flat conductor
conductive
conductive portion
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015111920A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016225193A (ja
Inventor
徹馬 坂本
徹馬 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iriso Electronics Co Ltd
Original Assignee
Iriso Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iriso Electronics Co Ltd filed Critical Iriso Electronics Co Ltd
Priority to JP2015111920A priority Critical patent/JP6092939B2/ja
Publication of JP2016225193A publication Critical patent/JP2016225193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6092939B2 publication Critical patent/JP6092939B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

本発明は、コネクタと接続する端子付き平型導体と、そうした端子と平型導体の接続方法に関する。
電線と端子の接続方法としては、電線の束に対して端子を押圧接触させる方法がある。しかし、端子と電線のより確実な導通接続を得たい場合や、端子と電線の少なくとも何れか一方が厚い酸化皮膜を形成する金属でなり、押圧接触させるだけでは接続信頼性の高い導通接続が難しい場合等には、端子と電線とを溶接する方法が用いられることがあり、特に端子と電線とを超音波溶接する方法が知られている。これは、端子に超音波振動を加えながら端子を電線に対して押圧接触することで、端子と導電部とを溶接するものである。この方法によれば、金属同士を容易かつ確実に溶接することができる。また、こうした超音波溶接によれば、アルミニウムに生じる酸化皮膜を破ることができるため、電線がアルミニウムでなる場合であっても端子と溶接し、それらを導通接続することができる(特許文献1)。
特開2014−235777号公報
ところで、超音波溶接は一方の金属を他方の金属に対して押圧接触するものであるため、硬く変形し難い端子と、厚くて変形し難い電線の束とを溶接することは容易に可能である。しかし、端子とFFC(Flexible Flat Cable)等の平型導体の導電部とを超音波溶接することは困難である。こうした導電部は薄くて変形しやすい導電性金属片でなり、端子で導電部を押圧すると導電部が端子から逃げるように変形してしまい、溶接が不完全になる場合があるためである。そのため、端子と導電部との接続信頼性が低下するおそれもある。
本発明は以上のような従来技術を背景になされたものである。その目的は、端子と平型導体の導電部とが確実に導通接続する、接続信頼性の高い端子付き平型導体を提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。
すなわち、本発明は導電部を備える平型導体と、前記導電部と導通接続する端子とを備える端子付き平型導体について、前記端子は前記平型導体を挟持する挟持部を有し、該挟持部が、導電部に前記平型導体の一面側から接触する第1の挟持片部と、前記他面側から接触する第2の挟持片部とを有しており、第1の挟持片部と第2の挟持片部の少なくとも何れか一方が突出部を有しており、さらに該突出部と前記導電部とが超音波溶接されている溶接部を有することを特徴とする端子付き平型導体を提供する。
本発明によれば、端子が挟持部で平型導体を挟持することで、端子と導電部とを確実に溶接することができる。また、超音波溶接を用いることで、容易にそうした溶接を行うことができる。仮に端子と導電部とが異なる金属でなる場合や、厚い酸化皮膜を形成する金属でなる場合であっても、超音波溶接によれば溶接することができる。そのため、端子と導電部とを確実に導通接続することができる。また、第1の挟持片部と第2の挟持片部の少なくとも何れか一方に突出部を設けることで、導電部と挟持部とが面接触する場合と比較して、押圧接触する際に挟持部から導電部に掛かる圧力を大きくすることができる。よって、確実に導電部と突出部とを溶接することができるため、端子と導電部との接続信頼性を高めることができる。
前記本発明の前記第1の挟持片部と前記第2の挟持片部とがそれぞれ前記突出部を有しており、各突出部は前記平型導体の平面視で互いに交差する突条部を有しており、突条部同士で前記導電部を挟み込んだ状態で前記溶接部が形成されているものとすることができる。
仮に突出部を先端が尖った山状として形成する場合には、挟持部が導電部を挟持する際や、端子に超音波振動を加える際に第1の挟持片部が第2の挟持片部に対してわずかに位置ずれしただけで、各突出部の先端位置がずれて導電部を挟持できなくなる場合がある。これに対して、本発明のように各突出部が突条部を有し、各突条部が平型導体の平面視で互いに交差することで、突条部が互いに位置ずれしても、突条部の長手方向の長さ分だけ導電部を挟持することができるため、接続信頼性の高い端子付き平型導体とすることができる。
