JP6090102B2 - 同軸二輪車、及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は同軸二輪車、及びその制御方法に関し、特に回生電力を有効に活用できる同軸二輪車、及びその制御方法に関する。
搭乗者が重心を前後あるいは左右へ移動させる走行操作に応じて、倒立状態を維持しつつ所望の走行を行う同軸二輪車が知られている(特許文献1参照)。同軸二輪車は、電動モータで駆動される一対の同軸車輪を有し、人が立位姿勢でステップに搭乗した状態でバランスを保ちながら走行する。
特開2010−247741号公報
背景技術で説明したように、同軸二輪車は電動モータを動力源とするため、電動モータを駆動するための電源(バッテリ)を搭載する必要がある。同軸二輪車の性能(走行距離や出力トルク)を考慮すると、搭載するバッテリの容量を大きくするほうが好ましい。しかしながら、同軸二輪車を小型化・軽量化するためには、搭載するバッテリの容量を可能な限り小さくする必要がある。このように、同軸二輪車に搭載するバッテリの容量を小さくしつつ、同軸二輪車の性能を向上させるためには、ブレーキ動作時にモータで発生する回生電力を有効に活用する必要となる。
上記課題に鑑み本発明の目的は、回生電力を有効に活用することができる同軸二輪車及びその制御方法を提供することである。
本発明にかかる同軸二輪車は、同軸上に配置された一対の車輪を駆動する一対のモータと、バッテリ及びキャパシタを備え、前記モータに電力を供給する電源部と、ブレーキ動作時に前記モータで発生した回生電力を前記バッテリまたは前記キャパシタに供給する切替部と、を備え、前記切替部は、前記ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上であり、且つ前記キャパシタが充電可能な状態である場合、前記回生電力を前記キャパシタに供給し、前記ブレーキ動作時のブレーキ力が前記所定の値未満であり、且つ前記バッテリが充電可能な状態である場合、前記回生電力を前記バッテリに供給する。
本発明にかかる同軸二輪車の制御方法は、同軸上に配置された一対の車輪を駆動する一対のモータと、バッテリ及びキャパシタを備え、前記モータに電力を供給する電源部と、を備える同軸二輪車の制御方法であって、ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上であり、且つ前記キャパシタが充電可能な状態である場合、前記ブレーキ動作時に前記モータで発生した回生電力を前記キャパシタに供給し、前記ブレーキ動作時のブレーキ力が前記所定の値未満であり、且つ前記バッテリが充電可能な状態である場合、前記回生電力を前記バッテリに供給する。
本発明により、回生電力を有効に活用することができる同軸二輪車及びその制御方法を提供することができる。
実施の形態にかかる同軸二輪車のシステム構成を説明するためのブロック図である。 実施の形態にかかる同軸二輪車の動作を説明するためのフローチャートである(ブレーキ動作時)。 実施の形態にかかる同軸二輪車の動作を説明するためのフローチャートである(力行時)。 実施の形態にかかる同軸二輪車の外観を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態にかかる同軸二輪車のシステム構成を説明するためのブロック図である。図4は、本実施の形態にかかる同軸二輪車の外観を示す図である。図4に示すように、本実施の形態にかかる同軸二輪車100は、同軸上に配置された一対の車輪111と、車両本体112と、操作レバー113と、を備える。一対の車輪111は、車両本体112の走行方向と直交する方向の両側において同軸上に配置されると共に、回転可能に車両本体112に支持されている。一対の車輪111はそれぞれ車軸を介して一対のモータに接続されている。
一対の車輪111の車軸に相当する軸をピッチ軸とし、車両本体112の中心を通って同軸二輪車100の走行方向と平行をなす軸をロール軸とする。車両本体112の上面には、搭乗者115の足を夫々乗せるステップ部が設けられている。車両本体112には、ロール軸回転方向へ回転自在に操作レバー113が取り付けられている。操作レバー113がピッチ軸回転方向(前後方向)へ傾斜すると同軸二輪車100の前進又は後進操作が実行され、操作レバー113がロール軸回転方向(左右方向)へ傾斜すると、同軸二輪車100の旋回操作が実行される。
図1は、本実施の形態にかかる同軸二輪車のシステム構成を説明するためのブロック図である。図1に示すように、同軸二輪車は、センサ部11、制御部12、駆動回路13_1、13_2、モータ14_1、14_2、車輪111_1、111_2、放電回路16、電源部17、及び電源制御部20を備える。電源部17は、バッテリ18及びキャパシタ19を備える。電源制御部20は、ブレーキ力判定部21、電源モニタ部22、及び切替部23を備える。
