JP6090074B2 - 全固体電池及びその製造方法 - Google Patents

全固体電池及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6090074B2
JP6090074B2 JP2013183073A JP2013183073A JP6090074B2 JP 6090074 B2 JP6090074 B2 JP 6090074B2 JP 2013183073 A JP2013183073 A JP 2013183073A JP 2013183073 A JP2013183073 A JP 2013183073A JP 6090074 B2 JP6090074 B2 JP 6090074B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid electrolyte
insulator
positive electrode
negative electrode
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013183073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015050149A (ja
Inventor
三宅 秀明
秀明 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013183073A priority Critical patent/JP6090074B2/ja
Publication of JP2015050149A publication Critical patent/JP2015050149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6090074B2 publication Critical patent/JP6090074B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、全固体電池及びその製造方法に関する。
近年、二次電池は、パソコン、ビデオカメラ、及び携帯電話等の電源として、あるいは自動車や電力貯蔵用の電源として、なくてはならない重要な構成要素となってきている。
二次電池の中でも特にリチウムイオン二次電池は、他の二次電池よりも容量密度が高く、高電圧での動作が可能という特徴を有している。そのため、小型軽量化を図りやすい二次電池として情報関連機器や通信機器に使用されており、近年、低公害車としての電気自動車やハイブリッド自動車用の高出力且つ高容量のリチウムイオン二次電池の開発が進められている。
リチウムイオン二次電池またはリチウム二次電池には、正極層及び負極層と、これらの間に配置されるリチウム塩を含む電解質とが備えられ、電解質は、非水系の液体又は固体によって構成される。電解質に非水系の液体電解質が用いられる場合には、電解液が正極層の内部へと浸透するため、正極層を構成する正極活物質と電解質との界面が形成されやすく、性能を向上させやすい。ところが、広く用いられている電解液は可燃性であるため、短絡時の温度上昇を抑える安全装置の取り付けや短絡防止等の安全性を確保するためのシステムを搭載する必要がある。これに対し、液体電解質を固体電解質に変えて、電池を全固体化した全固体電池は、電池内に可燃性の有機溶媒を用いないので、安全装置の簡素化が図れ、製造コストや生産性に優れると考えられており、開発が進められている。
固体電解質層が正極層と負極層との間に配設される全固体電池では、全固体電池の性能向上のために高充填密度を狙って、正極層、固体電解質層、及び負極層を含む積層体を比較的高い圧力でプレスする場合があるが、このプレスの際に、正極層と負極層との間で短絡が発生し得ることがあった。
このような全固体電池における正極層と負極層との短絡を防止するために、電極層の端面及び固体電解質層と対向する面の前記端面の周縁部に絶縁性材料を被覆し、絶縁性材料を被覆した電極層及び固体電解質層を積層してプレスすることを含む全固体電池の製造方法が開示されている(特許文献1)。
特開2012−038425号公報
特許文献1によれば、正極層と負極層との短絡を防止し得るが、図1に示すように、絶縁性材料12を含む正極層1及び負極層3(以下まとめて電極層ともいう)の外周部(破線よりも外周側)の厚みが、電極層の中央部(破線よりも内周側)の厚みよりも厚いため、絶縁性材料12を含む電極層及び固体電解質層2を積層して、プレス板21を用いてプレスするときに、電極層及び固体電解質層2の中央部を加圧しにくくなる恐れがあり、また、拘束圧を用いて全固体電池を加圧する場合にも、電極層及び固体電解質層2の中央部を加圧しにくくなる恐れがある。さらには、電極層及び固体電解質層2の中央部から外周部にわたる厚みも不均一になる恐れがある。
したがって、正極層と負極層との短絡を防止しつつ、電極層及び固体電解質層の少なくとも中央部を加圧することが可能な構成を有する全固体電池及びその製造方法が望まれている。
本発明は、正極層及び負極層、並びに正極層及び負極層の間に配置された固体電解質層を含む全固体電池であって、
固体電解質層は、その外周部に絶縁体を備え、
絶縁体は、絶縁体の内周部の少なくとも一部に空隙部を有し、
空隙部の少なくとも一部に固体電解質が充填されている、
全固体電池である。
本発明はまた、正極層及び負極層、並びに正極層及び負極層の間に配置された固体電解質層を含む全固体電池の製造方法であって、
(A)正極膜を提供する工程;
