JP6092603B2 - 排気ガス熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスを水等の冷却媒体を用いて冷却する排気ガス熱交換器に関し、特に、ヘッダープレートを用いない所謂ヘッダープレートレス構造とした排気ガス再循環(EGR;Exhaust Gas Recirculation)用熱交換器に適した排気ガス熱交換器に関する。
従来から、組み立て作業性を改善して生産性を向上させるため、両端が拡張された複数の伝熱管を積層して、伝熱管同士をその両端部で互いに接合して、伝熱管の積層体を形成するとともに、その積層体の両端部外周面をアウターケース内周面に接合することにより、それらの接合部で排気ガスの流路と冷却媒体の流路とを仕切ることとして、ヘッダープレート(チューブシートともいう。)を用いないこととした所謂ヘッダープレートレス構造のEGR用熱交換器が知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2007−225190号公報 特開2011−2133号公報
特許文献1記載のEGR用熱交換器は、アウターケースに一体的に排気ガス導入部と排気ガス導出部を形成しているが、精製度の低いガソリンを用いた内燃機関の排気ガス等、硫黄酸化物を多く含む排気ガスの場合には、排気ガスが冷却されて発生する凝縮水に含まれる硫酸により、アウターケースの凝縮水に触れる部分である排気ガス導入部及び排気ガス導出部が腐食する虞があった。そして、かかる腐食を防止するために、アウターケースを、例えばスーパーSUS(スーパーステンレス鋼)と称される高ニッケル高クロム高モリブデン鋼等、硫酸に対する耐食性の高い材料で形成すると、コストが増大するという問題があった。
また、かかる問題は、図11に示すように、排気ガス導入部104及び排気ガス導出部(図示せず)を、アウターケースの冷却媒体が流通する部分を形成する冷却媒体流通部形成部102とは別体としたEGR用熱交換器でも、生じる虞があった。図11に示すEGR用熱交換器では、冷却媒体流通部形成部102の入口側端部102aの内周面に、排気ガス導入部104の外周面を接合するとともに、排気ガス導入部104よりも下流側に間隔を置いて、伝熱管積層体107の入口側端部107aの外周面を接合していた。なお、図示はしないが、冷却媒体流通部形成部102の出口側端部も同様の構造とされていた。したがって、冷却媒体流通部形成部102の内面に、排気ガス延いてはその凝縮水に触れる部分103があるため、硫酸による腐食の虞があり、これを避けるために、冷却媒体流通部形成部102を硫酸に対する耐食性の高い材料で形成すると、コストが上昇するという問題があった。
また、特許文献2記載のEGR用熱交換器は、冷却媒体流通部形成部に相当する冷却媒体タンク部と、排気ガス導入部及び排気ガス導出部に相当するガスタンク部とを、別体としているが、冷却媒体タンク部とガスタンク部とチューブの拡張部とを、三重に重ねて接合して、ガスタンク部と冷却媒体タンク部の境目である仕切り部を、全周に亘ってガスタンク部または冷却媒体タンク部の厚さよりも2倍以上厚い部位で形成することにより、仕切り部に発生する熱歪みの低減を図っていた(要約参照)。
しかしながら、冷却媒体タンク部とガスタンク部とチューブの拡張部とを、三重に重ねてロウ付けする場合、ガスタンク部の同一部位の両側を寸法精度良く成形することにより、それぞれの側でロウ付けに適したクリアランスを確保しなければならないが、通常プレス加工により成形されるガスタンク部の同一部位の両側で高い寸法精度を出すことは困難であった。このため、クリアランス管理が容易でなく、ロウ付け不良を招く虞があった。また、断面形状が、薄い一重部分から仕切り部(接合部)における厚い三重部分に急激に変化することから(同文献の図5参照)、車両の振動等による応力が接合部に集中し、接合部が破断する虞があった。
なお、特許文献2は、排気ガスの凝縮水に含まれる硫酸による腐食の問題については、何ら言及してない。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、コストの上昇を抑制しつつ排気ガスの凝縮水に含まれる硫酸による腐食の虞を減少可能であり、ロウ付け性を改善可能であるとともに、接合部への応力集中を緩和可能な排気ガス熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の排気ガス熱交換器は、排気ガスが流通する複数の伝熱管を集合させて形成されて一端部に前記各伝熱管の排気ガス入口が開口し他端部に前記各伝熱管の排気ガス出口が開口する伝熱管集合体と、前記伝熱管集合体を収容するアウターケースとを備え、前記伝熱管集合体の前記一端部及び前記他端部の外周面を、前記アウターケースの内周面に接合することにより、前記アウターケースの内部が、排気ガスが流通する排気ガス流通部と、排気ガスを冷却するための冷却媒体が流通する冷却媒体流通部とに区分された排気ガス熱交換器において、前記アウターケースが、冷却媒体の入口と冷却媒体の出口とが形成されて前記冷却媒体流通部を囲繞する冷却媒体流通部形成部と、排気ガス