センサ部11は、例えば、姿勢センサ、ハンドルセンサ、ロータリーセンサ等を備える。姿勢センサは、車両本体112(図4参照)に配設されており、同軸二輪車100の走行時における車両本体112のピッチ角度、ピッチ角速度、加速度等を検出する。姿勢センサは、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ等から構成されている。操作レバー113が前方もしくは後方に傾斜すると、車両本体112も操作レバー113に連動して同方向へ傾斜する。姿勢センサは、操作レバー113の傾斜に対応した車両本体112のピッチ角度やピッチ角速度を検出する。
ハンドルセンサは、操作レバー113の回動軸に取り付けられている。ハンドルセンサとしては、例えば、ポテンショメータやバリコン構造のセンサ等を適用することができる。ハンドルセンサは、搭乗者115が操作レバー113を操作した際の操作量及び操作方向を検出する。ロータリーセンサは、左右の車輪111_1、111_2にそれぞれ配設されており、各車輪111_1、111_2の車輪回転角度をそれぞれ検出する。センサ部11は、各々のセンサを用いて検出された各種情報を制御部12及びブレーキ力判定部22にそれぞれ供給する。
制御部12は、センサ部11で検出された各種情報に応じて、モータ14_1、14_2を駆動するための制御信号を駆動回路13_1、13_2に出力する。例えば、制御信号には、各々のモータ14_1、14_2のトルク指令値(つまり、トルクの制御目標値)やモータの回転数指令値(つまり、回転数の制御目標値)が含まれている。また、制御部12は制御情報(トルク指令値、回転数指令値)を電源制御部20(ブレーキ力判定部22)に出力してもよい。
制御部12は、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される制御プログラムや演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を備える。
制御部12は、センサ部11の姿勢センサによって検出された車両本体112のピッチ角度およびピッチ角速度等に基づいて、操作レバー113の傾斜方向(前方又は後方)及び対応する移動速度を算出する。そして、制御部12は、同軸二輪車100がバランスを保ちつつ、算出した傾斜方向および移動速度で同軸二輪車100が移動するようにモータ14_1、14_2を駆動するための制御信号を駆動回路13_1、13_2にそれぞれ出力する。これにより、同軸二輪車100は、バランスを保つ倒立制御を実行しつつ所望の移動速度で前進または後進することができる。また、制御部12は、センサ部11のハンドルセンサの検出結果に応じて、一対のモータ14_1、14_2の駆動を制御し、左右の車輪111_1、111_2に回転差を生じさせる。これにより、同軸二輪車100は、所望の速度で所望の方向へ旋回走行する。
駆動回路13_1、13_2は、モータ14_1、14_2を駆動するための電流を、制御部12から供給された制御信号に基づいて算出し、算出された電流をモータ14_1、14_2にそれぞれ供給する。これにより、モータ14_1、14_2は、制御部12で決定されたトルク値及び回転数となるように制御される。このとき、駆動回路13_1、13_2は、電源制御部20から供給された電力を用いて、モータ14_1、14_2に供給する電流をそれぞれ生成する。
放電回路16は、同軸二輪車のブレーキ動作時にモータ14_1、14_2で発生した回生電力を熱エネルギーに変換する。モータ14_1、14_2で発生した回生電力は、駆動回路13_1、13_2及び電源制御部20を介して放電回路16に供給される。
電源部17は、モータ14_1、14_2に電力を供給する。また電源部17は、同軸二輪車のシステムを構成している各々の回路に電力を供給する。電源部17は、バッテリ18及びキャパシタ19を備えている。モータ14_1、14_2を駆動するために用いられる電源は、電源制御部20において決定される。つまり、電源制御部20は、バッテリ18のみを用いてモータ14_1、14_2を駆動する場合と、バッテリ18及びキャパシタ19を用いてモータ14_1、14_2を駆動する場合とを切り替えることができる。
電源制御部20が備えるブレーキ力判定部21は、ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上であるか否かを判定する。換言すると、ブレーキ力判定部21は、同軸二輪車に強いブレーキが働いたのか、または弱いブレーキが働いたのかを判定する。