(B)負極膜を提供する工程;
(C)絶縁体を提供する工程であって、絶縁体は、中央部が空洞の枠形状を有し、絶縁体の枠部の内周部の少なくとも一部に空隙部を有する、工程;
(D)絶縁体の中央部と空隙部の少なくとも一部の上とに固体電解質を配置して、絶縁体を有する固体電解質膜を提供する工程;並びに
(E)正極膜、絶縁体を有する固体電解質膜、及び負極膜を含む積層体をプレスして、絶縁体の中央部内と空隙部の少なくとも一部内とに固体電解質が充填された固体電解質層を含む電極体を形成する工程、
を含む、製造方法である。
本発明によれば、正極層と負極層との短絡を防止しつつ、電極層及び固体電解質層の少なくとも中央部を加圧することが可能な構成を有する全固体電池及びその製造方法を提供することができる。
図1は、従来の全固体電池のプレスするときの製造方法を表した断面模式図である。 図2は、本発明に係る全固体電池の構造の一例を表した断面模式図である。 図3は、本発明に係る全固体電池に用いることができる絶縁体の上面模式図である。 図4は、本発明に係る全固体電池に用いることができる絶縁体の上面模式図である。 図5は、本発明に係る全固体電池に用いることができる絶縁体の上面模式図である。 図6は、本発明に係る全固体電池の製造方法の工程(D)を説明する断面模式図である。 図7は、本発明に係る全固体電池の製造方法の工程(E)を説明する断面模式図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。
図2に、本発明に係る全固体電池の一例を表した断面模式図を示す。本発明に係る全固体電池100は、図2に示すような正極層1及び負極層3、並びに正極層1及び負極層3の間に配置された固体電解質層2を含む電極体10を有する。
正極層1には正極集電体4が電気的に接続され得、負極層3には負極集電体5が電気的に接続され得る。正極層1、固体電解質層2、負極層3、正極集電体4、及び負極集電体5を、集電体または引き出し電極を外部に引き出しつつ電池ケース6で覆って、全固体電池100を構成することができる。本発明に係る全固体電池100は、電極体の少なくとも中央部、好ましくは電極体の全体を従来よりも均一に加圧することができ、モノポーラ電池またはバイポーラ電池であることができる。
本発明に係る全固体電池100において、固体電解質層2は、その外周部に、空隙部9を含む絶縁体8を有している。絶縁体8は、絶縁体8の内周部の少なくとも一部に空隙部9を有している。
図3〜5に、本発明に係る全固体電池100に用いることができる絶縁体8を例示する上面模式図を示す。絶縁体8は、空洞の中央部14及び枠部13を有する枠形状を有し、枠部13の内周部の少なくとも一部に空隙部9を有する。
空隙部9は、図3〜5に例示するように、格子状、複数の矩形開口形状、または複数の円形開口形状であることができる。空隙部9はまた、絶縁体8の厚み方向にわたって空隙が連続する形状であれば、網目状、多孔質状等のその他の形状であってもよい。なお、全ての空隙が絶縁体8の厚み方向にわたって連続していることが好ましいが、空隙の一部が絶縁体8の厚み方向に連続していなくてもよい。
空隙部9における絶縁体8の正極層1及び負極層3に対向する面の面積当りの開口部の割合(開口率)は、下限が好ましくは20%以上、より好ましくは40%以上であり、上限が好ましくは85%以下、より好ましくは60%以下である。この範囲において、固体電解質を空隙部に充填しつつ、固体電解質層の端部における強度を確保し、正極層及び負極層の間の短絡をより抑制することができる。
絶縁体8はまた、枠部13の内周部の全体にわたって空隙部9を有してもよく、枠部13の全体にわたって空隙部9を有してもよい。絶縁体8はまた、一様にまたは多様に、空隙部9を有してもよい。例えば、図3〜5に示す空隙形状を順番にまたはランダムに、枠部13の内周部の全周にわたって有してもよい。絶縁体8はまた、等間隔でまたは不均一な間隔で空隙を有してもよい。例えば、図4に示す複数の矩形開口部を等間隔でまたは不均一な間隔で、枠部13の内周部の全周にわたって有してもよい。
中央部14と空隙部9とは、図3に模式的に表すように連続していてもよく、図4及び5に模式的に表すように中央部14と空隙部9との間が不連続であってもよい。中央部14と空隙部9との間の不連続領域には枠部13が存在するが、中央部14と空隙部9との間の不連続領域の幅は、全固体電池を形成したときに電極体10の少なくとも中央部を加圧することができる範囲、好ましくは電極体10の中央部から外周部にかけて実質的に均一に加圧することができる範囲であればよく、より好ましくは0〜500μmの範囲内である。
絶縁体8の空隙部9を含む枠部13の幅は、空隙部9への固体電解質の充填性、固体電解質層2の端部の強度、及び正極層1と負極層3との間の短絡防止の観点、並びに作製する全固体電池100の大きさによって決めることができる。例えば、枠部13の幅の下限は1mm以上または2mm以上であり、枠部13の幅の上限は4mm以下または2mm以下であることができる。
また、絶縁体8の枠部13における空隙部9を形成する内周部の幅は、空隙部9への固体電解質の充填性、固体電解質層2の端部の強度、及び正極層1と負極層3との間の短絡防止の観点、並びに作製する全固体電池100の大きさによって決めることができる。例えば、空隙部9を形成する内周部の幅の下限は1mm以上または2mm以上であり、空隙部9を形成する内周部の幅の上限は4mm以下または2mm以下であることができる。絶縁体8の枠部13における空隙部9を形成する内周部の幅は、枠部13の幅と同じか、または枠部13の幅より小さいが、その範囲内で、固体電解質自体や絶縁体の強度が強く固体電解質層2の強度を比較的確保しやすい場合に、大きくすることができる。