導入口が形成されて前記排気ガス流通部の前記伝熱管集合体より上流側を囲繞する排気ガス導入部と、排気ガス導出口が形成されて前記排気ガス流通部の前記伝熱管集合体より下流側を囲繞する排気ガス導出部とを備えて、前記冷却媒体流通部形成部の一端部に前記排気ガス導入部を接合し、前記冷却媒体流通部形成部の他端部に前記排気ガス導出部を接合することにより形成され、前記伝熱管集合体の前記一端部の外周面が、前記排気ガス導入部の内周面に接合されることにより、第1の接合部が形成され、前記伝熱管集合体の前記他端部の外周面が、前記排気ガス導出部の内周面に接合されることにより、第2の接合部が形成され、前記冷却媒体流通部形成部の前記一端部の内周面が、前記排気ガス導入部の外周面に接合されることにより、第3の接合部が形成され、前記冷却媒体流通部形成部の前記他端部の内周面が、前記排気ガス導出部の外周面に接合されることにより、第4の接合部が形成され、前記第1の接合部が、前記第3の接合部に対し、排気ガスの流れ方向における上流側または下流側にずれて配置され、前記第2の接合部が、前記第4の接合部に対し、前記上流側または前記下流側にずれて配置され、前記排気ガス導入部、前記排気ガス導出部、及び、前記各伝熱管は、硫酸に対する耐食性が高い材料で形成され、前記冷却媒体流通部形成部は、硫酸に対する耐食性が低い材料で形成されていることを特徴とする。
これによれば、冷却媒体流通部形成部は、一端部の内周面が排気ガス導入部の外周面に接合され、他端部の内周面が排気ガス導出部の外周面に接合されている。そして、伝熱管集合体は、一端部の外周面が排気ガス導入部の内周面に接合され、他端部の外周面が排気ガス導出部の内周面に接合されている。したがって、排気ガス導入部に導入された排気ガスは、冷却媒体流通部形成部に触れることなく、排気ガス導入部から伝熱管集合体の各伝熱管に入り、各伝熱管を通過して排気ガス導出部内に流出し、排気ガス導出部から外部に流出する。このため、排気ガス導入部、排気ガス導出部、及び、各伝熱管を、硫酸に対する耐食性が高い材料で形成する一方、冷却媒体流通部形成部は、硫酸に対する耐食性が低い材料で形成することができ、コストの上昇を抑制しつつ、排気ガスの凝縮水に含まれる硫酸による腐食の虞を減少可能である。
そして、伝熱管集合体と排気ガス導入部との接合部である第1の接合部と、排気ガス導入部と冷却媒体流通部形成部との接合部である第3の接合部とがずれて配置されるとともに、伝熱管集合体と排気ガス導出部との接合部である第2の接合部と、排気ガス導出部と冷却媒体流通部形成部との接合部である第4の接合部とがずれて配置されているため、排気ガス導入部は、第1の接合部では内周面の、第3の接合部では外周面の寸法精度を高くすればよく、排気ガス導出部は、第2の接合部では内周面の、第4の接合部では外周面の寸法精度を高くすればよい。このように片側の面のみの寸法精度を高くすることは容易であるため、クリアランス管理が容易となり、ロウ付け性を改善可能である。
そしてさらに、各接合部は二重となるので、各接合部付近における急激な断面変化を抑制できることから、各接合部への応力集中を緩和可能である。
ここで、本発明の排気ガス熱交換器においては、前記第1の接合部が、前記第3の接合部に対し、前記下流側にずれて配置され、前記第2の接合部が、前記第4の接合部に対し、前記上流側にずれて配置されていることが好ましい。
これによれば、伝熱管集合体の排気ガス導入部及び排気ガス導出部への差し込み量が少なくて済むので、組み付けが容易である。
また、前記排気ガス導入部が、前記排気ガス導入口が形成された導入部本体部と、前記導入部本体部に接合されて前記導入部本体部の前記下流側に延設された筒状の導入部延設部とを備え、前記排気ガス導出部が、前記排気ガス導出口が形成された導出部本体部と、前記導出部本体部に接合されて前記導出部本体部の前記上流側に延設された筒状の導出部延設部とを備え、前記冷却媒体流通部形成部の前記一端部の内周面が、前記導入部延設部の外周面に接合されることにより、前記第3の接合部が形成され、前記冷却媒体流通部形成部の前記他端部の内周面が、前記導出部延設部の外周面に接合されることにより、前記第4の接合部が形成されていることとすることもできる。
これによれば、排気ガスの流れ方向における長さが短い従来の排気ガス導入部及び排気ガス導出部を、それぞれ、導入部本体部及び導出部本体部として用いることとして、それぞれ、導入部延設部及び導出部延設部を接合することにより、排気ガスの流れ方向における長さを長くでき、第1の接合部と第3の接合部とをずらして配置することが可能となるとともに、第2の接合部と第4の接合部とをずらして配置することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る排気ガス熱交換器の斜視図である。 同排気ガス熱交換器の分解斜視図である。 同排気ガス熱交換器の右側面図である。 同排気ガス熱交換器の正面図である。 同排気ガス熱交換器の平面図である。 図4のVI-VI線断面図及び要部拡大断面図である。 図5のVII-VII線断面図である。 