例えば、ブレーキ力は、モータ14_1、14_2と車輪111_1、111_2とを連結している軸に働くトルク値とモータの回転数とに基づき算出することができる。回転数が正の値である場合、同軸二輪車は前進している。この場合は、トルク値が負の値である場合に同軸二輪車にブレーキが働いていると判定することができる。ブレーキ力判定部21は、このときのトルク値の絶対値が所定の値以上である場合に、同軸二輪車に強いブレーキが働いたと判定することができる。
一方、回転数が負の値である場合、同軸二輪車は後進している。この場合は、トルク値が正の値である場合に同軸二輪車にブレーキが働いていると判定することができる。ブレーキ力判定部21は、このときのトルク値の絶対値が所定の値以上である場合に、同軸二輪車に強いブレーキが働いたと判定することができる。
このとき、トルク値及びモータの回転数として、制御部12から出力される制御信号に含まれるトルク指令値及び回転数指令値を用いてもよい。
また、ブレーキ力判定部21は、ブレーキ動作時に同軸二輪車に働く加速度をブレーキ力として用いてもよい。つまり、ブレーキ力判定部21は、センサ部11に設置されている加速度センサで測定された加速度の絶対値が所定の値以上である場合に、同軸二輪車に強いブレーキが働いたと判定することができる。
例えば、同軸二輪車が前進している際にブレーキが働いた場合は、加速度が負の値になる。ブレーキ力判定部21は、このときの加速度の絶対値が所定の値以上である場合に、同軸二輪車に強いブレーキが働いたと判定することができる。一方、同軸二輪車が後進している際にブレーキが働いた場合は、加速度が正の値になる。ブレーキ力判定部21は、このときの加速度の絶対値が所定の値以上である場合に、同軸二輪車に強いブレーキが働いたと判定することができる。なお、この場合の同軸二輪車の進行方向は、姿勢センサを用いて、操作レバー113の傾斜に対応した車両本体112のピッチ角度やピッチ角速度を検出することで判定することができる。
また、ブレーキ力判定部21は、ブレーキ動作時にモータ14_1、14_2から出力される回生電力をブレーキ力として用いてもよい。つまり、ブレーキ力判定部21は、モータ14_1、14_2から出力される回生電力(回生電流)が所定の値以上である場合に、同軸二輪車に強いブレーキが働いたと判定することができる。
なお、上記の所定の値、つまり強いブレーキが働いたと判定するための基準値は、それぞれ任意に決定することができる。
電源モニタ部22は、バッテリ18の残量を監視している。電源モニタ部22は、バッテリ18の残量に基づき算出されたバッテリ18の空き容量が所定の容量以上である場合、バッテリ18が充電可能な状態であると判定する。一方、電源モニタ部22は、バッテリ18の残量に基づき算出されたバッテリ18の空き容量が所定の容量よりも小さい場合、バッテリ18が充電可能な状態ではないと判定する。
また、電源モニタ部22はバッテリ18の内部抵抗を監視してもよい。この場合、電源モニタ部22は、バッテリ18の残量に基づき算出されたバッテリ18の空き容量が所定の容量以上であり、且つ内部抵抗が所定の値よりも小さい場合に、バッテリ18が充電可能な状態であると判定することができる。一方、電源モニタ部22は、バッテリ18の残量に基づき算出されたバッテリ18の空き容量が所定の容量よりも小さい場合、または内部抵抗が所定の値以上の場合、バッテリ18が充電可能な状態ではないと判定することができる。バッテリ18の内部抵抗が高い場合は、バッテリ18に回生電力が供給されるとバッテリ18の電圧が上昇しすぎて回路が破損するためである。
更に、電源モニタ部22はバッテリ18の温度を監視してもよい。この場合、バッテリ18の内部抵抗は、バッテリ18の残量及び温度を用いて算出することができる。バッテリ18の内部抵抗、残量、及び温度は互いに関連している。よって、バッテリ18の内部抵抗、残量、及び温度の関係を示したテーブルを予め作成して、バッテリ18の残量及び温度からバッテリ18の内部抵抗を求めてもよい。なお、電源モニタ部22は、バッテリ18の開放端子間電圧を用いてバッテリ18の残量を監視してもよい。
電源モニタ部22は、キャパシタ19の残量を監視している。電源モニタ部22は、キャパシタ19の残量に基づき算出されたキャパシタ19の空き容量が所定の容量以上である場合、キャパシタ19が充電可能な状態であると判定する。一方、電源モニタ部22は、キャパシタ19の残量に基づき算出されたキャパシタ19の空き容量が所定の容量よりも小さい場合、キャパシタ19が充電可能な状態ではないと判定する。