絶縁体8を構成する材料は、好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、またはポリプロピレン(PP)フィルムである。これらの材料は、空隙部の形成が容易であること、スラリー塗工方法を用いた場合は空隙部に固体電解質を充填しやすいこと、及び固体電解質層の強度向上が可能である、といった利点がある。
本発明に係る全固体電池100において、空隙部9の少なくとも一部には、固体電解質11が充填されている。図2に示すように、正極層1が負極層3よりも面積が小さい場合、少なくとも正極層1と対向する(重なる)部分の空隙部9に固体電解質11が充填されており、好ましくは空隙部9の全体に固体電解質11が充填されている。正極層1と負極層3が同じ面積(形状)の場合、少なくとも正極層1及び負極層3と対向する(重なる)部分の空隙部9に固体電解質11が充填されており、好ましくは空隙部9の全体に固体電解質11が充填されている。
上記の正極層1、または正極層1及び負極層3と対向する(重なる)部分の空隙部9は、空隙部9の正極層1及び負極層3と対向する面に対して垂直方向において、空隙部9の少なくとも一部が固体電解質11で充填され、好ましくは空隙部9の全部が固体電解質11で充填されている。
本発明に係る全固体電池100において、固体電解質11は空隙部9の全体に充填され、且つ空隙部9の正極層1及び/または負極層3と対向する面上に存在してもよい。これにより、電極体10の中央部から外周部における電極層と固体電解質層2との間の密着性を、より良好に確保することができる。
本発明に係る全固体電池100において、空隙部9よりもさらに外周側の絶縁体8の正極層1及び/または負極層3に対向する面上に、固体電解質が存在してもよいが、好ましくは、空隙部9よりもさらに外周側の絶縁体8の正極層1及び/または負極層3に対向する面上に、固体電解質は存在しない。
本発明に係る全固体電池100の固体電解質層2において、好ましくは、固体電解質11の(空隙部9に挟まれた)中央部の厚みは、固体電解質11が充填された空隙部9部分の厚みと同等か、またはそれよりも大きい。固体電解質11が充填された空隙部9部分の厚みとは、固体電解質11が空隙部9内にのみ充填されている場合は空隙部9の厚みを意味し、固体電解質11が空隙部9内及び空隙部9の正極層1及び/または負極層3と対向する面上に存在する場合、空隙部9の厚みと前記面上に存在する固体電解質11の合計厚みを意味する。これにより、電極体10は、少なくとも中央部にて良好に加圧されて高い密度を有することができ、好ましくは、中央部から外周部にわたって良好に加圧されて均一で高い密度を有することができる。
本発明に係る全固体電池100に含まれる固体電解質層2の中央部の厚みは、好ましくは15〜40μmである。固体電解質層2がこのような厚みを有することより、固体電解質層としての機能を有しつつ、固体電解質層2を貫通する正極層1及び負極層3の間の短絡をより防止することができる。
本発明に係る全固体電池100に含まれる空隙部9を含む絶縁体8の厚みは、好ましくは10〜30μmである。このような厚みを有する絶縁体8を用いることにより、上記厚みを有する固体電解質層2を得ることができる。
本発明に係る全固体電池100において、固体電解質11が充填された空隙部9部分の厚みは、好ましくは、上記固体電解質層2の中央部の厚みに対して同等かまたは小さく且つ上記絶縁体8の厚みに対して同等かまたは大きい。このような厚みになるように固体電解質11が空隙部9に充填されていることにより、電極体10は、少なくとも中央部にて良好に加圧されて高い密度を有することができ、好ましくは、中央部から外周部において良好に加圧されて均一で高い密度を有することができる。
本発明に係る全固体電池100に含まれる正極層1の厚みは、好ましくは1μm〜1mm、より好ましくは5μm〜100μmである。
本発明に係る全固体電池100に含まれる負極層3の厚みは、好ましくは1μm〜1mm、より好ましくは5μm〜100μmである。
本発明において、固体電解質層2に含まれる固体電解質材料としては、全固体電池の固体電解質として利用可能な材料を用いることができる。例えば、Li2S−SiS2、LiI−Li2S−SiS2、LiI−Li2S−P25、LiI−Li2S−B23、Li3PO4−Li2S−Si2S、Li3PO4−Li2S−SiS2、LiPO4−Li2S−SiS、LiI−Li2S−P25、LiI−Li3PO4−P25、若しくはLi2S−P25等の硫化物系非晶質固体電解質、Li2O−B23−P25、Li2O−SiO2、Li2O−B23、若しくはLi2O−B23−ZnO等の酸化物系非晶質固体電解質、Li1.3Al0.3Ti0.7(PO43、Li1+x+yxTi2-xSiy3-y12(Aは、AlまたはGa、0≦x≦0.4、0<y≦0.6)、[(B1/2Li1/21-zz]TiO3(Bは、La、Pr、Nd、またはSm、CはSrまたはBa、0≦z≦0.5)、Li5La3Ta212、Li7La3Zr212、Li6BaLa2Ta212、若しくはLi3.6Si0.60.44等の結晶質酸化物、Li3PO(4-3/2w)w(w<1)等の結晶質酸窒化物、またはLiI、LiI−Al23、Li3N、若しくはLi3N−LiI−LiOH等を用いることができる。硫化物系非晶質固体電解質が、優れたリチウムイオン伝導性を有する点で好ましく用いられる。また、本発明の固体電解質として、リチウム塩を含むポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリフッ化ビニリデン、またはポリアクリロニトリル等の半固体のポリマー電解質も使用することができる。