本発明の第1実施形態の排気ガス熱交換器の変形例の要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る排気ガス熱交換器の分解斜視図である。 第2実施形態に係る排気ガス熱交換器の要部断面図である。 従来のEGR用熱交換器の要部断面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態の排気ガス熱交換器(以下、「熱交換器」と略す。)1は、自動車のEGR用熱交換器として使用されるものであり、図1,2に示すように、伝熱管集合体7と、伝熱管集合体7を収容するアウターケース2とを備えて構成されている。なお、以下の説明においては、図1〜4に示すように、後述する冷却媒体入口33及び冷却媒体出口34が設けられている側を上、後述する入口側フランジ8が設けられている側を左、図3紙面左側を前とする。
アウターケース2は、それぞれ別部材である冷却媒体流通部形成部3と排気ガス導入部4と排気ガス導出部5とから構成され、さらに冷却媒体流通部形成部3は、それぞれ別部材である第1形成部材31と第2形成部材32とから構成されている。
冷却媒体流通部形成部3は、後述する冷却媒体流通部22を囲繞する部材であり、第1形成部材31と第2形成部材32は、いずれも一般ステンレス鋼(本実施形態では、SUS304)で形成されている。
第1形成部材31は、上壁部31aと前壁部31bと下壁部31cとを有する断面コ字形状に形成され、上壁部31aの左側部に、冷却媒体の入口となる円形状の冷却媒体入口33が形成されるとともに、上壁部31aの右側部に、冷却媒体の出口となる円形状の冷却媒体出口34が形成されている。なお、本実施形態では、冷却媒体は水である。冷却媒体入口33、冷却媒体出口34には、それぞれ、円筒形状の流入管35、流出管36が連結されている。また、上壁部31aの後端部に段部31dが形成され、下壁部31cの後端部に段部31eが形成されることにより、第1形成部材31は後端部の上下方向の幅が拡幅されている。
第2形成部材32は、上壁部32aと後壁部32bと下壁部32cとを有する断面コ字形状に形成されている。上壁部32a及び下壁部32cは、第1形成部材31の上壁部31a及び下壁部31cよりも前後方向の長さが短くされている。
第1形成部材31と第2形成部材32は、左右方向の長さが同一とされ、左右の両端を揃えて、第1形成部材31の後端部に第2形成部材32の前端部を嵌合すると、上壁部32aの前端部外面及び下壁部32cの前端部外面が、それぞれ、段部31d,31eの内面に接しつつ嵌合するように構成されている。そして、そのように第1形成部材31と第2形成部材32とを嵌合して接合することにより、略角筒状をなす冷却媒体流通部形成部3が形成される。
冷却媒体流通部形成部3の中央部39は、縮径されて、中央部39の上壁部39a及び下壁部39bが、後述する第1ケース71の壁部71b,71bの長手方向中央部に形成された膨出部71c,71c、及び、第2ケース72の壁部72b,72bの長手方向中央部に形成された膨出部72c,72cに沿うような形状とされている。また、冷却媒体流通部形成部3の一端部である左端部37及び他端部である右端部38は、縮径されて、略短角筒状をなしている。なお、短角筒状とは、軸方向に直交する面で切断したときの断面が多角形(本実施形態では、四角形)をなす短筒状をいう。
排気ガス導入部4は、後述する排気ガス流通部21における伝熱管集合体7より上流側の上流部21aを囲繞する部材であり、スーパーSUSで形成されている。なお、スーパーSUSとは、上述したように、一般ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS316)よりもニッケル、クロム及びモリブデンの含有量を高めたステンレス鋼であり、実施形態では、硫酸に対する耐食性の高いスーパーSUSを用いている。また、本明細書でいう上流、下流とは、排気ガスの流れ方向における上流、下流をいい、本実施形態では、熱交換器1内で排気ガスは左から右に流れるため、左側が上流側、右側が下流側となる。
図2,6,7に示すように、排気ガス導入部4は、左側部が、左端部が窄まった略角型漏斗形状をなす漏斗状部41とされ、右側部が、段付きの略角筒状をなす角筒状部42とされている。そして、角筒状部42は、漏斗状部41の右端に連続する略短角筒状の第1短角筒状部42aと、第1短角筒状部42aの右側に傾斜部42bを経て連続する略短角筒状の第2短角筒状部42cとを有し(図6の円内の要部拡大図参照)、第2短角筒状部42cは、第1短角筒状部42aよりも拡径され、すなわち、前後方向及び上下方向の幅が第1短角筒状部42aよりも拡張されている。第2短角筒状部42cの右端、すなわち、排気ガス導入部4の右端は、略矩形状に開口する右端開口部43とされている。漏斗状部41の左端部すなわち排気ガス導入部4の左端部には、排気ガスの入口となる円形状の排気ガス導入口45が形成されている。排気ガス導入口45には、入口側フランジ8が取り付けられている。
排気ガス導出部5は、排気ガス導入部4と同じスーパーSUSで排気ガス導入部4と同形に形成されており、すなわち、排気ガス導入部4と同部材であるが、排気ガス導入部4とは左右対称的に配置されて、後述する排気ガス流通部21における伝熱管集合体7より下流側の下流部21bを囲繞する。