また、電源モニタ部22はキャパシタ19の内部抵抗を監視してもよい。この場合、電源モニタ部22は、キャパシタ19の残量に基づき算出されたキャパシタ19の空き容量が所定の容量以上であり、且つ内部抵抗が所定の値よりも小さい場合に、キャパシタ19が充電可能な状態であると判定することができる。一方、電源モニタ部22は、キャパシタ19の残量に基づき算出されたキャパシタ19の空き容量が所定の容量よりも小さい場合、または内部抵抗が所定の値以上の場合、キャパシタ19が充電可能な状態ではないと判定することができる。キャパシタ19の内部抵抗が高い場合は、キャパシタ19に回生電力が供給されるとキャパシタ19の電圧が上昇しすぎて回路が破損するためである。
更に、電源モニタ部22はキャパシタ19の温度を監視してもよい。この場合、キャパシタ19の内部抵抗は、キャパシタ19の残量及び温度を用いて算出することができる。キャパシタ19の内部抵抗、残量、及び温度は互いに関連している。よって、キャパシタ19の内部抵抗、残量、及び温度の関係を示したテーブルを予め作成して、キャパシタ19の残量及び温度からキャパシタ19の内部抵抗を求めてもよい。なお、電源モニタ部22は、キャパシタ19の開放端子間電圧を用いてキャパシタ19の残量を監視してもよい。
切替部23は、ブレーキ動作時にモータ14_1、14_2で発生した回生電力を、バッテリ18またはキャパシタ19に供給する。更に、切替部23は、ブレーキ動作時にモータ14_1、14_2で発生した回生電力を、放電回路に供給可能に構成されていてもよい。
切替部23は、ブレーキ力判定部21においてブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上であると判定され、且つ電源モニタ部22においてキャパシタ19が充電可能な状態であると判定された場合、モータ14_1、14_2で発生した回生電力をキャパシタ19に供給する。これにより、回生電力を用いてキャパシタ19を充電することができる。
また、切替部23は、ブレーキ力判定部21においてブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値未満であると判定され、且つ電源モニタ部22においてバッテリ18が充電可能な状態であると判定された場合、モータ14_1、14_2で発生した回生電力をバッテリ18に供給する。これにより、回生電力を用いてバッテリ19を充電することができる。
更に、切替部23は、ブレーキ力判定部21においてブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上であると判定され、且つ電源モニタ部22においてキャパシタ19が充電可能な状態でないと判定された場合、モータ14_1、14_2で発生した回生電力を放電回路16に供給してもよい。
また、切替部23は、ブレーキ力判定部21においてブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値未満であると判定され、且つ電源モニタ部22においてバッテリ18が充電可能な状態でないと判定された場合、モータ14_1、14_2で発生した回生電力を放電回路16に供給してもよい。
次に、本実施の形態にかかる同軸二輪車の動作について説明する。図2は、本実施の形態にかかる同軸二輪車の動作を説明するためのフローチャートであり、ブレーキが作動した際の同軸二輪車の動作について説明している。
同軸二輪車が前進または後進している際にブレーキが作動すると(ステップS1:Yes)、ブレーキ力判定部21は同軸二輪車に強いブレーキが働いたか否かを判定する(ステップS2)。ブレーキ力判定部21は、ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上である場合、同軸二輪車に強いブレーキが働いたと判定する(ステップS3:Yes)。そして、電源モニタ部22においてキャパシタ19が充電可能な状態であると判定された場合(ステップS4:Yes)、切替部23は、モータ14_1、14_2で発生した回生電力をキャパシタ19に供給する(ステップS5)。これにより、回生電力を用いてキャパシタ19を充電することができる。
一方、電源モニタ部22においてキャパシタ19が充電可能な状態でないと判定された場合(ステップS4:No)、切替部23は、モータ14_1、14_2で発生した回生電力を放電回路16に供給する。放電回路16は回生電力を熱エネルギーに変換する。なお、キャパシタ19の内部抵抗が所定の値以上のためにキャパシタ19が充電可能な状態でないと判定された場合は、モータ14_1、14_2で発生した回生電力を減少させ、減少させた後の回生電力を用いてキャパシタ19を充電してもよい。