本発明において、正極層1及び負極層3に含まれる活物質材料としては、全固体電池の電極活物質として利用可能な材料を用いることができる。活物質材料として、例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)、LiCo1/3Ni1/3Mn1/32、Li1+xMn2-x-yy4(Mは、Al、Mg、Co、Fe、Ni、及びZnから選ばれる1種以上の金属元素)で表される組成の異種元素置換Li−Mnスピネル、チタン酸リチウム(LixTiOy)、リン酸金属リチウム(LiMPO4、MはFe、Mn、Co、またはNi)、酸化バナジウム(V25)及び酸化モリブデン(MoO3)等の遷移金属酸化物、硫化チタン(TiS2)、グラファイト及びハードカーボン等の炭素材料、リチウムコバルト窒化物(LiCoN)、リチウムシリコン酸化物(LixSiyz)、リチウム金属(Li)、リチウム合金(LiM、Mは、Sn、Si、Al、Ge、Sb、またはP)、リチウム貯蔵性金属間化合物(MgxMまたはNySb、MはSn、Ge、またはSb、NはIn、Cu、またはMn)等、並びにこれらの誘導体が挙げられる。
本発明において、正極活物質と負極活物質には明確な区別はなく、2種類の充放電電位を比較して、充放電電位が貴な電位を示すものを正極に、卑な電位を示すものを負極に用いて、任意の電圧の電池を構成することができる。
正極層1は、所望により、全固体電池に使用可能な公知の固体電解質を含むことができる。そのような固体電解質としては、固体電解質層2に含有させることが可能な上記固体電解質を例示することができる。正極層1に固体電解質を含有させる場合、正極活物質と固体電解質との混合比率は、特に限定されないが、好ましくは正極活物質:固体電解質の体積比率が40:60〜90:10である。
正極層1に硫化物固体電解質を含有させる場合、正極活物質と硫化物固体電解質との界面に高抵抗層が形成され難くすることにより、電池抵抗の増加を防止しやすい形態にする観点から、正極活物質は、イオン伝導性酸化物で被覆されていることが好ましい。正極活物質を被覆するリチウムイオン伝導性酸化物としては、例えば、一般式LixAOy(Aは、B、C、Al、Si、P、S、Ti、Zr、Nb、Mo、Ta又はWであり、x及びyは正の数である。)で表される酸化物を挙げることができる。具体的には、Li3BO3、LiB2、Li2CO3、LiAlO2、Li4SiO4、Li2SiO3、Li3PO4、Li2SO4、Li2TiO3、Li4Ti512、Li2Ti25、Li2ZrO3、LiNbO3、Li2MoO4、Li2WO4等を例示することができる。また、リチウムイオン伝導性酸化物は、複合酸化物であってもよい。
正極活物質を被覆する複合酸化物としては、上記リチウムイオン伝導性酸化物の任意の組み合わせを採用することができ、例えば、Li4SiO4−Li3BO3、Li4SiO4−Li3PO4等を挙げることができる。
また、正極活物質の表面をイオン伝導性酸化物で被覆する場合、イオン伝導性酸化物は、正極活物質の少なくとも一部を被覆してればよく、正極活物質の全面を被覆していても良い。また、正極活物質を被覆するイオン伝導性酸化物の厚さは、例えば、0.1nm以上100nm以下であることが好ましく、1nm以上20nm以下であることがより好ましい。なお、イオン伝導性酸化物の厚さは、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)等を用いて測定することができる。
正極層1、固体電解質層2、及び負極層3はそれぞれ、バインダーを含んでもよい。バインダーの材料としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロエチレン、ポリエチレン、ニトリルゴム、ポリブタジエンゴム、ブチルゴム、水素添加ブチレンゴム、ポリスチレン、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエンラテックス、多硫化ゴム、ニトロセルロース、アクリロニトリルブタジエンゴム、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、フッ素ゴム等が望ましいが、特に制限されない。
正極層1及び負極層3はそれぞれ、所望により導電助材粒子を含んでもよい。導電助材粒子としては、特に制限されるものではなく、黒鉛、カーボンブラック等を用いることができる。バインダーとしては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロエチレン、ポリエチレン、ニトリルゴム、ポリブタジエンゴム、ブチルゴム、ポリスチレン、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエンラテックス、多硫化ゴム、ニトロセルロース、アクリロニトリルブタジエンゴム、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、フッ素ゴム等が望ましいが、特に制限されない。
正極集電体4の材料としては、導電性を有し正極集電体としての機能を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えばSUS、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄、チタン、およびカーボン等を挙げることができ、SUS及びアルミニウムが好ましい。さらに、正極集電体4の形状としては、例えば、箔状、板状、メッシュ状等を挙げることができ、中でも箔状が好ましい。