排気ガス導出部5は、右側部が、右端部が窄まった略角型漏斗形状をなす漏斗状部51とされ、左側部が、段付きの略角筒状をなす角筒状部52とされている。そして、角筒状部52は、漏斗状部51の左端に連続する略短角筒状の第1短角筒状部52aと、第1短角筒状部52aの左側に傾斜部52bを経て連続する略短角筒状の第2短角筒状部52cとを有し、第2短角筒状部52cは、第1短角筒状部52aよりも拡径されている。第2短角筒状部52cの左端、すなわち、排気ガス導出部5の左端は、略矩形状に開口する左端開口部53とされている。排気ガス導出部5の右端部には、排気ガスの出口となる円形状の排気ガス導出口55が形成されている。排気ガス導出口55には、出口側フランジ9が取り付けられている。
そして、冷却媒体流通部形成部3の左端部37及び右端部38の内周面は、左右方向に直交する面で切断したときの断面(以下、「縦断面」という。)が、第1短角筒状部42a,52aの外周面の縦断面と略同形の略矩形状をなし、左端部37の内周面が第1短角筒状部42aの外周面に、右端部38の内周面が第1短角筒状部52aの外周面に接合されることにより、冷却媒体流通部形成部3の左端部37に排気ガス導入部4が、冷却媒体流通部形成部3の右端部38に排気ガス導出部5が接合されて、アウターケース2が形成される。
伝熱管集合体7は、複数(実施形態では、6個)の伝熱管70を集合させて形成され、図6に示すように、伝熱管集合体7の一端部7aには、各伝熱管70の排気ガス入口70aが開口し、伝熱管集合体7の他端部7bには、各伝熱管70の排気ガス出口70bが開口している。
詳しくは、各伝熱管70は、図2,6に示すように、いずれもスーパーSUS製の薄板から形成された第1ケース71、第2ケース72、及び、伝熱フィン73(図3参照。図3以外では図示省略。)から構成され、第1ケース71と第2ケース72とで形成された管の中に、伝熱フィン73が配置されたものである。なお、第1ケース71、第2ケース72、及び、伝熱フィン73は、排気ガス導入部4と同じく、硫酸に対する耐食性が高いスーパーSUS製であるが、排気ガス導入部4よりも厚みの薄い薄板で形成され、さらに伝熱フィン73は、第1ケース71及び第2ケース72よりも厚みが薄い薄板で形成されている。より具体的には、冷却媒体流通部形成部3の板厚は約0.8〜1.2mm、排気ガス導入部4及び排気ガス導出部5の板厚は約0.8〜1.2mm、第1ケース71及び第2ケース72の板厚は約0.3〜0.4mm、伝熱フィン73の板厚は約0.1〜0.2mmの範囲内の所定厚さとされている。
第1ケース71及び第2ケース72は、図5〜7に示すように、略平板状の平板部71a,72aの両側に壁部71b,72bがそれぞれ立設された断面略コ字形状に形成され、伝熱フィン73は、断面略コ字形状の凹部と凸部が連続する波板状に形成されている。第1ケース71の壁部71b,71b間は、第2ケース72の壁部72b,72b間よりも、若干幅が狭くされている。そして、第1ケース71と第2ケース72との間に伝熱フィン73を挟むようにして、壁部71b,71bが壁部72b,72bの内側に接するように、第1ケース71を第2ケース72に嵌合することにより、第1ケース71と第2ケース72とで、縦断面が扁平な略矩形状をなす管が形成され、その管の中に伝熱フィン73が配置されて、伝熱管70が形成され、各伝熱管70は、長手方向(管軸方向)の一端部に排気ガス入口70a、他端部に排気ガス出口70bを有することとなる。
また、図6に示すように、各伝熱管70における平板部71a,72aは、左端部及び右端部に、それぞれ、互いに離間するように傾斜する傾斜部71d,72dを有し、各伝熱管70の長手方向の両端部は、それぞれ前後方向の幅が拡張されて、拡張部74をなしている。なお、図6紙面上の上下方向が熱交換器1の前後方向に相当し、各伝熱管70についても、熱交換器1の前後方向に相当する方向を前後方向として説明する。そして、これら6個の伝熱管70を、長手方向(左右方向に相当。)の両端が揃うように前後方向に重ね合わせて、隣接する伝熱管70の拡張部74同士を接合することにより、伝熱管集合体7が形成され、隣り合う伝熱管70の非拡張部75同士の間には、隙間22aが形成される。なお、非拡張部75とは、各伝熱管70における、左右の拡張部74,74間の、前後方向の幅が拡張部74よりも狭くなった部分をいう。隙間22aは、後述する冷却媒体流通部22の一部をなす。
拡張部74は、縦断面が扁平な略矩形状をなし、伝熱管集合体7の一端部7a及び他端部7bは、複数の拡張部74が縦断面における長辺部分を重ね合わされて接合されることにより形成されているため、一端部7a及び他端部7bの外周面は、縦断面が略矩形状をなしている。