また、ブレーキ力判定部21は、ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値未満である場合、同軸二輪車に弱いブレーキが働いたと判定する(ステップS3:No)。そして、電源モニタ部22においてバッテリ18が充電可能な状態であると判定された場合(ステップS7:Yes)、切替部23は、モータ14_1、14_2で発生した回生電力をバッテリ19に供給する(ステップS8)。これにより、回生電力を用いてバッテリ18を充電することができる。
一方、電源モニタ部22においてバッテリ18が充電可能な状態でないと判定された場合(ステップS7:No)、切替部23は、モータ14_1、14_2で発生した回生電力を放電回路16に供給する。放電回路16は回生電力を熱エネルギーに変換する。なお、バッテリ18の内部抵抗が所定の値以上のためにバッテリ18が充電可能な状態でないと判定された場合は、モータ14_1、14_2で発生した回生電力を減少させ、減少させた後の回生電力を用いてバッテリ18を充電してもよい。
本実施の形態にかかる同軸二輪車では、ブレーキが作動している間、ステップS1〜S9の動作を繰り返す。例えば、同軸二輪車が坂道を下っている際に停止する場合、最初は同軸二輪車に働くブレーキ力が弱いために、ブレーキ力判定部21は、同軸二輪車に弱いブレーキが働いたと判定する(ステップS3:No)。しかし、その後、同軸二輪車に働くブレーキ力は徐々に強くなり、ブレーキ力が所定の値以上となったタイミングで、ブレーキ力判定部21は、同軸二輪車に強いブレーキが働いたと判定するようになる(ステップS3:Yes)。
ここで、同軸二輪車の電源として用いられているバッテリ18は、キャパシタ19と比べて容量が大きいという特徴がある。このため、バッテリ18は、キャパシタ19と比べて長時間、回生電力を吸収することができる(つまり、多くの電力を吸収することができる)。しかし、バッテリ18はキャパシタ19と比べて内部抵抗が大きいため、大きな回生電力(つまり、大電流)を吸収することができない。内部抵抗が大きい場合、大きな回生電流が流れると、バッテリ18の電圧が上昇しすぎて回路が破損するためである。バッテリ18に大きな回生電力(つまり、大電流)を吸収させるためには、バッテリ18の容量を大容量にする必要があるが、この場合は同軸二輪車の小型化が困難になる。
キャパシタ19は、バッテリ18と比べて内部抵抗が小さいため、大きな回生電力(つまり、大電流)を吸収することができる。しかし、キャパシタ19は、バッテリ18と比べて容量が小さいため、長時間、回生電力を吸収することはできない。
本実施の形態にかかる同軸二輪車では、バッテリ18及びキャパシタ19の上記性質を考慮して、モータ14_1、14_2で発生した回生電力の供給先を切替部23において切り替えている。つまり、ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上である場合、同軸二輪車には強いブレーキが働いたといえる。この場合は、回生電力(回生電流)が大きいために、バッテリ18ではこの回生電力(回生電流)を吸収することはできない。よってこの場合は、キャパシタ19を用いて回生電力(回生電流)を吸収する必要がある。したがって、キャパシタ19が充電可能な状態である場合、キャパシタ19を用いてこの回生電力(回生電流)を吸収する。これにより、キャパシタ19が充電されて、回生電力を有効に活用することができる。
一方、キャパシタ19が充電可能な状態でない場合は、放電回路を用いてこの回生電力(回生電流)を熱に変換している。これにより、同軸二輪車が備える各々の回路を高電圧から保護することができる。
また、ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値未満である場合、同軸二輪車には弱いブレーキが働いたといえる。この場合は、回生電力(回生電流)が小さいために、バッテリ18を用いてこの回生電力(回生電流)を吸収することができる。よって、バッテリ18が充電可能な状態である場合は、バッテリ18を用いてこの回生電力(回生電流)を吸収することができる。これにより、バッテリ18が充電されて、回生電力を有効に活用することができる。
一方、バッテリ18が充電可能な状態でない場合は、放電回路を用いてこの回生電力(回生電流)を熱に変換している。これにより、同軸二輪車が備える各々の回路を高電圧から保護することができる。