負極集電体5の材料としては、導電性を有し負極集電体としての機能を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えばSUS、銅、ニッケル、およびカーボン等を挙げることができ、SUS及び銅が好ましい。さらに、負極集電体5の形状としては、例えば、箔状、板状、メッシュ状等を挙げることができ、中でも箔状が好ましい。
正極集電体4及び負極集電体5の厚みは、特に限定されるものではなく、例えば10〜500μm程度の厚みの金属箔を用いることができる。
全固体電池100を包む電池ケース6としては、全固体電池で使用可能な公知のラミネートフィルム等を用いることができる。そのようなラミネートフィルムとしては、樹脂製のラミネートフィルムや、樹脂製のラミネートフィルムに金属を蒸着させたフィルム等を例示することができる。
全固体電池100は、円筒型、角型、ボタン型、コイン型、または扁平型等、所望の形状をとることができ、これらに限定されるものではない。
本発明はまた、正極層及び負極層、並びに正極層及び負極層の間に配置された固体電解質層を含む全固体電池の製造方法であって、(A)正極膜を提供する工程;(B)負極膜を提供する工程;(C)絶縁体を提供する工程であって、絶縁体は、中央部が空洞の枠形状を有し、絶縁体の枠部の内周部の少なくとも一部に空隙部を有する、工程;(D)絶縁体の中央部と空隙部の少なくとも一部の上とに固体電解質を配置して、絶縁体を有する固体電解質膜を提供する工程;並びに(E)正極膜、絶縁体を有する固体電解質膜、及び負極膜を含む積層体をプレスして、絶縁体の中央部内と空隙部の少なくとも一部内とに固体電解質が充填された固体電解質層を含む電極体を形成する工程、を含む、製造方法を対象とする。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る製造方法について説明する。
工程(C)においては、上記にて図3〜5を参照しながら説明したように、中央部14に空洞を有する枠形状を有し、枠部13の内周部の少なくとも一部に空隙部9を有する絶縁体8を提供する。
図6は、工程(D)の一例を表した断面模式図である。工程(D)においては、絶縁体8の中央部14と空隙部9の少なくとも一部の上とに固体電解質材料34を配置して、絶縁体8を有する固体電解質膜32を提供する。
例えば、スラリー塗工プロセスを用いて、絶縁体8の中央部14と空隙部9の少なくとも一部の上とに、固体電解質スラリー35を塗工して、絶縁体8の中央部14と空隙部9の少なくとも一部の上とに固体電解質材料34を配置することができる。固体電解質スラリー35は、塗工後に空隙部9の少なくとも一部内に流動しながら侵入することができ、この場合、固体電解質材料34は、絶縁体8の中央部14、空隙部9の少なくとも一部の上、及び空隙部9の少なくとも一部内に配置される。
固体電解質材料34が配置された絶縁体を有する固体電解質膜をプレスした後に、固体電解質11は、中央部14及び空隙部9内にのみ存在してもよいが、中央部14及び空隙部9内、並びに空隙部9の正極層1及び/または負極層3に面する面上に存在することが好ましい。また、プレス後において、固体電解質11の中央部における厚みは、固体電解質11が充填された空隙部9部分の厚みに対して同等以上であることができる。
工程(D)において、固体電解質材料34は、絶縁体8の中央部14及び全ての空隙部9を覆うように配置されることが好ましい。
絶縁体8の中央部と空隙部9の少なくとも一部の上とへの固体電解質の配置は、絶縁体8の片面に接するように基材を配置して行うことができ、好ましくは、スラリー塗工プロセス、ブラスト法、エアロゾルデポジション法、コールドスプレー法、スパッタリング法、気相成長法、または溶射法等を用いて行うことができ、スラリー塗工プロセスが簡便なプロセスで固体電解質膜を得ることができ、より好ましく用いられる。
図6に例示するように、スラリー塗工プロセスにより、固体電解質スラリー35を、絶縁体8の中央部14と空隙部9の少なくとも一部の上とに塗工することができ、塗工後に、固体電解質スラリー35が流動して、空隙部9の少なくとも一部内に侵入することができる。このようにプレス前に空隙部9の少なくとも一部内に固体電解質材料34を配置しておくことにより、プレス後における空隙部9内の固体電解質11の充填率を向上することができる。固体電解質スラリー35を、絶縁体8の中央部14及び全ての空隙部9を覆うように塗工することが好ましい。
図6に例示するように、固体電解質材料34は、絶縁体8の中央部14及び全ての空隙部9を覆うように配置されることが好ましい。固体電解質材料34は、さらに枠部13上にも配置されてもよいが、枠部13上に配置される固体電解質材料34は少ない方がよい。より好ましくは、固体電解質材料34は、図6に示すように、絶縁体8の中央部14及び全ての空隙部9を覆い、空隙部9の少なくとも一部内に侵入するように配置され、且つ枠部13上には配置されない。
スラリー塗工プロセスとしては、ダム式スラリーコーター、ドクターブレード法、グラビヤ転写法、リバースロールコータ等が挙げられる。
スラリー塗工プロセスによって固体電解質のスラリーをそれぞれ、基材上に塗工及び乾燥して固体電解質膜を形成する場合、固体電解質のスラリーの調製に用いる溶媒は、固体電解質の性能に悪影響を与えないものであれば特に限定されないが、例えば炭化水素系有機溶媒のヘプタン、トルエン、ヘキサン等が挙げられ、好ましくは脱水処理して水分含有量を低くした炭化水素系有機溶媒が用いられる。