前記本発明の各突出部がアーチ状でなり、各突出部の頂部に前記突条部が設けられ、前記突出部同士が互いに押圧して変形した湾曲部を有しており、該湾曲部同士の間に前記溶接部が形成されているものとすることができる。
突出部が湾曲部を有することで、より広い範囲で導電部を挟持して溶接部を形成することができる。これにより、突出部と導電部とをより確実に溶接することができる。
前記本発明の第1の挟持片部と前記第2の挟持片部の少なくとも何れか一方が、前記導電部を貫通して前記何れか他方と超音波溶接する複数の突部を有しており、前記突出部が前記複数の突部の間に設けられ、前記突出部が前記導電部を貫通することなく前記溶接部が設けられるものとすることができる。
複数の突部の間に溶接部を配置することで、挟持部に対して導電部が位置ずれしないように突部で固定しつつ、溶接部によって端子と導電部とを導通接続することができる。また、突部が突出部の両側で導電部を貫通することで、仮に導電部が柔らかくて変形しやすいアルミニウム材でなる場合であっても、突出部によって押圧された導電部を確実に固定することができる。
前記本発明の平型導体が、前記導電部を被覆する絶縁部を備えており、該絶縁部は前記溶接部の周囲を覆うシール部を有するものとすることができる。
平型導体の中には、細長い銅材でなる複数の導電部と、導電部を被覆する薄膜状の絶縁部とを有するものがある。この導電部は互いに間隔を置いて複数並列に設けられ、それぞれの導電部が先端側で端子と導通接続する。ところで、銅は電気伝導率に優れており、平型導体の導電部として一般的に使用されているが、その一方で比重が大きいため、平型導体の導電部として銅材を使用すると平型導体の軽量化に限界が生じてしまう。そのため、導電部として銅材に替えてアルミニウム材を備える平型導体が提案されている。アルミニウムは電気伝導率に優れる上、銅よりも比重が小さいため、導電部をアルミニウム材で設けることで、より軽量の平型導体を実現することができる。しかし、アルミニウムにはこうした有利な点がある一方で、異種金属接触による電蝕が生じやすいという特徴もある。そのため、平型導体の導電部をアルミニウム材で設け、端子を銅材で設けると、両者の接触部分に水や異物が付着して電蝕が生じるおそれがある。
そこで、本発明は絶縁部に溶接部の周囲を覆うシール部を設けることとする。こうすることで、例えば導電部をアルミニウムなどの電蝕を生じやすい金属材で設けた場合であっても、シール部によって溶接部に水や異物を付着させ難くすることができるため、電蝕の発生を抑えることができる。また、こうしたシール部を絶縁部で設けることで、シール部を絶縁部とは別部材として設ける場合と比較して、部品点数を減らすことができる。
また、こうしたシール部は、上記の超音波溶接を行う際に、超音波振動処理を端子に加えることで生じた摩擦熱で絶縁部を形成する樹脂材を軟化又は溶融し、固化することで形成される超音波融着痕でなるものとすることもできる。超音波振動処理でシール部を形成することで、樹脂材における目的箇所だけを軟化又は溶融したり、視認し難い部分や外部に露出していない部分を軟化又は溶融したりすることができる。よって、例えば突出部と絶縁部とを接触させた状態で、その接触位置にある樹脂材だけを軟化又は溶融することも可能となる。また、端子と導電部の超音波溶接による溶接部の形成と、シール部の形成を一連の作業として行うことができる。
前記本発明のシール部は、前記絶縁部をなす樹脂材が軟化又は溶融し、固化することで端子に対して固着する固定部を有するものとすることができる。
これにより、平型導体や端子に新たな構造を設けることなく、それらを互いに固定することができる。よって、端子や平型導体をより単純な構造とすることができる。またシール部が、溶接部の周囲を覆う役割と、平型導体の端子に対する固定部としての役割を両立することができるため、それらの役割を異なる部材が担う場合と比較して、部品点数を減らすこともできる。
前記本発明の端子が開口部を有しており、前記シール部は、前記絶縁部をなす樹脂材が軟化又は溶融し、前記開口部に入り込み固化することで端子を保持する保持部を有するものとすることができる。
保持部が、開口部から端子において絶縁部と接触する側とは反対側に回り込んで固化したり、開口部の内壁に固着したりすることで絶縁部と端子とをより離間し難くすることができる。
また本発明は、平型導体の導電部に導通接続する端子と平型導体の接続方法において、前記端子に備わる挟持部で平型導体を挟持し、前記端子に超音波振動を加えながら前記挟持部が有する突出部を前記導電部に押圧接触させ、突出部と導電部とを超音波溶接することを特徴とする端子と平型導体の接続方法を提供することができる。
本発明によれば、超音波溶接を用いることで、端子と導電部とを容易に導通接続することができる。仮に端子と導電部とが異なる金属でなる場合や、厚い酸化皮膜を形成する金属でなる場合であっても、超音波溶接によれば確実に溶接することができる。
導電部が仮にアルミニウムなどの柔らかい金属でなる場合、端子で導電部を押圧すると導電部が端子から逃げるように変形してしまい、溶接が困難になる場合がある。これに対して本発明によれば、端子の挟持部が導電部を挟持することで、導電部を端子に対して確実に保持することができる。また、突出部が導電部に押圧接触することで、超音波振動により端子が振動しても、端子と導電部が離間することなく確実に溶接することができる。
前記本発明の挟持部を、導電部を被覆する絶縁部に貫通させて導電部と導通接続させた後、超音波振動により軟化又は溶融した絶縁部を固化させて挟持部と導電部との溶接部の周囲を覆うシール部を形成するものとすることができる。