このように、本実施の形態にかかる同軸二輪車では、バッテリ18及びキャパシタ19の性質を考慮して、モータ14_1、14_2で発生した回生電力の供給先を切替部23において切り替えている。つまり、回生電力の大きさに応じて、回生電力の供給先を適切に切り替えているので、回生電力を用いてバッテリ18及びキャパシタ19を効率的に充電することができる。よって、回生電力を有効に活用することができる。
なお、図2のステップS3のブレーキ力の判定で用いられる所定の値は、例えばバッテリ18の特性に基づいて決定することができる。つまり、所定の値はバッテリ18に供給される回生電力(回生電流)の最大値に対応している。よって、所定の値は、バッテリ18の容量や内部抵抗を考慮して、バッテリ18に供給される回生電力(回生電流)が、バッテリ18に供給可能な回生電力(回生電流)の最大値よりも小さくなるように決定する。例えば、所定の値を大きくする程、バッテリ18に供給される回生電力(回生電流)は大きくなる。逆に、所定の値を小さくする程、バッテリ18に供給される回生電力(回生電流)は小さくなる。
次に、本実施の形態にかかる同軸二輪車の力行時の動作について説明する。図3は、本実施の形態にかかる同軸二輪車の力行時の動作を説明するためのフローチャートである。同軸二輪車が走行する際、同軸二輪車の制御部12は、センサ部11によって検出された車両本体112のピッチ角度およびピッチ角速度等に基づいて、操作レバー113の傾斜方向(前方又は後方)及び対応する移動速度を算出する。また、制御部12は、上記で算出された移動速度で同軸二輪車が走行するために必要な電力量を算出する(ステップS11)。例えば、上り坂や段差がある場合には通常よりも大きいトルクが必要となる。このような場合は、モータ14_1、14_2を駆動するための電力量(電流量)は通常の場合よりも多くなる。
また、電源モニタ部22は、バッテリ18及びキャパシタ19の残量を監視している(ステップS12)。なお、電源モニタ部22は、常にバッテリ18及びキャパシタ19の残量を監視していてもよい。そして、同軸二輪車がバッテリ18のみで動作可能か判断する(ステップS13)。具体的には、バッテリ18が出力することができる電力量が、ステップS11で算出された同軸二輪車が走行するために必要な電力量よりも大きい場合、同軸二輪車はバッテリ18のみで動作可能であると判断する(ステップS13:Yes)。この場合は、同軸二輪車はバッテリ18の電力を用いて駆動する(ステップS14)。
一方、バッテリ18が出力することができる電力量が、ステップS11で算出された同軸二輪車が走行するために必要な電力量よりも小さい場合、同軸二輪車はバッテリ18のみで動作することはできないと判断する(ステップS13:No)。この場合は、同軸二輪車はバッテリ18とキャパシタ19の電力を用いて駆動する(ステップS14)。
本実施の形態にかかる同軸二輪車は力行時に上記のステップS11〜S15の動作を繰り返す。
同軸二輪車を小型化・軽量化するためにバッテリ18の容量を小さくした場合は、バッテリ18のみでは十分なトルクが得られない場合がある。そこで本実施の形態にかかる同軸二輪車では、バッテリ18の補助電源としてキャパシタ19を設けている。キャパシタ19はバッテリ18よりも小型であり、また瞬時に大電力を放出することができるという特性がある。よって、バッテリ18のみでは同軸二輪車の走行に必要なトルクが得られない場合であっても、キャパシタ19を用いて電力を補うことで、同軸二輪車の走行に必要なトルクが得られるようになる。
また、同軸二輪車に搭載するバッテリの容量を小さくしつつ、同軸二輪車の性能を向上させるためには、ブレーキ動作時にモータで発生する回生電力を有効に活用する必要がある。本実施の形態にかかる同軸二輪車では、上記で説明したように、バッテリ18及びキャパシタ19の性質を考慮して、モータ14_1、14_2で発生した回生電力の供給先を切替部23において切り替えている。つまり、回生電力の大きさに応じて、回生電力の供給先を適切に切り替えているので、回生電力を用いてバッテリ18及びキャパシタ19を効率的に充電することができる。よって、回生電力を有効に活用することができる。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
11 センサ部
12 制御部
13_1、13_2 駆動回路
14_1、14_2 モータ
16 放電回路
17 電源部
18 バッテリ
19 キャパシタ
20 電源制御部
21 ブレーキ力判定部
22 電源モニタ部
23 切替部
100 同軸二輪車
111、111_1、111_2 車輪
112 車両本体
113 操作レバー

Claims (12)

  1. 同軸上に配置された一対の車輪を駆動する一対のモータと、
    バッテリ及びキャパシタを備え、前記モータに電力を供給する電源部と、