基材は、固体電解質膜をその上に形成することができるものであれば特に制限されるものではなく、フィルム状の柔軟性を有する基材や硬質基材等を用いることができ、例えばテフロン(登録商標)、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の基材を用いることができる。
本発明に係る方法はさらに、正極膜31、絶縁体8を有する固体電解質膜32、及び負極膜33を含む積層体をプレスして、絶縁体8の中央部14内と空隙部9の少なくとも一部内とに固体電解質11が充填された固体電解質層2を含む電極体10を形成する工程(E)を含む。このときのプレス圧力は、所望の電池特性が得られるように電極体10を圧密化することができる圧力であることができ、好ましくは1.5〜900MPaであり、より好ましくは390〜600MPaである。
図7に、正極膜31、絶縁体8を含む固体電解質膜32、及び負極膜33を積層してプレスする工程(E)を表す断面模式図を示す。
本発明に係る方法において、正極膜31が負極膜33よりも面積が小さい場合、工程(E)において、少なくとも正極膜31と対向する(重なる)部分の空隙部9に、固体電解質材料34が充填される。プレスの際に固体電解質材料34は、固体電解質膜32の外周部側に広がるので、工程(D)における固体電解質材料34の配置面積は、工程(E)のプレス後に、正極層1の面積に対して、固体電解質11の面積が同等またはそれより大きくなるような面積であればよい。
本発明に係る方法において、正極膜31と負極膜33が同じ面積(形状)の場合、工程(E)で少なくとも正極膜31及び負極膜33と対向する(重なる)部分の空隙部9に、固体電解質材料34が充填される。工程(D)における固体電解質材料34の配置面積は、プレス後に、正極層1及び負極層3の面積に対して、固体電解質11の面積が同等またはそれより大きくなるような面積であればよい。
工程(E)のプレス後において、固体電解質11の中央部の厚みは、固体電解質11が充填された空隙部9部分の厚みと同等かまたはそれより大きいことが好ましい。
電極体10を形成する工程(E)は、絶縁体8を有する固体電解質膜32をプレスして、絶縁体8の中央部14内と空隙部9の少なくとも一部内とに固体電解質11が充填された固体電解質膜32を形成する工程、並びに正極膜31、固体電解質が充填された固体電解質膜32、及び負極膜33を含む積層体をプレスして、電極体を形成する工程を含んでもよい。
この場合、電極体10を形成する前に、固体電解質11が充填された固体電解質膜32を形成することができるため、絶縁体8の中央部14内と空隙部9の少なくとも一部内とに固体電解質11をより均一に充填し、中央部から外周部にわたってより均一な密度及び厚みを有する電極体10を得ることができる。
本発明に係る方法はまた、(F)正極集電体及び負極集電体を提供する工程、並びに(G)正極膜に正極集電体をプレスする工程、及び負極膜に負極集電体をプレスする工程をさらに含むことができる。このときのプレス圧力は、集電体と電極膜とを圧着しつつ、電極膜を圧密化することができる圧力で行うことができ、好ましくは1.5〜900MPaであり、より好ましくは390〜600MPaである。
本発明に係る方法において、工程(F)及び(G)を、工程(E)よりも前に行ってもよい。
本発明に係る方法において、プレス方法は、特に限定されるものではなく、市販の加圧成型装置を用いて行うことができ、一軸プレス、冷間静水等方圧プレス(CIP)、またはホットプレス等の方法が挙げられる。プレス方法の好ましい態様として等方加圧することができる冷間静水等方圧プレス(CIP)が挙げられる。例えば、負極集電体、負極膜、固体電解質膜、正極膜、及び正極集電体を含む積層体を、正極集電体及び負極集電体を引き出してラミネート等の包装材に入れ、冷間静水等方圧プレス(CIP)にて加圧成型することができる。
工程(G)のプレス工程において、正極集電体4及び負極集電体5の配置前に、カーボンスプレーを正極膜31及び負極膜33の面にコーティングして集電体と電極膜との接触性を向上してから、プレスしてもよい。
プレス前の固体電解質膜32の中央部の厚みは、15〜250μmが好ましく、30〜100μmがより好ましい。プレス前の固体電解質膜32の中央部の厚みが上記範囲にあることにより、プレス後の固体電解質層2の中央部の厚みを、好ましくは5μm〜50μm、より好ましくは15〜40μmにすることができ、固体電解質層2を貫通する正極層1及び負極層3の間の短絡をより防止することができる。
プレス前の正極膜31の厚みは、1.5〜3000μmが好ましく、7.5〜300μmがより好ましい。プレス前の正極膜31の厚みが上記範囲にあることにより、プレス後の正極層1の厚みを、好ましくは1μm〜1mm、より好ましくは5μm〜100μmにすることができる。
プレス前の負極膜33の厚みは、1.5〜3000μmが好ましく、7.5〜300μmがより好ましい。プレス前の負極膜33の厚みが上記範囲にあることにより、プレス後の負極層1の厚みを、好ましくは1μm〜1mm、より好ましくは5μm〜100μmにすることができる。