本発明によれば、溶接部を水分や異物などの付着から保護することができる。また、溶接部の周囲を覆うシール部を、絶縁部から形成することで、他の部材を用いることなくシール部を設けることができる。さらに、突出部と導電部とを導通接続させる作業と、前記溶接部の周囲をシール部で覆う作業とを連続して、又は同時に行うことができる。よって、効率よくシール部を設けることができる。こうしたシール部を設けることで、仮に導電部と端子とを異種金属で構成したとしても、導電部と端子の接触部分における電蝕の発生を抑えることができる。
前記本発明は、挟持部に前記超音波振動を加えながら押圧接触させて絶縁部を軟化又は溶融し、前記挟持部を絶縁部に貫通させるものとすることができる。
こうすることで、あらかじめ絶縁部から導電部を露出させる作業を省略することができる。また、突出部に絶縁部を貫通させて導電部に接触させる作業を、前記シール部を設ける作業と連続して、または同時に行うことができる。さらに、端子と平型導体を接続させる過程で、導電部を外部に露出させないため、より確実に導電部に水分や異物を付着させ難くすることができる。
前記本発明は、絶縁部を軟化又は溶融して端子に付着した状態で固化させ、端子に対して固着することで平型導体を端子に固定するものとすることができる。
こうすることで、平型導体に端子を固定する作業を前記シール部を設ける作業と連続して、又は同時に行うことができる。よって、作業工程を少なくすることができる。
本発明によれば、端子と導電部とを確実に溶接することができるため、接続信頼性が高い端子付き平型導体を提供することができる。
第1実施形態の端子付き平型導体を示す斜視図であって、分図(A)は平型導体の一面側を示す斜視図、分図(B)は平型導体の他面側を示す斜視図。 図1の端子を示す斜視図であって、分図(A)は端子の第2の挟持片部を示す斜視図、分図(B)は第1の挟持片部を示す斜視図。 図2の端子の展開図。 図2の端子と平型導体の接続方法を示す説明図であって、分図(A)は挟持部に平型導体を挿入する前の状態を示す説明図、分図(B)は挟持部に平型導体を挿入した状態を示す説明図、分図(C)は挟持片部を平型導体に対して押圧接触させた状態を示す説明図。 図4の端子と平型導体の接続方法を示す断面図であって、分図(A)は図4(C)中の矢示SA−SA線断面において、絶縁体を軟化又は溶融させる状態を示す断面図、分図(B)は分図(A)の突出部の先端同士を溶接した状態を示す断面図、分図(C)は図6(C)中の矢示SE−SE線断面図。 図5の端子と平型導体の接続方法を示す断面図であって、分図(A)は図5(A)中の矢示SB−SB線断面図、分図(B)は図5(B)中の矢示SC−SC線断面図、分図(C)は図5(B)中の矢示SD−SD線断面図。 第2実施形態の端子付き平型導体の端子を示す斜視図であって、分図(A)は端子の第2の挟持片部を示す斜視図、分図(B)は第1の挟持片部を示す斜視図。 図7の端子付き平型導体を示す、図6(B)相当の断面図。 第3実施形態の端子付き平型導体の端子を示す斜視図であって、分図(A)は端子の第2の挟持片部を示す斜視図、分図(B)は第1の挟持片部を示す斜視図。 図9の端子付き平型導体を示す、図6(B)相当の断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下の各実施形態で共通する構成については、同一の符号を付して重複説明を省略する。
第1実施形態〔図1〜図6〕:
本実施形態の端子付き平型導体1は図1で示すように、平型導体2と、端子3とを備える。この端子付き平型導体1は、例えば図示しないコネクタの端子と導通接続する。
〔平型導体〕
平型導体2は図1で示すように、導電部2cと、第1の絶縁部2aと、第2の絶縁部2bとを有する。
導電部2cは細長い薄片状のアルミニウム材でなり、板幅方向に沿って複数並列に配置されている。
第1の絶縁部2aと第2の絶縁部2bは、熱可塑性樹脂材でなる。第1の絶縁部2aと第2の絶縁部2bは導電部2cに積層される。具体的には第1の絶縁部2aは導電部2cの一面側を覆う。また、第2の絶縁部2bは導電部2cの他面側を覆う。こうして導電部2cは、両面の各全面を絶縁部2a,2bによって覆われる。こうすることで、電蝕を生じやすいアルミニウムでなる導電部2cに、水分や異物を付着し難くすることができる。また、平型導体2の先端側であって、導電部2cと、絶縁部2a,2bとが積層している部分は、端子3の挟持部4に挟持される接続部分2dとなる。
〔端子〕
端子3は、銅板を打ち抜いて形成した金属板をプレス成型することで設けられる。端子3は、図2で示すように、平型導体2を挟持する挟持部4と、図示しないコネクタの端子と導通接続する接触片5とを有する。なお、端子3は、導電性金属であって、平型導体2を挟持部4が挟持できる程度の強度があれば銅以外の金属で設けても良い。
挟持部4は、図2,図3で示すように、第1の挟持片部4aと、平型導体2を挟持していない状態で第1の挟持片部4aに対向する第2の挟持片部4bと、第1の挟持片部4aと第2の挟持片部4bとを連結する連結部4cとを有する。第1の挟持片部4aと、連結部4cと、第2の挟持片部4bとは、断面略U字状でなる。