    ブレーキ動作時に前記モータで発生した回生電力を前記バッテリまたは前記キャパシタに供給する切替部と、を備え、
    前記切替部は、
    前記ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上であり、且つ前記キャパシタが充電可能な状態である場合、前記回生電力を前記キャパシタに供給し、
    前記ブレーキ動作時のブレーキ力が前記所定の値未満であり、且つ前記バッテリが充電可能な状態である場合、前記回生電力を前記バッテリに供給する、
    同軸二輪車。
  2. 前記切替部は、前記ブレーキ動作時に前記モータで発生した前記回生電力を放電回路に供給可能に構成されており、
    前記切替部は、
    前記ブレーキ動作時のブレーキ力が前記所定の値以上であり、且つ前記キャパシタが充電可能な状態でない場合、前記回生電力を前記放電回路に供給し、
    前記ブレーキ動作時のブレーキ力が前記所定の値未満であり、且つ前記バッテリが充電可能な状態でない場合、前記回生電力を前記放電回路に供給する、
    請求項1に記載の同軸二輪車。
  3. 前記バッテリの残量を監視する電源モニタ部を更に備え、
    前記電源モニタ部は、前記バッテリの残量に基づき算出された前記バッテリの空き容量が所定の容量以上である場合、前記バッテリが充電可能な状態であると判定する、
    請求項1または2に記載の同軸二輪車。
  4. 前記電源モニタ部は更に前記バッテリの内部抵抗を監視しており、
    前記電源モニタ部は、前記バッテリの残量に基づき算出された前記バッテリの空き容量が所定の容量以上であり、且つ前記内部抵抗が所定の値よりも小さい場合に、前記バッテリが充電可能な状態であると判定する、
    請求項3に記載の同軸二輪車。
  5. 前記電源モニタ部は更に前記バッテリの温度を監視しており、
    前記バッテリの内部抵抗は、前記バッテリの残量及び温度を用いて算出される、
    請求項4に記載の同軸二輪車。
  6. 前記電源モニタ部は、前記バッテリの開放端子間電圧を用いて前記バッテリの残量を監視している、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の同軸二輪車。
  7. 前記キャパシタの残量を監視する電源モニタ部を更に備え、
    前記電源モニタ部は、前記キャパシタの残量に基づき算出された前記キャパシタの空き容量が所定の容量以上である場合、前記キャパシタが充電可能な状態であると判定する、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の同軸二輪車。
  8. 前記電源モニタ部は更に前記キャパシタの内部抵抗を監視しており、
    前記電源モニタ部は、前記キャパシタの残量に基づき算出された前記キャパシタの空き容量が所定の容量以上であり、且つ前記内部抵抗が所定の値よりも小さい場合に、前記キャパシタが充電可能な状態であると判定する、
    請求項7に記載の同軸二輪車。
  9. 前記電源モニタ部は更に前記キャパシタの温度を監視しており、
    前記キャパシタの内部抵抗は、前記キャパシタの残量及び温度を用いて算出される、
    請求項8に記載の同軸二輪車。
  10. 前記電源モニタ部は、前記キャパシタの開放端子間電圧を用いて前記キャパシタの残量を監視している、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の同軸二輪車。
  11. 同軸上に配置された一対の車輪を駆動する一対のモータと、
    バッテリ及びキャパシタを備え、前記モータに電力を供給する電源部と、を備える同軸二輪車の制御方法であって、
    ブレーキ動作時のブレーキ力が所定の値以上であり、且つ前記キャパシタが充電可能な状態である場合、前記ブレーキ動作時に前記モータで発生した回生電力を前記キャパシタに供給し、
    前記ブレーキ動作時のブレーキ力が前記所定の値未満であり、且つ前記バッテリが充電可能な状態である場合、前記回生電力を前記バッテリに供給する、
    同軸二輪車の制御方法。
  12. 前記ブレーキ動作時のブレーキ力が前記所定の値以上であり、且つ前記キャパシタが充電可能な状態でない場合、前記回生電力を放電回路に供給し、
    前記ブレーキ動作時のブレーキ力が前記所定の値未満であり、且つ前記バッテリが充電可能な状態でない場合、前記回生電力を前記放電回路に供給する、
    請求項11に記載の同軸二輪車の制御方法。
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