また、上述した第2短角筒状部42c,52cの内周面の縦断面は、上述した一端部7a及び他端部7bの外周面の縦断面と略同形の略矩形状をなしている。そして、上述したように冷却媒体流通部形成部3と排気ガス導入部4と排気ガス導出部5とを接合するとともに、一端部7aの外周面を第2短角筒状部42cの内周面に接合し、他端部7bの外周面を第2短角筒状部52cの内周面に接合することにより、アウターケース2が形成されるとともに、一端部7aと第2短角筒状部42cとの接合部である後述する第1の接合部61、及び、他端部7bと第2短角筒状部52cとの接合部である後述する第2の接合部62が境界となって、アウターケース2の内部が、排気ガスが流通する排気ガス流通部21と、冷却媒体が流通する冷却媒体流通部22とに区分され、排気ガス流通部21は、伝熱管集合体7よりも上流側の上流部21aと、伝熱管集合体7よりも下流側の下流部21bと、伝熱管集合体7を構成する各伝熱管70の内部である管内流路21cとから構成される。また、冷却媒体流通部22は、伝熱管70同士の隙間22aと、伝熱管集合体7を取り巻く周囲部22bとから構成される。
ここで、排気ガス導入部4の第2短角筒状部42cは第1短角筒状部42aよりも下流側に位置し、排気ガス導出部5の第2短角筒状部52cは第1短角筒状部52aよりも上流側に位置している。したがって、伝熱管集合体7の一端部7aの外周面と第2短角筒状部42cの内周面との接合部を第1の接合部61、伝熱管集合体7の他端部7bの外周面と第2短角筒状部52cの内周面との接合部を第2の接合部62、冷却媒体流通部形成部3の左端部37の内周面と第1短角筒状部42aの外周面との接合部を第3の接合部63、冷却媒体流通部形成部3の右端部38の内周面と第1短角筒状部52aの外周面との接合部を第4の接合部64とした場合、第1の接合部61は第3の接合部63に対し、下流側にずれて配置され(図6の円内の要部拡大図参照)、第2の接合部62は第4の接合部64に対し、上流側にずれて配置されることとなる。
次に、熱交換器1の組み立て及びロウ付け工程について説明する。なお、組み立て及びロウ付けは、図2,6等に示す前後方向を上下方向として行う。第1形成部材31、第2形成部材32、排気ガス導入部4、排気ガス導出部5、各第1ケース71、各第2ケース72、及び、各伝熱フィン73は、多段のプレス加工により、予め成形しておく。
まず、各伝熱管70を組み立てる。詳しくは、第1ケース71、第2ケース272の内面にロウ材を塗布し、伝熱フィン73を第2ケース72内に収容する。そして、壁部71b,71bが壁部72b,72bの内側に接するように、第1ケース71を第2ケース72に嵌合することにより、伝熱管70を組み立てる。互いに接する壁部71bと壁部72bとの間には、ロウ材を塗布する。
次に、上記のように組み立てられた各伝熱管70の拡張部74,74の外周面全面に、ロウ材を塗布し、図2,6に示すように、管軸方向の両端が揃うように各伝熱管70を積層することにより、伝熱管集合体7を形成する。なお、この積層の際には、図2,6に示す前後方向を上下方向として、上下方向に積層する。隣り合う伝熱管70は、拡張部74同士が接し、非拡張部75同士の間には隙間22aが形成されることとなる。
伝熱管集合体7の一端部7aの外周面は、各伝熱管70の拡張部74の外周面により形成されるため、ロウ材が塗布された状態である。この状態で、一端部7aを、排気ガス導入部4の右端開口部43から排気ガス導入部4の内部に嵌合する。すると、一端部7aの外周面の縦断面は、第2短角筒状部42cの内周面の縦断面と略同形の略矩形状をなし、第2短角筒状部42cより左方の傾斜部42b及び第1短角筒状部42aは、第2短角筒状部42cよりも縮径されているため、一端部7aは、外周面が第2短角筒状部42cの内周面に接した状態で、それ以上左方に入り込むことなく、排気ガス導入部4に嵌合される。
同様に、伝熱管集合体7の他端部7bの外周面も、ロウ材が塗布された状態であり、この状態で、他端部7bを、排気ガス導出部5の左端開口部53から排気ガス導出部5の内部に嵌合すると、他端部7bは、外周面が第2短角筒状部52cの内周面に接した状態で、それ以上右方に入り込むことなく、排気ガス導出部5に嵌合される。
また、流入管35の基端部35a及び流出管36の基端部36a(図7参照)にロウ材を塗布し、基端部35aを冷却媒体入口33に、基端部36aを冷却媒体出口34に嵌合することにより、流入管35及び流出管36を第1形成部材31に組み付ける。
次に、第1形成部材31の左端部31f、右端部31g、及び、段部31d,31eの各々の内面、及び、第2形成部材32の左端部32d及び右端部32eの各々の内面に、ロウ材を塗布する。そして、第1形成部材31と第2形成部材32の左右方向の両端を揃えて、第1形成部材31の段部31d,31e間に第2形成部材32の前端部(図2の前後方向を上下方向としたときの上端部)を嵌合し、第1形成部材31と第2形成部材32とで形成される冷却媒体流通部形成部3の内部に、伝熱管集合体7を収容するとともに、左端部31fと左端部32dとで形成される冷却媒体流通部形成部3の左端部37を、第1短角筒状部42aに嵌合し、右端部31gと右端部32eとで形成される冷却媒体流通部形成部3の右端部38を、第1短角筒状部52aに嵌合する。
また、排気ガス導入部4の排気ガス導入口45の周囲にロウ材を塗布して、入口側フランジ8を嵌合し、排気ガス導出部5の排気ガス導出口55の周囲にロウ材を塗布して、出口側フランジ9を嵌合する。