第1の挟持片部4aは、第1の挟持面4a1と、第1の突出部4a2とを有する。第1の挟持面4a1は平坦な板面を有する略矩形の板状でなり、平型導体2の第1の絶縁部2aの表面に接触する。第1の突出部4a2は第1の挟持面4a1から、対向する第2の挟持面4b1の側に向けて突出して設けられる。また、第1の挟持片部4aは、第1の突出部4a2を第1の挟持面4a1の長手方向に沿って2つ有する。第1の突出部4a2,4a2は、互いに同形状でなり、第2の挟持面4b1から同じ高さ分だけ突出する。第1の挟持面4a1と第1の突出部4a2との境界には「開口部」としての切込み部4a3が設けられる。また、第1の突出部4a2はアーチ状でなり、第1の挟持面4a1の長手方向に沿う断面が略U字状でなる(図2(A)、図6(A)〜(C))。第1の突出部4a2において最も突出する部分は、第1の挟持面4a1の短手方向に沿う線状でなる突条部4a4である。
第2の挟持片部4bは、第2の挟持面4b1と、第2の突出部4b2とを有する。第2の挟持面4b1は、平坦な板面を有する略矩形の板状でなり、平型導体2の第2の絶縁部2bの表面に接触する。第2の突出部4b2は第2の挟持面4b1から対向する第1の挟持面4a1の側に向けて突出して設けられる。また、第2の挟持片部4bは、第2の突出部4b2を第2の挟持面4b1の長手方向に沿って2つ有しており、第2の突出部4b2,4b2は第1の突出部4a2,4a2に対向する。第2の突出部4b2,4b2は、互いに同形状でなり、第2の挟持面4b1から同じ高さ分だけ突出する。第2の挟持面4b1と第2の突出部4b2との境界には「開口部」としての切込み部4b3が設けられる。また、第2の突出部4b2はアーチ状でなるが、第1の突出部4a2とは異なり、第2の挟持面4b1の短手方向に沿う断面が略U字状でなる(図2(B)、図5(A)〜(C))。第2の突出部4b2において最も突出する部分は、第2の挟持面4b1の長手方向に沿う線状でなる突条部4b4である。
第1の突出部4a2と第2の突出部4b2は互いに対向する。そのため、第1の突出部4a2の突条部4a4と第2の突出部4b2の突条部4b4とは挟持面4a1,4b1の平面視で互いに交差する。こうした突条部4a4,4b4によって平型導体2の導電部2cを挟持することで、挟持部4で平型導体2を保持しつつ、突出部4a2,4b2が導電部2cに対して両面から確実に導通接続することができる。
図3で示すように、第1の突出部4a2は、銅板を打ち抜いた金属板において第1の挟持面4a1を形成する部分を押圧し、アーチ状に突出させて形成する。第2の突出部4b2も同様に、第2の挟持面4b1を形成する部分を押圧し、アーチ状に突出させて形成する。この金属板をプレス成形することで、第1の突出部4a2,4a2と第2の突出部4b2,4b2とをそれぞれ対向させる。
接触片5は、第1の挟持片部4aから伸長する。なお、本実施形態において接触片5はピン状である例を示すが、図示しないコネクタの端子の形状に合わせて形状を変更することができる。また、接触片5は第2の挟持片部4bから伸長するものとしても良い。
〔端子と平型導体の接続方法〕
まず、図4(A),(B)で示すように平型導体2の先端側であって、導電部2cと、第1の絶縁部2aと、第2の絶縁部2bとが積層している接続部分2dを端子3の挟持部4に挿入する。具体的には、第1の挟持片部4aと第2の挟持片部4bの間に接続部分2dを挿入する。対向する突出部4a2,4b2同士の間隔を平型導体2の板厚よりも長くすることで、この挿入作業を容易に行うことができる。各絶縁部2a,2bは各突出部4a2,4b2のいずれの側に接触させても良いが、本実施形態では上記の様に、第1の突出部4a2が第1の絶縁部2aと接触し、第2の突出部4b2が第2の絶縁部2bと接触する場合を例示する。
続いて図4(C)で示すように、端子3及び平型導体2を、第1の挟持片部4a側を下にして超音波装置(図示略)のアンビル6bに載せる。そして、ホーン6aを第2の挟持片部4bに当接して超音波振動を加える。ここで、第2の突出部4b2はあらかじめ第2の絶縁部2bに接触させてもよいが、ホーン6aによって第2の突出部4b2を押圧して第2の絶縁部2bに接触させても良い。
端子3に対して超音波振動が加えられることで、各突出部4a2,4b2が振動する。突出部4a2,4b2と絶縁部2a,2bとの接触部分には摩擦熱が生じ、その熱で絶縁部2a,2bが軟化又は溶融する(図5(A),図6(A))。この処理を超音波振動で行うことで、目的の部位を局所的に軟化又は溶融することができる。また、超音波振動によれば、視認しにくい部分や外部に露出していない部分であっても容易に軟化又は溶融することができる。こうして突出部4a2,4b2と接触する位置の絶縁部2a,2bを軟化又は溶融させつつ、ホーン6aによって第2の突出部4b2を第1の突出部4a2の側に向けて押圧する。そして突出部4a2,4b2の先端を絶縁部2a,2bの内部に侵入させて導電部2cの表面に接触させる。挟持片部4a,4bの切込み部4a3,4b3は、「開口部」として挟持片部4a,4bを絶縁部2a,2bに対して押圧する際に軟化又は溶融した絶縁部2a,2bの樹脂材2eを外部に押し出して逃がす。よって、この樹脂材2eを切込み部4a3,4b3から押し出して逃がしながら、絶縁部2a,2bから受ける負荷を低減し、容易に突出部4a2,4b2の先端を導電部2cに到達させることができる。こうして突出部4a2,4b2が平型導体1の導電部2cを挟持することができる。挟持部4が接続部分2dを挟持するため、端子3に超音波振動を加えても、端子2が接続部分2dから脱落しないようにしっかりと保持することができる。