工程(A)及び(B)で提供される正極膜31及び負極膜33は、それぞれ、基材上に形成して準備することができる。正極膜31及び負極膜33の基材上への形成は、スラリー塗工プロセス、ブラスト法、エアロゾルデポジション法、コールドスプレー法、スパッタリング法、気相成長法、または溶射法等を用いて行うことができ、スラリー塗工プロセスが簡便なプロセスで正極膜31及び負極膜33を得ることができ、好ましく用いられる。スラリー塗工プロセスとしては、上記の固体電解質膜32の形成に関して記載した方法及び溶媒と同様のものを用いることができる。
正極膜31及び負極膜33を形成するために用いられる基材は、活物質膜をその上に形成することができるものであれば特に制限されるものではなく、フィルム状の柔軟性を有する基材や硬質基材等を用いることができ、例えばテフロン(登録商標)、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の基材を用いることができる。
本発明に係る方法においては、工程(A)、(B)、及び(D)において基材から外した正極膜31、負極膜33、及び固体電解質膜32を提供してもよく、また、積層して接する面に基材が存在しないようにすれば基材付きで積層及びプレスをしてもよく、工程(A)〜(G)のいずれの工程で基材を取り外してもよい。
例えば、PETフィルム付きの負極膜に、PETフィルム付きの固体電解質膜を積層して積層体を形成し、積層体をプレスして成形体を形成した後に、固体電解質層側のPETフィルムを剥離し、固体電解質層とPETフィルム付きの正極膜とを隣接するように積層して、正極層、固体電解質層、及び負極層を含む積層体を形成し、プレスした後に、負極層側のPETフィルムと正極層側のPETフィルムを剥離してもよい。
1 正極層
2 固体電解質層
3 負極層
4 正極集電体
5 負極集電体
6 電池ケース
8 絶縁体
9 空隙部
10 電極体
11 固体電解質
12 絶縁性材料
13 絶縁体の枠部
14 絶縁体の中央部
21 プレス板
31 正極膜
32 固体電解質膜
33 負極膜
34 固体電解質材料
35 固体電解質スラリー
100 全固体電池

Claims (9)

  1. 正極層及び負極層、並びに前記正極層及び前記負極層の間に配置された固体電解質層を含む全固体電池であって、
    前記固体電解質層は、その外周部に絶縁体を備え、
    前記絶縁体は、空洞の中央部及び枠部を備えた枠形状を有し、前記枠部の内周部の少なくとも一部に空隙部を有し、
    前記空隙部の少なくとも一部に固体電解質が充填されており
    前記固体電解質層の中央部の厚みは、前記固体電解質が充填された空隙部の厚みと同じか、またはそれよりも大きい、
    全固体電池。
  2. 前記絶縁体が、前記絶縁体の内周部の全体にわたって空隙部を有する、請求項1に記載の全固体電池。
  3. 前記絶縁体が、前記絶縁体の全体にわたって空隙部を有する、請求項1に記載の全固体電池。
  4. 前記空隙部の全部に前記固体電解質が充填されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の全固体電池。
  5. 前記空隙部の開口率が20〜85%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の全固体電池。
  6. 正極層及び負極層、並びに前記正極層及び前記負極層の間に配置された固体電解質層を含む全固体電池の製造方法であって、
    (A)正極膜を提供する工程;
    (B)負極膜を提供する工程;
    (C)空洞の中央部及び枠部を備えた枠形状を有し、前記枠部の内周部の少なくとも一部に空隙部を有する絶縁体を提供する工程;
    (D)前記絶縁体の中央部と空隙部の少なくとも一部の上とに固体電解質を配置して、絶縁体を有する固体電解質膜を提供する工程;並びに
    (E)前記正極膜、前記絶縁体を有する固体電解質膜、及び前記負極膜を含む積層体をプレスして、前記絶縁体の中央部内と空隙部の少なくとも一部内とに前記固体電解質が充填された固体電解質層を含む電極体を形成する工程、
    を含
    前記固体電解質層の中央部の厚みは、前記固体電解質が充填された空隙部の厚みと同じか、またはそれよりも大きい、
    製造方法。
  7. 前記絶縁体の中央部と空隙部の少なくとも一部の上とに固体電解質を配置することが、スラリー塗工プロセスにより行われる、請求項6に記載の製造方法。
  8. 前記電極体を形成する工程(E)が、
    前記絶縁体を有する固体電解質膜をプレスして、前記絶縁体の中央部内と空隙部の少なくとも一部内とに前記固体電解質が充填された固体電解質膜を形成する工程、並びに
    前記正極膜、前記固体電解質が充填された固体電解質膜、及び前記負極膜を含む積層体をプレスして、前記電極体を形成する工程、
    を含む、請求項6または7に記載の製造方法。
  9. (F)正極集電体及び負極集電体を提供する工程、並びに
    (G)前記正極膜に前記正極集電体をプレスする工程、及び前記負極膜に前記負極集電体をプレスする工程、
    をさらに含み、
    工程(F)及び(G)が、工程(E)よりも前に行われる、請求項6〜8のいずれか一項に記載の製造方法。
JP2013183073A 2013-09-04 2013-09-04 全固体電池及びその製造方法 Active JP6090074B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183073A JP6090074B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 全固体電池及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183073A JP6090074B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 全固体電池及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015050149A JP2015050149A (ja) 2015-03-16