以上のように製品形状まで組み立てられた熱交換器1は、炉中ロウ付けにより、ロウ材が塗布された各部位が接合される。すなわち、伝熱管集合体7の一端部7aの外周面が、排気ガス導入部4の第2短角筒状部42cの内周面に接合されることにより、第1の接合部61が形成され、伝熱管集合体7の他端部7bの外周面が、排気ガス導出部5の第2短角筒状部52cの内周面に接合されることにより、第2の接合部62が形成され、冷却媒体流通部形成部3の左端部37の内周面が、排気ガス導入部4の第1短角筒状部42aの外周面に接合されることにより、第3の接合部63が形成され、冷却媒体流通部形成部3の右端部38の内周面が、排気ガス導出部5の第1短角筒状部52aの外周面に接合されることにより、第4の接合部64が形成される。なお、第1の接合部61は、第3の接合部63に対し下流側にずれて配置され、第2の接合部62は、第4の接合部64に対し、上流側にずれて配置される。
そして、各伝熱管70の第1ケース71と第2ケース72との接合部、第1の接合部61、第2の接合部62、第3の接合部63及び第4の接合部64が、気密性を有することとなり、アウターケース2の内部に、排気ガスが流通する排気ガス流通部21が形成されるとともに、各伝熱管70を囲繞するように、冷却媒体が流通する冷却媒体流通部22が形成される。
次に、以上のように構成された熱交換器1の作用について説明する。熱交換器1には、排気ガス導入口45から排気ガスが導入される。排気ガスは、排気ガス導入部4で囲繞された上流部21aを通って、各伝熱管70の管内流路21cに入る。一方、冷却媒体である水が、流入管35から冷却媒体入口33を介して冷却媒体流通部形成部3内に供給される。この水は、冷却媒体流通部形成部3内の冷却媒体流通部22を流通し、管内流路21c内の排気ガスと熱交換を行って、排気ガスを冷却する。そして、冷却媒体出口34を介して流出管36から冷却媒体流通部形成部3外に流出する。管内流路21c内で冷却された排気ガスは、排気ガス導出部5で囲繞された下流部21bに入り、排気ガス導出口55から熱交換器1外に流出する。
上述したように、熱交換器1によれば、冷却媒体流通部形成部3は、左端部37の内周面が排気ガス導入部4の外周面に接合され、右端部38の内周面が排気ガス導出部5の外周面に接合されている。そして、伝熱管集合体7の一端部7aの外周面は、排気ガス導入部4の内周面に接合され、伝熱管集合体7の他端部7bの外周面は、排気ガス導出部5の内周面に接合されている。したがって、排気ガス導入口45から排気ガス導入部4に導入された排気ガスは、冷却媒体流通部形成部3に触れることなく、排気ガス導入部4から各伝熱管70に入り、各伝熱管70を通過して排気ガス導出部5内に流出し、排気ガス導出部5の排気ガス導出口55から熱交換器1外に流出する。したがって、排気ガス導入部4、排気ガス導出部5、及び、各伝熱管70を、硫酸に対する耐食性が高い材料(例えば、スーパーSUS)で形成する一方、冷却媒体流通部形成部3は、排気ガス導入部4、排気ガス導出部5、及び、各伝熱管70を形成する材料よりも硫酸に対する耐食性が低い材料(例えば、一般SUS)で形成することができ、コストの上昇を抑制しつつ、排気ガスの凝縮水に含まれる硫酸による腐食の虞を減少可能である。
そして、伝熱管集合体7と排気ガス導入部4との接合部である第1の接合部61と、排気ガス導入部4と冷却媒体流通部形成部3との接合部である第3の接合部63とがずれて配置されているので、排気ガス導入部4は、第1の接合部61では内周面の、第3の接合部63では外周面の寸法精度を高くすればよい。同様に、排気ガス導出部5における第2の接合部62と第4の接合部64もずれて配置されているため、排気ガス導出部5は、第2の接合部62では内周面の、第4の接合部64では外周面の寸法精度を高くすればよい。このように片側の面のみの寸法精度を高くすることは容易であるため、熱交換器1は、クリアランス管理が容易であり、ロウ付け性を改善可能である。
そしてさらに、第1の接合部61、第2の接合部62、第3の接合部63、及び、第4の接合部64は、いずれも二重であり、各接合部付近における急激な断面変化を抑制できることから、各接合部への応力集中を緩和可能である。
また、熱交換器1では、第1の接合部61が第3の接合部63に対し下流側にずれて配置され、第2の接合部62が第4の接合部64に対し上流側にずれて配置されている。すなわち、第1の接合部61は第3の接合部63よりも、排気ガス導入部4の右端開口部43に近く、第2の接合部62は第4の接合部64よりも、排気ガス導出部5の左端開口部53に近いことから、伝熱管集合体7の排気ガス導入部4内への差し込み量及び排気ガス導出部5内への差し込み量が少なくて済み、組み付けが容易である。
なお、この点を考慮しなければ、図8に示すように、第1の接合部61を第3の接合部63に対し上流側にずらして配置し、第2の接合部62を第4の接合部64に対し下流側にずらして配置してもよい。なお、図8には、図8が排気ガス導出部5側の要部断面図である場合の符号を括弧内に示している。