ところで、本実施形態の導電部2cはアルミニウム材でなるため、端子3を形成する銅材などと比較して柔らかく変形しやすい。よって、突出部4a2,4b2の先端を導電部2cに対して両面側から接触させた状態から、さらに第2の突出部4b2を第1の突出部4a2に近づく方向に押圧することで、導電部2cに対して両面側からめり込んで貫通孔2c1を形成する。そこから更にホーン6aで第2の突出部4b2を押圧すると、導電部2cの貫通孔2c1の内側で突出部4a2,4b2の突条部4a4,4b4を含む先端部4a6,4b6同士が、導電部2cを形成するアルミニウム材を挟み込んだ状態で接触する。そうした先端部4a6,4b6同士は互いに押圧し合い、変形することで湾曲部4a5,4b5を形成する。
金属の表面には異物が付着していたり、酸化皮膜が形成したりする。そのため、同種の金属同士であっても押圧するだけでは溶接し難く、異種金属間ではさらに困難が生じる場合がある。そこで、超音波振動を加えながら2つ以上の金属を互いに押圧接触させて酸化皮膜や異物を除去することで、金属同士を溶接させる超音波溶接が知られている。アルミニウムは特に厚い酸化皮膜を形成するため、導電部2cがアルミニウム材でなる場合には、その酸化皮膜を破らなければ端子3との導通接続が困難である。しかし、この超音波溶接によれば、そうした端子3との導通接続も容易に可能となる。そこで、本実施形態では端子3に超音波振動を加えることにより、突出部4a2,4b2の突条部4a4,4b4を形成する銅材と、それらの間に挟み込んだ導電部2cを形成するアルミニウム材とを溶接することができる(図5(B),図6(B)で示す溶接部1a)。このように、突出部4a2,4b2をなす銅材と導電部2cをなすアルミニウム材とが溶接することで、導電部2cと端子3とが、より離間し難くなり、確実に導通接続することができる。
ここで、仮に第1の突出部4a2と第2の突出部4b2が、それぞれ先端が尖った山状でなり、導電部2cに対してその頂点で接触するものとする。この場合、端子3に超音波振動を加える際に、第2の突出部が第1の突出部に対して挟持面4a1,4b1の面方向で位置ずれしてしまい、第1の突出部とは対向できなくなる場合がある。その場合、突出部の先端が溶接できなくなったり、導電部2cを挟持できなくなったりすることがある。
これに対し、本実施形態では、上述のように、第1の突出部4a2と第2の突出部4b2をアーチ状とし、第1の突出部4a2の突条部4a4と第2の突出部4b2の突条部4b4とが挟持面4a1,4b1の平面視で互いに交差するように設ける。よって、例えば端子3に超音波振動を加える際に、振動により第2の突出部4b2が第1の突出部4a2に対して位置ずれした場合であっても、突条部4a4,4b4の長さ分だけ接触可能な距離を伸ばすことができる。よって、より長い距離の位置ずれを許容することができる。
本実施形態では、突出部4a2,4b2をアーチ状としている。そして、突出部4a2,4b2の先端部4a6,4b6同士が前記の通り押圧接触する際に互いに押圧し合って相手側に食い込むように変形して湾曲部4a5,4b5を形成する。こうした湾曲部4a5,4b5を形成することで、先端部4a6,4b6同士がこうした湾曲部4a5,4b5を形成することなく互いに押圧する場合と比較して、それらの間により多くの導電部2cを挟み込んで閉じ込めやすくすることができる。これにより、例えば突出部4a2,4b2を、先端が尖った山状に形成する場合や、接触面4a1,4b1から切り起こした片持ち梁状に形成し、その縁同士で互いに押圧接触する場合等と比較して、端子3を形成する銅材と導電部2cを形成するアルミニウム材とをより広い範囲で接触させて溶接することができる。よって、それらを離間させ難くすることができる。こうして突条部4a4,4b4を含む先端部4a6,4b6と、導電部2cによって溶接部1aが形成される。また、突出部4a2,4b2同士もまた、部分的に導電部2cを介さずに導電部2cを貫通して互いに接触して超音波溶接される(図5(B),図6(B)で示す突出部同士の溶接部4d)。さらに、先端部4a6,4b6における突条部4a4,4b4以外の部分では、導電部2cを貫通せずに、導電部2cを挟持した状態で溶接部1aを形成することができる(図5(C),図6(C))。
この状態で超音波振動処理を止める。これにより軟化又は溶融した絶縁部2a,2bが冷えて、固化体でなる超音波融着痕7を形成する。本実施形態の端子3は銅材でなり、導電部2cはアルミニウム材でなるため、異種金属接触による電蝕が生じやすい。しかし、超音波融着痕7が、突出部4a2,4b2と導電部2cとの溶接部1aの周囲を覆うシール部7aを形成することで、その溶接部1aに水分や異物が付着し難くなるように封止することができる。これにより、端子3と導電部2cの異種金属接触による上記電蝕の発生を抑えることができる。
また、シール部7aは端子3に対して固着する固定部7bを有する。これは、軟化又は溶融した絶縁部2a,2bが端子3の挟持片部4a,4bに付着し、その状態のまま固化した超音波融着痕7でなり、シール部7aに設けられる。シール部7aが固定部7bを有することで、平型導体2に端子3を固定するための孔部を設けたり、端子3に、平型導体2に固定するための構造を新たに設けたりする必要が無い。そのため、端子3や平型導体2をより単純な構造とすることができる。また、シール部7aが端子3の突出部4a2,4b2と導電部2cの溶接部1aの周囲を封止する役割と、平型導体2の端子3に対して固定される役割を両立することができるため、それらの役割を異なる部材が担う場合と比較して、より部品点数を減らすことができる。
さらに、挟持片部4a,4bを平型導体2に対して押圧する際に切込み部4a3,4b3から端子3の外部に押し出された軟化又は溶融した樹脂材2eは、固化して端子3を保持する保持部7cとなる。樹脂材2eは突出部4a2,4b2において絶縁部2a,2bと接触する側とは反対側に回り込んだ状態で固化することで、端子3を保持する保持部7cとなる。また、保持部7cが切込み部4a3,4b3の内壁に固着することで、保持部7cと端子3の接触面積を増やすこともできる。そのため、より確実に端子3を平型導体2に対して保持することができる。