JP6090074B2 true JP6090074B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=52699979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013183073A Active JP6090074B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 全固体電池及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6090074B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7045642B2 (ja) * 2018-04-27 2022-04-01 トヨタ自動車株式会社 全固体電池
JP7167752B2 (ja) * 2019-02-12 2022-11-09 トヨタ自動車株式会社 全固体電池
JPWO2021210446A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21
KR20220028450A (ko) * 2020-08-28 2022-03-08 삼성에스디아이 주식회사 전고체 이차전지

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5612153A (en) * 1995-04-13 1997-03-18 Valence Technology, Inc. Battery mask from radiation curable and thermoplastic materials
JP4060899B2 (ja) * 1995-09-29 2008-03-12 昭和電工株式会社 電気化学装置のセパレーター用フィルム、その製造方法及び用途
US8579994B2 (en) * 2009-05-11 2013-11-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for producing a solid-state cell and a solid-state cell
JP5494338B2 (ja) * 2010-08-03 2014-05-14 トヨタ自動車株式会社 電極体の製造方法及び電極体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015050149A (ja) 2015-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5930035B2 (ja) 全固体電池及びその製造方法
JP5929748B2 (ja) 全固体電池の製造方法
US9634358B2 (en) Method for producing all-solid-state battery, and all-solid-state battery
JP5156406B2 (ja) リチウム二次電池用正極及びその製造方法、並びにリチウム二次電池
EP3043406B1 (en) Solid-state batteries and methods for fabrication
JP2014127272A (ja) 全固体電池用電極体の製造方法
JP6206237B2 (ja) 全固体電池の製造方法
JP5765349B2 (ja) 全固体電池およびその製造方法
JP5850154B2 (ja) 全固体電池の製造方法
JP5831442B2 (ja) 全固体電池及びその製造方法
CN104919628B (zh) 全固态电池和用于制造该全固态电池的方法
KR20200134688A (ko) 고에너지 밀도 전고체 전지 및 이의 제조 방법
JP2015225776A (ja) 全固体電池の製造方法
JP2016058247A (ja) リチウムイオン二次電池用電極及びリチウムイオン二次電池
JP6090074B2 (ja) 全固体電池及びその製造方法
JP2013196933A (ja) 固体電池の製造方法
JP7278090B2 (ja) 全固体リチウム二次電池およびその製造方法
JP5494572B2 (ja) 全固体電池及びその製造方法
KR20200127671A (ko) 고에너지 밀도 전고체 전지 및 이의 제조 방법
JP2020080247A (ja) 固体電池
JP2015216077A (ja) 全固体電池の製造方法
JP2017111890A (ja) リチウムイオン二次電池用複合電解質
CN115699356A (zh) 全固体二次电池用负极、其制造方法和全固体二次电池
JP2016201174A (ja) リチウムイオン二次電池負極及びリチウムイオン二次電池
JP2014216217A (ja) 硫化物全固体電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6090074

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151