図8は、熱交換器1の変形例の要部断面図である。この変形例では、排気ガス導入部4の角筒状部42が段の無い略角筒状とされ、角筒状部42の内周面の縦断面は、伝熱管集合体7の一端部7aの外周面の縦断面と略同形の略矩形状とされ、角筒状部42の外周面の縦断面は、冷却媒体流通部形成部3の左端部37の内周面の縦断面と略同形の略矩形状とされている。また、冷却媒体流通部形成部3は、左右方向の長さが図1〜7に示したものより短くされている。そして、角筒状部42の内周面に伝熱管集合体7の一端部7aの外周面が接合されて、第1の接合部61が形成され、角筒状部42の外周面に冷却媒体流通部形成部3の左端部37の内周面が接合されて、第3の接合部63が形成され、第1の接合部61は第3の接合部63よりも上流側にずれて配置されている。排気ガス導出部5側も、同様に構成され、第2の接合部62は第4の接合部64よりも下流側にずれて配置されている。
図8に示す変形例では、排気ガス導入部4内に差し込んだときの、伝熱管集合体7の一端部7aの左方への(排気ガス導入口45側への)移動が、角筒状部42よりも縮径された漏斗状部41により規制され、同様に、排気ガス導出部5内に差し込んだときの、伝熱管集合体7の他端部7bの右方への(排気ガス導出口55側への)移動が、角筒状部52よりも縮径された漏斗状部51により規制されるため、排気ガス導入部4の角筒状部42、及び、排気ガス導出部5の角筒状部52を、段付きとしなくてもよい。
次に、第2実施形態の熱交換器1Bについて、図9,10に基づいて説明する。なお、第1実施形態の熱交換器1と同様の部分については、同じ符号を用い、その説明及び図示を適宜省略する。なお、図10には、図10が熱交換器1Bの排気ガス導出部5側の要部断面図である場合の符号を、括弧内に示している。
熱交換器1Bは、排気ガス導入部4が、それぞれ別体の導入部本体部46と導入部延設部47とから構成され、排気ガス導出部5が、それぞれ別体の導出部本体部56と導出部延設部57とから構成されている点が、熱交換器1と大きく異なる点である。導入部本体部46、導入部延設部47、導出部本体部56、及び、導出部延設部57は、いずれも、硫酸に対する耐食性が高いスーパーSUS製の薄板を、プレス加工することにより形成されている。なお、導入部本体部46と導出部本体部56は同形(同部材)であり、導出部本体部56と導出部延設部57は同形(同部材)であって、熱交換器1Bにおいて左右対称に配置されているだけである。
詳しくは、導入部本体部46は、左側部が、左端部に排気ガス導入口45が形成された略角型漏斗形状の漏斗状部41とされ、右側部が、漏斗状部41の右端に連続して段の無い略短角筒状をなす短角筒状部48とされている。
導入部延設部47は、段付きの角筒状に形成され、略短角筒状の第1短角筒状部47aと、第1短角筒状部47aの右側に傾斜部47bを経て第1短角筒状部47aよりも縮径して連続する略短角筒状の第2短角筒状部47cと、第2短角筒状部47cの右側に傾斜部47dを経て第2短角筒状部47cよりも縮径して連続する略短角筒状の第3短角筒状部47eとを有している。第3短角筒状部47eの右端は、右端開口部43とされている。
そして、第1短角筒状部47aの内周面が短角筒状部48の外周面に接合されて、導入部延設部47が導入部本体部46の下流側に延設され、排気ガス導入部4が形成される。
導出部本体部56は、右側部が、右端部に排気ガス導出口55が形成された略角型漏斗形状の漏斗状部51とされ、左側部が、漏斗状部51の左端に連続して段の無い略短角筒状をなす短角筒状部58とされている。
導出部延設部57は、段付きの略角筒状に形成され、略短角筒状の第1短角筒状部57aと、第1短角筒状部57aの左側に傾斜部57bを経て第1短角筒状部57aよりも縮径して連続する略短角筒状の第2短角筒状部57cと、第2短角筒状部57cの左側に傾斜部57dを経て第2短角筒状部57cよりも縮径して連続する略短角筒状の第3短角筒状部57eとを有している。第3短角筒状部57eの左端は、左端開口部53とされている。
そして、第1短角筒状部57aの内周面が短角筒状部58の外周面に接合されて、導出部延設部57が導出部本体部56の上流側に延設され、排気ガス導出部5が形成される。
また、図10に示すように、伝熱管集合体7の一端部7aの外周面が、第3短角筒状部47eの内周面に接合されて、第1の接合部61が形成され、冷却媒体流通部形成部3の左端部37の内周面が、第2短角筒状部47cの外周面に接合されて、第3の接合部63が形成される。同様に、伝熱管集合体7の他端部7bの外周面が、第3短角筒状部57eの内周面に接合されて、第2の接合部62が形成され、冷却媒体流通部形成部3の右端部38の内周面が、第2短角筒状部57cの外周面に接合されて、第4の接合部64が形成される。
なお、第1実施形態と同様に、各部の接合は、ロウ付けにより一度に行われる。
熱交換器1Bにおいても、熱交換器1と同様に、第1の接合部61が第3の接合部63よりも下流側にずれて配置され、第2の接合部62が第4の接合部64よりも上流側にずれて配置されているため、熱交換器1と同様の効果を奏する。但し、熱交換器1の方が熱交換器1Bよりも、部品点数が少なく、製造コストが安くなる点で有利である。