上記端子3と平型導体2の接続方法によれば、端子3に超音波振動を加えることで絶縁部2a,2bを軟化又は溶融して端子3と導電部2cとを接触させる作業と、溶接部1aの周囲をシール部7aで覆って封止する作業と、平型導体2を端子3に固定する作業とを連続して行うことができる。そのため、端子3の平型導体2への接続作業を効率的に、より容易に行うことができる。また、導電部2cは平型導体2によって両面の各全面を覆われており、かつ端子3と平型導体2を接続させる過程においても導電部2cが外部に露出しない。よって、より確実に導電部2cに水分や異物の付着から保護することができる。また、絶縁部2a,2bでシール部7aを形成することで、他の部材を用いることなく、水分や異物などの導電部2cへの付着を抑制できる。そのため導電部2cをアルミニウム材などの電蝕が生じやすい金属材で設ける場合には、電蝕の発生を抑える点で有利である。また、他の部材を用いたり、平型導体2に貫通孔を設け、端子3に固定用の構造を設けたりすることなく、平型導体2を端子3に対して固定することができる。よって、より作業工程を少なくすることができる。
このように、第1実施形態によれば、端子3と導電部2cとを超音波溶接することで確実に導通接続することができるため、接続信頼性の高い端子付き平型導体1とすることができる。また、超音波融着によりシール部7aを形成することで、端子3と導電部2cの異種金属接触による電蝕の発生を容易に抑えることができる。よって、導電部2cとしてアルミニウム材を用いることで、軽量化した端子付き平型導体2とすることができる。
第2実施形態〔図7,図8〕:
前記第1実施形態では、端子3,8が挟持面4a1,4b1から同じ高さ分だけ突出する2つの突出部4a2,4b2を有する例を示した。これに対し、突出部4a2,4b2を1つずつ有しており、その挟持面4a1,4b1の長手方向における両側に突出部4a2,4b2よりも挟持面4a1,4b1からの突出量が大きい突部9a,9bを2つずつ有する端子8を備える端子付き平型導体1とすることもできる。この突部9a,9bは導電部2cを貫通し、先端側で互いに接触して超音波溶接される。こうして突部9a,9bが挟持片部4a,4bの間隔を維持した状態で、突出部4a2,4b2は、先端部4a6,4b6で導電部2cの表面に接触するか、先端部4a6,4b6が導電部2cにめり込むことで導電部2cと接触する。これにより、突出部4a2,4b2と突部9a,9bとで役割を分けて、各突部9a,9bが突出部4a2,4b2の両側で導電部2cを固定して移動しないように保持しつつ、突出部4a2,4b2が導電部2cと導通接続することができる。
第3実施形態〔図9,図10〕:
前記各実施形態では、端子3が「開口部」として切込み部4a3,4b3を有する例を示した。これに対し、挟持面4a1,4b1の少なくとも何れか一方に「開口部」としての貫通孔8a,8bをさらに有する端子9を備える端子付き平型導体11とすることができる。挟持面4a1,4b1に、より大きな貫通孔8a,8bを設けることで、軟化又は溶融した絶縁部2a,2bの樹脂材2eをより多く押し出して逃がすことができる。そのため、樹脂材2eから受ける抵抗で挟持面4a1,4b1や突出部4a2,4b2が接続部分2dから位置ずれすることを抑制し、導電部2cに容易に到達させることができる。また、「開口部」として貫通孔8a,8bを有する場合には、挟持面4a1,4b1と突出部4a2,4b2との境界に切込み部4a3,4b3を設けないものとしても良い。この場合には、突出部4a2,4b2がアーチ状ではなく、山状であることとしても良い。突出部4a2,4b2が山状であっても頂点を尖らせず、面積のある平坦面又は曲面でなるものとすることで、互いに挟持面4a1,4b1の板面方向で位置ずれしても導電部2cを挟持できる範囲を広げることができる。
各実施形態の変形例:
前記各実施形態では、平型導体1の導電部2cがアルミニウム材でなり、端子3,8,9が銅材でなる例を示した。これに対して導電部2cも端子3,8,9も共に銅材でなるものとすることもできる。こうした場合であっても、突出部4a2,4b2によって導電部2cを挟持して超音波溶接を行うことで接続信頼性を高めることができる。
前記各実施形態では、平型導体2が、第1の絶縁部2aと第2の絶縁部2bとが、導電部2cに積層されて設けられる例を示した。これに対して2つの絶縁部2a,2bのうち、少なくとも何れか一方が導電部2cとは別体であるものとしても良い。この場合、端子3を導電部2cに接続する前に、導電部2cとは別体でなる絶縁部2a,2bを導電部2cに重ね、この状態の平型導体2を挟持部4で挟み込んで端子3,8,9に超音波振動を加える。こうすることで、絶縁部2a,2bでシール部7aを設け、溶接部1aを封止することができる。
また、前記各実施形態では、絶縁部2a,2bをなす樹脂材2eを軟化又は溶融する方法として、超音波振動を用いた。しかし、樹脂材2eを軟化又は溶融した後で再度固化することができれば、他の方法でも良い。例えば、端子3,8,9を熱して、その熱で絶縁部2a,2bをなす樹脂材2eの目的の部位を軟化又は溶融しても良い。また、絶縁部2a,2bをなす樹脂材2eに薬品処理を行って軟化又は溶融しても良い。
さらに前記各実施形態では、端子3,8,9が挟持片部4a,4bを有する挟持部4を設ける例を示した。これに対し、挟持部4が第1の挟持片部4aと第2の挟持片部4bの何れか一方のみを有することとしても良い。この場合、突出部4a2,4b2の何れか一方のみを有することとなり、端子3,8,9は導電部2cに対して何れか一方面に対してのみ導通接続する。また、前記挟持片部4a,4bの何れか一方は、他の部材との間で平型導体2を挟持することで、突出部4a2,4b2が絶縁部2aまたは絶縁部2bを貫通し、導電部2cと導通接続することができる。
1 端子付き平型導体(第1実施形態)
1a 溶接部
2 平型導体
2a 第1の絶縁部
2b 第2の絶縁部
2c 導電部
2c1 貫通孔
2d 接続部分
2e 樹脂材
3 端子
4 挟持部
4a 第1の挟持片部
4a1 第1の挟持面
4a2 第1の突出部
4a3 切込み部
4a4 突条部
4a5 湾曲部
4a6 先端部
4b 第2の挟持片部
4b1 第2の挟持面
4b2 第2の突出部
4b3 切込み部
4b4 突条部
4b5 湾曲部
4b6 先端部
4c 連結部
4d 突出部同士の溶接部
5 接触片
6a ホーン
6b アンビル
7 超音波融着痕
7a シール部
7b 固定部
7c 保持部
8 端子(第2実施形態)
8a,8b 貫通孔
9 端子(第3実施形態)
9a,9b 突部
10 端子付き平型導体(第2実施形態)
11 端子付き平型導体(第3実施形態)

Claims (10)

  1. 導電部を備える平型導体と、
    前記導電部と導通接続する端子とを備える端子付き平型導体において、
    前記端子は前記平型導体を挟持する挟持部を有し、
    該挟持部が、導電部に前記平型導体の一面側から接触する第1の挟持片部と、前記他面側から接触する第2の挟持片部とを有しており、
    第1の挟持片部と第2の挟持片部が突出部を有しており、
    各突出部は前記平型導体の平面視で互いに交差する突条部を有しており、
    さらに前記突条部同士で前記導電部を挟み込んだ状態で、前記突出部と前記導電部とが超音波溶接されている溶接部を有することを特徴とする端子付き平型導体。
  2. 前記各突出部がアーチ状でなり、各突出部の頂部に前記突条部が設けられ、前記突出部同士が互いに押圧して変形した湾曲部を有しており、該湾曲部同士の間に前記溶接部が形成されている請求項1記載の端子付き平型導体。
  3. 前記第1の挟持片部と前記第2の挟持片部の少なくとも何れか一方が、前記導電部を貫通して前記何れか他方と超音波溶接する複数の突部を有しており、
    前記突出部が前記複数の突部の間に設けられ、前記突出部が前記導電部を貫通することなく前記溶接部が設けられる請求項1又は請求項2記載の端子付き平型導体。
  4. 前記平型導体が、前記導電部を被覆する絶縁部を備えており、該絶縁部は前記溶接部の周囲を覆うシール部を有する請求項1〜請求項3何れか1項記載の端子付き平型導体。
  5. 前記シール部は、前記絶縁部をなす樹脂材が軟化又は溶融し、固化することで端子に対して固着する固定部を有する請求項4記載の端子付き平型導体。
  6. 前記端子が開口部を有しており、
    前記シール部は、前記絶縁部をなす樹脂材が軟化又は溶融し、前記開口部に入り込み固化することで端子を保持する保持部を有する請求項4又は請求項5記載の端子付き平型導体。
  7. 平型導体の導電部に導通接続する端子と平型導体の接続方法において、
    前記端子に備わる第1の挟持片部と第2の挟持片部前記平型導体を挟持し、前記端子に超音波振動を加えながら前記第1の挟持片部と第2の挟持片部それぞれ有する突出部に形成された前記平型導体の平面視で互いに交差する突条部により前記導電部を挟み込んだ状態で前記突出部と前記導電部とを超音波溶接することを特徴とする端子と平型導体の接続方法。
  8. 前記挟持部を、導電部を被覆する絶縁部に貫通させて導電部と超音波溶接した後、超音波振動により軟化又は溶融した絶縁部を固化させて挟持部と導電部との溶接部の周囲を覆うシール部を形成する請求項7記載の端子と平型導体の接続方法。
  9. 前記挟持部に前記超音波振動を加えながら押圧接触させて絶縁部を軟化又は溶融し、前記挟持部を絶縁部に貫通させる請求項8記載の端子と平型導体の接続方法。
  10. 前記絶縁部を軟化又は溶融して端子に付着した状態で固化させ、端子に対して固着することで平型導体を端子に固定する請求項8又は請求項9記載の端子と平型導体の接続方法。

JP2015111920A 2015-06-02 2015-06-02 端子付き平型導体及び端子と平型導体の接続方法 Expired - Fee Related JP6092939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015111920A JP6092939B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 端子付き平型導体及び端子と平型導体の接続方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015111920A JP6092939B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 端子付き平型導体及び端子と平型導体の接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016225193A JP2016225193A (ja) 2016-12-28