また、熱交換器1Bによれば、図11に示すような排気ガスの流れ方向における長さが短い従来の排気ガス導入部104及び排気ガス導出部を、それぞれ、導入部本体部46及び導出部本体部56として用いることとして、それぞれ、導入部延設部47及び導出部延設部57を接合することにより、排気ガスの流れ方向における長さを長くでき、第1の接合部61と第3の接合部63とをずらして配置することが可能となるとともに、第2の接合部62と第4の接合部64とをずらして配置することが可能となる。
なお、熱交換器1Bでは、導入部本体部46と導入部延設部47との接合部は、第1の接合部61及び第3の接合部63よりも上流側にずれて配置されて、第1の接合部61及び第3の接合部63のいずれとも重ならず、導出部本体部56と導出部延設部57との接合部は、第2の接合部62及び第4の接合部64よりも下流側にずれて配置されて、第2の接合部62及び第4の接合部64のいずれとも重ならない。すなわち、これらの接合部はすべて二重であるため、クリアランス管理が容易であり、かつ、応力集中を緩和できる。
1,1B 排気ガス熱交換器
2 アウターケース
3 冷却媒体流通部形成部
4 排気ガス導入部
5 排気ガス導出部
7 伝熱管集合体
7a 一端部
7b 他端部
21 排気ガス流通部
22 冷却媒体流通部
33 冷却媒体入口
34 冷却媒体出口
37 左端部
38 右端部
45 排気ガス導入口
46 導入部本体部
47 導入部延設部
55 排気ガス導出口
56 導出部本体部
57 導出部延設部
61 第1の接合部
62 第2の接合部
63 第3の接合部
64 第4の接合部
70 伝熱管
70a 排気ガス入口
70b 排気ガス出口

Claims (3)

  1. 排気ガスが流通する複数の伝熱管を集合させて形成されて一端部に前記各伝熱管の排気ガス入口が開口し他端部に前記各伝熱管の排気ガス出口が開口する伝熱管集合体と、前記伝熱管集合体を収容するアウターケースとを備え、
    前記伝熱管集合体の前記一端部及び前記他端部の外周面を、前記アウターケースの内周面に接合することにより、前記アウターケースの内部が、排気ガスが流通する排気ガス流通部と、排気ガスを冷却するための冷却媒体が流通する冷却媒体流通部とに区分された排気ガス熱交換器において、
    前記アウターケースが、冷却媒体の入口と冷却媒体の出口とが形成されて前記冷却媒体流通部を囲繞する冷却媒体流通部形成部と、排気ガス導入口が形成されて前記排気ガス流通部の前記伝熱管集合体より上流側を囲繞する排気ガス導入部と、排気ガス導出口が形成されて前記排気ガス流通部の前記伝熱管集合体より下流側を囲繞する排気ガス導出部とを備えて、前記冷却媒体流通部形成部の一端部に前記排気ガス導入部を接合し、前記冷却媒体流通部形成部の他端部に前記排気ガス導出部を接合することにより形成され、
    前記伝熱管集合体の前記一端部の外周面が、前記排気ガス導入部の内周面に接合されることにより、第1の接合部が形成され、
    前記伝熱管集合体の前記他端部の外周面が、前記排気ガス導出部の内周面に接合されることにより、第2の接合部が形成され、
    前記冷却媒体流通部形成部の前記一端部の内周面が、前記排気ガス導入部の外周面に接合されることにより、第3の接合部が形成され、
    前記冷却媒体流通部形成部の前記他端部の内周面が、前記排気ガス導出部の外周面に接合されることにより、第4の接合部が形成され、
    前記第1の接合部が、前記第3の接合部に対し、排気ガスの流れ方向における上流側または下流側にずれて配置され、
    前記第2の接合部が、前記第4の接合部に対し、前記上流側または前記下流側にずれて配置され
    前記排気ガス導入部、前記排気ガス導出部、及び、前記各伝熱管は、硫酸に対する耐食性が高い材料で形成され、
    前記冷却媒体流通部形成部は、硫酸に対する耐食性が低い材料で形成されていることを特徴とする排気ガス熱交換器。
  2. 前記第1の接合部が、前記第3の接合部に対し、前記下流側にずれて配置され、
    前記第2の接合部が、前記第4の接合部に対し、前記上流側にずれて配置されていることを特徴とする請求項1記載の排気ガス熱交換器。
  3. 前記排気ガス導入部が、前記排気ガス導入口が形成された導入部本体部と、前記導入部本体部に接合されて前記導入部本体部の前記下流側に延設された筒状の導入部延設部とを備え、
    前記排気ガス導出部が、前記排気ガス導出口が形成された導出部本体部と、前記導出部本体部に接合されて前記導出部本体部の前記上流側に延設された筒状の導出部延設部とを備え、
    前記冷却媒体流通部形成部の前記一端部の内周面が、前記導入部延設部の外周面に接合されることにより、前記第3の接合部が形成され、
    前記冷却媒体流通部形成部の前記他端部の内周面が、前記導出部延設部の外周面に接合されることにより、前記第4の接合部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の排気ガス熱交換器。
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