JP6092939B2 true JP6092939B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=57748409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015111920A Expired - Fee Related JP6092939B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 端子付き平型導体及び端子と平型導体の接続方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6092939B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112534649A (zh) * 2018-07-26 2021-03-19 自动电缆管理有限公司 电连接和建立电连接的方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018101990A1 (de) * 2018-01-30 2019-08-01 Auto-Kabel Management Gmbh Verbindung eines Flachleiters mit einem Anschlusselement sowie ein Verfahren zum Herstellen einer solchen Verbindung
JP2022175569A (ja) * 2021-05-14 2022-11-25 株式会社オートネットワーク技術研究所 フラットケーブルと端子金具の接続構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3430634B2 (ja) * 1994-06-13 2003-07-28 住友電気工業株式会社 テープ電線の接続方法
JPH09199196A (ja) * 1996-01-23 1997-07-31 Alps Electric Co Ltd フラットケーブルと端子の接続構造
JP2002025740A (ja) * 2000-07-10 2002-01-25 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 平型導体配線板の溶接方法及び溶接部構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112534649A (zh) * 2018-07-26 2021-03-19 自动电缆管理有限公司 电连接和建立电连接的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016225193A (ja) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6020436B2 (ja) 電線接続用の端子および該端子の電線接続構造
US9711926B2 (en) Method of forming an interface for an electrical terminal
JP6574736B2 (ja) 端子付き電線の製造方法
JP2009009736A (ja) アルミニウム電線への端子接続構造
US8490854B2 (en) Wire end processing method
JP2013246886A (ja) 端子付き電線およびその製造方法、ならびに治具
JP6092939B2 (ja) 端子付き平型導体及び端子と平型導体の接続方法
WO2009081508A1 (ja) 押付け部材を使用した端子板回路
JP2015135742A (ja) 端子および該端子の電線接続方法
JP3311617B2 (ja) 電線と端子との接続構造及び接続方法
JP2019029535A (ja) フレキシブルプリント配線板、フレキシブルプリント配線板を備える電子デバイス、及び、フレキシブルプリント配線板を備える電子デバイスの製造方法
TW201707280A (zh) 絕緣刺破式連接器
JP6090142B2 (ja) 端子および該端子の電線接続方法
JP2022170233A (ja) 接合体の製造方法及び接合体
JP2006505103A (ja) 接点素子と導線とを電気的に接続する方法
JPH06260218A (ja) 電線接合方法
KR20150120846A (ko) 전선 접속 구조체, 전선 접속 구조체의 제조 방법, 전선 접속 구조체를 구비한 커넥터, 및 압착용 금형
JP5022968B2 (ja) 被覆電線に対する端子の接続構造および接続方法
JP2011113676A (ja) フレキシブルフラットケーブルに対する端子の接続方法および端子
JP2012169121A (ja) 端子金具付き電線および端子金具
JP2017103081A (ja) コネクタ
JP2019117704A (ja) 導電性金属端子、導電性金属端子付きアルミニウム電線、及び導電性金属端子付きアルミニウム電線の製造方法
JP2011113675A (ja) フレキシブルフラットケーブルに対する端子の接続方法および端子
JP6675885B2 (ja) 端子、該端子を有するケーブル接合体、接合方法
JP2011113677A (ja) フレキシブルフラットケーブルに対する端子の接続方法および端子

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6092939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees